160 東京村
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[休んだバイトの分、それから自分のシフト分まで働けば すっかり空は暗くなっていた。
相談相手が今すぐ欲しくて、話目的で手近な場所へ顔を出したのがこんな事になるとは。青年は遠い目をして、暗い空へ深く深く息をついた。
疲労感が一気に駆け上がる気がしたので ここに顔を出した時間は考えないようにする。
仕事から上がるときに同じシフトの仲間から 順々に肩に手を置かれたのは 疲れもあいまって一周回って面白かったが。
店長には自分の規定が調整を入れないとやばい、と もう一度念を押した後に青年は店を後にした。
店から東口へ。それから南口に向かってふらふらと歩く。 駅に向かって歩く程に人の数は増えていった]
(30) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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[来る途中にたまたま見た、ツイッターの画像。>>#1>>#2 舞台となった交差点はいつもの通り人が行き交っている。
死体や鏡の影はどこにもない。 そこを舞台にした、作りものにしてはやたらと鮮明な画像。
いつもなら はあ。と抜けた声ひとつ あげるだけで済むことが今は出来ない。
それだけで片付ける事は出来ないほど、 今日は異常な事が起き過ぎていた。]
(31) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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[ポケットの中には携帯が入っている。]
……………
[その重みと、ツイッターに上がった画像。 それしか、今は考えられなかった]
(32) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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― 新宿駅東南口 ―
[東南口の前に来た頃。 ふいに、ポケットの中の携帯が震えだした]
―――――――、
[びくりと青年の肩が震えた。 震えそうになる手で、携帯を取り出す。
通話画面が、また独りでに「通話中」に変わった]
(33) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『 …っ あの 』
『 「見届け役」、ですか 』
(34) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『 っ お、おおおれ …、』
『―――――― 新宿、駅の、サザンテラ ス… 高島屋行く、路線橋 で』
『 い、 いまから …っ 』
[震える声に応えるように]
(35) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『 はい。わかりました。 』
[穏やかな声が、携帯の奥から届いた]
(36) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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[サザンテラスの跨線橋は道路を挟んだ向こうにある。 走ればすぐという距離だった。 青年の足は、何かに急かされるようにそちらへ向かう]
[電話口では男の荒い息が続いている]
(37) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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[信号を渡って渡り、跨線橋まで掛けた。 小さな人だかりが見える。
携帯の向こうと、人だかりの奥。 音量は違えどほぼ同時に、 「来るなぁあ」と喚く声が聞こえた]
[ざわついた人だかりの奥で、 男は跨線橋の手すりに跨るようにして、 荒い息を吐いている。 橋の下は遠く。そこには線路が通っていた。]
(38) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『大丈夫です』
[男の荒い息がだんだん早くなっていく]
(39) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『寂しくなんかありません』
[ひゅ、ひぅ、と悲鳴のような、 嗚咽のような音が息に混ざる]
(40) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『 見届けますよ 』
[過呼吸にも等しい息が大きく息を呑んだ]
(41) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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[――――男の眼前には 遠く下の地面に、 無機質に赤錆びた鉄の道だけが広がっている。]
(42) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『 ―――――――――――…… いやだ… 』
(43) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『 、ひ…っ うぅう゛、 ぐ、 ぅえ゛っ っ …ぁぁああぁ゛
あぁああああああああああああああ゛…ッ!! 』
[男は、泣きじゃくるようにして手すりの上で蹲る。 駆け付けた警官や周囲の人に橋の内側へ引き摺り降ろされた。
目前に迫っていた死の恐怖に混乱したのだろうか。 引きずりおろされる際に男は暴れ、 彼の手から携帯が橋の下へ落ちていく。]
(44) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『 ……… そうですか。 』
[その携帯の奥の 最後の穏やかな声を]
(45) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『 お気をつけてお帰り下さい 』
[青年だけが、聞いていた]
(46) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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[がん、と橋の下に広がる線路にぶつかった衝撃音が 携帯の奥から聞こえる。 そのあとに、ぷつ、と音がして 通話が切れた単調な音だけが響いた]
(47) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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[騒然とした周囲に、取り押さえられた男が 唾を飛び散らせながら、暗い空へ 何度も何度も咆えていた]
(48) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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『いやだ いやだ いやだ いやだ』
[もう後にも前にも進めないと、 泣きじゃくり蹲る様にして。
狂ったように。
何度も 何度も。]
(49) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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― 新宿駅南口近辺 ネットカフェ ―
[…………調べたところ、 それは自殺志願者の間に伝わる噂らしい。]
『見届け役』
その電話番号先に掛けると 場所と時間を確認される… そいつは自殺を止めもしないし、自殺の強制もしない。
ただその場に居て、 自殺を最期まで見届けてくれるという。
自殺を諦めると、その電話番号の人物とは 一切連絡が取れなくなる…
(51) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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………ただ立ち会うだけ……
[先程の動揺が隠し切れないまま、 青年はパソコン画面の文章をくぐもった小声で読み上げる。]
[その続きには、行き過ぎた心理カウンセラーが正体じゃないかという説やら、その幽霊だという説やらも書いてあって、事の真偽はバラバラだ。実に噂らしい正体の多様性だった。
恐ろしい犯罪者、というよりは 便利な自殺プランナーの一種のように 取り上げられていた。]
[似ている。…というか、嘘のように一致している。]
(52) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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[画面から目を離し、深く息をついた。
…こんなものを信用するつもりはない。]
(53) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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[……先程のあの騒動を、 首筋から背中を這ったあの感覚を思い出す。]
[手元の携帯を、握りしめた **]
(54) 2015/06/03(Wed) 20時頃
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…………
[携帯に電源を入れる。 画面には、最後に見ていたアプリが開かれた。 Twitterの画面だ。友人からRTされていた呟きには 小さな画像が二つ並んでいる。]
[携帯の奥の穏やかな声と、けたたましい轟音。 男のわめく声、奇妙なシール、 あるはずのない、惨殺現場]
[……非日常のオンパレードだ。 じわじわ、と頭の片隅が警鐘を上げている気がする。
一つ固唾を飲んだ時、]
[手にした携帯が不意に、震えだした]
(78) 2015/06/03(Wed) 23時半頃
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、!!
[びく、と大きく肩を震わせて画面を覗く。 アプリ画面か通話画面に切り替わったそこには、 見知らぬ番号ではない。妹の名前が書かれていた]
[タッチパネルに指を触れる。携帯の奥から聞こえてきたのは、暫く会っていない妹の声だ]
―― 『お兄ちゃん』
『〜〜なんだよお前かよ脅かすなよ…』
――『何だって何? 私また連絡するって書いたじゃん』
[また忘れてる、この前だって と文句を続けそうな妹に 青年は国際電話、と一言言って静止させた]
(79) 2015/06/03(Wed) 23時半頃
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『…こっち来るって話?』
――『うん、実はねもうとってるの 飛行機』
『…は?』
――『内緒にしてた。あてつけ。 だってお兄ちゃん、いっつも帰る日 連絡しないじゃない。反省してよ』
『ちょ いつ』
――『いいよ平気。忙しいって言ってたじゃん 私勝手に回るからさ。合流したくなったら 連絡して都合合わせるから。 準備しなきゃだから、もう切るね』
『ま、 おい揚花!』
(80) 2015/06/03(Wed) 23時半頃
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[ぷつ、と一方的に通話は切れる。 言えなかった文句は、声もなく口をぱくぱくと 間抜けに開かせるだけだった。]
…………はああああ…
[代わりに深い溜息をつく]
(82) 2015/06/03(Wed) 23時半頃
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[携帯が一つ震える度に、寿命が縮まりそうな気分になる。 気分を変えようと、席を立った。 顔でも洗えば、多少変わるかもしれない。]
[トイレを借りて、扉を開けて。 壁に貼られた鏡をふと見る。]
、
[そこに映ったものに、青年は顔色を変えた]
(84) 2015/06/03(Wed) 23時半頃
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[鏡を見つめたまま。 暫く固まっていたように動かなかった青年は、
―――口角を吊り上げて、にた と深く笑った]
(88) 2015/06/03(Wed) 23時半頃
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