人狼議事


155 【身内】砂煙の村

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【人】 伝道師 チャールズ

[いつもよりもゆっくりとした足取りで、遊歩道を進む。木々の間から潮の香りを感じつつ、坊主の口元が緩んでいる(>>8)のは見なかったフリをしてやろう。
静かに散歩をする時間は嫌いじゃあない。本当は、散歩と祈りは一人でするのが好きなんだが……今日だけは、別の話だ。

出した答えは、果たして坊主の望んだものだったろうか。嬉しそうに笑う様に、ふとそんな事を思いつつ、最後まで頷かれなかった言葉にはざわりと胸が騒ついて。
眉を寄せて坊主の方を見れば、返された返事(>>9)はどこか、上の空に聞こえた。

あぁ、この時から。嫌な予感はしていたんだ。だがどうせ、もう少し時間を引き延ばそうだとか、どうしたら家に帰らずに済むだとか……そんな事を考えているんだろうと、そう思ったんだ。]

(14) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 13時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 こら、危ねェだろう。……触るんじゃあない。

[鎖の理由(>>10)は、納得出来るような、出来んような。どこかはぐらかされたような感じすらして、そこは実に気に食わんかったものの、それ以上言及する事はない。
用心の為と、それにしては長い鎖。ただ袖に包まれただけの手とは、どうにもちぐはぐには思えたんだが。
それでも、面倒事は御免だ。人様の家庭の事情に口を出して、得をした試しなんざありはしない。坊主が言いたく無いのなら、無理に聞く気は更々ない――正義の味方気取りをするつもりなんて、無いと。]

(15) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 13時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ――ゴミ?別に構わん、自分で取……あぁ、クソわかったわかった、……さっさと取れ。

[唐突に上げられた声(>>11)には、怪訝そうな視線を寄越し。頭にゴミが付いてようと、そんなモンは自分で取ると組んでいない方の手を伸ばすものの。
坊主の腕は既に、頭へと伸びていたモンだから。仕方が無いと溜息ひとつ、坊主に煙がかからんように煙草は手に取り背を屈めた。

まさか、さっきの今で。坊主が約束を破ろうとするだなんて、思いもしなかったものだから。
引かれるロザリオに体勢を崩して、触れそうな程に近付いた坊主の顔には。そしてまるでそれを狙っていたかのように落とされた坊主の言葉には。

――痛い程に心臓が、跳ねた。]

(16) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 13時頃

【人】 伝道師 チャールズ

 ――いい子にするんじゃあ無かったのか!!

[思わず怒鳴り散らした声が、辺りに響く。激昂した声は、表情は、坊主を怯えさせたかもしれんが、そんな事は今はどうでもいい。
肩を掴む手を、頬へと伸ばし。両手で坊主の顔を掴み、強く奥歯を噛み締めた。

後何分――いや、何秒だ。どれ程の間、坊主は人間でいられる?
眉を下げてまるで泣きそうな顔をする自分は、それは酷く情けなく写っただろうが。どうすれば坊主が消えずに済むかとそればかりを考えていたから、そんな事に気を回す余裕なんざありはしない。

そうして、時計の針は幾つ時を刻んだろうか。二度目の潮風が吹いても、鳥が鳴いても。一向に消える気配の無い坊主に、向けた目には微かな困惑が混じる。]

(17) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 13時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 …………、

[坊主の顔から手を離し、片手の手袋を外し。視線を揺らして暫し悩んだ後に、恐る恐る生身の手を坊主の顔へと伸ばす。
指先が触れた瞬間、思わず無意識に手を引いて。それでも触れた指先が砂に溶ける事が無かったのなら、今度はゆっくりとその頬を、つつむ。]

 ……消えるんじゃあ、……、

[ぽつりと呟いた言葉は、呆然とした響きを孕んだまま辺りに溶ける。自分に触れた坊主の唇も、坊主に触れた自分の手も。未だ、人の形を成している。

女よりもずっと、硬い。だが今まで触れたどんな肌よりも安堵するその頬へと触れながら。
もしもこの先消える事があっても、その時は自分も道連れか、と。顔を歪めて微かに笑えば、触れた手を一度、振り上げた。]

(18) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 13時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ――……ッ、この糞餓鬼!!
 約束は守れと何度も言っただろうが。さっきの今で破る奴があるか、えぇ!?

[渾身の力を込めた拳骨を、坊主の頭の上へと落とし。聞こえよがしに舌を打てば、怒りを孕んだ眼差しを坊主へと向ける。
肺に溜まった息を、大きく長く、吐き出し。あぁ、クソ。お前さんのせいでまた煙草を落としてしまっただろう。]

 あれだけ言ったろうが、……クソ。
 考えておく話はチャラだ、いいな。二度と顔を見せるな。

[坊主が例え呻こうと、決して宥める事はせず。腕を組んで坊主を見下ろし、怒気を含んだ声で告げる。
約束は、約束だ。破ったのならそれ相応の処罰をしてやらんと、と。
もしも坊主が腕を伸ばして来たとしても、決して触れさせずに。眉を寄せたまま、伸ばされた手を振り払っただろう。

――それでも。暫くして呼吸がまともに出来るようになったのなら。
坊主に向けて手を伸ばし、さっき拳骨を落とした頭を自分の胸に抱き寄せて。]

(19) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 13時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[怒りのままに怒鳴り付けても、坊主の笑顔は崩れない。その事に対する苛立ちと、そして坊主が砂に溶ける恐怖と。幾ら頭を巡らせた所で、坊主が消えずに済む方法なんて浮かぶ訳も、なく。
その笑顔には、どんな意味があるんだと。それすらも思い至れんままに、ただ時間だけが過ぎていく。

時間が経つにつれて、募るのは焦燥ばかり。この一秒後に坊主の顔が砂になって行くと思えば、恐怖で身体が震えそうだ。
だから、その身体がいつまで経っても消えん事に気付くのは、少しだけ、遅れたろう。

自分は触っておいて、俺には触るなと言う坊主(>>20)の言う事なんざ聞く気などさらさら無い。本当に嫌なら手を振り払うなり、逃げ出すなりすればいい。
――もっとも、今。そんな事をされた所で、触れるのをやめるとも思わんが。

自分が消えるかも知れんという恐怖と、もしかしたらやっぱり迷信なのではという期待と。
整理が付かんままに触れた坊主の肌は――思ったよりも、柔らかかった。]

(22) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 18時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……まだそんな事を……いい加減に、ッ

[こっちの剣幕に押されてか、震えながらも此の期に及んでふざけた事を抜かす坊主(>>21)に、頬と眉を眉を引き攣らせる。
消えなかった事を安堵するのならまだいい、だが坊主の言葉はまるで、消える事を望んでいるようじゃあないか。

だから続く言葉は、必然的に冷たいものへ。言葉と視線とで坊主を突き放しながら、その間に何とかこの背に浮かんだ冷や汗を収めようと。]

 ……煩い。喚くな。お前さんの自業自得だ。

[震えそうになる声は、何とか隠す事が出来たろうか。伸ばされた腕(>>21)を振り払うのも、本当は一苦労なんだ――ともすれば、その腕を引き寄せてしまいそうで。]

(23) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 18時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……はあぁ。そんな理由で、消えようとする奴があるか、阿呆が。
 今日は帰っても、……また明日、来りゃあいいだろう。今生の別れにしてどうする。

[コツン。抱いた腕で坊主の頭を軽く小突き。流石にこの言い分だけは理解が出来ずに、ただただ呆れの息を吐くしかない。

離れたくない、と。そりゃあ離れ難い事もあるだろうが、だからと言って消える事を選ぶ奴が何処にいる。
それならまだ、触れるのを我慢出来なかっただとか――そんな理由の方が、納得出来るってモンだ。]

(24) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 18時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……坊主。
 死んだら、それまでなんだ。二度と、"ご褒美"も無いんだぞ。

[頭を抱いたまま、がくりと肩を落とし。窘めるように、そして何処か探るように言葉を落とす。

そりゃあ、自分に落ち度が無いとは思わん。まさかこんな自殺紛いな事をされるとは思わんかった、なんて。そんなモンはただの言い訳だって事も分かってる。
だが、それでも。"ご褒美"と称して触れた時の、あの坊主の顔は。
こうして碌でもない事を坊主に続けてしまうくらいには――魅力的だったんだ。]

(25) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 18時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[回した腕に力を込めすぎたんだろう、腕の中から聞こえた文句>>27には、"我慢しろ"と短く返すのみ。今にもこのての中で、砂となって崩れていくんじゃあないのか、と。そんな不安は、いつになったら消えてくれるのか。
背に回された腕には、内心で有難く思いつつ。こうなれば、どっちが宥められてるか分かったモンじゃあない。

珍しく荒げられた坊主の声>>28には、驚いたように目を見張り。癇癪を起こす事はあったとしても、こうも強く何かを訴えられたのは――あまり記憶に、無い。]

 …………。

[掠れた声で問いを落としたそのままに、坊主の反論をただ、黙って聞く。しがみついて小さく首を振る坊主>>29には、どうしてやれば良かったんだ。

何も、かも。自分が馬鹿な事をしたという事すらも、分かった上でやりやがったのか。
何もわからん餓鬼だと思い、ただその行動を責めてはしまったが、餓鬼だからと舐めていたのは――自分の、方かもしれんと。]

(32) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 23時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 …………、何だ。

[一歩、そうただの一歩分だけ――坊主の手で開かされた距離>>30に、息が詰まる。この坊主とは長い付き合いになるが、泣き笑いのようなそんな表情は初めて見るんじゃあないか。
振り払われた腕は、一度だけ坊主との間で揺れて。しかし伸ばす事は叶わずに……あぁ、離されたこの距離のなんと遠い事よ。

まるで恨言のような坊主の言葉が、ずきりと胸を抉っていく。可笑しなモンだ、そう思われるのなんて――少し考えれば、分かった事だろうに。
この段になっても、まだ。好きになってと訴える坊主に、その為に取った手段に。
きつく、目を閉じて。何の感情も篭らない――込めない息を、吐いた。]

(33) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 23時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ――……"ニコラス"。

[一歩。坊主によって離された距離を、詰める。また手の届く範囲に入った坊主に向けて、手を伸ばし。痛々しく眉を寄せて、静かに低く、滅多に呼ばん坊主の名を、呼ぶ。

伸ばした手が、坊主へと届いたのなら。その頭に手を置いて、背を屈めてコツリ、と額を合わせてやった。
俺がこいつを呼ぶ時は、いつも坊主、と呼ぶんだが。敢えて名を口にした理由は……言わずとも、伝わってくれるだろうか。]

 もしもだ。今日の事を無かった事にするつもりなら、"考えておく"とは言わん。
 お前さんは、俺を何だと思ってるんだ……そりゃあ酷な事をしたとは思ってるが、そこまで人でなしじゃあない。

 ……そんな事をせんと忘れる程、記憶力が悪い訳でも無い。

[額を合わせながら、軽く目を伏せて。坊主の頭に置いた手の指で、後頭部を緩く撫でつつ告げる。
餓鬼の扱いは、苦手だ。どうすりゃ落ち着くのかも分からなければ、何をしたら嫌がるのかも分からん。
だから口調はぞんざいではあったろうが、声に僅かに滲んだ宥めるような色が。せめて坊主に、伝わってくれるといいんだが。]

(34) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 23時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 いう事を聞かんお前さんが嫌なら、それこそ"考えておく"理由なんて無ェんだよ。
 ……お前さんは今まで、何度俺に悪戯を仕掛けて――俺に叱られたか覚えてるか、……ん?

[覚えとらんだろう?――そう笑いながら目を開けて、坊主の薄い色の瞳を覗き。その間も合わせた額は離さずに、指先はせめて、宥めるように。
今迄に何度。この坊主に悪戯を仕掛けられ、何度その頭に拳骨を落として来ただろう。
何度坊主の行動を咎め、何度呆れの息を吐いて来ただろう。

それでも、未だ。この坊主は自分のいう事をなど、そうそう聞かないままだと言うのに。
"じぶんのいいようにうごくぼくじゃなきゃいやなの"、だと?まったく、どの口がそんな事を。
未だ嘗て、お前さんが俺のいいように動いた事があったのかと。]

(35) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 23時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 それでも、どうしても聞いて貰わんとならん事もある。
 ……それが、さっきの"約束"なんだ。

[例え何を守らずとも、これだけは守って欲しかったのに。どうしてか消える事は無かったものの、もしも。もしもあのまま坊主が砂になったらと考えれば、今でも血の気が引いてくる。

"分かるか"、と。確かめるような視線を寄越せば、坊主は頷いてくれたろうか。
そうして再び、目を伏せて。ゆっくりと触れた手を動かしながら、吐く言葉を考える。
この先を、言おうか言うまいか。未だ悩みはするものの――あぁこれも、中途半端な事をした自分の自業自得か、と嗤いはしたが。]

(36) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 23時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 だからもう、二度と馬鹿な事はするんじゃあ無い。
 …………、期待は。して構わん。それでいいだろう。

[言ってしまってから、一度だけ深く息を吐く。
あぁ、これで。最後の逃げ道も無くなってしまった。あとはこれから、どうかわしていくかだけ――後ろに道など、もう無いのだから。

"次にやったら今度こそ嫌いになるぞ"、と最後に釘だけは刺しておいて。
当てた額を離せば、今迄とは打って変わって乱雑な手付きで坊主の頭をかき混ぜる。
その時坊主は、どんな顔をしていたろうか。その目を見るのが少しだけ、恐ろしく。
頭に乗せた手をずらして瞳を隠してしまったから、終ぞその色は分からぬまま。]

(37) ねこんこん 2015/04/12(Sun) 23時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[まるで信じられないと。そう言いたげな坊主>>44には、少しだけ気まずげに視線を外す。
真剣に考えていたか、否か。そう問われれば、素直に頷くのは難しい。
逃げの気持ちが、欠片もなかったとは言わん。誤魔化すつもりが、一切無かったとも言わん。
それでも、一時凌ぎの言葉でも。その時に拒絶の決断が出来んくらいには、心を揺らされていたんだ。

確かめるような視線に返された掠れた声は、はっきりとは聞こえんかったが。こっちを見上げて首を振る坊主をみれば、伝わらんかつたかと苦笑を漏らす――本当に、仕方のない餓鬼だ。]

 ……少しは考えろ、何でも聞けば直ぐに答えを貰えると思うな。

[坊主のなんで、にも。ちゃんと言って、にも。答えてやる事は、出来ず。こんな時にこういう自分は、本当に狡いと思いつつも、"ちゃんと"なんざ言えるわけが無ェだろう。
脅しの言葉は、今度は坊主に届いたようで。見えた非難の雰囲気>>44には、満足そうに目を細めた。]

(48) ねこんこん 2015/04/13(Mon) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[ボロボロと涙を零して、それでもなんでを止めん坊主には、少々呆れはするものの。今回ばかりは自分にも非があるとそこだけは認めざるを得んモンで、撫でる手は緩めずに。
本当は、泣いてる餓鬼のお守りなんざ御免なんだが――その、なんだ。泣かせたのが自分となれば、ほっとくわけにもいかんだろう。]

 …………。

[逸らした顔は、坊主の腕で向きを変えられて>>45。仕方なしにそっちを見れば、なぜなにどうしてを矢継ぎ早に浴びせ掛けてくる坊主にうんざりとする。

まったく、普段はあんなに幼い癖して、こういう時だけもっともな事を言ってきやがる。投げつけられる言葉の一つ一つに耳が痛くなりながらも、今は塞ぐ事も出来んのが参るったら。]

(49) ねこんこん 2015/04/13(Mon) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……それだからお前さんは餓鬼なんだ。
 思わせぶりな言葉も、キスも、それ以上も。好きじゃあ無くても言えるし、出来る。
 嫌いな奴が死んでも、上っ面では悲しそうに涙を流すのが大人ってモンだ。

[目を合わせてくる坊主を、じっと真っ直ぐに見据えて。肩を竦めて一言一言はっきりと告げてやる。

そう、坊主の言う事はどれも、これも。好きじゃあないと出来ないようなモンじゃあない。
そんな言葉で、質問で。こっちの逃げ道を奪ったと思っているなら、俺も舐められたモンだ。

伸びてくる腕に小さく笑い、ぎゅうと抱きついてきた坊主>>-28には数度、その背を叩き。押し付けられた顔を引き剥がして、クツクツと笑いながら坊主の目を覗く。]

(50) ねこんこん 2015/04/13(Mon) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ――勿論、好きだからする事もあるがな。
 そこで問題だ。俺は、どっちだと思う……ん?

[最後にふ、と息を吐き。屈めた背を伸ばして、くしゃりと坊主の髪をかき混ぜて。
乗せた手には、既に手袋は無い。何度もこうして髪に触れては来たけれど、その感触は今初めて知ったと思えば何だか可笑しさがこみ上げて来る。

――あぁ、そうだ。
嫌いな奴が消えても泣けるが、嫌いな奴が消えても――確かめる為に、自分も触れる事は、出来んだろうな。
さて、この坊主がそれに気付くのはいつになるか。そんな思いに口角を上げて、傍らの坊主を見下ろして。]

(51) ねこんこん 2015/04/13(Mon) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 お前さんがもう少し歳を食って、その答えが分かったら。
 そん時にはご褒美を……お前さんの欲しい言葉を、くれてやる。

[今は、まだ。言えるわけなんて無いだろう。それにそんな願いをかけられて、言うような言葉でも無いだろうと。

壁に追い詰められていく感覚に、深く、長く息を吐き。頭に手を乗せたまま暫し考えて、ぐ、と眉を寄せて諦めたように短い息を。
そうして、乗せた手は坊主の頬へ。
――頬を越えて、顎先へ。]

 ……だから今は、これで我慢しとけ。あんまりオッサンを困らせんじゃあ無ェよ。

[軽く持ち上げた顎へと顔を近付けて、掠めるように唇に触れて。直接触れた二度目のそれは、先よりも少しだけ、甘い。

そう、言えるわけが無いだろうに。認められるわけが、無いだろうに。
この歳になって、こんな餓鬼に。よりにもよって、男の餓鬼に――惚れさせられた、なんて。]

(52) ねこんこん 2015/04/13(Mon) 21時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[ただひとつ。大切な大切なひとつの問いを、坊主に向けて投げてやる。
自らの首に縄を掛けて、その先端を坊主に渡すような、そんな感覚。どうかその縄を引いて、お前さんの手でこの首を絞めてくれとでも言うように。

しかし、その縄はまだまだ引いては貰えんらしい。癇癪を起こしたように叫ぶ坊主>>53には内心で苦笑を漏らしつつ、それでも振り払われん手には吹き出しそうになった。

だから、少しだけヒントをやろうと。答えをそのまま渡してやる気は更々無いが……ヒントくらいなら、やってもいいだろう。]

 ……やっと泣き止んだか。今日は泣きすぎだ、水分無くなるぞ。

[丸い目を更に丸くし、涙を引っ込めて頬を赤くする坊主>>54に、クツと喉を鳴らして。
金魚みたく口を動かす様は、可笑しいったらありはしない。
さっきまで、あんなに睨んでいやがったのに。餓鬼は単純だから、扱いやすい――なんてのは、ただの建前。

口を袖で拭く様>>55を、目を細めて見下ろして。ずるい、とそう宣われればただただ肩を竦めてみせるばかり。
狡いのはさてどっちだか……と。浮かんだ文句は飲み込んで、呆れたように、首を振る。]

(57) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 05時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 そうかそうか。俺も嫌われたモンだ。
 しかし奇遇だな、俺も餓鬼は嫌いなんだ。

[坊主の言葉に揶揄るように言い返しながら、珍しく寄せられたままの眉を見つめて。
あれやこれやと策を弄してきているようだが、そんなモンに引っかかってたまるものかと。

だけれど、坊主の最大の策には。その身を挺したあの"悪戯"には。未だ思い返せば背が震えそうになるそれには、もう。負けたと言わざるを得んかもしれんと。]


 ……はあぁ。お前さんはすぐ調子に乗りやがって。
 何度言ったら分かるんだ。

[更なる"おねだり"を仕掛けてきた坊主には、呆れたような嘆息を。一度餌をやったらすぐこれだ、と。眉間を押さえて坊主を軽く、睨む。
伸ばされた腕は触れてくるかと思いきや、その寸前でぴたりと止まり>>56。何事か、と思えば辺りを見回す坊主に、何を今更と眉が下がる。
腕を組んだり、強請ったりしてきたのはそっちだろうに。今更人目を気にして、どういうつもりなんだか。]

(58) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 05時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 阿呆抜かせ、帰るんだろう。
 ……どこでそんな言葉を覚えてくるんだ、マセガキめ。そんな台詞は十年早ェよ。

[しかしそれにしても、その台詞は何だ。普段の言動とはずれたそれに、頭を抱えそうになりながら――まさかこの坊主、普段はわざと幼いふりをしているのだろうかと。そんな懸念すら、頭に浮かぶ。

腕を取り、元来た道を戻ろうとする坊主の頭をコツリと小突き。引く腕を逆に引き寄せて、向かおうとする足を無理矢理に止める。
――だが、しかし。
坊主のその言葉に、少しだけ……そう、ほんの少しだけ、心を揺るがされてしまったから。]

 ………、夜になる前に、帰れ。
 じゃないとお化けに襲われるぞ。

[坊主の鎖を指で引き、結局は坊主の向かおうとした方へと進み出してしまうのだからどうしようもない。
続きをして、と。そう言われて戻るなんざ、まるで――自分もそれを、望んでいるみたいじゃあないか。]

(59) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 05時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[そうして、来た道を戻り。何しに出たんだと情けない気持ちになりつつも、扉を開けて坊主の背を押して教会の中に入れ。扉を閉めれば、先程のように鍵の音を小さく鳴らす。

"ふたりっきりになりたい"、と。その願いの為だと言い訳を並べて、扉に背を預け坊主の鎖を強く引けば、その身体はこの腕の中に入ってきてはくれたかね。]

 ――……ほら、どうするんだ。

[坊主の身体を抱き留めつつ、片手でまた顎を持ち上げて。暫く前に丁度この場所で問うたものと同じ問いを、今度はあの時とは逆の位置で問いかける。

あぁ、まったく。ここまで我儘を聞いてやるのは今日限りだ、と。いつに無く坊主に甘い自分に呆れの息を吐きつつも、散々泣かせた詫びも兼ねての事だから仕方がない、とそんな言い訳を浮かべながら。

今度も、坊主は"いい子"にしたろうか。もしもしなかったのなら、今度は瞼を塞いでやらずに、ちゃんと"いい子"に出来るまで待ってやろう。

――そして。]

(60) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 05時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[餓鬼は嫌いだ、と。そう告げてやれば、返される屁理屈>>63にほくそ笑む。
何だ、たまにはちゃあんと分かってんじゃあ無ェか、と。自分の吐いた言葉の裏に込めたものは、坊主の屁理屈と同じようなそれは……汲み取ってくれたと、そう思おうか。

帰れと言えば、案の定。駄々を捏ねる坊主に呆れはしたが、それでも理由がつくなら好都合。
餓鬼にせがまれ仕方なく、と。そういう体で教会へと踵を返したのなら、向けられた笑みには口をへの字に曲げてしまう。まったく、現金な餓鬼だこと。]

(73) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 14時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ……はぁ?何言ってる、夜になる前には帰るんだ。親御さんが心配すんだろうが。
 いい子にしてちゃんと帰……、おい、聞いてんのか坊主。

[しかし、さらりと告げられたとんでもないおねだり>>64には、流石に眉を寄せて坊主を睨む。
いっしょにねてね、だと?馬鹿な事を言うんじゃあない。泊まるつもりか、この餓鬼は。
しかし向けた非難の眼差しも、うんざりとした言葉も何のその。まるで聞こえとらんとでもいう風な坊主には、ピクリと口の端が引き攣る。

――この糞餓鬼が。聞こえんフリをするとはいい度胸だ。
どうやら、突然耳が悪くなってしまったらしい坊主の耳へと口を近付け、半ば触れるようにしながら"聞こえんのか"と囁いてやれば、さて耳は良くなったか、えぇ?]

(74) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 14時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[教会に入り、扉を閉め。促してやれば、こういう時だけは素直にいい子にしやがる。
押し付けられた身体は、少し震えて>>65いたろうか。怖いのか、緊張しとるのか、それはわからんが――どちらにせよ、こんなオッさんとキスする時の反応じゃあ無ェだろうに。
本当に、物好きなモンだと。そう思うも、……物好きなのは、自分も同じかと自嘲して。

合わせた唇を強くしたのは、自分が背を屈めたからか坊主が背伸びをした>>-37からか、あるいはその両方か。
坊主に触れるのは、これで四度目。その中でも最も強く触れたそれに坊主の身体が逃げそうになるも、それを許すわけもなく。
――"知らんぞ"、と。俺は確かに、忠告したんだから。]

 ……っ、と。いきなり突き飛ばすとは随分じゃ無ェか。
 腰でも抜けたか、坊主。……ん?

[突き飛ばされた>>66拍子に、ぎしりと背後の扉が軋む。情けなく地面に尻餅をつく坊主を、腕を組んで見下ろしながら、予想以上の反応に思わず小さく吹き出し。
謝る声には答えず。別に突き飛ばされた所で、痛くなんざありはせん。
真っ赤になって胸を押さえる坊主をそのまま見下ろして、クツクツと笑いながら起き上がってくるのを待つとしようか。]

(75) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 14時頃

【人】 伝道師 チャールズ

[そのうち、坊主が腕を伸ばして来たのなら>>67。手を引いてやる事はしなかったが、よく出来たと頭くらいは撫でてやろう。
胸に埋められた頭を、片手で乱雑に撫でながら、思うのはそんな事。
さて、坊主もこれで少しは懲りたかと、そう思っていたんだが。
――どうやら自分は、この坊主の事を……少々、見くびっていたらしい。]

 ……今日は何度、おねだりをすりゃ気が済むんだ。がっつきよって……はあぁ。

[まさかまた、"もういっかい"と言われるとは思っていなかったモンで。肩を落として眉をハの字に下げれば、情けない形相を坊主へと向ける。
何度調子に乗れば気が済むんだ、この餓鬼は。一度キスしてやれば、何度も何度も強請りよって、と。

それでも今日は、そう、今日だけは。いつもよりも"少しだけ"我儘を聞いてやろうと、そう決めてしまったのは自分自身だ、と。]

(76) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 14時頃

【人】 伝道師 チャールズ


 ――……坊主。
 目を閉じて、舌を出してみろ。べぇ、ってするんだ。

[軽く身を屈め、見本のように出してみせた舌を指し。やってみろ、と促せば、坊主は言う通りにしてくれたろうか。
まぁ、恐らくするだろう。餓鬼の事だ、ちゃんとキスしてと頼んだら舌を出せと言われた理由までは……きっと、分からんだろうがな。]

 今度は、腰を抜かすなよ。
 我慢比べだ、お前さんが音を上げるまで、"ちゃんと"してやる。

[それだけ告げれば、頭に乗せた手を頬へと添えて。此方からも軽く舌先を出し、差し出された舌へと触れる。そのまま舌の裏をなぞるようにしながら、唇で食み。少しだけ顔を進めて、坊主の息を塞いだ。

坊主が驚いて舌を引くなら、揶揄るように目を細めて。
あの様子だと、"こういう事"は初めてなんだろう?と。さぁてここからどうしてやろうか、そんな思惑に重ねた唇を歪めながら、小さく、小さく、喉を鳴らした。]

(77) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 14時頃

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