88 めざせリア充村3
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……ふむ。
[>>5己の背中に身体をソフィアを汗腺から出した鉄で固定していく。 アメーバーのような動きでソフィアの肌に絡みつく鉄はひんやりとしていた。 その動きは気持ち悪いものだったかもしれないが――。
両手をフリーにしソフィアといくつか言葉を交わしながら拠点の方へと戻っていった。 問題はオスカーはそれ程レンジャー技能が高くはなく、地上ではよく迷うということだったが――]
(12) 2013/06/29(Sat) 00時半頃
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―帰途のとある森の中で―
不便なことも多いけどね――。
[>>15例えば、戦場ではドラム缶風呂が焚かれることもあるがあれに入ることができなかった。 というかそうした軍需品の近くに寄ることを禁止されていたし、鉄砲も持てないしと一人原始時代の生活なのではないかと言う状態で過ごしていた。
しばし話をしながら気づけば案の定少し迷い、薄暗い森の中へ。 背嚢のヤニクに挨拶してから地図とコンパスを取りだし、方向を確認するとまた地図をしまった]
……そう言えば、左手どうしたの?
[確認した方向に足を向けつつ、手袋を嵌める時にちらり見えた違和感を尋ねることにした]
(19) 2013/06/29(Sat) 01時頃
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大丈夫なの?
[>>20触れた物を腐らせるなら消毒もできないだろう。 そこがグズグスに腐ってしまえば、今生きている部分も何れは死んでいってしまう。 そうなれば切断するしか手段は遺されてはいないのではないか]
……その黒いところ、腐ってるんだよね。 取り除こうか?
[多少強引な手段ではあるが――]
(22) 2013/06/29(Sat) 01時頃
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ん、分かった。 元気な内にお願いするよ――。
[>>28奥の手はすごく疲れるからと、からからと乾いた笑い声をあげた。
そんな話をしていると森を抜け、拠点の真横に出た。 無論入口はそちらにはなく、正面に向かって移動する。 中に入れば水などの配給を貰い、取りあえずソフィアを背負ったままに己の天幕まで移動していくことだろう。
その様子はまるで悪魔が病魔を連れ込むように見えたかもしれない――無論下ろしてと言われれば途中で下ろした]
(32) 2013/06/29(Sat) 01時半頃
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―オスカーの天幕―
[天幕に着くとまだ鉄の臭いが充満していた。 >>34それを吸収し、ソフィアを床に敷いた寝床の上に下ろした。
――天幕の端には潰れた簡易ベッドが見えたかもしれない]
はい、水。
[>>35配給された水と濡れたタオルをソフィアに差し出す。 ソフィアが受け取れば自分は上着を脱いでアンダーも脱ぎ去り、身体を拭くと替えの物を着こんだ]
そうだね、チアキのところに行ってみようか。
[背嚢のヤニクの首は大量の氷を貰って一先ず箱詰めにしておいた。 次に戻ったら、皆で火葬することにしよう、と――。
再びソフィアの前で屈みこみ――]
では、お嬢様。参りましょうか。
(38) 2013/06/29(Sat) 02時頃
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衛生第一。
[>>41前線の拠点では身体を拭くだけでも大分違うだろう。 きっぱりとそう告げると背中に乗ったソフィアを背負いまずはソフィアの天幕へ。 外で待ちつつ、螺子を取りだし吸収しておく。 名前の知られていない魔法使いにも、通常の身体能力しかもたない自分は劣勢に立たされてしまう。 貯蓄している鉄をあまり浪費したくはなかった
>>42再びソフィアを背負い、チアキの天幕へと辿りつくと出撃したとの情報を得た]
……つまり、ヤニクとソフィアは"囮"だったんだね。
[にべもなく、言葉にした]
(44) 2013/06/29(Sat) 03時頃
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…………。
[「どうする」
問われ、目を瞑る。 自身の任務の事もあるが――高台で見た志乃の事を思い出した。 一時的に行動不能にしたとは言え、出撃地点に向かおうと思えば向かえない場所ではない。 それに撤退したライジとモニカ……あの二人が出てこないとも限らないが――]
僕らが動けば向こうも"動かざるをえない"よ。
[戦局のバランスとは即ちそう言うことなのだ]
(46) 2013/06/29(Sat) 03時半頃
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[しかし、>>42増援の要請が入れば報告された状況に眉を顰めた]
そっか、"雷神"が出たんだ。 ……"炎の魔女"いなかった?
[居ないと聞けば更に少し迷う。 "歌姫"に"水龍"、そこに"雷神"も加われば"悪夢"と"千枚刃"では辛いだろう。 特にライジはリッキィの兄なのだから――]
それに、ダメって言ってもソフィアは行きそうだし。
[少し心の声が漏れた]
すぐに出る準備を――。 後、長に連絡を。内容? そんなの状況を言えば分かるよ。
[必要な物を頼み、先ほどよりも高い耳栓を要求しておく。 準備が終われば再びソフィアに背を向けて屈みこんだ**]
(47) 2013/06/29(Sat) 04時半頃
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[二国間の戦線は広い。 場所によっては雨の降っている場所も存在する。
"水龍"が出払っているとの情報を受けた特務部隊の長は、すぐに温存していた『英雄』を投入することだろう]
(48) 2013/06/29(Sat) 04時半頃
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―拠点にて―
分かった、それじゃ行こうか。
[>>58「死んでほしくない」と願うソフィアの願いはかなえてあげたい。 しかし――加減ができるわけでも、増して自分が優位に立てる能力を有しているわけでもなかった
>>60ソフィアの言葉に頷くと立ち上がり、一緒に向かう。 今回は地中を掘ることはなく普通に歩くことにした。 薬を使えば全身を覆う外骨格を形成できたが、副作用が嫌だった]
(69) 2013/06/29(Sat) 13時半頃
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―D地点―
[目標地点に到達した時、戦況はどうなっていただろうか。
>>62そうした情報収集はソフィアに任せ、自分はぶらり後ろから着いていく。
いつでも戦えるように――
戦う……――誰と?]
(70) 2013/06/29(Sat) 14時頃
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―D地区―
[>>76「"炎の魔女"が出た」 その報はソフィアが情報を集めている最中のものだったろうか。
まさか雨の降っている戦域に現れるとは想像していなかった]
……そっか。ドナルドか――。
[流石、盗賊組合の長とも言うべき妥当な人選だった。 組織の古参であり、戦闘能力にも指揮能力にも優れた人物だった。 ただ、ちょっと短気なだけで優位に立っている戦場では負けることはないだろう。 それ故にモニカが相手では厳しいだろう]
それ、何刻前の話?
[戦場から拠点を経由してこちらに情報を伝えに来たということは早馬を使ったとしてもドナルドの生存は絶望的。 時間を聞いて、まだモニカがそこに居そうであれば抑えに行かなくては――]
(88) 2013/06/29(Sat) 20時半頃
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うん、気をつけて、ね。 ソフィアは怪我してるんだから――
[>>91頷きを返し、ちらり、早馬の伝令に視線を送った]
僕は後方で待機してる。 "炎の魔女"の所在が分からないから……――ッ!?
[>>96その折に聞こえた爆発音に目を見開く]
まさか、もう?
[早すぎると舌打ちする。 ポケットの薬に服の上から触れ――]
僕も準備するよ
(99) 2013/06/29(Sat) 22時頃
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[一般兵の外套を借りてそれを羽織ると一路戦闘地帯へ。 幅を利かせられる援軍の兵にはソフィアを援護するように指示しておいた。
オスカーはあくまで単独行動。 黒煙を目印にしながら、端の方で背格好の似た赤の兵士の一人を撲殺すると僅かな鉄と赤軍の服を奪っておく。 これは後で使えるだろうと背嚢にしまいこみ、障害物を使いながら大回りで人垣を回っていく。
視線をめぐらせ、モニカの姿を探し始めた]
(100) 2013/06/29(Sat) 22時頃
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――居た。
[>>102遠巻きにだが、モニカの姿を見つけた。 胸ポケットから薬を取り出し左腕の袖を捲りあげて注射を行う。 専門でもないのだから刺し間違いは多く、左腕には紅くなっている個所がいくつもあった。 副作用が出るまでに――撤収する。 そう決めて、独り頷いた]
(103) 2013/06/29(Sat) 22時半頃
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[死角に入るように気を払いながら近づこうと試みるが、気づいた赤の兵士は居ただろうか。
外骨格を纏っている時は"黒い悪魔"と呼ばれ、そのままでは"英雄殺し"と呼ばれていた。 そして"英雄殺し"が"魔法使い"の居るところには現れないことも知られていたことだろう。
だから――ほんの少しだけ判断は遅れるかもしれない。 気づかれずに、声の届く範囲まで近づくと――]
モニカ――
[懐かしい、その名前を呼んだ――]
(104) 2013/06/29(Sat) 22時半頃
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うん、僕……だよ。
[>>106 モニカが火で模られた狼に命じて一歩下がるのを見て、眉根が下がった。 トランプ兵が火の狼に襲われぼろぼろの石炭のようになっていく姿を横目で見て、再びモニカをまっすぐと見つめた]
ちょっと、元気はないよ。 ……モニカが居なかった、からね。
[研究所を出たのは自分の方が早かった。 それは廃棄を言っても差支えない、出所の仕方で――]
モニカ――。
[もう一度名前を呼び、一歩前へと出る。 手を差し伸べずっと告げたかった言葉を紡ぎ出す]
おいで、モニカ――僕と一緒に着てほしい。
(115) 2013/06/29(Sat) 23時頃
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……どうしたの、来れない?
[沈黙するモニカに問いかけ、また一歩近づいた]
(127) 2013/06/30(Sun) 00時頃
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[>>129モニカの考えが分かるはずもなかった。 クローンである自分の感応能力は全てキィを理解することに使われている。
何よりオリジナルの能力も「触れなければ分からない」のだ。 分かると思われていたなら、それはきっとスキルなのだろう]
……わからない、よ。
[一歩また近づく。 触れなければいけないことをモニカが知っているかは分からない。 知らなければ、それは実質的に自分がオリジナルではないことの宣言に近い]
……わからないけど、今のモニカは辛そうに"見える"。
[見えるのはきっと、モニカのことだから――]
(138) 2013/06/30(Sun) 00時半頃
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…………。
[>>143 見上げられた瞳と視線を交わし、抱きつかれたままにモニカの言葉に瞼を閉じた。
「君が」と言われた。 「本当のオスカー」と言われた。 「違う」のは、ずっと知っている――。
モニカの頭に手のひらをのせ、ぽん、ぽんと撫でるように軽く叩く]
……違う、よ。 今は僕が……僕が、本当のオスカーなんだ。
[絞り出すような声で、紡ぎ出す]
これから先もずっと――そうなんだ。
(148) 2013/06/30(Sun) 01時頃
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……オリジナルは星界の扉を越えた、らしい。
[>>154 誰かに話すのは初めてだった。 それは極秘事項で――表向きは死んだと言うことになっていたのだから。
とつとつと語るのは自分たちの歴のお話。 「異世界の生物の調査」のために集められた接触感応能力者であったこと。 親和性が高く、クローン化計画が進められたこと。 自分はその中の4人目だということ。 自分と間違われ、移植術を受けたこと。
――そしてオリジナルは適合し、異世界の生物:キィと同じモノとなった。
人間とは違うモノになったオリジナルは元の世界へと帰っていった。 制御できない能力は危険でしかない。 最期の自分は眠りにつかされ、調整に調整を重ねられた]
(160) 2013/06/30(Sun) 01時半頃
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[首に巻いたマフラーを解き、取れば項に白い鉱石が埋まっているのが見えただろう。 白い鉱石に横に走った浅い溝が上下に開くと、陶器のような白い眼がキョロキョロと周囲を見回した。
キョロリ――白い眼が下を向く。
>>157 囁かれた言葉に微笑みを浮かべ――]
(163) 2013/06/30(Sun) 01時半頃
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[>>157 惚気たオスカーの代わりに反応したのはキィだった。 神経に痛みを走らせ、気付かせると同時に"白い鉄"で外骨格を形成した。
その姿は異形の物。 背中からは針鼠のような外殻が張り出し、千の瞳が見開いた]
――ッ!
[神経に走る痛みと、熱で焼ける痛み、そして"白い鉄"を作り出したことによる疲労で膝を折った。 抱きついていたモニカの身体ごと地面に倒れこむ]
(167) 2013/06/30(Sun) 02時頃
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[鉄は熱しやすく冷めやすい。 外殻の棘が放熱板のように開き、熱を逃がそうとする。 しかし、周囲の水気が触れるとすぐに蒸発し始め周囲に白い水蒸気が昇りはじめた。
キィから権限を取り返し、白い鉄の内側に黒い鉄を生み出していく。 黒い鉄は濾胞構造に、中に空気をため込み幾層にも重ね合わせて熱の伝導を下げようとする。 オスカーに伝わってくる熱は熱いサウナの中程度だったが、激しい疲労で意識が飛びかけていた。
そして――]
[ボウンッ!!]
[熱に耐えきれないものが一つあった。 背嚢に入れてあった大量の爆発物に引火し、中から大爆発を起こした。
飛び散った破片は周囲に飛んでいき、誰かのところへ飛んで行ったかもしれない]
(172) 2013/06/30(Sun) 02時頃
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[爆発は至近距離での事。 衝撃を十分に防ぐ厚みを展開できず、背中に熱と衝撃を受け一寸息が止まる。 着ていた服は破れ、背中は一面焼けただれたような赤を呈していた。 手に持っていたマフラーもモニカの熱と爆発の衝撃でボロボロと崩れ去り――
――未練の品が一つ消えた]
次から、そうするよ……
[>>188 乾いた笑い声とともにそう答え――]
(196) 2013/06/30(Sun) 10時半頃
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[抱きしめてくるモニカの腕を身体を蝕むように鉄が覆っていく。 ソフィアを固定したのと同じように、それ以上に内へと誘い鉄の鳥籠に捕えてしまう。 鳥籠の空気はそう多くはない。 そして――火は空気が無ければ燃えることはできないと思っていた。
>>140 千の瞳が浅い洪水を見つければ外骨格から作り突きだされた黒い蟲の脚が重鈍に動きその中へと入っていった。 雷を帯びた水は強く痺れるが元より自分で身体を動かすことはほとんど叶わない。 モニカにも雷の影響が及んだかもしれないが、それで気を失ってくれれば僥倖だった。
浅い洪水は灼熱の異形の蟲が触れるととたんに蒸発していくことだろう]
(197) 2013/06/30(Sun) 10時半頃
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[でも――まだ足りない。
モニカを骨格の内部に入れたことでオスカーの周辺の温度は少しずつ上がってきていた。 それは熱した鉄板の上に居るのと同じ様に、皮膚を焼きはじめていた。
出し惜しみをしている場合ではなかった。 貯蔵している鉄を全て用い、モニカに触れた熱を外骨格へと移動させ空気と水気に曝し、冷えた鉄を再び中へと戻す還流を生み出した。 半ば溶けている外骨格は周囲の地面を溶かして重力に引かれていった]
(198) 2013/06/30(Sun) 10時半頃
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[地図を頭に思い描き、千の瞳で見つけるのは近くにある湖。 湖の方へと蟲の身体は地面に沈みながら進んでいった――**]
(199) 2013/06/30(Sun) 11時頃
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―鉄の鳥籠の中―
[異形の姿をした蟲は大地を溶かしながら突き進み、湖の中へと飛び込んだ。 熱で赤い光を帯びていた外骨格と水が触れた瞬間――轟音を鳴り響かせる。 音は断続的に続き、異形の姿をした蟲は水底で水蒸気による爆発を繰り返しながらその身体を横たえた]
(222) 2013/06/30(Sun) 15時頃
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なに、これ――美味しい
[>>200 吐きだされた血の鉄分に酔いしれながら、微かな意識の中で最期の空気が封じられた革袋を開いた。
空気はモニカと半分こに―― オスカーが目覚めるまでになくならなければそれで良い。
鉄の流動はモニカの身体から熱を奪い続けていっていた。 モニカが意識を失えば着ている服の鉄分は吸収し、邪魔だとばかりに内側から鉄が膨れ上がり服を裂いた。 十分に冷やし終わればオスカーと同じ層に連れていかれることだろう。
そこには――全身に火傷を負い、表皮の代わりに鉄の膜で覆われたオスカーの姿があった]
(224) 2013/06/30(Sun) 15時頃
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