人狼議事


207 愛しの貴方を逃がさない。

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視点: 人


【人】 逃亡者 メルヤ

な、なに言って。

[ピザ食べようって言われたけど、ピザは確かに熱々でないと台無しだけど、今はそれどころじゃない。
私は口を開け閉めして言葉を探して]

……別に、あんなことしたからって。
責任、感じなくていいんだよ。

[だって、数日前まで名前も知らなかったのに。そんな人間のこと、そんな風に思うなんて。
これがとびきり美人ならまだしも、外見に好かれる要素があるとも思えない。
だから私は、安心させるように微笑んだ]

大丈夫だよ。帰ってからも、拉致されたとかそんなこと、誰にも言わない。約束する。

[そう言って、ようやくピザに手を伸ばす。
いただきます]

(0) takicchi 2017/01/25(Wed) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[なにしろみかんしか食べてなかったから、お腹は空いていた。熱々のピザはとても美味しい]

ごちそうさまでした。

[後片付けは新井さんがしてくれた。お風呂の支度もしてくれてるみたい。
ピザについてたナプキンで手を拭きながら、私はコタツでまったりしてた。その時になってようやく気がつく。
ピザを食べている間、新井さんの口数、いつになく少なくなかった?

ミシンを使ってる時とか、何かに没頭してる時は静かだけど、基本的に新井さんは賑やかな方だと思う。多分、私に気を使って意識的に賑やかにしてる部分はあると思うけど。
だけど、ピザを食べている間、新井さんはいつになく静かだった。ピザに没頭してた? まさかね。
さっきのこと、気にしてるのかな。
それとも……ドレスが完成したから、これからのことを考えてる?

まだ、約束の一週間まで何日かある。なにか作ろうかって新井さんも言ってた。
だけど、ドレスが完成したら、約束の一週間っていう期限が急に現実味を帯びてきたような気がする]

(7) takicchi 2017/01/25(Wed) 22時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[私にとって、それは喜ばしいことのはずだった。だって、拉致されてるという不本意な状況から、日常に帰れるんだから。
それなのに、どうしてそのことを考えるとなんだか寒いような気がするんだろう。

お風呂の用意をしてきてくれた新井さんをお疲れ様って迎えたら、なぜか新井さんは私の向かいじゃなくて隣に陣取ってきた。
コタツがあったかいって言いながら、私の腰に回る腕。
駄目だよって言ったのに。懲りないね]

……うん。あったかいね。

[目を伏せて、私はそう返事した。
だけど、私にとって、本当にあったかかったのは、コタツじゃなくて……*]

(8) takicchi 2017/01/25(Wed) 22時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[私は多分、わかっていた。腰に回った腕を拒まなければ、きっとこうなるって。
わかっていて、拒まなかった]

……馬鹿。

[落とされた感想に顔を背ける。どんな顔をしたらいいのかわからない。
多分、今私は耳まで赤い]

……コタツは、毒なんだよ。
あったかくて、出られなくなっちゃう……。

[顔を背けたまま、私はそう言った。私のその言葉は、問いかけの返事には聞こえなかったかもしれない。
だけど、そっと体重を預けたことはきっと伝わった。

あったかいのは、毒なんだよ。私の帰る日常はとても冷たいのに]

(21) takicchi 2017/01/26(Thu) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[受け身なようでいて、私は誘っていた、と思う。
唇を割って入ってきた舌に、私は自分の舌を絡めて。そうして毒を貪った。
は、と荒い息を吐き出して、私は熱に浮かされた目で新井さんを見つめ返す。

広いところへと言われて返事はしなかった。その代わり、私を抱く新井さんの胸に頬を寄せる。

あくまでも受け身を装って。だけど態度で新井さんを煽る。
覆いかぶさってきた新井さんの唇を、私は薄く口を開いて迎えた。

私は何度も制止したのに、新井さんは止まらなかった。だから私に温もりを教えた責任をとってもらわなくちゃいけないよね。そんなことを思いながら。
だけど、同時にこうも思う。
新井さんは、まっとうな人だった。そんな人が拉致なんて暴挙に及んだのは、私がまともじゃないからだ。
新井さんはきっと、私の毒に当てられたんだ。
だけどそんなことには蓋をして、私は受け身の被害者を決め込む]

(23) takicchi 2017/01/26(Thu) 20時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

本当……?

[綺麗で、可愛い。その言葉に、かすれた声で聞き返したのは、疑ってるからじゃなかった。もっと言ってほしかったからだ。
もっと言って。可愛いって。綺麗だって。私は、女の子だって。
もっと言って。もっと。もっともっともっと。
麻薬みたいだ。もらえばもらうほど、もっとほしくなる。
乾いて乾いて止まらない。
夢中で舌を絡めていたら、胸を触られて、鼻に抜けるような甘ったるい声が漏れた。
知らなかった。私、こんな媚びた声が出るんだ]

ごめん、言えなくて。

[あれだけ固執してたさらしが、今はまったく意味のないものに思える。
締め付けから解放されて、あらわになる胸の膨らみ。
標準より大きい胸が、嫌いだった。浅ましく必死で女だと主張してるみたいで。
でも今は、この胸に新井さんは煽られてくれるかななんて、そんなことを考えてる]

(25) takicchi 2017/01/26(Thu) 21時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[胸の頂を刺激されて、高い声が上がった。鳴き声とも泣き声ともつかないそれを、嬌声というんだろう。
噛み殺したくなる。だけど、聞きたいって言われたら。
新井さんを煽るために私は鳴く]

あっ、あぁん、やぁ……っ。

[嫌って言いながら、腕を伸ばして。新井さんの頭を胸に押し付けた。
足の付け根がじんわりとぬるくなるのを感じる]

だぁめ。

[何度目かもわからない口付けのあと、だけど私は新井さんの言葉にそう言って、薄っすらと笑った。
それって、普通の恋人同士になるってことでしょう? それじゃ駄目だよ。もうそんなのじゃ私は足りない。足りないよ。

ズボンの中に入った手が、焦らすように動く。
私は受け身でいなきゃいけないのに、早くって懇願しそうになる。言葉を封じるように、舌を絡めた。それでもきっと、誘うように腰がひくつくのは我慢しきれていない。

やっと下着の中に手が入ってきたら、びくりとお魚みたいに体が跳ねる。
しがみつくように新井さんの背中に爪を立てた]

(31) takicchi 2017/01/26(Thu) 22時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[水音がした。ぴちゃ、というその水音に、どうしようもなく羞恥を煽られて、思わず目を閉じれば感覚はますます鋭敏になる]

あっ、や、ぁうっ、んぁぁ……!

[与えられる刺激に体が跳ねて、どんどん追い詰められていく。
だらしなく開いた口から、飲み込めなかったよだれが流れた。
名前を呼ばれて、ゆるゆる目を開ける]

名前……芽留、って。

[呼んで。今ここでこうして抱かれてるのが、他の誰でもない、芽留って女の子なんだって。私に思い知らせて。
瞬きしたらこぼれた涙がなんだったのか、自分にもよくわからない。
新井さんの言葉に小さく頷くと、目を閉じたままズボンに手をかけて、下着と一緒に脱ぎ捨てた]

(38) takicchi 2017/01/26(Thu) 23時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ズボンをベッドの下に落とす。
煽りたい。だけど、私にだってもちろん羞恥心はある。視線から逃れるように体をよじった。
俊くん、って名前を呼んでみる]

恥ずかしい、よ。あんまり……見ないで。

[綺麗って言われてそう返した。恥ずかしいのは本当。だけど後半は嘘。
もっと見て。煽られて。そうして私の体を貪ればいい。私が女の子なんだって、思い知らせて]

あ……!

[俊くんの指を飲み込んで。また響く水音。
体の中をこすられるたびによがる声が大きくなる。ぐずぐずに体がとかされる気がする。
甘い甘い毒に痙攣のように体が震えて]

あ……! だめ、なにか、くる……来ちゃう……っ!
わたし、イっちゃ……!

[俊くんの背中にしがみつくように、私は高みに押し上げられて。
きっと、また背中に爪痕を刻んだ]

(40) takicchi 2017/01/27(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[だらりと体を投げ出して、私はしばらくはあはあと荒い息をしていた。生理的な涙が耳の方に流れていく。
ぼんやりと、私は俊くんの顔を見上げた。今私を、組み敷いているひと。
私に、温もりという名の毒をくれるひと]

その……初めて、だから……優しく、して?

[腕を伸ばす。俊くんの顔を引き寄せて、口付けをして]

私で、気持ちよくなって。

[唇が触れそうな距離で微笑んだ。私にできる、精一杯の誘惑]

(42) takicchi 2017/01/27(Fri) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[初めて受け入れる男の人は、当たり前だけど指とは全然違った。ものすごい圧迫感と異物感。正直痛い。
歯を食いしばって。だけど私は痛いともやめてとも言わなかった]

ちょっとだけ……待って。

[入ったと聞いて、詰めていた息を吐き出した。
浅い呼吸を繰り返して、体をこじ開けられているような感覚に少しでも慣れようとして。
それから、動いていいよ、と言った。

体のぶつかる音がこんなに生々しいものだなんて、知らなかった。
舌を絡めて、胸の頂を刺激されているうちに、私の中に痛み以外の感覚が生まれる]

ぁうんっ!

[声が漏れて、私は自分が感じてることに気づいた。
一度そのことに気づいたら、鈍い痛みは押しやられて、快感の波が押し寄せて来る]

あっ、あうんっ、あぁっ、あんっ、あっ、あっ、あ……っ、

[喘ぎ声も壊れたように止まらなくなって、がくがくと腰が震えた]

(44) takicchi 2017/01/27(Fri) 02時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[中に、と言われてまず頭をよぎったのは、今日って大丈夫な日だったっけ、ってことだった。
安全日だったか危険な日だったか、よくわからない。だけど、そんなことすぐにどうでもよくなった。
だって、妊娠って女性しかできない。
喘ぎ声の止まらない私の口が、だらしない笑みを浮かべる。

もし本当に妊娠したら?
そうしたら、大きなお腹で母に会いに行こう。お腹をさすりながらざまあみろって笑ってあげる。
残念だったね、お母さん。あなたが大事な息子だと信じていた人間は、どうでもいい娘の方だったよ。
そう思い知った時、母がどんな顔をするか、想像しただけで胸が踊った。
そのためだけに妊娠すればいいのにって思った。

中に出して。きっとそれは熱くて、私には毒になるから。
逃がさないように強く強く、俊くんの背中を抱きしめる]

ああっ、あんっ、ああ……っ!

[頭の中が真っ白になる。私の中で俊くんが跳ねるのがわかった。
お腹の中が、熱いもので満たされる。
考えればそれは、体温より熱いはずなんてないのに、体が中から焼かれるかと思うくらい熱く感じた。
倒れ込んだ俊くんの頭に手を伸ばして、そっと撫でる]

(46) takicchi 2017/01/27(Fri) 15時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ねえ、私に溺れたかな?
私なしではいられなくなるくらい、私にハマってくれたのかなあ……?]

(47) takicchi 2017/01/27(Fri) 15時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

─約束の日─

[結局、ドレスが作り直されることはなかったと思う。
あれから、数えきれないくらい俊くんと寝た。いろんな場所で、いろんな体位で。
求められたことを、私は一切拒まなかった。
けれど、私の方から直接的に誘うことは一度もなかったと思う。
求められたかった。私がほしがられていると実感したかった。
口付けられたらそっと口を開いて、抱き寄せられれば胸を押し付けて、隣に座ればくったりともたれかかって、話しかけられれば上目遣いで彼を見上げて。
そうやって煽れば、あとは簡単だった。

避妊は全くしなかった。それがどういう可能性をもたらすのか、彼にわからなかったはずはないと思う。
俊くんは基本的に良識のある善人だと思う。責任を放棄して逃げるなんてことはしないだろう。
つまり、私に責任を取るつもりがあるということで、それも嬉しかった。
俊くんは、私を求めてる。
誰でもいいわけじゃなく、誰かの代わりでもなく、私自身を。
そう実感するたびにぞくぞくした。

ねえ、もっともっと欲しくなって。私なしでは生きていられなくなるくらいに]

(64) takicchi 2017/01/28(Sat) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[そして、約束の一週間が過ぎた。
最後の日の朝、コタツで朝ご飯を待ちながら、わたしは俊くんの話に耳を傾ける。
俊くんの話は、私にとって最悪ではなかった。だけど、望んでいたものでもなかった。65点くらいかな。
でも、こうなることを予期はしていた。俊くんは、良識的で善良な人だから。

私は、俊くんに溺れてもらいたかった。必要とされたかった。
普通の恋人じゃ足りなかった。もうそんなものじゃ、私は満たされなかった。
私なしじゃ生きていけないくらい。約束なんて破って、私の意思なんて無視して、私を閉じ込めておかずにはいられないくらい。
それくらい、狂ってほしかった。
そうすれば私は母のことも、仕事のことも、他の何もかもを俊くんのせいにして投げ捨ててしまえるから。
私はここに閉じ込められているから。だから仕方ないねって。そう言い訳して、俊くんのくれる温もりだけを貪っていられるから。
そうやって死ねたらきっと幸せだった]

(65) takicchi 2017/01/28(Sat) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[だけど、やっぱり無理だったみたい。
だから、仕方ない。
私は目を伏せて小さく頷いて、帰らなくちゃ、って言った。
それから、気を取り直したように顔を上げて微笑む]

カフェオレがいいな。
いつもありがとう。

[男の人の一人暮らしの食生活なんて、もっとめちゃくちゃなものだと思っていたのに、この一週間、とても真っ当な食生活を送らせてもらったと思う]

いただきます。

(66) takicchi 2017/01/28(Sat) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

─おしまい。それとも?─

[俊くんは優しかった。優しくて、善良なひと。
俊くんに送ってもらって家に帰った。サンダルを返して、ありがとう、じゃあねってお別れをして、扉を閉める。
玄関の扉にもたれて私は目を閉じた。大きく息を吐いて、そして……にんまりと笑う。
きっと、俊くんはこれが最後だと思っただろう。だけど、私は最後にする気なんてさらさらなかった。
さあ、忙しくなる。母の部屋と私の部屋を入れ替えて、準備をしなくちゃね。

俊くんの部屋に一つ忘れ物をしてきた。コタツ布団をちょっとめくれば、ボールチェーンに繋がれた黒猫さんとネズミさんが見つかるはずだ。
きっと、俊くんは届けてくれると思う。職場にか、家にか、それはわからないけど、どっちでもいい。
お礼に俊くんを夕ご飯に誘おう。良かったらご飯食べてって、って。いっぱいご馳走になったから、今度は私のご飯食べてみてって。
お酒も用意はするけど、酔い潰したりはしないよ。だって、二日酔い辛そうだったものね。そんなことしなくたって泊まってくれるでしょう?
一人で寝るのは寂しいってしょんぼりしたら、きっと抱きしめてくれるよね?]

(68) takicchi 2017/01/28(Sat) 14時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[急いで入れ替えて私の部屋にした寝室は、特別製なんだ。母が発作を起こして喚いたり暴れたりしてもご近所に迷惑にならないように、完璧に防音してあるの。
それにね、そんな母のための拘束具だってあるんだよ。だって、毛糸なんか大の大人の男の人じゃお話にならないでしょう? だけど、これなら安心だよね。
私を抱いて、へとへとになって眠っているうちに全部済むから大丈夫だよ。
だって、あなたは私を捕まえてくれなかったから。それなら私があなたを捕まえるしかないでしょう?
ああ、楽しみ。早く。早く私に会いにきて]

(69) takicchi 2017/01/28(Sat) 14時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[会いにきてくれたら、その時は。

もう二度と、愛しの貴方を逃がさない**]

(70) takicchi 2017/01/28(Sat) 14時頃

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