122 光と闇の双極夢幻《twin-mirage》
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/19(Mon) 12時半頃
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── 時計塔の下で ──
[>>2:708騎風神の振り下ろしを受けた光は、 消えるその瞬間まで、切り刻みの意志を灯していた────]
(39) 2014/05/19(Mon) 19時頃
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── 間 ──
(40) 2014/05/19(Mon) 19時頃
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── 創られた光源の下 ──
…………
[光源を見上げる人影が、ひとつ。 人影は、この近くにあるサクリフ学園の女生徒の制服を着ており、 茶色くウェーブのかかった髪を、腰の下まで垂らしていた。]
(41) 2014/05/19(Mon) 19時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/19(Mon) 19時頃
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[人影は、顔を上げた。
顔が向いた方向には、ホテルが一つ。
ホテルの一室の人影に視線を向けて、ゆっくりと首を傾げた。]
(49) 2014/05/19(Mon) 20時頃
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[ とん、と地面を足で踏む。 ]
── 次の瞬間 ──
[ >>55裏女神が叫ぶその後ろに、人影は立っていた。 ]
(58) 2014/05/19(Mon) 21時半頃
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あぶないわ
[銀時計と同じ文様が刻まれた左手首を持ち上げると、 そこに淡い虹色が灯る。
虹は光。 塗りつぶすでなく、中和の灯り。
放出された闇を和らげようと、明かりが広がる。]
(59) 2014/05/19(Mon) 21時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/19(Mon) 21時半頃
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[人影は、桃色の髪の女神と捕らえられた少女へ悲しそうな顔を見せ、
もがく”獣”に視線を一時止めて、
>>19光を呼び起こした青年へ、最後に顔を向ける。]
……
[微笑みかけて、影はまた、消えた。]
(73) 2014/05/19(Mon) 22時頃
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[その人影は、青年のクラスメイト。
アイリスという名の少女に、とてもよく似ていた。**]
(74) 2014/05/19(Mon) 22時頃
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── 幻影光陽≪ミラージュ・クラルテ≫の真下 ──
[消えた影は、そこに戻ってきた。
正義を求める主とその人形が見えるそこに、佇んでいる。
無言で、見つめている。]
(75) 2014/05/19(Mon) 22時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/19(Mon) 22時頃
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”A”?
[問いかけられた人影は首を傾げて、]
……ちがうわ。
わたしは、 ”アイ”
[音だけならば、その名前は。]
(78) 2014/05/19(Mon) 22時半頃
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…… はじめまして。 あなたは、だあれ?
[微笑みかけて、首を傾げたまま]
あなたは、にんげん …… よね? どうしてそんなに、 渦巻いているのかしら。
(79) 2014/05/19(Mon) 22時半頃
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え?
[アイと名乗った少女は、最初、何が起こったかわからぬ風だった。 近づいた手を不思議そうに見て、両足が地から離れて、なお。]
……… ぁ ──── …… ?
[瞬きして、相手の顔を見る。
正義を名乗った男の瞳に、その象徴《シンボル》を見た。]
(86) 2014/05/19(Mon) 22時半頃
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[視線はまだ動く。 もう一つの影、人形を見る。]
…… な、 …… ────
[言葉は紡げない。 少女は手をのばし、革手袋の手首へ優しく触れた。]
(87) 2014/05/19(Mon) 22時半頃
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[ ポォ ォン ]
(88) 2014/05/19(Mon) 22時半頃
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[柔らかな光が灯る。 男の中へ、暖かさを伝える光。
悪の象徴≪シンボル≫に覆われた瞳の奥へ、 己が行為を届ける光。]
(89) 2014/05/19(Mon) 22時半頃
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──《全世界監視機関》とは──
[諸君らは既にこの神滅聖戦《ラグナロク・ジハード》の記述を、 在る程度読み、理解していただけただろうと思う。
……何?していない?
それも無理からぬ事だ。神々や次元の違う者。 異能者を超える、超異能者達の行う事は、常人には理解しかねるだろう。
――そう。"この世界"と相対しているのは、 そういった、特A級の厄介事だ。
もちろん、そういったモノが訪れたのは、これが一度ではない。
……だが、わかるかな?]
(105) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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[―――《全世界監視機関》とは何か。
世界を監視する為に立ち上がった者達。 世界をエゴで改編する悪の断罪者たる我ら。
例え相手が未来から来た超技術の持ち手だとしても。
例え相手が世界の存続すら握る神々だとしても。
例え相手が幾多の次元を越えた“大悪党”だとしても。
故に我らは世界に正義を成す為に、戦う。 圧倒的高潔さ。圧倒的清廉さ。圧倒的尊さ。
我らは正しい。何よりも、義に通ずる。 どんな厄介事達とて、我々が対峙する際に、 僅かなりとも怯む理由がないというのが、わかるだろう?
――《全世界監視機関》による神滅聖戦戦闘録より抜粋]
(106) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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── 少女の現在 ──
[男の手が、緩んだ。 ぶら下げられていた少女の体は身動ぎし、その場に落ちる。]
……けほ、っ ……
[喉を押さえ、苦しげに呼吸。 男の顔を見上げるその腕にはまだ、光が灯ったまま。]
だいじょうぶ……? そんなに、闇を渦巻かせて…… ひとのからだは、そんなに偏った属性を抱くのに、 むいてないのではないかしら
[視線に、心配と気遣いを込めて。]
(107) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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[また、手に光を。]
[光は描く。]
[光は、ひとつの図形を描く。]
[光は、男の瞳に映った図形の真逆を描く。]
[男に、ぬくもりを ──── アイを、 伝えようと。]
(109) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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[光を灯すと、人影は少しだけ薄まる。
少しずつ、薄まってゆくだろう。
光は、少女を構成する力そのものなのだから。]
(112) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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──《全世界監視機関》とは 2 ──
[全世界監視機関。 《機関》と略されることもある。 >>1:228 カードになぞらえた、四名の精鋭を中心として、 少数精鋭により正義を守る組織である。
『K』――King ──── 機関を外敵から守る、盾。 『Q』――Queen ──── 機関内部を統制する、鎧。 『J』――Jack ──── 正義を執行する、剣。 『A』――Ace ──── 悪を裁定する、秤。
故に。 最も直接的な”破壊力”だけを指すならば、
最強は、Jと言える。]
(121) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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[正義を成すと称するこの機関に所属するは、 殆どが光や他の属性持ちだ。 闇の属性持ちは、ごく少数だった。
その数少ない闇持ちが 骨牌名《カードナンバー》を持つまでに至ったのは、 機関としては異例の出来事だった。
闇属性そのものへの忌避こそ表立ってはないが、 ”あの”大犯罪人や”あの”双鎖官が闇属性持ちだ。 闇への印象がよくなることは、期待できないだろう。]
(123) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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[ その中で戦い続けた”J”の姿は、 闇持ちの中ではまさに、
ひかり ” 希望 ” だった。**]
(124) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/19(Mon) 23時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/05/20(Tue) 00時頃
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……けれど、 ひめいは、苦しいということでしょう?
[眉を下げて、心配を込めて。]
……にんげんは、とても強いということは、知っているわ。 けれど、強いと同時に弱いということも、知っているの。
わたしは、 そんなあなたたちに、あこがれていたのだから。
[立ち上がる。 先ほどまで締められていた喉に指の痕があっても、 少女の表情にそれを気にしたところはなかった。]
(128) 2014/05/20(Tue) 00時頃
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……ん。 そちらの、人形……
では、ないわね。
初めてみるわ……どちらとも、つかない方。 あなたは、大丈夫かしら。
[光を。 男に向けて温かい光を送り包んでから、 少女は>>118姿勢を崩した相手を見た。]
(129) 2014/05/20(Tue) 00時頃
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── これは、少女だった ──
[わたしは、夢を見る]
[わたしは、真っ赤な夢を見る]
[わたしの目の前で、ひとが死んでいく]
[わたしの目の前で、太陽が、消えていく]
(132) 2014/05/20(Tue) 00時頃
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── これは、少女に課せられていた ──
[わたしは、悲鳴をあげて飛び起きる]
[わたしの夢を、沢山の人が根掘り葉掘りきいてきて]
[わたしはそのたびに、消えていく顔を思い出させられた]
[わたしの夢は、悪夢《ナイトメア》ばっかりだ]
(133) 2014/05/20(Tue) 00時頃
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── これは、少女と秘せられていた ──
[わたしは、悲鳴をあげて飛び起きる]
[わたしの夢で、沢山の人が殺されて]
[わたしの夢を元に、正義は執行されていった]
[わたしの耳は、罪を聴き]
[わたしの夢は、罪を観る]
(134) 2014/05/20(Tue) 00時頃
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── これは、少女を守ろうとしていた ──
[Kはわたしを狙うものを排してくれた]
[Qはわたしの役目を教えてくれた]
[Jはわたしの代わりに執行してくれた]
[けれど、わたしの夢を終わらせてくれる人は、いなかった]
(135) 2014/05/20(Tue) 00時頃
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[誰にも言えなかった]
[わたしの夢で、 最後にわたしを殺すのは、────────…… ]
[わたしはいつ、狂ってしまうんだろうか]
(136) 2014/05/20(Tue) 00時頃
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