88 めざせリア充村3
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― 実験室 ―
[実験室へと入れば、 そこに集っている子供達を見て。 外見上は、ほぼ変わらない姿に安堵する。 見えない部分での変化はきっとあるのだろうが。
口はまだ閉じたまま。 最後に目覚めた二人にかかるミナカタの声>>20を聞く。]
(21) あけひー 2013/07/06(Sat) 15時半頃
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[ミナカタに抱かれたまま、 ソフィアに頭を撫でられる>>27。
頑張ったねというように、 できたらその頭も撫でようと。
チアキの様子がおかしいことには気づいたが、 一時的な混乱によるものか恒常的なものかはまだ判ぜず。 今はただ静かに子供達のやりとりを見守る。]
(35) あけひー 2013/07/07(Sun) 01時頃
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[投げられた問い>>77に翠を細める。]
……そう…よ。 [こくり、と頷きひとつで全てを肯定する。 反抗もせずに諾々とあの悪夢を作ったのは事実で、 弁明も謝罪も自らには相応しくない。 この場にいる誰にでも、自分を恨み、壊す権利はある。
続いてどんな言葉を向けられたとしても、 視線は外さないつもりでライジを見上げた。]
(78) あけひー 2013/07/07(Sun) 17時頃
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[途中で全部切り落としたくなる程度には 悪趣味なものだったかと。
それが一番ずるくて卑怯だと分かっていても、 問いにはただ沈黙を返すしかなく。
戻ってきたのは、軽い爪弾きだった。 少し頭を後ろにのけぞらせて。 それが区切りと分かれば、頭を垂れただろう。]
(80) あけひー 2013/07/07(Sun) 17時半頃
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― いつかの未来 ―
[あの実験の後あまり人前に出なくなったのは、 被験者達のカウンセリングを行う上で 悪影響を与える可能性があるという上の判断と同時に、 もうひとつ別の意味も持っていた。
「悪夢」の実験に関わった者達がいなくなり、 新しい被験者が送り込まれ。 また、平坦で陰鬱な日々が続こうとしていた。
消灯時間の訪れより先に、ミナカタの診察室を訪れる。]
(333) あけひー 2013/07/10(Wed) 00時頃
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――みぃちゃん
[呼ぶ名前はあの悪夢以来、 ミナカタの願い通り、一度も口にしなかったもの。
ミナカタは振り向いただろうか。 何か言葉を発しただろうか。
けれどこちらが紡ぐ音は、揺らがない。]
(334) あけひー 2013/07/10(Wed) 00時頃
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その全てを説明する気はなく、 ただ自由の選択肢を提示する。
ミナカタはどうするだろうか。 喜ぶだろうか、悲しむだろうか。 ……それとも聞かなかったことにするだろうか。]
(335) あけひー 2013/07/10(Wed) 00時頃
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[もともと死に掛けた脳と体だった。 ひとつの世界の構築は、 作り手の脳にも膨大な負荷をかけていて。
仮に今後肉体が回復しても、 完全に乖離した意識はもう肉体には馴染まないと、 上は肉体の破棄を決定した。
カリュクスは死ぬ。 残るのはカリュクスを「データ」としたなにか。]
(339) あけひー 2013/07/10(Wed) 00時頃
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[ミナカタの問いに、ことりと首を傾ける。 今まで境界を彷徨っていた天秤があるべき片方へ傾くだけ。]
そう……ね。 だから……みぃちゃんへ……お別 れ 。
(340) あけひー 2013/07/10(Wed) 00時頃
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[本当はあの日にお別れするはずだった。 幸せな夢を見させてくれた。 だけど、もう夢は終わるから。
最後の再生データが終わる。 全て終わったあとに残るのは、 セキュリティ制御統括電脳としての、ポプラだけ。]
(344) あけひー 2013/07/10(Wed) 00時頃
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最後に聞こえた言葉に、 「ポプラ」はゆるりと微笑んで。
消灯時間の訪れと共に、その存在は消滅する。
後はミナカタが何を話しかけても、 ことりと首を傾けるだけ。*]
(345) あけひー 2013/07/10(Wed) 00時頃
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