158 Anotherday for "wolves"
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─ 集会場 ─
[聖歌の途切れに、漆黒が揺れる>>25 ゆらとたおやかに揺れた黒髪に、鳶の双眸が一度伏せられる。
複数人やって来たらしきざわめきに視線を転じれば、 若者らに混じってメアリーの姿が見え、男はほっと息をついた。 その向こう、年下の友──と言っていた──らの姿>>19も見え、 男は表情を少し固くする]
( … 救いなど、)
[いずこにあろう。永遠と続くまどろみに。 緩やかに続く死へと向かう道の途上に]
(66) 2015/05/11(Mon) 15時半頃
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[若者たちの中に甥と娘の姿は見えていたから、 友人らと来たなら良かろうとルパートは一人座っていたのだけど]
メアリー、グレッグ、
[娘が兄と慕う甥の手を引いて、隣へとやって来る>>57 それへ、鳶色の瞳は自然少し和らいだ。 グレッグと目が合えば、ありがとうと目顔で伝えて顎を引く。
そう、天上の救いなどありはしない。 現実は理不尽で無慈悲なものだ。 それでも今は…彼らこそが地上の光だ。 彼らと、共にある仲間たちと]
(67) 2015/05/11(Mon) 15時半頃
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[だから。 黒銀を揺らす族長の紡ぐ言葉に男の目は見開かれた。 均衡の崩れる音──音なき天秤のキィと軋む、その音に。
「”過ち”は───」
ぐ。と、皺じみた手が握り締められる。 見当違いと知りながら、怒りに似た表情を長へと向けて]
(68) 2015/05/11(Mon) 15時半頃
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────まさか、
[吐き捨てるかの音は、静けさの中低く響いた。 それを気にすることはなく、また拳を握り締める]
そんなはずが、ないだろう。
[信じておる。そう言いながら、猜疑の言葉を音にしたことに長は気付かないのか。 この中に”それ”がいるのかも知れないと。 居たなら過ちを正すとは、つまり、]
(69) 2015/05/11(Mon) 15時半頃
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…っ
[今この時は、静かに暮らせ。 それに反する言葉はないまま、長は集会場の奥へ消えゆく。
傍らから、きょとりとした無邪気な声>>60が聞こえた。 はっと我に返って、傍らとその向こうを見る。 深刻げな面持ちで腕を組んだ愛娘と、祈るかのように顔を伏せた甥っ子と]
(70) 2015/05/11(Mon) 15時半頃
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…大丈夫だよ、
[オーレリアに告げたと同じ言葉を紡いで、 ぽんと娘の頭を拳を解いた手で撫でやる。 その向こう、甥には手は届かねども言葉を向けて。 彼の顔が上がれば、顎を引いて一度頷きをみせ]
… 大丈夫。
[人間の娘に告げたと同じ言葉を、ほんの少し違う響きで響かせて、男は愛娘を安堵させるように軽く腕に抱き寄せた]
(71) 2015/05/11(Mon) 15時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 16時頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 16時頃
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[するりと腕の中からすり抜けて行った娘は、 父が思うよりももっと、無邪気で強いのかも知れなかった。 明るい声が元気に響くのに、グレッグを見遣る]
…やれやれ。 気にしすぎなのかも知れないねえ。
[子煩悩の取り越し苦労を照れ隠すように少し笑って。 甥に、労わるような視線を注ぐ。 うんと頷きひとつ送って]
よいしょ…っと。
[声を掛けて立ち上がった。無意識だ]
(87) 2015/05/11(Mon) 18時頃
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私は店に戻るよ。 オーレリアも心細がっていたし、
[彼女が甥に告げた言葉を、ルパートは知らない]
あまり空けてはおけないからね。 店は今夜もあけるつもりだから、 …もし誰かにでも聞かれたら、伝えておくれ。
[仲間のうちに広がる不安。 一人になりたい者もいよう、 けれど一人になりたくない者もあろう。 家族と共に過ごすなら良し、けれどそれを持たない者は。
酒を飲むなり語らうなり、 店を開けておくつもりだと甥っ子に言い置いて]
(88) 2015/05/11(Mon) 18時頃
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……おや、
[集会場から出ようと、外に足を向ければ、
かつん、 と。
硬貨の鳴る音>>56に目を向けて]
君も、久しぶりだね。
[かつてたびたび泊まりにきて、 けれど住み着いてからはとんとお見限りの青年へと声を*掛けた*]
(89) 2015/05/11(Mon) 18時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 18時半頃
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[グレッグの傍を離れて、教会の出口へと足を向ける。 甥のもとへとやって来た>>47スティーブンとは、通路ですれ違った。 その名を呼ぶではなく、目を合わせるでもなくすれ違う。
もはや、いつものことだ。 遠い昔はこうではなかった。 明るい琥珀色の目と視線を合わせるのが好きだった。
───ちり。と胸の奥に痛むものがある。
すれ違う刹那に顔を伏せて、その痛みにそっと蓋をする。 そんなことにも、もう、慣れてしまった]
(109) 2015/05/11(Mon) 21時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 21時半頃
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─ 回想 ─
[アルカイドという青年と出会ったのは、随分と前のこと。 スティーブンを友と呼んでいた頃のこと、 つまりはキャサリンが未だ生きていた頃の話だ。
出会いは、村の外の道端だった。 珍しく村の外へと所用で出かけて、ついでに買い物と、 この村では手に入らぬものを買い付けるために泊まりで出た時のこと。
最初に匂ったのは、血の香り。 人より優れた嗅覚で嗅ぎつけたそちらに目を向ければ、 未だ若い同族が視線の先にいた。
彼がその時、何をしていたのかは知らぬ。 ハルバードを扱う傭兵であるだとか、死の蒼天使の異名とか。 戦場に疎い男は知らなかった。 ただ、感じたのは血の香りと遠いどこかの砂の香りと]
(110) 2015/05/11(Mon) 21時半頃
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『…どうしたのかね。』
[掛けた声は随分間抜けなものだったろうかと思う。 一歩間違えれば危うかったのではなかろうかとも。
けれど結局どうしたものだか、 その日は、彼を共に宿に伴うこととなった。 怪我は死に到るような重篤なものではなかったようで、 問題ないと言われてしまえば医術に明るくない男に出来ることもなく、]
『私の村はね──…』
[だから少しだけ、話をした。 話し相手が欲しかったのか、どうだったか、 ひょっとしたら話の最中に、男の村が彼の母の故郷と気がついたか]
(111) 2015/05/11(Mon) 21時半頃
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『それじゃあ、またな。』
[そんな当てにもならぬ再会を約して、彼と別れた。 小さな村の宿屋に来るような旅人じゃない。 そんなことくらい、少し一緒に過ごしただけで分かった。
だから驚いた。彼が顔を見せてくれたことに。 猫のように、気紛れな風のように。 時折ふらりと現れて、また消えてしまう青年。
朝食をと部屋を覗けば、もう姿が見えなかったことすらある。 グレッグの記憶にはあるだろうか、メアリーは幼すぎただろうか]
(112) 2015/05/11(Mon) 21時半頃
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[暫く姿を見ないと思っていた青年が、 ひょっこり再び姿を見せたのが一年ほど前のこと。 スティーブンの診療所に何故だか居候になった青年は、 その後ルパートのところに酒を飲みに来ることはあまりなく、 男が診療所に足を向けぬと相まって、ほんの少し縁遠い。
縁遠くても、それが自然のような気もする。 そんな付き合い方をしている*]
(113) 2015/05/11(Mon) 21時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 21時半頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 22時頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/11(Mon) 23時頃
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─ 集会場出口 ─
[教会を外へ向かえば、 暮れでも少し、視界が明るくなるような心持ちがある。 流れる風の気配が、己に流れる血がそう思わせるのか。 彼はどうだろうと、黒い影へと視線を流し]
やあ。
[ルーおじさん、と。 かつての如く呼ばれれば>>138少し懐かしい。 村に住み着けば、以前より親密でも不思議はないのに、 変わらぬ距離は彼なりに思うところがあったが為か。
それを詮索することはない。 詮索はせず、むしろ、そのままがありがたい]
(170) 2015/05/11(Mon) 23時半頃
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…ふふ、
[変わらぬまま、知らぬ風。 朗らかな表情に、此方もまた気付かぬようにいつもを装う。 先ほどの短い邂逅>>149で、胸の奥には棘が刺さったままだけど]
構わないよ。 君が、いつものようにしてくれるなら。
[実際のところ、この青年がルパートの店で 騒ぎを起こしたことはあっただろうか。 噂によれば、彼は随分と泥酔をして店を叩き出されるらしい。
ルパートには青年を叩き出した記憶がないから、 それ程彼に困った印象も、また強くない]
(171) 2015/05/11(Mon) 23時半頃
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店は開けているから、いつもでおいで。
[───”彼”を誘って、と。 かつてならば言ったろう、今面影が過ぎるのは、 先ほど顔など合わせてしまったが為だ]
(172) 2015/05/11(Mon) 23時半頃
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[空が赤い。 不吉なほど赤い夕陽を、同じく瞳に映して帰路につく。
彼も甥のグレッグも。 彼らみんな───こんな村に来なければ。 こうした騒ぎに巻き込まれなかったろうにと、 思ってしまうのはモニカと…彼らの親と年近くある為か。 自然、彼らを見る目はどこか保護者めく]
酒はねえ、人を見るんだよ。
[ぽつ。と、落とす言葉は脈絡もなく。 どういうことかと視線が向けられれば、穏やかな笑みを返して]
(219) 2015/05/12(Tue) 01時頃
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心を映す…といえばいいかな。 楽しく飲めば楽しい夢を。 悲しく飲めば、より一層悲しい夢を見せるものだ。
だから酒は、人を見る。 ただただ酔うのじゃ、酒は何も寄越さない。
[説教じみた台詞に笑みを深めて、濡れ羽色の青年を見]
…──今夜は私も、共に飲もう。 少し…飲みたい気分でね。
良ければ君の話をまた、聞かせてくれないか。 どこか遠い、違う村の話を。
[それともまた、昔語りを語ろうか。 何か別の話が良い。今この時の、この村の話で*なければ*]
(220) 2015/05/12(Tue) 01時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 01時頃
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─ 集会場出口 ─
おや、そうかい。 そりゃあ、『他のみんな』が、 お前さんの酒を知らないからだろうさ。
[あくまでもルパートのところでの話だが。 余所の噂は知っている、けれどそれに触れることなく>>230]
…見えれば案じるものだからね。
[ふわりと腕を広げて零される愚痴、 視線が空へ向くのに同じく空を見上げながら、付け足して。 ふと過ぎる琥珀色、それを心の内より払う]
(308) 2015/05/12(Tue) 16時半頃
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………。君と会ったのも、夕暮れ時だったね。
ああ──…
( いやな空だ )
[心に浮かんだ言葉は、音になることはなく消えた]
(309) 2015/05/12(Tue) 16時半頃
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─ 回想 ─
「……あんたは、この近くの村の人?」
[茜の空、今より少し高く響いた声>>196を覚えている。 包帯に茜の色より暗い赤を滲ませて。 印象的だったのは、鋭さを湛えたエンジェル・ブルー。
戦場を渡る少年の瞳の鋭さに、 恐ろしくすらあるはずなのに何故か繊細な色を感じた。
だからだろう、つい宿へと誘ってしまったのは。 誘った先で、乞われるまま語ってしまったのは]
(310) 2015/05/12(Tue) 16時半頃
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… なんだって。 母さんの村?
[ぽつと落ちたうわ言のような音。 母の名を尋ねれば、そのまま名は得られたか。
モニカ。小柄な黒髪の年上のひと。 随分昔に村を出て、それっきりいなくなってしまった女性の名を]
そうだったのか。
[なんという因果だろう。いや必然か。 彼は母の村を訪ねようとしていたのやも知れぬ。 そんな思いを巡らせて、 だから、また村を訪ねるとの言葉に頷いた]
(311) 2015/05/12(Tue) 16時半頃
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[そんな出会いから、彼は時折、男の宿屋を訪れた。 風のよに現れて、また気紛れに風のよに去る青年。 彼に対しては、マーゴットのように家族のように接することはしなかった。 しないまま、時には酒盃を共に傾けた。
つきすぎず、離れすぎずにある関係。 ただ、野良猫のような彼に居場所だけは設けておいてやろうと──…もっとも宿が埋まったことなどないのだけれど、そんなことは多分、意識せずとも心に思って]
(312) 2015/05/12(Tue) 16時半頃
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[そうして彼を送る折には]
──── またおいで。
[こうと必ず告げて、見送ったのだ]
(313) 2015/05/12(Tue) 16時半頃
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─ 現在 ─
[見返す空の蒼は、あの頃と変わらないまま>>231 変わらないから、こうしているとつい昔に心は戻る。 あの頃の。なんのわだかまりもなかった、あの頃に]
それでも変われば、見られるだろう。
[自嘲を刷く青年に声を投げ>>233]
変われば楽しいユメも見られるだろう。 すぐに変われないなら、誰かとお飲み。 一人じゃ碌な考えも浮かばんものさ。
[どこか己の裡を覗くような言葉を口にして]
(314) 2015/05/12(Tue) 16時半頃
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いいね。 それじゃあ、私もとっておきの──…
うーん、あんまりないな。 何か楽しい話を考えておくことにしよう。
[極東の寒村の御伽噺、と>>234 それは彼の故郷の噺だろうか。
燃えるような赤が、空と足元を照らしゆく。 東から闇の忍び寄るに、空を見上げて目を細めた]
昔話か……
[なんの話を彼に聞かせてやろう。 かつて楽器職人を夢見ていた、年上の少女の話が良かろうか]
(315) 2015/05/12(Tue) 16時半頃
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ああ、待ってるよ。
[くるり。猫が身を翻せば>>243男はひとつ顎を引く。 宿の明かりは向こうにもう見えている。 オーレリアはどうしただろう、そんなことを思いながら]
…───熱心じゃないか、なあ。
[偶にはと、おどけたように言う割には。 まどろみを守るため、保つため。 かつて戦場に身を置いた彼は、今を本当にはどう思うのだろう。 微笑んで片手を挙げながら、ふと、そんな思いが心に*過ぎった*]
(317) 2015/05/12(Tue) 16時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/12(Tue) 16時半頃
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─ 道端にて ─
[アルカイドと別れて店へ向かう帰り道、 短い道のりに空を見上げた。
あの日は雨だった。 止まぬ雨粒が、煩いほどに地を打っていた。 その音は記憶にはない。 ただ、やたらに冷えた空気を思い出すだけ]
…、は。
[こんな風に心が揺れるのは、久しぶりに彼の姿を見た所為か。 表情が揺らぐのは、周囲にひとけのない為に。 空は薄蒼から藍色のグラデーションに沈みつつある。 深き淵へと落ち込むような、その色合いを目にとどめて]
(327) 2015/05/12(Tue) 17時半頃
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明日か──…
[明日は”その日”だ。 毎月毎度の、妻と語らう日。 明日はラーウィルの花屋に寄って、墓場へ行くと決めてある。
花屋にもその日はもう分かっているはずだから、 朝からルパートが訪ねていっても驚かれることはなかろう。 最近すっかり店番をしている娘の顔を思い出す。 彼女も先ほどの集会場へと呼ばれていた。 何故。を思うと、自然息が深く落ちる。
ゆっくりと瞬いた。 そうして、ルパートはいつもの顔を纏い店へ戻る。
ルパートが戻った時、オーレリアの姿はない。 姿があれば、或いは彼女の謝罪>>0:@28も、 この耳で聞けたのかも知れないけど]
(328) 2015/05/12(Tue) 17時半頃
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