125 【突発誰歓】I-GAME.ver.2
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──夢──
……キミは、やっぱりその力を望むの? そう。 キミは……やっぱ、どうしようもない馬鹿なガキだよね。礼くん。
[白いワンピースを鮮血で染めながら、腹をさかれた女は、中身を戻そうともしないで、昏い瞳で俺に微笑んだ*]
(0) 2014/06/15(Sun) 08時頃
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──3d早朝・A地区 灯台──
[仄かに外が明るくなってきたころ、南方は目を覚ます。 昨日ぶつけた頭は、特に痛みもなく。ただ、違和感が走って目を閉じた]
……あー、そゆこと。
[無意識にそう願いでもしたか。得た能力に、それでも自分を騙すことはできないのだなと薄く自嘲。]
(1) 2014/06/15(Sun) 08時頃
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[軽く朝食をとって端末を覗けば、数秒考え、意を決してそのアプリを開く。
それがメモ帳の類なのか、他の何なのかは解らない。だが、誰かに繋がっているなら、と───「電脳世界β」を起動した]
"テスト"
"これが一体何で、どこに繋がっているかは知らないが
これをどこかで見ている奴がいたら、返事をくれ ───ミナカタ "
[黒地にグリッドが敷かれた画面に、LINEの要領で打ち込んで、端末を閉じた。*]
(2) 2014/06/15(Sun) 08時頃
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──────♪
[『シ』の音が響く。端末を開くと、画面は途端に『電脳世界β』に切り替わる。 一瞬、画面に敷かれたグリッドが、櫻の色にゆらめいた気がした。
……!
[そこには、先ほど打ち込んだものに加え、もうひとつ、発言が追加されていた。
まずそれに驚き、末尾の文字列に目を見張る。 険しい顔で考え込んで、また、文字を。 丁寧な文体の返信に、仕事用の敬語で打ち込むかいつもの口調で打ち込むか軽く悩んで、中途半端になった。]
(5) 2014/06/15(Sun) 10時頃
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───────────────────── "……まずは返信ありがとう。
俺はこの『I-GAME』の参加者の一人。如月町にある会社勤めの一般人だ。
…あなたは、既に「死者」なのか?
よければ教えてほしい。
あなたが誰なのか。 今……どこにいるのか。
急に質問ぜめにして、すまない。 ……返信を待ってる。 ─────────ミナカタ" ────────────────────────
(6) 2014/06/15(Sun) 10時頃
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[続いて来た返信には、目を瞬かせた。 ……水無月櫻子。水無月流に殺された、とアナウンスされた女。 何故こんな風に連絡がとれるのだろうか。]
(……ハルは、前回の『I-GAME』はバーチャルの世界だったと言っていた。 実は死んだとしても生きている? だが、今回のゲームでの死は───)
[……わからない、わからなかった。だから、率直に返信をするしかない。] ────────────── "返答ありがとう、水無月さん。 ……いいや。俺の能力は幻覚作成だよ。 この『電脳世界β』は、最初のメールを確認した時から、この端末に入っていた。 望んで得たものではないんだ。 正直にいって、"Teufel"の意図がわからない。 殺戮ゲームをさせて愉しみたいなら、こんな機能をいれる必要がないからな。
屋上にいるんだな。わかった。 ──────ミナカタ "
(8) 2014/06/15(Sun) 11時頃
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[一旦端末を閉じて、足を向ける先は、この灯台の屋上。 向かう途中で、南方は端末に思いを馳せる。
(……死者と連絡がとれるツール。 死者が本当に本人なのだとしたら、何故こんなものを?
怨みを増幅させたいから? 俺を有利にさせるため?…ほんとに、ゲーム感覚だな。 ふざけてやがる)
(15) 2014/06/15(Sun) 11時半頃
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[最後の階段を昇る。 潮風と、うみねこの声がきこえる。
白い古びた灯台の屋上で、彼女は一人、時を止めた美しくも悲しい姿でそこにいた。 少し離れた場所で目の前に立つ。]
(……そうか、)
……よう、水無月さん。見えるか。南方だ。 一回会ってるな? 多分、覚えてないだろうが。
お前さん、昨日会った坊やにちょっと似てるよ。 ……ほんと、ふざけてるな、Teufelってのは [酷い悪趣味だと、彼女を見つめて目を細めた]
こんなことしかできねえけど
[そう言って暫く、黙祷を捧げた。 白騎士が此方に向かっていることにはまだ気づかない]
(16) 2014/06/15(Sun) 11時半頃
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[黙祷を捧げようとまで思ったのは、水無月櫻子の面立ちに、水無月流の面影を見たからだろうか。 姉弟。もし2人が肉親で殺しあったならば、それは南方には耐え難いことに思えて
端末を開く。そして、姿の見えぬ、だがそこにいる筈の経帷子の彼女に向けてつぶやく。]
ああ、俺が会った大体の奴は、カフェのマスターを知ってたな。 意図的かな……あ?白いの?
[灯台の屋上から遠く、見つめ、その先に見つけた>>7に血の気が引いた]
………ッ! 悪いな、教えてくれてありがとうよ…!
[一旦背をむけ、思い直したように振り返って、彼女に再び]
─────────お前さん、「流」に伝えたいことはあるか? あるなら、あとで送っとけ!
[そして、階下へと降りていった*]
(20) 2014/06/15(Sun) 12時頃
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[走りながら、剣吉にメールを打とうとして、うまくいく筈もなく。チッと舌打ちして電話に切り替えた。 通話が上手くいかないなら、直接彼を見つけて話を]
────ハル! 白い奴が……テッドがこっちに来る! あんなもんと戦ったら瞬殺だ、急いで逃げんぞッ…… 後、昨日のガキどもはどこだ?!
[いざとなったら、彼と子供たちだけでも逃がすつもりで。 端末の、櫻子からの返信を確認して]
……そりゃどーも!一般人だけどな!
[と言葉を吐いた]
(21) 2014/06/15(Sun) 12時頃
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わかった、そっちは任せる。頼んだ!
[そう言って南方は剣吉>>33の探していない方の部屋を見て回る。最後の部屋にたどり着く手前、水無月流>>34が部屋から出てくるのを見つけただろうか。]
――おい、お前さんが「流」か?! 細けえ話は後だ、手前の手足を機械にしやがったやばいのがきてる。 さっさと行くぞ!
[そう言って、焦った様子で流の腕を引き、連れて行こうとする。]
(38) 2014/06/15(Sun) 14時頃
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そのマドカってやつはハルが探してくれてる。いいからついてこい
[そう言って流>>41の腕を引く。抵抗なくついてくるのは、彼なりに危機を察知したからなのか。抵抗したらしたで拳固の一つ二つ見舞うくらいのつもりでいたが]
───……こっから先は黙って聞いとけ 水無月櫻子からの言伝だ。どうしてだなんでだとは、今は聞くな
「行ってらっしゃい、僕はここで待ってるよ」
だってよ。 ……ったく、他に言うことねえんかね
[流はなんと言っただろう。そう言う間に、剣吉>>36と鷹村に合流できただろうか。
鷹村を見つけたならば、一瞬どう伝えたものか逡巡してから、彼女に静かに耳打ちして、]
行くぞ
[と、灯台を出ようとしただろう]
(44) 2014/06/15(Sun) 14時半頃
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[聞こえてきた流の言葉に、南方は真顔になって、それからにこりと微笑み、>>47
黙って、拳を振り上げる。 避けられなければ相当良い勢いで流の頭をひっ叩いただろう。]
……あー、やれやれ、ホンットによー。
[そうぼやいて、呟いた言葉は流にしか聞こえなかっただろうが]
(52) 2014/06/15(Sun) 15時半頃
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[つんつんと返ってくる言葉に、どこかしら若さを感じながら、南方は流を見つめ、ニィと笑う。 彼の額を人差し指でさして、つんと突き、]
……なぁに、ただただ「大丈夫」って言ってるお前さんよか、 この俺は「逃げる」ってことに関しちゃ何枚も上なんだぜ? 目くらましの能力がある。それ使って全員で脱出だ。 任せとけ
[そう言って、今度は流の頭をわしわしと撫でた。]
(73) 2014/06/15(Sun) 18時頃
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[ついで、後ろでまた南方の暴力を非難していた剣吉の肩を抱いて、彼にしか聞こえないように耳打ちを] ……とりあえず、俺が囮になるから、先にG地区かF地区の方までガキどもつれて走れ。 俺の心配はいらん。逃げるための能力も決めてある。 廃村のどっかにまぎれてやりすごしてから、奴を撒いて合流する。 精精警察から逃げ回った脚力を生かしてくれよ、ハル……?
[有無を言わさない表情で剣吉の顔を覗きこんだ。そのときだっただろうか、星開>>72が現れたのは。]
……一人、増えたな。 [苦笑して、会話しているであろう星開らに声をかける。]
とりあえずだー、やばいのが迫ってるから、感動の再会は後にしておくれー 逃げますよーわかったか!
[そう言って、鷹村、星開に順に指差しして、返事は「はい」しかない、と添える。
それと同時に、幻覚能力を発現した。 鷹村に、星開に、そして流に……「皆と共に逃げる南方自身の姿」を認知するようにと。
最後に剣吉の方を向き、「早く行け」と笑っただろう*]
(74) 2014/06/15(Sun) 18時頃
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おう、また、後でなー。
[その声は、剣吉>>80にしか聞こえなかっただろう。 本当はその場にいる全員に幻覚をかけたってよかった。 けれど、幼馴染を能力で騙すことだけは、したくなかった。]
[剣吉達を見送った後、遠くから迫る時計の音>>50を]
ばぁん
[右手でピストルをつくって、子供のように不敵に笑いながら、撃ち抜いた*]
(89) 2014/06/15(Sun) 19時頃
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[白い騎士が迫る。>>91 きっと、<デウス・エクス・マキナ>はあんな形をしているのだろう――ピアノ曲を練習する時、舞台演劇を齧って得た知識を思い出す。 舞台に、機械的な終焉を齎す、美しくも残酷な最終装置。
剣吉達が灯台を去る直前、高速で迫りくるテッド・オースティンに幻覚をかけて、騎士の世界を改変する。 ここまで能力を開放するとなると、最早脳みそも限界だ。そもそもが他者の脳に介入して、軽く乗っ取る力なのだから負荷も強い。 もうちょっとだけもてよ、と南方は苦笑する]
何のつもり、だって? そりゃあこっちの科白だな 出会いがしらに突っ込んでくるなんて騎士らしくもねえ、そうだろ?
なあテッド お前さんは何を護ってるんだ?
[できるだけ、剣吉達が遠くに逃げられるように、言葉を紡ぐ。 イメージを形づくる南方の額を、脂汗がつうと伝った]
(96) 2014/06/15(Sun) 19時半頃
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[抉り出される心臓。響く絶叫。 騎士が、そこに命の感触がないことに気づくまで。 ――――それは、南方にとっては十分すぎる時間だった。]
人間らしく終わらせよう? 人間やめた奴が人間を語るなよ 笑わせる (あくまでもてめえがその信念を以って、俺の護りたいと思ったものを壊そうというなら)
てめえは今 ここで……死にやがれ!
[”心臓を抉り出された南方”の幻影も、血潮のにおいも、テッドにかけていた幻覚の全てが消えうせる。
白騎士の背後に潜んでいた南方は地面を蹴り、その勢いに全てを任せて、ぶつかり、テッド・オースティンの首を短いククリナイフで貫いた。
純白の体に、静かに紅が散る。 荒い息でナイフを引き抜いた。 血が灯台の壁も地面も、南方も、全てを染めあげる――]
(101) 2014/06/15(Sun) 20時半頃
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……馬ァ鹿。一般人なめんなよ。 ッ……ててててて、やべー
[倒れた白騎士の残骸を無感動に見下ろして、頬に飛んできた血を掌で拭い、南方は息をつく。
……剣吉達は無事逃げ遂せただろうか。幼馴染のことだから、きっとちゃんと護ってくれているに違いない……そんなことに思いを馳せて、南方はテッドに背を向ける。
頭の中がぐちゃぐちゃにかき混ぜられたような、そんな感覚に、吐き気すら覚えた。こりゃあ本格的にヤバいな、なんて、現状をどこか他人事に捉えて。
耳鳴りが酷い。何も聞こえない。嗚、早く、早く剣吉達と合流しなくては――――
ふいに風を感じて振り返るその時]
(キミは ほんとに ……馬鹿だねえ 礼くん)
[どこかで、ピアノの音にも似た、姉の声がきこえたような気がした。]
(102) 2014/06/15(Sun) 20時半頃
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[耳鳴りに、騎士の絶叫もなにもかもかき消されて、それでも背筋を襲った猛烈な悪寒に振り向けば、そこには白騎士が――否、白い悪魔が立っていた。]
……ははっ、お前さん、どこ潰したら死ぬの?
[糸で繰られたような動きでシャベルを振り回すその様に、南方は己の『死』を悟る。それは開き直ってふざけたことまで考えてしまうほど、はっきりと。]
[どこまでも闇を映し出すようなテッドの瞳と目があう。声にならないほどの小さな声で、呟く]
……なんでそんな さびしそうなんだよ……化け物
[そこから先は、南方には全てがとても遅く感じられた。 持てる力全てを振るい、攻撃を防ごうと聞き手を持ち上げれば、シャベルはぐちゃりと南方の腕ごとククリナイフを宙へ放り投げる。 もう一度能力で彼の脳髄を撃ちぬこうとした、その時、
騎士テッド・オースティンの歪な剣は、南方の首を刎ね飛ばした*]
(やっぱ、レベル5じゃあ勝てねえよ……なあ、ハル 頼むからお前死んでくれるなよ) [……そして、「姉の死を現実にしない」と叫んだ彼にも、願いを]
(109) 2014/06/15(Sun) 21時半頃
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[男の世界が崩れ去る。 男の象っていたものも、全て、全てがボロボロと壊れて消えていく――――**]
(110) 2014/06/15(Sun) 22時頃
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