219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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「あなたも、オトナに見捨てられてここへ?」
[「おろかものメアリー」が問いかければ、「なきむしキャサリン」は頷きます。 仮面越しで表情は見えませんが、不安そうな顔を解すように、彼女は問いかけ続けました。]
「私も両親の借金のせいで、ここに売られてきました」 「大丈夫、ここにいるのはみんな貴女の味方です」 「みんな境遇は同じだから、分かり合えるはずなんです」
[「なきむしキャサリン」は、不思議そうに彼女の顔を見上げます。 彼女はずっと、優しく微笑んでいました。]
「長い時間がかかりましたけど、目標の10億円まではあとちょっとです」 「ここを出たら、私と友達になりましょう。ね?」
[「おろかものメアリー」は、優しい敬語と一緒に手を差し伸べます。]
(570) 2017/06/19(Mon) 02時半頃
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[「なきむしキャサリン」は、それを取りながら、小さな声を震わせました。]
……うん。 あだし、ここがら出たい。 友達さ、なってけろ……。
(571) 2017/06/19(Mon) 02時半頃
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[「おろかものメアリー」は、 震えている「なきむしキャサリン」を、そっと抱き寄せました。
2人は、いついかなる時も、お互いを見捨てないと誓いを立てて、 マジックで使うカードにお互いの名前をサインして、それを交換しました。
2人の間の約束には、——タネもシカケも、ありません。**]
(572) 2017/06/19(Mon) 02時半頃
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[曖昧な言い方をした自覚はある。 それは、当然、辺りの人に比べれば良く知っていると思っていい気がしない訳でもなかったものの。 然し、よくよく知っているというのは傲りであると思ったからだ。
(曖昧に笑う、その表情の奥、 先生に根付いた諦念など知らなかった。
…それを自覚する訳ではないのだが。)
一度伏せた目線を上げて、“先生”の代わりの、略名を考える逡巡は存外短かった。 口にしたものに、閑かに笑うのを見ていた。>>507]
それは… “良かった”、です…?
[「気に入った」の言葉に、喜んで善いのやら悪いのやらが分からずに。 疑問形になってしまったのはそんな感情の表れだった。]
(573) 2017/06/19(Mon) 02時半頃
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(こうして、痛み分けをする結果になって。
こんな状態で自身は満足、なのだろうか、)
[ ─── 答えは得られる筈もなく、]
(574) 2017/06/19(Mon) 02時半頃
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[辛うじて曇らなかった玻璃に、それでも心良い感情のない事を知っていたから、青年の表情も明るくなる筈がなかった。 只、その呼び方が何時もと違う事、>>508 そうして、敬語を指摘するのは、今までと変わりなくも思えた。]
ぜ、善処しま…… す、る、
[自然、口走りかけた敬語を飲み込んで、今までのよう、然れどもっと自然に振る舞えば良いのだと改めて意識し直せば、小さく頷いた。
(意識している時点で自然でないってのは、 …… まあ、今考えられやしなかったのだ。)
からん、変わらずに軽い音の下駄が鳴れば、 ぽふ、軽く叩かれた背に、姿勢は少し前に半歩程を蹌踉めいた。]
(575) 2017/06/19(Mon) 03時頃
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[父と似ていたのは、表面ばかり。
(故に憧れであった。 故に重圧でもあった。
比べられる、その度に、 劣っていると詰られそうで。)
何時か、抱え込むだけが強さではないと、そう説いた先生にこそ。>>3:221 吐き出せたなら、良かったのかもしれないが。
─── 結局黙してしまったのは、畏れた弱さだ。]
(576) 2017/06/19(Mon) 03時頃
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[己の様子を微笑ましげに見る先生の。 その表情の意図がわからずにいたのだが。
思わず驚いて聞き返した齢に、移ったよう、驚いていた事は知らないまでも、反応から大方を察するには至る。>>513 それが、何も冗句のつもりの言葉でないらしい事も。]
(…今のは、余りにも、 考えなく直球過ぎただろうか、)
[少なくとも、幾らその辺りを喪っている事に目処をつけていたとしても、だ。 青年自身がそう云われたなら、少なからず衝撃は受ける、精神的に。]
…記憶ごと、歳の戻ったよう、で、
(嗚呼、それでも今が二十二歳なら、 確かに“先生”はこそばゆい、な、)
[「聞きたい事は未だあるが、」と云いながら一歩を踏む下駄の音が止まれば、その視線の先に居るのは地を見て歩く2人組。>>468]
(577) 2017/06/19(Mon) 03時頃
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[その姿は先刻会った2人だったからこそ。 先生の覚えたような違和や疑念も、邪推もなく。>>516]
(…嗚呼、 三留さんと林口さん、)
[随分と早い移動だなあ、と呑気に思ったりした、
(抱かれていたらしい誤解ってのは、>>467 全く知らないが、知らなくて良かったんだろう。
…知ったとしても困惑を覚えるだけだが。)
その合間にも、奥へ行く2人を見遣って声をかけようかと思ったりもした矢先、口にされた言葉に、「見間違いでなけりゃあそうだろう、」と敬語を外した言葉を口にして、振り返った先生の視線に気が付いた。]
嗚呼、此れは… 私の不注意で。 只、さしたる深いものでもないですから。 追う邪魔には、ならないかと。
[敬語と、そうでないのの入り混じった奇妙な言葉遣いにもなりながら、潜められた眉と控えめな言葉に返す。]
(578) 2017/06/19(Mon) 03時半頃
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ー 4日目/北エリア・浄瑠璃公園前 ー
木村翔子、木村翔子……
[1人でボソボソ人の名前を呟きながら歩くオレ。 さっきまで公園で話してたお姉さん……いや違う! 前髪女子から最後に名前を教えてもらえたから>>384、忘れないように口に出してるんだ。 今は他の参加者か死神以外に聞かれて変な目で見られる事もないし。 直前まで桐生がここへ向かっていたなんて知らないから>>421、実に呑気な光景だったと思う。]
てかミッションに関係しそうなもの何にもなかったな んー次どうするか……
[悲しいかな、今回ミッションの事は桐生のテレパシーで聞いた範囲でしか分からないから これでもう手掛かりがなくなったというか。 一旦桐生にテレパシーで進展あるか聞いてみようかと、そう思っていたタイミングで向こうから送られて来た。>>466 ナイスタイミングだ桐生。]
(579) 2017/06/19(Mon) 03時半頃
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『黒い靄?いやー、それっぽいのは見てないな まぁやってくれてたらいいけどな オレも全くミッションクリアの手掛かり無くて……
ってお前、また怪我したのか?! ……あー、サブミッションでやらかしたのか? まぁ……バッジゲットはナイスだ! でも、本当に気を付けろよ? 酷い怪我じゃなくても痛いのは変わんないんだし 下手したら消滅するんだからな?
あと別にそのバッジは桐生が持っててもいいんだぞ? 持ってろって事ならオレが持っておくけど』
[そこまで伝えてから、数秒の沈黙の後にまた続ける。]
(580) 2017/06/19(Mon) 03時半頃
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『それとさ、桐生 お前って、なんで……あーいや 次会えた時にでもちょっと話そうぜ、お互いの事でもさ ……聞きたい事も、あるし』
[言いかけたのはさっき公園で聞いてきた事について。 結局は聞かずに、ここまでろくに知らないままのお互いについて話そうと誤魔化しつつ先延ばしてしまったが それを言えなかったのは……なんでだろう。 テレパシーではなく、ちゃんと顔を見ながら話をしたかったからか。]
(聞いたって、どうにもならないだろうけど……)
[そう思うのに、聞かないという選択肢が出ないのは もしかしたら単なる同情から来ているのかもしれないし ……ただ、”相棒”の事が知りたかっただけかも。]
(581) 2017/06/19(Mon) 03時半頃
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[そうしてその後 桐生との脳内会話が終われば、ミッションクリアを目指して探索を開始していただろうけど
斉木ボーイと昨日公園の前で見た少年がバッジを配りに来たならその時に>>554>>556 オレではなく桐生と遭遇したか、そもそもそんな事すらなかったならふと手の平を見た時に いつの間にかミッションが終わってしまっていた事を知っただろう。]
『オレ今回何にもしてねぇじゃん!?』
[なんて、心の中だけで言ったつもりがテレパシーとして桐生に伝わってしまったかもしれない程度には悪い意味でショックだったかもしれない。
だって本当に何も出来なかったんだもん。 と言い訳をする前に意識がプッツンするのであった。**]
(582) 2017/06/19(Mon) 03時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2017/06/19(Mon) 03時半頃
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[血の染みた程度、治療も的確で早かったものだから、見目程のさしたるものではないと。 ついで、余談だが。 日を跨げば疵の治るようなのに気付いていたのも気にしないよう云った理由にある。
そんな会話に付き合わせたばっかりに、先に来ていたそれを無駄足にしてしまう事になったのは、申し訳のない限りだった。>>523
(目下、全うにミッションを熟していない、 そろそろとそんな気のしてくる有様だが。
そんでも、此処で出て行くような心持もなく。)
随ッ分と、獰猛からは程遠い様相で屠られてゆく鮫を見遣りながら、扨、する事なぞ残っちゃあないだろうと思っては。 苦笑いする先生の横で、同じく困ったように笑ったとか。>>526]*
(583) 2017/06/19(Mon) 03時半頃
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[それから暫くして。 ふ、見遣った先の掌に、あの特有の赤い文字のないのを見て、嗚呼、今回も終わったのだな、と思ってから。 別段、何の意味もなかったのだが木刀の柄に手をかけて、引いた。
(前日の事もあれば、 まさか抜けないだろうと思っての事だった。)
…が、結果は寧ろ違って、“鞘と刃”に分かれているのを一度見遣っては首を傾げなどしてから。 それを仕舞っては、彼の少年がテレポートで現れるまでの間考えていた。>>556]
(初めに抜けた時は、狼に襲われていて、 次に抜けなかった時は熊を斬らんとして、 今回は……、
いや、襲われる事が契機ではないから…、)
(584) 2017/06/19(Mon) 04時頃
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………、 嗚呼、
[実に今更なのだが。 漸くと、このサイキックの使える“条件”というものを理解した。]
(怪我を負う事で、初めて施行可能と、 随分と癖の強いものを。)
[それでも、分からないよりは良いかと思う事にしたのだ。 少なくとも発動の条件が分かったのなら、意図的に誘発する事もできるのではないかと、そう踏んだからこそ。
…暫くして、少年が戻ってきた際にバッジを渡そうとするならば、その先は先生の方へと促すだろう。 受け取る理由は己にない、と云うように。]**
(585) 2017/06/19(Mon) 04時頃
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( この傷みと謂うやつは、 ほんとうに唯の痛み分けなのか、───。
実のところひとを呪わば穴二つ、 と言うやつでは無いのか。
─── さあ? )
(586) 2017/06/19(Mon) 04時頃
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(今やきみは。 >>573僕の知らない僕を知っているのだから、 能く知っている、と言っても違いないだろうに。)
[……そんな謙虚なかれの一つ足りとも、 此処数日過ごして来て分かる筈の事でさえ。 ”きみ”を見て来たひとみは忽ちに曇り続けていたから、 分からなかったのだ。 ───なにひとつ。]
[……似ている、と謂う事以外。]
(587) 2017/06/19(Mon) 04時頃
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( 何故、かれが似ているのか。 何故、かれが僕を知っているのか。 何故、かれがきみと同じ苗字なのか。 )
[問いと時を連ねてゆけば、 分かる筈の事柄に、そ──、ッと。 この手で蓋をする。]
[ ──知らなければいけないと分かって尚、 …… 知りたく無かった弱い手だ。 ]
(588) 2017/06/19(Mon) 04時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2017/06/19(Mon) 04時頃
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ははっ、それじゃあ益々 古風になっちまってるじゃあねえか。
[「喋り難いなら無理せんでも良いさ。 …あくまで然うなら好いな、ってだけだしな。」
意識した自然なんてものは最早、人為だ。>>575 全く以って滑らかさの無い言葉遣いなんてものを、 面白がるよに鳴った下駄に併せて、からりと嗤った。]
(───背を叩いた拍子に蹌踉く千鳥足の半歩分、 前のめる姿を慌てて支えて、「……っと、悪い」なんて にがわらいしちまったのだが。)
(589) 2017/06/19(Mon) 04時頃
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[>>576 嗚呼、いつか。 置き去りにされた過去の追憶の中で、 差し伸べたつもりの腕も、 遠回しに背負い込むな、と告げた口も。 何の口──だったのだ。]
(………自分の荷でさえ、深深と積み続けて 一度足りとも他者に渡した事など無かったものが どう、荷を担う手の差し出し方を知るのでしょう。)
[自分が然うであったから 説いた心算も、黙させて仕舞ったのなら ───忘れものに加わるくらい、至極薄っぺらい言葉。]
(590) 2017/06/19(Mon) 04時半頃
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……記憶が残ってたんなら、 喜ばしかったんだがなぁ。
( 世の中には、覚えていないほうが 好い事があるのだとしても。 )
[心構えが出来ていた分、衝撃は少なくとも。 それでも、流れた時を思えば、思うところは幾許か。 時間旅行とそう変わらない気分にめでたさは無い儘、 >>577驚嘆さえも煙に捲くように苦笑に呑んで──。] (…>>578誤解を知った暁には にがわらいだけじゃあ済まなかったことを考えれば、 知らなくて良かったのは、間違いの無い噺。)
[正しく敬語の外れたかれに、 「能く出来ました」とばかりに微笑んだ笑息は、 直ぐに戻った、作文なら怒られちまいそうな混合文に (…未だ難しいよな、)なんざ、苦い納得を綯い交ぜた。]
(591) 2017/06/19(Mon) 04時半頃
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[但し。 ぱち、と、「……きみ、知ってたのか?」なんて 遅れて見開く驚嘆が加わるのはまァ、御約束。 然うして振り返った拍子に見えた怪我も、 1日経てば綺麗さっぱり治るってのは知ってたが──。]
……そうか? でもまァ、………無理はしないでくれよ。
(「死んじまったら如何にもならねえんだから。」) (…言ってから、随分な皮肉か洒落だと気付いた。) [ そんな遣り取りもすれば片もついたミッション、 >>583ふたりして困ったように笑っては 此方としては顔を見合わせたりしてたもんだが。 ]
(592) 2017/06/19(Mon) 04時半頃
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(>>546>>544 二影が消えたら、「へぇ、」っと 昨日のぽとぽと足を落としたカラスの記憶を 塗り替える興味深げな声音を落としたのも間も無く。 此方に気付いてくれたらしいお嬢さんが 丁寧に教えてくれりゃ、腕組みひとつ。)
……成る程なァ。 ほんとにサイキックってのは、便利なもんだ。 嗚呼、───何事もねえよう。無事を祈っとこう。
[然うと首肯を落として間も無く、 ふ、と、潰えた赤数字にミッションの成功を知れば >>584かれが抜こうとした”剣”の事も知らないで、 >>549ぴょん、と隣の丈夫の彼に抱きつくお嬢さんに ぱちくりして、行き合いにしては仲良さげなさまに その通り、どんな関係なんだか考え掛けたものだが。]
(……”お互い様”ってのは未だ知らぬ事。)
(593) 2017/06/19(Mon) 05時頃
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[───何れ>>551>>556 少年が戻って来たの為ら。
>>585 少なくともかれが受け取る気が無さそうな以上、 「……僕にも、受け取る謂れはねえな」 と。 藤色の袖をはた、と揺らめかせて横に薙いだ。]
(かれの怪我の理由でも知れば、 怪我の巧妙もあったかも知んねえだから、と。 榴斗に受け取らせようとしたかもしれねえが、 ───知らぬ以上。)
……僕らは何にもしてねえんだから。 功労者が多く持っていたって、良いだろう?
[渡されたバッジを少年の手に握り直させて、 ────笑って、辞退をした。]**
(594) 2017/06/19(Mon) 05時頃
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[過ぎったのは、最期の記憶だった。]
(@192) 2017/06/19(Mon) 05時頃
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[華やかなドレスと 数刻前の写真に似つかわしくない“終わり”は、 やはり唐突に訪れた。
傾いだ身体>>517と、糸の切れた人形のように崩れ落ちる姿>>543は、 理不尽な終わりそのものであったから、 僕は、笑みを深くして――
それでも、彼女は笑っていた、から。>>567
笑顔は、凍りつくこととなった。]
(@193) 2017/06/19(Mon) 05時頃
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[死神だったか、ノイズだったか、或いは他のものであったか。 それすらも僕には分からない。
ただ、唐突に齎された終わり―― 頭蓋を砕くような痛みを、 咄嗟に、目の前にいたパートナーに 押し付けた僕が見たのは、
驚愕に目を見開いた後、 笑みを浮かべる、パートナーだったわけで。]
(@194) 2017/06/19(Mon) 05時頃
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……。
[音を立てて、終わりの場所―― 赤が広がるその場にに降り立つ。 未だ同僚がそこに居たなら、挨拶を交わすくらいはしただろうか。
そうして、死神は目的のものを探す。 失礼ながら鞄を漁って、見つけたそれを じ、と見つめた。
正直、踏みつけて壊してやるのが 一番面白くなるんだろう。 何せ、彼らに対して、サイガワラは、 優しい街では無かった。 様々な人間の生が蠢く街で 彼等は生き延びることが出来なかった。]
(@195) 2017/06/19(Mon) 05時頃
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[全部、夢だったのだと、 壊してやるのは容易い、し、 そうするつもりだった。さっきまでは。
見下ろす、ふたつの亡骸は、 もう消えてしまっていたかな。 どちらにせよ、とても綺麗な色だった。
赤を纏う、白いドレス。 まさに、死装束みたいで、とっても。
死神はその手にあるもの―― カメラを眺めて、 ふ、と、緩い笑みを浮かべた。*]
(@196) 2017/06/19(Mon) 05時頃
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