212 冷たい校舎村(突)
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(「感情が欲しかったから飛び降りた」 っつーよりも、よっぽど理解しやすい理由だろ?)
(346) rento24ss 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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[俺の携帯は飛び降りた時に壊れたから、 あのメールも手元にはない。 アイツらが話さなけりゃ、バレる事はねェ。
そうして俺は「バカな奴」って評価を貰って、 “自殺未遂”という事実を“事故”にすり替えた]*
(347) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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― エピローグ ―
[時計をチラチラ見ながら、 慌ただしく鞄に必要なものを詰める。
俺のやりたい事・その1が叶う日が来た。
春休みに卒業旅行! しかもなんと海外に行ける事になった。
文化祭実行委員だった皆に連絡とって、 行けるヤツは全員集合!ってやつで。
数か月前の俺だったら、 考えられなかっただろうなァ。
みんなの輪の中に混じれないかもって、 バレた時がヤダなって思って、 卒業してそのままさよならだったかもしれない]
(348) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[でもさァ。 入間が俺には想像も付かなかった事いうから。>>220
生きづらいなら、生きたいように生きればいい。 やらかしても何とかなるの精神で、って。
……入間、案外逞しいよなァ。 でもその言葉で俺も割と吹っ切れた。
俺がどんなでも否定しないって 言ってくれた、入間の言葉だったから。
あの時もらったコマドリのぬいぐるみはベッド脇。 そいつにニィと笑いかけた後、部屋を出る]
(349) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[“人を人たらしめるものとは、何ぞや?”
俺は欠けている物を埋めたかった。 みんなと一緒のものになりたいと願っていた。
その願いは今も叶ってないし、 欠けたものは欠けたまま]
(350) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[だけどサ。 “人”なんて曖昧なものじゃなくて、 “俺”は何なんだって聞いてくれた奴がいた。
そいつは最初っから、俺が人かどうかだなんて 気にしてなかったんだろう。
いつものスマートさをかなぐり捨てて、 真剣に怒ってくれたアンタが嬉しかったって、 そう言ったらどう思うんだろうなァ。
―――― なァ、通?]
(351) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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ああ、うん。大丈夫って。 忘れ物?あったら向こうで買うよォ。
じゃあ、行って来まーす! いい子にして待ってろよォ、賢二!
[手をひらひら振って、 叔父さんの車で最寄りの駅まで向かう]
(352) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[修学旅行のとき迷ってた那由多は、 海外だったら「なめるな」っつってたけど、どーだろ。 まァ、また迷ったら迎えに行ってやるか。
あの時、誰よりも真っ先に 俺を迎えに来てくれて、手を引いてくれたアンタを。
>>301 あの時「わかってる」って言ったけど、 ホントは分かってなかったよ。 あんな世界に救われた奴がいるなんてサ。
那由多、覚えてろってサ。 大丈夫。ずっと忘れねェよ。
―――― アンタらのおかげで俺は生きてンだから]
(353) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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――数日後:自宅の居間――
[あの校舎を出てから数日後の日曜日。 「話がある」と親父に伝え、今、テーブルを挟んで迎え合わせに座っている。 言うなら、早めがいいと思った。 時間が経つと、また言いづらくなりそうだから。 一度、深呼吸をしてから、親父を真っすぐに見て、口を開く。]
……今まで黙っていたが……俺は、実は、可愛いものとか、甘いものとか…、 そういう、女の子らしいものが、好きなんだ。 俺に男らしくあってほしいと思ってる親父は、認めたくないかもしれないが…… そういうものを好きであることを、止めるつもりはないから。そんな俺を、受け入れてほしい。
(354) はねねこ 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[頭は下げない。そういうものを好きであることは、悪いことではないと思うから。 だから、ただじっと前を向いていた。 そうしたら……てっきり、厳しい表情になるだろうと思っていた親父が、何故か目を逸らして、なんというか……気不味そう、な顔をした。なんでそんな顔をするんだと内心疑問符を浮かべていると、親父が、衝撃的な一言を発する。]
「あー……うん、すまん。知ってた」
……は?
[その時の俺は、口をぽかんと開けて、さぞかし間抜け面だったと思う。 なんとか「いつから」「なんで」と口に出すと親父は言いづらそうではあるが答えてくれた。 なんでも、俺が中学1年か2年の時に、思春期なら“そういう”本とか隠し持ってたりするんだろうかという興味本位で俺の部屋の押し入れを開けて、ぬいぐるみ等を発見して知ったらしい。押し入れを開けた理由が理由だし、とりあえず見なかったことにしていた、と。 俺は何も言えなかった。呆れればよかったんだろうか。]
(355) はねねこ 2017/03/24(Fri) 00時頃
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「だから、今更知っても別に何とも思わない。いや、話してくれたことは嬉しいが。 というか……今まで、悪かった。お前がそういうことを隠さなきゃいけなかったのは俺のせいだろう。 ……俺の理想を、お前に押し付けてしまっていた。 お前には、母さんは事故で死んだと言っていたが…その、実は、母さんは強盗殺人で殺されたんだ。 その時、俺は母さんを守れなかったから。お前にはそうならないように、強くなってほしくて、つい、男らしく、だとか、強い男に、だとか言ってしまった。悪かった。」
……いや、知ってたが。
「……は?」
[頭を下げた親父にぽつりと返せば、今度は親父がぽかんと口を開けて俺を見た。 何だかんだで似たもの親子なのか…?と思いつつ、いや、違うか、と言い直す。]
(356) はねねこ 2017/03/24(Fri) 00時頃
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正確には、知ってたじゃなく、なんとなく予想してた、だな。 親父が、母さんの仏壇の前で『弱くてごめん』って泣いてたの何度か見てたから。 事故じゃなさそうだなと思ったし、俺に同じことをさせないようにそういう育て方をしてるんだろうとは思ってた。
[「おま…おまえ…見てたのか…」と親父が顔を覆って項垂れる。 その様子を見て、なんだか笑いがこみ上げてきた。 いや、親父の様子が面白いからとかではなく。 だってほら、親父も今は肩を震わせているし。]
なんだか、お互い、ずっと秘密にしてたことがバレてて馬鹿みたいだな……!
[親父も「そうだな…!」って言って、二人揃って肩を震わせて笑う。 別に、親父と特別仲が悪かったとかではないが。なんだかこういう風に二人で笑うのは、随分久しぶりのような気がした。]
(357) はねねこ 2017/03/24(Fri) 00時頃
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— それからの、天ケ瀬ささら —
[結局のところ、自分が何になれるのかは分からないまま。
ネル先生の弟子として、美術の専門学校に進むとか。 つばさ氏に影響されて、被服の技術を学ぶとか。 いろんなものをシャッターに収める楽しさに乗じて、カメラマンを目指してみるとか。
いろいろ、いろいろ考えた。 考えたんだけど。
やっぱりわたしは、わたしのままなわけです。]
(358) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[>>310いつの日か、悠ちゃんに伝えられた、やんわりとした言葉は、 ああ、彼女も知っちゃったのかなって、思わせるもの。
キャンバスの中のわたしの姿を見られた感想。 それを聞くのは、恥ずかしいけど、まあ、嫌じゃない。 そう、気付けた。
わたしが踏み込まれないように引いた一線。 それを超えてくれた彼女には、薄く微笑みを返すことしかできなかったから。 ずるいなあって、思うの。
ほんと、ずるい。 いつかお返しをしてやろうと、そう胸の奥に決意したことを、何度も思い返す。]
(359) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[なんとなく進学した芸術大学で、なんとなく絵の描き方を学んでいたら、 なんとなく怪しい人にスカウトされて、なんとなく話を聞いていて、 なんとなくその気になったから、なんとなくその道を選ぶことにした。
ただ、それだけ。 気の赴くままに、何にも縛られずに選んだ、ハダカの選択。]
(360) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[――ああ、でも。 やっぱり、楽しい、だけでは終われない。 俺は笑顔のまま、「親父、」と声をかける。]
……勝手に俺の部屋の押し入れを見たこと。 秘密を知った上で、理想を押し付けたのを悪いと思いつつ、今まで何も言ってこなかったこと。 母さんの死因について嘘を吐いてたこと。
それら諸々を合わせて……一発、殴ってもいいか?
[握った拳を笑顔で見せつければ、親父は冷や汗をかきながら「せめて柔道の技にしてくれ」と言った。 ああ。まあ、それはそうだな。そっちの方がいいか。 そして、数十秒後。元賀家に、悲鳴が響き渡った――**]
(361) はねねこ 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[——新年度から数ヶ月後、コンビニとかに置いてある雑誌の表紙に、 新人グラビアモデル「照星 真衣」の水着写真と、 独占インタビュー記事が載っている。
整った肢体に、挑発的なプロポーション。 そしてその顔立ちを見れば、知り合いはすぐに気付いちゃうかな。
それは天ケ瀬ささらがデビューした、新しい姿。 自分自身の体ひとつを武器に生きていくことにした、わたしのお仕事。
……芸名よりも本名のほうがぶっとんでる、なんて。 思っても言っちゃダメだから。]
(362) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[ネル先生の前でやった時とは違って、 今度はカメラと、不特定多数の目線に囲まれているけれど、 その前でもわたし、胸を張れる。
他人が描いてくれるわたしの世界は、きっと、美しい。 そう信じていられるうちは、胸を張ってもいいでしょう。
水着の撮影も、下着の撮影も、今更抵抗なんてないし、 そのうちセミヌードの仕事が来るかも、なんて話もあるけど。
わたしは、わたしらしく立ち向かうよ。]
(363) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[——ハダカのわたしを、思うままに。
グラビア写真に添えられた、キャッチコピー。
“照星 真衣”は、そうやって生きていくけど、 みんなと再会できた時には、生まれ変わった“天ケ瀬ささら”の姿を見せられますように。 服を着て、みんなと一緒に笑うのが下手だったあの頃とは違っていれば、いいな。
あの美術準備室のキャンバスの中のわたしには、まだ至らないかもしれないけど、 写真越しのわたしも、きっと微笑んでいる。]
(364) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[……だから、わたしの、いや、
わたしたちの物語は、まだ終わらないんだよ。]
(365) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[ねえ、悠ちゃん。
わたしは、あなたのことずるいって思ったままだから。 今度は、あなたの服を脱がしに行く。
あなたがどこにいるかは分からないけど、 久々に“ともだち”と話がしたくなったんだもの。 手土産にする話のタネなら、いくらでもある。
だから、あなたに何が起こったとしても、わたしはそこに向かうよ。>>331]
(366) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃
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……誰か! 誰か来て!
[訪ねた先、何かが見えた。異変。 気付いたら叫んでいた、わたし。 どうか、それが運命を変えられる切っ掛けになれますように。
かつて、クラスメートが死にかけた時に、泣けなかったように、 たぶんわたしは、これが手遅れでも泣くことはないのだろうけど。
でもね、]
(367) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[今度こそわたしは、ともだちのチカラになりたいって、思った。**]
(368) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃
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― outro/宛名のない手紙 ―
[卒業式は終わった。 車椅子で参加していた子もいたけれど、 きっと欠けはなく。みんなで卒業証書を受け取って。
卒業旅行も終わってしばらくした頃に、わたしは家を出る。 進学先は家から遠いからね。 これで晴れて一人暮らしというわけ。
当初、あお姉を放ってやりたいことをやれるところに行くのにためらいはあったけれど、 まあ、色々あって踏ん切りがついてね。
そうして家を出る日。
わたしはあお姉の部屋の前に手紙を置いていった]
(369) Akatsuki-sm 2017/03/24(Fri) 00時頃
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拝啓 あお姉へ
挨拶がこんな形になってしまうのをお許しください。
結局あの喧嘩以来あまり顔を合わせてはいませんが、 お気持ちは変わりませんか。 わたしの気持ちは変わりません。 妹として身勝手な姉だよねえって思うことしきりです。
“おねーちゃん”の気持ちというのは結局わたしにはわかりません。 おねーちゃんだから、って窮屈な思いをしてきた気持ち、 なんとなく推し量ることはできますが。
ただ言えるのは、わたしのあお姉はあお姉ひとりしかいないってことだけ。
(370) Akatsuki-sm 2017/03/24(Fri) 00時頃
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そんな妹からただひとつお願いです。 傷だらけでもなんでもいいので、 どうか“生きて”ください。
去年の末に級友が飛び降りて死ぬところでした。 あんな思いをするのはもう、一度だけで十分だよ。 ……っていう、大変身勝手なお願いですが。
(371) Akatsuki-sm 2017/03/24(Fri) 00時頃
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やっと飛び出せる広い世界の下で、また会えるのをひそかに待っています。
じゃあ、またね。
*莉緒より*
(372) Akatsuki-sm 2017/03/24(Fri) 00時頃
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―能久昴はかく語る―
[あの校舎であったこと、 多分一生忘れられないと思う。 冷たい校舎、閉ざされた世界、
マネキンが虚ろな眸で見ていたのは 何処だったのだろうか。 おれは、どんなマネキンになってたんだろうか。
なんとなく、聞くのが憚られて そのままになっていたけれど、
――多分、聞かないほうが、よかったのかな、って思う。]
(373) azuma 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[入間さんが、大変なことになったって聞いた。 駆けつけた時には、どうなっていただろう。
たかしにも、そのことを話して。 無事なら、いつでもここにおいで、って。 そう、入間さんに謂ったことだろう。
おれにできることは少ない。 でも、―――友達がいなくなるのは、嫌だよ。]
(374) azuma 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[今、おれは待っている。 たかしが、 ――決断した、その先に。 未来がきっとあるって、信じて。
ずっと、ずっと待っている。
―――どこにいたって迎えに行くから、 きっとだよ。ねえ、たかし*]
(375) azuma 2017/03/24(Fri) 00時頃
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