184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】
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[感染症ならば娘の側に置くのはあまり良くないだろう、などと自分勝手な想像から問うてみた。…"薬に"などと宣うなら、彼女>>176はきっと自分の眼球を返してなどくれないだろうか。壊してでも奪うべきか?────いや、この人形を壊してしまうのは勿体無い。
謝罪を述べられても、そこに込められた感情など興味もなく ただ流すのみ。相手が視線を下げれば、不思議そうに首を傾げただろう。
右手を握りしめられれば、その体温を疎む。 彼女の右手が自身の胸に伸ばされれば、シャツが開いたまま露出した左胸に、ピタリと手が触れたか。…口許には先ほどと変わらぬ微笑を浮かべたまま、内心ではその手を疎んで。]
ジョーブツ、とは?そのような言葉を聞いたことがないので分かり兼ねますが……。
嗚呼、そういえば。貴方は学がありそうだ。 ハンムラビ法典というものをご存知ですか?あの内容は如何にも野蛮で、愚弄すべきものだとはよく言いますが……、私はね、あれ、結構好ましいと思っているんですよ。内緒ですよ?
…嗚呼、でも貴方のその瞳を壊してしまうのは……凄く惜しいですね。せっかく完成された形だというのに。
(180) 2016/02/27(Sat) 18時頃
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[彼女の握る手>>178を、握り返す。 温もりは好きではないが、社交界に顔を出せば自然と慣れたもの。
男は適応能力が高かった。────いや、単にあまり周囲に興味を持っていなかったからこそ、突然の変化も容易く受け入れられたのだろう。
そう、「静か」であればなんでも良い。]
……おそらく夢とはいえ、娘に会わせていただいたお礼に……貴方にも少しプレゼントをしようかと思いまして。
[微笑みと共に、そのまま彼女を抑え込むように押し倒してみようか。……その後は簡単。腕に刺さったままの抜きにくいナイフを、肉を引きちぎってまで無理やり抜いては彼女の口内に入れようと。]
(181) 2016/02/27(Sat) 18時頃
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── 笑う ──
[ケタケタと笑いながら彼は資料室を彷徨い歩いていた。 足は変わらず言うことを聞かなかったが、其れさえ愉快で仕方ないと言わんばかり。 歩きながら笑って、笑いながら其の棚に詰め込まれた沢山の資料を気儘に倒してゆく。
*
心の隙間に蔓延る悪魔──とでも言おうか、住み着いたのは恐らく暴食を司る其れ。 気付けば彼等はするり、入れ替わる。 そして役目が終わればまた彼等は元通り。 何時もと同じ様に生を繰り返すのだろう。
其れは入れ替わる等と言ウ生易しいものでは無く、 乗り移られてる、とでも形容すべきだろうか。
然し彼の中の悪魔≪β≫もまた、紛れ無く彼なのだ。 だから人は彼のした事を知れば口を揃え有罪だと言うのだろう。
悪魔は実に欲深く、我儘で、強引で、そして愛とは自らの内に閉じ込める事だと信じて疑わなかった。]
(182) 2016/02/27(Sat) 18時頃
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[天へと葬った彼女の魂、 主人を無くした其の抜け殻。
宝石箱の中身を散らした目を背けたくなる程の惨事を愛しそうに目を細め見つめるのは、きっと彼だけ。 迷わず駆け寄り愛を囁きながら其の抜け殻を愛したのだろう。
*
資料が倒れて行き足場が無くなっても、 女が只の性欲処理の為の玩具として使われようとも、 死人が生き返ろうとも、 其の耳に発砲音が響こうとも彼は気にしないのだろう。]
ケヒッ………クハ、アハ……バ……クク…ッ! ヒィ……ヒィ……………ヒャハ!
[彼は目的無しには殺生をしようとはしない。 彼は今人を殺める為では無く、 此の世界から男が目を背けたいが為だけニ呼ばれた様なものなのだから、尚更。]
(183) 2016/02/27(Sat) 18時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/02/27(Sat) 18時頃
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[勿論男が其れを乞うた訳では無い。 然し結果として同じ様な物なのだ。
彼は諦めた。 ────常人でいる事を。]*
(184) 2016/02/27(Sat) 18時頃
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ん……ぅ……?
[少女は、再び目覚めた。 ゆっくりとベッドの上で起き上がり、ぺたりと座り込む。思わず首元に手を当ててみるが、そこには傷口はなかった。]
私……生きてる……?首も……痛くない…… …………あれ…?
[すでに流れでた血は元には戻らないが、生きられる程度には活力も戻ってきている気がした。]
ケイイチ…様……。
[ そして、先程まで自分を抱いていた男の名を呼びながら、頭を抱えて首を軽く振った。……すると、手についたのはぬちゃりとした、白濁の男の欲。]
あ……え……?
[白と赤に汚れた自らの手を呆然と見たあと、ゆっくりと首を巡らせれば、今まさに地下室から出て行こうとしていた身なりを整えた男と目があっただろうか?それを見たのなら、びく、と体を震わせて……しかし、やはり拒むことはしなかった。]
(185) 2016/02/27(Sat) 20時頃
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[自分とそう年も変わらぬ娘が居るならば自分の悲嘆も理解できるかもしれぬ。 否、矢張り理解できないだろう。人を、女を人形と見下すような男では。 娘をいくら可愛がっていても、きっと籠の鳥にしてしまう人種なのだろう。 ────それでも娘が想像を巡らせる事が出来るのはそれまでだ。 まさか、籠の鳥どころか窓辺の人形にされているとは思いもしない。 あゝそれでも生きているならばマシなものを。 しかし病について問われればつい口にしてしまうのは、それが自分にとっての理由であり言い分だからだ。 これさえ無ければ、自分は────]
天刑病、または癩病と言いますの。 遺伝病と言われております、人に移る事は無けれど子孫に病を残さぬ為に子を成す事を禁じられますわ。 ……兄がそれに罹り皮膚を歪めましたわ。 私も、いつか────けど特効薬があれば……。
(186) 2016/02/27(Sat) 20時半頃
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[そんな風に囀りながらも、その特効薬は何だったのかを思い出せば口を慎んだ。 思えばこの男は静寂を好むようだったと、あともう少し早く思い出していればもっと取り繕えたのかもしれない。 しかし娘はお喋りだ。 女の園で育ってきた姦しい娘だ。 だから、押し黙るのは常に窘められてからだったから、今はコレでも早い方。 然しそれでも、遅かったかもしれない]
────目には、目、を………?
[その法典の名は聞いたことがあった。 そして、覚えのあった一説に目を見開き、握られた手を引こうと試みる。 しかし続いた言葉では、目は惜しいと言う。ならば、何を? 何で贖えと言うのか、この男は? そして、娘に会わせてくれたとは?
まさか、この男、実の娘に何を……………?!]
(187) 2016/02/27(Sat) 20時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/27(Sat) 20時半頃
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ー資料部屋>>158>>159>*34>>160ジェフー
[カチャリ……そんな物騒な音と感触が腰にに響いた 鉛玉を撃つ準備が出来たという事か]
(賢くないと思うけどなぁ……)
[物騒な物を突き付けられながら金髪男の言葉を聞いてはそう思い浮かべる 今まで障害になる奴を色んな方法で”黙らせて”来たが、もう少し賢ければ別の方法が浮かんだりしたのかと、黙らせずに障害を避ける方法が浮かんだりしたのかと そう考えたりする事も無かったと言えば嘘になる 別に人を”黙らせた”事に後悔しているからではない ただなんとなく、もっと楽な方法があったら無駄な事をしたと思っただろうなぁと考えての事
それはそれとして 俺は結局、脅しに従わずどうにか”黙らせる”選択をした リスクがあると分かっていながらその方法を選択するのは教師の時と合わせて二度目だ
そうして首を絞め続ける俺に対して 『愚かで可哀想な子』と、金髪男は告げて……引き金が引かれた]
(188) 2016/02/27(Sat) 21時頃
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["見下す"など言われたならば>>186きっと目を丸くして否定したに違いない。男は寧ろ、「美しく存在している人形」を慕っているのだ。……崇拝といってもいい。
だからこそ、醜いものが余計に許せぬ。 それが娘や妻など、身近な愛すべき存在ならなおのこと。
病のことを聞けば、ご丁寧に彼女が言葉を並べる。まるで言い訳のようにも聞こえるそれは、彼女の行動原理となっているのやもしれない。
(……嗚呼、この女性も……)
その美しさを自ら台無しにしてしまうのは、今まで見てきた数多くの女性のほぼ全てがそうだ。男はひどく残念に思い、彼女の言葉が並べられる間に────一つ、名案を思いついたのだ。]
[彼女が逃げようとしたのか手を引く力に合わせて、抑え込んで仕舞えば────ああ、なんと容易く押し倒せたことか。
資料の上に散らばる黒い髪は美しく、また男はより一層笑みを深くしたことだろう。 手早い動きでナイフを左手から抜くと、それを彼女の口内に突き立てた。]
(189) 2016/02/27(Sat) 21時頃
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可哀想って、なんだよ……
[俺の事を見下ろしてくる金髪男を視線だけ向けて見上げる、何で可哀想なんて言うんだと目線でも抗議するつもりで 可哀想だと思われるような境遇に居る覚えはないしそんな生活をしている覚えもないのに、何故今日会ったばかりの人間にそう言われなければならないんだ
そんな事をしている間も傷口から溢れる血が脇腹の辺りまで、そしてそこを押さえてる手をぐっしょりと赤く染めて行く このままだと誰かにトドメを刺されずとも出血多量で死ぬだろう
こうなったのは明らかに俺が原因だし選択ミスだ でも後悔はしていない 後悔しても何も変わらないし、無駄だから
だからそれ以上の反抗をする余裕など無く、その場から立ち去ろうとされても視線を送るだけになっただろう 恨めし気でも怒りに満ちた視線でもなく、ただその背中を見届けるだけの視線を*]
(190) 2016/02/27(Sat) 21時頃
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は、ぁ……無理やり抜くと、やはり痛みますね……
ああ、動かないでください。ナイフで切るのは初めてなので……失敗してその綺麗な顔に傷を残したくありませんから。
[にこりと優しく微笑みかけて、彼女が口を閉じてしまわぬよう血塗れの左手を顎に添えた。
目的は、喉の奥。 声を出すと言われる部分だ。
当家の侍女は、皆その部分を切除してある。
────美しい人形、ああそれでも動かなくなってしまうと困る。そう悩んだ果てに、男はその方法を考え出した。
切って仕舞えば、聞こえるのは呼吸音と掠れた空気混じりの声のみ。…自分でも漸くその醜さが自覚できたらしい侍女達は、挙って沈黙するようになった。]
(191) 2016/02/27(Sat) 21時頃
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Non sum et non es.
Num non sunst?
Bonam fortunam!! Bonam fortunam!!!
(192) 2016/02/27(Sat) 21時半頃
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[殺される。 その恐怖を娘は初めて味わっていた。 相手の手を握り押し返そうとする手は外すことができない。 これが無ければあっという間に喉の奥を貫かれ頭蓋を砕かれてしまうかもしれない。 だが、相手のいう不可解な言葉をそのまま受け取れば、どうやら命を奪うつもりは無いらしい(>>191) 顎に手をかけ、開かれたまま固定される。息苦しさに、溢れる血に涙が溢れるが、それよりも酷い恐怖と嘔吐感に耐えられそうに無い。 この時、"なぜか生き返った男"を正しく理解していたならば、娘は敢えて真っ先に死を選んだかもしれない。 だが、その異様な状態を確りと把握出来る程には娘は冷静ではなく、そして若輩者であったのだ。 自分の世界しか知らぬ、自分の砦の王だったのだから]
(193) 2016/02/27(Sat) 21時半頃
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んんっ!………ヴ、ぐ、ぇう……っ!!
[喉奥を刺激されて、吐きたくも無いのに胃液がせり上がってくる。 ごふ、と口まで出かかったのを懸命に血液ごと飲み込んだのは────粗相をしたくない、或る意味立派な自尊心から。それでも飲み込んで更に酸っぱいものが込み上げてくる悪循環に、鼻での呼吸がより荒く小刻みになってくる。 相手の手元が狂えば、殺される。 殺されるよりは、マシ────?
(い、や、惨めに生きるよりは死した方が────!!)
嬲られてまで生きる意味が己にあるだろうか。 己の価値を落としてまで、生きる意味があったろうか。 そう、先程までは死に怯えていた。 だが、果たしてこんな風に惨めに踏みにじられてまで、生きていたかったか?
無論、死ぬに相応しいのは相手の方だ。 だが────]
(194) 2016/02/27(Sat) 21時半頃
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[頭蓋など誰が砕こうか?刃はまっすぐ下に下ろされているのではなく、口蓋垂、咽頭を通りそれから声帯に向かうために斜め手前に向かい差し込まれているのだから。
開いたまま動かぬようにしたのもそのため。 閉じてしまえば、その入り口が塞がり、とてもじゃないが男の力では丁寧に切ることは叶わぬ。]
……も、少し……!
[彼女の腕の抵抗に遭いながら>>193推し進めるのはなかなかに至難の技で、ゆっくりゆっくりと奥へ到達し……きっと、目的の声帯襞は簡単に切り裂くことができただろう。
だから、そう。慢心していたのだ。
まさか彼女がその先の死を望んでいたなどと、あの抵抗から察するに夢にも思っていなかったのだ。]
……!!
[行き先の狂い、完全に力の抜けていた刃先が……彼女の舌の根元を切り裂く。恐らく男は驚き、すぐさまそのナイフを引き抜こうとしたに違いない。…それからナイフを床に投げ捨てて。
舌の塊が彼女の喉を塞ごうと言うのなら、そこに手を突っ込んで取り除いてみせようか。舌を切ると残った部分が圧迫し窒息死するのだと誰かに聞いた覚えがある。
……嗚呼、折角美しい人形が!!窒息して顔が膨れるなど全く美しくない!!!]
(195) 2016/02/27(Sat) 23時頃
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[ 彼女の死体は一度撫でた後はもう視界に入れないようにしていた。だから彼女の手許にナイフを落とした事にも気付かないし起き上がる瞬間も見逃すこととなる。
動かないのでは、詰まらなくて、虚しい。
やがてその虚しさは憤りへと相成る。 自身の名を呼び、自身を認めてくれる存在(無理矢理言わせた部分は考慮外)を傷つけ、命を奪ったあの男に矛先は向き。
首にペン先を突き立てられる、それさえなければあの時男は玩具の首を締め発言の訂正をさせる程度に留まった筈だ。……きっと。
そしてここから脱出するその時まで、みすぼらしい少女は自身が特別であることを実感させてくれる路傍の花であり続けた筈だ。それを奪いやがって。 ──等と至極自分本位の理由で憤っていた。何故彼がそうしたのかなどは気にならない。]
殺してやる殺してやる殺してやる……ッ?
[ 服を整え切れば今にも階段を駆け上がり飛び出そうとしていた。けれど自身の名を呼ぶ声(>>185)が耳に届けばビクリと肩を揺らし、目を瞬かせる。腕の中で幾度か聞いた声。否、それよりは通りがずいぶん良く聞こえたか。]
(196) 2016/02/27(Sat) 23時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/02/27(Sat) 23時頃
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[この男は何を言っている? 娘には到底理解できぬ価値観だ。 娘は決して、死を持って美しくなろうとした訳ではない。死を持って美を保つというならば、成る程、こんな手段は取らずにこの男の言うままに従うこともしただろう。 娘が守りたかったのは自尊心や魂そのものだ。その為ならば美醜など問わぬ。だからこそ窒息した時のその姿など考えてもいなかったのだ。 だから、声帯が切り刻まれる痛みに視界を赤色に染めながらも、次の目論見が果たされ舌が断ち切られれば────ホッと肩の荷が下りた気がしたのだ。
これで、この男の思う通りにはなるまい。 この男に良いようにはされまい。 死した後に人体を取り出し保存するような狂気もこの空間に存在していたが知るものか。 今、目の前にいるこの、己を脅かした男に屈するよりは────と]
(197) 2016/02/27(Sat) 23時半頃
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あ────がっ?! かっ、ひゅ、ふぁ───っ、う、ううっ?!
[しかし口内に血の味が広がり、喉に舌先の塊が転がり込んだ頃。 自分を苛みながらも最後は救いの一手となろうとしていた刃が引き抜かれ、代わりに入り込んだ相手の手に堪らず呻く。 ズルリ、柔らかな舌の塊が引きずり出されれば途端に入り込んだ酸素に喉がなる。 しかし直ぐに多量の血液が喉を塞げば、多少は飲み込んだもののゲホゲホと血の塊を吐き出していた。 訳も分からず抱きしめられる。 口内も喉奥も焼けるように痛い、熱い。 なのに指先が冷たくて痺れて堪らない、それでも抱きしめられることが嫌で堪らず相手の肩を押し返し首を横に振る。 違う、そうではない、そう否定したくて唇を震わせようと、ごふりとまた血を吐き出して────そもそも舌を失い声帯を刻まれた娘では、まともに言葉を発する事はもうできなかっただろうが]
(198) 2016/02/27(Sat) 23時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/27(Sat) 23時半頃
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[────男は今、胸が高鳴っていた。
こんなに感動したのはいつぶりだろうか?
だからこそ、その死はすぐになかったことにされてしまうことを、すっかり忘れていたのだ。
今は熱を持っているその体>>198も、やがて冷たくなっていくのだとおもえば その熱さえも愛せる気がした。愛しい妻や、愛すべき娘にしたのと同じように────いや、似て非なるものなのかもしれない────つよく抱きしめれば、熱の弱まった指先で肩を押されでもしただろうか?]
嗚呼、これこそ本当に美しい……!神よ、貴方に感謝します…!!
[確実に失われていく魂に、心の奥底から歓喜して……男はその美しい東洋の人形を抱き上げただろう。
腕に掛かる重みは、その美しさを得た証。
……瞳を閉じ、青白い頬を浮かべる彼女はやはり美しく、男は満足そうに微笑んだだろう。────すっかり、自分の身に先程起こったことなど忘れて。
抱き上げたまま、さてこの人形をここから出るまでに何処にしておこうか?と暫し辺りを逡巡させ────────あの、醜い人形と黒髪の警官の消えた扉を見やったか。]*
(199) 2016/02/28(Sun) 00時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/02/28(Sun) 00時半頃
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[ 少女は、悦んだ。
なぜだかはわからないが、自分は死んでいないし傷ももう痛くはない。先程はやたらと寒くて凍えそうだったが、今はむしろ体が火照るようだ。]
ああ……ケイイチ様……
ケイイチ様……。
[ 男が誘いに乗って、階段にかけていた足を降ろし、こちらに歩み寄ってくるのを見れば少女は嬉しそうに微笑んだ。 先程はスボンを寛げるだけだった彼も、今度は上着を脱いで半身を晒してくれたようだ。その鍛えられた体に、うっとりとため息をつく。 腹が出た薄毛の中年の父親とは似ても似つかない。思えば、若い男に抱かれたのは目の前の男が初めてだった。そしてまた抱いてくれようとしていることに、不思議と高揚感があった。]
(200) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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ケイイチ様……嬉しいです……。
[ベッドに腰掛けた彼の体に触れてみたくなって手を伸ばそうとしたが、先程服の袖を掴もうとして拒まれた事を思い出して、少女の手は中途半端な形で宙に留まった。
しゅん、と手を降ろしながらも、従順で都合の良い使い捨ての玩具であること自負しているこの少女のことだ。 持ち主が拒んだことであれば二度と間違いを犯さないだろう。]
(201) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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(……?)
[再び男と交わるためにベッドへ横たわった時、ふと背中に硬いものがあたった。そしてすぐにその正体に思い当たる。]
(え……これ、ナイフ……?どうして……あ……)
[ベッド――ナイフ――セックス――。
その瞬間に、少女の脳裏にフラッシュバックした光景があった。そう、彼女は一度、性的虐待を苦にして義理の父親を殺そうとしたことがあったのだ。しかしその時には目論見がバレ、それこそ死んだほうがマシだと思えるほどに凄惨な仕置をされたのだ。 あの時以来だ、少女が男を拒まなくなったのは。]
(どうしよう…どうしよう…こんなのが見つかったら…… 私にこのナイフを使ってどうしろと?? ケイイチ様を、殺す? 誰を? ケイイチ様を? それとも、見つかったらケイイチ様に殺される???
ああ……それは、なんて…… )
(202) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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[傲慢な娘は今は冷たい死骸となっていた。 舌先は取り出され、放られてしまっただろうか。 声帯ならば、刻まれただけなら回復するだろう。 しかし舌が戻らねば、上手く物を飲み込む事も発音する事も叶わない。 ────もし、相手が冷静であったならば、今こそ声帯を成す部分を取り出して完全に声を失う道を辿っていた事だろう。 そうでなかったことばかりは、娘にとっては幸いか。
────いや、本来ならば。 こんな場所で自ら命を絶つ事も 厭う男の腕の中で命尽きた事も その後に抱き上げられ、骸とは言え連れられていく事も 娘にとっては決して幸いなどではない。 しかし瞳を閉ざし血の気を失い命尽きた今では、その自尊心ばかりは保たれた この、短い間だけは。
その冷たい骸に温もりが再び宿るのはいつ頃か。 傷口は口内にばかりあったから、その癒えていく様は見ようとしなければ見えなかっただろう。 暫し娘は、漆黒の安息の夢を見る────]*
(203) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/28(Sun) 01時頃
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[君に向けられる瞳は、>>190 つまらないという様なものから、 抗議するかのような色に変わっていた。 君がほんのりと嬉しそうに見えたのは、 僕だけだったかもしれない。
少年の腰から流れ出る赤い血には、 一瞥をくれてやるだけ。
そのまま、君は踵を返し、 彼の元を去るのだ。 ……この場では、死ぬことはできぬ、 なんてことは未だ知らずにいた。 だから、背後の少年へ、 追悼のことばを胸の中で、 呟いていたのだと思う。*]**
(204) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2016/02/28(Sun) 01時頃
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[壊れない玩具を欲した男と
壊して欲しいと願う玩具。
ああ、実に。 どこからどこまでも
両者は"交わらない"のだろう。]**
(205) 2016/02/28(Sun) 01時半頃
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Non sum Amadeus. Sum peccator. Sum poena, peccatum et.....et INNOCENS!
(206) 2016/02/28(Sun) 03時頃
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[きっと男が冷静であったなら。 このあと彼女が起きる可能性も考えて、喉を暴き声帯ごと取り出してしまったに違いない。……だがしかし、今男は非常に高揚していた。
先ほど彼女の喉を塞いだ舌先は、先ほど取り出した際に放り、男が立ち上がった際に踏み潰してしまったかもしれない。…男はグチュリとしたその音さえも忘れていたのだから、気づくこともなく。
男はシャツの前を閉めることも、自身の腹部に沈んだままのナイフを抜き取ることも忘れてしまっていた。]
(……あの扉の向こうになら安置できるような場所があるだろうか?出来る限り誰にも触れることができぬよう、綺麗にしておかなくては……。)
[臓物を取り出すにしても、縫合するものを何も持ち合わせていない。普段は家に招く側のため、持ち歩くこともなかった。
血の気が失せ、色の無くしたサクラコ>>203を腕に抱えたまま……その扉が開かないか、ガチャリガチャリとノブを回してみただろう。 そうこうしているうちに、彼女が生き返って仕舞えば、きっと落胆してしまうのだ。────もしかすると、抱えていた人形を思わず落としてしまうほどに。]**
(207) 2016/02/28(Sun) 03時半頃
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ー金髪男が去った後ー
[男は何も言わずに立ち去って行った>>204 感情を顔に出した事が無かったのに 少しだけでも初めて無の顔を崩され、相手の言葉に対して抱いた”不満”を”抗議の念”として眼に宿させた金髪男 あの男はそんな感情を宿した眼から送られた視線に気付いてただろうに、何も答えずに去ってしまった]
………っ……本当に痛いなぁ…これ……
[荒めの息でそんな事を呟きながら本棚に背中を凭れ掛ける形で座り直した 少し動くだけで傷口に響いていたせいか、額に嫌な汗をかいてしまった そして出血も続いていて、傷口を押さえている手を伝いポタポタと地面に垂れては小さな血溜まりが出来始めている程]
理由が分かんないまま死ぬのか、俺は……
[理由、というのは俺に”可哀想”と言ってきた理由の事である それだけ、唯一それだけ納得が行かないしモヤモヤしているのだ 俺は何も不自由はしてないし不遇な扱いされてない 寧ろ今までで一番楽に暮らせててそれなりに満足して暮らしてる 何を以てそんな俺を”可哀想”だと見なしたんだと]
(208) 2016/02/28(Sun) 03時半頃
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[こんな死にかけで無かったなら無理にでも引き止めて問いただしただろうに これまた初めて自分から積極的に動こうと考えたというのに 死を待つだけになってしまった今の状態ではそれが叶わない]
(名前ぐらい、聞いとくんだったな……)
[いつもの俺だったら”知ったところで意味はないし無駄だ”と興味すら抱かない人の名前 しかし、あの金髪男は俺に感情を抱かせただけでなく死の間際に追い込みここまで色々と思考を巡らせた”異質”な存在だ 冥土の土産…とは言わないけど、ただ聞いてみたかった
まさか死んでも生き返るなんて予想すらしない訳で 死んでるところ見られるのはなんとなく嫌だなぁなんて そう考えたのを最後に視界は暗転し傷口を押さえていた手がビチャっと血溜まりに落ちる 俺はそうして”確かに”絶命したのだった**]
(209) 2016/02/28(Sun) 04時頃
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