162 冷たい校舎村3-1
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[ゆっくり歩いて、そして見つける。>>72
階段前に、飛び散って、そして引き摺られたような赤い跡。 廊下の隅へと目線を動かせば、そこに横たわる、何か。
動かされた形跡があり、胸から下には何か別の衣類が被せられていた。 だから、女子生徒の制服かどうかは正直分からない。
どう見てもその顔は人形で、血に汚れているけど、どこか安らかに見えた。]
……。
[誰かが動かしたのだろう。 ならば、それ以上手を触れることもしない。 ただ、横たわるマネキンを見下ろす。]
(301) 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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[ハルの言った通り、これはマネキンだ。人形だ。 決して人間ではない。
これは決して人間の死に顔ではない。]
(302) 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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『――私のことは、そのまま忘れてください。永久に。』
[頭痛と一緒に反響する、最期の声。
それは少しずつ大きくなり、耐えられないほどに。
滲む脂汗を拭うこともできず、ゆっくりと後退し、すぐ近くにあった装飾のあるドアを開けた。 痛みに耐えるように、そこでじっとしているだろう。*]
(303) 2015/06/23(Tue) 23時半頃
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[窓枠にかけていた手を支えに、身体を起こす。 手を何かについて、その上で何かにもたれかからなければ、満足に立てなくなっていた。
いつからこんなに疲れていたのか、もうわからない。 わかるのは、立つことすら出来ないという事実だけだった。
窓の縁に手を置き、下を見る。 吸い込まれそうな感覚が、どうしてか救いに思えて仕方がない。
あと少し、もう少しだけ、その救いに近づきたくて、]
(304) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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――あ
(305) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[唯一の支えだった腕が、力を失った。]
(306) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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そ、だね。帰ろっか。
[近くに立つと、ひょろ長い秋野は意外と背が高い。 顔も見上げずに、ごめん。と言った。 服をつままれて、少したじろぐ。 距離感の取り方が、つかめない。 ああ、だから、考え込んじゃいけない、って、言ったのに。
身体を、階段の方へ向ける。濡れた靴下が気持ち悪かった。 ひた、ひた。今度は引き返す足跡をつけながら、 あーあ、って、声に出す。]
掃除、しなきゃなあ。明日でいいかなあ。
[上るときは一瞬だったのに、 1階までの道のりは気が遠くなるほど長く感じた。 いきはよいよいかえりはこわい。 懐かしい童謡が、頭を過る。
道のりが長いから、軽い調子で、声に出す。]
(307) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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秋野はさー、ここが、誰かの、 この中の、誰かの世界だとしたら、 あたしたち、どうすればいいんだと思う? 何したら、いいんだろうね。
[仮定、の話。 ほかに正解が見つからない中での、仮定の話。 恵冬の仮説を、頭の中で反芻しながら、 思わず尋ねてしまったのは、きっと、 秋野が、あまり、動揺していないように見えていたから。 あるいは、女の子じゃ、ないから。 思ったより、背が高かった、から。]
(308) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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ねえ、今日、どうするんだろ。 ベッド、あんまり、数ないよね。 しずくとか、ちゃんと寝た方が、良いと思う。
[保健室にはベッドが2脚。ソファもあったっけ。 あんまりバラバラにならない方がいいかなあ。 じゃあ、女子が保健室かな。 ……あたしは、毛布もらって、床で寝よ。
長い距離を埋めるような言葉は、とめどなく。 ぽつぽつとではあるけど、言葉を交わして、 教室では、寝床の算段が、進んでいただろうか。
教室に。あたしたちのホームに、帰る。*]
(309) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[ 罪悪感が、圧し掛かったままだった。 ろくに言葉も交わせないまま、水瀬と教室へ戻っていく。
もう時間が遅いよって、そう言ったのは誰だったのか。 あるいは、皆察して、それぞれ眠りにつこうとしたのか。
かくいう自分は、ちゃんと眠れたのかな。 どうだったんだろう。
教室か、あるいは提案されたなら、他の場所か。 いずれにせよ、きっと水瀬から離れられなくて。 多分、断られなければ、 二人そろって目を閉じたんだと思う。
廊下の方で光る装飾が、 いつまでも、やっぱり、離れてくれないままで。 ]
(310) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[多分、自分自身に『長男』を科しただけならこんなに疲れなかった。 多分、委員長になっただけならこんなに疲れなかった。 多分、両親と別れただけならこんなに疲れなかった。 多分、母さんと進路について意見が食い違っただけならこんなに疲れなかった。 多分、教師に苦言を呈されただけならこんなに疲れなかった。
多分、家がこんなに暖かいだけなら、こんなに疲れなかった。]
(311) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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―朝:体育館―
[目覚めを促すように体を揺り動かされる感覚。 あれ、誰だろう。 誰かに起こされることなんて、ずっと無かったのに。
不思議に思いながら、重い目蓋を持ちあげる。 まず視界に広がったのは体育館の広い天井。
こんなところで寝た記憶は無くて首を傾げるけれど、 続いて見えたひとの姿に疑問は霧散した。]
――おにいちゃん!
[夢にまでみたその人が、わたしに笑いかけていた。]
(312) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[こんなにも疲れてしまったのは、多分今上げた理由全部と、その他にも抱え込んだ枷を捨てることが出来なかったせい。
全部が全部大切で、切り捨てることなんか出来なくて。 全てを抱え込んだまま進んでいたせい。
抱え込むことに疲れきっていたのに、立ち止まって倒れそうになる度に『大丈夫』とおまじないをかけて、自分の事を見なかったせい。]
(313) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[おにいちゃんはわたしが起きたのを確認すると、 くるりと体を翻して扉に向かって行ってしまう。
慌てて近くに置いてあった携帯だけ持って、 ゆっくりと歩く後ろ姿に並んだ。 鞄と裁縫道具は後で取りに行けばいいや。]
ごめんねおにいちゃん、昨日は帰れなくて。 ご飯は大丈夫だった?
[そう尋ねるも、返事は返ってこない。 不思議に思って隣に立つ兄の顔を覗き込むと、 何か大事なことを告げようとしている顔で、わたしを見た。
どこかで見たような、表情。 その口が開いて、音が鼓膜を震わせる。]
(314) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[だから今、こんなにも疲れている。]
(315) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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『もう、オレがいなくても大丈夫だろ?』
[何度か聞いた、聞きたくなかった言葉。 目を見開く。強張った足が止まった。
ずっと忘れていた言葉が思考を揺さぶる。 忘れて、いた?なんで?]
『思い出せ、メイ。』
[じわり、じわり。 おにいちゃんの体から赤いものが流れていく。 頭から、腕から、腹部から。 ああ、やだ、なんで。
どれだけ逃げたいと思っても、何も起こらない。 止め処なく流れる赤い血が、心を抉る言葉が、 固く封じ込めたはずの記憶を紐解いていく。]
(316) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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あ、ああああ、あああ……!!!!! おに、おにいちゃ、…………!!
[がたがたと全身が震え、立っていられなくなる。 苦しい。悲しい。怖い。辛い。 わたしを支えていてくれたものを、 一気に失ってしまったような喪失感。
夏の日、動かなくなった兄の体。 もう明かりの灯ることのない部屋に押し込んだ位牌。
忘れていたものが、見てこなかったものが 全部頭のなかに流れ込んできた。]
(317) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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っや、いや、だめ、なんで!! わたし、おにいちゃんがいないと……!!!
[体のなかで暴れ回る感情を吐き出すように叫ぶ。 視界はとっくに滲んで、兄の輪郭すら捉えられない。 制御しきれない感情に振り回されて何も考えられない。 考えたくない。]
むりだよ、わたし、ひとりじゃなにも!!
[とても耐えられない。逃げてしまいたい。 忘れたままでいたかった。
こんな、ひどい現実なんて。]
(318) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[なあ、親父。 親父も、そうだったのかな。
結婚して一ヶ月後。末期の癌が見つかって、告知された三日後に死んだ親父を想う。
親父も疲れていたのかな。 それに気づかなくて、でも癌だとわかった時に初めて自覚したのかな。]
(319) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[蹲って顔を覆っていると、肩に手が置かれる感覚がする。 少し硬い、つくりもののような。
零れる涙はそのままにそっと顔を上げると、 おにいちゃんがわたしと顔を合わせるようにしていた。 表情は、わからない。]
『メイ、お前はひとりじゃない。』
[わたしに言い聞かせるような声。 おにいちゃん、こんなこと言ったことあったっけ。 記憶にない言葉が耳を突いた。]
(320) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[宣告されてからの親父の、今にも折れそうな背中を思い出す。 今まで積み上げてきたものが一瞬で壊れた、そんな絶望を身に宿した親父を思い出す。 親父は、表面上は穏やかに布団の上で息を引き取ったけれど、多分楽になんて死ななかった。 別れたあの人のことも、息子のことも、好きになった女性のことも、その人の連れ子のことも、他にもあっただろう悩みも、責任も、全て背負って頑張って、大丈夫と言い聞かせて、その結果があの死に様だったのなら。]
(321) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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なんで、だって、おにいちゃん、 わたしを置いていっちゃった、じゃない。
[言葉にするとまた悲しくなって、涙が溢れる。 うまく呼吸ができなくて苦しくなってきた。]
『思い出せ、メイ。 お前はもう、ひとりじゃねーだろ。』
[その言葉で、記憶が甦る。 文化祭。わたしと一緒に頑張ってくれたみんな。
そして―――]
(322) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[多分自分は、死んだ親父とどうしようもなく似ている。*]
(323) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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……"ハル"?
[半信半疑で、兄の姿をした目の前のひとに呟く。 気付かなかった、気付こうとしなかった存在。 もうひとりの、わたし。]
『お前はひとりじゃない。 オレがいる。みんなもいる。 お前ひとりに辛いこと全部背負わせねーよ。」
[おにいちゃんの声から、わたしの声に変わっていく。 目の前の体も気付けばわたしと同じくらいに縮んでいて、 そこにわたしが――"ハル"がいた。]
「だから、ふたりで向き合おう。」
[ごめんね、今まで知らないふりしてて。]
(324) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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―進路指導室― [赤く、青く、緑に、黄で第一志望と名前の欄が塗りつぶされた進路表が、進路指導室を埋めるようにうず高く積もる。 チラホラと見えるのは、色とりどりの、企業や大学のパンフレット。
その真ん中。 紙の山に埋もれるようにしてあったのは、四色に染まった頭を砕いたマネキン。 それが着ているワイシャツの腹と、上履きは赤く染まっている。
周囲に積もる進路調査表に書かれているはずの黒いボールペン字は、たった一枚たりとも読み取ることは出来なかった。**]
(325) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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―昇降口前―
[八時五十分の始業のチャイムが鳴る、少し前。 ふたり並んで、学校から外へと続く場所に立っている。 閉まっているはずの扉は、今は解放されいてた。
隣に立つもうひとりの私に顔はない。 肌に血色もないし体温もない。 わたしの姿に似た、マネキンだった。]
まだ怖いけど、ちゃんと向き合うよ。 もう、ひとりじゃないから。
[誘われるように、一歩、また一歩と扉へと近づく。 隣にいるハルも同じように歩みを進めた。 あと一歩で外へと出るところで、校舎に別れを告げる。]
(326) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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――いってきます。
[そしてようやく、あの夏から秋へと足を踏み出せた。*]
(327) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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―教室―
[何だか、微妙な空気のような気もした。 けれど、そんなことは気にしない。痴話喧嘩なら他所でやってくれ。序でに爆発しろ。俺はもう眠りたい。
塞がった両手の代わりに、足で扉を開けて、教卓の方へと歩を進める。 両腕で抱えた寝袋を、その上にどさどさと積み上げる。
そうして、寝床の算段が決まったなら、 教室の隅で寝袋を広げて、もぞもぞとその中に潜り込むだろうか。 数人、見当たらないけれど、待っている間に、うつらうつらと舟を漕いでしまっていて。
あぁ、もう、本当に。これが夢だったら良いのに。 落ちていく意識の中で見た夢は、何の変哲もない日常の夢。 愛犬とひたすらじゃれついている、余りにも女々しい、けれど幸せな夢だった。**]
(328) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2015/06/24(Wed) 00時頃
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[校舎から見えるのは、倒れている一体のマネキン。 血を流すこともなく、ただ昇降口の前に倒れているだけ。
付近には、藤堂芽耶の携帯が残っていた。**]
(329) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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[返ってきたのは、望んでいた肯定>>292。 でも、安心なんて出来なかった。それどころか、甘い声と底知れないような笑みに、思わず背筋にぞくりと寒気が走る。その、笑顔と声は、まるで毒のようで。 ――違う。違う、万里は、毒なんかじゃない。アイツと、親父とは、ちがう。]
………そっか、"いる"のか。ごめんな、変なこと聞いて。
[曖昧に苦笑しながら万里に謝ったけど、でも。 心の中では、これっぽっちも、万里の言葉を信じちゃいなかった。 背中から離れた体温が、名残惜しい。 やはりこれは、聞いてはいけないことだったのだろう。
いや、聞いて、真実を知るべきだったのかもしれない、けど。でも、もう一歩追及する勇気は、少なくとも、今はなかった。 それなら、どうして現実に帰りたいと思わないのか。 どうして、幽霊に会いたいなんて思うのか。 聞けることはあったのに、聞かなかった。 聞けば、万里がもっと遠くに離れて行ってしまうような気がしたから。]
(330) 2015/06/24(Wed) 00時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/24(Wed) 00時頃
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