人狼議事


160 東京村

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


ヒナコ4人が投票した。
リツ2人が投票した。
トヨタ2人が投票した。

ヒナコは村人の手により処刑された。


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?


全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!


【人】 MI:18 エリ

[わたしは、なんて馬鹿なんだろう。
 パパがわたしを見てくれないなんて、うそ。
 わたしがわざとパパに見られないようにしていただけ。
 パパはこんなにわたしがいないことを、心配してくれていた。

 暗い部屋。外から鍵のかかる音がした。
 眩しくて頭が痛くなりそうだった分、部屋の中は落ち着く。
 よく歩いて、疲れた。少し眠たくなってきた気がする。

 わたしは心の中でパパを嫌っていたことに、何度もごめんなさいを重ねながら、ゆっくり目を伏せた。
 しあわせな気持ちで、静かな眠りにつく。]

(0) mmsk 2015/06/11(Thu) 05時頃

【人】 MI:18 エリ

――――

(1) mmsk 2015/06/11(Thu) 05時頃

【人】 MI:18 エリ

『……ここまで来たんだ、今更逃がせるかよ』

[娘を押し入れに押し込んだ。こんなこともあろうかと天板を抜いて鍵を設置しておいてよかった。

 くそが、と低く、苦く吐き捨てる。
 煌々とパソコンのモニターが光っている*]

(2) mmsk 2015/06/11(Thu) 05時頃

メルヤは、移動時間おーわり。またちらちら覗きにきます**

shirone 2015/06/11(Thu) 11時頃


ワタヌキは、津村なつかしい

gekonra 2015/06/11(Thu) 11時頃


【人】 樫の樹の子ら リツ

―エピローグ・なにも変わらない話―

[鏡の中のアイリスの騎士が体を反らした。
ソイツが、俺となんの繋がりもない行動を見せてはじめて、あの画像はもう見慣れてしまったと思っていたはずなのに、そこにアイリスがいるのだと、実感してしまった。
実感してしまうと、もうダメだった。胃の中から、なにかがせり上がってくる。
口を押さえてそれを押し止めようとしても、間に合わなかった。
そしたらもう、鏡の中のそれを直視できなくなっていた。
ソイツが拾った『なにか』を知るのが、怖くなってしまった。

ソイツが俺を見た。おずおずと俺はソイツを見返した。
鏡の中のソイツは、心底軽蔑したような、今にも泣き出しそうな、顔をしていた。

ソイツが拳を振り上げた]

(3) Borit 2015/06/11(Thu) 13時頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

[手にした鏡が、突然砕けた。
いくつかの破片が飛び散って、頬を微かに掻いた。
俺は動けなかった。

何が出来るわけでもなく、会社にも捨てられ、自分にさえ見限られ、それでようやく、目が覚めた思いだった。
アイリスの失踪をきっかけにして、この街でなにかが起こっていた。
俺はその一端に触れ、誰にもなにも与えることなく、ただ自分の弱さを知った。
俺は騎士でもなかった]

(4) Borit 2015/06/11(Thu) 13時頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

[自宅に戻って、洗面台の前にたつ。
ケータイが微かに明滅して、未読のメッセージを伝えた。

『ごめんね。もうすぐ終わると思う』

そうだろうな。
ひとつ頷いて、俺は髭剃りに手を伸ばした。
新宿のあの鏡の中で見た鮮やかな赤黒が、脳裏にこびりついていた。
自分の手首に髭剃りを添えて、ふと、視線を向けた。
安心安全なやつだった。
声に出して笑ってしまった。俺は終わらすこともできないし、最初からその覚悟もなかった。
でも、声に出して笑ってしまうと、もう、自分の間抜けさが、弱さが、受け入れられてしまったような。

『もうすぐ終わると思う』
終わらねーじゃん。

ソイツが問いかける。
『お前は誰だ?』
知らねえよ
これから何かになるしかない]

(5) Borit 2015/06/11(Thu) 13時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

(>>5:+24>>5:+25)

[自分でも、何故その「トンネル」を指したかはわからなかった。
けれどはっきり、自分はその「トンネル」から「逃げられない」と感じたのだ。]


[わずかな先しか見えない闇の中を進む。
いつしか、太鼓の様な音も、会話も途絶えていた。
感じられるのは、繋いだ手の感触と二人の息遣い。そして水を踏む足音。]


[歩く。]



[歩く。]



[歩いた。変わらない速度で。]

(6) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

(>>5:+26>>5:+27>>5:+28>>5:+29>>5:+30)

 ?

 ……あの、


[フランクの物とは似ても似つかぬ、不可解なその声に、思わず顔を見る。]


 !?


[手はずっと、離していなかった。なのに。]


[その真っ暗な顔は?]

[その真っ赤な口は?]

(7) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 『お姉ちゃん、どうして私を殺したの?』

(8) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

(>>5:+31>>5:+32)

 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
  ――あなたのこと、嫌いだったから。

 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
  ――あなたのこと、鬱陶しかったから。

 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
  ――あなたのこと、怨んでいたから。

 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
  ――あなたのこと、怖かったから。

 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
  ――あなたのこと、消したかったから。

 お姉ちゃん、どうして私を殺したの?
  ――あなたのこと、殺したかったから。

(9) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ああ、違う。]

[違うんだ。そうじゃない。]


[たとえ以前はそうだったとしても。]

[本当はもう、あなたがどうであれ、関係無かった。]

(10) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 『お姉ちゃん、どうして私を殺したの?』

(11) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[気付くのに随分と時間がかかった。]

[思い出せば簡単な事だった。]

[よくないモノの自分が、この「トンネル」を抜けて行き着く先は……]

(12) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

(>>5:+33>>5:+34)

 『宏をよろしくお願いします。』

[そのやわらかい声につられるように、笑みを浮かべた。]

[浮遊感、そして、落下。]

(13) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 ……ちょうど。
 ひとり、減っているんです。

 ぴったりじゃなきゃいけないんですけど……
 帰る前に…表に出る前に、ひとり、殺しちゃったから。

 だから、えっと。その。
 娯楽も何も無い村で、楽しみなんてお酒くらいで。
 おまけ程度に、未亡人が付いてくるだけ。

 そんな場所ですが。
 よくなかったら、一緒に来ませんか?

(14) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[意識を失う寸前。
フランクの、フランクの物ではないかもしれない手を放す。]


[巻き添えにも道連れにもしない。]


[だから、選ぶのは彼自身だ。]

(15) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 ← 元の場所
 

(16) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


             「アイリス」が行き着いた先 →
 

(17) shirone 2015/06/12(Fri) 00時頃

村の更新日が延長されました。


村の更新日が延長されました。


メルヤは、眠くなってきたのでお布団へ移動。

shirone 2015/06/12(Fri) 01時頃


ケイトは、眠いのでそっと横になった。

saya 2015/06/12(Fri) 01時頃


ジャニスは、そろそろ眠いので皆に追従しよう、布団布団。

bou 2015/06/12(Fri) 01時頃


メルヤは、諭吉で拭こうに空目した。

shirone 2015/06/12(Fri) 13時頃


ワタヌキは、幸せなので手を叩いている

gekonra 2015/06/12(Fri) 17時半頃


【人】 透明女子会 ヒナコ

― アイリス失踪以前の記憶 ―

[坂下ひなこは恐怖していた。
クラスの女子に援助交際を強制させられることではなく、
自分が誰の子かもわからない妊娠をしていることでもなく、
その妊娠が記憶に無いものだから。

彼女は確かに憶えているはずだった。
二ヶ月と少し前に堕胎したこと。
それは言われるまま男に抱かれていた結果だった。
暴力への恐怖、言葉に対する恐れ、精神的な圧力の不安。
ひなこにはそれらを跳ね除けることはできない。
体を震わせ、肩を縮ませ、どもる声で承諾するしかできなかった。]


[そして堕胎の後から今日までは、再び同じことが起こらないようにと原因を避けてきたはずだった。
体調不良と学校を休み、早退し、なるべく人を避け、避妊具を持ち歩き、避妊薬を飲んだ。
それなのに。
この胎児はいったいどこからきたのだろう。]

(18) hull 2015/06/12(Fri) 22時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[……実際のところ、その記憶は確かなものではなかった。
坂下ひなこの記憶は、この時既に混濁していたのだ。
彼女は唯一友達と自分から思える相手、アイリスに依存していた。
(アイリスからどう思われていたかは関係なく。)
自分に期待もせず、苦痛も与えないけれど、話しかけてきてくれる女の子。
ひなこはアイリスに親近感を感じていたし、憧れていたし、憐れんでいたし、言ってしまえばおそらく彼女のことを好きだった。
アイリスが話してくれたことを、自分の経験と混同するほどに。]

(19) hull 2015/06/12(Fri) 22時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[彼女はひなこに多くのことを語った。
自分がいかにすごいか、どんなことを体験してきたか、周囲がどれだけ自分の才能を理解しなかったか、そうして目障りに思った人々がどうやって自分を酷い目に合わせたか。
その多くはかなりの分量を盛った話だったろう。アイリスは嘘をつくことに躊躇しない女の子だったから。
男に襲われただとか、子どもを堕ろしただとかも話にあったのかもしれない。

ただ、それらのどれが本当にアイリスが語った話で、どれがひなこの体験で、どれが現実にはなかったことなのか。
もう彼女にはわからない。
張った下腹の子は、本当にそこにいるのだろうか?]

(20) hull 2015/06/12(Fri) 22時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[坂下ひなこは恐怖していた。
出所のしれない腹の子どもを恐れた。
不確かで根拠の知れない自分の記憶を恐れた。
こんな状態になってしまった自分が両親に与える哀しみを恐れた。
そして、真実が明らかになることを恐れた。]

(21) hull 2015/06/12(Fri) 22時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[そして彼女は、いなくなった。
誰も屋上から飛ぶ彼女を見てはいないし、地面に叩きつけられた彼女の体も見つからなかった。
家に帰らなくなり捜索願を出されるまでの坂下ひなこは、いわば幽霊とドッペルゲンガーの間みたいなものだった。
本物だけど、生きていない。そこにいるのに、本物でない……。]

(22) hull 2015/06/12(Fri) 22時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[アイリスのもとに得体の知れない赤ん坊が現れたのは、それからすぐのこと。
唯一人『真実』を知るであろう人を、見張っていたんだ。
呼ばれるようにそれ以上の何かも起こっていたかもしれない。
彼女が『さんかく』に渡りをつけたのは、おそらくそれらから匿ってもらうためだったろう……。]

(23) hull 2015/06/12(Fri) 22時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

― それから ―

[数日の間に起こった東京の異変。
それらがおさまって、ネットで騒がれていた話題もすぐに静かになって。
坂下ひなこを見た人はいない。彼女のやさしい両親はおおいに悲しんだが、ほとんどの人間は坂下ひなこという女の子のことを忘れてしまった。

しかし、都市伝説を報告するようなスレッドで新しく見かける話題があった。
いわく、「赤ん坊を探す女子高生」。
都内のある決まった場所を巡るように散見されている。
赤ん坊の声がするコインロッカーを探しているだとか、赤ん坊はそもそも抱いているだとか目撃情報は様々だった。
その赤子が異様な姿をしていること、奇妙な甘い匂いがして泡のように消えていくことから都市伝説や怪談話として扱われることとなる。
彼女は誰に危害を加えることもなく、目が合うと消えていくらしい。]

(24) hull 2015/06/12(Fri) 22時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[ひなこは今も赤ん坊を抱いて、やさしげに歌を唄っているのだ。]

(25) hull 2015/06/12(Fri) 22時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

ーエピローグ トヨタの場合―

[東京の街は相変らずどこも人が多くて、俺はその中で今日も人波に揉まれながら働き続けている。
駅前の通りを抜けて路地を曲がり、飲食店の立ち並ぶビルの群れを横目に見ながら次の目的地へ。
途中横断歩道の赤信号の向こう側に“彼女”によく似た後ろ姿を見かけた気がして、立ち止まる。]

[あの日、“多分もう、大丈夫”と彼女は言った。きっとその言葉の通りだったのだろう。
彼女は消え、俺は消えなかった。もう誰も、俺を追いかけてくることはない。]

《あの子も、パパに会いたかっただけだろうから……》

[理解できることなんて数えるほどもない。ただ、これだけはわかった。
あっけないほど簡単に、“俺を追いかけ続けていたもの”を彼女は持っていってしまった。
あとには何も残らない。携帯の着信が止まらなくなったりもしない。]

(26) titi66 2015/06/12(Fri) 22時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

[あれから何度も考えた。
俺はあのときもう一度、“あの子”を否定してしまったのではないだろうか?
生まれることを許されず、実の親に否定され、それでも俺に会いたがった“我が子”を。

俺がするべきことは逃げることではなく、あの子を、認めてあげることだったのではないだろうか。
今度こそ、生まれておいでと言ってあげるべきだったのではないか。
今度こそ抱きしめてあげるべきだったのではないだろうか。
それが例えどんな形だとしても。

[あるいは、それが“答え”だったのかもしれない。
けれど、俺はそれを選べなかった。
勘違いして、最後まで悪戯だと決め付けて、挙句逃げ回って……そして彼女に助けられた。
きっと俺は間違えたのだろう。]


[横断歩道の先の“彼女に似た誰か”が振り返る。彼女はもうきっと何処にもいない。]

(27) titi66 2015/06/12(Fri) 22時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

《だから、いつか、どこかで
 自分のことも 許してあげて……》

[横断歩道が青に変わる。彼女の最後の言葉が何度も、何度も頭のなかで繰り返し響いている。
彼女は俺を救おうとしてくれたのだろう。俺の選んだ道が間違いだとしても、俺がこれ以上傷つかないように。]

……ありがとう。

[思い出す。音のしなくなった新宿で、ひとりでなにもかもを背負い込んだかのように言葉を連ね、彼女は微笑んだ。
彼女がなにを考え、なにに悩み、なにを知り、そして何になったのか。俺は知らない。]

…………。

思えば君は昔から、自分ひとりで抱え込んでしまう子だったね。

[頭の中に繰り返す声。気のせいか、どこか悲しみの混じったような声。
いつの間にかなにかをひとりで抱え込んで、そして消えていった、近所に住んでいた引っ込み思案な女の子の声。
君がなにを抱えて消えたのか、君がどこへ消えたのか、君が今何をしているのか、俺はしらない。
けれど、だからこそ俺は思うんだ。]

(28) titi66 2015/06/12(Fri) 22時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

《だから、いつか、どこかで
 自分のことも 許してあげて……》


……それは、その言葉は、

本当は君が欲しかった言葉なんじゃないのか。

(29) titi66 2015/06/12(Fri) 22時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

ひな ‏@tin_dorothy
@toyoyota5 @A_i_lice ごめんね もうすぐ終わると思う

[twitterに残された彼女の痕跡。確証なんてない。けれど、彼女のような気がした。]
[あれから何度携帯電話に連絡をいれてみても、ひなこが通話にでることはなかった。だからきっと、これが最後の彼女の痕跡なのだろう。]

[せめてなにか伝えなければならない気がした。悩んだ末に文字を打ちこむ。]

[書いて。消して。また書いて。消して。]
[伝えたい言葉を選んでいるうちにどんどん文字が無くなっていって、残ったのは結局とても簡素な文章だけ。]

[……伝わるだろうか。]
[少し考える。伝わらないかもしれないし、的外れかもしれない。]

[ただ、それでも。
君がこれを見てどこかで微笑んでくれたならそれでいい。そう思って、送信ボタンを押した。]

――もしも、君が自分を許せるときがきたのなら

(30) titi66 2015/06/12(Fri) 22時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

トヨタさん @toyoyota5
‏@tin_dorothy いつでも戻っておいで。待ってるから。

(31) titi66 2015/06/12(Fri) 22時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

[携帯電話を胸ポケットに仕舞う。ふと誰かに見られている気がして振り返る。
猫が一匹、にゃあと鳴いて細道へと消えていった。
不意に苦い笑いが込み上げてくる。まぁ、そんなもんだよな。普通、そんなもんさ。
正解なんてわからない。ただ、間違った道だとしても歩いていくしかない。
……トヨタは街の喧騒へと向かって歩き始める。足音が横断歩道の向こう側へと消えていく。]

(32) titi66 2015/06/12(Fri) 22時半頃

トヨタは、この街で今日も歩き続ける。**

titi66 2015/06/12(Fri) 22時半頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

—三鷹・自室ベランダ―

[一瞬。一瞬だけ我を忘れて、祈りをささげた。

硬く握った拳を開き、恐る恐る目を開ける。
振り子型の爆弾はその規則正しい揺れと音を止めていた。目の前には黒いコードが切断された信管。]

終わっ………た……?

[その場に座り込みながら呟く。もしこれが間違った答えを選んでいたら……どうなっていたのか。それは今となっては分からない。ただ、自分はこうして無事に生きている。それだけが救いだった。座り込んだまま立ち上がれずいるうちに、目頭から知らず涙がこぼれていた。]

(33) (so) 2015/06/12(Fri) 23時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

そ、そうだ。みんなに連絡とらないと…

[石動や智恵美にLINEで連絡を送る。それに、twitterでも。]

『@mysteryhunter-mayu 大丈夫?私の方は無事に終わりました。謎も解き終わったし。ええと、答えは……』

[振り子爆弾の中に小さなステッカーが貼られている。そこにはこう書かれていた]

「おめでとう」

「あなたが『力士シールからの脱出』に成功しました」

[ただ、そうとしか書かれていないメッセージが貼られていた。]

(34) (so) 2015/06/12(Fri) 23時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

『……ごめん、結局何もわからなかったみたい。あなたが脱出に成功しました、としか書いてないの。あなた「が」って何だろうね?普通あなた「は」でしょうに。

ま、ともかくそっちは無事だったかな?また明日にでも会ってお話しできるといいのだけれど。おやすみなさい。』

[そうとだけ連絡を残す。スマホを切って家の中に戻り、厳重に鍵をかけた。明日にでも管理会社に連絡して、モデルルームの見直しを行ってもらおうか。そんな風に考え、バスタブにお湯を張りながら服を着替え、何気なくテレビをつける。テレビの中では、ひな壇芸人がいつもと変わらず身内ネタで盛った面白くもないトークを繰り広げていた。
明日も明後日も、みんな東京で何が起こっていたのか知らずに平和に暮らし続けるのだ。私はそこに完全に馴染むことはきっとこれからもできないだろう。だからと言って深淵をこれ以上のぞき込んではいけないと本能が警鐘を鳴らしている。私もおそらく、何が起こっていたのかほんの一部分しか知らなかったのだ。
そう、運が良かったのだ。もっと悪い事にだってなりえたのだ。]

(35) (so) 2015/06/12(Fri) 23時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ


[忘れよう。何もかも。できればアイリスの事も。智恵美や石動、会えたらエリ、彼女達とも事が済んだらもう会わない方がいいかもしれない。
そう考えながらテレビをつけっぱなしにしたままで、服を脱ぎ捨て湯船につかる事にした。緊張が解けたせいか、湯船の中でうつらうつらと白河夜船。いつしかテレビの音も意識から遠ざかり、暖かなまどろみの中、至福を感じていた―――――――]

(36) (so) 2015/06/12(Fri) 23時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

……………

………





――――――臨時ニュースです。先ほど午後9時過ぎ、渋谷区笹塚の3階建てのアパートで爆発事故が起こり、1人が重い火傷を負って病院に搬送されましたが、間もなく死亡したとの連絡がありました。警察は事故の原因を調査中とのことです。繰り返します。先ほど午後9時過ぎ………**

(37) (so) 2015/06/12(Fri) 23時半頃

【人】 店番 ソフィア

[ワタヌキの開いた鏡を、智恵美は見る。
『りーくは もうすぐ おちつきます』
『ただ わたしよりまえから ちかづきすぎたひとは』
『わたしには わかりません ごめんなさい』
目をみはる。眩暈がした]>>8-130

そう、です、か……。

[予め、それが書かれていたはずがなかった。
手品のように、その場で書いたはずもない。
それは間違いなく『向こう側』から書かれていた。こちらに向けて]

ありがとう、ございます……。

[智恵美はハイの状態が途端に解け、よろめきながらつぶやいた。その言葉は行動を促すワタヌキに向けてでもあり、鏡の中に向けたものでもあった]

それじゃあ、私も、行きますね。
お邪魔しました。

[その虚脱感に、智恵美は既視感を感じる。それは初めて『リーク』に触れた夜。池袋の路地。彼氏を殺した、あの夜に抱いた虚脱感。取り返しのつかないことをしてしまった、どうしようもなくなってしまった、その絶望]

(38) 37m0 2015/06/13(Sat) 11時半頃

【人】 店番 ソフィア

[智恵美はドアを開ける。そこに繋がっているのは、あの黒ずんだ白いタイルの階段ではなかった。コンビニの袋、べとついたアルコールを漂わせる、凹んでこぼれたビール缶。
からからと回る、油に汚れた換気扇。黒く、埃の積層したエアコンの室外機。

雨上がり、冬の夜、その冷気。
温度と湿度のこめられたにおい、血のにおい。

智恵美は少し躊躇って、ドアをくぐる。後ろ手に閉じられたそのドアは、恐らくまた開けば、元通りの階段へと繋がるだろう]

(39) 37m0 2015/06/13(Sat) 11時半頃

【人】 店番 ソフィア

―『リーク』―

[男の死体が横たわっている。
呼気は、夜の闇に白く]

……。

[智恵美は焦燥していた。心のうちも、悲しみも、あのときのまま。すでに背後にはドアはなく、まるで彼が死んだそのときから、わずかたりとも時間は立っていなかったかのようにすら感じられる。日常を損ない、歩んできた逸脱の日々は偽りであったかのように、巧妙に縫い合わされている]

[スマホは圏外だった。ネットも見れなかったし、電話もできなかった。ビルとビルの間から、月だけが見えている。耳を澄ますと、風が細ぎれになる音の間に、ザアザアと、擦れるようなノイズが断続的に混じる]

(40) 37m0 2015/06/13(Sat) 11時半頃

【人】 店番 ソフィア

で、来たはいいけど……。どうすれば、いいんだろう。

[路地はここで行き止まりだが、反対の方に進めば、問題なく表に出ることはできる。しかしそうしたところで、結局、何も変わらない。日常が壊れたまま、私はあの、正しくない生活を続ける]

どうすればよかったのかな……。

[動かない彼の横に、智恵美は座り込んだ。膝を抱えて、そこに顔を押し当てた。場違いの薄着で既に凍えていたが、冬の地面から来る冷たさは、すぐに芯まで浸透してゆく。お尻が痛かった]

……。

[彼氏の、開いたままになっている手に、手を重ねる。血と共に体温は流れ出て、ただ、夜の冷たさだった。自らの熱も同様に、触れているところから流出していくような気がする]

そうだ。好きだったんだよなあ。

[目を閉じる。凍えた身体に、感覚がなくなっていく。もう、止め処ない違和感の中で生きていくのは嫌だった。何をしても違う、どこにいてもそうじゃないと、自分の中のエラーサインを切ることができないままの日々]

(41) 37m0 2015/06/13(Sat) 11時半頃

【人】 店番 ソフィア

ああ、このままでいたら、私――。

[意識が失せていく――喪失感に、踏みとどまることなく身をさらわせようとしたその瞬間、スマホが振動する。少しの逡巡ののち、智恵美はスマホを取り出して、それを見る。相変わらずの圏外だったが、それは、マユミが成功を告げるメッセージだった]

[一緒に過ごした時間は短い。もう二度と会うことも、ないかもしれない。けれど]

[おめでとう、くらいは送りたいな]

[智恵美はそう思って、のそのそと立ち上がる。冷え切った身体が軋んだ。脚がしびれて棒のようだった。どうすればいいか、なんて決まっていなかった]

[しかしそれでも路地を出た。
真っ直ぐ進んで、池袋の北口の方面の路地――ラブホ街のすぐ近くに出る。
スマホを見ると、通信機能が元に戻っていた。智恵美はマユミに、]

おめでとう! 私も『リーク』に行けました! 今から帰って寝ます。
[というメッセージと、ナイトキャップをかぶったリスが、枕を引きずって歩いているスタンプを送る]

(42) 37m0 2015/06/13(Sat) 11時半頃

【人】 店番 ソフィア

[振り返れば、そこに路地はない。
冷えた体は、本来の空気の温度で、緩やかに戻ろうとする。雨上がりの地面に座り込んで、濡れたスカートは、気持ち悪くお尻に張り付いてくるのが恥ずかしい]

まあ……いいか。

[と、智恵美は思った。どうしようもないことはある。でも、]

――死んだらさ、ダメだよね。死んだらさ。

[エリの言葉を思い出し、口にする]

帰ろっと。

[タクシーを使っても良かったけれど、なんとなく、歩きたい気分だった。『リーク』に到達したことで、何か変わったわけでもないようだった。あの時に戻ることはできても、何もできなかったし、特別の何かに出会うこともなかった]

[あの死体は永遠と、あの時のまま、あそこに残されるかもしれない]

[でもまあ、いいか、と智恵美は思った**]

(43) 37m0 2015/06/13(Sat) 11時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

―エピローグ 2016年・夏―

[三省堂書店・東京駅一番街店。
夏にあわせた怪談本をまとめた特設コーナーの隅で
石動太郎はその本を手に取った。

表紙は、黒地に割れた林檎が大きく配置された写真。
林檎を中心に散る砕けた鏡がきらめき
歪ではあるが東京の路線図の複雑さを描いている。

記された“結末のない”いくつかの怪奇譚たちは、
筆者の名が記されない本の異様さも合わさってか
それなりに話題になっているようだ。
売れ行きも好調らしい。

頁を捲りながら引き結んだ唇裏をもごもご噛む石動の隣で
女子高生の二人組がその本を買い求めていく。]

(44) onecat69 2015/06/14(Sun) 20時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ


 ――続きは、そのうち誰かが書いてくれるやろ。
 まだまだ、なんも終わってへんからな。

[楽しげにレジに向かう女子高生たちの背を
……正確には揺れるスカートの裾を眺めて、
胸元から万年筆を取り出しながら独りごちた。

そろそろ出発する時間が差し迫っている。

表紙裏に“印”を書き付けた本を山の一番上に戻し
石動は表紙に掲げたタイトルを指先で撫でた。

『東京村』の文字を。**]

(45) onecat69 2015/06/14(Sun) 20時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

―都市伝説『東京村』―

[初版のみの流通でブームが去った著者名の無い怪談本は、
後にひとつの都市伝説となる。

“結末のない”いくつかの怪奇譚の端々には
“結末をみる”ためのヒントが隠されている。

表紙に散らばる鏡の破片の中に、
かつて消えた少女の面影が見える。

表紙の林檎は作中多く描写されているiPhoneの暗喩で
Siriに“ある言葉”を問いかけると答えが見える。
キーワードは【アイリス】ではないか。
あるいは【またきてさんかく】ではないか。]

(46) onecat69 2015/06/14(Sun) 20時半頃

【人】 紅客連盟 イスルギ

[表紙裏に手書きのメモが入っている本が数冊ある。
そのメモは【1054834・・・】という数字の羅列。
公衆電話からその番号に発信すると
関西訛りの男が出る。

ほかにも、様々。

――……そんな噂話を信じるものの中から、
次の『東京村』を描く者がきっと現れると
僕は信じて、待っている。**]

(47) onecat69 2015/06/14(Sun) 20時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス




[―――目を覚ました先は、白い天井に
消毒液の匂いに溢れていた。]
 

(48) bou 2015/06/14(Sun) 22時半頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[腕、足、肋骨、その他諸々の骨折、打撲。
頭は強く打っており、出血も少なくはなかった。
運ばれるのが少しでも遅ければ危なかったという。

…いや、むしろ遅かった筈。
「死んでいた」筈だった。

青年が階段から落ちた日と、
運び込まれたという日は二日のずれがあった。

二日、あの状態で放置されていた筈なのに。
命を落としかねた「異常」達に
不思議と救われた、という事なのだろうか。

ともあれ奇跡か、はたまた異常を起こした青年に
医師が下した診断は「三ヶ月以上の入院」であった。]

(49) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[暇を持て余すように本を読む青年は、
病室のベッドの上、包帯だらけの痛々しい姿をしている。]


  『散々な旅行になっちゃった』

 『別にいいって言っただろ…
  好きに遊びに行けって』

[大阪とかいいんじゃないか。知らないけど。
いつか来た客の故郷を上げて興味も薄そうに言う青年に、
見舞いに来た妹は実に不満そうな顔で、
布団の上に新品の携帯を投げて寄越す。]

(50) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[持っていた携帯は、ここで目を覚ました時には
失くしてしまっていた。
新しい携帯を用意しなくてはいけなくなった
この際に、電話番号は変更する事に決めた。

あの番号を使い続ければ、
次は妹が危ない目に会うかもしれない。
バイト先には警察も来ていると聞いた。

これ以上リスクを抱えて
「異常」を垣間見て遊ぶのは危険だろう。
今でさえ「行き過ぎた好奇心」の代償は高くついている。
しばらくは大人しく暮らすしかなさそうだ。

…もっとも、逃げる事さえ満足に出来ない、
大人しく暮らすしかできない身体ではあったが。]

(51) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[暇つぶしに、と妹がコンビニで
買ってきた本に目を落とす。

「本当に怖い怪談・都市伝説」などと怪しげに書かれたタイトルと血しぶきの舞ったデザインの表紙。
大怪我した入院患者に贈るには随分な品に思えて、
青年は妹の心情を察した。これはきっと怒っている。

中をめくれば、
ドッペルゲンガーだの鏡の国だのメリーさんだの
信用の薄い噂話が軒を連ねていた。

その内のドッペルゲンガーのページに目が留まる。
医学的には自己像幻視。本人が見たもうひとりの自分の姿は、ある程度説明出来得るものらしい。

…やはりあの時、階段に居た自分は、
追い詰められていたが故の幻覚だったのだろう。]

(52) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス





  『私のせい?』

[雑誌を読みふける青年に、ふと声がかかる。
かけられた妹の声はいつもより曇っていた。
視線が雑誌から妹へと向けられる]

(53) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス


  『留学したいって言ったのも、
   帰ってこないのも 私がいるから?』

[妹へと向いた青年の顔は、
驚いたように細い目を瞬きさせて]

(54) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス


 『………びっくりした』
 

(55) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス


 『お前、結構自意識過剰だな』
  
  『もう一回落ちろ、バカ兄貴』
 

(56) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス



 『揚花、』


[見舞いを終えて帰ろうとする妹に
青年は静かに声をかけた]

  
 『近々、一回帰ろうかな』
 

(57) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス

[青年の言葉に、
今度は妹が目を丸くした。]


   『…そっちは暇だ、こっちは忙しいとか
    今までいろいろ文句言ってたじゃない。』

 『たまには、死ぬほど暇なのも
  味わっとこうかなって。』

   『現状が一番暇じゃないの?』

 『あー… や、まあ
  再確認も重要だと思ったから』


[病室を後にする妹を送ろうと青年は車椅子に乗る。
ぼろぼろ。カッコ悪い。などと妹に笑われながら、
壁にかかった鏡を過ぎて、青年たちは病室を後にする。]

(58) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス





[――ベッドの上に放られた雑誌は、
ある一ページを開いている。]

 

(59) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス


【 〜都市伝説『鏡の国』〜

自分の名前を刻みつけた鏡を使って合わせ鏡を作り、
覗き続けて、鏡の中の自分がもしも勝手に動いたら、すぐに片方の鏡を伏せる。

伏せた方の鏡を誰かに渡した後、次に別の鏡を見ると、自分ではなく渡した人間が見える。
この際鏡に映るのは、渡した人間の真実だといわれている。
鏡の国に行ったもうひとりの自分が、鏡を渡した対象を連れてくるのだという。】
 

(60) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス


[……鏡の国に行ったもう一人の自分は、
意思を持っている、という事だろうか]
 

(61) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス


[……病室にかけられた鏡の中。
そこを通り過ぎた筈の青年の姿が映る。

鏡の中の青年が、自分のポケットを探るように動いた。

取り出されたのは、あの日失くしたはずの携帯電話。
それを鏡の中の青年はゴミ箱の中へ投げ入れた後。

また、鏡のように青年の後を追って動き出した]
 

(62) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MNU機関 ジャニス




[…それを、青年本人が気付くことは無い。

青年は「贈り物」を手放してしまったのだから **]
 

(63) bou 2015/06/14(Sun) 23時頃

【人】 MI:18 エリ

『絵里』

[久し振りに、わたしを呼ぶ声がした。パパの声だ。
 怒った声色じゃなくて、静かなやさしさを湛えたその声は、"あの日"から時々わたしを呼ぶ。
 おなかすいたな、とふいによぎる。部屋を出たら何か食べに行こうってねだろうかな。
 部屋の扉が開けられた。]

(64) mmsk 2015/06/15(Mon) 00時半頃

【人】 MI:18 エリ

っ……、

[少し暗い部屋にいたから突然の光が眩しくて、蹲る。
 ちょっと引きこもりすぎたかもしれない。]

『絵里』
『ママに会いに行くぞ』

[パパの口をついたのは、予想外の言葉だった。
 あれだけ喧嘩をしていたのに。あれだけ罵り合ってたのに。
 わたしはどんな顔をしていたろう。目の前が真っ白でわたしを見ているはずのパパの顔すら見られない。]

(65) mmsk 2015/06/15(Mon) 00時半頃

【人】 MI:18 エリ

[どういう風の吹き回しか、想像もつかなかったけれど。
 これが本当に最後の、別れを突きつけるための顔合わせだとしても、わたしがもう一度ママに会えることには変わりない。
 うまく物は見えないのに、ママの顔なら鮮明に見える気がする。どこにいるかまで、よくよく見える気がする。]

じゃあ、早く行こうよ。

[あまり喜んだらパパは嫌な顔をするかもしれないと思って、出来るだけ冷静に、パパを促す。
 行こう。行こう。早く。
 袖を引きたい気持ちを、ぐっとこらえた。]

(66) mmsk 2015/06/15(Mon) 00時半頃

【人】 MI:18 エリ

[ママに会ったらはじめはなんて言おう。"何か食べたい"かな。"顔をよく見せて"かな。"抱きしめて"なんていうのも、恥ずかしいけど、悪くない。
 それから、それから、どうしよう。"一緒に住みたい"なんて、だめかなあ。

 わたしはいてもたってもいられなくて、我先に家を飛び出した**]

(67) mmsk 2015/06/15(Mon) 00時半頃

【人】 石工 ボリス

[誰もいない『たまらん屋』。
堀川は常のように、カウンター内でスマートフォンをいじっている。
薄曇りの鈍い光。けぶる湯気。無音。客はいない。

そこに、女性が一人入ってくる。
僅かの逆光。堀川より前に、女性が口を開く。]


『素直』


[その声に、姿に、言葉を失う堀川。
その首元には、堀川と揃いの『たまらん屋』の赤い手ぬぐいが巻かれている。女性の手が、それに触れる。
どことなく愛おしげに、困ったように。女性が微笑む。
眉根を寄せ、目を細め、今にも泣き出しそうに顔を歪めて。

そうして、赤い手ぬぐいが。
するり、と音も無く首元から引き抜かれた。

彼女の首が大きく傾ぐ、]

(68) nekochan 2015/06/15(Mon) 02時頃

【人】 石工 ボリス

――ッッ。

[堀川は目を見開く。
青暗い室内。ブラインドから僅かに白い光が射している。
夜は明けきっていないようだった。しかし堀川はいても立ってもおれず、半身を起こし、震える手で枕元のスマートフォンを掴み取った。4時45分。LINEを立ち上げる。彼女とのメッセージ画面。既読は相変らずついていない。
浅く細い呼吸を三回する間だけわずかにためらい、しかし夜明け前にも関わらず、電話をかける。コール音。鳴り続ける。鳴り続ける……、

やがて堀川は重たく鳴る心臓を沈めるように深く息を吐き出しながら、耳元からスマートフォンを下し、呼び出しを中断した。
そうして再びベッドに仰向けに倒れ込む。
目を閉じる。首元に手を伸ばす。
なんだかとても息苦しいような気がして(無論、首には何も巻いていない――)、顎を上げて首元をさすった。
そうしているうちに、やがて堀川は重たい眠りに引き戻されていった。

鏡を見ない堀川は気づかなかった。
その首元を巻くように、ぐるりと赤い痣が浮かび上がっていることに。]

(69) nekochan 2015/06/15(Mon) 02時頃

【人】 石工 ボリス


・・・

――のニュースです
―日未明、東京都豊島区のアパートの部屋で
部屋に住む会社員の津村華美さん31歳が
首を吊った状態の遺体で発見されました
一週間以上連絡が取れないと津村さん家族から通報を受け
警察が部屋を訪ねたところ
津村さんはドアノブに手ぬぐいをかけた状態で死亡しており
死後一週間以上が経過している事から
警察では自殺と見て――

**

(70) nekochan 2015/06/15(Mon) 02時頃

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