140 Erwachen〜lost wing of Jade〜
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全
ミームは死ね死ね団 サミュエルに投票した。
ヨアヒムは死ね死ね団 サミュエルに投票した。
ジェレミーは死ね死ね団 サミュエルに投票した。
サミュエルは紐 ジェレミーに投票した。
サミュエルは乗客の手により投棄された。
時は来た。乗客達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!正常さを取り戻したインフラは目覚しいスピードで復興計画を進めていく。やがて救助の通信が響き、皆が歓喜に沸くだろう。
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― 天地樹の元で ―
[ノイズが散る。 そこに残されたのは、二人と、大樹。
>>5:97ひらりふわりと、世界を癒すかのごとく舞い散る花弁。 それは、新たな旅立ちを祝福するかの如く。
声の主たる人の形はなくとも世界へと響く、生きている、宝珠魔道士《ジュエリスナイト》の声に。 僕は微笑んだ]
(0) lalan 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[歴史書の頁を拾い上げる。 終わりを愛おしげに、抱きしめた。
この先は、歴史書を紐解いたって、解らない。 解るはずがない《ピュア・ホワイト》。
世界を見守る女神不在の、世界を支える守護者不在の、世界の因果律が如き不変の三位一体不在の世界。
新しく世界を支える天地樹と、一人の王と一人の姫君と共に]
(1) lalan 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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――さて、と。 これから、どうしようか。 なあんて。
やることはきっと、山積みだよね?
礼見君。 転寝してる暇なんてなさそうだよ? 猫の手、もとい、運命者の手も借りたい状況になるとおもうし。
(2) lalan 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[僕は、相変わらず黒に染まった腕を伸ばすと、全てを見詰めていた希望の翡翠の座した杖を、手に取った。
負《オーラ》は僕を黒に染めたままだ。 でも、それでいい。 白ばかりの世界なんて、ありえない。 そうでしょう? 忌み嫌われし歴史《シェケツ・シックーク》だって、僕の《歴史書》に収めて。 これから僕は、全てをそのままに、受け入れていく《最後の歴史書》になろう。
>>5:105礼見君、もとい、運命者である世界の救世主。 金のペンを持つ王《ゴルディオンカイザー・セイヴィア》は、僕をその後どう呼んだのか。 それは、また別の機会に語るとして――*]
(3) lalan 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[眠い。 身体が重いし、傷も火傷も、じわじわと痛みに変わる。 なのに。]
…………わか、りました、よ…… ほんと、心配性っていうか、面倒見がいいのか……
[もたれた樹から、響く音がある。 世界をというより、翡翠を、それを取り込んだ者を案ずる声。 無意識なのか知らないが、声が大きいんだ。]
(4) kokoara 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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………………ジャニス、せんせい。
[もう、わかったから。 ため息をついて、目を開ける。]
(5) kokoara 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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あなたがあの楔を見守ってくれて、…………追加で千年、になるんですかね? 叩き起こされたのに起きないような俺ですいませんでした。
[だから、そんなにこき下ろしてくれなくてもいいじゃないか。 やれやれって、>>5:99目の前に落ちている紙を拾い上げる。]
……あの結び目を解いたものは、この世界の王になる……だっけか。 迷惑な言い伝えもあったもんだよ。
[少なくともジェレミアスじゃない。 どこの誰が言い始めたやら。
>>2ほら、呼ぶ声が聞こえる。]
(6) kokoara 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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……とりあえず。 仲間を、増やすところからか?
世界の立て直しなんて、俺たち二人じゃ全然手が足りないんだ。
[言ってみたら、笑えた。
誰も俺を理解しない世界だと思っていた。 俺は誰よりも特別で、たった独りの存在なんだと。
そんな俺が、仲間だと! 似合わない言葉にも程がある!]
(7) kokoara 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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やれやれ。 狂った王に玉座を預けてたら、明日にでも世界が危ういぞ。
[それでも、寝てるだけとは言わないのだから、俺も大概甘くなったもんだ。]
天地樹、手を貸してもらうぞ。
"生あるものはいずれ死する。 死するもの、いずれ再び生を得る──これぞ理。"
[まさか忘れたとは言わないだろうな? クソ怠い(ジェレミアス談)、宝珠魔導士たちの固定詠唱。 大きな術式の前の定型文にして、この惑星を一つの巨大な宝珠に見立てるという、トンデモ発想の産物。
詠唱は複数人の方が格段に効果がある。 続きを樹に預けた。 (もちろんのこと、知識はあるだろう、次は美村の番だ)]
(8) kokoara 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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− ざわめく《ソラ》と《チ》と −
[忌み嫌われし歴史《シェケツ・シックーク》は千年前の大戦で生まれた 世界が抱え切れない災厄を押し込めたものだった。 だがそれだけでは収まらない。 それ以後も世界に影響を及ぼす程の力が生まれ、消える度に 抱え込み、世界を過保護とも言えるほども護り続けていた。
智慧なるソフィアの魂も力もやはり取り込まれ。 ジャニスが次元孔《ワームホール》をこじ開けた事により、 力尽きた者達は全て忌み嫌われし歴史《シェケツ・シックーク》へと 取り込まれ還って行く。
《解析者》がノイズと化しても>>5:95、ノイズが世界へ 影響を与えるとして琥珀の鱗を纏った巨大な幹の中心にある 次元孔《ワームホール》へと呑み込んでいく。]
(9) pannda 2014/11/24(Mon) 00時頃
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あくまさんは優しいです。おやすみの曲ですね。
[ザワッと樹を揺らすと葉が波の様な音をたてた。 聴き様によってはレクイエム>>5:+220の如く届いたか。]
でも人使いの荒い王様が起こせって言ってるですよ。
[狂ったらしい黄金の王の言葉>>8に葉を更に揺らして、 花咲く者達へ呼び掛けた。]
"生あるものはいずれ死する。 死するもの、いずれ再び生を得る──これぞ理。"
[葉が大きく揺れた。]
(10) pannda 2014/11/24(Mon) 00時頃
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“《ヒカリ》があるからこそ《カゲ》がある 《アイ》があるからそこ《ナゲキ》がある 《ハジマリ》があるからそこ《オワリ》がある
これ全て 理 なり ”
[伸ばした枝葉が《観測》し《解析》し、彼らの力と魂を探し 花弁へと《記録》する。]
(11) pannda 2014/11/24(Mon) 00時頃
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“ ならば 我は 理 に逆らおう 《カゲ》から《ヒカリ》をうみ 《ナゲキ》から《アイ》をうみ 《オワリ》から《ハジマリ》をうみだそう”
[巨大な星が最大のタカラノイシ。 全ての宝珠を生みだした星が、本当に淡く、碧いベールを纏う。 全ての命の足元から陽炎のように、 全ての命の頭上から薄く碧いオーロラが輝いた。]
(12) pannda 2014/11/24(Mon) 00時頃
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“ 我は 命ず 今 ここに 還れ 瞬く命よ ”
(13) pannda 2014/11/24(Mon) 00時頃
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[詠唱と共に《記録》された花弁が一斉に風に散る。 樹から離れた瞬間、花弁は輝いて星の碧い力を取り込んで 眩いばかりに輝いた。]
ごめんです。力が完全には戻せないです。
[王と女王の元に降り立ったのは光を纏った者達。 魂と肉体は再生出来ても、力は呑み込まれる前よりは 遥かに落ちている。]
その身体に合うだけの力ですが、それでも充分だと思うです。
[1人では世界を変えるには足りないが。 助け合えば変える位は出来るだろう力を残した事を告げて 天地樹は葉を揺らして彼らに語りかけた*]
(14) pannda 2014/11/24(Mon) 00時頃
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おかえりなさいです。
(15) pannda 2014/11/24(Mon) 00時頃
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―忌み嫌われし歴史《シェケツ・シックーク》よりの召喚>>14―
[バリッ……!!]
[青い光の一つが、雷槌の鋭さと速さをを持って地に降り立つ。 真白き影からぱぁっと光が弾ければ、蛍のように儚く消えて。 影は人の形を取った。]
――――……。
[金の髪を軽く払い、其処に立っていたのは、白き鎧の戦士。 《ソラ》の守護者の使命を何よりも遵守していた時代の、まっさらな……]
……理を覆してまで、我を呼び戻すか。 力はかなり失われたようだが、贅沢は言うまい。 ならば、残された力、王と姫君、そして 世界再建の為に使おう…………
(16) mikanseijin 2014/11/24(Mon) 01時頃
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などと言うと思うたか。
[薄く、凶悪な物が含まれた笑みを浮かべる。 再生により初期状態に戻っていた白い鎧は…… 瞬く間に黒く染まっていった。]
我は、我の為に生きる道を選んだのだ。 今更、道を変えるつもりはなし。
[するりと踵を返す。]
……未だ世界に魔が蔓延るのであれば、それらを退治しよう。 一瞬で退治出来たアレらに、今度は苦戦する羽目になるか。 それもまた良し。
弱体化したのであれば、また強くなればよいだけのこと。 敗者復活戦ならば、多少のハンデは必要であろ?
(17) mikanseijin 2014/11/24(Mon) 01時頃
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平和で誰もが笑える世界? 我は、そのような物は求めぬ。
――戦場が、我を招いている……
[魔がいなくなっても、人と人との争いはきっとどこかで起きるだろう。全く起きなくなるのなら、その時は本当にこの世界が自分を必要としなくなっただけのこと。戦のある世界を求めて行けば良い。
再び命落とす時まで、駆け抜けるのみ。**]
(18) mikanseijin 2014/11/24(Mon) 01時頃
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[天地樹の枝葉を揺らし音が降る。
琥珀色のノイズが輝く風となり。 漂う魂すらも乗せて次元孔《ワームホール》に吸い込まれ、忌み嫌われし歴史《シェケツ・シックーク》へと溶けていく]
『 "生あるものはいずれ死する。 死するもの、いずれ再び生を得る──これぞ理。"』
[「声」>>8>>10が響く。 新たな世界の理を定義する詠唱が、響く。]
(19) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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[天地樹は幾重に詠唱《ネガイ》を重ねて唄う。]
[けれど]
[理>>12を]
[覆すその刹那>>13]
[コンマに満たない一瞬、世界が静止する。]
(20) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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さあ、エピローグを語り上げましょう。
(21) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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開かれし翡翠と琥珀の棺より目覚め往く皆々様方の、門出の餞になれば幸いと「終わる物語」の弾き手が奏でましょう。 演目は名も無き世界の壊れた物語。
傍観の三女神の介入にはじまり。 《観測》、《解析》、《記録》の営みを繰り返す世界。
それは何時の事か、はじめからかもしれません。 狂い出した営みに在り方。 人々は脆弱さを盾に忌むべき歴史を彼方へ追いやり。 千年の時が流れる頃にはついには破綻をきたしました。 破綻から始まるこの物語の顛末は私が語るまでもなく、皆々様の眼に焼き付いているでしょう。
故に私はただ一つの宣言を。 ――壊れた「物語」はこれにて終了でございます。
(22) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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…………。
……実におこがましい。
貴方は壊れた神にでもなったつもりですか。 全ての救いを求めた宝珠魔道士《ジュエリスナイト》よ。
(23) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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私達姉妹により定義された世界からの脱却。 忌み嫌われし歴史《シェケツ・シックーク》を受け入れ。 見守るものも、護るものも、導くものもいない。
未知なる未来への独り立ち。
それはいつかは来るべきもの。 その選択を私は貴いと思います。 けれど、貴方はその第一歩からして踏み外しました。
"生あるものはいずれ死する。 死するもの、いずれ再び生を得る"
その理をいとも容易く覆した。
(24) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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……全てを救いたい、貴方はそう願った。 その途方もなくある意味では愚かかもしれない事を願うのを否定しはしませんけど、全てとは何でしょうね。
この争いで失った大事な人。 この争いで失った知り合い。 この争いに巻き込まれ失った人。 かつて失った人達。 長い歴史の中、死んでいった全ての人。
一度、理を覆してしまえば際限なんてありません。 なにより。
(25) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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「奇跡」はただでなんて起こりえません。
(26) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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―星光り花舞う天地樹の下にて―
[辺りが眩い光に包まれた瞬間。 空耳のように響いていた弦を鳴らすような音が永遠に消えた。]
――――…。
[ぶわっと視界を埋まるほどに舞い上がる花弁が散り散りになっていく頃、そこには人影があった。 寄り添うように立つ「3つ」の人影が。]
(27) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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『あっ、アヤワスカッ!!』
[3つの影の一つ。 父親らしき男が涙を流しながら娘らしき小柄な少女を抱き締める。 そして、次には母親らしき女も混ざり抱き合い。
再会を果たした名も無き一家は、その奇跡にいつまでも、いつまでも喜びの声を上げ続けた。]
(28) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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[ハーディ・ガーディの音は奏でられない。 悪魔も導きの女神もまるで存在そのものが失せてしまったように、その《観測》の目を逃れ、《解析》されることなく、《記録》にも残さず天地樹の前より姿を消した。
或いはそれは ほんの小さな奇跡の代償だったのかもしれない。*]
(29) simotuki 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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─ 忌み嫌われし歴史《シェケツ・シックーク》よりの召喚 ─
[煙水晶を思わせるような淡い色彩を放つ花弁は、暫し《ソラ》に浮かぶことを嬉しむように風に舞い、それから緩やかに、同じ色をした地に辿り着いた。
花弁は大地と同化して、そこから光が芽吹くように広がって、次第にヒトの形をとってゆく。]
…………
…………ふ、ぁ〜〜……っ。
[やがて光が落ち着いた時、まず聞こえたのは、欠伸だったろう。
大きく伸びをし、眠たげに目を擦り、肩や首をごきごき鳴らして回す姿は、おそらく、1000年前も今も変わらず。
怠惰でありながらも、己の任には忠実な《チ》の守護者のまま。]
……ったぁ〜く、やっとのんびりできるかと思ったってぇのに、竜(ヒト)使い荒いんだってぇの。
[ぼやきを零して嘆息し、同じく召喚されたらしい《ソラ》の守護者の姿を見れば、その身は、懐かしい純白の鎧を纏っていて、少なくとも心配の種はひとつ減ったようだと、心弛びたのも束の間───>>17]
(30) nordwolf 2014/11/24(Mon) 02時頃
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あ、っ……おまえさんって奴は……!!
[忽ち黒く染まった鎧に、声を荒げ警戒を向ける。 が、続けられた《ソラ》の意志に、警戒は苦笑に変わった。]
まぁ、だろうなぁ……。
[変わってはいない。 ある意味諦念、ある意味安堵。]
だったら俺も、俺のやるべきことをやんなくちゃなんねぇなぁ。
[小さく笑い、踵を返した《ソラ》の守護者を追ってゆく。]
(31) nordwolf 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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お〜いトール、あんまりやり過ぎるんじゃねぇぞぉ〜?
[>>18彼が戦地を求めるのなら、そうやって荒れた地に平穏を齎すのが、己の役目。 破壊と創造、光と影。 ひとつでは、けして成り立たぬもの。]
やり過ぎたら、1000年前みてぇに、まぁた封印するからなぁ〜!
[追いながら、かける声は、どこか楽しげでもあり**]
(32) nordwolf 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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ミームは、イチャイチャをによっている
lalan 2014/11/24(Mon) 02時半頃
ガーディは、姫様の隣でによによしている
simotuki 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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どうか、いつまでも――…
[蜃気楼に揺れる記憶は淡く、淡く。 朝は望みはするけれど何処か遠いまま、その鮮やかな色はいつの間にか消え失せて。 風に舞うページは少し焼け焦げ、その人は悲しそうな顔をしていた。
手を伸ばしても、あの暖かな金も朱も遠すぎたまま、]
(33) mzsn 2014/11/24(Mon) 03時半頃
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[―― そして ――
いつも自分は、ここで目が覚めるんだ]
(34) mzsn 2014/11/24(Mon) 03時半頃
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[白紙の進路相談表を提出すれば、担任の教師は酷く深いため息をつく。
またか いつになったら もうお前だけだぞ これ以上困らせないでくれ
そう言われても思いつかない物は思いつかぬまま、結局自分はまた、この紙片を白いまま提出してしまうのだろう。
成績は悪い方じゃない。 数学は少し苦手だけれど、その他の教科はまあまあ。 記憶力だけはやたら良くて、そう言った方面の教科は点数も良い方なのだと思う。
高校三年生の夏を過ぎてもやりたい事は一つも見つからぬいまま、皆がメインや仮の進路を上げていく中自分だけ取り残されて。 適当な大学でも指名すればいい物を、自分は頑固にそれを拒否し続ける。 提出を催促されて拒否して、冷ややかな顔をされても日課のように図書館に通い続けた。 そろそろ禁止令を出されそうだが、 そこだけが唯一、心の落ち着く場所だった。]
(35) mzsn 2014/11/24(Mon) 03時半頃
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[図書委員なんて貧乏クジ、引きたがるのは自分だけ。 印刷物の香りに包まれながら図書カードを管理して、空いた時間はゆっくり本を読む。
司書になろうか。とは何度も考えた。 でも、この場《図書館》は心地良いだけ。それは自分のやりたい事じゃない。 本に没頭する事も好きだけど、それもやりたい事じゃない。
もっと、 自分は何か、 大切な事を忘れている気がするのだ。
そう、とても大切な使命を。
こんな事話したら、きっと皆に笑われてしまう。 胸の大きなシコリは誰にも明かせないまま、カウンターの上に進路調査票を乗せると、あの教師と同じようにため息をついた。]
(36) mzsn 2014/11/24(Mon) 03時半頃
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[掴んだ筈の金も朱も、温もりは朝と共に消え失せて。 それでも感触だけは、今も確かに覚えてる。
張り裂けるような胸の痛みも、愛しさも。こんな物、夢で済ませられる代物じゃない。 18にもなってこんな事思うのは妙だろうか? 本の読み過ぎだと、叱られて終わってしまうのだろう。
それでもいい。きっとあの夢は、本当にあった事なのだ。
そう、手に走る大きな痣に触れて。 火傷のようにも見えるそれは、まるで稲妻に打たれたかのように。 制服に隠れた胸も背も、剣でも貫通したかのように、日に焼けぬ肌の中心を痣で彩る。]
(37) mzsn 2014/11/24(Mon) 03時半頃
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[人の居ない放課後の図書館程、寂しい場所は無い。 今日は残る生徒も居らず、暇を持て余した自分はただ本を読みふけるだけ。
そう言えばここには、ティーカップは無いのだな。 あの揃いの、白い――…
…誰との揃いだっけ。
やはりそれも、蜃気楼の向こう側。 淡い淡い、金と朱のすぐ傍に。
もう少しで彼等の傍に行ける気がするんだ。 読み、溜めこむだけで《理解》の行程を放置した書物は今は膝の上。 只管にページをめくり、文字を追い、登場人物の感情も読み取る事も無く、知識として自分の中に沈殿させて。
正直な所読書はそこまで好きではない。 ただ義務のように、突き動く衝動は文字を追う事を求め続けた。 年号と登場人物を覚えて、伝記を只管に読み漁る。それが終われば次の偉人、その次。次を。]
(38) mzsn 2014/11/24(Mon) 03時半頃
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[ああ、歴史学者も、良いかもしれない。 その方がずっと合ってる気がする。
放課後の図書館は、懐かしい朱に染まって。**]
(39) mzsn 2014/11/24(Mon) 03時半頃
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― 天地樹の根元で ―
[花弁の一枚がひらひらと落ちて、天地樹の根本に辿り着く。 ゆらめく焔の光がふわりとヒトの姿を取り、光が止んだ時には、白衣にロングスカートの女教師がそこに立っていた。
――腕を組み、仁王立ちの姿で。]
何だ…。これは…………。 [彼、改め彼女は。 自分の身体を見下ろし、天を見上げ、地を眺める。 昂ぶる感情を押さえつけるように、わなわなと両手を震わせた。]
(40) camellia 2014/11/24(Mon) 13時頃
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FisUhrCloeKirst!! P・I・G《Peacemakers of Idealistic Glory》!!! 《 巫っ山戯るなよ、 こんの豚共がっっ!!!! 》
[天地樹《セカイ・ツリィ》の太っとい幹を蹴り飛ばした。 (蹴り飛ばす相手は礼見と迷ったが、消耗しているようなので流石に太い方にしておいた。)]
(41) camellia 2014/11/24(Mon) 13時頃
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[その肉体的変化は「ジャニス」に関わった人間の大多数が彼を『女性であって欲しい』と望んだ結果……つまり、自業自得であるのだが、本人はそのようなことは知る由もない。 完璧な八つ当たり。キツツキのように高いヒールでげしげしと樹を幾度か蹴った。]
理の書き換え《リライト》だと…… 誰がここまでやれと言った、この馬鹿共が! 貴様らの理想主義者ぶりには反吐が出る…っ!
[息が切れた。足が痛い。完全に人間の身体になってしまったようだ。 これ以上やると自分の身を滅ぼすので、おとなしく足を下ろした。]
三女神もなく、三位一体も亡き世界か。 まさか、私の生徒《人間》達がここまでやり遂げるとは………。
[そこでもう一度、彼女は天高く伸びる大樹を眺め。 その竜のごとき鱗をさらりと撫でた。]
(42) camellia 2014/11/24(Mon) 13時頃
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いいだろう。 お前たちの働きを認めて、私は大人しく協力してやる。
しばらくは大人しくこの世界を見守ってやるさ……。
[その言葉は新世界の王へ、女王へ、そして樹へ。 目を閉じて、薄く笑む。]
(43) camellia 2014/11/24(Mon) 13時頃
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[《観測》は、続く。]
(44) camellia 2014/11/24(Mon) 13時頃
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― ???ヶ月後:光翼高校 ―
『知ってる? 天地樹《セカイ・ツリィ》の噂。』
『空から降ってくる落ち葉はいっつも琥珀色だけど』
『たまーーに、翡翠色の葉っぱが落ちてくるんだって。』
『翡翠色の葉っぱを、もし大事な人と交換できれば……』
『その二人は「運命の二人」になれるんだって………。』
(45) camellia 2014/11/24(Mon) 13時半頃
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――――Wake Up, the Sleeping Beauty!!
[女教師は今日も白い弾丸《チョーク》を投擲する。]
(46) camellia 2014/11/24(Mon) 13時半頃
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……ホームルームを続ける。
配ったプリントの通り、本日から秋の読書週間が始まる。 図書館に行き本を借りて、感想文を書くように。 感想文の提出期限は2週間後。期限を過ぎた者は天地樹《セカイ・ツリィ》根元での清掃活動が待っている。以上だ。
[今日も日常は淡々と流れている。 一礼の後、彼女は朝の教室を出て、次の仕事へ向かう。]
(47) camellia 2014/11/24(Mon) 13時半頃
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[きゃっきゃっと騒ぎながら廊下を走って行く女子生徒たちに注意を投げかけ。学園に流れる些細なうわさ話>>45を耳に留めながら。 給湯室で入れたコーヒー片手に、パンをくわえて、廊下の窓に寄りかかった。]
………不味い。
[盛大に顔をしかめる*]
(48) camellia 2014/11/24(Mon) 13時半頃
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《キミにも聴こえるかな? 《ソラ》が煌いて 《チ》が瞬いて 希望が紡いでいくこの音が 全てを愛する天地樹の囁きが 母なる楽器の 奇想曲《カプリチオ》が
キミの小さな掌にも ささやかな 奇跡 みて おぼえて それがなにかをかんがえて 運命は公平に キミの傍に]
(49) lalan 2014/11/24(Mon) 14時半頃
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《《《 オカエリナサイ 》》》 グッド・モーニング
ハロー・ニュー・ワールド
(50) lalan 2014/11/24(Mon) 14時半頃
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[種《エトランゼ》に作用して、 最後の《歴史書》は、彼らへと記録を齎す。
同時に、世界に願いを響かせた。 流れ星《ミーティア》を見つけた、あの時のように。
巨大な天地樹 世界を守護する象徴 彼と、白も黒も忘れない新たな世界を どうか いつまでも
それから――僕らは、世界を"いつも通り"にするべく頑張るのだろう。 金のペンを持つ王《ゴルディオンカイザー・セイヴィア》と、"彼ら"の手を借りて。
朱は、自分の役割を終えると、災禍と愛おしい黒に彩られたまま、姿を消す。 ――本は、あるべき場所へ戻らなくてはならない*]
(51) lalan 2014/11/24(Mon) 14時半頃
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何、ついてくるのか貴殿。 怠惰な性分のくせに珍しい。
[背後から声をかけられて、ちらりと後ろを振り返った。>>32 しかし、1000年前という単語に、呆気に取られ。]
貴殿……あのフランク、なのか……? 子孫だから似ているのかと思ったが、本人か……!?
き、さ、ま………!
[千年ぶりに再会していた宿敵に、驚きと、少しばかりの恨みと、若干の懐かしさと嬉しさも混ざっているような、何とも表現しづらい感情に襲われる。]
(52) mikanseijin 2014/11/24(Mon) 14時半頃
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…………、 貴殿、人間になったのであろう? 良いか、そんな怠惰なままでは死ぬぞ! 戦場を甘く見るな! 我とて力が衰えているのだ、貴殿の守りまでは出来ぬ!
まずは鍛錬だ!!!
[ぽこぽこ怒りながら、フランクの隣りに並んで歩いていく。 それが当然の振る舞いとばかりに。
のちに、戦場で「空の剣」と「地の盾」と呼ばれる二人組が一騎当千の活躍をするのは、また別の話。**]
(53) mikanseijin 2014/11/24(Mon) 14時半頃
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[もう、痛みはなかった。 痛みに慣れてしまっていた。
僕に負荷をかけているのは、琥珀から吸い上げた負の膨大な記録。 それは、そうだろう。
黒ばかりの、不和、狂気、憤怒、死、破壊、嘘、労苦、悲嘆、破滅、災厄――即ち、惨禍の頁。
それでも、それらを収め切れてなおここまで"持った"のは。 僕は我ながら、スゴイコトだよな、なんて思ったりもしながら]
(54) lalan 2014/11/24(Mon) 15時頃
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[黒に染まった姫君は、何も知らぬヒトの目に、奇怪なものとして映る。 その色の意味を理解していない者だからこそ、気付くのだろうか。
呪われているのでは、と。 ある時、誰かの声が聴こえた。
もう戻れないな、って思う。 ふと思い出した、懐かしい学校の記憶。
ううん、記録、か。 僕は、本なのだから。]
(55) lalan 2014/11/24(Mon) 15時頃
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[歴史の記録量が、僕の容量《キャパシティ》を越えていた。
僕の肌は、全て黒だった。 眼球までが、黒曜石の如く。 髪とドレスの朱《ヴァーミリン》だけが、僕を僕たらしめる。
僕は、図書館へと戻った。 僕の、在るべき場所。
原初に至る大図書館《オリジン・ビブリオテイク》。 そこは今は、白露の城《ハワードノイナイボクダケノシロ》]
(56) lalan 2014/11/24(Mon) 15時頃
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[僕は一人、もう僕以外が座る事のない椅子へと腰掛けて。
目を閉じると、浮かんでくる。
何度も何度も読み返して、 文字の角度まで覚えた、朱のインクの、あの頁。
僕の心《ハート》は切なく、泣いた。 本当に本当に、
キミは素敵《ダメ》な執事だね?]
(57) lalan 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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[……ねえ、ハワード。 ハワードは、覚えてるかな]
(58) lalan 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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[僕がこの場所を去ったあの日の事。
消耗した、無理をした僕を哀しそうに見詰めてた瞳。 ハワードが、僕を守ろうとしてくれたのは、勿論わかってる。 それでも僕は。
ハワードの傍に、いたかった。
何度も何度も修復した。 何度も何度も、 何度も、 キミ《イストワール》の命を引き伸ばした。
僕の我侭《コイゴコロ》で]
(59) lalan 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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[そして今、僕はキミに、同じようなことをしてる。
――どうか、健やかに。
あの時、離れたくないと泣きじゃくる事もできなかった僕だけど。 ハワードは、こんな気持ちだったんだね*]
(60) lalan 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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ー 天地樹《セカイ・ツリィ》より愛を込めて −
[幾ら《ソラ》と《チ》と《ホシ》の力を使ったとて、 理を覆した代償は大きく。 天地樹《セカイ・ツリィ》は言葉を紡ぐ事も強力な魔法を使う事も 暫く出来なくなった。
それでも覆った理から還って来た者達に、 その先を祝う様に花弁をそっとその肩に置いていく。]
(61) pannda 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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ミームは、トルトルにリボンをかわいく飾り付けた
lalan 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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[ある者達には永久不変を意味する楔石の花弁を。 ある者には高潔なる蒼玉の花弁を。 ある者には何故か頬を染めた様に 初めての愛を示す菫青石の花弁を。]
(62) pannda 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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何処へ行くですか?
[最後の問い掛けは最後の歴史書となった姫君へ。 彼女に贈るのは災厄など何も含まない琥珀《オモイデ》の葉。 記録では無い大切な記憶が共にあるようにと願って 肩に乗せた葉は彼女が1人原初の図書館に戻ってもそこにある>>56
────……そして]
(63) pannda 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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ザワッ
[不意に悪戯な風が彼が足を運ぶ図書館へと吹き込んだ。 只頁を捲り続ける彼>>38の手元にそれはそっと舞い降りる。
誰も《観測》した事も《記録》にも残っていない、 翡翠の葉>>45 同時に何故か足元にころりとインク瓶が転がっていく。 インクの代わりに入っているのは、小さな小さな朱い本。 開けば……きっと……姫の眠る場所へと開かれる*]
(64) pannda 2014/11/24(Mon) 21時半頃
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『あっ、アヤワスカッ!!』
>>28その言葉をきいたとき、 アヤワスカは、おどろきました。
だって、アヤワスカはもうずっとまえにしんでしまって、 ぱぱをみまもっているだけだとおもってたからです。
(@0) ここあら 2014/11/24(Mon) 22時頃
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けど、目の前にはぱぱがいました。 ままもきてくれました。
ふたりが、アヤワスカをだきしめてくれました。 とてもあったかくて、うれしくて、 アヤワスカはなきました。
わるい夢をみていたのかもしれない。
そうおもいました。
(@1) ここあら 2014/11/24(Mon) 22時頃
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けれど。 けれど。
わすれないのです。
その夢のことを。
それどころか、ひがたつにつれ、鮮明になるのです。
(@2) ここあら 2014/11/24(Mon) 22時頃
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アヤワスカは、歴史をべんきょうしました。 そしてそこにのっていた神話が、 アヤワスカのしっていたものとちがっていることにきづき、 何がおこったのか、すこしだけ、きづいたのです。
アヤワスカのからだは元気になっていたので、 アヤワスカは勉強を重ねました。
アヤワスカはとても、とても勉強をしました そうして、一番難しい学校で、一番の成績をとりました。
そうして、アヤワスカは《解析者》になりました。
(@3) ここあら 2014/11/24(Mon) 22時頃
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── やがて、時が経ちました ──
(@4) ここあら 2014/11/24(Mon) 22時頃
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──光翼高校──
……なんて、ね。
[私は、ノートの前でくるりとペンを回した。 私の横では、ジャニス先生の胸のサイズについて真剣な論議が行われている。 このあとのジャニス先生の>>46定番技を思って、くすりと笑った。
あの騒動から、かなりの時間がたった。 世界中で話題になった大事件はけど、あっという間に収束した。 わずか1日足らず。 死んだと思われてた人も普通に帰ってきて、一部では新しい宗教が興ったりしてるんだとか。]
一時はめちゃくちゃになってくかと思ったけど…… みんな帰ってきて、めでたし、めでたし?
(@5) ここあら 2014/11/24(Mon) 22時頃
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…… だから言ったでしょ。 『きっと大丈夫よ』って。
[>>4:116夢芽ちゃんたちなら、きっと大丈夫。 戦って、私たちが暮らせる日々を取り戻してくれる。
私は、『みんな』を信じてた。]
(@6) ここあら 2014/11/24(Mon) 22時頃
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[光翼高校の前では、今小さな工事が行われている。 宗教にこの学校が染まるわけじゃないけど、この学校に影響力のある人達が推したんだって。
神話には存在しないけど、 新しく起こった宗教の、三女神の像を建てるんだってさ。 世界中にその動きがおこってるのに、うちの高校も続くんだって。
観察の女神。 導きの女神。 智慧の女神。
彼女たちが世界を支えた女神なんだって伝えたのは、伝えることができたのは、私以外なら、あの騒動に影響した彼らしかいない。 『ずうっと昔にずうっと見守っていた彼ら』を思って、にっこりした。]
(@7) ここあら 2014/11/24(Mon) 22時頃
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夢芽ちゃん、今日はゲーム同好会行くの? ああうん、大丈夫。 私、今日は部活だからさ。
[何もないときは一緒に下校するクラスの委員長へ声をかける。 今日は私も一緒に帰れないから。]
あれ、言ったことなかったっけ? 私、オケ部だよ。
何の楽器かって? うーん、珍しいやつだから、名前言ってわかるかな?
(@8) ここあら 2014/11/24(Mon) 22時頃
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────── ハーディ・ガーディっていうんだよ。
[なんであんなに使いにくい楽器を選んだんだろうね、『ぱぱ』は。 残り続けた記憶に笑いかけて、私は部室を目指した。**]
(@9) ここあら 2014/11/24(Mon) 22時頃
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ん―…面倒くせぇ……。
[進路希望などない。 やりたい事などない、何もかもが面倒くさい。 ぴらぴらと進路希望の用紙を弄ぶ。
そういえば別のクラスの”友人”も白紙だとかどうとか聞かされた>>35]
ね、センセー。 俺さぁ、なんか忘れてる気がすんだよね。 あ、進路はもうこれでいいや。
[さらさらとペンを走らせて記入されたのはこの国で最難関と言われる大学の名前。 担任は若干呆れたような視線を送りはしたが止めもしなかった。]
(65) laetitia 2014/11/24(Mon) 22時半頃
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[気づけば何でも出来た。 何でも知っていた。
何故だろう、疑問に思うと同時にそれが当たり前だと受け入れもする。
どこかで知っていた。 己が何故こうなのか、識っている。 ただ、思い出せないだけなのだと、識っている。
だから。]
……巴環、美村……なんだろうなぁ。 俺アイツらに謝んなきゃいけねぇのに、な。
[時々そんな思いがふっと湧いてくるのを自然に受け止めて。]
(66) laetitia 2014/11/24(Mon) 22時半頃
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[どうせ謝ったところで何の事だと笑うのだ。 だったら謝るよりも前向きな言葉を伝えた方がいい。
”ありがとう”
そんな事、今は絶対に言えないけど。 例えば10年後、20年後、30年後。 過去を笑って若さを笑える日が来たら。 きっとその時に伝えるだろう*]
(67) laetitia 2014/11/24(Mon) 22時半頃
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[琥珀の葉が落ちる樹で生まれた、翡翠の葉を見つけると幸せになれる伝説。 問題です。その気に琥珀の実が成れば…?]
(68) benico 2014/11/24(Mon) 23時頃
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[ざく、ざく。落ち葉の絨毯を踏む。 琥珀の葉が落ちる季節。大きな大きな天地樹《セカイ・ツリィ》は今や光翼町のシンボルにもなり、「セカイちゃん」という町に何も絡んでいない豚のゆるキャラまで出来る始末だった]
[ざく、ざく。琥珀の絨毯は通り一面広がっている。 シワ一つ無いスカートを靡かせ、近隣の学校に比べれば可愛いと評判の制服姿に身を包み、黒髪を綺麗に結えて。 本来こんな姿で居るのは私の望むところではないがこれも世界平和と悲願達成の為に…]
「……リ、エリ!」
(69) benico 2014/11/24(Mon) 23時頃
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ん、ん…?あ、おはよう。いい朝だね。 ほら、太陽の光も琥珀を照らして綺麗だよ?
「綺麗だよ、じゃないよエリ。お前また考え事してただろ。目の前、電柱だから」
……あ、ごめん。ぼーっとしてた。
「ったく。お前はホント目が離せないっつーか不思議っつーか… あ、朝お前んトコの叔母さんに会ったけど。叔母さん綺麗だよなぁ。お前叔母さんと住んでんだっけ」
そうだよ。私の恩人。自慢のおばさん。 綺麗で、私に似てるでしょ?
[調子に乗るな、と小突かれる。 まあ、こんな何でもない日常を過ごせている内は私の力《オーラ》を使う必要も無いのだろう。 隣を歩く彼を見ると動悸が激しくなって顔が熱くなるのは、私の琥珀《ビジョン》が警鐘を鳴らしているせいだろう。それ以外は有り得ない]
[ざく、ざく。]
(70) benico 2014/11/24(Mon) 23時頃
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[願わくば、こんな力《オーラ》を使う日が来ないことを。]
[三女神の銅像は、新たに飛び立たんとする学生達を見守っていた**]
(71) benico 2014/11/24(Mon) 23時頃
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ミームは、ピョコン
lalan 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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― 雨、降る街 ―
[傘を差した少女と擦れ違う。]
ん、……――――――――。
[刺激される記憶。 思い出される記憶。 それは紅く、歪んだ記憶。]
(72) laetitia 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[ほら、目を開ければ光の世界が待っている。 紅い世界など忘れて、光へと目を向けて。]
――――初めまして。
[新たな出会いを祝福しよう*]
(73) laetitia 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[樹の唱えが。 姫の、いや、 女王の歌が。
重なるそこに、喪われた命は蘇る。
眼前でなくとも、理不尽を巻き返し、そして──────……]
(74) kokoara 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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たとえ金のペンを持つ王《ゴルディオンカイザー・セイヴィア》だろうと、 テストはテスト、と。
──あれから、──
[俺は空き教室にいた。 図書室はまあ、勉強する場所ではあったんだけど、
”あいつ”がいるから。]
(75) kokoara 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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俺が刺激することで、あいつが…… 『そうしないといけない』なんて義務感に巻き込まれたら、 いけないから。
[それを言えば、”先輩”もそうだ。 何事も無かった顔をして行けばなんとかなるかもと思って行って、 あの警戒っぷりなんだ。 へこむぞ?餌付けでもしてやればいいのか?ええ? まだ有休中なんだって自分に言い聞かせて、 とりあえず普通に後輩したが。
ああそれに、何がきっかけにアレが再び、]
…… なんて。 逃げてたって、仕方ないんだけどな。
(76) kokoara 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[ため息と一緒につつくのは、数冊の図書。 返しといて!って言って逃げるクラスメイトの野郎にやられた。 置いてくるだけでいいから、て言うけど。言うけど。]
行くか……
[重い溜息をもう一つ。 向かった図書館の扉へ手をかけ、
その向こうに────── …… *]
(77) kokoara 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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…礼見が来るなんて、珍しいね。
[舞い込んで来た葉を興味深そうにつまみあげて、こつりと、足にぶつかった小瓶>>64に首を傾げた頃。 顔見知りの後輩の姿>>77にクスリ笑えば、久しぶりの来訪者にカウンター越し声をかけただろう。
読みかけの分厚い伝記はカウンターの下に押し込んで、 輝く翡翠色と、見慣れぬインク瓶もそれに続く。
彼の抱えた本はとうの昔に返却期限が過ぎていて、そう言えば何度か勧告状を送り付けたなと思い至る。 しかし彼の借りた物では無かった筈だが…、――成程押しつけられたのか。 カウンター下から引っ張り出して来たのは、分厚いブラックリスト。次はもう少しきつめに取り締まってやろうと、該当者の名前に蛍光ペンで線を引く。]
今日は代理でも許すけれど、 次は無いと、本人に伝えてあげて下さい。
(78) mzsn 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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礼見も、嫌だったら断らなきゃ駄目ですよ? 購買でパンでも奢って貰うなら、話は別ですけどね。
[延滞図書の専用箱から図書カードを取り出し日付の印を刻んでやれば、それが期限から2週間の遅れと気付く。 …やはり担任の教師に言い付けて、きつく叱って貰うか。
浮かない顔の後輩にお疲れさまとねぎらいをかけても、困った事にその続きの話題は出て来ない。 薄い接点は話題に困る。 それでも親しい間柄と感じるのは、どうしてだろうか。**]
(79) mzsn 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
mzsn 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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あぁ、おまえさんだけじゃ何かと不安だらけだからなぁ?
[>>52振り返るトールに、軽い調子で笑いながら寄って行く。 どこか呆気にとられたような表情なのは何故なのか、特に気にもしなかったのだが]
……ん?
あ、あぁ……。 そういやぁ、うっかり言う機会逸してたなぁ。 つぅかもうとっくに気付かれてるもんだとばかり思って……
[少しばかり目が泳ぐ。]
……たん、だがな……?
まぁ、そうだな、俺だ。 1000年前は、悪ぃことしちまったなぁ。
[とりあえず、今更のように改めてちょっと謝罪しつつ、彼の表情を窺ってみれば、なんとも複雑な状態で、こちらも困って、誤魔化すように首筋を掻いた。]
(80) nordwolf 2014/11/25(Tue) 03時半頃
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……ん?
[>>53言われてみれば、どうなのか。 ゆるく首を傾げたり、手を握ったり開いたりしてみるが、その程度では分かりようもない。 おそらく超再生能力《アース・リジェネレーション》は健在だろう。 しかし、今までほど気軽いモノではないだろうことくらいは、想像に容易い。]
あぁいや、別におまえさんに守ってもらいたくてついてくわけでもねぇし、その……
ぇ〜〜……勘弁してくれって!
[何でそんなに怒っているのか。 というか鍛錬とか、きわめて苦手な単語を聞いて、思いっきり眉を八の字に歪めた。 しかし、だからといって、離れて歩くことはない。
おそらくは、この先も───……**]
(81) nordwolf 2014/11/25(Tue) 03時半頃
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[ふと振り返れば、天地樹の葉が風に揺らめいていた。]
……頼んだぞ、”初代”よぉ。 これからは、おまえさん方の時代だ。
[たとえ姿形が変わったとしても。 記憶が途切れていたとしても。 天地樹のもと、絆は必ず繋がれる。
あのソラに 輝く 翼広げ 僕達は 未来に向かい 羽ばたいていこう この学び舎で 僕たちは 愛を学び 夢を学び 希望を学び 未来を信じて 飛び立とう 嗚呼 光翼高校 栄えある 光翼高校
踵を返して去りゆく背中に、地中で幾度となく聞いた、光翼高校の誉れ高き校歌が聞こえた。*]
(82) nordwolf 2014/11/25(Tue) 03時半頃
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[>>63ささやかな琥珀の葉。 僕は黒い指先で、そっと撫でた。
本当に、どこまでも優しい天地樹《ジュエリスナイト》]
僕は……本だよ。 どこにもいかないさ。
歴史書《イストワール》は、ここで客人を迎えるもの、でしょ。
(83) lalan 2014/11/25(Tue) 17時頃
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[やがて、そんな事さえも言えなくなった僕は、 最後の頁を ぱたり 。 と閉じた。
刹那。 原初に至る、大図書館《オリジン・ビブリオテイク》の永遠に続くが如き全ての本棚が、分厚い歴史書が埋まる。 27347080534012487590806176569冊の、未来のための過去。
肌を染め上げた災厄を書物に、歴史を書物に、 全てを形にして空っぽになった姫君の抜け殻は、椅子に腰掛けたまま。
星空色のジャケットと朱のドレス。 役割を終え、物言わぬ人形《ヒトガタ》は、白い肌。
一客の空のティーカップを見詰め、 琥珀《セピア》の葉だけが、寂しそうに舞う*]
(84) lalan 2014/11/25(Tue) 17時頃
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別に……面倒なだけで、嫌ってほどじゃ、ありません。
[>>79自分を呼ぶ声に、首をふる。 彼にとって自分は、ただの後輩だ。
手の娯楽小説、『雷神危機一髪』を押し付けて、 手続きを待つ。 無言。 労いのあとは、沈黙がある。]
…………。
[腕組みして、沈黙して。]
(85) kokoara 2014/11/25(Tue) 20時半頃
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……『確かに記憶を封じもしましたが、 友人にこうも綺麗に忘れられるとなると…、 流石の私も悲しかったですよ?』
……だっけ、か。
[おもむろに呟いたのは、>>4:120あの日の言葉だ。 やれやれ、なるほど。]
(86) kokoara 2014/11/25(Tue) 20時半頃
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……先輩。これ。
[そのまま下校しようと思っていたから、鞄は手元にある。 その中から、黒に朱のラインが入った万年筆を取り出した。]
先輩はもう忘れてるかもしれませんけど。 以前、先輩にペンを『借りた』んで、お礼に。 あのペンは、どっか行っちゃったんで、返せないんですよ。
[間違いでも嘘でもない。 あのガラスペンは3つの詠唱を重ねた大術式の中で 溶けるように消え、 きっと術の基盤を構築したのだろうと思っていた。 万年筆そのものは、通りがかりに見つけて なんとなく買っていたものだ。]
(87) kokoara 2014/11/25(Tue) 20時半頃
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じゃ。 そんだけです。
[何をやっているやら。 押し付けてからため息をごまかしてさっさと背を向け、 逃げるように扉に手をかけた。]
(88) kokoara 2014/11/25(Tue) 20時半頃
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ヨアヒムは、取り敢えず適当に雷神のお腹に4本剣を刺してみた。
pannda 2014/11/25(Tue) 21時頃
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[ 原初に至る大図書館《オリジン・ビブリオテイク》 所蔵
永遠の歴史書《エターナル・イストワール》 ――奇跡の章 第48節
一葉の絆は 深く 深くに眠るまま
久遠の別離を引き止めるかの如く 世界樹は枝葉をささやかに垂らす
琥珀と翡翠の色は 記憶していた 朱は黒を愛しみ 黒は朱を愛したという 記憶を
その先には何があるのか――
それは、奇跡のみが識る]
(89) lalan 2014/11/25(Tue) 21時頃
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トルドヴィンは、しんだ。
mikanseijin 2014/11/25(Tue) 21時頃
ミームは、串刺しトルトルに差し入れのみかんゼリーを渡した
lalan 2014/11/25(Tue) 21時頃
ミームは、差し入れのつもりがお供え物になってた
lalan 2014/11/25(Tue) 21時頃
ガーディは、やはり残念なイケメン認識は共通でしたか…
simotuki 2014/11/25(Tue) 21時半頃
ヨアヒムは、ガーディを「同志!」と呼んでみた。
pannda 2014/11/25(Tue) 21時半頃
ガーディは、ヨアヒムとガッシリ握手をした。
simotuki 2014/11/25(Tue) 21時半頃
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[沈黙に困ったように頬をかき、腕組みの後輩>>85を見つめる。
話す事は沢山ある気がするのに、その全てがすり抜けて、 彼の言葉>>86にも、首をかしげるだけだっただろう。
ただ、]
かえ、…さなくても、 良かったのに。
(90) mzsn 2014/11/25(Tue) 22時頃
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[アレは君にあげたのだから、気にしなくてもいいのに。 覚えのない貸し出しに覚えのないまま首を振って、 それでも強く"良いのだ"と、そう感じる。
間近で揺れたのは、夢で見た懐かしい金。 伸ばした手は彼を掴めなかったけれど、代わりに差し出された万年筆>>87を受け取れば、
一瞬、その霧が]
あの、
また、
…友人になってくれませんか?
[晴れたような気がした。]
(91) mzsn 2014/11/25(Tue) 22時頃
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[彼との接点を切ってしまうのは悲しくて、無意識の言葉は自分を戸惑いへ突き落す。 一体何がどうして"また"なのか。 手繰り寄せる記憶の紐は先が見えぬまま、それは揺れる蜃気楼へ吸い込まれて、 背を向けた《金》>>88に、そう、言葉を投げた。
未だ白紙のページに浸みこむのは、輝く金のインク。
ぽたり。 一滴落ちれば徐々に広がって、晴らすは夢の、霞の向こう。 それはいつの日か、再び文字を刻み始めるのだろう。
本としての役目を終えた魂は、万年筆を握ったまま困ったように笑んで、肩をすくめてみせる。 戸惑いはしたけれど、彼と親しくなりたい感情は確かな物として。故に訂正も加えぬまま。
今はまだ、最初の一滴。 少しだけその色が、鮮やかに光ったような気がした。]
(92) mzsn 2014/11/25(Tue) 22時頃
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──少しだけ、違う話──
そういえば。 あれ以来、ハツはどこかに行ってしまった。
あの栞と一緒に、消えていた。
探そうかとも思ったけど、 あの栞には俺の力の欠片が入っている。 どうしても追いかけたいと思えばわかるだろうと思って、 放っておいてる。
(93) kokoara 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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雷神を追いかけたのかとも思ったけど、 雷神が姿を現したときにはもう居なかったから、 なにか理由は別にあるんだろう。
俺にとっての非日常の具現化でもあったハツがいなくなって、 寂しいかと言われたら、別に、としか言えないけど。
あいつは他のやつらとは違って、 あの大術式のときは、消えていなかった。 だから、同じように人間として現れるということもなかった。
あいつの住処が移ったせいか、 あいつの叫びが直接響くこともない。 あいつが本当は何を考えているのかも、もうわからない。
(94) kokoara 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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ただ。 帰って来られないわけじゃないだろうから、 今はこの、久しぶりの自由を満喫するだけだ。
胸に残った蕾のような痣が、 あの日々が幻じゃないと教えてくれるから。 心配なんて、していない。*
(95) kokoara 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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記号の妖精 ミームは、メモを貼った。
lalan 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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あ ?
[>>91かかった声に、足をとめた。]
…… ……
[咄嗟に出かけた名前を止める。 一度音もなく深呼吸して、ゆっくり、振り向く。]
(96) kokoara 2014/11/25(Tue) 23時頃
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巴環、先輩。 急に、何言ってるんですか。
[選ぶ音は、今の名前だ。]
…………別に、構いませんが。 そんな、あー…… 宣言、するものかっつーと…… いいんじゃない、ですか? もう、友人ってこと、で。
[動揺を隠すように、言葉を探す。
別に、友人になりたくなかったわけでも、ないんだ。 断る理由もないのに躊躇ったのは何故かは、考えないことにした。]
(97) kokoara 2014/11/25(Tue) 23時頃
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|
えーと…… それ。一応、受け取ってもらえるってことで、いーんです?
それは、巴環先輩用なんで。
[いいのに、なんて言うものだから。 それだけは否定しておきたくて、首を傾げた。]
(98) kokoara 2014/11/25(Tue) 23時頃
|
|
[急に何を>>97と言われても、聞きたいのは自分の方。 気付いたら飛び出していた言葉に困っているのは此方も同じで、]
――なら、 ええ、
友人、で。
[年相応に浮かぶ笑顔は彼の知る《以前》とは違うだろうけれど、いつかの面影を強く残して。 増えた友人に、今度ご飯でも食べに行こうよと早速ナンパを仕掛け始める。
ゆっくりと言葉を紡ぐ彼に目を細め、呼ばれなかった別の名前に僅かな寂しさを覚えもしたが、その理由はまだ自分には掴めない。]
(99) mzsn 2014/11/26(Wed) 00時頃
|
|
わたし用? 男友達から贈り物を貰うのは初めてなんですが、
…ふふ。 なら、つっ返す訳には行きませんね。 プレゼントとして、受け取って置くことにしますよ。 お返しに、白い花でも贈りますか。
[>>98冗談は勿論混ぜるとして、折角彼が自分にと持ってきてくれた品ならば、受け取らぬは最上級の失礼だ。 黒と朱の万年筆は、有難く頂く事としよう。]
――ありがとう。
[その言葉には複数の意味を、意識無き複数の意志を込めて。 図書委員は変わらず、本の香りと共に笑んでいただろう。*]
(100) mzsn 2014/11/26(Wed) 00時頃
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|
―そしてその後。再び、一人の図書館―
[その万年筆は、文字を刻まなかった。]
(101) mzsn 2014/11/26(Wed) 00時頃
|
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[正しくは、刻めなかった。
その艶やかなペン先を走らせても紙は白紙のまま。 首をかしげ慣れぬ品を何度かいじり回せば、ようやくインクが入っていない事に気がついただろう。
仕方ない。帰りにインクの置いてありそうな文具屋を覗くとしよう。 …待てよ?
やや埃っぽいカウンターの下に顔を突っ込みかき回せば、先程押し込んだ>>78インク瓶>>64。 持ち主には少々悪い気もするが、ほんの少しだけお借りしよう。 ほんの、一度の試し書き分だけ。
瓶の再登場と共に零れ落ちた琥珀の葉を、制服のポケットに突っ込んで。 それでも改めて掌で転がした瓶はやけに軽く、さては空き瓶でゴミだったかと僅かな落胆を覚えた。]
(102) mzsn 2014/11/26(Wed) 00時頃
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[期待と共に蓋を開ければ案の定液体は入っておらず肩を落とす。 しかしその代わりに、]
――ほん?
[収まっていたのは小さな、 小さな小さな朱い本。
その朱にどこか懐かしささえ覚えて、 一体誰の忘れものか悪戯か。はたまた手の込んだラブレターかと、淡い期待と共に小さな表紙を開けば、 次の瞬間、]
(103) mzsn 2014/11/26(Wed) 00時頃
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[墨色の通学鞄。 風にそのページを躍らせる、読みかけの書物。 椅子の下に転がった、マナーモードのスマートフォン。 カウンターの上の、空のインク瓶。
それら全てをそのままに、 鍵の管理を怠らない筈の図書委員は消え失せて。
図書は施錠もされぬまま、日替わりの番人を何処かへやってしまった。**]
(104) mzsn 2014/11/26(Wed) 00時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
mzsn 2014/11/26(Wed) 00時頃
ミームは、シュゴシャーズに気の早いライスシャワーしといた
lalan 2014/11/26(Wed) 01時頃
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[そして、]
――すごい。
[背の高い棚の脇を幾つもすり抜け、44本目の通路を数えた所で計算はやめた。 その図書館は何処までも広く、 長い本棚も、収まる本も永遠に続くように思えた。
満ちているのは古書とインクの香り。
握ったままだった万年筆は、今はYシャツの胸ポケットに収まっている。]
(105) mzsn 2014/11/26(Wed) 17時頃
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[>>104放課後の、朱に染まった静かな図書館。 インク瓶に収まっていた小さな朱の本を開いた次の瞬間、身体は冷たい床に投げ出され、そのまま暫く放心状態。 尻餅をついた床は白いマーブルで、触れればその冷たさを肌に伝えただろう。
薄汚れた学校の床や粗末なパイプ椅子は何処にも無く、校舎がすっぽり収まってしまうのではないかと思う程の空間。 遙か彼方の本棚は霞んで見えて、自転車もしくは友人が自慢していたスクーターが欲しいなと、少し思った。
まるで自分がそこに居るのがさも当然とばかりに、異空間に登場してしまった図書委員は落ち着き払って、 物珍しそうに周囲を観察しながら複数の棚を覗きこんでいる。 複雑な記号と数値で区別された棚番号に首をかしげても、それでも歩みは止まらない。
酷いデジャブと違和感を抱えて、 この場所は、確かに、
来た覚えがある。]
(106) mzsn 2014/11/26(Wed) 17時頃
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[並ぶ本は全て歴史書。 一冊手に取りページを開けば、その内容全てに見覚えがある。 学校の図書館で?市の図書館?駅の図書館?インターネット?テレビ?噂話?
分からない。 けれど、自分はこれを、全部"知っている" 正確に言えば、"知っていた"
背表紙をなぞって、歩む足は自然と早く。 迷子になりそうな本の森の中。しかし、まるで行き先を知っているように、向かうのは図書館の中心。
《二人》が過ごし、今は《 》が待つその場所へ。**]
(107) mzsn 2014/11/26(Wed) 17時頃
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―少女は出逢う、雨降る街で―
……あ。 貴方は…
[脳裏に焼き付く光景が。 耳奥に反響する声が。 赫く、黒く、揺らめく記憶が。]
(108) benico 2014/11/26(Wed) 19時頃
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はじめまして。 光翼高校一年の、玲良エリです。
[新しい、真っ更な関係で。 少女は"はじめまして"と再会する**]
(109) benico 2014/11/26(Wed) 19時頃
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[途方もない本棚を納める城の、その中心。 昼のようで夜のような、太陽光の月明かりは、手袋の紳士の指が鳴らす合図が無ければ、永遠にその光源の位置を見失い、点されたまま。
僕らが迷わず辿り着ける、大きく開けたダンスホールのような場所。 本ではなく、インク瓶とティーカップが並ぶキャビネットに囲まれた、中央にアンティークカラーの螺旋階段が伸びる場所。
磨かれなくなった、それでもまだ景色を反射させる黒のテーブルと、柔らかな朱の張り布をした黒い椅子が、二脚]
(110) lalan 2014/11/26(Wed) 19時頃
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[その片方に、眠っているかのように、遊びを終えた人形のように、
朱の髪と朱のドレスの――記録の姫君《ルジストル・プランセス》の項目に記されたその姿の一人が、
静かに、ただ静かに、座っていた*]
(111) lalan 2014/11/26(Wed) 19時頃
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[>>99改めて宣言されると、こう、複雑だ。 複雑な顔はきっと隠し切れない。 こいつは、敏いやつだから。]
……花とかは、いらない。 それに、
[なんとなく、そう、なんとなくだ。 少しでも、驚いた顔が見られたら、それでいい。]
もう友人、ってさっき言いましたけど…… そういうこと言われる前から、 ペン借りるより前から、友人でしたよ。
[今度こそそっぽ向いて、返事も待たずに図書室を出た。]
(112) kokoara 2014/11/26(Wed) 20時頃
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[”その名前”を呼ぶのは俺じゃない。 ”その記録”を語るのは俺じゃない。
”その記憶”を起こすのは、俺ではなくて、──── *]
(113) kokoara 2014/11/26(Wed) 20時頃
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──後日談のひとつ:せんせいといっしょ──
[俺は多分、他の生徒よりチョークが飛んできた回数は上だと思う。 あんまりにも飛んでくるもんだから、 最近は慣れて回避に挑戦できるくらいだ。
なんだかんだ言ってチョークの主は教師だから、 意味もなく一撃を食らわせてくる事はない。 自覚はあるさ。 俺が授業中に、他所事を考えてたりとか、 そういうのが原因なんだ。]
……つったって。 仕事の通信くらいは、見逃してくれてもいいよなあ……
(114) kokoara 2014/11/26(Wed) 20時半頃
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[今日の上の空の原因は、外から飛んできた『琥珀通信』だ。 世界の王というのは、直接の統治の仕事こそないが、 世界に揺らぎがないかチェックだとか、 ちまちま発生するやつらにデコピンしたりとか、 小さな仕事なら山積みだったりして、 首にかけた琥珀(術式が込めてある)から連絡が来るんだ。
通信の内容は、相談事だった。 術の構成だの何だのに関する助言を求められていた。 あの天地樹(宝珠魔導士)───名前がヨアヒムだっていうのは、 樹(本人)からも、その後やり取りをしたとある国の上層部からも 教えてもらっている───が即座に任務に出られなくなったこと、 そいつ(予想通りそんじょそこらの宝珠魔導士とは格が違う術者)の 活躍を見られなくなった、指導を受けられなくなったことから、 あの国は力ある後進の育成のために苦労しているようだ。
(だるいしジェレミアスは頭を使っていなかったので、 質問は迷わずヨアヒムへスルーパスしてるけど。)]
(115) kokoara 2014/11/26(Wed) 20時半頃
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[まったく読む必要のないクソ長い言い訳を終えて、 ため息を一つついて、頬杖ついて教卓を見上げる。 授業を終え、職員室へ戻るのか、荷物をまとめているのが、 先ほどから話題のチョークの主、永久野ジャニス先生。]
……
[本当に女になったと聞いたはずだけど、 あんまり変わったように見えない胸元をじっと見つめる。]
せんせー。 せんせーは、恋人とか作らないんです?
[おもむろに、ぽつり。]
(116) kokoara 2014/11/26(Wed) 20時半頃
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いやすっごく余計なお世話なのはわかってます。 十分わかってます。
ただえーと、……
[慌てて手を振った。 考えて、唸って、それから、]
……人間の一生って、限りがありますから。 案外、短いと思うんですよ。
[このくらいなら言ってもセーフだろうか、 という辺りで、言葉を選ぶ。]
(117) kokoara 2014/11/26(Wed) 20時半頃
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せっかく時間ができたんだし、 楽しんだらいーんじゃないですか、って……そんだけです。
[>>43見守るだけでなくて。 もう少し、近くへ歩み寄る、とか。
似合わない事を言った自覚はある。 それでも、長いこと翡翠を見守り続けてきてくれた観測者に、 もうちょっと楽しい余暇があってもいいんじゃないk]
(118) kokoara 2014/11/26(Wed) 20時半頃
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「おまえジャニス先生なに口説いてんだよおおおおお!!!!」
と思った矢先に痛い!すげえ痛い!!! 違うから!俺が先生口説いてるんじゃないから!! 勘違い!!離せ馬鹿ぐぇ
[勢い良く飛び込んできた男子生徒の腕が、 ああ!喉に!喉に!
バタバタした空気に、 俺が考えてた真面目な話は全部吹っ飛んでいきそうだった。*]
(119) kokoara 2014/11/26(Wed) 20時半頃
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― 或る雨の日に 〜ジャニス先生と愉快な生徒たち〜 ―
[雨の日は頭痛が重い。 だというのに生徒たちは元気すぎる程に元気で、騒ぎ声が響いてたまらない。 彼女は騒ぐ生徒にチョークを投げ、眠る生徒にもチョークを投げ、起きている生徒にもチョークを投げ、とにかくチョークを投げた。 不機嫌だということは分かりやすく生徒にも伝わっただろうと思っていたのだが、]
…………は?
[チョークの箱を持ち職員室へ戻ろうとしたところで、声をかけられた。>>116 声は男のものと聞き違えんばかりの低さで教室に響く。]
(120) camellia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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[彼なりに気遣っていることは無論彼女にも分かった。 続く言葉は、確かに彼女への優しさが篭められていた。>>117>>118]
礼見………。
[彼女は目を伏せる。 かつて、同じことを彼女に言った者がいたことを思い出す。>>2:333 どいつもこいつもお節介を焼いてくる。と、いつもの彼女なら笑んだかもしれない。]
(121) camellia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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[しかし、どうにもタイミングが悪かった。]
[飛び込んでくる男子生徒。 目の前で叫ぶ礼見。囃す生徒たち。 ガンガンと頭を揺らす騒ぎ声に、頭痛はマッハで悪化。
彼女は伏せていた目を開き、男子生徒を氷の眼差しで見る。]
(122) camellia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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私の命令だ。 ――――殺れ。
[絶対零度の低音。 踵を返し、教室を出た。*]
(123) camellia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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──後日談のひとつ:せんぱいといっしょ──
せんぱーい、お邪魔しまーす……
[数えてみれば、あの出来事は転校から僅か1週間の事だった。 当然ながら何の部活にも入っていなかった俺は、 事が終わってから、ゲーム同好会に入った。 名前だけ。
活動内容としては、主に昼寝だ。 毎日じゃないにしろ、帰ったら王様仕事が待ってると思うと、 ちょっとの休憩は許されていいと思うんだ。]
(124) kokoara 2014/11/26(Wed) 21時頃
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[結局、静かな英語科準備室に引きこもることになる。 彼女はまずいパンとコーヒーを片手に、頬杖つきながら気だるげに外を見ていた。 生徒が誰もいない雨のグラウンド。やさしく佇む三女神の像。何の変哲もない街角。―――ふと、視界の端に、ちらりと揺れる「赤」を観た。>>72>>108]
………まったく。 休ませてくれないな。
[顔をしかめながらぽつりと呟く。]
(125) camellia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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[ため息は止まらない。]
「楽しめ」など、よくも、簡単に言ってくれるものだ……。
[赤い影を識るチカラは、ヒトの身になった後もわずか残された「観測」機能だ。 新たな世界を支えるチカラなど到底残されていないが、せめて災厄の覚醒めを察知できるように、彼女は光翼高校に留まることを決めたのだ。]
(126) camellia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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[天地樹の根元。交わる霊脈と、多感な少年少女達。世界を揺るがす起点となる可能性が、この高校より高い場所があろうか。いや、ない。
毎年毎年、多くの生徒達が巣立っていく。 あの大災厄の中で戦った者達も、新たな道を歩いて行く。 ヒトの身は時を重ね、老いていく。
それでも彼女は、この場所を離れることはしなかった。 ――――― 一度だって、できなかった。]
(127) camellia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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はー……
[今は枕と薄いい草のマットを(勝手に)備品に加えている。 いつでも快眠をゲットできる、快適空間の出来上がりだ。]
せんぱい、
……。 きょうも人間離れした指のうごきですね。
[ゲームそのものをほとんどやったことない人間にとって、 アクションだのなんだのをやってる奴の指の動きはかなり奇怪だ。 物珍しいものを見る目で、じーっと。
あまり近づかないのは、先輩が”戻ってきてる”って知った矢先、 ものごっつい警戒をされた記憶が色濃いからだ。 多分嫌われてはないはずだが。たぶん。]
(128) kokoara 2014/11/26(Wed) 21時頃
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[だから―――――――。]
(129) camellia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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……おれもやったらできるかな……
[運命を書き換えるよりは簡単なはずだ。 が、できる気はあんまりしない。
こっそり家で練習してから来たほうがいいか、と内心決めて、 ひとまず平穏な時間を惰眠に変えることにした。
覚えててくれとか、思いだせとは言わない。 たとえ生き返ったからといって、 たとえあの時覚醒ハイ(力みなぎって勢いづいてた)だって、 俺が自分の意志で殺した相手だ。 元気にゲームしてるのを見てるだけでほっとするので、 今のところは十分なんだ。]
(130) kokoara 2014/11/26(Wed) 21時頃
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― ゲーム同好会・こうはいといっしょ ―
[何故だか控えめに後輩が部室に入ってくる。 記憶を取り戻す前、初めて顔を合わせた時に湧いて出た感情は忘れられない。
後悔、歓喜、気不味さ、安堵。
色々とごちゃ混ぜになって混乱して。 だから随分と攻撃的な態度になってしまった。 一度は出て行けと柄にもなく怒鳴った事もあっただろうか。]
ん、また昼寝かよ。
[今となれば後輩が何故、こんなにも疲れた素振りを見せるのか分かる。]
(131) laetitia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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俺は、人間だよ。 お前もやればいいのに。
[今はもう人間。 普通に年をとって死んでいく、ノイズではないこの身体は人間のものだ。 だけど。]
(132) laetitia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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俺、お前の事好きだよ―――――なあ、後輩。
[あの時、何度か伝えた言葉。 今はもうあの時とは意味が違っているけど。 同じ言葉をそっと後輩へと呟いた*]
(133) laetitia 2014/11/26(Wed) 21時頃
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― IF:それからさらに???年後 ―
『永久野先生、先日はどうもありがとうございました。 お会いできたのは退職記念パーティー依頼でしたね。 お元気そうな先生のお姿が見れて、とても嬉しかったです。
先日、息子たちとマダガスカルに行って、導きの女神像を見てきました。 おみやげをお送りしますね。』
[同封されていたのは写真と、おやつと、女神を象った木彫の人形だった。 彼女は写真を写真立てに入れて飾り、杖を持つ。 木彫の人形を懐にしのばせて、家を出た。]
(134) camellia 2014/11/26(Wed) 21時半頃
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[時が過ぎて、町は随分と様変わりした。 最近の話題はご当地グルメの「セカイちゃんのトンカツ」だ。 いまや世界中で愛されるキャラクターとなったセカイちゃんだが、ごく初期のキャラクターイラストが載ったお皿で出される昔懐かしいトンカツが、リバイバルじみてブームになっているらしい。
彼女はといえば、老いた身でトンカツを食べる気にはとてもなれなかった。 結婚もせず、子供もいない独り身。 この先、トンカツを目にかける機会はなさそうだ。
悪くした足を杖で支えながら、木漏れ日の優しい道を歩いて行く。]
(135) camellia 2014/11/26(Wed) 21時半頃
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[時が経って、いろいろなものが変わった。 けれどいつまでも変わらないものも、もちろんある。
そうして辿り着いたのは光翼高校。 数年前に建て替えられた、まだ新しい校舎が白く眩しい。 彼女が過ごした英語科準備室も無くなってしまったけれど、まだここに来る理由が彼女にはあった。
階段を上り、屋上へと出る。]
(136) camellia 2014/11/26(Wed) 21時半頃
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[屋上に向かって手を伸ばすように伸びている、天地樹の枝。 彼女はその枝に、持ってきた女神の人形を引っ掛けた。]
……御機嫌よう。 今日の土産物は、マダガスカルの導きの女神像、だそうだ。
[土産物をオーナメントにして、樹に飾る。 ふと何気なく始めた習慣が、こうして続いて早数十年。 幸いにも、この樹はオーナメントを飾っても飾っても飾りきれないほど大きかったし、飾ったオーナメントは時が止まったかのように美しくあり続けていた。]
(137) camellia 2014/11/26(Wed) 21時半頃
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世界には美しいものがたくさんあって、 私は私を知る皆の手で、こうして世界を「観測」できる。
とても満ち足りた気分だよ。
[置いてあるベンチに座って、天地樹を見上げた。 葉の間から観える青空が清々しくて、彼女は深く深呼吸をする。 オーナメントが、賑やかに揺れる]
あの頃求めていたM・N・U《Mythical Neverending Utopia》は、 貴様が私に見せてくれたんだな……。
(138) camellia 2014/11/26(Wed) 21時半頃
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[グラウンドの歓声が、少しだけ遠く聞こえる。 今日も若者たちが青春を過ごしているのだろう。 いつまでも、変わらない光景であるようにと願う]
………少し、眠る。
[やわらかな陽の光の下で、目を閉じた**]
(139) camellia 2014/11/26(Wed) 21時半頃
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──せんぱいといっしょ──
人間業じゃないって、こういうときに使う気がしますよ…… ……まあ。人間、ですけど。
[先輩も、俺も。 おかしな力があっても、それをなくしても、 今のところは、人間だ。
転がって、横になってやっと見上げる位置になる先輩を見る。]
(140) kokoara 2014/11/26(Wed) 22時頃
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[聞かなかったことにしよう、と思ったのはもう遅かったか。 目を見開いて、僅かな驚きの声をこぼして。
やがて、ゆるゆる首を傾けた。]
……それは、『よかった』。
俺も好きですよ、先輩。
[どちらにも重ねた呟きを返して、笑いかける。 軽口に似たこんなやり取りができる時間が心地よくて、 そっと目を閉じた。*]
(141) kokoara 2014/11/26(Wed) 22時頃
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[歩むうち、感じた違和感は焦りへ変化する。 デジャブを覚えるのはこの場所と、本の内容だけ。
本そのものの存在は違和感として処理されて、そうしてますます足は速まって。 焦燥感に上靴のスリッパを脱ぎ捨てれば、冷えた大理の、広い図書を駆け抜ける。
歴史書《イストワール》の身体は、その一冊で事足りる。 ムゲンと言われたページにその全てを内包して、この図書がこうも多くの本で溢れる事は無かった筈だ。 故に、この図書の棚は永劫を空であり続ける。 ここの主人が消えぬ限り。]
(142) mzsn 2014/11/26(Wed) 22時頃
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[辿りついたのは、広い空間。>>110立ち並ぶ本棚はそこには無く、代わりに家具の類がその場に満ちて、伸びた螺旋階段は天地樹のように。
嗚呼、 全てが、 酷く、 懐かしい。
全力疾走なんてしたの、何時振りか。 インドア派の身体にそんな運動耐えられる筈もなく、粗い呼吸をやっとの思いで整えて。《前》は大丈夫だったはずなのに《今》は酷く脆いのだなと、そんな思考に疑問を覚える余裕も無い。
艶やかな黒いテーブルと、揃いの黒と朱色の椅子。 何度、その椅子を引いただろう。 何度、その椅子から、傍らの自分を見上げられただろう。 何度、向かいあって座ることを許されただろう。 何度、何度も、その記録は自分の中に蓄積されて、
何度も、何度も何度も何度も、その姿を夢に見て来た。
眠りにつく《 》は、愛おしい記録のまま。 その姿を変えず、静かにそこに居ただろう。>>111]
(143) mzsn 2014/11/26(Wed) 22時頃
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…――キミ、 あの、ちょっと。 起き、
ねえってば、
きゅ、救急車、を、いま。
[尻のポケットに押し込んでいた筈の携帯電話は何処にも無く、そもそも呼んだとして、此処は何処だと説明するつもりなのか。
叫べた筈の名前は思い出せぬまま、"君"と、少し寂しい呼び方をしてしまう。 震える手、やっと触れた肩を何度も揺さぶっても反応は無く、ヴァーミリオンの長い髪が揺れただけ。 視界が揺れて歪んでも、その朱だけはしっかりと目に飛び込んで来る。
意識の無い人間を起こすにはどうしたらいいかなんて、そんな事咄嗟に思い付ける筈もなく。 ポケットを漁っても手持ちの品はゼロのまま、ハラリと、翡翠色の葉が零れ落ちただけ。
それは風もないのに宙を踊り、 ゆっくりと、黒のテーブルの上に落ちた。]
(144) mzsn 2014/11/26(Wed) 22時頃
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ねえ、
…ごめ――、
もうしわけ、ございませ、ん。 おまもり、できず、 ほんとうに、
[口を突いて出る謝罪も、感情を支配する記録も自分が経験した事では無い。 訳の分からぬ衝動に支配され、《前》とは違う、透明な滴が謝罪と共に零れただろう。
胸の痛む理由も、《 》の事も、自分の事も、未だ曖昧へ沈ませて、 抱き寄せた彼女のドレスを、ただ滴で濡らすだけ。]
(145) mzsn 2014/11/26(Wed) 22時頃
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− 天地樹はただそこに在り続ける −
[理を覆したからと言って、全てが元通りになったわけではない。 まだ時々起きる次元の揺れや、姿を見せる邪妖や各地で起こる 紛争を解決する為に奔走する戦士達。 その中に筆頭宝珠魔道士の部下達もいた。 筆頭の不在に密かに訪れた大臣や嘗ての部下達が 延々と樹の前で説教をするというおかしな光景が多々見られたが、 内容を聞く事が出来たの者はいないだろう。]
(146) pannda 2014/11/26(Wed) 23時頃
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元々ボクちん指導なんてしてないです。 大丈夫です。 王様と女王様と、皆を信じてるです。 それになんでしたっけ? 《雷光の槍神》と《堅固にして柔軟なる盾》? その2人が現れる戦場は 必ず彼らに祝福の風が吹くと聞いてるです。 師事するなら彼らにでも戦い方習うです。
[絶対無理だと判っていて平気で投げた。]
(147) pannda 2014/11/26(Wed) 23時頃
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判ってるですよ。 ここは元々特異点です。 多分これらからも何かが起きるかも知れないです。 それでも皆はボクちんが思ってるよりずっとずっと。 一生懸命生き抜いてくれるって信じてるです。
[ざわざわと琥珀の葉が揺れる。 大きな腹を叩いて笑う様に。]
あ、それからいつお客様が来ても良い様に。 お屋敷や綺麗にしておいてくださいです。 美味しいパンに、ケーキに、クッキーに。 紅茶や珈琲、ジュース。 そうだ、ボージョレーヌーボーとか言うのも忘れずにです。
[大臣達だけでなく、主人を恐れぬ使用人も訪れた。 彼らに言い付けるのは、お茶会の準備。 招待主がこんな所に突っ立っているのだから、 誰も来る筈は無いのだが、 それでもいつもお茶会の用意はされている。]
(148) pannda 2014/11/26(Wed) 23時頃
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いつか……世界中の皆とお茶会してみたいです。 [世界樹に誰かの笑い声が届いた。 この学校の生徒は良く笑う。 謎のマスコットが流行っているのが不可解だが、 子供達が笑顔になるならそれでいい。]
(149) pannda 2014/11/26(Wed) 23時頃
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───願わくば、泣く人が少しでも少なくなるセカイへ。
[天地樹は祈る様に葉を揺らし、今年も彩りの花を咲かせる。 《チ》と《ソラ》をしっかりと掴み支えながら**]
(150) pannda 2014/11/26(Wed) 23時頃
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− if −
[何度翡翠の葉を琥珀へ変え、花を咲かせ、 女神像の下で変わって行く生徒達を見て来ただろうか。 変わったのは生徒達だけではない。 街の建物も、そこを行く人も、そして教師も変わって行く。 だがずっと変わらないものがあった。]
また来てくれたです?
[校舎へと伸ばした枝先がほんの僅かに重くなる>>137 ジャニスはもうこの高校の教師では無くなったけれど、 毎年変わらずここに来てくれた。 そしてほんの少しだけ枝を重くしていく。
樹の巨大さから考えれば何の妨げにもならないが、 込められた重さに静かに葉を揺らした。]
(151) pannda 2014/11/26(Wed) 23時頃
|
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マダガスカル? また新しいものを《観測》してきたですね。
[その表情に、琥珀と翡翠の葉が太陽の光を反射して照れた様に 輝いた。 言葉が届いているかどうか判らないが、 決してオーナメントが色褪せない事の意味を 彼女は判ってくれるだろうか。]
(152) pannda 2014/11/26(Wed) 23時頃
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おやすみなさいです。
貴女の眠りが安らかであるようにです。
[見上げる彼女はいつ見ても美しかった。 最初に出会った時は宝珠魔道士が見上げた筈だが、 今は逆転しているそれが少し楽しいと、ざわりと葉を揺らす。 だが音を立てたのは一瞬だけ。 目を閉じた彼女に温もりがいつまでも降る様にと 少しだけ木漏れ日を調整して、 静かに樹は眠る姿を見守り続ける**]
(153) pannda 2014/11/26(Wed) 23時頃
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|
── 帰路にて ──
あ。エリちゃん。 今日は帰りが遅いのね?
[部活を終えて家に帰ると、ちょうどお隣の 玲良さんちのエリちゃんに会った。]
お買い物? 私は、部活。 エリちゃんも、一緒にどう? 楽器、楽しいわよ。
[私の楽器は、帰路で壊れたりしたら嫌なので、 学校に置きっぱなしだ。 今度見せてあげてもいいかもしれない。]
(@10) ここあら 2014/11/26(Wed) 23時半頃
|
|
エリちゃんも、大きくなったわよね。 背、追いつかれるかな……もうちょっと、かな?
[並んでみると、差はもう余り残っていない。 私があんまり大きいほうじゃないから、なおさら。 『あのころのエリちゃん』なら、絶対負けないと思うんだけど。]
じゃあね。またお茶しよ?
[声をかけて、家の中へ。]
(@11) ここあら 2014/11/26(Wed) 23時半頃
|
|
[自室に入れば、そこは私の空間だ。 両親にも入らないように言ってあるそこに、 あの頃を示す特別なものは何もない。
今の私はあの頃のような『目』を持っていないし、 けれど何にも干渉できない不自由な両手じゃない。
机の上に並べた、お手製の小さな独楽をつつく。 楽器を抱えた独楽。 白衣を纏った独楽。 黒鎧を纏った独楽。 眼鏡をかけた独楽。 執事服を着た独楽。 幼い少女姿の独楽。 若い青年姿の独楽。 丸い貴族服の独楽。 姫君の装いの独楽。
そして、金の王様の独楽。]
(@12) ここあら 2014/11/26(Wed) 23時半頃
|
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あの日までの私達に、B・Y・E《ビョルン・ヤース・エイテルン》……
そして、この平和な日々よ、
――― 永久となれ………
(@13) ここあら 2014/11/26(Wed) 23時半頃
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なんて、ね。
[くすりと笑って、独楽の立つステージにガラスの蓋を被せる。
明日を思って見つめた独楽たちが、微笑んでいる気がした。**]
(@14) ここあら 2014/11/26(Wed) 23時半頃
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[生まれ落ちた一冊の歴史書は、朱の姫君に抱かれて。
始めは、小さな体で彼女のドレスを追い掛けて。 次第に目線は近く、やがて追い越して。 彼女はずっと変わらぬまま。
恋心を抱いた事も、無かった訳じゃない。 けれど、自分の容姿の年齢が彼女を大きく超えてからは該当項目を黒く黒く塗りつぶし、朱の復元典《本人》に読まれぬよう破り捨ててしまった。 そうして長い、久遠の時が過ぎて、 通常の歴史書《イストワール》よりも随分長く《存在》出来ていると気付いた頃。その時初めて、自分の期限が彼女に引き伸ばされていた事に気付く。
自惚れてしまっても、良いのか。 彼女にとって自分が大切な存在であると、引き伸ばしをしてまでも、傍に置くことを望んでくれているのだと。 今は、自分の歴史書としての役割など遠く忘れて、幸せな勘違いだけを噛みしめて居たい。
そして、本の寿命の許す限り、ずっとそばに居られればいいと。 そう思っていた。]
(154) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃
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[抱いた朱の本の最終頁は既にノンブルが振られた後で、それより後には続かない。 それは即ち完結と、本の眠りを意味している。
きっと彼女はもう目覚めない。 幾ら己が泣き叫んだって、エンディングは綴られてしまった後なのだから。]
(155) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃
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[だが、終わった訳じゃない。
本は自らのページを開く事は出来ない。 しかし、の自分なら? かつての《歴史書》ではなく、今度は《読み手》として。翳した手に現れたのは一冊の本《過去の己と彼女の一部》
ページはひとりでに捲れ、開かれ、内包された章の項目は――]
(156) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃
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[最終ページが割り振られた? ならば、【続編】を作ってやればいいだけの事。
確かに、”その記憶”を起こすのは、彼>>113ではない。 だが切っ掛けは、かの金の王《ゴルディオンカイザー・セイヴィア》
代償は幾らでも捧げよう。 舞う、天地樹の一部《翡翠の葉》を表紙に織り込んで、王からの贈り物《万年筆》は輝く金を溢れさせる。 その本に刻むのは己のサイン。 その本の創造主として、彼女と歩む半身として。]
…夢芽、 愛しい姫君。
もう一度、話しましょう。 時が満ちてからと、そう言ったではありませんか。
[三女神の真似事をするには、人の子の身体は力不足。 下手をすれば魂を捧げても、永劫苦痛に囚われてもおかしくない筈の歴史書の製本作業は、金の王と天地樹がそれを支えて。]
(157) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃
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[朱と黒を中心に舞う風はゴウゴウと図書館中を駆け抜け、本棚を揺らし、キャビネットを揺らし、 そして、内部を作り変えて行く。
続編に合わせて、 その内装を大きく書き変えて、 過ごした広間はそのままと、棚は近く、少なく、より高く。 吹き抜けの広間と高い天井。太陽と月は誰の干渉を受けずとも自然にその役割を変えるよう。 管理者不在でも来客が迷わぬように、好きに本を探せるように。 高い本棚には丈夫な梯子を。追加の椅子とテーブルも設えて。
作り変える姿は随分とサービス精神に満ちていて、今まで以上に図書らしく。 白露の城は、今は、誰が居なくとも正常に機能するように。]
貴女が居ないと、寂しくて仕方ありません。 またお傍に、
いえ、
(158) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃
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私が、傍に居たいのです。
[もう自分は、歴史書では無い。 彼女《続編》の性質の変化までは予測できないけれど、以前より繋がりは薄くなってしまった気がする。
なら《前》に塗りつぶして破り捨てたページは、《今》思い出してしまっても誰も咎めない。 継ぎ接ぎの項目をセロテープで補強して、塗りつぶした文字を新しく金のインクでなぞり直す。
作りを変えた図書館の中心。キャビネット達や黒いテーブル、椅子と螺旋階段は以前のまま、 透明な涙をぬぐう事も忘れ、抱き寄せた愛おしい存在にそっと口付けを。
姫君の目覚めは絶対にキスだと、そう言うセオリーは昔から変わらないし、 《前》の自分《ハワード》もそう"記録"しているのだから。]
(159) mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
mzsn 2014/11/27(Thu) 00時頃
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[それは、運命だったのかな。 それとも、必然か、あるいは、奇跡か。
物語の最終章《エピローグ》の後には、心地よい読了感。 それだけでは、終わらない。
何がどうなって、どうして。 ひとまずそれは、話好きな誰かが手製の駒を手に語るに任せることにして]
……ね、ハワード。 まだ寝惚けてるんだ。
ワガママだって? そんなの、ずっとずっと昔から、知ってたでしょ? それに……
ずっとずっと待ってたんだから。 ねえ。
(160) lalan 2014/11/27(Thu) 00時頃
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トルドヴィンは、フランクの傍にいる
mikanseijin 2014/11/27(Thu) 00時頃
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