206 “ J ” the Phantom thief
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ビアンカに10人が投票した。
イアンに1人が投票した。
ビアンカは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ミツボシが無残な姿で発見された。
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
パチン、
何かが弾けるように
全ての明かりが消え
広間は暗闇に包まれました。
(#0) 2017/01/11(Wed) 05時頃
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───っ! 何!?
パルック!……パルック! 何があったの!
[ 突然身を包んだ闇に、 奥様も、私も、会場にいた全ての人が 驚きと恐怖を感じたことでしょう。
たった一人を、除いて。 ]
(0) むぎちょろ 2017/01/11(Wed) 05時頃
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………!!!
[ 広がる暗闇の中では 女王の輝きも失われることでしょう。 我々は、ようやく理解しました。
“ J ”だ。
クイーンハートの行方や如何に。 ]
(1) むぎちょろ 2017/01/11(Wed) 05時頃
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───── Who is the “ J ”... ?
(#1) 2017/01/11(Wed) 05時頃
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[パチン]
[何かが弾ける音。突然の闇に、会場のみんなは驚くだろうか。いいや、 J がくると思っていた者ならばそんなことはないかもしれない。だから、迅速に、はやく、速く。
あの石ころを盗らないと───
阻むもののないそれに手を触れることは容易いだろう。お父様の愛を、たっぷり受ける石ころ達を手にする瞬間は、本当に虫唾が走る。思わず床に叩きつけたくなるほどに。 止める者がいなければ、私はそのままテラスへ向かおう。 月を跳ねるウサギのように。 夜にかける黒猫のように。
お父様の愛を、その手におさめて。]
(2) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 06時頃
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[こんな不誠実な騎士を、 こんな歪な華を、
こんな、愚かな小娘を、
愛してくれる人なんて、いるはずないのに
それでも、ただ1つ欲しいもののために 数多を盗んで けれど、この心は満たされない ぽっかり空いた心の穴に 決して埋まることのない食卓の椅子に
いくら宝石を埋め込んで、積み上げたって ]
(3) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 06時頃
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[ きっとそれは、無意味なのだろう ]
(4) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 06時頃
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── In the dark ──
( ………やっぱり )
[ パチンと、照明の切れる音。 暗がりに騒めく人々の間を縫いながら 娘は早足に、ある場所へと向かいます。 闇は娘の視界を奪いますが それでも、足は止めません。 居場所は“ 彼女 ”が教えてくれる。 導かれるまま、真っ直ぐに。 ]
(5) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃
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( ダメよ、いけないわ 貴女はダメだと、言ったでしょう )
[ 正体を知りたいとは思わなかったのに>>2:115 娘は気が付きました。 気付いて、しまいました。
あの日 あの夜 自身の屋敷から逃げるように出て行った少女が 夜の色をした、“ あの子 ”によく似ていたと。 ]
(6) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃
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[ 娘は家が嫌いでした。 金に溺れる父も、 贅沢な暮らしを当たり前に思う姉妹も 娘の未来を奪う薔薇の首輪も、すべて。
ローズ家の富の象徴たるあの石が 娘は、大嫌いでした。
『 あなたはJにここへ来て欲しいですか? あれを盗んで欲しいとお思いですか? 』
記者は、娘にそう問いました。>>1:208 答えは────…『 YES 』 薔薇のように、血のように 輝く赤を、娘は嫌いました。 父と重なる夫人の笑みを見て、 あの日のように盗まれてしまえばいい 娘はそう願わずにはいられませんでした。 ]
(7) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃
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[ けれど、いけないのです。 どんなに大人ぶろうと、騎士を名乗ろうと 彼女は、ただの 少女なのですから。
その清らかな手を 石ころの泥で汚してはなりません。 果実の甘さを知ってはいけません。
彼女の抱えた闇がどれほど深いのか 娘が知ることなどできませんが それでも、歪に寂しく笑う少女を 放っておくなど、]
(8) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃
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──── いけませんわ
[ 伸ばされた細腕を、娘は強く掴みます。>>2 喧騒の中 潜めた声は、彼女にしか届かない。 声を出される前に、その唇へ指を当て、 言葉を奪ってしまいましょう。]
(9) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃
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悪戯が過ぎるのではなくて? ──────ミーシャ
………いえ、
(10) choro 2017/01/11(Wed) 07時頃
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[伸ばした腕は、憎い石ころに届こうとしたというのに、細い指と制止の声が私をとらえる。まるで鋼鉄の鎖を巻きつけられたように、腕は動かない]
( どうして ───? )
[呟くよりも速く、私の口は塞がれる。 あのとき貴方が言ったように。私という存在は、貴方の手1つにあっけなく捕まってしまう。 正体を知りたくはないと言ったじゃないか。それならば、探すそぶりだけしてくれれば。私の姿なんて見ないでいてくれれば。よかったのではないか。
この身はすでに多くの砂利で汚れ、騎士であろうとする心も、とうの昔に地に落ちて。踏みにじられた果実の味だって知っているのに
どうしてそんな、甘い蜜のように囁くのだろう]
(11) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 09時半頃
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[自由な手で貴女の指先をすくい上げ。いつか王子様かしてくれたように、その指先へ口付けを落とす。自由になった口は弧を描き、瞳に薔薇を写す。こんな暗がりでも、凛とした貴方は、どこまでも美しく。その姿を見ているのが自分だけと思うと優越感さえ湧いてくる]
言ったでしょう、貴方の手に収められるのなら とっても、幸せね…と
あぁ。けれどごめんなさい 貴方のお家で会う約束は、守れないでしょう
[それは、本当に残念。 伏せた目は、この暗がりでも貴女に見えてしまっただろうか。見えなければいいのだが、だって、この姫の前では。少しくらい騎士らしく強くありたいから。
例え、女が全て姫だと思われようと。私はそれを否定しよう。だって、全てが等しく姫ならば、私の彼女が同じだと言うことになる。 いいや、それは違う。断じて違う
私は、ただ城でお綺麗な世界を見ることはよしとしない。戦場だろうと、どこだろうと。自ら剣を取り、道を切り開いてみせるのだから]
(12) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 09時半頃
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[ふっ と短く息を吐き、彼女の頬へ手を伸ばす。 赤い石ころに触れることは叶わなかったけれど、赤い薔薇ならば、許してもらえるだろうか]
もう、私達があうことはないでしょう 私を捕らえるのは、 貴女のその綺麗な手じゃないのでしょう?
私が入るのは、冷たく暗い、監獄かしら
[くつり、くつり。笑みが漏れる]
だって … ────
(13) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 09時半頃
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[零した言葉に含むのは、決して悲しみなんかじゃない。人が空気を吸うように。華の蕾が開くように。 当たり前の事を伝えるように口に出す。その口元には変わらず、細い月が浮かんでいるだろう]*
(14) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 09時半頃
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[ ──パチン 突然訪れる暗闇、騒めく会場。
何が起こっているのか理解するのには、 喧騒の中で聞こえてくる単語が、 耳元を掠めた時だった… ]
…J………?
[ それは何度も聞いた、1人の怪盗の名前 ]
(15) papico 2017/01/11(Wed) 10時頃
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──────────!!
[ もし、本当にその人物が現れたのなら自分は…
守らなければ
そうして自分は自分の
≪ 宝物 ≫ に手を伸ばす ]
(16) papico 2017/01/11(Wed) 10時頃
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[ 胸に抱え込んだのは、
強く抱きしめたのは、
赤の ≪ 彼女 ≫ ではない、
木の温もり── ]
(17) papico 2017/01/11(Wed) 10時頃
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[ ああ、自分の宝物は、 いつでもこんな傍にあったじゃないか
暗闇は好きだ。
見えない分だけ、 いつもより五感が研ぎ澄まされるから
周囲のザワザワなど、構うものか。 宝物を肩に乗せ、弦を構える。
弾く曲は決まっていた ]
(18) papico 2017/01/11(Wed) 10時頃
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[
────『タイスの瞑想曲』
それは黒髪の女性からのリクエスト曲 Jの正体が誰かなんて、知りもせずに。
歌劇「タイス」の間奏曲。幕間。 宗教的なアンダンテで紡がれる甘美なメロディーは 誰かの心にも流れることができただろうか? ]*
(19) papico 2017/01/11(Wed) 10時頃
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[パチンッと弾けた様に目の前が暗くなる>>#0]
これは…
[ガヤガヤと周りは突然の出来事に騒がしくなっているだろうか
そして…
次に明るくなった時にはそこに "女王" がいなかった]
!? …やられた…
[橙のカードを指先で弾くと♦Aと書かれたトランプへと変わった
話した色付き達の中に怪しい人がいなかった その為、まだ話していない色付きの2人の内どちらかだと踏んだのだが…]
(20) pashiri 2017/01/11(Wed) 14時半頃
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僕もまだまだだという事か… "joker" のカードは誰が持っていたんだろうな
また、手合わせ願いたいよ… "J"
[どちらが先に見つけるのか ガスマスクの刑事さんとの勝負もしたかった
またね、刑事さんと呟いて
顔を擦って"消した"後、フードを深く被って 入口へと向かおうか
奇術師は幻影…例え、探偵でも本当の姿を見られてはいけないのだから**]
(21) pashiri 2017/01/11(Wed) 14時半頃
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[ パチン 、
弾ける音と共に、私は闇に溶け込みましょう。 粗方、予想通り と …… 。 さぁさ、 “ 話した中で最も怪しい ”と、 そう思える “ 彼の人 ” の元へと、 音を立てぬよう足を運ぶのです。 不足される情報の中では、傾く真実。
─── それに、気付きもせずに。 ]
(22) ゆら 2017/01/11(Wed) 19時頃
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[ 果たして、暗闇の中の何処に、 疑わしきは存在するのかしら、と。 彷徨う足取りは、迷い猫を見つけて。 そおっと、指先を伸ばしました。 ]
( … 見ぃつけた 、 )
[ 現行犯で、捕まえてしまわなければ、 意味などないのに、何故なのかしら。 彼が“ J ”だったのならば、 あの約束を叶えてくれたかもしれないのに、 ]
(23) ゆら 2017/01/11(Wed) 19時頃
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[ 突如、会場を包み込む音色 … ──── 甘く美しい響き、まるで何かを救うかのような響き この音はやはり、あの、楽器の。 >>19 この会場にいる“ J ”の心が救われますように、 …… だなんて。
まるでJが寂しがり屋さんだと、 私が知っているみたいじゃない。 ]
( …… 莫迦ね、私ったら。 )
[ 伸ばしていた指先は、誰かに触れることはなく、 其の儘、下へと落ちゆくのです。 ]*
(24) ゆら 2017/01/11(Wed) 19時頃
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[ 次第に暗闇へ慣れてくる瞳。 彼女はどんな顔をしているか、 じっと見つめるように、娘は目を細めます。 すると、夜空に浮かぶ三日月のような唇が 娘の指先へ、柔らかに触れました。>>12 忠誠を誓う騎士のような けれど、どこか冷たく、悲しい口付け。 ]
………ミーシャ、
[ 娘は彼女の名を呼びました。 その響きは、きっと今までで一番、穏やかなもの。 幸せだと言った彼女は>>2:-73 果たして今、幸せでしょうか。 ならば何故、こんなに悲しく笑うのでしょう。 暗がりでもわかる、透き通った白い肌。 そこに浮かぶ二つの瞳は、 雲が月を覆うように、伏せられていたでしょうか。 ]
(25) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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[ 強い娘だと、思っていました。 何者にも屈せず、一人で立てる子なのだと。 けれど、仮面の下に隠した素顔は>>2:102 強くありたいと願う、か弱い少女なのでしょうか。 ]
どうしてそんなことを言うのかしら
[ 頬へ伸ばされた手を受け入れ、 感じる温もりに頬をすり寄せます。 “ 犯罪者 ”、と>>-34 彼女は当然のことのように罪を認めました。 けれども、娘はそれに首を振ります。 ]
(26) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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貴女は今夜、何もしていないわ 何も盗っていない……そうでしょう?
だって、貴女の掌は いま 私に触れていますもの
[ 空に浮かぶ月が、雲の隙間から光を漏らします。 娘はふわりと微笑むと、 色付く瞼を下ろし、頬に触れる彼女の手に 自身のそれを重ねました。 ]
(27) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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………私はあの日、 宝石商の娘に宝石を“ 預けた ”だけ
それ以外は何も見ていないし なんにも知らないわ
だから、貴女が今ここで捕まる理由なんて どこにもありはしないのよ
[ ここで少女を逃すことは 罪に値するでしょうか。 娘も共犯となるでしょうか。 それも、いいかもしれません。 だって、嘘つきは泥棒の始まりですから。 ]
(28) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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そろそろ明かりが着く頃かしら ……その前に、ひとつだけ
[ 月の光を受けて煌めく彼女の髪へ 娘は細い指をさらりと通しました。
そうして、揺れる星の髪飾りを静かに外します。 しゃらりと鳴るチェーンの音。 顔の横にそれを持ち上げながら 娘は小さく口を開きました。 ]
(29) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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強い『 騎士様 』には、 華奢な髪飾りは似合わないんじゃないかしら だから、ね、
これは私が“ 預かって ”おきますわ
……いつか、取り返しにいらっしゃいな 私に、会いに来て
(30) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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その時まで、さようなら ミーシャ
……さあ行って、明かりが点くわ ここにいれば怪しまれてしまうわよ
[ そう言って、彼女の肩を小さな力で押しました。
微笑む薔薇は、夜の色をした少女が闇に溶けるまで じっと、見つめていたでしょう。 **]
(31) choro 2017/01/11(Wed) 20時頃
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[どうして、貴女はそんな声で私を呼ぶのだろう。たった一度、いいや、彼女からすれば二度だろうか。それだけしか会ったことのない小娘に、どうしてそんなにも、穏やかな声音をかけるのだろう。
初めてだった。 名前を呼ばれることが、こんなにも嬉しいと思うのは。お父様でもお母様でもなく、貴女に呼ばれたのに。自分の名前が、とても大切なものに感じた。]
( あぁ、やめてよ。そんな声…… )
[未だ、欲しいものを手に入れていないというのに、幸せだと、思ってしまうではないか。その声音を、愛 だと思いたくなってしまうではないか。擦寄るその頬の温度を、もっとこの手で、感じていたくなってしまうではないか。 それは、いけない事だというのに。]
(32) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 21時半頃
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[強い人間になりたかった。 ただ一人でも立ち上がり、どんな世界も駆け抜ける事のできる、騎士のような人間になりたかった。 けれど、本当の私は、心は騎士でありたいくせに。未だに愛に執着して、一人で生きようとしない、弱い人間なのだろう]
それが、事実だからよ
[誰もがわかりきった事だというのに、貴女は首を振る。何もしていないだなんて、それが本当ではない事くらい、貴女が1番よくわかっているはずなのに。" 預けただけ "だなんて、貴女のお父様が聞いたらきっと怒るだろう。 重ねられた手は、どこまでも優しくて。まるで私という存在そのものを包み込むような錯覚にすら陥る]
貴女は、ひどい人ね。 私を放っておけば、他に被害者が出るわよ?
(33) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 21時半頃
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[だって、たとえここで見逃されたとしても、私は" J "を止める事はない。貴女は、そんな犯罪者を野に放とうとしているのだ。ほんとうに、本当に。とってもひどい人。
けれど、それよりも、 優しい人
貴女の白い指が、私の髪を通り抜ける。しゃらり、音がすれば、音源は私の髪から貴女の指へ移っていた。 月の光を受けるそれは、暗闇に慣れた目ではしっかりと視認できる。貴女がもっと、ただの金属でさえ高価なものに見えてしまう
開いた口から告げられるのは、薔薇の側へ行く赦しの言葉。温室育ちの薔薇の手から、それを取り返す事は容易かっただろうけど、そんな事できるはずもない]
(34) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 21時半頃
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ええ、それは『 姫 』の手元にある方が よほど美しくみえるわ
いつかまた貴女のもとへ行きましょう
あぁ、けれど困ったわ それを返してもらうだけでは、 盗むという言葉はふさわしくない
それでも、貴女が私に 盗み出して欲しいならば───
(35) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 21時半頃
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[会場内が騒がしくなる。明かりがつくまでの時間もそう長くはないだろう]
私を見つけてくれたのが、貴女でよかったわ 私の姫に誓いましょう
必ず、再び貴女の元へ帰ってくるわ
[私の肩に触れる彼女の手に、最後に一度だけ触れて。私は女王に背を向ける。会場の入り口のすぐ側へ。 突然消えたりはしない。戸を潜るのは電気がついてから。会場を見渡して、叶うならば最後に一度だけ薔薇を視界におさめて。そっと、けれど堂々と。 鳴り響くヴァイオリンに耳を傾けながら]
今更弾くだなんて……少し遅いわ 今度はもう少し、ゆっくり聞かせてね
[その曲をお父様が聞いていたのは、本当の事だもの。私とお父様の、小さな繋がり。
外はすっかり夜の帳に包まれて。煌びやかな会場とは一転。明かりが灯るはずもなく、私の髪のように黒く染まっていた]
(36) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 21時半頃
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[ Phantom thief J I dissolve in darkness ]**
(37) ryusei_s 2017/01/11(Wed) 21時半頃
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―the ending― [“彼女”のあとをついて歩く。理由なんてなんとなく。
強いて言うなら、「行かなきゃ」といった顔ぐらいなものだろうか。彼女が行く先に、何があるのか。
彼女の目的地に、興味があって]
…ひゃっ!?
[急に明かりが落ちる>>#0。あたりは騒然とし>>1誰も彼もが恐慌状態に陥ったことだろう。 私も、足を思わず止めてしまう。]
………っ
[思わずぎゅ、と自身の体を抱いて。慌てる人波を避けながら目をこらして壁側へと移動する]
(38) syuo 2017/01/12(Thu) 01時頃
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[壁までなんとかたどり着けば寄りかかって、息を吐く。
暗闇は好きじゃない。 世界で一人ぼっちになったような感覚に陥る。一人はだめだ。一人では私は不完全になってしまう]
[ふと、耳が音を拾う>>19。 甘やかなメロディーが、意識を現実へと引き戻した]
………
[そのメロディーを、その音色を。 私は美しいと心の底から感じたのだった*]
(39) syuo 2017/01/12(Thu) 01時頃
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[ ──── … 其れは、叶わぬ願いでした。
私が、ローズの家に居たのは僅かな時のこと。 嘗ては、確かに“ 女中 ”のひとりとして、 薔薇の花の傍に、居りましたのは事実。 お転婆な彼女の傍で、花を愛しむように、 後を着いて回っては、掌を、 …… けれどもう、其れも昔々のことでした。
花開く薔薇の噂、嫁ぐ様子のない彼女。 あの頃、傍に居たというのに、 花の蕾に覆い隠された胸の内も、 彼女を繋ぐ鎖の重みも、 私には、決して理解などできないのです。
女の幸せとは、…… ──── 誰かのお姫さまになることではなくて? ]
(40) ゆら 2017/01/12(Thu) 02時頃
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[ 私は、
グロリア様が、羨ましかった
蝶よ、花よと大切に育てられ、 望めば手に入る、裕福な暮らし。 願えば叶う、裕福な暮らしに。 ]
(41) ゆら 2017/01/12(Thu) 02時頃
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[ 同時に、首輪に繋がれながらも、 “ 友人になりたい ”という彼女が、>>0:238 酷く、ひどく、
……… 愛おしかったのです。
私は、カモミール。貴女は、薔薇の花。 隣に並んで咲いて居られるのならば、 貴女に纏わり付く虫たちを、 私が全て、総て、払いのけてしまいたいと。 貴女が誰かのものになってしまわぬことに、 知られたのなら、怒られてしまうかしら、 … 安堵に胸を撫で下ろしていたの。 ]
(42) ゆら 2017/01/12(Thu) 02時頃
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[ ねぇ、
私が、このローズ家を選んだのは、 昔々に、貴女と同じ星空を見上げたからなの。 貴女と共に、お花を摘んだことがあったからなの。 私の名を、『 ノーラ 』 と、 初めて呼んでくれたのは。
貴女は、憶えてはいないのでしょうね。 ノーリーン・スナイダーという少女のことを。 ]
(43) ゆら 2017/01/12(Thu) 02時頃
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[ ……… 『 ウィル・スナイダー 』
其れが、私の父の名でした。 父は、其れなりに名のある、 精神科医だったように思います。 時には、脳の障害を持つ患者を相手にし、 時には、心的外傷を受けた患者と話し、>>2:-169 心理学とは、類似しつつも、 思考過程は相対するものと知りながら、 父は、互いの理解を深める為にと、 学者様と逢瀬を交わすことは幾度かあり。 ]
(44) ゆら 2017/01/12(Thu) 02時頃
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[ そんな父のお陰で、私は裕福な暮らしが 出来ていたと言っても過言ではありません。 けれども、彼の命は突如絶たれたのです。 お陰様で、私の人生は、 咲き誇る花弁は地へと墜ちゆくのでした。
口斑を繋ぐ為にと、私は女中として、 身を捧げはじめました。 けれど、私が目指しておりましたのは、 … ]
(45) ゆら 2017/01/12(Thu) 02時頃
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[ 父の死の原因を解明する、こと。
其れが、私の最終目標。 そして、ある程度自らの知識を得られたとき、 華やかな薫りの屋敷から、離れてゆきました。 ビアンカと知り合ったのは、其れから。 彼女の、ひとつの好奇心から。 依頼にて、モノ探しをしたことがありましてよ。
そう、私の本当のお仕事、 本来、名乗るべきは ………
“ 探偵 ”と。 ]
(46) ゆら 2017/01/12(Thu) 02時頃
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[ だから、もう。 ローズ家に帰ることはできないの。 貴女の傍にいることもできないの。 貴女のしあわせだけを、いまは ……
腰に結んでいたリボンが、 するりと外れ落ちる音がした。 ]**
(47) ゆら 2017/01/12(Thu) 02時頃
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―――――――― ……、 どうもあっしの目は節穴だった…ようですネ
[ "スイッチ"を指が押し込もうかという刹那。 何かが弾けるような音と共に照明が全て消えた。>>#0 ]
[ "彼"の姿は目に付く場所にあった。 …ならば、"彼"はJではない、と。 つまりはそういうことだ。 男は怪盗を見つけることが出来なかった。 ]
[ パリンッ ]
[ 男の伸ばした手は手近なグラスを握り潰した。 慌てる声など>>0聞こえては来なかった。 ]
やって――くれましたねぇ。
[ 煮え滾るような怒りが男の心を占めていた。 ]
(48) kuu 2017/01/12(Thu) 03時頃
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|
[ 怒り。 ]
[ 湧いて出たものに名前をつけようとするならば、 まさにそれは怒り、憤怒とも呼ぶべきものだった。 ]
…アア、下らない"契約"をしていなかったら ブタ箱に押し込めるよりもっといい最期をくれてやったのに。
[ Who is the “ J ”...? ]
[ その答えを男は持っていなかった。 そして、誰かが怪盗を見つけたとて>>-20 それを男が知ることは……ない。 ]
[ 意図的に作られた帳が全てを覆い隠してしまったから。 ]
…………残念ですネ、レディ。 どうも、アナタとの約束は守れないらしい。
[ 真実も、この男の独り言も――そして。 ]
(49) kuu 2017/01/12(Thu) 03時頃
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『 …時間ですよ、ミスター・フライデー。 』
[ 闇に紛れて話しかける"協力者"の声すらも。 ]
エエ、よぉくわかっておりますさ ただね…あと少し時間を貰いますぜ
何しろ、もう一つの約束を 反故にするわけにはいかないもンですからねェ
[ 男はそう言うと、 数分だけだと念押しする声に背を向けて とある人物を探してふらりと歩き出した…。 ]
(50) kuu 2017/01/12(Thu) 03時頃
|
|
[ 何故貧民街出のモスキートが刑事にまでなれたのか。 それはこの"協力者"あってのことだった。
本来、警視庁(ヤード)の刑事というのは 身元が確りしている人間でなければなれない。 姓名すら不確かな…況してや偽名を通称とするものが 就ける職業ではないのだ。
…ただし、有力な人間の推薦があれば? そうとなれば話は別だ。
例え名前が胡散臭かろうが、見た目が胡散臭かろうが、 コネさえあれば刑事になれる。 …社交、政治の場とはそういうものである。
…というのは、モスキートが"協力者"から聞いた話しだ。 ]
(51) kuu 2017/01/12(Thu) 03時頃
|
|
[ 彼は決して顔も名前も明かさなかった。 ただ、明らかに上流階級の人間であろうことは推測できた。
……例えば、宝石の披露パーティに参加するような。 ]
[ 依頼相手の顔や名前は可能な限り聞かない。 それがフライデー・モスキートの矜持であったが、 怪盗Jを追ううちについに行きあうことになってしまったわけだ。 …今宵、この、会場で。
相手もそれを察知したのだろうか、 『 怪盗を捕まえることができなかったとしても パーティが終わった後このシゴトからは降りてもらいたい 』
数日前に、言い渡されていたので 三年目の期限も迫っていたことだしと受諾したのだった。 ]
(52) kuu 2017/01/12(Thu) 03時頃
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[ なにせ、 数日…否、数時間前の男は当然 怪盗を捕まえて気持ちよくシゴトを降りる気でいたのだ。 ]
[ まさか、怪盗を見つけることすら出来ないなどとは まるきり、これっぽちも思ってもみなかった! ]
(53) kuu 2017/01/12(Thu) 03時頃
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|
[ 男が警視庁(ヤード)に置いてきた辞表は 協力者によってすでに受理されている。 『フライデー・モスキート』なる刑事がいた記録は 明日にでも綺麗さっぱり抹消されているだろう。 ]
[ つまり、この屋敷を出るということは …パーティが終わると、いうことは ]
[ 男が再びその日暮しの日々に戻ることを意味している。 ]
[ ……その前に話をしたい人間が、一人。 ]
(54) kuu 2017/01/12(Thu) 03時頃
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|
……ミス・ノーラ。
[ 果たして、彼女に話しかけた時 明かりは戻っていただろうか。
それとも――闇の中だっただろうか。 ]
お別れを言いに来ましたよ。 …ただ、その前に。
あっしとした約束、覚えていますかい。
[ 持ち出すのは数刻前に交わした約束。 誘い文句が一夜の過ちと消えるか それとも待ちわびる約束と成るかは彼女次第。 ]
[ ノーリーン。…ノーラ。 その姓>>43すら未だ知ることのない彼女、次第。* ]
(55) kuu 2017/01/12(Thu) 03時頃
|
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[ さて、いつのことだったでしょうか。 恐らく、煌々と辺りは照らされて、 “ 女王の心臓 ”が、確かに鎮座する儘、 ビアンカの表情は、如何なものかと、 窺おうとしたときに、違いありません。
私の名が、喧騒たる空気に乗せられ、 耳朶を擽るのは。>>55 ]
…… あら、Mr.モスキート。 お仕事は、もうお終いになられたの?
[ 視界いっぱいに映るのは、怪しげなガスマスク。 お別れを告げる彼から続くのは、 あの約束のこと。>>0:123 口角が僅かに持ち上がれば、 ガスマスクの空気孔に指を添え、 ]
(56) ゆら 2017/01/12(Thu) 16時頃
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[ そっと、距離を再び取れば、 嫋やかな微笑みを浮かべて問うのです。 彼の今後のことなど、私には知り得ないこと。 そもそも、Jがいなければ、 出逢い、縁が繋がることもなかったようなもの。 ]
…… ねぇ、 貴方の素顔を知っているのは、 此処では、私だけなのかしら? 素顔の貴方と、お茶出来るのは私だけなのかしら?
[ 伸びていた指先は、 己のさくらいろの唇に添えられて、 同時に、ゆるく首を傾けます。 出生知らずの不確かな存在の彼。 この機会を逃せば、恐らく …… ── 。 ]
(57) ゆら 2017/01/12(Thu) 16時頃
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…… いつでも、此処に連絡して頂戴。
[ 差し出したのは、 探偵事務所の連絡先が共に印字されている、 ノーリーン・スナイダーの名刺。 ]*
(58) ゆら 2017/01/12(Thu) 16時頃
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エエ、ミス・ノーラ。 あっしが此処にやって来た目的は果たせましたからネ。
[ 辺りを照らす明かりを 黒い瞳を覆うレンズは全て弾き返してしまうので 彼女>>56の見る角度によっては この男の顔色を窺うのは難しかったかもしれない。 ]
…未練はありますが…ククッ
[ 尤も、憤懣遣る方ない気持ちを孕んだ声を零す口だの 細めた双眸だのは見られないに越したことはない。 ]
(59) kuu 2017/01/12(Thu) 19時頃
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[ 手を伸ばせば埋まってしまいそうな距離。 遠いようで近い囁き声の届く距離。
怪盗Jがいなかったとしたら 彼女のことを知ることもなければ この距離まで近づくことはなかったに違いない。 ]
あたしの顔を知っているのはアナタだけ。 此処でも、…それからこの街の多くの場所でもネ。
そして、あっしとお茶がしたいなんて口にする 命知らずな人間は、ミス・ノーラ。間違いなくアナタだけでさ。
[ 艷やかな唇のノーリーン。>>57 こんな怪しげな風体の男の誘いに乗るような奇矯なひと。 ]
(60) kuu 2017/01/12(Thu) 19時頃
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[ マスクに引っ掛けた指の下、 覗いた口で、にぃ、と笑ったら ]
[ 確りと差し出された名刺>>58を受け取った。 ]
コレはコレはご丁寧にドウモ。
お返しにこれを――どうぞ。
[ 渡すのは奇術師の彼から受け取った黒いカード。>>1:195 ただし、表面に黄色い字で男の連絡先だけが記されている フライデー・モスキートの名前のない唯一の名刺。 ]
奇術は奇術師の専売特許ってワケでもないんでさァ。 …何かご入り用の際はそこへ連絡をどうぞ。
"ブン屋"以外のシゴトも引き受けますよ。ヒヒッ
[ 言うだけ言えば、くるりとコートの裾を翻して ]
(61) kuu 2017/01/12(Thu) 19時頃
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それでは待ち合わせは金曜区画の街角で、 ……そうですねェ、次の『金曜日』にでも、如何です?
都合がつかなければ…電話でもしてくだせぇや。
[ 至って普通の待ち合わせのように場所を伝えたら ]
そろそろ、魔法が解ける時間だ。 またお会いしましょう、ミス・ノーラ。
[ 喧騒が行き交う人々の中へ紛れて――、 ひいては闇に包まれた屋敷の外へ歩み去る* ]
(62) kuu 2017/01/12(Thu) 19時頃
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[記者には、やらなければならないことがあった。
其れは、クイーンハートを盗むこと。 其れは、世を賑わしている怪盗を捕まえること。 そんなつまらないことをやりに こんなパーティに赴いた訳では無い。
俺がやるべきこと。 其れは、 ――― ]
( 真実も嘘も関係なく、 誰かの目に留まる記事を書くこと )
[とでもしておこうか。 だから、足早に向かう先は、
(63) かの 2017/01/12(Thu) 21時頃
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パチン
色の失せた煌びやかな広間の中を、記者は軽やかに駆ける。 ぶつからぬように、足を踏まぬように。 記者がこんな所にやってきたのは、 怪盗を捕まえるためではないのだから。
言の葉を交わしたなかの、 一番怪しいと思えるあなたの元から。
逃げるように、距離を取ろう。 あなたがそうならば、邪魔をしないように。]
(64) かの 2017/01/12(Thu) 21時頃
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( ミズ。 あなたが怪盗なら、俺は )
[塗りつぶした黒の下に書いた言葉を思い出しながら。 それが真実ではないと、未だ知らずに。 距離を取っているはずのあなたが、 記者の傍に寄ってきているなんて、気付かずに。
記者は記事を書くためにここにいるのだから。 怪盗を捕まえるためでも、 宝石を守るためでもないのだから。]
(65) かの 2017/01/12(Thu) 21時頃
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[そうして、突如広間に鳴り響いた音は。>>19 彼女は生きていると、 確かに言い放った演奏家の紡ぐ甘美な旋律は。 彼のなかのもうひとりが弾いている、それは。 どうしてこんなにも、こころを揺さぶるのだろう。
どうして、泣きそうになってしまうんだろう。]
(66) かの 2017/01/12(Thu) 21時頃
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( 寂しがりやな怪盗さん。 どうかあなたにも、聴こえていますように。 )
[寂しがりやで、莫迦な記者は。 泣き方すら忘れてしまった哀れなうさぎは。 あなたの舌と足が無くなってしまう前に、>>1:-70 迎えに行けることは決してないのだろう。
壁に凭れかかり、 明かりのない天井を見上げては深い溜息を吐いた。 嗚呼、誰もの目に留まる良い記事など、 今宵の出来事を面白おかしく記すなど。 記者には出来るはずがない。*]
(67) かの 2017/01/12(Thu) 21時頃
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[ 黒い硝子を隔てた奥の眸には、>>59 どんな色が浮かんでいるのかしらね? お顔が分からなくとも、 指先に伝わる吐息は確かに届いて。 近く顔を寄せた儘、眸を細めましょう。 ]
…… 貴女の未練は、 美しい花と踊れなかったことかしら? それとも、 ……
…… ──── いいえ、やっぱりいいわ。
[ ゆると、小さく首を左右に振り。 己の唇に触れる指先を、其の儘胸元へと下ろし、 エプロンの隙間を軽く引っ掛けましょうか。 ニィと、口端を持ち上げて、 ]
(68) ゆら 2017/01/12(Thu) 21時頃
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[ “ J ”の正体は掴めぬ儘でした。 “ J ”は私の心を盗むことはできませんでした。 けれど、 女王の心の行方が分からぬように、 逃してしまった貴方では、 私の心の行く先も分からないのではなくって? ]
此処に来ていた怪盗は、 “ J ”だけでは、なかったようよ?
─── …… スキャンダルは、嫌なの
[ マスクの彼の胸元を、軽く突いて見せましょうか。 其れでは、此処に在るだろう心は、 一体全体どこへゆこうとしているのかしら。 ]
(69) ゆら 2017/01/12(Thu) 21時頃
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[ 覗く唇の貌に、同じくして、 受け取る黒のカードに刻まれし黄文字を、 ちらと一瞥だけしましょうか。>>61 かの奇術師が配っていたものね。 結局、どんな意味があったのかなんて、 私には分からぬものでしたけれど。 ]
そう、“ 何でも ”やってくださるのかしら? なにをお願いするか、次の金曜日までに 考えておかなくちゃいけないわね。
[ カードに軽く口づけを。 命知らずなのかしら、可笑しな女なのかしら。 …… あら、お茶でも飲みながら、 お仕事のお話をするのではなくって? まだ、誰も、なにも、言ってはいないじゃない? ]
(70) ゆら 2017/01/12(Thu) 21時頃
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[ 魔法が解けてしまったならば、 此れは、ただの一夜の過ちになるかもしれません。 翻るマントをただ、見送るのは、 “ 女中 ”のノーリーンでした。
彼女の心の行く末は、 ……… **]
(71) ゆら 2017/01/12(Thu) 21時頃
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[ ガスマスクの彼の姿が、喧騒に紛れては 私の視界から見えなくなってしまえば、 するりとエプロンを外しましょう。 もう、女中の真似事などする必要もないのですから。 私が、どれだけ宴を愉しんでいようとも、 奥様によって足や舌が切られることは、 決して、あり得なかったのです。 ]
…… それにしても、 昔を憶い出して、楽しかったわ。
[ くすりと笑みを零しては、 髪を結い上げていた飾りを外すと、 はらりと腰ほどまで髪が落ちるでしょう。
─── 魔法の世界は、もうおしまい。 ]
(72) ゆら 2017/01/12(Thu) 21時半頃
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[ 魔法の解けた私は、女中のノーリーンではなく、 漆黒のドレスを身に纏う、一人の探偵。 …… ノーリーン・スナイダー。
胸元に着けていた襟をも外し、 手近にいた女中に、いらなくなった其れ等を、 全て渡してしまいましょう。 一歩。脚を進めて仕舞えば、 こつんと、床を鳴らすヒールの音が響きます。 耳に届く音に、僅か掌の温もりを憶い出して、 軽く、握り締めてしまうのは。 ]
(73) ゆら 2017/01/12(Thu) 21時半頃
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…… あら。Mr. 眸からお星さまが零れ落ちそうよ?
[ まだ、壁の花になっている、>>67 寂しがり屋の兎さんは、居ましたでしょうか? 目許に光るものが見えた気がしましたけれど、 私の見間違いだったのかしら? 胸許からハンカチーフを取り出して、 そっと、差し出しました。 そして、 …… ]
(74) ゆら 2017/01/12(Thu) 21時半頃
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[ 鎮座する女王を一瞥した後、 彼の耳許に唇を寄せて、囁きましょう。 どうしたら、迎えに来ていただけるのかしら?
…… ねぇ、いじわるなひと。 ]*
(75) ゆら 2017/01/12(Thu) 21時半頃
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Easy come, easy go. …… ─── 簡単に手に入るものは簡単に失う
(76) choro 2017/01/12(Thu) 21時半頃
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[ だからこそ、 手にしたいものほど 手放すのです。 ]
えぇ、必ず
…………待っていますわ
[ 離れゆく指先、>>36 娘は寂しく笑いますが、きっとそれも闇の中 誰の目にも映ることはないでしょう。
消えていく夜の少女の背を見送って、 小さな囁きを落とした唇で 星の髪飾りへ、キスをひとつ。 誓いが守られるよう、閉じ込めてしまいましょう。 ]
(77) choro 2017/01/12(Thu) 21時半頃
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── Méditation de Thais ── [いつからでしょう、 娘が気がついた時 優雅な弦の音が、 広間に響いておりました。>>19
────〈 タイスの瞑想曲 〉
歩くように、ゆったりと奏でられるその音は 甘く、美しく、そして 熱を持った響きだったでしょう。
空虚な生を送る娘タイスが 神の導きにより生まれ変わるまでの一夜を描くその曲。
夜のようなこの闇が終わり、 朝のように輝く明かりが戻った時 娼婦の身から信仰へと心を変えたタイスのように 歪な笑みを浮かべていた彼女──…“ J ”にも 何か、僅かでも変化が訪れていればと 娘はささやかに願いました。 ]
(78) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃
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Roses are red. Violets are blue. Sugar is sweet.And so are you.
…… ── 薔薇は赤く 菫は青い 砂糖は甘く そしてあなたも
(79) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃
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[ パチン、 弾けるように、再び明かりが灯ります。 眩しさに目を細める人々の中 娘はぱちぱちと手を打ちます。 賞賛の拍手は、もちろん 奏者の彼へ。 目が合うことはあったでしょうか。 もしあったとしても、娘の視線は すぐに別のところへ向いてしまうのですが。 ]
素晴らしい演出ですのね、マダム
[ ………ぱち。 手を止めながら、娘は夫人へ微笑みました。 ]
(80) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃
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てっきり“ また ”怪盗でも現れたのかと…… ふふ、ごめんなさい そう易々と屋敷に入らせるわけがありませんものね
こんな素敵な演奏が聴けるだなんて
…………驚きましたわ?
[ 戯けたように肩を竦め、ちらりと視線を落とします。 そこには、数刻前と変わらぬ『 女王 』の姿。 鮮やかな赤は、再び妖しい輝きを取り戻していました。]
(81) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃
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[ “ J ”が盗みに失敗をするなど あってはならぬことなのです。 ……例えそれが、自分の所為であったとしても Jが、彼女が、失望されることは 娘の望むことでもありませんでしたから。
さて、周囲の反応はどうだったでしょう。 娘の言葉に納得する者もいれば 何者かの仕業だと口にする者もいたかもしれません。
けれど、目の前の夫人は 自身の体裁を守るためにも 頷くことしかできないでしょう。 娘はまた、にこりと微笑みました。 *]
(82) choro 2017/01/12(Thu) 22時頃
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[闇の中を駆けてたどり着いた家は、出た時のまま明かり1つ灯っていない。一人暮らしなのだから当然だ。家へ入り鍵をかける。ほっと一息つけば、ドレスのファスナーを下ろしおもむろに床へ青を広げる。]
あー…つかれた
[落とす言葉は小さく、こぼすため息は深い。 しかし、その口元に浮かぶのは三日月]
ねぇ、お父様 私見つけてしまったの
[自室へ戻ると、引き出しを開け、ベッドの下から木箱を取り出し。クローゼットの扉を開けて、石ころを掻き回す。 部屋が散らかろうとも気にせずに。赤々としたものを見つけては、机へ1つずつ並べていく。憎い憎い、その色を眺めて映り込む私の顔。 憎しみを抱いているなんて思えないほどに、緩んだ頬]
あんな石ころなんかより もっともっと、素敵なものを
(83) ryusei_s 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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[貴方たちへの気持ちさえも、薄れてしまうほどに。彼女の声は私の心をとらえてしまったみたい。 軽くなった髪へ指を通して、月の光を受ける赤を見つめる。迎えに来てと、彼女は言った。盗んでと彼女は言った。 それが何時になるかはわからないが。どんな石ころを盗んだ時よりも、私の心は踊っている。
あの赤を、あの陶器のような白い手を 再び取ることが叶うのならば]
( 貴女が手を伸ばしてくれるなら )
私は、自由になれるのかしら
( 愛という檻から、解き放たれるのだろうか )
[机の宝石を横によけ。私は一枚の紙へ、文字を綴る]**
(84) ryusei_s 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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[消えた時と同じように付いた明かりは。>>80 天井をぼんやり見上げた記者の目に、 まともに入り込んでしまって。 その眩しさに二、三度瞬きをした。
掌を叩く、乾いた音が鳴り響く。>>80 音の元を目で辿れば、薔薇の名を冠した美しい娘。 何か話しているようだが、この場所からは遠く。 その鈴を鳴らすような凛とした声を、 拾うことは出来なかった。]
(85) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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…………、
(86) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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[遠い遠い世界。 娘と夫人の交わしている言葉が耳に入らずとも、 近付いて聞きに行くことはせずに。 嗚呼、やはりあなたは高嶺の華。 住む世界が違うのだと、太く長い 線を引いた。
そうして、視線を巡らせた先。 数刻前と変わらぬ美しい赤がそこに鎮座していた。
"怪盗Jが盗みを失敗した。" "予告状は本物だった。" "停電は唯の偶然で、予告状は偽物。"
"怪盗は、こんなパーティに来ていなかった。"
色んな考えが、ぐるりと回って。 辿り着いた結末に、自嘲するような笑みを浮かべる。]
(87) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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( 嗚呼、こんな記事では、 あなたに見て貰うことすら叶わない。 )
[ミセスラングフォードが所有する クイーンハートのお披露目パーティーが 開かれた旨を書いた記事は、 紙面の隅の隅にひっそりと乗る事だろう。 誰かの目には留まるだろうが、記憶には残らない。
怪盗がいないパーティーなど、 これ以上長居する理由はない。 帰って大人しく上司に叱られるとしよう。]
(88) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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…… あぁ、ミズ。 どうか見なかったことにしてくださりませんか?
[格好がつかないので、と恥ずかしげな笑みを向けて。>>74 眸に溜まった星を落とさないように、 数度瞬きを繰り返して閉じ込めた。 床を鳴らすヒールの音は同じなのに。 エプロンと襟を外しただけでどうしてこんなに、 雰囲気が変わるのだろう。 其れはまるで、魔法が解けた様。]
(89) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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[差し出されたハンカチーフには礼を述べながらも、 受け取ることはしなかった。 返せないものを受け取る事など、できない。
自らの手で魔法を解いたあなたは、 どこへいくのでしょうか。 王子さまを待つだけの莫迦な乙女とは違う、あなたは。]
(90) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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[耳元に唇を寄せたあなたは、 どんな表情をしているのだろう。 腰まで降りた、 美しい亜麻色の髪を一房掬い上げて、口付けを落とす。
うつくしいひと。意地のわるいひと。 そんな事を言われては、 攫ってしまいたくなるというのに。**]
(91) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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[ 薔薇と女王が相対する世界。 彼方と此方側では、世界が違う。 太く深く刻まれし溝を越えるには、 些か恐怖さえ抱いてしまうもの。 ]
…… 見なかったことに?どうして、
[ 彼の視線は、まるで集る虫と同じ。>>87 光を取り込む虹彩は、一度閉ざされ、 なにも見えぬ筈の床に落ちましょう。 瞬けば、弾け飛んでしまいそうなお星さま。 流れ星に祈るのは、 …… 。 ]
(92) ゆら 2017/01/13(Fri) 16時半頃
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[ 小さく、小さく、呟いて。 ハンカチーフに刺繍されている薔薇の花は、 くしゃりと僅かに、歪みましょう。 迎えに来れないのではなく、 鼻からそのつもりなんてなかったのでしょう? 噫、此れだけ近付いていてよかったわ。 揺れる瞳も、昏い眸も、 貴方に見られることはないんだもの。 ]
でもね、─── … 貴方じゃあ、無理だわ。 “ アレ ”も、“ ソレ ”も、 手に入れることなんて、出来やしないもの。
[ 私と、貴方の間に引かれる線さえも、 越えることのできない意気のない貴方、では。 落とされる口付けに、>>91眸を細め、 彼の胸の中心を、指先で軽く突きましょう。 ]
(93) ゆら 2017/01/13(Fri) 16時半頃
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[ 目を惹く素晴らしい記事が書けたのかしら?>>87 あの美しい花の目に止まっていたのかしら?>>88 私、貴方たちのキューピッドになるつもりは、 …… ─── 甚だ、なくってよ? ]
…… 貴方が、怪盗だったなら良かったのに。
[ とん、と彼の肩を押して離れましょう。 己の毛先を軽く指先に絡ませて、 僅かに微笑めば、私は会場の闇に紛れるのです。 黒は、すべてを覆い包み隠すのが上手ですから。 僅かに覗きかける黄色さえも。 *]
(94) ゆら 2017/01/13(Fri) 17時頃
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[ ──『タイスの瞑想曲』
その名の通り、歌劇「タイス」で タイスが瞑想する時に流れる曲
ゆったりとした時間の中で揺らぐ心を徐々に束ね、 その道に向かおうという決意…
美しい旋律は暗闇だからこそ一層と その情景をしっかりと心に描くことができる
最後は優美なテーマ高音のハーモニーで 静かに消えていく その余韻が消えるまでは弦を下ろしたりしない ]
(95) papico 2017/01/13(Fri) 18時半頃
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[ ────パチン
余韻消えるのとほぼ同時に明るさが戻り、 聞こえてきたのは手向けられた拍手の音>>80
暖かい賞賛を向けてくれる先には、 品の良さそうな女性の姿。 一瞬視線が交われば口角を結んで一礼を。
頭を上げると同時に、ハッと思い出したように隣の ≪ 彼女 ≫ へ目を遣る。
それはさっきまでと変わらず… むしろ暗闇に包まれていた分、 此方を見ろと輝き続けていた ]
(96) papico 2017/01/13(Fri) 18時半頃
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なんで………
[ ふと、先ほどの拍手の女性を見つめる。 何の迷いもなく自分の演奏を
“ 演出 ”
と言い切った彼女。 むしろそれ以外のなにものでもないと 言わさんばかりに…
受けた違和感。 何故なら自分はこの演奏が
“ 演出ではない ”
ことを知っているから ]
(97) papico 2017/01/13(Fri) 18時半頃
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[ ≪ 彼女 ≫ は今でも、 何者かも分からない怪盗の手元ではなく、 自分の手の届くところにある。これだけは事実。
──────
そんなことならあの暗闇で 自分が彼女を攫えば良かった
──────
苦虫を噛みながらゆっくりとその輝きに手を伸ばす。 1度目も2度目も寸前で、 触れることすらできなかった、
『麗しの女性』 ]
(98) papico 2017/01/13(Fri) 18時半頃
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ふっ……………ははっ……
[ 思わず笑いがこみ上げると同時、 その手を引っ込める
どうしてだろう、 これまでに感じた昂揚感、何にも代え難い執着心 そんなものたちがすっかりと薄れてしまっている
ポッカリと空いた心に流れ込んだのは 今も耳に残るメロディー 毎日幾らでも演奏をしているのに、 こんなにも自分で自分の心を揺さぶったことは 初めてだ。
彼女の美しさは変わらない それだけれど、今はもっともっと、 心が音楽で溢れている ]
(99) papico 2017/01/13(Fri) 18時半頃
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[ もう一度キョロキョロと探すのは、 曲をリクエストしてくれた彼女。 その黒髪が扉を潜るところが見れただろうか?>>36 ]
(100) papico 2017/01/13(Fri) 18時半頃
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[ この曲を選んでくれた 「ミーシャ」
そして、
暗闇をプレゼントしてくれた 「怪盗J」
そんな “ 2人 ” に、
感謝を込めて もう一度 ≪ 一番の宝物 ≫ を抱き締めた ]**
(101) papico 2017/01/13(Fri) 18時半頃
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[瞳に溜まった雫を星と呼ぶのなら、落ちる涙は流れ星。 自らが落とした星に祈りを捧げるなんて、なんと滑稽なのだろう。 下を見ても落ちたはずの星は何処にもなく。
星に願いを。 あなたのしあわせを? いいえ、俺が寂しくないように。 さみしさでしんでしまわないように、祈りを捧げよう。 例え、あなたに笑われようとも。 それが、叶わぬものと知っていても。
閉ざされ、床に落ちた虹彩。>>92 あなたは何を祈るのだろう。]
(102) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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[小さな小さな呟きに、あなたが手にしているハンカチーフの薔薇と同じように、くしゃりと顔を歪めましょう。 女王を求めていなかった、それは確たる事実。 花の心 とは。何を/誰を意味するのだろう。
あなたは俺に迎えに来ては欲しくなかったのでしょう? 怪盗ではないただの記者なんて、興味はないのでしょう。 "女王の心"すら手に出来ない俺は、あなたには必要ない。]
(103) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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そう、あなたの云うとおりだ。 俺では、何を手にすることも出来やしない。
あなたを迎えに行くという、 約束すら守ることができないのですから。
(104) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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[ひとつ、線を引こう。 ここからこっちは、俺の場所。 だから、あなたも。 あなたも、入ってこないで。
軽く突かれた胸の中心。 其れは、拒絶だろうか。]
貴女が怪盗なら、俺は ―――
(105) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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[目を惹く記事が書けずとも、 誰の目に触れることができずとも。
嗚呼、俺は今 酷く歪んだ笑みを浮かべているのだろう。 手に一房持っていたあなたの髪を、 名残惜しそうに掌から逃がす。]
(106) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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…… 俺が怪盗なら、 貴女を迎えにいけたのに。
[押された肩に残る、彼女の温もり。 酷く軋む心臓に気付かないふりをして。 去りゆくあなたに微笑みを返す。>>94 誰の王子さまにもなれやしない、莫迦な記者は。 何にも染まる事の出来ない、哀れな白。
夜の闇に溶けて、なおも白く光る影を ひとは 星 と呼ぶのだろうか。**]
(107) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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[真昼のそらのしたを、 宵闇に月が浮かぶそらのしたを。 今日も記者はひとり、駆けよう。
宇宙船が出現したそらを 幽霊が棲む館を 紅茶が美味いと評判のカフェを 可愛い猫の集まる野原の集会場を
誰かの目に留まる、素敵な記事を書きましょう。 それを誰かが/あなたが見つけてくれたなら。 きっとそれだけで、充分なのだと。 沢山の線に囲まれた紙面の中。 それが記者にとっての居場所。
手帳を取り出して、ペン先を当てる。]
(108) かの 2017/01/13(Fri) 21時頃
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[ 今日もまた。真白い頁に 手癖の強い文字が踊る。 **]
(109) かの 2017/01/13(Fri) 21時頃
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[ 夫人が頷くのを見れば、娘は満足げな表情で ひらりとドレスの裾を揺らし背を向けます。
演奏家の彼には悪いことをしました。 素晴らしい演奏を、“ 演出 ”だなんて。 けれども、一度ついた嘘は取り消せません。 ……取り消すつもりも、ありません。
娘は再び彼を見つけると、>>97 片目を瞑り、赤い唇に指を立て、 ]
( Shhh... )
[ 妖しい香を纏いながら、 こっそりと、娘は柔らかに微笑みました。 今は、今だけは、 真実は光の中へ隠しておいてほしいのです。 輝く星が、見つからないように。 ]
(110) choro 2017/01/13(Fri) 22時頃
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[ いつか再び彼の演奏を耳にすることは叶うでしょうか 今度はそう、──── 光の下で。 ]*
(111) choro 2017/01/13(Fri) 22時半頃
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[あのパーティーから幾日たっただろうか。 深夜、とある屋敷に一枚の紙を届ける。
シンプルな白い紙に、青い字が綴られた、予告状]
(112) ryusei_s 2017/01/13(Fri) 22時半頃
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Mr.ローズ
今宵、あなたの花園から
星と共に最も美しい薔薇を一輪 お迎えにあがります
─ J ─
(113) ryusei_s 2017/01/13(Fri) 22時半頃
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[くつり、くつり。 零した笑みは、暗闇へ溶ける。]**
(114) ryusei_s 2017/01/13(Fri) 22時半頃
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莫迦なひと。怪盗という立場がなければ、 …… 何にも、できないのね。
[ わからない、できない、 して欲しかった、したかった。
其れ等はすべて、怪盗を軸にしたもの。 貴方も私も、怪盗なんかじゃあなくて。 唯の記者と、唯の探偵。 怪盗に僅か、指を伸ばすことさえ叶わなかった。 去り際にもうひとつ、音を残して。 ]
(115) ゆら 2017/01/13(Fri) 23時頃
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[ …… そうね、私たちには、 これがお似合いなのかもしれないわ。 温もりの残る毛先に軽く口付けを。 黒は、ひとつふたつ瞬いて、 …… ─── 空の星に祈るのは、 ]
………………… 。
[ 寂しがりやなのは、私の方だったのかしら? ひどいひと、意地悪なひと、莫迦なひと。 いつだって、薔薇に集る害虫駆除ばかり。 でも、偶にはカモミールも主役でいたいじゃない? 王子様の迎えを待っていることさえも、 脇役の私では、できないことなのね … ── ]
(116) ゆら 2017/01/13(Fri) 23時頃
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[ 棘が、刺さるみたいに。 彼の言葉を反芻し、最後の笑みを浮かべては、 最後に触れた筈の彼の心は、 掌の中を開いてみても見当たらなくて。 ]
(117) ゆら 2017/01/13(Fri) 23時頃
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[ 推理の基本は消去法。 言うのは簡単だが、実践はひどく難しい。
幾人かと会話を交わし、 どこか釈然としない想いを抱えながらも、 接触を図ったのは…キルリアだった。 理由はほぼ消去法。 怪盗として不自然な行動を除外した結果だ。
しかし彼の言動にもまた、 人の話を聞く…見極める態勢を感じた。 探偵や刑事などが怪盗を探しているのか、 逆に怪盗が、脅威になる者を探しているのか。
それを知りたかった、というのも、 理由の一つだった。
………しかし、 ]
(118) Ar_nelico 2017/01/13(Fri) 23時頃
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[ ─── バチン!
一瞬にして夜の帳が下りる。 照明に慣れた眸は、何も映してはくれない。
響くストラディバリウスの音色は、 むずがる子を宥めるような響きを伴うけれど。 そこに真実はなく、 求めた光明も、ありはしない。
…本業でもない一介の学者に、 探偵としての能力は不足している。 突き止めるだけの力量はないのだ。
再び明かりが灯った時には、全て終わった後。 赤の女王は、誇らしげに台座に鎮座していた。 ]
(119) Ar_nelico 2017/01/13(Fri) 23時頃
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…今のは、 “J" の仕業なのでしょうか…? そうだとすれば、盗みは失敗 私がここに留まる理由もあるまい
[ ミセス・ビアンカに挨拶をした後は、 絨毯を踏みしめ、場を辞そうと踵を返す。
…ひとつ。 知己の墓の場所を知りたくもあったが、 当の女中は取り込み中。 宴での出会いに、水を差すつもりもない。 ]
(120) Ar_nelico 2017/01/13(Fri) 23時頃
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[ 男は知らなかった。 “J” と薔薇の令嬢の、薔薇下の逢瀬など。 男は知らなかった。 刑事と、現場で顔を会わせる事はもうないと。
…男は、知らなかった。 知己の娘が、探偵になっていようとは。 再びここを訪れても、 果たして彼女はいるかどうか。 ]
(121) Ar_nelico 2017/01/13(Fri) 23時頃
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[ …数多の手掛かりを、真実を取り零しながらも、 男はまた事件の渦中へ足を運ぶのだろう。 恐らくは “J" の現場にも、時折。
追われる少女には迷惑極まりないだろうが、 男には知る由もない事だ。 ]
(122) Ar_nelico 2017/01/13(Fri) 23時頃
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[ ─── 男の求める真実は今も尚、
ロンドンの霧に隠れている。 ]
(123) Ar_nelico 2017/01/13(Fri) 23時頃
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[壁際で息を整えながら音楽へと耳を傾けている>>39。 いつも聞いていた音楽は酔っ払いの調子の外れた歌声か、子供の甲高い声だけで。
―――こんなにも美しい音楽があるなんて、知らなかった]
[そして、明かりが灯っていく>>80。明かりがついた直後では目が慣れなくて細めていたが、ぱちぱちと拍手がなる音が聞こえればそちらの方を向く。
ああ、そこには彼女がいた]
………
(124) syuo 2017/01/14(Sat) 00時頃
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[目を凝らしながら、彼女の一挙一動をよく見てみる。 この拍手は彼の演奏>>19への、そしてこんな“演出”をしてみせた女主人への賛辞のものだと彼女は語る>>81]
…ぇ
[微かな違和感。だけどすぐに消えてしまう。
様々なピースが合わさって、巧妙に真実は隠された。 私はそれを拾い上げることも、つなぎ合わせることもできない。
それだけは、心のどこかでわかったのだ]
(125) syuo 2017/01/14(Sat) 00時頃
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―epiloge―
[かさり、と紙がこすれる音がする。
それに伴い、ひそひそこそこそ、声も聞こえて]
「ねえ、聞いた?最近の話なのだけど―」
「あそこの屋敷って―」
[いつもどおり、私はメガネをかけ直し。ふう、と息をはいて席を立つ。
さあ、いつもどおりいつもの声で、いつものセリフを]
(126) syuo 2017/01/14(Sat) 00時頃
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[図書館は、神聖なる場所だ。 そこは誰にだって開かれているし、誰だって来ることができる。
あの時あった人たちも、いつかここで会うこともあるのだろうか。
それとも、もうないのだろうか]
(まあ、それでも)
[いったことは、無駄じゃなかったと思う。いくつもの謎は隠されたままだったけど。
それはそれ、だ]
あなたたち―…
[凍える鉄槌は、今日も振り落とされる**]
(127) syuo 2017/01/14(Sat) 00時頃
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[ 会場が闇に包まれたのは、かの男性と別れてそう時間も経たない頃。 何かの余興か、と考えてから、脳裏によぎるのは"J"の存在。 なんだかんだとずっと話題だった人物。 本当に現れるのだろうか、なんて僅かな期待。 しかしパーティの片隅で佇む自分には
かの人物が女王に手を伸ばしていることなど その手を その口を塞ぐ者がいることなど
気づく術など持っていない。 ただぼんやりと闇に慣れていく目を女王の鎮座するであろう方へ向ける ]
(128) k_382 2017/01/14(Sat) 01時頃
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[ けれど、当然というべきか ]
…………賭けは持ち越しだな
[ 彼か、彼女か、 真っ赤な女王がそこに在り続ける、それは全貌不明のJが 現れなかったことに他ならない。 そう見える。何も知らない舞台の観客程度の自分には。 だって彼女らの物語になんて気づきようがないだろう。
土産話は女王の赤だけだなぁなんて呑気なことを考えて。 きっとパーティのこと、宝石のこと、Jのこと、根掘り葉掘り聞いてくるだろう姪に何を話そうかなんて考えながら。
"平和な"パーティを 僅かに心の奥に湧く何かを抑えながら、 それを楽しむ観客の一人のように笑って過ごしただろう ]
(129) k_382 2017/01/14(Sat) 01時頃
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[ さて、ここにはもう用はありません。 険しい表情のマダムへ別れの言葉を告げたなら 娘はかつかつとヒールを響かせ 〈 クイーンハート 〉から遠ざかってゆきます。 娘が望んでいたのは、宝石への謁見ではなく “ J ”の登場でしたから。 何も、思い残すことなどないのです。 けれど────… ]
…………、
[ かつり、足を止めました。 青い瞳が映すのは、触れ合う男女の姿。>>91>>93 一人は、白を取り払ったカモミールの彼女、 もう一人は、その彼女と手を取り踊っていた 名も知らぬ、彼。 目の届く先に、彼らはいるのに それはどこか遠い世界の出来事のようでした。 娘の瞳に、薄っすらと影が落ちました。 ]
(130) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃
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[ ──── … 其れは、叶わぬ願いでした。
朧げな記憶の中、手を引くのは白い彼女。 その温もりも、名を呼ぶ声も、 どれもあの時と同じもの。>>0:218>>0:219
友人だと思っていました。 薔薇に寄り添い咲くカモミールのように ずっと側にあると思っていました。
けれど、彼女は去ったのです。 薔薇の咲き乱れる屋敷から、いつの間にか。 ]
(131) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃
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[ 私は、
ノーラが、羨ましかった
太く、長く、引かれた線。>>87 どんなに望もうと、越えることは許されない。 娘は、血の荊に囚われているのですから。
薔薇の花咲く首輪にきつく絞められるように 娘は息苦しさを覚えました。
ここにいてはいけません。 いる必要もないのです。 さあ、行きましょう。 白い花に、手を伸ばしてしまう前に。 ]
(132) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃
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……やっぱり、好きになれませんわね
[ 娘は、ため息と共に笑みを浮かべました。
真っ白な皿に描かれた、 美しい真紅の薔薇の花。>>0:115 棘の無い花は、娘には似合いません。
There is no rose without a thorn .
─── 美しい薔薇には、棘があるものですから。 ]
(133) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃
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[ ノーリーン・スナイダーは 薔薇の園に帰らない。
カモミールが薔薇の隣に在る必要なんてないのです。 娘はひとりでも、棘を纏い生きていけるのですから。
素朴で可憐な 白い花は、 何にも染まらぬ、純粋な白と共に>>107 並んで在るべきでしょう。 愛でられるべきでしょう。 ]
(134) choro 2017/01/14(Sat) 01時頃
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[ 屋敷を出たとき、 空には星々が輝いていました。 娘が手にした髪飾りが、シャラリと音を立てます。 ]
………約束の“ 星 ”は、 私が逃してしまいましたわね
[ 冷たい息を吐きながら、 想うのはマスクの彼のこと。 自称・刑事の彼は、 自称・ローズの娘と ある約束をしておりました。>>1:-82 ]
(135) choro 2017/01/14(Sat) 04時半頃
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フライデー・モスキート
貴方は何色の瞳に私を映し どんな唇で、私の名を呼んだのかしら
[ 「 ごめんなさい 」 空を見上げる娘は、懺悔の言葉を口にします。 彼の素顔を望んだのは娘でした。>>1:-74 “ホシを見つけたら”と約束したのも娘でした。>>1:-90
そして、その言葉を破ったのも、娘でした。 ]
(136) choro 2017/01/14(Sat) 04時半頃
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[ 夜の散歩、二人見上げるはずだった星々を 娘はひとり、見つめます。 星とは手の届かないところにあるべきなのです。 それなのに、届いてしまった。>>9 見つけてしまった。
ねえ、ミスター もしまたどこかで出会う時は 今度こそ、お顔を見せてもらえるのかしら
“ レディ・グロリア ”と 私を呼んで頂戴ね
たった一つ、偽らなかった あの日と同じ、貴方の声で。 ]
(137) choro 2017/01/14(Sat) 04時半頃
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[ “ その時は、この世で最も美しい薔薇を 花園から盗んで見せましょう ”
良家の娘、グロリア・ローズは “ J ”のいつかの言葉を 夢見る子どものように大切に仕舞い 今日も美しく咲き誇ります。
この世で最も美しい薔薇でないと 盗んではくれないようですから。 ]
(138) choro 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ そうしてある日届いた一通の手紙 差出人は、怪盗J。
娘はくすりと、笑みを溶かしました。 ]
(139) choro 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ 星の降る夜、現れた美しき少女。 手を伸ばしたなら、その透き通る頬に触れ 宵闇のようなその髪に 薔薇の姫は、口付けを。
差し出された手を重ね、 きっと二人は、自由を手にしたことでしょう。 血の荊から、愛の檻から、解き放たれて。 ]
(140) choro 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ 部屋にひとつ残されたのは 赤い薔薇のチョーカーだけでした。]
(141) choro 2017/01/14(Sat) 05時頃
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ねえミーシャ、 あの日、貴女が盗んだのは ───…**
(142) choro 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ ─── Jack is as good as his master.
私も、貴方も、同じ人間なのです。 どんなに異なる花を咲かせようとも、 どんなに異なる身分であろうとも、 この指先で触れたのは、確かに … 。
紡いだ糸は、細く長く繋がることは 決して、ないのでしょうか? ]
(143) ゆら 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ 答えを出すのは、時期尚早ではなくて? ]
(144) ゆら 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ 女王の心臓を手に入れた者には、 “ 幸福 ”が訪れるといいます、 ]
(145) ゆら 2017/01/14(Sat) 05時頃
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“ J ” stole the heart of the rose.
(#2) 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ 女王の心臓が手に入らぬからといって、 しあわせが手に入らぬとは、 誰も、まだ、何も、言ってはいなくてよ?
腰を乗せるベンチ、降り注ぐ陽の光を遮る傘、 華やかな金糸雀を纏う女の指先には、 一冊の雑誌の頁を捲りましょう。 そして、雑誌の隅に刻まれる名は、 …… ]
ハァイ、Mr. 私、連れていって頂きたいところがありますの
[ 金曜区画の街角で、訪れる金曜日。 隠された素顔の彼は、来てくれるでしょう? だって、私との“ 約束 ”なんだもの。 そして、私からの、貴方への最初の依頼は。 ]
(146) ゆら 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ 薔薇の押し花の栞を摘む指、 とんと、指先で示す先の文字は。
───── ロレンス、と ]
(147) ゆら 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ ── 女の求める真実は今も尚、 ロンドンの霧に隠れているの 。 ]
(148) ゆら 2017/01/14(Sat) 05時頃
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[ ── 花は、咲きましょう。 自由を手にした貴方と会う日まで。 ]
(149) ゆら 2017/01/14(Sat) 05時頃
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なぁんて、私ったら、自惚れすぎかしら? **
(150) ゆら 2017/01/14(Sat) 05時頃
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“ J ” the Phantom thief
───── The end ──────
(#3) 2017/01/14(Sat) 05時頃
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