195 【完全RP村】終電は銀河を駆ける
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トヨタに3人が投票した。
シーシャに4人が投票した。
パラチーノに1人が投票した。
シーシャは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。
だが、勝利に沸き立つ人々は、妖精という真の勝利者に、最後まで気付くことはなかった……
パラチーノは、あ!高橋さんだ!って手を振りつつまたね。**
seser 2016/08/16(Tue) 13時頃
アイリスは、路紀くんだーまたねー(手を振り振り)
古都 2016/08/16(Tue) 13時頃
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この状況が終われば、ちゃんと帰れる? ──帰れる筈、だろう。
[自問自答。 列車はいまだ、銀河を走る。 黒幕を探して、この幻想的な一夜を元のつまらないかもしれない現実にしなければならない。
つまらなくても、男が欲しい幸せはこの銀河鉄道が走る空間にはいない。 だから、帰れる手筈を講じなければならない。 正しいかどうかは、判らないけれど。]
(0) hisetu 2016/08/16(Tue) 15時半頃
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[独り言を終えた男は、座していた席を立ち上がる。 目的地はうたを奏でる、赤い目の若い男のところ。
着いてくる者がいるならば何も言わず歓迎して、迷わず彼のところへと向かう。]
うたっているところ、邪魔して悪いね。
[ ガタタン ゴトトン。
銀河を走る列車は揺れ、開け放たれた窓からは昼夜のどれとも違う言葉を当てはめるのが難しい風が流れ込み、男の肌を撫でていた。] 秋夜くん。 私は、黒幕は君なんじゃないかと思っている。
(1) hisetu 2016/08/16(Tue) 15時半頃
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[間違いだった場合はどうしようか。 一瞬だけそんな考えが過るが、妻に逃げられるという間違いを既に侵している身。 それを取り戻す努力をやれるだけしたいと密かに足掻く男は、これが間違いだったら、また足掻けばいいかと内心で開き直り、秋夜を見下ろす。]
だから、帰してくれないか。 ──……元の、世界に。
[静かに見下ろした先、秋夜の反応はどんなものだろう。
銀河を走る鉄道は、変わらず男の足許を揺らしていた。*]
(2) hisetu 2016/08/16(Tue) 15時半頃
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[藍里は未だにボックス席に座り、誰を降ろすか検討していた。 豊田、住職、率、この辺りは恐らく間違いはないと思う。
残りの4人はどうだろうか? 黒幕以外にも第四次幻想の人物が潜り込んでいる事を知らない藍里は、直感のような、毒電波のようなものを受け取った。]
(……路紀くん)
[時折。同じ電車に乗っていた、と思う学生。 だが友人と一緒に居たところを見たことがあるだろうか。 余り知らない人をじろじろと観察する趣味はないので、記憶は朧気だった。]
[彼が嘯いたように、何らかの切迫した事態があって、人を集めているとしたら――?]
[多すぎず、少なすぎない人数の時を狙ったのだろうか、と思考は飛躍する。
[どちらにしろ決断の時は迫っている。 路紀に声を掛けようと席を立った直後。]
(3) 古都 2016/08/16(Tue) 20時半頃
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[多すぎず、少なすぎない人数の時を狙ったのだろうか、と思考は飛躍する。
[どちらにしろ決断の時は迫っている。 路紀に声を掛けようと席を立った直後。]
[ガタン ゴトン]
[電車が一際大きく、揺れた。]
[豊田の静かな声が、1両内に響いたような気が藍里にはした>>1]
(4) 古都 2016/08/16(Tue) 20時半頃
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[秋夜。 彼もまた、黒幕候補から外しきれない相手であったためか。]
[藍里は席を立ったままの不自然な格好で成り行きを見守ることにした。]
[ふと秋夜の方へ視線を投じようとして 銀色に輝く窓の外。
停留所のようなものが、見えたような気がした*]
(5) 古都 2016/08/16(Tue) 20時半頃
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ん?
[声を掛けられて>>1初めてその存在が近づいていたことを知る。窓に身体を向けたまま、顔だけそちらに向けて]
何だい?
[彼の言葉の続きを待つ。 電車の揺れる音が耳に心地よい。 天の景色と機械と枕木の軋む音。 上機嫌のまま問いかけを促そうと開いた口は 問いかけに一瞬 間…──]
は、はは。 そうか…。そうか。
俺が黒幕だ、とね。
(6) miduno 2016/08/16(Tue) 21時頃
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[驚いた顔は一瞬。
またいつものように笑いかけると話を続ける。 肯定もしなければ否定もしない。]
なんで? ここではなんでも出来るよ? みんな、ずっとこの幻想第四次にいれば 悩みとかそんな些細なことに捉われること ないのにさ。
君たちがどうして必死に元の生活を守り たがるのかわからない。
[全の返事を待つが、きっと内容は始めのものと同じ、「元の世界に帰りたい」という内容だったろう。]
(7) miduno 2016/08/16(Tue) 21時頃
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本当の幸いってのは、それだけでみんなが 超幸せになれるのに。 三次空間の毎日よりもきっともっと良いに 決まってるのに…。
[そう思わないか、と全だけでなく周りの人間を見渡して 同意を求める。さて、その思考に同意するものはあっただろうか。 幻想第四次の人間なら?わかってくれるものだろうか。
声のない問いかけを投げかけたその時だろうか 停車場が近づいてきて車掌が再び、重たい扉を開けたのは。]
(8) miduno 2016/08/16(Tue) 21時頃
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[こちらの問いかけに秋夜が驚きを見せたのは一瞬>>7。 その顔はすっかり見慣れた笑い顔になり、そうして話が続いていく。 否定もなければ、肯定もない話だった。]
そうだな。
これは、私の話だが。
[なんでもできる幻想第四次。 此処にいれば悩みは些細なことらしい。否定も肯定もない言葉だったけれど、秋夜の吐き出すこの言葉に、彼自身が黒幕だと豊田は確信した。
片眉の端をわずかに上げる。 そうしてから豊田は、考え込むように己の見解を吐き出していった。]
私の幸せは、今悩みを抱えている先にあると思っている。 幸せだったからこそ今、悩みを抱えて、ずっと溜め息なんて吐いているんだ。
(9) hisetu 2016/08/16(Tue) 21時半頃
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悩みに捉われないらしいその世界には、私の探す幸せは存在していないことになる。 何せ、悩まなくていいんだから。
だから私は、“私の幸せがある筈の”元の世界に帰りたい。
[子供に言い聞かせるように、ゆっくり。 吐き出した豊田の言葉は、秋夜の予想通りはじめのものと同じもの。 けれど豊田の声音は、静かだがより一層の真剣みを帯びていた。]
まぁ、これは私の意見だ。
[それだけ告げて。 他の者は何を、どう思うのだろうか。 たまたま乗り合わせた『じょうきゃく達』。 秋夜が視線を巡らせるのに合わせて>>8、豊田もまた他の者達を見渡した。
車掌が重たい扉を開く気配を感じながらも、他のじょうきゃくの言い分があるならば耳を傾けるのも悪くはないだろう。]
(10) hisetu 2016/08/16(Tue) 21時半頃
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[そう思えたのは、この幻想的な銀河と別れる時が近い筈だと思えたから。
心の片隅にほんの少しだけある、名残を惜しむ気持ち。 乗り合わせた者達の言葉に耳を傾けることで、それを昇華しようとしていた。*]
(11) hisetu 2016/08/16(Tue) 21時半頃
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─少し前─
迷惑…そうか。 誰かの役にたつ機会がなくなっちゃうのは 悲しいね……。 [眉尻を下げる篤胤>>2:69にそう共感を返す。 その表情は本当に悲しそうに見えただろう。]
(12) miduno 2016/08/16(Tue) 21時半頃
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[幻想第四次という単語をすんなりと出す。 秋夜に対する印象は変わらない。
外見とは違い気さくで親身なひとなのだろう。]
――――……。
[秋夜の言葉を静かに、藍里は受け止める。 豊田は、他のひとはどんな反応を示しただろうか] [キイィィ、ガタン 一際大きな揺れと共に、列車は停留所に止まったようだ。]
綺麗な、景色よね。
[囁くように、藍里は呟く。]
もし此処が綴られるような、場所なら。 悩みも辛さも何も無い世界には、憂いも悲しみもきっと無くて。
(13) 古都 2016/08/16(Tue) 22時頃
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だけど彼はきっと待っていない。
――望んでいないから迎えにも来ない。
[虫が囁くような声でか細く告げる。 秋夜の、赤い瞳をまっすぐに見つめようとした。]
(14) 古都 2016/08/16(Tue) 22時頃
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[藍里にとって世界は残酷だった。 物心つく前に亡くなった両親。冷遇してくる世間と親戚。 唯一、藍里を藍里と必要として時に喧嘩して、密かに愛してくれたひとの存在の大きさは失って]
[それでも、生きてる。 大切な人を失った世界で、呼吸をして食事をして仕事をして 意味もなく生きている。 ――今はまだ、それでいいのだと自身に言い聞かせた。]
私。そんな場所、ご免だわ。 いつか私がお婆ちゃんになって、死んでからまた乗せてね。
[穏やかな声。非難をするでもなく怒りもなく 伝えるためだけの、微かな笑みさえ浮かべて告げた]
(15) 古都 2016/08/16(Tue) 22時頃
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悩むことを嘆くことも、まだ終わりにしたくない したら、いけないのよ。私。
まだ一度も……泣いてもないから。 [ふっと、そこで肩の力を抜くように息を吐く]
私は、あいつがくれた家に。 私の、居場所に帰るわ。
[それが最初から揺るぎない藍里の結論だった*]
(16) 古都 2016/08/16(Tue) 22時頃
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なるほど、全の未来には確かに 幸いはある、とそう言うんだね。
[ゆっくりと、静かに、溜息なく告げる全の言葉>>9>>10は確かに秋夜の胸にも沁みていく。]
面白いね。 でも、君の云うことも尤もかもしれない。 三次空間で本当の幸いを見つけない内は 幻想第四次もただの綺麗な景色にしかならないかもね。
わかったよ。 今日はお帰り願おうかな。
[他のものはなんと言ったか。 話があればそれを待って。
程なくして大きな音と共に停車場に停まった電車>>13 はそのまましばらく停まっているようだ。]
(17) miduno 2016/08/16(Tue) 22時頃
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[車掌に促されればパンと両の手を合わせて]
ね、お願いがあるんだけど? 絶対に、降りる。この車両ちゃあんと戻すからさ。 蠍の火のとこで降りたいんだよね。 俺のこと、みんなに忘れないで欲しいんだよね。 いいだろ?
[みんなにこの景色を見せたい。そう思ったことも 嘘ではないのだから。車掌や周りの人間にそう乞うように 合掌してチラリ赤い目だまをうっすら開けてみなの反応を 伺った*]
(18) miduno 2016/08/16(Tue) 22時頃
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[ひかりの燐粉を散らしながら、女は存在の形を変えていきます。 地に着いていた足は空をあるき、秋夜へと歩み寄ることでしょう。 それなりにあった身長はりんご3個分ほどに。 ピンクの鮮やかな服は、文様の浮いた天鵞絨の色に。 派手なメイクは剥がれ落ちていき、 まっくらやみのまるい目で、じいっとさそりを見上げました。]
アチャポ、おもう。 ほんとうのさいわい、そのひとがきめるもの。 だれかがきめられるもの、ちがう。
[自分の考えを告げたころぽっくるのアチャポは、 停留所でブレーキをかけた衝撃に、たたらを踏みました。>>13 開いた扉の向こう側で、列車は心臓のように音を鳴らします。 車内に入ってきた車掌は、じっと様子を伺っているようでした。]
(19) 襟 2016/08/16(Tue) 22時半頃
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[両の手を合わせて車掌に乞う姿を見て、>>18 アチャポはポケットのなかをごそごそと探ります。]
アチャポ。おまえ、さがしにきた。 きっぷ、わすれてはいないか?
[そうして差し出したのは、灰色の切符。>>1:36 銀河鉄道の切符です。 行き先はなにも書かれていませんでしたが、 その切符を手にして願えば、 望んだ停留所の名前が刻まれることでしょう。]
いく、アチャポ、だいじょうぶ。 にんげん、だいじょうぶか?
[ふわりと2メヱトルほどの高さに浮かび、 アチャポも問いかけます。*]
(20) 襟 2016/08/16(Tue) 22時半頃
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[――ガタタン ゴトトン……
電車の揺れのリズムはね、記憶力の向上にいいんだよ。 そう教えてくれたのは、ねえ、誰だっけ。
なあんて。失敬だなあ。 ちゃんと覚えてるさ、原路紀くんだろう?]
…どうし、ました?
[ふ、と影が揺れた>>4のに気付いて顔をあげる。 どうやら、黒幕候補へと意識がいっているうちに 何やら動きがあったようで。
高橋さんと目が合えば、ぱちりと瞬きをひとつしてから 秋夜と他の乗客のやり取りを見守る。
ゆるゆると変化をしている電車の速度と違って その姿は、きっとこの電車に乗った時と変わりがなく見えただろう。]
(21) seser 2016/08/17(Wed) 01時半頃
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この、強い瞳。 大きく見えるちっぽけな背中。 やっぱり、いいよねえ。
[けれど、じいっと幸いについて口にする乗客たちを眺める視線。 ひらいた口から零れ出す、答えになってない非同意。
それらはどこか、違う印象を。 もしかしたら、乗客に抱かせたのかもしれない。]
いいよ、行こう。
[白の合間から覗いた赤>>18に頷いて、すっと腰をあげる。 だいじょうぶか?>>20という問いに返すこともなく*]
(22) seser 2016/08/17(Wed) 01時半頃
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秋夜さんは、“悪いひと”じゃなくて “困ったひと”なんだね。
[秋夜の赤い瞳へ、まっすぐ届くように。 ここだけ聞いたところで、訳のわからない不躾な言葉かもしれないけれど。]
秋夜さんのお願い聞いてあげたいな。
[今度は、今回の事件に巻き込まれてしまった藍里、豊田、篤胤の黒い瞳へ、順に届くように。]
(23) kotoringo 2016/08/17(Wed) 02時頃
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ね、ね、アチャポ?
[ふわりと飛ぶアメリ(>>20)に話しかける。 ガサリとポケットから出して見せたそれは]
これ、たぶん、わたしの切符(>>2:63)なの。 ねぇ、わたしはこれでどこまで行けるの? どこに、行きたかったの?
[縋るように問うた。
率は巻き込まれたのか。それとも望んでここに来たのか。 この不思議な生き物なら何か教えてくれる気がした。]
(24) kotoringo 2016/08/17(Wed) 02時半頃
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[がたん、ごとん。 揺れる電車は、もともとの目的地へと向かっているらしい。 色々な考え事をしている間に、其れはもう肉眼で見える程になっていて。
私は、――辺りを見回す。
電車の到着を待つ人や、林檎3個分くらいの大きさに姿を変えた人に>>19、 ――黒幕と名乗る人に。>>6
人には皆それぞれに事情があって、世界があって。居場所があって――。]
(25) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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――それじゃあ、私は?
(26) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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“帰りたい?” ――どこに?
“元の世界に帰りたくないの?” ――帰ったところでひとりぼっち
“おうちに帰ろう?” ――誰も迎えてはくれないのに?
“でも、旅をするんでしょう” ――そうだね、旅は続けなくちゃ
(27) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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[世界の端は探し続けなくちゃ。 その為に、私は元の世界へと帰る。理由は――それで十分じゃないだろうか。 そうと決まれば停車準備、と斜め前の席のスクールバックへと手を伸ばす――、が。
その手がスクールバックに触れられることはなかった。
青い鳥が手から落ちる。 拾おうとかがんでも、手は其れに触れない。
――手が、物をすり抜けて宙を切る。
何度も、何度も、試してみても結果は同じ。 まるでそこに物が存在しないかのように、私の手は宙を切るだけ。
もしもまだ近くに原くんや、他の人物が近くに居れば、その様子が見えたかもしれない。]
(28) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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[――おかあさんを忘れる魔法。
注意、この魔法は究極の魔法です。 本当に、本当に、雛子ちゃんが辛くて仕方がないってときに使ってください。
手順1、どこか高いところを探しましょう。 手順2、大きく深呼吸をしましょう。 手順3、一歩、また一歩、ゆうっくり足を踏み出して。 手順4、大きく両腕を広げて鳥のように飛び立ちましょう。
そうすれば、雛子ちゃんは鳥になって、 どんなに辛いことも、悲しいことも、忘れられるでしょう――]
(29) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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[――そこでようやく思い出した。 私が、学校の屋上から“鳥になった”日の事を。
ようやく、全てを、思い出した。
嗚呼。そうか。
帰りたくないんじゃなくて、帰れないんだ。 だって、私はもう――死んでいるんだから。
お母さんと一緒の事をすれば、魔法を使えば、 もう一回家族に会えるんじゃないかって淡い期待は、未だに胸の中に残っている。 世界の端に行けば、お母さんの魂は在るんじゃないかって。]
(30) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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――さみしーよ。
[頭を下げて呟くと、静かに力なく、席に膝をかがめて座ろうとすれば、 車内の座席や、手すりのようなものには辛うじて触れられるらしいことが分かる。 そればまるで、ひとりぼっちの私を受け止めてくれているように思えて。 私は涙が溢れそうになるのを堪えるように、膝に顔を埋めた。
けれども、黒幕と名乗った彼の声>>22が聞こえればほんの少し顔をあげて、首を縦に振るくらいはしたかもしれない。]
(31) 豆腐 2016/08/17(Wed) 03時半頃
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[雨里と名乗った、女は自分と似たような雰囲気であると思っていたものだから 秋夜は目の前の光景にとりわけ驚くこともなく、たたらを踏む彼女を両の手で包み込む。]
そうかな。 俺はみんなにとって良い選択は幸いに繋がるのだと思っていたよ。 とんだ思い違いだったわけだね。
[車掌が現れて、また彼女が口を開くことには]
切符……さぁ、持っていたかな。 雨里…、アチャポは迎えに来てくれたんだ。 それは嬉しいね。
[そう告げて愛おしそうにひと撫ですると 彼女はふわんと車両の天井近くまであがっていった。>>20]
(32) miduno 2016/08/17(Wed) 08時頃
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[みなからの許可が貰えれば、車掌を何とか説き伏せて そのまま銀河の旅を続けただろう。 残りの乗車時間で何を話したか。
みな、己が何であるか改めて話をしたかも知れない。]
[白鳥区を越え、鷲の停車場を抜け、南十字に向かう途中。 目当てのものが車内をより明るく照らした。]
(33) miduno 2016/08/17(Wed) 08時半頃
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[車内に差し込まれる明かりは煌々と皆の顔を真っ赤に彩った。 銀河の川の向こうの方で真っ赤な燐光がチラチラと燃えて次から次から天へと昇っていく。その赤は夕日よりも赤く、鳳仙花よりも赤く。秋夜の瞳に似た赤がどこまでも明るく、銀河の夜を照らしていった。]
これ。みんなに見てもらいたかった。 今日は夜も遅くにごめんね。 付き合ってくれてありがとう。
[そう言うと眩しい明かりと共に、車両は元の通りの終電へと戻っただろう。電車が変わらずガタゴトガタゴト。 長いこと乗っていたはずなのに、次の駅は終電が銀河鉄道と変わったところからさして変わっていなかっただろう。]
(34) miduno 2016/08/17(Wed) 20時頃
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― 銀河鉄道が一度止まったときのこと ―
[アチャポの小さな身体が空中でたたらを踏めば、 秋夜の手に包み込まれます。>>32 思い違いだったという秋夜の言葉に、 少し考えて首を横に振りました。]
だれかのため、すてきなこと。 けれど、みんな、ちがうひとり。 あわないこと、ある。いっぱい。 さみしいは、さみしくないをしっている。 だから、きた。
[なでられたならその丸い目をアチャポはぎゅっと瞑りました。 やがてふわりと空に浮かび上がり、 少しのわがままを許してもらえるか、問いかけたのでした。*]
(35) 襟 2016/08/17(Wed) 21時頃
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[やがて、一人の少女がアチャポに話しかけてきました。>>24 不思議そうにじぃっと見つめていれば、 ポケットから少し大きな切符を出して見せてくれました。 切符をじぃっと見つめたあと、アチャポは手を叩きます。 ぱち、ぱち、ぱち、と乾いた音が車内に響きました。]
すごい、すごい。 どこにでも、どこまででも、いける通行券。 どこにいくのも、りつのじゆう。 りつがもっているから、これはりつのきっぷ。 いきさき、たくさん。どこにもでもいける。
[どこに行きたかったのかと問われれば、 アチャポは首を傾げます。 じぃっと見つめた後目を閉じ、くるくると空中で回りました。]
(36) 襟 2016/08/17(Wed) 21時頃
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みえない、みらい。ひかりのある、みらい?
[天の川の光あふれるこの列車がとまるのは、様々な星の停留所です。 どこでも、どこまでも勝手にあるける通行券を持っている人が、 どこへいきたかったのか、アチャポにははっきりとはわかりません。 頭の中に浮かんだ言葉をそのまま、少女に告げました。]
きらきら、光に魅せられて誰の瞳もキラキラ輝いてみえる。
(37) 襟 2016/08/17(Wed) 21時頃
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シーシャは、あちゃぽぽんぽん
miduno 2016/08/17(Wed) 21時頃
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[やがてまた走り始めた列車の中で、ボックス席の窓際に、 アチャポはちょこんと座りました。 車窓から見る夜空は見慣れたものではありますが、 何時もと違って通りすがりの誰かと見るからでしょうか? 不思議といつもよりきらきらと輝いて見えました。
やがて、赤い光が木や三角標を真っ黒に透かしだします。 天の川を覗き込めば、そこにも赤い光が細く光って見えました。 徐々に近づいていくさそりの火の色に、列車は赤に染まります。
招き人の声>>34を区切りに、二つの世界が区切られました。 分岐器が切り替わった音をどこか遠くに聞いたような気がして、 アチャポはあたりを見回します。
銀河鉄道を走る列車はもとどおり。 きっと、むこうの世界の最終電車も、 もとどおりに走っていることでしょう。*]
(38) 襟 2016/08/17(Wed) 21時半頃
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[お帰り願おう>>17。 黒幕から出たのはそんな言葉。 それに安堵して肩を力を抜いた豊田は、秋夜が車掌に両手を合わせての懇願も>>18 ひかる鱗粉を散らし、派手な出で立ちの女性からりんご3個ぶん程度の身長の小さな何かに姿を変えた違う次元の者が、秋夜を探したと告げるのも>>19 受け止めるように、静かに眺めていた。
ただ少し、秋夜に頷き腰を上げる原からは、うすらと見知った印象とは違うものを感じたが>>22。
秋夜を“困ったひと”と評する率が、彼の願いを聞きたいと、窺うような視線を投げてくる>>23。 無事に帰れそうな雰囲気を感じたからか、男は肩の力を抜いたままに、構わないと頷いた。
そんな豊田の耳に、何かが落ちる音が微かに聴こえた気がした>>28。 落ちたまま拾われない青い鳥は、それを手にしていた少女が己の存在に気づいた証しなのだけれど。 それに気づくことは出来ないまま、秋夜が望む銀河の旅を続けることに>>33。]
(39) hisetu 2016/08/17(Wed) 22時頃
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高橋さんやご住職も。 付き合ってもらっても大丈夫ですかね。
私はいいんじゃないかと思うのだけど。
[一度そう問いかけるために、呼びかけた人の顔を見回した。
眼鏡をかけた視界には、物に触れられない少女が秋夜の言葉に静かに、首を縦に振る姿が見えただろう>>31。]
(40) hisetu 2016/08/17(Wed) 22時頃
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[秋夜に啖呵を切った後だったろうか。 路紀と再び目が合う>>21 肩の力が降りたように息を吐いて、やや下がり眉で藍里は告げる]
私。……路紀くんが黒幕なのかと思ったの。 気を悪くしたらごめんなさいね?
実際何か困った事でもあったのかと思って……
[悪意を感じなかったところに重きをおきすぎていたらしい 蓋を開けば純粋な善意だったようで――。]
[ふと耳慣れない声に再度振り返ると>>19 まさしく妖精のような姿へと変じた、立ち位置の関係で雨里だとわかったが すっかり姿が不思議な生き物だ>>20]
(41) 古都 2016/08/17(Wed) 22時半頃
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[豊田の声が耳を通り、藍里は、はっと我に返った>>40]
あ、はい。だいじょうぶです……。 まあ実害は無かった…ですし、そちらが問題無ければあとは…秋夜さんの好きなようにして貰っても…。ねえ、りっちゃんもそうみたいだし>>23
[元の場所に帰して貰えればどこの停留所に降ろしても構わない 非現実的な事態に慣れる筈もなく、反射的に返事をするだけだった]
[”困ったひとだった”という的を射た解釈をした率が>>24 雨里――いや、アチャポという名だろうか――に問いかけているのを黙って見ている。
横から口を出すのは憚られた]
(42) 古都 2016/08/17(Wed) 22時半頃
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[どくん]
[不意に背後の気配が薄まった気がした。
振り返ると雛子がスクールバッグと、大事そうに抱えていた青い鳥の縫いぐるみを床に落とした後だった>>31]
ひなこ、ちゃん……?
[藍里が雛子の元へと向かった時には、既に膝を抱えてうずくまっていた。 小さく啜り泣く雛子に、藍里は慰めるように肩や背中に触れようとした
だが、その手はすり抜けた。]
(43) 古都 2016/08/17(Wed) 22時半頃
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――…………。
[ぞっと血の気が引いた。 雛子が恐ろしいからでは断じて無く、此処が語られるような銀河鉄道なら、彼女はそうカムパネルラのように。
既に死んでしまった人なのではないかと過ぎったからだ。
旅に出よう、それか出かけようと提案してくれた、雛子>>0:96 大切なものが見つかると、告げた言葉は藍里にはひどく乾いたものとして響いたが
違う側面を見ると、違う響きを伴っていた。]
(44) 古都 2016/08/17(Wed) 22時半頃
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……雛子ちゃん。
[秋夜の言葉に黙って頷く。彼女にはそれしか選択肢がないのだろうか>>31]
あなたが探していた世界の果てが何かは、私は知らないけれど。 きっと。今から行く場所が世界の果てだと、おねえさん祈ってるから、ね。
[触れられない体。こんな風にどれだけ過ごしたかは計り知れないけれど ずっと、寂しかったのだろう。
藍里達と共に居る時も、どこかの一部は寂しかったのだろうか、と痛ましく思えた。]
(45) 古都 2016/08/17(Wed) 22時半頃
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[藍里は知らない。 雛子が世界の果てを探し求めていたのは、母親を探していたことを。]
[純粋な少女は、ただただ母を慕って――その後を追ったことを。]
[少女と藍里の違いは 後ろにでも歩いているか、止まっているか 元から幸せを望んでいるか、いないか]
[僅かな違いだったのかもしれない。
迎えは来ない。 それが揺るぎない真実として。
会いに行こうとは思いもしない。]
[寂しい、と。啜り泣く少女は 藍里よりもずっと、ずっと、真っ当に思えただろう。 例え道徳に、反することであろうと羨望のようなものを抱いたかもしれない*]
(46) 古都 2016/08/17(Wed) 22時半頃
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[銀河の旅、最後の時間。 改めてシートに座った男は、鉄道の揺れに身を任せ、この銀河を走る時間の中、一番の穏やかな気持ちで景色を眺めた。
ただの普通の勤め人である己には、語る物語なんて存在しない。 強いていえば、この非日常な幻想的な美しさよりも、美しくない喧噪にまみれた現実に幸せがあると信じている、リアリストの皮にほんの少しロマンチストな中身を隠している中年だということくらい。
そんな中年は、黒幕である秋夜が見てもらいたいといった景色を見つめ>>34、さりげなく懐から取り出したメモ帳に己の視界に映る景色を書き込んでいく。 視線は銀河の川の向こう、夕日よりも鳳仙花よりも赤い、真っ赤な燐光が燃えて天へと昇っていく様を見つめたまま。]
──いい景色だ。
(47) hisetu 2016/08/17(Wed) 22時半頃
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[窓から視線を外したのは一度。 じょうきゃく達の顔を見回すために。 車内に差し込まれる明かりで、人々の顔は赤く彩られた。
いい景色だ。
互いに手を繋いで行った花火大会。 一緒に花火を見上げた隣にいる女性を覗き見した時、夜空で煌めく花の灯りを映すその顔が愛しいと思えた。 妻となったひとに思わず求婚の台詞を吐いたいつかの夏を思い出すような、そんな──…… ]
いい、景色だな。
(48) hisetu 2016/08/17(Wed) 22時半頃
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―帰宅して―
[それからも色々なことがあった。 終点を一緒に乗ることになった豊田とはどれだけかの会話した。
誰も待っていない家の鍵をまわす。]
[パンプスを脱ぎ、最低限の家具しかない家へと帰った。 ふと窓の外を見上げても、現代の空ではろくに星は見えない。]
(49) 古都 2016/08/17(Wed) 23時頃
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[藍里はふっ、と>>34で見た光景を想い起こす]
――――……
[紅い光はは優しく包み込むようで、まるで視るだけでいままでの疲弊を癒すかのようだった。 赤は動物を興奮させるというが、この紅だけは違った。
それは一連の騒動を引き起こした相手の瞳にどこか、似ていた。]
これがあなたの正体だったの……?
[そう秋夜に問いかけたが、返事はあったかどうか 藍里はすぐにまた、視線を戻した。
赤い花が散っては光っているかのように藍里には見えた。 永遠の儚い光景。今までの中でも一際、幻想的な光景の中
脳裏にはそぐわない、声]
(50) 古都 2016/08/17(Wed) 23時頃
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(あい。君の笑った顔も嫌いじゃないけどね。 僕は、その怒った顔が見たいんだよ。 一番君が、君らしいから。藍里。)
[変な悪戯をしては、そんな風にはにかむように笑う。 遊びに来ていたそのひとを、無情にも家から追い出したのは言うまでも無い。]
(もっと。自分のために怒っていいんだ。いいんだよ。 世界は君が言う通り残酷かもしれない。
だけど君が思うほど、冷たくはないさ、きっとね。)
(51) 古都 2016/08/17(Wed) 23時頃
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[藍里の目元がかすかに、透明に光ったが
赤く淡い優しい光に包まれた中で 誰か気づいただろうか。]
[いい景色だな>>48と、何度となく呟く声がした。 首肯もせずにただ心の一部だけで同感した。]
[思い出したことを、心に響いたものを忘れぬようにと
脳裏に焼き付けようと景色に魅入っていた]
(52) 古都 2016/08/17(Wed) 23時頃
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[――その後、どうしただろうか。 気づけば最終電車の中は先ほどよりも幾人か人を減らし]
[ガタン ゴトン ]
[何事もなかったかのように電車は揺れている。 狐に抓まれたような表情を藍里は浮かべる。他の人はどんな反応をしていたか。]
……みんなで、夢でも見てたんですかね。
[などと藍里は嘯いた。 だけど忘れて欲しくないと言った秋夜の言葉を思い返し、そんな筈はないか、と言い直したのだった*]
(53) 古都 2016/08/17(Wed) 23時頃
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―再び家に帰った後のこと―
……今日はもう疲れたから、お風呂入って寝よう。
[どれだけ不思議な体験をしようが。 明日も明後日も仕事に追われる事も変わりはなく、意味も無く生きるのだ。]
[だけど。 しあさっては休みだから。
あのひとが大好きだった猫の縫いぐるみでも買って 墓参りにでも行こうかと思う。]
[前に進もうと無理にしなくてもいい。 ただ、明日からは前よりも周りを見て、空を見上げて過ごしてみようかと、藍里は思う
ほんの少しだけでも、日々に彩りを混ぜるように]
(54) 古都 2016/08/17(Wed) 23時頃
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[空の向こうのアンタレスには 今も、気さくで優しい
だけど少し困ったひとな赤い目の彼がいるのだろうか]
[あの星のひとつひとつが、不思議な生命を持っているのかもしれないと。
そんな気持ちで空を見上げてみたいと*思うのだ*]
(55) 古都 2016/08/17(Wed) 23時頃
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[名前を、呼ばれた気がする。 だけれど、本当にそれは私のことだろうか。 もしかしたら、――同じ名前の他の人のことじゃあないのかな、なんて。
そんな事を考える程に、私は孤独だった。]
――……、
[きっと、声の主の言葉に耳を傾けようと思ったのは、 私がまだ幻想とはいえ、人として存在していた時に話しかけてくれたおねーさんだったからか。
私の身体を、おねーさんの手はすり抜ける。 ――仕方がないと分かっていても、なんだか悲しくて口をぎゅ。と結ぶ。
今の私に、魔法は使えない。 魔法使いはもう、居ない。
だから、涙でぐしゃぐしゃになった顔を笑顔に変えることが出来なかった。 けれど――、]
(56) 豆腐 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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[窓の外、一際大きく輝く一等星を指さし、おねーさんの方へと顔を向ける。]
おねーさん、雛子。わかったかも。 ――世界の端の場所。
[ぽつり、と呟いて。目を閉じる。 あの日のおかあさんの言葉を、思い出す為に。]
(57) 豆腐 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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おかーさんがいってたんだ。
―――“死人”は、旅をするの。 ゆらり。ゆらりと。 風の赴くまま、気の向くまま。 そうして長い長い旅を経て、世界の果てを目指すのよ。
世界の果てに辿り着けた魂はお星さまになって、
これからも頑張って生き続けていく人を応援するのよ――って。
(58) 豆腐 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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世界の端は、――自分がお星さまになる場所のことだったんだね。
[それが、私の答え。そこだけは、堂々とはっきりとした声で。 私の声が届くかは分からないけれど、答えを教えると約束したおじさんにも届くように。>>48 死んだ魂は旅をする。彷徨うようにふらふらと。 だけど、その中で自分が留まる場所を見つけて――旅を終えるのだ。 “旅の終点に決めた場所”それが――世界の端なのではないだろうか。
その答えに辿り着いた頃、半透明の私の顔は赤く照らされた。]
――わあ、きれい。
それに、なんだかあたたかくかんじるの。
[それが、何故かは分からない。 ただ、おかあさんの腕に抱かれるような、そんな感じがしたのだ。 懐かしい感じ、とでもいえばいいのだろうか。 とにかく、ぐしぐしと涙を拭い――もう一度赤い其れを見つめる。]
(59) 豆腐 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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――おかーさん。そこに、いるの?
[答えは、聞こえない。 聞こえないけれど――なんとなく、そこにおかーさんが居るような、そんな気がして。]
……あいたかったよ、いま、いくからね。
[そう窓の外の星に向かって声を掛ければ、半透明の身体はますますと薄くなり。 やがては青白い、蛍よりも一回り程度大きな光の球となって窓をすり抜け列車の外へと飛び出して行くだろう。 ゆらり、ゆらり、と列車にスクールバックと青い鳥を遺して。
――私の旅は終わりを迎える。]
(60) 豆腐 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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雛子さん、…きっとそこにお母さまはいらっしゃいますよ。 お母さまは雛子さんを導いてあげてください。
どうか安らかに、お二人が離れ離れになりませんように。
[消えゆく雛子の姿を見守りながら、坊主は静かに合掌した。*]
(61) vitamin-girl 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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─後日談─
[赤と黒の制服に身を包み、スクーターを走らせる。]
全くさー。 俺はちゃーんと仕事してるのに。ねー。
[自身の前に林檎三個分の妖精をちょこんと座らせ、飛ばされないように、その身体で支えながら ブロロロ…と目的地へと進む。]
[表札の名前と注文を受けた名前に相違がないことを確認して、ピンポンを押した。]
アモーレ!カンターレ!マンジャーレ! ピザのお届けでーっす。
[しっかりとした印象の玄関の表札に書かれた名前は、あの電車で聞いた名字と同じものだった。 さて、名字ではダメだ、と名前を尋ねた彼にはまた会えただろうか*]
(62) miduno 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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ひかる、みらい。
[アチャポの言葉(>>37)を追いかけて。 ごわごわの切符をじぃと見つめる。]
どこでも、いける、わたしの、みらい。 ・・・教えてくれて、ありがとう。
[高く高くとんでゆくアチャポを見上げれば、涙はこぼれずに済んだだろうか。
彼女は、帰る。 見えない未来はきっと明るいものだと信じて。
素敵なこの銀河と、高台からの海と、それから立派だろう法隆寺を充分に楽しんだなら、希望の待つ世界へと帰ろう。]
(63) kotoringo 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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[目的地に電車が停まり、男は立ち上がる。
溜め息は深呼吸に変わり、逃げない幸せを追い求める一歩を踏み出す。]
夢じゃなかったんじゃないかな。 私は、夢じゃなかったってことにしておく。
[藍里の呟きには、柔らかな苦笑を返し>>53。
世界の端を教えてくれるような声を聴いたきり姿が見えなくなった少女も、夢ではなかったと豊田は確かに思う>>59。
それは、他のじょうきゃく達に対しても思うことだろう。
銀河鉄道のささやかな旅路を共にした彼等は、決して夢ではなかったと。]
(64) hisetu 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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[そうして男は不思議な一夜を終わらせる、現実に戻る第一歩のため終電を出た。
問題は何ひとつ解決はしてないが、*やけに晴れやかな表情をして。*]
(65) hisetu 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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─分かたれた列車にて─
[元の電車に戻った者はどのくらい居ただろうか。言葉を返せば、この、まだ銀河を走る車両に残る者はどのくらい居たか。]
“世界の端”か。この世は一方通行だからね。
[本来ならば。 と、頭の中で付け足して。残されたスクールバックと青い鳥を一瞥。持ち主のいなくなったそれらはやがて光の屑となって融けてゆくだろう。]
君のような若い星は、これからもずっと人の眼に留まり その夜道を明るく照らすだろう。 それはすごくいいことだ。
[寄り添うように連なる連星の旅の終着をそっと見届けた。]
(66) miduno 2016/08/17(Wed) 23時半頃
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[強く優しい紅色は、穏やかな人々の顔も、青いビロウドの座席までも染めてゆくだろう。
二度と見ることもないだろう幻想的な景色に、率は幼子さながらに窓へかぶりついている。 秋夜の声(>>34)に興奮気味に振り返ったとき。
そこはもう、迷い込んだはずのノスタルジックな車両ではなくなっていた。]
ありがとう。
[秋夜の姿は無い。それでも、声に出せばどこかで届くかもしれないと、希望をこめて。*]
(67) kotoringo 2016/08/18(Thu) 00時頃
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─海の見える高台─
[海を臨む少女の背を遠くに確かめて 文様の浮いた天鵞絨と同じ色の服と銀河のブラックホールと同じ色の眼をした妖精を傍らに携え]
よかったね。彼女。
[そう妖精に告げる。 どこにでもいける>>36と彼女が言った少女。 一番、幻想第四次に近い存在。 でもきっと彼女はまだ当分乗車しないんだろうな、と残念(という感覚は人間とは遠いのだろう)に想いながら。]
また会えた時は、三次空間の綺麗な場所 教えてもらおうっと。
[そう言うと、静かにその場から立ち去った。]
(68) miduno 2016/08/18(Thu) 00時頃
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[申し訳なさそうな声>>41にきょとり、としたあと 思わず口元が緩むというもの。]
路紀くんは、悩んでたみたいだねえ。 そっかそっかあ。これが悩んでる、なのか。 ちょっとわかった気がするよ。やったね。
[と同時に、漸く、無い物ねだりは夢から醒めたか。 自身が、以前迷い込んだ3次の世界で 出会った、とっても興味深い人間。 原 路紀だという、思い込みから。
ぽろぽろと、三日月から零れ落ちるは 本人以外には至極、支離滅裂に映ったことだろう。]
(69) seser 2016/08/18(Thu) 00時頃
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[視界に移る、落ちる青>>28 それを見ても、手を差し出すことはなかった。
立ち上がって、ゆっくりと向かったドアに背を預ける。 ひらりとカッターシャツの短い袖が動きに合わせて揺れる。
差し伸べる腕がなかったことに気付くものはいただろうか。]
(70) seser 2016/08/18(Thu) 00時頃
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[みな、己が何であるか語る時間が訪れたのなら>>33 古い昔話をしただろう。 悩みもなく、ただただ遠く速く飛べることが楽しかった 第4幻想世界の鴎が、人間の世界にうっかり迷い込んだこと。 悩みを抱えて己を押し殺しながら人間と出会ったこと。 その姿が痛々しくも、力強くて。興味をおぼえてつついたこと。 決断したその大きな背中が、きらきらした瞳が羨ましくてしょうがなかったこと。 その無い物ねだりのせいか、迷い込むくらい遠くまで飛んだことが原因かはわからないけれど両翼が折れてしまったこと。 ]
(71) seser 2016/08/18(Thu) 00時頃
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それでも、歩いてみたくてさ。 君たちのような、目で世界を見たくてね。
[ぽうぽう、きらきら。 燐光を反射する、人間たちの目は、 やっぱり羨ましくなるほどとっても綺麗で。
そうやって話を締めた――…と思えば、彼らの姿はなかったか。]
(72) seser 2016/08/18(Thu) 00時頃
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なんだか真夏の夜にふさわしい清涼感あふれるエンディングですね
[ふと、坊主はそんな事を言う。 乗り合わせたのは偶然だった。それぞれの生き様を持っている者たちが、ひと時の不思議な体験を共有した。 ほんのわずかな交流であったけれど、それぞれの胸に灯火をもたらしたのだろうと坊主は思う。
その火はほんのわずかな輝きかもしれないけれど、彼らの行く先を確実に照らしていく。 この先に困難が待ち受けていたとしても、彼らは今日の事を思い出して乗り越えていくのだろう。 一人ひとりが前を向き、背を伸ばして歩いていく。実にすがすがしいではないか]
さて、わたしも帰りますか。 まだ、しばらくは忙しいのだから。
[凝り固まった肩を大きくぐるりと回すと、坊主は大股で歩いてその場を後にした。**]
(73) vitamin-girl 2016/08/18(Thu) 00時頃
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ばいばい。
(74) seser 2016/08/18(Thu) 00時頃
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[黄色のくちばしを動かして、 真っ白な羽毛はぴょんっと次の停留所で降りる。 終点まで買ったつもりの切符に、 ここの駅名が浮かび上がるのはなんだか癪だけれど。
ここが、俺の。パラチーノの終着点。残りは自分で歩くさ。 1歩、2歩、3歩。 それ以上歩いても、今夜の事は、きっと忘れないさ。**]
(75) seser 2016/08/18(Thu) 00時頃
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─法隆寺─
[手水舎の傍らに佇み、檀家さんと話すその姿を見る。何やら包みを受け取っているようで、その腕には重そうな時計が揺れる。]
ふふ、君は一番第四次空間から遠い人間かもしれない。 でも、君のような人間がこちらに来てくれたら 俺はとても嬉しいけどね。 その時が来るのを待っているよ。
[蝉の鳴き声を背に、その光景を見送った。]
(76) miduno 2016/08/18(Thu) 00時頃
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― 後日談 ―
[スクーターに座った秋夜の前にちょこんと座り、>>62 吹き抜けていく風にアチャポは目を細めました。 秋夜の愚痴が同意を求めたなら顔をひょいと上にあげます。]
ねー。
[ブロロロ…と鳴り響くエンジン音と振動に、 ぴょこんと時折ぴょこんとはねました。]
(77) 襟 2016/08/18(Thu) 00時頃
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