190 【身内村】宇宙奇病村
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全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ナユタが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
亡霊
今夜、人狼に殺された人は人狼になる。また、襲撃を実行した人狼は命を落としてしまうだろう。人狼となった者は報復行動を行わない。ただし、命拾いをしたならば人狼にはならない。
一匹狼は亡霊を作らない。
現在の生存者は、ミツボシ、イースター、シルク、ヤンファ、ワクラバ、ワレンチナ、アシモフ、エスペラントの8名。
VRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRR!
[唐突な警告アラームが鳴った。
無反応になっていた管理AIの声がノイズ混じりに復帰する。途切れ途切れの声が報せる、注意レベル中の上。]
『注意レベル6です。次元航法装置にトラブルが発生。修理を必要とします。
修復が完了するまで次元航法を行うことは出来ません。繰り返します……』
(#0) 2016/05/16(Mon) 00時頃
『船内もしくは船外で異常事態が発生した可能性があります。船員の無事と、各機関のチェックをしてください。』
[続くアナウンス。コンソールルームで見られる船内部マップには、注意を促す印がいくつも出ている。次元航法装置、動力部、一部電子回路などなど……。
それらの微細なエラーが重なって起こっているようだ。早急に致命的という程ではないが、このまま航行は出来ない。]
(#1) 2016/05/16(Mon) 00時頃
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― コンソールルーム ―
[アナウンスがあるやいなや、全速力でコンソールルームへ駆けつける]
なんだと! ありえない! 何が起きた!
[すべてチェックしたはずだ。全階層においてオールグリーンだった。予期せぬ不具合がこんな同時多発的に起きるものなのか!]
[コンソールルームにいるもの、あるいは新たに入ってくる者に向かって叫ぶ]
すまない、私の力不足ですぐに原因が解明できないが、現在試みている!
(0) 2016/05/16(Mon) 00時頃
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ヤンファは、コンソールを複数台同時に使用し、あらゆる箇所のエラーを書き出している**
2016/05/16(Mon) 00時半頃
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― → コンソールルーム ―
――――、
……どこから手を付けた物やら、って感じだ。
[コンソールを見て、無表情で呟く。 実際のところ、眩暈を覚える程に悲惨な状況。 混乱はとても避けられないが、]
ヤンファお姉様、手伝うよ。 先ずは、船内の環境維持、皆の安全に関わるところから優先……で良いんだよね?
[それでもエンジニアとしての義務感で、手元にワーク用のホログラムウィンドウを複数展開する。 システム的な面での調査についてなら力になれるはずだ。]
皆は……無事?
[誰がこの場にいて、いないのか。 それを把握しきる余裕も無い。]
(1) 2016/05/16(Mon) 00時半頃
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警報?!なんだこりゃ、どうなってラ?!!
[ノイズの入ったアナウンスを何とか聞き取る。]
船員の無事チェックって、なんだなんだ!ええいモニタ、バイタルチェック!
[声をかけるとヴィジョンモニタが現れ、現在の隊員達の心拍数が列になって表示される。一人だけ数値がおかしい人物がいる。ナユタだ。 それを見て全員への通話をオンにする。]
各員へ連絡!緊急事態だとは思うがナユタを探してケれ、生命維持に問題が出てる可能性がある!繰り返すぞ、ナユタを探してくれ。 ぼくも探すから医務室を一度空ける、見つけたら連絡をよこしてケれ。状態によっては医務室に運ぶことを優先だ。
[そう皆に伝えて医務室を駆け出た。**]
(2) 2016/05/16(Mon) 00時半頃
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― 回想:警告アラームが鳴るすこし前・シルクの個室前 ―
[ドアを軽くノックし、一声かける]
郵便だぜ、キューティ。ドアに添付する。 まぁ、暇なときにでも読んでくれや。
[糊付けされた白い封筒をマグネットでドアに留める]
(3) 2016/05/16(Mon) 01時頃
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― 封筒の中身(>>3) ―
ハローCQ。 この航海も残すところ数十時間。名残惜しくて、船外活動中に、 目に留まった惑星を撮影しておいた。データを同封するから、暇なときにでも見てやってくれ。我ながら良く撮れたと思う。
この船旅は、予定よりも多くのものを得ることができた。目的の物はもちろん、それ以上のギフトをな。中でも大きいのは、シルクの成長が見れたことだと思う。自分では気づいてないだろうが、出発した頃とくらべて、一回り大きく成長してるぜ。(フィジカルな意味でなくな)
母星に戻って、同胞を驚かせて来い。そして、できれば二次調査にも参加してほしい。またお前と旅がしたい。
PS1 クルーを全員無事に送りかえすことができて嬉しい反面、もう一回りみんなとMa=havari=plamをぶらぶら探索したいと思う自分がいる。みんなには内緒にしておいてくれよな?
PS2 惑星の撮影データに、音楽データも入れて置いた。秘蔵のレガシーミュージック(古代音楽)だ。さっきは話ができなかったからな。よかったら聞いてやってくれ。
それじゃあ、またな。
ワクラバ=XX420
(4) 2016/05/16(Mon) 01時頃
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― コンソールルーム ―
おい、注意レベル6とはどういうことだ?一体何が起きたっていうんだ? 次元航法装置にトラブルって――すぐなおるんだろうね?
[コンソールルームに入ってくるなり、周囲を見回しながら―しかし専門外の機械のことは皆目見当がつかない―冷静を装いきれない早い口調でそう捲し立てる。 警報の鳴り響いた瞬間、ワレンチナは未だ水槽の前にいた。現段階では倉庫の空調や水質維持のシステムに影響はない様子だったが、非常時を報せる赤い照明の点滅は必要以上にワレンチナの不安を煽った。]
僕に出来ることは――悲しいかな、何もないな。 何もないだろうけれど……、……?
[アシモフからの通話に、眉間の皺を深くする。]
……ナユタが?位置情報は!それも落ちてるのか? 全く――僕らも早く進化すべきだな。あらゆるトラブルに対処できる――までとは言わないが、せめて自分の位置くらいいつでもきちんと発信できるような、新時代の宇宙種に!
[言いながら、乱暴に前髪を掻き上げた。]
(5) 2016/05/16(Mon) 01時頃
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― コンソールルーム ―
おいおいおいおいおいおい!? どうなってやがる!?なんだってんだ、いったい!?
[慌ただしくコンソールルームに駆け入り、ヤンファの背後からモニターに表示されている船内部マップを覗き込んだ。おびただしいエラーの数々。一瞬、眩暈をおぼえるも、つづくアシモフの言葉に身体が熱くなった。ぐずぐずしている時間はない]
ナユタだな!オーケー、手分けして探すぜ、ワレンチナ。10秒周期でヤツの個人端末にアラームを送る、聞き漏らすなよ?ついでに設備のマクロな物理異常も要チェックだ。
[バングル型端末から、ナユタの端末へアラームを送る。身に着けていれば音声で居場所を知らせてくれるはずだ]
(6) 2016/05/16(Mon) 01時半頃
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[船体で起きた物理的事故。ナユタはそれに巻き込まれて意識不明に陥った。この時は、まだそう思い込んでいた**]
(7) 2016/05/16(Mon) 01時半頃
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― 医務室 ―
[突然の警報に身を竦ませる。 思考の停止は一瞬だけだった。 スムーズに頭が回り出し、身体が自然とそれに従う. ――トラブルがあったらもう少し混乱すると思っていたけど。 そんな事を考える余裕があるくらい冷静だ、いやむしろいつもよりも調子が良いかもしれない]
[医務室から飛び出しながら、船内にサーモスキャンを走らせる。 異常はすぐに見つかった。 船外活動準備室。 身体を横にした姿勢で、床に伏している。何度スキャンしてもその姿勢のまま動かない。 これがナユタだとすれば普段より微小な体温の低下が見られる。 全船員へ向けてこの情報を発信し、シルクは船外活動準備室へ駈け出した]
(8) 2016/05/16(Mon) 02時頃
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[ワクラバの声>>6に、目を合わせて頷いて見せる。]
聴力に自信があるわけじゃあないが、最善を尽くそう。 ……物理異常?考えたくもないな!……それじゃ、ともかく、僕は右翼側を。
[言い言い、コンソールルームから退室しかけて、はたとイースターを振り返り。]
……こういう時、Ollovaが役に立つのかもね。 勿論、現段階でOllovaを船内に一斉に放って……なんてことは無理だって、わかってるんだけど。
(9) 2016/05/16(Mon) 02時半頃
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ワレンチナは、イースターとヤンファを間違えて1人でその場で頭を掻きむしっている
2016/05/16(Mon) 02時半頃
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― 船外活動準備室 ―
ナユタさん!ナユタさん!
[床に倒れたまま動かない、青年。 その周囲にはクリーム色のキューブが散らばっている。 端末のアラーム音を聞きながら青年の横にしゃがみ込み、肩を強く叩きながら声を掛ける。 が、返事はない。 呼吸はやや浅く脈もやや弱いが、生存を確認できて小さく安堵の吐息を漏らす。 背中にしょった簡易検査キットを作動させる。 数十秒、その時間で幾つかの異常に絞り込める。 はずだった]
[室内にエラー音が響き渡る。 簡易検査キットのモニターに表示されたのはただ一行のみ。 【異常なし】]
(10) 2016/05/16(Mon) 02時半頃
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イースターは、表情に出ないだけで動揺の最中なので、間違われた事には気付かなかった。
2016/05/16(Mon) 02時半頃
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[準備室の扉が開く。 次に辿り着いたのは誰だったろうか]
[見上げる透明な瞳が不安で揺れていた。 微かに震えるその小さな身体が未知の病に侵され始めている事。 その事実を知るものは、*まだ誰もいなかった*]
(11) 2016/05/16(Mon) 02時半頃
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[瞬間、端末に着信。 はっとして腕のバングル型端末を確認する。シルクからだ。]
……ワクラバ!
[名を呼ぶや否や、船外活動準備室へ向かって駆け出し――たかったが、ワレンチナのソールの簡易重力調整装置にも何らかの異常が発生したようで、思い切り踏み出した一歩はふわりと弱々しく空を切る。]
全く……もう!
[苛立ちを隠せない様子でもたもたと廊下へ出ると、壁に備え付けのスライド式グリップ・バー移動装置に手をかける。速度設定を最大まで上げながら、ワレンチナは文字通り滑るようにして船外活動準備室へ向かっていった**。]
(12) 2016/05/16(Mon) 02時半頃
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[ワレンチナの掛け声に、自身も端末を確認する]
船外活動準備室!?
[予想外の場所に面食らうも、疑問を挟む余地はない。ブーツを低重力に設定し、器用に廊下の壁を蹴り渡りながら、船外活動準備室へと向かう。重大事故に巻き込まれるような場所でない。一体なにがあったのか、まったく予測がつかないでいた]
(13) 2016/05/16(Mon) 02時半頃
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― 船外活動準備室 ―
[準備室の扉が開き、ワクラバが飛び込んできた]
シルク!ナユタは!?無事か?
[床に倒れているナユタ。その横にしゃがみ込み、こちらを見上げているシルク。その瞳に浮かぶ不安の色も、身体の震えも、この緊急事態への緊張からくるもの。ワクラバは、そう判断せざるを得なかった。ナユタの首筋に手を当て、脈を確認する]
……生きてるな。ならオーケーだ。 へへっ、よぅ、でかしたな、キューティ! アシモフに容体も伝えてくれ。医務室でスタンバってくれるはずだぜ。今にワレンチナも来るだろうよ。
[左手でナユタの脈を見ながら、右手で励ますようにシルクの背を叩いた**]
(14) 2016/05/16(Mon) 03時頃
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― コンソールルーム ―
(>>1) イースター! 助かるよ。そうだね。まずこの差し迫った身の危険というものを排除しなければいけない。誰が無事かはわからない! 現状、いつ生じるかわからない各エリアでの異常動作を検索するのに手がふさがっているんだ。
[人間は簡単に死ぬ。機械というものは、幾重も重ねられた安全策によって万が一を取り除くが、そこで行っているのはシビアで紙一重のパズルなのだ。重力発生装置が急に出力を上げれば、人がトマトピューレか何かになるのはたやすい]
[聞こえてくる音、やりとり、それらからナユタに何かがあったということがわかる。船外活動準備室にあるマイクとカメラをオンにすると、そこでのやりとりがなんとなくわかった。なんとなくなのは、私までもが彼を心配している暇というものがなかったからだ。
それでも、心拍数は高まる。共に旅した仲間に、何か危険が及んだ。そのことが極めてショッキングであるし、我々の命もまた同様にその危険のさなかにあるという事実を知らしめているからだ。
だからなおさら、私は持ち場を離れるわけにはいかなかった]
(15) 2016/05/16(Mon) 06時頃
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[レポートパッドに書き出したエラーと、dumpしたログファイルを見比べると、エラー発生タイミングは逐次的に発生している。色鉛筆か何かで端っこを塗りつぶしていくかのように、一つ一つエラーが起きている。そしてそれはすべて皮相的な、深刻なエラーではない。酸素供給装置が停止してしまうようなフェイタルエラーではない。どれもこれも、エラーの起きている回想がここまで浅いというのは極めて興味深い。この異常性というのは、ローストビーフを、北京ダックか何かみたいに外側のよく焼けた部分だけそいで、肝心のまだロゼ色の部分をあえて手つかずにしているかのような不気味さを持つ。
そしてその浅いエラーが逐次的に――しかしあまりに無数に引き起こされていながらも、アラートをすぐに吐かなかったということも全く異常なことだ]
[そこまで考えて、ヤンファは声を上げる。元々の高い声もあいまって、それは悲鳴に近い]
あああああああ、なるほどわかったクソ!! しかしそんなことがあっていいのか!
(16) 2016/05/16(Mon) 06時半頃
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[しかしそこからは思いとどまる。その最も疑わしき犯人をヒステリックに叫んでしまえば、クルーに不要な動揺を与える可能性があるし、それ以外の可能性が全くゼロではない。
ヤンファはコンソールルームにいる者だけに伝わるよう、そっと話した]
これは、AIがやったんじゃないか?
エラーの発生があまりに広域すぎるし、エラーの発生原因がどれもシステムの根幹にまで作用していない。それはつまり、簡単な物理的トラブルで生じたものではなく、何かが船内――むろん比喩だが――をひっくり返して回ったということになる一方、根幹に触れられる深さまでアクセス権限を持っていないということを示唆している。
事実、すべてのエラーはAIが許されている階層までで引き起こせるものだ。
この説が正しければ――、一度AIをシステムから切り離さなければ、いくら直しても意味がないということになる。
(17) 2016/05/16(Mon) 06時半頃
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ヤンファは、血走った目でログファイルを見ている**
2016/05/16(Mon) 06時半頃
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-コンソール・ルーム-
[けたたましく鳴り響くアラートを前にして、ワタシは立ち尽くしていました。アンドロイドでありなから、ワタシと、この船に使われている技術は余りにも違いすぎて……いえ、最初からワタシには、そのような特別な技能など与えられていなかったのです。ワタシはただ、そこにいることを求められただけでした。 今この場に置いても、そうでしょうか? それは違います。 ワタシには、ワタシの与えた役割がありました。 雑用です。 言いつけ通りに、ワタシはナユタ様を探しに駆け出しました。
不安という機能は、いつも傍らにありました]
(18) 2016/05/16(Mon) 08時頃
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-船外活動準備室- あああ
[医務室に運ばれるナユタ様のその姿は、どうしてもワタシを作った人達の最後を連想させました。ナユタ様がなぜお倒れになったのか、専門的な知識を与えられなかったワタシにはわからないはずです。ですが、予感がありました。 ナユタ様は、ワタシを作った人たちと同じ理由でお倒れになったのかもしれません。
照れ、という機能を思い出します。 楽しみ、という機能は内に閉じ込めておくことが出来ませんでした。 ワタシは、今すぐにでも皆様にあの星の事を、どうしてワタシを作った人達が居なくなったのかを伝えるべきです]
あああああ
[ですが、ワタシは、ワタシを作った人達を殺した病気よりも、皆様と過ごしたこの船旅の時間をなくしてしまうことの方が、怖いと思ってしまったのです]
あああああ
[ワタシの判断は、伝えると決めているのに、名前も知らない機能がそれを拒むのです]
(19) 2016/05/16(Mon) 08時半頃
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見つかったか、そうか。
[ナユタを船外活動準備室で見つけたという報告を受け、ひとまずは良かったと。]
……異常無し?なんだって。だってバイタルサインは……。
[出しっぱなしの各員バイタルチェックウィンドウを改めて確認する。 ナユタの波は、先に確認した時と全く変わっていない。つまり、低ラインで安定している。]
なんだこりゃ……寝てるだけか?
[そうは言ってもこの騒ぎの中寝てるだけというのが異常だ。とにかく医務室に運んでもらって、自分も戻ることにする。]
(20) 2016/05/16(Mon) 09時半頃
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[警告アラームだ。 先ほどの彗星の接近によるアラームとはまた違う。 注意レベルは中の上。]
おや…… はあ。雪竇さんの抜け道に何ぞあったとな。 どうなっとるんかいのぉ。
[管理AIがノイズ混じりに次元航法装置の故障をしらせている。 その後すぐに、機械の体がアシモフからの通話による音声情報を脳に伝える。ナユタの捜索に「あい」と返事をして、車輪の足の速度をあげた。 ナユタを探しに行く途中、ぽつりと]
「苦しそうにのたうっておる」、か。 のたうちながら、助けてくれとでも 言われておるのかのぉ……。
[ナユタが見つかったのは、船外活動準備室だった。]
(21) 2016/05/16(Mon) 11時半頃
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― 医務室 ― [運ばれてきたナユタを寝台に寝かせてもらい、まずは全身を目と耳と鼻で確認する。それからオール・チェックの指示を出し、寝台を半透明の隔離膜で覆った。]
キットで異常無しってナら透過光での徹底チェックだ。急を要する容態じゃなさそうだけど……。
[GOサインを出すと同時に隔離膜の中に一瞬赤いフラッシュが起こる。すぐに複数のヴィジョンモニタがアシモフの周りに現れ、ナユタの状態を数多くの数値とグラフ、映像で映し出した。]
……。 ……シルク、血液検査だ。アナクロな方法で再確認シる。
[アシモフの内心は動揺でいっぱいだった。助手に採決の準備をさせながら、自分は改めて患者の体の部分部分を詳細に診察していく。体に乗って顔を寄せる。その鼻と耳を使って、アシモフは今までいくつもの微細な病巣を発見してきた。]
(22) 2016/05/16(Mon) 12時頃
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[船内放送でいまだに時折鳴るエラー音が耳障りだ。その度にAIがノイズを伴って何事が伝えようとしてくるが、邪魔で仕方ない。そうだ、この音のせいだ。この音のせいで]
……何も、見つからない。
[睡眠状態なだけと言っていい。それが今後どうなるかは保証できないが。]
KleineLevin症候群が近い……?だけどそラも違う、臭気の変化が無い。眠り病……って言っても隊員の履歴とヘルスチェックは搭乗前にしっかりやってあるゾ。こんな急に発症するなんて。原因だって何があるっていうんだ。調査中に未知のものに感染……?Pavr=opetyでの調査は入念に防護服を着て行った。感染するわけがない。なんだ、何がある……。
[アシモフはナユタの体の上で、首を下げてぶつぶつと悩んでいるだけで時間が過ぎていった。]
(23) 2016/05/16(Mon) 12時頃
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― 船外活動準備室 ―
[船外活動準備室の床に、ナユタは倒れていた。 シルクもアシモフも急な事態と謎の状態に困惑しているようだった。 コンソールルームでは、今もヤンファが原因を探し、各エリアでの移乗動作を検索してくれている。 トラブルの原因や今後次第では連鎖的に他のエリアに影響が出るかもしれない。 室内にはエラー音。]
ほお?異常なしとはこれ如何に。 怪我をしたわけでもないと。
[些細な疑問にいきあって首をひねっているかのような調子で老人は言った。 機械のこの体は脚部腕部のパーツの伸縮も可能だし、揺れも最小限。ある程度の重量にも耐え人間の腕力に引けを取ることもない。皮膚もなければ残りの肉である脳は、防護服の中にあるに等しい。]
どれ、那由多さんは動かしても大丈夫な状態かの。 医務室に運んでしまおう。
忙しくなるのでなぁ、ここは邪魔にもなる。
(24) 2016/05/16(Mon) 13時頃
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[アンドロイドのミツボシが言葉にならぬ声をあげている。 シルクの透明な眼は、不安げに揺れている。 老人の嗄れ声は、急に大きくなった。]
喝!
[そしてまたいつもの調子に戻り]
心を乱してお勤めなど出来ようものか。 まずは一度、落ち着かれよ。 ほれいこうか、シルクさん。
[運ぶ間もシルクが簡易検査を続けるのならそれを任せた。]
(25) 2016/05/16(Mon) 13時頃
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>>25
[突然聴覚を揺らした一言で、フリーズしかけていた思考に再起動がかかりました。声の方を見ると、エスペラント様がいつもの調子で佇んでおりました。エスペラント様は大変個性的な容姿をされています。ワタシには彼が見せる表情の変化などはとても見通せません。ですが、エスペラント様の変わらぬ容姿が、ワタシを却って落ち着かせてくれるのです。 ワタシのいた星の、あの病気のことを伝えるべきか、ワタシにはまだ判断がつきません。 ですが、ワタシにはまだ出来ることがあるのです。ワタシがワタシに課した、雑用という役割をこなさなくてはなりません。 ワタシの足は自然とヤンファ様のいるコンソールルームへと向かっていたのです。
ワタシはこの機能を逃避と呼ぶことに、その時は気付いておりませんでした]
エスペラント様、ありがとうございます。 ヤンファ様の元に向かいます。
[駆け出す前にエスペラント様に一礼して、ワタシはこの場所を後にしました。そのつもりはないのに、逃げ出すみたいに気持ちばかりが急いていました]
(26) 2016/05/16(Mon) 14時頃
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[母星の連中は、機械の身体に心は宿らないとぬかしやがる。ふざけやがって。いまのこのミツボシを見て、おなじことが言えるか?]
おい、落ち着けって······
[やっと言葉が出た矢先だった。先生の渇が室内に響き渡った。あの掃き溜めで、泥のように沈んでた俺の意識を引き上げてくれた、あの渇だ。思わずこっちの背筋ものびちまう。気づけばワレンチナも到着していた。どうやら、俺も冷静じゃなかったらしい]
勢揃いじゃねーか、ありがてぇ。 先生、ワレンチナ。ナユタを医務室に頼む。重力制御がイカレちまってるみてぇだ、注意しろよ?
[コンソールルームに通信ヴィジョンモニタを送る] ナユタ確保。生きちゃいるが、意識がねぇ。エスペラント、ワレンチナ、シルクが医務室に搬送する。ミツボシがそっちに向かった、使ってやってくれ。俺は設備のチェックと修復に回る。優先度が知りてぇ。ヤンファ、イースター、指示を頼む。
なにしろ手が足りねぇ。そっちから応援出してもらうことになるかもな**
(27) 2016/05/16(Mon) 15時頃
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― コンソールルーム ―
(>>15)
取り急ぎ、各室とも気圧や気体配分は許容範囲内。 重力制御がところどころ、エラー処理の過負荷でハード的な影響出てるかも。 モニタリングは継続稼働しているようだから、どこもデッドエリアにはなっていないはずだけど… ああ、生きた心地がしないったら。
[自身が調べた分の結果は適宜ヤンファに連携する。 理不尽なゲームのような、ドアを開けたら即死、というエリアは現状無さそうだ。 その確認を進めるだけでも、いちいち胆が冷える。]
ドアと対災隔壁の制御系監視でさっきからWARN吐きまくっているのが気になるけど…… 今そっちに構ってもイタチごっこかな。
[船内を移動する皆の身に危険が無ければ良いのだが。]
(28) 2016/05/16(Mon) 18時頃
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……生ログと睨めっこなんて、どれだけぶりやら。
[軽微な障害分析であれば、今時はAIの方で勝手にやってくれる。 エンジニアは結果を検算するくらいのものだ。 しかしこの状況でそれがアテになるとも思えず、技術屋としての勘に頼らざるを得ない。]
(29) 2016/05/16(Mon) 18時頃
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(>>17)
え、そんな… さすがにそれは……
――ああ、でも。有る、の …?
[ヤンファがそっと告げた『犯人』の目星に、意外ではあるが思い当たる節もある。]
…確かに。 ちょっと、行儀が良すぎる。
[自らの経験から、『壊され方』を分析した所感だ。 想定外のバグによる不均一も、人為的なクラッキングによる悪意の残滓も、見受けられない。 ならば、ヤンファの述べた見解が説得力を持つ。]
なんでAIが……ってとこまで今掘り下げる余裕は、無いか。
[真因の追究は重要だが、今は被害の拡大を防ぐのが先決だ。]
(30) 2016/05/16(Mon) 18時頃
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(>>27)
[船外活動準備室から通信が入った。]
……オーケー。 ナユたんは医務室の皆に取りあえず任せよう。 医務室の環境保全には気を配ってモニターしておく。
[ナユタの事は心配だが、こちらからできるのはその程度だ。 相も変わらずの無表情なので、ともすれば冷たく響いてしまったかもしれないが。]
次元航法装置復旧の目途はまだ立っていないけど…… 動力室が船の心臓である事には変わりないから、見るならまずそこかな。 物理的な損傷が無いか点検してもらえる?
それと、AIに制御を任せてた機能を順次マニュアル運転に切り替えていく事になりそう。 機械が誤動作を起こさないか現場で確認してもらいながら、こちらでモードを切り替えていくから…… 細かく連携しながら進めていこう。
(31) 2016/05/16(Mon) 18時頃
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イースターは、「……で、良いよね」とヤンファに視線を*向けた。*
2016/05/16(Mon) 18時頃
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― 船外活動準備室 ―
[重力制御が不安定という忠告(>>27)に、エスペラントは声で了解を示し、次いで両の目玉をワレンチナの方へ向けた。]
ほうか。重力制御にまで影響が出とると…… どれも順調に回復したとしてじゃ。 定刻通り次元航法を使うのは最早無理じゃろうな。
……ではワレンチナさん。 そちらがわを支えてくださいますかいなぁ。
(32) 2016/05/16(Mon) 19時頃
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[ワクラバの星の現状は、エスペラントも聞き知っている。
今や、La=Sta=Demonicに頻繁に通うわけにはいかぬ身分となってしまったが、先生とエスペラントを呼ぶあの教え子こそが、エスペラントにとっての未だ捨てきれぬ欲に近しいものである。
あそこは、貧乏している星だった。 エスペラント達僧侶は、金銭的なも貧しさや持ち物や資源の乏しさだけで貧しいと決めることはない。 繰り返される紛争や、無力にも苦しみながら死んでいった者の数、汚染されたスラムで泥を啜り暮らす人々の顔。 なにより、そこに暮らす者達の、己が不幸への嘆きこそを、貧しさとして捉える。
船外活動準備室から出る際にエスペラントは、「時間は待ってはくれない」(>>1:10)と言った若者の顔を思い浮かべた。]
(33) 2016/05/16(Mon) 19時頃
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― 医務室 ―
[医務室に到着し、ワレンチナと共にナユタの体を寝台に寝かせた。 ぴくりとも動かずに横たわるナユタの上にアシモフがのぼり、しきりに顔を近づけて検査をはじめている。]
まるで眠っておるようじゃ。
[ぽつりとつぶやくうちに、AIによるノイズ混じりのアラームが聞こえた。]
……こりゃ、帰り道はもう少々かかりましょうな。 シルクさん、あちこち一段落したら、 わしゃ、あんたさんにメンテナンスもお願いせにゃあ。
(34) 2016/05/16(Mon) 19時頃
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[続々と船外活動準備室に集まってくる、足音、声。 それを呆けたように聞いていた。 ワクラバの励ますような言葉(>>14)も耳には入っていなかったかもしれない]
[シルクの意識を引き戻したのは異質の音。 脳と心を揺さぶるような、僧侶の上げた声(>>25)。 額に手を当て、小さく首を振る]
(35) 2016/05/16(Mon) 19時半頃
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(>>34)
……まさにその通りだよエスペラント老。これは眠っているだけ。少なくとも状態としては眠っているだキと同じだ。
[アシモフはひとまずそう結論づけた。]
もちろんこの状況で眠り続けるのが健常であればだけどね。原因はわからない。いつ起きるかも不明だ。何もせずともふっと目覚めるかもしれないし、そうでないかもしれない。……もちろん目覚めなければいつか衰弱する。そうなる前に帰還できるといいけれデ、修理はいつになるんだろうネ……。 目覚めさせるために手は尽くしたいが、下手にショックを与えて容態が急変したら元も子もないし、とにかく調べてみるしかなさそうだ。
[はー、困った。と呟いて]
ちなみにエスペラント老。こんな病状に心当たりはあるかい? ……いや、医者がそうでない人を頼ったら終わりかネ……。
(36) 2016/05/16(Mon) 19時半頃
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すみません、ありがとうございます。 異常なしと、言うことはキット内に登録されている病気・怪我の一切に該当しないということです。 つまり、ナユタさんは健康体と判断されました。 脳にも異常がないので動かしても大丈夫です。医務室で先生に精密な検査をしてもらいましょう。
[例え予定外の事ばかりが起きていて、何もわからなくても、動かなければいけない。 患者を目の前にして呆けていることは、助手とはいえ船医を任されているものがすることではない。 小さく、エスペラントへ頭を下げた後、すぐに今すべき行動に取り掛かる。 運ばれているナユタに並んで、シルクは再度検査キットを作動させた]
[表示される結果は変わらなかったが]
(37) 2016/05/16(Mon) 20時頃
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-コンソール・ルーム-
ワタシに何かお申し付けください
[コンソール・ルームに飛び込むと、中の状態を確認する暇も惜しく、ワタシは声をかけました。走る、という行為をひさびさに行ったせいか、体の排熱効率が悪く、各所から蒸気が吹き出ています。 思うにワタシは、これまで走るという行為を必要としてきませんでした。ワタシを作った人達はいつもワタシの近くにおりましたし、この船に乗ってから、その必要を感じることなどなかったのです。走る、というのはとても苦しい事でした。走っても走っても走り足りないような、不安がすぐに追い付いてきてしまうような気がして、こんなことはもうしたくないと思ったのです]
(38) 2016/05/16(Mon) 20時頃
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― 医務室 ―
[医務室に辿り着いたのならば、すぐにアシモフの指示(>>22)に従って作業を開始する。 採血針で血液を採取し、分析を行っている間に脳波の測定。 過去のナユタのデータも取り出して比較する]
血液検査の方は過去の結果と微細な変動はありましたが全て正常の範囲内です。 脳波の方は、α波の低下が認められるのみ。 入眠状態に見られる反応となります。
[結果を室内の全員に聞こえるように報告した]
ただ、肩を強く叩いたり耳元で名前を呼んだりの強い刺激にも覚醒することがなかったため、正常な睡眠とも言えない状態です。
(39) 2016/05/16(Mon) 20時頃
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[宇宙大慈大悲教会の僧侶達の船では、 操舵も医務も整備も…… 星を渡るのに必要な様々な役割を僧侶達がすべてこなす。
しかし。 持った役割を専門的かつ長期的に続けるというう事が無い。 役割は交代しなければならない決まりとなっている。
そして修行として彼らは仕事を転々と交代しながら学ぶこととなるのだが、その形式のため専門的に長けた分野を持たない。]
(40) 2016/05/16(Mon) 20時頃
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[更に言えば、この機械の体は、機械を超える人間の反射や、微細な感覚を必要とする技術については、人間に決して及ばない。 エスペラントは、アシモフが表示したヴィジョンモニタを「指でつまんで」引き寄せてデータを眺めてはいるが――]
百年船に乗っておるが、 残念ながら愚僧もこんな病状は見たことがない。 「終わり」とはまた、アシモフさんはせっかちじゃなぁ。
[宇宙では様々なことが起きた。助からない者もいれば、助かる者もいた。 僧侶の182年間の記憶の中に、ナユタに似た症状は一切なかったのである。]
そうじゃのぉ。叩き起こしてどうなるとも分からん。 好い船員じゃ。 無事に帰ってもらわにゃあ。
(41) 2016/05/16(Mon) 20時頃
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そうですね、こうトラブルが続いている時に身体に不調などあったら不便でしょうし。 この後時間が取れ次第、エスペラントさんとミツボシさんのメンテナンスも行った方がいいかもしれませんね。 それと、全員のメンタル含めた体調のチェックも。
[エスペラントの言葉(>>34)に小さく頷いた]
(42) 2016/05/16(Mon) 20時頃
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(>>41) ははっ、すまないね。根が短気なもんでネ。 しかしエスペラント老でも見たことがないとなると……。
[少し考え、シルクの報告を聞く。]
(>>39) オーケイオーケイ、わかった……ありがとう。 つまりこいつは、一切合切、原因不明症状不明の「何かしら」ってことだ。病気かもしれないし、ナユタの体質かもしれないし、もしくは他の何かかもしれないってことだ。
[よし、と一拍置いて]
そうとなったら未知の病かもしれない患者の傍に医者以外を置いておけないネ。みんないったん出てってくれるかい。ナユタは保護空間で包んで隔離し、ぼくとシルクで管理する。ひとまずは医務室に寝かせておくが、長引くなら個室に移さないとネ……。保護膜の外からの面会は可能だ。呼びかけてくれるのも大いに結構。
シルク、生命維持の準備をしてケれ。栄養管理の点滴とかそのレベルのものでいい。容態が変わるまで多分手はかからないだろうさ。
[決めてしまえばてきぱきと指示を出し、運んでくれた面々には礼を言いつつも医務室から追い立てるようにした。]
(43) 2016/05/16(Mon) 20時半頃
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なんせここは、わしら、だぁれも知らん未開の宙域じゃ。 一人でほっぽりだされちゃかなわんような、 わしらの知る理屈がまともに通用するかもわからん場所じゃ。
じゃからの。 頼ったら終わり、などとは言いなさんな。 頼れるものはなんでも頼って、 あんたさんには那由多さんを起こしてもらわにゃ。 皆、あんたさんの腕を信用しとる。
[皆一旦出ていってくれと言われてエスペラントは納得し、車輪の足は医務室から出ていかんと、すい、と進んだ。 仕事はいくらでもあるのだ。]
(44) 2016/05/16(Mon) 20時半頃
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(>>42) そうだな、手が空いてる者から全員オール・チェックを行おう。このクソッたれなアラームがさっさとおさまればいいんだけどネ。 はー、忙しくなりそうだ。
(45) 2016/05/16(Mon) 20時半頃
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なにが起きるともわからんのなら、 まずは皆が万全でなけりゃあ。
それに。 次元航法が使えるようになるまでは 自然、船旅は長引きますのでなぁ。
[シルクの小さな頷き(>>42)に、老人は朗らかに返事をした。 そうして医務室を、水槽頭の車輪足は出て行った。]
……昔の船旅は、そりゃあ長かったもんですわい。 懐かしいのお。
(46) 2016/05/16(Mon) 20時半頃
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はい、承りました。
[アシモフの指示(>>43)を受けて即座に動き出す。 点滴用パックを設置して、ナユタへと接続。 在庫の品質確認。 そして、万が一悪化した場合に対応する準備を]
[一通りの作業を終えナユタの状態確認を行った後、小さく息を吐きアシモフへと声を掛ける]
先生、ボクの担当は何時も通りメンタルチェックの方で良いですか?
(47) 2016/05/16(Mon) 21時頃
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(>>46)
……長引かないことを祈るよ。
[アシモフの言う通りに医務室を出ていってくれるエスペラントの言葉に反応するように呟く。自分が本当に長引かないことを願っているのかわからないままに。]
(>>47)
ああ……いや、出来たら今回は二人で全部診ていきたいネ。なにせぼくの分と、君の分も必要だから。 まあ、時間と体力が許せばだ。手が回らない分はお願いするかもしれないネ。
(48) 2016/05/16(Mon) 21時頃
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わかりました。 そちらの方の準備もしておきますね。
[アシモフ(>>48)に対してそんな返事を返した。 その後に大きく一息ついて]
でも、やることがあって良かったです。 不安なんでしょうか?誰かと一緒にいたい気分なんです。
(49) 2016/05/16(Mon) 21時半頃
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[イースターが、普段通りの鉄面皮で、淡々とナユタについての処置を告げる(>>31) 出会った当初なら、なんて冷たい女だ、と腹のひとつでも立ててただろうが―]
……なに、あのバカのことだ。 このまま、どうにかなって終わるタマじゃねぇよ。 うちのちいさなドクターたちも優秀だしな。 起きたらサボった分、こき使ってやろうぜ。へへっ。
動力室、オーケー。 うちの姫様が機嫌損ねてないか見てくるぜ。 異常なければ、そのまま各種機能をマニュアルに切り替える。 職人様の腕の見せ所ってとこだな。
[依然、緊急事態には変わりはないが、爺さんの一喝で腹を括った。荒波を乗り越えるのが俺の仕事だ。ヴィジョンモニタを開いたまま、動力室の中に入る]
(50) 2016/05/16(Mon) 22時頃
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(>>49) ふうん、君がそんなことを言うのは珍しい気がするね。まあそれも一般的なことだヨ。トラブルの中では何かしていた方が落ち着くというし、孤独は不安を助長させるからね。真っ当真っ当結構結構。 幸いにして君は万能型で優秀だ。何だったら今はエンジニア連中の方が手を必要としてるだろうス、先にそっちを見てきたっていいんだよ。
(51) 2016/05/16(Mon) 22時頃
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― コンソールルーム ― (>>28) OK。いい勘してるね、各装置の温度がじわじわと上昇してる。アラートは吐いてないけど時間の問題だ。このままほっとくとマズい。ヤバそうなものがあったら容赦なくシャットダウンしよう。
(>>30) [船内の情報網自体はイースターの方が詳しい。AIについてはなおさらだ。だからこそ彼女に否定してほしいかった――AIのトラブルは、あまりに致命的だからだ]
そうなんだよ。初等プログラムで習うカプセル化のたまものだねえ。だから、すごくいやな感じ。これはつまりAIが、”いまのところ”自分の手の届く範囲でしか破壊活動が行えていないだけだ、とも考えられる。
(52) 2016/05/16(Mon) 22時頃
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(>>27 , >>31) [モニタに映るワクラバ、そして準備室を見る。 何か致死性のあるトラブルがあったわけではなく、緊張がほんのわずかに解けるのを感じる。気になることはいくらでもあるが、できることは限られている] オーケー。何かメカトラブルに巻き込まれたようじゃないみたいだね。イースターの通りでいい。私からの指示は特にない、が、極力孤立しないようにしてくれ。全体的に装置が不安定で、いつドア開閉すらままならなくなるかわからないというのが正直なところだ。
いいか、一人にならないでくれ。いざというときに一人になると、誰しも弱くなるものだ。二人だとドアの一つや二つ、強引に開けられるかもしれないしな。
[念を押すように、重ねて強調した]
(53) 2016/05/16(Mon) 22時頃
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(>>50) ……しかし人数には限りがある。ワクラバ、気をつけてくれ。極力私も動力室のモニタリングをしているからな。各種配管の圧力、温度が妙に高い。しっかりメットをかぶってね。
(54) 2016/05/16(Mon) 22時頃
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(>>38) OK、ミツボシ。あんたには鬼ごっこの手伝いをしてほしい。私が上げたリストのエラーを、片っ端から規定値に変更していくこと。さっき直した値がいつの間にか元に戻っているが、AIたるお前の処理ならちょっとは追いつくだろう。できる? お前が頑張れば頑張るほど、"万が一"が遠ざかるんだ。持久戦だぞ。
[棒立ちになっているミツボシは焦燥しているようだった。こんな事態には当然慣れていないのだろう。参照できるファイル、過去の事例も少ないんじゃないか。 そう思うと妙に励ましてやりたくなって、作業の手さえ止めて立ち上がり、ミツボシの肩に手を置く]
頼むぞ、お前も一緒にこのトラブルを乗り切るんだ、ミツボシ。
(55) 2016/05/16(Mon) 22時半頃
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>>55
かしこまりました。ヤンファ様。
[こんな事態ですが、自分に出来ることがあるということがこんなにもワタシを救ってくれることにワタシは驚いていました。その経験がないので、精密作業などでどれだけヤンファ様の期待に応えられるかわかりません。しかし、体の大半が機械であるワタシは、確かに精密作業に向いているように思えましたし、疲れることがないのも、視覚情報を見落としにくいことも、ヤンファ様の指示をこなすための大きな利点に思えました。
ヤンファ様の手が肩に触れました。今ワタシが感じているように、頼もしいという機能をヤンファ様に与える事ができるでしょうか?
ヤンファ様にいただいたリストに、機能を集中させます]
(56) 2016/05/16(Mon) 22時半頃
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自分でも少し珍しことだと思います。 そうですね、航行機能さえ戻ってしまえばすぐにしっかりとした設備でナユタさんを検査することができますしね。 それでは、向こうに行ってきます。 何かありましたら、ご連絡くださいね。
[アシモフの提案(>>51)に同意して、頷く。 一度頭を下げてから、医務室の外へ向かった]
(57) 2016/05/16(Mon) 23時頃
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それと、ミツボシ、イースター。あ、手は止めないでいい。聞くだけ聞いてほしい。
[改めるように、二人の名前を呼び直す。私も作業を続けながらの会話だ]
私はこの船内を統括するAIを一度どうにかする必要があると思う。どうやら外部の通信をせき止めているのもこいつらしいし、はっきりいって決め打ちしてしまってもいいんじゃないかと思ってる。試しにダミーの再起動コードを投げても無視された。
原因はよくわからない。ハッキリ言って私にはわからない。彗星のあとにAIが沈黙したろう。あそこからすでにこのトラブルはきっと始まっていたと踏んでいる。彗星――私は彗星なんて初めてみたが、妙な彗星だったらしいし。まあ、彗星のせいでAIがどうにかする、なんてよくわからないけれど。
まあとにかく一旦この事態を収拾するには、AIの処理モジュールをぶっこ抜いてみるのが一番だと思うんだ。処理モジュールは――メインコンピュータに挿入されてるカードだな。
(58) 2016/05/16(Mon) 23時頃
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― コンソールルーム ―
[医務室を出て、コンソールルームに駆け込む。 壁に手を掛け、息を整えてから声を出す]
ボクにできることはありますでしょうか。
[その言葉の後にミツボシの姿(>>56)に気づき、声を掛ける]
すいません、緊急事態で後回しになってしまいまいましたが落ち着いたらメンテナンスをしましょう。 時間が出来たら連絡をいただけますか?
(59) 2016/05/16(Mon) 23時頃
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[オーケイ、とシルクを見送る。(>>57)
それからアシモフは、一人医務室で眠ったままのナユタを見つめながら考え事をした。
(もしかして、これは、チャンスかもしれない) (未知の、謎の病) (そこから船員を救ったとなれば、ぼくの功績は一躍注目されるだろう) (時間も稼げている) (帰還までの間にこの症状の正体を突き止めれば……!)]
(60) 2016/05/16(Mon) 23時頃
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― コンソールルーム ―
(>>50)
……ナユたんからは、この前カードで遊んだ時の勝ち分をまだ回収してない。 帰ったら払ってくれる約束だから……さっさと帰れるように、今は起きてる私たちが頑張ろう。
[モニタ越しに頷きを返す。]
お姫様がヒスってたら、ワクさんが引っ叩いてでも正気に戻してあげて。 ハードなプレイ、もといハードの方はワクさんの職人技を頼りにしてる。
[ワクラバの腕は、今回の旅の中で十分に理解している。 そんな彼が、自分のような小娘の指示に文句も言わず動いてくれるならば、]
ソフト面からのアプローチは任せて。
[自身もプロの仕事を示すだけだ。]
(61) 2016/05/16(Mon) 23時頃
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(>>59) シルク、ありがとう。向こうの整理はついたんだね? まずは君の意見を聞きたい。私が突拍子もないことを言っていないか。それが妥当なのか……。
[そう切り出して、AIが疑わしいこと、その根拠、モジュールを抜いて停止すべきだ、という話をする]
(62) 2016/05/16(Mon) 23時頃
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(>>38、>>55、>>56)
[コンソールルームに戻って来たミツボシへと向けたヤンファの指示に、異論などあろう筈も無く。]
こういう時は、鎮静するまで音を上げずに粘り強く食らい付くしか無い。 頼りにしてるからね、ミッちゃん。
[自分は作業を継続したまま、だけど片手の親指を上げてミツボシの方へと向けて見せた。]
さてさて。今日は徹夜仕事かな、これは。
[ホームでは慣れた物。 宇宙空間まできて何をしているのか、と思うと心が折れそうなので咄嗟に意識から外したが。]
(63) 2016/05/16(Mon) 23時頃
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― 動力室 ―
[一歩足を踏み入れて俺は眉を寄せた。得たいの知れない違和感。フェイスガードの裏で、頬の筋繊維がぴりぴりと震える]
……なんだ?
[入口正面に広がる耐熱透過樹脂の向こうで、美しい曲線を描く最新鋭のアークジェットが2台並び、その1台は今まさに勇ましい唸りをあげて駆動している。この獰猛なお姫様の世話を続けるうちに、この動力室はすっかり俺に馴染んだ。目をつぶっても、どこになにがあるかわかる。そのはずだった]
(>>54) ……ああ、確認した。たしかに普段よりも汗ばんでるな。 見たところ、大きな損傷はないようだが、念のため点検作業にはいる。最低限のな。メインジェットの稼働率を70%さげてくれ。
(64) 2016/05/16(Mon) 23時頃
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>>59
あ
[ヤンファ様にあてがわれた作業の合間、不意にかけられたシルク様の言葉に、一瞬、手が止まりました。ほんの少し前までにはなんの不具合もなかった提案が、何故か今になってとても恐ろしく感じられました。
ワタシの体を触られたら、もしかしたら、ワタシがこの船の仲間ではないと、知られてしまうのかもしれないのです。
いつの間にか、完全に手が止まっていました]
大丈夫です。メンテナンスの必要はありません。
[嘘をつきました。いいえ、必要があるのかないのか、ワタシにはもう判断出来なかったのです]
(65) 2016/05/16(Mon) 23時頃
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(>>54) オーケー。稼働率落としたよ。何か気になることがあったら何でも言って。今この場にはイースター、シルク、ミツボシ、あと私がいる。ワクラバ、あんたの観察で誰か一人が何かに気づけるかもしれない。くれぐれも気をつけてね。
(66) 2016/05/16(Mon) 23時半頃
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(>>58)
[動力室や医務室の状態をモニタリングする傍らで、経験則に基づく無意識化の論理的思考――という名の勘を頼りに厄介そうなプロセスを片っ端からkillしていく手は止めぬまま、ヤンファの見解に耳を傾ける。]
……今は状況証拠を優先すべき時だしね。 私はヤンファお姉様の意見に賛成だよ。
次元航法無しの帰路を考えると不安は残るけど…… 落ち着いて真因の分析と対策を練るためにも、今は一度、AIを船内システムから切り離すべきだと私も思う。
(67) 2016/05/16(Mon) 23時半頃
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ええ、一時的な措置ではありますが。
[ナユタについては、手短に回答。 続いてヤンファの問いかけ(>>62)に対して少し考えた後、言葉を返す]
物理的トラブルのセンは薄いと思っていましたが、AIですか。 確かに、その可能性は高いように思われます。 あまり考えられないことですが、あの彗星の接近によりミーム汚染が、いえ、今は原因についてどうこう言ってる場合ではないですね。
(68) 2016/05/16(Mon) 23時半頃
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(>>66) へへっ……女子勢ぞろいで見守ってくれるのかい? ワクワクするじゃねーか。
[普段通り手早く装備を整えて、整備用ゲートから内部に潜り込む。ヤンファの忠告が頭をよぎった。いくら馴染むといっても、閉じ込められちゃ、かなわねぇ。致命的な異変がないかだけ確認するつもりで、手早く点検作業を進めた。専用検査端末とコンソールモニタを通してコンディションをチェックし、ジェット本体と配管の状態を目視で確認する。]
……これといった異変はねぇな。 考えられるとしたら、アッチの次元航法装置か。 動作不良の負荷で、熱が籠ったかもな。
[隔壁の向こうに鎮座する次元航法装置に目を向けた。あの装置は専門的すぎて、俺にも扱いが難しい]
とりあえず、いますぐ姫様が癇癪おこすってことはなさそうだ。 一旦、動力室を出るぜ。誰か手の空いたヤツよこしてくれ。 合流して、マニュアル操作への切り替え作業に入る。
[あの妙な違和感に後ろ髪を引かれながら、動力室を後にした]
…へっ、大忙しだな。飯くってる時間もねぇか。
(69) 2016/05/16(Mon) 23時半頃
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[ミツボシの返事(>>65)に小さく首を傾げた。 先ほどまでと違う言葉。 ひょっとしたらこの状況に遠慮をしているのだろうか]
そう、ですか。 無理強いすることはできませんが、身体に何らかの不調を感じたりメンテナンスが必要と感じたら、遠慮せずにいつでも連絡をくださいね。 こんな時だからこそ、心身に異常があると大変ですから。
(70) 2016/05/16(Mon) 23時半頃
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[エスペラントと共にナユタを医務室に運び込んで後。 流石は傑物揃いの乗員一同だけあって、緊急時においての諸対応も鮮やかなものばかりだ――自分を除いては。
宇宙船乗組員として一定以上の知識と技術は当然備えているものの、AIや医療については専門外だ。ちょっとした機械の操作や応急手当ならともかく、今回の様な重大なシステムトラブルやナユタの昏睡のような事態になってしまえば、自分にできることは何もない。
自身を片手で抱き、もう片方の手の親指の爪を噛みながら、決して短くない時間、ただ皆の活動を見守ることしかできなかった。]
(71) 2016/05/16(Mon) 23時半頃
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>>70
かしこまりました。シルク様。
[ワタシを作った人達は大嘘つきでした。ワタシも嘘をつくのです。ですが、それが心苦しい事だとは思っていなかったのです。罪悪感という機能が働いています。この機能はどうしたら止まるのでしょうか? ワタシにはわかりません。或いは、シルク様なら、罪悪感の機能を止めることもできるのかもしれません。
止めていた手を動かせば、その時だけは、罪悪感の機能に裂くリソースを減らすことができるのです]
(72) 2016/05/16(Mon) 23時半頃
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(>>69) [動力室はかなりの心配だった。扱っているエネルギーが膨大過ぎて、ここに欠陥が入れば一瞬で吹っ飛ぶし、何しろ高温高圧の部分が多いため、それがささいでもあっという間に大きな欠陥へと波及するからだ] オーケーお疲れ。 次元航法装置……次元航法装置ね……。それについては正直、かなり時間的な余裕を見て確認しないといけない。そっちについては今は置いておいて、ワクラバの提案通り、各種マニュアル操作への切り替えを優先しましょう。
[しばらく逡巡する。 コンソールルームでのドタバタは置いておいて、今目下取りかかるべき作業は二つ。AIモジュールの取り外しと、各種マニュアル操作への切り替え。この二つを行えば、緊急性のあるトラブルはだいぶ回避できるし、この先の見通しが立つ――]
(73) 2016/05/17(Tue) 00時頃
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(>>67,>>68) オーケー。じゃあ、実行に移そう。
AIモジュールはコンソールルームのハッチ下、コンピュータルーム内にあるメインコンピュータ内部だ。
[そこまで難しいことじゃない。機械、電気の素人じゃなければ、難なくこなせる作業だ。ドライバー一本で行えるし、マニュアルを読む暇があればそれこそ素人でも行える作業。だが――]
(>>71) ワレンチナ! 悪いけど動力室の方に行って、ワクラバの手伝いをお願いできる? コンソールルーム側からサポートするから、きっとあなたでも行える。
[すみっこにいるワレンチナに声をかける。本当は、こんな緊急事態に手伝わせるのは酷だとわかっていたが、しかし本当に人手がないのだ]
(74) 2016/05/17(Tue) 00時頃
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AIモジュールの取り外しは、私が行おうと思う。 流れで私が仕切らせてもらってたが、イースター、ちょっと空けてる間お願いできる?
[どうもイヤな予感がする。 AIがおかしい、そう気づくのは簡単だ。 こんなやり方をすれば疑われる、AIがそのことに気づかないはずがないのだ。疑われないよう、ゆっくりと機械に異常を忍び込ませるほうが、ずっとずっと賢いやり方であるように思える]
[その不安に駆り立てられて、周囲の返事を待たずにメットをかぶり、コンソールルーム中央のハッチに手をかける。開けた瞬間、ぬるい風が立ち上がってくる。いつもはコンピュータのために、キンキンに冷やされているはずであるのに]
(75) 2016/05/17(Tue) 00時頃
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[何も出来ずに立ち尽くしているうちに、気がつくとワレンチナの視線はいつの間にかミツボシを追っていた。 人が設計して作り出したもの。自ら進化することをしないアンドロイド。生物専門のワレンチナの興味からは外れるところだ。だが――]
(君はまるで本物の人間のようだ)
[今日において、アンドロイドの感情表現は珍しくもなんともない。しかしそれはあくまで『対象の特定の反応に対する最適の反応』をセットされたか、あるいは繰り返し学習した結果に過ぎない。しかし、それでも。]
(76) 2016/05/17(Tue) 00時頃
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『――生物というものは。ワレンチナ』 『こう在りたいと願う姿に、常に自らを進化させてきた』 『自然選択説も用不用説も……、全ては、指向性進化論だ』 『我々人間だって、まだ進化の可能性を残している』
[父の言葉が脳裏によぎる。こう在りたい。こう在りたい。 そう願えば。]
(AIもまた、進化するのか?)
[妙な悪寒と興奮とが背中に走った。]
(77) 2016/05/17(Tue) 00時頃
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ヤンファは、杞憂であってほしい、そう願いながらコンピュータルームの低重力化に足を晒した**
2016/05/17(Tue) 00時頃
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[しかしてその一瞬の倒錯的な感覚も、跳ねる様なヤンファの声>>74に掻き消される。]
あ――ああ。 ……ああ、わかった。 すまない。指示されなければ動けないなんて……、本当に。 行ってくる。
[言うが早いがその場を後にする。 ひとりになって移動しはじめると、喉がからからに乾いていることに気がついた。唾を呑み込む喉が張り付く。]
(僕は。 僕は一体、どう在りたい……?)
(78) 2016/05/17(Tue) 00時頃
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ワレンチナは、ワクラバの元へ向かいながら、基礎マニュアルの内容を頭の中で確認した**
2016/05/17(Tue) 00時頃
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[コンピュータルームへ向かう準備を始めるヤンファを見ながら、シルクはとある衝動に駆られていた。 誰かと話がしたい。いや、話よりももっと深い交流を。 それは、不安から来るものだろうか。それとも、別な未知の衝動だろうか]
[コンソールルームに居る面々にはヤンファに託された事がある。 作業中の人間も邪魔をしてしまうことになるだろう。 そっと、コンソールルームの外へと回る。 シルクは、今部屋を飛び出したばかりのワレンチナへと通信を開いた]
(79) 2016/05/17(Tue) 00時半頃
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ワレンチナは、着信に気づいた
2016/05/17(Tue) 00時半頃
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[ワレンチナ(>>78)の進行方向、右斜め前方に会話用ヴィジョンモニターが現れた。 モニターはその柔らかな白い髪、ガラス球のような瞳、中性的な顔立ちを映し出す]
移動中のところすみません。 少し、お話よろしいですか?
[薄い唇は、やや遠慮がちに*言葉を象った*]
(80) 2016/05/17(Tue) 00時半頃
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(>>75)
オーケー。任されたよ。 ……くれぐれも、気を付けて。
[『イヤな予感』……ヤンファほど具体的にではないにせよ、イースターもまた感じている物だ。 目下最優先で払拭しておきたいそれについて、ヤンファが探ってくれるならそれ以上に心強い事は無い。]
[けれど。この胸騒ぎは一体何だと言うのか。]
[気のせいの域を出ないそれは、ヤンファを引き留める理由にならないけれど。]
(81) 2016/05/17(Tue) 01時頃
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――……、
[直前のワレンチナの様子が、少し気がかりだった。 シルクも後を追ったのだろうか、既にコンソールルームに居ない。 とは言え、これまでこの場を仕切っていたヤンファがハッチ下に向かっている今は、この場を任された自分が他の事に気を回す余裕も無かった。]
……脳味噌のコア数、足りてないや。 ミッちゃん、これから正念場だね。
[なら、やれるだけの事をやるしかないのだ。今は。]
(82) 2016/05/17(Tue) 01時頃
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イースターは、引き続きコンソールルームで各所のモニタリングやサポートにあたる。**
2016/05/17(Tue) 01時頃
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― コンソールルーム ―
[コンソールルームにワレンチナと共に到着すると、すでにヤンファにより原因がAIではないかという予測がなされていた。 ヤンファの仕切りで役割が割り振られていく。 水槽頭はコンソールルームから、各エリアの状態を確認したところ、各装置の温度は少しづつ上昇している。(>>52) 動力室の室温にほおと声を漏らした。]
おお、まるで子供のだだじゃ。 こうすれば構ってもらえる。ははは。
(83) 2016/05/17(Tue) 01時頃
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[ナユタの横になった寝台を防護壁で囲う。その上で自分もマスクジェルを準備してから、バイタル・細胞・脳波・反射……考えられる限り全ての値を記録しチェックしていく。
患者を助けるという気持ちに不純は無い。それは確かに、責務として、仲間への信義として確実に強く思っていること。
だが、それでもこの状況に一身の期待をしている自分がいる、それにアシモフは罪悪感を覚えずにいられなかった。]
(84) 2016/05/17(Tue) 01時頃
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>>82
[イースター様の言葉に頷きました。 決定的ななにかが、ここにはあるような気がしていたのです。或いは、視線のようなものを、ワタシは感じていたのです。
ヤンファ様はワタシにAIたるお前と仰いました。今この船に起きている異常は、AIによるもののようです。 ならばこの船は、ワタシ達にどのような機能を抱えているのでしょうか? ふと見回したコンソールルームの光景からは、なにも受けとることが出来ませんでした。**]
(85) 2016/05/17(Tue) 01時頃
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ここに二人か。 ワレンチナさんも行くようだが、 こりゃ、わしゃ病葉さんの手伝いが宜しかろうな。
[メットを被ったヤンファを見送り、エスペラントはシルク・ワレンチナに続きコンソールルームを後にすると、ワクラバと合流しようと急いだ。**]
(86) 2016/05/17(Tue) 01時頃
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― 動力室前の廊下 ―
[壁に背をもたれて、窓から星々を眺めていた。はるか遠くで、光の筋が流れる。脳裏に、あの彗星がよぎった。捻れるように、歪な軌跡を描いて―]
『なぜ苦しむ。 なぜ赤く、紫色に光る。 なぜのたうつ。 あの彗星は、なにに縁りて起こったのじゃろうな。』
[先生の声がズシリと胸にのしかかる。 シルクに、あの手紙は届いただろうか?**]
(87) 2016/05/17(Tue) 01時半頃
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― コンピュータルーム ―
[低い重力の中はまるで時間がゆっくりと進むようだった。張り巡らされた手すりをたぐり、トランポリンで遊ぶ子供のような滑稽な歩行で進む。オゾン臭がする。高電圧によるオゾン発生による機内の酸素消費を減らすべく、こうした演算装置を集積した部屋には酸素を充填しない船も多いが、この船はその方式をとっていない。私はこの匂いが結構好きだ]
[何のんきなことを考えているんだ、と思いながら、通信で上に話しかける]
コンソールルーム、聞こえているか? とりあえず、メインコンピュータに接触した。
[メインコンピュータは見上げるほどの巨大な箱だ。500階以上に及ぶ、メガストラクチャを思わせる無機質な箱には、規則正しく配列されたランプが、嵐のように明滅している。あるいはOllovaのようだった。小さい輝点を身震いさせて、総体で文学を物語るかのようだ]
(88) 2016/05/17(Tue) 06時頃
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[サイドハッチを開ける。強固なジェルパッキンが施されているため、ねじ止め箇所が多い。一つ一つを丁寧に開けるのは手間で、時間がイヤに長く感じられる。……落ち着かない]
AIモジュールを抜いたあとの展開だが、それでもやっぱりAIによる機内管理は必要だ。長期間になればなるほど、AIを停止させたリスクが大きく見積もられるだろう。実質この船はあまりに複雑系すぎて、AIじゃないとすべてのパラメータやエラーを見られないからこそのAI搭載だ。
[いささか、しゃべりすぎている気がする。けれど、そうでもしていないと、手が震えてしまいそうだ]
AIモジュールをリセットするか……もし根幹からどうしようもないのなら、AIを上書きした方がいいかもしれない。可能なら、基地の方に要請してまっさらなデータをもらった方がいいだろうな。 あるいは、いけそうならミツボシのAIをかぶせてみてもいいかもしれない。解析してみないとわからないが……。
(89) 2016/05/17(Tue) 06時半頃
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しかしまあ、そうなってもミツボシ、お前は気負う必要はないからな。シルクとイースターの解析なら問題ないし、実際お前自身が意識的にああするだのこうするだのやる必要はない。頭の中の一部にデータが入ってきて、そのまま勝手に出て行く、そんな感じだろう。だからもしそうなったら、二人の手に任せておけばいい。
シルク。今回のこのトラブルがお前のいい経験になれば、と私は願っている。繭とやらじゃ宇宙船のトラブル対応なんてしないだろう? きっといい経験になると思うんだよ……。
[コンソールルームにシルクがいないのを知らずに、ヤンファは作業しながらしゃべっている。いまのところ、何も目立った異常はない**]
(90) 2016/05/17(Tue) 06時半頃
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― 廊下、動力室へ ―
[動力室に向かう道すがら、噛み続けていた爪がついにぶつりと千切れた。]
(くそ)
[ワレンチナは苛立っていた。 この緊急事態において、自発的に行動の出来ない自身に対して恥辱と怒りとを覚えている。 しかし自分は生態学者だ。水棲生物は水に、そうでないものは陸に。あらゆる生物は、自らの望む場に適応するため、常に自身を進化させてきた。そう――そして今の自分は、この場のための進化の過程を踏んでこなかった生物なのである。それだけのことだ。恥じ入ることは何もない。 そんな風な理性で押し込めようとしても、沸き立つ感情はとどめようがなかった。]
(91) 2016/05/17(Tue) 12時半頃
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[そんな折り、着信。前方にヴィジョンが展開される>>79。 そこに映し出されたシルクの姿にはっとひとつ瞬きする。]
うん。どうした?
[短い応え。しかし自然と柔らかな声音になっていることに、自分自身でも気がついた。男でも女でもない、まだほんの子どものシルク。その姿に、僅かながら自然と落ち着きを取り戻すことができた。 しかし幼い姿とはいえ、シルクの才力はワレンチナのそれを優に上回る――少なくとも、現在の状況においては。
表情を和らげながらも、緊張を緩めることなく返答を待つ。 ふと、背後でドアの開閉する音がした。ちらと振り返ればエスペラントの姿がある>>86。**]
(92) 2016/05/17(Tue) 12時半頃
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― 廊下、動力室へ ―
[エスペラントがコンソールルームから廊下へ出ると、ワレンチナはまだ廊下に居た。 彼女はコンソールルームでは、爪を噛み、不安げ、あるいは所在無げにしているように見えた。 優秀な学者であり生物の専門科であるワレンチナだが、この船に起きている問題に、彼女の専門分野は通用しなさそうなので、無理もない。なにせ相手はAIだ。 だから、その背中に老人は]
のう、ワレンチナさん。 あんたさんもまあ、やきもきするじゃろうが――……
[と声をかけたが、今の表情を見て]
……ありゃ。 余生な世話じゃったかな?
[と、とぼけた調子で言った。]
(93) 2016/05/17(Tue) 14時頃
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今はお勤めの時間じゃが、一仕事終えたら、まあ。 お茶にでもしましょうや。
[無駄口を叩く余裕があるのは、この老人の足が車輪で、乱れるべき息も持たないからだ。 ノイズ混じりのアラームが、また聞こえた。 老人は子供をあやすような口ぶりで]
おおよしよし、わかったわかった。
[と独りごち、廊下の先へすいすいと進んでいった。 ワクラバの姿を見つけると、機械の片手をひょいと上げる。**]
(94) 2016/05/17(Tue) 14時頃
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突発的な出来事が重なり、不安を感じたり緊張しているようなんです。 気を紛らわすために、何かお話をできたらと。 こんな緊急事態に何を、と思われるかもしれませんがもしよろしければ移動の間だけでもお付き合いいただけないでしょうか。
[縋り付いているような声色。 ワレンチナ(>>92)を見つめる透明な瞳は揺れるように*伏せられた*]
(95) 2016/05/17(Tue) 14時半頃
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>>88
[コンソールルーム、聞こえているか?]
聞こえています。ワタシはここにいます。
[ヤンファ様の発した問いかけに、ワタシはほとんど自動的に返答していました。そう聞かれたら、そうこたえる、そうプラグラムされていたのです。 ワタシは雑用のためのアンドロイドではありませんでした。もう生物の居なくなったあの星において、ワタシの役割は、誰も一人にしないことでした。 そこにいるか? 聞こえているか? 傍に居てくれ。 いなくなってしまう人達は、皆ワタシにそう望みました。 ワタシは、ワタシに課せられた通りに、ここにいますと音を発します。 そういえば、一度だけ、心がこもっていないと言われた事がありました。ワタシにはその意味がよくわかりませんでした。ただ、ワタシを作った人達の望みに応えられなかったことは、ワタシがそこにいる意味を証明出来なかったことだけがわかりました。 ですが、ワタシは思うのです。 ワタシにそう望んだ者にとって、ワタシが自ら言葉を発することと、プログラムに従って言葉を発するのと、一体どれ程の違いがあるのでしょうか?]
(96) 2016/05/17(Tue) 14時半頃
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[ヤンファ様の言葉は続きます。 ひとつだけ、疑問が浮かんだので、感じたままにその言葉を発しました。]
ヤンファ様の仰るその後の展開では、ヤンファ様はどのような役割を担われるのですか?
(97) 2016/05/17(Tue) 14時半頃
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よう、先生。大活躍だな。 あんまりはりきるとナユタみてぇに、ぽっくり逝っちまうぜ?って、まだしんでねぇか。ヘッハッハッ。
こっちのお姫様は、ご機嫌だったぜ。少しうかれ気味だったがよ。駄々をこねてるのは、他のところだ。まぁ、手動に切り替えて、システムを復旧すれば収まるだろうよ。へへっ、なんだ、肩透かしだな。
······もう少し、のんびりできてもよかったのによ。
[彗星がのたうつ。水面が月に触れようとしている。 俺は、シルクに胸をはれる男なのか?**]
(98) 2016/05/17(Tue) 15時半頃
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[協力者が揃えば、イースターも加え、軽くブリーフィングを行い、手分けしてマニュアル操作への切り替え作業にはいるだろう。AIリジェクトへの準備が進んでいく**]
(99) 2016/05/17(Tue) 17時頃
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[ふいにかけられた言葉>>93に、はたと首を巡らせエスペラントを見る。そうして僅か眉間に皺を寄せると、曖昧に微笑んで首を小さく左右に振った。一瞬、鼻先が熱くなる。]
……いいえ。ありがとう先生。
[気遣いが嬉しかった。自分が自然と年少者であるシルクに対して優しい心持ちになれるように、クルー最年長のエスペラントもまた、苛立ちを隠せない弱輩者の自分に気を回してくれたのだろう。再び恥じ入るような気持ちを押し込め、ひとつ頷き。]
はい、是非。 早くお茶の時間にしたいものですね――、
[そう言葉を返すうちに、エスペラントはすいとワレンチナを追い越した。そのことでワレンチナは再び自身の失態に小さく嘆息する――ソールの重力装置を直してもらうことすら忘れている。勿論、それどころではない状況だということもわかってはいるのだが。]
(100) 2016/05/17(Tue) 17時半頃
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[エスペラントの背からヴィジョンに視線を戻す。 シルクの透明な瞳が伏せられるその前に、一瞬、視線が搗ち合った>>95。
ワレンチナは僅かに動揺した。縋る様な声音。声音通りのシルクの言葉。誰もが不安と焦躁に駆られる中にあって、シルクがそれを抑えられないことも理解できる。けれども、こんなにも素直に、不安を口にするだなんて。 しかし、その事が逆にワレンチナの落ち着きを深くする。自分は学者であるとかエリートであるとか、それより以前に――もう、いい大人なのだから。
ワレンチナはシルクに向けてひとつ微笑むと、顔を上げて進行方向に視線を戻した。]
(101) 2016/05/17(Tue) 17時半頃
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……。 うん……、僕も不安で、緊張してた。 そうだね……時間はないけど……何が良いかな。Pavr=opetyの海の話はどうだろう。 君は滞在中潜水したのだっけ?僕やワクラバはずいぶん潜ったけど……、ほんの少し粘度のある重たい水でね。色は君も知ってるだろうけどわずかに桃色。深度を増すにつれて色が濃くなって……30mも潜る頃には、赤いドームの中に居るように感じるようになる……。
[エスペラントに遅れをとるとはいえ、動力室までそうは時間はかからない。その僅かの間、ワレンチナは進行方向を見つめながら、シルクにPavr=opetyの海について話して聞かせた。**]
(102) 2016/05/17(Tue) 17時半頃
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(>>97) ん、なんだ、そんなことを言ったか? 私は……。心配するな、私もちゃんとお前の面倒を見てやるから。だから安心しろ。AIがまともに機能すれば、きっとあとは次元航法装置をしっかりチェックすれば帰れるんだから。
[ミツボシの指摘に、呼吸が止まるようだった。そんな縁起でもないようなことを、私は言ったつもりが……いやしかし、きっと現に私はそう言ったんだろう]
(103) 2016/05/17(Tue) 21時半頃
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[ワタシはヤンファ様が、自らの役割を定義しなかった事がきになってしまったのです。些細な疑問でしたが、ヤンファ様は、後の自らの役割を定義してくださいました。 ですから、ワタシは]
かしこまりました。お待ちしております。
[そう言葉を返したのです]
(104) 2016/05/17(Tue) 21時半頃
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[不安はぬぐえない。 ネジを一本一本外すたび、なにか大きな誤りをしているかのような気がする。そんな不安を、私はどうにかしたかった。 こもる熱気に汗がしたたり、グローブの中の指はとっくにふやけているようだった。周囲をぐるりと取り巻く無数のランプは、暴走したAIが私をにらむようだった]
ふう、あとネジは半分だ。いくら密閉下で冷媒気体を循環させるからといって、必要以上にネジを締めすぎなんだ。そう思わないか? それともそれが安全策っていうものかな。
[……。 仮に、AIがわざとやっているとするなら、どうだ。 わざと派手に船内を荒らしているのだ。バレることをいとわず、 むしろバレることを望んでいたとするならば……]
(105) 2016/05/17(Tue) 22時頃
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[ヴィジョンモニタ越しに聞こえるイースターの合図に合わせて、操作盤のスイッチをリズミカルに弾く。船内活動では音楽は聞かない事にしているため、どうにも耳が寂しい。自然と口数が増えているのが、自分でもわかる。話の流れで、ヤンファがAI停止のためにコンピュータールームに潜ったと聞いて、思わず感嘆の口笛を吹いた。 電気屋としての腕もやはり相当な物だ。本職のスキルとアカデミックは理論、そして本人いわくhobbyである情報生物学。あの小さな身体にどれだけの才能を詰め込んでいるのやら、ワクラバにとって気が遠くなる話だ]
本物の天才ってやつだな。敵わねぇ。 まぁ、年の功ってのもあるだろうがな。 おっと、またぶっとばされちまうかな? へっはっはっ。
(106) 2016/05/17(Tue) 22時半頃
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[最初に実年齢を聞かされた時、ワクラバは、ヤンファを警戒した。肉体のエネルギー効率すら最適化しようとする病的な合理主義者か、若さに執着するエゴイスト。 母星において、肉体処理を施す人間は、この二種類のどちらかと相場が決まっている。この航海の中で、ヤンファはそのどちらでもないとすぐにわかった。
安物のホットドッグをソウルフードと称して、美味しそうにかぶりつくその様は、まさに子供のように素朴だ。他分野の学問に手をだすのも、肉体の成長を止めたのも、おそらくとても素朴な理由に違いない。
曽祖父のボウリング場。明るい子供時代の記憶が皆無のワクラバにとって、それはなによりも興味がそそられる話題だ]
一段落したら、一足先に祝杯あげるのも悪くねぇな。
(107) 2016/05/17(Tue) 22時半頃
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― コンソールルーム ―
(>>88、>>89、>>96)
私もいるよ。 だいじょうぶ。聞こえてる。
[ミツボシに続き、ヤンファに返事をする。]
……そうだね。 流石に何時までも止めっぱなしにはできないと思う。
再発の可能性さえ潰せたら、できるだけ早くAIを正しい状態で復帰させないと。 ああ、もう。今日の徹夜どころかデスマが見えてきたよ。 エンジニア冥利に尽きるったら。
[ヤンファが喋り続けてくれるのは有り難かった。 他の作業に手を動かしながらも、コンピュータルームの状況が判るから。]
(108) 2016/05/17(Tue) 22時半頃
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(>>90、>>97)
買ってくれるのは嬉しいけれど。 シルくんはともかく、私に任せたらこの船は無駄に星間ロケットも回避できるようになると思うよ。 居住性とかと引き換えに。
[扱うAIの専門で言うなら、旅船よりは無人戦闘機などの類だ。]
だからヤンファお姉様、頼りにしてるからね。
[どこか不吉さが漂ってきた空気を振り払うように、そう言った。]
(109) 2016/05/17(Tue) 22時半頃
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[ワレンチナの語るPavr=opetyの海の話(>>102)に相槌を打ちながら聞いていた。 その内容はシルクにとっても興味深いもので、生物が生息しているのならばどんな姿だろうかと想像しながら耳を傾ける。 そんな一時もすぐに終わりがやってくる。動力室まで大した距離は無いのだから]
とても、興味深いお話しでした。 もし、次にあの星にいくことが出来たのならボクも潜ってみたいものです。
[ワレンチナが動力室にたどり着く直前、問いかけを一つ口にする。 普段の自分ならば絶対に口にしないような問いかけ。 人に必要とされる事を求めるボムビークスの根幹に関わるような問いかけ。 それでもその瞬間、聞いてみたいという衝動に抗えなかった]
もし、ボクが男の子になったら、ワレンチナさんは交際相手もしくはそれに類するものにしてみたいと思いますか?
[答えは待たずに通信を閉じた。 何故そんな問いかけをしてしまったのか、自分でも自分がわからない。 大きく深呼吸をしてから、コンソールルームの中へと戻った]
(110) 2016/05/17(Tue) 22時半頃
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『VRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRR!』
[耳をつんざくブザー音が、船内に再び響き渡るのを聞く。 それはあらゆる行動、会話、意思、思惑へ無遠慮に覆い被さる、悲惨のサインだ]
(111) 2016/05/17(Tue) 22時半頃
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『船内複数箇所にて火災発生。各船員は所在する区域の消火活動を行ってください。船内複数箇所にて火災発生。各船員は所在する区域の消火活動を行ってください』
『無人区域については隔壁で遮断し、真空消火を施します。無人区域については隔壁で遮断し、真空消火を施します』
(112) 2016/05/17(Tue) 22時半頃
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イースターは、ブザー音に手が止まる。
2016/05/17(Tue) 22時半頃
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[管理AIの音声は酷く混濁している]
[火災など、起きていなかった。コンソールルームにも、動力室にも、火はおろか煙さえ見当たらない。ディスプレイにはアラートが表示され、マップ各所に火のアイコンが表示されているものの、そこに火の手はない。カメラにも映らない。異常温度についても、『鬼ごっこ』の甲斐があり、すべて正常の範囲に収まっていた]
[つまり、これは偽りの警報である――にもかかわらず]
(113) 2016/05/17(Tue) 22時半頃
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ワクラバは、警告内容と現場状況のギャップに困惑している。
2016/05/17(Tue) 22時半頃
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[各区域を遮断する防火シャッターが降り始める。 人のいるエリアであるなしお構いなしに、酸素供給が断たれていく]
[無論、部屋にはすでに幾ばくかの酸素があり、直ちに問題を引き起こすわけではない。隔壁についても、強引にこじ開けることは十分に可能だった]
(114) 2016/05/17(Tue) 23時頃
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うん。今回の成果報告の次第によっては、 そう遠くない将来、僕らはまたPavr=opetyへ渡るかもしれない。その時はシルクも是非潜ると良いよ……、あれはまるで、赤い宇宙だ。
[Pavr=opetyの赤色の海に漂う、白い星々のような無数のRemdaの姿。あの夢のような光景の中に、どこかクラゲを思わせるシルクを浮かばせたなら――。そんな光景を頭に思い描くうちに、ワレンチナは動力室前に辿り着く。]
それじゃあ、シルク。 一段落したらまた、お茶でもしながら――、
え?
[一瞬、瞠目する。シルクは今、何て言った>>110?
薄く開かれたワレンチナの唇が何か言葉を紡ぐより前に、通信は途絶えた。]
(115) 2016/05/17(Tue) 23時頃
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アシモフは、隔壁の降りる音に不安を覚える。
2016/05/17(Tue) 23時頃
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私は作業を続行する。虚偽のトラブルに惑わされて、次のエラーを引き起こされないよう注意してほしい。
[コンソールルームの方へそう呼びかける。 コンソールルームとコンピュータルームを隔てるハッチもすでに遮断され、酸素供給は断たれている。しかしそれだけの話だった。AIを遮断すればハッチをこじ開けることは可能だし、酸素だって元に戻る。ファンが停止したことで、暑苦しさが高まっただけ、多少息苦しくなっただけだ]
(116) 2016/05/17(Tue) 23時頃
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[シルクの言葉に狼狽えるより先に、目前の二人―ワクラバとエスペラント―と視線が合う。頷きあい、すぐさま予定されていた作業に入る――何せ一刻を争う自体なのだ。
鮮やかに操作盤を叩くワクラバと、落ち着いた様子で彼に倣うエスペラントの間に視線を漂わせながら、ワレンチナは先ほどのシルクの言葉を呑み込もうとする。]
(シルクがあんなことを口走ったのは――緊急事態だからだよ)
[通常、多くの生物が、生命の危機を感じた時、本能的に種を残そうとする――所謂、吊り橋効果だ。今この時に何か―恋、愛、そしてその結晶である子―を成さず、自分の在った証が残されないことを恐れる故に。 更に。シルクはパートナーを選ぶことで自身の性別を決定し成人するボムビークス種だ。他の種よりも『誰かと繋がる』本能が強く出るのも頷ける。そう、これは彼にとってみれば、生命学的にごく自然なことなのだ――]
(『彼』?)
[ワレンチナは舌打ちし、爪を噛んでいた手で頭をばりばりと掻いた。]
(117) 2016/05/17(Tue) 23時頃
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ネジが外れ、内部があらわになる。無臭無刺激の冷媒、その冷たさにむせながら、通電されたままのメインコンピュータ内部のカードを一枚一枚確認する。枚数は膨大にあり、一つ一つ確認する必要があった。
[もし、AIがわざと派手にやっていたならば――。 意図的に、自らが犯人だと知らしめようとするならば、それは何故か――思い至るのは、AIモジュールを抜こうとする、その行為を促そうとしている――つまり、私はAIにいざなわれて、コンピュータルームに自ら入った――ということになる]
[この行為は、もしかしたら罠なのかもしれない]
(118) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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ワレンチナは、ブザーに身を強ばらせ、遊ぶように点滅しはじめた光に舌打ちした
2016/05/17(Tue) 23時半頃
ワクラバは、動力室ないの機器と設備を手動操作に切り替え終え、防火シャッターを煩わしそうに上げていく。
2016/05/17(Tue) 23時半頃
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ごほっごほっ……!
[のどに痛みを感じて咳き込む。 作業する目がちりちりする。 何度もまばたきをする必要があり、AIモジュールを見つけることが難しい]
[罠かもしれない――ではない。 これは明らかに罠だ――!]
[超高電圧で駆動する大量の機械に覆われたコンピュータルーム。その排気ファンが停止したとなれば――発生するオゾンを除去することができなくなる]
[この空間は今、高濃度のオゾンで充満している……!]
(119) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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(>>98)
ははは。懐かしのマニュアル操作ときいて、 老耄はついつい張り切ってしまっていかん。
ほおかほおか。 AIがあちこちコナをかけとるときいておるが、 あの子がまだ病葉王子さんのお姫さんで居てくれとるか。 頼もしいのぉ。
[動力室前の廊下で、ワクラバとワレンチナ、コンソールルームのイースターと通信も繋げて打ち合わせる。 三人目配せをして、すぐに手分けをして作業にあたることになった。 ワレンチナが何かに狼狽えているようだったのが気にはなったが、急ぐ作業がある。]
お姫さんといえば、眠り姫やっとる那由多さんの原因は すぐには分からんようじゃった。 アシモフさんにゃああのアラームはちょいと耳障りかもしれん。 静かに集中させてやりたいのぉ。
(120) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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ごほっ……あー、聞こえるか? 落ち着いて聞いてほしい。 AIモジュールのカードは無事発見した。 このカードを抜くと……んん、とりあえず、今起きてる虚偽のアラート、酸素供給遮断と隔壁については解決する、はず――
[しばらく、はげしく咳き込む。何かを言おうとしているが、まるで要領を得ない]
(121) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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[コンソールルームに戻ってすぐに、ブザー音が鳴り響いた。 嫌な予感を無理やり押し込めて、ヤンファからの呼びかけに集中する。 なにか起った時に自分のやるべきことを全う出来るように]
(122) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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だが――このハッチは開けるな。それに、そっちの方で、この部屋のファンを遮断したままにしてくれ。
オゾンが急速に酸素に戻って、爆発するからな。
(123) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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[イースターの指示に従って手を動かしながら、乾いた喉を潤そうと無理やり唾を嚥下する。慣れない作業と今を取り巻くあらゆる状況とが、ワレンチナの指先を震わせる。]
(正直、投げ出したい……けれど)
[一人コンピュータールームへ向かったヤンファを思えば。
ワレンチナの知るヤンファの姿は、常に飄々、いかにも変わり者の学者然とした雰囲気があった。それでいてホットドッグを頬張る姿はその実年齢にそぐわず、幾度も本当の子どものように錯覚しかけた。
何故、ヤンファは自身を若い姿に留めるのだろう。 何故、そう在りたいのだろう? 何故……。
そんな思考がぐるぐると巡る中で、ヤンファからの通信が入る>>121。激しく咳き込む音。時折混じるノイズ。嫌な汗が背中に伝う。]
ヤンファ!何があった!?
(124) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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エスペラントは、ブザー音を聞き、くるくると目玉をまわして辺りをたしかめた。
2016/05/17(Tue) 23時半頃
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>>121
聞こえています。ここにいます。
[現在のワタシの役割は、ヤンファ様を待つことだと定義されています]
(125) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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― コンソールルーム ―
[火災発生の報に手が止まる。 明らかにおかしかった。 今の今までモニタリングしていた記録とアラートが矛盾している。 既にAIに対する不信の念は持ち合わせていたはずなのに、万一の場合を思うと迂闊に動けない。]
[あまりの事態に胃がギリ、と痛む。 泣き喚いて逃げ出したいくらいだった。 そんな器用な表情さえ浮かべられる物なら。]
[そこにかけられた、ヤンファの冷静な言葉(>>116)に、どうにか気を取り直す。]
わかっ、 た。
(126) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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《 船内放送 》
皆。 火災については誤報だから、冷静に対処して欲しい。 隔壁は万一に備えて手動でこじ開けられるようになってる。
……挟まれたりしないように、怪我しないように。 まずは身の安全を確保して。
[いつもと変わらぬ無表情だ。内心はまだ動揺を引き摺っているが。]
(127) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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(>>124) あー、やられたよ。 オゾンの瓶詰めにされた、って感じか。 多分、私は死ぬ。
[咳き込みの中、言葉数は少なかった]
(128) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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>>123
それでは、ヤンファ様はどのような方法でお戻りになるのですか? ヤンファ様が定義された後の役割に支障が出ます
(129) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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――は……。
[続くヤンファの言葉>>128に、ワレンチナは目を見開き、その場に居るワクラバとエスペラントとを見た。血の気が引いていくのがわかる。作業をする手も自然、止まった。 作業のため膝立ちになった姿勢のまま、音声のみのヤンファの姿を探すように、中空に視線を走らせる。]
何か……何かあるだろう?できることが。 僕らに指示してくれよ、ヤンファ。何か……。
[声音は僅かに震えている。]
(130) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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(>>123)
[ヤンファのその言葉に、おおよその状況と、彼女の覚悟を察して――]
ああ……
[無機質な、コンソールルームの天井を仰ぎ見た。]
(131) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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(>>129) オゾン濃度が見れるだろ。 安全値になったら、運び出してくれ。
(132) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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>>128
ヤンファ様は嘘をついておられます。 ヤンファ様は後程、ワタシの面倒を見ると定義してくださいました。 ワタシはアンドロイドでありながら、嘘をつきます。ヤンファ様も、嘘をついておられます
(133) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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(>>133) 私は嘘つきだよ。 40過ぎになっても、学生料金で映画を見に行ったことが、あるからな。
(134) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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― 自室:昏睡直前 ー
[レガシーミュージックの流れる室内にふわりふわりと浮かんでいた。 ワクラバの手紙に添付されていた音楽データを再生しながら、いつも通り重力制御を切った室内で手紙の返信を書いていた]
(135) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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[ワレンチナの端末から漏れ聞こえた通信内容(>>123)に、全身が粟立った。体躯をゆらりと大きく揺らして立ち上がり、次の瞬間には、動力室を飛び出していた]
オゾンと酸素の濃度調整だ! 隔離シャッターを逆手にとってやる! おい、もちこたえろ!死ぬな!生きろ、ヤンファ!!
(136) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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ハローCQ。 後は帰るだけ、と思っていたのにこんなにもトラブルに見舞われるとは、机上で学んだことと現実では大きな違いがあるということを学びました。 不安になると色々良くないことを考えてしまうもので、旅の終わりを惜しむボクの想いがあの彗星を引き寄せてこんな事態を起こしてしまったのではないか、もしそうならばボクは罰を受けるべきではないか すみません、非論理的で非現実的な事を書いてしまいました。聞き流してください。 とにかく、今はボクができることをひたすらこなすことに集中したいと思います。 すべてが終わった後に、兄さんの胸を張っていられるように。 話は変わりますが、一つ兄さんにお聞きしたいことがあります。 例えばの話ですが、もしボクが
(137) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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(>>130) Pavr=opety星のOllova生息地に、Ollovaの群体ダミーを置いてきた。 挙動は完璧。あとはあいつらの文学を理解すれば、いつだってコミュニケーションできる。 ま、あいつらはつまらない文学は全く無視しやがるが、なんか、そうだな、よろしくって伝えておいてくれよ。
手が空いたらでいいからさ。
(138) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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[ペンが便箋に歪んだ線を引く。 強烈な眠気、眩暈、視界がゆっくりと暗転していく。 睡眠は十分とまでは行かないが必要な分はとっていた。 それでも抗うことができない。 最近似たような症例を見たばかりだと思い至るのに時間はかからなかった。 それならば、自分も目覚める事はないのではないか。 そんな不安と怯えを抱えながら、シルクの意識は闇の中へと沈んでいった]
(139) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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>>134 ワタシを作った人達は、大嘘つきでした。 ヤンファ様も、大嘘つきです。
(140) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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[震える手で通信を開く。通信先は、シルクだ。]
シルク。イースターもミツボシもそこにいると思うけど。 なんとかしてくれ。ごめん、こんな大雑把な頼み事しかできなくて――でも、僕は今、シルク、君に言いたかった。さっきの話の続きを――、ゆっくり、したいと思っているからだと思う。だから。 頼む。頼むよ。わかってくれ。僕の、言いたい事を――
(141) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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(>>131) じゃ、換気停止をよろしく。ぼちぼち抜くからな。
(142) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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[1、2、3、の合図の後、暗転]
(143) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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