145 来る年への道標
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
アシモフが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、チェビイ、アンタレス、シルク、ナユタ、エフ、アイライト、ポーラ、ワクラバの8名。
|
[アシモフが船を出ている頃だろうか、客室の方から不自然に 髪のハネた青年が、展望ラウンジにやってきた。]
まいったな…。あの子、もう行ったか?
[別れ際に挨拶ぐらいしておこうと思っていたのにと、 頭を掻きため息をつく。まだ残っていないか、辺りを見渡した。]
(0) 2015/01/04(Sun) 17時頃
|
|
─ 展望室 ─
え、ええ…… あー…、ええ。まあ。
[ポーラは、指先に淡い光の球体を浮かべたまま男の言葉>>1:38に曖昧な笑みを浮かべます。 彼が何を勘違いしているのかは、明白でした。 けれどポーラは、すぐには否定をし損ねて、結局なんだか半端な笑顔を彼へと浮かべてみせたのです。 困ったポーラの指先で、くるりと光の球が回りました]
きっとアナウンスを聞き逃してはいないと思いますわ、ミスター。 少なくとも私はアナウンスをしてはいませんでしたから。
まあ!星のお話が好きですの? ふふ…宜しければ少しはご案内も出来ますわ。 お嬢さんも、星はお好き?
[仕事で磨かれた綺麗な宇宙標準語で返し、彼の向こうのシルクへも軽く小首を傾けました。ポーラの指先の球は、やはりくるりと回って輝きます]
(1) 2015/01/04(Sun) 22時半頃
|
|
…さっき通り過ぎた星は、キャット☆スター。 ラット☆スターの兄弟星ですわ。 ずっと等間隔を保って、追いかけっこするように恒星の周りを回っていますの。
その名の通り、ラット☆スターにはあちらのような…ネズミの方々が多く住まわれています。特産の小型機械の精密さは有名ですわ。
ああ、あの方はやはりラット☆スターへ向かわれますのね。
[ネズミがきらきらした目を星へ向けるのに、そう頷いた]
(2) 2015/01/04(Sun) 22時半頃
|
|
星は…いいですわね。 私の故郷は、なかなか外に出られない場所でしたから。 こうして星の間を巡って語るのも聞くのも好きですの。
ミスターは作曲家か演奏家でいらっしゃいますの? あ……不躾に申し訳ございません。 でも素敵に、聞こえたものですから。
[話し始めてしまえばいつもの仕事のように、そしていつもよりは少しだけ砕けた風で問いかけて目を細めるのです*]
(3) 2015/01/04(Sun) 23時頃
|
[キャット☆スターを通り過ぎれば、兄弟星のラット☆スターはまもなくだった。
宇宙船全体、どの部屋でも、アナウンスの声は聞くことができた。
―― まもなく ラット☆スター です
―― お降りのお客様は、
お忘れものないよう手荷物をお確かめの上お降りください
―― まもなく ラット☆スター です
……次の星が近づいてきた……
到着までの分数が船のあちこちに表示される。
ネズミの乗客は、感慨深げにまっしろなヒゲをひくつかせていた。]
(#0) 2015/01/04(Sun) 23時半頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/01/05(Mon) 00時半頃
|
― 展望ラウンジ・アナウンス前 ―
[大窓の中央から、コートの男の人は星々を眺めていました。 シガレットケースから、シアン色に光る硝子管を取り出して、 たばこのカートリッジを装着し、くわえます。 すぐに、けむりが立ち上りました。 昔吸っていたたばこと同じ味のものは、 未だ見つけることは、できていません。 すっかり新しいたばこの味にも、慣れました。]
(4) 2015/01/05(Mon) 00時半頃
|
|
[けむりをくゆらせながら、エフは、 窓の端に、ひとを避けてそこにあるような ぽつんとした姿をみとめました。
目立つ姿の客が窓のむこうをみています。 藍から白へ夜明けのように色のかわるワンピースと じゃらじゃらとした筒の束。 その体のそこかしこが、ちかちかと、 プリズムのような色とりどりの光を纏い、輝いています。 それは、ふしぎで、奇妙でありながら とても美しい姿をしているようでした。]
(5) 2015/01/05(Mon) 00時半頃
|
|
[コートの男にとっては、この何年ものあいだ 目に映るものすべて、草臥れるほど奇異でしたから トリンクル出身者のその外見もまた、 他のものとかわらず、珍しいものでした。
またとにかく、必要なことを覚えるのに必死ですから この時代の楽団やコンサートなどについて よく識るわけでもありませんでした。
けむりを吸い込むのもわすれていたことに気づくと すこしの反省とともに、また宇宙船のそとへ視線を向けました。 機械をいれた片目のまぶたを、ぎこちなく瞬きます。 病気もない元気な片目を抜いてしまってでも、 この機械が必要でしたから、必死でお金をためて、 つけてもらったもので、いまでは相棒です。]
(6) 2015/01/05(Mon) 00時半頃
|
|
[ラット☆スターが遠ざかっていく]
この船の次の到着星はどこだったかな…。
[ぼんやりと考えながら、彼は日付を越えていきました]
(7) 2015/01/05(Mon) 00時半頃
|
|
[暫く星をみていました。 次の星をしらせる船内アナウンスがきこえてきました。 エフはなんとなく、この数年慢性的に感じている 「珍しもの疲れ」のため 割り当てられた客室にもどることにきめました。
目でみてわからないことを機械におしえてもらうたび とほうもないことだと感じます。 あの乗客もまた、ひとなのです。
昔々、はじめて宇宙に出た人間が、宇宙飛行中 「見回してみても神はいない」と言ったそうですが、 かすかに、乗客のほうからきこえた音は>>0:7 エフの耳には、どうしてか、 人のための音のようには、聞こえませんでした。]
(8) 2015/01/05(Mon) 01時半頃
|
|
[猫の星をとおりすぎ、鼠の星へ向かう船の 海を漂うのとも違う、独特のゆれをかんじながら エフはその日は客室へと、戻っていきました。]
(9) 2015/01/05(Mon) 01時半頃
|
|
― 売店:日付変更後 ―
[鼠の星に到着後、鼠のお客は、船をおりていったようでした。 エフは客室で体をやすめながら「昨日」から「今日」へ 日付を超えたことを、時計の表示で知りました。 栄養のつまったタブレットだけでは 誤魔化しきれなくなってきた人としての食欲を満たすため、 彼は売店へと向かいます。
船の案内にしたがって、白い壁の廊下を歩み、 売店に到着すると、自動ドアをくぐります。 陳列棚には、うんざりするほどの、 意味は分かったが馴染みの少ない商品が並んでいます。]
(10) 2015/01/05(Mon) 02時半頃
|
|
[エフは液状食糧の棚を探しました。 栄養満点で携帯にも向くそれは、 まず宇宙船の売店には置かれていない事はないであろう 基本の宇宙食のひとつでした。
彼が手にとったのは、 食事としての娯楽が、極端に薄い食べ物です。]
(11) 2015/01/05(Mon) 03時頃
|
|
[無機質なプラスチックを連想させる 透明感のない白色のクリーム。 ブドウ糖のべたついた甘み。蛋白質のくどさ。 ビタミン類のケミカルなあじわい。 おざなりな、合成オレンジ香料による香りづけ。 そして、もっとも良い状態で栄養が体に吸収されるよう、 人肌程度に常にあたたまるように 容器が工夫されている、というものでした。
美味しいと言えるものでは、ありませんでしたが 一日分を食べるには、簡単で丁度よいものでした。**]
(12) 2015/01/05(Mon) 03時頃
|
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/01/05(Mon) 03時頃
|
[ラウンジで一人星を眺めていると、人の話も聞こえてきます。聞き耳しているわけではないけれど、結局暇を潰せるならなんだっていいのです。]
(星先案内人に……作曲家?)
[お仲間、とはアイライトは思わないのでした。彼女の所属する楽団や、動揺のトリンクルの楽団は星外の作曲家からは一笑に付されることがしばしばあったから。 他では見ない楽器だけを使って、他では出来ない曲しかやらない。そういう楽団のスタイルが排他的で進歩がないと言われたり、そもそも評価に値しないとされたりしてきたのです。
なので、トリンクル以外の作曲家と言われる人々には居心地の悪さを感じます。]
(13) 2015/01/05(Mon) 10時半頃
|
|
(今日はもう客室に戻ろうかしらね……)
[ラット☆スターで降りるらしいネズミや青い髪のかわいらしい星先案内人や赤い髪をした宇宙服の男性、不思議なイントネーションの言葉を話す少女を横目に眺めながら窓を離れます。作曲家らしきマスクの男性にはなるべく目線をやらぬように。]
(……あら)
[微かにシガレットの良い香りがしました。楽団ではなかなか漂ってこないけれど、アイライトはそれを嫌いではありません。]
(……)
[黒いコートに黒髪の男性がシガレットを吸っていました。しばしじっと目をやってしまいます。]
(シアンの光……シガレットの終わる瞬間の音は美しいのよね)
[楽器にするには少し足りないけれど。あれは一つだけぽつんと鳴るのがいいから……などと考えつつ、彼がシガレットを終えるまで眺めてしまいました。 そうした後にハッと、なんだかはしたないような気もしてそそくさとラウンジを出ます。
人のいる場所に名残を感じながら、今日は客室へと戻ることにしました。]
(14) 2015/01/05(Mon) 10時半頃
|
|
―客室廊下:日付変更後―
[今は一人で楽器を触っている気分にもなりませんでしたし、じっとしているより動いていた方がマシかと、アイライトはとにかく客室から出ることにしました。]
(ええと……)
[どこに何があったか、昨日の案内図を思い出しながら歩き出します。]
(ラウンジに行けば誰かしら人がいるかしら……?『ナユタ』もいたらいいんだけれど)
(15) 2015/01/05(Mon) 11時半頃
|
|
……………。
(16) 2015/01/05(Mon) 11時半頃
|
|
(……どこかしら、ここ)
[迷いました。さして広い船内でもないのに。]
(昨日は……ほら、エントランスからラウンジに行ったものだから……)
[彼女の光もなんだか落ち着かないような瞬きを繰り返します。]
{ttti..kvvaa..tttikki..yyygy..}
(あ!)
(17) 2015/01/05(Mon) 11時半頃
|
|
―売店―
[アイライトは迷った先に売店を見つけます。]
(そう、売店に来たかったの!そうそう。食事も済ませていないものね)
[内心でそんなことを言いながら、とにかく売店のドアをくぐります。いくつか並んだ棚は味気ない空気を出していましたが、壁にも埋め込まれたケースが並んでいて商品選びをわずか楽しむのに困りはしませんでした。]
(あら……シガレットの人だわ)
[棚から食品を手に取る黒髪の男を目にしました。しかし彼は昨日もそうでしたが、アイライトにはどこか剣呑な空気があるよう感じられます。近づき過ぎないよう、それでも何となく見ていました。]
(ああいう人は何を買うのかしら)
[視力の異常な良さもあいまってつい見てしまいます。彼が手にしていたのは液状食糧。それも、味わいもへったくれもない大雑把な(上品でない界隈なら『クソったれな』とでも言いそうな)味で、とにかく一日分の栄養だけ摂取できたらいいというようなものでした。]
(……) {til.........}
[思わずアイライトの光まで瞬きをやめてしまうよう。]
(18) 2015/01/05(Mon) 11時半頃
|
|
(あんまりお友達にはなれそうにない好みね……)
[もとよりそういうつもりなわけではありませんが、何となくそんな感想を抱きます。 こそこそとしながら棚を眺めて買い物を楽しむことにしました。]
(19) 2015/01/05(Mon) 11時半頃
|
|
おや?おや。 すまない、個人のガイドか何かだったかな。
[ポーラの曖昧なその返し>>1に、ワクラバは小さく肩をすくめた。先ほど目のあった少女にも、ちらりと視線をやりながら。 そしてそれ以上、ポーラの身の上を追求するような様子はない。彼女が星先案内人である――あるいは、あった――ことには、間違いがなさそうなのだから。]
へえ、さっきの星はキャット☆スターというのか。 猫の耳のような山が見えたような気がしたが、あながち間違いではなかったかな。 それに、猫と鼠の追いかけっこだなんて、なかなか…… ……うん……追いかけっこか。ふむ……
[言うなりやおら腕を組むと、再び指先をとんとんと鳴らしだす。先ほどより幾分か早い、楽しげなそのリズムは、猫と鼠の追いかけっこに感化されたものに違いないだろう。 数秒、会話を途切れさせたままそれが続く。 それからはたと我に返り、ワクラバはポーラに視線を戻すと、目を三日月のように細めて笑った。]
(20) 2015/01/05(Mon) 20時頃
|
|
星はいいね。誰が作ったんだか知らないがね。
[作曲家かと問われれば、幾らか自慢げに頷いてみせる。]
いや、こちらこそ。耳に障ったらすまなかった。 そうとも、僕は星の並びを拾って五線譜に落し込むっていう楽な仕事で、日銭を得てるのさ。 君が色々な話を聞かせてくれたら、きっと曲のいいアクセントになるだろうとも。ぜひ、お願いしたいね……
[そうしてポーラの時間が許す限り、通り過ぎて行く星々の話を聞いたのだろう。]
(21) 2015/01/05(Mon) 20時頃
|
|
― 客室:日付変更後 ―
[ラット☆スターに到着してからしばらくが経つ。 ポーラの星の話もあって、新曲は昨晩のうちにあっさりと書き上がってしまった。これを大手レコードメーカーに勤める友人に聞かせ、OKが出ればそれでおしまい。日々をやり過ごすには充分な額の報讐を受け取り、あとはまた次の曲を書く。
ワクラバは、自分の作った楽曲が、どこでどんな風に使われるかということに関して、全く興味を持っていなかった。 例えば昨晩作ったばかりの曲が、『つかまえてニャンニャン〜小ネズミちゃんピンチでチュ』とかいう風な軽いタイトルをつけられて、ふりふりの衣装を着た少女達のためにアレンジされようが、どうでもいい。その作曲者としてクレジットにあがるのは、自分ではなく友人の名だ。 曲を作る、金を得る、曲を作る……その繰り返し。自己顕示欲は微塵もない。自分の中に自分だけの楽譜が増えてゆく。ただそれだけで、ワクラバはまったく満足していた。
ふと、腹が鳴る。現状に満足していたところで、腹は減るのだ。 ワクラバは楽譜を雑にまとめて机の上に放り出したまま、最低限の身形を整えて部屋を出た。]
(22) 2015/01/05(Mon) 20時頃
|
|
― 売店 ―
[まっすぐ食料の並ぶ棚へ向かうと、黒髪の男性が味気のない栄養食を手に取っている。]
(うまいのかなァ)
[ちらりとそれを横目で見ながら、手に取ったのはダミーミートのパティが挟まったパンと、板状にのされたグリーンチップ、それからミネラルウォーター。典型的なベジタリアンの食事。 そうして会計のために懐に手を差し入れたところで、ふと、こそこそと棚を眺める女性の姿に目を留める。]
(……なんだかどこかで見た風な……)
[トリンクル星の光彩楽団といえば、音楽活動を生活の糧とする者ならば一度は耳にする名前だろう。ワクラバの記憶にも、やはりその名が留められていたのだけれども――曖昧にぼやけたその記憶を掘り起こそうと、ワクラバは眉間に皺を寄せてアイライトの姿を凝視する。見られる方の気持ちを考えていないような、遠慮のない視線で。]
(23) 2015/01/05(Mon) 20時半頃
|
|
[アイライトは買い物が好きで、買い物が好きでない女性なんていないと思っているくらいにはどんな小さな買い物も楽しめる人でした。こんな売店でもあれやこれやと手にとって悩んでみては棚に丁寧に整えて戻すなどしているようです。]
{Tit..titl..tit..titl}
[イヤリングや髪を流れる光もどこか楽しげなリズムで明滅しています。 そうしている間に、いつの間にか売店に新たなお客が入ってきたことにも気づいていませんでした。]
(……?)
[ようやっとその視線に気づいたのは、特に必要もない文房具の棚から何だかよくわからない機能ばかりついた光るペンを手にとった時でした。 マスクの男性。]
(たしか昨日の……)
[作曲家。 そう思いだした途端その視線から逃げるように顔を背け、棚にペンを慌てて戻した。]
(24) 2015/01/05(Mon) 20時半頃
|
|
[ペンを戻した勢いで棚から他の文房具やらがぼろぼろとこぼれ落ちます。]
(もう……!)
[こういう時に限って、とも思いますが慌てたのだから当然でした。 ため息をついてしゃがみ、棚に戻していきます。 腰回りについた筒は慣れているけれど邪魔っけでした。腰を落として筒を手でのけると、ワンピースのスリットが露わになってあまり上品でなく思えるのが恥ずかしくあります。]
(25) 2015/01/05(Mon) 21時頃
|
|
あ!
[展望室を見回していた青年が素っ頓狂な声を上げた。 廊下へと続く出入口、まさしく出ていかんとするネズミの姿がそこにあった。 慌てて駆け寄るが、歩幅と歩く速度を考えればそこまで焦る必要はなかったかもしれない。]
間に合ってよかった、元気でな。
[指先でアシモフの頭を撫でると、満足したようにその場に立ち尽くし エントランスへ向かっていく小さな乗客の後ろ姿を見送った。
彼にとってこの船で会った人は明日には忘れてしまう他人であろう。 だけれど、何となく声を掛けておきたかった。
ラット☆スターから船が離れる頃、青年は展望の窓からその星を暫く眺めていた。]
(26) 2015/01/05(Mon) 21時頃
|
|
― 座席 窓際 ―
[男の子がみているのは、 おじさんに差し出された本。
1ページ、1ページ、 すごく時間がかかってる。
表紙からみはじめて、 今はまださいしょのほう。
そうやってみているうちに、 うとうと、うとうと。
少し眠くなってしまったみたい。 きょろきょろとあたりを見回して、 本を大事にかかえて、 とたとたと行く行先は、自分のお部屋。]
(27) 2015/01/05(Mon) 21時半頃
|
|
[日付が変わって、いくらか経つのか、宇宙旅行の最中では時間感覚が狂いがちだが 青年の場合日常からそれは変わらなかった。昨晩随分寝たというのに 全く疲れの取れていない顔で、展望ラウンジに向かっている。 空っぽのはずの腹の中には何も入れる気がしなかった。]
・・・・・・
[無口である。隣に誰もいないのだから当然といえば当然だが、 例えば先日会った乗客が通りすぎても何か話せるかというと危うい所だろう。
ただただ元気なく歩いていた。]
(28) 2015/01/05(Mon) 21時半頃
|
|
[>>24ぼろぼろと文房具やらなにやがこぼれるのを見て、ワクラバはためらいもなく歩を進めた。特に声をかけるでもなく、しゃがんだアイライトの隣で身を屈め、片手で拾えるだけのぶんを拾って行く。]
(ずいぶん派手に落したなあ。 どうしてこうそそっかしいんだ、女っていうのは)
[口にはせず、心でわずかに嘆息しながら――ふとアイライトの手でその腰回りの筒がのけられると、ワクラバの視線がぱっと動いた。露になったワンピースのスリットではなく、しゃらしゃらと鳴る筒そのもののほうへ。それから光り輝く服や髪へと視線を滑らせ、納得したように、いくつか大きく頷いた。]
ああ思い出した。トリンクルだ。光彩楽団の星。 そうだろう?君。
[互いにしゃがんだ姿勢のまま、恐らく、アイライトにとっては逃げ場のない距離で。ワクラバはぱっちり開いた目でアイライトを見つめながら、そう聞いた。]
(29) 2015/01/05(Mon) 21時半頃
|
|
(!)
[目を向けないようにしていたから隣に屈まれるまで彼が近づいてきたことにアイライトは気づきませんでした。そもそも作曲家の類でしたらわざわざ自分達に近づいてくるとも思わなかったのです。]
{Klrrrrrr..!}
[驚きに合わせて光も焦るような細かい明滅を見せます。何を言われるのだろう、わざわざ近寄ってまで嘲られるのだろうか。そんな考えが頭をよぎります。 しかしマスクの男性はそんなアイライトの不安をよそに、たんたんと床に転がった文房具を拾ってくれるのでした。]
(あ……)
[意外さに合成音声を出すのも忘れて、呆けて見てしまいます。 そうしていると彼が声をかけてきました。]
(30) 2015/01/05(Mon) 22時頃
|
|
[>>29トリンクル、光彩楽団。いっそ知られていなければ楽だったのにと思いつつも、警戒しながら答えます。]
ア……"ハイ"……/合って/います。 {Lwaaa..lwaaan..klwaa..}
[とにかく質問に答えるも、警戒心と気持ちは落ち着きません。 マスクの男性の視線はしっかりとアイライトを見て逃がさないのでした。]
(あ……)
"アリガトウ"……ございます。
[とにかく何か喋っておこうと、忘れていたお礼を言います。拾ったペンを棚にゆっくりと戻して。彼が何をしに近づいてきたにしても、自分のこぼした文房具を拾ってくれたのですから礼儀を失するのはよくありません。]
(31) 2015/01/05(Mon) 22時頃
|
|
>>31 ああ、やっぱり。本当に合成音声なんだ。へえ。
[物珍しげな様子を隠すことなく、拾ったペンを棚に戻しながら言葉を続ける。 そうして全てのペンを戻し終えれば、またまじまじとその姿を眺めながら。]
いつだかに映像を見たんだよ。ずいぶん昔だ。 一度生で光彩楽団のオーケストラを聞いてみたいと思っていたが、ままならなくってね。なにせ遠いんだ、君らの星は……星間飛行をしてまでとなると、なかなかね。
["アリガトウ”には、軽く目を伏せて首を傾けることで応えながら。]
君は?歌い手とか……あるいは奏者かい? もしそうなら…… ああ、僕はワクラバ、しがない作曲家だ。 せっかく同じ船に乗り合わせたんだ。 今じゃなくても、船を下りる前ならいつでもいい。 君の音を聞かせてくれると大変嬉しいんだが、迷惑かな。
[相手の心情など知る由もなし。淡々とした様子で、そう続けた。]
(32) 2015/01/05(Mon) 22時半頃
|
|
(……) {…………}
[あまりのことに呆気にとられたまま聞いているしかありませんでした。 彼はやはり作曲家で、その語調は物珍しさゆえのものを抱えてはいても珍獣を見るような楽しみ方でなく、しかも自分達のことを知っていて映像を見た上で興味を持って、聴きたいと言うのです。]
え……エエト……。
[どうしよう、どうしたらいいのかしら。アイライトは落ち着かなさげに視線をきょろきょろと動かし(その輝く瞳はそうやって動く様もよく目立ってしまいますが)、何かしら返答しなければと口を開きます。]
わたしは……"奏者"です。 アノ……ええと……"ハイ"。 #合奏#でないと……"ご視聴"に耐えるかは……わかりませんが。
(33) 2015/01/05(Mon) 23時頃
|
|
[言ってから、ああ!と後悔しそうになっています。トリンクルでない音楽家に演奏を聴かせるなんて!]
"時間"は……いつでも。アア……でも、 /少し/"準備"が……必要ですので、 ええとあと……#場所#も……。
[それでも言ってしまったからにはやらざるをえません。自分の言葉に責任をもたないのはアイライト自身のプライドが許しませんでしたから。 光の貯蔵は足りているかしら……?などと考えつつも答えます。]
"ラウンジ"くらいの/広さ/が……"使エル"なら。 ハイ……。
[もうこうなったらやけです。思い切ってどう演奏するかを考えてしまうことにしました。せっかく聴きたいという人がいるのですから、それを前にして聞かせなければ奏者の名折れです。]
(34) 2015/01/05(Mon) 23時頃
|
|
―回想・展望ラウンジ―
んだ。親方の工房だはんで、働いていだよ。作るのは灯籠だけでねぐ、年末はツリーや、門松ば作っていだんだ。 [>>1:42立派と褒められれば、ぶかぶかの宇宙服の襟に少しだけ顔を埋めて]
…どうも。 [相変わらず眠そうな瞳ではあるが、照れているように見えるかもしれない。]
(35) 2015/01/05(Mon) 23時頃
|
|
[エフが冗談っぽく洩らす笑みに、此方も頷き>>1:43]
ほんだな。おらもめんずらす帰るけんど、てぃぎな… レッジェラポルトっつう彗星の果てで眺める冬景色さ、おんろーきれえだばって、 なんせ…ブルー・フォレストば、しばれるけ…。
[彗星の果ての星屑と、降り注ぐ雪が混ざり合う景観。 それは御伽噺のように綺麗な場所だったが、冬は地元民にも厳しく感じる程の寒さの為とてもお勧め出来なかったようだ。
ピークはマイナス21(0..100)x1度を指すとか何とか。]
(36) 2015/01/05(Mon) 23時頃
|
|
わいは! がっこの中に町があるんだきゃ!? 海…星の海さ つがるんだんずな…。 おらもいづかアースさ行ってみたぐなるだきゃ…。
[小さな彗星に住む...は水の「海」を知らない様子で、アースへの想像を膨らませている。]
ん。どうも〜。 まんだ会う事あれば、アースのい所、すかへでけ。 へばな!
[星を眺める為に大窓の正面へ行くエフ>>1:44へ、此方もお礼を告げて。軽く手を振って別れた。]
(37) 2015/01/05(Mon) 23時頃
|
|
…ふあ。
[適当に空いた席へ座り、暫く星をのんびり眺めた後。林檎ジュースを飲み干せば、欠伸を洩らす事が多くなっていく。そういえば、年末の仕事でくたくたで疲れていたのだ。]
今日ははやぐながまるだきゃ…。
[また一つ欠伸を洩らすと、立ち上がる。林檎ジュースのパックをダストボックスへ入れると、手持ち無沙汰に誰かから受け取った耳栓を宙に浮かべ、掴み取り…。 その動作を繰り返しながら、客室へと戻っていった。]
―回想・了―
(38) 2015/01/05(Mon) 23時頃
|
|
― エントランス ―
[船内を散策している間に、エントランスの大きなインフォメーションウィンドウの前に来た]
……さて、どこまで来ているのかな。 うん? 磁気嵐予報か。広範囲だな――。
[しばらく情報を読み進めて]
迂回路を通るのか。このルートだと……もしかしてアースに先に着くんじゃないか? 念のため荷物はまとめておかないとな……。
(39) 2015/01/05(Mon) 23時半頃
|
|
[“奏者" “ハイ”……、 その言葉>>33に、ワクラバの目がにっこりと細められる。]
やあ、いいんだ。 じかに聞いたことのない楽器の音を聞かせてもらえるんだから、それだけで楽しみだとも。 合奏はまたいずれ…… 金と時間ができた時に、きちんとコンサートに伺おう。
[それからはたとマスクの顎に指をやって、小さく頷きながら――最も、男は四六時中、片時もその小刻みな身体の動きを止めることはないのだが。]
ラウンジか。使えるんじゃあないか。 というか使ってしまっていいだろう? 乗客のための場なんだから。 まあもし怒られてしまった時は、僕が責任を持とう。
(40) 2015/01/05(Mon) 23時半頃
|
|
えーと、僕の部屋はラウンジから数えて4つめの部屋だ。 君の都合がついたら知らせておくれ。 まあ、なるべくラウンジにいるようにはするけれど。 これから食事もラウンジでとるつもりだったから。
[そう言うと、辺りに拾いこぼしたものがないか確かめてから、片手に持ったままの食料の会計を済ませに向かった。 会計が済めば、改めてアイライトに片手を上げて、]
じゃ、君の準備が出来次第。楽しみだなあ。 その前にこの船が僕の星に着かないか祈るばかりだ。
[機嫌の良い様子で、売店を去って行った。]
(41) 2015/01/05(Mon) 23時半頃
|
ナユタは、展望室に着き、窓際に行くなりぼうっと外を見ている。
2015/01/05(Mon) 23時半頃
|
[売店にはいくらかの客が訪れていました。 シルクと話していた片側の顔の爛れた客、 昨日の不思議な音の鳴る青いドレスの客。 それらのひとが、店内にはいるのがわかります。
液状食糧とたばこのカートリッジの補充。 それら代金を支払う際、 お金を受け取ったのは、手だけが人のそれの 白いロボットでした。
彼女――手の形と赤いマニキュア。多分それらの特徴から 女性として作られたのであろうそれから、 機械的に礼を言われます。
床に何か落ちる音があったのは、その時。 声は先程から、聞こえてはいました。]
(42) 2015/01/05(Mon) 23時半頃
|
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/01/06(Tue) 00時頃
|
[ワクラバと名乗った男は機嫌良く話すだけ話して去っていきました。それを落ち着かず見送ってから、アイライトは自分が名乗り忘れたことに気づきます。]
(……)
[ため息。ただでさえどうしていいかわからない居心地の悪さだというのに、礼を失してしまいました。楽団員として恥ずかしいと自分を責めますが、今更のことです。次に会った時に名乗りましょう。]
(43) 2015/01/06(Tue) 00時頃
|
|
[ベンベケベンベンベン…♪]
―客室前廊下―
[水玉宇宙服のポケットから、突如キャット☆スターの猫の皮を貼って作られる特有の楽器の音が鳴り響く。 ハッと、マナーモードに設定し忘れたそれを取り出し、慌てて通話ボタンを押した。]
かっちゃ、どんだだば…おらまんだ宇宙船さ中だで… [眠そうな瞳はぱちりと開いて]
わいは!じさまが!? そったらに…だいじょんぶだな…? ……、………。 …へばな…。
[暫く小声で通話をした後、またゆるゆると瞼が下がっていく。 息を吐いた。]
(44) 2015/01/06(Tue) 00時頃
|
|
[顔の片側が爛れた男が機嫌よさげにに去るのを見送ると、 ため息をつくトリンクル星の女の人が、のこりました。>>41 彼女の眼では、目があったか、あってないのかも、 エフにはわかりませんでした。 人を避けているような雰囲気から、少しの迷いもありましたが 興味から、声をかけてみることにしました。]
お嬢さん、
さっき言っていた、ラウンジでの演奏は、 聞きに行っても構わないものですか。
[次いで、立ち聞きみたいになってしまったことを謝ります。 にがわらいの際には、目の端に、笑い皺ができました。]
聞こえちゃって、すまないけれど……
(45) 2015/01/06(Tue) 00時頃
|
|
(うん、仕方ない)
[とにかくも準備をしてしまいましょうと立ち上がります。すると黒髪の、シガレットの男性と目が合いました。そういえば店内にいたのだと思い出します。 と思うやいなや、その彼から聞かれたのは先程の話。]
エ、ああ……/ソウ/……ですね。
[こんなに知らない人たちに丁寧に話しかけられることが珍しく、もう動揺してばかりです。]
"イイ"んじゃ……ないでしょうか。
[ワクラバという一人の為だけに演奏しろとは彼も言ってなかったと思うし、こうなれば一人も二人も同じです。 それに、この黒髪の男性が笑った目の皺がかわいらしかったので、アイライトは少し機嫌を取り戻しました。]
いえ……"是非"聴きにきて……クダサイ。
[いっそこうなったら、ソロコンサートの気分でやってしまえばいいと思いました。星でのコンサートは……次があるかわからないのですから。思う存分やっておきたい。そんな気分でした。]
(46) 2015/01/06(Tue) 00時半頃
|
|
[>>44何時もより更に眠そうに下がった瞼。然し何処か落ち着きなさげに、扉と廊下の小窓の前を行ったりきたり。独り言を零す。]
じさま…まんだラシーヌ・ポールずっぱこへるって、 さべってだもんな…
[宇宙船の速度は急に変わらない。星を眺めて到着を待つしか無いのだ。そこらにあった椅子にぽすりと腰掛けると、今日も林檎ジュースを啜った**]
(47) 2015/01/06(Tue) 00時半頃
|
|
― 日付変更前:客室 ―
[男の子はとっても静か。 本をぺらぺらめくってる。]
…
[窓の外はながれぼし。 きらきら、ながれて、きえていく。]
[ラット☆スターについたとき、 窓からぺたっと外を見ると、 あったのは、 嬉しそうに走っていくねずみさんの姿。]
…
[ぺたっとしたまま見送った。]
(48) 2015/01/06(Tue) 00時半頃
|
|
― 日付変更後:客室 ―
[おきて、朝の準備。 ボロボロの宇宙服。 部屋に置いていた、大きな荷物。 錆びついた、鉄の入れ物。
黒ずんだチューブをつないで、 ぎっ、ぎっ、とバルブをまわすと、 宇宙服のなかにひろがったのは、 とてもとても、いいにおい。]
…
[ぱちぱちと瞬いた。]
(49) 2015/01/06(Tue) 00時半頃
|
|
[準備をおえて、 男の子はまた窓の外を見る。]
ながれぼし
[おじさんにもらった本を抱えて、 窓に頭をくっつけて、 かつんとガラスの音がなる。]
…
[男の子のしせんは、 なんとなくうつむいた。]
(50) 2015/01/06(Tue) 00時半頃
|
|
[なにせ、エフにとっては>>46 誰も彼もがめずらしく、等しく目新しいのです。 彼女はもちろん、格別目新しい類の女性ですが それでも宇宙旅行がこれほど 気軽に行えるようになっていた事よりは…… 故郷の町がすっかり海の下にあったことよりは…… 大きくない衝撃といってよいものでした。]
……イイ……んですね?
[自分が奏するのだろうに、 誰かの了解が要りそうな言葉を選ぶことを いまひとつ納得と理解をすることができずに エフは軽く首をかしげます。]
(51) 2015/01/06(Tue) 00時半頃
|
|
いいなら。 では、遠慮なく。
[笑い皺とともに、頷いて、是非と言われて思考します。 ここに来る際、広範囲の磁気嵐予報が出ていましたから>>39 時間によっては間に合わない可能性も、ありました。 迂回路をたどり、アースを先に経由するのであれば、 残り時間はそれほど多いものではありません。 ですから、このように、いいました。]
きっと、人を誘っていくと思います。
こんな機会じゃないと、 中々聞けるものでもないから。
[なにせ「くそったれ」な液状食糧でその日を過ごすことに すっかり慣れたような人間です。]
(52) 2015/01/06(Tue) 01時頃
|
|
― 展望ラウンジ ―
[食べ物を片手に、宇宙を望む大窓の前に立つ。 下にずらすようにしてマスクを外せば、窓には自分の醜い半面が余すところなく映し出される。さりとてそれを気にした風もなく、ぺりぺりと包装を剥がしてしまうと、小刻みに身体を揺らしながら、立ったままで食事を始めた。]
(ラウンジは飲食禁止だったかな? まあ、怒られたらその時はその時で)
[ふと視線を巡らせれば、ぼんやりと佇む男の姿>>28が目に留まる。]
(ひとりで星なんか眺めて、ロマンチストかねえ。 それにしたってひどい顔色だ。)
[自分もいつも星を眺めて作曲をしている事を棚に上げて、そんな風に思いながら。 手を付けていない板状のグリーンチップをちらと見て、勧めようかと考えるが、おせっかいだなと思いとどまり、視線を再び宇宙へ戻した。]
(53) 2015/01/06(Tue) 01時頃
|
|
[ワクラバは、頭の中にまっさらな五線譜を広げると、そこに目の前の星の並びをそのまま音符にして落し込み始める。遠い星は弱い音、近くの星は強い音に。横にスクロールされる視界をそのまま、楽譜にしてゆく。]
(きれいだったなあ、あのトリンクル人。 星の光から産まれたみたいだ。)
[食べ物を持ったままの指先をとんとん、鳴らしだす。ほとんど無意識に、その口から音楽が漏れる。目の前の星と、それからさっきのトリンクル人――その名前を聞きそびれてしまったことを思い出しながら、彼女の印象をアクセントに、新しい旋律は、どんどん紡ぎだされて行く……]
……♪……
(54) 2015/01/06(Tue) 01時頃
|
|
"ハイ"……そうしてクダサイ。
[人を誘っていくということに快く頷きます。もう気持ちは切り替えられました。]
それでは……わたしは"準備"が……ありますので。 /出来ル/ようになったら……"お呼び"しますね?
[買い物を済ませて、客室に戻って荷を開けて、楽器の手入れをして……にわかに忙しくなってきました。]
ア……わたしは"アイライト"といいます。 #お見知り置き#を……。
[そう言って挨拶を済ませると、買い物を済ませて売店を出ていくことにしました。**]
(55) 2015/01/06(Tue) 01時頃
|
|
[小さな男の子と見た星空はきらきらと瞬いていたものだが 今一人で見ている景色は、昨日と変わらないのに何とも味気なく感じる。 急に夢から現実に引き戻された思いだった。
そんな折、とんとん、と音が鳴っているのに気がついた。 >>54 最初は耳を通りすぎていたが、続く内に注意はそちらへ向いていく。
一定の調子で叩いていたかと思えば不意に弾み、また戻る。 譜面の出処は青年の知ることではないもの、自然に目は星を追っていた。 小さな星は弱い音、大きな星は強い音 …?
完全に追えているわけではない。ただ、偶然視界に映った星の順番に リズムがぴったりと合う事があった。
合えば次は? 遠い星が続く、ここは静かに奏でる所なのかもしれない。 少し窓に近づいて前を見れば、もうすぐ近くを星が通る。あそこで転調するのだろうか。
いつの間にか、味気のない空が誰かの描く星の楽譜になっていた。]
(56) 2015/01/06(Tue) 01時半頃
|
|
― 売店→客室前廊下 ―
ランドリーのすぐ隣の部屋をとっています。 エフというので……そうですね、 よければ、船の人につないでもらって下さい。
[快く頷くトリンクル人に、部屋の番号を教えました。 彼女は、アイライトと名乗りました。 合成音声での冷えた空気を感じる会話より、 エフにとって、気になるのは、その光の音です。 芸術には疎いエフですから、 その音を、上手に例えようもありませんでしたが、 忘れたくない、と思えど、すぐに忘れてしまいそうな 心に残って然るべきなのに、なくしてしまいそうな なんとも掴み難い音のように、感じました。 アイライトとの会話を終えて、エフはまた廊下へ戻ります。 その際、客室前廊下に知った姿を見つけます。>>47]
(57) 2015/01/06(Tue) 01時半頃
|
|
― 客室前廊下 ―
シルク?
[椅子に腰掛けた姿に、声をかけます。>>47 先ほどきいたばかりの、トリンクル人がするらしい演奏は、 芸術に疎い自分が聞いてみるよりも、 作り物をする仕事の者にこそ役立つもののように思えて 教えようと考えてのことでしたが、 彼女はどことなく、元気を失っているような 落ち着かなさげな様子に、見えました。]
……どうかしたかい。
(58) 2015/01/06(Tue) 01時半頃
|
|
[椅子の隣に腰掛けて、膝の間に手を置いて、 彼女の言葉を待ちました。
彼女が何かを語りだそうとするのなら、ただ相槌をうって。 何も語りたくないようならば、 ちょっとの沈黙を、共に味わうなどして。]
……
[そうして、シルクの隣に暫し腰掛けていた後、 やはり、先ほど知った「トリンクル人の演奏」は 彼女が聞くべきもののように、考えました。 人のためにある音ではなく、>>0:7 まるで神様のための鈴の音のような 冷えた真冬の氷の音のような 年末彼女が作ったらしい、ツリーにもぴったりの 燃える薪の弾ける音のような…… あの音を思って、こう言いました。]
(59) 2015/01/06(Tue) 02時頃
|
|
――…… 詳しい日時は聞いてないけど なんだか、楽団の人が乗りあわせているらしい。 船で演奏するそうだよ。
俺もいくらかだけど、綺麗な音を聞かせてもらった。 ……詳しいわけじゃ、ぜんぜんないけどな。 綺麗だなと思っただけで。
展望ラウンジでやるそうだ。 ブルーフォレストににつくまでの間にやるようなら…… シルクの気が向き次第でいい。 聞きにいってみちゃどうだい。
[彼女の返事はどのようだったでしょうか。 何にせよ、判断は彼女次第です。 エフは、一度シルクの肩へ、ぽんと手をおいてから、 客室へと、戻っていきました。**]
(60) 2015/01/06(Tue) 02時半頃
|
|
[客室に戻り、エフは磁気嵐の予報を確かめます。 状況はなんとも分かりません。
この船が、迂回ルートを選ぶというのなら、 アースには先に到着するのでしょう。
まだ、相部屋になった客は戻っていないようでした。 ですから、薄明かりを灯す端末から流れる文字を追いながら、 エフは、ひとり、故郷についてを想います。
海に沈む前の、生まれ故郷を。 狭い苦しいアパートで仲間たちと話したことを。 むかし吸っていた、たばこの味を。 扇風機のぬるい風を。]
(61) 2015/01/06(Tue) 03時頃
|
|
[目を閉じ、耳をすませば、 こればかりは、いつだって思い出すことができました。
――地下鉄の夜
灰色のホーム
大晦日の空気
レールを走る車輪の音
近づいてくる、薄だいだいの灯り
エフは今年最後の日にもまた、 アースにある、そのホームへと向かうつもりなのです。 これまで、何年もそうしてきたように。 「あの日」へ戻れるよう、期待をかけながら。**]
(62) 2015/01/06(Tue) 03時頃
|
|
― 客室前廊下 ―
[男の子が部屋を出ると、 男の人と女の人が、 なにやら話をしてるみたい。
ぺこりとおじぎをして、 邪魔にならないように。
おじさんに貰った本をもって、 てくてくてく。あるきまわる。]
(63) 2015/01/06(Tue) 03時半頃
|
|
[またもうすぐ、次の星につくのかも。 どこにつくのか、わからない。
きょろきょろして、 でも、いつ着いても良いように、 準備だけはしっかり整えているから。
少しだけ客室を振り返って、 うん、と男の子は頷いた。]
(64) 2015/01/06(Tue) 03時半頃
|
|
[男の子が向かっている星は、 『スラグ・ライム』とよばれる星。 大きな星だけど、 たっている建物のほとんどは工場だ。
鉱山や、洞窟。 建物じゃない部分は、 そういうものでできている。
空気が悪くて、 ふつうの生き物はいきていけない。
鉄も、すぐに錆びついて、 どんなに新しい宇宙服でも、 一年もしないうちに、もうボロボロ。
でも、さびない材質の宇宙服は、 とっても高いから。 なんとかかんとか、ごまかしごまかし。]
(65) 2015/01/06(Tue) 03時半頃
|
|
[男の子は窓の外を見る。 ながれぼしが、また流れた。
男の子の本当の故郷は、 いまのほしみたいに、 ながれてきえた。 ずいぶん前のことだけど。
ながれぼしになる前から、 もう住めなくなって、 おとうさん、おかあさん、 いもうと。 家族と一緒に、ほしをでた。]
(66) 2015/01/06(Tue) 03時半頃
|
|
[歩き回って、おじさんにあえたら、 本、ありがとうございました。って、 とってもたのしかった。って、 きちんとお礼をいって本をかえす。
もらえるんだったら、もらうけど。
そうしてまた、 男の子は客室へともどっていく。
窓の外の、 ながれぼしをながめながら。**]
(67) 2015/01/06(Tue) 03時半頃
|
|
……! エフ、さ。
[ぼーと手の中のパックを見つめていた瞳が、貴方を捉えて。味が分かっているのか怪しいくらい冷えた舌で、名を呼ぶ。]
さきた、かっちゃがら、電話あったきゃさ… …じさまが、炉心溶融おしるこ…餅ば喉さ、とぱらすて… 病院さ はごばえたんだきゃ。
まんだ、へだすて仕事す人と思っとったんだばって… じさまもやっぱ、じさまだきゃ。
[苦笑する。吐露したところで状況は変わらない。然し、不安で重たい気持ちは、幾ばくか軽くなった様子。]
(68) 2015/01/06(Tue) 04時半頃
|
|
楽団?あえ、やしけだ おっちゃだべ…?
[まず浮かぶのは、昨日ラウンジで見かけた男性>>1:37の事。容姿は楽団という雰囲気では無かったが、指で取るリズムから音楽に携わっているだろう事は予想出来ていた。―最も、シルクの働くアトリエにも変わった風貌の客は多く訪れる為、特におののく事も無かったのだが。
…然し、エフが話すのは女性の楽団の事だろう。ラウンジの端っこに居たアイライトは目を引く容姿であったが、気づかなかった様子。続くエフの話に、そのまま耳を傾けて]
(69) 2015/01/06(Tue) 05時頃
|
|
んだんず…きれえな音…
たのすなるびょん しれね。 おへでくだすって、どうも。聞けでみたぐなっだきゃ。
[それは星が煌くような音だろうか。 安らぐような優しい音だろうか。 「綺麗」という一つの言葉では、具体的な想像が出来なかったが、何より想像をするのが、楽しくなって。笑みを洩らした。]
ん。おらが帰る前さ、聞がさるといな…。
[ぽんと押された肩に、温もりが戻るのを感じたのだった。**]
(70) 2015/01/06(Tue) 05時頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る