267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、囁き狂人が4人、首無騎士が1人いるようだ。
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皆さまお集まりありがとうございます。えー、ごほん。 この催し物、しっかりと楽しんでくださいませ。
…何があっても、文句は言いませんよう、ご了承くださいませ。
(0) 2019/06/10(Mon) 07時頃
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例えば。 病は気からとも言いますし、 万病は神様の機嫌からとも言いますし 気の所為とすら揶揄られることは多くあります。 雪化粧の世界の中、共通症状にも乏しい私たちは 時にそのように云われることもあったでしょう。
(1) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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「 ─はじめまして。こんにちは。 」 昨日告げた言葉は今日もまた唇になぞられる。 名前すらもいずれは忘れてしまうのかしら。 >>0:19雪に埋もれた植物みたいに ナニかに消されてしまうのかしら? 気丈な花でも、儚い花でも無いですけれど 私、微笑うことは出来ますから。 名前のない貴女にも微笑っていられたのでしょう。 いつか「せんせい」が連れてきた彼にも、 貴女にお水を持っていく「せんせい」にも。 変わらず。
(2) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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咲き誇る花もやがては枯れ 空高くにのぼる煙は薄れていく。 虫の声はいまには遠く、 あなたに振る手も遠くの日々。 変わらないと思っていた、 私が愚かだったのでしょうか。 ■ぬはずがないと思っていた、 私が悪かったのでしょうか?
(3) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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私がここに来た頃、元々住み、愛おしみ、 そして見捨てた町は既に閑散としておりました。 誰かの残した新聞紙が地上を転がり 景色の端では犬が吠え、 医者の手にかかれなかった患者が空を見上げていた。 愛おしかった町の隣人、友人、それから....の、 地べたに口付けた指先から、温度が消えて失せる頃 ぱらぱらと雨が降っては髪を濡らしていた。 蛇人間と称された、彼≠フ命が失せる頃には 鱗の這った肌も煌めかなくなって。
(4) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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それでも。 同じ人でありながら、 ■ぬ頃には星になれると思っておりました。 2880段の階段を登って、煙のように、 天の国へ迎え入れられるのではなくて 雲さえ飛び越えて、空に飾られる……と。
(5) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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ケホ、…ッと、 白い吐息と共に吐いた咳に、ぽろりと 星砂が混ざりはじめたのは、この頃。 「 大丈夫ですよ、先生。 私、痛くも何ともないから。 」 白い羽織に手を掛けて 私の担当医にそう微笑いかけておりました いっとう底冷えする今朝のうち、 食堂へと向かう途中には、 冷水に浸したような寒さに凍える指先を擦り合わせて。
(6) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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「 おはよう。今日もくもり空ね。 残念だけど、雪国らしいわ。 はじめまして、あなたの名前は? 」 隈を濃くした目元を弛め、 いつもと変わらずに告げてから 私はシルバースプーンを手にしたのです。 あたたかなスープで寒さを凌ごうと 青いくちびるで食もうとして、
(7) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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…… カラン、と 床にスプーンが落ちた 空虚な音が響いたのは、 間も無くだったでしょうね。
「 ──── …あれ? 」
私のお気に入りのブラウスにシミが広がって 弾けた水滴が頬を濡らしておりました。 湯気立つスープは熱いだろうのに このとき、私には全く、温かく感じられなかった。
(8) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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「 せんせい、せんせい 大変。こぼしてしまったの。 ごめんなさい。 あなた、掛かってはいなかった? 」 大きな声で担当医に声かけて 隣の人の洋服にも目を通して… 私はそのように声を掛けていたはずでした。 困ったように眉を寄せて 地べたに転がったスプーンに手を伸ばそうとして。
(9) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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不意に。 覗き込んだスープの水面に映っていたのは 輝く星砂から造られた像のようになって そしてそれが、朽ちていく頃のように、 頬から、眦から、髪から、 崩れていく私だった。
(10) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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「 ………せんせい? わたし、どうなってるの? 」
(11) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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砂時計の砂が、 急速に無くなっていくみたいだった。 藍色に星を秘した砂が体からあふれて コツン、コツン…と床に散らばっていた。 きっと、あの星のように輝いて ひとびとを照らすことはできないけれど 私は、夜の大地のひと粒になろうとしていた。
(12) 2019/06/10(Mon) 07時半頃
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「 あ、あああ……せんせい… わたし……─────── 」 言葉につづきを聞くことができたのは 駆け寄ってくるせんせい達でも すぐ傍に座っていたあなた達でもなくて、 ────── 先に星になっていた、 彼≠セったなら 良かったのになあ…
(13) 2019/06/10(Mon) 08時頃
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・・ 砂として生き始めてしまった私の姿を見て ざわめくひとも居たでしょう。 泣く子も、沈黙する子も、逃げ出す子も。 ひと目から遠くで■ぬ子たちはたくさん居るけれど こうして、みんなの前で星になったひとを見るのが 初めてだったひとも、居るかもしれない。 集められた砂は、瓶の中。 ぱちぱちと輝く星は弾けて そしてそのうち、眠るみたいに、身を潜める。*
(14) 2019/06/10(Mon) 08時頃
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「 なんて可哀想ないのちなんだろう! 」
[ なにもないよな うすら笑み。 また 俯いてしまった あたま を また 小さく撫でた。]
(15) 2019/06/10(Mon) 10時半頃
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ひどいなあ、そんなことないさ。 はなみずきは いぬのき だからね。
[ さらっ と、 話してみたところで、
──── かんじゃさまの病状にかかわることは、 と
くどくど言われたいわけではないから うすいくちびるは chuck! ]
(16) 2019/06/10(Mon) 10時半頃
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──── しらぎく の意味は調べとくよ。
[ …何故だか かえる 気にはならなくて、 意味を見いだしてやろう と叩いた。
( 一輪のしらぎくの 登場シーンはなんだッけ。 )
・・・ しだをふたり 愛でる趣味はなかったから。* ]
(17) 2019/06/10(Mon) 10時半頃
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その手記を 一体どこまで読めていたのか 否、寧ろ、目を通すことすら叶ったのか? 終点に残された疑問符に気が付くころには いつだって手遅れ≠セろう。
小首を傾げる間にも、瞼を閉ざす刹那にも 蝋燭は削られ続けている。 ───── そのはずだ。
(18) 2019/06/10(Mon) 20時頃
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「 困ったなぁ。 花の愛で方も、虫の扱いも とんと知らないものですから 」
(19) 2019/06/10(Mon) 20時頃
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吐き出された吐息の行く末を見守りながら 患者の扱いも知らないうちに 僕は同僚に応えていた。 サナトリウム 「 収監施設は無事だなんて 皮肉めいた話ですよね。 」 此処で心の底から救済された人なんて 僕にはさっぱり見当も付かない。
(20) 2019/06/10(Mon) 20時半頃
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生き残ること 途中下車の許されない、直通運転のようだ。 あちらこちらに散乱する元被験体たちは、 考えようにもよれば 川に飛び込むそれだろう。 町どころか、呼吸音はあまりにもか細い。 マスクの中でくぐもる温度が ヤケに僕自身のそれを感じさせているだけだ。
(21) 2019/06/10(Mon) 20時半頃
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[ ─── 死に近いんじゃあなくて?
ええ、わたし、思った通り、 植物でなくたってどうでも良かったし、 もうひとりの しだ だろうが、なんだろうが、 やっぱり 同じように返事を返すのでしょう。 ]
(22) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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[ 名前に意味を見出したところで、 のろいがひとつ増えるだけなのに。 ]
(23) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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[ どうせ、有象無象の白い植物ですから。 幾らたったひとつの名前をつけたところで、
何時か 枯れてしまって、 苗床がひとつ空くだけでしょう。 ]
(24) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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[ ─── 嗚呼、かわいいアンジェリナ。 貴女は 其れが 今、だったのね。 ]
(25) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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[ 砂を。 噛んだ音がした。
……気がした、だけで、 実際は何かの残りだった気がする。 昨日の"光合成"も込みで 絶好調とは言えないにんげんの身体、
騒ぎの片隅で、尚、咀嚼を繰り返していた。 お腹が空いたなんて可愛らしい欲求じゃあなくて、 最早義務にも近しい動きで。
ちら と、流し見たスープの湖面には、 相も変わらずつまらなさそうな顔したおんな! ]
(26) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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─── 可哀想なアンジェリナ、
[ きっとわたしたち、こういう生き物だって、 はじめまして、こんにちはの時に、 大人げなく言うべきだったかしら。
ほしを語る可愛い貴女には、 怒られてしまったかもしれないけれど、 もう今となっては 想像するしか出来ないのでしょう。 ]
(27) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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[ 半分以上残してしまって、 今日の朝御飯はお終い。
あのこだったものに 何かの真似事、 蒼白いゆびさきで十字を切って席を立つ。 ]
(28) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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「 なんて可哀想ないのちなのかしら 」
(29) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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[ わたしの身体が、どうなるのか。 可愛いあのこを見て ふと、思いはすれど、
─── 何時かどうせ死ぬし、関係無いから、 せんせいたちに詰め寄ることも無かったでしょう。
……今更何を怯えろと言うのかしら。
勉強熱心な生き物でも無かったので、 部屋に戻って根付いてようかと、して、 ]*
(30) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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[ ……この状況で、 根城が図書室に近い場所だったのが、いけない。 そんな顔して、今度は憂鬱を隠しもしないで、 中庭の扉前に突っ立っている有様。
学ぶ意思は皆無とは いえ、 日傘を持ってきた辺りは学習する生き物だろうか。 煩い場所か苦しい場所かの二択を抱えて、
苦い顔して 真白の中。 ]
(31) 2019/06/10(Mon) 22時半頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/10(Mon) 22時半頃
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しょくぶつがそだつには、 みっつのようそがひつようです。
にっこう すいぶん ──── ひりょう。
にんげんだって たべなければ■んでしまいます………
(32) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 絞りきった容器をdustBOXに投げ入れ、 幼児教育用だろう しょくぶつのきほん をたたむ。 人工日光の下、 白のベンチの上。
ほんは よごさないようにしましょう。 此の決まり文句だって幼児教育だ。 たぶん。 知らないけど。
味の無い其れを落としたところで、 微かに濡れるばかりだろう。]
(33) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 今の世の中 たべなくても生きていける。 ……たべるという動作の定義をどう取るか、であって。 固形物を食み、味わい、飲み込むことを食事というなら
しょくじ からは 遠ざかって久しい。 土に肥料を刺しているようなものだ。 否、 ──── 肥料に 味はあるんだろうか。 もし おいしい ものならば、 おれはしょくぶつにもなれないかもしれない。 ]
(34) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 胸元の端末が 某かを報せるを まるきり無視してしまって、
派手な私服を白衣で隠し、 しろばらのアーチを 突っ切って行く。
( しょくぶつさんたちのざわめきには、 わずかに うすら笑みを向けるのみで、)
可哀想なクリスマスローズ。 君は今日も俯いてるのかい? ]
(35) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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しょくぶつが せいちょうするには、 みっつの えいようがひつようといわれます。
ひりょうには みっつが ばらんすよくはいっています……
(36) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 珍しい姿を見た。
中庭の扉の向こう、 廊下側に 真白の姿。 …自分だって真白だ。 日の下に在る白衣は、益々白々と。
下がる日傘に、興味のような 揶揄のような からかうような色を隠さず、碧に乗せ、 硝子越し、 くちびるだけで、 ]
べんきょうでも するの。
[ 短い舌が 空を叩く。 ]
(37) 2019/06/10(Mon) 23時半頃
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[ 恨みも何も無いけれど、 只様子に腹が立った 其れだけで、 日傘を硝子にぶつけてやろうかと思った。
……やらなかったのは大人だからとかじゃあなくて、 わたしの腕力を振り返るだけの余裕があったらしい、 多分 そんな 理由。 ]
(38) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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[ かと言って、 硝子の向こうへ歩み寄るほど 可愛げのあることも出来なかったので、
石突をかるく 地面へ打って、 ちぃさく息を吐いた。 ]
(39) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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アンジェリナが砂になってしまったから。 ─── 部屋の周りが煩くて、眠れやしない。
[ 聞こえていたかはまったく知らない。 ]
(40) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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……"ひと" って、砂に成って死ぬのね。 骨すら残さないの、初めて知ったわ。 あのこに 余命とか 言ってあげなかったのかしら。
[ 続けた呟きだって、 きっと、白い建物の騒ぎに消されていく。 わたしの 両目は、"鬱陶しい"を隠しもせず、
せんせいを通り過ぎ、 とおく とおくのアーチを捉えて ]
嗚呼、──── せんせい、
(41) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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[ 如何してそんなことを思いついたのか、 ゆいいつ ひとらしい色をした、 淡いくちびるが ちぃさくささやいて、 ]
[ 笑みすらつくってみせた! ]
(42) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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[ まるでこどもの、突拍子も無いひらめきのよう ]**
(43) 2019/06/11(Tue) 00時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/11(Tue) 00時頃
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[ 季節が一巡りする頃には、 記された文字に時折滲み≠ェ入っていた。 そしてその頃には、彼に何が起きているのか 頁を捲り軌跡を辿るだけの私にも、薄ッすらと 想像出来る程度には症状を把握していた。
…勿論、手記を通して追体験している私が 明らかにそうだと確信出来るわけではなくとも。 ]
(44) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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痩せ細る父の看病をしているあいだに、 僕の身体は随分と縮んだみたいでした。 母がクローゼットから出してきた、 僕から弟へのおさがりの“ おさがり ”は サナトリウムに着いた途端、白くて衛生的な 今の僕のサイズにあった服に変わりました。
(45) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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アンジェリナという女の子が、 玄関に入ったところで出迎えてくれました。 握った手をしっとり濡らしてしまったので、 よろしくの次の言葉はごめんねになりました。
(46) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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海の生き物は体温が低■て、 人間が触れると火傷してしま■そうです。 僕もそれと同じようなものでしょう…と、 せんせ■が教えてくれました。
(47) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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■■と■も眠くて、起き■れないので 冷たい■の中か冷蔵庫の■で■■たいと せん■■にお願■し■■た。 しばらく■■■■、僕は“ 夏眠 ”する■■に なりました。おやすみなさい。■■■■■。
(48) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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僕はこんな■■を書いていたんですね。 教えてもらわなければ忘れ■いたでしょう。 また少し身体が■さくなったようなので、 せんせいという人が検査をしてくれました。 サナトリウ■に来てから10cm縮■だそうです。 これ以上身長は縮みたくありません。
(49) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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これからはペンを持つ必要はなさそうです。 指の先が透きとおってきたので、 試しにインクをつけるとガラスペンのように すうッと指に吸い込まれてきました。 今、僕は指で文字を書いています。 紙をカリカリ引っ掻くような感触がします。
(50) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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近くで遊んでいた男の子とぶつかって、 左腕にヒビが入■てしま■いました。 せんせいが包帯を巻いてくれました。
(51) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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[ ( すべて同一人物かは不明だが、) 何度か登場しているせんせい≠ 同じ病魔に命を蝕まれている患者との日々は、 ゆっくりと…比較的穏やかに過ぎていったが 迫る死の足音を消し去るには及ばないらしい。 それは冬が終わろうとする頃にやってきた。 ]**
(52) 2019/06/11(Tue) 17時頃
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[ すこぅし間違えば、 地面を突いた華奢な日傘が、 硝子を強打していたとは… 否、考えていたかも。
己が うざい 性質なのは、昔から聞かされている。 唯、 空虚なだけなのだけれど。 ]
(53) 2019/06/11(Tue) 18時半頃
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──── 星に?
[ 其れが、 けして比喩ではなかったこと 手っ取り早く知るには、 震える端末を起動し、 たたみかけるメッセージの波に逆らう必要があった。 …其処まで思いも至らなかったし、
Angelina ごめんね、 可愛い アリウム、 君の いきざまに あんまり興味がなかったんだ。 きっと真面目に研究しているせんせいたちは まさに今、 星の砂となった君の体に、 体温計を突き刺してみたりして ───────
そうだ、もし良かったら教えてほしい。 肥料がおいしいものなのかどうか。 ]
(54) 2019/06/11(Tue) 18時半頃
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[ 枯れてしまった花なんて、 千切ってしまえば それまで。 ]
(55) 2019/06/11(Tue) 18時半頃
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[ 彼ら彼女らの■にざまが 多岐に渡る以上、 どうにも余命と言う奴は 正しくわからないようで、
唯、 きっとなにかが切れたときなんだと思う。 たべるだけじゃあない なにか。 のむだけじゃあない ── なにか。
彼女の願いは砂のなかに畳まれて、 眠るようにちらちらと、]
(56) 2019/06/11(Tue) 18時半頃
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[ …多岐にわたる ■きざまと、 多岐にわたる ■にざまと、
言われてしまえば納得さえある。…なんて。
この男がすこぅしくらいひとのこころがあって、 慮るような あたまがあったなら、
呪いなど、 落とさなかったろうに。]
(57) 2019/06/11(Tue) 18時半頃
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でも、 じゃあ、
にんげんって 随分あいまいないきものだな。
[ 二足歩行なだけじゃにんげんじゃないのかな。
猿とにんげんの境を思うような、 此れだって何処か、 こどもじみた問い掛けで。**]
(58) 2019/06/11(Tue) 18時半頃
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[ たとえば、 あの砂がほしのいちぶだったとして。 空に興味の無いしょくぶつさんは、 いったい、何に成るのかしら。 ]
(59) 2019/06/11(Tue) 22時頃
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[ ……朽ちてしまえば、それまでだった。 ]
(60) 2019/06/11(Tue) 22時頃
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[ ─── 単純に、 にんげんの声は聞き取りづらかった。 建物の中、背には何時も以上の声がぶつかるし、
嗚呼たいへん面倒くさいって、 息をもうひとつ零してしまって。 片手で硝子を押す。 ( ─── にんげんよりよっぽど遅い開き。 )
日傘は中庭を軽く擦り、 漸く硝子から離れた蒼白い手は、 わたしよりずぅっと健康的ですらある白衣へ伸びた。 ]
(61) 2019/06/11(Tue) 22時頃
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[ ……しらぎく には、蔦は無いのだったか。 だったら此は"それらしく"無かったかしら。
でも、わたしといういきものは、 如何してだかにんげんの形をしているので、 摘まんだ白を、引っ張って、 スリッパから踵を浮かせて、
─── 残念、きっと、 物語じみた薔薇の囁きには遠い、けれど、 ]
(62) 2019/06/11(Tue) 22時頃
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[ 指先を離して、日傘に添えた。
─── 日除けの花が 一輪。 ]
(63) 2019/06/11(Tue) 22時頃
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[ 新参者のはなひとり、 きっと、この場所じゃあ酷く浮いたことでしょう。 それでも知ったことじゃあ無いのだから、
アーチの向こう、誰も居ない木製のベンチに、 緩く根付いておきましょう。 ]
(64) 2019/06/11(Tue) 22時頃
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せんせい。喉が渇いたの。 お水を持ってきて頂戴。
[ 花の下から、口元だけ覗かせて、 ]
(65) 2019/06/11(Tue) 22時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/11(Tue) 22時頃
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[ 身の回りには なにか を切らして、 にんげんじゃあないみたいに 散って行った、
───── そんなのは 沢山居たと言うのに
何故だか この身は未だにんげんをしていて、 わたしたち の なかに入れさえせず、
にんげんじゃあなくて にんげんじゃあないものでもない、 その間って 何なのでしょーね。]
(66) 2019/06/11(Tue) 23時頃
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[ ひさしぶりに言われた、なんて せんせいって言葉からは真逆にも位置しよう言葉に ゆぅるり 笑み、 ( 何時だって貼り付いたよに変わらないから、 )
はぁい、 かるぅい返事をしつ 入れ替わり コップ一杯のおつかい。 ]
(67) 2019/06/11(Tue) 23時頃
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[ 研究室まで戻ってみれば、嗚呼 流石の喧噪。 お前は、 と 口を開いた先輩方に、
「 仕事がありますんでー 」
とばかり 紫色の光の下からコップを取り出せば、 冷えた視線のみが背中に刺さるだけ。
──── 嗚呼、 たいへん面倒くさい、 な。
どう足掻いても ひとひとりのいのちが散ったとき、 こうも無関心であるせんせいの方がおかしいらしいが、
でも、そう こうは思う。 その何かだった砂が ■きているなら教えて。 それじゃなきゃあ かんかつがいってヤツだから。*]
(68) 2019/06/11(Tue) 23時頃
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|
[ きれいなみず 一杯。 ひとつとってもこの世界では結構なものだ。
それでも、このsanatoriumの中のみずは、 ぜんぶがぜんぶ、 うつくしいみずで
中庭のしょくぶつに与えられているものも、 例外じゃあない。 ちからの足りないにんげんよりも、ずぅっと厚待遇だ。
しょくぶつにとって良いものかは知らないけど。 案外、 あじけない、 とか思ってるのかもしれない。 ……あじなんて欠片もわからないが。 ]
(69) 2019/06/11(Tue) 23時頃
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|
[ とうめいいろに満たされた コップひとつが 花の下に差し入れられる。
美しく咲いている。其れだけで良い。
枯れるまで、は。]
(70) 2019/06/11(Tue) 23時頃
|
|
[ 多分、日除けのお陰。 昨日よりは、まだ、息が出来ていた。 にんげん の少ない場所で、緑と、白と、其れだけ。
名前もわからないしょくぶつたちを見て、 ─── 果たして あのこたちと おんなじ括りで良いのだろうか、とも、思う。
卑下、とも、違うけれど、 ]
(71) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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|
[ 待つ間、きっと、不思議なことに、 暫く陽の元で、微睡んでいた。
でも、わたしの前を通りがかる おんなじような白い誰かが、
「 " "、珍しいのね。 」
其処から始まって、 一言二言、話していた と 思う。 何せわたしは 花の下で根付いていたのだし、 誰かとの話に夢中になる質でも無かったし、
記憶は 曖昧で、……違う、 ]
(72) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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|
[ ……あのこは わたし を、 何と呼んだのだったか、 ]
(73) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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[ ─── 誰かさんの 通り過ぎた、景色を、 にんげんの 瞳で見て、それから、 確かめるよう、ちぃさな呼吸音を聞いていた。
意味も無く脚を揺らして、 一瞬遠ざかった感覚を 取り戻そうと。
……緩慢に伸ばした指先だって、そのうちのひとつ。 とうめいの其れに触れ、 花の下から、黒を覗かせ、
碧を 見た。 ]
(74) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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|
………、しらぎく
(75) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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─── は、此処には 無いの。
[ 継ぎ足して。 ]
(76) 2019/06/11(Tue) 23時半頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/12(Wed) 00時半頃
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「 やあ、 アイリスさん、 今日も光合成? 」
[ 通り過ぐしろいろの貴女に、 おしごとのこえかけ。
──── 彼女はまた、「 珍しいわね。 」と 語った。]
(77) 2019/06/12(Wed) 01時頃
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[ しょくぶつとにんげんの境も、 そろそろ 良くわからなくなっている。*]
(78) 2019/06/12(Wed) 01時頃
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[ 特に 声をかけることもなく、 とうめいいろを 差し入れていた。 くろいろが 碧と出会うまで そのまま。
白と 緑と 黒の景色。
いつも以上の声もないし、 温度のない視線もない。
確かに人工的な白に囲まれていて、 風ひとつの自然もないのに、 一時 場所を忘れるような ]
(79) 2019/06/12(Wed) 01時頃
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[ しらぎくさん、 と 呼び掛ける言葉を のどおくで止められ 吸気の間を持ち、
殆ど つぶやくような だれに向けられたかもわからないような 空気に消えていく 其れを 追うように碧は揺れ、
──── 緩慢に瞬いた後、 ]
(80) 2019/06/12(Wed) 01時頃
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── 洋菊はあるけど、 ほんとは 茎の太いスッとした菊が 欲しいよね。 ポンポンみたいのもかわいい ───……
[ 反らすよに、アーチの向こうを示し、 地面近くに密集するしろの花たちを 菊 と 呼ぶが、 茎から 根まで 一本で立ち、 半円にこんもりと咲き開いた そのイメージとは すこぅしばかり異なるようで。
あんな仲良しが居る花なら良かったのに。 ───── 誰の話でも ないさ。**]
(81) 2019/06/12(Wed) 01時頃
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[ 奇病を引き起こすウィルスが発見される迄に 如何なる軌跡を辿ってきたのか知る為には、 いずれ医学書や歴史書を読む必要があるだろう。 精神疾患が嘗ては悪霊憑きなどとされたように、 当初は多くの偏見が患者に向けられていた。 “ 亡国病 ” と称される程に広く猛威を振るっても 待ち望まれる万能薬の存在は天よりも遠い。 ]
(82) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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サナトリウムには 僕よりも歳の幼い、小さな子もいれば、 もっと大人びた、落ち着いた人もいました。 外に降り積もる真っ白な雪と違っても、 衛生的で閉塞感のある冬を思わせました。 僕たち患者は会えば言葉を交わしますし、 具合の良い人は簡単な運動療法もしていますが どこか仄暗さがつきまとっているのです。 しんしんと静かにいのちの匂いが漂いました。 そしてそれはみんなが集まる食事の時間に 特に強くなるように僕には感じられました。
(83) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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みんなの食べる、湯気の上る温かな食事を、 羨ましいと思うことはありません。 ぐつぐつと煮え滾る熱湯と同じだと言ったら 凍らせた食事を用意してもらえました。 だけど今度はフォークに刺さらなくて、 お昼はみんなより遅れて食事を始めました。
(84) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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[ 緩やかな曲線で書き記される墓標には、 例えば澄んだ冬空を見上げて星を探すような 抜粋するには至らない、他愛ない日々が殆どだ。 ───── けれども、病である以上 そして患者の病状が非常に不安定である以上、 確実に侵蝕は進み… 決壊する時はやってくる。 ]
(85) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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僕のとなりで、女の子が砂になりました
(86) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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[ 私が遡ることが出来る限りに於いて、 それはある少女の死が引鉄となったらしい。 春が近づくほど雪崩が発生しやすくなるように、 緩やかだったヨリックの病態曲線は急降下した。
然し乍ら、これが手記である以上 書き手が文字を書く余裕を失ってしまえば当然 軌跡を正確に辿ることはより困難になっていく。 ]
(87) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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* * *
(88) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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それはすぐ隣で起きたことなのに、 僕は呆然と、挨拶を交わしたばかりの女の子が 砂になって崩れていくのを見ていました。 春の陽気を遠くへ遮ってくれる曇り空は、 天に煌めく星さえも阻んで、地に落としていく。
僕の隣の席にぽっかりと 白い床に夜空を描いたようにも見えました。
(89) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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ざわめきの波がどっと寄せて、 泣き声や、叫び声や、走る音が周りに溢れても 僕は影ごと縫いとめられてしまったように 女の子がかたちを失っていくのを見ていました。 傍に来てくれたせんせいにその糸を切られて、 ようやく僕は自分の隣で起きた出来事が どういったことかを理解しました。
(90) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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「 ……ごめんなさい、せんせい せっかく包帯が取れたところなのに 」
────── …… カラン、と スプーンが床をたたく空虚の寸前、 弾かれたスープの飛沫が白いガウンにかかって じくじくとした痛みとして染み込んでいました。 汚れた袖を捲れば、少し融けた左腕が光沢を放ち 歪になってしまった硝子のような有様だった。
(91) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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・・・・・ こんな世界になってしまっているのに、 それでもあんな言葉を零した理由は何でしょう。 言葉ごと、もう星砂として散らばってしまって 拾い集めて尋ね返すこともできません。 … 僕は疵口の処置の為に 医務室へ向かわなければいけなかったから。 ガウンを汚したスープの染みが血に見えたけど あの子も、僕も、一滴たりとも流していない。
(92) 2019/06/12(Wed) 12時頃
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──── ぴしり…、と
ぶつかって出来たヒビが消えたばかりだったのに 僕の身体は随分と脆くなってしまったようです。**
(93) 2019/06/12(Wed) 12時半頃
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[ 器を、ベンチに置き、 仲良しの集う真白の花へ歩み寄った。
──── 此とはまるで似ていないけれど、 "わたし"、 ]
(94) 2019/06/12(Wed) 13時頃
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「 だって貴方がそう言った。 」
(95) 2019/06/12(Wed) 13時頃
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[ はじめてのとき " "と 名乗った気はすれど、 貴方 覚えてないでしょう。
どうせ何処かに全部、 いっそわたしより詳しい "わたし"の何かが管理されているのでしょうし、
今更 なにを。 ]
(96) 2019/06/12(Wed) 13時頃
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[ アーチの下、また、笑った。 ……嫌味ったらしい顔の自覚は、あって。 ]
欲しいなら育てれば良いのに。 白菊の意味を誰かに押し付ける前に、 種でも見つけたら?
[ せいたいけい、とか。 そうでなくても他のなにか、とか。
苗床しか知らないわたしだったから、 難しいかもしれない何もかもを無視して。 ]
(97) 2019/06/12(Wed) 13時頃
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でも せんせい、 ─── しらぎくってこんなに話すのかしら。 黙って美しく咲く方がよっぽど、
[ そう思わない?って ゆびさき、唇をなぞった。
閉じてしまう 仕草。 ]**
(98) 2019/06/12(Wed) 13時頃
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[ アーチの向こうに散らばる其れ等は、 何事もないよに にんげんの齎す風に揺れている。 ちぃさな花を寄せ集め おんなじみたいに
揃いの しろいろ。
なかまはずれなんてひとつもない。 ]
(99) 2019/06/12(Wed) 16時頃
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[ 数字 で呼ばれる子等であったが、 その中には本来の なまえ を 持っている者が殆どで、
identity ( いくつかまで親が居た、確かな証拠 。 )
呼名、というものに関して、 なまえを求める声も少なくなかった。
のろいは いわいである。 この世に産み落とされた証である と、 ]
(100) 2019/06/12(Wed) 16時頃
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[ のろいを持たない子は しあわせなのか、 いわいを持たない子は ふしあわせなのか、
Tredici 持たざる者には わからない。 無くしものを探すよに、 迷い子の囁き。]
(101) 2019/06/12(Wed) 16時頃
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「 だれにも■われたことなんて、 」
(102) 2019/06/12(Wed) 16時頃
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[ ──── 一度、Karteを見直さないといけない。 先ほどのアイリスさんが 誰、だったのか。 そう、 覚えちゃいないから。 そのひとの何もかも、そのひとより詳しいのに、
今更、何なのだか。
花言葉の図鑑と照らし合わせて見てやろう。 ]
(103) 2019/06/12(Wed) 16時頃
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ほしいタイプの菊は種から育てるのがたいへんなの。
[ うつくしく咲かせるにはそれなりの労力が…と、 アーチまで付き合うままにぺちゃくちゃ、 騒々しく告げるも、 納得させるつもりもない。
結局この中庭の、庭師みたいな仕事をして居るのは、 仕事をしないせんせい たったひとりなので。
せいたいけい も 諸々のbalanceも、 大体はこの男がどうするか ではある から。 ]
(104) 2019/06/12(Wed) 16時頃
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花だって喋るのかもしれないじゃない。 視力はなくても 光は みえる んだし。
[ 人工の光降り注ぐ中、真上を向いて誇る、 スプレーマムを見下ろして、
己の唇を、逆になぞってみたりして。 chuckを開ける 仕草。]
(105) 2019/06/12(Wed) 16時頃
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・・・ みんなきこえなくなっちゃったなら、 流石のおれでも さみしいのかな。
[ 無頓着で 無責任な男であれ。
風もなく うごくもののない庭は きっと おれのものじゃあ ないだろう。**]
(106) 2019/06/12(Wed) 16時頃
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「ミサ と、言います」
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(107) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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「父が遠くの国から来たみたいで」 「分からない言葉が今でも多いです」 「……発音、合ってますか」 「でも、きっと死ぬまで此処に居ると思うので」 「これから覚えるのだと思います」 「今、XX歳で、───知っていますよね」
「せんせいたちは、頭が良くて偉いのでしょう」
「……これ以上何を話せば良いのでしょうか」 「わたしとおなじ名前の妹の話でもしますか」 「病気のことなんて、いきなり言われたから」 「わたしだってなにが悪いのかわからないんです」
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(108) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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「サインですか?ここに?」 「LastName、きらいなんです、花の名前」 「……なんできらいか忘れちゃったんですけど」 「……でも、だから、明日のわたしは忘れてます」 「"そう"みたいです、わたし」
「もう両親の顔もわすれてしまいました」 「つい昨日お別れしたばかりなのに」
「……"これ"がそうなんですか?」
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(109) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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「だったらきっと、わたしの名前は」 「もうここにしか無いんですね」 「明日のわたしは言ったことすら覚えてないです」 「なんの記録か、わからないですけど」 「一言一言記載して、何か面白いんですか?」 「こんなことが世の中のためなんでしょうか」 「わたしにはよくわからないですけど」 「そういう時には こう言えって聞きました」
おばかさんね! " You are being silly! "
─── Misa Shiragiku*
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(110) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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[ とじた くちびるが、 はんたいから 開いてしまったので、 空気を吸った、その隙間から、吐き出した。
"─── 喋る花って御伽噺じゃああるまいし、"
人工のそらを向く、花を見下ろして。 残念、"しらぎく"らしい"わたし"は、 空にとんと興味が無かったわ、と また、呟き。
うつくしさも、なにもかも。 やっぱり興味が無いので無視してしまった。 一番お喋りなのはにんげんさんじゃあないかしら。 そう 思う。 ]
(111) 2019/06/12(Wed) 22時頃
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[ 日除けの花を 気まぐれに回し、 わたしの両目は陰から、声を見遣った。 ]
─── 誰かしらは居るでしょう。 ひとりぐらいは 人数だって多いんだから。
(112) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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[ 無責任な返事で終わった。
あなた の言う"みんな"が誰かも知らないし、 ……"誰か"の中にわたしが居るかどうかなんて、 客観的に見て保証できる話でも無いし。 抑、此処に歩むこと自体珍しい話だった。
何もかも曖昧だ と、思う。
わたしも、貴方も。 ]
(113) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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[ 暫く 黙って、 人工の ひかりを 静かに受ける。
正面、白衣のいちぶが煌めくから、 わたしの 黒は、……花たちとは違って、 眩しい って 細める表情。
花の下に隠れていたものだから、 きっと、つられて札を摘まんだ顔なんて、 わたしにも 貴方にも、 わかっちゃいなかったでしょう。 ]
(114) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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[ ……ほんとうにそうだか、分からないけれど、 只読み上げただけの、発し慣れない音。
Tの後ろも知らないわたしは、たった其れだけ。
のろいなんだか、しあわせなんだか、いわいなのか。 全く、気にも留めて無く。
花の下で、なまえ を 見詰めている。 ]
(115) 2019/06/12(Wed) 22時半頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/12(Wed) 22時半頃
ミサは、黒瞳が緩やかに*瞬き*
2019/06/13(Thu) 00時頃
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崇められて 信じられて 預けられて 頼りにされて せんせい≠ニいう肩書ひとつで ひとびとの視線の色が変わるのを よくよく身に染みて感じていた僕は 時に悪い白昼夢を目にしたりもする。 >>47 ──── 彼に、海の生き物の体温を 丁度、教えた頃だったろう。
(116) 2019/06/13(Thu) 16時半頃
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被検体が増えてから、幾つの季節が巡ったか。 >>49彼の小さかった背丈がもっと低くなり、 肘掛にするにも心許無くなるまでに、 そう時間は掛からなかったかもしれないが。
(117) 2019/06/13(Thu) 16時半頃
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■ まるで■されたがる魚のように 彼は■たい棺の中か、■蔵庫の中で■■たいと 僕の色眼鏡のなかでは■願するように 伝えてくるものだから、 僕は■■半分に、冷たい■を差し出した。 外で眠れば雪が体を冷やすだろう。 ■■を海に投げるような提案をしなかったのは 僕にもそれなりの■■があったからに違いない。
(118) 2019/06/13(Thu) 16時半頃
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■たい■の居心地は如何だろうか。 クーラーボックスに釣った魚を 保存するようだと、僕は思っていた。 熱の通さない、彼の背丈に合った箱を置いた。 雲のすきまから差し込む陽光を当てない為に 外界の光を強く遮断するカーテンを掛けた。 水辺も、水の入ったコップもないのに、 どこからか泡沫が上る音が聴こえたのは 遠くの海で小波が揺れていたからだろう。
(119) 2019/06/13(Thu) 16時半頃
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『 釣った■を保■しているようだった 』 いつかにして 僕は漸くあのときの気持ちを そのような言葉で吐露していたはずだ。
(120) 2019/06/13(Thu) 16時半頃
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僕が担当することになった被検体-153 彼の名前は覚えていない。 なにかの拍子に呼ぶときも 僕より小さな背に向けても 数字で呼びつけていた。 僕は患者の名前を呼ばない。 僕が担当する被検体に名前はない。
(121) 2019/06/13(Thu) 16時半頃
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「 魚だと思っていたのに 次は硝子にでもなるのですか。 」
(122) 2019/06/13(Thu) 16時半頃
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>>51罅の入った彼の腕に、 気休め程度の包帯を巻きながら 僕は問い掛けていた。 人から乖離していく被検体たちのこと 僕は少なからず知っているつもりだ。 だからこの言葉は、 常套句とも言えるだろう。 ・・・
(123) 2019/06/13(Thu) 16時半頃
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* * * *
(124) 2019/06/13(Thu) 17時頃
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■であった筈の出来事は ピントを合わせたようにリアルに被さる。**
(125) 2019/06/13(Thu) 17時頃
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[ しょくぶつの医者だなんて 突飛な肩書きを、 何故だか、 pieceにしようと言う、 白亜の城に、
確か ──── ふゆさくらの散り咲く頃、
ひとつの荷物も持たず、 文字通りの身ひとつ。 わかれのことばを誰に伝えることもなく、
─── 嗚呼、 しょくぶつたちだけには話してきた。 「 きみたちはこれから しぬだけだよ。 」 と、 ]
(126) 2019/06/13(Thu) 19時頃
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[ しんでゆく人類が、 いきてゆくしょくぶつを 診ようだなんて 烏滸がましい話だ。
( しんでゆく人類が …しんでゆくだけの人類を診ようというのも、)
彼等だって、唯、いかされていただけだろう。 何処かの 誰かの 孤独のために。 ]
(127) 2019/06/13(Thu) 19時頃
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[ 別に、 何だって良かった。 くるしむものを助けようと言う殊勝な思いも 何かを解明しようと言う熱心な想いも無い。
唯、 ───── うつくしく在れば良いと願う。 ■だって □だって、 そう、 庭も。 ]
(128) 2019/06/13(Thu) 19時頃
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[ 「 ここには名前を書いてくれればいいよ。 」 そう語ったしろい誰かに、
13番目は 唯、 理不尽を思い返していた。* ]
(129) 2019/06/13(Thu) 19時頃
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[ ─────書類に書くための、 通用記号。 明日には忘れているかもしれない、 そう言った病状の彼等に書かせたような、 曖昧なsignと 何ら変わりもしない。
Tの後こそ聞き慣れた■■で在れ…… ]
(130) 2019/06/13(Thu) 19時頃
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そうかな。 似合う?
[ accessaryと見間違う語り口。
言いにくけりゃあ、何だっていい。 すこしくらいintonationが狂っていたって、 どうってこともなかった。 ]
(131) 2019/06/13(Thu) 19時頃
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貴女も名札をつけたら便利かもよ。
[ 名前だけは、 と 白衣に名前を縫い付けた者も、 そういえば、 居たような気がする。
── 縫い付けた次の日に、 其れが何かも忘れてしまっていたが ──
ふつう 忘れたくないものなんでしょ。 他人事の響きを孕み、
外れない名札を 指先で摘まんで見せた。**]
(132) 2019/06/13(Thu) 19時頃
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[ もういちど、 発して、なぞる。あなたのなまえ。 ……多分、植物の名前じゃなさそう。
瞳を 持ち上げ、 反対側から名札を引っ張って、 ]
(133) 2019/06/13(Thu) 21時半頃
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─── いいえ、ちっとも。
[ その"飾り物"、nonsenseね、と添えて。
─── 悪戯に千切ってやろうかしら、まで、 退屈なわたしは ちぃさく力を込めて、
……やめた。 ]
(134) 2019/06/13(Thu) 22時頃
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……わたしが、 "しらぎくさん"なのとおんなじぐらい。 似合ってないわ、貴方の名前。
[ 名札を伝い、しゃがむと同時、 仲良しの真白一本へと、わたしの蒼白が伸びて、
─── 今度は、ぷつ、と 取ってみせた。 ]
(135) 2019/06/13(Thu) 22時頃
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[ 片目を覆うよう に、白菊を添えて、 にんげんと、しょくぶつの、半分ずつ。
─── 見えなくたって、って貴方が言うから、 隠してみたのだけれど、残念。 わたしはやっぱり、光というものが苦手らしい。
仲良しをひとり、奪ってしまったことも、 景色を、にんげんのゆびさきで削ったことも、 やっぱりわたしは気にしていないで、 相も変わらず、日除けの花の下、 ]
(136) 2019/06/13(Thu) 22時頃
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そうかしら。 似合う?
[ 名付けられた だれかさん、の 名札を掲げ。 ]
(137) 2019/06/13(Thu) 22時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/13(Thu) 22時頃
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──── やっぱり?
[ 思ってたんだよ、 と 意図を解くよに、 もう一度、 強く名札を引き、
( きっと、 手折るゆびさきに酷似していた。 )
そのうち、 唯、見下ろして、 ちぃさな破壊を 肯定していた。 ]
(138) 2019/06/13(Thu) 23時半頃
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[ 中庭のbalanceは良いものだし、 しょくぶつは土に在るものだと思うけれど、
別に、 削られた茎から枯れようと、 気にもしないだろう。 今咲き映える花がたいせつなので ────── ]
(139) 2019/06/13(Thu) 23時半頃
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……やっぱ、 それじゃあないなあ。
[ しょくぶつの名札、 は 其がうつくしいもので在り続けるのならば、 良いものにも思えたけれど、 嗚呼、如何せん前提が厳しすぎる。
其れに、 そのしょくぶつ は ・・・ あなたのしらぎくじゃあ 無いと思うんだ。 ]
(140) 2019/06/13(Thu) 23時半頃
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[ 枯れない花は花じゃない、なんて そんなのはにんげんの諦めだ と 思う。
うつくしいものが うつくしく在り続ける。 そんな自然があるならば 一番いいだろうに。 何より ────名札にだってできてしまう。
至って真面目に 無感情な碧は、 まぁるい 真白の 茎の太いしらぎくを、 ……人工の花の下に飾るそのときを、幻視している。 ]
(141) 2019/06/13(Thu) 23時半頃
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[ 片目から真白を外し、 微妙な反応に、首を傾げた。
─── 貴方って随分細かいのね、面倒くさい。
そう 一言。二言。 適当、───とわたしは思っているし、 実際適当に名付けられたのだろう白菊"如き"、 なんだって良いじゃ無い。
だれの白菊だろうと、なんの植物だろうと。 ]
(142) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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どうせ何時か枯れるんだし、死ぬんだって、 そんなのはせんせいの方が詳しいんじゃなくて?
[ なんにもない日除けの足元へ、視線が 落ち、 ]
(143) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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|
[ 希少生物をホルマリン漬けにするのと、 果たして、どう、違うのかしら。
答えも求めていないから、 只、わたしは、どうせ死ぬって聞いたから、 ……別にしょくぶつ呼ばわりされた自分のこと、 重ね合わせた、訳じゃあ 無いと思うのだけれど、
…………、 ]
(144) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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|
[ 脚は、もう一度ベンチに戻って、 にんげんの 片手は、透明の満ちる器へ伸びた。
気まぐれに真白を浮かせてみる。 ]
(145) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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|
─── 此、明日返すわ。 偶にはわたしから返してあげる。
[ 珍しい、"しょくぶつさん"のお出かけの約束。 守るかどうかは置いておいて、 片手に日除け、もう片手に、花瓶に似た何かを持ち、 また 硝子の方へと戻ってゆく。 ]
(146) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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|
[ "おやすみなさい、せんせい。"
幾ら、気まぐれにお出かけを終えたとはいえ、 その程度は言えたでしょう。 何せわたしは、にんげんですから、 うまれつき、囀るくちが備わっているのです。
挨拶を忘れない何かは覚えていましたし、 花を少し傍に置いておくことも覚えました。 ]
(147) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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|
[ せんせい、と 言い終わって。 傘の持ち手を、手首に引っかけたところで、
また、何かを噛んだ音がした。
せんせいに背を向けたまま、 何処から出てきたのか知らない其れを舌先に乗せ、 出して 掬ってみれば、
くちびるから伝う糸の向こう、 ]
(148) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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──── …… せんせい、 わたしに名付けたみたいに、適当に答えて頂戴。
(149) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[ 返事も待たず、硝子を、閉じる。 ]
(150) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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[ 死期も知らない だれかであれど、 ひとつ たしかなことは、
あのこが星になってから直ぐ、 しらぎくさんの病室で、 "はな"がひとつ さいたって、こと ]**
(151) 2019/06/14(Fri) 00時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/14(Fri) 00時半頃
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おれは、 ─────
(152) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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|
今このとき、 時間を止めたいくらいだよ。
(153) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ きっと、 何か珍しいものを、 錻の箱に詰めてしまって、
記憶のうちに 埋めてしまうような、
開くまでは中のものたちの劣化を知ることもない、 なんて paradoxを信じるこどものように ]
(154) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ うつくしい、その瞬間のために、 唯、 そのためだけの習慣を、
此処に来て 何れだけ繰り返したことか、 ]
(155) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ 枯れてしまえば おしまいなんだ。
──── なにも かも。 それまで費やしてきたものすべて。
星砂の底に沈んだアリウムの囁きを 欠片も聞いちゃいない 無責任な男で在れ。 ]
(156) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ 湖面に揺蕩う白色は、 仲間から切り離された物悲しさも、 土の無い不安定さも、 そういったartのよに纏まり、
──── それだって 枯れなきゃいい、
と、 細かいし 面倒くさいし、 …意見さえ聞く気もない男は、碧のみで追っていた。 はぁい、 って お返事もゆるぅく。]
(157) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ 其れだから、はなのむこうからの投げ掛けにも、 そう 適当 な 様子で、
( 到底、何も予測していなかった。 だって しょくぶつのせんせいだもの! )
風の無い、人工のひかりの中の、 はなひらいた姿は ないっぽんの■の よう。 ]
(158) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ ──── 硝子が閉じてしまうまで、 いまいち何を問われたのか、 わからない様子で
硝子の向こう 日除けの花が隠れるそのときまで、 何を定めるでもなく 死行くじんるいを眺めていた。]
(159) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ 聞き手のいない返答は、 白壁の花の内に 溶け消え、**]
(160) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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僕はいままで 蝋のようだ■た父と同じように融ける、 氷か何かなのだと思っていました。 冷たいと言われるし、熱いと縮んでしまうから きっと死んだ父が蝋人形になってしまったのも 僕が冷やして、固めてしまったのだとばかり…。 だけど■の生き物に似ているなら、 今までの僕の認識は間違いだったのでしょう。 せんせいが言う■だから、きっとそうです。
(161) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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せんせい■僕のことを数字で呼びます。>>121 153という数字が僕■ことだと知った時は、 ■■い気持ちに■ったと書いてありましたが 今日の■は特に何も思いません■した。 ヨリック・ファ■・デル・メール 読み返■ないと忘れて■まうのですから、 名前も数字も■きな変わりはな■のでしょう。
(162) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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あな■のせんせい■冷たいのね、と 検査が終■って着替える時に言われまし■た。 そ■子のせんせいはい■も手を引いてくれて 眠れな■時には温■たミルクをくれる■だと、 教えてくれました。
君の冷たいは僕の■かい■んだよと言ったら、 そんなの変だ■て言われてしま■ました。 陸と海■は常識が■って当たり■なのに…。
(163) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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[ ─── 特殊で閉鎖的な環境下では、 医師や患者、看守や囚人…或はそれに類似する ■■の違う者同士の間に■■性が生じやすい。 ……とは言われるものの、 ヨリックはその例に該当したか否かといえば、 一概にそうだと言い切れないものがあるように 私には読み取れた。彼の記している限りでは。 ]
(164) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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[ 自分を冷たい “ 氷 ”に喩えていた彼は、 “ 海洋生物 ” や“ 硝子 ” と不定形に病態を変える。 ・・・ 常套句の存在は読み取れずとも、 >>122 医師の言葉に影響を受けていることは窺えた。 具体的が記述は無い為に確信は出来なくても。 ]
(165) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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賑わいのなくなった、灰色の街。 降り積もる雪が死化粧の白粉のようだった。
病魔に蹂躙されるしかない身体を引きずって、 火葬された誰かが天にのぼる煙を見上げて… その頃からずっと考えてもわからない疑問。
(166) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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僕の肌はうっすら霞んで、 ほんとうに自分が無になっていくようでした。 掌を広げたらそのまま床が透けて見えて、 内臓や骨もない空っぽのようでした。 あの砂になったおんなのこと同じように、 きっと…あっけなく人のかたちを失ってしまって 軟膏を塗っても、包帯を巻いても 今度は前のようにはいかないかもしれない。
(167) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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見上げたら、 春の遠い…■■い色の瞳は見えたでしょうか? もっと近くに浮かんでいたような気がするのに、 縮んでしまった僕には遠いばかりでした。 医務室で簡単な処置を終えたあと、 冷たい■の中で眠りたい…とお願いしました。 ほんとうは雪の布団に横たわりたいけど、 あそこがきっと、そこにいちばんちかいから。**
(168) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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