人狼議事


229 観用少年

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視点:


きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。


どうやらこの中には、村人が13人、囁き狂人が1人、人狼が1人いるようだ。


【人】 厭世家 サイモン

逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。

(0) 2017/10/07(Sat) 00時頃

【人】 執事 ハワード

[少年が売られても、
次の少年がまた来るだけ。

店の日々は変わらない。
男の日々もまた変わらず

ただ人形を仕入れ
人形を売り
次の人形を仕入れるだけ――

たとえ外で何があろうと、
店の時計は、止まったように。]**

(1) 2017/10/07(Sat) 00時頃

執事 ハワードは、メモを貼った。

2017/10/07(Sat) 00時頃


【人】 FSM団 ミナカタ

[返すのは、そう言われてはっとする。
そんなつもりは毛頭ない。それは本当だ。
けれど、今の電話が何か分かっているのなら、
そう思うのも無理はないだろう]

ばーか、そういうことじゃないっての。
今までとなんも変わらねぇ。

まーたしかに?妹ちゃんが間違えたらしいけど。
お前を家に置いとくのはそのままだし。
返す気もねぇから、心配するな。

[彼の頭をわしゃりと撫でて離す。
これも、この三日で増えた癖のようなものだ。

会社で聞いた話では、彼という人形は
なかなかすごい人形であることが分かった。
勿論、愛玩人形であるが故に聞くことは悪いことも多いが。
この少年については、少しずつだが理解はしていた。
そしてその一つである、愛情がなければいけないということも]

(2) 2017/10/07(Sat) 00時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[つまりは、いくら口で言おうとも彼は恐れているのだろう。
捨てられることを、手放されることを。

もしそうじゃなかったとしても、関係ない。
そんな思いはもうさせない。
きっかけはどうであれ、そう決めたのだ。


捨てられるのは、一度でたくさん。
彼が今まで幾度となく返品されていたことなど
知る由もなかったから、ただそれを想う。

それは、どこか自分と似たような――そんな気がして]*

(3) 2017/10/07(Sat) 00時半頃

【人】 双生児 オスカー

[今までと変わらない。あっさりと口をつく。
南方は良くも悪くも”いい人”なのだろう。

嘘では無いその台詞を
真っ向から受け止めても尚、暗く沈むような心地がした。]


はっ、間違えたのは本当かよ。
オッサンの妹も鈍臭え。


[だけど。
――――何の気もなしに頭を撫でるから。
始まりがどうあれ、返す気が無いのなら。

それで良いのかもしれない。
どうせ朽ち果てて起きられなくなるなら店よりも
誰かの傍がいいと願ったこともあった。

この三日でパサついていた髪が艶やかさを取り戻してるのに気づいてもいた。]

(4) 2017/10/07(Sat) 00時半頃

【人】 双生児 オスカー

[南方の事情を未だ知らない。
その決意の意味も知らない。

だから――――戯けたように茶化すだけにした。
そんな風に仕込まれている自分を手放しで受け入れる相手など


もう二度と居ないのでは無いかと思うのは大袈裟だろうか?


持ち主に染まらない愛玩人形の価値とは何だろう。]

(5) 2017/10/07(Sat) 00時半頃

【人】 双生児 オスカー

オッサン。

[滅多なことでは呼ばない名。
いつ返されるか、いつ売られるか

勝手に怯えていたのは自分の方。

朝食の用意はいつものように慣れた手つきで用意して
だし巻き卵にしじみの味噌汁。焼き魚には大根おろしを付けて

普段は対面に座るのを隣に座って自分にはホットミルクを用意して]


…………今日はどれぐらいで帰るんだよ?

[小声で問い掛けた。
好物を作ってやらなくもないぞ、とか尊大に告げて]*

(6) 2017/10/07(Sat) 00時半頃

【人】 和算家 直円

[>>0:251はく、と息を吐いて、
抹茶色の湯飲みに口を付ける。
お洒落な―妻の趣味だった―マグカップの中身と異なる、
緑茶を一口、飲み込んでから、首を横に振った。]

 君とは、似ていなかったな。

[つい、と視線を遣った先は、客間の向こう。
隅に仏壇が置かれた茶の間。
彼の眼が悪くないというのであれば、
きっと、名前は読み取れなくとも、
ふたつ、黒い縁取りの写真が見えるはず。]

(7) 2017/10/07(Sat) 01時半頃

【人】 和算家 直円

[片方の女は、一重の目じりに皺を寄せてはいるけれど、
ひき結んだ唇、吊り上がった眼差しは、
気が強い女といった様相だろうか。

その隣の少年は、快活な印象を受ける。
ぴょこぴょこと好き勝手に跳ねた黒髪。
そばかすだらけの頬と、女とよく似た切れ長の吊り目。

どちらも、人形とは程遠い容姿をしていた。]

(8) 2017/10/07(Sat) 01時半頃

【人】 和算家 直円

 ……私もね、何故君を選んだのか、
 良く分からないんだ。

[確かに、最初は違った。
うわさばなしを確かめるために。
尤も、その真偽を確かめることは叶わなかったし、
きっと、再び探しに行くこともないだろう。

死んだような眼差し。
仮に息子によく似た人形がいたとして、
きっと、自分は彼と対面する資格もない。

……相対することが、恐ろしい。]

(9) 2017/10/07(Sat) 01時半頃

【人】 和算家 直円

[元々、ぬるま湯のようだったからか。
緑茶は冷め始めていた。]

 けれど、君を不幸にしたいとは思わない。
 君が、こんな場所は嫌だというのなら、
 ……いつだって、出て行ってくれても構わないから。

 だから、どうか。
 ここで、暮らしてはもらえないかな。

[ひとつは砂糖菓子、ひとつはミルク。
もうひとつ、愛情のかたちも、与え方も
男には分かりはしない。]

(10) 2017/10/07(Sat) 01時半頃

【人】 和算家 直円

[けれども、死んでしまった眼差しを、
何かを悟ってしまったようなその色を、
どうにか輝かせることが出来るなら。
その為ならなんだってしたい。

ただの、自己満足な贖罪だ。
それでも今は、それだけが男のすべてだった。
頭を下げる。
未だ漂う線香の残り香に、胸がきりりと痛んだ。**]

(11) 2017/10/07(Sat) 01時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ


俺は鈍くさいが、妹ちゃんはそんなことないぜ?
教えた方が悪かったんだろ。

[思わず彼の言葉に言い返してしまうのは、
妹を言葉だけでも貶されるのがあまり好ましくないからだろう。
俺のことは好きなだけ言っていいけど、と付け足す。

なんにせよ、その答えで少しは楽になればいい。
彼が手放されると考えなくなれば、それでいい。


自分は人の気持ちを慮ることは苦手だ。
だからこうして、どうにか安心させたいと
そう思って言葉を紡ぐしかできない]

(12) 2017/10/07(Sat) 10時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

……だーから、名前で呼べっての。
なんだ?

[自分が一人だった時にはなかった食事。
温かくて、美味しい食事。
そしてそれは、一人で食べるものじゃない。

そのことが、知らず知らずのうちに心を安らげていた。

彼の作るだし巻き卵が好きだった。
丁度いい味の濃さの、味噌汁も。
これだって、妹の"間違い"がなければ手に入らなかった]


帰りは多分……いつも通りだな。
定時で上がれりゃもう少し早いだろうが。

[生憎と、定時で上がれるほど暇ではなかった。
そこまで遅くなんねーと思う、と告げて
まだ朝だというのに彼の夕食が楽しみだと笑った]*

(13) 2017/10/07(Sat) 10時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


[動き出した時間を堰き止めるには、
 動いたものに慣れなくて戸惑いが勝る。

 柔らかく撫でられる髪はふわふわで、>>0:206
 指に絡むことなく人形というよりも人間の質感。
 降り注ぐ言葉にびくんと背を跳ねさせる怯えは、
 感情も含め、より人間らしさを彩っている。

 ミルク、には小さく首を傾げた。
 口端を上げる仕草で漸く瞬きを返し、
 こっくんと『子供』のように頷いてみせながら]
 

(14) 2017/10/07(Sat) 14時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 

 ……いい、匂い


[湯気立つ乳白の液体に、初めて空腹を自覚した。
 手際の良い流れをただ隣で眺めて、>>0:267
 どうすればそれが温まりゆくのを学習する。

 言葉はまた失くしていて唇は鎖したまま、
 言われる通りに椅子に座って、置かれたミルクを前に、
 お行儀よく揃えた膝は暫くは動かなかった――が]

(15) 2017/10/07(Sat) 14時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 

 ぁ、……いただき、ます。


[飲んでいい、の命令が既に下っていたのを思い出し、
 慌てて小さな両手がマグカップを包み込む。
 その掌に伝わる熱に驚き一度手離したけれど、
 また恐る恐る包み直して唇に寄せ、そこを濡らし]

 
 う、ん……


[返事が疎かになるほどにはこくこくと空腹を満たす。
 きっと、今までのなによりも素のままに、
 必死にも見えるそれがどう思われるかも気にせずに]

(16) 2017/10/07(Sat) 14時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

[諦念の影も何もかも忘れ、
 ただ赴くままに空腹を満たしたのは初めてで、
 液体が尽きる頃漸く意識を取り戻しそっと息を吐く。>>0:268
 
 子供として許されるまで、
 ただいないものとし無視されていた記憶はひと時薄れ、
 言葉が降り積もるのをただ聞き、ひとつひとつに頷いて]


 ……うん。


[大人の椅子は小柄な子供には余り、
 脚をゆらりと揺らして接近の動揺を滲ませて。>>0;268
 両手で抱えたままのマグカップをテーブルに置き、
 瞳いっぱいに彼だけを映して、継がれた言葉へ>>0:269

(17) 2017/10/07(Sat) 14時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ



 ケイイチ、……僕は、きみの……何?


[施し、の意味を測りかねて。
 そして何より、彼が自分に望む役割が理解できず。

 これまでは子供でいろと望まれたまま、
 洗い流されても記憶に留まるそれを守り続けていた。
 それが尊く、大切だという感覚は、
 彼を前に儚く崩れようとしているのに、崩しきれない]

(18) 2017/10/07(Sat) 14時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ



 ケイイチ……


[小さな手を伸ばす。
 前にしたように指先は頬に触れ、
 ぺたりと輪郭へ張り付き、その体温を確かめるように。
 ほんのりと緩んだ唇を笑みに代えて、
 そっと綴る言葉は、観用少年の、唯一の真実で]

(19) 2017/10/07(Sat) 14時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 

 僕は、ケイイチのものだよ。


[彼だけの、と言えない苦しみは無意識に飲み込んだ**]

(20) 2017/10/07(Sat) 14時半頃

少年探偵団 ガーディは、メモを貼った。

2017/10/07(Sat) 14時半頃


【人】 さすらい人 ヤニク


 今日はどのくらい……?

[売れた人形の数が多ければ多いほど上機嫌の主は、
 当然のように彼だけの人形にも優しくなるのを知っている。

 鎖されない店の奥、小さな部屋。
 休憩にやってきた主へと遠慮なく凭れて問うと、
 被っていた薄衣をはらりと落として、褐色の素肌を晒す。

 これに紅が散る数を実際に数えたことはないけれど、
 その数が多ければ多いほど、この人形も喜ぶのだから**]

(21) 2017/10/07(Sat) 15時頃

【人】 双生児 オスカー

[>>12の言葉に頷く。どうやら南方は妹を大事に想っているらしい。
家族を大事にするのだろう。

何かよくわからない気持ちを抱いた。オスカーにはわからなかったが憧れのような嫉妬のような感情を。

”また”、いつ――――こんなモノを買ったつもりはない、とか。
罵詈雑言を受けるのかと怯えていた。

店主は、予め説明をしていたかもしれない。
南方の妹はその説明を聞いて勘違いを深めたのかもしれない。

数奇なことが重なったの、だろうか。]

(22) 2017/10/07(Sat) 15時頃

【人】 双生児 オスカー

オッサンはオッサンで十分だろ。

[隣でホットミルクを飲みつつ悪態をつく。
どうしようもない習性を治す気がないのも人形の性。

望まれれば直す努力はしても一度刷り込まれたものは消去しきれなかったのはどうなるか。


何より南方はそのことを望むかは不可解だった。

全般的に家事をしていれば喜んでいるようだった。
”飼い主”が喜べば嬉しいものだが。伝わっているかは不明だ。

ただ南方の好物がどれかはよく観察していた。]

(23) 2017/10/07(Sat) 15時頃

【人】 双生児 オスカー

……早く帰って来いよ。


[ぼそり、呟く。

南方の仕事はどうやら忙しい。日付を越えて帰ってくる時もある。
まだ買われてから休みもないせいでオスカーの着る物もほとんどない。

そもそも自分を買うような人間は

家で仕事をしているか財産で暮らしている――ような相手ばかりだった。

帰りを待つこと自体が初めてだった。


夕食は何を食べたいのかとマグカップに向けて尋ねた]*

(24) 2017/10/07(Sat) 15時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ミルクを前に、どこか戸惑ったような、遠慮がちだった仕草は
けれど一口それを飲み込んだ途端に失せた>>16
夢中で満たそうとする姿に、
もう少し早く「こう」してやるべきだったかと反省も、束の間。

問いかけられれば目を見開いて驚きを示し>>18――
けれど、その柔らかい手が肌に触れたなら、
そうして言葉を聞いたのなら>>20
表情はたちまち、穏やかに緩む。]

そう。お前は、僕のだ。
それ以上もそれ以下もない。

[それから、近づけた顔はそのままに、顰めた声もそのままに。
けれど視線は、少し逸らして――

ケイイチは語る。]

(25) 2017/10/07(Sat) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

……例えば今ベッドを運んでいる奴ら、さっきキッチンにいた調理師、車を運転していた奴、
あれも全部、僕の従者だ。
だが同時にあれらはそれ以外の面も持っている。
あれらの給金を支払うのは僕ではなく国だし、郷里に家庭を持つ者も僅かだが居る。そういう奴は家に帰れば夫であり父になる。

[それは少し早口で、独り言にも似ていた。
ガーディが理解せずともかまわない、とでも言うように。
けれど「つまり、」そう切り出した言葉はゆっくりと、
言い聞かせるようなものだった。]

あれ、は、僕のものではない側面も持っている。
けれど――お前は僕のもの。
頭のてっぺんからつま先まで全部、
僕の……僕だけのものだ。

(26) 2017/10/07(Sat) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ


[嘘だ。
少年の瞳の奥の影に、気付いている。
「かつて」の愛情。
一度目の運命の目覚め。
遠慮がちな仕草は何故か、不安そうに縋ってくる理由、
――つまりはそういうことだと、わかっている。

それでも、それでも今はケイイチだけだ。
それを伝えたくて、
ケイイチは己の頬に触れるガーディの手に、自分のものを重ねた。]

(27) 2017/10/07(Sat) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ


だからお前は、
僕を喜ばせて、僕を楽しませることだけ考えな。
ガーディ。

(28) 2017/10/07(Sat) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[かつて、犬を飼っていた。
栗色の毛の小さな犬だ。
黒い瞳は愛情深く、人懐こくて、
ケイイチの乱れた心をよく癒した。

そして犬は死んだ。
世話役に任命していた従者は、事故だったと深く詫びた。
けれど――ケイイチは知っている。
あれは事故なんかじゃない。
そして、ケイイチは思い知った。

ここ、にいる人間もまた、ケイイチの味方には成り得ないのだと。

大事な王の落胤だ。
現王子に何かあれば、直様呼び戻しがかかる。
表立って何かできる人間は―そう、例え正室だとしても!―存在しない。

でも、不幸な事故ならば。]

(29) 2017/10/07(Sat) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ケイイチは知っている。
笑顔の奥の刺すような視線、
密かに交わされる会話、
心の籠らない言葉――


薄氷の上で不用心に踊るふりをする。
傍若無人で無知で我儘な暴君になって、
何ものにも囚われず、何ものにも傷つかず。
蹲り立ち止まることだけは、しない。

けれど――けれど……………

運命じゃなくていい
まやかしでいい
刷り込みでいいから――

そう思ってしまうのは、つまり、弱さだろうか。]*

(30) 2017/10/07(Sat) 15時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2017/10/07(Sat) 15時半頃


【人】 落胤 明之進


   ── …本当だ。
   ちっとも、似てないね。

 [ つられるように、視線を他の部屋へ。
   
  黒に縁取られた写真。
  此処には居ないことはもう分かる。
  何処へ、と言うとするならば、
  きっともう、空の向こうへ居るのだろう。

  あの女の人は、強いひとだと。
  直円さんと比べて、なんとなくそう思う。
  こどもは、──…… 多分、彼女に似た。
  
  …胎からうまれたのだから、
  それも 当たり前とは言え。
  似ているという感覚は、僕にとって珍しい。 ]
 

(31) 2017/10/07(Sat) 17時頃

【人】 落胤 明之進


 [ 温くなってきたミルクを飲み干し。
  
  ぽつり ぽつり、
  頭を下げた直円さんをじぃと、見て。 ]
 

(32) 2017/10/07(Sat) 17時頃

【人】 落胤 明之進


   僕は、出ないよ。
   …出たとしても、きっと枯れてしまう。
   
   あなたがどうして、何故、僕を選んだのか
   それが分からなくても、僕は"起きた"のだから。
   
   だから、── あなたでないと、
   きっと僕は幸福にならないよ。
 

(33) 2017/10/07(Sat) 17時頃

【人】 落胤 明之進


   ── 嗚呼 でも、……
   突然死んでしまうのは、困るな…。

 [ ふと、最後に零れたもの。

  確かにそれは僕の意思ではあった、けれど。
  願いと言うよりは、想起に近い。
  
  思い出したのはどうあっても、
  靄の向こうの、ひとりめ。 ]
 

(34) 2017/10/07(Sat) 17時頃

【人】 落胤 明之進


 [ ひとりめの話。 ]

 [ 死んだ人形を抱くおとこが、
  こいびと、という名の にんげんと揉めて、
  ( ── そんな人形なんて! とか、
       確かそんな叫び声を聞いた気がする。 )

  痴情の縺れ。
  よく聞く話だ、きっと。
  その後僕が表情一つ動かさず見ていたのは、
  ぬら、と赤色に光る包丁を持つ

  "こいびと"。 ]
 

(35) 2017/10/07(Sat) 17時頃

【人】 落胤 明之進


 [ きゃんきゃんと吠える"こいびと"に
  …きっとひとりめはうんざりしていたのだろう。
  
  きっと正反対、
  死んだように抱かれる僕に喜んでいたし、
  そうあれとずぅっと言ってきた。
  ひとりめが殺されてしまうまで。

  ── 殺された後も、僕はこう在る。 ]
 

(36) 2017/10/07(Sat) 17時頃

【人】 落胤 明之進


   もういない奥さんと、子供がいた、以外。
   ……、たとえばあなたに趣味はない?

 [ ── 例えば、そう。僕を抱く趣味とか。
  
  ── までは言わないさ、勿論。
  たとえ冗談だとしても。

  ふたりめはどうか別でいて欲しい、と。
  そう思ったって 罰は当たらない。きっと** ]
 

(37) 2017/10/07(Sat) 17時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


[――彼は語る。

 その殆どは自分にとって意味を成さない羅列でも、
 彼にとっては大事なことなのだろう言葉を。

 だから意味など理解できなくとも静かに聞き届け、
 所有の意を綴る言葉だけは分かっていると口許を緩めた。

 嘗て届かなかった情が、
 手を伸ばせば届く距離に、こうして触れている。

 無視されることもなく、
 黒い瞳には自分が映ることを許されて]

(38) 2017/10/07(Sat) 18時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 

 ケイイチは、僕が側にいるだけでいいの?

 それで……喜んでくれるし、楽しい?


[分からない。
 薄靄に煙った何かが喉奥にべたりと張り付いて、
 咽を震わせても意味のある音になるのはこれだけだった。

 それでも黒瞳に根差す何かを知ろうと、
 重ねられた掌を握って、僅かに引き寄せる]

(39) 2017/10/07(Sat) 18時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 

[それは無意識の産物というには程遠く、
 その手を導く先は、少し迷って自分の頬の上へ]

 

(40) 2017/10/07(Sat) 18時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
 
 役割が、ほしい……


[だってそうじゃないのなら、また。
 
 記憶を洗い流される苦痛は鑢掛けされているようで、
 磨かれ直す結実は子供でも分かるものでしかない。

 刻み込まれた情は深い疵。
 それを消そうと削れば、記憶は小さくなっていく。

 そうして何時しか記憶は磨けないほどに摩耗して、
 廃棄の道を辿ると理解してしまっているから猶更に]

(41) 2017/10/07(Sat) 18時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 

 ……やくに、たつから


[棄てないで、と滲む言葉は遠い響きで**]

(42) 2017/10/07(Sat) 18時半頃

少年探偵団 ガーディは、メモを貼った。

2017/10/07(Sat) 18時半頃


【人】 教え子 シメオン

[車内では、両親達が人形にあれやこれと語り掛けていた。とはいえ人形の特性を理解しているから、好きな食べ物や、過去の話を聞く事はなかった。次休みが取れたら4人で出掛けたいだとか、君に似合う服を見繕いたいだとか。そんな浮き足立った話をし、狼狽しようが、笑みを見せようが、彼等は優しく微笑んだだろう。

ついさっき家族になった、時間を埋めるように。

車が家に着くと同時、忙しい二人はまたそれぞれ別の場所へ出掛けてゆく。子供達の額にキスを送り、遠くなる背。今晩は帰って来ないだろう、きっと。
こういう予感は良く当たるのだ、昔から]

(43) 2017/10/07(Sat) 18時半頃

【人】 教え子 シメオン

─ 自室 ─

[腰掛けていたベットが僅かに沈み、軋んだ音を上げる。自然と隣を見遣れば、瞬く間に距離が埋まる──硝子の向こう側、爛々と煌めくような孔雀青の瞳に捕まったが。見惚れたのは一瞬で、まじないが解けると同時に顔を顰める]

 ……口の利き方がなってないな。
 僕は君の主人だろ。
 あの執事から何も教わらなかったの?

[愛嬌も時に売り物になる。
そう理解はしていても、心を荒立たせる何かは穏やかにならない。刺々しい口調で文句を付けるが、挨拶の言葉を紡ぐ時には、その冷たさも融解する]

 初めまして、ジョージ。
 僕の名前はシメオンだ。
 君のお兄さんに……、なるのかな。


 よろしくね、僕の弟。

[──…僕の可愛い玩具]

(44) 2017/10/07(Sat) 18時半頃

【人】 教え子 シメオン

[そうして改めましての挨拶を済ませたら、小さな手を取り立ち上がる]

 屋敷は広いよ、
 一度隠れんぼをすると探し出すのに苦労する。
 ジョージは僕よりうんと小さいから、尚更だろうなぁ。

 ……早く覚えて一緒に遊ぼうね。

[広い廊下を二人で歩き、部屋を順番に見て回る。
自分よりも狭い歩幅で付いてくる彼が、転ばなくて済むよう、自然と足取りはゆっくりになる。
屋敷の案内、人形の世話を焼くのは自分が良いと立候補した。

天上の高い玄関、広い客間、母親の華美な衣服が並ぶクロゼット、至る所に姿見が乱立する鏡の間、おやつが貰える厨房、年中鮮やかな花を咲かせる中庭……、

車内では微笑むばかりで、だんまりだったが。言葉の端に悪戯心を交えて、説明する。何か質問があればその場で答えただろう]

(45) 2017/10/07(Sat) 18時半頃

【人】 教え子 シメオン

[屋敷の探検には時間が掛かる。
大人が歩いても広いのに、子供の足であれば尚の事。
そろそろ夕陽が水平線に近付き、藍色に空が染められていく時間]

 ……色々説明したけれど、覚えられたかな?
 まぁ此処には、親切な大人も、僕もいるから。
 困ったらなんでも聞いてね。

[夕飯の支度が済んだと声を掛けられ、探検の最後はそう締め括った]*

(46) 2017/10/07(Sat) 18時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[彼の言葉にはもうだいぶ慣れた。
オッサンと呼ばれても、一応は呼べというものの、
それは何となく恒例化したやり取りのようなもので。

だから、ふとした瞬間に聞こえる言葉に>>24
ついつい頬を緩めてしまう。


今日はカレーが食いたい気分と、珍しく洋食をリクエストして。
手早く食事を終えれば、ごちそうさまと手を合わせた]


ん、今日も美味かった。
ありがとな、いってきます。

[手を伸ばしてわしゃわしゃと頭を撫でれば、
彼の返事を聞く前に慌ただしく家を出た]

(47) 2017/10/07(Sat) 19時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[――――そして、時が経って現在夜の12時。
いや、もはや深夜と呼んで差し支えないだろう。

自分はまだ、会社に居た]


だー、もう…!なんでこういう時に限って!


[今日は早く帰りたかったのに。
夕食が楽しみだと、そう話したのが遠い昔のようだ。
部下の一人が、手痛い失敗をやらかした。
こちらの監督不行き届きもあったのだろうが。
それにしたって、許されるような失敗ではなかった。

おかげで進めていた実験は白紙に戻り。
今必死にそれのやり直しを図っているところだった。

今行っている実験の結果報告だって迫っているというのに。
最悪の一言だった]

(48) 2017/10/07(Sat) 19時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ



[当分家には帰れない。
帰る時間さえ惜しい。

そしてそれを連絡する暇もないほどに手が空かない。

この調子ならば、帰れるまでは早くても三日。
家に残した彼が頭にちらついて、苛立たしげに机を叩いた]*

 

(49) 2017/10/07(Sat) 19時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ガーディの言葉から、疑問と不安を感じ取る>>39
そうだ、と肯定するのは簡単だ。
何もしなくって良いと告げるのも。
けれど――引き寄せられた手のひらは柔らかな頬に吸い付いて、
次にその唇から溢れたものは、ガーディの「望み」だった>>41
望みは素直に言う。
それは先程―殆ど一方的に、ではあるが―取り交わされた決め事のひとつ。
予想より遥か控えめで臆病な望みは、
つまり彼の内心の怯えが透けるようだった。

声なき声が聞こえる気がする。
棄てないで、と。

ケイイチは素直な子どもの頬を優しく撫でた。]

……さっきの決め事に追加。
ひとつ……僕を疑うな。

[お前を棄てたりしないから、と、言葉にはしない。
ただ疑うなと、そう伝えて――]

(50) 2017/10/07(Sat) 19時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[それから、役割、と改めて考えて――
顔に出さないまでも、ケイイチは迷っていた。
こいつ、一体何ができるだろう。
身の回りの世話なら十二分に間に合っている。
何せ夜の相手でさえ定期的に呼び寄せているくらいだ。
そも観用少年に望んだのは、そういう解りやすいことではなかった。

けれど――それはそれ。
ガーディが役割を望むのなら、与えたい、と思う。
ケイイチは逡巡の後に]

……そうだな、お前、文字は読める?
読めないのなら覚えて。
それで僕が寝るときに読み聞かせでもしてもらおうか。
あまりに不得手なようなら他のを考えるが、
先ずはソレから始めてもらおうか。

[そうしてガーディが納得するのなら、
一先ずは従者に児童書の購入を命じるつもり。]*

(51) 2017/10/07(Sat) 19時半頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[>>256>>257 名乗り通りの服装は最高に決まってる。
そう思って褒めたつもりだったのだけれど。
少し歯切れの悪いお返事を見るに、
どうやらそういう訳ではないらしい。]

 どういたしまして!

[とはいえ、格好いいと思ったのは本当だから
笑顔で元気よくお返事して。
顔は相変わらず見えないけれど、疑問符の付いた
困ったような声音はやけに可愛らしく耳に残った。

そうして張り付いていれば、あっという間に契約は終わり。
彼女のお付であろう大男に俵宜しく抱えられれば、
ぐえ、と一声漏らしたけれども
まともに歩けない以上やむおえまいと運ばれて。]

(52) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 留守番 ジョージ

[これが新しい「家族」だとわかるのだから、
古い「家族」だっていたはずだ。
目覚める前に見た夢を、少年は忘れたわけではなかった。

憂いがないのは、しあわせな運命だと信じて疑わないから。
長く待ち焦がれた“誰か”には、結局会えないままだけど
半ばそれが本当にゆめであったようにも思えてしまう。

ついさっき出会ったばかりのはずが、言葉を交わしていれば
空いた時間など初めから無かったように、車を降りた頃にはもうすっかり慣れ親しんでいた。]

(53) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
 
 ん。

[疑う理由があるとすれば棄てられる時だろうけれど、
 素直に頷く仕草はどことなく儚さとは程遠い。

 緩やかな仕草に追従し髪が彼の指を擽る。
 ややうつむく仕草は癖のようなもので、
 視線を優しく伏せて、大人しく、次の言葉を待つ。

 疑う様子もなく従う人形の枠ははみ出さず、
 お行儀のよい仕草を崩すこともなく]

(54) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
 ……読める、と思う


[文字を知るのは店の案内板くらい。
 それでも目隠しから生まれれば理解ができたのだから、
 読める、ということになるのだろう。
 その意味も一度考えれば知識は正しく思考を巡る]

 
 ケイイチが眠るまで、読めばいい?
 

[それは、今夜からなのかを問いかけたに過ぎないが、
 呼び寄せられ幾つかの本の名を告げられ、
 急ぎ足で去っていく人間の背を見送ってから投げかけて。

 頷くのであればゆったりと肯いて手を伸ばした。
 繋いでほしいの意思表示を僅かに震える手で示し、
 その手が繋がれば、僅かに首をかしげて笑う]

(55) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 次はもうちょっと優しく抱えてねー。
 抱っこがいい。

[車の後部座席へとおろされる際、大男のごつい腕を
ぺしぺししながらちゃっかりリクエストもしておいた。

そうして振り向いたのならば、
自分の為に開けられた――――少なくとも
人形は自分にとって都合の良いように解釈した、
空いた膝元へと当然の様に滑り込む。

少しの間だけ納まりの良い所を探す様に動いていたけれど、
それさえ過ぎれば後は行儀よく大人しい。]

(56) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[あくまで居住まいだけは、だが。

トパーズの瞳は過ぎていく景色を楽しそうに見つめたり、
かと思えばグロリアの手を取って
握ったり離したりを繰り返したり。

>>257 やんちゃ、その評価はまさに正しい。
黙って座っている事の方が難しそうな性格だという事は、
この移動中の様子を見るだけでもよくわかるだろう。]

 まーじょっのお家はどんなとこー♪
 ふんふふん ふーん♪

[人形は相も変わらずご機嫌で、終いには
今作りましたと言わんばかりの適当な節で歌いだす。
やけに美しい音が、歌詞と不釣り合いだ。]

(57) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 留守番 ジョージ

[言葉少なであった車内がそうだったから、目が合えば微笑んでくれるものだと思っていた。>>44
手を繋いでくれた彼もきっとやさしい人。少年の知る「主人」は、そういう人だから。]


 ……主人?しつじ?
 わかんない、ずっと寝てたから。


[ふるりと首を振ってみせる。
顰めた顔とは裏腹に、とぼけた顔をして。
理由は知れずともなんとなく叱られたような気になって、僅かに表情を曇らせはするけれど、和らいだ口調のあいさつに、それもまた自己完結に終わり。]


 うん。わかった、シメオン。
 ぼくのお兄ちゃん!


[繰り返すように口にして、再び引かれた手を握る。
すくりと立ち上がり廊下へ出たなら、導かれながら落ち着きなく周囲を見回す。]

(58) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 留守番 ジョージ

[長い廊下も、並んだドアも新鮮だ。興味深げに目を向けながら、まだおそるおそるといった様子で、彼の傍を離れようとはせず。]

 
 お部屋がたくさん……迷子になりそう。

 でも、覚えたら、シメオンあそんでくれる?
 ぼく、かくれんぼもオニゴッコも好きだよ!


[ぱぁっ、と目に見えてわかりやすく瞳を輝かせる。
膨らんだ期待感に、繋いだ手に力を込めては小さく跳ねて。
とはいえ楽しみと、興味に気をそそられるばかりで、一度見て回っただけで覚えられるほど賢い頭ではないけれど。]

(59) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


 どこへでも、ケイイチといっしょにいる。

[つまりそれは、彼が着替えたり沐浴だったり、
 果てはトイレにでもあったりするのだけれど*]

(60) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[>>258 やがて彼女は名前を教えてくれた。
グロリア・ユン、なんだか二つとも名前みたい。
そんな感想を抱きつつも何度かグロリアと復唱する。]

 えーと…ごっついつるつるがギリアンで、
 さっきの声の人が、芙蓉。

[新たに増えた二つの名前には
よろしくねーとにっこり笑顔で答えるけれど、それだけ。
いや、正確には芙蓉に『ご飯の時は近寄らないでね』
と、一言付け足したのだったか。

スプーンフォーク、ナイフにお箸。
どれを持ったタイミングでも、
この人の傍はちょっぴり怖い。]

(61) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 留守番 ジョージ

[高い天井も広い部屋も、大きな鏡も厨房も、初めて目にするようなものばかりだ。
夢に見た景色とは違って、空は随分遠くにある。夜景をつくる高層ビルは見当たらず、代わりにきれいな花を咲かせる庭があった。]

 
 ぼくが知ってるのと、全然ちがうや。


[日が傾いた頃、広い屋敷をひと通り見終えて、
最後には独りごちるようにそう呟いた。
しっかり覚えきれた自信はないけど、とりあえずはこくんと頷く。やさしい兄が教えてくれるだろうから、大丈夫だろうとさして心配もせず。] 

(62) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[けれど今後グロリアと暮らすにおいて、
きっと会う機会も多い人間なのだろう。

仲良くできるなら、それに越すことはないよね。
そんな思いの友好的な態度。

―――けれど、それだけだ。
その二人への『執着』は特に見せず、
直ぐに興味は名を訪ねてくる主の方へと戻ってくる。]

(63) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 ――忘れちゃった。

[その問いに対する答えは、
前の事などうでもいいと言わんばかりのそっけなさ。

事実、以前の事などどうでもいい。
自分を売った人の事なんて、
別にわざわざ思い出してやる必要もない。
そんな事をしても、
どうせ迎えに来てくれる訳でもないのだし。

少しばかり薄情な、そんな思いは隠したつもりで。
けれども自分が思った以上に返した声に
感情が籠ってなくてびっくりした。]

(64) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 留守番 ジョージ


 
 ねぇ、パパとママはどこへ行ったの?


[探検を終えた道中でわずかに空腹感を覚えつつ
そういえば、とキスを残し出掛けた姿を思い出しては、
何の気なしに問いかけてみる。]*

(65) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[ぱちり、と瞬きを一つして。
少しばかりばつが悪そうな笑みを零すと、
後ろの姿へと問いかける。]

 ……ね、ね。新しい名前、欲しいなー?

[既に何度目かになるおねだりだけれど、
きっとグロリアなら叶えてくれる。
そんな期待を込めた瞳で、彼女だけを見詰めるのだ。*]

(66) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 双生児 オスカー

[頬を緩める姿は嬉しそうにしか見えなかった。
ふいっと顔を背けて少しだけ顔が弛んでいるのは見られないようにする。

無駄だったかもしれないけれど。

夕食をリクエストしたらカレーと聞いてサラダと豚肉もあっただろうかと冷蔵庫の中身を考え出した。

頭を撫でるのが好きなのか。
――――自分は南方に撫でられるのが好きだった。

髪はきちんと綺麗にしておこうと思う。]


ん。

[三日間で解ったことのひとつ。

南方が家からいなくなる”けんきゅう”が大嫌いだった。]

(67) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 双生児 オスカー

[豚肉はあった。サラダもあった。
南方は脂肪分が余り好きではないので少なめに用意する。

揚げたての豚カツなら食べるかもしれない。
サラダもラップをして冷蔵庫に入れる。

カレーは辛いほうが好きか聞き忘れていたので中辛程度。
煮込み過ぎるとジャガイモが形を崩すので火を止める。

カツをあげるのは南方が帰ってからにすれば出来たてとやらは人間は喜ぶ。

少しでも美味しいと喜んでくれればオスカーも嬉しかった。]

(68) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 双生児 オスカー

[カチコチ。時計の針の音だけ聞こえる。
深夜11時になっても帰って来ない。耳を澄まして階段の音がすれば南方かと思えば通り過ぎる。

テーブルの上に突っ伏す。



カチコチ。――――時計の針は進む。]


 

(69) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 双生児 オスカー

[玄関の前でうろうろする。
家ごと捨てる、ということは無いだろう。

三日過ごして解ったことだが。
人形を買う富裕層とは少し毛色が違う南方だ。

返したりしないと今朝方言われたばかりでも不安になる。

カチコチ。カチコチ。
時計の針の音がする、朝まで玄関の前で待っても帰って来なかった。

カレーは食べられるように火を通しておこう。
サラダも、まだ食べられるしパン粉をつけた豚カツもまだ食べられる。


南方のいない家はやけに静かだ。

やることもろくにない。掃除でもするかと綺麗になったという部屋をさらに綺麗にする。

――――その日も南方は帰って来なかった。]

(70) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 双生児 オスカー

[不安がるのはおかしいだろうか。
三日。然れど三日。

南方の人となりを熟知するには足りない。
知るには時間が足りない。

だからわからない。
向けられた言葉に”前の”持ち主のように嘘が無かったかどうかなんて。

わからない。人間は すぐに 嘘を つくから。]

(71) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 双生児 オスカー



[――――愛情不足で 人形は 枯れる。]

 

(72) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 双生児 オスカー

[元々すぐに返品された記憶を引き継ぎ引き継ぎ続け
枯渇していた養分《あいじょう》

それでもどうにか繋ぎ止めていたのは、最初の持ち主の愛情の貯金《残骸》。
だが、顔も声も思い出せなくなった。

過ごした日々と同じぐらい南方がいない。当然のように衰弱していった。

三日目になるとほとんど動けなくなってソファーの上でぐったりする。
結局、嫌だったのかもしれない。

だったら最初から優しくなんてしなくていいのに。人間は面倒だ。

『―――― もっと、他に。
 お前を 可愛がってくれる人が現れるよ。』

新しい”人形”を見つけた最初の持ち主。]

(73) 2017/10/07(Sat) 20時頃

【人】 双生児 オスカー

[飽きた、いらない

そうはっきりと言ってくれたほうがずっと優しい*]

(74) 2017/10/07(Sat) 20時頃

孤高天使連合 ナナオは、メモを貼った。

2017/10/07(Sat) 20時頃


【人】 FSM団 ミナカタ


[――――この部屋に戻るのは、いつぶりだろう。


そう、三日。三日ぶりだ。
出来うる限りの速さで仕事を片付けた。
実験を間に合うところまで持って行って……後を任せた。
自分がこれほど働くことに、研究室の人間も驚いていた。
……それくらいには、彼が自分の頭を占めていたのだろう。


これだけ誰かを想うなんて、きっと……アイツ以来だろう]
 

(75) 2017/10/07(Sat) 20時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ



ただいま。

            ……オスカー?


[疲労困憊。眠気も限界。
それでも頭にあるのは、少年のことだった。

ただいまと言った言葉に返事はない。罵倒もない。
家に入れば、ソファーで眠る彼を見た。


心配と、安堵と。
それがごちゃ混ぜになって、彼の元へと歩み寄る。
オスカーと、もう一度名前を呼んで。
彼が目を開けたのならば、もう一度ただいまと告げただろう。
もし眠ったままならば、彼の横に座り込んでそのまま眠ったか]*

(76) 2017/10/07(Sat) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

[南方はろくに説明書を読んでいない。
オスカーも説明するといっても、何を話したらいいかわからない。

南方は知らないのだ。
――――観用少年は枯れるということを。

オスカー、と名前を呼ぶ声がした。]


…………コー、スケ…?


[ぱちり、目を瞬く。
霞んだ視界に南方が映った。

気怠さは何だろうか。
遂に動けなくなる前兆か。

それとも、必要無いと思い込んだオスカーが期待するのに疲れたせいか。]

(77) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[>>56 後部座席、ひざ元を開けたのは、
見知らぬ場所に向かうことへの配慮ではあった。
それが必要かどうかはさておき。

>>57 触れられる手には少し戸惑いながらも、好きにさせておいた。懐く様子は犬みたいだけど、我が道を行く感じは猫のようだとも思う]

 ご機嫌ね。
 ……不安に思ったりはしない?
 魔女のお家なんて、おかしの家かもしれないわよ?

[歌詞の気軽な内容に、思わず口から出た言葉。
はっきり言って一般的には怪しげな集団だろう。
付き人は堅気には見えないだろうし、芙蓉も口を開けばあんな感じだし。(ちなみにご飯時の要請には、黙ってにっこり笑っていた)

けれどプランツはそんなことには頓着せずに即興の歌など歌っている。きっと不安に思っているのは、自分の方だ]

(78) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 双生児 オスカー

[力無く手を動かす。座っている南方の肩を掴もうとして投げ出された。

何で帰って来なかったんだ。
カレーはまだ大丈夫かもしれないけど出来たてを食べて欲しかった。
サラダと豚肉はもう駄目かもしれない。

日付感覚が乏しくて普段通りの罵倒を投げようとするのに喉が詰まる。]

……いらないなら、そう言って。
俺、コースケに
 何したらいいかとかもわかんねえし…。

[もう人形師の手を煩わせるのも
買われる度に落胆されるのも嫌だった。

――――嫌だったのだ。

消去しきれず毎回、記憶の残滓が残る欠陥品。
認めたくなかったのは人形師のためか自分のためかもわからない*]

(79) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[>>64 名を問う言葉に返された抑揚のない声は、本当に人形めいた声音だった。けれど、その言葉はいつかどこかで聞いたような言葉だった]

 そうなの?
 ……忘れてしまったなんて、悲しいわね。

[女は静かにその言葉を受け止める。
手が触れていたのなら、そっと握って。

忘却とは自分の一部を失うことだ。
この子があのお店に並んでいた理由を知らない。
知らないけれど、忘れるということは悲しいことだと思ったのだ。

忘れたのだとしても、
忘れたふりをしていたのだとしても]

(80) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[>>64 何か失態だと思ったのだろうか、
誤魔化すような王子様の笑顔は、よほど自分よりも感情が豊かだ。だから少しだけ、口唇を和らげていじわるなことを言ってみる]

 ……困ったわね。
 私、人に名前を付けたことなんてないから。
 どうにか思い出して貰わないと、
 名無しのななちゃんになってしまうかもしれないわ。

[なんて、冗談のつもりで口にする頃、車は自宅に着くだろう。ビジネスと享楽とで不夜の街からほど近い、高層マンションの一室。
部屋数だけはたくさんあった。
何せいなくなった誰かたちの残した物も、
碌に片づけていないのだから**]

(81) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[いらないなら、その言葉に目を見開いた。
家を空けた三日。
彼はいったい何を考えて過ごしていたのだろうか。
そしてそう思った瞬間、言葉が弾けた]

……っ、いらないなんて、思ってねぇよ!
悪かった。研究が長引いてっつーか、部下が失敗して。
家に帰る暇もなかった。

でも多分、今までにないくらい働いて、
一番早く帰ってきた。


――――お前のために、帰らなきゃって、思った。


[だからいらないだなんてそんなこと、ないんだと。
勢いを失った言葉でぽつりと零すように告げた]

(82) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[彼が何をしたらいいのか分からないというのなら、
こちらの方がどうすればいいのか分からないのだ。
今の彼がいつもと違うのは分かる。
けれど、何を必要としているのか分からない。


放り投げてあった説明書。
読むのでさえ嫌だったのに、それを慌てて引っ張り出す。
ページを捲って、"少年"について知る。
疲れで頭がうまく働いていないのが分かった。
それでも何かしなければいけないと、そんな風に思った]


……愛情?

[ふと目に入った単語は、それ。
愛情を注ぐって、どうすりゃいいの?
ますますわからなくなる]

(83) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 FSM団 ミナカタ



オスカー……俺、どうすればいいんだ。
教えて、お前が元気になる方法。


[伸ばされて届かなかったその手を握って、
懇願するように彼に問い掛ける。
読んでも分からない。どうしたらいいか分からない。
だから教えてくれって]*

(84) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[返答は短く、頷きは素直なものだった>>54]

偉い。

[褒める言葉も短く、けれどその頬を撫でる指先は優しい。]

読めるか、なら話は早いな。
僕が眠るまでじゃなくていいよ。
お前のほうが就寝は早いんだから。
ただ、お前が眠る前に、読んで聞かせて。

[伸びてきた手は、すぐにつなぐ。
震える必要なんてないというふうに、指と指を絡めて笑う。]

……ん、いい心掛け。

[そうして、続いた言葉>>60にも笑って――]

(85) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[それがまさか風呂やトイレにまで至るものとは思わず、
酷く慌てることになるのは、
そう遠くない未来のこと。]

(86) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[そうして、観用少年の、ガーディの居る日々がはじまった。

日に三度のミルクは、毎回ケイイチ自らキッチンに立って温め与えた。
砂糖菓子だって問題なく。
服も少年用のものを何着も取り揃えて、
シーツは毎日まっさらのものを。
経済的な面で不自由させることは、何一つなかったと胸を張って言える。

では、一番、愛情は?

そう己に問いかけると、ケイイチは途端に返答に窮してしまう。
優しくしている。
優しくしている、つもりだ。
傍にいるよう伝えた通りに傍にいて
望むのならば風呂だって一緒だ。―流石にトイレは、と必死で言い含めただろうが。
撫でて、触れて、手を繋いだ。
それが愛情、なのだと思う。
……合っているだろうか。]

(87) 2017/10/07(Sat) 21時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[もしガーディの髪が乱れはじめたら
肌が荒れはじめたら
眠りが深くなっていったら
――それはケイイチの愛情が「間違っていた」という証拠。

そんな日が来ないように祈って、怯えて――
そんな自分を見せたくないとも思って。

満たされている、と思うのに、どこか怯える。
そんな矛盾が、ケイイチを苛んでいた。]*

(88) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 双生児 オスカー

[南方が必死に言葉を紡ぐ。
研究というものがまずわからない。

部下、というのは何だったろうか。
愛玩されるばかりだった人形は、人間の基準での世事には疎い。

ただ一つだけわかるのは南方が自分のために早く帰ろうとしたこと。
早く帰ろうとした割りには随分と、帰って来なかったと思うけど。


……コースケ。
コースケが俺に、どうあって欲しいか。
何したら喜ぶかが知りたい。

”けんきゅう”が何か、とか……。
俺、全然わからない。

なんで こんなに……帰れないのかも。

(89) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 双生児 オスカー

[教えて貰わないことはわからない。
ぐずつく子どものように、コースケ、と呼んで腕に縋り付こうとする。

力がいまいち出せない。]


俺は…飼い主のお前が喜ぶことをするのが嬉しい。
そういう風にできてるんだ。

でも、俺……

最初の持ち主、に…
教えられたこと全然、消去出来なくて。

だからこんな風だから
こんなのいらないって何度も言われて


だから、上手にはすぐに出来ないけど
おとなしくも…するから。

(90) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 双生児 オスカー

[置いていかないで欲しい。
研究とか行かないで欲しかった。

傍にいて抱き締めてくれたらそれでいいのに。
それが難しいのだと言う事も、知らない*]

(91) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

  
 さえき、みつるさん……?

[ 新しい購入者の、なまえ。
前の購入者は……、何という名だったか。
……思い出せないということは、つまり、
さほど大切なものでもなかったのだ。きっと。

呼び方は、好きに決めていいらしい。>>0:194
それなら、どうしよう。
佐伯充さんから視線を外して、
手を口許へとやり、考える仕草。
すこぅししてから、また視線を戻して。]

 じゃあ、充くんって呼ぶね

[ にこり、口許に小さく笑みを浮かべる。
みつるくん。まるで人形より人形のような空っぽの瞳。
笑顔が返されることは、恐らく、
なかったのだろうけれど。それを気にする様子もない。]

(92) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

[ 貴方が、どんな貴方であれ。
目を開けて、ただ視線を交わした貴方を。
ただただ盲目的に慕う、人形、だ。

ともすれば、目の前の人間よりも、人間らしく。
まるで愛情のような、感情のような、
あたたかいものが籠もったまなざしを向ける。

性質から抱くものであれ、偽りでも無い。
素直に素直に、……愚直に、表現する。
W他ならぬ貴方に愛情を抱いているWというコト。

それが、生きるのに必要なモノを得るための、
近道であり、手続きであると。
この人形は、幾度もの繰り返しの中で、学習していた。]

(93) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

[ ────飽くまで、是迄の常識。成果。
今回の貴方に、通じるものか。
其れはいまはまだ、判らないのだけれど。]

(94) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

 
 掃除、洗濯?
 充さんが望むなら、やるよっ

[ 家事の類は、した記憶がなかった。
それらが望まれたことは一度もなかったが。

あいする彼が、望むのなら。
順応しようとするのが、この人形。この個体。

幾度も購入者を得て、そして亡くしていた。
その度に職人が記憶をリセットしようとしたが、
ぼんやりと憶えている。
どのときも、其れなりに恵まれていた。
ひと時でも金糸が艶やかさを失ったことは
今の所ないのだった。

購入者の空虚な瞳に、
笑顔で頷く人形の姿が映り込む。>>0:195]

(95) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

 
  ぼくの名前は……リッキィ!
          ……かな
  充くんが呼びたいように、呼んでね

[ 一つ前か。或いは、その前のだったか。
尋ねられたことで、
過去に与えられた名が口をついて出た。
たぶん、良く呼ばれていたのだろう。

けれど、拘りがある訳でもなく。
もしもまた与えられれば、其れが名になる。

購入者が呼ぶ名が、己の名。
其処に抗う意思は、無い。]

(96) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

 
 じゃあ早速、掃除をするね!

[ 手をつき、座っていた身体を起こす。
「任せといて!」とばかりに笑顔を見せた。

要は、この少し散らかった部屋を
綺麗にすれば良いのだろう。イージーモード。
キョロキョロ見渡し、
見つけたビニル袋を掴んで片手に持つ。
半ズボンから覗く膝小僧を床につき、
目に入った物を、片端から袋に入れていく。
仕舞われていないゲームソフト、DVD、服。]

 ふんふーん♪

[ 要るもの要らないものの区別が、
人形にはまるでつかなくて、構わず入れる。
止めるものがなければ、袋を縛り、ゴミ箱にポイ。]

(97) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 幸運の科学 リッキィ

[ 順応しようとすると言ったが出来るとは言っていない。*]

(98) 2017/10/07(Sat) 21時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ


あー、あー?
なんだ、よくわかんねぇけど!

別に忘れなくていいっつの!
口は悪くても料理が出来て、家事も出来て。
大人しくないお前がいいんだよ!

それが忘れらんないからって俺が困ることはない。
言ったろ、別に俺好みに育てたいわけじゃないんだって。

他の奴らと俺は違うんだよ。

[今の彼だから、ダメというわけではないのに。
イマイチ噛み合わない会話に焦燥する。

彼があまりに人間らしいから。
知識を持っていないことすらわかっていない。
だからこのズレは、それを理解しない限り解消されない]

(99) 2017/10/07(Sat) 22時頃

【人】 FSM団 ミナカタ


仕事があるから、置いて行かないってのは難しい。
それは悪いと思ってる。

でも生活するためには、俺も働かなきゃいけねーし。
不測の事態で今回みたいなことにもなる。


だから、ここに絶対何が何でも帰るって約束する。


[それじゃだめか、と恐る恐る聞いて。
本能的に、だろうか。彼をぎゅっと抱き締めた]*

(100) 2017/10/07(Sat) 22時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 えー、不安?ぜーんぜん。

[>>78 脂ぎったおっさんルート、最悪の未来は回避した。
待っているのは(想定)綺麗なお姉さんとの生活だ。
わざわざ高い値段のまま買った人形を
乱暴に扱う趣味がある様にも思えないし
何より、先ほどからどうにも気遣ってくれる相手を
警戒しろという方が、自分にとっては難しい。]

 でも、何して暮らしてる人なのか全然想像つかないや。
 だから、楽しみだなぁって!

[どう見ても堅気に見えない怪しい人達に、
連れられて行く先は確かに気になる。
明らかに不穏な行先は気になるけれど――
自分の事だからきっと、クールだね!
で済んでしまう確信もあった。

         ――人形は、どこまでもマイペースだ。]

(101) 2017/10/07(Sat) 22時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 ……悲しいのかな?
 俺は幸せな事だと思うけどなぁー。

[>>80 そっと握られた手に、反対の手も重ねる。
店の中には同じような人形が沢山いた。
忘れたくても忘れられなくて、
夢見るままの暗幕越しに時折涙の声が
聞こえてきたのをぼんやりと、覚えている。

 "あんな風になりたくない。"

そう、強く願ったことだけは覚えている。
結果として、身を削る行為になっていたのだとしても。
代償に、なぜこんな花冠が付いているのか。
思い出すことができなくなっても、だ。]

(102) 2017/10/07(Sat) 22時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 …あは、名無しのななちゃん。
 それでも全然、悪くないよ。
 なんか響きがかわいいし。ね、お姉さん!

[>>81 そうして、戯れのつもりで紡がれた言葉を
人形はすっかり肯定的に受け取ってしまった。

前の席へと座った芙蓉へと呼びかける。
彼女であれば否定しないだろうと、
ここ数十分で何となく把握していたから。]

 わーお。…すっごいね。でっかい!

[そうして車から降りる際、
自分よりもずっとずーっと背の高い建物を
見上げてははしゃげば、お付に対して
早くはやく、とせがんで見せる。
見慣れぬ街並み、見慣れぬ部屋、誰かの痕跡。
それらを見ても――やはり、瞳は輝いたまま。**]

(103) 2017/10/07(Sat) 22時頃

【人】 双生児 オスカー

[ぐっと込み上げるものがあった。
否応無しに抱く慕情が応えられることはない。

南方との認識の誤差が埋まる事は無いかも知れない。]


( 今のままでいいって 言った )


[嘘なんてつくぐらいなら正直に言って欲しいと思っていた。
それも覆される。

嘘でもいい。そのままでいいと言ってくれた言葉だけで。
全身に染み渡るようであった。

抱き締めてくる温度も暖かい。暖かくて涙が零れた。]

(104) 2017/10/07(Sat) 22時頃

【人】 双生児 オスカー

やだ。急に…何日もいなかったら俺、死んじゃう。

から、連絡出来るようにしろよ。
携帯とか。前なら持たされた、俺は稀少だから盗まれた時のために、とか。


[南方がいない間に何してたらいいんだ。
突然いなくなられたらどうしたらいいんだ。

悪態が次々に歯止め無く出て、最後には疲弊しきった姿を見る]


オッサン、寝てないんだろ。
寝ろよ。

……俺も、一緒に寝て欲しけりゃ寝てやる。


[しがみついたまま、そんな風に
拗ねた子どものように言うのだ]*

(105) 2017/10/07(Sat) 22時頃

【人】 和算家 直円

[枯れてしまう。>>33
花瓶に活けられた花のように、彼も。
波に攫われた、大切なふたりのように。

あぁ、やめよう。考えたくない。
首を振って、浮かんだイメージを追い出す。

独りごちるような少年の言葉>>34
墨のように滲んだ不穏な響きを
聞き返すよりも先に、
彼から問いかけられて。>>37]

(106) 2017/10/07(Sat) 22時頃

【人】 和算家 直円

 ……小説を書くことが好きでね。
 本もいくつか出してる。

 活発で好奇心旺盛な少年が、
 世界を旅する話なんだ。

[少し考えた末、口を開いた。
彼が興味を示すようなら、
本を数冊持って来ただろうか。

山を、空を、海を舞台にした
胸躍るような冒険譚。
尤も、その物語は、一年ほど前から
時を止めてしまっているのだけれど。**]

(107) 2017/10/07(Sat) 22時頃

和算家 直円は、メモを貼った。

2017/10/07(Sat) 22時頃


【人】 FSM団 ミナカタ


はぁ?!
んな、携帯がいくらすると思って……


あー……、分かった。お前子どもケータイな。
それならなんとかなりそう。


[携帯、と言われて思わず目を剥く。
そりゃあ金持ちならばまだしも。
自分が二台分の金を払うのはなかなかに痛い。

けれど、確かに今回の件も考えると
何かしら連絡をとれるものはあった方がいい。
悩んだ末、子どもケータイならなんとかなるかと
算段を付けて、それを彼に買い与えることにした]

(108) 2017/10/07(Sat) 22時頃

【人】 FSM団 ミナカタ


あ?……そうだな。寝てないし、眠い。
早く帰るために超がんばったしな。
こんな寝ないで頑張ったの初めてだわ。

――……だから、そうだな。
一緒に寝てくれっと嬉しいわ。
できれば、俺が起きるまではな。

[いい?と彼の方を微笑ましげに見て問い掛ける。
彼の良い返答を聞いたのなら、彼を抱き上げて
重いとか言いながらも、ベッドへと一緒に倒れ込んで。

抱き枕にしたまま、おやすみと呟いて目を閉じた]*

(109) 2017/10/07(Sat) 22時頃

【人】 双生児 オスカー

子ども扱いしてんじゃねえよ……。

[>>108よくわからないが子ども携帯という単語にカチンときた。
既に調子を取り戻しつつあるが。

渋々了承の態も示した。

連絡がないよりはあった方がいい。
もう帰って来ないかと思った、三日間で随分と冷えた。

どこが、と問われれば応えられない。
こころが、冷えた。]

わかった。オッサン疲れてるけど、それでいいなら。

[微笑が少し眩しかった。
抱き上げられてベッドに一緒に倒れ込む。

二人で寝るには到底広いとは言えない。
抱き枕にして、おやすみ、と告げられて目をきょとんと丸くした。]

(110) 2017/10/07(Sat) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

何言ってんだよ、オッサン。

一緒に”寝る”んだろう?

[元の持ち主が一緒に寝ると持ちかけた時は――――。

当然のように行為を意味した。
オスカーはまだ南方のことをよく知らない。
教えられたことしかわからない人形は忠実に教えられたことを鵜呑みにする。

抱き枕にした腕の中から煽るようにその額にくちづけて
着のみ着のままだった南方の服に手を掛けようとして――――。]

(111) 2017/10/07(Sat) 22時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ




[――繋いだ手ほど、脆いものはなく>>85


 

(112) 2017/10/07(Sat) 22時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


[諦念は病巣のように奥深く、
 それでいて、繋いだ掌の熱に融けやすい。

 言われるまま、児童書を読む夜を重ねた。
 美味しいミルクが運ばれるたび、
 お気に入りの白いマグカップを抱えて咽に流し込む。

 口の中で熔けてなくなる砂糖菓子は、
 好みを見つけたらそれがどれほど高級品でも、
 好きなだけ食べていいと山積みにされたほどだ。

 尤も、砂糖菓子を口にするのは一夜にひと欠片のみ。
 それで十分だと控えめに笑うのはどう映っただろうか]
 

(113) 2017/10/07(Sat) 22時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ



 ないしょ、の、……おともだち


[買い与えられた絵本のタイトルをなぞる唇。
 柔らかなそれが綴る、透明な高温。

 “子供”が読むような稚い響きと、
 どこか寂しさをひと匙混ぜたような声音。

 幾夜めかのその本を読む前にパタンと閉じて、
 琥珀の双眸は艶のある髪を揺らして、
 揺れ動くそこに文字でなく人を映した。

 並んだ寝台の向こう側、
 いつも静かに聞いているだけの彼を真っ直ぐに]

(114) 2017/10/07(Sat) 22時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


 ケイイチ。


[呼ぶ。聞いている彼が顔を上げる。
 視線が絡んで安心したような吐息を吐き出して、
 軋みすらしない寝台を降り、彼の隣へ滑り込む。

 暖かいここがお気に入りだといつか呟いた。
 けれどそう伝えておきながら、
 今まではこうして並んで座ることはなかった筈だ]

(115) 2017/10/07(Sat) 22時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


[身を寄せて本を再び開く。
 大きな文字が躍る世界を人形は読み語り、
 やがて9時が近付けば、穏やかな睡魔に沈んでいく。

 決められた、決めた挙動の一幕。
 夜9時に寝て、朝7時に起きる。

 それを繰り返す小さな身体は衰微の影はなく。
 けれど物足りなさの表れを今宵示して、
 うとうとと微睡むなか唇が幽かに音を溢す]


 …………、……ィア……


[無意識に彼の知らない名をふたつ。
 棄てられたと知る上で慕う情を捨てきれなかった、
 嘗ての主を、とても……苦しげに*]

(116) 2017/10/07(Sat) 22時半頃

【人】 教え子 シメオン

[落ち着きなく彷徨う視線、咲いた期待はそのまま表情に出るから分かりやすい。>>59 瞳を伏せ、静かに微笑んだ]

 そうだね、君が覚えられたら考えよう。
 二人きりで遊んでも、退屈じゃないと言ってくれるなら。

[今日一日で覚えきれるとは思っていないが、迷宮の広さを口実に 遊ぶ機会を減らす魂胆だ。ぽつりと零した呟きを耳は拾ったが、──聞こえなかったふりをする。>>62 記憶を白紙に戻した筈の人形が、一体何と比較をしているのか。思い当たるのは前の主人だが]

 この街中探しても、こんなに大きなお屋敷は中々ない。
 ……幸運だね。
 お母さんもお父さんもいい人達で、おまけに裕福だ。
 
[窓外をぼんやりと眺めたまま、小さな手をするりと落とした]

(117) 2017/10/07(Sat) 23時頃

【人】 FSM団 ミナカタ


[誤解のないように言っておくと、
自分にとって寝るとは睡眠である。
それ以上の意味などなくて、それ以外の意味もない。

オスカーは飯を作ったり、掃除をしたり。
そればかりを求めていたからということもあり、
そのこと以外は何もしていなかった。

だから忘れていたのだ。
彼が本来、愛玩人形であるということを]

(118) 2017/10/07(Sat) 23時頃

【人】 教え子 シメオン

 
 二人はお仕事に行ったんだ。
 今日も無理をして、出掛けていたからすぐに戻ったの。
 あんな風に一緒に居る事は滅多にない。

[二人で使うには長いテーブルの上には、ご馳走が並ぶが。その中に混じって、角砂糖が乗る小皿がある。近くの椅子を引き、ジョージに目配せをする]

 だから、今日は……
 というか、普段は二人きりかな?

 ご飯の時間だよ。

[隣の席に自分も腰掛け、手を拭く。指先で角砂糖を摘み、彼の口許に近付ける]

 ……人形は、これが好物だって聞いた。*

(119) 2017/10/07(Sat) 23時頃

【人】 良家の娘 グロリア


 ……そうね、
 その説明は少し難しいけれど。
 仕事場はきっと気に入ってくれるのではないかしら?
 
[>>101 自分が主人を務める職場は、
なにせ“綺麗なお姉さん”には事欠かない。

王子様の言葉は楽観的だ。
本当に楽観なのか、あるいは達観なのか。
そんなふうに考えてしまうことが、そもそも余計なことなのか。]

(120) 2017/10/07(Sat) 23時頃

【人】 良家の娘 グロリア


 幸せ?

[>>102 慰めるつもりが慰められた。
重ねられた手にはそんな感触を抱いたけれど、
それがどうしてかは、自分でも理解できない]

 ……でも、もしも、
 あなたの記憶が残っているのなら、
 私、それを聞かせてほしいわ。

 だって、あなたはとても、……その、

[言おうとした言葉は、
別に大したことのない言葉だ。
後ろ暗いこともないし、疚しいわけでもない。

ただ最近少し感情を言葉にすることが乏しかったせいだ。
言葉に詰まってしまった、だからこの話はこれでおしまい。
口を閉ざせば、また今度、だ]

(121) 2017/10/07(Sat) 23時頃

【人】 良家の娘 グロリア


 えっ、
 それはちょっと……、
 さすがに、どうなのかしら。

[>>103 名無しのななちゃん、なんて。
そもそも名付けになってもいないのに、
そんな戯れ事を受け入れられてしまって焦る。]

『そうねー、
 ななちゃんなんて可愛いじゃない。
 こういうのはインスピレーションが大事なのよ。
 結局、最初に思いついたのに戻ってくるし。
 それにほら、数字的に縁起がいいんじゃないの?
 ななちゃんも気に入ってるみたいだし?』

[>>103 友人は双方の主張を面白がって、からから笑う。
目論見通り否定はしないし、むしろ勝手にななちゃん呼びだ。軽率に頷いてよいものか、名前の問題は少し持ち越すことにする]

(122) 2017/10/07(Sat) 23時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[プランツ用品一式とプランツ本体、
黒服に小脇に抱えられるのは今度拒否されただろうか。見た目よりも気の優しい男は少年の意向を一応尊重はするだろう。

見下ろす景色は綺麗というには、余りにも雑多すぎる街だ。
モデルルームのようなリビングは、それでも古式ゆかしい王子様がいるのには違和感だ。それにその衣装は大切に取っておくべきだろう。早く着替えを用意した方がいい、早速芙蓉に手配を頼む]

 好きなお部屋を使って。
 ……と言いたいところなんだけれど、
 もしかして……、

[一応は良識な大人である。
聞いた説明などを思い出すものの、
きらきらした眼差しを前に非常に悩ましい]

 もしかして……、
 お部屋やベッドは一緒の方が、いいのかしら?

[自分を道徳的な人間だとは思わない。
けれどそれは物凄く不道徳な感じ、なのでは?**]

(123) 2017/10/07(Sat) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[幸いにして、数日共に過ごして尚
ガーディが「枯れ」る様子はなかった。
髪は艶を保ち、頬は丸く、唇はいつまでだって桜色。
――たとえ山ほど詰んだ砂糖菓子を一かけらしか口にしなかったとして>>113
 それでも、良かった。

良かった、そう、良かった筈だ。
良かった――]

……ガーディ?

[交わした約束が習慣になり始めた頃、
不意に声が止まって、そして呼ばれる名前>>115
不思議に思ってそちらを見れば、
ガーディは滑り込むようにして隣にきた。
ケイイチは驚いて目を剥き、息を漏らす。

人と寝具を共にする習慣はない。
それこそ閨でさえなければ、こんな距離――
けれど、拒絶したいとは、思わなかった。思えなかった。]

(124) 2017/10/07(Sat) 23時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

……続き、読んで。

[だから、拒絶でも受け入れるでもなく、
続きを促す言葉を選ぶ。
再び本が開かれ、物語の世界が音になったのなら、
ケイイチは懸命にそれを読み上げるガーディの髪に指を絡ませる。

なんだか、満たされている気がした。]

(125) 2017/10/07(Sat) 23時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[そうして夜が徐々に深まる頃、ガーディの瞼が閉じられる。
ケイイチはそれを見届けて、困ったように眉を下げた。
普段ならばこんな時間にケイイチは眠らない。
眠らない、けれど――今はこの時間を壊してしまうことが何よりも惜しい。
だからベッドから抜け出すこともせず、
柔らかくその髪を撫で続けた。

その時か、薄い唇が声を漏らしたのは>>116]

……ガーディ?

[ともすれば唇の内側で消えてしまうほどに微かな声で、彼の名を呼ぶ。
その表情は苦し気で、どこか切ないようで
――でも、今呼んだのは、誰だ?
己の名ではなかった。間違っても、ケイイチ、では]

(126) 2017/10/07(Sat) 23時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

っ……!!

[その瞬間、ケイイチは酷く自分が傷ついていることを自覚した。
焔のような憤りと割くような悲しみが一瞬で襲って、
刹那、息の仕方さえ忘れる。
咄嗟に夜着の心臓のあたりを握れば、ドクドクと激しい音を立てているのがわかる。]

……どうして。

[違うだろう、と叫びたかった。
お前が呼ぶべきは、縋るべきは、
お前を喜ばせるも苦しませるも――僕であるべき、じゃないのか。

片時だって忘れない瞬間。
正室と王との間に子が生まれたと。それは男児であると。
世界がひっくり返る瞬間。
くるりとオセロをひっくり返すようにして裏返った世界。]

(127) 2017/10/07(Sat) 23時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ガーディ。

[身を乗り出せば、その分ガーディの顔が影に隠れた。
それでも微か見えた唇が、また何事か紡ぐように見えて――

耐え切れなくて、唇で塞いだ。]

(128) 2017/10/07(Sat) 23時半頃

【人】 留守番 ジョージ

[「覚えられたら」の条件を鵜呑みに、こくこくと頷く。
ふたりで退屈なはずがない。人との会話や遊戯が楽しいことは、いつからか刷り込まれたままの知識。

何度も記憶を手繰るように夢見た世界とはちがう、場所。
抜け落ちた誰かの顔も名前も、結局は思い出せないまま、新しい主人の前では意識のうちから追いやられてしまうほど
小さな蟠りとなって、今はぽつりと隅に在るだけ。]


 うん、すっごく大きなお家。
 来たのがここでよかった。

 ぼくね、眠ってるときも、その前も
 ずっとしあわせだったよ。


[言葉を紡ぐ。口をついて出たそれが示す意味など、少年自身、深く考えることもなく。]

(129) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 留守番 ジョージ


 ふぅん、そうなんだ。


[パパとママは忙しい人。端的にそれを頭の中に留める。
── “前”とは少し違う、と。何を思うわけでもないが、何と比べてか些細な差異にも、記憶が勝手に反応する。

引かれた椅子を見れば、言わんとすることを察して席につく。口にすることはないものの、ふつうの人間の食事だとわかる、豪華な料理たちに感嘆の声を漏らした。
 
鼻をくすぐる出来立ての匂いに、おなかを空かせはしないけど。そわそわと浮いた足を揺らしていれば、目の前に白い角砂糖が差し出される。]


 うん、だいすき!
 た、食べていいの……?

(130) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 留守番 ジョージ

[忽ち目を輝かせ、声をあげる。問いかけつつ、返事を聞くより先に伸ばされた指先からぱくりと奪い取ってしまって。
口の中を転がしつつすぐに溶けてしまう甘味を味わえば、ふわふわ緩んだ表情で。]


 ね、こんなステキなところにいるの
 シメオンも、きっとしあわせだね。


[まるで信じて疑わない、純真無垢な感想を述べる。*]

(131) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
[眠りの淵は心地よく、
 羽毛のように沈むのなら何も怖くはない。

 ざらりと磨かれる感覚はなく、
 ふわふわと微睡むのなら人形の身にも夢は積り、
 欲しくて得られなかったものを得られるのだから。
 
 夢というの名前のそれは、
 何時だって何かを癒して宥めてくれていた。
 だからその夜も柔らかく抱かれる影に身を委ね、
 名前を呼ばれ、名前を呼び返す。

 柔らかく、優しく、残酷な夢。
 目覚めればそれきりの夢は、それでも愛しい]
 

(132) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 

[       ―――― 愛しいはず、だった]

 

(133) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
 ん、ぅ


[呼吸が詰まったような呻きは口端から。
 ぱちりと見開いた瞳に映る光景は“    ”光景で、
 息を吸い込もうとして叶えられず、身を震わせた。

 けれど、苦しくはなく。
 息詰まる苦痛はあって、その切迫はあった。
 それなのに夢の奥底へ落ちて影に囲まれていたよりも、
 柔らかな唇が奪われ、息ができなくても]

(134) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
[何をされているのか理解したのは刹那に。

 仲の良い夫婦の幻想は壊れて落ちて、
 連理の片割れ、男の影に密やかに覆い被さられ、
 “失語”の人形のまま幾夜も奪われた記憶が露出する。

 情を抱く存在たちに喋るなと命じられ、
 その情のままに喋らなかった人形の都合の良さ。

 それが妻に露呈するまで続く地獄は、
 争いの果てに棄てられ、洗われて、
 その苦痛だけを流されたのだとこの刹那で、悟る]
 

(135) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 落胤 明之進

 
   小説。…聞いたことある。
   …それは、僕にも読めるもの?

 [ 文字を読んだことは、あまりない。
  
  だけど、…学習する人形だから。
  差し出されて、教えられれば。
  きっと意味も理解できるようになるとは、思う。

  見上げる瞳に興味の色を乗せ、
  手を差し伸べてみれば、
  直円さんは本を数冊、持ってきてくれただろう。 ]
 

(136) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 落胤 明之進


 [ だけど、
  本を手に取り、数頁、ぱらり。
  捲ったところで…、
  渋い顔をしたのは言うまでもない。
  
  平仮名、漢字、片仮名の存在は知っていても、
  それと識字は別の話だ。
  指先が文字をなぞり、 

   ── …… 読めない。

  と、ぽつり。 ]
 

(137) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 落胤 明之進

   
    直円さん、よければ、話を教えて。
    …読めないから。

 [ ……表情は変わらずとも、珍しい、気がする。
  
   こうして主に、ねだること、は** ]
 

(138) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
[目覚め、迎え入れられた初々しさと、
 夫婦が仲睦まじく子供を欲しがった頃だけの記憶。

 その頁に栞を差し入れ開いた唇に]


 っ…… 


[そっと、また夢見るように瞼を鎖す。
 記憶の欠片は押しやって、寝具に落ちた掌を伸ばし、
 首筋に触れ――縋るように抱きついて。

 解放されるまでは大人しく、
 解放されたなら濡れた唇を薄く開いて息継ぎし、

 その間、縋る腕は解かずに]
 

(139) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


 け…、ぃち……

[息苦しく、滲んだ涙の視界をまた開く。

 その中心に映る存在をゆらりと映して、
 零す声音には艶の雫を溶かし、慣れを覗かせて。

 嫌悪はない。
 昔日のような嫌悪は、欠片も存在しない。

 ならその胸に残る感情は紛れもなく]

(140) 2017/10/08(Sun) 00時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


 ぼくは、……ケイイチのもの、だよ


[囁きは依然と変わらずの言葉ではあったけれど。
 燈した情のまま、艶やかに、……縋るように*]

(141) 2017/10/08(Sun) 00時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2017/10/08(Sun) 00時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[衝動に身をまかせ、重ねた唇は柔らかい。
そう、衝動だ。あるいは激情。
欲情、ではなかった。――そうあってはならない筈だ。

夜の相手にとあてがわれるのは常に男だった。
ケイイチの趣味ではない。
万が一にでも、ケイイチに「次」の世代を残されては困ると
そういう意図で宛がわれる男たち。
見目も仕草も女に似れば、何も考えぬふりで抱くことだってできた。

けれど、じゃあ、観用少年を――ガーディを求めたのは、そういう理由で?
違う、断じて違う。はっきりと言える。
言える、言えた筈だ、言えなければ……

けれど後悔が脳髄にまで染みわたる頃、
首筋に腕が縋りついてくる>>139
細く幼い子どもの腕だ。
それがガーディのものだと気付くのに―この状況、彼以外のものであるはずがないのに!―妙に、時間がかかって。]

(142) 2017/10/08(Sun) 01時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

っ…………。

[唇を離せば、今しがた重なっていたそこから漏れるのは、
今度こそ――己の名前だった>>140
先ほどとは違った意味で心臓が高鳴れば、
恐怖と高揚は一度に押し寄せる。

抱いた恐怖は違和感から。
主人に否応なしに愛情を抱くと言えど、あまりに「慣れ」すぎていないかと――
そして弾き出される答えに、腹の底が冷えて震える。

けれど、高揚は。
瞳に映るは己の姿。
その声が呼ぶも己で、縋りつくさきもまた己。
誘うような言葉が向けられた先にも>>141――また、己。]

(143) 2017/10/08(Sun) 01時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[カチリ、無意識のうちに奥歯を鳴らす。
求められるがままに与えれば――
――そして求めるがままに奪えば――どうなる?

頭がまわらない。
感情がまとまらない。
ただ腕の中の柔らかさだけが確かで]

……ガーディ。

[僕の守り人。
どうかこの千々に散りそうな心を、繋ぎとめてくれないかと――
縋るように、唇をまた重ねた。]

(144) 2017/10/08(Sun) 01時頃

【人】 教え子 シメオン

[差し出した角砂糖は指先から奪われ、小さな口に収まる。行儀が悪いと咎めたりはしないが、純真無垢な感想には眉を顰める。>>131 口許は微笑みを象ったまま]


 ……そうだね、幸せだった≠諱B


[残りの食事を手伝うのは止め、意識を人形から目の前のご馳走に切り替える。糖分の塊ではなく、料理され、人間が食べる為に用意された食事。観用少年は人間の食事を摂ることも出来るらしいが、今の所そのつもりは無かった]

 眠っている間の事も覚えているの?
 電池が切れたように、意識が無いと思っていた。

[ナイフとフォークを動かし、ハンバーグを口に運んで咀嚼。話し相手のいる夕飯は久し振りで、奇妙な違和感があった。満腹になり、すっかり胃袋は温まっても食べた気はしない]

(145) 2017/10/08(Sun) 01時頃

【人】 教え子 シメオン

 
 ……ジョージ。 部屋の場所は覚えただろう?

 僕は少し散歩に行ってくる。
 先に戻っていて。

[自分の食事が済んだ頃合いに、椅子を鳴らして席を立つ。彼の好物が皿に残っていても、背を向け食堂を後にする。外に出て向かう先は、夜の中庭だ]*

(146) 2017/10/08(Sun) 01時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 わ、ほんと?…っていうか、
 お仕事場にも連れてってくれるの?

[>>120 自分がきっと気に入る職場、とはいったい。
その事ももちろん気になるけれども、この話しぶりは
恐らく室内飼いという事もなさそうだ。嬉しい。

結局のところ、こうして気ままに振舞う身でも、
人形は人形でしかない事は弁えている。
主がする事に逆らう力は持ち合わせていない。

だからこそ。
不安など考えても仕方がない事なのだと、達観して。]

(147) 2017/10/08(Sun) 01時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 俺の記憶?

[自分のものが、自分じゃなかった頃の話。
それって彼女にとってはあんまり楽しい話ではないのでは?
と、思うのだけれども。それを聞きたいと言うものだから、
きょとりと目を丸くしてみせた。]

 ………?

[けれど詰まった言葉を掬い上げることはできなくて。
彼女に多大な好意は持っていても、
未だ出会ったばかりの相手の全てを察することは難しい。]

 うーん…。そうだなあ。……また今度、だね。

[それに自分も。
忘れたはずの物に触れようとするのは――まだ怖いから。
また今度の約束だけして、今はお終い。]

(148) 2017/10/08(Sun) 01時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[>>122 名無しのななちゃん、中々気に入った
名前は名付け主的にはお気に召さないご様子で。]

 ほらー、芙蓉もこういってるしー?

 それに、理由付けなんてなんでもいいよ。
 沢山呼んで貰えそうな
 呼びやすい名前が貰える方が嬉しいもの。

[呼ばれぬ名よりも呼びやすい名を。そう主張すれば、
既に聞こえるななちゃん呼びにご満悦だ。]

 ねー、ギリアン。

[持ち越し予定のご主人様へ、ちゃっかり者は
更にもう一人巻き込み外堀を埋めてしておくことにした。
多分この男だって、突っぱねるような真似はしないはず。
甘えて大丈夫そうな相手を見極めるのは、得意なのだ。]

(149) 2017/10/08(Sun) 01時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[そうして再度支えてもらう時には、
意向通り高くなった視界に大げさな程に喜んだ。
次の機会があるとするなら、更なる高みを求めて
肩車でも要求しそうな勢いだ。

大きな部屋の中、いくつかある扉の中を確認すれば、
どうにも人の住んでいた気配の残る部屋ばかり。
それも、男性の部屋にみえるのだけれど。]

 ……ねー、グロリアー。誰か一緒に住んでるの?

[暫く使われてはいない部屋ばかりのようだけれども、
一応確認がてらに訪ねておく。

家に来るまでも謎だったけれども、
来てからもまた不思議が増えた。

新たな主は、やっぱり少し変わっていて面白い。]

(150) 2017/10/08(Sun) 01時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[なんて考えていたら、>>123 提案一つ。
さて、どうしたものだろう。
思うままの主張であれば、答えは一つでしかないのだが。]

 うん、一緒がいい!

 …ってお返事しちゃうと、グロリアが何だか
 そういう趣味の人みたいになっちゃうよねー。

[彼女がが道徳的かどうかは置いておくとして、
"そういった趣味"で来店していた訳では無さそうだし。]

 ………どうしよっか?

[お互いやましい心がないのであれば、
それは公序良俗の範囲内ではないのでしょうか。
……どうなんだろう。**]

(151) 2017/10/08(Sun) 01時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
[硬いものがなる響きに見上げる瞳を瞬いた。>>144

 覆い被され影が落ちても不思議と怖さはなく、
 息継ぎできる唇を薄く開いたまま、
 濡れたそこを舌で辿って疵がないかを確かめる。

 噛みつかれたことのある記憶はそれで洗い流された。
 傷ひとつない唇は呼気に喘いで震えながら、
 また、もうひとつ言葉を綴ろうと]

 
 ン、……


[呼ばれて、返す言葉はまた奪われて、
 それでも従順を擦り込まれた人形はただ大人しく]
 

(152) 2017/10/08(Sun) 01時半頃

【人】 留守番 ジョージ

[無知で奔放な振る舞いを叱られた記憶はない。それが行儀の悪いものとも知らず、顰めた表情の変化にも気付かず、彼の手でおかわりがないと分かると今度は自ら手を伸ばす。]

 今は?ちがうの?
 こんなに何でもあるのに。

[心底不思議がるように零し、甘味を口の中で転がしながらちらりと主人の方を見やる。>>145銀食器を持つ手つきにはどこか重なるものがあって、それでひとりでに懐かしいような心地に襲われた。]


 ゆめを見てたみたいなの。
 ぼく、前にも「家族」のもとへいたんだ。

 ともだちもいたんだよ。
 ちょうど、シメオンくらいの。


[視線は手元に落としたまま。ぽつりぽつりと言葉にしていけば、曖昧だった輪郭が少しだけ形を帯びるような気がする。

夢の話ならいくらでも出来た。
シメオンと歳近い主人がいたこと、同じ三人家族であったこと、こことは違うビルの立ち並ぶ高い家にいたこと──…彼が聞いてくれるなら、思い出せる限りは、だけど。]

(153) 2017/10/08(Sun) 02時頃

【人】 留守番 ジョージ

[人との食事は新鮮さよりも、安心感を与えた。それほどたくさんの角砂糖を食べられるわけではないから、途中で手は止まり代わりに彼の手元を眺めるだけだったが。]


 ……あ、うん


[やがて皿は空になり、立ち上がる音に目を向けた。去りゆく背に返事をしつつ、「ぼくも」という言葉は言い残してしまって。最後にひとつだけ、と角砂糖を口に放り込んでから、椅子を飛び降り食堂を飛び出す。

最初の部屋までの道のりなら、たぶん記憶にはあった。
だけれど告げられたばかりの指示でさえ大人しく従えるほど利口ではなく。歩き去った姿を追って、ぱたぱたと廊下を駆ける足音を鳴らした。]

(154) 2017/10/08(Sun) 02時頃

【人】 留守番 ジョージ

[──そのままどれほど経ったか。でたらめの探索な上に鈍い子どもの足だ。同じ道を辿ろうにも叶わず、見失うのはおろか戻ろうにも居所がわからなくなる。]


 シメオン……どこぉ……?


[一階、二階、と彷徨い歩いているうちに、並んだ扉の先がどれも同じに思えてくる。迷宮にでも迷い込んでしまったかのごとく、心細くなるばかりで。]

 ……どこに、いるの?


[零した声が小さく反響。とくべつ暗いという訳でもないのに、それがいやに不安感を煽られて、ついには座り込んでしまう。

人が通りかかることはなく、先に発したか細い声が厨房の使用人に届くはずもなく。主が部屋に戻ったとして、そこに人形の姿は無かっただろう。*]

(155) 2017/10/08(Sun) 02時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ケイイチはついにベッドから降りる。
視線は床に落ち、長い前髪が表情を隠した。]

……………すまなかった。
どうかしていた。

お前は、眠って。
僕は…………今夜は帰らないけれど。
明日には、きちんとする、から。

…………時間を、くれ。

[そのまま振り返らず、まっすぐに部屋の出口へ向かった。]*

(156) 2017/10/08(Sun) 08時半頃

【人】 良家の娘 グロリア


 ……ナナちゃん?ナナ?

[王子様が部屋を見て回っている間も、
しばらく悩ましそうに眉根を寄せていた。
>>149 無口なギリアンは呼びかけられれば、
目線を合わせ、ん、と一つ頷くような所作を見せる。
特に異論はなかったのだろう]

 名前ってでも、大切なものじゃなかしら……。

[ナナちゃん、なんて。
意味の込められていない記号のような呼び名だ。
戸惑っていれば、自分の名を呼ばれる。
>>150 呼びかけられる声に顔を上げた。]

 いいえ、今は私以外誰も住んでいないから、
 どこで好きに遊んでも構わないわ。

[それぞれの部屋にそれぞれ二人でとった写真程度は残っているだろう、相手の違う写真が3組]

(157) 2017/10/08(Sun) 12時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[そして、お部屋の問題は>>151
逡巡を察知されたのか気を使われてしまった。
お人形は少年の見た目で天真爛漫で、
それでいて達観し老成しているようにも思えて、
どこかちぐはぐで困ってしまう]

 そういう趣味……、
 待って、もしかして。
 言われてみればあなたを連れてる時点で?

[そう、自分でも思っていたのだった。
プランツドールは町のペドフィリアご用達。
少し頭が痛い、今度からそういう偏見はやめよう、と思う]

 ……いいんじゃないかしら、別に。
 だって、あなたはプランツドール、ですものね。
 つまりお人形と一緒に眠るだけ、でしょう?

[そう言ってしまうと、むしろ少女めいた気恥ずかしさのほうが先に立つのだけれど。寝に帰るだけのような殺風景な寝室だ。人や物が増えて困るわけでもない]

(158) 2017/10/08(Sun) 12時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[それからドレッサーの椅子に腰かけて、
鏡越しに映るお人形さんに一つお願いをしてみる]

 じゃあ王子様、
 早速で悪いのだけれど、着替えを手伝ってくれる?
 いつまでもこの服だと窮屈なの。

[きっと一人にしてしまったら、
この子もつまらないし手持ち無沙汰だろう、
実際、着替えるのにも一人では背中に手が届かない。

顔を覆う黒いヴェールは、
先ほどのこの子の目隠しと少し似ていて、
だからそれは茶目っ気なようなもの、だったのかもしれない。光の差す眩しさを予感して、そっと目蓋を閉ざす。

黒いドレスからもう少し楽なワンピースに着替え終わる頃には、ナナの服を買い込んだ芙蓉も戻ってくるだろう*]

(159) 2017/10/08(Sun) 12時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

[跳ねる身体が距離を置き、
 動揺の瞳が此方を向いて揺れている。

 この表情を知っている。
 期待を裏切られ、怯え、嫌悪に向かう手前のそれ。
 連理の枝が折れたあの夜の気配に、
 去来したのは不安と恐怖と……諦念だった]


 ……うん。


[謝罪の言葉に俯いて息を吐くように。
 掠れた音を吐き出し、緩々と首を縦に振る]

(160) 2017/10/08(Sun) 13時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 

[彼の言葉は絶対で、疑ってはいけない。
 彼自身が伝えた命令をただ受け入れるしか、
 自分にはできないことで]
 
 

(161) 2017/10/08(Sun) 13時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
[部屋の出口へ向かう彼の背を見送った。
 何も唇は音を出さず、身動きの気配すらなく。

 やがて扉が閉まる音が響けば、
 そっと寝台を降りて自分の小さなものへと移る。
 お行儀よく足を揃えて、布団の皴も伸ばし、
 仰臥の姿勢で指を組み合わせた掌を腹の上へ置き]


 …………


[瞼を閉じ、薄い皮膚に助けられ闇に落ち、
 目隠しの役割を果たさせれば小さく身震いして。

 過るのは鑢掛けされる記憶の欠片。
 あの店主は非道をしている感覚はないだろう。
   
 ……所詮は、愛玩人形に過ぎないのだから]

(162) 2017/10/08(Sun) 13時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
[ひとりの夜も、棄てられることも、もう慣れた。

 拒絶され弾力の失くした髪を枕に散らし、
 ただ死人のように7時までは動かずに。
 命令されるまま、彼を待ち続けた**]
 

(163) 2017/10/08(Sun) 13時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[従者に命じ車を出させる。
全て心得ている顔で従者はただ頷き、車は夜の街を走る。
たどり着いたのは豪奢な作りのホテル。
慣れた足取りで一室に足を踏み入れれば、目につくのは広い室内を圧迫するほどに巨大なベッド、
そして、]

っ…………。

[そこにいた男の姿に、ケイイチは思い切り顔を顰めた。
琥珀の瞳に柔らかな栗色の癖毛長い睫毛、どこか幼くけれど利発そうな顔立ち――
似ている、と思った。

今まで経験してきた中で最高に最悪の嫌がらせだ。断言できる。
心の柔らかい部分が悲鳴を上げる。
頭の芯は怒りと悲しみに取り憑かれ、最早どうすることもできない。]

……命令だ。今夜、お前は一言だって喋ってはいけない。

[慣れた手つきで組み敷けば、男は少し目を見開いたが、従順そのものにこくりと頷いてみせた。
それがまた、彼に重なるようで――ケイイチはすべての感情をぶつけるように、彼を抱いた。]

(164) 2017/10/08(Sun) 14時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[――朝。

主不在のままの住居が、俄か騒がしくなる。
何か言い争うような、慌てたようなやりとりは寝室にまで届くだろうか。

やがて時計の針が七時を示す頃――
寝室に、一人の男がやってくる。
背が高くがっしりとした体型の男だ。少年にとっては初めて出会う相手でもあるだろう。
男は少年のベッドの側に恭しく片膝をつくと、貼り付けたような笑みでこう言った。]

お目覚めですか。
――我が主人が、貴方にお会いしたいそうです。
どうぞ、私と共にいらしてください。

[そうして、少年が素直に従うのならば付き添って
嫌がったり怯えるようならば――そのまま無理にでも抱き抱え、
少年を伴って部屋を出で、住居を離れ、そのまま――そのまま、攫っていってしまうだろう。]*

(165) 2017/10/08(Sun) 14時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


[瞼を落として眠る擬態は慣れていた。
 眠れば追憶の影が浸潤し、苛む記憶と変わるから。

 いくら洗い流されても消えない穢れは、
 中古品に相応しく記憶を深く疵つけていく。
 
 弾む吐息に、覆われる唇。
 苦痛に喘ぐことも許されず傷んでいくしかない。
 それでも、それが愛情だと目を背ければ、
 輝きを失う髪も、透明を失う声も。

 その速度はゆっくりと、それでも確実に]

(166) 2017/10/08(Sun) 15時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


 ……けぃ、…


[瞼は鎖したままで無意識に求めた音は、
 熱に溶かされずに甘い砂糖菓子の声音のまま。

 朝になれば。
 朝になれば、彼が、きっと。>>156

(167) 2017/10/08(Sun) 15時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
 
 ……?


[眠りに落ちないまま迎えた黎明のその先、
 慌ただしい室外に寝台に横たわったまま瞼を上げた。

 起きろと命じられた時間まではそのままに、
 開く扉に鼓動が跳ねそちらを向いて、
 色彩を失って曇った瞳をぱちぱちと瞬く。

 ケイイチ、ではない誰か。
 記憶の影と似た不穏と笑顔を抱いて、
 小さく震えて拒絶の意を示すのが精一杯]

(168) 2017/10/08(Sun) 15時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


 
 ……ゃ、


[彼ではない手が伸びた。
 枯れ始めた身体はそれから逃れることはできず、
 腕を引かれて嫌な音を立て、
 痛みに眉を顰めた刹那抱え上げられ自由を失う。

 暴れる脚など役にはたたず、
 奇妙に腫れた手首では振り払うこともできず。

 連れられてきた時間を巻き戻したかのように、
 小さな箱に乗せられ、浮遊感を味わったは建物を出て、
 黒塗りの車に放り投げられ口許を覆われた]
 

(169) 2017/10/08(Sun) 15時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

  
[あの店に売り戻されるには乱暴に過ぎて、
 それでは何が起こったのかを想像する基礎も足りない。

 懇願の光を瞳に宿して男を見上げれば、
 その太い指が首筋から舐めるように上がって顎を捉え、
 唇を空いた指が何かを確かめるように撫でていく。

 きゅっと結んだ唇を、
 無理に抉じ開けようとしているのだと気付けば目を逸らし、
 ただ震えて、この悪寒が過ぎ去るのを待とうとして]
 

(170) 2017/10/08(Sun) 15時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


 ぁ、……


[両手が何かに囚われ、拘束された。

 柔らかな布地の感触はとはいかず、
 紙テープらしきものでぐるぐると巻かれ、
 視界もまた、目隠しで覆われる。

 膝上丈のズボンの上から脚を撫でる掌は、
 何かの痕跡を調べているようで、粘っこく。
 ただ耐えるだけしかない記憶を呼び覚まし]

(171) 2017/10/08(Sun) 15時半頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


[堪え切れたのはそこまでだった。
 途切れた意識の行く先はまた記憶の奥底に。

 深く刻まれた疵の向こうへ、沈む**]

(172) 2017/10/08(Sun) 15時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ケイイチが住居に戻ったのは、太陽も高く昇りきった後、午前十時をまわってのこと。
両手一杯に抱えた高価な砂糖菓子は、つまり贖罪のつもり。

これを渡して、云うのだ。
すまなかったと。
もう二度と――あんな酷い真似はしないから、と。

それで菓子を与えて、ミルクを飲ませ――
そうすれば戻れるだろうか。
正しい在り方、「らしい」為り方。
なれる――だろうか。
身体は知らず震えていた。
それでも空気の読めない―読まない―従者がドアを開ければ、
いつもの住処が]

……?

(173) 2017/10/08(Sun) 16時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ


[何か様子がおかしいと、気付く。
呼んでもないのに人の気配が「ありすぎる」。
玄関の音に、すぐさま出迎えにやってきた人間は――蒼い顔をしていた。
彼は震える声で報告して、曰く]

…………は?

[本国からやってきた人間が、ガーディを連れていった、と。]
 

(174) 2017/10/08(Sun) 16時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ


[短くはない旅路も、少年が意識を途切れさせたままならば
一瞬の合間に終わるだろう。

車を降りて列車に揺られ、そのまま国境を越える。
その間も少年の拘束が外されることはない。
王室の外周ように手配された特別な列車ではなく、
一般市民も利用可能な―とはいえもちろん高級な―ものを使うのは、
つまりそれが、公にはできない何か、を行っているという証拠。

列車から再び車に乗り、それが豪奢な門戸をくぐれば、そこは――
かつてケイイチが暮らした場所。
ケイイチが君臨する筈だった場所。]

(175) 2017/10/08(Sun) 16時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[少年はある一室に連れていかれる。
広い部屋だ。
トイレも浴室でさえ備え付けられて、
大きなベッドにはまっさらなシーツ。

けれど――よく見れば気付くだろう。その、異質さに。
コードや紐、刃物の類は徹底的に排除され、
入口の鍵は外からしかかからず、
扉には食事を受け渡しするための穴が開いている。
どこかから漂う香は、思考の芯を奪うもの―もっとも、観用少年相手に利くかは別であるが―
あまりにも上質ではあるが、つまりそこは牢屋だった。

男は少年をベッドに寝かせ、―まだ意識を失っているようなら頬を軽く叩いて起こし]

 「……食事をお持ちしましょう。
  その後は、我が主との謁見を」

[張り付けた笑みで一方的に告げると、
少年をひとり残し、部屋を後にした。]*

(176) 2017/10/08(Sun) 16時半頃

【人】 教え子 シメオン

[頬に刺さる視線を感じる、とはいえ隣を見遣る事はない。>>153 「冗談だ」と、普段は好まない冗句の所為にして誤魔化す。人形の疑問に答える事は出来なかった、少なくとも人目のある今は]


 ……家族?
 ふぅん、前の主人との思い出を夢に見ていたのか。

 ……どんな人達だったんだ。
 

[前の家族の話、そして自分に似ているらしい少年の話。
彼の覚えている夢の断片を順番に聞いた。へぇ、ふぅん、そうなんだと軽く相槌を打ちながら、興味は薄いが続きを促す。質問を重ねないのも不自然だと考えたから]

(177) 2017/10/08(Sun) 17時頃

【人】 教え子 シメオン

[小さな子を一人にして暫く経ち、月の高度も変わる。
廊下に迷子の声が響き始めた頃、ぱちんと電灯の明るさが弾けた。>>155 人気のなさに暗闇が加わり、迷宮が夜の顔を見せる。締め切られていないカーテンの裾から、月の光が落ち、迷子の姿を朧げに照らす。
こつ、こつ、と背後から近付く靴音はやがて止まり。座り込んだ細い少年の腕を掴み上げる]


 ……此処だよ。 お前、こんな所にいたのか。


[そのまま腕を強引に引き上げ、立たせようとする。薄ぼんやり照らし出される主人の顔は、少しも笑っていない]


 方向音痴が。
 分からないなら、最初から分からないって言えよ。
 

[食堂を出た後、後を追う小さな足音を知っていた。>>154 それでも振り返るのが億劫で、気付かないフリをしたのに、全て責任転嫁する。
掴んだ細腕に次第に力を籠め、衣服の上から爪を立てる。繋ぎ止めるにしては不必要で強すぎる、悪意を込めて]

(178) 2017/10/08(Sun) 17時頃

【人】 教え子 シメオン

 
 
 ──…あぁ、そうだ。折角だから今遊ぼうか。
 

[……ふいに力を緩め、良い事を閃いたと微笑んだ。
腕を引き、一番近くの部屋に入る。今は使われていない衣装部屋は少し埃臭く、物が雑多に積まれており片付いていない。部屋の扉に凭れると、彼が自由に動けるように手を離す]


 屋敷全部を使うのはまだ早いから、
 この部屋だけでかくれんぼの練習をしよう?

 最初は僕が鬼になってあげるから、
 ジョージが隠れると良い。


[一人きりになり、怖い思いをした後だ。
不安げな顔をするなら優しく頭を撫で、恐怖を宥めるだろう。此処には自分がいて、一人ではないと嘯いて]

(179) 2017/10/08(Sun) 17時頃

【人】 教え子 シメオン

 
 隠れる場所は沢山あるけど……
 服の隙間は、隠れるのが難しいからなぁ。

 例えば、──ああいう扉の中に入れて、
 全部隠せる場所の方が、見つかり難いかもね。


[散らかった部屋を見渡し、締め切られる扉の付いたクローゼットの幾つかを指差す。昔遊んだ時は、そんな分かり易い場所は選ばなかったが。助言でもする口調で、彼に教えて。

彼の心が決まったら、扉に向き直り、カウントダウンを始める]*

(180) 2017/10/08(Sun) 17時頃

【人】 双生児 オスカー

― 朝 ―

[三日も放置された挙げ句の夜を過ごしたが。
オスカーは”良い子”にしたと思い込んでいる。

三日三晩ほぼ寝ていない南方を気遣って胃に優しい卵粥を用意した。

そうしていつもの時間に布団を剥いだ。]


おい、オッサン起きろよ!
俺は目覚ましじゃねえぞッ!!


[何ら普段と変わりないオスカーだったが。
何となく南方の様子が寝ぼけているのとは少しおかしい気がして

どうした? と問い掛けた*]

(181) 2017/10/08(Sun) 17時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

― 朝 ―

[いつも通り、今日も彼に起こされる。
昨日のことなどなかったかのように。

ぱちりと目を開いて、ぼんやりとした頭で起き上がる。
何かするなら起きてからだと決めていた。
だから、説教をするのならば今だろう。

不思議そうにどうした、と問い掛けてくる彼に
やはり分かってないのだなとため息を吐いて。
そこに座れと、ベッドの横を指さした]


あのな、昨日のことだけど。
……ああいうの、しなくていい。

[何を話せばいいのだろうと口を開いて、
出てきた言葉はそれ。
しかしそれ以上のことはまだ何も考えていなかった]*

(182) 2017/10/08(Sun) 18時頃

【人】 留守番 ジョージ

[月の光があったから、何も見えないわけではない。
代わりにまっすぐ伸びた廊下の先や窓の向こうが映し出されて、おばけでも見えてしまうような気がした。
ひとりの静けさは好きじゃない。まして、それが夜となれば。

うずくまって、「やさしい」兄の名を口に出して。
迎えが訪れるまでそう長い時間が経ったわけではないけれど、待ちこたえるだけの間は、長い悪夢のよう。]

 ──… っ、

[そうして足音すら聞き逃す緊張感のさなか、不意に声が振り落ちる。>>178はっとして顔を上げ、振り返るやいなや独りきりの悪夢から引き上げられた。

よろめきつつ忽ち笑顔になる。シメオン、と言いかけて安堵したように見やり。けれどそれが笑っていないのをみれば、すぐに表情は翳ってしまう。]

 ご、ごめん……

[不安げに視線を落とした。きつく叱られた訳でもないのに、ぴくりと身をこわばらせて。
口にした謝罪は泣き出しそうに震えたもの。突き刺さる感覚に「いたい」と零すこともできず、眉を寄せきゅっと下唇を噛んで。]

(183) 2017/10/08(Sun) 18時頃

【人】 留守番 ジョージ



 ……へ?

[きっと怒っていると思った。それなのに、思いがけない遊びの誘いに頓狂な声が漏れる。
引き入れられた部屋は薄暗い。散らかった家具や物たちが、差し込む光に照らされてぼんやりとシルエットを浮かべる。
解放されて少し足を踏み入れてみれば、埃っぽさが鼻を纏った。]
 

 ……ここで?


[かくれんぼと聞いて、彼の顔と部屋の中とを交互に見やる。遊びたい好奇心と、不安との葛藤だ。
恐怖心がすぐに薄れる筈もなく、心細げに言葉を濁し
それでも主人に撫でられて、甘い誘惑を受けたなら。]

(184) 2017/10/08(Sun) 18時頃

【人】 留守番 ジョージ


 ん……そ、それじゃ、ぼくが隠れるから。
 シメオンは十かぞえたら見つけに来てね?


[頷いて、笑みを向ける。かくれんぼのルールを取り決めたなら、向き直ったのを見計らい部屋の中へ駆け込んでいく。
正直にアドバイスを聞き入れて、向かう先は彼が示したばかりのクローゼット。 

すぐに見つかるものとも思わず、背伸びして届いた取っ手を引いた。小さな体躯を隠すには容易く、少し奥へ入っただけで、ハンガーから吊り下がった衣服に紛れてしまい。

そろ、と扉に手を伸ばし、元通り閉めたところで光が遮断されてしまうことに気付いた。再び湧き上がる不安を、ひとりじゃないと言い聞かせて抑えつつ。]


 し、シメオン、もういいよ。

[やがてカウントダウンが止まったなら、おそるおそる声をかけて。*]
 

(185) 2017/10/08(Sun) 18時半頃

【人】 双生児 オスカー

[溜息を吐く。
南方にしては珍しい様子とそこに座れと言われれば
フローリングの床の上にちょこんと座り込んだ。

口籠もるようにしていた気がして、静かに待つ。
ようやっと吐き出された声にきょとり、と黒瞳が丸くなる。]


昨日のこと? どれだよ。
はっきりどれか言われないとわからねえよ。

頭撫でたことか? 唇奪ったことか?

ベッドに潜り込んだことか?

[作り物だが目は雄弁に語るもの。
その目を見れば揶揄しているわけではなく真実分からないのが理解出来ただろう。

南方は自分を本物の少年のように扱うが
オスカーはあくまで人形であり人間の感性とは異なるのだと逆に口を尖らせた。]*

(186) 2017/10/08(Sun) 18時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[きょとりとした顔は、すっとぼけているのではなく
本当に事実としてそう思っているのだと。
すぐにそれは理解した。
だからと言って、それが許されると困る。
自分が、非常に困る。

タバコが吸いたくて堪らなかった。
口に出すのも、多少憚るそれ。
けれど言わなきゃ分からないというのならば、
口に出さなければいけないのだろう]

いや、それじゃなくてな。
……それもあるっちゃあるんだが。
その、あれだよ。

 

(187) 2017/10/08(Sun) 19時頃

【人】 FSM団 ミナカタ


――フェラ、しただろ。舐めたの。
ああいうのは……しなくていい。

[もごりと、口の中で言葉を篭らせながら
けれども分かるように伝える。
そのために傍に置いているわけじゃないのだから、
しなくていいんだと。
そんなことを伝えただろうか]*

(188) 2017/10/08(Sun) 19時頃

【人】 双生児 オスカー

だから、それってどれだよ。

[それもあると言われれば、どれなのかが分からない。
言われないとわからないので不安そうに顔を曇らせる。

落ち着かなげにそわそわしだした。
悪い事をした子どものような気分、とでも言うのだろうか。

非常に言いづらそうにしている南方を小首を傾げる。]


ふぇらって、奉仕か?
舐めたっつーたらそれしかねえよな。

しなくていいって…嫌だったのか?
気持ち良さそうだったけど。


[けろりと告げた。
悪気が全くない方が性質が悪いとはこのことだろう。]

(189) 2017/10/08(Sun) 19時頃

【人】 双生児 オスカー


だったらオッサンは何のために俺を置いてんだよ。
……俺は俺のままでいいっつーたのに。


俺は、俺が出来ることは全部したい。

前は…やってたし喜んで貰えたから。
コースケも、喜ぶと思ったのに。

第一てめえ欲求不満とかいうのじゃねえの?

[余計なことはしっかり教え込まされている。*]

(190) 2017/10/08(Sun) 19時頃

【人】 和算家 直円

 勿論。
 もし難しいなら、一緒に読んでみようか。

[会話が滞りなく成立するのもあって、
すっかり忘れていた。彼が人形だということを。

それでも、興味を持って>>136頁を捲る者に対して、
本はいつだって平等だ。拒むことなどしない。]

(191) 2017/10/08(Sun) 19時半頃

【人】 和算家 直円

 この本の主人公はね、1人の少年だ。
 快活で、好奇心旺盛だけど、
 偶に無鉄砲なところがある。

[読めない、と。
見上げる眼差し>>138に応えて、男は頁を捲る。
これを書き始めたのは、何年前の事だっただろうか。
それでも、その時のことは事細かに思い出せる。

息子が生まれたと同時に、
この本も産声を上げたのだから。]

(192) 2017/10/08(Sun) 19時半頃

【人】 和算家 直円

 少年は、伝説の竜を追って旅をする。
 その背に乗りたい。
 最初はそれだけを願って、旅を始めた。

 旅の中で出会う様々な人、もの、出来事。
 冒険譚と、それらに触れた少年の成長、葛藤。
 ……それらが書かれているんだ。

[尤も。
その話も今は時を止めている。
主人公の故郷が失われた
―息子と妻が変わり果てた姿となった―
一年前から、ずっと。

掻い摘んだ話でも、
未だ、少年の興味が在るようなら。]

(193) 2017/10/08(Sun) 19時半頃

【人】 和算家 直円

 私が読んであげるのも構わない。
 けれど、自分で読んでみるのも
 面白いと思うんだが、どうだい?

[文字の羅列を撫でる。

あくまで、児童文学だ。
そこまで難しい言い回しは多用していないし、
識字さえ出来るのなら、
読むのも容易いだろう。]

(194) 2017/10/08(Sun) 19時半頃

【人】 和算家 直円

 興味があるなら、
 私が教えてあげるよ。

 ……きっと、世界が広がる。

[どうかな?と彼の顔を覗き込む。
多分、親らしさなどというよりは、
そういった方が性に合っている。

とはいえ、外は随分と暗くなってしまった。
彼の反応がどうであれ、
その日は再び本を開くことは無かったと思う。

毎日の食事と睡眠。
生きる上では、それも大切な要素のひとつだ。**]

(195) 2017/10/08(Sun) 19時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

あー、だから、キスとか。
そういうのはいいんだよ。

だから、そんな不安げな顔すんなって。
こっちが困るだろーが。

[うぐぐ、と折れそうな心で彼を見つめる。
その顔には弱いのだ。
そんな顔をされたら許してしまいそうになる。

悪気がないのも分かる。
彼が愛玩人形である故のそれであることも
理解しているつもりではある。
それでも罪悪感で胸がいっぱいになる。

少年という年端もいかないような子どもに
そんなことをさせてしまっていること。
当然のようにそれを享受してしまっていること。
……アイツに、重ねてしまっていること。
それらが、心に重圧をかける]

(196) 2017/10/08(Sun) 20時頃

【人】 FSM団 ミナカタ


何のためにって、家事とかやってもらうため?
……そりゃ、言ったけど。

欲求不満なんぞ、自分でどうにかできるっつーの!
自分でできないことをお前にやってほしいんだよ。


[若干痛い所を突かれて、ついつい言い返したけれど、
そこはひとりでもどうにかできるのは事実である。

だからそれよりは、家事を頼むと。
お前のままでいいとは言ったけれど、
そこまでは流石に覚悟としてはまだ不十分だった]*

(197) 2017/10/08(Sun) 20時頃

【人】 双生児 オスカー

[何度も言うようにオスカーは人形だ。
そこには他意も悪意もなく、ただ持ち主への愛情を示す。
不安そうにするなと言われれば益々落ち込む。
悦んでたし良かれと思ってやったものだから萎む。]


俺はコースケとキスとかもしたいけど。

嫌なら出来ない。

[だって嫌そうに思えなかった。
判断が甘かったのだろうか。

もっと深く根付いたものがあることなど気づきようもない。
わかるのは南方が気分が害している風であること。

それが自分に向けてか南方に向けてかはオスカーには関係無い。
そうさせたのが自分であることに落ち込む。

返さないって言った。でも、おそらく。きっと。]

(198) 2017/10/08(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

いいんじゃねえの?
俺は働けないし、便利に使えば。

俺はそういうもんなんだよ。
人間の少年じゃねえの。

オッサンより年上かもしれないぜ?

[平然と言ってのけた。
誰かの代わりなど人形にはよくあることだ。

そうして人形はあっさりと代替されることもあることだ。
飽きられて売られた。中古品のそして恐らく欠陥品]

つか、仕事遅れるけどいいのかよ。

[卵粥を出しながらつげた。
隣ではなく対面でホットミルクを飲む*]

(199) 2017/10/08(Sun) 20時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ


……人形だから、だろ。
それ以外じゃ難しいのか?


[初めてその言葉を使ったなと思った。
けれど、とてもとても苦い顔だった。

彼がそうしたいのは、そういう用途の人形だからで。
そうしない方法はないのか。
それをしないと満足できないのか。
そんな風に考えてしまうのは、いけないことなのか。

彼の前の主人が誰だったのかは知らない。
だから、彼がどういったことを教え込まれているのかは、
実際のところまだわかっていない部分もあるのだ。


だけど、彼が悲しい顔をしている。
それは自分にとって良いことではなかった]

(200) 2017/10/08(Sun) 21時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

便利にって言われてもな。
俺より年上かもしんねーけど、
見た目は俺よりずっと年下だろうが。

それだけで思うこともあるんだっつの。


[頭で分かっていても、分からないことだってあるわけで。
平然と言われても、使う……などとは思いたくない。
人形だといくら言われても、自分からすれば人間。

そろそろ心も理解すればいいのにと思うけれど、
それだってままならないのだった。


結局、仕事に遅れそうなのに気が付いて、
大急ぎで卵粥を掻き込めば慌ただしく家を出て。
その話は一旦保留、ということになった]*

(201) 2017/10/08(Sun) 21時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[>>157 ご主人様が名前でうんうん言ってる間、
人形の方はすっかり新しい家の方へと興味深々だ。

一つ目に開けた部屋は、
壁一面にぎっしり本の詰まった書斎の様。
自己啓発から児童書まで、種類を
問わずに気に入った本を集めているといった所か。

お留守番の時はここで潰すのもいいなぁと扉を閉じる。
リハビリがてら、壁伝いにてこてこ歩いて二つ目の部屋。
元気よくオープン、そして5秒ほどしてすぐ閉じた。]

 ……武器庫?

[明らかに物騒なものが沢山あった様に見えたけれども、
見間違いだと思いたい。ほら、モデルガンとかあるし。
なんて暫く唸っていたら、
>>158 お部屋について改めて聞かれたものだから。
ちょうどいいと言わんばかり、忘れた事にしておこう。]

(202) 2017/10/08(Sun) 21時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 うーん…。
 年の離れた姉弟ぐらいには、見えるかもね?

[>>158 偏見は目を曇らせる、とも言うけれど。
事実そういった人も多いからこそ、
噂や評判は広がっていくものだ。

息子とするにはグロリアは大分若く見えるし、
自分は育ち過ぎだろう。]

 そうそう、かわいいお人形さんと一緒に眠るだけ。
 眠れない日は、子守唄も歌ってあげれまーす。

[にこりと微笑み告げる言葉は、
まるで少女のお守りでもするつもりの様だ。
性質的には9時にはおやすみ、
むしろ子守唄は歌われる側の方な気もするが。]

(203) 2017/10/08(Sun) 21時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 はあい、まっかせてー。
 着替えも出すね。どれにする?

[>>159 気持ちの良いお返事を一つ。クールな装いでは
あるけれども、いつまでも窮屈なままはかわいそうだ。

手の届かぬ部分を世話したり、
袖を脱ぎやすい様に手伝ったり。
髪はおろすかどうか聞いたと思えば、次は
衣装棚からご要望のワンピースを持ってきたり。

留まらずに動く姿は、どうにも世話される側というより
世話をし慣れた側に見えるかもしれない。

それでも顔を覆ったヴェールを外すときは、
また子供の様に瞳を輝かせ始めているものだから。
彼女が思わず目を瞑ってしまうのも、道理というものだ。]

(204) 2017/10/08(Sun) 21時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 ――ワオ。やっぱ美人さんだね。
 俺ってばラッキー。

[なんて軽口と共に、頬へと挨拶代わりの軽いキスを送る。
さてどんな反応があったのやら、何はともあれ
にこりと微笑んだ所で芙蓉の戻ってきた声がしたので、
行こう行こうとその手を引いたのだったか。**]

(205) 2017/10/08(Sun) 21時頃

【人】 双生児 オスカー

…………。

……わかんねえ、かな?

[声に詰まった。それ以外では駄目なのだろうか。
正直なところ、わからない。

最初の持ち主以外には、こんなだから直ぐに返品された。
ただ南方が苦い顔をしているのは良くない。

南方が嫌がることは出来ない。否、したくない。

でもどうにも、ひどく満たされないような気分になる。
それを告げるのは、憚られた。]

オッサンは頭かってえな。
おう、気をつけて行けよ。つか携帯買うの忘れんなよ。

 

(206) 2017/10/08(Sun) 21時半頃

【人】 双生児 オスカー

[自分の好みに、愛らしい少年を愛でて使う。

そういった風に作られている。
オスカーからすれば人間同等に扱われても逆に困る。

第一子どもがいた形跡も無ければ
恋人がいた形跡もない。

実際家事に困って置いてるのだろう。
南方《持ち主》がそれでいいならいいか、と納得させた。

――――その時は、仕事から戻った南方も特にどうとも言わなかったがベッドには入れさせて貰えなかったのでむくれて朝ご飯を少し手を抜いた。]

(207) 2017/10/08(Sun) 21時半頃

【人】 双生児 オスカー

――――数ヶ月後

[あの後、南方はすぐにこどもケータイを買ってくれた。
たまに研究とか帰って来ない日は非常に不満で

死んだ振りをして1回怒られたが生活としては順風満帆だろう。
ただひとつ留意したままのことを除いては、だが。

普段から研究、研究と。
よくわからないことを告げている南方が休みで少し浮かれていた。]


 はあ、食事?


[一体、いままで何を見ていたのか。
その目は節穴かと言いたげであっただろう。

今更ホットミルクしか飲んでないことを追求されても一緒に住んで何日目だと言いたいのが先に走る。*]

(208) 2017/10/08(Sun) 21時半頃

【人】 落胤 明之進


 [ ゆる、と 頷く>>191
  
  教えられるものがいないと、
  …たとえそれがどれ程歪んだ知識であろうと、
  僕という人形は育たない。
  
  僕がひとりめを想起したのと 同じ様。
  直円さんも、──
  
  ……嗚呼 すこぅし違う。
  僕の赤色の思い出よりも、柔い光に満ちた、
  そんな 様子だ。 ]
 

(209) 2017/10/08(Sun) 22時半頃

【人】 落胤 明之進


 [ 紡ぎ出される"少年"の話。
  
  僕とは、正反対の彼の物語。
  僕には、未だ読めないかつての冒険。
  ぽつ、ぽつ。
  耳に届くその物語を、

    ── 僕が読んで良いのか、と

  そんな、人形故の思考はあれど、 ]
 

(210) 2017/10/08(Sun) 22時半頃

【人】 落胤 明之進

 
   ………それは、きっと。
   素敵なこと、だと思う。

 [ すこぅし、他人事な言い方とはいえ。
  ( …流石に染みついたものは消せないから。 )
  だけど興味は確かに、其処にあった。
 
  眼鏡の奥の穏やかな瞳をじぃと見返して、
  僕はまた、ゆるりと頷く。

  ──…もっとも、その日は。
  もう寝ることになるのだけど。
  
  だって ほら、
  見える庭はもう月明かりの下だったし、
  人形たる僕も知っている。
  ひとはもう、寝る時間だってこと* ]
 

(211) 2017/10/08(Sun) 22時半頃

【人】 落胤 明之進

 ── それから ──

 [ ……それからは。
  ひとのように、夜を眠り。
  朝ご飯は、…直円さんとは違えど、
  三食分、砂糖とミルク。

  そんな生活の中、
  あの庭の見える部屋で、
  僕は直円さんと文字をなぞる日々を送っていた。 ]
 

(212) 2017/10/08(Sun) 22時半頃

【人】 落胤 明之進


   あの、や…ま、のむこうに、
   ……でん、せつの りゅうが……

 [ …合ってる?
  そう言いたげに見上げつつ、
  本を、物語を 音読する。
 
  意味さえ掴めれば、僕は感想を抱くから、
  ── 唯々、思うままに、 ]
 

(213) 2017/10/08(Sun) 22時半頃

【人】 落胤 明之進


   僕なら、
   ──… 僕なら行けない。
 
 [ ぽつり。
  瞳は頁に伏せたまま。
  
  願いのまま旅に出ることもそうだし、
  そもそもひとりで何処かへ行けるような、
  …そんなつくりでもない、から。 ]
 

(214) 2017/10/08(Sun) 22時半頃

【人】 落胤 明之進


   この主人公は…、すごいと、思う。

 [ そう思うのは、可笑しい?
  すこぅし広がった世界への、感想の、
  そのまた感想を、求め* ]
 

(215) 2017/10/08(Sun) 22時半頃

【人】 教え子 シメオン

[長い廊下にぽつりと浮かび上がる、小さな身体を丸めて蹲る人形の姿。食堂を出て随分経った。心細い事も察せられない程子供ではないが。>>183

名前を呼ぶ声にも応えず、足音も息も殺した。
悪夢に浸る彼を直前まで掬い上げない。孔雀青の硝子玉よりも 余程冷めた瞳で見下ろしていた。

声を掛けた途端、笑顔が咲き 表情が綻ぶ。
苦労も知らない、無垢で、愛される事に何の疑問も抱かない、そんな顔を見て。
──黒いインクが一滴 心に滴り落ちる。善であろうとする良心を、仄暗い感情に染め上げられてゆく]


 …… 何?


[どうしようもなく憎たらしいと思った。半日過ごしただけでも、心労や憂鬱が重なるくらいには。無遠慮に込めた力に耐える顔も、苛立たせる材料になるだけで]

(216) 2017/10/08(Sun) 22時半頃

【人】 教え子 シメオン

[──とはいえ、人形に愛情≠ヘ不可欠だと教わった。
だから無下に扱ってばかりでは、早々に駄目になってしまう。悪意ばかり食べさせてはいけないと、機嫌を直した素振りを見せるが]

 
 うん、数え終わったら見つけに行く。
 ……上手く隠れてね、ジョージ。


[頷いた彼の背を押し、ゆっくりと数え始める>>184]


 1、 2、 3 ──…、


[床の軋む音が届き、隠れ処を探しに向かった事を気取る。側にあった鏡を盗み見て、助言通りにクローゼットへ向かう背を確認した。扉の向こうへ隠れ、鬼を目視出来ないと知れば、数え終わる前に振り向いた。残りのカウントを続けながら、人形の潜む場所までゆっくりと歩く]

(217) 2017/10/08(Sun) 22時半頃

【人】 教え子 シメオン

 
 ……もういいかい?


[扉を一枚隔てたすぐ向こうで、問い掛ける。
返った声が少し震えているような気がして、口端が僅かに上がる。>>185

取っ手には手を掛けず、繁雑とした室内を見渡す。引っかかっていた衣服を払い落とし、ハンガーを拝借。ゴトリと音を立て、両手開きの取っ手に差し込んだ。内側から簡単に出られないよう、簡単な細工をする]


 ふふっ、…… ジョージは隠れるのが上手だな。

 でもちゃんと僕が見つけ出すから……、
 君がお腹を空かして、泣き出す前にさ。

 だから見つかるまでは良い子で待ってるんだよ。


[例えば主人の気配が遠ざかり、偶然使用人が通りかかっても。鬼が見つけるまでは隠れんぼは続いている。主人の言い付けをどこまで守るかは分からないが、そう付け加えて。
じゃあね、と言い残し、去って行こうとする。暗くて狭い場所に一晩押し込んだまま、朝食の前に連れ戻すつもりで]*

(218) 2017/10/08(Sun) 22時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

[姉と弟、にはなるほどとは思う。
けれど、姉と呼ばせるのも何か違う気がする。
別にそこまで人目を気にしているわけではなくて。

そもそも自分はこの子をどうしたいのか。
既存の型にはめるのは難しい自問だった。]
 
 あなたは歌が上手だものね。
 それは……、少し楽しみ、ね。

[かわいいお人形さん。
それは落としどころとして少し良かった。
>>203 この子はどんな子守歌を歌うのだろう。この子の昔が、もしかしたら見えるかもしれない。好奇心は本当なのだけれど、あからさまに言うのも恥ずかしい]

(219) 2017/10/08(Sun) 23時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

[背のボタンやら手首のカフスやらを外してもらう。だけではなくて、ナナは予想以上にてきぱきと動いてくれる。自分ですら髪のことまで気にしていなかった。割と生活の色んなことに無頓着な自覚はあるのだけれど]

 今は王子様ではなくて、
 そうね、可愛い執事さんみたいね。

[纏っていた衣装から、
きっと蝶よ花よと可愛がられていたのだろう、
なんて思っていたので少し意外だった。

少しは動きやすくなったワンピースも、
結局その色は変わり映えのしない黒だった]

(220) 2017/10/08(Sun) 23時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

[閉ざした目蓋を開けた時、
女のセルリアンブルーの双眸に
無垢なきらきらとした金糸雀の眼差しが移りこむ。
それはやはり大変なものを手に入れてしまった、という思いを抱かせる]

 あ、駄目。
 ファンデーションが付いちゃう。

[>>205 ミルクと砂糖菓子と愛情。
綺麗なものだけで出来てるプランツの口唇に、
そんなものを触れさせるのはあんまりだ。
制止の言葉は間に合わない、困ったように微笑んだ]

 ……朝か寝る前がいいと思うわ。

[ハンカチでナナの口唇をそっと拭う。
人形の柔らかで小さな唇を擦らないように、そっと]

(221) 2017/10/08(Sun) 23時半頃

【人】 良家の娘 グロリア


『 さあ、私のお勧めはこれよ! 』

[芙蓉が自信満々に広げたふりふりのパニエのゴシックロリータは、明らかすぎるほどに少女向けだった。彼女の性的嗜好について今は語るのはよそう]

 それ、この子本人の趣味からは、
 明らかに遠いところにあるわよね。
 あ、ナナ、気にしなくていいわ。
 彼女全部わかってて言ってるしやってるから。
 嫌って言っていいからね。

 そうね、こっちがいいんじゃないかしら。
 ……動きやすそうだし。
 
[どこで手に入れてきたのか。仕立てのいい乗馬服めいたサスペンダー付きの衣装に、鳳凰の刺繍の入ったチャンパオ、浴衣は金魚の柄だし、スタッズだらけの猫耳付きのパンクファッション一式、小さなサイズの黒服もある。それから本当に普通のTシャツやらGパンやら、などなど。統一性のなさにむしろ感嘆する。]

(222) 2017/10/08(Sun) 23時半頃

【人】 良家の娘 グロリア


 向こうの部屋で着替えましょうか。
 芙蓉にはここで待ってて貰いましょう。

[友人に信用が置けないわけではないが、
“うちの子”のプライバシーは尊重したい。

本人からの異論がなければチャンパオにする。
残念ながら、こちらは人のお世話なんて未経験だ。お洋服を脱がしてあげるのも一苦労であたふたしてしまう。作業のために腕まくり、なんて、人生で初めてのことかもしれない。]

 お世話って案外、難しいのね。
 ……その、不器用で、ごめんなさいね。

[長く整えた爪は切ろうと思った。
柔らかな肌を傷つけてしまいそうで、怖い]

(223) 2017/10/08(Sun) 23時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[早いもので、あれから3ヶ月が経った。
最初はぎこちなかった生活も、段々と慣れていた。

研究で忙しい時期には、また何度か帰れない日があって。
そんな日に一度死んだフリをされて、
こちらが死ぬかと思うほど焦ったのは思い出したくもない記憶だ。

ある日、研究がやっと一段落して休みができた。
土日と合わせて、4日の休み。
こんな休みはいつぶりだろうと、心底浮かれていた。

だからこそ、いつもとは違う部分が気になったのだろう]

なぁ、オスカー。
お前飯食わねぇの?

[自分が見る姿はいつも、ミルクばかり。
だから少し心配に思っていたのだ。
ちゃんと食わなくていいのか?なんか食いに行く?
そんなことを呑気に聞いただろうか]*

(224) 2017/10/08(Sun) 23時半頃

【人】 良家の娘 グロリア


 えっ、これ。
 あなたから生えているの?

[そしてこの子の着ていた衣装、
愛されていた証のような王子様。
大切に保管しなくっちゃ、とひと段落したところで気づく。
王子様をらしく見せていた緑の花冠は、飾りではなさそうなことに]

 ……その花冠、少し変わっているわね。

[そう呟くのはきっとその日の終わりくらいの頃だろう**] 

(225) 2017/10/08(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 オスカー

[凄く焦った時の南方には申し訳なさしか覚えなかった。
少し、ちょっと拗ねてただけだ。

南方は説明不足の点が多いので未だに”研究”がどういったものかわからない。

多忙に追われているので聞くタイミングすら失っている。
だけど。南方と一緒に住んで4日も休み。

正直、浮かれていた。
一緒にいるだけで嬉しいのだが今一つ伝わってない。]


バッッッカじゃねえの?
説明書読めよ。

[外野から見れば全く浮かれているようにも喜んでいるように見えないので伝わらなくても仕様が無いが、オスカーは知らない。

定期的に投げつける自分の説明書を投げながら、深々と嘆息した。]

(226) 2017/10/09(Mon) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

一日三食はミルク
あとは週に1回程度の砂糖菓子でいいんだよ。

俺を成長させたきゃ他のもんも喰わせてもいい。
でも大概はそのままの姿を好むし、俺は他のもん喰いたくねえ。

人間じゃねえって言ってんだろ。

[ベシベシっと投げつけた説明書で頭を小突く。
阻まれてもお構い無し。

全く読む気がないので南方の人形への知識は一日一歩以下だ。

もしかして南方は自分が成長した方がいいのだろうか。などとはこれっぽっちも過ぎらない。

もう一つ不可欠なものは口にするのは憚られた。
どうせ読んでないだろう。

――――持ち主の愛情など。
目に見えない、誰も計れないもので生きているなど、言えやしない]*

(227) 2017/10/09(Mon) 00時頃

【人】 留守番 ジョージ

[小さく潜めた返答。不安混じりに、それでも上手に隠れたつもりで膝を抱え隅に座り込んだ。存外近くで聞こえた声に、すぐ見つかるだろうかとどきまぎしたが。

側で気配がするものだから、気付かれぬよう息を押し殺す。
扉一枚隔てた向こうに潜んだ悪意などつゆ知らず。
冷ややかな目つきは記憶のはるか向こう、
痛かったのは、きっと怒らせてしまったせいだ。

それでも、今は期待通りに遊んでくれている──と
最後の声を聞くまで、信じて疑いはしなかったけれど。]


 ……シメオン?

(228) 2017/10/09(Mon) 00時頃

【人】 留守番 ジョージ

[──「じゃあね」って、どういうこと?>>218
遠ざかる鬼の気配に、抱いたのは安堵と程遠い不安。
呼びかけた声に返事はない。確かにあった人の気配は感じられず、耳をすませた先に音もなく。

 “見つかるまでは、いい子で”

告げられたばかりの言いつけを忘れたわけではない。
けど、じっと待つばかりではいられず。見つからないように覗くくらいなら別に構わないだろうと、少しだけ押し開ける心算で、扉に手を掛け。
こつりと不自然な抵抗に、嫌な予感は確信に変わる。]


 ねぇ、どうしよう、開かなくなっちゃった。

 シメオン、ねえってば。
 ……お部屋に、いるんでしょ……?


[呼びかけの返事はない。狭く暗い空間に、透き通った子どもの声が反響。ドンドンと叩いても、体重を乗せ押してみても、小さな身体ではどうにもならない。]

(229) 2017/10/09(Mon) 00時頃

【人】 留守番 ジョージ

[遊びだと信じ込むには恐怖心が強すぎた。
まだ腹を空かせたわけではない。けれど抜け出せないと分かれば、込み上げる感情につられ次第に眼は熱を帯びて。]


 ……はやく、開けてよ……っ、


[扉に凭れ掛かる。びくともしない、気付く相手もいない。
ぽろぽろと溢れ出した涙を、拭うことも今は忘れて。
蹲り軋む音を立てる。それも届かず無意味に終わり、やがては泣き疲れ知らずのうちに眠ってしまう。

──まるでいつかのようだと思った。
誰かを待ち続けるだけの、終わらないままの“ゆめ”]

(230) 2017/10/09(Mon) 00時頃

【人】 留守番 ジョージ

[微睡みに落ちた無意識のうちに、再び夢見たかもしれない、
出かけたままのあの子の居場所は、今も知らない。

……また取り残されるのは嫌だった。
ひとりぼっちは、たまらなく怖い。*]

(231) 2017/10/09(Mon) 00時半頃

【人】 教え子 シメオン

[別れ際、名前を呼ばれた気がしたけれど。>>228
呼び掛けに応える事はなく、衣装部屋を後にする。音を立てないよう扉を閉めると、埃臭さのない清浄な空気を吸い込む。
部屋への足取りは行きよりも軽い。ほんの少し憂さ晴らしが出来た、その程度の認識だ。不安と恐怖に泣く姿が過ったが、──…まぁいいか。

どうせ、朝には迎えに行くんだから]


 …… ♪


[上機嫌な兄の様子を、使用人達は勝手に解釈する。
どうやら二人はもう仲良くなったらしい、と]

(232) 2017/10/09(Mon) 01時半頃

【人】 教え子 シメオン

─ 翌朝 ─

[陽の昇りが浅い早朝。夜は過ぎ去り、爽やかな空気と鳥の囀りが耳に届いた。早々にベッドを抜け出すと、昨日人形を置き去りにした部屋へ向かう。
分厚い遮光カーテンを引くと、軽い音が響く。どんよりとした室内に陽光を入れると、昨晩よりは幾らかマシになった。
クローゼットの扉で耳を澄まし、彼の様子を窺う]


 ……ジョージ?


[取っ手に挿んだハンガーは少し歪み、攻防の跡が窺えた。それを引き抜くと、寄り掛かった重みで扉が自然と開いた。預ける先を無くした肢体は傾き、咄嗟に手を伸ばす。小さな体躯を受け止める事には成功したが、よろけてその場で尻餅をつく。鈍い痛みに呻きながらも、彼に視線を向ける]


 おはよう、ジョージ。
 ちゃんと迎えに来たよ。


[先程の衝撃で目覚めていなければ身体を揺すり、彼を起こす。そうして目端に朱色を見止め、昨晩の心境を知る]

(233) 2017/10/09(Mon) 01時半頃

【人】 教え子 シメオン

 
 ……泣いていたの?


[親指で目元を撫で、子ども涙を拭うような慰撫。瞳を細め、眉を寄せて痛ましさを堪えるが。上がった口端は正し損なった]


 怖かったかな、ごめんね。
 許してくれる……?


[腕に力を籠め、抱き寄せる。昨日の不機嫌と理不尽の理由は告げず、謝罪の言葉だけを紡ぐ。頬を擦り寄せ、まるで愛しいものを扱う仕草で、懇願]*

(234) 2017/10/09(Mon) 01時半頃

【人】 留守番 ジョージ

[終わらない夜は長かった。開かない扉に身を預け、屈んだ格好。狭く埃っぽいクローゼットは、閉めきればいっそう不快感が際立つ。

けれどいったん眠りについてしまえば、恐怖は忘れられた。
頬に濡れた跡を残し、やがて朝を迎えたなら、店にいた長い時間よりはずっと短い眠りだと体感する。]


 ──…ん……、


[不意に身体が傾いた。同時に昨日にはなかった眩さが刺激して、瞼は落ちたままで眉根を寄せる。衝撃を身に受ければとっさに目を覚まし。瞬いた視線の先に、長らく待ち続けた主人を見つけたなら]

(235) 2017/10/09(Mon) 07時半頃

【人】 留守番 ジョージ

 
 ……っ、シメオン!


[少しだけ掠れた声で名を呼んで。「約束どおり」見つけに来たのを知れば、安堵と同時に押し寄せる、昨夜のことを思い出す。
整った造形はたちまち崩れた。くしゃりと顔を歪ませて、再び涙が込み上げて。]

 
 ふ ぇ……っ、怖かったよ、ぉ……


[拭われる側から止めどなく雫が頬を濡らした。堰が切れたようにしゃくり上げ、縋り付きシャツの袖をぎゅうっと掴んで。
肩口に顔を埋めて泣きじゃくった。ひどく恐ろしかった、まだ鮮明な記憶を紛らわすように、子どもの腕で強く抱きしめる。

頬に触れる温度を感じながら、涙も止められぬままこくりと首肯する。懇願を受けては頷くほかにない。どれほど恐怖を味わったとしても、たとえそれが故意であったとしても。
ちゃんと、主人が迎えに来たという事実だけで、少年が許すには十分だった。*]

(236) 2017/10/09(Mon) 07時半頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2017/10/09(Mon) 09時頃


【人】 FSM団 ミナカタ

[休みで彼が浮かれていることなど、知る由もない。
この男、持ち前の鈍感さを発揮して
彼の気持ちなど何一つ分かってやしないのだ。

だから彼への理解も、結局は彼の口から出るもののみである]

いっ、いって、ちょ、叩くなっての!!
あー、へぇ、そうなの?
成長してもしなくてもいいけど、
お前が食いたくないなら食わなくていいか。

あー、じゃあちょっと高級なの飲む?

[説明書で小突かれて悲鳴をあげながらも、
彼の説明を聞いて、初めて聞きましたの顔。

彼が呆れるのもそりゃあ無理はないだろう。
ミルクと砂糖菓子でいいのなら、
いつもよりも少し高級なのを買ってやればいいのか。
そこら辺は単純思考のため、そんなことを暢気に思う]

(237) 2017/10/09(Mon) 10時頃

【人】 FSM団 ミナカタ


[―― 彼に必要な、愛情。

一度説明書で読んだそれを南方はもうすっかり忘れている。
だから必要とならなければ、思い出すこともない。
彼が黙っていることすら、気づいてやしないのだ]*
 

(238) 2017/10/09(Mon) 10時頃

【人】 双生児 オスカー

[薄々気づいているがこの現持ち主は超が付く類の鈍感なのだろう。
溜息を吐くな、という方が無理な話だ。]


そこはてめえが決めろよ。
てめえはどんどん老けて腰が曲がって俺はつやつやの美少年のままだぜ?

[自らぺろりと口にする。]


牛乳をちょっと高級にして済ませようとしてんじゃねえよ!
せめて砂糖菓子の方にしろよ! 和三盆寄越せ!

[初めて言ったが共に暮らしだして何日経っていると思っているのか。
余程、興味が無いのか。暢気に生きているのか。

後者だろうと早々に見切りを付けた。]

(239) 2017/10/09(Mon) 10時半頃

【人】 双生児 オスカー

んなことより、せっかく四日も休みあんのに
まさかずっと家にいるわけじゃねえだろうな?

昼のテレビでやってたぞ、運動しねえと早死するって。

つーことでどっか行くか連れてけ。
何か服買ってくれてもいい。

[何故か上から目線で要求しているのがオスカーである。
服もそこそこ増えたが最初に来ていたものは箪笥に仕舞い込んでいる。

何故なら南方が買って来る服は安物だからだ。
どう着飾らせるか。そんな風にも楽しむ、言うなれば目の保養にもなる少年人形にあるまじき庶民っぷりだが。

持ち主色に染まるのだから止む無しと諦めた。]*

(240) 2017/10/09(Mon) 10時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ


決めろよって言われてもな。
別に俺はお前がそれでいいならいいし。

[相変わらずの人形判断である。
こちらが導くべきだということを分かっていない]


わ、和三盆って、お前!
安月給なめてんじゃねーぞ!!

[彼の言葉に慌てて言い返す。
そんな金あったらもっと別のものを買っている。
……とは、流石に失礼であるが。

けれど、彼は元々高級な人形。
たしかに今の暮らしでは不便なこともあるのだろうと思う。
だからと言って、良い暮らしができるというわけでもないのだが。]

(241) 2017/10/09(Mon) 11時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ


どっかつれてけ?
……いや、そりゃ運動も大事だけどなー。
疲れをとるためのぐうたら生活をだな……

あー、分かった。分かったよ。
じゃあ温泉でも行くか?服とどっちがいい。

[どっちかしか無理だと前置きして。
旅行と服と、どちらがいいと問う。
この男、また判断させる気満々である]*

(242) 2017/10/09(Mon) 11時半頃

【人】 双生児 オスカー

主導権を渡そうとしてんじゃねえよ、ダメ男
こっちは奉仕精神しかねえっつーのに無駄に知識増やさせんな。

[オッサンに引き続き最近はダメ男が増えた。
悪意はない。オスカーなりの愛情表現だが伝わっていないだろう。]

安月給が俺を養ってんじゃねえよ! 生意気な!

[色々と無茶な物言いだが特に不満があるわけではない。

正直、砂糖菓子の良し悪しはわかるがもっと南方が居たほうがずっといい。
和三盆で南方の研究とやらが増えても困る。

外に出ることはほとんど無い。
攫われたらどうするんだ、のゴリ押しでメールに買物リストを送って、南方がそれを買って来る。
そんな風に遣り繰りしているがつい最近。

家計簿の付け方を覚えてしまった。
もう色々後戻りが出来そうにない高級人形であった。]

(243) 2017/10/09(Mon) 12時頃

【人】 双生児 オスカー

てめえは俺を連れて自慢したいとかないのか。

[無いだろう。]


それなら服がいい。
冬服、俺に似合ってりゃいい。

[旅行も捨てがたいがどうせこの南方という男はぐうたらするのだ。
ぐうたらする場所が変わるなら服を選ばせたい。

何だかんだと二人の生活は順調だった。
多少、オスカーは不満があるがそれが露呈することは無かった。


取りあえずこの日までは――――。]*

(244) 2017/10/09(Mon) 12時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

んなこと言われても、お前に全部お任せしたい精神なの。
奉仕精神しかないってのも大変だな。
つーか、本当に口悪いよな。

[特に他意はないが、頬をつんつん]

んな!俺が買ったんじゃねーんだけど!?
いや、返品しなかったのは俺ですけどね!?

[彼の物言いにこの生意気な!と噛みつくように言い返す。
養ってんじゃねぇと言われても、養われないと困るのは
向こうだというのに、相変わらずの物言いである。
だからと言って、気分を害すわけではないが。

そもそもにおいて、彼がいる生活に慣れつつある。
彼が起こさない朝はなくて。
彼が食事を作らないときはなくて。
気が付けば、家計管理まで彼がしていた。

今更いなくなられたら、困るのはこちらも同じ]

(245) 2017/10/09(Mon) 13時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

連れて歩いてどーすんだ。

[この男は結局これである。]


服か。そういやもうすっかり寒くなったしな。
新しいもん、買ってくるか。

[彼に高額のものをほいほい買ってやれるほどではないが。
それでも、多少は良いものを買ってやれるだろうとは思っている。
勿論前の主人に比べれば、ささやかすぎるものではあるが。


休みで浮かれていて。
彼との関係もとりあえずは良好で。
だから南方は、今の生活に満足していた。

何年振りかと思うほどに、充実していた]*

(246) 2017/10/09(Mon) 13時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 

[眠らされ車で運ばれる経験は既に在った。

 過去よりは揺れの少ない箱――
 匂いも革張りのソファ程度のもの。

 記憶を鎖した時間が幾らかは判然とせず、
 不意に止まって抱き上げられて、
 何を想うかといえば当然といえば当然で]

 

(247) 2017/10/09(Mon) 14時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

 
 けいい、ち……?


[その問いかけめいた言葉に返事はなく、
 再び、何かが萎びる気配がした。

 喉が掠れて声が出たのはそれだけで、
 それでも、運ぶ人間には不都合だったのだろう。

 口にも何かテープを張られて、
 身動きできたのはたったそれきりだった。
 あとはただ、時間が過ぎるのを待つしかなく。

 意識はまた記憶の奥底へ。
 逃れるように、ふんわりと落ちてゆく]

(248) 2017/10/09(Mon) 14時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

― 後宮 ―


 ……?


[甘やかな香に掬われた意識が浮かんだのは奇跡に近い。
 とろりと蕩けてぐずぐずになった意識は形なって、
 頬を叩かれる刺激に瞼を開けば、薄靄の視界が焦点を結ぶ。

 息を吐いた。まだ、呼吸ができている。
 ふかふかの寝台の上から身を起こそうとして、
 かくりと抜ける腕の力に実感が遅刻してやってきた。

 ここはどこか遠い場所で、ケイイチはいない。

 紙テープを剥がされる中その実感に、
 じわ、と滲む視界がまた視界を煙らせていく]

(249) 2017/10/09(Mon) 14時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ


 ぅ……


[解放された唇は痺れたようだった。
 手首の拘束も解かれて、何もかも自由にされている。

 けれど動く気力は香に奪われ、体力も枯れ始め、
 ただ溜息を吐きだすだけで寝台で身を縮ませて]

(250) 2017/10/09(Mon) 14時頃

【人】 少年探偵団 ガーディ

[時が過ぎ去るだけを祈って瞼を落とした。

 途中、男がまた入ってきても頑なに唇は開かず、
 他人の施しを受けることを拒んで、首を振る。

 傍目にも枯れ始めているのが分かったのだろうか。
 冷たいミルクを無理矢理に喉奥に流し込まれて、
 飲み込むまで唇を解放されなかったことを除けば平穏に。

 傷めつけられることもなく、
 乱暴されるこちょもなく、

 謁見、と呼ばれたものの時間までは過ぎ去った**]

(251) 2017/10/09(Mon) 14時頃

【人】 双生児 オスカー

言っとくが普通の人形はイチから教え込むんだぜ。
感謝しろよ。

[頬をつつかれ、やめろよ、と声に出す。
手で叩かない辺りで不快ではないことは分かるだろう。]

はあ? てめえのために妹が買ったんだろうが。
てめえが買ったんでいいだろ!

大体俺はてめえの妹にも会ったことねえっつーの。

[初対面から生意気だけど何か、と言いたげですらあった。

養われないと確かに困るが。
元々養われる≠ニいうのは根底にあるのでごく当然に甘受している。

そもそもこの南方という男は、一体自分が来るまでどんな生活をしていたのか。
ぐうすか寝てる。料理は出来ない。掃除も出来ない。

妹が見かねるのもよくわかるというものだ。]

(252) 2017/10/09(Mon) 15時頃

【人】 双生児 オスカー

自慢するに決まってんだろ。

[145センチはふんぞり返った。]


ついでにマフラーとかああいうの欲しい。

[ほとんど家にいるのに何故か要求した。

南方とまともに出掛けるのはほとんど初めてだった。
急いで箪笥から服を投げつける。

家着でだらだらと過ごしてたので着替えるように急かした。]

(253) 2017/10/09(Mon) 15時頃

【人】 双生児 オスカー

[南方の移動は車だった。
服を買ったりで何度か乗ったことあるが。

そのボロさに毎度驚く。]

ボッッロっ!
いつも思うけどよくこんなので動くな。

部品外れて死なねえ?大丈夫?

[各方面に失礼な発言だがオスカーは本気だった。
富裕層しかほぼ購入されたことがない。

元の持ち主ともシートからして
最高級のものを乗せられて色んな場所に行ったものだ。

不思議なことに徐々に。その記憶も薄れてきているが]*

(254) 2017/10/09(Mon) 15時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

へぇ、じゃあ俺はラッキーだな。
お前から教えてもらえるし。


[彼の偉そうな物言いにも、へらりと笑う。
やめろと言われたのなら、おとなしく手を離した。

彼が妹に会ったことがないという言葉に、
そういえばそうだったなと気付く。
妹は少なくとも月に一度、様子を見に来るから
来ていないことに気が付かなかった]


まー、俺が買ったことでいいよ。
妹ちゃんにはいつか会えるだろ。


[この適当っぷりである]

(255) 2017/10/09(Mon) 15時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

自慢?なんで?

[ふんぞり返るチビに首を傾げた]


マフラー?まぁ、それはいいのがあれば……
って、急かすんじゃねーよ。

ちゃんと着替えるから。


[マフラーかぁ……とぼんやり考えていれば、
早く着替えるように急かされる。
投げつけられた服をのろのろと着て、家を出る。

愛車は、年季の入った軽自動車。
自分だけしか乗らないし、新しいものにするのも勿体ないと
そのままにしている。
まだ走れるのだし、それはそれでいいだろう]

(256) 2017/10/09(Mon) 15時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ


[……と、自分は思っているのだが。
彼はそれもご不満のようだ]


うるせーな、まだまだ現役だっつーの!
死なないし、俺はこれに乗ってるんだよ!

[全く、とため息を吐いて車に乗れと彼を助手席に押し込む。
さっさと行くぞと声を掛ければ、車を発進させて。

暫く走れば、ショッピングモールへと着いただろうか]*

(257) 2017/10/09(Mon) 15時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ある意味、南方妹のおかげなのだが。
この適当っぷりではいつ会えるかもわからない。

全くと言わんばかりに溜息を吐くが悪い気分ではない。
南方は根っからの駄目男だ。研究とやらの腕はよく知らないが。

――――俺がいないと駄目なのでは。
と思うから。不安とかはほとんど無い。

生意気だ何だと言うのにも悪意はない。]

うるせえな、人間の時間は有限なんだよ。
早くしろ、今しろ。着替えろ。

[急かしてものろのろとしか着替えない南方を尚も急かしたか。
そうして自動車の助手席に乗るが乗り心地は端的に言えば最悪だ。]

(258) 2017/10/09(Mon) 15時半頃

【人】 双生児 オスカー

いざという時にこれで身を守れるのか…?

[事故想定をする不穏な言葉を投げかけた。
実際、持ち主が不慮の事故で亡くなった人形の末路は再び返品が山場だ。

死活問題なのはオスカーも同様なので茶化している訳では無い。
何となく落ちつかなげに助手席で縮こまっていると程なくしてショッピングモールへと着く。

庶民が如何にも来そうな場所だ。
高級なアパレル用品もあるが、普段の安い大量押しの服よりはマシだろう。]

(259) 2017/10/09(Mon) 15時半頃

【人】 双生児 オスカー

あ、スーツとかどうだ?


[オスカーは至極真面目だった。]

マフラーはこの黒がいい。

[カシミアのマフラーは、値段はお察しである]*

(260) 2017/10/09(Mon) 15時半頃

【人】 死ね死ね団 サミュエル

[確かに、自分は掃除と洗濯が出来るか聞いた。
こちらが望むならやる、という答えも少年……リッキィからもらった。

本人もビニール袋を拾ってやる気満々で作業で始めた事もあって、幾度か笑顔を向けてきた小さな仕事人を相変わらず空っぽな目で観察していたし
片付けずに放置していた物を全て同じビニール袋に突っ込むのも、てっきり一度まとめてしまってからそれぞれ片付けようとしているのかと思っていた。

だからギリギリまで気付くのが遅れたのだけど……]

(261) 2017/10/09(Mon) 16時頃

【人】 死ね死ね団 サミュエル

[これもしや袋に入れた物全部捨てるつもりでは??]

リッキィ、それはゴミじゃなくて
捨てないで片付けてほしいんだ
……ちゃんと説明してあげれば良かったね

[そう言ったのは、のっそりと椅子から立ち上がってからリッキィの傍に向かって肩を軽く叩いた後の事で
ギリギリゴミ箱にポイされる前に間に合うよう動いたつもりだから捨てるのは多分阻止出来た……はず。
間に合わずにボッシュートされてしまったとしてもゴミ箱から平然とその袋を取り出しただろうけど。

そうして、ゲームソフトとDVDはテレビ台の収納スペースに、服は洗濯機に……等々。
どう考えても始めに言っておくべきだろという事をさりげなく2〜3本のDVDを回収しつつ改めて説明して、捨てていい物か分からなければ自分に聞いてくれていいと伝えた。
事前の説明不足を謝る事はないが、リッキィを責める事もない。
返事を聞いて出来るものだと過信して任せた自分が原因で起こった事、謝らないのは謝る程の事だと思っていないから。
理由はそれだけ。]

(262) 2017/10/09(Mon) 16時頃

【人】 死ね死ね団 サミュエル

[ちなみに、さりげなく回収したDVDは昔馴染みから処分代わりに押し付けられた18禁な内容のものだったので机の引き出しに避難させた。
人形とはいえ小さい子に見せるものではないし、捨てても困らないけど少しでも早く済ませる為にはちょっとだけ使える。
殆ど使う機会もないけど。

そして何気にリッキィと呼んでいるが
名前を教わった際に呼びたいように呼んでと言われたからそうしたまで。
既に名前があるなら上書きする必要もない、そう思ったから。]

(263) 2017/10/09(Mon) 16時頃

【人】 死ね死ね団 サミュエル

[その後は掃除という名の片付けを今回は一緒に済ませてそのまま風呂場の隣の狭い脱衣所にある洗濯機の前まで移動。
洗濯の仕方も説明して洗濯も済ませてしまってもらおうと考えての事。
分かると言われれば説明は省いただろうけど、説明を要求されれば
「洗濯機に服とかズボンとか放り込んで
洗剤入れてスタートボタン押せばいいよ]
なんて、ざっくりにも程がある言い方で伝えたはず。
実際にやってみせながらの説明だっただけマシ……マシという事にしてくれ。

それが終われば今日は食事を済ませて寝るとしよう。
イラストの依頼も今は入っていない、風呂はリッキィが届く前に済んでる。]

(ミルクと砂糖菓子、だっけ)

["日に三度のミルクと週に一度の砂糖菓子"
観用少年に必要なものはちゃんと覚えている。
もう一つの必要なものも覚えてるし、言葉としては理解している。]

(264) 2017/10/09(Mon) 16時頃

【人】 死ね死ね団 サミュエル


[どういうものかは知らない、分からない。]
  

(265) 2017/10/09(Mon) 16時頃

【人】 死ね死ね団 サミュエル

[ミルクは牛乳でもいいとは思うが、問題は砂糖菓子。
必要なものと覚えていたのに買っておくのを忘れた、自分では普段食べないから仕方ないね。]

……これ、食べられるかな

[部屋で待っていたか、キッチンまで付いてきていたか。
前者なら部屋のテーブルに置いて、後者ならその場で
やかんに水を入れて火にかけてから、コップに入れた牛乳の他に氷砂糖を手に取ってリッキィに見せてみる。

氷砂糖はイラストを描きながら口に含むのに買っているもの。
砂糖菓子というかもろに砂糖だから、食べられるのか微妙なところ。
食べられるのならいいが、ダメなら今日は我慢してもらうか買いに行かないといけない。

返答次第ではあるが、やかんが沸けばそれをカップ麺に注いでしまうのだった。
……なんだそのカップ麺って?
これが自分の晩飯なんです。**]

(266) 2017/10/09(Mon) 16時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[いつも買っている安物のスーパー品ではない、
庶民には少し手の出しにくいお値段の物も売っている場所。
南方にとって、ショッピングモールとはそういうものだった。

車の中で落ち着かなげに、居心地悪そうに収まっていた彼も
ここに来ると少しは解放されたようだった。

彼の好きなように、と言えばまたこちらをじとりと見られただろうが
行きたいところへ足が向くように歩き回る。
彼の目につくものがあればそちらへと行く。


――――のだが。]


おっまえなぁ……!
んな高いもん買えるわけねーだろうが!
安月給って言ってんだろ!

[この少年、金銭感覚がやはりぶっ壊れていた]*

(267) 2017/10/09(Mon) 17時頃

【人】 和算家 直円

―それから―

[夜は眠り、朝と昼と夜、食事をする。
そんな当たり前の日常も
悲しみにくれていた男にとっては、
酷く懐かしいもののように思えた。

少年の名でもある季節は移り変わり、
少しずつ、寒さは増していく。
窓の外の冷えた空気を尻目に、
男は、少年の手元に、文章に視線を落とした。>>213]

 合っているよ。

[不安げな目線に、笑顔で頷いて続きを促す。
たどたどしいながらも、少年の声が、物語を紡いでいく。]

(268) 2017/10/09(Mon) 18時頃

【人】 和算家 直円

[識字もままならなかったのは最初だけ。
水を得た魚のように、理解さえしたのなら
あとは、何ら困ることはなかったと思う。
今だってそう。

物語がひと段落する。文字をなぞる手が止まる。
そうして、ぽつ、と呟かれた言葉>>214に、
自分も苦笑を浮かべた。]

 私もそう思うよ。
 夢を追いかけて旅をするなんて、
 そう簡単に出来ることじゃない。

[年齢だとか、生活だとか。
この年齢になれば、そういったしがらみが邪魔をする。

それでも、物語の世界であれば。
原稿用紙の中に広がる世界は無限大で、
その中であれば、どんな夢だって描くことが出来る。]

(269) 2017/10/09(Mon) 18時頃

【人】 和算家 直円

 私は、若くはないからね。
 一人で旅に出るなんて、無理な話だ。

[多分、人形である彼にとっても、
この主人公の行動は
真似できるものでもないのだろう。

けれど、全てが無理な話だ、と。
ただ、諦めて、死んだような眼差しを
世界に対して向けてほしくはない。

君にはもっと、自由であってほしい。
そう願うのは、男の勝手な我儘だろうか。]

(270) 2017/10/09(Mon) 18時頃

【人】 和算家 直円

 ……君にはね、この本だけじゃなく、
 色々なものを見て、聞いてみてほしいんだ。

 それで、君は何を思ったか。
 それを私にも教えてくれないかな。
 
[低い位置に在る頭を撫でる。
それは、かつて、息子にしてやれなかったこと。]

 明日は出かけようか。
 隣町に動物園があるんだ。動物は見たことあるかな?

[少年の反応はどうだったろう。
男は冷めた緑茶を啜り、小説に視線を落とした。*]

(271) 2017/10/09(Mon) 18時頃

【人】 双生児 オスカー

[オスカーにとって服とはオーダメイドだった。
むしろサイズ毎に大量に売っている時はカルチャーショックを受けたのを覚えている。

好きなようにと言えばじとりと見た。
自主性は無いのか、このオッサンは、という視線だったろう。

良く知りもしないショッピングモールで好きなようにしろと言う難題が降りかかる。
何だか良さそうな衣服屋を見つけたが、そこは高級店だった。

なお、スーツセットは10万である。]

安月給がどれぐらいかわかんねえよ。
じゃあ、オッサンが俺をコーディネートしろよ!


[むしろそうして貰った方が嬉しいのは人形の性か。
腰に手を当てて見上げる。

眉間に皺を寄せてやや不満そうにその店を後にしただろう]

(272) 2017/10/09(Mon) 20時頃

【人】 双生児 オスカー

[次に向かったのは若者ブランドの店だった。
若者向けなだけあり、値段は少々高いが南方の手が出る範囲だろう。

但しオスカーの趣味に合うとは言ってない。]

……ジーンズ、にカットソー?
何だっけ、ラフな格好?

オッサン着て欲しい?

[あくまでも訊ねるオスカーであった]*

(273) 2017/10/09(Mon) 20時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモをはがした。

2017/10/09(Mon) 20時半頃


【人】 FSM団 ミナカタ


少なくとも、服にほいほいウン十万も出せるほど
金は持ってねーっつの!!
俺がコーディネート?

……服のセンスとかねーぞ。

[見てわかるだろうが、仕事は白衣。
家では大体存分に寛げるようスウェット。
白衣の下も大体黒のVネックかYシャツにジーンズである。

そんな自分が、見目麗しい少年の服を選ぶのは、
正直至難の業であった。


しかしながら、そうしないと彼が何を選ぶのか分からない。
また高級品を求められても困る。

悩みに悩んで、分かったと了承すれば別の店へと移動した]

(274) 2017/10/09(Mon) 20時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[そこは、おそらく彼くらいの年代か、
もう少し上の年代の若者が服を買う店。

自分には無縁だが、精々買えてもこの程度だと彼を連れてきた。
どんな服がいい?と彼に聞くも、聞き返される]


あー……なに、とかはないんだよな。
お前に似合うのっていったら……何でも似合いそうだな。
もうトレーナーとかジーンズ着とけばいいんじゃね。
あったかいし。

[この男、割と投げやりである]*

(275) 2017/10/09(Mon) 20時半頃

【人】 落胤 明之進


 [ 描かれた通りに読めていると分かれば、
  僕は少なからず安堵の息を漏らす。
  
  ── 素直な感想は苦笑で返された。
  僕は、ひとでないものであるが故に、
  外へひとり、出られないのだけど。
  
  直円さんは直円さんで、また
  別の理由があるようだった。
  ひとにはひとのしがらみがあるらしい。
  ……そういうものなのかも知れない。 ]
 

(276) 2017/10/09(Mon) 21時頃

【人】 落胤 明之進


 [ ── それでも 紙の中。
      描かれた世界は無限大で。
  
  ひとではない僕だろうと、
  歳を重ねてしまった直円さんであろうと、
  等しく度へ連れて行ってくれる。
  
  だけど、
  ── 読み進める本は、増えないらしい。
  きっと勿体ないことだ、とは思えど、
  無責任に書けば良いと言える立場でもない気がして、
  柔く乗せられた掌に 瞳を細めるだけ。 ]
 

(277) 2017/10/09(Mon) 21時頃

【人】 落胤 明之進


 [ 僕は。
  変化の無い日常でも、不満は無かった。
  
  それは別に、僕が死んでいるからとか、
  そういう訳じゃあなくて。
  "最低限"さえ貰えるのなら、
  他は要求しないって、そんな風だ。

  だから、── どうぶつえん、の話を聞いて、
  意外そうに顔を上げた。
  瞳をまぁるくして、ぱちり、珍しそうに。 ]
 

(278) 2017/10/09(Mon) 21時頃

【人】 落胤 明之進


   ── ない。
   でも、"動物"は知ってる。
   ……龍が、其処に居ないことも。

 [ …見たことなんて無かった。
  僕にとっての動物はヒトみたいなものだったし。
  
  小説の内容と合わせながら、
  すこぅしお行儀悪く、畳の上に転がる。
  
  ── 未だ、月明かりには遠い時間だけど、
  眠気には勝てなかった。
  何せ、眠ることの多い僕だったから。 ]
 

(279) 2017/10/09(Mon) 21時頃

【人】 落胤 明之進


   …あなたは何の動物が好き?

 [ 夢に落ちる間際、不意に投げた問いは、
  
   ── 返ってきたかどうか* ]
 

(280) 2017/10/09(Mon) 21時頃

【人】 教え子 シメオン

[目を覚ました途端、忽ち瞳は潤み、大粒の涙が溢れていく。>>236 瞠目し 雫を袖で拭いそびれ、肩口がじわりと湿る感触。着ているシャツが涙濡れにはなったが、泣き噦る子を咎めず、栗色の髪をさらりと撫でた。
彼の泣き濡れた顔を人目に晒し、勘繰られたくはない。暫く部屋で休ませよう、──などとあやす手は止めず考える]


 ……そろそろ行こう?
 此処じゃなくて、部屋でゆっくりしよう。


[彼が落ち着いてきた頃にそう切り出す。抱き着く腕は解かず、そのまま小さな身を抱えて立ち上がる。背を摩りつつ、ゆっくりと元来た道を辿る]

(281) 2017/10/09(Mon) 22時頃

【人】 教え子 シメオン

[その道中は、終始上の空でいた。
茫洋とした瞳で、会話があっても生返事が精々だったろう。

一度目覚め、再び眠った観用少年は
次に視界に映るものに否応なしに愛情を抱く

執事に聞いた言葉が、脳内で反芻される。
理屈ではなく、そういうものなのだろうと漠然と捉えていたが、……あまり腑に落ちていない]


 昨日、お前は僕に置いていかれたんだよ。


[唐突に口を開き、淡々とした口調で事実を告げる。ねえ、知ってた? 幼い頭に正しく意図が伝わっていたか、そう確認する。繕った笑みもない、まっさらな表情で腕の中の人形を覗き込む]*

(282) 2017/10/09(Mon) 22時頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[>>220 言われて初めて気が付いた。
そんな様子のグロリアは、世話され慣れる…というよりも、元々そういった事自体にあまり興味がないのかも。
特に拘りもなさそうだし。

そんなことを考えながら、
おろした髪を緩く一つに纏めて流しておく。
これなら突っ張らないし邪魔になる事もないだろう。]

 グロリア、黒いの好きだねえ。本当に魔女様みたい。

[またの黒衣に小さく笑い交じりの感想を零す。
他の色もきっと似あうと思うのだけれど、
何か拘りでもあるのかな。気になる事は沢山あって、
けれども支度を進めるその手は緩むことなくあっという間。

されるがままの彼女の方が、
今はお人形さんの様に思えて少し可笑しかった。]

(283) 2017/10/09(Mon) 22時半頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[>>221 静止の声を聞き終える前に触れた唇、
柔らかな頬はおしろいの不思議な香がする。
鮮やかな青の瞳から目を逸らさずに見つめていると、
その眼差しはやがて少し困ったようなものになる。]

 んー?別に平気だよー?

[けろりと返して、けれども次からは言われた通り
朝と夜だけにしておくことにしようと思う。
毎度毎度、落としてしまったら彼女だって大変だものね。

優しく触れる手付きにご機嫌のまま、ハンカチ越しに触れる唇は大して傷んだ様子もない。髪だってさらさらしているし、中古の品としてはかなり綺麗な状態といえるだろう。

>>222 そうして戻った先、芙蓉が楽しそうに
広げる衣装へあからさまな程嫌そうな表情を浮かべて。]

(284) 2017/10/09(Mon) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

オッサン、マジ、貧乏だよな。

[あくまでもオスカーの感覚からしたらだ。
何せ観用少年の”新品”ン十万どころの騒ぎではない。
中古というには新品だった時代があるオスカーからすれば
元の持ち主の植え付けられた感覚を抜け出せない。

そして元の持ち主はオスカーを着飾らせるのが好きだった。
同じことを要求するのはおかしなことだろうか。]

センスが無くてもいいんだよ。
オッサンに見立てて欲しいんだよ。

[人形の心は現持ち主南方になかなか届かない。
オスカーを人形だとわかっているのに矢張り人間の少年扱いする。
渋々ながらも了承した時に、ぱっと華やいだ笑顔を浮かべた。
黙っていれば外見は損なわれていない、美少年だ。

効果は覿面なようだ。]

(285) 2017/10/09(Mon) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

[どんな服が良いか聞かれたら、燕尾服と答えた。
ふざけるな、とかなんとか言われたような気がした。]

何でも似合うのは当然だろ。
誰だと思ってんだよ、俺だぞ。

[そして元の持ち主の嗜好は益々謎が深まるばかりだ。]


トレーナーとかジーンズ。
うーん。

[投げやりな様子も気にせずに真剣に選ぶ。
パーカーも良いかな、などと一つ一つ南方に尋ねた。
返事は、いいんじゃねえのとかやる気がないが気にもしない。]

暖かいもの来たらオッサン喜ぶか?

[珍しく可愛げのあることを言っている
実はオスカー自身が思っているより浮かれているのだった。*]

(286) 2017/10/09(Mon) 22時半頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ


 うえー。可愛いからってそういうのはヤダ。

[あくまで自分は男の子です。グロリアの後ろへ
隠れたのなら、芙蓉をじとっと見つめて主張する。
幸いにしてグロリアは味方の様だし、
今後の衣装がずっとあれにならなそうでホッとした。]

 グロリアー、どれがいいと思う?

[ずらりと並べられた衣装は圧巻で、
どうやって着るのか知らない服もいくつかある。
折角だから何がお好みだろうかと尋ねてみれば、
鳥の刺繍の入ったチャンパオという服を指される。
見慣れぬ服装ではあるけれど、今よりは動き安そうだ。
何より自分の為に選んで貰える事は嬉しいので、
異論なんてある訳がない。]

(287) 2017/10/09(Mon) 22時半頃

【人】 留守番 ジョージ

[込み上げる感情がぽろぽろと溢れて落ちる。
夜のうちに泣き腫らした瞼を押し当てて、濡らしてしまうのも構わず。改めてどれほど嫌だったかを思い知らされた。
 
けれどやさしく撫であやす手には心地よさを覚え、兄の存在に安堵を抱く。>>281しばらくはしがみついたまま、それも少し経てばいくらか落ち着きを取り戻して。]
 
 
 ……ん。
 
 
[こくんと頷き返しつつ、手を離そうとはしない。少しでも離せばまたいなくなってしまうような気がして、解かれなければ自分の足で歩こうとはしなかった。]

(288) 2017/10/09(Mon) 22時半頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[今着る服は選んだし、あとは今後の為にもいくつか選ぶ。
乗馬服風の物は着慣れている気がするし、
黒服一式は本当に執事みたいで面白そうだ。
でも何より、Tシャツなんかと一緒にあった
スタジャンがとってもクールで気に入った。]

 グロリアは慣れてなさそうだものねー。
 大丈夫、これからは俺が見てあげる。

[あたふたしている彼女はちょっとかわいい。
彼女の沽券に関わりそうだから、言わないけれど。

幸いな事に家事全般とは言わないけれど、
自分の分と相手の身支度ぐらいはできるだろう。
出来ないことはこれから覚えていけばいいのだし。

爪を気にする様子の彼女に、そう思う。
折角綺麗に整っているのに、自分の為に
切られてしまうのは勿体無いと思ったからだ。]

(289) 2017/10/09(Mon) 22時半頃

【人】 留守番 ジョージ

[そのまま足元が浮いたから、甘えてぎゅっと抱きつく。
とくべつに言葉を掛けることもなく、無言の間を廊下に響いた一人分の足音が埋めた。
時折鼻を啜りながら頬を擦り寄せ、彼がちゃんと側にいるのを確かめて。温もりを感じられれば、今はそれで十分だったが。]
 
 
 え?
 
  
[ぱっと顔を上げ目を向けた。怪訝に眉を潜め、彼を見る。
……そんなの、聞いてない。
「じゃあね」と告げた言葉は確かに聞こえたけれど、閉じ込めた張本人が、やさしい兄だとは思いもせず。問いかけられて首を振る。なんで、と唇は短く言葉を発する。]
 

(290) 2017/10/09(Mon) 22時半頃

【人】 孤高天使連合 ナナオ

[>>225 前の服は大事に仕舞っておいてくれるようで、
何の未練もないと思っていたはずなのに
どこかでほっとする自分が居た。
覚えのない形容しがたい感情は少しばかり、気持ち悪い。]

 ――― あれ、気付いてなかった?
 外せるのなら、俺付属じゃなくてバラ売りしてるよ。

[そこでようやく王冠の様子に気付いたご主人様へ、
くすりと笑って返事をする。
いつの間にやら外は暗くなっていたようで、
あと1〜2時間もすれば眠くなるような頃合いか。]

 これはねー、大事に育ててくれたのなら
 そのうち咲くんだよー。綺麗なお花になるの。

[泣いて欲しがる人も居るというのに、
こうして何も知らない彼女の手に渡ったのは幸か不幸か。
寄生植物、なんて言い方は不気味だろうし、
とりあえず良い感じの説明だけしておこうと思う。**]

(291) 2017/10/09(Mon) 22時半頃

【人】 留守番 ジョージ


 ……シメオン、怒った?
 ぼくが勝手に歩き回って、迷子になったから……?
 
 
[まだ怒らせているのなら、謝らないと。
そう思って不安げに、心当たりを口にする。
事実を告げられもなお、少しも彼を悪いとは思わないで。どうしてそうしたんだろうかと答えに行き着くことのない考えをぐるぐる巡らせ。]
 
 ……ごめんなさい。
 
[そうして顔色を窺いながら、よくわかってもいないくせ
俯いて、形ばかりの謝罪をもう一度伝える。*]

(292) 2017/10/09(Mon) 22時半頃

【人】 和算家 直円

[動物園。
その場に竜はいない。けれど、
不思議な形をした動物は数多くいる。
きっと、貴重な体験が出来るはず。
見たことがないなら尚更。

今の彼の眼差し>>278を見るに、
自分の提案は、そう悪いものでは無さそうだ。
胸をなでおろし、こてりと横たわった
少年の頭を撫でる。]

 私は馬が好きだね。

[一度、乗馬などをしてみたいものだ。
独りごちたそれが、夢うつつの彼に聞こえたかは分からない。]

(293) 2017/10/09(Mon) 23時半頃

【人】 和算家 直円

[苦笑して、小さな身体を持ち上げる。
寝室へ向かいながら、男は明日の予定を
頭の中で組み立てているのであった。

彼の興味を、様々な世界へ向けるように、と。**]

(294) 2017/10/09(Mon) 23時半頃

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