人狼議事


272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。


【人】 かみさま パルック

ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。
いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。

中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。

(0) 2019/11/01(Fri) 09時頃

天のお告げ (村建て人)

 
   それはきっと、蝶の羽ばたき。
 
   どこかで聞いた 声
   どこかで聞いた 音
 
   もしも あの日
   わたしとあなたが出会わなければ。
 
   これは「明日」が始まる前の、前奏曲。
 

(#0) 2019/11/01(Fri) 09時頃


黒い取引先 アリババが参加しました。


【人】 黒い取引先 アリババ

   
  「 戻った暮らしはどうでしたか?
    なるほど。ははぁ。
    逢えただけで幸せだった、と。

    …… これはなんですか?
    魔法の栞? 面白い事を仰いますね
    
    では時間は元通りという事で。
    …… それでは、良い人生を。  」
   

(1) 2019/11/01(Fri) 10時頃

天のお告げ (村建て人)

 
今年もあと2ヶ月。やり残したことはありませんか?
え? 「あの日に戻りたい」?

そんなご要望にお答えするのがこの小箱。
蓋を開ければ普通のオルゴール?
いえいえ、実はネジを巻いた分だけ
時間を遡る不思議なからくり箱なんです。

戻れるのはたったの二日間。
「あなたが戻りたい日」を思い浮かべて、ネジを巻く。
それだけ。

二日間が終われば、また今日という日に戻ってきます。
その時に、私はお聞きしましょう。
 

(#1) 2019/11/01(Fri) 10時頃


天のお告げ (村建て人)

 

       「戻った暮らしはどうでしたか?」と。

 

(#2) 2019/11/01(Fri) 10時頃


天のお告げ (村建て人)

 
あなたが、今のままの暮らしを望むのならば
戻った二日間はなかったことに、
きっと明日は「今日の続きの明日」が来るでしょう。

あなたが、戻りたかったその日に何かしらを変えることができたなら。
そちらの暮らしを願うのならば。
きっと明日は「知らない今日の、続きの明日」になるでしょう。

「戻りたい日」はどこでも構いません。
今日でも、昨日でも、半年前でも、ずっとずっと、昔でも。

だけど戻った分だけ、明日という歴史は
大きく変わってしまっているかもしれません。
私はそれには責任は取れませんので、ええ、ええ。どうか、ご留意を。
 

(#3) 2019/11/01(Fri) 10時頃


【人】 黒い取引先 アリババ

 
  あの日に戻りたい。
  
  そう願う、誰かが居れば
  必ず、私はあなたの元へ。
  そして問いかけるでしょう

 「あの日をやり直してみませんか」

  掌に乗るサイズの小さな小箱
  あなたがそのネジを回せば ───
 

(2) 2019/11/01(Fri) 10時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 10時頃


黒い取引先 アリババは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 10時頃


黒い取引先 アリババは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 10時頃


綿津見教会 マナが参加しました。


【人】 綿津見教会 マナ


[ もしもあの日、あの瞬間に帰れたら? ]


  もう二十歳も越えたというのに。
  ……時折、夢みたいなことを求めるの。
  御伽噺に眸を輝かせる幼い少女みたいな夢の続きを。


              馬鹿みたいでしょう?
   
 

(3) 2019/11/01(Fri) 18時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ ぽつり、ぽつり。
  決して大きくはない声で、会話を続ける。
  過去に私が関わった
  とある事件のことを思い出しながら。

  加害者なのか、被害者なのか?
  はたまた、そのどちらでもない第三者なのか?
  自分の立ち位置を、私はいまだに決められないでいる。

  ……ただ一つ確かなこと。
  あの時私が頷いていたら、
  未来は全く違うものになっていたでしょう。 ]
 

(4) 2019/11/01(Fri) 18時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  ふさぎこんでいた私を。
  生徒会に引っ張ってくれたのが
  当時生徒会長をしていた嶺二くんだった。

  行き先を決められないでいた私を。
  同じ高校に来いって誘ってくれたのも、嶺二くん。


  ……そこで。

 

(5) 2019/11/01(Fri) 18時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 事件前までは、私はそこそこ活発な少女だったと思う。
  しかしあの事件後は、大半の人間が私をこう評価する。


 ……"優しい子"

 でも決してそうでないことを。
 少なくとも私自身は知っている
 心根が美しいのではなく、


              ただ、私は―――……、 ]
 

(6) 2019/11/01(Fri) 18時頃

【人】 綿津見教会 マナ




  私と君は出会ったんだよね。



[ 目を細めて、語りかける。
  これまで過ごしてきた日々を、
  走馬灯のように思い出しながら。

  走馬灯は縁起が悪い?
  でもほら、結婚は人生の墓場らしいし……。
  あれ。でもこれは男性視点の話なのかな。

  そんなことを考えながら、
  明日花嫁となる私は、首を傾げて。 ]
 

(7) 2019/11/01(Fri) 18時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  今日はありがとう。
  また明日式場で会おうね。


[ この出会いが偶然にせよ、必然にせよ。
  あまり長く二人の時間を過ごすのは、
  好ましいことではない。

  そのくらいの自覚はあるので。
  不自然にならないように、話を切り上げながら……]


               ……………ねえ。
 
 

(8) 2019/11/01(Fri) 18時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  君は考えたことある?
  "もしあの瞬間に戻れたら"
  そんな少女の見る夢のような物語を。 
 
 

(9) 2019/11/01(Fri) 18時半頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 最後に、この時間を惜しむように
  小声で問いかけを添えて。

  そう、これは私にとっては
  どこにでもあるありふれた
  一つの結婚前夜の物語。

  でも。
  君にとっては、どんな物語だったのかな? ]**
 

(10) 2019/11/01(Fri) 18時半頃

綿津見教会 マナは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 18時半頃


鷹の爪団 マドカが参加しました。


【人】 鷹の爪団 マドカ

 
 はーい。
 代役は、高本君が良いと思います。

[あの時何気なく放った一言が
あたしたちの運命を変えちゃうなんて
まったく、思いもよらなかったよ。]

(11) 2019/11/01(Fri) 18時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
   「 ねえ、高本。
     あんたは過去に戻りたいって
     そう、思ったことは、ある?   」
 

(12) 2019/11/01(Fri) 18時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

── 文化祭 ──

 ええっ、風邪?
 嘘でしょ?こんな大事な日に。

[あたしだけじゃない。
みんなが口々に、そう言った。
スカートの下に覗く臙脂色のジャージ
あたしは裏方だから、着替える必要はない

ちら、と見た高本だってそうだ
制服だったかジャージだったか、
綺羅びやかな衣装は纏ったりしていない]

(13) 2019/11/01(Fri) 18時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[主役の女の子は今にも泣き出しそうで
それこそ、もう相方の“ロミオ”とは
今生の別れになってしまったかのような表情だ

ほかの生徒だってそうだっただろう
舞台を成功させるために、
みんな今日の日まで頑張ってきたんだ

それが…… 風邪って。
40度の熱じゃあ仕方ないけど
とはいえ今日のこの日だなんて、
アンラッキーにも程があるのよね!]

(14) 2019/11/01(Fri) 18時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[でもさ、今更変えられないわけ。
場がお葬式みたいな雰囲気みたいでさ
なんとかしなきゃ、って思ったわけ。


 もしかしたら私が言わなくてもさ
 誰かが手を挙げたのかもしれない
 僕がやります、って
 そう言い出す人が居たのかもしれない


     ── 居たんだよ、きっと ]

(15) 2019/11/01(Fri) 18時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[なのにさ。私は、言ったわけ。]

 はーい。
 代役は、高本君が良いと思います。 **
 

(16) 2019/11/01(Fri) 18時半頃

鷹の爪団 マドカは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 18時半頃


七星拳 ナツミが参加しました。


【人】 七星拳 ナツミ


[――終に最後の、朝がきた。]

(17) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

――自室――

[目覚めたときに感じるのは
ひたひた足首を濡らす悲しみだけ。

枕はやっぱり濡れていて
私はベッドから降りてカーテンを開く。]

 ……おはよう。

[写真の中の笑顔に声をかけたけど
私の声は枯れて震えて、
とても本人の前では聞かせられない。]

(18) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[いつも通りにコーヒーを淹れて
会社に行く服とは違う服を引っ張りだして
しまい込んでいたネックレスを取り出す。

セミロングの髪は一つにまとめてから
バレッタで後ろに留めて形にする。

化粧は汗に強いのを厚めに塗る。
許されるなら帽子をかぶりたい。
きっと顔を隠してくれるから。

昨日の内に包んでおいた袱紗を
小ぶりのバッグの中に入れて
普段は苦手で履かないヒールを履いた。]

 えっと、忘れ物ないよね。
 袱紗、ハンカチ、あとメイクと……。

[ガサガサ鞄の中を探っていれば
ちゃぶ台の上の携帯が震えた。]

(19) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[画面を開いて差出人名を見れば
ぎゅうと胸が掴まれて眉を寄せる。

内容は道中気を付けてとか
そんな他愛もないものだけ。

ずっと連絡していないのに
こういう日だけメールをするなんて狡いよ。]

 ――っ、なんで なんで、

[画面は何も答えてくれなかったし
私はもう子供じゃなかったから
愚かにもそんなメールを
彼に打ったりはしなかったけど。]

(20) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[過去に帰りたいと思った。

何度も何度も願った。

もしもあの日をやり直せたら。


――私はどんな犠牲を払ってもいい。*]

(21) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

精留醸造 ミタシュが参加しました。


【人】 精留醸造 ミタシュ

[ 故郷から出てきて、数年が経った。
  数年経って、私たちの関係は変わっていった。


  幼馴染から、あの子は冒険者へ。
  私はその鑑定や、便利な魔道具を作る仕事へ。
  街に根を下ろす者と旅立つ者。
  それでもあの子が、イェキンスが
  旅からここに帰ってきてくれることが
  とても嬉しくて、どこか誇らしくて


      私の、心の拠り所になっていた。 ]

(22) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

[ だけど、街に残る者と旅立つ者。
  その距離が開いていったのはいつからだった?


  お互い年頃になって、
  だけど幼馴染の気やすさから街だといつも一緒。
  旅仲間とWそういうWお付き合いをしてる。
  そんな大事な事、本人から直接聞きたかった。
  少なくとも、あの男から聞きたくなかったな。
  ああでも、逆に良かったのかも知れない。 ]

(23) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

[ …みっともなく伏せた耳も

  力なく垂れた尻尾も

  見られなくて済んだんだから。 ]

(24) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

[ あれからどれくらい経ったかな。
  男女のお付き合いの噂はどうやら本当みたいで
  だから私は、応援する振りをしてたの。


  私にイェキンスとあの子との仲を教えたあいつが
  強引に近付いて来ようとするのを
  適度にあしらいながら。


  そして、今日もまた。 ]

(25) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

   ……ッ、離して?
   やめ……っ!!


[ ……あしらおうとして、失敗したのは。
  無理やり抱きしめられながら怯んだのは。


  ああ、もう。
  私の自慢の耳なのに、伏せないで欲しい。
  簡単に私の心を代弁しないで。


  無理やり重ねられた唇に噛み付いて
  私は相手の男を突き飛ばした。
  敵意に満ちた視線を向けて毛を逆立てて
  相手が立ち去るまで、威嚇を続ける。 ]

(26) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

[ ………ねえ、イェキンス。
  この街に戻らなくなるなんて、嘘だよね。


  あの人と夫婦になって
  世界中を旅して回るなんて。
  そんな、私には無理な事。 ]**

(27) 2019/11/01(Fri) 21時半頃

精留醸造 ミタシュは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 21時半頃


七星拳 ナツミは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 22時頃


空挺帆走 ティムが参加しました。


【人】 空挺帆走 ティム

─ 回想・去年のある冬の日に ─


 ゆっっきだーーー!!!

[広がる銀世界を前に吐き出した大声と同じテンションで尻尾が動く。
 だってこれは仕方がない。雪が降ると駆け回りたくなるのだ。習性だ。いや嘘。そうでない人ももちろんたくさん居るんだけど。

 でも知っている。
 そこにいる幼馴染みだって、クールな顔しつつなんだかんだ走るのが、駆けるのが好きなのだ。だからいつも俺は誘う。]

(28) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 空挺帆走 ティム


 ハラフも!
 ほら〜〜〜走るぞお〜!!

[キャンキャン吠えながら走ったら、また仔犬みたいだと言われるんだろうけど。ハラフがいうそれには侮蔑の響きなんてない。]

 来年もさ、
 また一緒に走ろうな!

[子供みたいな約束だと言われるだろうか。
 でもだって楽しくて。]

(29) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 空挺帆走 ティム

[走るのがすきだ。
 雪がすきだ。
 幼馴染みもだいすきだ。

 あがったテンションのまんま、
 白銀にダイブすると顔回りの毛並みが雪まみれになる。

 ぶるぶるぶるっと顔を振って振り落とし、
 大きく笑って遠吠えをした。]*

(30) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 空挺帆走 ティム


  ── …… ──
 

(31) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 空挺帆走 ティム

*

[ 次のニュースです。
  本日夕方頃に二輪飛行艇と四輪飛行艇の衝突事故が起こりました。
  歩行者目掛け落ちていく空四(くうよん)に空二(くうに)が故意に衝突したと言うことです。
  歩行者は無傷、空四の運転手は軽傷、空二の運転手は重傷で意識不明。今のところ命に別状はないようで、回復を待ち事情を聞く方針です。
  空四の運転手は軽傷ですが中毒症状を起こしており、毒素の抜けきれていない違法チョコレートを食べていたとみられています。痙攣は収まり意識は回復しているようで、そちらは既に事情聴取が行われており、───…… …  ]

*

(32) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 空挺帆走 ティム

─ 11月のとある日・病室 ─


 うわ、雪だ。

[はらはらと舞い散る雪を眺めるために窓を開ける。
 ベッドに横たわっていても窓に手が届くのはいいな。こういう時便利だ。

 開くと冷たい空気が入り込んできて息が白くなった。]

 は〜〜〜… 間に合わなかったなー…。

[ベッド脇には両足分の義足と杖と車椅子。
 座ったまま尻尾はゆらゆら揺れていた。]

(33) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 空挺帆走 ティム


 なーハラフ。
 かわりに走ってきてくれよ。

[なんて冗談混じりに笑える程度には落ち込んでもいない。
 でもせめて、雪が降る前に自力でたてるようにはなりたかったな、とは思う。]

 今年の雪、早かったなぁ。

[来月だったら、立つくらいなら。間に合ったかもしれないのにな、と付け加えてまた笑った。]*

(34) 2019/11/01(Fri) 23時頃

R団 タカモトが参加しました。


【人】 R団 タカモト

[幕が上がる。
 カメラのシャッターが切られる。
 観客の視線が集まる。

 そこから「世界」が始まる。
 俺は別の誰かの「人生」を生きる。

 国を、時代を、時に次元すら飛び越えて。
 別の誰かの人生を生きる事に、
 無上の歓びを見出す生き物がいる]

(35) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

 

    [ 人はそれを「役者」と呼んだ。 ]

 

(36) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

―― 文化祭 ――

 おいおい、勘弁してくれよ……。
 このままじゃせっかくの舞台が中止になるぞ。

[今日は俺達の高校の文化祭。>>13
 なのに、主役のロミオは風邪で欠席だ。
 みんな口々にどよめいては落胆する。

 俺もジャージ姿で舞台裏に駆け付ける。
 さっきまで舞台を組む裏方作業をしてたんだ。
 埃と汗まみれで、お世辞にも綺麗とは言えない。
 これじゃあ普段のみかん畑の手伝いと変わらない。
 首元に巻いたタオルで汗を拭いつつ]

(37) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[ちら、と目が合った幼馴染のまどかに肩を竦め。
 泣き出しそうなジュリエット役の女の子。>>14
 
 困ったな、俺、そんなに仲良くない子だし――、
 あ、そういや仲良くしてたヤツいたじゃん。
 (ってきょろきょろ同級生を探して)
 って、いねええぇ!!
 こんな時に何やってんだよあのヘタレ!!

 なんて、俺が思ってる間にまどかの一声。>>16
 みんなの視線が俺に集まるのを感じた]

(38) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[みんなどこか納得しているような。
 ほっとしたような顔で口々に声をかけてくる]

 「そう言えば高本、台本の内容全部覚えてたな」

   「国語の朗読とかも上手いし、いけるいける!」

 「こんな時の代役だよなー。
  頼んだぞ!!監督!!よっ日本一!!」

[みんなここぞとばかり無責任にぐいぐいと。
 面倒くさい役を俺に押し付けてくる!
 んで、最終的に拍手喝采応援モードだ]

(39) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

  
 おいおいおいおい……、
 無責任だな、お前ら。

[俺ははぁとため息を吐きつつ。
 それでも、人の声援にはめっぽう弱い自覚はある]


 そこまで言うならやってやろうじゃねえか!


[ぐっとジャージを腕まくりしてガッツポーズ。
 みんなもいえーいと場が盛り上がる。
 先程の葬式みたいな空気もぱっと明るくなった。

 (だから、俺は内心でホッとしたんだ)]

(40) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[そうして俺は舞台が始まるまでの間。
 裏方仕事で埃と汗まみれの身なりを整えて、
 主役用の綺麗な衣装を着て。
 そうして、舞台袖に立った自分は――
 まあまあ見栄えのする貴族の青年っぽくも見える。

 (中身がみかん農家の息子とか、
  そういう野暮ったい情報はまあ置いておいて)

 「まあ気楽にやれよ!」「そーそー!」

 とか、相変わらず無責任に応援する同級生を脇におき。
 やんやと背中を押されて俺は人生で初めての舞台に立つ]

(41) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[かつん、かつん――、
 舞台袖から、舞台の上へ、

  (ねえ、約束よ光一郎――……)

 暗幕から、スポットライトの光の中へ、

  (あなたは役者になってはダメよ?)

 そうして俺は、「ロミオ」を生きる。

  (お母さんとの約束、覚えていてね)]

(42) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[舞踏会での運命の出会いから月夜のバルコニー。
 愛しのジュリエットの館へ忍び込む。


 「ああ、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?」

 
 愛しい貴女が苦しい胸の内を話すものだから、
 ”僕”はしばし物陰で君の麗しい囀りを聞いていよう]

(43) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[女性側の主役が必死に長台詞を歌い上げる見せ場。
 だがしかし、
 観客達の目は「ロミオ」の姿に奪われていた。

 切々と苦しい恋に若い身を妬かれながら、
 それでも愛を求めてやまない悲劇の麗しい青年に。

 ただ舞台にいる、それだけで。
 ロミオの周囲は美しい中世の貴族の庭園だった。
 ハリボテの舞台装置は全て本物の「世界」になる。

 (観客が息を呑む音が聞こえるよう。
  その呼吸すら「食べて」、役者は生きる)]

(44) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[ジュリエットが歌い終われば”僕”が応えよう。
 とんっと身を隠す物陰から君の目の前へ、

 (舞台中央に進む、観客の視線も自然と俺に)

 恭しく跪き、愛しい貴女へ愛を歌おう]


 ただ一言、僕を恋人と呼んでください。
 そうすれば新しく生まれ変わったも同然。
 今日からはもう、ロミオではなくなります。


[真摯に見つめれば君の頬は薔薇色に染まる。
 ――僕は微笑んでみせて。
 そうして、悲恋をひたむきに生きる青年になる]

(45) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[ そうして舞台が降りる頃。
 この日一番の観客達の拍手喝采が鳴り響くのだ。

 学生たちの初々しいカーテンコール。
 俺は主役として恭しく一礼をして、
 そうして晴れやかなロミオの顔で微笑むんだ。
 それだけで観客の視線が俺に集まるのを感じた。



     ――ああ、知ってる。この感覚を。
     これが「演じる」って事なんだろう?母さん]

(46) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[初めての舞台で演じたロミオから、
 俺の人生は変わっていった。

 文化祭の劇を見に来ていた監督とやらに気に入られ、
 あれよあれよと役者の道にのめり込み、
 様々な役をこなした、
 様々な「人生」を生きた。

 そうしてがむしゃらに誰かの人生を生きて、演じて、
 それから、それから――……ああ]

(47) 2019/11/01(Fri) 23時頃

【人】 R団 タカモト


 
 [ 次はどんなヤツの人生を食ってやろうか。
    生きてやろうか。
 

  気付けば、いつもそればかり考える私がいた。*]

(48) 2019/11/01(Fri) 23時頃

空挺帆走 ティムは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 23時半頃


空挺帆走 ティムは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 23時半頃


校庭番長 ヤマトが参加しました。


【人】 校庭番長 ヤマト

[窓の外は、糸雨が降っていた。]

(49) 2019/11/01(Fri) 23時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[この日のために仕立てられた服は
特有の匂いが鼻につく。

準備が整った会場には
たくさんの花が溢れていた。
――どれも、彼女が好きな花ばかり。

そう思えばやりきれなくて、
段取りの確認を求める業者をかわすと
会場を逃げるように後にする。

靴音が反響する廊下を抜け
外に出てネクタイをゆるめて息を吸う。

ようやく、今日最初の呼吸ができた気がした。]

(50) 2019/11/01(Fri) 23時半頃

R団 タカモトは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 23時半頃


【人】 校庭番長 ヤマト

[晩秋の雨を眺めながら
ポケットから携帯を取り出す。

通知のついているアプリは無視して
メールを起動する。

返信なんてあるわけない。
こっちから送ったのだって7年ぶりだった。
それなのに、落胆する俺がいた。

既読がつくか知るのが怖くて
あの頃のアドレスにメールを送った。

彼女は読んでくれただろうか。
……彼女は、本当に今日、来るのだろうか。]

(51) 2019/11/01(Fri) 23時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[一目でも会いたいと願った俺は、
あの頃と変わらず身勝手でどうしようもない。

夕陽の向こう側に消えたモノを
取り戻すことはできないと分かっているのに。]

 ……きっと、綺麗になったんだろうなぁ。

[時計がぎりぎりの時間を示すまで
俺は冷えた空気の中に佇み。

携帯の電源を落とすと
重い足取りで、息の詰まる空間へと、向かう。*]

(52) 2019/11/01(Fri) 23時半頃

R団 タカモトは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 23時半頃


【人】 七星拳 ナツミ

――回想:7年前・道場――

[油断は一瞬。

ひょいっと身をかがめてた相手に腕をとられ
こちらの勢いを利用して床にたたきつけられる。

首をあげて受け身をとってから
くるっとそのまま回転して立ち上がった。]

 わ〜〜 負けた!
 やっぱり上手くなったね〜!

[手合わせをしていた弟分は
ここ一年かそこらでメキメキ上達した。
成長中の身長もすごくうらやましい。

なお私は二年前から止まってるよ!]

(53) 2019/11/01(Fri) 23時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[今日は早いけどこのあたりでと言われて
道着から制服に着替えて道場を出れば
幼馴染の親友が待ってたので
嬉しくて笑顔で駆け寄った。]

 こころー! 見てた?
 大和強くなったね!

[こころと大和は、私の大事な幼馴染の姉弟だ。
こころはしっかり者だけど怖がりだし
大和は小さい頃から泣き虫だったし
私が二人を護ってあげるんだ!って
道場に通いだしてもう何年かたつ。

いつのまにか大和も通うようになって
最初は私の方が上手かったのにな〜!
と思うけど、弟分の成長は嬉しいのだ。]

(54) 2019/11/01(Fri) 23時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[夏の暑さはもう遠く
この時間なら外はもうかなり寒くって
私は待っていてくれた、こころの手を握る。]

 ほら〜やっぱり冷たいね。
 私と大和は動いてきたばかりだから
 あったかいだけかもしれないけど!

[近くにいた大和の手をぎゅっと握れば
私のよりあったかいぐらいだった。*]

(55) 2019/11/01(Fri) 23時半頃

校庭番長 ヤマトは、メモを貼った。

2019/11/01(Fri) 23時半頃


【人】 鷹の爪団 マドカ

[あたしによってロミオに推された高本は
舞台上でまさに「怪演」を魅せた。
目を奪われたのは、観客だけじゃないよ >>44
あたしだって、周りのみんなだって。
高本の演技に、釘付けだった。

もし台詞を忘れた時のために、あたし
舞台袖で台本持たされて待機してたけど
そんなの、ちっとも必要じゃなかった。

上手とか、そういうレベルじゃないんだ
舞台の上に居たのは「高本」なんかじゃない
あたしには、わかる。
それはまさしく「ロミオ」そのものだった。]

(56) 2019/11/02(Sat) 00時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[昔から、上手だったよね。
国語の朗読とか、弟妹に読んであげる絵本とか。

だからこのときのあたしは
怪演を魅せた高本を、推した自分が誇らしかったし
それから「監督」とやらに声を掛けられてたこと
本当にすごいな、って思ったんだ。

監督に声をかけられたせいで
大人の話があるとか、なんとか、で。
高本の文化祭二日目は丸つぶれになったらしいけど
その時のあたしは、それを気にもしなかったし

良かったね、高本。って。
幼馴染の背中をトン、と押した気に、なってた]

(57) 2019/11/02(Sat) 00時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[それが、高本の運命を変えちゃったなんて
あたしには、わかんなかったよ。

こんなに “私” まで、苦しむことになるなんて。]**
 

(58) 2019/11/02(Sat) 00時頃

超心理学会 ヒイラギが参加しました。


【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ もしもあの日、あの瞬間に帰れたら? ]


  夢の続き?

  へえ……どんな?
  
   
[ それは
 物語の冒頭を語るかのような口調だった。

 君がぽつぽつ呟く言葉に、
 うんうん、それで?と相槌をうつ。

 穏やかに、静かに。
 ここは観客席。
 今宵の舞台の主役は君だから。
 
 泣いてるのか、笑ってるのか
 ……さあ、俺には全くわからないけど。 ]

(59) 2019/11/02(Sat) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

 文武両道、成績優秀
 生徒からも先生からも信頼され

 貰ったラブレターは数知れず
 破いた果たし状も数知れず

 そりゃあ、かっけーよな
 嶺二クンさんは、さ。
 俺が女のコなら抱かれ……

(60) 2019/11/02(Sat) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 いや、それはちょっと考える。


[むん、とわざとらしく首をかしげて
空になったグラスの氷をカラカラリ。

噂の主は気持ち良さそうにソファで無防備な寝顔を晒してさ。

信用、信頼の証なんだろうな。
こうして大事なコと男を2人っきりにさせて。

馬鹿野郎の額をデコピンしてやろうかと思ったけど。


……してやんねー。


もうすこし、
もうすこしだけ、このまま、このまま――]

(61) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  そうだよな。
  嶺二のお陰で君に会えたようなモンなんだよな。


  ……マナ。


[ 長くて、さらさらした黒い髪は
 きっとこの日の為に伸ばしてきたのだろう。

 触れられるのは、俺じゃない。
 ―――酒の勢いでいっそ、って?

 残念。
 俺がさっき飲んだのはコーラだ。
 車の運転に飲酒はご法度っつー目の前でさ。

 こいつはほんとに。]

(62) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


  もうマナなんて呼べねーか。

    おめでとう。
      "義姉さん"


[ 俺の偉大なる兄貴の花嫁になる
 君は、俺の、俺にとっての―――


 気づかれてはならない感傷に封をして
 出来の悪い弟は、
 とても穏やかな笑みを君へと向けようか。

 そう、君が綺麗な白いドレスを着て
 奴の隣を歩く君を


 心から、祝福している、と。]

(63) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

── 8年後:もりさき食堂 ──

 はーい、三番テーブルさん、
 鮭定いっちょー

[私は、割烹着を着て動き回る
もりさき食堂の看板娘、といえば
まぁ。聞こえは良いんだけど、さ。 

25歳独身。彼氏居ない歴25年。
部屋着は臙脂色の高校ジャージで
化粧っ気はゼロ。やる気もゼロ。

高本家のみかんのおかげでお肌はつやつや
すきんけあ?なにそれ。

ちなみにご趣味は少女漫画とゲームです
本当にありがとうございます ]

(64) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[レトロっていうより古臭い田舎の食堂
常連さんたちばっかりのこのお店。
お父さんとお母さんが作る料理は
がっちり地元のおじさんとか高校生とか
胃袋を掴んでいるみたい。

店の片隅に置かれたちいさなテレビ
そこで映し出されているのは
毎日この時間は、ワイドショー。

今日はあんまり、見たくなかったな。

朝から「あの話題」でもちきりだったから]

(65) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[“お、この俳優サン、高本ンちの倅だろ
 たしか、まどかちゃん同級生だっけ”

─── ほら来た。絶対来ると思った。

週刊誌を発端に、朝の情報バラエティから
もちきりすぎる、この話題。

そうですよ、って常連さんに返して
鮭定食お待ちどおさまです。とんっ

画面に写った、見目麗しい高本の写真
時々田舎に帰ってくる度に、逢うけど、さ
こうして見るともう遠い世界の人みたいで。

隣に並ぶのは有名なアイドルの写真
こんな田舎には絶対に居ないタイプの美人

   ── 熱愛報道 だってさ。 ]

(66) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[もう、諦めてたよ
気持ちに気づいたときには遅かったし

高本がどんなに遠い世界の人になろうと
高本が誰とどんな人生を歩もうと
後押ししたからには、応援しようと思った

だからさ、こんなことじゃ
世の中理不尽だなんて嘆かないし
臙脂色ジャージで勝とうだなんて思わない
過去に戻りたいなんて、絶対、思わない。

向こうの世界に行ってしまった高本が
幸せに暮らしているのなら
私は、それで、良かった。]

(67) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[どんなに高本が「変わっても」
高本は、華やかな舞台の上で、
幸せな人生を送ってるんだと、思ってた。

    だけど、本当は ───

真実を、知るには
私と高本の距離は「今」あまりにも、遠い]**
 

(68) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ そう見えていたのならば
  そいつは大成功だ。

 君が考えてる事なんてほら、俺は気づきもしない ]


  ウィッス。
  俺の分まで幸せになれよな?

  じゃっ。
  旦那様によろしく。
  あんたの愛する弟君は無事帰りましたよってな。

[ 終演は終演らしく
 演者のような礼をして、

 これから愛を囁く扉をそっと閉じようか。
 別れが惜しくなるまえに。

 なのに、何だよ、なあ。]

(69) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

― 回想:7年前・道場 ―

[一瞬の隙を狙って腕を伸ばす。
変に手加減をするとかえって怪我をさせるから
勢いに乗せて床へとたたきつけた。>>53

軽快な動きで立ち上がった
まだ俺より少し上にある目線が、
明るいながら悔しげな視線を向けてくる。]

 毎日鍛えてるもんよ。
 もう菜摘には負けないからな!

[道場での鍛錬に加えて
中学では剣道部で3年間しごかれた。
ようやくそれが実ってきたと感じるのは
こんな風に菜摘に勝てるようになってきてからだ。

トータルではまだ負けてるんだけど。
絶対に追い抜いてやるんだと野望は続く。]

(70) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[道場の片付けを終えて外に出ると、
姉ちゃんと菜摘が楽しそうに喋っていた。>>54

道場に通う気はないくせに
1人だと暇なのかしょっちゅう俺を迎えに行く
という名目で菜摘に会いに来る。

学校でも毎日一緒だろうがと前に突っ込んだら
女子の会話は尽きないんだと一蹴された。]

 中で待ってりゃいいのに。

[冷たいと姉ちゃんの手を握って菜摘が騒ぐから、
呆れた声で言えばかわいくないとのお言葉をいただいた。

中学三年生の男子にかわいさを求めないでほしい。]

(71) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[二人が歩き出すのはいつになるやら。
女子の会話に口を挟まない出来た弟をしていると、
不意に菜摘に手を握られた。>>55]

 き、基礎体温の違いじゃね?
 筋肉がある方が体温高いって聞くし。

 姉ちゃん全然運動しないから。

[なんだと!と飛んでくる拳を避けようとして
つながれた手は一瞬で離れてしまった。]

(72) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ 続いた言葉に>>9
 それに応えるために、
 振り返るには、すこし間が空いた]


  なんだって?
  空から女の子が?
  やっべ助けにいかなきゃ!じゃな!


[ マナしってるか。
 そういうのは、愚問っていうんだ ]

(73) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[失言しなければもう少し長く。
そう思ったら俺の馬鹿野郎と脳内の俺が喚くけど
それができたらもっとガンガン行けてるっての。

俺ができた精一杯は
なつ姉と呼んでいたのを
初白星を切欠に菜摘と変えたことくらいである。

俺より柔らかかった手の代わりに
菜摘の鞄を取り上げて道場の敷地を出て。]

 いいから早く帰ろうぜ。
 俺、腹減った!

[あのまま手をつないでいたら
掌どころか顔まで熱くなっていただろうな。]

(74) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[荷物を持つのは家まで送るっていう
いつもの意思表示でもある。
時間も遅いし。近所だし。こっちは姉弟で一緒だし。

並べ立てる口実は
もう少しだけ一緒にいたいっていう
女々しい本心の隠れ蓑だ。

もっとも、一緒に帰ったところで
菜摘の会話の8割は姉ちゃんとだけど。
今だって出来たばかりのショッピングモールに
明日出かけるんだと姉ちゃんが楽しげに話してる。

これについては俺は事前に聞かされていて、
菜摘を誘って行けと背中を叩かれているんだが。

さらっとできたらもっと以下略*]

(75) 2019/11/02(Sat) 00時半頃

測量座 ハラフが参加しました。


【人】 測量座 ハラフ

― 回想・去年の冬の日 ―

[雪面の照り返しの眩さに目を細めながら、吹きつける凍て風にぶるりと身を震わせる。しんしんと降る雪が鼻先に積もっては、熱に負けて溶け、一方で、手袋に降る雪のひとひらを見れば、その形をしばし留めて結晶を作っていた。

 やがて形を失せたそれから視線を上げ、一面の銀世界を見やる。雪だった滴が視界のグラスを多少遮れど、春には緑の広がる野原が冬に白一色に埋め尽くされる光景は美しい。すう、と冷えた空気をいっぱいに吸った。肺がぎゅっと冷える。それをゆっくりを吐き出せば、気分もすっきりと晴れ――]

 ……朝っぱらから大声出すな。

[ひやりとした空気はぬるい溜息になって長く吐き出された。
 キャンキャンと吠える大声に対し、憂鬱げに返した台詞にもどこ吹く風だ。あっちが空にぷかぷか浮かぶ真っ白い雲の高さなら、こっちは膝下十五センチぐらい低さで、声調から見るテンション差は歴然な癖にこいつはてんで気にしない。
 まあ、気にするやつでもないのは知っているのだが。そういうやつだ。長年一緒にいたらそれぐらい分かるし、諦めだってついている]

(76) 2019/11/02(Sat) 01時頃

【人】 測量座 ハラフ

[そもそも、夜が明け、太陽が昇って間もない朝イチで、「雪が積もった!!!!」と叩き起こされて、流石に早すぎるだろうがと文句をこぼしながらも、その誘いを断りきれずに素直に連れてこられた辺りで、この幼馴染みには妙に負けがちだ]

 だからな。
 仔犬か??

[けたたましく吠えながらそこらを夢中で駆け回る、なんてのは仔犬の遊びだ。久々の積雪に童心に返って遊ぶと言えばまだ響きはいいが、あいにくこいつは普段の言動から仔犬っぽい。
 グルーミング離れもできていない。流石にそろそろ卒業させた方がいいと思っているが上手くいかない。
 どうして……思わず他所に逸れた思考も、吠声が微妙に遠のいたのに気付けば]

 ティム、おまえどこまで行く気だ!

[ハチャメチャにテンションが上がってしまったのだろう、あっという間に離れていった。だめだ、放っておけばどこまで行くか分からんぞこれは。はあ、ともう一度息をつくと、その背を追って走る]

(77) 2019/11/02(Sat) 01時頃

【人】 測量座 ハラフ

[みしっ、みしっ、ぎゅ、みしっ。

 新雪を喜色で冒した足跡に、重ねて踏みしめて道を辿れば、やがて雪まみれになった幼馴染みを発見する。自分から突っ込んだのか転んだのか。ツートンカラーの割合を常より白に寄せた顔は、ぶるぶるっと振れば元通り。
 夢中で追いかけてきたこちらも鼻に積もった分をぶるりと払う。はあっ、と息を吐けば、存分に駆け走った心地良い疲れがある。勿論、それを素直に伝えはしないのだが]

 ……まあ、仕方ないな。
 来年も積もったら来るか。

[放っといたらどこに行くか分からないからな。
 ずれた眼鏡を掛け直しながら横目に伺えば、ご機嫌になって笑う幼馴染みの姿がある。ふっと口元を緩めて笑った。

 どうせ、また強引に連れてこられる。
 それを俺は、いつも断らない]*

(78) 2019/11/02(Sat) 01時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[大和の冗談にこころが拳を振り上げる。
なんだかんだ言っていっつも仲良しで
特に大和には反抗期なんてないみたい。

年頃なのに二つ上のお姉ちゃんと
ついでに私と並んで歩くのを嫌がらないって
本当にいい子だなあ〜。

いつの間にかなつ姉じゃなくて
菜摘って呼ばれるようになったのは
ちょっと だいぶ 寂しいけれど
ほんとの姉でもないし、しょうがないね。]

(79) 2019/11/02(Sat) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ あの日あの時あの場所で君に会えなかったら、って
 
 もしもいつも通りにバスが来てたら
 出会えなかったとか

 もしも
 

 いろんな歌手が歌うように


 「もしも」はああ見えて「必然」なんだ
 だからそんな「もしも」は



 …………期待をして、苦しいのは。

 もしもに該当できない奴のifは
 入れ過ぎた砂糖みたいに溶けやしないものだから。]

(80) 2019/11/02(Sat) 01時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[そんなこと考えて二人の様子を見ていたら
今日もあっさり鞄を奪われる。>>74]

 あっ、ちょ、大丈夫だってばー!
 私だって鍛えてるんだからね!

[二つも年下に鞄を持たせるとか
これはパワハラというやつでは?

もちろん私が頼んだことなんてないのに
最近は大和に荷物をとられてしまうんだ。]

 も〜〜、自分で持つって言ってるのに。
 大和だってこころだって疲れてるんだから
 まっすぐ帰っていいんだよー?

[私がそう言うのもいつものことで
大和は聞いてない風に見えるし
こころはいいからいいから、と
こっちもやっぱり聞きいれてはくれない。]

(81) 2019/11/02(Sat) 01時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[でもでも、だいすきな二人と一緒に
ちょっとでも長くいられるのは嬉しいから。

私はいつものように二人の優しさに甘えて
こころの隣に並んでいつも通りの雑談をする。

そう、いつも通り。
こころがぽろっと言った言葉の
正しい意味を私が理解するまでは。>>75]

 ……え、ショッピングモール?
 そこって先月オープンしたやつだよね?

[そこに行く? 私とじゃなくて?
私とでも友達の誰かとでもなくて?
一人でも大和とでも家族とでもなくて?

ぐるぐる聞きたいことが頭の中で巡って
思わず足を止めてしまう。]

(82) 2019/11/02(Sat) 01時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[先月郊外にオープンしたショッピングモールは
いまオープン記念セールをしていて
私はこころを誘って一緒にいこうかなって
考えていたところだったの。

約束なんてしていないし
私が勝手に思っていただけなんだけど。
新しくできるって話を聞いた時に
二人で一緒に行こうねって
その場で盛り上がっただけだったし。

でもこころは私じゃなくて
別の――ともだち、じゃない人と
一緒に行く予定を立ててたんだと知ったら]

 あ、ううん。びっくりして。
 そっかー、デートかぁ。

[違うって言われても
似たような何かってのはわかるよ。]

(83) 2019/11/02(Sat) 01時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[電話が来たって言いながら
ちょっと離れて話している背中を見つつ
好きな人がいることも知らなかったなぁ、なんて
ぼんやり思って、鼻の奥がツンとした。

幼馴染で親友だけと
全部知っているわけじゃないんだね。]

 ……デート、いいなぁ。

[何を、誰への羨みかもよくわからず
ただそうとだけ口に出して
私は足元の小石を蹴った。**]

(84) 2019/11/02(Sat) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ




  ―――おやすみ、義姉さん。



[ ―――もしも。
 あの瞬間に戻れたのなら、

 俺はどうするんだろうな。




『if』が隔てる扉は閉じられる。
 それが、必然だと言い聞かせるように**]

(85) 2019/11/02(Sat) 01時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2019/11/02(Sat) 01時半頃


【人】 校庭番長 ヤマト

[反抗期は恋の前に無力だった。

そして好きな人を姉に知られている弟は
生まれたての子犬みたいな存在だ。

つまりはおもちゃ同然である。

それでも邪魔をするでもなく、むしろ
応援してくれるのはありがたがるべきなのか?

……道場の帰りも本当は2人で帰りたい。
でも、間がもたないのも分かってて。
姉ちゃんがいるのはありがたかったりも、する。

荷物を取り返そうとする菜摘を
それとなく止めてくれたりもするし。>>81

結構な無茶を振ってもくるけど。]

(86) 2019/11/02(Sat) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[記念セール中のショッピングモールは
きっとすごい人だろう。
示し合わせて合流しなければ
きっと知り合いがいても気付けないくらいに。

だから姉ちゃんは俺に菜摘を誘えって唆してきた。
自分は別の人と行くことにするからと。

本当にそんな奴がいるのかと聞いたら、
私だっていいなと思う人のひとりやふたり……と
左側に視線を寄せて返してくる。
嘘吐く時の癖ってなかなか直らないのな。

一緒に行こうって話していたなら>>83
そっちを優先させてくれと
さすがに申し訳なさが先に来るんだけど。

どうしても1人で買いに行きたいものがあるって
内容を教えられたら乗るしかなかった。]

(87) 2019/11/02(Sat) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[――でも彼氏候補とってのは
さすがに盛りすぎじゃないの、姉ちゃん。

菜摘が俺に初めて菜摘呼びされた時みたいな
顔のまま固まってんだけど。>>82
あの時は嫌われたと思った菜摘の誤解を
とくのにだいぶ苦労したっけなぁ。

今回も菜摘はデートと信じ込んだらしい。
姉ちゃんが意図的にしているとはいえ
テンションが低くなった様子を見ると胸が痛んだ。

楽しみにしていた2人の時間を奪ったようで。
これで本当によかったんだろうか。

俺が、誘っても、菜摘は楽しくないんじゃ?]

(88) 2019/11/02(Sat) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[電話の着信音で我に返る。

たぶん家からの電話に出ながら
少し離れていく姉ちゃんと視線が合った。

菜摘には見えない角度から
今だ行けって指で催促してくるな!
俺は今、繊細な心を痛めながら悩んでいるんだ!

けど、菜摘の口から
羨むような声を聞いてしまったから、>>84]

(89) 2019/11/02(Sat) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 菜摘、俺とデートしよう。

(90) 2019/11/02(Sat) 02時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 ――、っと、だな!
 今のは言葉のあやっていうか、

  菜摘がいいなぁなんて言うから!!

[口から出た言葉は戻らない。
慌てふためき忙しなく視線を動かしながら
緊張で拳を握り締める。

まだ早鐘みたいな心臓の音は治まってないけど
視線はなんとか菜摘に合わせて、]

 俺も、ジャケットとか、新しいのほしいんだけど
 あんだけ広いとよく分かんなくてさ。

 菜摘も行きたいならちょうどいいかなって。

[言い訳みたいな誘い文句。格好つかねぇなぁ。**]

(91) 2019/11/02(Sat) 02時頃

【人】 測量座 ハラフ


 [それは、たった一件だった]
 

(92) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 測量座 ハラフ

[急な早退があり、仕事に穴が空いた。
 本来、社内全体の飛行艇の航路確認、配送業務の割り当て等の運行管理を任されているが、幸い最低限すべきことは済ませていた。残りは穴埋めの手伝いをしながらこなせばいいだろう。

 繁忙期でもない。手の空いた同僚も時折応援に駆けつけてくれれば、人不足と多少の不慣れからの忙しなさはあれ、特に問題も起こらず、受付業務は恙なく進んだ]

(93) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 測量座 ハラフ

[それに気付いたのは夕暮れも近付いた頃。

 発見したのは、今日が必着日だと記されている荷物だった。ぎりと歯を噛む。これは今朝までに気付くべきものだったのに。
 見落とした原因は明らかに自分だった、手伝いにかまけて本来の業務の確認を怠った結果だ。

 だが届けるにも業務の割り当ては既に終わっている。対応出来る人がいない。ならば俺が――と言いたくとも、この届け先、この時間。飛行艇でなければ到底間に合うまい。陸四免許しか持たない自分には不可能だった。
 どうすべきか。業務外の仕事になるが、無理を押して誰かに頼むか、いや、しかし]

(94) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 測量座 ハラフ

[そんな矢先だ。幼馴染みが配達から帰ってきたのは。
 どうしたと声をかけられ、渋い表情で自分のミスと事情を説明すれば、ひどくあっさりとその荷を抱えてしまった。もう一件増えるぐらい平気だと、いつもの明るい笑みで引き受けてくれた。

 申し訳なくもあったが、何より安堵した。
 ティムならば大丈夫。そんな安心感があったから]

 悪いな、助かった。今度埋め合わせはする。
 それに夜はおまえが好きなの作るから。

[そう告げるとまた楽しげに笑って、ティムは再び愛車の空二へと戻っていった]

(95) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 測量座 ハラフ


 [だから、受け入れられなかった]
 

(96) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 測量座 ハラフ

[管理室で自動監視システムを走らせるモニタが、一つの登録機体に異常接近する飛行艇の応答信号を拾って喚いてることも。衝突回避を指示してもみるみる距離が詰まっていくことも。接近した飛空艇と共に、見覚えのある機体の位置信号が完全に停止したことも。何度も何度も通信を試みても一切の応答が無かったことも。
 何も、何も、何も受け入れられなくて、ただ、ただ、]

 うそだ、うそだ、

[何が起こったかなんて考えたくもなくて、否定をして、有り得ないと繰り返して、だが巡る思考はどのような事故が発生したかを鮮明に想像させてしまう、応答信号は空四だ、彼が乗ってるのは空二、衝突すればどうなるかなど、そんなまさか、違う、何故、どうして、なんでティムが――]

(97) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 測量座 ハラフ


 ……俺の、

[たった、
 たった、一件だった。
 ミスは、ただそれだけだったのに]*

(98) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 測量座 ハラフ

― 11月・病室 ―

[ゆるく暖房がかかり、暖かみのあるベージュの色調が施された部屋にいるのは、二人だった。
 ベッドに横たわるティムが手を伸ばし、がら、と窓を滑らせる音に耳をひくりと震わせる。硬い椅子に座りながら、幼馴染み越しに窓を眺めていれば、一気にひやりとした風が毛を撫でる]

 もう、そんな時期か……

[椅子から立ち上がり、窓へと歩み寄ってみれば、疎ら降る雪は地に溶けていく。雪に似て、吐き出した声も常より弱く、平静を装いながらも語尾がかき消えた]

(99) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 測量座 ハラフ

[“間に合わなかった”のが何を指すかを理解すれば、声も詰まる。
 窓を眺める。雪を見つめる。だが意図して視界から省こうとしても、その端にちらと見えるものは意識を瞬く間に侵食した。

 両足の義足、杖、車椅子。
 あの日の衝突事故より、彼の相棒は二輪飛行艇ではなくなった。足を失っては空二に乗れはしない。もう二度と空を駆けることはかなわない。

 空だけでなく、地も。事故から半年近くが経過して、未だに自力で立つことすら難儀する彼では、走るのはまだ先のこと。高く吠えて走り回るのが何より楽しいのだと言わんばかり、幼く笑うティムを見る日は、まだ遠く]

 ……代わりじゃ、意味がないだろう。

[冗談交じりの笑って告げる彼に吐き出せたのは、それがやっと。
 瞬く間に小さくなるその背を追いかけてひっ捕まえる――そんな、仔犬じみた遊びに興じる時間が、どれほど貴重だったのか。

 知らなかった、知るわけがなかった、そんなもの。来年の約束が叶わないなんて思ってもいなかった。当然のように果たすつもりでいた。
 だが、彼の足は失われた。飛空艇の運転手の立場も、配達員という職も]

(100) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 測量座 ハラフ

[――奪ったのは、自分だ。

 吸い込んだ息は、病室と外気の混ざったぬるい温度のくせ、じくじくと喉を胸を刺していく。
 例えそれが、中毒患者の起こした事故が原因でも。その現場でのティムの判断の結果としても。そもそも彼に荷を頼まなければ、起こらなかった筈の事故だった]

(101) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 測量座 ハラフ

[窓から手を伸ばし、雪を手に受ける。一瞬の内に淡く溶け落ちた]

 粉雪だ。
 ……まだ、積もらない。

[息が白むとは気温はまだ高い。積もるのは更に冷え込んでからだ。
 だから。だから、まだ間に合うだろうと。ぽつりこぼした声は、粉雪の如く温い空気に消えていった]*

(102) 2019/11/02(Sat) 05時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  ……君、嶺二くんの事好きだったの?


[眸を真ん丸くしながら尋ねてみる。>>60
 だったら私、悪いことしたかな。
 考えるんだって。真剣だね。それはそうか。
 同性で……
 ―――兄弟だもんね。
 
 そんな思考は、カランカラン。
 氷が重なる音に奪われる。]
  

(103) 2019/11/02(Sat) 11時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ ……マナの方が、いいな。 ]
 

(104) 2019/11/02(Sat) 11時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  ……君にお義姉さんって言われるの
  なんだか変な感じ。


[ そんなこと、言えないから。
  実際に口にできた抵抗は、これくらい。 ]
 

(105) 2019/11/02(Sat) 11時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 君を見送るために、玄関に向かう途中。
  さらり。
  伸ばしに伸ばした黒髪が揺れる。

  ……思い切ってばっさりと。
  ショートカットにしようかなって
  思ったこともあったけど。

  美容師さんにせっかくの綺麗なストレートなのに
  勿体ないですねって言われて。
  整えるだけで終わってしまったことを思い出す。

  そういうことが、私にはとても多い。]
 

(106) 2019/11/02(Sat) 11時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  私が幸せになるのは、私の分だけだよ。
  うん、そうだね。
  嶺二くんはいい人だから。


[きっと、私は幸せになれると思うよ。
 少しずつ間隔を狭めていくドアの隙間を
 ぼんやりと見送りながら。]


   空から女の子?
   それは大変だね。

   助けてあげてね、男の子。
 
 

(107) 2019/11/02(Sat) 11時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[扉は閉じられる。>>85
 正義のヒーローは困っている誰かの元へ。

 "お義姉さん"に応える言葉を。
 私は未だに見つけられないまま。

 それでも現実は、そんな私を待ってはくれない。]
 

(108) 2019/11/02(Sat) 11時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 中学校の時。
  ふさぎこんでいた私を生徒会に引っ張って。
  私が余計なことを考えずに済むように
  仕事漬けにしてくれたのは嶺二くん。

  進学に戸惑っていた私に。
  願書まで取り寄せて、
  同じところに来いよと誘ってくれたのは嶺二くん。

  高校二年生の文化祭。
  こんな私に告白してくれたのは嶺二くん。

  大学を卒業したら、そのまま結婚しようって。
  プロポーズしてくれたのは嶺二くん。]
 

(109) 2019/11/02(Sat) 11時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 私はその全てに頷いて。
  明日がきたら、私は嶺二くんのお嫁さんになり。




  君の、お義姉さんになる。]
 

(110) 2019/11/02(Sat) 11時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ それはもう決まっていることで。
  今更覆らないこと。

  正義の味方はもう行ってしまったかな。
  困っている人は、
  一分一秒だって待ってくれないしね。
  とっくに車に乗って走り去っていったかも。]


          ……本当はね。
          あの高校二年生の文化祭。
  
 

(111) 2019/11/02(Sat) 11時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  私も、告白するつもりだったんだよ。


[だから扉越しに、
 さようならの代わりに告げた言葉は。
 私の独り言でしか、なかったかもしれない。]**
 

(112) 2019/11/02(Sat) 11時頃

綿津見教会 マナは、メモを貼った。

2019/11/02(Sat) 11時半頃


【人】 R団 タカモト

―― 回想・文化祭の劇の後 ――
[劇の後で声をかけてくれたのは監督さんだった。>>57
 かつて俺の母さんと女優をしてたらしい監督さん。
 芸名をパピヨンと言う、謎めいた女の人だった。
 今では自分の劇団も持っているという演劇界では有名な人らしい。

 
 「アナタ、役者になる気はない?
  私ならアナタを最高の役者にしてあげられるわ」


 そう言われ、引き込まれる舞台の世界。
 その楽しさを既に知っている俺には、
 監督の言葉は全てが魅力的に思えたんだ]

(113) 2019/11/02(Sat) 17時半頃

【人】 R団 タカモト

[ それはきっと、蝶の羽ばたき。>>#0
 
 どこかで聞いた 声。>>11
 どこかで聞いた 音。>>42

 もしも あの日
 俺と蝶々監督が出会わなければ。
         終わる
 これは「世界」が始まる前の、前奏曲 ]

(114) 2019/11/02(Sat) 17時半頃

【人】 R団 タカモト

[文化祭二日目は監督と一緒に都会の劇団の話をして。
 

 「そういえば、アナタ。
  芸名は何にするか決めていて?」


 そう言われて、俺は首を傾げて悩みつつ。
 母さんの芸名が「月子」だったと思い出したものだから]

 
 うぅーん……なら、
 「鷹本星一郎(たかもと せいいちろう)」にします。
 月は星の子。母さんの子って意味で、
 鷹はー……なんとなくかっこよさそうだから!


[そう言って、俺の芸名を決めて。
 年相応の笑みで監督と笑い合った懐かしいあの日。*]

(115) 2019/11/02(Sat) 17時半頃

【人】 R団 タカモト

―― 回想・高校卒業時、上京する駅のホーム ――
[監督とはそれから、学校の合間に何度か会って。
 休みの日とかは都会の劇団に連れてってくれたりして、
 忙しい日々を送ってた。

 幼馴染のまどかも背中を押してくれてさ。
 俺はその応援に応えるように勉強に芝居に頑張った。
 そして、高校を卒業後。

 都会に上京して役者を目指すべく俺は駅のホームに立っていた。
 見送ってくれる家族達、学校の友達。
 それから、幼馴染のまどか]


 それじゃあな、行ってくる。
 帰ってくる頃には立派な役者になってるからな!


[俺は晴れやかに見送りに来てくれた人々に手を振った。
 ひらり、どこからか風に吹かれ、桜の花弁一枚]

(116) 2019/11/02(Sat) 17時半頃

【人】 R団 タカモト

[花の行方を追えば蝶の羽ばたきのよう。
 ひらりひらりと華麗に舞っては、
 陽光の中にまばゆく溶けて空へと昇る。

 それを目で追って眩し気に目を細めながら、
 ちまっこいまどかに目線を下ろして笑って]


 また帰ってきたら食堂の飯食わせてくれよ?
 監督と都会で色んな美味い飯食ってきたけどさ、
 俺はやっぱりまどかん家の飯が一番好きだな!


[遠くの夢を追い続けても、
 いつも目線を下げれば幼馴染のまどかがいる。
 それが俺にはとても安心できる事だった]

(117) 2019/11/02(Sat) 17時半頃

【人】 R団 タカモト

[だから別れ際。
 ぐりぐりぐりっとまどかの頭を思いっきり撫でて]


 あと、最後くらい「こーちゃん」って呼べよ。
 なんでいっつも俺だけ名字呼びなんだよ!


[子供の頃にはよく呼んでくれた呼び方をねだる。
 なんで名字呼びなのか?
 中学の頃からか?
 よく分からん、分からんから流していたが。

 ”最後”くらいって。
 俺はまどかにそう言って――、
 結果はどうあれ、それから電車に乗って都会に旅立っていった。*]

(118) 2019/11/02(Sat) 17時半頃

【人】 R団 タカモト

―― 文化祭の劇から8年後 ――
[それからの俺は監督の下で様々な芝居をした。
 舞台での劇。
 映画での撮影。
 ドラマへの出演。
 とにかくずっと芝居に明け暮れる日々を送った。

  ある時は義姉に想いを寄せる切ない男を。>>63

 ある時は両脚を失ってなお快活さを失わない。
 そんな初雪のようにキラキラした青年を、>>33

  またある時は威勢の良い道場の少年。>>74
  初々しく不器用で少し照れ屋な可愛い子。

 くるくるくる。
 目まぐるしく変わる口調と人格]

(119) 2019/11/02(Sat) 18時半頃

【人】 R団 タカモト

[きっと故郷の食堂の小さなテレビにも映るだろう。>>65
 俺の活躍が。
 それと、俺の熱愛報道とかも。>>66


 ――スタッフが運転する車に揺られての移動中。
 端末のネットニュースで確認して苦笑い]


 こりゃ、帰ったら色々絞られそうだな。
 親父とか、同級生とか、まどかとか。


[故郷に帰る道中の景色を見てため息。
 窓の外の景色はあの頃から変わらない。
 見事に田んぼと山ばっかりの風景だった]

(120) 2019/11/02(Sat) 18時半頃

【人】 R団 タカモト

[熱愛報道のあった相手は以前のドラマの共演者。

【異世界転生した獣医がもふもふ相手に無双する話】
 ――で、主人公の医者役の俺の助手だった子。

 すごい美人で可愛かった。
 あと、獣耳ナース姿がよく似合ってて――、
 ああ、もちろん獣耳ナース姿だけで選んだわけじゃなく。
 ちゃんと内面も見て付き合ってるとももちろん!


 ――って、俺は誰に言い訳をしてるんだ?


 自分につっこみを入れつつ。
 故郷に戻る理由を改めて整理していく]

(121) 2019/11/02(Sat) 18時半頃

【人】 R団 タカモト

[これは映画の撮影の為。
 今回の「舞台」は冴えない片田舎。

 そこに元殺し屋のオネエが出戻ってくる所から話が始まる。
 オネエは裏稼業を上手く隠しつつ、
 冴えない片田舎の食堂を切り盛りしようと奮闘していく。

 温かな地元の住民達。
 個性豊かな裏稼業の知り合い達。
 ちょっと変わったドタバタハートフルコメディ。


        主役のオネエはもちろんこのアタシ!
        キャシー(本名:元蔵)ちゃんよぉー♪]

(122) 2019/11/02(Sat) 18時半頃

【人】 R団 タカモト

[ぽんっと手を打ち合わせ、目を閉じて。
 

 ――……、
 目を開く頃には”俺”はいない。
 明るく気さくな”キャシー”がいるだけだ]

(123) 2019/11/02(Sat) 18時半頃

【人】 R団 タカモト

[ざあっと車を停めて少数のスタッフを引き連れ現地の確認。
 歓迎してくれる住人達への挨拶と、
 撮影時の協力の依頼諸々、

 がんばってと、応援している、と。
 昔から変わらず応援してくれる人々の声援を受けて。
 気付けばお菓子や野菜や果物をいっぱいもらった。
 ――持ちきれない分はスタッフに持っていてもらおう]


 やだぁ、こんなに食べきれないわぁー。
 でもありがと! お仕事頑張るわね!


[手を振るファンににっこりウィンク!
 そうして歩いた後、ふらっと目指した先は――]

(124) 2019/11/02(Sat) 18時半頃

【人】 R団 タカモト

―― もりさき食堂 ――


 ハァーイ! まどかちゃんおひさー♪
 アタシ帰ってきちゃった☆


[威勢よく食堂の扉を開けて。
 きらっきらの笑顔をまどかちゃんにプレゼント!

 今日のアタシはスゴイのよ!
 ツヤツヤの青いスーツに目元に青のアイシャドウ。
 クールな大人のオ・ン・ナって感じ?
 うふふって楽し気に笑って見せて。
 化粧っ化ゼロな幼馴染に彩をフォーユー]

(125) 2019/11/02(Sat) 18時半頃

【人】 R団 タカモト

[それからスタッフを適当に椅子に座らせて。
 まどかちゃんをにこにこ見つめて]


 ねーえー元気してた?
 ここは相変わらずって感じねぇー。
 パっとしないし、カフェでも開いたら?

 ほら、流行ってるみたいよ。
 タピオカドリンク!
 ……なぁーんちゃって、うふふ♪


[慣れた手つきでスタッフと自分用のお冷を注ぎながら。
 アタシはそんな他愛ない話を、
 懐かしい幼馴染としてみるの。**]

(126) 2019/11/02(Sat) 18時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[文化祭二日目は、
高本は「謎の女の人」に連れられてった
割と、話題持ちきりだったんだよ?
高本が熟女を誑か…… ううん、けほん。

その後も何度かじゅくzy 監督さんが
学校に来るたびに、みんなで噂してた
あの人だれなんだろうね、って

あたしは高本に聞けてたかな
あの人が監督さんだってこと。
知ってても知らなくても、あたしは、
さあ、知らないよって、同級生に返して。]

(127) 2019/11/02(Sat) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[高校三年の秋から冬は、
あっという間に過ぎていったよ。
こんなど田舎から通える大学なんて
本当に数少ないから
受験組はみんな上京に向けて準備を始めた

あたしは家業を継ぐ、という名の無職
そのうちやりたいことも見つかるかなって
そんな感じで、過ごしてた

あたしも、友達も、高本も。
それぞれの道を歩き始めた高校三年生。]

(128) 2019/11/02(Sat) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[高本は、都会の劇団に行くみたい。
休みの日はめったに会えなくなった。

というか「居なかった」が正しいかな。

あたしと高本の家は隣同士で、
昼から晩まで忙しい両親だったから
家の手伝いしなくても良い時間はだいたい
あたしの部屋でごろごろしてるか
高本の家に入り浸ってるかどっちかの毎日

高本の家はきょうだいが多かったから
高本のお姉さんと少女漫画を貸し借りしたり
高本の弟や妹とシャボン玉作って遊んだり
そんな光景の片隅に、
高本がいて、あたしがいて。

そんな当たり前の毎日から、
ある日を境に、高本だけが居なくなった]

(129) 2019/11/02(Sat) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[上京する駅のホーム。
これが、高本と過ごす、最後の日。
立派な役者になってるからな!と
晴れやかに手を振る高本に、>>116
あたしも、ちいさく手を振った。


      ひらり ひらり
      舞いおちる桜の花弁  ]

(130) 2019/11/02(Sat) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[どうしてかな ふと寂しくなった

花の行方を追えば蝶の羽ばたきのよう。
ひらりひらりと華麗に舞っては、
陽光の中にまばゆく溶けて空へと昇る>>117


   このまま
   高本が、消えちゃうみたいで。

   もう、
   高本に、会えなくなるみたいで。


   ──── あたしの、 ]

(131) 2019/11/02(Sat) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 

[ あたしの、大好きな、高本。 ]

 

(132) 2019/11/02(Sat) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[幼い頃はずっと「こーちゃん」って呼んでた
あたしとこーちゃんが隣同士の家なのは、
世間の狭すぎるど田舎の話だ、
みーんな知ってることだった

みかん農家のこーちゃんと
もりさき食堂のまどか

中学になって、それを茶化す男子がいた
まどかって、高本のこと好きなんだろー?
こーちゃん、っていまも呼んでるんでしょー?
どこの学校でもきっとよくある話。

だけど、その頃からかな
あたしが、高本って呼ぶようになったのは。]

(133) 2019/11/02(Sat) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[ きっと恥ずかしかったんだ。
  あたしが高本を好きだってこと
  心の奥で、自分にも隠してきた本心を
  どこか、見透かされてしまったようで ]
 

(134) 2019/11/02(Sat) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 

  「 高本は、高本だよ 」

 

(135) 2019/11/02(Sat) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[ぐりぐりっと撫でられた頭>>118
高本は高本だよ、って理屈を押し付けて
あたしは、その時も高本のこと、
こーちゃんって呼べなかった。

    ……最後なんて、言わないでよ

伝えたい気持ちは隠したままで
あたしは「またね」って高本に告げる
必ず、必ず戻ってきてよ。

      約束だよ、高本。 ]*

(136) 2019/11/02(Sat) 19時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

── そして現在 ──

[丁度お客さんもまばらになった午後
カウンターでスマホアプリをぽちぽちと
さ、サボってるわけじゃないの、
ただ周回してるだけなのあとごふん、

 “いらっしゃいませー”

お母さんの声でスマホをたん、っと置いて
営業スマイル作って、いらっしゃいま、 ]

  …… 高本?

[どっからどう見ても高本の筈だ >>125
でも、どっからどう見ても高本じゃない
何を言っているのか分からないと思うが。 ]

(137) 2019/11/02(Sat) 20時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[どこの洋品店覗いたら
そんな艶々の青いスーツあるの?ってくらい
見たこともないド派手な衣装と
高本の綺麗な目元を彩ったド派手な青

タピオカはさすがに聞いたことある
高速のサービスエリアのカフェで飲めるらしいと
私らのなかではもちきりだ

ただし高速にわざわざ乗らないから断念だ。
家でわらび餅食おう

それにしても「今回」の高本は
なんだか、口調がやたら、変わってない???]

(138) 2019/11/02(Sat) 20時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[高本の「変化」は今日に限ったことじゃない
それはきっと、いままでもそうだった ?]
 

(139) 2019/11/02(Sat) 20時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
  おかえり、高本。
  今日はやたら上機嫌だね。

  ……………何にする?
  この時間にご飯?

  あ、いらっしゃいませ、

[熱愛報道のことは、触れなかった。

スタッフさんと思しき、
洗練された都会の雰囲気のひとたちには
ぺこりと頭を下げたけど

─── 割烹着の自分が、
なんだか突然、惨めなような、そんな。]*

(140) 2019/11/02(Sat) 20時頃

【人】 七星拳 ナツミ

――回想:7年前・帰路――

[「デート」が羨ましかったのか
単に親友をとられたような気がして拗ねたのか
永遠に答えはでないままだ。

隣からポンッと飛び出てきた言葉に>>90
私は目を丸くする。

デートとな? 大和が? 私と?]

 ――あ、なんだぁ、もう。
 びっくりしちゃったじゃーん。

[違うんだと言いたげに慌てた大和に>>91
わかってるよ〜と私は笑う。

うっかり釣られちゃったのかな。
それとも、実は気を使ってくれたのかな。
優しい子に育って姉その2は嬉しいなあ。]

(141) 2019/11/02(Sat) 21時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[なーんてね、と言われても良かったけど
どうやら大和は本当に買い物に行きたいみたい。

大和から誘ってくれるのは久しぶりで
嬉しくってにこにこしちゃう。]

 うんうん、いいよいいよ〜。
 私もコートとかみたいし!
 大和と二人で出かけるなんて
 すっっっっっごい久しぶりじゃない?

[前にこころの誕生日のサプライズ相談とか
そんなことをやっていた以来な気もする。

何より、大和から誘ってくれたのが嬉しいな。
私が誘ってもなかなか予定が合わなかったり
一緒に遊ぶこと減っちゃったもんね。]

(142) 2019/11/02(Sat) 21時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[先ほどまでちょっと浮かなかった気持ちは
現金なことにしっかり回復した。

戻ってきたこころもにこにこしてて
二人でご機嫌に残りの帰り道を行く。

少しだけ大和から距離が離れたとき
こころにぴったり体をくっつけて内緒話。]

 さっき、大和からお買い物誘ってもらったの。
 まだ一緒に遊びに行ってくれるんだね〜。
 ふーふふっ、嬉しいなあ。

[こころは何とも言えない顔をしたけど
私の考えを正すようなことは言わなかった。*]

(143) 2019/11/02(Sat) 21時頃

精留醸造 ミタシュは、メモを貼った。

2019/11/02(Sat) 21時頃


測量座 ハラフは、メモを貼った。

2019/11/02(Sat) 23時半頃


【人】 校庭番長 ヤマト

[ここで少しでも照れてくれたりしたら
脈もあろうってものなんだけど。

知ってた。知ってたとも。>>141>>142

自分で訂正しておいて
それを鵜呑みにされるのも複雑だ。

それでも“弟”と2人きりでの外出は
菜摘にとって嬉しいことらしい。

にこにこと快諾する様子は
異性として全然意識されてないってことだけど、
嫌がられるよりは望みはあるはず。

それに菜摘と2人で出かけるのは
たしかに久しぶりだから。
どんな形であれ、嬉しいのが本音だ。]

(144) 2019/11/03(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 それじゃ、明日の朝
 準備できたらメールか電話して。

 菜摘の家の方が駅に近いから
 玄関先まで迎えに行く。

[モールまでは駅から出るバスを使う。
郊外へは少し時間がかかるから
午前中から出かけてちょうどいいくらい。

菜摘にデートの認識がゼロなのは分かってるけど
ちょっとそれっぽいことしてもいいだろ。

悪いとかなんとか言われても
勢いで押し切った頃に
電話を終えた姉ちゃんが戻ってきた。]

(145) 2019/11/03(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[2人でくっついて話している内容は
数歩後ろの俺までは聞こえてこないけど
たぶんさっきの話だろうな。>>143

さっきよりも元気そうに
喋ってる菜摘の横顔を見ながら思う。


姉ちゃんと行く時と同じくらい
明日、楽しんでもらえるようにしたいな。*]

(146) 2019/11/03(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

― 自宅 ―

[菜摘を送り、帰宅して早々。
靴も脱がないまま姉ちゃんに絡まれた。
力は俺の方がとっくに強いけど、
強い方がかえって反撃しにくいんだよなぁ。]

 ちゃんと誘ったからいいだろ!

[電話をしながら聞いていたらしく
あの誘い方は後半がなってないとかなんとか。

それでもよく頑張ったと
髪をぐしゃぐしゃに乱しておいてから
生温い視線を向けてくるのは、
称えるのか哀れむのかどっちかにしてくれ。]

(147) 2019/11/03(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 俺はいいから。
 姉ちゃんも明日、気をつけてよな。

 向こうで鉢合わせたら計画がパァなんだから。

[ようやく靴を脱いで
ぼさぼさになった髪を直しながら言う。

彼氏候補とのデート(仮)なんてものはなく、
明日姉ちゃんがソロで探しに行くのは
来週に控えている菜摘の誕生日プレゼントだ。

俺が菜摘をデート(挫折)に誘うよう仕向けたのは
純粋な応援の意図だけではなく、
姉ちゃんは姉ちゃんの魂胆あってのことってわけ。]

(148) 2019/11/03(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[前に姉ちゃんの誕生日でサプライズをしたから
そのお返しをしたいらしい。
どっちにしろ俺は巻き込まれるわけね。いいけど。

 何にするかは?
 ……わかった。俺もそれとなく聞いてみる。

[俺は菜摘と一緒に回りながら
気にしているものをそれとなくリサーチして
姉ちゃんに適時報告しろとのお達しだ。

俺が探って、姉ちゃんが買って。
連携プレイってやつ。]

(149) 2019/11/03(Sun) 00時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[驚かせて、喜んでもらえるといいな。

姉弟そっくりな表情で笑って、
母さんが夕飯ができたと呼ぶ食卓へ
競争するみたいに短い廊下を2人、走った。*]

(150) 2019/11/03(Sun) 00時頃

【人】 空挺帆走 ティム


[後悔なんて全然してないのにな]
 

(151) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

[春先の出来事だった。>>93
 雪も溶けて少し暖かくなって、春の便りが落ち着いた頃。
 急な早退があって仕事の内容が少し変わった。俺の仕事は変わんなかったけど、内勤の人達はなんだか大変だったようだ。

 だから、俺に手伝える事があったらそりゃあ、喜んでやるんだよな。

 ホッとしたようなハラフの表情が嬉しくて、仕事面で頼られるのが嬉しくて、]

 やった。楽しみにしてる!

[食事を用意するのが面倒で常にドライフードばっかになりがちだった俺だが、ハラフと一緒に夕食を摂るようになってからは(訂正・夕食時に押し掛けるようになってからは)、ひと手間加わった美味しい食事にありつけている。
 それだけでもありがたいのに今日は好きなものを作ってくれるというのだ。大喜びを体現している尻尾を向けながら、愛車へ走る足取りも軽くなる。]

(152) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム


[それは自分の判断だった、たぶん]
 

(153) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

[目的地までの空路を駆ける。
 空は広くて気持ちよくて、まあ走る空域というものは決まっているんだけど、それを置いても自由に感じた。

 ――― それに気づいたのは偶然だ。
 いや、見れば分かった。解りやすかった。

 空四が空二の空域まで降りて来ていた。
 本来なら空二より丈夫な空四は、空二が飛ぶ空域より高い場所を飛ばなければならない。なのにその高度が落ちている。

 そして見る見るうちに――――、]

(154) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム



   [ あっ、]

 

(155) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

[たぶん、その瞬間は何も考えていなかった。
 ただ、このままあいつをまっすぐ落とすと駄目だと言う事しか頭になかった。

 空四は明らかに地上に向けて落ちる速度を増していた。
 そして、その先に居たのはお腹の大きな女性だった。
 それもはっきり認識していたかは危ういが、

 とにかくあれの着地場所をずらせずらせずらせずらせずらせ、ずらせ!

 ただそれだけが思考を埋めてガードも何もない空二でデカい空四へと突っ込んだ。衝突回避の指示や、通信や危機を報せるアラームが鳴り響くがそれらは耳に届かない。
 視界が赤に染まったのも、ハザードランプのせいなのかそれ以外のせいなのか解らなかった。

 意識はそこで途切れたからその後の事は良く解らない。
 でも次に目が覚めた時には、既に両足はなかった。片方は事故の時点で。もう片方はどうやっても治療不可能であり切断するしかなく、判断は早い方が良かった故、意識の回復を待てなかったとの事だった。]

(156) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム


 あー…、…

[それを最初に理解した時に出た言葉はそんなもんだ。
 全身麻酔で舌が回りにくかったのもあるけど、きちんと動いてても多分そんなもんだったと思う。

 そうか、なるほど、仕方ないな。
 左腕にも多少の皹が入っていたり、頭も打っていたり、身体もちょいちょい不具合もあったみたいだけどそちらは大事には至らず。不幸中の幸いだと思った。

 それに、]


( 誰も死んでないなら、いっか )


[聞くところによると女性も空四の運転手も無事らしい。
 そして俺も命に別状はないとの事。ここまでの大怪我でそう言い切れる丈夫さを医者に褒められたのはちょっと自慢だ。]

(157) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

[もうひとつ嬉しい事があった。
 切断の経過を観察している内に、助けた女性が無事に子供を産んだらしい。事故のショックが心配されていたが、助けてもらった命だから。と頑張れたらしく会いに来てくれたのは元気な男の子だった。
 事故の顛末を気にしていたけど守れた相手、でなくとも小さな子供に会えるのは純粋に楽しみだったし、見る見るうちに育つ彼が自分に懐いてくれたのも嬉しかった。

 彼は今でもお見舞いに来てくれる。
 もう言葉も話せるし、一人で立って歩けるようになっている。

 子供の成長は凄いな〜と感心しながら、俺も頑張らなきゃなと前向きに思える事もありがたく、俺もその子を可愛がっている。]

(158) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム


[お金の話は割愛する。
 どんな理由があったにせよ故意に突っ込んだのは本当だし。まあそれなりにいろいろあったしそれに反発する団体もあった。助けた家族が全額持つといってくれたが申し訳なかったりとか、話題になったり…寄付金…なんか…いろいろ…―――― 割愛!!]
 

(159) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

[そんな感じで、後悔なんて全然なかった。
 面倒事はあったけど。今は静かに暮らせているからいい。

 それにたぶん、また同じ場面に出くわしたなら、
 どういう結果になるか知ってても、俺は多分同じ行動をとると思う。

 だから、後悔しても仕方がない、
 というのが本当のところだった。が。


 あの日、作ってくれると言ってもらった好きなものを、未だに食べられてないのは心残りなんだけど。
 今はそんな我が侭なんていえないので、せめて歩けるようになったら言おうと思っている。]*

(160) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

― 11月・病室 ―


 意味ないかあ?
 だってハラフも走りたいだろ?

[決めつけみたいにそう言ったけど、ちょっと失敗だったかもしれない。
 「も」なんて。まあ実際俺も走りたいんだけど。

 足も職もなくしたが、自分も友人も失っていない。
 確かに走れない事にショックはあるけど、だったら別のやれることを探せばいいだけだ。義足だって、モノになれば空四にのれる可能性は0じゃないわけだし。

 ――― 何年かかるか解んないけど。

 俺たちの平均寿命は40年だ。
 25歳までが現役だと一般的に言われている。

 今は10歳、ちゃんと動けるようになるまでどれくらいかかるか解らなかった。でもまだまだ余裕はある。希望さえ持ってればきっと大丈夫。]

(161) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 空挺帆走 ティム


 まだ積もんないか。
 なら、積もるまでに頑張るしかないよな〜!

[ぽつりと、消えるような声色で付け加えられた言葉に目を細めて、]


 おう!

[と元気に返事をした。
 そしてばったばったとぼさぼさの尻尾がふられまくった。寝起きのままだ。元から毛並みのブラッシングというものは苦手だったが、入院してからは更に億劫になっている。

 それに。
 ぼさぼさのままでいたら、だらしないと言いながら、ハラフがブラッシングしてくれるのを知っているのだ。だから今日だって甘えるつもりで、全く手入れなんてしていなかった。]*

(162) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ 空から降って来た女のコは
 どうやら恥ずかしがりやさんらしく。
 ぽつりぽつり降る小雨に変化してしまったらしい。 

 ま、明日じゃなくて良かったと空を見上げれば
 車に辿り着く頃には前髪から少し雫が流れてゆく。

 FMから流れる曲は懐かしの1曲。
 ちょうど高校生くらいに流行ってた曲だった。
 カラオケ行けば誰かのド定番。

 タイムリーだな、なんて考えながら信号待ち。 ]

(163) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[アタシがここに帰る度。
 いつもアナタは驚いてくれるの。>>137
 だからアタシ、いつも楽しいのよ?

 その時々で演じる芝居で変わる「変化」>>139
 会うたびにアタシは色々な姿を見せたわ。

 時に物憂げな色気を漂わせたお兄様に、
 時に芝居の為と、車椅子で移動して、
 時に子供の頃みたいに快活に駆け回ったりして、

 いつもアナタを驚かせたかしら?]

(164) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[上機嫌かって聞かれたらええって頷くの。>>140
 それから両手をふりふり笑顔を見せて]

 だって久しぶりの里帰りですもの!
 しかも、今度はこっちでの撮影ですもの。
 しばらくここに長居できるわぁ。
 だからとっても嬉しいのよ。

 ……あ、そうだご飯!
 今日はここに来るまでずっと車に乗ってたもの。
 高速サービスエリアのタピオカ以外口にしてないのよね。

[はっと気づけばお腹が空いてくるの。
 スタッフさん達もそういえば疲れてそう]

(165) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

  
 それじゃあ、おにぎりを握ってくれるかしら?
 ここにいるスタッフさんの分も含めて、
 そおねぇー……、

[艶っぽく人差し指を唇に添えて考える素振り]

 6個とおまけに4個あればいいかしら?
 ねっ、お願いね。まどかちゃん!

[両手をぽんっと合わせておねだりのウィンク。
 それからスタッフさん達に、
 まどかちゃんのおにぎりは最高なのよぉって。
 腰に手を当てえへんと自慢]

(166) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[おにぎりを握ってもらう間だったかしら。
 アタシ、アナタにもう一つお願いをするの]

 ねえ、今度の役は食堂がメインなの。
 だからまどかちゃんの事、もっと知りたいなぁって。
 ねっ、いいでしょー? デートしましょ!

 明日はお休みですもの。
 久しぶりに思い出の高校巡りとかしてー、
 いっぱい昔の話とかしましょ♪

[うきうきと名案でしょ?みたいな顔で。
 アナタに聞いてみたけれど、どうだったかしら?]

(167) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[ちなみに余談だけれど。
 アタシの好きなおにぎりの具はツナマヨ!


 ああ、でも以前の僕は梅が好きだった。
 私は辛子明太子。
 拙者は塩むすび。
 ボクはこんぶがだいすきで、


      ん、でも、俺は、昔の俺は――、俺、は?
      何が好きだったかな……?**]

(168) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


  あん時の文化祭は大変だったな
  好きな人の帽子を奪って
  被ったら強制的に恋人になります

  じゃねーんだよ

[ 思い出し笑いに混じるは
 ……やっぱ、感傷なんだ。

 さっきのちょっとしたやり取りを思い出す]

(169) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


   ……君、嶺二くんの事好きだったの?


[ ――そりゃあ、2人きりの兄弟だから。

 嫌いになれたら良かったよ、兄弟。
 1つしか歳も変わらない永遠のライバル。
 ――そう思っているのは、俺だけかもしれないな。

 正義のヒーロー。
 それに見合う努力だって怠りはしない。

 出来の悪い弟はいつだって
 その背中に追いつこうとして、

 追い越せやしなくて。

 俺は嶺二にはどうやったって敵わない
 俺は永遠の敗北者、なんてな ]

(170) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  それで何だっけ。
  嶺二の帽子を奪った奴には
  部費が10倍になるとか
  ほんとふざけんなよな


[ ちょっとこそばゆいようなイベントも
 面白可笑しく変えてしまえるような。

 生徒会の手伝いをやらされるこっちの身にもなれってんだ

 全くのサプライズで身内も聞いてすらいなくてさ。
 マナもあの時は丸い目がまたくりくり瞬いて。


 ―――そう。
 嶺二の隣にはいつも、君が居たよな ]

(171) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 君と出会ったのはそう、高校で。


[ FMは懐かし特集なのか
 今も色褪せぬ名曲の今宵リクエストは
 まあなんとやら ]


  ――思い出してるよ 君と出会ったころ


[ 中学の頃は比べられるのが嫌で
 嶺二の居る場所は何が何でも避けてた。

 嫌いになりたかった。


 だからこの頃の俺に、君との思い出は無い ]

(172) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  ――何度も繰り返してきた季節は
   二人を変えてきたね


[ 偶然気づいたのは
 1つ多い願書の数。
 

 偶然見かけたさらりと揺れた髪と並ぶ兄貴の姿。 ]

 

  ――……誰だあれ


[ きっと最初は興味本位だった。
 よく見てきた影だから
 よく追った背中だから、解る ]

(173) 2019/11/03(Sun) 00時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

――回想:7年前・自宅――

[昨夜はバスの時間を調べてから
楽しみすぎてぐっすり眠った。
朝から鼻歌を歌ってれば母親に理由を聞かれ
訳を話せばまあまあと笑われた。

どうして何時もの恰好じゃなくて
買ったばかりの花柄ワンピースを勧められたのか
説明はしてもらえなかったのだけど。

普段はズボンが多いけど今日はワンピースを着て
紺色のカーディガンを羽織っていこう。
玄関にはすでに踵の高めのパンプスが出されてて
本日のコーディネートはほとんどお母さんだ。]

 じゃあ、行ってきまーす!

[今日一日が楽しいものになるって確信しながら
私は大和を待たせまいと玄関を飛び出した。]

(174) 2019/11/03(Sun) 01時頃

【人】 七星拳 ナツミ

 おはよっ、大和!
 迎えに来てくれてありがとね!

[ひざ丈のワンピースは
ちょっぴり大人っぽく見えるかな。
斜めにかけたポシェットを
上からぽんと叩いて胸を張る。]

 今日はおやつぐらいなら奢っちゃうからね!
 さっ、いこいこー!

[ウキウキ気分で歩いていこうとして
大和がまだ小さい頃に
置いて行かないでと泣かれたのを思い出し
私は振り返って手を伸ばした。]

 ほら、いこ?

[ちゃんと繋いでおいてあげるね。
大和は私が護ってあげる。]

(175) 2019/11/03(Sun) 01時頃

【人】 七星拳 ナツミ

――回想:7年前・ショッピングモール――

[セール中なだけあって人の数はすごいけど
この辺じゃ初めてみるお店もたくさんある。
見回していたら、ある店舗の品が目に留まる。

ショーケースの上に飾られているのは
鎖に星がついた金色のネックレス。
宝石はないけれど華奢なチェーンと
ペンダントトップではなく鎖の途中についた星が
きらきらとても可愛かった。]

 う〜〜〜〜ん。

[開店SALE!と掲げられているお値段は
頑張れば…買えそう…な気はするけど
本日の予算は服を買うためだったし
大和にご飯を奢るとなると心もとないし!

もし次にチャンスがあったら考えようそうしよう。]

(176) 2019/11/03(Sun) 01時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[そのあとは、大和のジャケットを選ぶのを手伝い
私もコートの試着とかをしたりして
(お昼は奢らせてもらえなかったけど)
わいわい楽しく過ごした。

学校のこととか、部活のこととか
あとは、もちろんこころのこととか。
お店の商品の話なんかもしながらだったので
会話が途切れちゃうことはなかったな。>>86]

 久しぶりに大和とこんなに話したな〜。
 今日は誘ってくれてありがとね。

[そろそろ帰ろうかっていう時間になり
バス停へ向かいながらお礼を言う。
こころと二人で遊ぶことが多いけど
大和も大事な大事な幼馴染で大好きだよ。]

(177) 2019/11/03(Sun) 01時頃

【人】 七星拳 ナツミ

 また、こうやって出かけられるといいな〜。

[何気なくつぶやいたその願いが

叶わないなんてこと
このときの私はまだ、知らない。**]

(178) 2019/11/03(Sun) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


 
  ――♪


[ 幸せを歌う祝福のウェディングソングは
 男が歌うにはちょい高い。

 感傷だってBGMに罪はない。
 流しっぱなしの裏で
 スマホがメッセージの受信を伝える]

  ノッカちゃんか
  
[ ご指名入りました。
 キープ君はお姫様が希望したら
 すぐ駆けつけてやらねばなりません。

 ご機嫌次第ではおこぼれがあったり。 
 空から降って来た女のコの恩恵って?大層なことで。 ]

(179) 2019/11/03(Sun) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ ――兄貴は多分。
    この娘が好きなんだろう ]


  ねえ、君。兄貴しんない?

    富山嶺二ってんだけどさ。
  そう俺は何を隠そう、その弟。
  柊季(いぶき)ってんだ

   ねえ君、名前教えてよ。


[ それは何処だったかな。

 教室か、もしかして生徒会室の前だったかな。
 ふらりと声をかける要領は他の女のコにするのと同じ。

 最初の出会い方とか、印象とか
 君にとってどうだったかなんて俺は知らない。 ]

(180) 2019/11/03(Sun) 01時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ 劣化版嶺二は、人懐っこい笑顔で君に笑うんだ。
 
 並んだら打ちのめされるのにさ。
 それでも知ってみたくなったんだ。 君の事。

 綿見真名。君がどんなコなのか。



 走馬灯は巡る廻る。
 現在と過去を織り交ぜて、]



  田舎じゃ車あるくらいじゃモテねーんだぞっと


[ 感傷も感情も欲しくないけど
 ―――今夜くらいは、許されるだろうか ]

(181) 2019/11/03(Sun) 01時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  ―――ん、やっぱ違う。


[ 鋼の馬車は不機嫌なお姫様の元へ到着。
 何人もオトコがいて、上手くやってるって噂の。

 そのうちの一人。
 俺も似たようなモンだし、お互い利害は一致してる。

 ――経緯は割愛。

 互いに良けりゃそれで良い。
 それで。

 でも
 脳裏によぎったのはさらりとした黒髪だから 
 ベッドを沈ませるのは、やめた]

(182) 2019/11/03(Sun) 01時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  悪りぃノッカちゃん

  俺泣いてくるわ!


[ 怒ったお姫様はお城へ送り届けたからそれでいいだろ。
 



 多分FMが悪かったんだ。
 そうに違いない。



 ―――そうだろ、なあ** ]

(183) 2019/11/03(Sun) 01時半頃

黒い取引先 アリババがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(黒い取引先 アリババは村を出ました)


黒い取引先 アリババが参加しました。


黒い取引先 アリババは、メモを貼った。

2019/11/03(Sun) 11時頃


村の設定が変更されました。


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2019/11/03(Sun) 11時半頃


【人】 綿津見教会 マナ


[ 高校二年生の文化祭。

  生徒会が企画した強制カップルイベント。
  全校生徒に配られたハートを模した帽子。>>169
  女子は赤。男子は青。
  染色体に伴い赤色が割り当てられた私は、
  言われるがまま、帽子を頭に乗せたまま
  生徒会室の窓から、外を眺めていた。

  屋台やステージを楽しむ生徒達。
  帽子の色が本来のものと異なれば、
  あっカップル成立したのかな?とか。

  カリカリとペン先を動かしながら考えて。]
 

(184) 2019/11/03(Sun) 11時半頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 今日という日。
  やりたい事がないわけでは、なかった。

  高校でも生徒会長になっていた嶺二くんに
  またもや引っ張り込まれた生徒会の仕事も
  本当ならとっくに交代の時間。

  私は生徒会にしか所属していなかったけど。
  他の部活動と兼部している男の子とか>>171
  誰かの恋人になりたい女の子とか。

  いわゆる帽子奪取ガチ勢の役員から
  仕事を変わって欲しいとお願いされてしまい。]
 

(185) 2019/11/03(Sun) 11時半頃

【人】 綿津見教会 マナ



  "綿見さんは優しいね"


[ ………断れなかった私は、
  そんな言葉と引き換えに

  こうして誰もいない生徒会室で
  祭りの喧騒に耳を傾けながら。
  一人、仕事に勤しんでいた。]
 

(186) 2019/11/03(Sun) 11時半頃

【人】 綿津見教会 マナ



  ………あ


[ 視界の端に誰かが映る。
  それは、私が探そうと思っていた人に似ていて。
  今思うと、少し焦っていたのかな。
  確信もないまま、窓を開けると、
  きょろりきょろり。
  身を乗り出して、その姿を求めた。
  
  突然吹いた突風が、
  私の頭の上のハートを飛ばしてしまったのは、
  その時だった。]
 

(187) 2019/11/03(Sun) 11時半頃

【人】 綿津見教会 マナ



  ……備品………


[そう、あの帽子は
 この企画のために生徒会が用意した備品だ。
 失くしてしまったは問題だ。

 それでも頼まれた仕事はまだ残っていて……。]
 

(188) 2019/11/03(Sun) 11時半頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ あの時勇気を出してこの部屋を出ていれば、
           何かが変わったのでしょうか?]
 

(189) 2019/11/03(Sun) 11時半頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 結局、私は生徒会室で仕事を続け。

  空が茜色に染まりかけた頃。
  そろそろ後夜祭。
  キャンプファイヤーの手配をしなければ。

  椅子から立ち上がった私の耳に、
  呼び出しのアナウンスが届いた。]


       "2-Bの綿見真名さん。
        至急、ステージまでお越しください。"
 
 

(190) 2019/11/03(Sun) 11時半頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 私を生徒会室に引っ張り込んだのも嶺二くんなら。
  連れ出したのも嶺二くんだった。

  首を傾げながら特設ステージに向かう。
  今日の演目は全て終了したはずなのに
  何故かギャラリーが残っていて。

  ステージの上で私を待っていた嶺二くんは
  その手に赤い帽子を持っていた。

  壇上まで導かれ。
  ぽん。彼の青い帽子は、
  私の頭上に置かれる。

  なら彼が新たにかぶり直した赤い帽子は
  きっと私が落としたものなんだろう。]
 

(191) 2019/11/03(Sun) 12時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 嶺二くん。

  私、部活入ってないから。
  部費が十倍になっても困るよ。]
 

(192) 2019/11/03(Sun) 12時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 多くの生徒達が、ステージ上の私達を見守る中。
  求められるのは、きっとこんな台詞ではなくて。]
 

(193) 2019/11/03(Sun) 12時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 嶺二くんの告白に、私は頷き。
 
  私達は恋人同士になった。]
 

(194) 2019/11/03(Sun) 12時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  "―――嶺二くん?

  知ってるよ。
  中学生のころ、同じ生徒会だったから。
  弟さんがいたんだね。

  私は真名。……綿見真名。"
   
 

(195) 2019/11/03(Sun) 12時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  "柊季って綺麗な名前だね"


[生徒達からの祝福と喝采を浴びながら。
 私は君と初めて会った日のことを
 思い出していた。]**
 

(196) 2019/11/03(Sun) 12時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[高本の変化にはいつもいつも驚かされる
舞台役者が衣装を自由に着こなすように
いつも、高本は性格まで着こなした
それが自然であるかのように振る舞って
そこに私の知っている「高本」は居ない]
 

(197) 2019/11/03(Sun) 14時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[どんなにあんたが変わっても
あたしは高本を見つけられるつもりでいたよ

どんなにあんたが変わっても
いつも高本を探せる自信があったんだよ


    ちゃんとたしかに憶えてる
    桜の舞う空の下で
    さよならをした「高本」の顔


だけど「私」が憶えているのはただそれだけで
いつしか本当の高本が
どれだか、わからなくなってしまった

それが、とても、悔しくて]
 

(198) 2019/11/03(Sun) 14時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[そんな感傷に浸るような気分は
高本のタピオカ発言で吹っ飛んだ。]

  タピオカ……
  へえ、タピオカ。

[飲んでみたい、という気持ちが湧くのと
目の前の高本は、私らが伊右衛門買うのと
おんなじくらいの気軽さで
きっとタピオカを買うんだろうなって

遠い世界のひとになってしまった高本。
そんな高本が、映画の撮影?
遠い世界の人たちを、連れてきた。

ぼんやりとしながら返す言葉は、
何も意味を持たない「タピオカ」だけ。]
 

(199) 2019/11/03(Sun) 14時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[おにぎりは全部で10個。
ぽん、と手を合わせた高本の頼みは
断るつもりなんて、ない。 >>166
もちろん、父母だって大歓迎だろう。]

  いいよ、握ったげる
  待ってて。

[高本がウインク………。
一瞬笑顔が引きつったのは内緒だ。
スタッフさんたちに頭を下げて、
もう少しお待ちくださいませ、って。

スタッフさんの中には女性もいて
動きやすそうだけど小奇麗な格好で
きちんとお化粧もして……

都会の人、っていう、感じがした。]
 

(200) 2019/11/03(Sun) 14時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[おにぎりはいろんな味を握ったかな

前に来たときは梅が好きだって言ってたけど
その前は塩むすびとか言ってたし、
今の高本が何が好きなのかはわからない。

だから、
ツナ、鮭、梅、明太子、昆布。
5種類のおむすびを、ふたつずつ。

それから冷蔵庫に保管してあった、小鉢。
いくつか持ってって、とお母さんが押し付けた

だから机の上に、並べよう。
おかずにどうぞ、っていいながら。
ひじきの煮物、しいたけの佃煮、ぬか漬け
それから、高本のお母さんが教えてくれた、
──── 「みかんのしぐれ煮」。]

(201) 2019/11/03(Sun) 14時頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
   ……で、デート?

[おにぎりを机に並べながら
私は高本の2つ目のお願いに目を丸くする

デートの響きを聞けば
思い出すのは高本の「熱愛報道」
マンションから出てくるところを写真撮られたとか
手つなぎでお忍び旅行にでかけたんだとか
ドラマの共演者…… だっけ

私は、よく知らない。
高本の出てくるテレビはあんまり見ないんだ

      本当の高本はそこにいないから ]
 

(202) 2019/11/03(Sun) 14時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[見ないようにしてるけど、
それでも頻繁に目についてしまうくらいには

あんたがテレビで有名になりすぎたのか
私があんたのことを気にしすぎてるのか

………………………両方かな ] 
 

(203) 2019/11/03(Sun) 14時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
   えええ……
   デートとかいいよ……
   高本と歩くと目立つし
   この町にデートするような場所ないし

[私は高本の彼女じゃないし、って
その言葉は飲み込んで、
でもガチめに本気でそう思ってることだけは
わりとぜんぶ、吐き出した。

この町のどこをどうデートすればいいんだ
しかもこのぴっかぴかの青い人と。頭痛い。]
 

(204) 2019/11/03(Sun) 14時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[だけど私のことを後押ししたのは
厨房の中のお母さんとお父さんで、

 「折角だから行ってきなさいよ」とか
 「いいじゃないか母校見てきたら」とか

もう。勝手なことばっかり言うし!
だから、私は、高本に言うんだ。 ]
 

(205) 2019/11/03(Sun) 14時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
 いいよ、その代わり条件がある。
 ぴっかぴかの服と、化粧やめて、
 普通の…… う、うーん、
 成人男性らしい、格好で、
 一緒に歩いてくれるかな……?

[普通の、はやめといた。
だってきっと、今の高本にとって
この青ずくめがあんたのスタンダードなんでしょ。

だからせめて、成人男性らしい格好で、って
ね?ね? どうか、それだけは。 ]**
 

(206) 2019/11/03(Sun) 14時半頃

鉄騎従兵 イェンキンスが参加しました。


鉄騎従兵 イェンキンスは、メモを貼った。

2019/11/03(Sun) 17時半頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2019/11/03(Sun) 19時頃


【人】 校庭番長 ヤマト

[俺は今日、今年の運を使い切ったのか?

まだ朝の冷えた空気を残した時刻。
元気な挨拶と共に現れた菜摘を前に
俺は言葉を失った。>>174

こちとら思春期真っ盛りだ。
好きな人の、いつもとかなり違う服装を見て
どきどきしないとかある?ないだろ!

お互いの家の行き来は昔から頻繁だし
一緒に出かけたことも数知れず。
でも私服でのスカートを拝む機会は滅多にない。

ななめがけのポシェットで
少し強調されている胸から視線を逸らし、]

(207) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 おはよ、菜摘。
 ……いいじゃん、その格好。

[挨拶にもう一言付け加えた精一杯。]

(208) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[初めて見た花柄のワンピースを着た菜摘は
いつもよりずっと大人びて見える。

俺はといえば気に入りのパーカー
……にしようとしたら姉ちゃんにどつかれ、
上から下まで指定された一式だ。

紺の襟シャツの上に
オフホワイトの薄いセーターと、
下はジーンズじゃなくて黒のスラックス。

その方が大人びて見えるよと
少し背伸びをしてみても、
服装ひとつでまた軽々と放されていく。

追い抜けない2年の距離は難関極まりない。]

(209) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[俺がなかなか動かなくて
家の敷地の境まで先に行ってしまった菜摘が
くるりと振り向いて手を出してくる。>>175

ありがとう神様。
明日、俺、不幸でもいいや。
どしゃぶりの雨でも溝にはまるでもどんとこい。

見慣れないかわいい服に、
昨日より長い間つながれる手と。

ちょっとくらい期待して、
今日1日浮かれたっていいかな。]

 菜摘、俺のこと何歳児だと思ってんの? 

[憎まれ口を照れ隠しに叩くと、
いつか違う関係でもって
握る未来を願いながら手を取った。]

(210) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

― 回想:7年前・ショッピングモール ―

[モールは予想以上に人でごった返していた。
これは姉ちゃんと鉢合わせることはなさそうだ。

きょろきょろしている菜摘とはぐれないよう
ちょっとだけ手を引き寄せたりして。

どの店に入るのか
まずはそこから悩み始めたけど、
途中、菜摘が少し長めに立ち止まった店の名前は
しっかり記憶しておいた。>>176]

 買わねぇの?

[後で戻ってくるかもと確認すると
予算の都合で断念するらしい。

こういうのの相場はよく分からないけど、
SALEの値段は2人分の財布ならなんとかなりそう。]

(211) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[菜摘が見ていたネックレスは
あんまりごてごてしてないシルエットで
菜摘が好みそうだった。

似合いそうだとも思うし、
つけてるところを見たいとも思う。

トイレ休憩の時に姉ちゃんにメールして
お昼の時に確認したら、
『買いました☆』のメッセージと
ラッピングされた袋の写真が届いていた。

まだここから色々な店を回るのに
気が早いっていうか。
姉ちゃんも同じことを考えたんだろうな。]

(212) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[だいぶ多めに渡された小遣いのおかげで
昼ごはんは俺が2人分払えたし、
(その代わりおやつは菜摘が譲らなかった)
ジャケットも無事に買えた。

菜摘のコートは試着した菜摘にあれこれ聞かれても
ただの首振り人形みたいになってて
ご意見役としては物足りなかったかもしれない。

だって、どれもかわいく見えたんだもんさ。
惚れた欲目だから仕方ないじゃん。

出かける前は緊張もしてたけど、
周りに話のネタが溢れていたことと
人の多さにかえって緊張が解れたのか、
話し足りないなって思うくらいだった。>>177]

(213) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[向けられた笑顔の数に
菜摘も今日、楽しめたのかなって。

帰り道の呟きを拾った時は
俺自身に及第点をやりたい気分だった。>>178

 また来ようぜ。
 俺も近くの高校受けるつもりだから
 合格したら祝ってよ。

[姉ちゃんと3人ででも。
本音としては、またこうやって2人きりで。

これから本格的に受験だから
次にゆっくり出かけられるのは春先かもしれない。

その後は、今度は菜摘と姉ちゃんが受験で。
でも機会はいくらでもあると思ってた。

当たり前に、今は未来に続いていると思っていた。]

(214) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

― 回想:7年前・自宅 ―

 ただいまー。

 ちゃんと家まで送ったって。
 ――まだ。で、できるわけないだろ!!

 それより姉ちゃんは?
 ……俺達と被らないように時間ずらしたのかな。
 一応、教えといた方がいっか。


               ―――― Pulululu


 あれ、家の電話とか珍しい。

 はいはい。セールスなら断っとけばいいんだろ。

 ――はい、音無です。

(215) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 こころ は、姉ですが。

(216) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[なぁ、神様。

 こんな形での不幸なら、         ]

(217) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

----------------------------------------------------
『今朝のニュースをお伝えします。
 11月×日の午後××時頃
 ――市郊外にあるショッピングモールの近くで
 大量の血痕が発見されました。

 発見時、現場に人の姿はなく
 周囲に散乱していた遺留品と血液型から
 ――市在住の音無こころさん17歳のものであると……』
----------------------------------------------------

(218) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

― 11月某日・葬儀場 ―

[読経の声が小さな室内に響く。

十数人分の椅子は半分近くが空いていた。
7年前なら一番広いホールですら
人が溢れたんだろう。

でもそんなの俺達は望んでなかった。
俺達が希ったのはニュースを見た何百人の参列より
たったひとりの家族の帰宅だった。]

(219) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[あの日取った電話は警察で。
見つかった大量の血液は姉のもので。
流れた血の量から生存は絶望的と言われた。

それでも、もしかしたら。
いつかひょっこり戻ってくるんじゃないかって。

    ドラマみたいって思うじゃない?
    うっかり記憶喪失になるってあるんだね。
    名無しのごんべさんやっててさぁ。

なんて悪びれずに笑いながら
姉ちゃんが玄関を開けて帰ってくるのを
父さんと母さんは静かになった家で待ち続けた。]

(220) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[行方不明者は7年を区切りとするらしい。

それまでは、と決めて。
決めていた7年が経って。
姉ちゃんは骨片ひとつ帰ってこなかったから。

今日、俺達は空っぽの棺を送り出す。]

(221) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[仕立てたばかりの喪服に
知らず爪を立てて皺を寄せていた。

会場は姉ちゃんの好きな花で溢れていて
もし見たら、きっと、よろこんでくれただろうに、]

 …………

[主役はどこにもいない。
棺の中にすら、姉は、いない。

遺影の中で笑う姉ちゃんを
俺は、年齢も身長もとっくに抜いてしまった。
2歳差は永遠に縮まらないものと思っていたのに。

手の位置をずらしてポケットに当てると、
さり、と中に入っている細いものが擦れる音がした。]

(222) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[姉の持ち物は何もなくなっていなかった。
財布も、携帯も、血に塗れたラッピング袋だって。

携帯の最後のやりとりは俺とだった。
あの時まで、姉ちゃんは確実に生きていた。

あの後すぐに合流していたら。
先に帰るように言っていたら。

何百回もした後悔と、
姉ちゃんがいなくなってからの
菜摘を見ていることに耐えられなくて。

何かの事件に巻き込まれたのか
それすらも分からないまま、
警察の捜査は半年と経たずに打ち切られ。

それでも諦めなかった菜摘の側に
俺はいられなかった。]

(223) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[志望校を県外の高校に変え、
あの頃の何もかもを置いて、家を出た。

将来の夢も、恋心も、全部。
そうして7年振りに戻った土地は、
細い雨が降っていた。*]

(224) 2019/11/03(Sun) 21時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

――回想:7年前・自宅――

[家までちゃんと送ってくれるなんて
大和は本当に優しいなあ、とか。
気がつけば身長も同じぐらいになってて
でも繋いでた手は私より大きいんだなぁとか。

色々発見したけれども
何より楽しかったんだよって
そう伝えたくてこころにメールをする。

その後は夕食やら今日のお土産話やら
ばたばたして、携帯を確認できたのは
お風呂に入る前の時間になっていた。]

 あれ、まだ既読がついてない?

[この時間なら帰ってるかと思ったのに
まさかまだデート…なんだろうか。
えっ、お泊り?お泊りしちゃうの?]

(225) 2019/11/03(Sun) 22時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[ひゃわわわ、なんてはしゃいでいた私が
こころに何があったのかを知ったのは

――翌朝、ニュースが流れる前に
かすれた声で連絡を入れてくれた
音無のおじさんからの電話だった。]

(226) 2019/11/03(Sun) 22時頃

【人】 七星拳 ナツミ

――11月某日・葬儀場――

[履きなれない黒い靴で
黒の上下に真珠のネックレス
紫の袱紗に黒のハンドバッグ。

私は「そこ」にきていた。
音無家の葬儀場に。

震える手で記帳すれば
小さな声で名前を呼ばれる。
久しぶりに会う音無のおじさんとおばさんは
記憶にあるよりずっと ずっと 小さく見えた。]

 ……あのね、

[二人は私を制してただ手を握って。

今までありがとう、もういいんだよ、と。
何度も何度も聞いた言葉をもう一度いった。]

(227) 2019/11/03(Sun) 22時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[こころがいなくなったあとも
私は「死んだ」なんて認めなかった。

警察が調べてくれないのならと>>223
片っ端から目撃証言を探して
こころの知り合いの人に端からあたって
本当に「デート」の相手がいないかも探して
現場近くに何度も通って

それは一年たっても、二年たっても。
三年たっても、執念のように続いた。

もういいんだよって言われたし
親にもいい加減にしろって言われたけれど

だって、大和は遠くへ行っちゃって>>224
皆がこころのことを話さなくなって
私まで諦めてしまったら、

 ―――本当にこころが死んじゃうよ。]

(228) 2019/11/03(Sun) 22時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[短大は何とか卒業したけれど
目標も何にも見つからなくて
短期バイトや派遣を繰り返しながら
ずっと、事件について調べ続けていた。

同じような事件は過去にもあって
どれも迷宮入りしていることとか。
過去に事件の調査をして引退した刑事さんに
直接話を聞きに行ったこともある。

それでも、どれ一つとして
あの日の真相にも、こころの居場所にも繋がらない。]

(229) 2019/11/03(Sun) 22時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[式が始まろうとするなかで
親族席にいる大和を見る。>>219

最後に会ったのは、もう、何年も前で
今朝メールはくれたけれど
どんな言葉を返せばいいか私はまだわからない。

ねえ、どうしてあの日私を誘ったの。
どうしてこころは一人だったの。
デートの相手なんていなかったって聞いた。
だから三人でいけばよかったんだ。

私が、あの日、こころを誘っていれば。

 ―――ごめんね。ごめんね。]

(230) 2019/11/03(Sun) 22時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[焼香のときに大和と視線は合ったと思うけど
会話なんてほとんどできないまま
空っぽの棺と共に行われた式は終わる。

中身が空でも焼くのかな。
そんなことを思いながら
涙一つ出てこなかったことに
誰より私が驚いていた。

人々が退室していった後の式場は
余計にがらんとして寂しくなって

退室前に振り返りそれを見てようやく
こころは死んじゃったんだなって、思った。]

(231) 2019/11/03(Sun) 22時頃

【人】 七星拳 ナツミ

[今まで話を聞いた人はみんな口をそろえて
あの出血量で生きているはずがないと言った。

同じような事件の被害者は
誰もまだ骨の欠片すら見つかっていない。

だから、つまり、こころは
もうとっくに死んでいるんだ。]

 ――っ、あぁああぁあああ

[せりあがってきた感情は
ただ意味のない叫び声になって
部屋の外の廊下に響き渡る。

ぐしゃぐしゃの顔を隠せないまま
崩れるようにしゃがみ込んでしまった私に
係員さんが駆け寄ってハンカチをくれたけど
受け取れるほどの余裕はなかった。*]

(232) 2019/11/03(Sun) 22時頃

【人】 鉄騎従兵 イェンキンス


[ 強くなりたかった。

  生まれた時から、俺は皆と違ってた。
  皆が持つ才能が俺にはなかったし
  毛の色も地味で、一人だけ浮いてた。
 
  そのせいで同族には揶揄われ
  幼馴染のアイツに庇われる
  そんな弱い自分が嫌いだったから。
  俺なんかと居たせいでアイツは怪我をした
  俺が……弱かったから。

  だから、強くなりたくて
  故郷を出て、俺は冒険者になった。 ]
  

(233) 2019/11/03(Sun) 22時半頃

【人】 鉄騎従兵 イェンキンス


[ アイツ…ミタシュも故郷を出て、街で店を開いた。
  ……足の事もあるし、出てこなくても良かったのに
  俺に付いてきて、それからずっと街にいる。
  俺も俺で、旅から戻ればその店に顔を出す。

  故郷に顔を出す気は、両親には悪いけど無いから
  アイツのいる街に帰って
  また旅に出るまでの間はよく一緒にいる。
  いつまでも弟扱いみたいなのは不満だけど
  他に行くところなんてないし
  知らない間に怪我とかされるよりずっといい。

  ……そうでなくたって
  俺達は、一緒にいるのが当たり前だった。 ]
  

(234) 2019/11/03(Sun) 22時半頃

【人】 鉄騎従兵 イェンキンス


[ ミタシュといい感じの男がいる。

  旅仲間からそんな事を言われた。
  その時は信じなかった。
  悪い奴じゃないけど、偶然知り合って
  旅を共にしてるだけの関係だったし
  なぜか俺に執着して寄ってくるから
  なにより、ミタシュ本人から聞いてなかったから
  アイツから意識を離す為の嘘だと思った。

  思ってた、けど
  街から帰って、アイツのところ行ったら
  男と一緒で、何か話してるように見えて
  それで、俺は…… ]
  

(235) 2019/11/03(Sun) 22時半頃

【人】 鉄騎従兵 イェンキンス


[ あれから……どれだけ経ったんだろう。
  結局俺は、旅仲間の彼女と付き合う事になった。
  アイツに男が、側にいる奴が出来たなら
  俺が近くにいたらお邪魔だろうし
  今まで通りだとまた気にかけてくるだろうし
  断る理由も…ないから、受け入れた。
  アイツも応援してくれてる…と、思う。

  でも、あの時見たのは
  ただ街の人と世間話をしていただけの一幕で
  俺の想像する事は何もなかったんじゃないか
  そんな事を未だに考える時がある。

  だって、俺がいればこっちに来るし
  デキてるならそっち行けばいいのにって、思うんだ。
  だからどうなんだろうと、おもって ]
  

(236) 2019/11/03(Sun) 22時半頃

【人】 鉄騎従兵 イェンキンス


  ………………

[ ミタシュと男が、抱き合ってて
  所謂、恋人同士がする事をしていて>>26
  俺はすぐ目を逸らして、逃げるように離れた。

  ……やっぱり、本当だったんだ。
  アイツが今でも俺と居ようとするのは
  昔からの名残りってだけで
  まだ俺を気にかけてるからなんだ、きっと。
  だったら、こっちから離れてやらないと。
  そうだ、それがいい。
  俺は別に、彼女と結婚する気はないけど
  離れる理由にはちょうどいい。
  日を改めて、旅に戻る前に伝えよう
  "もう当分、この街には戻らない"って ]
  

(237) 2019/11/03(Sun) 22時半頃

【人】 鉄騎従兵 イェンキンス



[ そうするのが一番。
  弟扱いされる事もなくなるし
  弱い俺を思い起こす事もなくなる。
  ……アイツだって
  俺みたいな厄介者の世話焼きが終わってスッキリ。

  何も悪い事なんてない。
  ないはず……なんだけど ]
  
  

(238) 2019/11/03(Sun) 22時半頃

【人】 鉄騎従兵 イェンキンス



[ なんでこんなに、心がモヤついているんだ。 ]**
  
  

(239) 2019/11/03(Sun) 22時半頃

【人】 R団 タカモト

 
 そ、タピオカ。
 美味しいのよー。

[返す言葉ににこにこ返して。>>199
 自販機でお茶を飲むくらいの気安さで言うの。

 (開いた距離とかよく分からないし)

 おにぎりを10個ほど頼んで。>>200
 待ってる間にスタッフさん達と話をして。

 (引きつった顔とかよく分からないし)]

(240) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[出されたおにぎりは色んな味があったわ。>>201
 もちろんアタシが選ぶのはツナ!!
 うきうき二つ手に取って、
 後はスタッフさん達が自由に取っていただきます]


 うふふ、ツナマヨが食べたい気分だったの。
 ありがとう、まどかちゃん!

 あら、それに小鉢まであるのね。
 いいわねぇー、故郷の味って感じ。


[並ぶ小鉢の品数にスタッフさんと盛り上がって。
 一つだけ、都会じゃ見慣れない小鉢があって。

 (”キャシー”には、分からないし?)]

(241) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[アタシ、うぅーんと艶っぽく指を唇に当てて考える仕草。
 思い出そうと頑張ったのよ。
 ええ、とっても頑張ったんですからね。
 でも、でも――……]

 うぅーん……、何だったかしら、この小鉢?
 昔はよく食べた気がするのよねぇ……、
 待ってね、待って、喉元まで出かかってるのよ?

 ――でも、思い出せないのよねぇ。

[困ったように小首を傾げて、
 思い出そうと一口ぱくり! そしてびっくり!
 だってみかんがしぐれ煮なんですもの。
 アタシ、驚いてむせちゃったわ]

(242) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 R団 タカモト


  
 ごほっ、ごほっ……、
 そういえばあったわね、みかんのしぐれ煮。
 好きだったわねぇ、昔は。

[お水を飲みつつ、
 スタッフさんがええーって言うのを見て。
 意外と美味しいから食べてって、分け合って]

(243) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[”キャシー”はみかんのしぐれ煮なんて知らないもの。
 それを知ってるのは高本だけだもの。

 でも、色んな役をこなすうち。
 高本の記憶が曖昧になっていく。
 思い出せない過去が増えていく。

 不思議ね、誰かの人生を生きる度に、
 高本の人生が消えていくよう――。

 (なんて、俺には分からないし)]

(244) 2019/11/03(Sun) 23時頃

鉄騎従兵 イェンキンスは、メモを貼った。

2019/11/03(Sun) 23時頃


【人】 R団 タカモト

[デートって言葉に面食らう顔にくすって笑って。>>202]


 やぁねぇ、真に受けてるの? 冗談よ。
 気楽に喋ってその辺ぶらついて帰ってきましょ。
 昔はよく遊んでたじゃない。 いいでしょー?


[嫌がってる様子のまどかちゃん。>>204
 ダメかしら? 昔はよく遊んだのにって。
 相変わらず抜けない幼馴染の気安さでぐいぐい誘って。

 後押ししてくれるまどかちゃんの両親に感謝!>>205
 ありがとって笑顔で厨房の中に手を振るの]

(245) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 R団 タカモト

[なんとか了承を取れたらにっこり笑顔!>>206
 条件にも分かったわって頷くの]

 ええ、もちろん!
 田舎の、こうっ…なんか良い感じの服で行くわ。
 お化粧もしないでノーメイクで行く!

 うふふ、楽しみー♪

[約束にるんるんご機嫌で。
 その日はスタッフさんを連れて帰ったのかしら。

 スタッフさんは近くの旅館に、
 アタシは久しぶりの実家に帰ってくの]

(246) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 R団 タカモト

―― 翌朝、もりさき食堂 ――
[翌朝、アタシは動きやすいジャージに着替えて出かけたの。
 高校の頃のジャージ、まだ家にあったしね。
 ”キャシー”も別シーンではジャージとか着るのよ?
 だから、これでいいかしらって。
 ――あ、もちろんノーメイクだからね!

 実家の横がまどかちゃんの家だから、移動が楽よね。
 ピンポーンって玄関の呼び鈴を押して]

 まどかちゃーん、来たわよー。

[って、呼び鈴越しに来やすくお出かけを誘うの。**]

(247) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[久し振りに見た菜摘はあの頃と変わらず
……あの頃よりも綺麗になった。

すぐに俺の方から目を伏せたが>>231
視線の噛み合った一瞬が、瞼の裏に残っている。]

(248) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[出棺まではまだ時間があったが
それまでをあの空間で過ごしたくなくて
『音無家』と書かれた看板から足早に離れる。

ずるずると引き延ばした別れの刻限は
感傷とか、そういう感情も
一緒に引き延ばしてしまったようで、
俺の眼球は葬儀の間も乾いたままだった。]

 ……菜摘、本当に諦めてなかったんだな。
 忘れていいって言ったのに。

[出入りする人を眺めながら独り呟く。

母さんから話は聞いていた。
7年間、姉ちゃんを探し続けてくれていると。

その話を電話で聞く度に、
姉の存在が風化していない喜びと同時に
罪悪感と恐怖が俺の内側に蟠った。]

(249) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 菜摘は、もう探さなくていいよ。
 姉ちゃんのこと忘れて、菜摘の人生を送ってよ。

[県外に引っ越す日、
見送りに来た菜摘に向けて
夕陽を背に、さよならの代わりに俺は言った。

姉不幸と罵られたって構わないつもりで。
親友の痕跡を探して駆けずり回っている菜摘を
姉ちゃんに謝る菜摘を>>230
その表情から笑顔が消えていくのを、
近くで見ているのが耐えられなかったから。

それにネックレスのことを知ったら
菜摘は自分のことまで責めるかもしれない。

――なんてのはただの建前だった。]

(250) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[俺はガキだった。
結局は自分が一番大事だった。

だってあの日、姉ちゃんが1人だったのは誰のせい。
遅い時間のバスを選んだのは誰のせい。

最初から一緒に買いに行っていれば
何も起きなかったんじゃないか。

菜摘の誕生日のサプライズだって
もっと別の方法だってあったはずなんだ。

俺がぐずぐずしていたから。
俺が菜摘とデートしてみたいなんて言ったから。]

(251) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[菜摘が事件について調べるほど、
姉ちゃんがあの日どうしてあんな行動を取ったのかを
知られてしまうんじゃないかと怖かった。

だって、俺のせいで姉ちゃんは死んだのに。
そうしたら菜摘の笑顔は
二度と俺に向けられることはないだろうと、思って。


――本当に、なんて身勝手なガキか。]

(252) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[廊下に泣き声が響く。>>232
菜摘があんな風に声をあげて泣く姿を
俺は見た覚えがなかった。

菜摘はいつだって俺達姉弟を
守るように手を引いてくれたから。

すぐにでも駆け寄りたかった。
けど、足はその場から一歩も動かなくて、
葬儀場の人が寄り添うのを
廊下の端から見ているしかできなかった。

その背を支えられて去っていくのを
服に皺を作って眺めるしか俺にはできない。]

(253) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

 ごめんな。菜摘。

[俺がお前を好きにならなきゃ。
 そうしたら今も、3人で、ずっと。]

(254) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 校庭番長 ヤマト

[あの日のネックレスは
本来の贈り先へ届くことのないまま、
骨壷に入れられるのを俺のポケットで待っていた。**]

(255) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

[ あの子の落ち着いた色の毛並みが好きだった。
  みんなはからかっていたけれど>>233
  そんなのからかう理由にならないと思った。
  みんなと同じ魔法が使えなくても使えても
  私みたいに別の魔法が使えても良いの。
  あの頃からあの子はどんどん強くなって
  村の同年代では一番の剣の達人になっていた。
  それでもまだ強くなりたいっていうあの子に
  私がついていったのは。

  放って置けなかったから?
  離れたくなかったから? ]

(256) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

[ でもそんな風に素直にいえなかった。
  イェキンス一人だと心配だもの、って
  いつだってお姉さん風を吹かせてた。

  あの子が帰ってきたら食事も用意するし
  鑑定も錬金もあの子を優遇してきた。
  お店を持てるようになってから
  それもずっと続いていたけど。

  ……まさかみられていたとは思わなかった。
  あの時も。>>236
  この時も。>>237
  ねえ、だったらもっとよく見てよ。
  私、悲しそうだったでしょう?
  怒って毛が逆立っていたでしょう?

  そんな事、あの子が見てたことも知らない私が
  問い詰めることももちろんなかった。 ]

(257) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

[ でもイェキンスがそんなこと、言うから。
  しばらく戻らないって。>>238
  私はギュッと拳を握ったあと。 ]


   ………、そう。
   それじゃ、しっかり準備しなくちゃね。
   ちゃんと気をつけて行くのよ?


[ 迷惑かけちゃダメだよ、と笑いながら
  食事を片付けて、必要なものは言ってねと
  笑いながらその話を切り上げた。
  ぺた、と伏せた私の耳は
  気づかれない方がきっといい。

  その日の晩。
  私は、魔法石を持って外に出た。
  綺麗な満月の光で石を浄化する為に。

(258) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

  魔法陣を描いて、満月の見える丘で
  魔法陣の上に石を並べて魔法を唱える。
  あの子の旅路が良いものでありますように。
  あの子が怪我もなく帰ってこれるように。
  あの子が…………、 ]

   ……………っ。


[ 嗚呼、涙がこぼれ落ちた。
  私の頬の上につう、と一筋。
  ああもう、耳もぺたんと伏せちゃって
  私はその場にしゃがみ込んだ。
  寂しい、とても寂しい。
  イェキンスが離れてしまうのが嫌。
  この街に戻ってこなくなるのが嫌。

  ううん、それはもっと前からのこと。
  店になかなかこなくなる事だって
  私はとても寂しく思っていたのに。 ]

(259) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

   イース………。


[ 行かないで、なんていえない。
  あの子の冒険に私は邪魔だから。
  足手まといだから、この足では。
  だから止めることもできなくて、
  だけど行って欲しくなくて悲しくて。

  だって私の方が、あの人より。
  そんな事を思って、私は唇を噛んだ。
  きっと今は、あの人の方が
  イースのことをよく知ってるんだろう。
  今生の別れでは無いはずなのに、ああ、
  涙が止まらないのは、きっと。 ]

(260) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

    …あの頃に戻れたらなあ。


[ そんなことを呟いた私の側。
  唐突に現れた黒い男に毛が逆立つ。
  今どこから?と驚いているのも束の間
  渡されたのは不思議な小箱。>>#1
  あの日をやり直してみませんか?>>2
  えっと、 その、 うん。 ]

(261) 2019/11/03(Sun) 23時頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

   うさんくさぁ………。


[ 私は思わず、その小箱を検分した。
  魔法がかかっているのか、それがどんなものか。
  けれどさっぱりわからない。
  巻いたら魂をとられるとか?
  それとも詐欺?
  詳しく調べる道具がないけど
  怪しさ満載のこの箱とこの男。
  ぶわわ、尻尾は警戒に毛が逆立ち膨らんだ。
  でもね。でも。 ]

(262) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

    ……まさかね。


[ こんなのただの、小箱でしょ。
  そう思う気持ちと。
  もしかしたら何かあるかも。
  そんな期待とが混じり合って、
  私はそのネジを回してた。


  もし、戻れるなら。
  無邪気な子供時代?
  怪我をしたあの時?
  ううん、そうだね、それよりも。 ]

(263) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 精留醸造 ミタシュ

[ 二人で村を発つ、あの時に。
  もう何年前になる?
  ね、あの時からやり直せたなら。


  ……きりり、きるる、きりり。
  願いながら、私はネジを回した。 ]**

(264) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[落ち着いてから外に出れば
もう、雨はやんでいた。
八つ当たりだけど、私はひどく腹が立った。

こころのお葬式なのに。
空が泣いていないなんて。

七年間皆に言われた言葉がよぎる。
――もう忘れるんだ。
――先へ進みなさい。
そう、大和だってそう言ってくれた。>>250

わかってる、わかってる。
こころだって今の私をみたら
同じことを言うと思うもん。]

(265) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[けどね。けど。

私だけは進みたくなかった。
私だけはずっと、覚えていたかった。

なのに時間は容赦なく
こころを失った痛みを奪っていく。

今日は泣いた。泣けた。
でも、もうこの空と同じで零れてこない。

 ――さらに七年後、私は泣けるだろうか。]

(266) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[七年前のあの日。
最後にどんな会話をしたかもよく思い出せない。
こころはどんな顔で笑っていたのだっけ。

ぼろぼろ零れ落ちていく思い出は
これからも少しずつ褪せていく。
それが分かってしまって私は
嗚咽を堪えながらその場にしゃがみ込む。]

 やだ……やだよぉ
 あいたい、あいたいよ、こころ…っ

[戻りたい。戻りたい。
ああ、神様仏様。何でもいいから――]

(267) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[しゃがんでいる私の足元に影ができる。
顔を上げれば、帽子を目深にかぶった男がいた。

彼は私が立ち上がるのを待ってから
何かが乗った片手を差し出す。

顔がよく見えないし、声は知らない声で
会ったことがない人なのは確かで
私はそこから立ち去ろうとして

 ――「あの日をやり直してみませんか」>>2]

(268) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[振り返った私の形相に何も言わず
彼はただ、小箱を差し出しただけだった。]

 やり直す……? どうやって?

[促されるままに小箱を手にする。
何やら説明をされていたけど
私は半分ぐらいは聞き流しながら
私の手の上に乗っている小箱を見つめた。]

 こんなので、本当に……?
 ううん、いい。使う、使う。絶対。

[もしかしたら嘘なのかもしれないけれど
今日、この日に渡された「希望」が
本当に「奇跡」なのかもしれないから。]

(269) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ ――そう。
    初めは、ただの興味から。 ]


  あちゃ、俺の聞き方が悪かったな
    生徒会室の前に居るから、
  俺の偉大なるお兄様の行方を知りませんか、
  って聞いたつもりだった


[ ごめんごめん、って手を合わせる。
 君の勘違いは大いに正しいものだと思う。

 嶺二への要件は簡単なもの。
 目的は最初から君だった、って
 見透かされたみたいでちょっとは恥ずかしいんだ、
 こっちだってさ。 ]

(270) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 七星拳 ナツミ

[私は男がいなくなってから
オルゴールの蓋をそっと開けた。

戻りたい日なんて決まっている。

もし――運命を捻じ曲げることができるなら
こころが笑っている未来があるのなら
私は、どんな犠牲を払ってもいい。**]

(271) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


  へえ、真名っていうんだ。
  宜しくな、マナ!


[ 確かに可愛いコだと思った。
 兄弟だし好みは似てたって可笑しくはないよなって
 この時は誤魔化した。

 別に兄貴の好きなコを取ってやろう……
 ってつもりでもない。
 
 ホントに、
 ホントに。ただの興味だったんだ。
 17年、間近で観てきた男の琴線に触れた君が。

 焦がれてやまない人が、

 どんなコなのかって。]

(272) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  じゃ、もし嶺二に会ったら
  俺が探してたって言っておいてよ


[ ――それだけ、だったんだ。 ]


   "柊季って綺麗な名前だね"


[ 大したことない一言だったし
  きっと君にとっては、なんでもない会話で。
  その時の表情なんて覚えてないだろうけど。


 声が、なんだかすっごい心臓に浸みてったんだ。
 それが、心地よいんだってことに気づいて ]

(273) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


[ ……ああ、こういうのを
 一目惚れっていうんだろうけどさ。


 よりにもよって、
 兄貴が好きな女のコ。


 ――愚弟は心の中で、苦笑いを浮かべるんだ。
 ほんと馬鹿だよな、って。


 これが君との出会い、
 一番初めの、高1の思い出。 ]

(274) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[じっと、見てたよ。
高本がみかんのしぐれ煮を食べるとこ
前もこんな事、あったんだよね。
あんたが「キャシー」になる前のこと。

  最初に帰ってきた時は
  あたしの作ったしぐれ煮を食べて
  「森崎のおばさんの味になるには
   まだ20点くらい足りないな〜」って
  茶化すほどには、憶えていたよね

  次に帰ってきた時には
  見た瞬間に「懐かしい!」って
  驚いてくれたっけ。

  その次に帰ってきた時には
  食べてから美味しいねって
  褒めてくれたりもした  ]

(275) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[次は?ねえその次は?ねえ……

だんだん高本が、
昔の高本じゃなくなってく

最初はあんたが都会に出たから
あたしもあんたも、おとなになったから
そう言って、気づかないふりをした

   そうあたしはいつだって
   気づかないふりばかりだった

   今だって。私は。
   気づかないままで、居たかった。

だけど、本当は違ったよね
高本が「別の誰か」を纏うたび
高本の人生が少しずつ、消えちゃうんだ]

(276) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[それに、気づけるくらいには

知ってるんだよ。高本のこと。
見ているんだよ。高本のこと。

ああ、嫌だな。
高本が、居なくなっちゃうなんて。]
 

(277) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[なんだかんだでデートの約束取り付けて
それから夜しか眠れない一日をすごして(すや)
快眠快眠、目覚めたのは次の日の朝。

外は晴れで、気温は少し涼しいみたい。
スマホの天気予報を見ながらごろごろごろ。

朝早くからお母さんは洗濯をしていて
アンタでかけたら布団干すからって言われてて
気づけば高本との約束の時間、5分前 ]
 

(278) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[実はこの時、ちょっとだけハプニングが起きた

ど田舎少女は服なんてたくさん持ってなくて
特に「ずぼん」なんて、履きつぶしたGパンは1本
ド近所はジャージで行くし、
時々女友達と隣町に行く時だけ着るワンピースは
もう3ヶ月くらいは余裕で着てない。

ぶっちゃけ高本とのデートでワンピースを着るなど
そんな破廉恥なことができますか!
ということでGパンを履いていくつもりだったのね

なのに!]
 

(279) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
  おか、お母さん!
  私のずぼん、洗濯したでしょ!

[外はいい天気、そうね、洗濯したくなるよね
週4くらいで履いてるもんね、わかる
たまには洗ってあげないとって思うよねわかる
でも今日洗わなくても良くないですか

待って詰んでる私の選択肢
臙脂色のジャージ or 一張羅のワンピース
むりむりむりむりむりむりむり
だって相手は都会人だけど高本 どっちも無理]

(280) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[そんな中、ぴんぽーんってチャイムが鳴って
選ばれたのは綾鷹でした、じゃなかった
どう考えてもワンピースだけは無理だったので
臙脂色のジャージ(下)を選びました、はい

上…… 今どきはトップスっていうのかな
トップスは、長袖のTシャツに、
ざっくりとした黒のパーカー羽織って

まあこれならジャージでもダイジョブっしょ
って思ったんだけど ・・・・なんと、まあ

高本が、ジャージ着てくるとは
全く夢にも思わなかったよね。]

(281) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[それでも着こなしてるから悔しいなって
ほんのちょっと思っちゃったのと

メイクをしていないジャージ姿の高本は
昔のままの高本そのままで


 悔しいな。
 見惚れちゃった、っていう表現が
 今の私を表すのは一番、ただしい。 ] 
 

(282) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
  おはよ。
  ジャージ、被ったね

[勿論ノーメイク。
髪の毛だけはちゃんと梳かした。
ほんのちょっとくせっ毛の私は、
サラサラストレートの高本にはかなわない。]*

(283) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

 

   ……… 胡散臭い、とは失敬な。

[ 誰かの小さなつぶやきに >>262
  口の端でクスクスと笑う男がここに、一人。 

  ── どうぞ、良い旅を。 ]**
 

(284) 2019/11/03(Sun) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ 高校へ入って、避けてた兄貴との接触も 
   元に戻りつつあったのは
   ほら、シシュンキって奴で片付くようなもんだったっぽい]



   嶺二ってさ、マナってコの事好きなんだろ?



[ 明らかなる動揺。
   彼から見た俺は女たらしかなんかなわけだけど
  真実はそうでもないんだよな、これが。
  一方嶺二の方はと言うと
  奴はモテる癖して自覚もないし、経験が無い。 ]

(285) 2019/11/04(Mon) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



   手伝ってやろうか


[  普通に断られた。 
   姉と弟の関係ならともかく、男兄弟じゃあな

   それでも嶺二は前より、俺のコトを頼る……
   もとい、良いように使いはじめた。

   生徒会の手伝い。
   軽音部がメインだから時折なんだけど

  ――― 兄の恋路を手伝う名目で
     少しずつ、少しずつだけど



   君に逢う回数は増えたんだよな]

(286) 2019/11/04(Mon) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

  かっこわりーな


[ 高校生の頃を回想しながら一人夜の逃避行。

  決して長くはない片想いかもしれないけど
   ―――叶う事なんて、なかったかもしれないけれど ]


   ―――今日だってあなたを思いながら
        歌うたいは唄うよ


[ 残念ながら俺様notボーカル。
  リズム隊って大事なんだぞ?ってったって
  大体のコはギターとか
  センターの花形目当てに寄ってくる。

  残念ながらモテてるんじゃあなくて
  俺の立ち位置は蓋を開けば控えメンバーなんだ ]

(287) 2019/11/04(Mon) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ そんなどうだっていい思い出をリフレインしながら

  ……どうしたんだろうな。
 
  彼女のコトバを思い出して、ふと車を止めたのは。

  夜風に当たりたかったといえば 
  不正解ではないけれど   ]



    "もしあの瞬間に戻れたら"、か。


[ 煙草でも吸ってりゃサマになってたかもな
 ボーカルは喉が大事なんです。
  や、ボーカルじゃなくて俺ドラムだけどさ ]
   

(288) 2019/11/04(Mon) 00時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[  そりゃあ  あるさ  ]


   ―――あ


[  ちゃらけたイベント、俺にゃ関係ないだろって
  不意に見上げた教室から舞った帽子は>>187


  見えた影は、姿は、 それは――― 


  マナの   ]

(289) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ


   ………


[ 見間違う筈は無かった。
    だから追いかけた。

 ―――見つけた。
 綿見真名を示す名前の付いた、ふざけた形の帽子。]


  あいつ、また誰かの仕事やってんのか

[ 嶺二は何やってんだよ。
 生徒会の仕事を手伝うってコトは、彼女を手伝うコトで
 時には二人で作業する日もあったよな

 断ればいいのに、優しいコは全部引き受けて
 それをあいつは見逃してるのか、許容してるのか
 好きなコだろって怒りたくなる事もあった ]

(290) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[ 彼女はいまあの場所にいる。
     そしてこの帽子は今、この手の中にある ]



    ……。


[ マナだってこんなイベント、鵜呑みにはしないだろ
  俺が例えば帽子をのせたって
  冗談だよって笑えばそれで終わるかもしれない。

 ―――でも、もしかしたら?  ]

(291) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[どんどんと、忘れていってしまうの。
 小鉢を食べた時の些細な反応。>>275

 そんな些細な事……、
 そんな小さな事……、
 アナタは覚えているのに、不思議ね。

 アナタは今もアナタの人生を生きているから。
 アタシを忘れていないはずだから。
 だから、時折はここに来て、
 たくさん”アタシ”の人生を思い出して――]

(292) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



[  過ったのは 一生懸命な兄の姿  


     そうだよな、嶺二が最初に好きになったんだ ]

(293) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[ アタシ? 俺? いや、僕、だった、かな?
  とにかく、忘れないようここに来て。

 ああでも、忘れたものが何なのか。
 最近はそれもよく、思い出せなくなってくるの。 


 ――「ああ、嫌だな」。>>277
 なんとなくシンクロする、その感情]

(294) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[実家に帰ってみれば両親の熱愛報道の質問攻め!
 私ははいはいってあしらいつつ、
 色々と話したっけ。

 共演で知り合った子だって。
 アタシの「演技」が好きだって言ってくれて、
 役になりきった”オレ”に惹かれたって、

 すごく尽くしてくれる子で――、
 (まるで、ドラマの役と同じように?)]

 ……。

[もし、アタシが演技できなくなったら?
 共演の熱が冷めて飽きられたら?]

(295) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[ そう思って、少し寂し気に笑って。
  甘い香りの煙草を一口。

 キャシーが好きな甘い煙草。
 アタシが”アタシ”として輝ける僅かな時間。
 俺の体を間借りして人生を謳歌すればいいと思った。


 きっとそうやって、
 俺は人生を消費して、振り撒いて。
 ――そうして、いつか消えるんだろう。

 あの日の桜の花びらのように。>>117]

(296) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[そして翌朝。
 お迎えしたアナタはすごくラフな格好!>>281
 ジャージも高校指定の臙脂色じゃない。
 思わずうふふ、って笑って]

 おはよ。
 あら、お揃い! 高校の頃以来ね!
 懐かしいわぁー。

[なんだかぽーっとした感じのまどかちゃん。
 もしかして、寝不足!?
 って、思ったけど違うわね。
 お肌のツヤがとってもいいもの!>>278]

(297) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 R団 タカモト


 
 ノーメイクでも髪はちゃんと梳かしたのよね?
 偉いわぁ、ちゃんと乙女してるじゃない。
 オンナノコはそうでなくっちゃ♪

[にっこり笑って偉いって褒めてあげて。
 (頭なでなで?>>118
  ダメよ!セットが崩れちゃうじゃない?
  オネエは気遣いが大切な生き物なの!)
 ぱちぱち軽く拍手。

 それから、並んで歩き出しましょうか。
 もちろん歩幅が合うように気遣うわよ?
 (――そこだけは偶然、昔と同じ]

(298) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[高校の通学路を歩く道。
 懐かしい田んぼを見たり、木を見たり、
 花を見たり草を見たり、川を見……]


 ……ほんっと、自然豊かよね!


[だいたい自然だけの風景にため息一つ。
 昔は道端の草で草笛とか吹けたんだけど、

 ――もう、思い出せないのよねぇ]

(299) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[それから高校に着いたら早速うろうろ。

 思い出の教室に寄って昔の席に座ったり、
 グラウンドに転がってたボールを蹴ったり、
 それから、体育館にも寄ってみて――、

 文化祭の劇で使ったあの舞台!
 今見てみればとてもちっぽけに見えるの。
 観客席もとても少ない。

 もっともっと、大きな舞台をいくつも見たもの。
 だから、感じるのは少しの懐古と寂寥]

(300) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 R団 タカモト


 
 懐かしいわねぇ……、
 あの頃と、ちっとも変わらない。

[舞台に上がって、客席を見下ろして。
 それから、まどかちゃんを見て]


 ――アナタも、変わらないわぁ。


[くすりと、懐かしむように。
 眩しくもないのに目を細めてアナタを見て]

(301) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 R団 タカモト

[遠くのものを見る時には目を細めるでしょ? 
 そう。そんな感じで目を細めたの――、
 アナタはこんなに近くにいるのに、変よね?]


 アタシはきっと、変わったでしょう?
 ねえ、まどかちゃん?


[にっこり笑って小首を傾げ、
 そうしてまどかちゃんに聞いてみるの。
 いつもアタシを見てくれた、
 そんなアナタのアタシへの”劇の評論”を。

 人生は劇だ、そして俺はそれを演じる役者の一人。**]

(302) 2019/11/04(Mon) 00時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



[ 嶺二が俺の気持ちに気づいてるかは

  そういう事は聞かない。
  男同士は背中で語るモンだって海賊王が言ってた。

   俺が託したんだ、俺の分まで。 
  ――どんな結果になろうと、後悔はしないんだ。



  ―――しないんだ。 ]
 

(303) 2019/11/04(Mon) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  もし あの時
    嶺二に帽子を渡さなかったら、か。



  ……やめやめ。


[ ifの向こう側なんてありはしない。
 そんなほんのちっぽけな、
 世界を救うわけでもなければ
 失われた命を取り戻す為でもない

 私利私欲、傲慢ちきな醜い部分を掬い上げたのは
 


 ―――黒い影>>#1 ]

(304) 2019/11/04(Mon) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  何そのファンタジー設定。
  詐欺?宗教ならお断りなんだけど。


  ……って、いねーし



[ いつのまにか車の助手席に転がった
 小さな小箱は俺みたいな奴には似合わねーっつの。


 ……まあ、でも。 ]

(305) 2019/11/04(Mon) 01時頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ



  センチメンタル男子だからな、
    今だけなら、ファンタジーに付き合ってやらんこともない


[ あるわけねーだろ。


   そう思いながら、カチコチ。
  

 さて、どんな失恋ソング流してくれんだろなって
 運転席に戻って目を伏せるんだ**]

(306) 2019/11/04(Mon) 01時半頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2019/11/04(Mon) 01時半頃


【人】 綿津見教会 マナ



  君って、12月24日生まれ?


[ いつからだろう。
  生徒会室で君を見かけることが増えたのは。
  軽音部所属だったよね。
  とは、口に出さないけど知っていた。
  嶺二くんのお手伝いなんだって、仲良いね。

  たまたま、まとめていた資料に
  君の名前が記載されていたから。
  つつ、と指先でなぞりながら尋ねてみる。]


  柊季(いぶき)でしょう?
  (クリスマス)イブの季節……なんちゃって…
  
 

(307) 2019/11/04(Mon) 02時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  ………。
  柊って、冬の植物だし………。


[取り繕うように。
 最後に何の解決にもならないことを添える。

 どうしよう。これは俗にいう、
 親父ギャグというものかもしれない。
 しかも私ときたら、
 親御さんがつけてくれた大切な名前で。

 君の誕生日。
 たとえ正解でも不正解でも
 何だか恥を披露してしまった気がする。]
 

(308) 2019/11/04(Mon) 02時頃

【人】 綿津見教会 マナ



   "柊季って綺麗な名前だね"


[大したことない一言だったし
 きっと君にとっては、なんでもない会話で。
 その時の表情なんて覚えてないだろうけど。

 ………本当に、そう思ったの。]
 

(309) 2019/11/04(Mon) 02時頃

【人】 綿津見教会 マナ

[ 私みたいな人間は、呼ぶのが憚られるくらい。 ]

(310) 2019/11/04(Mon) 02時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[しかし私は小ずるい人間でもあるので……。

 名として呼ぶことはしなくても、
 たまにこっそりちゃっかり、
 こんな風に会話に混ぜ込んだりして。

 何てことのない時間が心地いいって
 とっくに気付いていたはずなのにね。]
 

(311) 2019/11/04(Mon) 02時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ ――――――――。

  制服を着ていたのは過去のこと。
  ここにいるのは22歳の私。

  正義の味方はとっくに帰ってしまった。
  ここではない、誰かの元へ。
  お茶のコップなんかを簡単に洗ってから。
  ソファの上の人物に声をかける。>>61 ]


  嶺二くん。嶺二くん。
  そんな所で寝ると風邪ひくよ。

  え?
  うん、もう帰ったよ。
  だから嶺二くんもベッドで………。
 
 

(312) 2019/11/04(Mon) 02時頃

【人】 綿津見教会 マナ



  あ―――――、
 

(313) 2019/11/04(Mon) 02時頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ どさり。
  腕を引かれて、
  そのままソファの上に押し倒される。

  顔を上げれば、
  そこには私の旦那さんになる人がいた。
  吐く息が、いつもより少しお酒臭い。 ]


  ………。


[ 私は抵抗らしい抵抗も見せないで。
  そのままそっと眸を閉じた。
  そうだね。彼にはその資格があるから。 ]
 

(314) 2019/11/04(Mon) 02時半頃

【人】 綿津見教会 マナ


[ 暗闇が満ちる世界の中。

  どこか遠くで、
  何かが回る音が聞こえた気がした。>>306 ]**
 

(315) 2019/11/04(Mon) 02時半頃

綿津見教会 マナは、メモを貼った。

2019/11/04(Mon) 02時半頃


【人】 測量座 ハラフ

[朝、誰の迎えも来ない部屋は死に絶えたように静かだ。

 上司から半ば強制で取らされた休暇も、ただ時間を無為に過ごすだけ。日々欠かさなかった身嗜みも家事も何一つ満足に行えない。日付記載のない罫線のみの日記帳を開き、軽く数行記す日課も途絶えてしまった。
 疲労を感じても眠りは浅く、食欲もめっきり失せていたが、ようやく最低限の食事としてドライのスティックに手を伸ばした。爪でびり、と封を破る。噛み砕くと水を呷ってぐっと流し込んだ。

 味の感じないそれを無理矢理胃に突っ込んでから、部屋の無音の息苦しさに耐えかねてリモコンに手を伸ばす。
 液晶がパッと色彩を放てば、冷凍食品の新商品のCMがポップなメロディーと共に流れていく。簡単お手軽、レンジで瞬く間にお店の味。ありきたりなキャッチはどことなく安っぽく興味を引くものではない。それでも、同じ画面を覗き込む誰かが一言、「美味しそう」と呟こうものなら、発言者の知らぬ間にキッチンの冷凍庫の中に収まっている]

(316) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[そんなありきたりは今、ここに無い。販促としての価値を失ったCMはぼさぼさの毛並みの耳を淡々と通り過ぎ、無音を紛らわす為だけ流されていた。
 机にうつ伏せて目を瞑る。ベッドの柔らかさも今は妙に厭わしかった。どうでもいい、どうでも。ただ静かでなければいい。関心のない音の羅列はいずれ、浅くとも眠りを導いてくれるかもしれないから。

 だが、CMを挟んで始まった番組の、司会の声に耳がぴくりと立って震えた。身を起こして見つめる――次の報道コーナーは、先日の衝突事故について]

(317) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[事故の現場の上空より、自律無人のカメラで撮影された映像に合わせ、レポーターは現場の凄惨な状況を伝える。カラーの少ないシンプルなCGが事故状況を再現する。専門家が用語の解説を交えながら、想像交えて運転手たちの行動を説明する。司会がコメンテーターに話を振る。運転手らの行動に各々が意見を並べ、悲痛な面持ちの一人が重大な被害について声を震わせる一方、隣の席では近年社会問題となっている違法チョコレート製造と販売の厳罰を訴える。だが最後には、皆が一人の運転手の勇敢な行動を称賛し――――

 ――――声は突如絶えた。

 ガンッ、と強く何かを打ち叩く音を最後に、再び部屋に静寂が訪れる。
 真っ黒な液晶が映すのは、握りしめた拳をわなわなと机の上で震わせる一人だけ]*

(318) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[意図的に空二で空四に衝突し、落下の勢いを緩和させながら落下地点をずらす。最悪の場合、全員が死亡した可能性もあった行為を、無謀で愚かな判断だったと非難する人間もいたが、それはあくまでごく少数。
 世間は我が身の危険も顧みず人命を救った彼のことを、実に立派だと讃える向きが強く、同時に、その英雄が彼らの命と引き換えに払った犠牲の重さには、深い同情が寄せられた。

 一躍時の人となった英雄への関心は、彼を含む周囲へ物理的に表れる。人柄を問うマイクは不躾に突きつけられ、カメラは過去を掘り当てて称賛と共に勝手に広められた。
 そんな話題の広がり方を喜ぶ人間など職場にも周囲にもいない。当人も困惑しただろうし、ティムは決して、世間の称賛を浴びたくてやったのではない。結果としてそうなったが、彼はただ、助けなければという衝動に突き動かされ、無我夢中になっただけだ。

 ――事故からしばし経ち、やっと話せるようになった彼から聞いた言葉だ。
 それを否定する台詞など出る筈もない。そうか、と吐息のように漏らす程度で、それだって、懸命に声の震えを抑えた末にやっとのことで紡げた一言だった]

(319) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 測量座 ハラフ


 俺が、おまえに荷物を頼まなかったら。

[沈黙を挟んで告げたもしもは、悔恨と罪悪感が濃く滲む。

 だがティムはいつだって、俺を責める言葉の一つもよこしはしない。
 自分の判断だったからと、それに皆生きてるんだからと。前と何も変わってないみたいに笑って、見舞いにくればやかましいぐらいに尾を振って、日々懸命にリハビリを続けている。

 それでも、病室のベッドに横たわりながら元気に話しかけるティムを眺める際。
 にこやかな表情から順に視線を胸に腹に下げて、体にかける一枚の毛布越しに、足の途中でがく、と布が沈む光景を見るたびに、胸はぎりぎりと締め付けるように痛む。息苦しさに表情が歪みそうになる。

 だが、痛むなどどの口で言うつもりか。リハビリの苦痛も労苦も計り知れないものだろうに、見舞いの時にはろくすっぽ表に出さないティムを思えば、自身の愚かさが際立った。
 そうだ、いつまでも憂いた顔など、辛気臭い面など見せてはいけないのに。後悔なんてしてないと、ティムが笑って前を向くなら。明日へ進むなら]

(320) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[――それでも、まだ、駄目だ。

 ティムの行為を正しかったと肯定できず、
 失われた二本の足と救われた母子を、天秤にかけようとしてしまう。

 後悔は、足をあの日に縫い止めた。
 抱えた罪悪感を降ろすこともできず、
 地につく足を持つくせに、その場で蹲るだけになっていた]*

(321) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 測量座 ハラフ

― 11月・病室 ―

[言葉の些細な違いに込められた意味を拾えないほど、鈍感ではなかった。じく、と胸を刺す痛みには慣れた――とは、まだ言えないが、数ヶ月という時間の経過は、ろくに語れず、沈黙ばかりで返す頃よりはほんの少し、進んでいる]

 そうだ。
 積もる頃までに、立って。
 それから歩いて、走れるようにならないと、いけないからな。

[目標を第三まで並べる意思は、直前の元気な返答との落差もあって、以前に比べれば弱い響きではあった。

 それでも約束をした。“来年もまた一緒に走ろう”と。同時に守れなくなったなら、少しずつ段階を踏んで、いつかの冬に一緒に走れるようになればいい。
 何年だって待てる。支えになれるなら何でもする。俺で補えるものなど大したものではないだろうが、それでも失われたティムの未来が、少しでもより良くあるように――

 ――なんておこがましいのだろうか。奪った分際で。
 何年でも待てるだなんて、実際にその苦痛を必死に耐えて努力を重ねなければならないのはティムだ。それ強いたのは俺だ。どうしても思考はそこに戻ってしまう]

(322) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[吐き出しかけた憂いを懸命に飲み込み、揺れる尾に視線を投げた。そして過去についていたものと似た溜息へと変えて、サイドテーブルの引き出しを開ける。

 ぼさぼさの乱れきった尻尾からは、どれだけ手を抜いているかが一目瞭然だ。
 ティムは元から毛並みの手入れに関心が薄い。小さい頃から雑も雑で、部位に合わせて数種類のブラシを使い分けるのが一般的にもかかわらず、大抵一本で済ませている。本当にぎりぎりの最低限だ。
 人のグルーミングはしたがる癖にどうして自分の手入れは欠かすのか。小さい頃からちゃんとしろブラシをマメに使え鏡を持て尻尾をほったらかすな、と散々言ってきたのだが、甲斐なく成人してからも手入れはおざなりだ。今から思えば、注意しても結局放っておけず毎度ブラッシングをしてやっていたのが悪かったのか。
 恐らくそうだと気付いても、止める訳にもいくまい。更に億劫になった理由を考えれば、注意の言葉さえも今は僅かだ。

 ブラシ数本とスプレーを引き出しから取り出せば、何も言わずともいそいそとこちらへ寄ろうとするから、そのままでいいとベッド横の椅子に座り直し、身を寄せて尾を掴む]

(323) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 測量座 ハラフ


 尻尾がうるさい。
 静かにしないとやめるからな。

[口は噤んでいるのに、ばったばったと動きがやかましい尾を少々強めに握り、多少静かになった所で、根本から先端に向かってすっすとブラシを通していく。

 引っかかった部分のもつれを取って毛並みをゆっくりと整えていく、昔からの手慣れた動き。溜まった抜け毛をまとめ終われば、ゴム製のブラシと持ち替えた。これだけ尻尾を振り回していれば根元の部分はさぞかし凝っているだろうと、軽くぐっぐと叩きながら繰り返し、最後には毛艶を増すスプレーをかけて全体をなじませるように梳く。

 こうしたブラッシングの時、感情表現豊かな尾だけでなく、ちらちらと表情を垣間見るのが昔から好きだった。普段からころころを変える表情が、落ち着いてとろんと緩んでいたりするのもだし、毛玉に引っかかって痛たと声を漏らすのも、時折暴れる尾を止めるのにぎゅっと握った時に仔犬みたいに泣くのも、なかなかどうして面白かった]

(324) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[甘えられるのも別に、嫌ではなかった。昔からそうだ。
 惜しむらくは――今は喜びのそばに、後悔と罪悪感が付きまとうこと。

 面会時間も間もなく終わるだろう。その限りまで、ゆっくりとブラッシングを行う間、べたりと、脳裏に張り付いたままの罪からほんの少し、目を逸らす]

(325) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[暮れ泥み、逸らした罪悪が再び眼前に擡げる帰路のこと、だった。

 小箱を持つ、帽子を被った誰かに、声をかけられたのは]*

(326) 2019/11/04(Mon) 07時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[私は、何も知らない。

「今の高本」が甘い煙草を吸うことも >>296
私の頭を撫でてくれない理由も。>>298

ぐりぐりぐりっと思い切り撫でてくれる
高本の男の子っぽい掌が大好きだったこと

触れられなくなってから、思い出すんだね]
 

(327) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[高校に行くのは大賛成だったよ
私たちが入って大丈夫なの?ってのもあったけど
そこはど田舎の高校のはなし、
鍵なんて掛かってないの知ってたし
掛かってたとしても高本の顔をみれば
どうせ顔パスで入れてくれるはず

道中、自然だらけの風景はいつものもの
だけど高本から出てきたのはため息で
私は、またひとつ、知らない高本の顔を見る]

(328) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[ 「お前、草笛吹けんの?」
  「なあいまでかいカマキリ居たぜ!」
  「あの雲見てみろよ!すげえ美味そう!」
  「超いい匂いじゃん。金木犀ってやつ?」


 ─── そんな会話ももうできない ]
 

(329) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[高校は案の定無防備に、正門が開いてたから
そこから入ることにしたんだ。

なんてね、
部活してる子たちもいたし、
こっちだってジャージだったし、
なんも怪しまれずに入っちゃった。

高本オーラはあったはずなのに
誰一人こっちに気づかなかったの

それだけはちょっと、……うれしかったかな ]

(330) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[体育館の舞台。>>300

そうだった、ここから始まったんだね。
舞台に上っていく、高本の背中を見る
きらきらとした衣装を着て、
咄嗟の舞台で怪演を果たした、高本。

あのあと、高本のお姉ちゃんから聞いたんよ
高本んちのおばさんが
「高本には舞台に立ってほしくなかった」こと

理由は ─── 言われなくても、わかるよ。

いまの、高本のようになること。
お母さんはきっと、わかっていたんだね。]

(331) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[遠くのものを見るかのように
目を細めて高本は私を見るの。
それが堪らなく切なくて、苦しくて、
あんなに近くにいた高本はどこにもいなくて]


  ………


[変わったでしょう、って聞かれて、
言葉に詰まってしまったんだ。私。 ]

(332) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[ 高本は、高本だよ。

  あの日みたいにそう言えればよかった。
  でもそう言うことができないほど、
  あたしは「あの日の高本」を
  もう、思い出せない。

  きっとそれは、あんたも、同じ。 ]
 

(333) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

[高本はにっこり笑っていたけど
私はどうしたって、笑えなかった]

  ……変わったよ、高本は

  今の、高本は、
  ぜんぜん、高本なんかじゃない

[少しだけ、苦しそうに吐き出した言葉]

(334) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[ 大好きな食べ物も思い出せない
  私の頭だって、撫でてくれない
  自然の美しさを楽しむこともない

  私を見る目が変わってしまった、
  そんな高本なんて、高本じゃない。 ]
 

(335) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
  ………ねえ、高本は、
  今の暮らし、本当に幸せ?

  舞台に立って、
  いつも誰かの人生を演じて、
  役者の一人として生きること、

  それって、幸せ?

  高本の……
  高本の、人生は、
  それで、幸せだって、言える?
 

(336) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

【人】 鷹の爪団 マドカ

 
[それでもいいんだ。
もしも、高本が、今の人生を幸せだって
そう言い切って、くれるのならば。

きっと私は後押しできる。
まだ、まだ、そう、信じていた]**
 

(337) 2019/11/04(Mon) 08時半頃

鷹の爪団 マドカは、メモを貼った。

2019/11/04(Mon) 08時半頃


【人】 空挺帆走 ティム

[英雄なんてどうでもよかった。

 過去を探られても痛い腹もないし、映像で昔の友人が自分の事を良く言うのを聞くと若干の照れくささがあるものの、自分の話題で番組の枠を使わせるのに申し訳なさもあった。
(あと痛い時にマイクを向けられたり映像を撮られたりするのは情けないし、はずかしい。でも決まってそういう時、撮影者は喜んだ。知ってる人には、あまり見られたくない光景だったしそういう姿は極力見せないよう努力するようにもなった。)

 ただ、無事だった母子の元気な姿や嬉しそうな顔が見れるのはちょっと嬉しいし、違法チョコの取り締まりは確かに厳しくした方がいいと思う。

 飛行艇には乗車に特殊な免許が必要になる上、
 様々な安全装置がある。
 動かすためには登録者の生体認識が必要になるし、
 バイタル、アルコールチェックを通らないとエンジンもかからない。
 他、マップやナビゲーターは当たり前として、道なき道を、空を通るのだから事故を減らすために必要だった。]

(338) 2019/11/04(Mon) 09時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

[それでも事故は起こる。

 今回のチョコ中毒者は運転中にチョコを服用したようで、車内から銀の包み紙が発見されたらしい。そんな事をすればどうなるかなんて、少し考えたら解りそうなものなのに。もしかしたら運転手も違法チョコだとは知らなかったのかもしれない。
 毒素を完全に抜いたチョコレートやネギなどの嗜好品は高級で、出回っている中には偽物だと知らされずに割安でつかまされるパターンもあるのだとか。
 …運転手が怪しい取引をした事に間違いはないのだろうから、同情こそしても罪の軽減にはならないだろう。]

(339) 2019/11/04(Mon) 09時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

[飛行艇は個人でも所有は出来るがやはり高価だし、
 発着はポートでのみ行わなくてはならないので家の近くに発着場があるか、庭に自費で設置しなければならない点も費用がかさむ。
 大抵の飛空艇は陸路でも使えるので着地しそこから陸を通って目的地にいったり、駐車したりできるため、駐車場は特殊でなくともいいのだが。

 今は職場の飛行艇を使っていたが、いつか自分の飛行艇を持つのも夢だった。二輪でもいい。四輪だともっと便利。高いけど。

 その夢から大分ハードルは下がった――、いや、上がったのか。それでも移動手段を持つという共通点はある。
 だからたぶん、目指す先も変わらない。

 空は、自由だと思う。>>154
 でも今は、窓から見上げるだけだ。

 なんだかずっと遠いけど、
 それでも見上げたらその場所に在る。逃げない。
 だから、いつか。]*

(340) 2019/11/04(Mon) 09時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

― 11月・病室 ―

[以前はこんな風に談笑も出来なかった。
 いや今も笑ってもらえているかと言われると謎なのだが、そもそも元々俺と会話してる時にハラフが楽しげに笑う事はすくな、あれ、どうだっけ?
 穏やかな笑みや心地よい空気は沢山知っているが、声を上げて大笑いしたハラフを見た事はなかった。
 なんだ、じゃあつまり今でも全然問題ないじゃないか。そう思っとこ。

 でもやっぱり、纏う空気や感情のにおいの違いはあったから、]

 立てたらきっと、
 歩けるようになるまですぐさ!

 歩けたらきっと、
 走れるようになるまでもすぐ!

 予定よりも早くそうやって、
 ハラフを驚かせないとな〜。 

[そんな風に自信ありげに笑った。
 勿論本当にそんなに甘いものだと思っているわけでもない。そんな事は当事者である自分が一番知っている。]

(341) 2019/11/04(Mon) 09時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

[ハラフの視線が尻尾に来る。
 お!と耳がピンと立った。尻尾の勢いが増した。
 ぶんぶんぶんぶんぶん。
 引き出しから数本のブラシ(わざわざハラフが買いそろえてくれた)とスプレー(これも)を取り出されると尻尾の元気は最高潮だ。

 やった〜〜〜〜〜〜〜。

 声には出さないが尻尾には出る。
 でもそれもうるさいとむぎゅられると>>324、]

 ギャワ…
         クゥン…

[多少静かになった。
 それでもゆっくりと揺れてはいるのだが。

 丁寧にブラシを通されブラッシングをされるのは心地いい。気持ちいい。眠くなったりもする。
 俺の毛並みは硬めだから、毛玉なんてぐいぐい無理矢理引っ張ってとけばいいのにハラフはそれをしない。偉いなと思う。俺ならそんな丁寧な仕事は出来ない。
 引っかかった時に痛!って言ったらそこで止めて解してくれる。嬉しい。嬉しいからまた尻尾がばったばったと揺れ始め、そうしてぎゅっと掴まれる。
 びっくりしてまた仔犬みたいな声がもれるけど、相手がハラフならいつもの事なので聞かれても困らない。]

(342) 2019/11/04(Mon) 09時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

[本当はいつまでだって甘えていたい。
 だけど、罪悪感でいつまでも縛ってもいたくない。

 本当に、ハラフのせいじゃないんだ。
 俺の言ってる事は理解してくれてると思っている。
 そう思うけど、彼の言い分も、考え方も解っているからきっと何度言っても言葉じゃ納得してもらえないとも、思っている。

 だから、立って、歩いて、走って、
 現実として、行動を見せたらきっと。

 何年かかっても、きっと。

 面会時間が終わる前に別れの挨拶をして、ベッドの上から見送った。
 窓の外を見下ろす。硝子に手を当てて、帰る姿を見えなくなるまで見送った。
 本来なら仕事が終わって、家まで送って、夕食を食べて、… もうできない。 出来ないから、そこに戻るために、頑張らないといけなくて、]

(343) 2019/11/04(Mon) 09時半頃

【人】 空挺帆走 ティム

[――― 急に襲ってくる静寂や、寂しさに。
 窓ガラスが伝える外の空気の冷たさに。]


 クゥン、…

[一言、鳴いて。
 耳と尻尾が力なく垂れた。

 なんだか空よりも、>>340
 ずっとずっと、遠く感じる。]*

(344) 2019/11/04(Mon) 09時半頃

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