270 「 」に至る病
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── 帰路 ──
[気づけば曇天の奥、空の色がだいぶ濃くなっていた。 列車とバスを乗り継いだとしてもせいぜい数刻。 教授の家から逆算すればとうに帰り着いてる時間。
何をしていたかといえば──何も。 ただ、白亜を目指して歩いていた。 身に余る冒険に悲鳴をあげる身体を引き摺って。
馴染むと思われた革靴は踝を擦り、 薄い表皮が避けつつあるのを感じながら。]
(45) 2019/10/12(Sat) 13時半頃
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……帰って…いいんだよ、な…
[他に選択肢はない。 帰ってくるな、なんて言われてないし 保護者としてみれば過保護な面もある主のことだ 帰宅が遅れれば心配するかもしれないと期待する一方。 そうでなかった場合を想像して、ず、と踵を擦る。
いや、いいんだ。主がどう思おうと関係ない。 眷属にはその権利がある。 開き直りきれないのは──とうに壊れた関係への未練。
"彼"の選択肢を奪ってしまったという罪の意識。]
(46) 2019/10/12(Sat) 13時半頃
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[左手には紙袋がふたつ。 ひとつは教授からの土産と、もうひとつは。
それらを落とさぬように抱え、 蟀谷に冷や汗を滲ませ丘を登る。
ああ、まるで。20年前のあの日みたいだ。 妙な感慨に耽りながら、既に視界にある建物を見上げた。
街灯の少ない暗い細道。 小さな人の形と風に揺れる銀糸は建物からも見えるやも。 ゆら、ゆら。 覚束ない足取りが、照明が浮かす影に気づいた途端、 駆け出そうとして縺れ、ぐしゃ、と潰れる惨めな様も。]*
(47) 2019/10/12(Sat) 14時頃
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[まだ、陽が昇っていた頃に起きたことなど露知らず。 冷えた風の心地良さを感じながら、一歩、一歩と 彼の元へと帰れることの歓びを咬み締める。
また溜息で迎えられたらどうしよう、とか。 帰宅が早かったと咎められたらどうしよう、とか。 振り切っても振り切れぬ疑心暗鬼は 彼が望んでいない関係だという自覚が呼ぶもの。
それでも帰りたい。 此処以外の居場所を無くしたのは他でもない、彼だから。]
(75) 2019/10/12(Sat) 15時半頃
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[あと10メートル、5メートルの距離が果てしなく遠く 見慣れたシルエットを視認した途端 すべての躊躇が消し飛んで駆け出すも、気持ちに 身体がついていかない。どこまでも欠陥品。
荷物の無事を思う余裕もなく、地にへばりつく覚悟を決め 伏せた睫毛は思いがけず柔らか── 否、堅いクッションにぼす、と埋まる。]
あれ、……グスタフ…? 迎えに来てくれたの う……もう少しだったんだけど、足が……
[ついさっきまで窓辺にいた姿を間近に、 乱れる息を零す唇に嬉色が宿る。 無事を確かめるように触れる指を擽ったそうに堪え ほら、と片足の革靴を脱いでみせた。 長時間の、坂道を歩くには向かぬ靴が刻んだ擦過傷。]
(76) 2019/10/12(Sat) 15時半頃
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[火照る頬を包む掌に暫し浸り、呼吸を整えて。]
うん。遅くなったけど、ちゃんと行ってきたよ ほら、教授からのお土産がその証拠だ
……グスタフ…? もしかして、心配してくれた?
[数日ぶりに揺らぎを感じる赤を覗き込む。 彼が己に惑わされている時の瞳。
按じる色に弾む声音を押さえきれず、 震える指先を掴み、薄い唇を押し当てるため 摺り寄せた頬をそっと傾かせた。 避けられなければ熱の籠る呼気が、彼の掌を湿らせる。]*
(77) 2019/10/12(Sat) 15時半頃
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[此処から白亜の建物まで、まだ数メートルある。 月灯りや1等星を頼りにせねばならぬほど 周囲は闇につ包まれつつあった。
彼にしては珍しい、迂闊な言い訳。]
そっか…… たまたま、 [偶々、見えて。偶々、外に出て。 転びそうになったのが見えたから、偶々、駆けた? 何れにしても出迎えて貰えたことは確かだ。 わざとらしく残念そうな振りをして調子を合わせるが 頬の緩みは抑えられない。]
(89) 2019/10/12(Sat) 17時頃
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[何かに怯えるように怯む身体へ、ぐ、と重心を寄せる。 此方は足の負傷を言い訳に、支えを求める姿勢。]
こんなに歩いたのは久々だったから そうだね、次はスニーカーにしよう
[嗚呼、ちゃんと帰ってきて良かった。 こんな彼が見られるのなら、 足の一本折れたとしても何ら惜しくない。
言えばまた厭な顔をされそうだったから裡に留め ふたつの包みを差し出し、彼の背中に腕を伸ばす。]
(90) 2019/10/12(Sat) 17時頃
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[精悍な背中から落ちぬよう、彼の頚前で腕を交差し、 建物の中に入るまでの間に端的な報告を耳元へ。]
うん、始めは気乗りしなかったけど 今は行って良かったと思ってる 教授はとても素敵な方だった たくさん喋って、色々教えてもらって……
[玄関に辿り着いても腕を離さぬまま、一度区切り。]
(91) 2019/10/12(Sat) 17時頃
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手当ての前に風呂、だったね このまま浴室まで運んでくれるかい?
いま足をついたら床を汚してしまう
[いつになくぎこちない歩き方は、 荷物片手に己を背負っているからだろうか。 仄かに感じる匂いを鼻腔に、甘えが許されるなら テーブルに土産の包みふたつを置かせ、 浴室の前で彼の腿に靴の踵を引っ掛け 床に落とす行儀の悪さを披露するつもり。
途中下車となれば、爪先立ちとなるだけで。]
(92) 2019/10/12(Sat) 17時半頃
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…君も一緒に入る? それなら、手当ても同時にできるけど
[暗に、滲む汗を指摘しながら。 "なんてね" と笑って、くるりと彼に背を向け サスペンダーを肩から払う。
性質の悪い誘いも、素気無く断られるのも日常だが せっかくいい気分で家に戻れたのだ。 もう少し夢見心地でいたいと、彼の拒絶を避けた。]**
(93) 2019/10/12(Sat) 17時半頃
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[強制的な別離の時間が終わったことの安心と 想像していたよりずっと、好意的な出迎えに浮かれ 肝心の、主の異変に気づくのが遅れた。>>108
懊悩に歪む表情はこの位置からは窺えず。]
そんな姿を見たら何かに目覚めてしまいそうだね
話は、えーっと…… 教授なりの眷属の愛し方、とか…あとは
君の悪口、とか
[珍しい冗句におや、と頚を傾げるも、>>113 尚も抱えられ続けることで、取り戻す皮肉。 でも、 と続く筈の言葉は、ぴた、と止まる。]
(134) 2019/10/12(Sat) 21時頃
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……どう、したの。グスティ そんな…怖い顔 して
[無に近い表情の一枚下に、激昂を湛えているような。 良い子でお使いを終えたことを褒めて貰える筈と 上機嫌だった己とは真逆の。>>116
さっきはそんな素振りなかったというのに。]
何と言われても…いっぱい話したから… 奥さんが亡くなって二人目の眷属を迎えたこととか ……悩み相談、とか とにかく、色々
君だって似た様なものだったんじゃないのか?
[医院での様子など微塵も想像しないまま、 彼自身の体験と、教授を重ねさせるような言葉を選び。]
(135) 2019/10/12(Sat) 21時頃
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[此処へ訪れた眷属との面談で何かあったのかと 主の違和感に漸く気づけたとしても 対処の仕方が解らなかった。
だから、いつもの通りの態度を続けた。 揶揄と皮肉と鳥渡した誘いをかけて 出掛ける前と後、何の変化もないと安心させる為に。
ちくちくと肌を刺すような、それでいて 絡み付くような視線の正体は 前日に吸血を拒んだことの自業自得だろうと。 純粋に飢えているのだろうと結論づける。]
(136) 2019/10/12(Sat) 21時頃
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えっ、……えっ? ちょっと、…
[肩に置かれた五指は、冗句を跳ねるように そのまま浴室へと押し込まれる。想定内の挙動だ。
その先は────。]**
(137) 2019/10/12(Sat) 21時頃
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