140 Erwachen〜lost wing of Jade〜
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あぁ〜?
[名を呼ぶ声>>0:167に、気怠く振り返れば、此方へ向けて何かの箱が飛来した。 慌てるでもなく、その起動を煙黒の瞳で追い、手を伸ばして受け止める。]
あぁ、こいつぁ……。
[ほんの僅かだけ、男の口元に浮かんだ笑みを、青年は見ることができたろうか。 先週末、深夜にコンビニのゴミ捨て場を漁った際、同じ箱を見つけていた。 当然それは空だったが、冒険的な味のチョイスに、少なからぬ興味を刺激されたものだ。]
友達を脅かされて礼を言う奴なんざ、初めて会ったが。 まぁ、喜んで受け取っておいてやるよ。
[また逢ったら……の行には、嫌とも応とも返すことはなく。 一方的に振られる手を一瞥し、その場から離れていった。]
(9) 2014/11/13(Thu) 00時半頃
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─ 光翼高校・校舎内 ─
[一応は聞き覚えた、礼見という青年と別れ、とある人物を探し校舎内をゆるりと歩く。 まだ電気の付けられていない廊下は、かなり薄暗いのだが、それを不自由に思うことはない。地下道に比べれば眩しいほどだ。
────そんな時か>>12]
ッ、う!
[突如差し込んできた強い光に、顔を顰め、腕で目元を覆い隠し]
……ったく、何やらかしてくれた。
[吐き捨てる。 これは、早急に”機関”に確認を取る必要があるかもしれない。]
(14) 2014/11/13(Thu) 00時半頃
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[─────この地の脈には、”邪”が棲み憑きやすかった。 悪しき思念を呼び寄せる何かがあるのか、元々の土地柄か、はたまた何者かに仕組まれたか……。
だが、地下に棲まうこの男が、それらに影響されることはない。]
まさか……大災害《ディザスター》じゃあるめぇな。
[窓辺に寄り、漆黒渦巻く穿たれたソラを見上げる。 眉間に刻まれた皺は更に深く。 握っていた栄養食の箱は、めきょりと小さな悲鳴をあげた。]
(27) 2014/11/13(Thu) 01時頃
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………確認、は、必要ねぇなこりゃ。
[何を今更か。]
面倒すぎて泣けてくるわ、ほんと。 ”組織”も、こんな仕事俺に回してくるんじゃねぇよ。
[そうぼやきはするが、だからこそ、もう10年近く、この地に「モグラ」として住み着いていた。
邪念を退ける、地下組織『TRAIN』がひとり、フランク・ハウンドドッグ。
擦れ傷の目立つ眼鏡の奥で、煙水晶《スモーキークォーツ》が深い光を宿す。]
(37) 2014/11/13(Thu) 01時半頃
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[ソラから黒い雨《バケモノ》が落ちてくる。 始末すべく、校庭へ向かおうとすると、逃げ遅れたらしい生徒が1人、教室の中で身を寄せ合って蹲っていた。]
おい、おまえら。 そんなところにいると、ろくな事にならねぇぞ。
裏庭に出て、植物園の古池跡まで走れ。 そこから地下に潜って、助けを求めろ。
[「オマエ誰だよ!」「信じられるか!」生徒達からは罵声が飛ぶが]
(44) 2014/11/13(Thu) 02時頃
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死にたくねぇんだったら、俺の言うこと素直に聞け、糞ガキ共!
[鈍色湛えた瞳で睨みつけ、一喝。 生徒達は、逃げるように廊下に出て、裏庭に向け走りだした。]
……やれやれ、地下に降りりゃぁ、”組織”の連中が保護に動いてくれるだろうよ。
[安堵の溜息をつくと、握っていた、箱の潰れたうどん味食品のパッケージを破き、一部砕けてしまったそれを、口の中に放り込んだ。 味わいのは、凶[[omikuji]]程度か。]
(46) 2014/11/13(Thu) 02時頃
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フランクは、教室には他にも1人の生徒を確認済み。
2014/11/13(Thu) 02時頃
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………不味ぃ……。
廃棄もんのハンバーガーの方がよっぽど美味ぇぞ。
[それでも、貴重なカロリーである。 袋の中に残った、砕けた粉も、すべて口の中へ流し込むと、手洗い蛇口で水を飲み、ついでに手と顔をざっと洗った。]
さぁて、不本意な腹拵えも終わっちまったし。 働きに向かうとするか。
[濡れた前髪を軽く払い、校庭へ向かう。 が、その途中、何者かの声>>35が聞こえ、足を止めた。]
……誰だか知らねぇけど、なぁに馬鹿なこと言ってやがる。
[声の主は、出処はどこか。 それすら探るのも億劫といった体で、また、足を進めだした**]
(51) 2014/11/13(Thu) 02時頃
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─ 校庭へ至る廊下 ─
[空になったうどん味食品の箱と包みを廊下に投げ捨て、気怠い欠伸をひとつ。 割れた窓から降りかかってきた雨粒《ブラックドロップ》など、小蝿も同じ。いやそれ以下か。]
あ〜ぁ、鬱陶しい。
[軽く手を振り、払い、浄滅(け)す。 いくら小蝿以下の存在といえど、力無い者にとって、危険であることにかわりはない。 幸い、進む先には、もうこの学校の生徒らしき者は見えなかったが]
あー……。 居やがったよ、こんなところに。
[かわりに、捜し人>>74に出会した。]
……ッたぁ〜く。 聞くまでもねぇんだろうが、これはやっぱり、おまえら”機関”の連中の関わり事かぁ?
[冷酷な双眸を見つめ返す煙水晶が、揺れ動くことはない。]
(79) 2014/11/13(Thu) 21時半頃
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……番犬、なぁ……。 俺ぁそんなつもりは、微塵も持っちゃねぇんだけどなぁ……。
[しかし、誰かがそう呼んだ。 呼ぶのは勝手と、いちいち訂正等という面倒なことはしないのだが。]
怯えるも何もなぁ、せぇっかく静かに過ごしてたってぇのに、こうもザワザワやられまくっちゃ、煩くてかなわないっつぅの。 おまえさん方が静かにしてくれりゃぁさ、俺ぁまた、穴ん中に戻るのよ。 つか戻りてぇの。
[グダグダとぼやきつつ、退けに従うつもりはない。 両手をヨレヨレのジャージのポケットに突っ込み、だるく立っているだけのようではあるが、その実、完全にジャニスの進路を断っていた。]
だからさぁ、おまえさんこそ、くだらねぇことやめてくんないかなぁ。
(87) 2014/11/13(Thu) 21時半頃
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どこまで?
さぁな、俺にもそれはよくわからん。 俺の役目は、ただ、この地で平穏に過ごす……そんだけ。 面倒事は御免なのよ。
俺ぁ、ただのモグラでいたいの。 わかる?
[切々と説いてはみる。]
(95) 2014/11/13(Thu) 22時頃
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[───が、交渉は決裂したらしい。]
だからっつって、こんな無理矢理な変化《レボリューション》があるかい。 本来、変化ってぇのは、然るべき時に自然に起こり得るものなんだよ。
[突きつけられた銃にも、怯む様子を見せることはない。]
遊び、なぁ。 お手玉とか飯事とか、そういう平和的なもんなら考えてやっても
……ってぇ、危ねぇなおい。
[放たれた弾丸は、「観測者」の予測と合致するものだったか。 さて「観測者」は、弾丸の行方をどう視ていたか。
───結論として、弾丸は、男の背後の壁を穿つことになったのだが。]
(108) 2014/11/13(Thu) 22時頃
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劇的な変化がねぇってことは、それだけ「安定」してるってぇこったろ。 無理に変化を早めるってぇのは、ある意味、終焉までの時間を短くするってぇことなんだぞ。
それとも何だ、おまえさん方の望みは、終焉か?
[>>117問い返しの最中、壁にまた新たな銃創が刻まれる。]
避けちゃねぇよ。 おまえさんの腕がよっぽど悪ぃんだろう。
[揺らめいているのは、男か、それとも弾道か。 だが、やがてじわりとした”変化”があらわれる。]
─────ッ。
[脇腹に、鮮紅が滲む。 それを切掛とするように、頬に、脚に、腕に。]
(127) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[額に大穴を穿つのは、何発目の銃弾か。
はたしてこれも「観測者」の視た光景か、脳漿を散らせたモグラは、物言わぬまま、湿った廊下に仰向けに斃れた**]
(128) 2014/11/13(Thu) 23時頃
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[水流が、すべてを───押し流してゆく。 その中にあって、まるで、湖底に沈む鉱石のように動かぬまま。
──────……
────wwヘ──√レvv─w
wヘ√レ……vv-vwヘ√レv……v
────wwヘ√レvvwwヘ√レvwヘ√レwヘ√レ…… ]
(185) 2014/11/14(Fri) 00時半頃
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…………ぅ"〜……
[唇から漏れた微かな声は、苦悶というより、寝起きの悪い唸りに近い。 やがて男は、億劫そうに瞼を開いた。]
ぁ〜……糞。 罅のせいで余計なズレが出てきてやがんじゃねぇか………
……っと、よっこい、せ……
[ぼやきつつ身を起こし、水浸しとなった周異に視線を巡らせ、ついでに濡れた自身の髪にも触れてみる。]
何だ、こりゃ……水?
まぁいいわ、風呂入る手間省けた。
(186) 2014/11/14(Fri) 01時頃
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[目前の男>>182に気付いたのは、それから。]
………河豚が流されてきてやがる。
[言った後、ゆるく首を捻って「いや海鼠か?」と訂正した。]
(187) 2014/11/14(Fri) 01時頃
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………でっ。
[起きざまに杖で小突かれた。>>189 まだ寝惚け気味な顔を、人間だと主張する男に向け、大仰に肩を竦め]
なんだよ、冗談も通じねぇのかこの貴族様は。
[伸びをしつつ欠伸を一つ。]
(195) 2014/11/14(Fri) 01時半頃
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[濡れた廊下に胡座をかき、小太りな男の話に一通り耳を傾ける。 それから、やれやれとまた肩を竦めた。]
あ〜ぁ……。 いつの間に、そんな侵行しちまってたんだよ。 何だ、今回の件、関わってんのは”機関”だけじゃねぇのか……?
[封歴琥珀《スリーピング・アンバー》が割れ始めている。 ならば、今回のズレも、納得がいくというもの。
眉間に、深い縦皺が刻まれる。 だがそれは、封歴琥珀《スリーピング・アンバー》の件に関してではなく]
ったく。 守護者だの地の龍だの……勝手な名前つけんなってぇの。
[煩わしげに零し、また嘆息。]
(196) 2014/11/14(Fri) 01時半頃
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[だが、彼が宝珠魔道士《ジュエリスナイト》であるならば、分かるだろう。 見上げる双眸に宿る、微かな色彩の違いが。]
…………で。
その琥珀は今、どこにある? 案内は当然、おまえさんが引き受けてくれるんだろうなぁ。
そっちの、物騒なもんDLした嬢ちゃんも、なぁ?
[宝珠魔道士《ジュエリスナイト》に問いかけ、それから視線は、傍らの少女に移動した**]
(198) 2014/11/14(Fri) 02時頃
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一斉に……あぁ、そりゃぬかったな。
[>>197恐らく、気付かぬうちに各所で下準備が成されていたのだろうか。 小さく舌打ちし、乱れた頭髪を荒く掻く。]
機関について、なぁ……。 とりあえず、もう知ってっかもしれねぇが、ここにいた男、会ったか? あいつはジャニス・シークレット・ファイア。 至極の悪夢"M・N・U"の為に働く「観測者」だ。
一応前々から目ぇつけちゃいたんだが……ったく、ぬかった。
(216) 2014/11/14(Fri) 19時頃
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呼び方なら「モグラ」でいい。 それが、一番しっくりくる。
[ヨアヒムのパフォーマンス>>201など、知らぬふり。]
ふぅん。 雷神……この近くにいるだろうってのは思ったが、どうやら本当に近いようだな。
なら、一応先に会っておくか。 会って、《ソラ》がどうなっちまってんのか、詳しいこと聞いてやらなくちゃなんねぇからな。
………っ、こらせ、っと。
[一通りの話を聞き終えたところで、漸く、重い腰を上げる。]
で、おまえさん方はどうすんだ?
(218) 2014/11/14(Fri) 19時半頃
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どうした、嬢ちゃんは雷神のことは嫌いか? まぁ俺も、好き嫌い言えるほどの関わりは持っちゃいねぇがな。
つぅかおまえさん方こそ、なんて呼べばいいよ。 何でもいいなら適当に呼ぶぞ。
[今更のようにふたりに訊ねる。]
へぇ……歴史書《イストワール》まで近くにいるとはなぁ。 別に俺ぁ、過去には興味ねぇんだが。
その辺りは、俺よりそこの貴族様のが適任だろうよ。
(231) 2014/11/14(Fri) 21時頃
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そんなに嫌ってんならしょうがねぇなぁ。
おまえさん、理由知ってたりする?
[>>235一体何をやらかしたのかと、苦笑浮かべつつヨアヒムに軽く問いかけてみる。]
あぁ、朱の復元典《ヴァーミリオン・リ・カヴァー》ってのは知ってるよ。 つぅか、分かった……てぇのが正しいのか?
[微かな戸惑いの理由までは分からないが、続けられた名を聞いて、成程とひとつ頷き]
なら、夢芽がいいな。 おまえさんによく似合う名前だ。
移動は……そうだなぁ、夢芽が”上”に行くってんなら、俺ぁ先に、おまえさんが嫌いだっていう雷神のところにでも行ってみるか。
(245) 2014/11/14(Fri) 22時半頃
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何だ内緒か。 まぁ心配すんな、乙女の秘密を無理に詮索するような野暮はしねぇよ。
[大丈夫だと、頭を撫でるように手を伸ばす。]
あぁ、似合ってるよ。 いい響きじゃねぇか。めめ。
[お世辞を並べられるような性分は持ち合わせていないが、嬉しそうな様子を見るのは、悪い気はしない。 つられるように、僅かだけ口端は緩む。]
とりあえず、俺ぁ、陽の光の当たるところにはなるべく行きたくねぇし。 なら、そっちは夢芽に任せるとするか。
ん〜じゃ、またな。
[軽く手を振り、歩き出す。 この付近にいるというなら、気配を探れば見つけることも叶うだろうか。]
(261) 2014/11/14(Fri) 23時頃
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─ 少し前 ─
何だその運命の人ってぇのは。
[打ち拉がれるヨアヒムにジト目を向ける。 励ましの言葉をかける気もなければ、支える手を貸す気もない。]
知るかそんなもん。 おまえさんが自分でどうにかしろ。
[穴埋めなど面倒なこと誰がするか。 さっさと一蹴し、夢芽との会話を再開すること暫し。 どうやら、各々の前先は決まったらしい。]
(279) 2014/11/15(Sat) 00時頃
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生き埋めかぁ。 良かったなぁヨアヒム、埋まりたかったんだろ。 ちょうどいいタイミングじゃねぇか。
[別れ際、後から追うと伝えてきたヨアヒムに、そんな軽口を投げて。 走るでもなく歩くでもなしな速さで、翼光高校の校舎から離れていった**]
(282) 2014/11/15(Sat) 00時頃
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