131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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[鞘の剣。その言葉にピクリとアマトが反応見せた>>4。狼狽えるオスカーを、静見つめながら]
…確かに、鞘つきの"剣"に選ばれた『王』は君じゃない。 剣の持ち主が、確かに『王』になれる器を持つなら、この"鞘"はその人に渡す物だし。
大切なのは、僕は。 立つべきか立つべきじゃないか、じゃないと思う。
[片手で覆う赤い瞳が、隠れ切れてない。声が少し震えている。やっぱり、少し気弱な所も変わってない様だ]
(21) 2014/08/16(Sat) 01時半頃
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ルンフィアの町、オスカーも見た?
表通りは凄く明るくて、平和な町だった。 もしルンフィアと戦う事を決めたなら、その人達の平穏もぶち壊す事になるよね。
だけど、何もせず、立ち上がらないでいたら。 僕たち見たいな闇の安寧を求める人は、国も人も、何も守れないで滅ぼされる。 それを何とかしたいなら。ルンフィア。ううん。
この世界を今照らし続けている、光を消さないといけない。 たくさんの人に恨まれるだろうけど。
(22) 2014/08/16(Sat) 01時半頃
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僕は、ルーベリオンの様にカーライルが滅ぼされたく無いから。 光だけを信じる人しか生きれない様な世界はいやだから。
強すぎるルンフィアの光と戦う為に、この場所に来た。
……ねぇ、オスカー。 君も『王』に成れなんて事はまだ言わない。
だけど、君もこの世界を変えたいって。 例え世界中を敵に回してもそれでも良いと思えるなら。
(23) 2014/08/16(Sat) 02時頃
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……僕はそういう人の為の騎士になりたい。
僕には、誰かを絶対に護る力なんて、無いけど。それでもさ。
[それだけを云って。行こ、と。オスカーの腕に手を伸ばす。顔を覆ってた方の手だ。 アマトが後ろの彼を振り返る事無く、その場を離れる為に歩き出す。その言葉に、彼がどんな表情を浮かべたかは見てないで]
(26) 2014/08/16(Sat) 02時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/16(Sat) 02時頃
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― レグレシア郊外 火聖霊の遺跡外 ―
[早く離れた方が良い。そう確かに友達は告げたのに、持ち出した話でそれが遅れたのは自分の所為。 転移の魔法陣から現れた、カジュアルな服装の女性が、既に目の前にはいた>>36]
……初めまして。 僕はしがない『神秘研究家』の者です。
聖霊の遺跡に学術的な興味がありまして、この地を訪れたのです。が?
[通じないだろう、そうは思いながら、飽くまで敵意は無いと主張する様にアマトは眼前の、誰とも知れない女性に穏やかな対応を演じてみせる。然し挑発的な口調、そして突然現れた術式をくみ上げる魔力量。 聖霊術師の第六感が警鐘を鳴らしていた]
(41) 2014/08/16(Sat) 02時頃
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それは、敬虔な神の信徒様達を安全に、貴方達の元に送り届ける事が大事だと思いまして。
[事実だ。誰が何と云おうとそんな思いで実際送り出したのは事実なのだ。受け手の気持ち次第で与える真意は幾らでも変わる、世知辛い世の中だよね、とアマトは口の中で冗談を吐く。
周囲に満ちていく強力な魔力を前に、戦慄を覚え、アマトはざわめく肌で感じる。 …たぶん。勝てない。兄程の天才でない自分は、ひとりでは彼女に抗えても打ち勝つ事は出来ない]
(53) 2014/08/16(Sat) 02時半頃
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…大変心苦しいんですが。 僕の学術的興味を満たしてくれそうな物は教会にはあまり…。
そう、とても重要な聖具くらいしか思い当たらないので、気が進まないのですが。
……失礼ですが逆にお名前を伺ってもいいでしょうか?
実は僕、ルンフィアに来るのは初めてなんで。
[これは二人逃げても追いつかれるのが関の山だろう。どうするべきか。 友達は、オスカーは彼女を見てどんな反応を浮かべているのだろうか。視線を向けて]
(54) 2014/08/16(Sat) 02時半頃
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――! オスカー、待…!
[断罪の子羊、そう口にした友達の声色は見た事無い冷たさ。明確な拒絶の意思、そもそもやり過ごす考えが無い様子。そこから滲んで見えてしまう。強い殺意>>50>>52。 暗黒素の双刃を下げた友達の強さがどれ程かは知らない。だけど簡単にやりあうには、彼女、枢機卿クラウディアの魔力は膨大だった。少なくとも、ひとつの国を丸ごと相手にできる程度には]
(55) 2014/08/16(Sat) 02時半頃
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亀吉は、オスカーの下がれと言いたげな視線。じりりと一歩後退していた。
2014/08/16(Sat) 02時半頃
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断罪の子羊……。 同胞を葬った? 闇喰み?
[意味が解らない様に困惑を浮かべた。アマトが想像もしていない事。そもそもブラック・ダーク・デス教団の導国であるルーベリオン。その王子である彼が、どんな立場にある者なのかを。
だけど。やばい!練り上げ高まり、風と火のエレメンタルが息吹を始める魔力量と、クラウディアを覆う雰囲気が。冷たく。恐ろしくも、眩く。聖霊術師の第六感が警告できる限界を振り切った]
(59) 2014/08/16(Sat) 03時頃
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[光を断罪する影の刃が、異端者を焼く焔のロザリオに抗う。それはアマトが始めて知る、友達の今の姿。いや、そもそも彼の境遇も碌に元々知らないでいたのか>>65]
強い…魔力に闇聖霊が反応してる。 こんなに、強かったんだ。
[焔の十字架と四方の烈風をいなす体捌きと反射力。闇の蛇は焔に焼かれ、闇が風を喰らい、クラウディアに遂に到達する二振りの刃を見た。このまま押し切ってしまいそうだ]
(69) 2014/08/16(Sat) 03時半頃
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……枢機卿、クラウディア・リーズ・エリサか……。
[そうだ。闇の教国ルーベリオンを滅ぼしたのは、彼女だ。戦局を無視すれば、オスカーには退く理由が何ひとつない。だけど焔と風を往なされても、クラウディアの魔力は到底、底辺は見えない。
…ぐぅ。両手を白くなるまで握り締めるアマトの両手に、魔力が弾ける]
(71) 2014/08/16(Sat) 03時半頃
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[クラウディアの背から生まれた焔の翼が、暗黒素の刃を受け止める。 光に抗う悪を裁く、怒りの天使の様な姿。炎の反撃がオスカーも包み、宙を舞い着地した。
――――その時に、背中から現れた影が彼を追い越した]
(76) 2014/08/16(Sat) 04時頃
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……ライトニングインパクト!!
[闇の色に輝く黒い稲妻、それを纏う拳が、退路を塞ぎ、また行く手も阻む土の壁を強引に。 そう、ある程度武術を収めたら、瓦や岩を素手で割る事は不可能ではない。つまりそれが可能なだけの"武術の"心得と稲妻の衝撃を乗せて。土壁を強引に割る反動と、避け切れない鉄砲水が鋭く裂いた肌で、負傷しながらも]
(77) 2014/08/16(Sat) 04時頃
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[名乗る所は、しがない神秘研究家。 そしてその実態の所は、聖霊『術師』にして。
アマト・カザミヤは。雷を放つ天聖霊の力を四肢に纏わせた、紛う事無き、『格闘術』でクラウディアに肉薄し…… 足元の地面が黒い稲妻の拳撃に爆ぜる]
(78) 2014/08/16(Sat) 04時頃
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……天聖霊トロンの雷術式。収束。 魔力減衰 聖霊術式、エレメンタルフィール。
ごめん、人間の争いに躊躇無く巻き込むけれど。 僕にどうか力を貸して。
[懐から取り出した物をアマトはその両の手に装着する。手袋、グローブ。いや、ナックルだ。拳で戦う、格闘戦を行う者の武器を、研究家、或いは聖霊術師が極自然と装着して、クラリッサを強く見据えていた。 アマトに力を貸す、黒き雷の契約聖霊の力で、アマトの周囲の空気は帯電空間と化していた]
(79) 2014/08/16(Sat) 04時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/16(Sat) 04時頃
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[正確に正体を言い当てられた。理由はわからないが、これ以上彼女を前に惚ける事は出来ないらしい>>80]
ご先祖代々、うちは『しがない神秘研究家』で通してるらしいからね。
先代みたいな実力は僕には無いから。その呼び方はあまりしっくりこないな。 ……アマト。 どうしてか君達に取られてる『研究資料』の本当の持ち主なんだよ?
[ナックルを装着した両拳を構え、前傾を取る姿はそれなりに様。友人はともかく、聖霊術師にあるまじき戦い方な自覚は一応アマトにもある。原因は魔力だ。確かに並の魔術師よりは高い魔力だが、飽くまで常識範囲程度しかない、アマトの魔力は上で見れば少ないから。 魔力を喰う発散系の聖霊術を全て、己の拳に集約させた戦闘スタイルの確立。魔術学界に提出こそした覚えなど無いが、それは奇しくも、先天的に備えられた魔力量の絶対論に対抗する戦術形態だった]
(83) 2014/08/16(Sat) 05時半頃
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っ、闇の聖霊がまた。
[何事か魔術詠唱を始めたクラウディア。阻止に肉薄しようとしたその時、聖霊術師の第六感は、闇聖霊の気配が活性化した事で動きを止める。オスカーがまた攻撃を始めたのか?そう思ったけど]
オスカー……や、これは違う!!
トロン雷術式、サンダーエクスプロード!!
[その膨大な闇の魔力は、本来数人で執り行う、闇属性の儀式定理魔術。闇色の刃は天空から降り注ぎ、あらゆる敵対者に死の刃を撒き散らす。 それに対する様に、即興で注ぎ込むだけ注ぎ込んだ魔力を、アマトは開放した。苦手な発散系術式。それも本来攻撃に使う、雷の爆発術を、自分を中心にして行った自爆技に等しい行為だ。だがあの大魔術をもろに喰らうよりはずっとマシだ!]
(84) 2014/08/16(Sat) 05時半頃
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[雷の轟音が爆ぜる。体を貫く雷撃には友人も巻き込んでいる。だが、天空から降り注ぐ闇の刃は爆ぜる稲妻に呑まれた上で、雷結界はクラウディアの視界も大いに妨げただろう]
オスカー、こっち!!
[ビリビリ痺れる身体のまま、雷嵐の中を、友達の腕を強引にとり逃げた。まだ自分もオスカーも、お互い対応できるかも知れないが、まだ小手調べと云う様な風情であんな大魔術を放たれる身には堪った物じゃない。 幾度か破砕音が続き、雷の嵐が晴れた時。既にクラウディアの視界から、アマト達二人の姿は綺麗に消え遂せていたろう。気づけば、クラウディアが先に構築した退路側の土壁も見事に粉砕されていた辺り、随分と無茶な撤退を慣行した事は容易に知れたろうが、それでも『神秘研究家』はクラウディアから逃げていた]
(85) 2014/08/16(Sat) 05時半頃
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― レグレシア郊外 遺跡から離れた場所で ―
[さて、何とか逃げ切れたアマトだが、自爆した雷嵐の中、更にまた水鉄砲付きの土壁を粉砕した訳で。東方の衣装が既にぼろぼろだ。物珍しい東方の物を好む好事家などは、絶叫の余り脳血管が切れるかも知れない]
は、ははは……。何あのデタラメ。
光の国の枢機卿が闇の大魔術使いやがった。兄さまみたいな規格外。 ねえ、これレグレシアに広めたら良いスキャンダルにならないかな?
[無理だろう。魔術も聖霊術も信仰を問わないのだから。クロスオブメサイア教徒が闇魔術しか使えない事もあれば、ブラックダークデス教団員が光魔術しか使えない事もある。自分も光聖霊の力を借りれるし。そもそもそんな情報、相手にすらされないで終わりだ。 オスカーは平気だろうか。まだまだ全然戦える様子なのだが、無理矢理逃げた事に不平は覚えられたかも知れない。後悔はアマトに無いのだけれども。友達の無事を確かめるべく、視線を向けた**]
(86) 2014/08/16(Sat) 05時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/16(Sat) 05時半頃
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― 断章/研究資料『HNファイル』 ―
[カーライル王国の辺境にある聖霊術師の庵。今は何者も存在しないその場所の奥に鍵付きで封印された資料...Heaven`sNote...誰かのレポートらしい]
『 ・LR考察3-12 転化現象の意義について
---LRはM教団では元々白い物だと伝えられてるが、間違いだと思う。剣も錫もずっと真黒だし、家に伝わるスケッチ画では、目と声も見事な黒だ>>0:239。 寧ろ気になるのは、M教団に今ある目と声は白い事。教団がどの様にして白染めしたかは知らないけれど、聖遺物と伝えられる程凄い品物の癖に随分簡単に色が染まる事に僕は着目した。 仮説A--M教団が強制的に聖具の質を転化させる秘術を有している 仮説B--既にLRの力が衰え、簡単に存在質を左右される程度の物である(錫を見る限り極薄) ... 仮説F--そもそもLRは、光と闇に簡単に転化する様に造られた(技術理論が完全不明) ...(次頁へと考察は続いている) 』
(131) 2014/08/16(Sat) 19時半頃
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『...仮説A-Eは追記の必要性が無いので仮説Fに補足考察。 便宜上、この存在質転化現象を 『白化』と『黒化』 と呼称する。仮説Fに従えば白のLRを黒く染める事も可能だろう。
ならば何の為に王の聖遺物LRは、『白化』と『黒化』が出来る様に作られてる? LRを担う王の存在質に合わせられる? 黒化したLRを持つ王なんて、今の時世では『魔王』に他ならないのに?転化現象は所有者の意志に影響される?BDD教団の。オスカー王子にでも白いLRを持たせたらどうなる?それとも、八つのLR全てをひとつの色に染めたら、何かが起こる?
謎が深すぎて、考察の余地は腐る程あるのは確かだけど。 何れ、レグレシアのM教団中枢に乗り込み、LRを奪取する必要が生まれる事も計画勘定に入れなければならないと思う』
(132) 2014/08/16(Sat) 19時半頃
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『 ・LR考察余談 剣の王について
---時聖霊聖堂で帰還術式を組み上げる手筈は父の遺言通りだ。アマトにも、『ルーベリオンかカーライルが滅ぼされたら動け』と常々教えている。僕たち兄弟がどちらもやられない限り無事に遂行されるだろう。 …結局、数十も前、剣の王を未来へ飛ばす際に殉職した父の仇はアマトに言わず仕舞いだ。同じ東方の暗殺者、の情報だけで名前も無い。父の顔も知らないアマトにいきなり父の仇と云われても実感もわかないだろうし…。
不安要素は、想像も付かない未来を生きる剣の王が、真に王たる資質を備えているか。教団員は妄信している。最も元々の地位を鑑みれば当然か。 アマトならどうするだろう…意外と捻た所もあるから、剣の王を前にしても、見極めるまでは素直に鞘を渡さない事もありそうだけど。戦力的には四の五の言わずさっさと鞘を渡したい所だ…』
― 断章/研究レポート 了 ―
(133) 2014/08/16(Sat) 19時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/16(Sat) 20時頃
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― レグレシア郊外 遺跡から離れた場所 ―
[無事かと思えば、全然友達は無事じゃない。闇色の刃が突き刺さっているのを見て、さっと顔を青褪める]
オスカー! それ、早く治療しなきゃ! 待ってて、今聖霊術…で…?
[闇の魔術が粒子に変わり。彼の身体はそれを取り込んでいる?>>115。そんな体質、少なくともアマトは聴いた覚えがない。それが聖霊術的な物ならば、非聖霊術師が闇の聖霊か何かの力を取り込む時点で、禁忌の領域に足を入れてるし、魔術的な物だとしても、この様な体質を人の身に付与するのは、十二分に狂気の領域だと思われる。まさか先天的な物? 何にせよ、彼の身は無事な様だが、驚いた様にアマトは目を瞠っていた]
(136) 2014/08/16(Sat) 20時半頃
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……だろうね。君の体質を見る限り。 強力で無い光魔術でも、君には脅威になりそうだ。
[クラウディアが行使した魔術が、あれ以上の規模の光魔術なら、オスカーは耐えられない気がする。その時点で、当たると即死級の大魔術を軽々行使できるクラウディアは、現時点ではまだ勝てないと云う認識を苦々しく認めて]
…………。
[然し撤退を悔しそうに唇を噛み、荷物から応急処置セットと水を取り出している。そんな友達を眺め、それからアマトは近づいて]
(137) 2014/08/16(Sat) 20時半頃
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サンダーデコピン。くらえっ。
[パチッ!極弱い電撃を纏うアマトの指が、オスカーの額を弾こうと走った。当たるとかなり痛いが狙って当てる気も無かった]
これ、さっきの反応に対する文句だから。
あのねオスカー。僕、さっきあんな事を言っておいて。 敵がやばいからって、友達おいて逃げる様な奴に見えた?
[クラウディアと接敵する直前の会話>>26と、後はアマトが参戦した時に問いたげな視線を向けてきてた事を指してる>>112。下がれとは言われたから下がりはしたが。逃げろとは言われてない。半分言葉遊びだが、アマトが彼へ向ける表情は、拗ねた様な不機嫌だった]
(138) 2014/08/16(Sat) 20時半頃
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確かにあのお姉さま、強さはデタラメだった。 手は思いつかない訳じゃないけど、今の僕には勝てない相手だよ。
でも、友達を護るのに理由なんて要らないよ?
[男として悔しいのは、その友達の方が明らかに強い事だがそれはアマトは云わないでおく。 クラウディアとの接戦で実力差が結構ある。闇を巧みに操り、最後の焔の翼以外無傷で切り抜けた友達に比べ、土壁と鉄砲水を強引に押し切り、無駄に手傷も貰った自分。流石に聖霊術師が接近戦を行うのは、被弾量と防御行為が課題らしい]
…ま、まずは手当てしなきゃ。あぁ、服もボロボロ…。
(139) 2014/08/16(Sat) 20時半頃
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[あの魔法薬屋で傷薬買ってれば良かった。薬はあるだろうか。包帯、水、生傷の処置をする分には、主にお世話に掛かったのはアマトの方だ]
……それでさ、オスカー。 君いったい、何をしたの?
断罪の「山羊」とか闇喰みとか、よく判らないけど。 あのお姉さま、まるで親兄弟の仇みたいに君を殺す気満々だったよ?
[彼にも聞きたい事はあろう、先手はアマトの方だった。本当は今、友達は何をして何の為にルンフィアまで、とも聞きたいでいたが。どれの話を聴いても穏やかな内容でない事は間違いない*]
(140) 2014/08/16(Sat) 20時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/16(Sat) 21時頃
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[威力を押さえ、指先のみに雷を溜める。実は繊細な技術なのだ。魔力は常に大きく広がる物だから、地味な無駄技術を誇るでもなく、アマトは、涙目で見上げながら窄んで行く弁明をする友達を見て、漸く機嫌を直した様に、に、と>>146]
そんな事かなって、わかってるよ。
それに、オスカーだって、あのお姉さまに向かったの。 倒したい敵だからなのもあるけど。僕の事も気遣ったんでしょ? ありがと。
[薬は軟膏しかない。まあ水で洗えば悪影響はないし、何とかなる。服も何とでもなる。繕うのは少し難しいかも知れないけど。妙な品物を揃えた雑貨屋。似た服があるのなら、いっそ変な掘り出し物もありそうだ。 然し、やはりと言うか、この友達は両腕の火傷よりこっちを優先してくれる。だから痛む所以外は御座なりにして、さっさと彼に水と軟膏を渡す]
(157) 2014/08/16(Sat) 22時頃
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親羊でも老羊でも対した差は無いのに。
[寧ろ年取ってるだけ凄そうだと思うのに、そこの訂正は友達には重要らしい。が]
…………。 ブラック・ダーク・デス教団の過激派閥。ね。
何で君そんな…いや、それはいいか。
[厳密には、仮にも王子が過激派の教団員として、まで踏み入りたかったが。確か王籍は、一応抜かれてる事と、目の前の友達はそれ関係に触れるとあの顔をするから、口に出しかけて、やめた>>148。そして何より]
(158) 2014/08/16(Sat) 22時頃
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[真直ぐにアマトを見つめる赤い瞳、冗談ではない響きなその事実を受けて]
……………………あぁ……それは…………。 親兄弟の仇みたいな目、なのも殆ど間違いなかった。ね。
え、なに。もしかしなくても。 今の君、クロスオブメサイア教団の最重要教敵として狙われてる?
[なんて事しでかしてんだ僕の友達は。教団の教皇を断罪。状況的に、暗殺、と意訳して良いだろうと思う。それを執行して今も無事に生きてる友達の無事こそ喜べど、敵の立場である教皇を殺したこと自体には、案外薄反応だった。 唯。アマトが気にしたのは、オスカーは、そういう『断罪』を執行した事は始めてではない。そんな場所に身を置いてるのだろうか。それは件の過激派閥自体に対しては随分大きなマイナス印象を抱かせていた]
(159) 2014/08/16(Sat) 22時頃
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闇黒神ルゥ=カタストロフの名の下。か……。 そう。ブラック・ダーク・デス教団は唯でさえ見た目禍々しい闇黒教団なんだよね。
[光の者は邪教扱いするが、闇には闇の慎ましやかな教えと秩序がある。 それの是非はともかくとしても、そこは影の領域だ。昔の記憶より黒い気がする、友達の髪が、隔絶した数年、十数年の軌跡を垣間見せた気がした。 …これからどうするんだろう…]
(160) 2014/08/16(Sat) 22時頃
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[自ら志願したのか。教皇を殺す事だけじゃない。その後、世界中の光から恨まれる行為を。既に彼は決断している>>182。だけど]
……もう少し、待てないの?オスカー。
時期が満ちるまで、後少しだけ時間がかかる。 それまで君も……。
[危うい。生き急いでいる、と言う言葉の意味を実感した事はないけど、何となく、今のオスカーがその言葉に当てはまるんじゃないか。そんな気がする。 オスカーが内心恐れていたのは、拒絶と弾劾かも知れない。けどそれよりも、今再び眩しすぎる光に輝くレグレシアと云う死地に戻らんとする。そんな友達の背中を唯寂しそうな瞳で見ていた]
(190) 2014/08/16(Sat) 23時頃
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[言葉の奮え、心の刻み、まるで闇の中で命を燃やし尽くそうとしてる様に>>201]
…………ヘクター・ローガン。 それが『王の剣』を持つ、時の寵児。
いや、多分、その名前は……。
[然し友達の話を聞く限りでは、恐らく。つまり。アマトが持つ情報と共に、ソル・ニゲルの紋の形を思い返す。ああ、さっきもそれで火聖霊に怒られたばかりだ。 兎に角、彼はレグレシアにいる。裏路地と言う事は、既に人目を避ける場所を選んでるのは間違いないだろう。更に、大きな身動きも取れない事。それだけの情報を得れば、彼を探すのはそう難しくないが]
(211) 2014/08/16(Sat) 23時半頃
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うん、どの道『剣の王』を探し出す必要はあるからね。 その後の事は。 ……うん。何とかするさ。
お互い目立つのは宿命なのかな。 ルンフィアの活気ある暮らしもいいけど、僕は雪国の隠居生活にずっと親しんで来たからなぁ。
[穏やかに、然し有無を言わせぬ響きで別れを告げる友達に。 これから何処で何をするつもりだと、聴こうとしたけど。やめた。きっと聴いた所で変える事は出来ないから]
(230) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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……それじゃあ僕が、先に行くよ。 オスカー。
[友達の瞳。赤色をした瞳を見つめて]
また。レグレシアで。 次に会うときは…… ううん。じゃあね。
[何か言いかけて、そしてアマトは先にレグレシアの方面へと走り出す。まず剣の主を会うためにも]
(231) 2014/08/17(Sun) 00時頃
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― レグレシア正門付近 ―
[離れて、走り、友達の姿が背中から見えなくなっても暫く走り。随分と走り立ち止まる]
…………オスカーの馬鹿。
義務とか、王とか。 あいつ、あんなに自己犠牲が強かったんだ。
[そしてアマトは顔をゆがめて吐き捨てた。友達の前では云わないでいた。だけど言葉の節々からそれを感じさせるには十分すぎたから]
(245) 2014/08/17(Sun) 00時半頃
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君も失くす訳にはいかない存在なのに。僕にも、皆にも。
[そうだ。思い出す。火聖霊の遺跡で儀式を執り行いに来たんだ、そもそもの自分は。 だが明確に告げてないから、友達は気づいてないかも知れない。あの聖霊交感は『失敗』した。火聖霊サラマンデルを怒らせたから>>0:530。
あの儀式は仰々しいが、唯単純に、火聖霊に対し、『ソル・ニゲルの紋を持つ者』のありかを尋ねるだけの、聖霊と対話する為の儀式だ。だけど奇しくも、火聖霊はアマトの声を聴くと機嫌を損ね、告げた。
『そこに いるぞ』>>530。『おれを からかうか おろかものめ』と怒ったのだ。 つまり失敗の原因は図らずも追跡していた友達にある訳なのだが。然し、アマトは知らない。サラマンデルの不興を買ったのは、力をとても感じ取り難い様な小細工>>0:415を施してる事で更に、試されてる、と誤認した事にもある。だが然し、火聖霊はその紋章を『ある』と認めていた]
(246) 2014/08/17(Sun) 00時半頃
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……それに連合軍の事も言わず仕舞いだった。
[連合軍。それはカーライル王国主導に、ルーベリオンの残存勢力と共同関係を築き上げた、闇の対ルンフィア軍。八代目『亀吉』として、アマトは出立際にその存在を知らされている。 然し彼らは、今はまだ何も出来ない。戦うことも抗うことも出来ない、滅びを待つ身。
指導者が必要なのだ。最上は全てを束ねし『王』。 だけど『希望』になり得るのは『王』のみではない。 例え封じられていると云え、黒陽の紋を宿す者なら立場は十分。そしてそこに何かひとつでも、レガリヤさえあれば。 そして、闇を導く『希望』が現れたら。その時、光と戦う者たちは漸く決起の声をあげる事を赦される様になる。
…だけど彼は多分頷かないだろう。 最初の反応で、そう確信したから、アマトの背後にある、彼ら沢山の闇の者達の事を持ち出し辛かった]
(247) 2014/08/17(Sun) 00時半頃
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――…生き急がないでよ。 オスカー。
[然し彼が教えてくれた。剣の王、ヘクターと自分を繋ぐ手掛かり。 それを確かな物にする為に、アマトは行く。レグレシアの影。 鞘が、近づく邂逅に微かな鳴動を覚えていた*]
(248) 2014/08/17(Sun) 00時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/17(Sun) 01時頃
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― レグレシア前 ―
[アマトはレグレシアを前に、風聖霊の喚起を行おうとしていた。 場所を大まかに理解してしまえば、こちらの物だ。風のエレメンタルを頼りに、空からも探そう。そう風聖霊の力を行使しようとした]
……んだけど。 簡単には、どうやら入れてくれなさそうだね。 あの胸慎ましやかなお姉さま。
[それは鳥だろうか?魔力で組成された、空から何者かを監視する役割のふたつが、天空で感知してしまったのだ。何処にでもいる鳥の姿をしている。自分も空に何かを飛ばそうとしなければ、絶対気づかなかったに違いない。 生憎、今の初見は幸運な事にあちらに感知はされてない、と思う。然しこのままレグレシアに無策で入れば面倒くさい事になるのは間違いないから]
(256) 2014/08/17(Sun) 01時頃
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[近くの茂みに身を隠す。出来る限り、補足されない様にと存在を潜めて。 アマトは風聖霊のエレメンタルを編み上げ、同じく、魔力で構成された仮初の命を産み出した]
……さ。数は僕の方が劣るけど、遠隔魔術の騙し合いはどうかな。 枢機卿のお姉さん、第二戦よろしくね。
[それは白色をした兎だ。愛くるしい兎が耳を動かして空を飛んでいる。 勿論それは、アマト(天兎)の名前を意識した意識であるから、クラウディアへ対する挑発でもある。然しここで戦うつもりはさらさらない。 兎は、無軌道に八方の空へ飛び散ると、霍乱する様に、魔力の鳥に姿をさらす。アマトが何処にいるかを悟らせない為の、バレたら負け、逃げ切れたら勝ち、のかくれんぼだ。 バレても即刻全力で逃げ出せる様に、準備も忘れない]
(257) 2014/08/17(Sun) 01時頃
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[多分、あの鳥に位置が特定されたら、即座にクラウディアがあの転移魔術ですっとんで来るだろう。勿論、オスカーもいないしボロボロのアマトが単独で接敵される=GAMEOVER。絶対にロクな未来が待ってないから]
風聖霊シルフィの術式を構築。『あまと』に術的パスの開通。
…ほいっと。 エアスレイサー!!
[先程かくれんぼと称した。若干凶器の飛び交うかくれんぼだ。 クラウディアの鳥がひとつ、空飛ぶ兎から放たれて潰れた。アマトが風聖霊の力を操り、空飛び兎から鋭い風刃の聖霊術を撃たせる様に魔力を制御したのだ。 そして空中の遠隔戦を演じながら、じりじりと、茂みの間を縫う様にしてレグレシアに再び戻ろうとするが、さて成果はどうなるか**]
(266) 2014/08/17(Sun) 02時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/17(Sun) 02時半頃
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― レグレシアスラム街 孤児院の庭 ―
[小奇麗な姿をした少女に、厳つい姿の男が二人。少女と男のひとりは、既知の会話なのに、とてもぎこちない。何より、話の方向は少しずつ少しずつ、妙な方向へと流れて。 殺した。会話に不穏な空気が混じり始めたと、傍観の男が気づき始めた時>>304]
『……きゅきゅっ!』
[天から兎が落ちてきた。白いふわふわの兎。最も厳つい姿をしてる男と白い兎。0点満点の似合わない取り合わせ。 ご自慢の耳で兎は、宙を。そう、空中をぱたぱたと泳いで]
(305) 2014/08/17(Sun) 16時頃
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『 ヤットミツケタ トキノ ツルギノ…… 』
(306) 2014/08/17(Sun) 16時頃
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[遠隔術式で、クラウディアの鳥を相手取る最中に、『あまと』のひとつが幸運にも探知に掛かった。――「アタリ」だ!! これ以上、のんびり悠長に隙を窺う必要もない、クラウディアにバレたなら、その時はその時、運が悪いほうだったと思え!追い付かれても「巻き込めそうな人」は沢山いるんだ!]
シルフィ! あの鳥を全力で潰せるだけ潰して! トロン雷術式展開! 電力磁場を利用して、城壁またぐよ!
[クラウディアの方には、既にアマトの手の風聖霊が邪魔をしていた、それが突然動きを変えた、という事は明確に伝わるだろう。隠蔽と霍乱を御座なりに、魔力の鳥を直接潰す事を一斉に優先し始めたのだから。
その間にもアマトは城壁を越え、スラム街へと走る。剣の"鞘"が、微かで静かな共鳴音を奏でている気がした。まるで闇の静けさを表す様に。然し、剣を持つ男には、何かが近づいていると言う確信を与えて*]
(307) 2014/08/17(Sun) 16時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/17(Sun) 16時頃
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術法の才能は、ずばり愛だと思うよ。 尤も、神様のじゃなくて、魔力や聖霊からの愛が必要だけど。
[風が渦巻き霧が生まれるその時、そんな涼やかな声で乱入する者]
(341) 2014/08/17(Sun) 20時頃
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[金髪の美少女が手にする杖から渦巻く風>>334。風聖霊がほんの少しちょっかいかけた。制御を邪魔して、物騒な事はやめようよ、なんて気軽に声を掛ける様に]
……やった! 本命の探し人は、山賊みたいなおじさんだけど。 変わりにすっごい可愛い女の子も発見!
[ものすごく上機嫌に笑顔を浮かべる東風の-異様にボロボロな服装の-少年が孤児院敷地に断りなく侵入した上で、金髪の美少女を見て喜んでいた。 うん、胸も結構大きい。合格!。 漆塗りの闇の鞘が、少年にあった]
(342) 2014/08/17(Sun) 20時頃
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うわお、君、凄い魔力量だね。 経験の年季はともかく、あのお姉さまにも退け取らないんじゃ。
[地面を穿つ、火球のバレット、その下地の威力にアマトは舌を巻きながら]
……やっぱり凄い可愛い。この子なら僕、ひとめ惚れもできる。 …結構バインバインだし。
けど、この状況じゃゆっくりお茶に誘う事も出来ないし。 まず、様子的に今は下手に突くと話も難しいかな。
[喫茶店や御菓子屋さんが近くにある、ルンフィアの大通りでの出会いでない事が残念すぎる。後ボロボロの服も。 そして、同じ闇の者に、或いは可愛い女の子に、どちらに味方する事もし難いため、結果、傍観する様に少し距離をとり。向き直る先は…]
(356) 2014/08/17(Sun) 21時頃
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本当は、まだ認めても無い、初対面の人相手に。 無条件で鞘を渡すつもりなんて全く無かったけど。
君が真に騎士の主君。 月桂(ローレル)の冠を被るにふさわしい『王』か。これから見極めるよ。
山賊風のおじさん。
(362) 2014/08/17(Sun) 21時頃
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…ケライノス、サンクトゥス、フェイタリース。 ローレリア、ルーベリシア、ヘクテライア。
[呪にも似た重々しい響きが東風の少年の口でつむがれたその時。鞘が熱を帯びだした。恐らく、剣や痣も]
ローレルの剣を担う者、新たなる『王』なり。 我は1000年八代のとこしえの誓約を代行する血脈。
レガリア、ブレイダ、クルセルダ。
我は『亀吉』第八代騎士 アマトの名において……。
(364) 2014/08/17(Sun) 21時頃
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[少年は剣の鞘を振りかぶる。然しその鞘は小さい。そう、小さすぎるのだ。闇の大剣の姿をしているこの剣と比べて、剣の鞘は極標準的な大きさでしかない。絶対に合わないのだ。 普通なら]
――授かりし封の剣を 再臨者へ捧ぐ者なり!!
[山賊風の男へと、闇に煌く鞘を投擲する。随分と乱暴な捧げ方だ。然し、鞘は少年の膂力以上の何かで、真直ぐに剣へと直進。する。正しき対に導かれて。 長き時を越えて重なり合う剣と鞘に、如何様な変化が起きるか]
(366) 2014/08/17(Sun) 21時頃
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―― ぎゃわぁっ!?
[然しアマトは変化を直視できなかった。鞘を投げた直後。 不用意な発言で怒りを勝った、美少女から放たれた1発の炎弾に、横腹から思い切り直撃して。情けない姿は、とりあえず害意のある者じゃ無い事を伝える材料にくらいはなったかも]
(367) 2014/08/17(Sun) 21時頃
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うぐぅ……そ、相違ありません。
突然芽生える愛の神秘を研究する事と、後この人に預かり者を返しにきただけで。 貴方が何者でも、僕は特に……。
[物凄く疑いの視線を向けられた気がしたから、眼帯のこれまた厳つい男の人の問いに答える。それにしても今の砲撃、冗談抜きで結構痛い。 然し、身を起こしながら視線は厳つい男本命の方へと向けられている]
(369) 2014/08/17(Sun) 21時半頃
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[鞘が砕け、漆黒の糸へ変貌する。それは破砕ではなく、再構築。 鞘に収められたその剣は、漸く真の形を取り戻し……?]
あらら、僕はてっきり鞘の方が剣に合わせるんだと思ってたけど。
鞘と剣じゃ、鞘の方が力関係は強いのか。 それとも、今は未完の主にあわせた大きさにされたと言うことなのか。
杖以外の本物のレガリヤだ、研究余地は沢山ありそうだな。
[説明を求める様に睨まれたアマトは、まるでそちらは後と云う様子に、まず暫くの間、しげしげと、小型化した「王の剣」を眺め]
(397) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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いいじゃないですか。 山賊、いや、盗掘者? の君の力でも、あの大剣を満足に振り回すのは大変そうだし。 こっちの方が重くないし楽だと思うよ?おじさん。
そもそもこの剣でも、上手く扱える?
[何の気なしと、からかう様な口ぶりで東風の少年は、剣の主へ答える。然し実態は、アマトも説明のしようがないから少し話を逸らしたとも云う。 然し、小型化しても、濃淡な闇の気配は相変わらずだ]
(398) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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[威嚇するドスの聞かせ方もお見事。やはり山賊が似合う。そのもの過ぎる>411。 然しそれ以上、この男と自己紹介の無い初めましての挨拶を続ける訳にも事情がいかない。もうひとりの男の言葉に、表情を歪めた>>413]
……山賊だけに、教団が山狩りを始めたのかな? このまま君のお世話になるのも、悪くないけど。
実は、結構切迫した事態なんだよ、ね。 これ以上、何もアクションを仕掛けずにいたら、レガリヤは益々奪えなくなる。
……ふむ……。
[剣の心得がある、と太刀筋を披露する男の、小慣れた感に目を瞠る。意外だ、5000年も未来からと聴いたから、最悪、武器なんて手にした事も無いなんて場合も想定していたからうれしい誤算]
(430) 2014/08/17(Sun) 23時頃
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山賊のおじさ…や、ヘクターさん。
[男の名前を口にした。名前を何故知ると思わせる間も無く、畳む様に]
この人の云うとおり、孤児院の中なら暫くは安全だけど。
もしよければ、鞘の御代金と思って、試し切りの相手は違う人にしてくれない? そう、具体的には。
[付いてきて、と云わんばかりに腕を掴み、アマトはとても危険そうな穏やかな笑みを浮かべて]
(431) 2014/08/17(Sun) 23時頃
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君を一流の墓荒らしと見込んで、教団の秘宝を盗掘しに。
[雷聖霊が活性化して、周囲に電撃が爆ぜる中、少年はとても好戦的な笑顔を浮かべていた]
確か、5000年未来から来た考古学者。でしょ? 僕も、『神秘研究家』として君の知識欲を満たせる説明や古代遺物の提供が出来るよ。 君の協力があれば。
(432) 2014/08/17(Sun) 23時頃
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ギ!? いったいな…!
[ゲンコツに、瞼の裏がチカチカする。恨めしそうに"自称考古学者"を睨むが、然しその瞳、古代の英知を探求する輝きの光は見逃せない]
詳しい話は道中ゆっくり!どうせこの国じゃ君は凄い危険人物扱いなんだし!
古代王朝の聖なる遺物! その剣の同類が全部で七つ! 製造方法も使用方法も不明なオーバーテクノロジーの聖具! 成功の暁には、世界中の遺跡を好きなだけ荒らしまわって赦される特典付き!!
[トドメにと畳み掛けた。ちなみに嘘は何ひとつついていない。レガリヤを奪取し、ルンフィアとの戦いに勝利した暁には、名実共に彼はそれだけの勝手が赦される英雄扱いだろうし、元々、レガリヤは『王』の資格を持つ者のためにある物ともいえるのだし]
(449) 2014/08/17(Sun) 23時半頃
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……ちょっとまった! 最後に質問がある!
[その時、東方の少年が男を引き止める。彼もまた大聖堂の方角をみてるが>>456]
僕の名前は、アマト・カザミヤ。 しがない『神秘研究家』です。貴方の名前はそれはそうと…。
(466) 2014/08/17(Sun) 23時半頃
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さっきのあの子、貴方知ってるよね!?
レットとか愛称いってたし。 戦いはした癖に、随分あの子のこと心配してたし。
身内。いや、下手したら兄妹なんでしょう。
あの子の名前は?好きな食べ物とか趣味とか、スリーサイズ! 情報提供してくれたら物凄くうれしいし。なにより!!
(467) 2014/08/17(Sun) 23時半頃
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―― どうか 妹さんを 僕に戴けませんか!?
[この質問は絶対に今しなければ為らない事だ。後々の為にもこういう保護者了解を後回しにしてはいけないのだと、アマトは昔兄から教えられた。今ここで、この名前も知らない義理の兄(初対面)に通すべき筋を通さなくて、いつ通す!?]
(469) 2014/08/17(Sun) 23時半頃
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……オーケィ。 次回はお歳暮と土下座付きですね。
[1発の銃弾が、アマトの髪を数本もまとめて引きちぎり、背中の壁にめり込んだ。心なしか殺気がむんむんと漂う。何か作法を間違えただろうか?と逡巡するも、今回は交渉決裂とあきらめるしかない様子で。つつつ、と冷たい汗がただ流れていた]
それじゃあ、次に会う時には必ず! お互いに幸運を。御義兄さん!
[これ以上この場にいたら、妹さんじゃなく銃弾を戴く事になる。 同じく男にひらりと手を振るヘクターと共に、小走りにその場を離れる事になるだろう。目指すは教団本部。光の中枢たる大聖堂を目指して]
(485) 2014/08/18(Mon) 00時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/18(Mon) 00時頃
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― 聖都レグレシア 大聖堂 ―
[情報通りと云うべきか。随分教団本部の警備が薄くなっているが。やはり、異教徒狩りに力を入れても、これだけの威圧感ある神聖十字軍の兵が大聖堂には構えている]
オスカーのお陰、なんだろうけど…。 それでもまだこれだけ。か。
と、君にはまだ、僕の自己紹介をしてなかったね。 初めまして、ヘクター・ローガン。 僕はアマト。聖霊の雪国カーライルから来た聖霊術師です。
君の事は、少しだけオスカー。あ、黒い男の子から聞いてるけど。 5000年後は、カーライルなんて国、もう無くなってる?
[死んだ瞳をして教団へ自ら歩いていく信徒に紛れて、まずい時には、聖霊術を駆使して隠れたりして。そんな大聖堂の入り口を首尾よく通り過ぎ、見事侵入を果たした段階で、アマトは剣の主である男へと改めて名乗る。 その進入成功は首尾よく、と言うよりもクラウディアの手による指示だと云う事は、気配の感知には鈍いアマトには気づけなかったが]
(498) 2014/08/18(Mon) 00時半頃
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[友達の顔を思い出す。今まで思い出していた、まだ茶気のある髪色や幼い表情から新たに張り替えられた、影と憂いを帯びた、赤い瞳を]
…ヘクターさん。5000年後の。えぇと、つまり。 君がいた世界では、兄弟とかは。いた?
[さて、この死んだ目してるスラム街の人々の列からこっそり外れよう。 警備の隙間があれば、その隙をついて、地下牢へ続く道から脇へとそれながる。此処は既に、アマトも知らない、クロス・オブ・メサイア教団の本拠地だ]
(510) 2014/08/18(Mon) 01時頃
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…僕は兄がいるんだ。飛び切り優秀な兄さま。
今は、少し事情でいないけど。 いつも一緒にいてくれてた、兄で、父親代わりの人で。
僕は誰かに比べられたりした事は無いけど。 それでも、兄さまは僕よりも凄く優秀な聖霊術師で。 努力して足掻いても追い越せると思えない差って、結構悔しいんだよね。
コンプレックス、て云うのかな?
ほら、子供の頃には、年齢とか境遇の小さな違いだけで、優劣が決まる気がしちゃう様な。 でも、悔しくてもその人は大好きで敵じゃないからますます悔しくて…って……。
…あはは、ごめんなさい、脱線してるや。
(512) 2014/08/18(Mon) 01時頃
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それでええと。何処まで話は知ってくれてるのかな。
[意図せず饒舌に話してしまったので、慌てて話題を眼前の問題へと戻す]
ここは秩序護る光の王国ルンフィアで、残念ながら僕達はその敵。 闇の教国ルーベリオンや聖霊の国カーライルは、世界中を光で統一しようとしているルンフィアに対抗しても今尚大ピンチ。 だからルンフィアに対抗する為に、この大聖堂に収められている筈の、『レガリヤ』て呼ばれるソレを奪い返して、ルンフィアと戦おう。としてるのが今の僕達。
そして君は、その特別なレガリヤ、『王の剣』に選ばれた闇に側する存在だからこそ、この教団から逃げるか戦うかしなければ、生きて行くのもちょっと難しいかもしれない。
…ザックリすぎ?
[片手剣サイズと化した、王の剣を指差し、アマトは首を傾げる。もう少し、メサイア教団の厳しすぎる弾圧やルーベリオンの惨状を教える事も出来るが。求められない限り、わざわざ負の側面を見せびらかす様な行為をするつもりは無いらしい]
(517) 2014/08/18(Mon) 01時頃
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