278 冷たい校舎村8
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人
狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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日差しがプリーツからこぼれると、パンをくわえた黒髪はもう、庇からの校舎入りを達成していた。
ごめんね! 急いでるから、拳遊びは放課後!
おはよー。宿題やった? ちょっと教えてー ああうん、食べちゃうし、上履きはね、持ってる。だいじょぶ。
(0) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
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12月下旬のある日。
君たちの住む町は、白一色に染まった。
(#0) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
例年にない大雪だと朝のニュースが告げる。
昨日までの気象情報にそんな予報はなかったはずだ。
前触れもなくやってきた異常気象が、
今も君たちの住む町を白く塗り替えていく。
奇妙なことに気象警報は発令されていない。
休校の連絡も、君たちの元には届かない。
交通機関も止まってはいないらしい。
そんな、いつも通りとは言い難い今日も、
君たちは学校へ行くことに決めた。
(#1) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
君たちは、黄冬高校3年8組に所属する生徒だ。
修学旅行や体育祭、高校生活におけるイベントは過ぎ、
特に熱心に取り組んだ最後の文化祭も終わってしまった。
今や進学校の生徒たる君たちの周囲は受験ムード一色だろう。
(#2) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
君たちは、黄冬高校3年8組に所属する生徒だ。
修学旅行や体育祭、高校生活におけるイベントは過ぎ、
特に熱心に取り組んだ最後の文化祭も終わってしまった。
今や進学校の生徒たる君たちの周囲は受験ムード一色だろう。
(#3) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
君たちは、黄冬高校3年8組に所属する生徒だ。
修学旅行や体育祭、高校生活におけるイベントは過ぎ、
特に熱心に取り組んだ最後の文化祭も終わってしまった。
今や進学校の生徒たる君たちの周囲は受験ムード一色だろう。
(#4) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
君たちは、黄冬高校3年8組に所属する生徒だ。
修学旅行や体育祭、高校生活におけるイベントは過ぎ、
特に熱心に取り組んだ最後の文化祭も終わってしまった。
今や進学校の生徒たる君たちの周囲は受験ムード一色だろう。
(#5) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
君たちは、黄冬高校3年8組に所属する生徒だ。
修学旅行や体育祭、高校生活におけるイベントは過ぎ、
特に熱心に取り組んだ最後の文化祭も終わってしまった。
今や進学校の生徒たる君たちの周囲は受験ムード一色だろう。
(#6) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
君たちは、黄冬高校3年8組に所属する生徒だ。
修学旅行や体育祭、高校生活におけるイベントは過ぎ、
特に熱心に取り組んだ最後の文化祭も終わってしまった。
今や進学校の生徒たる君たちの周囲は受験ムード一色だろう。
(#7) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
さて大雪の今日に戻って、学び舎に向かう道中のことだ。
聡い君たちであれば気付くこともあるかもしれない。
例えば、極端に人通りが少ないこと。
例えば、同じ学校の生徒がほとんど見当たらないこと。
例えば、同じ制服姿を見つけたと思えば顔見知りばかりであること。
不思議に思ったところで、目的地はもうすぐそこだ。
理由があってか、あるいは何もなくたって、
君たちはその校舎に足を踏み入れることに決める。
(#8) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
ようこそ、冷たい校舎へ。
(#9) 2020/06/10(Wed) 23時半頃
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倫理と道徳の話をしよう。
(1) 2020/06/11(Thu) 00時頃
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──朝──
じゃ、いってきます。 雪やみそうなら自習室寄るから遅くなるかも。 夕飯? うん、また連絡する。
遅くなるにしても置いといてくれたら、 勝手に温めて食うよ。うん、ありがと。
[ 塾のほうが集中できるし、質問もできる。 できればそうしたいところだが、 この調子で振り続けるようなら難しいかもしれない。
玄関まで見送りに来た母を振り返った。
本当に学校があるのかと訝し気な様子に、 礼一郎は「仕方ないじゃん」と肩をすくめる。]
(2) 2020/06/11(Thu) 00時頃
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警報も学校からの連絡もないんだし。 家に学校から連絡とかあったら、 スマホに連絡して。こまめに見とく。
[ スマホをコートのポケットに放り込む。
ゆっくりと玄関扉を押し開けば、 すかさず想像以上の冷気が吹き込んだ。
つんと冷たい風が髪を逆立ててく。 一面真っ白な道路に息をのんだ。 そりゃあ母だって心配もするだろう。]
(3) 2020/06/11(Thu) 00時頃
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……うわ、思ったより雪強いな。 本当に電車動いてんのかな。 父さん引き返してくんじゃない?
……はいはい、気を付けるよ。 じゃ、いってきます。
[ 先に出た父の心配をしたところで、 くれぐれも滑らないように! なんて、 ありきたりな小言に笑って答える。 それから再度、出がけの挨拶を。
たとえば“礼儀正しく”であるとか、 “正しい挨拶”とやらは、 小学校1年生の道徳の教科書にさえ載っている。]
(4) 2020/06/11(Thu) 00時頃
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[ あるいは、それは単純に阿東家のルールだ。
“礼一郎”という名に違わず、 阿東礼一郎はそれなりに礼儀正しい。]
(5) 2020/06/11(Thu) 00時頃
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[ 風に負けないよう慎重に傘を開き、 鮮明とはいえない視界を進む。
一向に休校の連絡がくる様子はない。 不意に何名かのクラスメートの顔を思い浮かべ、 サボりそうなやつには連絡するべきか、と考える。
それが委員長の役割かはさておき、 この雪では休校と勘違いしてもおかしくはない。]
……七星とかそそっかしいし。
[ 当人に聞かれたら余計なお世話と拳が飛んできそう。 そんな独り言をこぼしながら、スマホを取り出した。]
(6) 2020/06/11(Thu) 00時頃
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[ 適当にメッセージを作成し、道の端を歩く。
人通りも車通りも少ないんだから、 多少の歩きスマホくらい許されるだろう。
教科書が歩きスマホを取り上げているかはさておき、 礼一郎の礼儀正しさなんてその程度。それなりである。
なんだってそれなりによくできる。 ──が、礼一郎に与えられる評価であって、 天才になれなくたって、人生はそれなりに楽しい。
こんな天気も、使い方によっては恐らく楽しい。
のんきに考えながら口元までマフラーを引き上げて、 間抜け面を隠すようにあくびをこぼした。*]
(7) 2020/06/11(Thu) 00時頃
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[目の前の白紙を見つめて押し黙ること数秒。]
(8) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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…………進路か。
[淡々とした声が傷の刻まれた机に跳ねた。 教室の窓辺の席で、少年は進路希望調査票から、消しゴムに視線を落とした。
真っ白な消しゴムの端についたシミのような消しカスを見るともなしに見て、飽きたように真っ白い空へ視線を移す。 空を飛ぶ紙飛行機でもあれば、こんな曇天でも多少気は晴れたのか。
命を揺らすような。 あるいは声をあげて笑うような。 気持ちと命のやりどころがあれば、また、こんな退屈な紙を埋めるのにも困らないだろうに。
手の中のシャープペンシルが歯ぎしりのしすぎで歯を折った。 落ちた短い芯を手で払って、少年は気を取り直したように書き進める。]
(9) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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『大学進学』
[推薦入試。
けれども、一呼吸を置いて、彼は眉間に皺をよせ消しゴムを手に取った。
書きかけた進路調査票の枠の中を、 消しゴムで真っ白に塗りつぶし――]
(10) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[ごうごうと視界を拭うような白い雪が窓の外で流れている。]
(11) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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――現在――
『今日の天気は、局地的な大雪と…………』
[シャワーを浴びたばかりの髪をタオルで拭いて、少年は畳で足の裏を擦る。]
今日も一日、日々の糧に感謝し、 精進の心を忘れず励みます。 いただきます。
[息をつく。声を発する。 正座して食事する、その所作の一つ一つが、 整形でもされたように整っていた。
数々の賞状。竹刀が飾られた部屋の中で、 上品さを絵にかいたような母親が頷く。]
(12) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[母が今日の天候について語っているのに 礼儀正しく相槌をうちながら 彼はちらりと、閉ざされた襖の方を見て、代わり映えのしない朝食へ視線を戻した。]
ごちそうさまでした。 今日もおいしい食事でした。母さん。
[彼はにこりともせず定型文のように言って立ち上がり 代わり映えのない朝食の皿を片付け洗う。 手早く、しかし乱れのないように身支度を整え 母に見送られながら、雪の降る街へと歩き出した。]
(13) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[別に、女になりたいわけじゃない。
相変わらず姓自認は男のままだったし、 恋愛対象は女以外に考えられない。
それでも、嫌になっちまったんだ。
――男の格好をするのが]
(14) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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―― 朝 ――
[それは、毎朝のお決まりの儀式だった。
制服のスカートを身に纏い、 姿見の前に立つ。 モデルを思わせるすらりとした長身の女がそこにいる。
……少なくとも、そう見えるはずだ]
(15) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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よし。毛の処理は完璧。 俺ってば今日もサイコーに可愛いじゃんか。
[昨今のジェンダー関係の情勢を反映してか、 我が黄冬高校は、制服のスカートやズボンを 男女に関わらず自由に選択することができる。
別に男だって女子生徒の制服を着ることに、 校則上はなんの問題はないのだ。 俺はその先進的な取り組みを 有難く利用させてもらっている。
元々中性的で端正な顔立ちをしている自負はあった。 口さえ開かなければ、女子高生にしか見えない。 そうであって、ほしい]
(16) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[なんとなく気分の晴れない日は、 ディオールの口紅を使うことに決めている。 最高にカワイイし、なにより気分がアガるから。
紅いルージュを引くと、 鏡に向かってにっこりと微笑む。
大丈夫。今日の俺も普通にかわいい。 変じゃない。 これは、高校に行くための儀式なんだ。
俺は鏡に背を向けると、鞄を手に取った]
(17) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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おーっす。先に出てるぞ。 いってきまーす。
[リビングの両親に軽く声を掛けて、 いざ高校へ行かんと玄関を飛び出す。
一面に広がる銀世界の美しさに息を飲み、 続けて刺すような寒さが、 スカートから覗く俺の足を襲った]
(18) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[家を出た瞬間、 少年はまず自分の制服の第二ボタンまでを開けた。 寒いよりも先に息苦しさが先立つ。 折り目正しく生きることを強いる実家が、 彼は嫌いだった。]
(……休校、じゃ、ないか。)
[――だったとして、 雪の中走り込みをやらされるのが落ちだろう。
鼻先をかすめる雪を見送って、 少年は――辰美幸俊は小さくため息をついた。]
(19) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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さっむ。
[黄冬高校への通学路を、歩き始める。 誰かクラスメイトと出会うことも、 あったかもしれない]*
(20) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[どうせこの天気では来る生徒も来ない。
なら、堂々とサボってやろうかと一瞬過る思考を、 ひとまずコンビニの油っけの多い肉を想うことでごまかした。
彼は傘もささないまま 頬もすぐ冷えるような雪の町をまっすぐに歩き出した。
ふと、あまり動かない眉を動かして、 雪降る道の先を進む傘を凝視すると その正体を認識し、彼は後ろから大股で歩み寄って]
(21) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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……れー。 学校あんの、今日
[学校では自分よりよほど礼儀正しい委員長の 手元などを覗き込みながら 言葉少なにそう問いかけた。>>7 *]
(22) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[ 才能とは、 不公平で、 不確かで、 そして、とても残酷なものだ ]
(23) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[ カーテンを開けても、部屋の中は薄暗いままだった。 見慣れた景色が、今日は白と灰色に覆われている。 やむ気配のない雪が窓を叩くのをしばらく眺めていたが、 すぐに飽きた。 誠香はため息を一つ吐き出すと、 枕もとのスマートフォンを手に取る。
お天気アプリを立ち上げた。 暴風警報は……出ていない。 メールを確認した。 休校の連絡は……来ていない ]
…………はあ。
[ 二度目のため息は、一度目よりも大きかった。 壁に吊られた制服に歩み寄ると、 のろのろと着替えを済ませる。 視界の端、机の上の黒いノートパソコン。 見ないふりをして、部屋を出た ]
(24) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[ 階下に降りると、 テーブルの上には既に朝食が並んでいた。 出汁巻き、具沢山のお味噌汁に、ごはん。 テーブルの端にはお弁当も用意されていた。 弁当箱の隣のスープジャーには 朝食と同じ味噌汁が入っているのだろう。 おはよう、と洗い物をしながら声をかけてくる母に 挨拶を返し、席に着く ]
いただきます。……父さんは?
[ 箸を手に取りながら尋ねると、もう家を出たらしい。 帰りの電車が止まると困るから、車で行くと。 そっか、と相槌を打ちながら味噌汁をすする ]
(25) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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ごちそうさまでした。
[ 食器を流し台まで運ぶと、洗面所へと向かった。 歯磨き、洗顔、一通り身だしなみを整えて、 鏡に映る顔を眺める。 見慣れた顔だ。釣り上がり気味の目に、愛想のない表情。 「 」とは全く違う、顔。
鏡の自分を振り切るように洗面所を出て、 玄関へと向かう。 コートは玄関に吊ってあった。 真っ白なコートは、母が選んだものだ。 白なら夜道でもよく目立つから、と。 白なんて色、誠香には似合わないと思うのに ]
(26) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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[ 白いコートに、ラベンダー色のマフラー。 ぽんと音を立てて、マフラーによく似た色の傘を開く ]
いってきます。
[ 家の奥に届くように声をかけて、玄関のドアを閉めた。 途端にびゅうっと風が吹きつけてきて、 顔を叩く雪の粒に思わず目を細める ]
……傘の意味あるのかな。
[ ぼやきながら、足を踏み出した。 夜道で目立つはずの白いコートは、 雪に覆われた世界の中ではまるで保護色のようだ。 このまま、とふと考える。 このまま雪景色に溶けて、消えてしまえるなら悪くない。 そんな、ありもしないことを考えて、 目を伏せて小さく笑った* ]
(27) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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あのね、もしも。もしかして。 あたしの目の前に真っ白な紙が一枚あって、
「自分のこれまでの人生を簡潔に書きなさい」って もし、そんなこと、言われたとしたら、 きっとあたしは何も書けないと思う。
(28) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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ね、みんなは?周りを見渡したくなる。 黄冬高校三年八組、ど真ん中のあたしの席から。
(29) 2020/06/11(Thu) 00時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 00時半頃
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 00時半頃
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みんなは何を書くのかな。 たった十何年の人生だって、色々あるんだよね。きっと。
なあんて、とっても勝手に思っちゃうけれど、 当のあたしはどうだろ、 わからない。わからないなあ。
(30) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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ねえ、わからないこと、って。書けないこと、って。 それって幸せなのかな。不幸せなのかな。
あたしは、"何か"が書けたら良いのになって、 きっと、きっと、ずっとずっと思ってる。
(31) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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白紙の紙は白紙のままだよ。 くしゃくしゃに丸めて捨てられるほどの勇気も無いんだ。
ただただ、ずうっと、あたしは、
見詰めている。 見下ろしている。
(32) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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*
[ 雪が降っている。 ]
(33) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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[ そう、とってもすごい雪だった。 すごいねー やばいなーって、 語彙力のないあたしの声が家に響く。
三人家族、朝ご飯を囲っていた。米です。 お父さんとお母さんはなんだか不安そう。
そりゃそうだ。外は真っ白! 通学路なんて歩こうものなら べしゃべしゃになるに違いない。 滑る、落ちる、受験生には禁句なことが起りそう。
あたしはあんまり気にしてないけど。 ……余裕って意味じゃなくって。 ]
(34) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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[ お父さん、お母さん、あたし。ペット無し。 夢のマイホームで三人暮らしの、 良くある核家族、綿津見さんち。
一人娘のあたしはいつも通りにご飯を食べて、 いつも通りの制服、ちょっと短くしたスカート、 卒業間近で変えるタイミングを逃した、 履き潰しているローファー。 ]
(35) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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なにかあったら、連絡するねー。 でも帰る方がはやいかもだし? まあ ねー、そういう感じで。
いってきまーす。
[ 至って普通に、あたしは出て行く。 傘を開く音が、ひとのいないせいか、 なんだかいつもより大きく聞こえたぐらい。
うそ。自然の音の方が大きかったかも? ]
(36) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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[ こういうとき、サボりまーすっていうキャラなら、 阿東君からメール飛んできたりしてたかも。 でも残念、あたしはフツーに行ってしまうのです。 だって連絡来てないし。それが理由の全部です。
平均成績、素行不良なし、特筆すべき点無し。 フツーに良い子って感じしません?
あれ?でも、 今回フツーに行く方がおかしいのかな? ……まあいっか、どうせ歩ける距離だし。 徒歩通学の特権だよね。 ]
(37) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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[ すべらないようにしなくちゃなーって。 まあ、推薦もないあたしは、なんだかんだ、 さっきと違って様式美程度に思うわけだけど。
それ以前に、えーと。 なんだか誰も踏んでない気がして、 雪に足跡、つけちゃおうかなーとか、思っちゃう。 あっ、でも、髪に雪すごく積もる気もする。 まあいっか。
スカートとソックスの間、 そう、生足(言い方!)に、 風がつよーく当たるのも、もう、 この生活していれば、慣れたもの。 ]**
(38) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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── 現在/通学路 ──
[ くだらないやり取りを交わしていた。
「休校じゃねーから学校来いよ」と送れば、 七星からは「とっくに家出てるっての」と来た。
それに「前見て歩け」と送信しかけたところで、 背後からかけられた声、落ちる影>>22。]
うおっ……ユキかよ。 おはよ、急にビビらせんな。 あと、人のスマホ覗こうとすんな。
[ しっしと追い払うようなしぐさとともに、 礼一郎はそのときようやく顔を上げた。]
(39) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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[ ……というより、上げざるを得なかった。 その友人と礼一郎の身長差といったら!
羨ましいもんだな、と礼一郎は時折言った。 たいして羨望がにじまない声ではあったけれど。
とにかく、今は背高のっぽのそいつが、 七星にからかいのメッセージを送ろうとしたときの、 礼一郎のにやけ面を見ていなければいい。]
少なくとも休校の連絡は来てねーなー。 勝手に休むやつは多そうだけど。
[ 何事もなかったかのようにアプリを閉じて、 礼一郎は投げられた質問>>22に分かる範囲で答える。]
(40) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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ま、ここで俺に会ったからには? 声までかけたからには? ユキは一緒に登校することになるけどな。
[ わはは。と意地悪く笑って、 礼一郎はまた一歩前へと歩みを進める。]
あーっ、マジで寒い。 おまえ、その恰好正気か?
[ 寒さを嘆くついでに、 制服のボタンを開けた友人の首元を指す。]
(41) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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マフラーか傘か、 どっちかなら貸してやらんこともない。 受験生がこの時期に風邪引く気かよ。
[ 制服を着崩している姿は見慣れているが、 この天気では我慢大会にしか見えやしない。
あきれた調子で礼一郎は言って、 首に巻いていたマフラーをくるくるとほどいてく。*]
(42) 2020/06/11(Thu) 01時頃
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―― 幕間 ――
[中学の頃から異様に異性にモテた。 正直、嬉しくないと言ったら嘘になる。
勉強も運動も昔からそこそこできたし、 ……まあ正直、顔が良かったから。 たぶんそれが1番大きな理由。
たくさん告白もされたし、 興味で付き合ったこともあったけれど。 どれも長続きはしなかった]
(43) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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[恋愛経験豊富だって当時は周りから思われてたし、 俺も気分が良かったからそれを否定せずに 男友達の恋愛相談にたくさん乗ってた。
だから、きっとバチが当たったんだろな。 調子に乗りすぎだって。
親身に恋愛相談に乗っていた 男友達が片思いしてた相手の女子に、 よりにもよって俺が告白をされちまったんだから。
それで気付いたんだ。 モテても全然嬉しくねえなって]
(44) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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[友人関係がギクシャクするくらいだったら、 モテなくなる方がいいと思った。
毎日ラブレターが下駄箱に入ってたって 友達を悲しませたら、全然意味がない]
(45) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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[――それが、女装を始めた理由。
こんな格好をしていれば、変わり者だって思われる。 自然と周りからはナイーブな存在として扱われて、 俺は女子の恋愛対象から外れていった。……たぶん。
女装を始めてから女子から告白されたことがないから おそらく俺の目論見はうまくいっている。
人間関係の揉め事は、嫌だった。
スカートを履くことは、 俺が穏やかな学校生活を送るために必要な、儀式だ]*
(46) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 01時半頃
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[ 傘が壊れそうな気がする。 しかし傘を閉じれば雪まみれは免れない。 天秤にかけた結果、傘の犠牲はやむを得ないと判断し、 風に立ち向かうように傘を傾けて高校を目指す ]
……うええ!?
[ 前方に、見たことのある後ろ姿を発見し、 思わず奇声が漏れた。 スカートから覗く、すらりとした長い脚。>>18 この吹雪の日に、生足 ]
(47) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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まじか……。
[ 誠香はといえば、それはそれは分厚い黒タイツである。 透け感など全くない黒タイツである。 おしゃれのためなら寒さに耐えねばならぬのか。 さすがの女子力。いや女子じゃないけど。 そんなことを考えながら、少しばかり足を速める。 追いつこうと試みたが、だがしかし、 コンパスの差は大きい。 声をかけようとしたが、 口を開けた途端、口の中に冷気が飛び込んできて、 断念した* ]
(48) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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――現在/通学路――
あ?ビビったのはお前だろ。 なんか面白い事書いてるかと思って。
[ゆっくり小首を傾げて、彼は友人を見下ろした。
礼一郎とは家が近いからか昔から付き合いがあるが どんぐりの背比べ程度の身長差が 大きく開いてしまった事実に 辰美は未だに慣れなかったりもする。
「お前も伸びてくりゃいい」と>>40 大して温度が乗らないようでいて 本気の相槌を打ったこともあったが。
辰美は追い払われてスマホをのぞき込むのをやめると、 ゆるく黒髪から雪を払い落し礼一郎の隣を歩き出した。]
(49) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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は? あー。…… どうせ七星あたりにメールしてんだろ、 ……って近づいた俺が馬鹿だった。
[礼一郎のにやけ顔を見てはいなかったが 「七星のこと好きなの?」と聞いたことは、たぶんある。
一緒に登校することになる、と言われ、 言葉だけ嫌がるそぶりを見せた。 そのくせ、歩くときは礼一郎の歩幅に微妙に合わせていた。]
(50) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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[面倒見のいい礼一郎がマフラーか傘を貸してくれるという。]
大丈夫だろ。 バカは風邪ひかねえって兄貴が言ってた。
俺が傘持ったほうがよくない。……まあいいか。 ん。
[そういいながら、 辰美は待ち構えるように少し背を屈めた。 友人の面倒見がいいことを知っていてそれに甘えるのは 辰美にとってよくある事であった。>>42]
(51) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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れーサマ。この恩はいつか返します。 具体的にはコンビニや購買の好きなお菓子とかで。
[何がいい?と聞く口調はぶっきらぼうだが、 声音は穏やかだった*]
(52) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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―― 現在 / 通学路 ――
[うええ、という>>47 聞き覚えのある声音の奇声が聞こえて 俺は思わず後ろを振り返った]
今日も朝から元気だな、誠香は。
[やれやれと肩をすくめて、立ち止まる。
歩幅の違うクラスメイトが 俺に追いつくのをゆっくりと待つと、 努めて同じペースで歩き出した。
車道側を歩くのは、もちろん俺だ]
(53) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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マジもマジ。大マジだ。
冬だからってタイツは逃げだと心得よ。 オシャレは気合いなのだよ。
[訳知り顔で俺は語る。
が。心の中は「タイツってずるくね!?」という本音で いっぱいに埋め尽くされていた。 俺だけが寒い思いをしているのは納得いかない。
口から吐き出された息が、白い靄となって溶けてゆく。 静かな冬の朝と対照的に賑やかなふたりだった]*
(54) 2020/06/11(Thu) 01時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 01時半頃
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――回想/コワい男とモテる男――
[笑え。そう言われても応えに窮する。
何せ幼い頃からこの方、 心から笑ったことがないのだから。]
(55) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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「辰美くんはちょっと……怖いから…………。 もっと、氷室くんみたいにかっこよくて 笑顔がすてきな男の子が好きだな……」
[淡い恋心を抱いていた女の子に 冗談のような振られ文句で振られた 中学何年生かの夕暮れ。
面と向かって言われたならともかく、 放課後の教室に忘れ物を取りに帰った時 友達と話しているところを 偶然聞いてしまったのだから救いようがない。
中学生だった辰美幸俊は、 その時はじめて「人生の格差」というものに 思い至り絶望した。]
(56) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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……モテるっていいよな コツとかあんの。ひむろ
[中学生の小さな脳みそが 人間関係の機微を理解しているわけもなく モテる人間の苦悩を想像できるはずもなく
たまたま体育の授業で同じだった氷室に、 そんな無神経な言葉を投げかけたこともあったか**]
(57) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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[『真っ赤な嘘』という言葉がございますので、 嘘に色があるならば、それは赤い色だと定義します。
では、『真実』を示す色は何色でしょうか。 赤色に、どんな色を混ぜれば、それは真実になるのでしょう。]
(58) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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— 朝・自宅 —
……ふぁ……ぁ。
[大きなあくびをして、目を拭う。 昨夜は夜更かしをしすぎた。 SNSに投稿した新作への反応が想像以上に良くて、 繋がり合ってる人たちとの会話がついつい弾んでしまった。
『Hanon』というHNで取得したアカウントは、 趣味のコンピュータグラフィックを投稿するためのもの。 高校入学の頃から始めて、もう2年半は経つ。
昨夜投稿した、冬の空を飛ぶ白いイルカの群れを描いたCGは、 受験勉強の息抜きにちょっとした片手間で作ったものなので、 好意的な反応が多いのは意外だったけど、素直に嬉しくはある。]
(59) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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[テレビから流れる気象情報を聞きながら、身支度を整える。 寝不足でハリが落ちた顔をなんとかメイクで誤摩化して、 もこもこがついた分厚いコートと、オレンジ色のマフラーを引っ張りだす。
どうせ、休校の連絡が回ってくるだろう、と無根拠に思う。 そしたらすぐに引き返して、ぜんぶ脱ぎ捨てて、ベッドに倒れ込んで寝不足を解消しましょう。 本日の予定の皮算用。]
いってきまーす。
[車で送ろうか?と言ってくれた母親の申し出を断って、 見る分にはいいが、実際に歩く分には苦難がありそうな銀世界へと足を踏み入れる。]
(60) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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— 通学路 —
[……白い。
真っ白な雪で覆われた世界に、現在進行形でこれでもかと白がまぶされている。 ケーキに粉砂糖をかけようとして、配分を間違えてドバッとやってしまったかのようですね。
ああ、白い。眩しいくらいの白。 付近に足跡は見当たらないので、このあたりはわたしが一番乗りだ。
一面の白にちょっと興奮したわたしは、 スマホを取り出してパシャリと写真を残しておく。 創作のアイデアとして、何かの役に立ちそうな直感が働きましたので。
白いイルカたちが飛ぶ冬空の景色は、 実は更に白くて大きなクジラの背中の模様だった、なんて、どうでしょう。]
(61) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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[ 声をかけるのは早々に諦めたが、 漏れた奇声は届いていたらしい。>>53 振り向いた怜に向かって、傘を小さく持ち上げて見せて、 挨拶にかえる。 立ち止まってくれたクラスメイトに追いつくと、 改めておはようと声をかけた ]
いやいやいや、元気なのは氷室の方だろう。 苗字か? 苗字が氷室だから冷気に強いのか?
[ 車道側を歩いてくれたことには気づいたが、 わざわざ指摘して感謝はしない。 兄がいた頃、車道側を歩いてくれるのは当たり前で、 誠香にとって、指摘するほどのことでもなかったのだ ]
(62) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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[ 怜曰く、タイツは逃げであるらしい。>>54 それが逃げであるというのなら、 誠香は迷わずおしゃれを捨てる ]
三十六計逃げるに如かずって言うだろう。 元気じゃない僕は全力で逃げる。
……氷室も、一度履いてみるといい。 きっと癖になる。
[ 人は堕落する生き物であるという。 おいでおいでと堕落の道へと手招きをした。
真っ白な世界の中、怜の唇の紅>>17が鮮やかに映える。 誠香はというと、純粋に唇を乾燥から守るための リップクリームを塗っただけ。 生足以前におしゃれの余地は有り余っていた ]
(63) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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[ へぶっ、と色気のないくしゃみが出た ]
……なー、氷室。 缶コーヒー、買わない?
[ 寒い。とても寒い。 黒タイツを履いている分 誠香にアドバンテージがあるはずなのだが、 それにしたって寒い。 怜の生足を見るだけで寒さが増すようだ。
寒さは安直なぬくもりを求めた。 堕落と言いたければ言えばいい ]
コンビニでも自販機でもいいんだ。 缶コーヒー飲みたい。ガッコまでもたない。
[ ぶるっとコートに包まれた体を震わせて、 そんな主張をした** ]
(64) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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[足跡が1つもない、雪に覆われた空き地を見つけたら、 そこへ駆け出して、体を捻りながら、えいっと仰向けに倒れ込んだ。
寝不足と興奮と想像が混ざり合って、ちょっと自分のテンションが枠を外れている。 あー、白っていいなぁ。 空から降り積もる雪なんて、塵まみれで汚いはずなのに、 そんなことを感じさせない清潔さと、何よりロマンチックさを感じるでしょう。
実態を覆い隠す嘘つきの白。ずるいですね。 嘘の色が赤ならば、一面の赤であるべき。……ごめんやっぱりそれは嫌だな。]
(65) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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[一面の白の中、ぽつんと寝転ぶわたしは、 キャンバスを染める絵の具の一部になれているのでしょうか。
白に溶ける『紫』。 ——葉野 紫織は、そんな連想をしてしまうので。]
……はぁ……はぁ……。 つめたい……。 あははっ。
[雪にまみれながら、もふもふのコートに包まれた胸を興奮で上下させて、 ひんやりした感触を心地良く思うのでした。*]
(66) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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── 現在/通学路 ──
ハイハイ、ビビったビビった。 面白いことなんか書いてねーよ。
サボりそうなヤツに連絡してただけ。 ま、半分冗談だけど。
おまえが勝手に出てきてくれたんで、 一通手間が省けて助かった。
[ なんで休校にならないかねー。と、 不思議そうに呟きながらも足は止めない。]
(67) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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ユキはそれ引きずりすぎ。 七星はいかにも「休校だー!」って、 早とちりしそうだからメールしただけ。
付き合うんならもっと、 優しくておだやかな子がいいです。 オッケー? 今日はそれだけ覚えて帰れ。
[ 誤解>>50を与えたきっかけは何だったか、 礼一郎だってはっきりとは覚えてないけれど、 少なくとも吐いた言葉に嘘はなかった。
ただ、ひとりでにやけている姿とか、 「おまえが言うな」な小言を見られるのは、 どうにも恥ずかしいので阻止したかっただけ。]
(68) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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[ 七星夏美は打てば響く反応が面白くって、 気安く言葉を交わせる相手ではあるけれど、 礼一郎が恋愛対象として見たことはない。 純粋にストライクゾーンから大きく外れている。
──からして、「好きなの?」>>50という問いに、 一瞬ぽかんとして、それから思い切り笑って、]
七星? ないわー。
[ と、無礼ともいえる言葉を吐いたりもした。 礼一郎には悪気もなかった発言だけれど。]
(69) 2020/06/11(Thu) 02時頃
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[ 歩幅を合わせられている>>50ことに、 薄々気づいていたが、反応はしなかった。
だって癪じゃないか。 伸びてくればいいと言われても背は伸びない。
とはいえ、辰美に普通に歩かれたんじゃ、 礼一郎はずいぶん早歩きを強いられるだろう。
だから、言葉ばかり素っ気なく、 首を差し出してきた友人>>51に、 小さい子供か懐っこい犬みたいなものを感じ、 笑って軽口をたたくばかり。]
(70) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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大丈夫じゃねえわ。 俺の周りには幸か不幸か、バカはいねえんだよな。 ……そういや最近、お前のお兄さん見てねえや。
[ 元気? と形式的に問いながら、 ぐるぐると大雑把にマフラーを巻き付けてやる。
こうしているとどうしたって、 この友人は誰かの弟、下の子なのだと感じる羽目になり、
一方で礼一郎といえば、 あまり意識したことはないが一応のところ兄である。]
俺が持つ傘に頭ぶつけてろ。
[ 乱暴な物言いをしながらも、 礼一郎も、少しだけ傘を持つ腕を高く持ち上げた。]
(71) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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お、言ったな。 じゃあ購買で眠気覚ましのガムでも買ってくれ。
[ 受験生は疲れているのだ。 遠慮もなくそうリクエストをして、 さらに通学路を先へと進んでいく。 高く持ち上げた傘を不安定に揺らしながら。]
なんかさ、こんな日に学校あんの? ……ってのも疑問だし、 うちの生徒、全然いないよなあ。
[ ふと浮かんだ疑問は、今はまだ小さく。 いずれ他の誰かにも会えるだろうと、 楽観的な思いで不鮮明な視界を進んでいく。*]
(72) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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―― 現在 / 通学路 ――
そうだ誠香。よくぞ見抜いた。 俺は冷気の使い手。 今日の雪も俺の力の為せる技なのだよ。 ぐはは。
[気安く話せるクラスメイト>>62に、 俺は中二病全開の返しをする。 それからひょいと肩をすくめて]
やめろやめろ。 俺のオシャレ道を惑わすんじゃあない。
[堕落の道は、きっぱりとお断りした]
(73) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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[ 七星夏美の死体が足元に横たわっている。 ]
(74) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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[くしゃみをする誠香に、微かに眉根を寄せる。>>64
それからチェック柄の自分のマフラーを外して、 誠香のラベンダー色のマフラーの上に巻いてやった。
くしゃみをする子はぐるぐる巻きの刑だ]
学校までそれ巻いとけ。
[それはきっと、男友達に対する態度に近い。 色気のない誠香の態度と口調が 俺にそうさせるのかもしれないが、 本人に言ったら怒られそうなので賢い俺は 口を噤んでおくのだった]
(75) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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あーあーどうすんだよこれぇ。 てかさあ、超フツーに車に乗んなくね? 誰だよ超小型にしよって言った奴〜。
(76) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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あそこのコンビニ入るか。 ついでに昼メシも買っていきたいし。
[マフラーなくなって寒いから ちょっとコンビニで暖を取りたいとか言えない。 瘦せ我慢が男の美徳なのだ。
暖房のきいたコンビニに一時避難する算段を立てて、 誠香と連れ立ってあたたかい店内へと 足を踏み入れるだろう]*
(77) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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ヤだって死んだら川に流さなきゃじゃん。 この辺砂漠ばっかなんだも〜ん! オアシス的なもんなんてねーしぃ、 どうするぅ?これえ〜!
(78) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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ん?ア……?何アレ。 ハア?トナカイじゃん!超神なんだけと! アレに引っ張って貰おうぜ! ウェイウェーイ! 走れ走れ!
(79) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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[ ─→ 現実 ─→ ]
(80) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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── 朝:リビング ──
ハア?やべえチョー雪なんだけど! マジありえねー…。 外出たら死ぬっしょコレぇ。
[ 窓の外、景色は白く染まっていた。 つまり、雪が積もっていたってこと。 或いは、雪が降っていたってことだ。 ]
ねえ〜〜休校じゃないとか どー考えても頭の病気なんだけどぉ。 兄貴の出身校狂ってんですけどぉ。
……ちょっとぉ?おにいやーん? 聞いてますぅう? [ シカトこいている兄の座る椅子を 郁斗は蹴った。ズレた。軽くイタイ。 ]
(81) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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はーてかマジで休校じゃねえのー? 風邪引くしコケっしょフツーに。 ずぶ濡れ終了で終わりでしょ。
[ 兄の視線はテレビを向いたままであったし 口は朝食を咀嚼するだけ。返答は無い。
母は皿を洗っていて父は出張で、 同席している唯一の人間に無視されているので 以降はすべて郁斗の独り言になる。 まあ、大して気にすることでもなかった。
液晶の向こう側ではニュースキャスターが 記録的な大雪であると街の様子を映している。 仰々しい声色はいっそ機械的だった。 ]
(82) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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マジだりぃんだけどー。 つか、非常識じゃね? こんな天気で登校しろとかさァ、 デンシャ動いてなくて死ぬ奴いるじゃん。
[ 白く染まった街の様子は幻想的だと 言ってしまえば聞こえは良いかもしれない。
「防寒対策を」 「濡れない・転ばないようご注意を」 流れてくる声は、かなり現実的だが。 ]
フツーにさぁ、生徒のこと考えてほしーわ。 もーガチで泣けてくんだけどお〜。 ま〜一応行く。行くしかないわ逆に。 逆にあちぃわ!燃えるわ!!
(83) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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[ キッチンに立つ母親から声がかかる。
「いくと〜 アンタうるさくてテレビの音聞こえない〜」 ]
(84) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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[ え、それはフツーにごめん(笑) ]
(85) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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── 家→通学路 ──
[ 今日ほど家と学校の距離に感謝した日はない。
10離れた兄は現在郁斗の通う学校に、 つまりは黄冬高校にかつて通っていた。
兄の合格を大いに喜んだ喜多仲家は、 それを機に寂れた団地から引っ越したので 徒歩で通えるほどに学校から近い。 ]
やべー!道チョー白いんだけどぉ! めっちゃ雪じゃん!
[ 結果、郁斗は交通の便を心配をすることもなく 学校へ向かうことが出来ている。 ]
(86) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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あー良い。ケッコー良くねぇ?
[ 映える。 ってそれなりのボリュームで喋る程度に 寒空の下には人影が少なかった。
手にしたスマートフォンには 雪に染められた道とぽつんと続く足跡を背景に 曖昧に視線を流す自撮りが映っていた。
それに適当なフィルターをかけて、 口元に適当にステッカー貼っちゃって、 んでまた適当にフィルターかけて、送信。
現在地とか、地名とか、 分かんない程度に加工も誤魔化しもするけれど 中々モロに顔が晒されたって、割と平気だ。 ]
(87) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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[ SNSのアカウントに鍵なんてつけてないけど そんな状態で顔晒してる人間なんて ごまんといるし、数で言うなら5万じゃ済まない。
その中の1になったところで 誰かに文句、言われたくねーよな。って、 喜多仲郁斗は、そういう人間だ。 ]
ヤでもフツーにさみぃ〜。
[ 最新型のスマートフォンの液晶に 雪がついて、溶けて、水になって、濡れた。
『こごえる』
そんな文字列と共に上げた投稿に 沸き上がるみたいにぽつぽつと反応が増えてく。 悪くない反応を横目に、漸く校舎へと歩き始めた。 ]*
(88) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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―― 回想 / 中学の頃 ――
[夏。体育の時間。 プールサイドの見学者用の席にて。
やたらと仄暗い顔で声を掛けてきた辰美>>57に 中学生の俺はあっけらかんと 自分の知っている「モテるコツ」を答えた]
……かお。
[たった2文字だ。 それ以外に答えようがない]
(89) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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[さすがの俺もそれだけではマズいと思って 泳ぐクラスメイトたちや、弾ける水飛沫を横目に 続きの言葉を紡いだのだった]
ごめん。じょーだん。
なに、辰美だれかに片思いでもしてんの。 恋愛マスターの俺に相談したまえ。 俺たちの仲だろう?
なーなーなー。
(90) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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[辰美の片思いの相手や失恋事情なんて 知らなかったもんだから。
俺はゆっさゆっさと強引に辰美の肩を揺さぶって、 彼が詳細を吐くまで解放しない心づもりだ。
何も知らない餓鬼はどこまでも残酷で、 友達の気持ちひとつ汲み取れりゃあしない。
――本当にあの頃の俺は、糞餓鬼だった]**
(91) 2020/06/11(Thu) 02時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 03時頃
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『――そんな感じで。今日も1日楽しかった。 毎日、すっげー楽しい。 でもたまに罪悪感みたいなのは感じるんだ。 お前がそんな状態なのに、俺だけこんな楽しんでていいのかって。
俺はお前のことが大切だよ。 今の俺みたいに、何でもない、けれど楽しい日常を送って、笑って、幸せになってほしい。
その為なら大抵のことはしてやりたいって思う。 お前の為に、俺の日常が、俺が、消えちまっても構わない……や、構わなくもねえけど、仕方ないかなって。
まあ、そうなっちゃったら、ちょっと……つーか、すげー寂しいけどさ。』
(92) 2020/06/11(Thu) 03時半頃
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――朝:自宅――
雪だーーーッ!おお、積もってんじゃん!
[ カーテンを開けば窓の外は珍しく大雪が降っていて、 そのせいで街は白く染まっており、 俺は思わず歓声を上げた。 寝不足なのか、最近は朝起きても眠いことが多いが、 そんな眠気も一気に覚める。
雪の日には犬は喜び庭駆けまわり猫は炬燵で丸くなると言うが、それでいうと俺は犬タイプだ。 台風や雷の時なんかも意味もなくテンションが上がったりする。子供っぽいかもしれないが、未成年はまだ子供なので何も問題ない。
俺の歓声が居間の方まで聞こえたらしく、「起きた?母さん、もう仕事行くからねー?」と呼びかけられ、「はーい、行ってらっしゃい!」と返事しつつ身支度を整える。 程なくして母さんが玄関から出て行く音が聞こえた]
(93) 2020/06/11(Thu) 03時半頃
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あ、こんだけ大雪ならもしや休校とかなったりすんのか?
[ テンション的には完全に学校に行く気だったがその可能性に思い至り、スマホをチェックしたが特に連絡は入ってなかった。 つまり普通に登校日、ということなのだろう。
生徒の中には臨時休校の方がいいのに、と思う者も多いだろうが、俺としては授業はちょっと面倒くさいが学校自体は結構好きだ。 前は、学校なんて嫌いだったけど]
(94) 2020/06/11(Thu) 03時半頃
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[ 今の俺はまあ、大分明るい性格だと思うが。以前はこうではなかった。 大人しいを通り越して暗いくらいで、中学ではいじめ……まではいかないかもしれないが、嫌がらせだって受けてた。 ある時を境に嫌がらせは止んで、それか少しずつ明るい性格に、今のような性格になっていったのだ。
そういうことに、なっている。 少しずつとはいえ性格が変わりすぎてて、他人から見たら不自然に、歪に見えたかもしれないけど]
(95) 2020/06/11(Thu) 03時半頃
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ふむ……帰りにでもスーパー寄って買い足しとくか
[ 母さんが用意してくれた朝食を食べて食器を片付けた後、冷蔵庫を開いて思案する。 うちはシングルマザーで、母さんはいつも忙しく働いている。その為、家事は俺が多めに受け持ちつつ分担してやっているのだ。 まあ、部活はいくつかの運動部にたまに助っ人として参加する程度だし、家事は大して苦ではない。3年のこの時期となるとその助っ人参戦もしていないし。
鞄にスーパー行く時用のエコバッグを突っ込み、赤茶色のコートと赤いマフラーをつけてから外に出ると、雪と共に冷たい風が全身に吹き付けてきた。]
ふおお、さみーっ!流石雪降ってるだけあんな!
[ 一つ大きく身震いして、チャームポイントの赤い眼鏡に合わせたかのような赤いマフラーに顔を埋める。 ちなみに、彼女がプレゼントしてくれた手作りの手編みのマフラー……というわけではなく、その辺で自分で買ったものである。そこそこ告白されることもあるが、諸事情あって全て丁寧に断っているので。]
(96) 2020/06/11(Thu) 03時半頃
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ゆーきーやこんこ、あーられーやこんこー、ふんふふーん
[ 雪のせい、いやおかげでいつもと違う風景の道にテンションは上がったままで、上機嫌に歌いながら歩いていく。 すると通りがかった空き地の中、一面の白い雪にふわふわのコートとオレンジのマフラーを纏う人影>>65>>66が埋まっているのを見つけた。]
おっはよう紫織ちゃん!楽しそうなことしてるじゃん! 俺も俺もー!
[ 笑いながら空き地に駆け寄って、彼女の返答も聞かずに 隣のスペースへと、躊躇いなくうつ伏せでダイブした。]
ぷはっ、つめてー!でもなんか気持ちい―し楽しいな!
[ 雪から顔を上げて紫織の方を向き笑いかける。まあ眼鏡をかけたままダイブしたせいで、眼鏡に水滴がついてあまり見えなかったけど**]
(97) 2020/06/11(Thu) 04時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 04時頃
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[>>97隣に誰かが来た。 ぼふっと雪に埋まる音を聞いて身を上げて、確認する。 あれまぁ、大胆なうつ伏せ飛び込み。]
颯真くんだ。 おはよぉ。
[その人物と顔を合わせて、あははーと笑い合う。 赤眼鏡のフレームがびっちょりしているのを見れば、声と背丈と合わせてすぐに誰だかわかった。]
ね。 やりたくなるよねーこれ。
[こちらもコートの背中側は豪快に雪まみれで、髪も雪雪雪。 教材を詰め込んだバッグも、どこまで雪が浸透したやら。 ああ、後が怖い。けど後悔は無い。
滅多に無い大雪だもの、飛び込んでみたくなるものでしょう。 目の前に共感してくれるクラスメートもいるし、別におかしなことじゃない。]
(98) 2020/06/11(Thu) 06時頃
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颯真くんは、赤が好きだねぇ。 ……あ、もしかして愛しの彼女さんからの贈り物とか。 赤い糸は運命の色、なーんて。
[それ、と颯真くんの赤いマフラーを指して、冗談めいた邪推を口にする。 赤眼鏡が特徴的なのは分かっていたが、マフラーとコートと合わせて、 しかもこの雪景色の中では著しく色が目立つ。
趣味柄、人の好きな色の話題については敏感なので、 目聡く話題のタネにするのが癖になっているだけなんです。*]
(99) 2020/06/11(Thu) 06時頃
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— 回想:SNS回遊 —
[SNSのアカウント、Hanonは決して素顔も本名も晒さない。 ひっそりこっそりやるためだけの趣味アカウントです。
ただ、そこで公開している作品と、CG研の活動で発表する作品は、 別に作風を使い分けているわけでもないので、 わかる人には容易にわかってしまうのでしょう。
それに、クラスでもある程度親しければ、 アカウントのことは普通に教えているので、 そこまで秘密でやっているわけでもございません。]
(100) 2020/06/11(Thu) 06時半頃
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[いつだかの話。 創作に使えるネタを探して、SNSをサーフィンしていたら、 奇妙な巡り合わせを果たしてしまった。
>>87>>88自撮りをアップしている、よくあるアカウント。 一瞬スルーしそうになったが、目に留まった写真に映った顔に既視感を覚えた。]
(もしかして、この人って……)
[ギラギラと適当な加工がされているけど、わかる。 同じ学校……どころか、同じクラスの。 喜多仲 郁斗だ。
普段の学校生活ではあまりお近付きになりたくないタイプかな。 ……と、一方的に思っていたけど、 なるほど、SNSでもこんな感じなのかぁ、と少しほくそ笑んだ。]
(101) 2020/06/11(Thu) 06時半頃
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[適当に加工しなければもっと見栄えがよくなりそうなのになぁ。 そんなことを思いつつ写真を眺めていたら、突然ピーンと閃きを覚えた。
写真を無断で拝借して、わたしが作成したCGとうまく合成してみる。 自撮りする男の背後に、今にも男に噛み付こうと口を開けているライオンを配置。 臨場感のある作品が出来上がってしまった。 ……あくまでも素人作品なので、ライオンのポリゴンが荒いのはご愛嬌。]
「ファンアートです」
[そんな一言を添えて、完成したCGを喜多仲くんのアカウントに送りつけてみた。 もちろんHanon名義で。
喜多仲くんの反応はどんなものだっただろうか。 喜ばれたか、無視されたか、はたまた写真の無断使用で嫌われたか、はてさて。*]
(102) 2020/06/11(Thu) 06時半頃
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— 回想:文化祭準備期間の嘘 —
[物作りは好きな性分なので。 美術の成績が満点なわたしとしてはその方向で貢献できると思って、小道具作成に立候補した。
クラスの出し物のほかに、CG研の発表もあったので、 そっちのアイデアをまとめるため、その日の作業を切り上げようとしたんだけど]
「ねぇねぇ葉野ちゃん、好きな人っているの?」 「そういうの興味ない? 折角だから話そうよー」
[……女の子のグループに捕まってしまった。 お話するのは嫌いじゃないんだけど、ちょっと今日は面倒だなって。 かといって、無理に避けて空気が読めない子扱いされると、 それはそれで後から響きそうで面倒なんだよなぁ……。 困ったなぁ……。]
(103) 2020/06/11(Thu) 07時頃
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あのね、わたし、 もう付き合ってる人がいるから。
[女の子のグループが沸き立つ。 それって誰? 誰なの? と詰め寄られた。 わたしは、絶対に秘密だよ、と釘を刺しつつ、表情を変えずに小さな声で呟いた。]
……辰美くん。
[えーっ、うそー!と声が上がった。 わたしは唇の前に人差し指を立てて制し、足早に立ち去った。
もちろん、これは咄嗟に口から出た嘘。 言ってから、まずかったかな、と気付いたけど。
絶対に秘密だって念を押したし、 あの不良っぽい辰美くんにわざわざ確かめに行くような度胸のある子はいないよね?
……人の口に戸は立てられない、とも言うので、まあ、どうでしょう。**]
(104) 2020/06/11(Thu) 07時頃
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喉が渇く
(105) 2020/06/11(Thu) 07時半頃
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[ 夜から朝にバトンが渡される。
寝床から這い出して、夜中のことを思い出す。 コントロールできてからも不安が付き纏う。 慣れた手つきで器具を指に当てる。実はまだ怖い。 ばちん、と小さく音がして、鋭い痛みで目が覚めた。
これを1日何回もしなければならないというのだから、 たちが悪いと言ってもしょうがない。 指に圧をかけて胡麻粒大に血を絞り出して、 先程とは違う器具に使い捨てのセンサーをつけて、 血を吸い上げた。 カウントダウンの数字を凝視して、 次に表示される数値で、ようやく息ができる。 ]
(106) 2020/06/11(Thu) 07時半頃
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[ 少し高いのは夜の数値を見て、補ったから。 理由がわかれば、いざ学びにゆかん。 使い捨てのものを所定のゴミ箱に放り込んで、 器具をポーチに突っ込んだ。 使い捨てらの在庫は必要分はあるが、少し心許ない。 センサーも針もまた明日あたりに補充しよう。 忘れないように、しないと。 特にセンサーは上手く器具にはまってないのか、 時々エラーを吐いてしまう。 その度どうしてと、何が悪いのと、悲しい。
ルーチンを終えれば、支度に入る。 ]
(107) 2020/06/11(Thu) 07時半頃
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[ 支度をしながら、さむいなあと千夏はぼやいた。 水は冷たいし、顔色も今日もそんなによくなくて。 だが例え水が冷たかろうと顔色が悪かろうと、 学生には学生の本分がある。役割がある。 顔に薄く色を載せ終えれば、鏡の中の千夏が笑った。 入れ替わりに洗面所やってきた弟が、 雪積もってると言うので心が折れそうになる。 ]
道理で寒いわけだ。 水めっちゃくちゃ冷たいけど、冬真、
[ あーだか、んーだか適当に返事する弟が、 思い切りよく洗顔をしようとして、冷え!と騒いだ。 どんまいと声かけをしてリビングへとゆく。 ]
(108) 2020/06/11(Thu) 07時半頃
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[ リビングでおはようと母と声を交わして席に着く。 テーブルに並ぶメニューはいつもと同じ。 じと注がれる視線に気がつき、表情を崩してみせた。 ]
いまから、打ちまーす。 それから食べますよん。
[ 母は心配性なのだと思う。 そうさせてしまった原因の一端は、 千夏は千夏に在ることを承知している。
部屋から持ってきたポーチを探れば、目当てのもの。 単位を2に合わせて、針をつけて、空打ちして。 制服をまくって、消毒綿で腹部を拭う。 すぅとする場所へと単位合わせた注射を押し当てる。 針が細いのか、注射はそんなに痛くない。 ]
(109) 2020/06/11(Thu) 07時半頃
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[ 朝はどうだった?と単語足りずに質問する母に笑む。 針やらをリビングの千夏専用ゴミ箱等に放り込んだ。 ]
大丈夫大丈夫。 心配ならまた夜に見せるから。 いただきまーす。
[ 何か言いたげな表情に、 食事を摂ることを示して会話を終える。
いただきます、と手を合わせて食事を始めた。 食事は野菜から。口の中でブロッコリーが踊る。 テレビのアナウンサーの声がやけに響いている。 ]
(110) 2020/06/11(Thu) 07時半頃
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[ 洗面所から弟もやってきて、食事を始める。 弟は食べるのが早く、後から来たのに追い抜かれる。 弟は食事を終えれば、我が家の愛猫、 春を探し始めるのもいつもの光景だ。 はるちゃーん、はるにゃん。にゃんにゃん。 声がやめば、捜索完了。 ベッドにいたらしい鈴を抱き上げた、 弟の姿をちらりと横目で見た。 ]
とーま、学校ないの?
[ よく見れば、制服を着ていない。 ないよ、今日から冬休みィ。ねー、春ちゃん。 春がにゃあとタイミングよく鳴くものだから、 思わず笑ってしまった。* ]
(111) 2020/06/11(Thu) 07時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 07時半頃
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[ 徒歩通学ってことは、学校から近いわけで。 つまり、同じ生徒が普段は行きがけにいて、
……いて、いる、はずなんだけどな? ]
(112) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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[ まったく制服姿が見えなくて、 あたしひとりが浮いてるみたいだ。なんと。 やっぱり学校無いのかな?いいんちょー! というか寒くない?れいくんちょっとどう思う? あたしよりタイツを履かなさそうなイメージのもと。
それっぽくテレパシーでも送りたくなる。 歩きスマホはやりたくないではなくて、 雪とあたしの技術的な問題でできないけれど。
傘を回してみる。 ぼとぼと、雪が"落ちて"行く。 綺麗だなあ とは、言いづらい景色だ。 ]*
(113) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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[ 同じように、空を見上げていた。 もう夕方だった。 ]
─── 文化祭準備の ひろいごと ───
[ せいかちゃんと机を挟んで向き合って、 宣伝係担当、チラシのデザインについて、 ふたり 唸ってた時だったと思う。
演劇に一票入れた立場ではあったけれど、 主役も脚本も小道具もやれる気は無くって、 あたしでもできるかも、で、ここにいた。 でも、ぼんやりしていた。煮詰まりです。 ]
(114) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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[ 近くにいた女子グループの声が ふわーって BGMっぽく聞こえている。 準備に飽きたのかなー。なんかコイバナしてるし。
─── で、ちょっとびっくりした。 ]
(115) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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( うわなんかすごいこと言ってる )
(116) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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[ 声に出さなかっただけえらい。 あたしは教室、 女子グループの会話>>103>>104を聞いた時、 机からしおりちゃんへと目を向けていたと思う。
ちょっとびっくりした顔で。 多分、ばちって視線も合ったと思う。 いや、ええと、ごめんね、 変に聞こえる時ってない?あった!今です!
こういう流れ弾?っぽいのって黙った方が良いよね? ええと、せいかちゃんどう思う? なんて、脳内で聞いてるから届くはずもないけど。 ]
(117) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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[ しおりちゃんの意図が効いたのかも、とは、 あたし自身は知らないとはいえ、 辰美君。そうかあ。想像する。 おおきい。こわい。笑ったとこみたことない。 あ、阿東君と家が近いって噂で聞いた気がする。 でもだからなんだ?とか、
あたしは一瞬でぶわーって巡る。 結果黙ることにした。多分半分ぐらい信じてる。 もう半分は…… 確かめた方が良いのかな?ほんとかな?って、 冷静なのか何なのかわからないあたしの思考。 ]
(118) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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[ ぱきって、シャーペンの芯が折れた。 よく分かっていないうちに力を込めちゃったらしい。 あたしはここでようやく、せいかちゃんを見て、 ]
……チラシのデザイン、 しおりちゃんに助けてもらう?
[ なんて、提案していた。 ]
(119) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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[ せいかちゃん、何て言ったかな。 反対されても、ちょっとだけ強引に、 あたしはしおりちゃんにお助け!って、 依頼してたと思う。
CG研って肩書き、小道具担当、 そういう方向に強そうじゃないかな? 一応、ちゃんとした理由はあったけれど。
あの日の内緒話の ほんとう は、 しおりちゃんにも、 そりゃあ、辰美君にも、聞けないまま。 ]**
(120) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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――現在/通学路――
マメだな。俺なら放置する。 今日はそれだけ覚えて帰れって、せんせかよ。 れーの好みの女の子見つけたら連絡します。
[れーせんせ。と冗談めかして言いながら、>>67 七星の事は「ないわー」らしい礼一郎の隣を歩く。 辰美にしてはゆっくりと>>70
男女の機微はよくわからないし>>69 辰美も辰美で、どちらかといえば 女子がいなければ無礼な方だ。だからきっと、 「ないわー」には「そうだよな」と返しただろう。
それはそれとして、異姓の同級生をいじる友人は面白いので 定期的にいじる。]
(121) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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れーの家族、 普通にかしこそうだもんな。きょうだいも。 兄貴? 生きてる。 たまにAmadonのデカい箱が届くし。
でもPSF(最新のゲーム機器)が 届いた時は死ねってなった 受験生の前でそれ買うかよ。
[辰美幸俊の兄は、黄冬高校のOBだ。 全国大会に出場し優勝したほどの剣道の腕前で、 道場を継ぐのは彼だと誰もが信じていた――が 事故に遭い大学受験に失敗。 以降、浪人生という名の無職として家でふてくされている。]
(122) 2020/06/11(Thu) 08時半頃
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[とはいえ、周りの大人がいうよりも 辰美はそれを繊細な話題として扱っていないため 友人としての付き合いがあれば、 兄の事は話すこともあっただろう。]
お前より運動神経いいからへーき。
[などと言って高く持ち上げられた傘を一瞥しながら、 辰美は軽く傘の先に頭をぶつけた。 そのまま傘の下にのそりと入る。
時折、とても、辰美は 礼一郎が己の兄であればと思うことはあるが―― 兄だった場合友達になれないから駄目だな、と 思いなおしたりもする。]
(123) 2020/06/11(Thu) 09時頃
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[それに、兄が嫌いでない自分など想像がつかない。]
(124) 2020/06/11(Thu) 09時頃
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大人かよ。 ちゃんと大人になれたら、 お前ワーホリになりそう。買うけど。
[とは、購買でガムを買ってくれ、に対する応答だ。>>72 眠気覚ましのガムを手にとったこともない辰美だ。 眠たい授業はそのまま寝てしまう。
不安定に揺れる傘の柄を時折手で止めながら 降りしきる雪に辰美は目を細める。]
(125) 2020/06/11(Thu) 09時頃
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生徒どころか人もいねえし 人類滅んだんじゃね。 学校いくのやめてサボらね?
こういう景色撮ったら映えそ。
[そういいながら雪に手を伸ばし、 手早く丸めて道端の塀にへたくそな雪だるまを作った。
スマホを手に取り写真を撮る>>88 同級生の後ろ姿が見えたような気もしたけど**]
(126) 2020/06/11(Thu) 09時頃
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-- 通学路 --
[ 雪が降っていた。 実際に目にするまでは信じたくなかったけれど、 本当に本当に雪らしい。
残念なことに雪で大喜びする時期は過ぎている。 ただ煩わしいだけで、千夏は酷く憂鬱だ。 雪に足を捕らわれて、す。こけ、 いや、尻餅をついてしまったらどうしよう。 自転車の鍵をくるりと指で回して、考える。 いつも通り自転車か。徒歩か。 ]
いやいや、ここは徒歩。
[ うん、と自分に納得させるように頷く。 だいぶ前に家を出た父の足跡はもう見えない。 新しく白い世界に足跡をつけた。 ]
(127) 2020/06/11(Thu) 09時半頃
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[ 二個下の弟と違って、千夏に休みは与えられない。 テレビは気象警報とは言わなかったし、 家の電話も千夏のスマホも鳴らなかった。 仕方がないので、学校へと向かう選択をする。
家から黄冬高校まで徒歩でも通えなくもない。 ほとんど自転車に乗ることが多いし、 傘と雪で視界は悪いし、 履き慣れない長靴で足が痛いし、 歩きにくいし、もうほとほと嫌になってきた。 ] ヒッチハイク……する車すらも、ないよね。 うー、寒い。
[ 車も通らなければ、人も通っていない。 僅かながら雪に跡があるから、 人っ子一人いない、というわけではないようだ。 ]
(128) 2020/06/11(Thu) 09時半頃
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[ 大雪の日に外出るのは本当に馬鹿だ。 風邪を引いたら学校は責任をとってくれるのか。
担任の若林を思い浮かべて、問い詰める。 顔色の悪い彼は首を横に振る。のが、見えた。 とってくれないだろな、と千夏は思う。 ]
(129) 2020/06/11(Thu) 09時半頃
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[ 考え事をして足をただ動かせば、 前に進んでいるもので全行程の半分以上は進んだ。 あとは十字路を曲がって、 曲がれば人影が見える。>>88 視界は悪いけれど、きっとあれは同じ制服だ。 もしかして知り合い?、と素知らぬ顔で近づけば。 ]
あ。喜多仲くん。
[ よりによって彼かと内心思ったことは否定できない。 1年に8組ある黄冬高校。 全学年で24組あって、全校生徒は全部で何人だっけ。 ともかく何百分の1が知り合いで、 良かったことはよかったのだと思う。 心が少し軽くなって、同時に重くなる。 ]
(130) 2020/06/11(Thu) 09時半頃
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[ 郁斗という名の人間はともかくうるさい。 という千夏の中でのイメージ。 実際郁斗と喋っていて頭が痛くなったこともある。 ……それは千夏の体調管理不足なのもあるけど。 でも今日はたぶん大丈夫だ。 郁斗を見上げて、表情を緩める。 ]
おはよう。 今日歩きスマホ?ってすごい度胸。
[ 見上げた先、スマホの画面までは見えずに。 雪で濡れているのは想像に難くない。* ]
(131) 2020/06/11(Thu) 09時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 10時頃
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平凡な人間を自負している。
(132) 2020/06/11(Thu) 10時頃
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[ 歩きスマホに技量が必要>>113だなんて、 礼一郎は思ったこともなかった。
あいにく礼一郎は凡人であって、 テレパシーを受信するアンテナは不在。 今もまた来るか来ないか怪しい級友に、 お節介じみたメールを送ることを考えたが、 それは綿津見まなへのものではなかった。]
マメっつーか、まあ一応? みたいな? 前、毎年皆勤だーって自慢してたし。
でも、これでやっぱり休校ってオチなら、 どつかれるだけじゃ済まなさそうだよな、俺。
[ 七星の肩パン痛えんだよなあ、なんて、 礼一郎は愚痴りながらも笑っていた。]
(133) 2020/06/11(Thu) 10時頃
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[ とはいえ、じゃれあいの延長線上であっても、 人をぶつのは良いことではないと礼一郎は思うし、
もちろん、男子が女子をどつくとか、 それが反撃であってもよろしくないだろう。
少なくとも、礼一郎はそう教わったので、 七星との応酬はいつも礼一郎がぶたれて終わる。]
(134) 2020/06/11(Thu) 10時頃
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人には親切にしましょう。 人に暴力を振るってはいけない。 死ね、という言葉は冗談でも言うべきではない。
(135) 2020/06/11(Thu) 10時頃
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そういう道徳的な規範というか、常識というか、 守るべきラインみたいなものが、 君たちの足元にはたくさん引かれている。
(136) 2020/06/11(Thu) 10時頃
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つま先立ちをするように生きてきた。
(137) 2020/06/11(Thu) 10時頃
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おー、ぜひそうしてくれ。 間違っても俺より先に声かけんなよ。 おまえに掻っ攫われたんじゃ意味がねー。
[ 辰美幸俊は怖い>>104>>118らしい。
礼一郎はそんな評判を耳にしたとき、 タッパあるからじゃね? って首を傾げた。 笑わないから怖い。なるほどなー。
でも、多少愛想がなくたって、 背が高くて大人びた顔をしていりゃ、 コロッとやられちゃう女の子もいそうだ。
礼一郎はそう信じているし、 だから冗談とはいえ、釘を刺したりもする。]
(138) 2020/06/11(Thu) 10時頃
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あーどうだろ? 言われてみりゃうちの親、 そこそこ学歴コンプ拗らせてるわ。 親よりいい大学行けってさ。
[ わははと礼一郎は笑って言った。 そのくらいならなんとかなる予定だった。 そのハードルは礼一郎にだけ与えられたもので、 きょうだい、という言葉がすり抜けていく。]
生きてんなら何より。 いいなあ、PSF。俺もほしい。 受験終わったら買おっかな。
(139) 2020/06/11(Thu) 10時頃
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ユキ、どうにかして借りらんねえの。 昔みたいに一緒にゲームしようぜ。
[ 多分ムリだろうなと思いながら、 かるうい調子で礼一郎は言った。
昔の礼一郎はゲームもそれなりに持ってて、 友人らを家に招いて遊んだりもしていた。
中学、高校と進学していくにつれて、 部活やら受験やらで忙しくなったりして、 誰かと家で遊ぶことをあまりしなくなったけれど。]
(140) 2020/06/11(Thu) 10時頃
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[ 礼一郎より運動神経がいい>>123。 間違いのない事実にムッとして、 わざと傘をブレさせてみたりもする。]
ちゃんと大人になれたら、 ……ってなんだよ、失敬な。
ワーホリって何、ワーカホリック? ならねーわ、今は最後の悪あがき中。
まったく、余裕みたいな顔しやがって。 今焦ってないヤツのほうが珍しいわ。
[ 礼一郎は至って平凡な人間で、 努力をしなければ結果が出ないので、努力をする。
けれど、努力をすれば結果が出るんだから、 自分は恵まれた人間だとさえ思った。]
(141) 2020/06/11(Thu) 10時半頃
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俺とおまえで最後の生き残り? はーむさっ苦しい。滅亡確定。
休校じゃないってメールした手前、 俺がサボれるわけねーだろ。 ユキはその道連れ、サボれません。
[ 繰り返すように学校行きを宣言して、 声につられて>>126前方を向いた。 寒い中スマホを構える姿と、 バエ、という言葉に別の級友の顔がよぎる。]
(142) 2020/06/11(Thu) 10時半頃
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その雪だるまは映えねえわ。 映えより昼休みにでも雪合戦しようぜ。
てか、郁斗も雪やべーパねえーつって、 学校のこと忘れてそうじゃね?
[ メールしとこっかな、と礼一郎は言う。 まさかその人影が名を挙げた友人だとは思わない。
再びアプリを起動して、 今度は見られたって構わない文面を綴る。]
(143) 2020/06/11(Thu) 10時半頃
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TO:喜多仲郁斗 ------------------------------------ もう家出た? 休校じゃないからな おまえん家からならまだ間に合う まだ家なら今からでも走れ ------------------------------------
(144) 2020/06/11(Thu) 10時半頃
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[ いっそう遅くなった足取りに、 辰美がどこまで付き合ってくれるかは、はて。
ぐら、ぐらと傘が風に煽られて、 礼一郎の視界からは、人影が消える。**]
(145) 2020/06/11(Thu) 10時半頃
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── 回想/中学時代 ──
レイってさ、結局どういう子がタイプなわけ。
[ ふと気になって、問いかけたことがある。
まだ名前がお揃いだとかなんだとか、 礼一郎が騒いでいた中学時代の話だ。 礼一郎と怜なら、レイ度が高いのは後者だろうが、 礼一郎は平然と同じ土俵に並び「被った」と言って、 そいつのことを親しげにレイと呼んだ。
その友人は非常によくモテた。 そのことに疑問はまったくなかった。
天が二物どころか三物も与えることもあるなんてと、 礼一郎は羨ましい限りだと笑ったことがある。]
(146) 2020/06/11(Thu) 11時半頃
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[ 好きな子のタイプ。クラスだと誰がいいか。 そういう話を同性間ですることに、 礼一郎は抵抗のない人間として生きてきた。
小学校でも中学校でも人並みに好きな子がいて、 親しい友人にはそれを平気で教えていた。
ちなみに礼一郎は、 やかましい女子グループの中で、 他の子よりちょっとだけ控えめに笑ってて、 プリントを回すときにちゃんと振り返って、 相手の手にそっと渡してくれるような子が好き。 ゆっくりでいいから、 食事をおいしそうに食べる子がいい。]
(147) 2020/06/11(Thu) 11時半頃
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[ ……そんな話は今はいいのだ。
自称恋愛マスターたる友人様の、 経験値や技術やスペックはさておき、 礼一郎には見えなかった彼自身のお気持ちとやら。
自分の恋愛模様を相談する一方で、 話せば話すほど不思議になってしまって、 純粋な疑問として礼一郎は尋ねたのだ。
下校時間、人のまばらな廊下には、 夕日が思いのほか強く射し込んでいる。*]
(148) 2020/06/11(Thu) 11時半頃
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── 回想/噂話 ── おまえさあ、隠し事なんて水臭いじゃん。 え、いつから付き合ってたの? っていうかなんで葉野? きっかけは? [ 礼一郎は屈託なく辰美幸俊に尋ねた。 耳にした噂の出どころは葉野本人であると、 礼一郎にそれを言ったクラスの女子は言っていた。 絶対に秘密。って礼一郎が言われれば、 きちんとその約束は守っただろうけれど、 他人の秘密を慎重に扱ってくれる人間は少ない。 女子に軽く「 阿東、知ってた? 」って言われて、 礼一郎は「 え、知らねー 」って目を丸くした。 多分、辰美に直接聞く勇気は彼女にはなかったのだ。]
(149) 2020/06/11(Thu) 11時半頃
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いやー、なんか意外だわ。 ユキはなんかもっとこう、 大人っぽい子にいくと思ってた。 [ 勝手な感想まで付け加えて、 礼一郎は友人から、照れや驚きや、 そういった類の反応があるのを待っている。 だって、誰が嘘だなんて思う? 本人がそう言っていたって話なのに。 少なくとも礼一郎は、 嘘つきは泥棒のはじまりって、 学校でも家でも教わってから、 不要な嘘やごまかしは極力つかずに生きている。**]
(150) 2020/06/11(Thu) 11時半頃
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―― 現在:通学路 ――
おいまじか、今すぐこの雪止めろ。
[ 生足のおしゃれっ子が冷気の使い手を自称するのに>>73 食い気味で誠香はつっこんだ。 もちろん冗談だがその割にマジトーンだ。 大真面目な顔で冗談を言うのが誠香は得意だった。 苗字だけじゃなかったな、名前も冷気っぽかったな。 この雪女の末裔め! などとぼやいておく ]
そういうことなら話は別だな。 この大雪の責任を取って、 じっくり生足で冷気を堪能するといいよ。
[ 堕落の道へのお誘いも、厳かに撤回しておいた ]
(151) 2020/06/11(Thu) 12時頃
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[ くしゃみをして、色気なく鼻をすすったら、 マフラーを巻き付けられた。>>75 マフラーはすでに装着済みであるというのに! ]
ぐええ。
[ 反射的に絞殺されるようなうめき声を上げたが、 なにも本当にそこまで苦しかったわけではない。 まるでコルセットで固定されたかのように、 首が少々動かなくなったけれども。 このうめき声は様式美というやつである ]
(152) 2020/06/11(Thu) 12時頃
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[ 正直なところ、このクラスメイトとの距離感は、 何が正しいのか誠香にはよくわからない。 一見すると、美少女に見える。 しかしながら、言葉を交わせば絶対に女子ではない。 考えてもわからなかったので、 誠香は一切気を使わないことにしていた。 間違った気遣いなんて労力の無駄である ]
(153) 2020/06/11(Thu) 12時頃
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氷室が風邪をひいたら罪の意識が芽生えるから、 絶対風邪引かないって約束するなら、 甘んじて服役してやる。
[ 怜が女子なら即刻突き返していただろう。 女の子にそんなことはさせられない。 しかしながら怜はやっぱり女子ではなかったので、 そんな条件付きでぐるぐる巻きの刑に甘んじた。 これが他の男子生徒だったら、と考えると、 恥ずいわ! とかいう理由で、 やっぱり突き返していたような気もするので、 誠香の中で怜の位置はやっぱり少しあいまいだ。
女子ではないけれど、 男子よりも少し気安い、そんな感じ ]
(154) 2020/06/11(Thu) 12時頃
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[ コンビニ、と返ってきた返事に、>>77 マフラーで固定された首をかろうじて動かして、 よっしゃ、と頷いた。 自販機かコンビニ。どちらでも構わなかったけれど、 コンビニの方が選択肢が多い。 なにより、コンビニの中は暖かい ]
飲む用に一本とー、 カイロ用にも一本いるな。
[ そんな算段をしながら、暖かい店内へと足を踏み入れる ]
ここが天国か。
[ 思わずそんな言葉が漏れた* ]
(155) 2020/06/11(Thu) 12時頃
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――回想/中学のプールサイド――
……かお。
[バカの一つ覚えのよう。あるいは鸚鵡返しそのもの。
一本泳いだ帰りに見学者の席に座った辰美は 唖然として世界の真実をなぞり ぼんやりとした表情で氷室を見た。 ――しかし何だって見学席にいるんだ、こいつは。
何とも言えない不愉快さに鼻を鳴らして 飛行機雲が流れる青い空と、 光を反射してはじける水しぶきとに視線を移し ぽたぽたと落ちる雫の生温かさに居心地を悪くする。
そうする間にも彼が「冗談」というものだから、 辰美の眉間にはさらにしわが寄った。]
(156) 2020/06/11(Thu) 13時頃
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は?
うるせ。 揺らすな。
[なあなあ、と年ごろの子供めいて肩を揺さぶられるので 内心しおしおになっていた辰美は口をとがらせて拗ねた。 が、執拗に尋ねられれば、 何年何組の何ちゃんで消しゴムを貸してくれたからちょっと好きだったけどうっかり放課後に雑談を聞いてしまい振られたという淡い恋の始まりから終わりまで、辰美という少年は喋ったことだろう。]
(157) 2020/06/11(Thu) 13時頃
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お前の顔がいいから。 くそ、うらやましい
[恨みはそこまでこもっていないが、 辰美も辰美で相手の事情を知らず 単純に羨望を口に出した。
「俺たちの仲」という単語を否定していないので 辰美は少なからず氷室の事を 友達と思っているには違いなかったが 傍から見てどういう印象を与えるかは話が別だ。]
(158) 2020/06/11(Thu) 13時頃
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水ん中なら皆ブサイクだろ
[そして、青い空についと視線を移すと 氷室が見学者であったなら、ざぶんとプールに飛び込んで 思い切りプールの水をかけようとしただろう。
あるいは。
体育に出席した上でただ見学席で休んでいただけなら、 その手を引いてもろともプールに 引きずり込もうとしただろう。]*
(159) 2020/06/11(Thu) 13時頃
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―― 回想:文化祭出し物決め ――
[ 誠香は屋台に一票投じた。そして、失敗したと後悔した。 どうしても屋台がやりたかったわけではない。 どうしても演劇がやりたくなかっただけだった。 屋台に投じられた票は多くなく、 演劇の次に多かったのは喫茶店だった。 喫茶店に投票していれば もしかしたら逆転の目があったかもしれない。 そんな後悔をしても、もう遅かった。
我らが3年8組の出し物は、演劇に決定した。 そして、誠香は腹を決めた。 文化祭の主要メンバーとみなされるくらい、 積極的に関わり、活躍しよう。 立候補して所属する班を早々に決めて、 文句を言われない働きをしよう。
決して“暇なら脚本に手を貸せ”なんて 言われる余地を与えてはならない ]
(160) 2020/06/11(Thu) 13時半頃
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[ どうしても宣伝をやりたかったわけではない。 脚本に関わりたくない一心で立候補しただけだった。 手を挙げてから、 そういえば紫織がCG研究会所属のことを思い出して、 違うところに立候補すべきだったかと考えた。 結局紫織は小道具に立候補したので、 内心胸を撫で下ろした。
しかし、誠香が一番ほっとしたのは、 脚本が郁斗に決まった時だった* ]
(161) 2020/06/11(Thu) 13時半頃
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―― 回想:文化祭準備中の一コマ ――
[ 宣伝チラシ、宣伝ポスター、 文化祭のしおりのクラスの出し物紹介ページ。 宣伝班の仕事は割と多い。 誰にも文句を言われないように忙しく役目を果たそう。 そう思ってはいたけれど、一人でなくてよかったと思う。
ああでもない、こうでもないと、 まなとチラシのデザインを巡ってアイデアを出し合って、 一通りのアイデアが出尽くして、煮詰まって、 ふと、沈黙が落ちたタイミング。 こちらが静かになったから、 別の班の話し声>>103が、やけにクリアに耳に届いた ]
(162) 2020/06/11(Thu) 13時半頃
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……って、文化祭の話じゃないんかーい。
[ 届いた声は、文化祭の打ち合わせ、 ではなく恋バナだった。 水を差さない程度には誠香も空気は読む。 まなにだけ届くような小さな声でぼそっとつっこんだが、 続く話の展開に思わず息を飲み込んだ ]
(163) 2020/06/11(Thu) 13時半頃
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[ 紫織が辰美と付き合っている、らしい。>>104 意外な組み合わせだな、というのが誠香の感想だった。 二人ともクラスメイトだけれど、 二人の間にそんな空気を感じたことはなかった。 二人が隠すのうまいのか? それとも誠香が鈍感なのか? わからないけれど、 紫織が嘘をついている、とは誠香は思わなかった。 だって、嘘だとしたらバレるリスクが高すぎる。
もしも誠香が誰かと付き合っているという嘘をつくなら 他校の男子だとかそういう、バレにくい設定にする。 クラスメイトの男子なんて絶対に選ばない ]
(164) 2020/06/11(Thu) 13時半頃
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[ 名は体を表す。 そんなことわざは嘘だ。
名は体を表さない。 誠という字を持ちながら、 誠香はたくさんの嘘をつぎはぎしたものでできている ]
(165) 2020/06/11(Thu) 13時半頃
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[ シャープペンの芯が折れる音>>119で我に返った。 はたと顔を上げるとまなと目が合う ]
デザイン……。
[ まなの言葉をオウム返し。 煮詰まっていたのは事実だけれど、 誠香は返事に少し迷った。 だって誠香は宣伝班として、忙しく、 誰にも文句を言われない仕事をしなければいけないのだ。 他班の力を借りてしまっていいものか。 迷う誠香に、珍しくまなは少々強引だった。>>120 迷っているvs強引なら当然強引が勝つわけで、 結局チラシのデザインは、 紫織にアドバイスを求めることになった。
辰美と付き合っている話の 真偽を確かめることはなかった。 内緒話を盗み聞きしてしまったようなものだし、 誠香の中では真実として処理されていたもので* ]
(166) 2020/06/11(Thu) 13時半頃
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-- 回想/作家 --
[ 春へとバトンが回る。 休みが明けて、受験生という名称が重くのしかかる。 クラス替えというのは、何回目でもどきどきする。 千夏が名前の羅列の中から自分を見つけ出すには、 時間がかかった。 何故って1組から見ていったから。
並んでいた名前に、千夏は目を輝かせた。 『福住誠香』 有名な文学賞を受賞して作家に、との噂なら、 きっと千夏の耳にだって入る。 ]
(167) 2020/06/11(Thu) 14時頃
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[ 何が好きなのか。何が趣味なのか。 急に聞かれても、 すぐにこれなんです、と差し出せる答えがない。 猫は好きだけど、 可愛い生物を好きなのは人類共通認識故に。
困った末に千夏が差し出す答えは、 メイクと読書である。 そういった自己紹介をした覚えもある。 ]
(168) 2020/06/11(Thu) 14時頃
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[ 1学年の人数と1クラスの人数を考えれば、 同じクラスにならずに卒業する人もいるわけで、 そんな中で作家の福住誠香と同じクラスになったのは、 とても嬉しかった。 誠香の初版本は、千夏の本棚に並んでいる。
去年すごいすごいと、 足をばたつかせたのを覚えている。 有名人を見に行く勇気は、当時持てなかった。 その有名人(千夏の中では!)と今年は同じクラスだ。 ]
福住さん、あの、 もし、よかったらサインもらえたりできない? 難しかったら、大丈夫なんだけど、
[ クラスに多少馴染んだ頃に、 一人だった誠香に声をかけて、頼む。 ]
(169) 2020/06/11(Thu) 14時頃
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[ 緊張で声が上擦っていなかっただろうか。 難しいかな、と表情ににじんで、 差し出していた初版本はどんどん千夏に寄る。 大き目なカーディガンの袖から覗く指が震えた。* ]
(170) 2020/06/11(Thu) 14時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 14時頃
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――回想/噂話――
[浮いた話など特になく、 告白されることも特になかった辰美にとって それは地震でも起きたかのような出来事だった。]
は? 葉野?
[表情が乏しいなりに辰美は 目を丸くして礼一郎の言葉を聞いたのだし、 何が何だか知らないが、既成事実として辰美と葉野が 「付き合っている」と周囲に噂されていると理解すると 眉間の皺を深くした。]
(171) 2020/06/11(Thu) 14時頃
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[――嘘にしても、何で俺と。 ひむろと付き合っているといった方が きっとよほどステータスだ。
あー、でも、あいつはあの格好だし れーとか颯真はすぐ「違う」って否定しそう。 きたなかは付き合ってくれそうだけど。
と、内心では考えているが、何も言葉が出なかった。]
…
[居心地が悪そうに視線をさまよわせた辰美は 他の誰かの好奇のまなざしから逃れるようにして 礼一郎の腕を引き廊下に連れて行くと 他の誰にも聞こえないようにこう言った。]
(172) 2020/06/11(Thu) 14時頃
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付き合ってねえ。 カオは嫌いじゃないけど喋ったことない。 多分嘘。
[それは、葉野の言葉を表立って「嘘」というと 葉野が面倒だろうと思っての行動であったが、 どこまで通じているかは、以下略。]
……意味わかんねぇ。困った。 お前聞いといてよ。なんでそんな嘘つくのか。
多分俺はうまく聞けないから。
[辰美は困惑したまま 幼馴染にそう内心を告げただろう。]*
(173) 2020/06/11(Thu) 14時頃
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――回想/嘘つき――
[そして。礼一郎への言葉通り、 辰美は「問い詰める」ことがひどく苦手な男であった。 余談だが、剣道部での辰美のあだ名は「鬼」であった。]
おい。 用事あんだけど。
[と、文化祭準備で 廊下を歩いていた葉野の目の前に手をついて 低い声で呼びかける辰美は、 壁ドンといえば聞こえはいいが 傍目から見て恐ろしかっただろう。
彼女が拒まなければ、葉野はそのまま 青空の下で木々が揺れる体育館裏に呼び出されることになる**]
(174) 2020/06/11(Thu) 14時頃
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導いてくれる人を待っていてはいけません あなたが人々を導いていくのです
───マザー・テレサ
(175) 2020/06/11(Thu) 14時半頃
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──朝──
[ 愛宮 心乃の寝起きはいつも、 ゆったりとしたヒーリングミュージック。
リビングに降りれば、新聞を広げた父親と 爽やかなブルーストライプの似合う母親と アメリカンブレックファーストを平らげる妹が にこやかに出迎えてくれるの。 ]
おはよう、 ……まこちゃんが先に起きてるなんて おねえちゃんびっくりしちゃった
[ 私ですらおなかいっぱいになる朝食を 口いっぱいに頬張る妹の澄んだ瞳が、 ふっくらとした体型の私を映し出す。 ]
(176) 2020/06/11(Thu) 14時半頃
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[ ───彼女の綺麗さは、 ガラス玉を埋め込んだような瞳だけじゃない。 ]
(177) 2020/06/11(Thu) 14時半頃
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[ 私の妹である二つ下の真心は、 とっても美人さんに育ったものだ。 透き通るような肌も、絹のような黒髪も、 華奢で細い肩も、すらりと伸びた手足も、 すべて母親ゆずりのものであるのだろう。
対して私、心乃はお父さん似。 笑うと細くなる目がそっくりだって 親戚のおじさまやおばさまに言われていた。 あと、ちょっと……だけ! ちょっとふくよかなこの体型もお父さん譲り。 ダイエット、してこなかったわけじゃないのよ!? ]
(178) 2020/06/11(Thu) 14時半頃
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[ 花よ、蝶よ、と甘やかされて育った妹は、 姉の私が言うのもなんですが、とってもナルシスト。
……かくゆう私も目に入れても痛くない妹を 可愛がらない日はないのだけれど。
そんな私たちのお姫様が、 素敵な王子様に恋をして、 ポッケの奥にしまったなけなしの勇気を出して、 しあわせな未来を掴もうと思ったのに、 見事な玉砕をしたのは、もう三年以上も前のこと。
当の王子様と思しき人物は、>>43 本当はお姫様志望だったらしい。>>46 あえなく終わった妹の恋は、 あれからまた幾つもの恋を重ねてる。 ……惚れっぽい子だから、ほんと危なっかしいの ]
(179) 2020/06/11(Thu) 14時半頃
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まこちゃん、今日はおやすみなの? おねえちゃんは行ってくるけど、 一日中ぐーたらしてちゃだめよ!
[ 出かける前にひとつ釘を刺しておこう。 私がいない間、ちゃんとやれるか心配ね。 高校も違う学校に進学しちゃったし、 悪い人たちに引っかかってなきゃいいんだけど。 ]
(180) 2020/06/11(Thu) 14時半頃
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お父さん、お母さん、 真心ちゃんのことよろしくね ……それじゃあ、行ってきます
[ 父と母の困り顔を見て、私の眉もへの字に変わる。 それでも、最後は笑顔で玄関の外へと踏み出した。
───あまりにも強く吹き付ける風が、痛い。 振り返ると、裕福そうな二階建ての家屋の屋根は 真っ白で大きな帽子を被っていた。* ]
(181) 2020/06/11(Thu) 14時半頃
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―― 回想:高3の春 ――
[ 年に一度のクラス替え。 新しいクラスメイトにも馴染んできた頃、 福住さんと名前を呼ばれた。>>169 振り返れば、声をかけてきたのは小柄な少女で、 クラス委員の庶務を引き受けてくれた子だ。 3年になって、初めて同じクラスになった、 確か、早未さん、だったか。 なんだい? と気軽に返事をしようとして、 差し出されたものが目に入り、誠香は静止した ]
……それ。
[ 思わず声が出てしまったけれど、確認するまでもない。 よく知っている本の表紙だ。 常日頃からあまり愛想のない誠香の顔が、 わかりやすく白くなる。 紙のように、なんて比喩がよく似合う、 血の気の引いた顔をさらした ]
(182) 2020/06/11(Thu) 14時半頃
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[ 作家業をいじられることを誠香は嫌う。 単なる好奇心であれこれ聞いてくる輩には、 大雪も真っ青のブリザード対応で切って捨てていた。 しかし、千夏にいつもの塩対応を貫くことは、 どうにも躊躇われた。 緊張した声が、 強張った表情が、 かすかに震える指が、誠香にそれを躊躇わせた ]
…………悪いけど。
[ 迷って迷って、たっぷり千夏を待たせた末に、 誠香はそんな言葉を絞り出した。 きっと千夏は落胆しただろう。 しかし誠香にしてはこれは異例の対応だったのだ。 少なくとも、悪いのは誠香の側だと認めたのだから ]
(183) 2020/06/11(Thu) 14時半頃
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早未、さん。千夏、ちゃん? 読者、だったんだ。 …………ありがとう。
[ お礼を言うのも誠香としては異例の対応だった。 血の気の失せた顔では とても伝わらなかったかもしれないけれども。 ちゃん付けで下の名前で呼びかけたのも、 精一杯の歩み寄りのつもりだった。 硬い声音では、 やっぱりとても伝わらなかったかもしれないけれども* ]
(184) 2020/06/11(Thu) 14時半頃
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── 回想/文化祭準備>>160 ──
[ 教卓を前に立って、教室を見渡していた。]
演劇にするなら……、 必要な役割、ざっとこんな感じかな。 他になんかある? あったら言って。
[ 多数決での投票を経て>>160、 3年8組の文化祭での取り組みが演劇に決まった日だ。
喫茶店は去年やったからちょうどいい。 と、礼一郎は個人的なことを考えていた。
なんせ礼一郎の役割といえば、 こうやって教室の前方で声を張り上げることで、 決まったことをせっせと黒板に書くのは、 書記の氷室がやってくれるんだから気楽だ。]
(185) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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やりたいことある人、 どんどん手挙げて埋めてって。 レイ、ひと通り書き出しといてくれる。
[ 一度振り返って、氷室に声をかけて、 再び着席している級友らに向き直る。]
もし今言いづらいとか、 あとから思いついたとかあったら、 俺とか愛宮にチョクで言ってくれてもいい。
[ 礼一郎には言いづらくたって、 愛宮心乃になら耳打ちできるって人、 主に女子には結構いるんじゃないかな。 俺or彼女って風に親指で指し示してから、 その場での立候補者の顔ぶれを確認していく。]
(186) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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希望者出ない役割は、 俺の独断で頼みにいくかもしんないから、 そのつもりしといて。 ま、嫌なら断ってくれりゃいいし。
えーっと、福住、宣伝? でいいの?
[ 高校生にもなって、 立候補で全部の枠が埋まったりするんだろうか。
ああいうふうに言っておけば、 シャイな誰かがいたとしても、 自薦か他薦かうやむやにできるし、 本当に誰かに余った役を頼むこともできる。 少なくとも礼一郎にはそんな意図があった。 杞憂かもしれない。いらぬ気を回した。]
(187) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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[ 礼一郎がどんな委員長だったかなんて、 君たちにしか判断のしようがないけれど、
少なくとも礼一郎は、 みんながやりたいことをやって、 楽しく文化祭を終えられればいいと思っていて、
クラスの和を乱してまで、 出来栄えや評価を追求する気もなかった。
文化祭に限らず、礼一郎のスタンスはそう。 みんな仲良くって、昔に習っただろう。]
(188) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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[ だから、役職決めの真っ最中、 最終的に割り振られた役職表の中、 思いがけないところに収まる名前>>161を見ても、 礼一郎が見せるのは挙手を受けたその瞬間、 戸惑ったように付け足した念押し>>187だけだ。*]
(189) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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なー!こんなに雪降るのなんてなかなかないし、やれる時にやっとかないと!
[ やりたくなるよね、と笑い返され>>98、うんうんと頷く。 流石の俺だって大人になっちゃったらこういうことするの躊躇うと思うが、だからこそまだ一応子供の今のうちにやっておかねば。 楽しいことは、出来る時にたくさんやっておきたい性質なのだ。悔いの残らないように。
うつ伏せで顔だけ上げてるのも疲れるので、ごろんと回転し仰向きになる。コートの前だけでなく背中側まで雪塗れになるが、どうせ大雪振ってるし。大して気にはならない。 そんで一旦眼鏡を外して、コートのなんとか濡れてない部分で水滴を拭ってから掛け直す。 ちょっと雑かもしれないが許してくれマイ眼鏡、後でちゃんと眼鏡拭きでお手入れするからな!]
(190) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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にゃははは!そうそう! 俺はカノジョとラブラブなのだ!! ……なーんて言えればよかったんだけどな!彼女なんていないいない!
単に、昔親に赤似合うねーって言われたしっていう、些細な理由だよお。
[ なんだかロマンチックな予想と共に赤い色が好きなことについて言われて>>99、一度ふざけて自慢げに肯定してからすぐに否定した。 嘘吐くのは別に苦手でもないけど、必要じゃないならあんまり吐きたいわけでもないし。
その後のホントの理由については、より正確に言うならば、死んだ父さんと片親になって忙しくなってあんまり構ってくれなくなった母さんが、ではあるけど、まあそこまで言わなくてもいいだろう]
(191) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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[ あ、そういえば、って。 ふと、とある噂話を思い出した。 友達は多いしおしゃべりも好きだから、普段から結構色んな噂話が耳に入ってくるのだ。
そのうちの一つに、葉野紫織と辰美幸俊が付き合っているらしい、というのがある>>104。 出所までは知らないし、それっぽい雰囲気もなかったから半信半疑ではあったけど。]
そういやさあ、なんか紫織ちゃんと幸くんが付き合ってるらしい、って噂聞いたんだけどあれってほんと?
[ というわけで、本人に直接真偽について聞いてみた。 根も葉もないただの噂なら、あの噂ガセらしいよーってそれとなく広めとこっかな、なんてちょっとした親切心と共に。
余談だがクラスの男子はだいたいあだ名で呼んでいる。 そこまで親しくない女子だと馴れ馴れしいって嫌がられるかもだけど、まあ男子なら多分大丈夫かな、という楽観的な思考から。 まあ名前にちゃん付けも大分馴れ馴れしいけども*]
(192) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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──通学路──
[ ネイビーのダッフルコートの前は全部閉じ、 もちろん足元は分厚い黒のタイツを履いている。 生足、なんてだせたものじゃない。 デニールの厚い黒タイツでさえも、 ふくらはぎやふとももは薄らと肌がみえるのだ。 見せられるようなものでもないのだし。 そして、白いマフラーと白のミトンで完全防備中。
……さくり、と踏み出してゆけば、 絨毯のように降り積もった雪の上には、 女子にしては大きめな靴跡が残されてゆく。 大きなブルーの水玉の傘を広げてはみたものの なんだか思うように雪からは守ってくれなくて コートには傘と同じような水玉模様が浮かび上がる。
( といっても、すぐ消えちゃうんだけどね ) ]
(193) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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……大雪だからかな、
[ 傘の下から周りを見る。 女の子にしては高い視界からは、 よく周りが見えていたものだ。
いつも であれば。 重たい荷物を抱えたおばあさんが歩いてたり 親とはぐれてしまった小さな子が泣いていたり 母猫を探す子猫がウロウロしていたり 凍った地面に足を滑らせた誰かがいたり ]
(194) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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[help≠求めるだれかが存在している筈なのに。 ]
(195) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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だあれもいない、のね
[ 声に出せば、途端に不安になる。 同じ制服を着た生徒の姿もあまり見当たらない。 本当は休校なのかも、なんて。 道の端に立ち止まり、スマートフォンを開いてみる。 ……連絡は、来ていない。
私よりも小さな委員長、阿東くんを思い浮かべるが、 連絡があれば既に届いている筈だ。 ]
(196) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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……送ってもらえばよかったな、
[ ──こんなに、心細くなるんなら。 そんな矢先、ぼとりと落ちる音が聞こえた。>>113 ]
まなちゃん、おはよう ……大丈夫?寒くない?
[ テレパシー、受信しました! って、知った顔を見つけてゆるんだ顔で、 くるくると回る傘の隣へと足並みを揃えて並ぶ。 そうして、ちらりとみえる寒そうな足元を心配し、 覗き込むように小首を傾けるのだった。 *]
(197) 2020/06/11(Thu) 15時半頃
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嘘をついてはいけない。 他人様に迷惑をかけてはいけない。
わかりやすい線引きばかりなら、 礼一郎が踏み違えることもない。
(198) 2020/06/11(Thu) 16時頃
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──回想/噂話──
そ、葉野。葉野紫織。 うちのクラスのな。 ……は? 何その反応。
[ 突然足元の地面が崩れでもしたんだろうか。 普段表情を変えない辰美が目を丸くする>>171ので、 礼一郎はなにかがおかしいなあと思った。
返ってきた反応が、期待してたのとまるで違う。 辰美の顔が驚きから思案するような表情に変わり、 腕を引かれて廊下に引っ張り出されたあたりで、
何かしら踏んづけちゃいけないものを、 ものの見事に踏み抜いた気がするなあと考える。]
(199) 2020/06/11(Thu) 16時頃
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[ ──しかしまあ、廊下で告げられた>>173のは、 予想とはやや異なった角度からの言葉で、]
カオ? カオ……顔? あ、何。顔はわりと好みなわけ?
……って違くて、ええ、何だよそれ。 付き合ってないのに付き合ってるって、 葉野が嘘ついてるってことかよ。
[ はあ? と言う礼一郎の眉間にも皺が寄った。 不可解な行動としか言いようがなかった。
あいにくそうするメリットのひとつも、 礼一郎には思いつきそうになかったし、
嘘をついて他人に迷惑をかける。 という行為は、褒められたことではないはずだ。]
(200) 2020/06/11(Thu) 16時頃
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俺から聞くって、おまえさー。 いいけど、俺もうまく聞けるかわかんねーからな。
[ 礼一郎だって困惑していた>>173。
けれど、この友人よりは礼一郎のほうが、 愛想のかけらくらいはあるのでマシかもしれない。 友人が困っているというなら助けにもなりたい。 それに、礼一郎は少し興味を持ってしまう。 一体どうして、何のためにそんなことを。 そいつがどんな顔をして嘘を吐いたのか。**]
(201) 2020/06/11(Thu) 16時頃
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―― 回想:文化祭出し物決め ――
[ 授業中にこんな風に手を挙げたら、 きっとその情熱を褒められるのだろう。 それくらいびしっと、確固たる意志を持って、 誠香はまっすぐに手を挙げて、宣伝班を主張した。 氷室の手が、黒板の宣伝という文字の下に、 福住と綴るのを確認して、一息つく。
その時、思わぬ声が飛んできた。>>187 誠香はぱちりと一つ瞬きをして、 黒板に向けていた視線を、 どこか戸惑ったような様子の委員長に移した ]
宣伝最高。僕のやる気はみなぎっている。
[ 相も変わらず愛想のない顔で、 この上なく棒読みで頷いてみせた。 どう見ても本心を言っているようには見えないだろうが、 平坦な表情で、サービスとばかりに親指を立ててみせた ]
(202) 2020/06/11(Thu) 16時頃
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[ 委員長の阿東は、温厚そうな男子生徒だった。 少なくとも誠香は、阿東が声を荒げているところを 見た記憶がない。
まじめで穏やかそうな人柄。 落ち着いた表情。
別に、顔が似ているわけではない。 けれど、阿東の醸し出す雰囲気は、 少し……ほんの少し、誠香に兄を思い出させた。
だから、誠香は阿東が、ほんの少し、苦手だった* ]
(203) 2020/06/11(Thu) 16時頃
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-- 回想/サイン --
[ 呼び留めて、誠香がこちらに向く。 さ、と本を差し出して、軽く俯いた。>>182 そうして言い切った言葉。>>169 たっぷり待って返ってきた言葉に、 千夏はそうっと顔を上げた。>>183 見上げた誠香の顔は青白くて、 何をしてしまったのだろうと後悔する。 サインは確かに欲しかったけど、 そんな表情をさせたかったわけじゃない。
千夏は眉を下げて、誠香を見詰める。 ]
(204) 2020/06/11(Thu) 16時頃
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[ クラス替え早々で、まだ誠香の事はよく知らない。 事情があるのだろう。踏み入らないほうが賢明だ。 と千夏は判断した。 踏み入るほど、親しくはない。 本を胸に抱えて、袖の下で拳を握った。 ]
うん。そうなの。 ……次回作、楽しみにしてるね。
[ ありがとうと言われて、困ったように笑む。 誠香のほうが戸惑っているのかもしれないけれど、 千夏もまた戸惑っていた。
この時名前は呼べなかったけれど、 その後福住さんではなく、誠香ちゃんと呼びかける。 作家の話も、文化祭での脚本の話も、 千夏からはもう、触れることなく。* ]
(205) 2020/06/11(Thu) 16時頃
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――回想:文化祭準備――
[ 文化祭の取り組みは、正直どれでもよかった。 みんなでワイワイ楽しめればそれでよかった。 一応料理はできるから、屋台や喫茶店での調理も楽しそうだし、ウエイターも楽しそうだし、お化け屋敷でお化け役するのだって楽しそう。
そして投票の結果、我がクラスの出し物は演劇に決定したようだ>>160。 演劇かあ。そこそこ力あるし、そこそこ器用だから、大道具や小道具なんかでもいいけど――]
うーむ……
[ やりたいな、と思ってから、手を上げるまで、2、3秒迷ったけど。]
(206) 2020/06/11(Thu) 16時頃
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はーい!いいんちょー! 俺役者やりたいっ!楽しそうだし!
[ 立候補者を募っている委員長>>186達に、勢いよく手を上げて笑顔で主張する。 演劇なんて文化祭くらいでしかやらないし。もう3年生だし。 悔いの残らないように、思いっきり楽しみたかった。
本当は、万が一を考えれば、大道具や小道具にした方がいい。 懸念していることが当日の本番中に起これば、大失敗になる可能性だってある。 だから今まで、部活には入らず助っ人に止め、女子からの告白だって断ってきたのだ。 でも、まあ、高校最後の文化祭だし。1度くらい我慢とかせずに楽しんじゃっても、いいかなって。]
(207) 2020/06/11(Thu) 16時頃
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別に主役じゃなくてもいいけど、そこそこセリフのある役がいいなー! というわけで脚本さんは、どっかに赤い眼鏡の役用意しておいてくれ!頼んだ! いや1日だけコンタクトとかでもいいけどぶっちゃけコンタクトって眼に入れるの怖いんだもん!
[ もう郁斗が脚本に立候補してたらそちらに向けて、まだ決まっていなかったらクラスを見回しながら、そんなお願いをしてみる。いやほんと無理ならコンタクトでいいんだけど。べ、別にびびってないし。
誠香ちゃんってそういやなんか文学で賞取ってたんだっけ?脚本やんないんだなあ、って、委員長とのやり取り>>187>>202を横目で見て思ったけど。 まあ本人がやりたいことをやるのが一番だし、宣伝へのやる気はとっても漲ってるらしいので、わざわざ口を挟みはしなかった*]
(208) 2020/06/11(Thu) 16時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 16時半頃
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―― 回想:高3の春 ――
[ 次回作という応援の言葉が、ずしりと誠香に圧し掛かる。 その言葉も、冷やかし半分に投げかけられれば、 袈裟切りにしてやりたいような言葉だった。 けれど、本を胸に抱えた千夏には>>205 やっぱりそんな対応ができるわけがなかった ]
……ありがとう。
[ やっとのことで、絞り出せたのは感謝の言葉をもう一つ。 楽しみにしててとも、がんばるとも、誠香には言えない。 言えるはずがない。
その日以降、 千夏が作家業について触れてくることはなかった。 そのことにひとり安堵して、 千夏が誠香ちゃんと名前で呼んでくれることに、 勝手に許された気になって、 あの日のことはまるでなかったかのように振舞っている ]
(209) 2020/06/11(Thu) 16時半頃
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[ “次回作”は夏に一冊出版された。 それ以降、次の書籍の話は出ていない。 大学受験に集中する、ということになっている* ]
(210) 2020/06/11(Thu) 16時半頃
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-- 回想/夏 --
[ 今から3年以上前のこと。 千夏は走るのが好きだった。 中学時代の自己紹介では、 陸上部です!リレー走ってます!だなんて。 言っていた気がする。きっとそうだ。
日本や都道府県、地区、学校を背負うほど、 足が速かったわけじゃないけれど、 走るのがただただ楽しかった。 走っていれば気分が爽快で、 流れゆく汗や高くなる体温は気にならなかった。 ]
あれ、タイム、落ちた?
[ たしかあれは夏のはじめだった。 測ってもらったタイムはいつもよりも遅くて、 なんでかなあと首を傾げた。 ]
(211) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[ どんどんタイムは落ちてゆく。 ]
[ なんだか身体がだるくて。 ]
[ 喉がどうにも乾く。 ]
(212) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[ ただの風邪だと思っていた。 ]
(213) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[ 母に何度も病院にいくように言われても、 適当に返事をするばかりで行かなかった。 予防注射のときに泣き叫んでいたものね。 と呆れたように母は言った。千夏は病院が怖い。
しまいには寝込んでしまう。 ちょうど夏休みだったから、授業には支障なかった。 ただ千夏は走りたくて、泣いた。結構泣いた。 大会も近いのに、練習もできない。 他の子は練習しているのに、 こんなに休んでたら絶対に早く走れない。 ]
(214) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[ 体中の水分がなくなってしまうようで、 2Lのペットボトルを部屋に持ち込んで、 ひたすらに飲む。 甘いのがよくて、普段飲まないあまぁいやつ。
千夏はなんにも正解を選べなかった。 ]
(215) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[ 新しいペットボトルを部屋に持ち込もうと ぼうっとしながら自宅の階段を上っていたら、 世界が急に消えた。
あ。と思ったのが最後。
気が付いたら、病院にいた。 二日ほど時がたっていたよう。 母が泣きながら縋りついてくる。 縛ってでも病院に連れて行くんだったと、泣いていた。 行かないという選択をしたのは千夏である。 ] ……ごめんなさい。
[ 取り返しのことをしたらしいと察して謝罪をする。 千夏は悪くないと母はまた泣いた。 足に走る痛みのことを聞きたかったけど、 それはできずに千夏は母の背を撫でる。 ]
(216) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[ その後医師から告げられた病名に、 千夏の大事な世界は静かに終わりを迎える。 ]
(217) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[ “1型糖尿病” それが早未千夏が患ったものらしい。
どうやら本当に母の言う通り千夏は悪くなくて、 しいて言うなら、千夏の身体のせいだった。 何を正せばいいのかわからずに、 どこに怒りをぶつけたらいいのかわからずに、 千夏はただただ泣いた。 ]
(218) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[ 高血糖状態が続いたから倒れたんですね。 と医師は説明した。 足のリハビリも大変でしょうが、 これからの生活のために勉強してもらいます。
階段から落ちた時に足も折っていたようだ。 こんどの大会には参加できないと医師もいう。 でも大丈夫。 注射を打っていれば普通に生活できますよ。と。]
注射、は、絶対にしないとだめなんですか?
[ 注射で身体からでなくなったインスリンを、 補う必要がありますから、だめですね。 それからインスリンが効きすぎたら、 今度は低血糖になります。
医師の口が動くのをじと千夏は見る。 ]
(219) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[ 入院生活は2か月ほどに及んだ。* ]
(220) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[>>191こちらが飛ばした冗談に、乗っかってからの否定をもらった。 気軽にこういう言葉を投げられるのはやりやすい。]
ふーん、そっかー。 まあ赤色が似合うって、いいよね。
[赤が似合う彼の些細な理由を聞いて、気にも留めず頷いた。 赤色。愛情の色。情熱の色。活力の色。闘争の色。危険を告げる色。 ……そしてわたしが思う、嘘を示す色。 様々なイメージの解釈があれど、なんにせよ鮮やかな赤は好ましい。]
(221) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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え? あぁ。
[>>192あの文化祭の準備期間以降、広まった噂。 絶対に秘密って言ったのに、やっぱり不特定多数の口は信用ならないね。]
ちょっとだけ付き合ってたけど、すぐに別れたの。
[噂の後処理がどうなったにせよ、そっけなくそう答える。 これ以上聞いても何も無いよ、と示す意図で。
辻褄合わせなんて考えてない。 その場を凌げればいい。 いつもそれしか頭にない。]
(222) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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[雪の上に座り込んだままでいると、興奮で暖まっていた体もすぐに冷えていく。 ようやく立ち上がりながら髪やコートに付いた雪を払い落とす。]
さて……と。 それじゃ次は雪合戦でもする?
[雪遊び第二ラウンドの提案。 ……登校する目的はどこへやら。ツッコミ不在。*]
(223) 2020/06/11(Thu) 17時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 17時頃
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— 回想:文化祭準備期間の嘘 —
[辰美くんと付き合ってる。 そういう嘘を小さい声で口にした次の瞬間、まなちゃんと目が合った。>>117
……聞こえちゃった?
キャーキャー言う女の子たちに掻き消される教室の音。 早く帰るための口実として嘘を吐いたんだから、この場に留まる意味は無くて。 逃げるように、その場をそそくさと去った。
>>120>>166後日、宣伝班からアドバイスを求められれば、素直に参加した。 デザインの方向性やレイアウトや色遣い、その他諸々に軽く意見を出しながら、 この間の嘘のことをいつ追求されるか身構えていたけれど、 まなちゃんからも誠香ちゃんからも、終ぞそのことには触れられずに終わりまして。]
(224) 2020/06/11(Thu) 17時半頃
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[癖なんです。昔からの。 自分でも嘘を吐いているというつもりはなくて、指摘されて始めて気付く始末。
今回だけじゃなくて、過去にも何度もやらかした。 幸い、大事になることはあんまりなかったけど。 信用というものは積み上げるのが難しいくせに、簡単に壊れる。
もっと上手に話ができたらなぁって。 ……思ってるんだけどなぁ……。*]
(225) 2020/06/11(Thu) 17時半頃
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[嘘つきは泥棒の始まり、という言葉がありますが。 それらは全く別のカテゴリじゃあないでしょうか。と思うのです。
泥棒は盗んだものを弁償できるけれど、 嘘つきは、バレてしまえば後は失うだけです。 何もかも、何もかも。]
(226) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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— 回想:鬼さんに捕まって —
は、はいっ……! お金はそんなに持ってません……!
[>>174ドン。背中には壁、目の前には恐ろしい顔の元剣道部主将。 この構図、漫画で見たことありますね。 実際にやられたらこんなに恐怖を感じるものだと今知ったので、もうロマンは抱けない。
こ、ころされる——まずそう思った。 実に困ったことに、心当たりは鮮明にある。
『わたしは辰美くんをダシにして嘘をつきました』というフリップを首から下げて正座すれば許してくれるとか、 そういう話にはならないでしょうか。ならなさそうですね。
口をぱくぱくさせて、肩を強張らせたまま、 彼に従うように体育館裏へ歩いていった。*]
(227) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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―― 回想 / 文化祭出し物決め ――
はいよ、委員長。りょーかい。
[にっ、と笑って委員長に頷くと>>186 俺は黒板にクラスメイトの希望する役職を 箇条書きにして書き出してゆく。
昔から、顔も字も「整っている」と 言われることが多かった。
流れるような、涼やかな字体。 読みやすさには自信がある]
(228) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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[一時期は――
中学の終わり頃は、 字を綺麗だと言われることにも 抵抗を持った時期があった。
女装を始めてからは そういった美辞麗句に抵抗がなくなった。
字も、顔も。 うつくしくて、整っている。 何が悪い。それが、俺なんだ。 俺は誰にも迷惑をかけていない]
(229) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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[宣伝に福住誠香。>>202 役者に連城颯真。>>207
美麗な文字が黒板に並んでいく。
途中で俺はおずおずと手を挙げて]
あ、委員長。 俺は衣装係でいいか? いいよな? きーまり。
[委員長の返事を待たずに、 黒板に「衣装係 氷室玲」と書き込んだ]
(230) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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役者ども。 俺の服飾センスに慄け。 可愛くキュートに仕立ててやんよ。
[謎の宣言をして、書記の仕事に戻った]*
(231) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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―― 現在 / コンビニ ――
言ったろ。俺は冷気の使い手。 風邪なんぞに掛かるはずもなかろう。
[誠香にふざけた口調で返して、 コンビニの扉をくぐった>>154]
どんだけコーヒー買う気だよ。
[呆れ気味に誠香に突っ込んで>>155 昼飯用のサンドイッチとおにぎりを物色する]
(232) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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[心地よい距離感だ、と思う。とても。 誠香とのやりとりは。
実際のところ、 誠香と他愛もない話でじゃれあっている時間は 俺にとって女装を始めてよかったと 実感できる時間のひとつであった]
(233) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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[女子相手だ。男友達よりは、もちろんやさしくする。 けれど、男女の変な気の遣い合いはそこにない。
気安い友達、という表現がしっくりきた。 こういう関係にあまり女子となったことがないから 俺自身、新鮮な気持ちで誠香とつるんでいる]
(234) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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[学生にして作家デビューした誠香を、 俺は決して特別な目で見ることはなかった。
ちやほやされることが、当人の幸せとは限らない。 それを俺は、身をもってよく知っている。
時折、級友にサインをねだられる彼女が 嫌そうな顔をするのを>>183 何度か目撃してきた。
だから、俺にとっては誠香は 「偉い作家サマ」ではなくて 普通のクラスメイト。
――けれど]
(235) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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[今朝の俺は、どうにも気まぐれだった。
鮭おにぎりを手に持ちながら、 努めて、いつも通りの口調で]
誠香って、進路どうすんの。 作家業に専念とか、するわけ。
[単刀直入にそう尋ねたのだった]**
(236) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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── 回想/問い ── ──なあ、葉野いる? 小道具のことで確認したいことがあるとかで、 ステージの管理担当に呼ばれてんだよね。 悪いけどちょっと一緒に来てくんない? [ とにかく来い、と言う強引さは礼一郎にはなく、 文化祭準備期間らしい適当な嘘をついた。 理由があって嘘をつくなら、 後に支障のないようちゃんとやるべきだ。 この場合、当事者たち以外には、 何があったかなんて永遠にわからないままでいい。 そんな礼一郎なりのやり方で、 教室を覗き込むようにして手招きをした。]
(237) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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[ もっとも、「あのさあ」と礼一郎が切り出すのは、 「ユキと付き合ってるってマジ?」って、 小道具の制作や管理とは何の関係もない話だ。**]
(238) 2020/06/11(Thu) 18時頃
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誰かに微笑みかけること、 それは愛の表現であり、 その人へのすばらしい贈り物となるのです。
(239) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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[ ここのちゃんを見ると、お母さんって感じがする。 前に授業で聞いた。偉人の名言。 あのひともマザーって名前がついていた。 なんだかそのひとを思い出す、気がする。
ぼとりと落ちた真っ白な雪。 優しい声は、なんだか、 "掬う"ようにあたしへとかかる。
だからあたしは、わらっていた。 ほんとのお母さんとも仲良しだから、 多分似たように、力が抜けたみたいに。
テレパシー、びびっときたのかも? ]
(240) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 18時半頃
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おはよー。寒い。とってもさむーい! ここのちゃん、あったかそうだね。
[ へるぷ!ふかふかの優しい体へと近づく。 きっと晴れの日だったら、さむいよーって、 ふかっと抱きしめさせてもらったに違いない。 でも、でも、 残念なことに今は雪がいっぱい。悲しい。 二人揃って雪まみれになってしまう。
女子高生の意地と寒さ、 意地が勝とうと寒いものは寒いのです。 すこーし高い顔を見上げて、首を傾げてみよう。 まねっこ。 ]
(241) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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学校もう少しだから、 いけるかなーって思ったの。 でも……だめだった!寒いです! ……ええと、ええと、だから、 マフラー借りてもいいでしょうか!
[ 傘を肩にかけて、両手を組んで、お祈りのポーズ! 普段勉強を教えて貰う時とおんなじ!かみさま! まったくすっかりほんとうに、 第二のお母さんって、気持ち。 ]*
(242) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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―― 現在:コンビニ ――
[ ホットドリンクのコーナーで、缶コーヒーの品定め中。 手に取って、きちんと温度を確かめる。 たまに補充したての温いものが混ざっていたりするのだ。 この大雪の日に、そんなハズレを引くわけにはいかない ]
そりゃ、飲む用とカイロ用は必須だろ? これとか、火傷しそうなくらいあっつあつだよ。
[ オススメ、とばかりにカフェオレの缶を突き付けた。 触ると火傷するほど熱いというのは 温めすぎの可能性があるが、今日に限れば大歓迎だ。
怜はあくまでも冷気の使い手と主張しているので>>232 そこまで熱いものは必要ないかもしれないが ]
(243) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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[ 誠香は手袋をしていたから、火傷をすることはない。 選りすぐりのあっつあつの中から、 カフェオレとミルクティーの缶を選んだ。 それから ]
お菓子コーナーは、……っと。 これでいっか。
[ 足を向けたのはお菓子コーナー。 吊られて並んでいるキャンディーの袋を一瞥し、 選んだのははちみつのキャンディー。 喉に良い、と銘打たれたその飴は、 最近ノンシュガーのものも多い中で、 しっかり糖分が摂取できる飴だ。
誠香の買い物はこれでいい。 怜もそろそろ選べただろうか ]
(244) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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[ レジ行くぞーと声をかけようとしたら、 おにぎりを持った怜と目が合った。>>236
それは全くの不意打ちで、 誠香は大きく目を見開く。
今まで、怜に作家業のことを聞かれたことなど、 一度もなかったから。>>235
ぐるぐる巻きの刑でよかったと誠香は思った。 首が動かせないくらい、 二重にマフラーを巻かれた誠香の顔は、 マフラーに隠されてほとんど見えないはずだ。 目を大きく見開いてしまったことだけは ばれてしまっただろうけれど、 寒さで赤かったはずの頬がみるみる白くなったことや、 唇が震えてしまったことは、 きっとマフラーに隠された ]
(245) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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……大学行くよ。 ふつーに。
[ 聞かれたのは、進路だ。 それならわざわざ作家業にこちらから触れる必要はない。 努めていつも通りの調子の怜に>>236 努めていつも通りの口調で誠香も答えた。 答えてから、ふつーって何、と 自分の言葉にマフラーの下で唇を歪めた
大学進学が普通でない人もいるのかもしれないけれど。 少なくとも誠香にとって、 作家業に専念なんかより、それは普通の選択だった ]
(246) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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[ 相手が怜でなければ、会話はそこまでだっただろう。 けれど、言葉では表現しがたい気安さが、 誠香に言葉を続けさせた。 少々投げやりな響きになってしまったけれども ]
作家に専念なんて、するわけない。**
(247) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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―― 回想 / 中学のプールサイド ――
[ゆっさゆっさと 辰美の肩を揺さぶっていた俺の顔色は、>>157 話を聞くにつれ白くなっていっただろう。
笑みは消えて、唇を微かに震わせる。
辰美の「うらやましい」>>158という言葉に 二の句が継げないでいた。
しばしの沈黙のあと]
(248) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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……羨ましい、で済む話じゃねえだろ。
俺、それ聞いて どういう顔していいか、分かんねえよ。
[きっと今の俺の顔は、歪んでいて不細工だ]
(249) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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もっと、俺に怒っていいし。 「恋路を邪魔しやがって。お前のせいで」って、 当たり散らしていいんだよ。
ほんと、さあ。
[言いかけたところで、 ばしゃりと顔に水がかかる。>>159
目を白黒させているうちに、 プールの水面からにょっきり生えてきた 辰美の手に引っ張られて、 そのままプールへと引きずり込まれた]
(250) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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ば、ばか! 泳げねえんだよ。 だから見学席に逃げてたのに。 おれは、まじめな、はなし……を……ッ
[運動はそこそこ得意だった。……水泳以外は。
ダサい姿を級友たちに見せないように、 うまく逃げ回っていたのに。おまえってやつは。
水面をばしゃばしゃと叩いて。それから。 ……無様に沈んだ]**
(251) 2020/06/11(Thu) 18時半頃
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ふふん、そうだろ、いいだろー。
[ 彼女からも赤が似合うとお墨付き>>221を貰ったような気になり、何故か得意げに頷き返す。 親以外にも、『赤とか明るい色似合うよね!』と言われたことは何度もあるし、似合ってるんだろう、たぶん。
ところで、人に似合う色というのは、その人の見た目で決まるのだろうか、それとも性格も関係するのだろうか。 例えば、俺のこの見た目のままで性格が暗かったら、果たして赤や明るい色は似合うのかなあ、なんて。 取り留めなく思ったりする。]
(252) 2020/06/11(Thu) 19時頃
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ほえー、そうなんだ。
[ 噂の真偽は、本人によれば、一応付き合ってはいたらしい>>222。 なんだかこの話題について突っ込まれたくはなさそうなので、相槌だけ返しつつ、ほんとかなあ、と少し頭に過った。 まあもし嘘が混ざってたとしても、本人がそう言ってるならばそういうことにしておくのがきっと優しさだろう。
どのみち今付き合ってるわけじゃないなら、今度もし同じような噂を聞いたら違うらしいと言っておこうか。 付き合ってないのにそう認識され続けるのはおそらく嫌だろう。紫織も幸俊も]
(253) 2020/06/11(Thu) 19時頃
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おっ、いいじゃん!やろうやろう!
[ 立ち上がった彼女から第二ラウンドの提案>>223を受けると、一も二もなく承諾。 がばっと起き上がり、立って雪を払った。 地面を見てみると、雪に人型の凹みが並んでてちょっと面白い。]
あー、でも、雪合戦となると人数居た方が楽しいよな? 誰か巻き込める奴ーっと。
あれ……?
(254) 2020/06/11(Thu) 19時頃
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[ 雪“合戦”なのだし、出来れば大人数でチーム組んだ方が面白い。 というわけで、誰か誘える奴がその辺歩いてないかなーと辺りを見回して、ようやく違和感に気付いた。]
なーんか、人、やけに少なくね? んー……休校ではないはずだよな。家出る前にスマホ確認したし。
[ 今の時間なら登校してくる学生は多いはずなのに、自分達と同じ制服姿は他に見当たらなかった。 あの委員長が連絡ミス、というのもちょっと考えづらくて首を捻る**]
(255) 2020/06/11(Thu) 19時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 19時頃
架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 19時頃
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-- 回想/決めごと --
[ 始めるときが、一番楽しいのかもしれない。
文化祭の出し物は何にするのか、と話し合いが始まる。 クラス委員長、副委員長、書記の三人は、 教卓の前に立っている。>>185>>228 必要ならば、庶務も前へとゆくけれど、 それは恐らくない。
庶務の仕事は、雑用である。 ほかのクラス委員についてもそうかもしれないけれど、 庶務は担任の使い走りをすることが多かった。 なにしているか正直わからないと思う。 千夏自身、1年2年次の庶務が誰か思い出せず、 なにをしていたのかさえもよくわからない。 地味な仕事だなあ、と千夏は笑う。 ]
(256) 2020/06/11(Thu) 19時頃
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[ 春。 さまざまなことを決めるときにも、>>187 礼一郎は似たようなことを言っていたように、 千夏は記憶している。記憶違いかもしれないが。
新・クラス委員長や新・クラス副委員長の言葉に、 庶務を希望する者はおらず、沈黙がクラスに訪れる。 ああ、嫌だなと千夏は思った。 これは正しい選択だと、おずおず手を挙げた。
そうして3年8組の庶務は決まった。 ]
(257) 2020/06/11(Thu) 19時頃
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[ 3年8組の出し物は、演劇。 黒板に書き出されていく役割を、 与えられたクラスのノートに書き写す。 美しい文字とは雲泥の差ではあるが、 きちんと読めるはずだ。 字間がすこし狭いのは癖なので許してほしい。
『脚本』と書き写して。 次には、福住と、勝手に手が書いていた。 これは千夏の望みであって、決まったことではない。 消しゴムを掛けて消えていく文字を切なげに見る。
今夏にでた本も面白かったのに。 誠香ちゃんの世界をもっと見たかった。 これは千夏のただの望みだ。 ]
(258) 2020/06/11(Thu) 19時頃
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[ 福住の文字は結局宣伝に収まり。 役者に連城、エクセトラ、エクセトラ。 衣装に氷室。 どんどんと決まっていく。
おずおずと手を挙げた。 ]
早未、メイクをやります。 役者の人たちは、私が綺麗に仕上げてあげます!
[ 怜の言葉を引き合いにしつつ、 宣言して千夏は微笑む。** ]
(259) 2020/06/11(Thu) 19時頃
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――現在/通学路――
[つるんと滑って転がりそうだな、と 歩きスマホの技量がある人間には思ったりもする。 辰美もどちらかといえばするほうだが。>>133]
ふうん。 ……腹にも拳が飛ぶかも。 初心者の一撃ってなんであんなに痛いんだろうな
[容赦がない七星の様子を思い浮かべ 愚痴りながらもまんざらでもなさそうな礼一郎に 「殺されそうになったら逃げろよ」と冗談を吐いた。]
(260) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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[白線の内側。 車線の、内側。
二人で歩くにはなかなか狭いそれは 踏み越えてしまえばなんということはなく 守っていくには息苦しすぎる規律を思わせる。
踏みしめるのは 白でも黒でもなく灰色に沈んだアスファルト。
引かれた白線にちらちらと雪の降る。 足元から目の前へ視線を戻した。]
(261) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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安心しろ、最近の流行は…… ちゃんと人の話を聞く男だ
[気配りがよくて面倒見のいい男。 口にすると気持ち悪いので言わないが、 辰美と礼一郎を並べた時 礼一郎をとる女子の方が多いのではないか。 少なくとも辰美なら辰美を選ばない。
考えていて空しくなってきた。 すん、と鼻を鳴らして肩を竦めると、 すり抜けていったワードを深追いはせず、 いつも通りの会話を続ける。]
(262) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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[家族って、透明な呪いだ。]
(263) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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うちもそんなこと言ってたな。 親っててめーの頭の出来考えねえのかな。
なあ。欲しいよなPSF。
[借りる、にはただ首を横に振った。>>140]
後でボコボコにされんの俺。無理。 受験終わったら買おうぜ。受験祝いで。 そーまとかひむろあたりなら呼べば喜んで来んだろ [と、やはり軽い調子で言った。 ブレる傘に頭をついばまれそうになるので ひょいひょいと避けていると、 悪態をつかれたので、辰美は小首を傾げてこう返す。]
(264) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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知ってるか。 今時大人になれない子供の方が多いらしい。 大事なものを落としてきて。
冗談。
[礼一郎はまっとうに生きていれば 大人になれそうではあるが。
対して辰美の方はどちらでも良かった。 ただ、家でふてくされている ”あれ”にならなければいいだけ。 だから、呑気にも見えるのかもしれなかった。]
(265) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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[”どうでもいい”を反芻して流れていく。海月のように。]
(266) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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だってワーホリになりそう。 お前将来のユメとかあったっけ。
[進路希望といわずに将来の夢というのは ちょっとばかり現実味から 目をそらした言葉選びだったかもしれない。 今目の前の雪景色のように。]
は? 多少は生き残るわ。
[滅亡確定とは失礼だ、と軽くわき腹を小突いた。>>142 むさくるしいのは否定しない。 サボれません、と言われて改めてため息をつくと、 レイ[[who]]にどことなく似た雪だるまを道端に転がした。]
(267) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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ん。するか。久しぶりに楽しそう。
きたなかは雪に気ぃとられて転んでそ。 てかあいつにもメールすんの。えらくね。
[ぽちぽちとメールをし始める彼は本当にマメだ。 まとまりのないクラスだとは思わないが、 辰美なら七星へのメールを送る時点で 既に他人の面倒を投げ出している。
しばらく、 歩みがゆっくりになる礼一郎に合わせて歩いていたが、 空を一瞥すると、ふらふらと学校に向けて歩いていく。]
(268) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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[その歩みが礼一郎と同じだったかは、どうだろう。
マフラーを借りたままでも 後で席に返しておけばいいと考えていたので、 向かう足取りは気ままに、まっすぐ学校へ*]
(269) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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─── 文化祭準備の おはなし ───
[ どうして屋台にしたのかな。>>160
あたしはフツーに疑問ではあった。あっただけ。 作家のなんたるかもよくわかっていないけど、 得意分野を活かすなら、ぐらいは しょうがなく思っちゃうものだよね?
出し物決めの時、 あたしはせいかちゃんの方を見ちゃっていた。 そう、しおんちゃんを見ちゃった時みたいに。 それでも聞くことはしなかった。ずっと。 ]
(270) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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[ だって、せいかちゃん、 あんまり話したくないみたいだし。
ほら、おんなのこ同士って、妙に不可侵なところ、 多分、おとこのこ同士よりあったりするし。
それにほら、気分かもしれないし。 ]
(271) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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[ あたしは聞かれたら答えちゃうと思う。 ええ、隙あらば自分を語るじょしこーせー。 どこかで、誰かには、言ったかもしれない。
"劇って良いよね。映画も好き。アニメも好き。"
嘘じゃないよ。ほんとのこと。 ありきたりな理由でしょ? でも、ほんとのほんとは格好良く言ってみたいから、 こう白紙に書いてみよう。 ]
(272) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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「 誰かの特別な人生でも 見られたら良いなって思っただけだよ。 」
(273) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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[ ほんとうを、ほんとうでごまかすことは、 果たして良いことでしょうか? うその得意な誰かに聞いてみたら、 どう言われるのかな? ]*
(274) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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|
*
[ あとね、あたしがしおりちゃんに頼んだのは、 目が合ってしまった罪悪感もあったのかな。
目の前のせいかちゃんが頑張ってるって>>162、 なんとなーくわかってても、 つい、咄嗟もあったかも。 咄嗟のくせに強引なのかな。ごめんね。>>166 今となっては遅いごめんね。
でも、どうして頑張ってるのかな、同時に思うよ。 せいかちゃん、真面目だからかな。 想像することは簡単だけれど、 あたしはやっぱり聞かない。 ]
(275) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
|
|
「 せいかちゃん、いっぱい頑張ってるんだ。」
[ ああ、でも、 脚本の手伝いしたら?とかかる声に、 あたしは思ったままに断りを入れる。 そういうお仕事もしていた。
聞かなくたって分かること、たくさんあるよね。 善意に見えて、困ることはない。 ともだちどうしの、フツーの、ありきたりな一幕。 ]
(276) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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―― 現在 / コンビニ ――
うん、そっか。 正直ちょっと安心した。
[大学進学、という誠香の進路に 安堵したのは事実だ。 にっ、と俺は誠香と目線を合わせると 歯を見せて笑った。
誠香おすすめのカフェオレ>>243と 昼飯を抱えながら、レジに向かって歩き出す]
(277) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
|
|
クラスメイトに作家の話を振られたとき、 誠香あんまり良い顔しないからさ。 なんか、無理してるんだと思ってた。
[右手を誠香の頭に伸ばして、 軽くわしゃわしゃと撫でてやる。
傍からは女子高生ふたりが じゃれているようにしか見えないだろう。
周囲から変な風に見られていなければ、それでいい]
(278) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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・・・・ フツーに、いっしょに大学行こうぜ。
[そのまま商品を抱えて会計へ。
暖房がきいてるのに何故か寒気がして、>>267 ぶるりと肩を震わせた]**
(279) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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[ もう一幕。 ]
(280) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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[ 聞かなくたって、分かることはあっても。 聞かないせいで膨れあがることもあるのです。
今度はひとり、印刷されたチラシのサンプルを 持って帰ろうとした時に、見た。 見てしまった。>>174
壁ドンだ……現実にあったんだ……。 しかもそのまま二人でどこかに行くなんて! やばい、見てしまった。やばい。 ]
(281) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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|
[ こうしてあたしは、見事に、勘違いが続いたまま。 ]**
(282) 2020/06/11(Thu) 19時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 19時半頃
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── 通学路 ──
[ スマートフォン片手、視線は液晶に向けて その状態で歩くのに普段は難はないのだけど、 どうしたって今日はいつも通りにはいかない。
滑る足元にバランスを崩しかけては 顔を上げる。目を画面へ戻す。滑りかける。 の、繰り返しだった。 スマホ依存重症患者の喜多仲郁斗であっても。 ]
え〜もー帰りたいー。 寒すぎて授業になんないんじゃねぇ?
[ 家を出る間際兄に投げつけられた くすんだ臙脂色のマフラーを引き寄せる。 喜多仲郁斗は、泣き言を吐くのが割と得意だ。
たとえそれが雪空の下ぽっかりとこぼす 虚しいひとり言であったとしても。 ]
(283) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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[ 牛歩もいいとこにノロノロと進んでいれば いつもは黄冬の生徒も見え始めるのだけれど なにせ今日は、いまだに一人も見かけない。
サボり、の三文字が郁斗の脳裏に過ぎる。 ]
ハア?やっぱダルくね? みんなサボり?ズリーんだけどお。 Uターンする択、アリよりのアリでしょ。
[ てかフツーに雪冷たすぎんだけど。 マフラーをしているっていうのにその隙間から 首へ、地肌へと雪が滑り込んできて悲鳴を上げる。
そーいや、折り畳み傘ワンチャンある。 って、不意に思い出したが吉。 最大限に口を開けて勉強道具を濡らしながら 折り畳み傘を探していた時だ。声が聞こえる。 ]
(284) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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はやみんじゃーん!! ウェイウェイウェーイ!おっはぁ!
[ 人がいた。 どころか、黄冬生だった。 どころか、クラスメイトだった。>>130
ので、喜多仲郁斗の声は大きくなった。 端的に言ってしまえば、要は、うるさい。 ]
ちょー雪ヤバくねぇ?死ぬんだけどぉ。 朝からダルすぎるじゃんマジで〜。 歩きスマホは慣れでしょ!
アレてか はやみんチャリ通だったよね? 歩いてきたの!?超おつじゃん!
[ 相手の返答も待たないマシンガントーク、というか ひとり言の残滓、あるいは分かりきった答えの省略。 ]
(285) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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[ なんだって、構わないのだけれども。 朝から兄に無視されてしまった分を取り返すように 一気に巻くしてては、満足げに笑った。 折り畳み傘を探す最中であったって 左手にお守りの如くに握っていたスマートフォンは クラスメイトとの遭遇によって 力なく下がって、揺れる。 ]
てかさぁ、人少なすぎねえ〜? フツーに休みワンチャンあんなぁ。 今更帰れって言われてもキチーけど。
(286) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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いっちー委員長、学級連絡 忘れてるかのーせー……ってあれ、 噂をすればメール来てんだけどぉ。
[ 話題に上げた委員長の名前が表示されて 再び視線を画面へと戻したのならば、 表示されているのは委員長の委員長による 実に委員長らしいメッセージだった。>>144
その奇遇さに、郁斗は目を瞬かせて。 ]
(287) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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ハア!?ちょーフツーに家出てっし!
アイツ酷くねえ? 休校じゃないとか知ってるし。 おれ、そんなバカじゃないんですけど〜!
[ 雪空に響くような憤りの声は 後方の面子に聞こえたかどうか。>>145>>269
同意を求めるように、ちらりと 千夏が見えるように画面を傾けて、 直後、忙しなく指先で返信を打ち込む。 ]
(288) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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TO:いっちー ------------------------------------ とっくに家出てますけど!!! 走んなくてもヨユーだし!(●`凵L) ------------------------------------
(289) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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[ いつもより赤い色をした指先が 器用に言葉の羅列を生み出していく。
送信。
この時はまだ、問題なくメールが送れていた。 この時は、まだ。 ]*
(290) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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[>>253颯真くんは、それ以上を聞かなかった。それでいい。 本当かどうかわからないから興味を持たれているものに対して、 新情報なんて与えないので、そのままフェードアウトしてくれればいい。 できれば卒業までには。
自分の蒔いた種に、水を与えずに枯れるのを待つ。 ……そもそもなんで種を蒔いちゃったのか?という話になるんだろうけど、 自分にもわからないんだから、いい加減に許してほしい。]
(291) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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[地面に空いた人型の穴を2つ見下ろして、呑気に笑う。 >>254雪合戦に乗り気な颯真くんは本当にノリがいい。 ……しかし、ここに来て彼は違和感に気付いたようで。>>255]
言われてみればそうだね。 みんな車で送迎してもらってるのかも。 ……あ、でも、車通りも見かけないね。
[2人ではしゃいでいたけど、冷静に考えてみると妙な状況。 そのうち休校の連絡が来るだろうと高を括っていたのだけど、 スマホにはそれらしき着信は無い。]
学校に向かってみる? 帰る?
[颯真くんにどうするかを尋ねつつ、わたしは学校に向かうに1票を入れるのだけど。 誰かにメールでも送ろうとしたけど、手がかじかむので諦めた。*]
(292) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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――回想/噂話――
お前、そーゆーの好きな。 カオは嫌いじゃ……好みって言ってねえ
[垂れ目の方が見ていて安心するので 葉野の顔はどちらかといえば好きな顔の部類に入るが、 それとこれとは話が違うだろう、と 辰美は礼一郎に苦い顔をした。>>200]
そう。
[人間はよく嘘をつくものだし、 それ自体に驚くことはないが 今回は、辰美は礼一郎と一緒に眉を顰めた。]
(293) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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昼飯三回くらいおごるから。 おお。れーサマ。神様。
[なんで、を知った結果荒れるくらいなら、 人づてに知ったほうがいい。 女子相手だと何があったとしても悪者は辰美になるだろうから。
なんだかんだ請け負ってくれそうな彼に 辰美は珍しく両手を合わせ拝み倒したし>>201 多分、その後多少辰美の財布は薄くなった*]
(294) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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――回想/鬼ごっこの先――
あ゛?
[どうも葉野にはカツアゲだと思われたらしい。 その事に怒ったりはしていないが、応答は濁った。>>227
台所を台無しにした猫のような謝罪を葉野に求めても それはそれで、愉快だっただろうが 辰美は何も言わずに彼女を体育館裏へ連れて行った。]
(295) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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―― 回想 / 中学時代 ――
……好きなタイプぅ? レイ。それを俺に聞くかぁ。
[唐突な質問>>146に、俺は眉根を寄せる。
俺と礼一郎はレイレイコンビとして 中学に名を轟かせていた。……たぶん。
名前が「被った」と言われたのが癪に障って、 俺も意地になって礼一郎を「レイ」と呼び続けた。 お互いに同じ名前で呼び合うってクールじゃないか? 礼一郎がそれをどう思っていたかは知らないけれど]
(296) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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そうさなあ。
[もったいぶって、顎に手を遣って それから少し考えた後に、 本音を言うことにする]
見た目じゃなくて、 俺の内面を見てくれる人。
……ありきたり?
[恥ずかしくなって、最後に茶化してしまった]
(297) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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[真実に色があるなら 何もかも塗りつぶす黒だろうか。 照り映える青だろうか。
あるいは、まっさらに全てを洗い流す白か。]
(298) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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だってさあ。
俺に告白してくるやつ、 みんな揃って「かっこいいから」しか 言わねえんだもん。
男はやっぱり、中身だろ。
[その日の恋愛マスターは、珍しく弱気だった。
礼一郎相手になら弱味を見せたっていいだろ。 散々恋愛相談に乗ってきて、 おまえの弱味は握りまくっているんだからさ]*
(299) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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嘘つきだろ、お前。
(300) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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[青い空の中をもくもくと雲が流れていく。 ここは野外。体育館裏。
女子に対して開口一声が””それ””であることに、 辰美幸俊はもう少し人との話し方を学んだ方がいい。 本人に自覚はある。]
俺と付き合ってるって聞いたけど。
[これでは詰問である。 自覚があるのか辰美は困ったようにこめかみをたたく。 それから、言葉を選ぶようにゆっくり、こう問いかけた。]
(301) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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はの、お前俺の事好……いや、 そうじゃなくて。
変な男に迫られたのか見栄か知らねえけど いつまでフリしてりゃいい?
[
――わざわざ俺を選ぶ理由って厄介ごとしかないだろ。 あるいは本当にまじで、…………?
そう思ったから理由を問わずにいたのだが、 残念、事実はもっと単純で残酷である。>>104 *]
(302) 2020/06/11(Thu) 20時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 20時頃
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──通学路──
おしゃれしたい気持ちも分かるけど、 女の子なんだから身体冷やしちゃダメよ?
[ にっこり笑顔の贈り物。>>240
それは、心乃を満足させる。 体良く言えばマシュマロボディ。悪く言えばデブ。 この身体で包み込んであげたくなる気持ちが ふつふつと沸いてきてしまうのは、 向けられる瞳が母親に向けるものに近いものだと 肌で感じ取っていたからかもしれない。
なんていうか、母性っていうやつ? ]
(303) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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ほら、マフラー使って? それとこれもあげる
[ 自分の首に巻いていたマフラーを外せば、 少し低い位置にある華奢な首回りが冷えないよう ぐるぐると隠すように巻き付けて。
更にはコートのポケットの中で温められた カイロを取り出して彼女の手に握らせる。 ]
(304) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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[ まなちゃん。 甘え上手な今時のふつうの女子高生。 心乃にとって一緒にいるだけで 母性を満たしてくれる 妹 に似た存在。
普段から、勉強を教えて〜ってお願いされても 『 仕方ないなあ 』って笑いながら教えてた。 おいのりのポーズには、ちょっと……かなり弱い。
*
と、いうのもあって。 進路希望調査が配られた日も、 テレパシーってやつを ぴぴっと受け取って? 目が合ってたかもしれない。 ]
(305) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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そういえば、次の進路希望調査の提出日。 ……いつまでだったっけ?
[ 先生たちは心配性。 私もおんなじだから分かるけれど、 何回も希望を聞くのは、ここが進学校だからかしら* ]
(306) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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――回想/中学のプールサイド――
は? 面取られて負けてるみたいなもんだろ。 べつに。怒んねえよ。
[喧嘩を売っているわけでもなく、 「当たり散らしていいんだ」と言われた>>248 辰美の応答はそれだった。
どういう顔をしていいかも何も、事実だ。と思うわけだし 聞かれたから答えたわけで、 辰美としては「羨ましい」以上に 氷室を咎める気持ちはなかった。
それはそれとして、いつも”かっこいい”氷室を 少しばかり慌てさせてやりたいという気持ちはあり、 少年はまるで幽霊のように プールの水面から氷室を引きずり込んだ。]
(307) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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[見た事か、と水面に浮いたまま、 辰美は氷室の様子を見ていたが その手がばしばしと水面をたたく様を見て、 間を置かず、己も水の中へ沈んでいく。
ごぽん。
青くてどこか汚いプールの中。 耳の傍で泡沫が弾けていって 陽ざしが宝石のように子供の肌を滑っていく。
その中で、 今にも溺れそうに息を吐き出す氷室の様子を見て――
辰美は目を丸くし、その手を、肩を掴んで引き上げた。]
(308) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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[水底を蹴り上げる。
氷室を伴って水面から顔を出せば まばゆい日差しが降り注ぐ。]
これで俺もお前もブサイクだ。 てか泳ぐのヘタすぎ
[プールサイドでは先生の怒声と、 氷室を心配する女子の声と なんだなんだと騒ぎ笑う男子の声が弾けていた。]
(309) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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ざまあみろ。
[その後、 辰美幸俊が女子と先生に死ぬほど怒られたのは、 もちろん、当然の帰結であった*]
(310) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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-- 通学路 --
[ がんがんに降ってくる声に、目の前がくらり。 郁斗は今日もテンションが高いようだ。 元気そうでなによりと千夏は思う。>>285
おっはぁ!のところでにこりと笑む。 口を挟む隙さえ見つからずに、頷く。
マシンガントークを聞き終える。 話を聞くでエネルギーを消費するのは気のせいか。 端的に言ってしまえば、要は、すこしだけ疲れる。 ]
そっかあ、慣れか。
[ 十字路を曲がる前の姿を見ていたなら、>>283 慣れの問題じゃない。前を見て。怪我したら大変だよ。 などと千夏は言う。 ]
(311) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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[ 分かりきった答えを、千夏は言う。 さすがに今日は自転車だとヤバイかな、って。
スマホを握りながら鞄を探る姿に、>>286 一度仕舞ったらの言葉を挟み込みたかった。 なにかを探りながら郁斗はしゃべり続ける。 よく見れば傘を持っていないようだったので、 千夏は傘の柄の先を持って、 どうにか雪が積もらない空間にいれようと奮起した。 ]
自転車ならすぐだけど、 今引き返せって言われたら流石に怒っちゃうな。
[ 報連相は大事だと担任の若林は言っていた。 いまさら連絡が来ても遅すぎる。 始業時間まであと1時間もない。 ]
(312) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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阿東くん、なんて?
[ メールが来たことを知らされれば、首を傾げる。 郁斗がスマホに視線を落とし、眼球が文字を追う。 のを千夏は見ていた。>>287 次がれる声に、ぴゃと背筋は伸びる。>>288 そして見てと言わんばかりのスマホの画面を覗く。 なるほど。>>144 ]
ほら、……雪がすごいから、 喜多仲くん休校だと早合点するんじゃないかと、 阿東くんは心配だったんだよ。
[ 宥めてみるけれど、郁斗は不満そうだ。 スマホは目の前から消えて、何かを打ち込む。 抗議の返信だろう。
それにしても人がいないなあと千夏は思う。* ]
(313) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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── 現在/通学路 ──
腹は勘弁してほしいな。 初心者は加減ができないってやつ? 武器とか持ち出されたらさすがに逃げるわ。
[ 非日常じみた風景の中で繰り広げる軽口の応酬。
内側、こちら側が現在やけに狭いのは、 おそらくきっと、礼一郎のせいではない。 なんて、これもまたひとつ冗談である。 あるいは体格に恵まれた友人へのイヤミ。
それでもふたりして内側を行くのだから、 なんともお利口な男子高校生である。]
(314) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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なんだそれ、聞いたことねえ。 まったく、高校最後のクリスマスに、 彼女のひとりもいねえとかやってらんねー。
[ 当然おまえもそうだろうって具合に言う。 今がさみしいってだけで嘆くには十分だ。
嘘なんてできるだけつきたくもないから、 すり抜けてったものはそのままでいい。
なかなかに口の悪い友人>>264に、 げらげらと笑って、足跡を落としていくだけ。]
(315) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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言えてる。 代替わりすりゃ当然強くなるって、 ゲームの世界じゃあるまいし。
……ほしいなあ、PSF。
[ 思わず空を仰いでため息をついたが、 幸い傘のおかげで雪を食わずに済んだ。
確かに、おまえのお兄さんには勝てねえ。 うん、拝借するのは諦めて買おう。 イクトも呼んだら来るんじゃね? うっせーけど。
[ 楽しい話をさらに広げてみよう。
連城と喜多仲のコラボはなかなか耳にきそうだが、 それはそれで楽しそうだな。と礼一郎は思う。]
(316) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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大事なもの、ねえ。 そんな簡単に落っことせるような、 いい加減なつくりにしないでほしいよな。 人間の設計、手抜きなんじゃねえの。
冗談。
[ 笑いながら、アスファルトの雪を蹴り上げた。
落としたら大人になれないくらい大事なものなら、 過半数が取りこぼすような仕様に欠陥はないかな。]
(317) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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大人になれないんなら、 何になるんだろうな、俺たち。
[ 礼一郎にはよく見えない。 何かになる未来ってやつが、 今の通学路の先とおんなじくらい。]
(318) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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[ 将来のユメ>>267なんて久々に聞いた。 ──と、礼一郎は笑って答える。]
小学校の卒業文集は教師。中学は警察官。 今はそうだな、デカい安定企業の正社員。
はーやだ、順調にすれてきてるわ。 …………で、おまえは?
[ 一歩先ではなくもう少し先の話。 現実味を薄めて、冗談の延長線上に言う。
どことなくスマートな雪だるま>>267が、 野生に放たれる様子をぼんやりと見ていた。]
(319) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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だろー。偉いなー、俺。 あ。つか噂をすれば。
[ メールを送信してからほとんど間を置かず、 前方で朝の通学路に相応しくない声が響く>>288。]
マジうっせーなあいつ。 ああいうことしてっと、 学校に苦情入れられんだよ。 ちょっとシメてくるわ。
[ もちろん、それは冗談ではあったけれど。 それと同時に、コートの中スマホが震えた。>>289
どうせ喜多仲だろうとふんで確認はせず、 礼一郎は滑らないよう気を付けながらも足を速める。]
(320) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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あ、学校行くんならさっさと行けよ。 マフラー程度じゃ風邪ひくぞ。
[ 押し付けたのは礼一郎のほうなのに、 最後にそんな言葉も押し付けて、先へ進んだ。*]
(321) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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良い子。
(322) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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という言葉が含むものは、 おそらくそれを使う個人や集団によって異なる。
(323) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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阿東家にとっての良い子とは、 学業よりスポーツよりなによりも、 人として正しく振舞うことにある。
(324) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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良い教えだろ? 礼一郎もそう思った。
(325) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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── 回想/文化祭準備 ──
[ ぴしっと音を添えたくなるくらい、 美しい角度で手が挙がっていた>>202。
福住ってあんなキャラだっけ。 ──と、礼一郎は騒がしい教室の前方で思った。
思っただけだ。本人がその気ならそれでいい。]
最高なら何よりだわ、了解。 じゃ、宣伝に福住ね。
[ さばける範囲で読み上げましょうとばかりに、 親指を立て返しながら礼一郎は言う。]
(326) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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[ 自分のことを「僕」と言う女子とか、 女子の恰好をしている男子だとか、
礼一郎にはなかなかに難解な存在だったけれど、 様々な人がおり、いずれも尊重されるべきである。 というのは、現代においては常識、良識の範囲だろう。
一人称とその経歴がやや特殊なことを除けば、 福住誠香は気の良い級友であると礼一郎は思う。
だからこそ、彼女が礼一郎に向ける、 他の者へのそれと比べてややよそよそしいような態度を、 気にしていない、と言ってしまえば嘘になる。]
(327) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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[ ──もっとも、
礼一郎は実際、学校で本当に声を荒げたり、 噂になるほど派手に喧嘩をした覚えもない。
他人様に迷惑をかけてはならないし、 お友達と何か諍いを起こしそうになっても、 ぐっと我慢して家まで持って帰ってきなさい。 おまえが譲りなさい。大人になりなさい。
という教えを100%守っているとは言わないが、 そこそこ忠実に実践して生きてきた。 もう今となっちゃ、礼一郎の生き方でしかない。]
(328) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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[ だから、そういう振る舞いが原因なら、 その溝>>203を埋めるにはやや苦労しそうだ。
ということを、礼一郎はまだ知らない。*]
(329) 2020/06/11(Thu) 20時半頃
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[ 続けて挙がる手を、順に確認していた>>207。
連城があまりに勢いよく手を挙げるので、 礼一郎は彼が小学生みたくそのまま立ち上がって、 椅子まで倒して大騒ぎしなかっただけで安堵した。]
うるせえ、わかった! ソーマが役者な。 括弧いい役って書いといてやるから、レイが。
[ (いい役)でもカッコいい役でも構わないが、 礼一郎が意図したのは少なくとも前者だ。
すらすらと書き連ねられていく文字>>230。 確認がてら振り返ったときには、 衣装係の名前が追加されている。]
(330) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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書いとけ書いとけ。 なんなの、めちゃくちゃやる気かよ。
[ とんとん拍子で埋まっていく枠に、 礼一郎はわははと笑って言った。 嫌味とかじゃなく、礼一郎は嬉しい。
礼一郎は確かに、いつも予防線を張る>>187。 協力的な級友のおかげで意味をなさない予防線。
それでいいと礼一郎は思っているし、 「庶務」という役に早未が収まったときも、 内心>>257までは知らず、「よろしくな」と笑った。]
(331) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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早未がメイク? だってさ、レイ。 つかなんで二人してハードルを上げにくる。
[ 宣誓か宣戦布告じみた宣言>>259に、 少しだけあきれたように礼一郎は笑った。
笑っていた。 面白いなあとか。 楽しいなあって、礼一郎は思う。*]
(332) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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小さなことを大きな愛で行うだけです
(333) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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[ だれかを助けたい≠ニ思う気持ちは 辿れば妹が生まれてからあったような気がする。
特に小学生高学年の頃に読んだ伝記の人物、 かくゆうマザーと名のつく女性に心を打たれ 拍車を増して行ったようにも思う。
中学生にもなれば、活動の幅も広がり、 幾つものボランティアにも積極的に参加した。 その中には、病院へ赴くものもあった。 ]
(334) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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──数年前、病院にて──
今日、読み聞かせを担当させていただきます よろしくお願いします
[ ぺこり、と音のつくようなお辞儀をする。
それは、とある病院の談話室にて。 子ども向けに開催される読み聞かせの会。 私が読むのはちょっとしたよくある絵本。
ボランティアで成り立つ図書室も併設されている この談話室には、少し年齢の上な子や 大人たちも過ごしている様子だった。
その中に、同じ年くらいの女の子の姿も>>220 ちらほらとあったような気がしていた。 *]
(335) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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— 回想:鬼さんからの詰問タイム —
[>>295体育館裏で、じっと裁きの時を待つ。 謝罪で済めばいい。悪くてもお金、それか物や成績。 もしかしたら体を——]
……ぅ。
[>>300ごちゃごちゃした頭の中を、雷のように鋭い一言が突き刺してきた。 はい、全てバレてますね。 額から汗を吹き出しながら、なんて言い訳しようか考えていたら、 >>302話が予想しない方向に変わっていって、目を丸くした。]
(336) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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あー……うー……。
[そういう解釈をしてくれたのかって。 縋り付く糸を見つけた気分。
……そう、だからわたしは、 罪悪感も何も覚えず、それに乗っかってしまうのだけど。]
(337) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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……めんどくさい恋バナに巻き込まれて。 彼氏の名前を挙げないと逃げられそうになかったから、 つい……。
[下を向きながら、声色を細める。 辰美くんとしては、何故自分なのか、が気になるところであろう。
実のところ、モテて人気のある男子だと嫉妬を買ってしまいそう。 誰とも仲が良くて明るい男子だと、嘘がすぐにバレやすそう。 しかし、他校の男子の架空の設定はすぐに思いつかなかった。 ……そういう咄嗟の判断の結果出て来たのが辰美くんだった、というだけ。 それを正直に答えていいものかどうか、数秒悩んで、結局、]
(338) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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か、……かっこいい、から。 ごめんなさい。
[はい、嘘に逃げました。 >>299しかも、どこぞの恋愛マスターなら嫌がるであろう理由付けで。]
フリは、……できたらでいいけど、 文化祭が終わるまで。……お願い、いいかなぁ。 なんでもするから……。
[身を縮こまらせながら、へこへこ頭を下げるほかない。 脂汗でびっしょりしている。
嘘吐きは嘘を吐くけど、その嘘が上手とは限らない。*]
(339) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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――通学路――
そう。 剣道部でも一年の攻撃めちゃくちゃ痛い。 七星ならやりかねないな。死ぬなよ。
[なむなむ。と辰美は静かに友の無事を祈った。 ちなみに七星が辰美に竹刀を貸せと言ってきたとき できるだけ丁重にお断りしたことがある。>>314]
(340) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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全くだ。今からぱっと出来ねえかな、彼女。
[彼女は別に工場生産されないし、 サンタクロースに連れられてもこないので>>315 これはつまり、独り身の男子高校生の無為な嘆き。
家族への愚痴から、最新ゲーム機の話へ。 話は楽しい方がいい。>>316 尤も、男子全員がそろってPSFをする図を想像し 辰美はのそりと耳を塞ぐジェスチャーを返した。]
(341) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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来そう。 そーまときたなかが揃うなら俺耳栓もってくから。
[とてもではないが、 彼らの話の回転についていける気がしない。 愉快そうだなとは思う。]
(342) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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わかる。もうちょい頑丈な作りにしてほしかった。 大人になれなかったら……子供のままか。 それもそれで楽しそう。
或いは、幽霊かもな。 足りなくなったものを探してんの。
わかんね。
[何になるんだろう、将来どうなるんだろう、なんて ありきたりな漠然とした不安を口の中で転がしたって 雪が晴れるわけではないが、なんとなく、気はまぎれる。
礼一郎が語る「安定」を絵にかいたような将来の夢に、 「らしいな」と相槌を打った。>>319]
(343) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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教師は合うけど、警察官は意外。 厳しそうなの、好きじゃないと思ってた。 正社員は知ってた。
[おまえは?と問うので、辰美は穏やかにこう言う。]
なんにも。気ままに旅ができたら楽しいだろうな。 何にも縛られず。
……て書いたらせんせに「ポエムか」って怒られた。
[肩を竦めて、 白紙で出しかけた進路調査票に似た雪景色に視線を遣り、
喜多仲の声が聞こえて、そちらを一瞥した。>>320]
(344) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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あいつセルフGPSついてんじゃねえの いってらっしゃい。
[ひらひらと手を振り、 どうも先ほどの返信がきたらしい 礼一郎を見送ろうとする。
飛んできた言葉に「ん」とあいまいな返事を、一つ。]
(345) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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このマフラーにかけて風邪はひかねえよ。 どーも。
[お前こそ、世話の焼きすぎで風邪ひくなよ。
そう言いかけた言葉をまあいいかと飲み込んで、 辰美はひとり、学校への道を歩き出した*]
(346) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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――学校――
[雪を肩から払い落とす。マフラーからも忘れずに。 こんなにも雪が降っているのに、 昇降口から玄関にかけて 濡れた足跡が異様に少ないことに 辰美幸俊はかすかに眉を顰めた。]
(……せんせ来てんのか?)
[静かで、冷たい校舎の中へ。 道中、購買に寄ってガムを買った。
そのまま三年八組の教室へ。
――…………誰もいない。]
(347) 2020/06/11(Thu) 21時頃
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帰りて。
[そうぼやきながら、どうせ来るであろう旧友の席に ぴしりと綺麗にたたんだマフラーと、 眠気覚ましのガムを置いた。 携帯を取り出して誰に連絡するかを悩んだところで]
…………あ゛?
[どうも大雪で電波がイカれたらしい。 今のところ圏外を示すそれを途方に暮れながら見下ろし、
辰美幸俊は教室の電気をつけて窓辺の席に座った。 持ってきた英単語帳をめくる。 窓の外で降る雪の影が白い紙面にちらついた*]
(348) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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-- 回想/黄冬高校 --
[ 黄冬高校。おうとう。 響きが桃の缶詰を思い出させる。 風邪の時に、母が持ってきたあの甘み。
成績・通学諸々を考慮して受験を決めたものの、 名前がすこし、嫌だった。 入学してしまえば、然程気にならなくなる。 なにより人がたくさんいて、それに少し安心する。 木を隠すなら森の中、ならぬ、 人もどきを隠すなら、人の中だ。 ]
(349) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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進んでいるんだなあ……。
[ ジェンダーレスの問題、というのは、>>16 千夏にはすこし遠い問題だったので、 学校説明の際にされていただろうことを初めて知る。 男子が女子の、女子が男子の制服を着る。 のは、すこし驚くのだ。
後に担任になる若林にも驚いたことを特記しておく。 髪が長い男性は千夏の世界には、 バンドマンくらいしかいなかったもので。 ]
(350) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ 色々な問題を考慮してくれるならば。 注射を打つ生徒のために、個室を用意してほしかった。 保健室で打ちなさいと母には言われていたけど、 利用したのはほんの数回。
カーテンで仕切られているものの、 急にだれかが秘密を暴くのか心配で。
千夏の血糖測定とインスリンは注射は、 鍵がかかるトイレの個室で行われる。 利用者のすくないトイレは、調べてある。 お昼休みに入ると、 千夏はポーチをもってどこかへと消える。* ]
(351) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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気をつけまーす。
[ ここにれいくんが居たら、どういう反応するかなあ。 生足仲間だと思っているあたしは思う。 おんなじように、お母さんのようなここのちゃんに、 はーいって、言うのかな。
ちょっとだけ遠くへ行った思考を戻しつつ、 ふわってかかったマフラーに、 あたしは、大人しく埋もれた。>>304 あったかい。ぐるぐる。ふわふわ。 ]
(352) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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これでばっちりだねー。 ありがとー、ここのちゃん。
[ また、笑ってみせる。 あたしたちの、いつもの感じ。 ]
(353) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ さらにはカイロも握らせてくれたから、 ここのちゃん、ほんとに優しい。 母性だ。甘えよう。甘えっぱなしだ。
お母さんらしい女子高生、いいなーって、 あたしはただだた、単純に、思う。 ]
(354) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ だからね、ちょっと、びくってした。 ]
(355) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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*
[ 進路希望調査の紙を、あたしは見詰めている。 まだ何も書かれていないそれを、見下ろしている。
いちばん真ん中の席で、 進路の話をするみんなに紛れて、静かに。 ]
(356) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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たとえば、たとえばだよ。
真面目なせいかちゃん、作家って書く?
優しいここのちゃん、 彼の"お母さん"のように、教えを説く?
れいくん、モデルとか考えたことある?
しおんちゃんはグラフィックデザイナー、とか?
(357) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ ぐるっと 巡っている。
進路というより、勝手な想像、夢だけれど。 でも、でもだよ。長所ってそういうものだと、 あたしは勝手に想像していた。 ]
(358) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ あたしは大学進学としか書かない。 ありきたりな、レベルに見合った、 特筆すべきこともない フツーの、希望。
破り捨てることも、 旅に出ます、とか、振り切れることも出来ない。
それに他のなにかを書いたら、 そのなにもかもを、きっと、 消しゴムで消してしまう。 ]
(359) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ ……考えごとのどのタイミングだったのか、 あたしは、良く覚えていなかった。 ただ、気がついたらここのちゃんがそこにいた。 あたしの、視線の、向こう側。 テレパシー、びびって、きたのかな。
……そのときばっかりは、ちょっとだけ、 電波を飛ばすのを後悔しちゃったかも。
そんな ちょっとだけまえの、話で……。 ]
(360) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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………来週だったかなー?
[ まっさらな紙に、 もう書かれていた日付を答えていた。>>306 ]
(361) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ そうやって、さく、さく、なーんて。 そういう可愛い音だったら良かったのにな。 実際は重たい足音だけが聞こえている。 あたしとここのちゃんは、 雪で重たくなった足取りで、学校へと歩いている。 校舎のすがたが、見える頃。 ひと、全然いないね、とか、前置きしつつ。 ]
(362) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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ここのちゃん、なんて書いた?
[ あたしはここのちゃんに甘えっぱなしだから、 ふわっと、聞いてみたり、して。
傘を持つ指先は、一緒にカイロも包んでいるから、 どこか、あたたかい。 ]*
(363) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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―― 回想:文化祭準備 ――
[ 出し物決めの時、まなに見られていたことに>>270 誠香は気づいていなかった。 演劇を免れたい気持ちでいっぱいで、 演劇に決まった後は、方針変更に気を取られて、 他の人からの視線など、気にする余裕はなかった。 気づいていたとしても、 それで何が変わるわけでもなかったが。
劇って良いよね、とまなに聞かれたことはあったか。 その時は、努めて気のない調子で言っただろう ]
えー、僕は屋台か喫茶店が良かったな。 美味しいもの食べられただろうし。
[ そんな、もっともらしい理由だって添えてみせた ]
(364) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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――回想/役者――
[文化祭の出し物の投票では「喫茶店」を出した。 理由は簡単で、おいしい食い物が食えるからだ。
辰美にとって文化祭とはその程度のものでしかなかったが、 黒板に書かれた「演劇」の文字。 それから、空いた役職――「役者」の文字に目を滑らせ]
役者やります。 七星も。
[手をあげかねていた七星を巻き込んで役者に立候補した。 あとで七星には腹パンを食らいそうになったが 「やりたそうだったしいいだろ」と返しておいた。]
(365) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ まなが紫織にアドバイスを求めた時は、 少しどうしたものかと正直思ったけれども、 結果的には助かったのは事実だ。 紫織のアドバイスは的確で>>224 指針があった方が仕事はスムーズだったから。
なにより、誠香が助かったのは、 「脚本の手伝い」という声を>>276 まなが断ってくれたことだった。 きっと言った本人に深い意図なんてなく、 それはそれは気軽〜に言ってくれちゃっているのだろう。 それらの苛立たしい声は、まなが断ってくれたおかげで、 誠香は顔を上げることすらせずに無反応を貫けた。 それで愛想が悪いという評判に ますます拍車がかかったところで構うもんか ]
(366) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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……ありがと。助かった。
[ 顔は上げない。制作中のチラシに目を落としたまま、 ぼそりと誠香はお礼を言う。 スカートのポケットをごそりと探れば、 手に当たるのはいつも入れているキャンディーくらいで、 一個残しておけば大丈夫かと、 ちょっぴりすっとするミントキャンディーを 机の上にいくつか転がした。 夏にふさわしく、ひんやりするやつだ ]
嫌いじゃなかったら、まなっちも食べなよ。
[ 顔を上げないまま、自分でもひとつ食べて、 それが不器用なお礼のつもり。* ]
(367) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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──文化祭準備──
[ 委員長の隣に並んで立つ私もまた、 ぐるりと教室内を見渡していた。>>185 ]
( みんな、大丈夫かしら )
[ 場を取り仕切るのは委員長の仕事。 板書をするのは書紀の仕事。 そして板書を書き写すのは庶務の仕事。
じゃあ、副委員長の私は──? 多数決の結果、ほかのものを希望していた人たちが 落ち込んでいないかな、やる気はどう? 輪に入れてない子はいないかしら? そう、心配りに専念していた。 ]
(368) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[型に嵌まった生き方以外の生き方があるなら、 やってみたいと思った。
うまく笑えない自分が笑えるようになれるなら 他人の人生でもいいと思った。
多分、動機はそんなところ。
バカみてえ。 どうしたって自分は自分なのに。
そう飴玉を転がすように考えてたけど やたら合わない台詞を覚えるのも、 皺皺になった台本に木漏れ日が落ちるのも、 嫌いじゃなかった。]**
(369) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ だから、演劇に決まった後の役割分担時、 あとからっていう委員長の案には、>>186 隣で大きく頷きを示しておいたものだ。
そのあとも、各自希望の役職に挙手をして、 あれよと決まっていくのを眺めていた。
*
この委員長は有能であると心乃は思う。 彼はいつだって人として間違ったことはしない。 絵に描いたような良い子≠セろう。 だからこそ、心乃はサポートに専念できる。 ……できている、とは限らないけれど。 ]
(370) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ それぞれの思惑に気付いていたか、 気付いてはいないかはさておき。 心乃の役割はいつだって、 困っている人を助けることなので 全般的なお手伝いができるよう、 各班の進捗などを確認して回っていただろう。* ]
(371) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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―― 現在:コンビニ ――
[ そんなつもりはなかったけれど、どうやら少し、 誠香は身構えていたらしい。 安心したという怜の返事は予想外で、>>277 誠香はまたぱちりと瞬きをすることになった。 紅く色づいた唇が綺麗に弧を描き……までは、 まごうことなき美少女なのに、 歯まで見せてしまうと、少々少年めいてくる。 そんな、表現しがたい怜の笑顔に返す表情は、 きっと間が抜けていたと思うので、 誠香はぐるぐるマフラーに再度感謝した。
レジに向かう怜の背中を慌てて追いかける ]
(372) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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無理、というか。 まー……うん、 あんまり、触れられたくはない、な。
[ 無理をしていると思ったという感想に、>>278 誠香はぼそぼそとそう返す。 文面だけなら、“特別扱いしないでほしい” というニュアンスにもとれるそれは、 実際のところそうではなかったけれど、 そんなことまで言うつもりはない。 言えるわけがない。
伸びてきた右手に頭をわしゃわしゃされるのは、 やはり怜以外の男子、例えば阿東あたりにされてしまえば 「恥ずいわ!」の断固拒否案件だったが、 やはり怜は見た目美少女なので、 なんとなしに受け入れてしまうのだった ]
(373) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ 兄に、頭を撫でられるのが、好きだった ]
(374) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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おー。 目指せ、合格! ってな。
……氷室は、大学行ったら、どんなの着んの?
[ ふつーにという怜に軽く返しながら、 軽い調子でそんな疑問を投げた。 作家業に触れられた意趣返しというつもりはなかった。 単純に、ふと気になったのだ。 気安いこの空気なら、許されるような気がした* ]
(375) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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── 通学路 ──
[ 静かだった雪景色は一変してうるさくなる。
千夏がにこりと微笑むので、>>311 郁斗は嬉しくなって喋りが加速した。 はやみんはやさしい。話聞いてくれるし。 それが喜多仲郁斗の認識だった。
すこし疲れるんだって、言ってくれたんなら ごめーん。って言って声を小さくしたけれど。 もしくは、ボリュームの問題ではないかも知れない。 ]
そーだよ慣れ慣れぇ〜。
[ 実は転びそうになってたってなんだって、>>283 誉め言葉は大袈裟に受け止めたい所存で。 ]
(376) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ 柄の先を持って伸ばしてくれた傘に ありがと〜〜。と緩く返して恩恵を受ける。
こんなに雪が降ることは無かったので知らなかったけど 大雪の日に登校するのは、結構しんどい。 ]
チャリ分歩くのはつれーわ。 若ちゃんに送って貰お。
[ 渋い顔をしながらも、窓の外を見て 結局家まで送ってくれる担任の姿を想像する。 ヨユーでありえそうで、ちょっとウケた。 生徒全員送っていくなら、何往復だろう。 ]
(377) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ んで、メールが来たりメールを見せたりした。 心配だったんだよ、の言葉に>>313 はやみんはやっぱやさしい。と再認識する。 ]
うーーーん。
[ でもやさしい答えって、時に納得できないものだ。 不満そうに口を尖らせながら返信を打ち込んで、
あ、てゆーか、 ]
そだ!おれ、はやみんのが心配なんだけど! 大丈夫?吹き飛ばされねえ?
(378) 2020/06/11(Thu) 21時半頃
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[ 千夏は細い。強風で飛ばされそうなくらい。 あるいは、転んでしまえば、折れそうだ と、思わせてしまう程度には。
雪空の下ではいつも以上に青白く見える彼女に 今更ながら、ヤバくね?などと戸惑う。 ]
脂肪ないからチョー冷えそぉ。 実はめっちゃ寒い?
[ 家から近いから、っていって のんびり歩く派の郁斗なのだけれど。 早歩く?とかって尋ねるくらいには このクラスメイトのことが、好きだ。 ]*
(379) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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── 現在/通学路 ──
[ 前方で騒がしい声がする。 明らかに礼一郎の知っている声である。
実はすでにその傍らでは別の級友が、 そいつを宥めにかかってくれている>>313。 が、そんなのは当然礼一郎の知らない話だ。
できるだけの速足でよく滑る道を行き、 何度かバランスを崩しそうになりながらも、 やっとのことで声のもとへとたどり着く。]
(380) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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イクト、来てたんだな。よかったわ。 でもマジうっせえ。 めちゃくちゃ遠くからでも声聞こえたけど。 近所迷惑だから道端で騒ぐのやめろ。
……早未もおはよ。 あ、なんかさ、休校になんないっぽい……
[ 歩きづらい道をとっとこ急いできたせいで、 礼一郎はちょっとだけ疲れた。大きく息を吐く。
はあっと吐いた息が白く大気を漂って、 そこでようやく一息つけたって具合に顔を上げた。]
(381) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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……つかマジ、 ここまで来ても人いねえのか。
なんかちょっと気味わりぃけど、 寒いし、とっとと学校行こうぜ。
[ 少しだけ急かすように、礼一郎は言う。 寒い中に留まるのは健康上よくない。
おそらく。きっと。 礼一郎は、詳しいことまでは知らないので、 それは余計なお世話かもしれないけれど。*]
(382) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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──回想/学校生活──
[ 担任の若林は少し変わった教師。 ──と、礼一郎は少なくとも思っている。
長い髪。こけた頬。 顔色が悪く、いつも白衣を着ている。
それから──、 ここが高校であることをどう思っているのか、 授業外で彼の手伝いをしたり、 使い走りを頼まれたりすると、お駄賃をくれる。
たいがいは購買で買えるような駄菓子だった。 飴玉ひとつ、チョコレートひとつ。ビスケットひとつ。 ごくまれに運がいいと、缶ジュースを一本。
役職柄、礼一郎はそれをもらうことが度々あり、 制服のポケットに忍ばせていることがしばしば。]
(383) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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[ その病名を知らないわけではない。 とはいえ、詳しいことも礼一郎は知らない。
ただ以前、偶然場に居合わせて、 偶然持ち合わせていたモノを渡しただけ。
事情を説明してほしいとは思わなかったし、 適切な対処がわかるわけでもないから、 どうしたらいいかと聞いて、そうしただけ。
クラス委員のメンバー。クラスメート。 早未千夏との関係性は、そのままであるはずだ。*]
(384) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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-- 回想/病院 --
[ ふてくされていたのだ。 千夏は何も悪くない。
君の身体はもう普通じゃない。 普通に生きるために注射を毎日してくれ。 そんなことを言われても、信じられない。
注射なんてしなくても、 千夏は千夏として生きてきた。 し、これからも生きていける。はずだ。 ]
やだ。ぜったい行かない。
[ 幼児並に、つーんと横を向いた。 ボランティアが談話室に来ている、という。 読み聞かせにいっておいで、 という看護師の勧めを千夏は叩き潰す。 ]
(385) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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なんか変だよなあ。 まあサボってる奴とかもいるかもしんないけども。
[ しかし、黄冬高校は不良校というわけでもないし、天気が悪いからといってサボる奴はあまりいないだろう。 委員長ではなく若林先生の連絡ミス、の可能性もあるだろうか。 あの人もそんなにうっかりするようなタイプではない気はするけど。]
とりあえず行ってみようぜ! 少なくともうちのクラスの奴らは来てそうだし。 それで休校だったら皆を雪合戦に誘ってみよ!意外とノってくれるかもしんないしな!
[ どうするか聞かれて>>292、俺も学校に向かうに一票入れる。 ほんとにクラスみんなで雪合戦できたら楽しいだろうけど、実際はすぐ帰って勉強する、って断る奴が多そうだ。 でも俺相手ならともかく、紫織ちゃん相手に誘われたら断りにくいのでは、なんて思ったりもする。]
(386) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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ボランティアとか、心の中では、 病人を馬鹿にしてんだよ。
高いところに立って、 手を差し伸べて自己満足ってわけ。
[ 思い返せば恥ずかしい言葉を吐いた。 千夏は思い出せばすぐさまに死にたくなる。
呆れた視線が突き刺さる。 千夏ちゃんと同じ年の子が来てるから、 気が向いたら行ってみて。 看護師はそれだけ言って、千夏のもとを去った。 ]
(387) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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[ 気が向いたわけじゃない。 どんな面をしているのか、拝んでやろうと思った。
松葉杖をついて、談話室に向かった。 後ろの扉をそっと開いて、顔を覗かせる。 ボランティアの活動は始まっていたようで、 おだやかな声が談話室に満ちている。 楽し気な声に、楽し気に細められた目。 体形が、気に入らなかった。 夏を境に、千夏は全体重の10%以上失っていた。
持っていないものが、羨ましかった。 ]
(388) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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愛に心解かされる 解かされるきっかけが欲しかっただけ、かも
(389) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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[ 壁にもたれかかって聞いていた読み聞かせ。 名も知らないボランティアの子が、 2冊目に手を伸ばすころには、 千夏は小さな椅子に座っていた。
走るばかりの千夏が本の世界を好きになったのは、 愛宮心乃の行いが理由である。 ]
(390) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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あっ、でもこんな天気の中雪合戦してたら風邪引いちまうかな? 俺ら受験生だし体調崩すのはマズイよなー、んー、悩ましい……!
[ むむむ、と割と真剣そうに悩んでみる。まあそもそも休校でない可能性も普通にあるのだが。 暖房の効いた教室でぬくぬくしたい気持ちもあるのでそれはそれでアリ。
そんな話をしながら2人で歩いてれば、そのうち学校が見えてくるだろうか*]
(391) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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[ ボランティアには病室以外に帰る場所がある。 読み聞かせが終われば、 小さい子に混じって千夏は拍手を小さく送る。
ぺこり、と頭を下げる彼女に、 千夏はおずと話しかける。
名前はなあに?本当に同い年? ねえ、どこの高校受験するの?と。* ]
(392) 2020/06/11(Thu) 22時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 22時頃
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――回想:嘘つきはなんとかのはじまり――
[面倒くさいコイバナに巻き込まれて、 彼氏の名前を挙げないと逃げられない。 かくも女子とは面倒な生き物である。]
……お前、嘘つくのヘタだろ。嘘つきのくせに。
[辰美はあきれ果てた様子で>>339 汗をだらだら垂らす葉野の前で 仁王立ちしていた。
絵面が完全にカツアゲです、 本当にありがとうございました。]
(393) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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――回想:文化祭準備――
やりい!カッコイイ役もーらいっと! ……ハッ、もしかして“(いい役)”か!? まあいいやどっちでも!
[ うるせえと委員長に叱られた>>330が、あまり気にせずはしゃいだ。 仕方ないじゃないこういう性格なんだもの、と開き直りつつ。]
キャーッ、可愛くキュートに綺麗になってしまう……! 期待してるぜお二人さん!
[ 衣装係とメイク係の二人の自信ありげな宣言>>231>>259に、文化祭へのワクワク感が更に増した。 俺は男なのに可愛くキュートに綺麗?という気持ちが全くないわけでもないが、きっとこの二人なら似合う感じに 仕上げてくれるだろう。圧倒的信頼感*]
(394) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[実のところをいえば、 女子に「かっこいい」と言われて どきりとしないわけはなかったが (彼は腐っても男子高校生だ。褒められれば照れる) こんなに縮こまられてしまうと 真実に気づかざるを得なかった。
見た目にそぐわず辰美幸俊の精神は普通の男子なので 気づいてしまったことに傷つかないでもなかったが 葉野が「なんでもする」というので>>339]
ふーん。 あー。考えてやるよ。 そうだな…………………………
[辰美は己の顎に指を添えると、]
(395) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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文化祭。CG研も出し物するって聞いた。 そん時案内して。
なんでもするって言ったよな?
[と、彼女に言ってみたが、どうだっただろうか。 芸術の分野と縁が薄かったので興味があった―― というのもあるが、 単純に、文化祭を女子とまわるという 今の学生生活では成し得ないことにも興味があった。
鬼のできる悪行といえば、その程度であった。*]
(396) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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―― 回想:初夏の昼休み ――
[ その日、誠香がひとけのない廊下にいたのは、 “やらかして”しまったからだった。 学年が上がって、クラスが変わって、 作家業について触れられると ブリザードが吹き荒れるということを知らない 悪意なき好奇心に接する機会が、何度かあった。 ほとんどはちょっとした冷気で済むのだが、 その日は少しばかり相手もしつこくて、 誠香はとげとげしい言葉を投げつけて、 教室を飛び出す羽目になった。 飛び出してはみたものの、行く当てがあるわけではなく、 かといってすごすご戻ることもできず、 人のいない方へ、いない方へと足を向けている時に、 トイレから出てきた千夏を見かけたのだった>>351 ]
(397) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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あれ、こんなところで、どうしたの?
[ トイレから出てきた千夏は、 いつもよりも少し、元気がないような気がした。 手に持ったポーチに、ああ、と合点がいく ]
痛み止めあるけど、いる?
[ 結果的にその合点は大外れだった。 その日から、誠香はノンシュガーじゃない飴を、 ポケットに忍ばせるようになった。 もっとも、3年8組にはみんなのお母さんのような 心乃がいる。 誠香の飴の出る幕はめったになかっただろう* ]
(398) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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── 回想/中学時代 ──
むしろお前に聞かずに誰に聞く。
経験豊富なレイ君だからこそ、 見えてきたものってものがさー。
[ 整った形の眉がぎゅっと寄せられる>>296のを、 礼一郎は愉快そうな面持ちで見ていた。
礼一郎が氷室をレイと呼ぶのも、 氷室が礼一郎をレイと呼ぶのも、 当人同士には特に不便はないが、
時折、第三者の「レイ」という呼びかけに、 二人して振り向いては笑った。愉快だった。]
(399) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ もったいぶる仕草>>297まで、 恰好がつくんだからイケメンってのは。
礼一郎は答えを心待ちにするように、 にんまり笑って続く言葉を待っていた。
紡がれた言葉は言ってしまえば平凡で、 礼一郎は「ほーん」とうなずく。 わかってるんだか怪しいような顔で。]
ありきたりじゃないとは言わねえけど、 結局そういうものってことなんじゃね?
いろんな女の子を見てきた結果、 改めて出した結論ってとこ? このモテ男め。
(400) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ 普段の雑談と同じ語調で礼一郎は言って、 でも、氷室の様子はどうにも違った>>299。
じっとその顔を見つめたって、 いつも通り、整った顔があるだけだけれど、
礼一郎なりに「うーん」と言葉を絞り出す。]
おまえにコクってくる子、 全部が全部知ってるわけじゃねーし、 わかんないけどさ、
いいなって思った子は何してても、 なんかかわいいなって思うじゃん。
うまく言えなくて、 とりあえず「カッコいい」っつってる、 ……っつーー場合もあんじゃねーの。
(401) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ それなりにまじめに答えたつもりだった。 礼一郎なりに、それなりにちゃんと考えて。
言ってから、礼一郎も恥ずかしくなって、 「今のキモイからナシな」とか、 「頭のいい子がいいんじゃね」とか言ったけど、
それ以前に、プリントの渡し方がかわいいとか、 そういう話をしてしまっていた>>147ので、 今更なかったことにできたかは、怪しい。*]
(402) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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──通学路──
うん、いいお返事ね
[ よしよし、って頭をなでたくて、>>352 マフラーでもこもこになった頭に手を伸ばす。
きっと生足だろう、氷室くん。 私よりも幾分も女の子らしい彼、 出会えば同じことを言うだろう。 冬ならもっと暖かくしたほうがいいよって。 ]
(403) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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─── やくわりぶんたん ───
[ あたしが宣伝を選んだ理由は、 ……多分どこかで言った気がするけれど。>>114
ほら、主役って感じでもないし、 メイクも小道具も、他に適役っぽいひと、いたし。 役割分担の時、結構最後の方まで、 あたしはぼんやりしていた。
ほんとはね、ほんとは、 なんにもやんなくても、 劇が見られたら良いかなーって、 思ってたんですよ、いいんちょ。 ところでいいんちょーって強そうだよね。偉いし。 内申良い感じになるってほんとかな? ]
(404) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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いいの、まなちゃんが風邪ひいたら 毎日お見舞いに行くことになっちゃうもの
[ いつもの感じ。 漫画でいうとふわっとした柄が 辺りにぷかぷかと浮かんでいる感じ。 ほのぼの、っていうのかな。 それが、私とまなちゃんの間に流れる空気。 ]
(405) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ だったのに、一瞬ぴりっとして 薄い瞳はちょっとだけ開いた。 ]
(406) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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あのさー。いいんちょ。 あたしもできると思う?
[ 教壇を挟んだむこうがわ。 宣伝係の余ってる枠を指して、 あたしは役割分担が終わった頃に、言っていた。 聞いた理由、劣等感、じゃない。 ごくごく単純に、あたしは、阿東君に聞いている。 そうして、多分、答えをもらって、 宣伝係に収まっている。 ]
(407) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ さく、ふわっと、 まるでワッフルを頬張る時のように しあわせな音だと思えたらよかったのに。>>362
見た目よりも重たい雪は、 女の子たちの足取りを重たくさせていた。 視力もよくて背の高い心乃は、 まなちゃんが気付くよりも先に 学校の姿を捉えていたように思う。 ]
そうねえ、いつもなら、 もっとたくさん人がいるのにね ……私?
[ ひと気の少ない周囲に同意を示しつつ、 将来のユメ≠書かされる用紙に思いを馳せる。 ]
(408) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ ぴぴっと受け取った信号は、 内容までわかるはずもなくって。 ぱちっと目が合ったときには、 いつも通りにっこりと微笑んでいた。
ただ、それだけだった。 ちょっと前の、お話のこと。>>360 ]
(409) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ ……動機自体は、大きなものじゃあなくたって。 結果、せいかちゃんにお礼を言われたのなら、 やって良かったかなって、思う>>367。
ぶきようさん。まじめさん。 あたしからのせいかちゃん。おともだち。
優しさがとっても嬉しいことは、 お母さんこと、ここのちゃんにたくさん学んでます。
ミントキャンディー、食べますとも。 一個、ちかちゃんにもあげたいね、なんて、 ありがとうのお返事とともに、添えた、その時。 ]*
(410) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 22時半頃
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とりあえず、大学進学かなって みんなの役に立ちたいけれど、
……まなちゃんは?
[ このご時世、だれかの役に立つには ある程度の地位も必要になってくる。 なにをするかまでは、お悩み中と付け足して。
校門をくぐり抜けながら、 ふわっと、まなちゃんにも尋ね返す。 深い意味はなく、みんながするように 当たり前のように聞き返しただけのこと。* ]
(411) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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―― 回想 / プールにて ――
[水の中でもがきながら、 頭上の水面に輝く陽光を見た。
口から漏れた空気の泡が真珠のように輝き、 その隙間から、にゅ、と 誰かの手がこちらに伸ばされる。 力強く、肩を掴まれた。
――――浮上]
(412) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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ぷはぁっ、
[水面から顔を出す。 肺で思い切り息を吸う。 ゲゴコホと激しく咳込んで、そこで初めて 辰美に助けられたのだと知った]
うっせえばか。
[ブサイク、という辰美の言葉>>309が なぜか心地よかった。 それと同時にムカつきも、する。 頭が回らず、小学生のような罵倒しか出てこない]
(413) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ざまあみろ、という罵倒>>310を聞いたのを最後に、 意識が遠のいて――気付けば、保健室にいた。
ただでさえ顔がいかつくて不良に見える辰美が、 この事件でさらに周囲から怖がられたのは 当然の帰結であった。
曰く、級友をプールに沈めて焼きを入れた。 曰く、級友を保健室送りにして悪びれもしない。
好き勝手に噂をされた]
(414) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[――噂ってロクなもんじゃねえよな。
俺のせいで、失恋させて。 俺のせいで、女子からさらに怖がられる。 大きな負い目を辰美に感じていた。 あのときから、今でも]
(415) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[もちろん、俺が女装をするようになるまでに、 これだけじゃあなくって 他にも、本当に……本当に色々あったんだけど。
俺が女装に至った理由のひとつを、 正直に「辰美に悪いと思ったから」って言ったら おまえはどんな顔をするんだろうな。 墓場まで持っていく心づもりだけれど。
辰美に好きな人が現れたら 罪滅ぼしに徹底的に応援してやるんだって、 元恋愛マスターの俺は思い続けているわけだよ]*
(416) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 22時半頃
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サボり、かぁ。 委員長が放っておかなそう。
[>>386颯真くんも学校に向かうことに決めたので、歩きながら話を進める。 その間も他の生徒の姿は無いし、やはり車通りも無い。]
賛成ー。 休校だったらみんなで雪合戦して帰ればいいよね。 ……さっさと帰って勉強したいって人も多そうだけど。 心に余裕が無くなってるんだ、みんな、文化祭の頃よりも。
[>>391そう、我ら受験生。 それを忘れてはいけないのである。 2人揃って雪にまみれて、もう今更って感じするけども。]
(417) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[わたしと颯真くんの身長差的に、彼は歩幅を合わせてくれていただろうか。 静かな雪景色を眺めながら、軽く言葉を交わし合いつつ]
颯真くんも、なかなかの変わりようだよね。 中学校の頃を思うと。
[ぽつりと呟いて、白い息を吐く。 >>95彼が中学の頃、どんな様子だったのかは薄らと覚えている。 といっても、当時はそこまで仲良かったわけでもないから、詳しい事情は何も知らない。 高校で同じクラスになるまでは忘れかけていたような気もする。]
(418) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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受験のストレスでみんなが変わってしまったとしても、 赤色が似合う颯真くんのままでいてねー。
[冗談めいてそんなことを言ってみるのでした。 >>252今の彼は、赤色が似合ってとても好ましいと思うけど、 過去の彼にはきっと、同じことは言えない。
彼の変化の理由は聞かないし、別に、それが変なこととも思ってはいなかった。
ざくざく。雪を踏みしめて進めば、やがて白を被った校舎が見えてくる。*]
(419) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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──少し前/通学路──
[ 竹刀を貸す貸さないの話>>340を、 礼一郎は当然知らない。知らなくてよかった。]
今の発言を七星の前でしてみろ。 あいつの拳はおまえにも飛ぶね。
[ 七星の前でというよりは、 女子の前ではするべきではないだろう>>341。]
俺らが耳栓するより、 あいつらにばってんマスクつけさせて、 ゲームで勝ったときだけ喋れるシステムにしよう。
[ 軽口ばっかりたたきかえして>>342、 ×印のついたマスクを被せた級友を脳内で並べる。 うん、すごく楽しそうだ。受験も頑張れる気がする。]
(420) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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子供のまんま? どうせ止まるんなら、もうちょい前がいいわ。 今で固定じゃ、幽霊になっても受験勉強してそう。
[ ありえない話。馬鹿げた話。 そんなものばかり降り積もらせて、 意外>>344という言葉を、ただ笑って流した。]
……それ、10年前じゃなくって今かよ。 そりゃあ先生も怒り狂うわ。
ま、旅に出るなら時々ポストカードでも送ってくれ。 安定人生を歩みながら、旅行気分だけ味わうから。
(421) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ ひらりと手を振り返した>>345。 急ぎ足で離れていけば、吹きすさぶ白い風。 そう経たないうちに、友人の姿は白にのまれる。*]
(422) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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-- 通学路 --
[ うん、と千夏はお礼に笑って頷く。>>377 もうすこし手遅れかもしれないけど、 郁斗に積もる雪が減って、満足だ。 ]
先生ィ? えー、どうだろ、送ってくれるかな。
[ えー!と千夏にとって大き目の声。 これも近所迷惑かもしれないボリュームだ。
千夏にとって、若林とは雑用を押し付けて、 代わりに駄菓子やらを対価とする教師である。>>383
送るという対価の代わりに、 何をやらされるか想像すると、 結構しんどいことをさせられそう。 ]
(423) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ 尖る口が、何かに気が付いたようで形を変える。 千夏は首を傾げた。 ]
大丈夫だよ。 飛んでいかない、けど。 もし、飛んで行っちゃったら、捕まえてくれる?
[ 千夏が風で吹っ飛ばされるところを想像して笑った。 凧のように飛んでいく千夏の脚を>>378 掴む郁斗の想像もしてしまって、愉快だ。 ]
(424) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ 万一青白いといわれれば、 やだ!と千夏は叫んで手鏡を覗くこととなる。 薄く乗せた頬紅は風に飛ばされたのかもしれない。
疑問に答えようとすれば、新しい声がする。>>381 あ、知ってる、と思って千夏は安堵の息を吐く。 まじうっせえの声にくすと笑い声を零す。 ]
阿東くん、おはよう。 みたいだね、 喜多仲くんへのメール、みせてもらったよ。
[ 礼一郎の白い息を見ていれば、 なんだか、ぼうっとして。
あ。血糖値下がってきてるな、と千夏は思う。 ]
(425) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ 自覚すれば、なんだか身体が気持ち悪くて。 たぶん、顔が青白いのは血糖値のせいだ。 鞄のポッケに手を入れて、飴を取り出す。 礼一郎もみたことがあるだろうし、>>384 千夏にそのものを渡したこともあっただろう。
封を指先で切って、口の中に入れる。 甘みが広がる。 ]
(426) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ これで安心。 足りないものは補えばいい。
寒いと学校にいくには、頷いて。>>382 千夏は二人に飴を勧める。 ]
よかったら、たべる? まだ、すこし持ってるから。
[ 歩き出すなら、 礼一郎に郁斗を傘にいれてあげて、と頼もう。 優しいはやみんですので。* ]
(427) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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―― 現在 / コンビニ ――
[会計を終えて、ビニール袋を手に持つ。
そうして、誠香から投げられた問い>>375に 俺は目をしぱしぱと瞬かせた]
逆に、どんなの着て欲しい?
[俺はにんまりと微笑むと、 誠香に問いかけた。 ルージュを引いた唇が弧を描く]
(428) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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別に女になりたいわけじゃねーし。 女装にそんなに 拘りあるわけじゃないんだよな。
[軽い調子で誠香が聞いてきたから、 俺も正直な心根を、軽い調子で返した。
触れ難い話題だからなのか、 クラスメイトがあまり振ってこない女装の話題を 真正面からぶつけられたのが心地良い。
この距離感が、好きなのだ]
(429) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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……ただ。
俺が女装やめたら 誠香は今の距離感じゃ話してくれねーだろ。 それはイヤ。
[それに俺、女装してたらサイコーに可愛いし。 などと最後に茶化したのだった]*
(430) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 23時頃
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── 回想/噂話>>293──
いやいや、今のは違う。 お前がいきなり顔とか言うからだなー
[ 今のは俺のせいじゃないと言いたげに、 礼一郎はぶんぶんと首を横に振った。 そんな苦い顔をされても困る。
そのあと、しかめっ面で向かい合い>>293、 昼飯3回、十分な報酬まで保障されたわけだが、
辰美が聞きたかったことなんて、 おおよそは直接聞きだした通りだろうし、 礼一郎が役に立ったのかは定かではない。]
(431) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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[ バレる嘘をつく意味・意図を、 知ることができたのかも、同様に。*]
(432) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 23時頃
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─── そうして、ゆきのなか ───
[ べちゃん、って、 ちょっといやな音がした。 しあわせなワッフルの音は、多分、してない>>408。
すこし高いここのちゃんと、 もっと高い校門が、真っ白な視界にある。
ぴぴ、って、テレパシー。 ほんとに飛んだとしたら、 ちょっとだけぐねぐねしてた気持ちが、 届いたのかな。
ほんとのことなのに、ばれて欲しくないね。 ]
(433) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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あたし、はー。 とにも かくにも、大学進学 でっす。
[ あっ。ちょっとあたしの視線が逸れた。 通信失敗。でも、嘘じゃない。
答えは言ったよ!って、 ふわふわでふかふかのマフラーに、 顔半分 埋めちゃった。 ]
(434) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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あたしは、その先が言えない。
(435) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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ここのちゃんが、 みんなのお母さんになるの想像しちゃった。 ボランティアとか、あたし、 町内会のゴミ拾いぐらいしかしたことないよー。
わからなくっても、目標があるの、すてき。
[ マフラーの奥からもごもご。 すごーいって言ったのは、ほんとの感想。
ここでようやく、 ちょっとだけいつもの調子に戻ったから、 湿ったローファーを、後者の扉に向けて、 ]
(436) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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はい どーぞ!
[ 優しさのまねごと。 重たい扉を開いて、 ここのちゃんを校舎へ導きましょう。
いつも通りなのに、いつもと違って、 ひとの見えない、あたしたちの学び舎へ。 ]
(437) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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[ なんだか扉が重いね、なんて。 なんでもないことのように言っている。 ]*
(438) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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──回想/文化祭準備──
ユキと七星が役者ね、はいはい。 ──七星、腹はよくない。肩にしよう。
[ 礼一郎の対応はそこそこいい加減になってきた。 役者がさらに二人追加>>365された頃である。
方々から声が上がるのは望ましく、 一方であちこちで雑談がはじまったり、 教室内がいっそう騒がしくなっていた。
おおよその役割は埋まっただろうか。 板書に目を走らせていた礼一郎だけれど、
委員長。という呼びかけ>>407は、 騒がしい空間にいても、礼一郎の耳に滑り込む。]
(439) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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[ 教室の真ん中あたり。 ふつうに着席しているクラスメート。
自分がその声をしっかりとキャッチしたことに、 礼一郎は少しの驚きを覚えた。
肯定がほしいでも否定がほしいでもなさそうな目に、 礼一郎はまっすぐ視線を向けて、 当たり前のことを言うように答える。]
できるんじゃない? 綿津見にその気があるんなら。
[ 名前書いとくな。って当然のように付け足した。*]
(440) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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―― 回想/昼下がりの校舎裏 ――
[テニス部がボールの壁打ちに来ることもない 校舎裏の静かで狭い空間。 ベンチが一つだけある黄冬高校の隠れスポット。
不良。という噂にふさわしく 進学校の生徒にしてはそこそこ授業をサボる辰美は 木漏れ日の射すその場所で本を読むのが好きだった。
本の内容は、台本だったり、小説だったり、 その時の気分によって変わったし
演技の練習に煮詰まった時は、 役者仲間である連城をそこに呼んで 稽古を願ったこともあったか。]
(441) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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……寝すぎた。
[あくびをしながら、胸の上で寝かせていた本を広げる。 弱冠高2で文学賞を受賞したという高校生の著作だった。
若くして才能があることは素晴らしいことだ。 本の中に入っていたチラシだか、巻末だか、 ともかくも批評家からはそんなコメントが寄せられていた。
辰美は、そういう文言を見る度、 若くして才能がありそれを自負しながら、 人生の一番勝負で大ゴケした兄をも思い出すのだが。
――そういえばこの作家の続刊、いつ出るんだっけ。
そんなことを思いながらベンチに寝そべり、 うつらうつら、と微睡んだ日もあった。]*
(442) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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―― 回想 / 恋愛談義 ――
[礼一郎の話>>401を 神妙に聞いていた俺だったが、 彼が照れだした頃合いで、ぷぷっと吹き出した]
ほんっとレイ、フォロー下手だなあ。おまえ。 でもありがとよ。
[ふははと笑って、礼一郎の背をバーンと叩いた。 不器用なフォローが嬉しかったのは秘密だ]
(443) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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キモくてもナシにはなりませーーーん。
[当時の俺は餓鬼だったので、 餓鬼らしい追撃もかましてやったのだった]
(444) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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── 通学路 ──
頑張っけどさあ、 はやみん軽いからチョー早く上空行きそう。
[ 自分のジャンプ力を考えていれば>>424 ざくざく、と後ろから足音がした。>>380
雪を踏みしめるとこんな音がするんだな って思いながら、道を空けようとして たのだけれど、またクラスメイトだった。 ]
ハア!?別にいーじゃん! 誰もいねーし!道路塞いでねーし! 聞いてるやつなんでいねえもぉん。
[ 騒いでいた、という事実は否定しなかったけど 出会い頭にぎゃん、と噛みつく。 ]
(445) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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[中学の頃から、そして高校になっても、 こんな他愛もない恋愛談義を続けていたのは 礼一郎相手だけのように思う。
女装をしたせいで、その「ケ」があると思われて 逆に離れていった男友達が多かったからな。
でもさ、友達を悲しませるよりは 向こうから離れていってもらった方がナンボがマシだ。 去る者追わず、ってやつ。
高校になってから礼一郎に恋愛の話を振られたら、 俺はいつもお決まりのフレーズを返すことにしている]
(446) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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ええー。 レイ、その子は趣味悪くねえか。 俺の方がずっと可愛いし。
……彼女にするなら俺の方だろ。
[もちろん冗談だ。 でも気兼ねなくこういう冗談を言える相手って なかなか稀少だと思うんだよな]*
(447) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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[ 休校にならない、って事実が聞こえて 郁斗はいやだなあと思うのだけれど。 ]
いっちー、おれには? おれにおはよう、は?
[ はやみんには丁寧に挨拶したくせに! と、つっこむことに忙しい。
でもこういう、面倒くさい絡み方っていうのは まあ大体、無視されてしまうものでもある。 ]
(448) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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[ 寒いって言うし>>382寒そうだし>>427 学校に向かうのにはとりあえず賛成する。
んで、傘に入れてあげてって頼む声を聞き 問答無用で礼一郎の傘に入っていく。 はやみんの言葉なら断れまい。てのもあるけれど それ以前に喜多仲郁斗は、図々しい、ので。 ]
マジ?やったー!ありがとー!
[ 勧められた飴だって、簡単に受け取る。 だって、くれるって言ってるし。 ]*
(449) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 23時頃
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── 回想:SNS融解 ──
[ アカウント名は*。 伏字、って訳じゃない。 アスタリスクがアカウント名だった。
自撮り上げてるような界隈ってなると 結構、そういう、どう読むんだよって名前も多い。 ノリで決めてるんだろう。
郁斗もノリで決めた。 郷に入っては、の精神とも言える。 ]
(450) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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[ フィルム写真風のフィルターをかけて、 よく分かんねーステッカー付けて、 色調調整フィルターかけて、って写真。
まともに作品やらを取り扱っている人にとっては 白飛び激しすぎる、とか、顔真面に見えなくね、とか、 言いたいことは山ほど出てくるだろう。
けど、まあ、住んでる畑が違うから。 って、言い訳も一応させておいてほしい。
し。まさか、いつも通り自撮り上げて寝て起きたら 自分の頭がライオンに噛みつかれそうになってた>>102 ってことは、完全に予想外だった。 ]
(451) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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ハア!?なにこれ!こえーんだけどぉ!
[ 寝起きの、乾ききった声が自室に響く。 ]
えぇ〜…なにぃ、だれぇ? なんか恨まれることしたあ?
[ Hanon。知らないアカウントだった。 見てみれば、CG作品を取り扱ってるらしい。
普段からこういうことをしているのか? 自撮り界隈にいる人種が嫌いなのか?
名前で検索してみても、そんな話は出てこない。 ]
(452) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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[ 喜ぶでも、無視するでも、嫌うでもなくって、 正解は怖がる、なのだけれど。
一瞬、無視する、の選択肢は脳裏を過った。 でも、無視してキレられんのも怖い。と思い、
「どーもです。でも、ライオンはこわいので、 平和的なものがよかったです。」
って、だけ。寝転がったまま書いて、返信。 そのまま力尽きて布団へ突っ伏す。 ]
(453) 2020/06/11(Thu) 23時頃
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もーなにィ!怖いんだけどぉ〜〜!!
[ 布団に押し付けられ、くぐもった叫びが 喜多仲家の一室に響いていた。 ]*
(454) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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―― 現在:通学路 ――
[ レジ袋は断った。 回路用のカフェオレはコートのポケットの中に。 飲む用のミルクティーは手に持って、 はちみつキャンディーは鞄にしまった。 暖かなコンビニという名の避難所から、 極寒の通学路へと足を踏み出しながら、 怜に着てほしいファッションを真剣に考える。>>428 リップクリームすら薬用無着色無香料の誠香は、 もちろんおしゃれに詳しくはないわけだけれども ]
(455) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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んー、氷室はパステルカラーより、 きりっとした色が似合いそうだな。 フレアスカートより、ロングのタイトスカートとか。 あ、でもパンツスーツも似合うと思う。
[ 男性がパンツスーツを着ると、 それはもはや単なるスーツではないのか。 そんなことも頭によぎるけれど、 似合うと思ったのだから仕方ない。 誠香の脳裏に浮かんだのは、 いつぞやドラマで見た女性SPのパンツスーツ姿だった。 あれはかっこよかった ]
(456) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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氷室は全然女っぽくはないもんな。 見た目は美人女子高生だけど。
[ 女になりたいわけじゃないという怜の話に頷く。>>429 雪はやむ気配がなくて、目を細めて前を見据えた。 まつ毛にも雪が積もっているような気がする ]
(457) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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──回想・病院──
[ 2冊目を読み始めた頃には、 ちいさな子どもたちに混じって 松葉杖をついた女の子は座っていた。>>390
まだまだ、読み手としては拙かったと思うけど 子どもたちのわくわくした瞳や、 きゃっきゃっとする楽しげな声に 私自身の気持ちも高揚していった。 ]
……〜〜でした、おしまい
[ ぱたり、と最後の1冊を閉じる。 たくさんの拍手を受けて、達成感に満ちていた。 ]
(458) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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あー……まあ、なあ。 氷室が女装じゃなかったら、 単なるイケメンだもんなあ。
[ 女装をやめたら距離感が変わる。>>430 その言葉を、誠香は否定できなかった。 女装じゃなくなったとしても、 怜は仲の良いクラスメイトだろうとは思う。 けれど、気安いこの距離は、 やはり少し形を変えてしまうだろう。 「恥ずいわ!」案件勃発である。
イケメンというのは間違いなく誉め言葉のはずだが、 “単なる”をつけるとなんだか残念な響きになる。 どうやら誠香は、怜との今のこの距離感を、 失うのは惜しいと感じているらしい ]
(459) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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うんうん、氷室はさいこーに可愛いよ! 大学生になっても僕と友達でいてくれよな!
[ 軽口にそんな軽口を返しながら、 ミルクティーのペットボトルのキャップをひねる。 歩きながら飲むのは行儀が悪いけれど、 何しろ寒いのだ。 冷めてしまう前に、体の中から温めてほしかった。 高校までは、あと少し* ]
(460) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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[ この出来事が、彼女が本好きになるきっかけと 心乃は知るよしもないことだった。 ]
(461) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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— 回想:かくして判決が下される —
[>>393そりゃあ、怖い顔でずっと睨まれているんだもん! 嘘も真も平常心で言えないよと主張したい。主張する意味が無いけれど。
彼氏のフリをしていてくれるのと引き換えに何を要求されるのか。 判決が下されるのを黙って待っていた。 すると——>>396]
え、そんなことでいいの?
[目をぱちくり。 そして、それ以上の要求が無ければ胸を撫で下ろす。]
(462) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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[ 帰り仕度を始める私の元へ、 先程の女の子からお声がかかり、>>392 それがなんだか嬉しくてふわっと笑う。 ]
さっき、お話聞いてくれてた子よね ……わあ、同い年なの?
・・・・ 高校は、おうとう高校ってとこ、知ってる? 桃の缶詰みたいな名前のところなんだけど、 そこを受験しようかなって思ってるの
[ ぽんぽん、っと飛び出る質問に答える。 名前を名乗れば、あなたは?と勿論聞き返しもした。 そして、入院は長いの?とも聞いていた。 ]
(463) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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CG研、作品の展示するぐらいだけど。 ……それでいいなら。
[むしろ喜んで。 ……辰美くんって怖い不良だと思っていたし、 >>414何やら中学時代の伝説とかいう物騒な噂を耳にしたこともあって、 軽率に名前を出したことをほんっとうに後悔したのだけど。]
……ありがとう。
[深々と頭を下げて、この一件はこれで話がまとまっただろうか。 嘘の彼氏と、実質文化祭デート。 ……嘘で始まったはずが、まさかこんなことになるなんて。*]
(464) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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[CG研は、わたしと、わたしの親友と、そのまた親友の3人で立ち上げた新設の部活動。 でもそのうち1人は幽霊部員みたいなものなので、実質2人でやっている。
活動内容はその名の通り、CG作品を作ること。 今年は2年生の後輩も入ってくれて、マイペースに楽しく過ごしている。
規模は小さいけど、素人ながら本格的な作品を追求しているので、 見て後悔はさせない発表内容になっていたと思う。
とにかく心地のいい、わたしたちの居場所だった。 文化祭が終わった頃までは。*]
(465) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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また、読み聞かせにくると思うから こうしてまた、会えるかな?
[ ボランティアは一回きりではない。 窓の外では蝉が鳴いている。 休みの間は、定期的に訪れることになるだろう。
───もしも、次があるのならば。 病気をまだ知らない私は、お見舞いと称して、 カスタードたっぷりのシュークリームなんてものを 持参して訪れることになるだろう。 次がないなら?妹と一緒に頬張ることになるかなあ* ]
(466) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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──現在/通学路──
どこで聞かれてっかわかんねえって話。
また集会で「道でたむろするな」とか、 「コンビニで騒ぐな」とか、 だらだら説教されんの嫌だろ。俺は嫌なの。
ほら、とっとと歩いた歩いた。
[ 出会い頭に反論>>445。
騒がしい喋り方にもずいぶん慣れたけれど、 朝から聞くとやっぱりやかましいと思う。
行け行けって具合に道の先を示して、 礼儀正しい礼一郎は、 騒がしい級友にも>>448挨拶を返す。]
(467) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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ハイハイ、おはよーイクト。 メール? あー、
イクト、雪に興奮して、 学校のこと忘れてなかったか?
[ 早未の故音羽>>425を受けて、 後半の問いかけは半分冗談ではあるけれど、 可能性はゼロじゃなかったと思っている。
本人と早未、 どちらに聞いたってわけでもなく、 礼一郎の問いは宙ぶらりんに投げられた。]
(468) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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[ というよりも、軽口をたたいたはいいが、 早未の顔色が悪い。>>426ということに気を取られた。]
(469) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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礼一郎は良い子。 でありたいと思っているから、 ここだけの話。
(470) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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礼一郎はひどく痩せた女が苦手だ。
(471) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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や、俺は大丈夫。 多分まだ何個か持ってたと思うし。
[ それに、ガムだって手に入る予定だ。 食べるものには事欠いていない。
親切な申し出>>427を退けつつ、 元気に飴を受け取る喜多仲>>449を横目に見ていた。]
なーんで、傘も持ってねえんだよ。 早未に免じて入れてやるから入ってけ。
[ 朝から男とばかり傘をシェアしている。
ということに気づくと切なくなりそうなので、 礼一郎は親切ぶって、傘を少し傾けた。*]
(472) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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— 回想:VS委員長 —
はいはい、葉野ちゃんです。
[>>237委員長に呼ばれて、とてとて、ついていく。 小道具班についての確認だと疑わない。
委員長と辰美くんが仲良いらしいのは簡単に察しがついていたけれど、 まさかそれで今、呼び出されるとは思っていなかった。 見通しが甘い。]
(473) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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……えっと、それは、その。
[>>238だから、いきなりそれを問われて、不意打ちを食らった格好になる。 正直に話せば拗れないのかもしれないけど、焦ったわたしは反射的に返答した。]
うん。そうだ、よ。
[……文化祭が終わるまでは、の話。 尤も、辰美くんが委員長といつどこまで情報共有しているのかなんて、知る由もない。]
……で、小道具の話は?
[だから本来するべき話にさっさと戻そうと、抵抗をしたのであった。*]
(474) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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―― 幕間 ――
[その子と高校で 同じクラスになったとき、 多少の気まずさを感じたのは覚えている。
愛宮心乃。 彼女と揉め事を起こしたことはないが 妹さんとは少なからず因縁がある]
(475) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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[心乃の妹。 ――愛宮真心とは、部活の先輩後輩の間柄だった。
後輩として可愛がっていたつもりが、 いつの間にか外堀を埋められて、 衆人環視の中、告白される事態に至る。>>179
当時の俺は、毎日下駄箱に ラブレターが入っているような状況だったから、 小さな告白のひとつやふたつ、 今は忘れちまってるけれど。
あの子は別だった]
(476) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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[告白を断ったことで、 部活内の人間関係に罅が入った。
あれだけ仲が良かったのに。 色恋沙汰のひとつで、部内がまっぷたつだ。 モテるって、全然良いことじゃあない。
人間関係はぐしゃぐしゃで、 こんなの望んだことじゃあなくって]
(477) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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……まこちゃん、元気にしてる?
[中学時代のトラウマに蓋をして、 そんな世間話を 心乃に振ったこともあっただろう。
まあ、今の俺の姿を見たら 可愛い後輩のまこちゃんも幻滅してくれるはずだ。
そのための女装なのだから]*
(478) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 23時半頃
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[嘘をつくリスクも、嘘をつくメリットも、考えたことがない。 いつも、わたしはわたしに降り掛かる火の粉を払いたいだけだった。
下手な嘘は許されなくて、上手な嘘は許されるのでしょうか。 倫理的に、それってどうなんでしょう。
正しいとか間違っているとかよりも、 結局、賢く生きれるか否か、が全てになるのでしょうか。*]
(479) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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-- 回想/初夏 --
[ 毎日、毎日、足りないものを補って。 補いすぎては足して。 を繰り返す。
器具はばちん、と小さく音を立てる。 痛いなあと千夏は思う。 血を出して、血糖値を測って、それから。
いつ何時も、千夏の日常は変わらない。 だからその日もいつものルーチンを終えて、 鍵のかかる個室からでた。 ]
(480) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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[ 命のつぎに大事にしてと言われたポーチ。 投げ捨てたいなあと、千夏は思う。
そんなことを考えていれば、急に人がいて。 ポーチを落っことしそうになって、 慌てて掴みなおす。>>398 それから、袖を引っ張って指を隠す。 ]
う、え、 ……違うの。そっち、じゃない。
[ 恋だの縁遠くとも生物学上女ではあるので、 誠香の言いたいことはわかった。
別に、身体の事を言わないでもよかった。 クラスには知ってくれている人が数人はいるし、 自分でだって念のための補食は持っている。 ]
(481) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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[ でも。 千夏は口を開いて、自分の話をする。 ]
(482) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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[ 糖尿病という病名は、いただけない。 男子に説明するときにも、ふわっとふわっと説明する。 調べたら病名なんてでてくるとは思うけれど、 千夏の口からは言いたくない。 ] 血糖値が、高くて。 注射を打ってるの。
[ 春を経て、夏。 すこしの期間だけど、仲良くなれたと思っているから。 ……あと、作家としての知見を広げてほしくて。 それから夏にでる新作楽しみにしています。
二つ(三つ)の理由で打ち明けた。 最後の結びの言葉は、低血糖の時は助けてね。と。* ]
(483) 2020/06/11(Thu) 23時半頃
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―― 回想:文化祭準備 ――
[ 一切関わらないと固く決意していたくせに、 誠香は脚本の内容が気になっていた。 喜多仲の書きあげた脚本が配られると、 家に帰ってからすぐに読んだ。
まなとたくさん描いたポスターが完成すると、 学校中に貼って回った。 普段はあまりひとけのない場所だって、 文化祭では催しに使われたりもする。 だから、あまり人通りのない場所だって、 抜け目なくポスターを貼って回った。 まじめに熱心に、 誠香は文化祭に参加しなければいけないのだから ]
(484) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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お。
[ そうして、歩いていた廊下。 何気なく目を向けた窓の外に、 クラスメイトの姿を発見し、 誠香は迷わず窓を開けて身を乗り出した。 片手にまだ貼られていないポスターを抱えて、 おーいと手を振る ]
精が出るねえ。
[ ひとめにつかない校舎裏。 そこで辰美と連城が練習をしているようだった。>>441 機嫌よく手を振る誠香は、 もちろん辰美の方が垂れ目が好みだなんて>>293 知るわけもなく、 釣り上がり気味の目で機嫌よく笑う ]
(485) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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これ、差し入れー。
[ そんなことを言っても、誠香が持ち歩いているのは 飴くらいのものなので、 ぽいぽいとふたつ、ミルク味のキャンディーが 投げつけられることになった。
その場所で、かつてクラスメイトが 誠香の著作を読んでいたことがあったなんて、 もちろん知らぬまま* ]
(486) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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文化祭の時は楽しかったのに、最近すっかり受験モードって感じだよなあ。 根詰めすぎるのもよくないし、息抜きがてら1日くらい雪遊びではしゃぐのもいいと思いマス。うんうん。 まあ俺なんかは委員長に『お前は逆にはしゃぎすぎだ』って怒られそうだけど!
[ なんて言ってあははーと笑う。 あ、歩幅はもちろん隣に合わせています。カノジョはいなくともそれくらいの気遣いは出来るのです、一応。]
(487) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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はは。まあ、確かにねー、あの頃と比べたら大分変わったよねえ、俺……
[ 中学の話題を出されて>>418、昔のことを思い出してしみじみとしてる……みたいな空気を出しつつ、内心ではちょっと気まずかった。 誰にも言っていないかくしごとに関わる部分だから。とはいえ、絶対誰にも言いたくないわけでもないんだけど。 実のところ、変わったのは性格と言うより精神と言うか。人格と言うか。まあ、似たようなものかもしれないが。
彼女と昔から仲が良かった、というわけでもないけど。その変化は、どのように映っただろうか。 もし良い変化に見えていなくても、それはそれで、構わないのだけど。]
(488) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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――幕間――
[冷たい道場の床の上に転がって痛みに耐えていた。
防具を使っていれば多少は耐えられただろうに そう、思考を繰れど無駄な事。
竹刀を携えた親父が何か怒鳴っている。 ――どうせ、くだらない礼節について語ってるんだろう。
あるいは、友達と遊びにかまけて 勉強の時間に10分遅れたことを怒っているのか。
あるいは、稽古をこなす速さが いつもより遅かったことを咎めているのか。
くだらない。聞きたくない。 そう思うのに、さらに打ち据えられるのが嫌で 必死で姿勢を正して、冷たい床に正座した。]
(489) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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「はい、父さん」
(490) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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[隣では俺より一回り大きい兄貴が、 陽ざしよりも朗らかな笑みを浮かべていた。]
(491) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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[型のように笑いくさる兄さまと、 堅く口を引き結ぶ、俺と。
どちらも、手本通りに生きてはいて、 生きているだけ、であって
だから、俺達兄弟は、お互いが大嫌いだった。*]
(492) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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[ 赤色が似合う颯真くんのままで>>419、なんて言われて、ほんの一瞬、足が止まる。]
……そー簡単に似合う色なんて変わんないっしょ。 俺だって今のままで居たいしね! 明るく元気なそーまくんのままで!
[ にゃははーっていつもみたいにふざけ半分に笑う。 嘘は言ってないよ。今のままで居たいもん、俺。
今のままでいるべきとは思ってないけど。]
(493) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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[ そうしてようやく、校舎が見えてきた。 しかし校門をくぐっても、やっぱり人影はほとんどない。 そう、ほとんど。]
やっぱやけに人居ないなー。 でもほら、どうやら休校ではないっぽい!
[ 遠目に、昇降口から校内に入っていく見慣れた姿が二つ>>437。 昇降口に鍵がかかってないのなら、普通に授業があるということなのだろう。]
こりゃあ雪合戦は一旦お預けかもな? まあしゃーない、早く教室でぬくぬくしようぜ!
[ さっき二人そろって雪に埋まったこともあり、やっぱ寒い。 彼女も寒いだろうし、服とか髪とか、さっさと乾かした方がいいだろう、と、ちょっとだけ急かしつつ昇降口へ歩いていく*]
(494) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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―― 現在 / 通学路 ――
[暖かなコンビニから一歩外に出れば、 再び冷気が俺と誠香を襲う]
はは、美人女子高生かあ。 ありがとな。まあ俺、男なんだけど。
[かっこいい、という褒め言葉ではなく 美人、という形容詞なら 素直に受け止めることができた。>>457
それって、俺の女装スキルが高いってことだろ]
(495) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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やっぱ。 単なるイケメンじゃあ、駄目なんだよなあ。
[それまで軽い口調で話していた俺は、 そこで初めて、拗ねたような、 あるいは諦念したような、 ――そんな寂しげな声音を出しただろう。
きっと口元には、ほろ苦い笑みが浮かんでいる]
(496) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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(俺が普通の格好をして、普通にイケメンしてたら 誠香も俺を容姿で判断して、 色眼鏡で見てきたり、するのかなあ。
……あんまり、考えたくないや)
(497) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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――――、
[紡ぎかけた言葉は、うまく像を結ぶことなく ただ俺は曖昧に微笑むと]
約束だぞ。 大学に行っても、仲良くしてくれ。 まあ受験うまくいけばだけどな。
[いつも通りの軽口に、戻った]*
(498) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 00時頃
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── 回想:文化祭準備 ──
じゃあおれ脚本やるー! なんかおもしろそ〜だし!
[ (福住誠香がやらないん)じゃあおれ(が)、 脚本やる。って、正確に言えばそう言った。
文化祭で演劇がやる、って決まって 適当にちょい役貰おうかなぁなんて 本当は暢気に考えていたのだけれど。
今年でラストって考えれば良い評価が欲しいし 作家大先生が脚本をやらないって言うなら おれもーらい、って郁斗は伸び伸びと手を挙げた。 ]
(499) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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[ 脚本:喜多仲郁斗。(笑)。
つーか、まあ、こうやって見ると ペンネームっぽく見えて、ウケる。
どんな劇にすれば面白いだろうか。 漫画は読むし、ゲームもするけれど、 シナリオを書いたことなんて、まるでない。
でもたぶん、適当に適度な身内ネタ入れたり わっと話題になるような衣装を着せて あとコメディ入れて、最後は良い話風にすればいい。 そういう感じなら、文化祭ではウケる。多分。
大衆へのウケ方なんて、割と形式的だと 喜多仲郁斗はそう考えている。 ]
(500) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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ハア?赤い眼鏡え? チョー限定的じゃね? こわいィ?ワガママ言うなあー!
[ そうして決まっていく役割の中で、 役者を希望した颯真が声を掛けてくるので 郁斗は声を張り上げる。>>208
この時期、颯真と郁斗の席は 教室の隅とその反対側であったので ぎゃあぎゃあと喚く声が教室中に響き渡った。
し、担任の眉間の皺も寄せられていた。 ので、数分後ゲンコツが落とされた。 ]*
(501) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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──現在・校舎へ──
[ おんなのこどうし、って こういうときに素直になれないの。 どうしてなんだろうね? っておもう。 もしも、まなちゃんの心情が届いてたらだけど。
今の心乃は知りっこないから、 外れた視線を追いかけて じいっと見つめることしかできない。 ]
(502) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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私に偉大なことはできません
(503) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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[ この偉大な愛でちいさなことをするだけ。 だから私は、今日も微笑みを浮かべる。 ]
おんなじ大学に行けたら、 たのしく過ごせるかなって思っちゃった
[ 半分でている顔を見て、未来のお話を口にする。 それは、具体性があるわけじゃない。 ふわっとした、願望のようなもの。 ]
(504) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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――学校→職員室――
……飽きた。
[辰美は英単語帳を閉じ、バッグの中にしまった。
作家の単行本でもなければ台本でもない、 ただの言葉の意味の羅列を しんしんと雪が降る中読むというのはなかなか苦痛だ。 蛍雪の功は辰美幸俊には成し得ない。
辰美は黒板に向かうと、 きっと級友は――礼一郎は来るだろう、と踏んで こう伝言した。]
(505) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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みんなのお母さん、って そんな偉大なにんげんになりたいわけじゃないよっ
ボランティアだって、 私がしたくてやってることだし ……目標っていうと、ちがう気もするなぁ
[ ちょこっとだけ慌てるように、 傘を握っていない手を否定するように振る。 これが例えお世辞だったとしても、>>436 照れくさそうにしながらも、謙虚さを示す。 それが、愛宮 心乃であった。 ]
(506) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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「スマホの電波が繋がらないので 職員室に行ってくる 辰美」
[不良の字とは思えない程 整ったそれを黒板に書きなぐると、 辰美幸俊は1人、静かに教室から抜け出し、 職員室まで歩き出した*]
(507) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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まなちゃんこそ、何か目標とか やりたいこととか、ないの?
[ これは会話の延長線上のこと。 フツーに聞き返しただけのこと。 まなちゃんが言えない≠ネんて、 私は知りっこないんだもの。
だから、好奇心から私は問いかける。 ]
(508) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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……わ、重たいのにありがとう まなちゃん、優しいね
[ 重たそうに開かれる昇降口の扉。 かわいらしい女の子にやらせるなんて! どうしてもっと素早く動けないんだろう。 後悔先に立たず、遅ればせながら 手を伸ばして扉を開けるのを手伝いながら、 私たちは校舎の中へと踏み入れた。 ]
(509) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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……あ、そうだ 私、職員室に行かなきゃだから 先に教室へ向かってていいよ
[ 軽く雪を払い、上履きに履き替えたなら。 まなちゃんへと断りを入れてから、 1Fにある職員室へ向かおうと歩き出すだろう。* ]
(510) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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-- 通学路 --
[ 凧から風船に想定が変わる。 空気が抜けてしゅるしゅると千夏が飛んでいく。 それなら、掴むのも難しそうだと笑う。>>448
礼一郎が合流して、郁斗のトークは回転を増す。 仲良しだなあ、と千夏は思う。>>467 ぼんやりと、そう思った。 ]
(511) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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[ 飴を放り込めば、どうにか、気持ちが楽になって。 すこしすれば身体のほうもついてくるだろう。
礼一郎に断れれば、そうとすこし首を傾げて。 やったー!という郁斗には、ふふと二個渡そう。 ]
せっかく登校するんだし、 糖分補給してがんばろーね。
[ 礼一郎の傘へと入る郁斗に、ね、と声をかける。 そうして、三人は校舎を目指す事となるのだろう。 ]**
(512) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 00時頃
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―― 回想 / 噂と文化祭準備 ――
[噂ってやつは嫌いだった。昔から。>>415
だから辰美と葉野が付き合ってるという噂が 流れた時>>103>>104は、まずその真偽を疑った。 辰美が本気だったら祝福するまでだ。……けれど]
おい、辰美。 ちょっと衣装のサイズ測りたいから 男子更衣室に来い。
[衣装係の仕事を口実に、役者を呼び出した。 メジャー片手に男子更衣室にふたりきり。 仕事をこなしながら、俺は開口一番に切り出す]
(513) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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なんでおまえ、 葉野と付き合ってるなんて噓八百の噂を 放置してるわけ?
[元恋愛マスターの俺としては、気になるわけだ。 でも半分は、鎌かけなのだけれど]*
(514) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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――回想:文化祭準備、校舎裏――
[ 文化祭準備中、役者仲間の幸俊に頼まれて校舎裏で演技の練習をすることが何度かあった>>441。 役者は俺達二人だけというわけでもないし、俺だって初心者なのに、俺に頼んでくれたことがなんだか嬉しくて、結構ノリノリで頑張って練習してた。 ここはもうちょっと声張った方がいいんじゃない?とか、もっと身振り手振り大きめに、なんてアドバイスし合ったりして。 そんなある日。]
お?誠香ちゃんじゃん!やっほー! そんな風に身乗り出すと危ないよー!
(515) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 00時頃
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[ おーい、なんて声が聞こえて>>485振り返ると、そこにはこちらに手を振るクラスメイト。 そちらに手を振り返しつつ一応注意はしとく。 万が一落ちてしまったら素早く駆けつけてキャッチ……なんて芸当ができればドラマチックだが、そんな上手くいくとは思えないし。危ないし。]
おお、ありがとー!お互いがんばろーねー!
[ 差し入れ、と投げられたミルクキャンディー>>486をなんとかキャッチ。 お礼を言いつつもっかいぶんぶん手を振った。片手でポスター抱えてるし、きっと宣伝も大変なんだろう。 それに報いるような演技をしなきゃなあ、と気合いも入るというものだ*]
(516) 2020/06/12(Fri) 00時頃
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――回想:判決の後のこと――
なんだ、不満か?
[そんなことでいいの?と 葉野から問いかけられたので、 辰美はそう問い返した。>>462
それ以上のこと。 となると金品の徴収や性的搾取になるが さすがに、そこまで不良ではない。
……と、辰美は自分の事を思っているが 傍から見てどうかは以下略。]
(517) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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別に、それでいい。 あんまりそういうの、見ないし。
[言っていて照れ臭くなってきたが、 これは嘘の付き合いだ。 肩の力を抜いて、ため息を一つ。]
もう嘘なんかつくなよ。 俺だったからいいけど。 ひむろとかにすると多分怒るぞ。
[など、彼女にどれだけ効果があるかは知らないが 少なくとも辰美から「なぜ」を追求することはなく、 葉野から頭を下げられ、 その時のやりとりは終わったはずだ。]
(518) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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良い子。 でいたいのは礼一郎の勝手であって、 他人に強く押し付ける気はないけれど。
(519) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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自分の周りの人間に火の粉が降り掛かるなら、 それを払う努力はしようか、という程度に、 礼一郎はお節介焼きな性質であったし、
(520) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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ごく普通に考えて、 他人様に迷惑をかけるべきではない。
(521) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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──回想/VS──
[ 戦う。という意図は礼一郎にはなかったが、 どうやら対峙する構図になっている。>>473
葉野紫織が素直についてきたことに、 礼一郎は少しだけ罪悪感を覚えた。
けれど、早速差し向けた問いかけに、 あっさりと肯定>>474が返ってきたので、 膨らんだ罪悪感が少しばかり萎む。
それではと本題へとばかりに問われて>>474、 あー。と礼一郎はバツが悪そうに言う。]
(522) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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ごめん、あれ嘘。 ユキの件が本題。
覚えがねえって、 あいつは言ってたけど。 葉野が嘘ついてんじゃないかって。
[ 友人の代わりに呼び出して、 ゆさぶりをかけて──って、
女子みたいなことしてるな。 と、礼一郎はやや差別的なことを考えた。]
(523) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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……あいつも困ってたし、 なんでこんなことすんのかなって。
[ 当人らの間で話がついているとは知らず、 礼一郎は約束した通りのことを尋ねる。
少なくともそこまでは頼まれた通りのことで、 礼一郎も、それだけ聞いて終わりにするはずだった。
気安く引き受けたはいいけれど、 礼一郎だってこういうことが得意なわけじゃない。
歯切れ悪く言葉を吐いていたが、 やはり、居心地が悪くなって「あー」と呻く。]
(524) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[嘘をつかなければ息ができなかった。 ……だから、同情した、なんて、投影が過ぎるだろうか。]
(525) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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……まあ、だからさ、 なんであんな嘘ついたの? ってことが、 わかったらこっちもスッキリするっつーか、
俺としてはどっちかっつーと、 なんですぐバレる嘘にあいつを巻き込んだの? ってのが引っかかってんだけど。
[ 礼一郎はいつもよりゆっくり言葉を吐きながら、 とはいえ自分は部外者なのだよな。と考えていた。
考えながら言葉を吐いて、 どうやら自分が抱いたもやもやした感情は、 友人が迷惑を被った、に起因していると気づく。 そして、それを友人の耳に入れたのは自身である。]
(526) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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部外者に言う義理はねーって思うかもしんないけど、 よかったら理由くらい教えてくんないかな。 ユキに直接聞いちゃったの、俺なんだよね。
[ 秘密にしてね、と礼一郎は言われていないので、 秘密にする義理はなかった。とは思うが、 やっぱりバツが悪そうに礼一郎は言った。*]
(527) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[その後、 辰美幸俊は 文化祭でCG研の発表を見ることはあっただろうか。 また、親友と結成されたというその部活の様子を、 見ることはあっただろうか。
彼女の案内次第ではあったけれど*]
(528) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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優しい言葉は、たとえ簡単な言葉でも、 ずっとずっと心にこだまする。
(529) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[ とは、いえ。 ここのちゃんの優しさは、 今のあたしを柔く刺してくる。
こういうとき、素直になれないの、どうしてかな?
おんなじようなこと、ここのちゃんが思ってるって、 あたしは知りもできない。 ]
(530) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[ 謙虚だなあ、あたしからみたここのちゃん。 やりたくてやってること、ちゃんとできる。
「ボランティア、ここのちゃん良くしてるね」
って、そういう連想ができるだけで、 キャラクターには色づけができる。 ……なんていうと、ほんとに劇とか そういう類いのお話しになりそうだけれど。 ]
(531) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[ そう、だから、 あたしは劇を見ていた、ずうっと。 今までの同級生ではないだれかたちのすがたを。
そこには特別な誰かがいる。 平々凡々ではない、挫折すらも味になる、 そういうキャラクターが、確かにいきている。 ]
(532) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[ 綿津見まなは、宣伝の傍ら、 暇さえあれば、席のひとつを陣取っていた。
どれだけ繰り返されようが、そこにいた。 食い入るように、作品を見ていた。 ]
(533) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[ そうして拍手で現実へと戻っていく。 ]
(534) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[ あたしの受ける大学、ここのちゃんの大学より、 多分、偏差値低いんじゃないかな?
未来のおはなし、を、するにしても。 あたしは先にそう考えてしまう>>504。 どうしようかな。 あまいあまいお話がしたい。飴玉がほしい。 重たい扉を開いて思う。購買に行きたい。 ]
(535) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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─── あたしはー、そうだなー。 大学に行って、いい人いたらいーなって、 それからフツーに、社会人……みたいな?
[ ありきたりな人生設計を語ってしまう。 ううん、ちょっと苦しいな、うそじゃないのに!
綿津見まなに特筆すべき点はないって、 進路相談もすぐ終わっちゃうんだって、 せんせーにはもうしれたお話。 ]
(536) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[ そう、だから、 しどろもどろって言っても良いぐらいのお返事。
……それでも、あたし、やさしいのかなあ。 ここのちゃんの方がずっとやさしいよ。
手伝ってくれるここのちゃんの真似事を、 あたしはしているに過ぎない。 ]
(537) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[ 後ろ手で扉を閉めちゃって、息を吐いた。 脚が冷たい。体が冷えゆくよう。 ここでまた、ここのちゃんと、ぱちって目が合う。 だいじょぶ、おっけー。いつもの感じ。
ここのちゃんが職員室に行くって言うなら、 あたしは おけまる!って、 喜多仲君の仕草を真似てお返事。 ]
(538) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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あたし、靴下買ってくる。
[ すごいびちゃびちゃだから、 もうここで脱いじゃおう。 それだから、ここのちゃんを見送った後に、 短いスカートと素足に上履きとかいう出で立ちで、 ぱかぱか、購買に向かっている。 ]**
(539) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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―― 現在:通学路 ――
[ 何しろ二重マフラーで首が固定されているので、 少々ペットボトルが飲みにくい。 間違っても借り物を汚すなんて事態は避けたいので、 こぼさないように慎重に、 くぴくぴと誠香はミルクティーを飲む ]
んー?
[ 雪を吹き付けてくる風の音のせいで、 ちょっぴり声は聞き取りにくい。 けれど、気のせい、でなく怜の声が陰ったのを感じて、 誠香はペットボトルから顔を上げた。 稼働しにくい首を動かして、 苦い笑みを浮かべる怜を見つめ>>496、首を傾げる ]
(540) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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そこ、イケメン関係なくね? あー……、まあ、 氷室が今単なるイケメンじゃないっての考えたら、 関係なくもない、のか?
[ んー? と動きにくい首をひねった。 なんとなく、怜と認識のずれがあるような気がして、 眉を寄せる。 だって、そんな、諦めたような声で言われるようなこと、 誠香は言っていないはずだ。 ごくごく当たり前のことを言っただけのはず ]
(541) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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でも、仕方ないだろ? 一応これでも僕だって女なんだから。 男子とのスキンシップは照れるっつーの。
[ 普通に男子の格好をした男子から 気安くマフラーを巻かれたり、 頭をわしゃわしゃされたりしたら、 「恥ずいわ!」となってしまうのは 仕方ないことだと思う。 むしろなんとなく許容できてしまえる 今の距離感の方が特殊なのだ。
怜のイケメンコンプレックスを良くは知らない誠香は 単なる男女の距離感の問題として、 致し方なかろうと主張した。
実際、単なるイケメンになった怜だけじゃない、 どんな男子とだって、こんな距離感では接することが 誠香にはできっこないのだ ]
(542) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[ 認識のずれは修正できたのか。誠香にはよくわからない。 わからないまま、 友人の顔がいつも通りになるのを見届けて、 ほっとマフラーの下で息を吐いた ]
おー。約束な! って、それを思い出させんなよ! あー……受験……。
[ 努めて明るい声を張り上げる。 努めて恨めしい声でぼやいてみせる。 白くかすむ校門がうっすらと見え始めていた* ]
(543) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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――回想:文化祭準備のこまごまと――
笑顔ってどうやるんだ? どうしても引きつるんだけど……
そーま。お前、やっぱうまいな。本当に初心者?
[辰美が連城を先生に選んだ理由は、それだった。 中学の頃はともかく、今は朗らかな様子の彼に比べ 辰美の感情表現はひどく乏しかった。
声は出る。身振りも覚えればできる。 ただ、感情が乗らない。
演技って難しいな、と愚痴りながら、 ノリノリで教えてくれる彼に アドバイスされたりしたり>>515 いい関係を築けていたと辰美は勝手に思っている。]
(544) 2020/06/12(Fri) 00時半頃
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[校舎裏で二人で練習をしていれば 見かけるものもいたか]
ふくずみ。
[辰美は軽く手を振る。>>485 機嫌よく笑うつり目は嫌いではない。 危ないよ、と心配する連城を横目に]
ポスター貼り。大変なら後で手伝うけど。
[それくらいの言葉をかけもする。 「続刊まだ?」とはその時は言いもしなかったが
差し入れのキャンディーが降ってくれば、 「お」と声をあげそれを受け取り 連城よりは小さな声で「ありがと」と言う。]
(545) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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[やはり元気よく振られる片手を横目にして>>516 真似して大きく振ってみた。
……恥ずかしくなったので、 すぐに真似をやめて台本に向き直った*]
(546) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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──回想・氷室くん──
[ 氷室 怜くん。
───以前までは、 同級生の女の子たちも、下級生たちも、 きゃっきゃっと彼を見て常に喜んでいた。 彼がどうして女の子の格好を始めたのか、 いちきっかけとなりうる出来事を知ってはいても、 線で結びつくことはなかった。
だから、初めて女の子の格好をして 登校してきた姿を見た時には、 さすがの私でも驚きを隠せなかったものだ。 ]
(547) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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まこちゃんは、相変わらずね [ 高校で同じクラスになった時、 彼の方からその話題を振られたのにも、 私はすこし驚いてしまった。
女装のきっかけは知り得ぬものでも、 辟易、しているだろうと思っていたからだ。
当の妹の方は、既に他の男性を好いており 女装姿の氷室を見たところで、無関心だろうけど。 ]
(548) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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愛が原因の過ちは 素敵 なの
(549) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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[ 氷室にすこし負い目を感じないわけではない。 妹のしたことて、彼の部活仲間との間柄に 亀裂が入ってしまったことを知っている。 あれから、部活──どうなったんだったかしら。 ]
妹が迷惑をかけて、ごめんね
[ この言葉に嘘偽りはない。 しかし、妹の行いが悪かったとも思わない。 偉大なる愛のもととった行動なのだから、 訪れた結果に悪≠ヘ存在していない。 ]
(550) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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その、……言いにくかったら良いんだけど、 氷室くんは、男の子が好きなの?
[ ただ、あんなにもかわいい妹の告白を断った挙句、 女装をしていることから興味はある。 きょろきょろと辺りを見渡してから、 そっと耳打ちするように尋ねるのは、純粋な好奇心。
だって、心乃は知らないんだもの。* ]
(551) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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―― 回想:初夏 ――
[ いつもより体調がよくないように見えた。 そして、トイレから出てきた手にはポーチ。 間違いないと誠香は思ったのだが、 どうやら誠香は名探偵にはなれそうにない。 違うと否定されて>>481 迷探偵へと格下げとなった ]
あ。 あー……そっちか。
[ 我ながら間の抜けた返事だ。 ぽろりとこぼれた自分の言葉に、 どっちだよ、とつっこみたくなる ]
(552) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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[ 高血糖、注射と聞けば、 詳しくはわからなくとも、 インシュリンという単語が頭に浮かぶ。 詳しくはわからなくとも、 今、トイレで千夏が注射をしていたのだということは 理解ができた。 そして、誠香は注射が嫌いだ ]
飴、持ち歩くよ。好きだし。
[ 神妙に言えば、 深刻に受け止めたと思われてしまうだろう。 千夏の負担にはならないように、 軽い口調で誠香は言った ]
(553) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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今日は持ってないけど……あ。
[ 何かないかとポケットを探れば、 個包装のクッキーが出てきた。 そうだ、今日食べようと思っていたのだった。 教室を飛び出す羽目になって、食べ損ねたのだ ]
注射がんばったで賞。 あ……クッキーは食べても大丈夫?
[ 千夏の体に良いものと、悪いもの。 それが誠香にはわからない。 大丈夫ならご褒美だよ、と 小さなクッキーを差し出したのだった* ]
(554) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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[ちゃんと理由を聞いたことはなかった。>>416
けども、女装をはじめた理由に 俺が関係しているって知ったなら それこそ「馬鹿だな」って言ったことだろうに。 お前の墓に持っていくに足るものじゃないだろって。
でも、どこかの誰かさんみたいにテレパシーはないので、 俺はびびびとその思考を受け取ることもなく のびのびと成長し、今に至るわけで。]
(555) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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――回想/噂話と文化祭――
あ? あー。
[はーい、ではなく間の抜けた返事をし のそ、と辰美は氷室についていった。 中学生の頃に比べれば身長差がついたこともあり 女装をしている氷室の姿は、 やはりそこそこの違和感がある。]
……は、何、藪から棒に。
[練習に疲れた辰美幸俊が ようやく言葉めいたものを喋ったのは 測りやすいように靴を脱いだり軽装になったりした後。 葉野との噂について尋ねられた時だった。]
(556) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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文化祭までって頼まれたから。 ……嘘の相手に俺選ぶの、カワイソーと思って。
[と、正直に辰美は応える。 ゆるりと小首を傾げて、こう問い返した。]
なんか気になんの? はののこと好きとか?
[男子が特定の女子の名前を口にしていると すぐ「好きなのか」と聞くのは 辰美幸俊の短絡的な所であり、 例にもれず、今回もそうだった。**]
(557) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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──現在・職員室──
[ コンコンコン、 みっつ音を鳴らしてから扉を開ける。 ]
失礼します、……あれ?
[ ぺこりとお辞儀をして、顔を上げれば いつものように先生たちがいる。 ───……その筈だった。
先生たちはだあれも、いない。 一歩外に出て、表札を見直しても、 『職員室』としっかり記載されている。 ]
(558) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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変ね、もしかして 本当に休校だったりして……?
[ 担任の若林先生の机の方へ向かうと、 机には愛宮の名前の書かれた賞状が置かれている。 先日行われた英語スピーチコンテストの結果だ。 授賞式の打ち合わせを、と言われていたのだが、 ……はて、先生たちはどこへ?** ]
(559) 2020/06/12(Fri) 01時頃
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―― 回想:校舎裏 ――
だいじょーぶだいじょーぶ!
[ 危ないよと連城に注意されて>>515 口では大丈夫と言いつつも、 誠香はほんのちょっぴりだけ体を校舎へとひっこめた。 調子に乗って身を乗り出して、 注意されたのに本当に落ちたらしゃれにならない。 落っこちてきたらキャッチできないなんてことまで 想定されているとは思いもよらない。>>516 誠香に乙女心は皆無でもなかったが、 そこまで夢見てもいなかった]
(560) 2020/06/12(Fri) 01時半頃
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だいじょーぶだいじょーぶ! むしろ役者さんの方が大変だよ!
[ こちらはポスター貼りの手伝いを申し出てくれた、 辰美へと向けたもの。 大丈夫とまた繰り返し、 気持ちだけありがたくもらっとく! と返した。 実際、役者の方が大変だと思う。 なにしろ台本を覚えて、演技もしなくてはいけないのだ。 邪魔をしてはいけない。 なにより、誠香は宣伝班を一生懸命こなさなくては ]
(561) 2020/06/12(Fri) 01時半頃
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[ 新刊まだ、なんて言われたら、 途端に空気が凍り付くところだったが、 幸いなことにそんな話題にはならず、 ミルクキャンディーは無事に二人に届いた ]
おー! お互いがんばろー!
[ 二人から手を振られ、 誠香も空いている方の手をぶんぶかと振る。 きっとこんなオーバーリアクション、 普段ならしなかっただろう。 文化祭前の熱気のようなものにあてられたのだ、きっと。
練習の邪魔をしてもいけないので、 潔く窓から顔を引っ込めて、 誠香はポスター貼りに戻ったのだった* ]
(562) 2020/06/12(Fri) 01時半頃
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── 現在:通学路 ──
えーあーそぉ? じゃあ、ごめん。
[ “じゃあ”っていうのもどうなんだよ。 って、厳しい奴なら思うかもしれないけど 礼一郎がどう思ったかは分からない。
でもまあ、嫌だって言われたのなら>>467 それなりにしおらしくなりもするし 音量は下がったので、満足してほしいとは思う。 ]
いっちー、おれのことバカにしてる。 ねェはやみん、チョー馬鹿にしてくんだけど。
[ ……それはそれとして、 冗談>>468に文句を言うのはやめないけれど。 ]
(563) 2020/06/12(Fri) 01時半頃
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良い子、悪い子、とか知らないし。 苦手な人とか聞いたことないし。
(564) 2020/06/12(Fri) 01時半頃
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そういう、ちょっとでも息の詰まることは ぜんぶ見ないようにしておいて、
(565) 2020/06/12(Fri) 01時半頃
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[ 端的に。 傘をシェアしてくれる礼一郎と 飴を2個もくれる千夏といるのは心地いい。 あくまで、郁斗の意見だけれど。
礼一郎はフツーに構ってくれるし、 千夏は話を聞いてくれるので。っていうことも その心地よさの中には加味されていて。
家を出る前は文句ばかりだった喜多仲郁斗は 校舎につく頃には、結構機嫌が良かった。 ]*
(566) 2020/06/12(Fri) 01時半頃
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―― 回想:文化祭準備 ――
[ 誠香の担当は宣伝班。 そう決まっても、安心はしきれなかった。 演劇でおそらくは一番ハードルが高そうな脚本。 その担当者が決まらなければ、 いつ火の粉がこちらに飛んでくるかわからなかった。 だから、やるー! と明るい声が上がった時、>>499 誠香は心底安堵した。
教室の端と端で行われるにぎやかなやり取り。>>501 いつもなら「あーあーまた始まったよ」と 呆れた目で眺めることになる喜多仲の騒ぎも、 今日は海よりも広い心で受け止めることができる ]
(567) 2020/06/12(Fri) 01時半頃
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[ 引き受けてくれてありがとうなんて、言いに行かない。 そんなわざわざ藪をつつくようなことはしない。 だから誠香はこっそりこっそり感謝するだけだ。 ぴぴぴと送った感謝のテレパシーは、 もちろん喜多仲に受信されたりするはずなかった。
ただ、ああうるさいな、これでも食っとけ。 そう言って投げつけたキャンディーが、 いつもよりちょっぴりお高いやつだっただけだった** ]
(568) 2020/06/12(Fri) 01時半頃
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[ 現実じゃありえないって事象が起きたら 夢の中なのかもしれないけれど、 ]
(569) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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[ どう考えたってありえない事象が起きても 夢の中だと当たり前に受け入れたりして、 ]
(570) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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[ マジでフツーに、気づけないんだけど(笑) ]
(571) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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── →昇降口 ──
ハア?やっぱ全然人来てなくねえ?
[ 第一声が、それ。
たぶん、途中で逸れたりしなければ 三人揃って校舎へ踏み込むことになった。
でもって、雪の中ぼんやりと浮かんでいた 学校の中身はがらんとしていた。 校舎に近づく際薄々察していたけれども、 生徒が居ない。というか、人が、居ない。 ]
なにこれ。めちゃめちゃ可笑しくね?
(572) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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[ そりゃあ郁斗だって、人が居ないなとは思った。 思ったけれど、雪の所為だと思ってた。
学校に入れば、それなりに生徒も居て 先生は確実に昇降口に居て、 大雪を乗り越えた生徒に声を掛けてるんじゃ とかって、勝手に妄想していたのに。
笑えるくらいに人が居ない。 ]
ね〜〜! なんかもうフツーに怖いんだけどぉ……。
[ やや顔を引きつらせながら、靴を履き替える。 喜多仲郁斗はビビり、というか ホラーの類が苦手であった。それは、中々に。 ]*
(573) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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―― 現在 / 学校へ ――
[誠香は中学時代の俺を知らないし、 女装を解いた俺も見たことがないはずで。
――だから。きっと。 俺の心中なんて想像できるはずもない。
女子とこんなに心地いい距離感でいられるのが 本当に初めての経験だったから、 俺は昔と同じ轍を踏まないように ただ心中で怯えることしかできなかったんだ]
(574) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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[暗い考えを頭から追い出して、 思い切り、おどけてみせる]
ういやつめ。 おぬし照れておるのか。 このこのこの〜〜〜〜〜〜〜。
[わしゃり、と軽く誠香の頭を撫でてやって 転ばぬよう注意しながら、滑る雪道を急いだ]
(575) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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|
まあ、そうは言ってもだ。 我らは受験からは逃れられぬのだよ。 それが高3の定め。
[話は受験トークへと移り変わってゆく]
そういや、誠香はどこの大学を受けるのさ。 俺、第一志望は海星大学なんだけど。
[他愛のない話を続けながら、校門をくぐる。 校庭も一面の銀世界だ。 登校する生徒の姿が見えないことに、違和感を持った]*
(576) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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―― 回想 / 誤解 ――
まこちゃん、相変わらずか。 元気そうなら良かった。
[心乃を前に、平静を努めてそう返す。>>548 取り繕っていたけれど、 それは本心からの言葉だった。
ああいうことになっちゃったけど、後輩に恨みはない。 恨みがあるとすれば、それは――]
(577) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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[俺の容姿に対して、だけ]
(578) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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いやいや。
心乃に謝られると俺が困っちまうよ。 あのときはまこちゃんも 部活に居づらくさせちゃって。
……もうちょっと、 上手く立ち回れなかったかなあって 今でもよく思い出して反省する。
[声音に、自然とほろ苦さが混ざった]
(579) 2020/06/12(Fri) 02時頃
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[それから、何気ない心乃の問いかけ>>551に ぶふっと俺は吹き出してしまった]
すごいな。心乃。 ……それ俺に聞く?
[度胸あるな、と ルージュの引かれた唇を釣り上げて薄く笑った]
(580) 2020/06/12(Fri) 02時半頃
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女装は趣味みたいなもんだ。
別に女になりたいわけじゃない。 男友達をそんな目で見たことはないよ。
[これで謎は解けたかい、と悪戯に微笑んだ]*
(581) 2020/06/12(Fri) 02時半頃
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―― 回想 / 噂と文化祭準備 ――
あーあーあー。 どうせそんなこったろうと思ったよ辰美。 おまえの貴重な青春を潰してどうすんのさ。
[半分、予想していた答え。>>557
ぷりぷりと俺は頬を膨らませた。 そのままメジャーでぐいっと 辰美の腰を締め上げてやる]
(582) 2020/06/12(Fri) 02時半頃
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カワイソーなのは、お・ま・え・だ。
[これでは測定しているのか何なのか、 分かったものではない]
(583) 2020/06/12(Fri) 02時半頃
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お馬鹿!
葉野を、俺が、 好きなわけねーーーーーーーーだろ!
[突然の振りに思わず動揺して、 辰美を小突いてやった。 元恋愛マスターが聞いて呆れる]
(584) 2020/06/12(Fri) 02時半頃
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|
あのなあ。 もしもいま俺に意中の女子がいたら、 こんな格好を好き好んでしてないワケ。
お分かり? 女装なんてしてモテるわけねーから。
[どぅーゆーあんだすたん、と煽るように言う]
(585) 2020/06/12(Fri) 02時半頃
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|
噂、否定しとかないと おまえ「葉野の今カレ」って称号が ずっと付きまとうことになるぞ。
あとになってから否定しても それが「葉野の元カレ」に変わるだけだからな。
噂を否定するのなら早いうち、だ。
(586) 2020/06/12(Fri) 02時半頃
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[俺なりに辰美を心配して言っているのだが、 イマイチそれが伝わるような言い方ができない。
――本当に。語弊はあるが。愛嬌のない言い方。
負い目が俺をそうさせるのか、 分からなかったけれど]**
(587) 2020/06/12(Fri) 02時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 02時半頃
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── 回想:おん☆あだ ──
[ ぼんやぁりとした構想>>500を皆に伝えたのなら そんなの甘い!って言われたのか、 いーんじゃね?って言われたのか。
ともかく、みんなの反応が何であったとしても 喜多仲郁斗は紙の前で頭を抱えてた。 ]
ハア?尺に収まんないんだけど! マジありえねえんだけどぉ。 どーすっしコレえ。
[ 正直に言うと、脚本、って役割は 台本を一回書いて終わり。 後は適当に口出ししたり手伝いしたり。 だって、郁斗は思っていた。
のだけれど。そんな訳なかった。 ]
(588) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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[ 上演時間は当然決まっていて、 その尺に収めなきゃいけない。のが前提。
大道具・小道具の移動は無理のないように。 上手から下手へ、裏で役者の移動があるときは それなりの間を持たせてから登場させる。 単純に聞こえるけれど、これを組み込みつつ 目まぐるしく地味に変わっていく文化祭規約、 判明していく役者や舞台装置の問題を考慮して──
都度、脚本を調整あるいは書き直す。
お話書くだけが脚本じゃなかった。 ぴえん。郁斗は泣いた。 ]
(589) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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もーヤダ。 フツーに頭おかしくなるんだけどぉ。
[ どうしても、10分程度時間が足りない。 いや、5分程度ならオーバーしても 見逃してくれるとして、あと5分だけ。
どうにか話をカットしなきゃいけないけれど 思いつかなくって、飴を口に放り投げた。
飴の包装が、教室の蛍光灯を反射して きらきらあるいはぎらぎらと光る。 そういえば、この飴くれたのって。>>568
って、思いついたら席を立った。 ]
(590) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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[ 喜多仲郁斗は、怒った声が嫌いで。 ]
(591) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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[ と言うか、ピリピリした雰囲気だとか 人が人に怒っているところを見る、って行為が 嫌い。で。
彼女が誰かに対して冷ややかな目を向ければ、 よくその場から逃げていたので。 ]
(592) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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[ ──自分に対して怒ってくるのは、 全然、全くもって、平気。なのだけれど── ]
(593) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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[ 更に言えば、常にだれかと話していて 自分たち以外の会話内容なんて 全然、気にも留めていなかったので。 ]
(594) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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[ ついでに言えば、郁斗が、漫画は読むけど 小説はてっきり読まない人間で、 その時まで、その人と、その話題を、 挙げたことなんて無かったので。 ]
(595) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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[ 福住誠香の地雷を 文化祭の季節まで理解していなかったのは つまり、そういう理由だった。 ]
(596) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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ズーミン〜
[ 席についている姿を見つけたのだから いつも話しかけるみたいに、気軽に呼ぶ。
だって、郁斗としては そーいやプロ居たな。って思い出して、 アドバイス貰っちゃおうって気持ちだった。
脚本の手伝いしたら?って声を断るのも>>276 脚本が直接聞きに行ったら、防ぎようがない。 ]
劇についてなんだけどさあ。 時間足んなくて、話削んなきゃでさあ、 どーすればい〜と思う?
(597) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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センセイなんだし、 きっとなんか分かんじゃん? てか、書いてくれても、いーよ。
[ (笑)って、いつもみたいに語尾につけて。 ]*
(598) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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――回想:文化祭役員決め――
大丈夫大丈夫! 赤メガネキャラ入れるくらいお前ならできる! 俺は信じてる!よっ未来の脚本作家!
わ、ワガママじゃねーし!せーとーな希望だし! 目に異物入れるの怖いって思うの普通だしー! お前も眼鏡なんだから俺と同じじゃねえの!?裏切者ー!
[ 脚本担当になった郁斗にお願いしたら、反対側の席からでっかい声>>501が返ってきたので、 なんとか煽てて要求を通そうとしてみたが、ワガママと言われれば掌をひっくり返した。
そして数分後、郁斗と共にゲンコツを落とされることになったのである。いたい*]
(599) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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――回想:文化祭準備、校舎裏――
どうやるんだーなんて言われてもなあ。 んー、あれだよあれ、笑顔になるのはつまりこの役が楽しーとか嬉しーとか面白いーとか思ってる時なんだし、 大事なのは感情移入だよ感情移入! 舞台上の幸くんは幸くんではない! 役になりきるのだ……!トリップするのだ……ッ!
[ 自然な笑顔の作り方、なんてことを聞かれても>>544、正直どう教えるか難しい。 俺は笑顔はなんか自然にできちゃうタイプなので。 それでもなんとか頑張ってアドバイスしてみたが、そもそも教えるということ自体そこまで得意ではないし、 ちゃんとアドバイスになってるかは微妙である。]
(600) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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うまい?そお? 頑張ったら俳優になれちゃったり? はは、なんちゃって。
[ 演技を褒められれば、調子に乗ってそんな冗談も言ってみる。 しょーらいのゆめなんてないし、現状のままなら、なんかそのへんの大学に行って、なんかそのへんの企業に就職するんじゃないかな。きっとその方がいいだろうし]
初心者だって!演劇なんて今回が初めて!ほんとほんと!
[ 疑うような言葉にはわざとらしいくらいに頷いてみる。 いやでも実際、演劇は初めてだし初心者だ。演技は、まあ、中学時代にちょこっとやらないでもなかったけど]
(601) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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[ その後、誠香からの差し入れを受け取り、 手を大きく振る幸俊>>546とか、 オーバーリアクション気味の誠香の姿>>562を見て、 ちょっと珍しいと思いつつ、なんだか微笑ましいような気分になったりした。 もしやお二人とも、文化祭近づいてきてテンション上がったりなどしていらっしゃるのだろうか。 うんうん、青春じゃのう。よきかなよきかな。
まあ老人気分になってもいられないので、ちゃんとすぐ練習を再開しましたけどね!*]
(602) 2020/06/12(Fri) 03時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 03時半頃
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[ 好奇心は猫を殺す、ともいうけど 九生もないのに17まで生きてる郁斗は 結構ラッキーなほう、って説もある。 ]
(603) 2020/06/12(Fri) 04時頃
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── 回想:好奇心 ──
[ 通っていた塾で、仲良くしている子の中学に 死ぬほどかっこいい男が居る、って話を聞いて 見に行かないのは、郁斗には無理な話だ。
学校まで見に行く、と宣ってしまったので 次の日の放課後には校門で待ち伏せた。 でも、違う制服で佇むのは、結構キツイ。 ]
どれだよお。 つぅか、どこに居んの?
[ 喜多仲郁斗は中学はお坊ちゃん校に通っていて つーか、通わされていたので、 他の中学に行くって行為自体は 中々に楽しかった。というのは余談。 ]
(604) 2020/06/12(Fri) 04時頃
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[ アレだよ、アレ。って隣の女子が言う。 指さした先に居たのは、なるほど。 あー絶対ソイツのことだな、って人が居て 確かに顔の綺麗な男だった。
喜多仲郁斗は、顔が綺麗な人が好きだ。 この時すでにあった自撮りのアカウントも 作った理由は効率的に綺麗な顔が見れるから、 が四割くらいは占めている。
恋愛感情とかそういったものとは別として フツーに、見てるだけで幸せじゃね?って そーゆーことをケロっと言える男だった。 ]
(605) 2020/06/12(Fri) 04時頃
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[ ので、行動は早かったし、躊躇とかもない。
塾の友達の、悲鳴染みた声を背にして、 放課後、帰ろうとする生徒たちの間を縫って、 その綺麗な顔の、氷室怜の前に立ったのなら、 ]
レイくん、だっけ。 君ちょ〜かっこいいね! 友達になろ!てか何かSNSやってる?
[ ナンパ。 たぶん、つーかきっと、女装した後は 嫌になるくらい遭遇してるんだろうけど。
まだ男の格好をしていた彼に向って、そう言った。 ]**
(606) 2020/06/12(Fri) 04時頃
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――回想/噂話と文化祭準備――
……あ?
[何測ってんだよお前は、 という感想を包み隠さず表情に現し ピンと己の腰を締めるメジャーを見下ろした。>>582
カワイソー?俺が?と小首を傾げ>>583 更に動揺した元恋愛マスターを 不可思議なものを見る目で見た。
本人に聞く気がないわけではないのだが、 氷室の言う事を理解できる辰美幸俊なら もうちょっと女子ウケのいい男として青春を送れている。
つまり真面目に聞いてはいるが、話を理解できていない。]
(607) 2020/06/12(Fri) 07時半頃
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じゃあ何。意中の男でもいんの? れーとか?
[氷室が女装をしている理由を知らないので、 そういう返答になるのもむべなるかな。>>585 相手に礼一郎を選ぶのは半ば冗談だが。
今カレ、元カレ、についてはさらに理解ができなかった。 軽く眉間に皺をよせ、辰美は唇を開いた。]
(608) 2020/06/12(Fri) 07時半頃
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「葉野、男を見る目がないよね。 だって辰美だよ? 楽しいのかな。怖そう」
って女子が言ってたことがある。 今だの元だのの称号がついてアレなの あいつの方だろ。 女子って、彼氏のスペック気にするって聞いたし。
恋人でもないのに彼氏扱いは 確かに居心地が悪いし困ったけど。 今更不快感が追加されたところで別に…………
[眉間の皺を深くして辰美はこめかみを叩く。]
(609) 2020/06/12(Fri) 07時半頃
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嘘つき女って喧伝されたら 女子の中で居場所なくすんじゃないのか? そういうの男よりシビアだろ。
……あいつが嘘つき扱いされようが別にいいけど、 兄貴に似てて放っとけなかった。
[生きるためにその場しのぎで嘘をつく。 平穏無事でいるために嘘をつく。 それは家庭の中での辰美幸俊とその兄を想起させた。
……個人的な話ではあったが。]
(610) 2020/06/12(Fri) 07時半頃
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別に俺はあいつのことどうでもいいんだから、 あいつがどうでもいい俺のこと嘘に巻き込んだって、 別に。
……好きにすればいいだろ。ばからし。
[そこまで吐き捨てるように言って、 ――あ、俺ちょっと傷ついてるな。 と思う辰美幸俊であった。 閑話休題。]
(611) 2020/06/12(Fri) 07時半頃
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[辰美という男は演技であったり、 あるいは礼一郎の前以外で そう長めに真面目に喋ることがあまりない。
できればあまり喋らずに過ごしたいが、 そうしなかったのは、 氷室が彼なりに自分を心配していると察してのことだった。
居心地が悪そうに咳払いをして、 半目で氷室を見下ろした。]
…………測れた?
[呼び出しておいて、 どうにも仕事をしているようには見えなかったが*]
(612) 2020/06/12(Fri) 07時半頃
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――一階・職員室――
[扉を開ければそこは先生がいる職員室―― では、なかった。
ごうごうと窓の外で積もる雪。 無人の職員室。無人のデスクの前に立つ愛宮。]
おはよ。 来てたんだ。
[ほっとしたような、していないような。 辰美は彼女に軽く声をかけて 無人の職員室を見渡した。>>558]
(613) 2020/06/12(Fri) 08時頃
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誰もいねえ。 せんせ見てない? スマホ繋がんねえから電話借りようと思ったのに
[彼女にそう問いかけて、答えはあるだろうか。
辰美は机に近づいていくと 置かれていた固定電話を手に取り手早く番号を入力する。
受話器を耳につけても、返るのは無機質な音ばかり。 ――電話までイカれるなんてそんなことありえるか?]
繋がんねー。
[軽く舌打ちをして辰美は受話器を置いた。*]
(614) 2020/06/12(Fri) 08時頃
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―― 回想:校舎裏の青春? ――
感情移入…… トリップ…… なるほどな
[何がなるほどなのか。 分かっているのか分かっていないのか>>600 神妙に頷いて、辰美は連城のアドバイスを聞いていた。]
あー。主演男優賞とかとれるかも。 てか取って? 応援するから。
[真顔で冗談か本気か分からない言葉を返す。 実際に俳優になるかどうかは、 本人のユメ次第なのでノーコメント。]
(615) 2020/06/12(Fri) 08時頃
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サイノーの塊連城そーまってか。
[演劇は初めてという言葉は疑わない。 冗談めいて応答するのみ。男子高校生ですので。]
(616) 2020/06/12(Fri) 08時頃
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おー。
[役者を気遣ってくれているのだろう。 ポスター貼りの手伝いは断られたので>>561 だいじょーぶを四回重ねた福住に大きく手を振った。
なんだか青春っぽいな。と面映ゆくなっていると 少しだけなら笑う演技もできる気になってきて]
じゃ、続きやるか
[隣で老人気分になっている連城のわき腹をつつき 辰美は演技の練習に戻るのだった。 同い年ですよ。*]
(617) 2020/06/12(Fri) 08時頃
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――回想:観客――
毎回来てんね。 好きなの?
[いつだったかの練習の時、 自分の出番ではない場面で>>533 辰美は綿津見まなの隣に座ったことがあった。
それは単純な興味で、 壁ドンを目撃されていたのを 知ってのことではなかったけれど。
役者の熱にあてられて練習場は暑くなる。 自販機で買ってきていた冷たいジュースを 投げやりに渡そうとしたのは いつも見に来ている観客への、礼のつもりだった。**]
(618) 2020/06/12(Fri) 08時半頃
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―― 現在:通学路 ――
[ 誠香は、怜の中学時代を知らない。 高校に入学して、初めて怜と会った時の第一印象は、 うお、モデルみたいな美少女! だった。 実際話してみれば、怜は声も仕草も表情も、 どこをどうとっても男子だったのだけれど、 第一印象の美少女! の印象が強すぎて、 男子が女装をしているということを 妙にあっさりと受け入れてしまっていた。
女子ではない。でも男子よりちょっと近しい。 男子でも女子でもない氷室枠とでもいうものが、 どうやら誠香の中にはあるようだけれども、 怜が女装をやめてただのイケメンになったら、 その位置がどうなるのか、正直誠香にもよくわからない。 その程度で壊れるような もろい友人関係ではないと個人的には思っているが、 誠香は怜の抱える怯えを知らない ]
(619) 2020/06/12(Fri) 09時頃
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おいコラ。 僕のなけなしの乙女心をつつくのはやめろ!
[ 一般的な女子より多分少な目配合だけれども、 誠香にだって乙女心は一応あるのだ。 気安いとはいえ、ただのイケメンに戻ったらなんて ちょっとシミュレーションしたせいもあって、 撫でられるのはいつもより3割り増しくらいで 気恥ずかしい。
というのも嘘ではなかったが、 空気を戻そうと怜がおどけたことは>>575 なんとなく察していたので、 誠香もことさらにぎゃーすかと騒いでみせる。 妙にひとけのない通学路に、誠香の声が響いて、 初めて少し、違和感を抱いた。 あれ? 人少なくない? ]
(620) 2020/06/12(Fri) 09時頃
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[ 内心首をひねったけれど、話題が受験へと移ると あっさりそれは霧散した ]
あー、嫌だ。 ほんっと、嫌だ。 受験なんて滅べばいいのに。
あ、氷室海星受けるんだ? 僕も受けるよ。 一応、第一志望は国公立だけど。
[ ちなみに担任には、第一志望に行きたかったら もっと頑張れ死ぬ気で頑張れと言われている。 思い出して渋面になった。 作家となると、プロフィールが人目に触れる機会も そこそこある。 生半可な大学では恥ずかしいですよとか 余計なお世話なことを出版社の人間に言われたことは 言いたくないし思い出したくもない ]
(621) 2020/06/12(Fri) 09時頃
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[ げんなりしながら校門をくぐると、 先ほど抱いた違和感がよみがえってきた。 人が全然いない ]
なあ……人全然いないけど。 やっぱり実は休校だったとか、ないよな?
[ ここまで来てそれは勘弁だ。 隣を歩く怜の顔を見上げた** ]
(622) 2020/06/12(Fri) 09時頃
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── 現在/通学路>>511>>563 ── わかったならよろしい。 なんてな。 なんか苦情があんまり来るとさ、 先生らで見回りしなきゃいけねえんだって。 若林先生が嘆いてた。カワイソーだろ。 [ あの不健康そうな担任は、 足を使う仕事なんて嫌いそうだし、 さすがに見回りに生徒を買収もできまい。 悲しげな顔で通学路を歩く担任の姿は、 想像するとちょっとおもしろそうではあるが、 仕事が増えて可哀相というのも本当だ。 素直に声のトーンを落とした喜多仲>>563に、 礼一郎は冗談まじりに笑いながら言う。]
(623) 2020/06/12(Fri) 09時半頃
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バカにしてるつもりねえけど。 だってイクト、ふらっといなくなりそうじゃん。 野良猫追っかけて迷子になったりしてない? [ そういう扱いがバカにしてると言われればそれまで。
礼一郎に言わせれば、 ふわっと飛んでいきそう>>511なのは、 喜多仲のほうってことになる。 手綱を握ってその場に置くほうが早未。 飴玉の受け渡しを横目で見ながら、 また少しだけ高い位置で傘を持つ。 ……少しだけ、なので。 喜多仲も少しだけ猫背気味に歩けば、 傘の骨に頭をぶつけることもなく済むだろう。]
(624) 2020/06/12(Fri) 09時半頃
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[ 学校の外から中へ。境目を跨ぐ。]
(625) 2020/06/12(Fri) 09時半頃
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── 現在/昇降口 ── ……マ、ジかあ。 え、いや、なんで? [ 怖いんだけどぉ。と喜多仲の言う横で、 傘の雪を払い終わった礼一郎は首を傾げた。 可笑しい。と彼が言うのも道理で、 始業前の学校の空気としてはあまりに異質だ。 いつもは騒がしい廊下なのに、 今騒がしいのは礼一郎のすぐ傍だけ。 がらんどうの校舎は寒さをより意識させる。]
(626) 2020/06/12(Fri) 09時半頃
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[ ぶるっと一度身震いをして、 礼一郎は共に登校した二人を振り返る。] ……俺、教室に荷物置いたら、 ちょっと先生とか探してくるわ。 なんか、連絡漏れとかじゃなきゃいいけど、 ……もし本当は休校だったらごめん。 [ ごめん。のところで一度手を合わせて、 礼一郎は大股で廊下を歩き始める。 まずは教室へ向かおう。 それから、職員室? 担任のいそうな場所は? 今なお人影の見当たらない廊下を、 上履きの底を時折鳴らしながら急ぐ。*]
(627) 2020/06/12(Fri) 09時半頃
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礼一郎は平凡な人間だ。
(628) 2020/06/12(Fri) 10時半頃
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── 回想 ──
[ 友人が突然女装を始めた。正直少し怖かった。
何が起こっているのか理解ができなかったのだ。 理解できないものを人間は恐れるらしい。
人々の多様性とかいうものを、 遠巻きにそういう人もいるよねと思うのと、 自分の身近にある人間で体感するのは違う。
ジェンダー問題を考慮して、 制服はスカートも選べるという一文を、 礼一郎は気にも留めなかったし、
切実な関心を抱いたこともないから、 シスジェンダーでヘテロセクシュアル。 という言葉の片方しか礼一郎は知らない。 それを自認する。という意識だってない。]
(629) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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[ 例えば逆に、 氷室がそれほど仲良くもない人間だったら、
礼一郎はただ良識と礼節に則って、 他の人と同じように普通に接する。 以上のことはしなかったと思う。
或いは、氷室の振る舞いが大きく変化したら? 礼一郎はもっと戸惑ったはずだ。
氷室の態度がこれまでと変わらない。 ということに、礼一郎は内心救われる。]
(630) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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── 回想/恋愛談義 ──
人の趣味にケチつけんのやめてくんない? レイってばなんもわかってねえなあ。
[ 友人と好みのタイプが合致するのとしないのと、 どちらが平和的なんだろう。後者かもしれない。
少なくとも礼一郎は、 何度か交わしたやり取り>>447を、 趣味が合わないんだなと解釈したし、 続く冗談にはゲラゲラと笑って答えた。]
(631) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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はーーヤダ。タイプじゃねー。 謙虚って辞書引いてから出直してこい。
[ 可愛いし。って本気っぽい顔が、 ちゃんと可愛いのがかえって笑える。
礼一郎はそう思っていて、 女の格好をしている男友達にも随分慣れた。
格好が独特なだけだもんな。 と思う礼一郎の「だけ」ってのは、 偏見とか差別になるのか、はて。*]
(632) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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[嘘をつく癖があっても、嘘を見抜くのは得意かどうかは別の話。 だから颯真くんが何を抱え込んでいても、わたしは明るく元気な彼を信じている。>>493
彼と一緒に校門を潜る。 ここまで、やはり人影は見当たらなかったけれど、 >>494颯真くんと共に前方の制服姿を見つける。]
休校じゃないんだ。 そっかぁ。
[誰にも会わなかったのは運が悪かったからか。 安心すると共に、ちょっと肩を落とす。
学校が休みでないなら雪合戦の予定も潰れたし、 早く帰って寝ようとしていたプランBも無くなったのであった。]
(633) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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ぬくぬくー! 暖房の取り合い合戦だね、おっけー。
[こうなれば早く教室に行って、暖房がよく当たる位置を占領するのが吉。 暖まったら暖まったで、寝不足の頭はスリープに陥りそうな予感もしたけど。
2人で昇降口に歩いていき、靴を履き替える。 そこでようやく、自分の体が隅々までびっしょり濡れていることを自覚した。当然である。]
うわ……。 ちょっと靴下……だけじゃないな。 制服の替えとかあるかな……。
わたし、保健室に寄ってから行くね。
[颯真にそう断りを入れて、着替えを求めて保健室の方面へと向かった。]
(634) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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[ この人生が、舞台上の演劇であるならば 特別な誰かが主役足り得るというならば 愛宮 心乃というキャラクターは、 決して主役にはなりえない。モブという存在だ。 ましてや、優しい父親と美しい母親。 愛らしい妹に囲まれて、円満な家庭に育ち 成績優秀、真面目で努力家、非の打ちどころのない性格。
しあわせ≠描いたような人物像を物語にしても、 なんの面白味もないストーリーとなるだろう。
世の人々が求める物語というものは、 平々凡々な主人公が苦悩しながら成長をしていく。 だれもが自分を重ねやすくて、少し伸ばせば手が届く。 そういった物語だろうと心乃は思う。 ]
(635) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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— 1F:保健室 —
[濡れた感触が気持ち悪い足元。キュッキュッという音がする。 それを我慢しながら保健室へ辿り着くと、ノックをした。 明かりは点いているけれど、反応は無い。]
すみませーん。
[おそるおそる扉を開く。 薬品の混じった空気のにおいがした。
……中に、人の気配は無かった。*]
(636) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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[ 愛宮 心乃はしあわせに満ちている ]
[ 悩みごとなんて、ありえない ]
(637) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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・ ・ ・
[ いつだって 与える側の人間なのだ ]
(638) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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[ きっと、学力差で同じ大学に行けないと知れば>>535 愛宮 心乃は、こう言うのだろう。
『 一緒に勉強しよう?まだ間に合うよ! 』 『 大学がちがっても、お出かけしようね 』
って。当たり前みたいに。 ありきたり?な人生設計だったとしても、 たとえまなちゃんの言葉が淀んでいても、 うんうん、って聞いている。 ]
まなちゃんなら、絶対しあわせになれるよ
[ ウェディングドレスが似合いそう。 しあわせそうに結婚している姿が瞼の裏に浮かぶから。 それに、普通が一番いいと思う。思っている。 ]
(639) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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[ 私は職員室、まなちゃんは購買。 ふたり、背中を向けて別々の方向へと歩き出す。
靴下を脱ぐ様子がやっぱり寒そうに見えるので、 別れ際に、もう一個ポケットであたためていた カイロをまなちゃんの手に握らせる。 ]
風邪、引かないように気を付けてね?
[ 転ばないかな、大丈夫かな、って。 ぎりぎり姿が見えなくなるまで見送って、 それから、私は職員室までの道程を歩き出した。* ]
(640) 2020/06/12(Fri) 11時頃
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— 回想:VS委員長、2ターン目 —
[まず、責められるんだろうな、と予想はしていた。 わたしの頭の中はどうやってこの場を凌ぐか、そればかり。]
……なんだ。 最初からそう言えばいいのに。
[>>523ゆさぶりをかけられて息が詰まりそうになって、 意味の無いトゲを言葉に生やす。
>>524>>526>>527辰美くんが困っていたこと。 なぜ巻き込んだのか、その理由。 それを問われて、じっと押し黙って、眉毛がハの字になるくらい困った顔をする。]
(641) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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辰美くんに教えたの、委員長? ……絶対に秘密だって言ったのに。
[その呟きは目の前の委員長に対してのものではなく、 委員長の耳に入るまでに経由した口の数に対してであり、 最初に釘を刺したはずの女の子たちへのもの。 この言い方じゃあ、伝わりようもないだろうけれど。
この期に及んでも、わたしとしては、 そもそも、その子らがちゃんと約束を守ってくれていれば、 誰にも迷惑がかからなかったはずなのにな、って、 他人のせいにする気持ちが当然のようにある。]
(642) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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巻き込むつもりなんて無かったんだよ。 どうせすぐにバレるから、冗談だと思ってくれるだろうって。 ……辰美くんにはもう謝ったから。 委員長が気にすることじゃない。よね。
[しれっと嘘を重ねました。 辰美くんを巻き込んだことを責められているのなら、 巻き込むつもりは無かったのだと逃げ道を作る。
……実際のところ、巻き込んだ本当の理由なんて、 「なんとなく」以上のものが出てくるわけもない。
嘘を吐いてから、自分の嘘に気付いた。 それだけのことを、分かってくれるなんて思っていない。]
(643) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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[——わたしにとっての「嘘」というものは、
メモ帳に、こうだったらいいな、こうだったらどうなるだろうな、 という想像、妄想を考え無しに書き連ねて、
そのまま「削除」ボタンを押そうとしたのに、 間違えて「出力」ボタンを押してしまうような、 たったそれだけの感覚でしかない。]
(644) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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[そういう人もいるって思って、許しては貰えないでしょうか。
男の子が女の子の格好をしていても、 「そういう人もいる」って解釈して受け入れるような、 そんな優しい世界があるのだから。
だめでしょうか。 だめなんでしょうね。]
(645) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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[——だから、わたしの交友関係はご想像の通り。
嘘つきで信用のおけないこんなわたしと問題なく付き合えるのは、 わたしのことをよく知らない人か、 知っていても深く関わらない人か、 知っていて許してくれる優しい人か、 それぐらいしかいないはずだ。
進級するたびにリセットされる関係に、救われることがある。 SNSの中、そしてCG研は、わたしの数少ない居場所だった。**]
(646) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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──回想・誤解?──
ううん。
あの子は能天気だから、 そんなに気に病まないで? 私ももうすこしちゃんと見ておけばよかった。
……でも、そうね フラれた直後は、結構大変だったのよ
[ 頬に掌を添えて、すこしわざとらしく溜息を吐く。 ]
(647) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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[ あの子ったら、とっても美少女じゃない? フラれたのなんて初めてだったものだから、 家ではぎゃんぎゃんと犬みたいに泣いていたわ。
あれから、自分の方から告白はしなくなったみたい。 プライドってものなのかしらね、きっと。
だから、かな。 ちょっとした悪戯心も相まって、尋ねてしまった質問。 その答えに薄い瞳が開く。>>580 ]
(648) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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───……えっっっっ!?
そうなの?えっ、ほんとう? じゃあ、どうしてまこちゃんを……? てっきりそうだとばっかり、えええ
[ だって、だって。 あんなに可愛いまこちゃんを振ったんだから、 ]
じゃあ、実は彼女さんがいるとか? 女装もその人の影響、とか?
[ だったら、きっと。 まこちゃんよりも綺麗な彼女がいるに違いない。 だって、そうじゃないと納得できない。 ]
(649) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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[ 文化祭の準備期間に限らず。 女の子たちの好きな話題はだれとだれが付き合っていて だれがだれを好きで、どうなっていくか、とか。 そんな色恋のおはなしで持ち切りだった。 女の子はいつだって、白馬の王子様を待ってるんだろう。
愛宮もまた、だれかを好いたことがないわけではない。 しかし、叶うわけがないのだ。愛宮の恋は。
ひとはだれしも最初に目につくのは、外見である。 外見が許容範囲か、そうじゃないか。 通常、そこで取捨選択をされるものなのだ。
結果、外見ランキング上位入賞者から順に 線で結ばれていく構図になるのが当たり前だ。 漫画のような奇跡は、そう簡単に起きるものじゃない。 ]
(650) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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……不可解な事件だわ、
[ 顎に指を添えて、そう付け足して言った。* ]
(651) 2020/06/12(Fri) 11時半頃
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平凡な人間がそれなりに、 良い子の振る舞いを心がけている。
(652) 2020/06/12(Fri) 12時頃
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[ はじまりはもう覚えていないが、 両親がそこそこ厳しかったのは確かだ。]
(653) 2020/06/12(Fri) 12時頃
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[ 本当に最初の頃は駄々をこねたが、 聞き分けのいい子だったので順応した。
今となっては思い出でしかないし、 礼一郎は平凡ながらも、 真面目で善良な人間を自負している。
自負というのは、誇りに思うことを含む。
人気のない道で歩きスマホはするけれど、 誰もいない赤信号を待ち続ける。
……そこそこレベルの良い子ではあるけれど、 それでも、そういうあり方を悪くないと思っている。
人としてするべきでないこと。 の線引きを大きく踏み越えないよう律している。 礼一郎自身がそうすることを選んだ。]
(654) 2020/06/12(Fri) 12時頃
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正しいことをしている。 そう信じているからこそ、 他人がどう振る舞おうと勝手だが、 ちゃんとしている他人は好ましく思う。
(655) 2020/06/12(Fri) 12時頃
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──回想/文化祭準備──
[ 礼一郎の基準なんて個人のいい加減な物差し。 家庭の教え、学校の教えがベースにある。
いくら道徳で習ったって、 若者は案外簡単に「死ね」と言うし、 それに一々傷付くほど繊細な礼一郎でもないが、 言わない人間にほっとするのも事実である。 できるだけ物事を円満に進めたい礼一郎は、 愛宮心乃と組めたことを幸運に思っている。]
(656) 2020/06/12(Fri) 12時頃
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[ だって、ちゃんとしている。と礼一郎は思った。]
(657) 2020/06/12(Fri) 12時頃
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[ 良い子と称される回数なら、 礼一郎は彼女に負けてしまう気がする。
別に勝負を挑んでいるわけじゃないけれど、 愛宮の温厚な振る舞いを見るにつけて、 人としてちゃんとしている、と思う。
メインの役割分担はスムーズに終わった。 脚本が決まった>>499あたりで、 教室を横断して脚本家と役者が騒いで…… 問題といえばそのくらいだ。 礼一郎は「続きはあとでやって」と言った。
とはいえ、メインの人間だけでは回らない。 細々とした手伝いを振り分けて、調整して──、]
(658) 2020/06/12(Fri) 12時頃
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[ 愛宮が進捗のバランスを見て回って 人手の足りないとこを手伝う>>371。 礼一郎も手伝いに入ったりする。
それでも足りないかなってときには、 手の空いてそうな級友に声をかけて──、
って段に、男子はいいけど女子はなあ。 ……って、礼一郎は思って、愛宮に投げた。]
愛宮、愛宮、悪い、 手、空いてそうな女子いたらさ、 大道具手伝ってくれないか聞いてくれない?
男子には声かけてんだけど、 部活だなんだって、アテになんなそうで。
(659) 2020/06/12(Fri) 12時頃
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[ そんなやり取りを重ねて、重ねて。 多分、文化祭のときに限らず似た感じ。
気遣い屋ぶっても礼一郎はややガサツだし、 見落とすものもよくあるので助けられた。
単純に、礼一郎はできた人間だなあと、 愛宮の振る舞いに感心していたし、
彼女の評判や何やを聞くに、 どうやら本当にちゃんとしている。 と、自身との違いを感じたりもする。]
(660) 2020/06/12(Fri) 12時頃
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[ だから、担任だったか級友だったか、 彼女がボランティア活動に勤しんでると聞き、 何かの折に尋ねたのは、ほんの好奇心。]
愛宮、休みにボランティア行ってんだって? すごいな。なんで?
[ 不躾な質問である。 或いは、聞き飽きた質問かもしれない。 深追いする気もない、軽い調子で。**]
(661) 2020/06/12(Fri) 12時頃
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[ 兄は、穏やかな人だった ]
(662) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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[ 優し気な顔立ち、 柔和な表情、 声も、表情も、性格も、おっとりして暖かい ]
(663) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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[ 誠香は、兄が好きだった ]
(664) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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[ それなのに、誠香は全然兄に似ていない ]
(665) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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―― 回想:小心者の嘘つき――
[ ズーミンなんていう独特の呼称で誠香を呼ぶのは>>597 記憶している限り一人だけだ。 喜多仲が賑やかなのはいつものことなので、 深く考えず誠香は振り向いた ]
んー? どしたの喜多仲。
[ 完全に誠香は油断していた。 だって、細かい調整はまだかかるらしいけれども、 一応脚本は完成したようだったし、 何度かまなが断ってくれたおかげで、 脚本手伝ったら? なんていう声も、 最近は鳴りを潜めていたのだ ]
(666) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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は?
[ 完全に油断していたのだ。 だから誠香は、ド直球の問いかけに、 しばしフリーズすることになった ]
いや、どーすればって言われても。 削らなきゃいけないんなら、削るしかないだろ?
[ 加えて、誠香は喜多仲に恩義を感じていた。 脚本を引き受けてくれてありがたいと思っていた。 恩ある相手に、恩知らずな行動はしたくなかった。 小説と脚本は違うだとか、 時間単位で削るなんてだからやったことないだとか 穏便な断り文句が頭を巡り―――― ]
(667) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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わかるかよ! わかんないよんなもん!!
[ へらへらと続けられた言葉に>>598 そんな思考は弾け飛んだ。 “センセイ”という単語も、 “なんか分かる”という抽象的極まりない言い回しも、 “書いてくれてもいい”なんて言い方も、 ことごとく丁寧に誠香の神経を逆なでしていった。 それはもう見事に ]
絶対、書かない。 書くわけ、ない。
(668) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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[ もっと誠香が一流の嘘つきであったなら、 プロにタダ働きさせんなくらい言い放てたかもしれない。 でも、そんな嘘がつけるほど、 誠香は神経が太くはなかった。 だから、それだけ吐き捨てると、 後ろの席に椅子がぶつかるのも構わずに立ち上がり、 そのまま教室を飛び出した ]
(669) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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[ たどり着いたのは、特別教室が並ぶ、 あまりひとけのない棟。 さらにその階段を上り切った先にある、 立ち入り禁止の屋上の扉の前。 屋上の扉は厳重に封鎖されているので、 ここまでやってくる人間などまずいない。 ずるずると扉に背中を預けて座り込む。 両手で顔を覆った ]
大嘘つき。
[ 喉の奥で呻く ]
何が「書かない」だよ。 嘘つきが。
(670) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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[ 誠香は、作家になるつもりなんかなかった ]
(671) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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[ 誠香はただ、証明したかっただけだったのに* ]
(672) 2020/06/12(Fri) 12時半頃
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すきだよ。だいすき。
(673) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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─── いつかの練習 ───
[ その時のあたしは、熱気にあてられていて、 舞台の上にいるみんなを見ていた。 長ったらしい髪も熱くて、暑くて、 でも多分、汗かいてるなんて気付いてない。
手に汗握る。物理的に。 ここのちゃんへの祈りを示す両手も、 このときばかりは夢中になるこどものそれだ。 ほら、がんばえー!って応援するやつあるでしょ? あれ、あたしは一緒になってやっちゃうタイプ。
ターゲット層があたしに近づいたら 尚のこと夢中になる。 夢の中にいる。ふわふわしている。 ]
(674) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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[ そんなだから、隣に来たのが、聞いてきたのが、 辰美君だってまったく気付いちゃいなかった>>618。
たった一言だけ、反射的に、 返事にならない返事を溢して、 あたしはしばらくぼんやりしていた。 ]
(675) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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[ 綿津見まなをあらわすとき、 きっと 髪が長いとか、名字が珍しいとか、 そういう形容詞しか出されないで、 本人自体は、その話題の、舞台上には居ない。 ]
(676) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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[ あの場に立とうとは思わない。 あの場を見たいと思うのだ。羨望の瞳で。 ]
(677) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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すごいよ、いいよね、ちがう人生だよ。 みんな上手いからさ、ほんとだよ! でも脚本も面白いからなんだろうなー。親和性。
連城君とか トリップしてます!!って、 ありえないキャラでもいそうって思えるし、 なっちゃんは等身大で、表情とかの仕草が フツーのあたしと近い気がするし、 辰美君なんておっきいからまず画になるし、 ちょっとぎこちないからこそ 一言が映えるっていうかさ?
(678) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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──── そう思わない?
[ 見上げる。 はい。ばっちり目が合った。
隣の辰美君と。 ]
(679) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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[ ─── 夢から覚めろと誰か言って欲しかった。 悲しきかな、テレパシーは圏外。 ]
(680) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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……たつ?
[ 誰だよ。せめて"み"まで言おうあたし。
いや時が止まった。 飲み物持って無くて良かった。 持っていたら盛大に溢してる。 ]
(681) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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[ えっごめん、ごめん?ごめんね?なんでいるの? ここにいないらしいしおりちゃんに、 勘違い継続中のあたしは、やっぱりテレパシーを、 びゅんびゅん飛ばしまくっている。 ごめんなさいこれは偶然なんですほんとです。 現実世界の方がよっぽどびびりませんか?無い?
いや、ここにいるのが 他のクラスメートならまだ分かったけど、 あれ?何故?なにゆえ? ここのちゃんヘルプ!いません!詰んだ! ]
(682) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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………… おつかれさま……?
[ 脳内爆走が終わって、いや、終わりかけて、 あたしはだいぶ引き攣った顔で、 渡されるままに飲み物を受け取っている。
あっ、炭酸いいですよね。 キンキンに冷やしたいよね。 そういうお話しじゃないですか。 わかんない。やばい。 なにがわかんないのかわかんないけどやばい。
こわいなあって思ってたうえに、 壁ドン見ちゃった後だよこれ? どういう気持ちでいろと? ]
(683) 2020/06/12(Fri) 13時頃
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……い、いつもー!拝見しております!
[ ようやく辿り着いたお返事も、謎に敬語だ。 まともに話したのって、多分、 これが初めてだった。 ]**
(684) 2020/06/12(Fri) 13時半頃
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――幕間――
「だからお前は出来損ないなんだ」
[勉学でも、剣道でも。なんでも。 朗らかに笑いながら俺を叩きのめして、兄は毒を吐く。
幼い頃はそれにしょっちゅうべそをかくだけの 心の柔らかさもあったが 身長が近づいてくるにつれ高まるのは 兄を慕う心ではなく嫌悪感。
俺はよく似た顔で、 全然似ていない表情を浮かべたそいつに こう返すのが決まりだった。]
(685) 2020/06/12(Fri) 13時半頃
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「てめえよりマシだよ、クソ兄貴」
(686) 2020/06/12(Fri) 13時半頃
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[大人になるのに大事なパーツを 取り落とした子供が2人。
それでも工場生産されるように品定めされるように 「大人になってもいいよ」って選ばれたのは、 俺の方。
兄貴の方はよりにもよって スポーツ入学推薦を控えた高三の秋 車に轢かれて左腕をダメにした。 そこから転げ落ちるようにして全ての試験に落ちた。
笑顔で守ってきたもの全てを失って、 壊れてしまった兄貴は 前に踏み出す気力すらないようで、 今は閉ざされた襖の奥。]
(687) 2020/06/12(Fri) 13時半頃
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[父さんも母さんも 「かわいそうだから」という理由で それ以上を兄貴に促すことはできず―― そもそも、父さんより兄貴の方が才能があったわけだから、 父さんは兄貴に何も言い返せず
「お前が代わりにやるんだ」と、 将来的に道場を継ぐ件も含めて 自分たちの不始末を全部俺に押し付けようとしてくる。]
はい、承知しました。父さん、母さん
[そう淡々と、劇の台詞よりも棒読みで言うしかない。 言えば、両親はほっとしたような顔を浮かべて笑う。 その度に思う。]
(688) 2020/06/12(Fri) 13時半頃
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[笑ってんじゃねえよ。虫唾が走る。]
[辛いのに嘘をつき続けて壊れた兄貴も、 当面の問題をすり替えでごまかす親も、 どいつもこいつも嫌いだし 「捨てたい」と思う程度にはどうでもいい。
そのくせ、たぶん、 「捨てる」なんて勇気ある行動をとることはできなくて …………その程度には俺も「家族」が大事で]
(689) 2020/06/12(Fri) 13時半頃
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[……ほんと、笑えねえ]**
(690) 2020/06/12(Fri) 13時半頃
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──現在・職員室──
[ 先生が誰も来ていないのは、 どう考えても、おかしいと思う。 もしかして、若林先生の連絡ミス?
うーん、と考えているところで、 ガラガラっと扉が開く音がした。>>613 ]
おはよう、辰美くん。 君こそ来てたのね ……私が来た時には、すでに無人だったわ
[ 答えを言い切る前に、>>614 彼は受話器を手にしてダイヤルを回していた。 ]
(691) 2020/06/12(Fri) 14時頃
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急ぎの用事? それなら、私のスマートフォン使う?
[ どうやら、電話が繋がらないらしい。 彼のスマートフォンも使えないようだし、 と思えば、必然的に自分のものをと思う。
鞄の中から取り出して、画面をつける。 ロック画面は、妹とのツーショット写真だ。 ほんのりと微笑みを浮かべたあと、 ロックを解除して、彼に手渡そうするが、 ]
(692) 2020/06/12(Fri) 14時頃
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あれ?私のも使えないみたい……
[ 右上の棒線は一本もなく、 圏外という文字が表示されている。
一度機内モードにして、それをオフしてみる。 大抵はこれで治る筈だが、表示は変わらない。 ]
(693) 2020/06/12(Fri) 14時頃
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[ 辰美幸俊くん。 彼と知り合いかれこれ数年経つが、 彼の笑顔を見ることは殆どなかった。
平和の始まりは、微笑みから。 笑顔は人間に必要なものなのに。 男子同士でおはなししている時は、 楽しくないわけではなさそうなのにどうして? 疑問に思っていたが、直接聞いたことはない。
だから、代わりに微笑みを与える── ]
(694) 2020/06/12(Fri) 14時頃
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[ それが、私に与えられた役目 ]
(695) 2020/06/12(Fri) 14時頃
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この大雪だもの、 電波が途切れているのかもしれないわね でも、きっとすぐに直るわよ 焦らずに待ちましょう?
[ 彼の要件がなんだったのか。 どんなものであっても、 この状況で焦ったところで事実は変わらない。 だから、私は安心を図るように笑うのだった。
窓の外では、ごうごうと雪が吹き荒れている。 なんだか、強まっている気もしなくない。* ]
(696) 2020/06/12(Fri) 14時頃
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[ 良い子≠ニ称される人間であると、 愛宮 心乃は、自負している。
ただし、それは愛宮が与える先の人間が 秩序や正しさを求めたものだからであって もしも、道を外した施しを求める者がいたならば 悪い子≠フ一端になり得る可能性もある。
つまり、愛宮自身が秩序を守れているのは 周囲の人間あってのことだと強く思う。 思わざるを、得ない。 ]
(697) 2020/06/12(Fri) 15時半頃
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[ 正直で誠実であること自体が、 次の日には忘れ去られるような善行でも、 利己的な偽善者だと罵られようとも、 どんなとこがあっても気にすることなく 愛を与え続けるということは、とても難しい。
───マザーのように、簡単にはなれそうにない。 ]
(698) 2020/06/12(Fri) 15時半頃
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──回想・文化祭準備──
[ このクラスは偶然にも、 ちゃんとしている二人が委員長と副委員長になれた。 私にとっても、阿東くんは好ましい人間で、 世渡り上手だとも思っていた。
テキパキ、と。 人手不足を補うように振り分ける彼>>658 私だけでは気付けない部分の補填もしてくれて、 お互いに補う合う感じ? うん、良い感じに回せていたように思う。 ]
……大道具?そうだなぁ、
(699) 2020/06/12(Fri) 15時半頃
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[ 数人、頭に思い浮かべる。 役者勢のなっちゃんは忙しいだろうし、 メイク係のちーちゃん、は……無理させられないし あとは、っと…… ]
ちょっと聞いて回ってみるねぇ 私も時間作って手伝いに行くけど
[ 心当たりのある数人に声をかけて、 力仕事も必要だろうからと、私も赴いたんだっけ。
そんな文化祭準備の最中、だったかな? 二人で教室に残って、進捗確認ヨシ! ってしてた頃に、他愛もない雑談をしたのは。 ]
(700) 2020/06/12(Fri) 15時半頃
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え、うん。……理由かあ 深く考えたことないな。 でも、誰かの為に何かできるって とってもしあわせなことじゃない?
[ 動かしていたペンは、ちょうどきり良く止まる。 ]
(701) 2020/06/12(Fri) 15時半頃
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阿東くんは、ボランティア興味ない? 来週は、公園のゴミ拾いっていう単純作業だけど
[ どう?って、首を傾げて聞き返す。 ほら、良い子同士だから。 もしかしたら、興味あるかも?なんて。* ]
(702) 2020/06/12(Fri) 15時半頃
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ふふん、一番良い位置は俺のものだ!
[ 雪合戦から暖房の取り合い合戦へとシフト>>634したが、負ける気は無い。 いや普通は女子に譲った方がいいのかもしれないけれども。雪に飛び込んだこともあってやっぱ寒いのです。 自業自得ですね、ええ、ゴメンナサイ。]
ん、行ってらー。俺は直で教室行ってるわ。後でな!
[ 昇降口に着き、保健室にいく紫織にひらひらと手を振りつつ別れる。 自分の状況といえば。 髪、濡れてるけどまあ短いしそのうち乾くだろ。 制服、濡れてるけどまあコートのお陰で耐えられないほどでもない。 靴下、アウト。しかしまあ脱げばいい話だ。裸足でも大して気になんないし。 我が家は家系に余裕があるわけでもないし、濡れたからってわざわざ買うのはなんか勿体ない気がする。]
(703) 2020/06/12(Fri) 16時半頃
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[ そんなわけで。靴下は脱いで鞄のサイドポケットに突っ込み、教室にゴー。 と、歩き始めたものの。]
誰も居ないんだけどぉ!?どういうことなのー!?
[ 廊下にも、ちょっと覗いてみたその辺の教室にも誰も見当たらなくて思わず叫ぶ。 何これホラーですか?なんかちょこっと怖くなってきましたよ?]
えー、でも暖房とかついてるみたいだし休校じゃねえよなやっぱ……ミステリー…… そう、これはホラーではない、ミステリーだ……!
[ そんな風にぶつぶつ言いながら階段を上り、やがて2階にある我らが3年8組の教室に辿り着いた。 さっきまなちゃん達の後ろ姿見かけたし、流石に誰かいるだろ、と思いつつ扉を開ける。]
(704) 2020/06/12(Fri) 16時半頃
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たのもーーー! ……って誰も居ないんかーい!!
[ 自分以外無人の教室に盛大なツッコミが響き渡った。虚しい。]
えー……なんでぇ……?神隠し?集団神隠しなの?ミステリーなのホラーなの? ……お?
[ 再びぶつぶつ言いつつ教室に入って見回すと、黒板に綺麗に書かれた文章>>507を発見。 中身とちょっとギャップのある丁寧さも、なんとなく彼らしい気がして笑みが零れた。]
(705) 2020/06/12(Fri) 16時半頃
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なーんだ幸くん来てるんじゃん!安心したー! いや別にびびってたわけじゃないんですけどね!
[ 他に誰も居ないのにそんな言い訳をしつつ、暖房の傍の適当な席に座る。 今いるの俺だけだしどこに座ったっていいよね、うんうん。]
はー、暖房最高。ぬくい。眠くなっちゃいそー。
[ そんな感じで暖を取りつつ、誰か来るのを待った*]
(706) 2020/06/12(Fri) 16時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 16時半頃
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―― 回想 / 恋愛談義 ――
いやいや。 俺の言葉はありがたく受け取りたまえ。 これはチューコクというやつだよ、レイ。
[周囲にはふたりきりしかいないから 俺は言いたい放題、 礼一郎の女の趣味にケチをつけてやる>>631]
(707) 2020/06/12(Fri) 17時頃
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[ファミレスでドリンクバーを頼んで ゲラゲラと笑いながら恋愛談義をする。 中学も、高校に入ってからも 俺らふたりの関係は変わっていない、と 俺自身はそう思っている。
でもさ、やっぱり周囲からの目は 違うんだと思う]
(708) 2020/06/12(Fri) 17時頃
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[今の俺らって 男子高校生と女子高生のカップルにしか きっと周りからは見えないだろ。
ほんのちょっぴり、俺は周囲の目を恐れる。
ほら、礼一郎がファミレスで 女子高生とデートしてた、なんて 俺の女装を知らない奴に ありもしない噂を流されたら可哀相じゃんか]
(709) 2020/06/12(Fri) 17時頃
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[だから、ちょっと駅から遠い 人目につきにくいファミレスを選んだし。
俺の女装のせいで 誰かに迷惑をかけることがあったら、 それこそ俺は今後どんな格好をしたらいいか 分からなくなってしまうから]
(710) 2020/06/12(Fri) 17時頃
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はーーー、言ってくれるじゃん。
目ェかっぽじってよく見ろ。 こんなにカワイイ女子高生おらんだろ。 まあ俺、男子高校生だけど。
[がはは、と歯を見せて人懐っこく笑った]*
(711) 2020/06/12(Fri) 17時頃
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──回想・文化祭準備そのに──
[ さて、ポスターも完成していそうな宣伝班のだれか。 そのだれかにおねがいしようかな、 と、教室を眺めていたときだったろうか。
後ろの方で、何か倒れる音がした。>>669 ……椅子、ね。
そして扉から教室を出て行く後ろ姿を見て 笑みを湛えていた心乃の目元は横一文字に変わる。 ]
(712) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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ちょっと、いってくるわね
[ 教室の前の方にいた私は、 だれにでもなく断りを入れたあと、 えっせらおっせらと重たい身体を揺らしながら 彼女のあとを追いかけてゆく。>>670 ]
(713) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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[ 案の定、運動は得意ではないので、 距離はどんどん離れていって、 別棟の方へ向かうところまでしか、 目視できては、いない。 ]
はあ、はあ、…… せいかちゃん、どこ〜?
[ あとは単なる勘。 よいしょ、っと階段を上りながら 彼女の名前を呼んでみる。 ]
(714) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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[ ただし、到着はとても遅いものとする。
屋上付近まで辿り着いた頃には、 既に行方知れず、というのもあるかもしれない。* ]
(715) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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―― 回想 / 文化祭準備 ――
[どうすれば異性から良く見えるのか、 どうすれば魅力的な外見になるのか。
それを肌で感じる力は きっとヒトより秀でているのだろうと思う。
衣装係に立候補したのは、 自分がいちばん能力を発揮できると思ったから。
――役者以外で、だ]
(716) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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[俺が劇で役者なんてやったら、 きっと目立ってしまう。
俺の容姿は、人々の目を引くものだ。 クラスの男子勢の中でも“低い声”を 舞台上で活かすならば、自然と男役になるだろう。
そこまで考えて―― “面倒なコト”になるのが見えて、 裏方に回ることにした]
(717) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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[クラスメイトを思い切りかっこよく あるいは可愛く仕立て上げてやるという 野望に、俺は燃えていた]
どんな服着たい? イメージでいいから。 それを膨らますのが俺の仕事。
[役者にはそう声を掛けただろうし]
(718) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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別に裏方が 衣装着ちゃいけないってことはないだろ。
連帯感を高めるために、 お揃いのスタッフ衣装作ろうぜ。 楽しそう。
[無駄にお金を使うことを考えて、 委員長や副委員長、庶務を困らせただろう]*
(719) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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――中学生の“僕”――
[ 小学六年生の時、父さんが死んだ。 2人で車で出かけている時、トラックが突っ込んできて。 僕は大怪我したけど助かったのに、父さんはだめだった。 赤くなった父さんが、しばらく脳裏から離れなかった。
僕もだけど、母さんもとても悲しんでて。 でも、僕の為にも、お金を稼がなきゃ、って、沢山働いて。 毎日、とっても大変そうで。 心配や苦労をかけないようにしなきゃだめだ、って思った。]
(720) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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[ 中学に上がって。他の子から、ちょっとした嫌がらせを受けるようになった。 たぶん、いじめ、ってほどではないと思う。 漫画でよくあるような、殴られたり蹴られたりとか、靴に画鋲入ってたりとか、そういうのじゃなくて。 僕の悪口が聞こえてきたり、無視されたり、道塞がれたり、たまに文房具がなくなったり。その程度。 さりげなく、だったし、僕も、何でもないです、みたいな態度をとるようにしてたから。 同じクラスでも、そのことを知らない人はそこそこ居たんじゃないかな。
だけど、その程度、でも、僕にはとても辛くて。 母さんに相談して心配かけたくもなくて。 ずっと一人で抱え込んでいた]
(721) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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[ 中学3年のある時。 嫌がらせをしてきている一人が、酷く苛立った様子で僕を呼び出した。 何でも、好きな子に振られた、とか。その子は学年で有名なイケメンが好きらしい、とか。 だから、ストレス発散させろ、ということらしい。
拳を振り上げられて、ああ、いよいよか、って思う。 せめて、服で隠れる位置にしてほしい。 母さんにはばれたくない。 その方がそっちとしても好都合だろうし。]
……っ!
[ 息をのんで、体を震わせて、目をぎゅっと瞑る。 衝撃に備える。
痛いんだろうな。怖い。怖い。怖い。
誰か、助けて――]
(722) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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[ 世界が、ぐるん、と、反転した気がした。]
.
(723) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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[ 時間にして、数秒か、数十秒か、数分か。 分からないけど、気が付いたら少し離れた位置に僕を殴ろうとしていたはずのソイツが立っていて。 その目には、恐怖と戸惑いが浮かんでいた。
え?なに?何が起こったの?って、頭が混乱する。 状況が、ぜんぜん掴めない。
ソイツは、得体のしれない、何か恐ろしいものを見るみたいに僕を見て、 「な……何なんだよお前っ!」って、それだけ吐き捨てて――逃げた。]
(724) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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……え……?
[ なんなんだ、って言いたいのはこっちの方だった。 わけがわからなすぎて、怖かった。 助かった、なんて思えなかった。
そして、それからというもの、突然、少しの間意識と記憶が途切れる、ということが増えていって。 でも、最初あの時以外は、周りの人は怖がったり変に思ったりはしてないみたいで、 何も変わったことはなかった、みたいな態度で。 それが僕にとっては奇妙で、怖かった。]
(725) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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[ 嫌がらせは止んだどころか、挨拶してくれたり、優しくしてくれる人が増えた気がしたけど、 理由が分からなくて恐ろしかった。 なんでって聞いたら、「だって俺達、友達だろ?お前が友達になってって言ったんじゃん」って。 僕はそんなこと、一言も言ってないのに。 「最近、お前、ちょっと明るくなったよな」、って。 僕は、何も変わってなんかいないのに。
周りが怖くて、自分ではない自分も怖くて、誰にも言えなくて。 僕が僕として意識を保つ時間は少しずつ少しずつ減っていって、そして――*]
(726) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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―― 回想 / 誤解 ――
……ま。 普通そう思うよな。
[心乃の素っ頓狂な驚きっぷりが>>649 あまりにも可愛らしい反応だったから、 俺はにんまりと満足げに笑って 彼女の様子を見つめていた。
手品の種明かしをする子供は きっと、こんな気持ちなのだろうと思う]
(727) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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いないいない。 悲しいかな、彼女なんて ここんところずっといないさ。
[ひらりと手を振って、それから 声をひそめて心乃の耳元で囁いたのだった]
心乃なら言いふらさないと思うから 打ち明けるけど――……
(728) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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女避けに女装してるんだよね。俺。
本当に、嫌味抜きで 女子から「好きだ」って言われることが多くて。 参っちゃったんだ。
色恋沙汰で周りの人を悲しませるの、 もう嫌になっちゃって。
だったら俺がモテなくなればいい、ってなった。
(729) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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心乃が勘違いしてくれてたなら、 俺の企みは成功してたってことで。
[にんまりと笑って、心乃を見つめた]
(730) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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まこちゃんは、ホントに良い子だから 俺よりも良い男がいるだろ。
それに、俺があのとき告白にOKしてたら 周囲の女子からの嫉妬で、 けっこうツラい立場になってたと思うし。
……断ってもツラい立場にしちゃったけど。
[最後に、言い訳のような付け足しをする。
それはきっと、 罪悪感からのものだったろうけれど]**
(731) 2020/06/12(Fri) 17時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 17時半頃
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―― 回想:3年8組のお母さん ――
[ ひとけのない別棟の、さらに人の来ない屋上への扉前。 誰にも見つからないはずだった、のに、 誠香を呼ぶ声が、階下から届いた。>>714 どうして、と戸惑いながら、 それでも少し、納得もしていた。 声の主が、誠香が密かに3-8のお母さん、と思っている 副委員長の心乃だったからだ。 きっと教室を飛び出した誠香を心配して、 追いかけてきてくれたのだろう。
誠香は、泣いてなんかいなかった。 だから涙をふく必要もない。 ゆっくりと立ち上がって、ぱんぱんとスカートを叩く。 それから、階下に向かって声をかけた ]
(732) 2020/06/12(Fri) 18時頃
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ここのん、ここだよ。 どうしたの?
[ 返事をしながら、とんとんと階段を下りていく。 何でもないような声は、出せただろうか** ]
(733) 2020/06/12(Fri) 18時頃
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他人に迷惑をかけないなら、 好きにすればいいんじゃないかな。 って、礼一郎なら言うと思う。
(734) 2020/06/12(Fri) 18時半頃
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少なくともその線引きは、 礼一郎にとっては正しいものだから。
(735) 2020/06/12(Fri) 18時半頃
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── 回想/VS ──
[ ターン制バトルに例えるならば、 果たして優勢なのはどちらだろう。
最初からそう言えばいい。>>641 嘘をついた礼一郎としては耳が痛い。]
……それはごめん。 大っぴらにする話じゃないかと思って。
[ 好意的な表現でないのは明らかで、 どうにもバツが悪い思いをしながら、 葉野の眉がうんと下がるのを見ていた。]
(736) 2020/06/12(Fri) 18時半頃
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──わ、わ、泣くなよ、な? 勝手に本人に伝えたのは悪かったって。 普通にオープンな話だと思って……、
[ 泣きだされるんじゃないかって、 割と心配性の礼一郎は焦った。
そういうわけではなかったようだが、 口頭で省略された意図>>642に気づくはずなく、
非難するような言葉に咄嗟に謝っていた。 確かに礼一郎の行動にはデリカシーがなかった。]
(737) 2020/06/12(Fri) 18時半頃
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[ とはいえ続けられた言葉>>643に、 すんなりと納得するほど素直でもない。
それから、後半の言葉への戸惑いが強い。]
──え、本人と話ついてんの? じゃあ、まあ、うーん、 ごめん、代打のつもりで来てたわ。
[ ひとまず、そこの段取りの悪さはお詫びしよう。
気まずさをごまかすように髪をかき上げて、 礼一郎はそれから、「でもさ」と言う。]
(738) 2020/06/12(Fri) 18時半頃
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それなら俺が口挟む話じゃないけど、 そういう冗談に、人の名前使うなよ。
名前出された時点で巻き込まれてるし、 人に迷惑かけてる時点で、 全然笑えねー……と思うけど。
[ はあ。と礼一郎はため息をついた。
何が聞きたかったんだかなあ。 2ターン目にして、礼一郎は撤退準備。 しっかりガードを積まれているような感覚に、 「それだけ」って言葉で手番を終わらせた。]
(739) 2020/06/12(Fri) 18時半頃
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ユキがいいって言ってんならいいや。 急に呼び付けたりしてごめん。
[ かくして礼一郎は引き下がる気だった。 嘘まで使って呼び出した無礼は謝った。
相手に対して誠実であろうとするならば、
他人に迷惑をかけるべきではない。 というルールの押し付けも、 謝罪するべきなのかもしれないが、
礼一郎にとってその正しさは、 とても根深かったので、気づかなかった。*]
(740) 2020/06/12(Fri) 18時半頃
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— 回想:SNS愉悦 —
[>>453勝手に送りつけたファンアートに返事が返って来て、 ほとんど愉快犯みたいなものだったし、驚きと喜びを同時に覚えた。
ライオンはこわかったらしい。 SNSの画面越しにめっちゃ怖がっている反応は想像できなかったけど、 それならば、とリクエストにお応えして、 次は平和なものを作ろうと決心した。
数日後、>>450「*」という見落としそうなアカウント名のその人に、 改めて別の作品が送りつけられる。
ピースしている自撮りの写真を拝借して、 これでもかというほど大量の白い鳩のCGを合成し、 さながら手品に失敗してぶちまけたマジシャンのような風貌に仕上げた。 鳩は平和の象徴。くるぽっぽ。]
(741) 2020/06/12(Fri) 18時半頃
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「写真うつり、素敵ですね」 「いつもあなたを見ています」
[画像を送る際、そんなメッセージを添える。 ……むしろこれはこれで別の意味で恐怖を感じさせるものになった気がしないでもないけど。
向こうは気付かなくとも、わたしは知っている。 喜多仲くんのSNSでの姿。 その妙な感覚にちょっと愉悦を覚えるわたしがいた。
それからというもの、学校で喜多仲くんとすれ違うたびに、 ちらりと視線を送るのが癖になってしまったとか。*]
(742) 2020/06/12(Fri) 18時半頃
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── 回想/文化祭準備 ──
うん、ありがと。助かる。 俺も合間に行くつもりはしてるから──、
[ 打てば響く。じゃないけれど、 頼んだものにスムーズに答えを返されて>>700、 これでなんとかなりそう。と礼一郎は思う。
度々行われた擦り合わせ。 ひと通り、その日の確認が済んで、 終わりが見えたころに礼一郎が切り出した。
他愛もない雑談。興味本位の問いかけ。 ちゃんとした人たちの平和なやり取り。]
(743) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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— 回想:クラスメートは作家さん —
現役プロの作家さんに手伝ってもらうって、その、 なんか契約料? みたいなものが発生したりするんじゃ? ないの?? 200文字で1万円とか???
[誠香ちゃんを脚本の手伝いに、という声が上がった時、 わたしは斜め上の心配をして、はてなマークをたっぷりつけた疑問を出した。
契約料が無かったとしても、だ。 高校の文化祭の演劇の脚本に、無償でプロの手が入るのってどうなんだろうって思ったり。 いいものを作るに越したことは無い、というのはわかるけれど。
……本人がぜひやりたいというならまだしも、 なんか、そういうわけではなさそうだし。
誠香ちゃんを横目でチラチラ見ながらそんなことを考えていたら、 >>598当の脚本担当さんは迫るわ、>>668作家さんは爆発するわで、 呆気に取られて、>>713心乃ちゃんのように追いかけることもできずに見送っていた。]
(744) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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「誰かの為」なんて、 礼一郎は考えたことなかったんだよね。
(745) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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[ 愛宮のペンがノートの上を走るのを、 礼一郎はずっと目で追っていた。 やがてそれはぴたりと止まる。>>701]
……誰かの為、かあ。 そんな壮大なこと考えたことなかったわ。
[ へえ。と礼一郎は顔を上げた。
馬鹿にしたふうとかじゃなく、 本当に「へえ」って思ったのだ。 目から鱗って言ってもいいかもしれない。]
(746) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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[わたしは表立って誠香ちゃんの作品について何か述べたことはないけど、 同い年の女の子がどんなものを書いているのか、そりゃあ気になりますし。
しっかり読んで、創作のインスピレーションを得て、 それを元に作り上げたCG作品を、SNSのアカウントに公開するということをした。
題名は、その小説のもじり。 「最近読んだ小説に感銘を受けまして」とコメントを添えて。
反応はそれなりだった。]
(747) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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[プロの作家、かぁ。 まるでわたしの親友みたいだ、と思った。 CG研を一緒に立ち上げた親友、の話。
趣味が高じてプロのデザイナーを目指すことを決意した彼女は、 わたしのことを誘ってくれていた。 「卒業したら、2人でデザイナーユニットでも組んで活動しようよ」って。 とても乗り気で、目を輝かせて。
せっかく進学校で猛勉強してるのにね。 呆れながらも、うん、そうしよっか、ってわたしは答えた。 彼女が語る夢は楽しそうだなって、 七色に光っているなって、共感したつもりになった。]
(748) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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人にやさしく。困っている人は助ける。 正しく振る舞う。人としてちゃんとする。
いずれも、当然にするべきことであって、 けれど、それができない人も多いから、 ちゃんとしている礼一郎は、良い子。
……っていう誇りがここにあるすべてだ。
(749) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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[それからしばらくして配られた進路希望票には、 『芸大への進学』と書いて提出した。
またひとつ、嘘をついた。*]
(750) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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礼一郎は、ちゃんとしてる自分が好き。 もうすっかり礼一郎の魂に定着して、 人に親切にするとか、困った人を助けるとか、 当たり前に行動できる自分でよかったと思う。
(751) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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それでいいかなと思ってたんだけどね。 しあわせ。というのはあまりに新鮮な観点だった。
(752) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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……あんまり考えたこと、なかったな。
[ 感心したように礼一郎は言っただろう。 新しい知見を得た。みたいなね。
感心ついでに、もうひとつだけ質問を重ねる。]
だから愛宮はいっつもニコニコしてんの?
[ いつもちゃんと愛想よくしてる。 ──って、礼一郎は思っていたけれど、
もしかすると愛想よくっていうのも、 愛宮が使わない表現なのかもしれない。 というようなことを、ふんわり考えていた。]
(753) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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来週? 行こっかな。 うん、興味あるわ。行ってもいい?
[ そんなことを考えての返答だったので、 良い子同士だから。>>702 で済ますには、やや動機が煩雑だけれど、 良い子らしく、礼一郎は笑ってうなずいた。*]
(754) 2020/06/12(Fri) 19時頃
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──現在/教室へ──
[ 途中で駆け足の七星とすれ違った。 すれ違いざま「誰もいないじゃん!」って、 礼一郎は左の肩というか腕のあたりをしばかれた。
「それはマジごめん」って礼一郎は言って、 左肩のあたりをさすりながら教室へたどり着く。]
おはよ、 あれ? ソーマひとり?
[ がらりと扉を開けば、 暖房の近くに陣取っている男がひとり>>706。 席違くない? と思いつつも自分の席へ。]
(755) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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[ 抱いた疑問は書き置きを見て解消された>>507。
同時に、自席に置かれたガムとマフラー>>348。
几帳面に畳まれたマフラーは、 確かに幼馴染のやり方だなあ、と思う。]
スマホ通じないってマジ?
[ 嘘だと思ってもいないが、 その場にいる連城に問いかけるようにしながら、 自分のスマホを取り出す。圏外。おや。]
(756) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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[ 本当に本当は休校だったら、 皆に迷惑かけちゃったな。って礼一郎は思う。 罪悪感ってやつかもしれない。]
(757) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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いい子、とか、わるい子とか、置いといて。 ただ人間社会に溶け込むために必要なだけ。
(758) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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……先生探しに行こうと思ってんだけどさ、 ソーマ、若林先生どっかで見てない?
[ ほんのわずかな望みをかけて、 またひとつ、と質問を投げかけた。**]
(759) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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わざわざ面倒ごとは起こさない。 成人してないけど、もう子供ではないから。 表面上だけでも繕えば、 なんとなしに溶け込んだ気になれる。
(760) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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−− 通学路 −−
[ 郁斗の報告に、千夏は曖昧に笑む。>>563 礼一郎の言葉には、>>624 犬の格好した郁斗が猫を追いかけていて、 それを千夏が追いかける。 だなんて。 想像して笑ってしまう。 ]
今日なら猫もいないだろうから、 迷子にもならなさそうだね。
[ なんとも言えないコメントを残して、 傘二つと人影三つは動き出す。
黄冬高校まで、後もう少し。 ]
(761) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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[ 二人以外に誰とも出会わないから、 千夏はとても不安だったけど、 それを口に出すことなく高校までの道をゆく。 ]
(762) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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−− 昇降口 −−
[ やな感じ。だと思った。 がらんどうな校舎に、飲み込まれたような。 人気のない校舎は不気味だ。 こんなに静かな学校は初めてだった。
傘を閉じて、傘立てに置きながら、 二人の会話を聞いていた。>>573>>626>>627 ]
……やっぱり、先生の連絡し損ねたのかな。 阿東くんが謝ることじゃないよ。
[ 顔色の悪い担任が体調崩して、布団の中で目を閉じる。 のは、簡単に想像できる。
誰が悪いか。 連絡し損ねた若林が悪いのであって、礼一郎に非はない。 謝罪の言葉に眉をへの字にして、じと見詰める。 ]
(763) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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[ 母に用意された長靴を上履きに履き替える。 おかげさまで靴下は無事。
単独行動は避けたくて、二人の後ろにくっついて、 教室へと向かう。
階段を登って、廊下を行って。 歩きながら、なんだかやっぱり変だなあとおもった。 指先を握って、違和感を探るけど、言語化できず。 ]
(764) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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−− 3年8組 −−
[ 8組の教室に電気はついていた。 他の教室もばっちり電気はついていて、 でもって、小窓からは誰もいないように見えた。 途中すれ違った夏美にはおはよう、って声をかけた。
礼一郎が扉を開く。>>755 開いた扉の先はやっぱり静かで、 誰もいないのかと千夏は落胆する。
教室に一人居ることに声で気がついて。>>704 ]
……あ、連城くん。 おはよう。
[ 挨拶というのは、互いに認識しています、 と相手に伝えることなのだと、千夏は思う。 ]
(765) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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[ 役割をもって、礼一郎は動く。 委員長というのは大変なのだろうな。 何度目かの感想を心の中で呟く。
庶務は何か命ぜられれば、動くつもりで。 少し疲れたなと席について、 伝言が残る黒板をぼんやり眺める。** ]
(766) 2020/06/12(Fri) 19時半頃
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――回想/観客――
[それが何に向かっているか解っていても ほんのすこし、鼓動が早くなった。]
(767) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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|
……そう。
[夢から醒まさない程度の音量で 辰美幸俊は相槌を打ちながら練習を見ていた。
舞台の上では 進路希望の紙よりもよほど色鮮やかで 退屈しない演劇が繰り広げられている。
練習だからかいくらかミスはするけれど 喜多仲の書いた台本を彩るように、 少年少女は物語を紡いで>>678
それを眺める綿津見は、 子供のようなつぶらな瞳を 夢見心地に染めているように見えた。]
(768) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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|
[ふと。
髪が長くて、苗字が珍しくて>>676、 どこかふわふわと飛んでいきそうなクラスメイトの口から 器から水がこぼれるように劇の感想が放たれる。
今までそう会話があったわけでもなく 綿津見はふわふわした女子という認識しかなかったため 辰美は少し驚いて目を丸くし、 それから「そう思わない?」に 熱をもった声でこう返した。]
(769) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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わかる。あいつらすごいよな。
(770) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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[沈黙。 ばっちり目が合った。>>679]
[なんだその目、俺がここにいて不満か。 といいたげな顔で、辰美は綿津見を見た。]
(771) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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あ? ……たつみだけど。
[発せられなかった「み」を補足して 絶賛電波発信中の綿津見を引き続き見守る。
電波の受け手にも相性があって、 辰美幸俊はたぶん、 綿津見のこういうSOSは受け取れない。
進路希望に書くものがないという話なら まだ傍受できたかもしれないが
今のところ受け取り件数ゼロ。 ぼーっと、綿津見の様子を見ている。]
(772) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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……おう。
[暑い中飲む炭酸はいいぞ。 疲れも緊張もなにもかもしゅわっと弾ける。
そんな話じゃないですね。はい。>>683 ……もしかして話しかけたのが 俺だって気づいてなかったのか?
……………と、思い至り、>>682>>683
辰美はとりあえず相手の引きつった表情から 彼女がパニックになっていることだけは理解した。]
(773) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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|
[どうもー。ありがとうございまーす! と返せれば苦労していない。
カタコトな敬語に どう返事すればいいかもわからなくなって 眉間に皺を寄せる。 こういう時の自分が怖いことを理解している。>>684
――あ、ダメだ。怖がらせそ。
辰美は困ったように息をつくと、 ゆら、と立ち上がり、 腹に呼吸を通して口を開いた。]
(774) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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|
……
「ありがとう。 退屈してないならそれは何より! どうかまた次も、私達の物語を見に来ておくれ」
[そういって恭しく紳士的な礼をすると、 「笑顔」ではないが、ほんの少しだけ表情を和らげた。 眉間の皺はなく、優し気に。 そしてどこかぎこちなく。
それは演劇で演じている役を模した演技だったが どこまで伝わっているのやら。]
(775) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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[辰美は台詞を言い終えると、 困ったように頬を掻いて]
…………そーまとか七星ならもうちょっと上手い。 けど。
ファン…………サ…………?
[辰美から発せられる電波はないので 目の前の小動物のような女子に対し
これは一応ファンサービスという名の 緊張を和らげる何かです。 取って食いません。 俺は安全です。
という気持ちがどこまで通じるかはわからなかった。 辰美は綿津見の様子をじいとみて、]
(776) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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あいつらも、お前の言葉聞いたら、喜ぶと思う ……ありがと?
[ようやく、台詞でない拙い感謝を伝えた。*]
(777) 2020/06/12(Fri) 20時頃
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— 回想:VS委員長、3ターン目 —
泣かないし……。
[>>737泣くなよ、と言われて、 泣き落としをすれば有耶無耶にできそうな気配を感じ取りつつ、 そんなつもりではないとだけ主張する。
委員長と辰美くん、仲宜しいのは結構なのですが、 わたしとしては2度に渡って詰め寄られていることになるわけで、 どこにどう謝罪をすれば良かったのかがよくわからなくなりますので、 勘弁してよ、という気持ちになっている。
仮に委員長と辰美くんの順番が前後していたとしても、 結果的に変わらなくない?とは思うわけで。]
(778) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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[いっそ、本当は委員長と辰美くんが付き合っているんだという、 新しい噂を流せば誤摩化せるんじゃないかと一瞬だけ考えてしまうくらいには、 どうしようもなく根が悪い子である。
迷惑をかけよう、と思って行動することはないのにも関わらず、 責められることに敏感で、それを避けるためなら罪悪感は抱けない。]
(779) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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……ん。
[>>739人の名前を使うな、というお叱りには、 口を窄めながら頷いた。
理解はしているので、甘んじて受け入れる。 だけどこれに関しても、そもそもの迷惑の起点が、 恋バナに夢中な女の子たちや、噂を広めた口の軽い子らじゃないのかなって、 全てに納得いかない感じが、ふつふつと。
口に出したら無限ループしそうなので、やめよう。]
……こちらこそ、なんか、ごめん。
[何に対しての「ごめん」なのかは曖昧に濁しつつ、 頭を下げて、こちらも撤退の構えに入った。]
(780) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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[人に迷惑をかけちゃいけない、だなんて、そりゃあ、ねえ、 普通に正論に決まっているじゃあないですか。 勝てるわけがないでしょう。
1ターン目の開始直後に†即死†したよ、こちらは。*]
(781) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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……んえ?あっ、おっはよー! いいんちょ!千夏ちゃん!
[ 暖房前を陣取りぬくぬくしていれば、教室にいくつかの人影が入ってきた>>755>>765。ほんのり襲ってきていた眠気が覚め、そちらに挨拶しつつ笑顔で手をひらひら振る。 もし郁斗も居たなら「そしていっくん!」と付け足しただろう。
委員長の名前が礼一郎だとはそりゃあ知っているが、れいいちろうだと長いしれいだともう1人の“ れい”と被るので基本的にいいんちょ呼びをしている。郁斗がしているいっちー呼びに「その手があったか!」なんて思ったりしたけどまあいいんちょでもいいかなって。]
(782) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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そーそー!1人で寂しかった!なんかやけに人いないし! つっても登校する時は紫織ちゃんと一緒だったし、遠目にまなちゃんと心乃ちゃんは見かけたけどね! あ、紫織ちゃんは保健室行くって言ってたよー。
[ひとり?という委員長の言葉に頷きつつ、自分の知ってることを一通り話していく。 それからスマホについての問いかけ>>756には首を傾げた。]
えー?幸くんのスマホが古くて電波悪いとかじゃないのー? んーっと……あれ?マジじゃん。俺も圏外だわ
[黒板のスマホの電波についてのメッセージは大して気にしてなかったが、改めて自分のスマホを確認すると確かに圏外だった。なんてこったい。]
(783) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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いんや、見てない。 俺が見かけたのは今言った3人だけー。 なんかおかしいっていうか、俺らのクラスの生徒しかいないっぽくない?まあ暖房とかついてんだし先生は誰かしら居るんだろうけどさ。
ま、幸くんが職員室行ったんだし、この謎を解明して戻ってきてくれるっしょ、たぶん!
[再びの委員長からの問いかけ>>759にはちょっと楽観的にそう答える。1人で変な状況に居たらなんとなく怖いけど、友達が一緒ならまあなんとかなるって気がしない?俺はします*]
(784) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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— 回想:衣装さんよろしく —
はいっ。 ふりふり! ふりふりが着たいです!
[>>719衣装さんの提案に、裏方の1人のくせして飛びつく。 非日常感のあるふりふり。折角だから、客寄せに駆り出されるならなんかそういう可愛いものを所望する。
でも流石に、裏方にそんな予算を使い込む余裕は無いだろうか。 提案するだけして、却下されたらそれはそれ。 だけど少しぐらいは食い下がる。]
(785) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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心乃ちゃんも、ええと、千夏ちゃんもふりふり着たいって言ってたし。 できない? カリスマ衣装さん。
[※言ってません。嘘です。 名前を挙げた2人が否定をすれば、即座にバレるような戯れの虚言。
さてカリスマ衣装さんは合理的な判断をしたかどうか。 それによってわたしのモチベーションは5mmくらい上下した結果になっただろう。*]
(786) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 20時半頃
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── 回想/文化祭準備 ──
いいんじゃね?
レイが責任持って、 予算内でできる方法探して、
自分でデザインするなり、 クラスの誰かに頼むなり、 そこまで面倒見るなら。
……はは、ふりふりか、 できるもんならしてみろってな。
[ 委員長──礼一郎はあっけらかんと言った。
スタッフ衣装を作る>>719なんて、 氷室がなかなかに予算を食う提案をしたときだ。]
(787) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
|
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[ とはいえ詳細な予算の管理までは、 礼一郎がしていたわけではなかったから、 算盤を弾いてくれてたはずの庶務を呼ぼう。]
早未、文化祭の予算って、 ちょっとだけど余裕あったよな?
[ そのときは庶務兼メイクだった早未千夏に、 ひと仕事押し付けることになるかもしれないが、
だって楽しそうだから。と礼一郎は言うし、 本当に重荷になるようなら、自分がやります。*]
(788) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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楽しかった。 礼一郎の毎日は楽しい。 これからも阿東礼一郎として生きたい。
(789) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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正しく生きてきたつもりだった。 与えられたルールに忠実だった。
(790) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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わかりやすい線引きを、 踏み違えることなどないはずだった。
(791) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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阿東礼一郎は君たちの目に、 ちゃんと良い子に見えてた?
(792) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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──回想──
[ 特別な日のことではない。 礼一郎は友人と電話をしていた。
盛り上がっていた電話の途中で、 飲み物でも取りにいこうと自室の扉を開けた。
扉を押し開く際に何かに引っ掛かり、 じきにそれは退いた。すみませんと言った。 扉の向こう側に何かがしゃがんでいたらしい。
それはごめんなさいとも言った。 お腹が空いて、とも。小さなかすれ声で。]
(793) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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[ これはトシミという。 阿東家に住む人間のひとりだ。]
(794) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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[ トシミ。敏美。
一般的に妹と呼ばれるそれのことを、 礼一郎は昔、理解ができなかった。 今も妹であるという以上のことはわからずにいる。
ただ事実を述べるのであれば、 礼一郎の3つ年下の妹はいつも腹を空かせている。]
(795) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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|
[ 頻繁に罰として食事を抜かれているせいだ。 何の罰かまでは礼一郎は知らない。
もしかすると、生きていることへの罰かもしれない。 どうして生まれてきたのかと叱責されているのを、 礼一郎は何度となく聞いたことがある。
あるいは、ほかの理由かもしれない。 テストの点が悪かったとか、顔が暗いとか、 それが罰されるべき理由なら100は聞いた。
とにかく、罰の理由なんて重要ではない。 阿東家のルールでそれのことは人として扱わなくていい。 そう決められているので、それだけのことだ。]
(796) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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[ 邪魔だなと思って、礼一郎はそれを足でどけた。 端にどかすだけ。強く蹴ったりはしなかったが、 それはしゃがみこんだままよろけて咳き込んだ。
棒きれみたいな脚が、 サイズの合っていない制服から覗いている。
気持ち悪い。本当に気持ち悪い。]
(797) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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ごめんごめん、 飲み物取りに行こうとしたら、 ちょっとけつまずいちゃって。
[ あはは、と礼一郎は笑っていた。
例えば電話の途中じゃなくって、 それでいて礼一郎の気分がよかったら、 気まぐれに何かを食わせてやることもある。
でもその日はせっかく友人と、 楽しく話をしていたので無視をした。]
(798) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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[ 礼一郎が無視をすることなんて珍しくないから、 キッチンで飲み物をいれて部屋に戻るときには、 それはもうどこかにいなくなっていた。
どこにいったんだろうなんて礼一郎は思わない。 いなくなったことにも気づかなかったかもしれない。
だって、ずっとそういうものだったのだ。 阿東家は今日も正しい状態にある。]
(799) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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他人様に迷惑をかけてはいけない。 家の外で腹が立つことがあっても、 ぐっと堪えて家まで持ち帰りなさい。 家に帰るまではニコニコしていなさい。
(800) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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[ その正しさは阿東家のものでしかないのに、 礼一郎はいまだにその常識を正せずにいる。]
(801) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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[ 本当の正しさくらいとっくに知っているけど、 何年経っても礼一郎にはそれが人間には見えない。]
(802) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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[ だから、
きょうだいなんてすり抜けるし、 礼一郎は友達を家に呼びたくない。 おいしそうにものを食べる子が好きで、 痩せっぽっちを見ると心が落ち着かない。 痩せぎすの女は空をぷかぷか飛ぶんじゃなく、 地に落っこちてるものだと思う。 嘘はつきとおすべきものだ。]
(803) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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ま、そういう話。
(804) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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たったひとりに対しての例外を除けば、 礼一郎はちゃんと良い子。 君たちだってよく知ってるだろ。 だから、これからも今まで通り、よろしく。*
(805) 2020/06/12(Fri) 20時半頃
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[なんで。って、いつも思う。
望まれた役割をこなすことも、 求められて笑顔を差し出すことも、 難しくて、息苦しくって、
いい子じゃ少しもいられないから――]
(806) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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――現在/職員室――
そっか。
…………や。まじ休校かも。って 連絡しようと思ったんだけど
[電話は残念ながら繋がらなかった。 愛宮が先生に呼ばれてここに来ているとは 知らないまま>>692
私のを使う?と問いかけてくる彼女の方へ視線を戻す。 スマホの画面に何かが映っているのか、 彼女はほんの少し微笑んだ後、 辰美にそれを手渡そうとして――]
(807) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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……えのみやのも使えない?
[どうやら、愛宮のスマホもだめらしい。 電波が途切れているのかも、と言われて、 辰美は「そうかな」と小さくつぶやいた。>>693]
……。
(808) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[愛宮心乃の事は前から知っている。 ボランティアに積極的に参加する クラスのお母さん的存在で 委員長の補佐をよくやっている。
彼女を構成するものがあるとすれば きっとそれは善意だろう、と 傍から見ていて辰美は思うし、 事実、彼女の柔らかな物腰と優しさは 文化祭準備の時多くの人を癒しただろう。]
(809) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[だから、これは辰美幸俊が悪い。 ――彼女から与えられる笑顔が苦手だ、なんていうのは。]
(810) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[楽しくないだろうになんで笑ってんだろ。 全うできない役目をどうして果たそうとするんだろ。
なんでそんなにまともでいられるんだろ。
……愛宮に対してだけじゃなく、いつも思ってること。]
(811) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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雪。どんどん強くなってるし…… やばくね? 帰れなくなりそ。
[さながら、なだめる母の言葉に抗う子供のごとく 愛宮の言葉に「そうだな」と穏やかに頷くことはせず、 軽く眉間に皺を寄せて、辰美は窓の外を見た。]
……、ここで出来そうなこと、ないな。
俺、教室戻る。 えのみやは?
[言いながら、 辰美はゆっくりと職員室の扉へ向かっている。*]
(812) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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ーー回想:衣装係さんとーー
どんな服う?んんー……んんんー……! 地味に悩ましい……!
[衣装係の怜にどんな服を着たいか聞かれて>>718、唸りつつ悩む。正直似合うなら何でもいいのだが、こういうのってたぶん、何でもいいが1番困る、ってやつだろうし。]
じゃあ、そうだなー。赤系統の色でー、かっこよくてー……“ 俺らしい”感じがいいかな。 うん、ざっくりだけどそんな感じでよろしくお願いしまっす!期待してる! あ、可愛くキュートでもそれはそれでいいよ、ウケそうだし!怜ちゃんなら似合う感じにしてくれるだろうし!
[文化祭の役割決めの時の怜の宣言を思い出しながら、にししーって笑った。いや、冗談だったかもしれないけど、楽しくって周りも笑ってくれれば可愛くキュートでも何でもいいのだ。]
(813) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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──回想・誤解──
うそぉ、ほんとうに? ええー……じゃあ、なんで、
[ 綺麗な顔が目の前で、笑顔に変わるのを見れば なんだかちょっと悔しくなってしまって。 ぶさいくな私の顔は、笑顔を崩して ちょこーーっと、だけ、ぶさいくになる。 ……いつもと同じとか言わないでね?
手品の種を明かされたとて、>>727 余計に謎が深まるばかりなのだから。 男の子がすきなわけでもなくって、 彼女もいないなんて、どれだけ理想が高いんだろう って、心乃は思った。思う。 ]
(814) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[俺にとって怜ちゃんは“ 女装好きの普通の男子”って認識だ。いや女装好きという点では普通じゃないかもしれないけど、中身はふつーに男子っぽいし。 最初に女装姿を見た時は、「えっ、お前男なの!?すげー、めっちゃ可愛い!女の子にしか見えねえ!怜ちゃんって呼んでいい!?」って反応をした。なんでそんな格好してるのかとかは聞いていいのか分からなかったし、別に大して気にならなかった。どんな格好するかなんて本人の自由だしね。
ちなみに怜ちゃん呼びは見た目完全に女の子だしというふざけ交じりの気持ち半分、れいくんだともしかしたら委員長も反応するかもという気持ち半分である。もし本人が嫌ならあまり呼ばないようにしただろうけど*]
(815) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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────……?
[ 耳元にちかづく気配を感じれば、 両掌で耳の周りを囲いながら言葉に耳を傾ける。
明かされた真相っていうのは、 心乃の想像していたものとは全然異なっていて ぱちり、ぱちりと瞬きをする。 ]
教えてくれて、ありがとう 氷室くんの作戦だったってわけかあ。 そして、私はまんまと引っかかっちゃった カモってことなのねえ……
[ にんまり顔が、とっても悔しい。>>730 ]
(816) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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モテるっていうのも、大変なのねぇ でも、愛されるっていう神様から与えられた物を そうやって隠しちゃうのって勿体ないな
・・・・ イケメンの無駄遣いは、私あんまり好きじゃない ほら、もっと有効活用できないかな?
[ 私には持ちえない、生まれながらの才能。 ]
(817) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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でも、それが氷室くんの愛なのかも 周囲のひとたちへの、配慮からの愛情 やさしいのね、氷室くん
まこちゃんのことまで気にかけてくれるなんて。 中途半端にOKされるよりも、 ベターな選択だったと思う。それに、 氷室くんにも、もっといい子がいるんだろうな ……って、おはなししてて思いました。
───って、私、偉そうにごめんねっ!?
[ 罪悪感から来る発言だったとしても。 心乃はこんな風に受け取ったってだけの、お話。 ]
(818) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[ クラスメイトの彼氏と会話するときの距離は、 彼女の嫉妬度数をまずはかって、 物理的距離もはかって、かけ算して、割って、云々。
という公式は、たった今、 あたしが脳内で組み立てたものです。 無駄な争いはしたくない、ほんと、ほんとだよ。 勘違いはいつだって加速する。 ]
(819) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 21時頃
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なにか困ったことがあったら、 氷室くんの秘密を知るものとして協力するから いつでも頼ってね〜
[ 最後には、そう付け足した。
そして、さっきまでの驚いた顔とは異なり、 ちゃんと内緒にするよって意思を示すように 口許に人差し指を立てて、微笑みを浮かべた。* ]
(820) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[ ばっちり目が合った、その前。
辰美君はわかるって、確かに、言っていた>>770。 あたしの爆発寸前の脳みそは、 その意図を上手く受信できなかった。
ひとって、普段思ってたイメージと、 実際のイメージがずれると、バグるんだよ。 結果どう転がるかはさておいて、その時は。
だってその後の視線の方が刺さっている!>>771 ]
(821) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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──現在/3年8組──
[ 役割で呼ばれる。溌剌と。>>782
ハイハイって礼一郎も手を振り返して、 自分の席につきながらその声を聞く。]
──あ、もうちょい来てんのか。 葉野、保健室ってケガ? 大丈夫かよ。 保健室の先生来てんのかな。
[ これだけ足元が悪ければ、 道中に何かがあったっておかしくない。
──と、礼一郎は思って、 心配そうに眉をひそめた。 というか実際心配だったんだけれど。]
(822) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[ とにもかくにも、あたしは、 テレパシーを受信されずとも、 パニックであった。わかりやすく。>>773
かくいうあたしも受信できなくて、 辰美君が何を思っているかまったくわからない。 機嫌悪そうな顔ばっかり印象に残るから、 多分、あたしはあたしが思っている以上に、 辰美君のこと、こわい、って、印象づけていた。 ]
(823) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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え、そんな古かったっけ? いや、俺のも圏外だし……、 ソーマもって、おっかしいなあ。
[ 連城よりはやや深刻そうに礼一郎は言う。
なんとなく、なんとなくだけれど、 礼一郎はやっぱり悪いなって気になる。 どこかで連絡を取りこぼしただろうか。 圏外だと、家から連絡があってもわからない。]
(824) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[ 早未に慰められた>>763──というか、 君のせいじゃないよって言ってもらったときも、 礼一郎は「あー」なんつって笑っただろう。
礼一郎に非がある可能性はゼロではない。]
(825) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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……やっぱ俺も見てくるわ。
始業までには戻るからさ、 もし先生と入れ違いになったりしたら、 委員長はアンタを探しに行きました。 ──って言っておいてくれ。
[ 居ても立っても居られない。 ……というほどではないけど慌ただしく、 礼一郎はそうそうに廊下に出ようとする。
一緒に来る人間がいれば止めはしないが、 そのときばかりは気が急いて、 さっそく廊下のほうへと歩き出している。*]
(826) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[ 溜息ひとつ聞こえるから、 しかも ゆらって、立ち上がって、>>774 あっ、やばい。 完全に怒らせた。って、思っちゃうもので。 ]
(827) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[ 思って、>>775 ]
(828) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[ しばらく、見上げていた。 ]
(829) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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******
[ あたしは、多分、 目の前の……じゃない、上の辰美君の、 すがたとか、意図とか、そういうものを、 全力で噛み砕いて、咀嚼して、飲み込んでいた。
だってそうしないと失礼な気がする。 と、いうのは、人付き合いのフツーのお話しか、 それとも、あたしのエゴなのか。 作品を見るときの、礼儀であったのか。
よくわからないけど、あたしは、 また脳みそ爆走で、考えていた。巡っていた。 目が合ってもテレパシーは無理だったけど。 ]
(830) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[ 数分たって、漸く。 ]
(831) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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「 ええ、どうか、自由なあなた。 また私に夢を見せて頂戴! 」
(832) 2020/06/12(Fri) 21時頃
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[ 何度も何度も聞いたことばだ。 辰美君の相手役の、あるひとつの台詞。
あたしは舞台に立たないから、きっと、 擦り切れた小説を読み返すような、 綺麗な女優さんの好きな台詞をなぞるような、 そういう感覚に、近かった。
あたしは、わらっていた。 ファンサだ!!役者からのファンサ!! しかも答えちゃったよ!やばい。今度こそやばい。
なんだずっとやばいな。 ]
(833) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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あの、あたしも、ありがとう! ファンサすっごい需要あるとおもいます!
[ ……いやでもこれ何目線だ?マネージャーか? ]
(834) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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*
[ 辰美君への印象は、まあ、そりゃあ、 そこから確かに変わったわけでして。 怖い、から、 ちょっと柔らかいかも、に変化している。進化? でもあたしは、ついぞ、 噂の真実を聞くことを忘れてしまったので、 そりゃあしおんちゃんも好きになるよなあって、 とても深く納得してしまったのでした。 ]
(835) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 余談。 ギャップなファンサに あまりにテンション上がってしまったので、 あたしは炭酸飲料を派手に床に落としていた。
テンションのままに、蓋を開けてしまったから、 ……はい、あとはお察しください。 惨劇に、練習が一時中断になったのは言うまでも無く、 ある一幕として、 印象強い思い出にはなったと思う。 ]
(836) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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フツーじゃない、が、だいすきです。*
(837) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 3年前の冬、兄が死んだ ]
(838) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ それは、今日のような大雪ではないけれど、 とてもとても寒い日のことだった。 夜と夜中の境目の頃、 ちょっと近所のコンビニまで行ってくる。 黒いコートを着込んだ兄は、そう言って家を出て、 そして帰ってこなかった。
事故現場は、見通しが悪いと評判の近所の交差点。 しかも兄は、黒いコートに黒いズボンという、 まるで夜に溶けるような装いだった。 兄をはねた車の運転手は、 全然気づかなかったと言ったらしい ]
(839) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 運が悪かったとしか言いようがない。 不幸な事故だった。 近所の人や、親戚たちが、 ハンカチを目元に押し当てながら口々にそう言うのを、 誠香はぼんやり聞いていた ]
(840) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 兄の遺品を整理した。 誠香は、黒いノートパソコンをもらった。 別に、深い意味はなかった。 ただ単に、それまで誠香が使っていた、 白いノートパソコンよりスペックが良かっただけだった ]
(841) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 誠香は、エゴサをしない。 それは自分に与えられた評価ではないと よく知っているからだ ]
(842) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 兄の夢は、作家になることだった* ]
(843) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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──回想・ひと気のない屋上──
……せいかちゃん!よかった、 急に教室からでていったから、ちょっと心配で。 どうかしたの?大丈夫?
[ 声がする方を見上げた。 降りてくる彼女の姿が視界の入れば、 安堵したように ほっ と息を吐き出していた。
そうして、目許には、……よかった。 涙の跡は、ないみたい。多分。>>733 ]
(844) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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ええと。……そうね、 宣伝係、もしも落ち着いていたら 大道具のお手伝いをお願いできないかなって。 思って声をかけようとしてたんだけど、
[ 走ったせいで、ちょこっと息があがってる。 整えながら、目線の高さが合うところまで上った。 ]
怪我とか、してない?
[ 椅子、倒れる音もしていたし。 なんて言い訳じみた思考で、遮る。 ]
(845) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ しつこくお手伝いを依頼されていたことを、 心乃は知らないわけがなかった。>>666 けれど、まなちゃんにお任せしちゃってた。
もしも、それに関することであるならば、 これは完全に、愛宮 心乃の落ち度であり、 監督不行き届きであるのだった。* ]
(846) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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―― それにつきましては ――
[何となく察しているけれど 突き詰めて考えちゃあいけない、
そんな事が世の中には五万とあって、 阿東家のきょうだいについても、たぶんそれ。]
(847) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[――妹がいるようだ。 ――あと、あいつは俺をあんまり家に呼びたがらない。 ――電話をしていてたまに小さな声が聞こえる。
それ以上の事はきっとまだ辰美は知らない。 知らないけれど]
(848) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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また泣いてる
[夕暮れの公園で泣く痩せた少女に声をかけたことがある。 名前は知らない。
けれどもみすぼらしいその姿が 遠い日の自分に重なって見えたので、 辰美はその少女にパンを何度か渡したことがあった。
それは人間扱いされない とある家の少女かもしれなかったし 全く違う他人かもしれなかった。
ただ、辰美はそれを哀れに思って 揺れるブランコに座って、何も言わず、 ただ、隣で本を読んでいたことがあった。]
(849) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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『いつも、 なぜおれはこれなんだ、
犬よ、 青白いふしあわせの犬よ。』
(850) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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どこもかわんねえな。ばっかみてえ。*
(851) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 野良猫追っかけて迷子かもしれなかった。 ]
(852) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ でも、手綱を握られるのだってイヤです。 ]
(853) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ つーかおれは、犬じゃないです(笑) ]
(854) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 犬は、 ]
[ ……(笑) ]
(855) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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── 昇降口→教室 ──
[ 担任が連絡を忘れたが故だっていうなら、 何してもらおっかなって、考える。
だって、少なくとも焼肉奢ってもらうとか それくらいして貰わないと、割に合わない。 あとは一発ギャグやってもらうとか。
そういう楽しいことを思い描いては 静かな廊下に足音を響かせる。 三人いるから、心強い。
途中で夏美とすれ違うのだから>>755 ウェーイ!って大袈裟に手を振るけれど、 どうにもこうにもクラスメイトしか居ない。
やっぱ若ちゃんの連絡ミスかもしれない。 ]
(856) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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おっはよお〜。 ウワひと居ねエ!ヤッバあ。 てかソーマぼっちじゃんウケんだけどぉ!
[ 辿り着いた教室にも、同じく。 クラスメイトが暖房にあたっているだけだ。
げらげら笑いながら、郁斗は腹を抱える。 付け足された自分の呼び名を聞きながら、 ]
(857) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 「いっくん」 ]
(858) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ そう呼ばれるたびに、曖昧な可笑しさが 脳裏から滲むように伝わ ]
(859) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ んないわ(笑)何を今更(笑) ]
(860) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 紫織も来ているのだな、と認識する。>>783 本当に、クラスメイトしか来ていない。 ので、これは若ちゃんに責任を取ってもらうやつだ。
ってにやけたのだけれど。 ]
ハア!?スマホ使えな、ってえぇ、マぁ? ちょー無理じゃん! あーーーヤバヤバマジだ。 超萎えんだけどお……。
[ 早々に席についてしまった千夏と違って>>766 郁斗はドアの近くで膝をついた。 もし教室に入ろうとする人が居れば さぞ邪魔に思うだろう。
教室を出ようとする礼一郎をとっていっても>>826 それは同じだった、かもしれない。 ]*
(861) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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-- 回想/読み聞かせ --
[ 生きては死んで。生き返って。また死んで。 生を繰り返す猫のお話、だったとおもう。 少し口籠るところもあったけど、 感情籠る読み口に、千夏は席へと腰を下ろす。
なんて可哀そうな猫なんだろう。と千夏は思う。 読書感想文でよくありそうな感想。 可哀そうだと思いました、まる。 次に思ったのは、早未家の猫で、次に千夏だった。 千夏が猫なら、可愛がってくれる飼い主はいた? 死んで泣いてくれる飼い主はいた? ]
(862) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ いない。 ふてた可愛げない生き物には、 冷たい視線が刺さるだけだ。 温かい涙など降ってこない。 ]
(863) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 千夏は悲しくなった。 ボランティアで病人を見下げるなんてたぶんない。 読み聞かせをしてくれる人は一生懸命で。
報われない努力などないと信じたい千夏は、 彼女の努力に心を打たれた、のだと思う。 ]
(864) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ もう会えないかも、と思ったら、 身体が動いていて、彼女の前に立っていた。 おず、と口を開いた先の答え。>>463 ]
うん。今、中3だから、同じ。
……知ってる! 私もそこを受験をしよう、と思っていて。
[ 桃の缶詰、と聞けば、 美味しいとは言えない病院食が頭をよぎる。 食べたいなあ。甘いもの。
心乃が名乗れば、どんな漢字?と質問して、 千夏もフルネームで名乗って、質問は続く。 ]
(865) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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んー、この前、入院したばっかり。 ……足、折っちゃって。
[ ぱち、と瞬いて。 嘘じゃない。 けど、正解とは言えない答えを返す。 ほらね、と松葉杖を視線で示した。 ]
また、会えたら嬉しいなあ。 心乃ちゃんの声、すき。
[ 心乃がいつ訪れるかわからないけど、 きっとその次も千夏は病院にいる。>>466 知りたくない世界を学ぶには、 ずいぶん時間がかかる。
血糖値の勉強、注射の打ち方、低血糖の対処法、 食事のおおまかな換算方法に、それから。 全部、千夏が生きていくためには必要なことだ。* ]
(866) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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-- 回想/シュークリーム --
[ お見舞い、は入院当初、友達が来てくれていた。 陸上部の友達は、陽に焼けてこんがりキツネ色。 大会の結果を楽し気に教えてくれてた。 ふてた千夏は、それが気に入らない。
大人になりきれないままに、 心の内を外に出して喚く。 それから。 陸上部の社会から締め出されましたとさ。
あれは千夏が悪かった。 反省はしているけれど、謝れもしなくて、 もともとの友達は、元・部活仲間となる。 ]
(867) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ だから。>>466 家族以外のお見舞いは久しぶりだったので、 千夏はとても嬉しかった。 ]
来てくれて、嬉しい! 話したいことがあるの。 あれから色々本を読んでみてね……
[ 弾んだ声で心乃を歓迎する。 手元にある四角い箱に心も踊った。 中身は分かる。きっとシュークリームだ。
お見舞いの品は千夏の腹に収まる。 カスタードたっぷりの甘い夢。 美味しくないわけがない。 手についたクリームも千夏はちろりと舌でなめとる。
歓談して、甘いものを食べて、千夏は満足する。 ]
(868) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 血糖値は、成績表に似ている。 甘いものを食べれば、上がってしまう。 ]
(869) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ 状況わかってる? と、医師は言った。 すべてを我慢しろとは言わないけど、 そうやって好きなものを食べてばっかりだと、 すぐに合併症になるよ。 ]
(870) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ きっと心乃は二回目もお見舞いに来てくれるだろう。 また来てね、シュークリーム美味しかったなあ、 帰り際に千夏は幸せそうに言った。
ただ、もう一度甘味を持ってきてくれるなら、 そうっと、千夏につけられた病名を告げよう。 泣きそうに、ごめんね、といって。* ]
(871) 2020/06/12(Fri) 21時半頃
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[ いつかの炭酸は、冬には合わないと思う。 ]
─── 購買 ───
[ ひとのいない購買で、あたしは突っ立っていた。 ふわふわの優しいマフラーを巻いて、 あったかいカイロをもうひとつ持って>>640。
素足だけがやっぱり冷たくて、 風邪をひかないでね、って、 ここのちゃんの優しい声を、 なおのこと守らないとなあって、 そんな気分に、なる。 ]
(872) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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[ しあわせに満ちたここのちゃんの声を、 あたしは、ぼんやり、思い返している。
財布から出した硬貨の音も、遠くのよう。 ほら、没頭すると他の音が聞こえないって言うし? ]
(873) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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あたしはいつだって、与えられている。 ものだけじゃない、たとえば、ほかのものだって。 やさしさはそのうちの、ひとつ。
(874) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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あたえてくれるみんながすきだよ。
(875) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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「 しあわせ 」
やさしいひびき。すきなことば。
でも、フツーのしあわせは、 ほんとうのしあわせでしょうか。 持つものの我儘と、みんなは言いますか。
(876) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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[ ─── あ、カイロ、新しいの買っておこうかな。
やさしさへは、お礼をしなきゃって思うし。 あと靴下もストック切らしてた、買っておこう。 これは、あたし用。
それにしても、 カイロ二個持ちってやっぱりすごいなあ。 あたしだったら一個だけだし、 ひとにあげられてるかもわからないし。 ここのちゃんはすごい。お母さん。 ]
(877) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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[ なんて、思いながら、 ちょっとだけぬくもり度が上がった装いで、 あたしは購買を後にする。 ]*
(878) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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──現在/教室──
ちょ、イクト。 うるせえ上に邪魔、退いて退いて。 萎えるなら好きなだけ席で萎えてな。
[ 出ていこうとしたところで、 それなりに図体の大きい男>>861が、 出入口をふさぐように膝をついている。
勢いよく教室を出ようとしてた礼一郎は、 ちょっと焦って立ち止まった。
急ブレーキをかけて、 それから、退いてって口で言って、 それでも退かなきゃ腕を引いて──、]
(879) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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[ 教室への、通りがけ。 きゅって、上履きの音がしている。 ]
─── → 保健室 ───
[ 扉の隙間から見えたから>>636。 クラスメートだしね、あたし、声かけちゃう。 話したこと、無いわけじゃないし。 ]
(880) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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蹴っ飛ばしたり? 礼一郎がそんなひどいことするわけないよ。
(881) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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ほら、そのヤバい状況について、 調べてくるっつってんだから、ど! け!
[ どういう状況だこれ。 礼一郎はそんなことを思いながらも、 手綱のついてないクラスメートと、 教室の入り口でわあわあとじゃれていた。*]
(882) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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しおりちゃん、どしたの?おはよ?
[ 隙間をもう少し広げて、顔を覗かせてみた。 ]*
(883) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 22時頃
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これは礼一郎の知らない話。
(884) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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礼一郎が知らないほうがいい話。
(885) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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それがべそをかいていたのが、 月夜のことならきっと罰はひどかったし、 波止場でのことでもひどかっただろうから、 ただの夕暮れの公園でよかった。
……って言ったって、 家に帰ったら待ち受けてるのは、 甲高い早口で非を指摘する女か、 腕組みをした低く冷たい声の男で、 どちらもそれには優しくしてくれない。
(886) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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知らない人間に渡されたパン>>849を、 躊躇なく口に入れる程度には腹を空かしていた。
公園に現れる人間にパンをもらえる確率は、 家にいる少年の気まぐれよりは高かったので、 それは何度か公園に赴いたのかもしれない。
(887) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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それだけの話だ。
(888) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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こういう話はごまんとあるらしいし、 小学生くらいまでの礼一郎は、 どこの家にもそれみたいなのがいると思ってた。
(889) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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実際、「どこもかわんねえ」んだろ? *
(890) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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―― 回想:3年8組のお母さん ――
[ まるで何事もなかったように、 どうしたの? なんて声をかけて、誠香は後悔した。 心乃は誠香を心配して、 追いかけてきてくれたに決まっているのに。 心配させないように振舞うことと、 心配の気持ちを無下にすることは全くの別物だ ]
ごめん。 僕は何ともない。大丈夫。
[ 案の定、心乃の口から出てきたのは、 “心配”とか“大丈夫”とか、 誠香のことを案じるものばかりだ。>>844 誠香は眉をハの字にして、 ちょっと情けない笑みを浮かべた ]
(891) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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[ 心乃は息が上がっていた。>>845 急いで追いかけてきてくれたらしい。 申し訳ないことをしたと思っているので、 誠香にできることであれば協力したい、のだけれど ]
……大道具って、場所はどこ? 空き教室借りてやってる方とかだったらいいけど、 教室には……ちょっと今すぐ戻るのはパス、かな。 さすがに気まずい。
[ 捨て台詞を吐いて飛び出してきたのだ。 心乃に引率されて戻るのはいささか決まりが悪い。 まるであれみたいだ。 保護者に付き添われて仲直りに行くやつ ]
(892) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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怪我? してないよ。 めっちゃ元気。
[ まさか椅子を後ろの席にぶつけたことを 心配されてるとは思い至らず。 ちょっぴり怪訝そうな顔をしつつ、 元気だ、と頷いた* ]
(893) 2020/06/12(Fri) 22時頃
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-- 回想/初夏 --
[ 夏の始まりは、草花が美しい。 青々した葉が風に揺れている。
誠香と話しながら、揺れてるなあと窓の外を思う。 知識として、すこしはあるだろう。 生活習慣病、注射、インスリン、諸々。 誠香に浮かぶ表情が怖くて、 視線はどこかへと出かけている。>>553 ]
ありがとう。 少しでも知ってくれてる人がいると思うと、 心強いな。
[ きっとこの言葉は誠香の顔を見て言えた。 千夏をただ気遣ってくれてるのだと、認識する。 教室でしつこくされたことは知らぬままに笑む。 ]
(894) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[ これで話はおしまい。知見の糧にしてください。 と思っていたけれど、 誠香はポケットを探る様子に首を傾ぐ。 ] ……食べても、大丈夫。 もらっておくね。
[ 甘いものは毒ではない。 口にすると死ぬわけではない。
ただ計算していたコントロールが狂うだけ。 そもそも計算自体が難しいから、 急に低血糖になってしまうのだけど。 ]
(895) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[ ご褒美だよ、と渡されたクッキー。 壊れないように指先で包装をつまむ。 それを食べるのは次に血糖値が下がってきた、 と千夏が知覚するとき。
3年もあれば、成長するもので、 不必要時の甘いものも我慢できるようになる。 ] ところで、誠香ちゃん。 もしかして、用でもあった?
[ 話を逸らすように、 どうしてここにいるのか質問をふわっと投げた。 ここはあまり人のいない場所ですから。* ]
(896) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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――回想:観客――
[女子の恋愛方程式は男子には読み解けない。
ので、壁ドンも辰美幸俊としては計算したものではないし (それはそれとして効果は得られていないのだが)
今少女の頭を駆け巡る勘違いの速度が 何km/sかもわからない。>>819
わかるのは、……やべ、スベったかも。>>829 という、己の焦りと気恥ずかしさだけだ。]
(897) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[数分間沈黙が続いた。]
…………
[何か喋れよ!とここでノリのいい男子なら言っているが 辰美が言うと本当に恫喝にしかならないので おとなしく綿津見の返答を待っていた。>>830
やっぱり相手がパニックになっている>>821>>823と 気づいた時点で、静かにその場を去るべきだったのだ。
侍は引き際が大事だと父が言っていたことを思い出し 余計苦々しい気持ちになる。辰美は侍ではないが]
(898) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[――と、思った、ところで。]
(899) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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……!
[綿津見の口から聞きおぼえのある台詞が>>832出て 辰美は少しだけ目を丸くした。 まるで小説の台詞をなぞるような一言ではあったが 引かれてはなさそうだと理解し、ほっとする。
その後向けられた笑顔には 思いもよらず辰美の方も驚いてしまって
どう答えたらいいかまたほんの少し、逡巡すると]
(900) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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まじ……? ありがと。
[楽しい、と柄にもなく思って、 ……ほんの少しだけ、表情を和らげた。
俺のへたくそな演技でも 喜んでもらえるのっていいな。 それに、役者仲間をほめてもらえたのも嬉しい。 辰美はこの時、らしくもなく少しだけ浮かれていた。 役が多少乗り移っていたのもあるだろう。]
(901) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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わだつみ、 台詞を覚えてるなんて、すげーじゃん。 スジガネいりのファンってやつ。
[それが弾けるような笑顔になって 出ることはなかったが 柔らかくなった声音には喜色が滲んでいた。]
(902) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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***
[――とはいえ。
その後、テンションがあがってしまっていたのか、 落とした炭酸飲料をそのまま開けた綿津見によって 練習は一時中断になったし
その時には辰美は、ちょっとあきれた顔で綿津見を見ながら のそのそと雑巾を取りにいくことになったので
その一幕のことは強烈に覚えていても、 つかの間に覚えたその感情や声の出し方は、 炭酸のようにふわりと消えてしまったのだが。]
(903) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[電波ではないけれど 台詞に、相手役の台詞で返されるなんていうのは。 ちょっとした異文化コミュニケーションめいていたし
……割と嫌いじゃなかった。*]
(904) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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── 教室 ──
ハア?いっちー冷たい! フツー優しい声かけるでしょ。 あーあーあーあ〜、 正論言って彼女に振られるタイプじゃん!
[ 萎えてたら、礼一郎がぶつかりに来た。>>879 正確にはぶつかってはないんだけれど、 というか、急ブレーキを踏んだ足は ぶつかりそうにも、なかったのだけれど。
当然、膝をついたままの郁斗は、 ──自分より10センチ程度小さい礼一郎を 見上げる貴重な機会である── 腕を引かれて立ち上がった。 ]
(905) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[ 扉んとこいる邪魔なやつでも、蹴っ飛ばすとか、 いっちーがするわけないじゃん(笑) ]
(906) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[ いつも通り見下ろしの体勢になったけど、 ぶーぶーと口を尖らせるのはやめなかった。
郁斗と話す人の声が大きくなるのはよくあって、 たぶん、釣られてるんだと思うのだけれど 礼一郎もわあわあし始めた。>>882 ]
(907) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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えーーーおれも誰か探そうかな。 なんか思ったより、人居そうだし。
[ 恐怖が、好奇心に勝ったから。
喜多仲郁斗は、そんなことを言って 不満そうな顔は変えずに廊下の方を見る。 んで、ちょっとずつ、礼一郎に寄りかかる。
怒られたら、あるいは 体重をかけ過ぎてバランスを崩しかけたら、 礼一郎の方を見て、ぎゃははって笑う。 ]*
(908) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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あ。 おっ、はっ、ぁ……っくしゅん!!
[>>883保健室に踏み入って中の様子を伺っていたら、 その後ろから声がしたので、振り返って、 その刹那、猛烈なくしゃみの予兆を感じたので、 口元を手で覆おうとしながら、振り返った体をその勢いで振り切る。 まなちゃんに飛沫がかからないようにすることだけを考えて、ぐるん。 よろめいて、転びそうになった。]
(909) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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……はよー。
なんか、誰もいないねぇ。
[顔を合わせられたのがクラスメートだったから、 わたしもにこやかになれたけど、 見てよこの人気の無い保健室の中、とばかりに指し示す。
先生は来てないらしい。 溶けた雪が入り込んだ体が寒く、このままにしていたらくしゃみの第二波がやってきそう。]
替えの制服を借りたかったんだけどな……。
[そう呟きながら、どこかにあるかなと手当り次第に物色を始める。 勝手に借りてメモでも残せばいいかなって。*]
(910) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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―― 現在 / 昇降口 ――
お、まじか。 じゃあ誠香が第一志望落ちたら 同じ大学に通えるってこと?
うーれし。
[などと縁起でもないことを言う]
(911) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[受験――特に志望校についての話題は、 この時期になってくると中々に ナイーブな扱いの代物で。
こんなに気安く触れてはいけないものだと もちろん俺自身、理解している。
茶化した冗談を言う俺は きっと誠香との心地よい距離感に 甘えているのだ]
(912) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[こちらを見上げる誠香と、 ぱちりと目が合った>>622]
確かに、全然人いねえな。 休校連絡は来てないと思うけど。 電車が遅延してるのかもな。
[昇降口の下駄箱にローファーを突っ込んで、 リノリウムの廊下をひたひたと進む]
(913) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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ちょっと俺は 部室覗いてから教室行こっかな。
……誠香は?
[引き留められなければ、 そのまま部室棟へ向かう心づもり。
きっと別れてから マフラー貸しっぱなしだったと 俺は気付くのだろう]*
(914) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[ どうしようかなって思ったまま、 結局見送ることしかできないこともある。
宙ぶらりんなやさしさってことなのかな? 多分、タイミングが悪かったって、 そういう話になる気もする。 ]
(915) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 22時半頃
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──回想・文化祭準備──
ふふ、さすが委員長だね。 でもね、ちゃんと休憩もとるんだよ?
[ 委員長をねぎらうのも副委員長の仕事だろう。 自分が傷つくほど与え尽くすことに抵抗はなくとも、 しかし、だれかが傷つくのは心乃の意に反するので。 文化祭に向けての体調管理も、愛情の内だ。
そんな風に行われた擦り合わせ。 余裕がでてきからなのか、雑談をする時間ができる。 ちゃんとした人同士の、平和で平凡なやり取り。 ]
(916) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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─── 追いかけられなかった話 ───
[ あたしは確かに、 "せいかちゃんが頑張っている"との理由で、 脚本のお手伝いを断っていたわけだけど。
その時ばかりは止められなかった>>588。 ……と、言うより、ちょっと躊躇ったのかな?
いつも通りに、うぇーいって感じで挨拶した後、 あたしは、息をちょっと吸っただけで、 続く言葉を遮ることは出来ていなかった。
結果としては、それだけだった。 ]
(917) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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あはは、壮大なことでもないよ 私自身、恵まれている方だと思うから──
[ ペンを置いて、ノートを閉じる。 差し込む光が綺麗な橙色をしていて、 窓の方へ顔を向ければ、傾きかかる太陽が見える。 ]
(918) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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私の尊敬するひとが言うにはね、 世界平和の為に、私たちがまずできることは 『近きを愛する』ことなんだ、って ……だから、ねっ?
家族を愛して、隣人を愛して、 私のしあわせをお裾分けしてあげれるなんて どれだけしあわせで幸運なことなんだろう、って
なんだか、おこがましい話かな
[ 「へえ」ってあげられた顔を視線がかち合えば、 えへへと気恥ずかしそうに笑って見せる。 ]
(919) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[ 喧嘩、あるいはそれに近いもの。 好きか嫌いかなら嫌いだったよ。 ごくごく当たり前に。
あたし、今までなんとなーく生きてきて、 トラウマレベルのそれとかも、無かったわけで、 耐性で考えると相当低かったんだと思うし。 ]
(920) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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綿津見まなは、そういう生き方をしている。 避けた、というより、フツーに生きて、 喧嘩をしたって翌日には仲直りしているような、 そんな、生き方をしている。
白紙に書くまでも無い生き方をしている。
(921) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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だから、そうねえ 笑っていた方が、みんなしあわせじゃない?
[ 愛想よくしている、ってわけじゃない。 単なる愛の表現の一種とでもいうのだろう。 それが、愛宮に定着した当たり前の行動だった。 ]
そんな私たちが、まず最初にできること! それが、ほうきを持って、掃除をすることなの 語るよりも何よりも、行動で示せることなのよ
(922) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[ だから、もう、 走り去っていくせいかちゃんを、 見送るしかできなくて、あたしは、 ]
(923) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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じゃあ、決まりね。 時間は10時半、駅前の……──
[ 興味がある、という彼の返事を聞けば、>>754 心底うれしそうにほほえみを深める。 ちゃんとしている彼も、自分と同じなのだろう、 そう確信めいたものを感じたからかもしれない。
そのあとは、あれよあれよと 待ち合わせ場所や時間を伝えて、 共にボランティア活動にいそしむことになるのは また、別のお話しのこと。* ]
(924) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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[ ……こころのなかで へるぷって言ってた。 きっと、きっとね。 ]*
(925) 2020/06/12(Fri) 22時半頃
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— 回想:まだ赤が似合わぬ彼のこと —
[あまり仲が良かったわけではない、けれど、 覚えていることも少しはあったのです。
中学生の時のこと。 ある日、校庭の茂みの中に埋もれた何かを発見したわたしは、 それを手に取って、首を傾げた。
それは筆記用具のようだった。 なんでこんなところに落ちていたかはわからないけれど。 誰かの落とし物かなぁ、と気楽に考えていた。
わたしはこの頃から既に、ちらほら嘘つき呼ばわりされていたりもしたけど、 >>721意図的に隠されたもの、という発想にはすぐに至らない程度の純粋な子供だった。]
(926) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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[落とし物は職員室に届けなきゃ。 そうは思ったけど、とりあえず誰か持ち主に心当たりが無いか、 自分が簡単にできる範囲のことをしてみたら、 運が良かったか、案外すぐに見つかるもので。]
連城颯真くん、だっけ。 はいこれ。落とし物。
[茂みで拾った筆記用具を差し出して、本人のものかを確認してもらい、 間違っていなければ、きっとわたしは安堵した。 尋ねられれば、どこで拾ったかなども伝えただろう。]
買い換えるのって大変だし、良かったねぇ。 それじゃ。
[軽く話をしたかどうかは定かではないが、 用が済めば手を振って、セーラー服を靡かせる勢いでぱたぱたと駆けて去る。]
(927) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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[別にその時の恩を着せようとかは思ったことが無いので、 忘れられてても全然気にしないけれど。
……ああ、あの時の君は、 今と違って、赤色が似合うようなイメージは全然なかったなぁ。*]
(928) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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―― 回想:初夏 ――
[ 軽い口調で告げた言葉は、 ありがとう、と受け止められた。>>894 心強いと言ってもらえたけれども、 それは、社交辞令かもしれなかった。 何しろ誠香は春先に塩対応をやらかしている。 少しばかり距離を感じてしまうのは致し方ないこと。 一線を引かれたとしても、それは誠香の自業自得。
けれども、誠香は千夏が嫌いではないのだ。 誠香の対応のせいで距離が開いてしまったのなら、 距離を詰める努力は、誠香が払うべきだろう。 ……なんて、 そんな深い考えがあってのことではなかった ]
(929) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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それは良かった。 はい、どーぞ。
[ 小さなクッキーなら大丈夫。誠香は覚えた。>>895 差し出したクッキーは受け取られて、 うん、と誠香は頷く。 満足して、それじゃ、と踵を返そうとした時に、 ところで、と千夏の方から会話が続いた。>>896 千夏の方から話題を振ってくれた。 それは、喜ばしいことではあった、けれども。 用? 誠香がここに来た理由って、それは ]
(930) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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僕は…………秘密基地を、探しに?
[ 春先の千夏とのやり取りを、 蒸し返すようなことはしたくなかった。 まさか「作家業のことをしつこく聞かれて 飛び出してきた」なんて言えない。 じりじりとcm単位で縮めようとしている距離が、 一気に数百m隔たってしまいそうだ。 言葉を選んで、選び抜いた結果がこれだった。 まるで小学生男子のようだけれども、 一人になれる場所を探していたという意味で、 嘘ではなかった。
まさかそうやって見つけた場所が、 数ヶ月後心乃にばれてしまうとは この時の誠香は知らなかったけれども* ]
(931) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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── 現在/教室 ──
はあ? ねーわ。 優しい声をかけたくなる要素が、 今のおまえに1ミリもねえ。
[ ひっくり返った駄々っ子みたいな男がいる。
──って礼一郎は思って、 優しい言葉を追加でかけることはなかった。
続いた言葉がぐさりと刺さるものだったので、 優しい言葉なんて余計に引っ込んだ。]
(932) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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うっせー。 俺がフラれんのはな、どっちかっつーと、 落ち込んでるときのフォローがド下手だからだわ。 なんなら付き合う前にフラれがちだわ。ほら立て!
[ 別に礼一郎だって、失恋キャラになりたかないけど、 条件だって、身長を除けば悪かないと思うんだけど、 どうしてこういう話になるんでしょうかね。
冗談として自虐ネタに走りながらも、 礼一郎はちゃんと喜多仲の腕を引いてやる>>905。]
(933) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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[ えいっと腕を引いてやれば、 珍しく見下ろせていた級友の顔が、 にょきっと生えるみたく高い位置に戻って、]
イクトも来んの? いいけど、デカい図体で寄りかかんな。
あと、先生探しに行くんだからな。 ふらふらしたら置いてく──って、わ。
だから重いっつってんだろ、しゃんと立て!
[ 行くっていうならはやく行くぞ。 って、礼一郎は歩き出したかったのだけれど、
そこに10cmも大きい人間が体重をかけるので、 後ろ側に大きくよろけて、また小言を吐く。]
(934) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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とりあえず職員室か、若林先生なー、 準備室とかにいたりしねえかな。
ほら、行くぞ。始業までに戻んだから。
[ ぎゃはは。>>908 って笑われたのも癪なので、 礼一郎はとっとと歩き出すことにする。*]
(935) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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──現在・職員室──
そうだね、ここまで来ると 休校説は濃厚かもしれないねえ
[ 差し出そうとしたスマートフォンを鞄の中へ戻し、 ちいさな声でつぶやかれた言葉に首を傾げた。 顔にはほほえみを浮かべたまま、 訪れるほんの僅かな間の続きを待っていた。>>808 ]
……?
(936) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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[ 大声で笑ったり、無理して笑ったり、 何かを誤魔化すように笑っているわけじゃあない。
笑ってあげているの、人間には笑顔が必要だから。 ]
(937) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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帰れなくなったら、確かに困るわね ……でも、きっとご家族が心配して 迎えに来てくれると思うわ、だから大丈夫よ
[ 反抗期の子供のような反応には慣れっこだった。 ほほえみを忘れた人間には、よくあることよ。 だから、眉間に皺の寄る姿をみても、 愛宮のほほえみは絶えることはない。 ]
うーん……確かにそうね、 私も、一度教室へ行こうかな
[ よいしょ、っと鞄を肩にかけて 辰美のあとに続いて職員室の扉へ歩き出している。* ]
(938) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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─── 保健室 ───
!
[ ちょっとびっくりした。>>909 しおりちゃん、風邪気味ですか。寒いもんね。
あたしは足も保健室の中にいれて、 おじゃましまーすって、そんな調子。 転びそうになったなら、咄嗟に……真似事? 手を差し出そうとしたけど、間に合ったかな。
指し示された室内を見渡して、 ]
(939) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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ほんとだー。せんせーいないんだね? 購買もいなかったよ。 お金だけ置いてきちゃった。
[ 靴下とカイロ買った、って。鞄を示す。 マフラーはここのちゃんからの借りものです。 なんて、添えて。
指を近づけると、 なんだか冷気が触れるよう。>>910 そうだね、制服は借りるしかないかなあ、って。 そのあたりの棚を適当に開けてみる。
─── あ、あった。 ]
(940) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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しおりちゃん、あったよー。 靴下丁度買ったし、これ使って。
[ 代わりの制服と、新しい靴下をベッドに広げる。 カーテンを閉めれば 簡易的な更衣室にはなるでしょう。
しおりちゃん着替えるだろうし、 メモはあたしが残せばいいかな? ペンを取り出しつつ。 ]
(941) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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ね、連絡来てなかったんだけどさ、 今日って学校あるのかな?
休校なら、阿東君から連絡あると思って、 あたし、来ちゃったんだよね。 しおりちゃん、何か聞いてるー?
[ "制服借ります。3-8葉野" ちょっとまるめの字を並べて、雑談モード。
せんせー教室にいるのかなー。 一回行くべきかなー。 あたしの雑談兼ひとりごとが、 カーテンの向こうへ、ぽいぽい。 ]*
(942) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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-- 回想/準備予算 --
[ 庶務の仕事は基本雑用。 まさか金銭の管理をするなんて思ってもなかった。 これなら、沈黙を甘んじたほうがよかった、かも。 同時に過去の庶務に申し訳なくなる。 彼彼女らの仕事ぶりは、さっぱり千夏の記憶にない。
文化祭。 どこか遠かった世界は、すこし近くなる。 三年間で一番に関わったのが、3年8組の劇、だ。
クラスメイトは楽し気に、苦し気に、 劇のピースを作り上げていく。 青春といっても差し支えないだろう毎日。 ]
(943) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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[ 大変なことは手伝えないけれど、 舞台背景につかうパネルに色を塗ったり、 劇の練習をするために使うスペースを確保したり、 えくせとら、えくせとら。 千夏にできることなら、なんでもした。 ]
(944) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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[ 裏方で話がぷかりを浮かぶ。>>719 噂に疎い千夏がそれを知ったのは、 礼一郎に声を掛けられた時だ。>>788
クラスのノートに予算。 現在購入した物、金額、領収書をまとめていた時。 ]
……すこしだけ。 何か買おうとしてるものがあるの?
[ 話を聞けば、おそろいのものを着る、とか。 悪くないな、と千夏は思う。 同じ恰好をしたものがいくつも並べば、 同化して目立たなくなる。 ……より目立つものもあるかもしれないけど。 ]
(945) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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[ 千夏は制服が好きだ。 黄冬生であることを許された気持ちになる。 3年8組で、おそろいのものを着るなら、 自分がただしくクラスに属していると実感できそうで、 内心、結構乗り気ではあった。
提案者と案に乗った者がいる場所へと向かい、 確認を取る。 ] ふりふり…… それ、氷室くん以外の男子も着るの?
[ 紫織が「千夏はふりふりが着たい」と言ったと、 聞いたなら、そうだったけ、と曖昧に笑う。>>785 ]
(946) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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あ、でも。 辰美くんがふりふりを着ているところは見たいかも。
[ 軽い調子で言葉をつづけた。 役者陣がそれを着るのか、 さっぱり千夏にはわからないけど。* ]
(947) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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―― 現在:学校到着 ――
[ 第一志望のことは、正直あまり考えたくない。 もっと頑張れ死ぬ気で頑張れという 担任の言葉にげんなりするというのもあるけれど、 それよりなにより、出版社の人間の顔が ちらついてしまうもので ]
それな。 氷室と同じ大学ってのも悪くないよなあ。 って氷室、ほんとに僕のこと大好きだな!
[ うーれし、なんて言ってくれちゃったので>>911 ふはははと笑いながら、背中をばんばん叩こうとしたが、 避けられてしまったかもしれない。 なにしろコートにマフラーぐるぐる巻きの刑も相まって、 今日の誠香は運動能力が落ちている ]
(948) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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[ 誠香の笑い声は、昇降口にやけに響いた。 それはやっぱりひとけが全然ないせいだ ]
あー、そういや父さんも、 電車止まるかもって今日は車で行ったな。
[ 遅延してるのかも、という怜の推測に>>913 なるほど、と頷く。 ひとけはないけれど、煌々と明かりはついているし、 なにより校門も昇降口も開いてたし、 休校ではない、はずだ。 というか、今更休校とか嫌だ ]
(949) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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僕は教室に行くよ。 早くコート干したいし。
[ 濡れたコートを着て帰るのは嫌だ。 帰る時までに乾いてくれたらいいのだけれど。
また後でーと別れた後で、 そういえばマフラーを借りっぱなしなことに気が付いた。 学校に到着したのだから、 マフラーぐるぐる巻きの刑の刑期は満了したはずなのに ]
まあいいや。 一緒に干しておいてやろう。
[ マフラーも少し雪で濡れてしまっている。 濡れたマフラーで帰るのは怜だって嫌だろう。 そう頷いて、 教室までちょっぴり刑期を延長することにした* ]
(950) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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──回想/文化祭準備──
[ 怒声が教室に響き渡って、 椅子がぶつかる大きな音がした。>>669
きっかけは直前に福住の元に行った、 脚本担当の男>>597らしかった。
教室を飛び出してった福住のことは、 愛宮がすかさず追いかけてった。
礼一郎も作業の手を止めて、 めいっぱいの大股で一歩、二歩、三歩。]
(951) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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礼一郎は諍いが好きじゃない。 ま、大概みんなそうだよね。
(952) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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思いやりとか気遣いとか、 そういう話になるとまあ、 線引きも曖昧で複雑で手に負えないけど。
(953) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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[ 震源地ど真ん中にいる喜多仲の腕を、 ぐいと掴んで教室に走る動揺の外側へ、 どうにか、連れて行こうとした。
そうそう、ちょうど探索のため、 廊下の外へと連れ出すみたいな感じで。 少しばかり、言ってやろうと思って。
喜多仲は礼一郎より大きいので、 それがうまくいったかはわからない。]
(954) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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……何してんの、おまえ。 つか、あのさあ。役決めのときとか、 それより前だって、福住さあ。
……わかりきってたろ。
[ 人の嫌がることはするべきではない。
見えてる地雷踏んでんなよ。って、 礼一郎が咄嗟に言おうとしたのは、 そういうたぐいのことだったわけだけど。*]
(955) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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――現在/職員室――
…………。 ふくいーんちょ、 たまに先生とか、 きもったまかーちゃんって言われね?
[女子に対して大分失礼だが>>936 大して悪気もなく、辰美はそう言った。
微笑んだまま「大丈夫よ」といわれたので、 なんだか騒ぐ自分が馬鹿みたいに思えてくる。]
(956) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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……まあ、言う通りか。
[辰美はそっと棘をしまい込んで息をつき、>>938 愛宮を置いて行かないようにゆっくり歩きだした。]
えのみや、誰とここ来たの? ひとり?
[と、学校内にほかに誰かいるのか、把握しようとして 二階にある教室へと歩いていく。]
(957) 2020/06/12(Fri) 23時頃
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[笑顔に笑顔を返せるようになれば もうちょっとマシな人間になれるんだろうか。
なんて。]
(958) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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[さて。 二階の三年の教室の前あたりで じゃれている委員長と喜多仲を見かけたなら 辰美はこう言っただろう。]
……散歩中?
[首輪がなさそうで大変だね。 とは言わないが、怪訝そうに言うだろう。 すれ違うのであればそれはそれ、 辰美はそのまま教室に向かうつもりだ*]
(959) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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――回想:服について――
……あ?
[偶然現場に居合わせた辰美は、 俺も着んの、それ?といいたげに早未を見た。>>947 威圧はしていない。
辰美幸俊にはファッションセンスがわからぬ。 何を着ても似合うからか 最近はなぜか女装をはじめた級友を横目に、 普通の男子高校生活を送ってきた。]
(960) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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なんで俺が。 はやみとかはのが着りゃいーだろ。 似合うんだし。
[と投げやりに言う。
こういう場の拒否権は男子にはない。鉄板である。*]
(961) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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── 教室 ──
[ しゃんと立て。って言うのだから>>934 余計、しゃんと立ちたくなくなる。 てゆーか、しゃんと立てのしゃんって何だろう。
元来、シェアしてくれた傘が刺さらない程度に 喜多仲郁斗は、猫背気味だ。 ]
いや逆にいっちーのこと置いてくからー! ごめーん、足長くてぇ?
[ 何かする度に一々丁寧返してくれるので こういった揶揄いは辞められそうにない。
なんか、そういうところですらも、 いっちーは真面目だなあって。 郁斗は、そう思っていた。 ]
(962) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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── →廊下 ──
てか、若ちゃんさァ、 寒すぎて死んでんじゃね? そんでおれ達に連絡こなかったんじゃね?
[ 先ほどよりひとり少ないのだけれど、 他にもそこそこな数の生徒が居るのだと分かり 人気のない廊下へ向けた足は軽い。 ]
だってさあ、どー見ても休校だし、 来てんのうちのクラスだけだし、 どお考えても、可笑しーじゃん。 若ちゃんの所為だよ、コレえ。
(963) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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はえ?怪我? あー、違う違う! 制服の替えあるかもって取りにいっただけ! ちょっとね!2人してダイブインスノーして制服結構濡れちゃったというか、ね!
[ 紫織が保健室に行った理由を説明しなかったせいでどうやら誤解されてる>>822みたいなので、慌てて否定した。 あっでも雪に埋まったことまで言わなくてよかったかも。 もしこのせいで後で怒られたりしたらごめんよ紫織ちゃん。
へっぷし、って小さいくしゃみしてちょっとだけ身震い。 うーん、まだちょっと寒いかも。 まあ確実にアレのせいだが反省も後悔もしていない。 だって楽しかったし。 馬鹿は風邪ひかないらしいしまあ大丈夫でしょ。]
(964) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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[ 足取りは軽いし、歩幅を表すコンパスは 礼一郎よりも本来大幅なのだけれど、 郁斗は彼の後ろをついていった。
無人の廊下を切り拓くのが怖いわけでなく、 まあ、なんとなくだ。
そういった調子で教室の扉から数m、 ないし数十m歩いたところで遭遇したのも>>959 紛れもなく、クラスメイトでしかない。 ]
お!たつみん、チョーおはよ! て、ハア?何、散歩? おれらがおじーちゃんみたいってこと?
(965) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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[ そりゃあ、リードを引かれるように 見えたかも知れなかった。 なにせ、礼一郎の後ろを歩いていたから。
とはいえ飲み込まれた言葉を知らなければ 意味も分からず首を傾げるだけだった。 ]*
(966) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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ぼっちちゃうわ! さっきまでは紫織ちゃんと一緒だったし!
[ 教室にきた郁斗にげらげら笑われて>>857、反論のようなツッコミのような言葉を返す。 その後、スマホが使えないと知り崩れ落ちる様>>861を見て今度はこちらが愉快に笑った。]
ふははは!人のことを笑うからだばかめ!ざまあ!
[ いや、あっちが俺を笑ったこととスマホ使えないことは実際は何の関連もないのだけど。 あ、一応言っておきますがこれはいがみ合いとかでなくただのいつものじゃれ合いです。 少なくとも俺の方はそういう認識。]
(967) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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ほいほい、了解ー。 行ってらっしゃーい。
[ 慌ただしく出て行こうとする委員長>>826を見送る姿勢。 別に今の事態をそこまで深刻に考えてなかったし、あと寒いし。
まあ、出て行くまでに出入り口のとこで郁斗とわあわあやって足止め食ってたけど。 え?蹴っ飛ばしたり?委員長がするわけないない*]
(968) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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自分は恵まれているほう。 ──って、礼一郎もよく思う。
(969) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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──回想/文化祭準備>>916──
俺? 平気へーき。 愛宮こそあれもこれも手伝って、 ありがたいけど、無理しすぎんなよ。
[ 愛情とかいう、 男子高校生には小恥ずかしい単語は、 礼一郎の頭にはなかったが、
お互い様みたいな言葉をかけて、 委員長と副委員長の仕事をする。>>916]
(970) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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[ 恵まれているほう、と愛宮は言って、>>918 「そりゃ俺もだわ」って、礼一郎は笑った。
日の傾く頃合いだった。 今よりもいくらか日が長かった。
机の上に置いたこまごまとしたものが、 少しずつ歪な形で机に影を落としていた。]
(971) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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[ 世界平和>>919という言葉が聞こえて、 それは礼一郎にとって十分壮大だった。
軽口をたたいているとき以外、 むやみに人の意見を否定するのを、 礼一郎はよしとしなかったから、 茶々を入れることもなくそれを聞いた。
「近きを愛する」 昔読んだ子ども向けの伝記を思い出して、
愛宮の言葉が途切れたとき、 自信なさげながらも礼一郎は言う。]
(972) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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「愛は近きより」? ……マザーテレサだっけ。
[ だとすれば愛宮っぽいな、とも思い、 ただ、こういうときに打つべき良い相槌を、 礼一郎はあまりたくさんは持っていない。]
おこがましいとは思わねえけど、 やっぱ、うーん、すげえなって思う。 その域にはなかなか達成そうにねえな。
[ 世界平和を意識したことは、礼一郎にはない。]
(973) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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-- 3年8組 --
[ 所属している教室に、 与えられた居場所で黒板を見ていた。 男子のじゃれあいのさなかに分け入れはしない。
綺麗な文字、だと千夏は思う。 いっそ幸俊が庶務をすればよかったんじゃない、 と思ったことも5回くらいは在った。 委員長と書記と仲いいんだし。 千夏が手を挙げなければ、 幸俊に任命がいっていたのかもしれない。 ] ほんと、元気だなあ。
[ 共に登校してきた二人の声は頭に響く。 だんだんボリュームが大きくなってくる。 ]
(974) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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[ けれど、そこから先>>922は、 礼一郎にも少しは馴染みのある感覚の話だ。]
ああ、それはまあ。 みんな笑ってるに越したことないだろ。
[ うむ。とは言わなかったけれど、 やっとはっきりとした肯定を返せた。]
掃除ぃ? はは、それいいな。 それはハードルが低くていい。 俺にも手伝いくらいはできそうだし。
[ 壮大なことのわからない礼一郎にも、 せっせと箒を動かすことならできるだろう。]
(975) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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[ 登校をしている人間は颯真によると、>>784 ここにいるものに合わせて3人、ということになる。 人の影のない通学路を思えば、多いように感じるけど、 結局は本当に少ない人数でしかない。
大きな声から遠ざかるように、 窓近く。暖房近くへと千夏も寄る。 颯真の前の席に腰かける。 寂しかったらしいので、雑談もよいだろう。>>783 ]
連城くん。
[ 名を呼ぶ。 千夏は颯真を認識している。 ]
(976) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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[ 駅前、10時半、…………
与えられた情報>>924を、 手持ちの紙の端に書き留めて、
そこそこ礼儀正しい礼一郎であるから、 おそらくその愛情の集まりでも、 それなりにうまくはやれたはずだ。*]
(977) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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吹雪!って感じ、で。 ほんのすこしだけ、わくわくしない?
[ 気を紛らわすように窓の外を見て。 白の世界を見た後の赤い眼鏡はすこし眩しい。* ]
(978) 2020/06/12(Fri) 23時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 誠香は何も、 好き好んで人間関係に波風立ててるわけではないのだ。 できればうまくやりたいと思っている。 よほど何度もしつこく意図的に地雷を踏んでくるような 相手でなければ、水に流すことだってやぶさかではない。 その程度のこともできないほど子供ではないつもりだ ]
おはよー。 よかった、人いた。
[ だから、教室への道中で阿東や喜多仲とすれ違えば、 普通に挨拶をした。普通に ]
(979) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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おわあ。あったけえ……。
[ 教室内は暖房が効いていた。ありがたい限りである。 となれば、やはり休校ではないのだろう。 とっととコートを干そうとして、 まずその前にマフラーだ。 二重に巻かれたぐるぐるマフラーを、 まずはもがもがとほどくことにする ]
(980) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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千夏ちゃん、今日もいい飴入ってるよー。 連城も食べる?
[ 千夏と目が合えば、>>766 コンビニで買ったキャンディーのことを思い出す。 まるで魚屋の親父さんのような言い方で、 仕入れたキャンディーの売り込みを始めた。 コートを干したら誠香も食べようと思う。 空気の乾燥するこの季節、 のど飴は受験生の必需品なのだ。 あ、辰美も既に教室にいたなら もちろん配布対象ですよ* ]
(981) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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―― 廊下→ ――
[ばってんマスクつけさせて ゲームで勝ったときだけ喋れるシステム、を 脈絡もなく思い出した。]
(982) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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はよ、きたなか。 あー。 ……よぼよぼではねーな。
[むしろ元気があり余り過ぎている。>>965
けれども辰美の方から 「散歩」の意味を解説する事はなく いつも騒がしい級友とそれを世話する級友を見て 通りすがりにこう言うだろう。]
(983) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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お前らこれからどっか行くの? スマホと電話ダメ。 せんせも職員室にはいない。
俺達絶賛そーなん中。 一回、教室で何人来てるか 確認したほうがいんじゃない。
[少なくとも俺は教室に戻るぞ、と のそのそ、再び歩き出したはずだ]*
(984) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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―― 回想 / 噂と文化祭準備 ――
ば・か・か!
[辰美の言葉に顔を真っ赤にさせて>>608 俺は唾がかかりそうな程の大声を出した。 それはもう野太い男声で]
レイ……礼一郎はフッツーにトモダチだし。 だいたい男同士で恋愛する趣味は 俺には、ない!
[言い切ってから、 少し不安げな顔をしてさらに念を押す]
(985) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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もちろんお前ともだ。辰美。
お前を恋愛対象に見たことはないからな。 変な勘違いすんなよ。 タツミ、マイフレンド。おーけー?
[言いながら不安が増してきたので 英語でさらに確認を取った。 いちばん、男友達にされたくない勘違いだ。
好き好んでこんな格好をしている時点で 避けようのない誤解だったが]
(986) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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…………それ、怒っていいやつ。
[辰美の話>>609を聞いていた俺は、 いつもより低い声を出した]
(987) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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いつもお前って損な役回りだし。 なんで葉野の心配してるの? 自分のことを考えろよ。
[辰美の思考回路が、 俺にはイマイチ理解できない。 きっとこいつは、やさしすぎるのだ。
なんだか俺の方が腹立ってきたぞ]
(988) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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怖そうとか言われたら、 俺だったらナチュラルに傷付く。
彼氏だって嘘つかれたら、 俺だったらすごく怒る。
お前がどうでもいいって言うのなら 代わりに俺が傷付くし、怒ってやるぞ。
……荒事にしたくない気持ちは、理解するけど。 感情表現、もっとしてけよ。遠慮しすぎ。
(989) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[言ってから、辰美の問いかけ>>612に むすっとした声音で答えた]
逆に聞くけど。 ……測れてると思う?
[俺はぷりぷりとした顔で、 メジャーを今度は辰美の腕に巻く。 腕を上げろ、と顎で指示を出した]
(990) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[しばらくの沈黙の後、盛大に溜息を吐いて]
……どんな服のイメージもってる? 劇の役について。
役者が役柄に持ってる印象と あまりズレるものを作りたくない。 やるなら本気でやる、がモットーなの。俺。
女装もそうだけど。
(991) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[俺なりの 「お前が嫌な話題にはもう触れない」の合図。
負い目を感じている。辰美に対して。とても。 葉野との噂は、俺の古傷を疼かせた]*
(992) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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──回想・読み聞かせ──
[ 死んでも、死んでも、生き返る。 そんな猫のお話が描かれた絵本を読む。 この日のために、何度も練習を繰り返した。 でも、本番になるとうまくはいかない。
途中、自分で読んでいてうるっときたし そのせいで、もごもごと言葉が口の中に留まるし、 もっとうまくできてもいいのになあって、 おわったあとに、ちょっと後悔もした。 でも、大成功だと思えたのはきっと、 あの子との出会いがあったからに他ならない。 ]
(993) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[ 華奢で小柄な少女、というのが第一印象。>>865 ]
……すっごい、偶然! 一緒に通えるようになると、いいなあ いまからすごくたのしみになってきちゃった
[ 志望校が同じと知れば、ぱあっと笑顔に花が咲く。 だって、たまたま足を運んだ病院で、 同じ学校に行く予定の子と出逢えるなんて まるで奇跡に近いものだと思わない? 私は思う。神様から与えられた、運命なのかもって。
千夏ちゃんだから、ちーちゃんだね?なんて。 あだ名までつけて、少女たちは問答を続けた。 ]
(994) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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わあ、痛そうだ。 ……早く治りますように
[ 痛々しげな松葉杖に、眉がハの字を描く。 同い年なのに、……いたそう。
なんともないと、いいけど。 後遺症とか残りませんように、って 両手を合わせて、神様においのりをする。 ]
(995) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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えっ、あっ、…… ……う、うれしいな、ありがとう
[ ……急に、心乃としては、唐突に。 声を褒められたものだから、咄嗟に反応できなくて うろたえるように、しどろ、もどろ。
私もまた、会いたいなって伝える。 だって、こんな偶然を大事にできないなんて 神様に怒られちゃう気がするんだもの。
だから、次も会いに来るねって約束≠する。 そうして約束通り……─── ]
(996) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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──回想・シュークリーム──
[ ふたたび訪れた読み聞かせのボランティア。 前とは異なる絵本を携えて、前とおんなじ談話室へ。
そうして、そのあとは、 四角い白い箱を手にして、彼女の病室へ訪れた。 病名をまだ知らない、無知な心乃のお見舞い品。 あまくておいしいカスタードクリームが、 ふわっとした生地で包み込まれたあまいお菓子。
おいしそうに食べてくれる彼女の笑顔に、 心乃も満足そうにほほえみをうかべていたものだ。 ]
そんなに焦らなくたって、大丈夫だよ 今日はゆっくりしていけるから! いっぱいおはなしをしよう?
うんうん、それで、どんな本を読んだの?──
(997) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[ 私が帰ったあとのことは知らなかった。>>870 だって、ただの骨折だって思ってたんだもの。 まるで、毒を盛った みたいな行為だったなんて、 ぜんぜんしらなかったんだもの。
だから、懲りずに、 二回目のお見舞いの時にはワッフルを持ってくる。 また、千夏の笑顔が見れると思って。 前回の箱よりも大きな箱に入れて、 不器用なスキップをしながら訪れたんだっけ。
なのに、おかしいな。 泣きそうに謝る彼女の姿に、思考が鈍る。 謝らなきゃいけないのは私の方だったのに。 ごめんね、ちーちゃん。って。 ]
(998) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[ それからの差し入れは、お花や絵本。 あまいおかしを持っていくことは二度となかった。* ]
(999) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 00時頃
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-- 回想/赤いシャドウ --
[ 可愛くキュートに、 そして綺麗にすると裏方は言った。
颯真に与えられたカッコイイ役なのか、 はたまた赤い眼鏡をかけた役だったのか、 今の千夏にはすぐには思い出せないけど。 ]
眼鏡、外して?
[ 椅子に座った颯真に言う。 メイクの練習をしようと役者に声をかけた先。 たまたま応じてくれたのが、颯真だった。 ]
(1000) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[ 例え男もメイクするのかと抵抗されても、 千夏はするの、と力強く頷く。 舞台は夢を見せるところだから、と。 ]
肌のトーンを合わせるだけでも綺麗に見える、 し、うーん。 連城くんはどう料理しようかな。
[ うんうん悩んで。目を閉じて、と声をかける。 千夏の私物の赤いシャドウを手に取る。 赤が好きだって、聞いたことはあったから。 劇に、役に、台詞>>775>>832に、 きちんと合うように化粧を施す。 ]
(1001) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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……赤もいいけど、 ほかの色も似あいそう。
[ ねえ、どうおもう? と裸眼の颯真に手鏡を差し出した。* ]
(1002) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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──現在/廊下へ──
[ 教室を出る前。
ダイブインスノー>>964という言葉に、 礼一郎はちょっとクラクラした。
制服で、通学途中に、 ダイブインスノーでしょうか。
雪合戦をしようって、 礼一郎も確かに言ったりはしたけど、 それとは話が違くない? 違う……違わないか?]
(1003) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[ ともかくそのときは、
礼一郎はこの異常事態にもハラハラしていて、 それから、教室の出入り口を塞ぐ駄々っ子がいて、 それから……考えることが多かった。
なので、連城にあきれた声が向かうことはなく、]
……ケガじゃないならいいけど、 ソーマも濡れたなら乾かしとけよ。
[ 割とおとなしい一言が飛んでっただけ。 礼一郎は凡人なので、処理能力に限界がある。]
(1004) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[ そして、廊下へ。]
(1005) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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機動力は足の長さがすべてじゃねーし。 運動部あがりなめんなよ……じゃなくて、 ああもう、マジで行くぞ。ほらGO!
(1006) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[ 礼一郎はペースを乱されっぱなしである。 もともと、結構乱されやすいほうだけど。
ようやく出てこれた廊下>>963で、 礼一郎は不謹慎な冗談にため息をつく。]
確かに休校っぽいけど、 若林先生のせいかはわかんねえだろ。
変わっちゃいるけど仮にも教師なんだから、 休校の連絡忘れるこたないと思うけど……
[ とはいえ、説明がつかないのも事実。 それを確かめに行く、という話なのだけれど。]
(1007) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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[ 途切れることのない会話を続けて、 教室から出てほんの少しのところ。
聞きなれた声>>959がして、 それにまた喜多仲がたくさん答えて、
礼一郎といえば、散歩の意味を理解して、 手に負えませんって意味で肩をすくめた。]
(1008) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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ユキ、ガムとあとマフラー、 置いといてくれたろ、サンキュー。
愛宮はおはよ。
[ おじーちゃんの下りは無視して、 礼一郎は向こう側の二人に声をかける。
律儀に訂正する声>>983は置いといて、 得られた情報>>984に内心少し落胆した。]
(1009) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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あー、 ちょうど職員室行こうかと。
教室な、今ソーマと早未がいるよ。 あと葉野と……綿津見もいるんだっけ。
七星ともすれ違ったな。痛かった。
[ 肩パンされました。とは言わずとも、 礼一郎は静かに左肩を指さした。 辰美には伝わるだろう、おそらくきっと。]
(1010) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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先生、いねーのか。 始業までには戻るって言ってあるから、 俺、もうちょい探してみるわ。
あの人変なタイミングで、 準備室にこもってたりするから……、
[ マイペースな若林先生。 頼むから、教科準備室とかにいてほしい。
礼一郎はそんなことを願っているが、 期待は少しずつ薄れていってもいる。]
(1011) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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んじゃ、俺行くわ。 イクトも来るならほら、行くぞ。
[ 喜多仲がワンって言ってくれたら、 たぶん立派な散歩のはじまりだった。
でも、犬でもなけりゃ手綱は嫌だそうで、 おそらくそうはならない。
すれ違いざまの会話を終えて、 礼一郎はひらりと手を振る。冷えた廊下へ。**]
(1012) 2020/06/13(Sat) 00時頃
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──回想:屋上──
[ 一緒に教室へもどる?なんて言葉を、>>892 かけなくてよかったと心乃は内心おもっていた。
大丈夫かと問われて、はい、大丈夫じゃないですって 素直に答える人間の方がすくないとも思う。 わかってはいるけれども、 それ以外に何て声をかければいいのか分からない。
委員長には、ああ言ったけど。 実際問題、一女子高生である愛宮にできることは やっぱりどうしたって少ないのだ。
だから、やっぱりほほえむことしかできない。 ]
(1013) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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大道具、場所もとるから。 空き教室を借りてやってるから、 ……体育館の舞台で幅を計測したりも必要だし、
[ 教室にもどらなくてもできることはある。 と、いいたげに。どうかな?って尋ねてもみる。 けれど、ひとりにした方がいいのかな、とも悩み 最後まで言葉にするのは憚られてしまった。 ]
(1014) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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でも、むりはしなくていいの。
[ 物分かりのよい保護者面したいわけじゃないけれど、 言い訳がましく言葉をつづけた。
ただ、なんともないわけがないクラスメイトを そのままにしておけないのが、愛宮 心乃だった。* ]
(1015) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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――回想:無くし物と親切な人――
はあ……どこ行っちゃったんだろ……
[ 中学時代のある日。 また、文房具がなくなってしまって、 思わず重苦しい溜息を吐き出す。 盗まれたそれらは、適当に廊下に放り投げられるならまだマシで、ゴミ箱に捨てられてたり、巧妙に隠されてたりすることもよくあった。 きっと、僕が頑張って探す様を見て楽しんでいるんだろうけど、無くしたからってすぐ諦めて買い替えるわけにもいかない。 家計状況、よくないし。 一つ一つは安くても、それが重なればかなりの値段になるだろう。 だから今日も、僕は無くなったそれを探していた。]
(1016) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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[ うろうろ、きょろきょろ。 明らかに何か探してます、って雰囲気で探していたら、 突然誰かに声を掛けられて>>927、僕の肩はびくっと震える。]
えっ?あっ、えーっと、うん……あ、それ……!
[ しどろもどろになりつつも彼女の口から出た自分の名前に頷いて、少し視線を下げれば、そこには自分が探していたものがあり、こちらへと差し出されていた。 どうやら、どこかで拾ってくれたらしい。]
(1017) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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僕の、です。ありがとう、葉野さん。
[ ぺこり、と頭を下げてお礼を言ってから、文房具を受け取る。 葉野紫織さん。あまり親しくないしどんな人かよく知らなかったけど、名前くらいは知っていた。 親切で優しい人なんだな、拾えてもらってよかった、って。嬉しくなって、はにかんだ。
用が済んで、ぱたぱたと駆けていく彼女に手を振り返す。 たったそれだけ。話なんてほとんどしなかっただろう。 でも、普段あまり人に優しくされてないからか、その思い出は印象深く心に残った。 少なくとも、“僕”の心の中には。 いつか恩返しができたらいいけど。 きっと、難しいだろうな。]
(1018) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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[ 僕はいつも赤い眼鏡をかけていた。 父さんが生きていた頃、両親が似合うって言ってくれたから。 ずっと、それを信じていた。
でも本当に、似合っているんだろうか。 僕が手に取った色を否定したくなかったとか、 自分の子供にはどんな色も似合って見えたとか、そういうのだったかもしれない。
だってこういう色って、もっと明るい人に似合う気がするし*]
(1019) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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-- 3年8組 --
[ 教室は賑やかさを取り戻す。 あ、これで全部で何人だっけ、と頭の中で指折る。 計算を違えてなければ、たぶん10人だ。 ]
誠香ちゃん。おはよ。
[ 千夏は友人に声をかける。>>980 距離は開いては縮んで。春に比べれば、だいぶ近い。 きっと春以降は塩対応はされていないはずだ。 互いに距離を測って、予測した位置を取る。>>929 これは言っていいこと。駄目なこと。
ちょっとした甘いものは、 言っていいことにきっと分類されている。 ]
(1020) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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ほんとはね。 ちょっとだけ、つらい。
(1021) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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[ 飴のやり取りなんて、 普通の友人同士でも行われることだけど、 なんだか千夏はすこしつらい。
すぐに貰いものを口に入れることは、 あんまり、ない。 ]
やったあ! 何味の?どんなの?
[ 喜んでるのは本当で、すこし嘘。 不自然じゃない笑みを浮かべて、 席をたって誠香の傍に寄って、 手元にある売り込まれる飴を覗く。** ]
(1022) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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──現在・廊下──
……え? うーん、言われなくはないかも?
[ 顎に手を添えて、唸る。 お節介を焼きすぎて、毛嫌いされることもあるし どっしりと構えているように見えるから、 ( 恐らく体型のせいで、 ) 肝が据わっているともいわれなくはない。 ので、ありのままに返事をした。>>956 ]
(1023) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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私は、まなちゃんと。 辰美くんは?
[ まなちゃん、ちゃんと靴下買えたかな? カイロもうちょっと必要だったかな。 ……校舎までともに来た彼女を思い浮かべながら、 少し顔を上へと向けて、問い返していた。 ]
(1024) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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[ しばらく彼の一歩後ろを歩いていくと、>>959 クラスメイトがふたり見えてくる。>>965>>1009 辰美くんと喜多仲くん。 出会いがしらのふたりの掛け合いに 思わずくすくす笑ってしまう。 ]
ふふ、あ、阿東くんおはよう。 喜多仲くんも。
[ 早朝の犬のお散歩、おじいちゃんしてるもんね。 なんて、想像して思う。
そして、他にいる人物が すべてクラスメイトたちだってことを知り>>1010 うちだけ、連絡が届いていない説が強まった。 ]
(1025) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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若林先生。 もしかして、準備室で寝落ちしてるかもだね 一晩中こもって、ねおちして。 この間教頭先生に怒られてなかった?
[ そのせいに違いない。 そうであってほしい、と願う。 ]
(1026) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 00時半頃
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私は、一度教室に荷物置こうかな コートも着たままだとあついから
[ なんて言う愛宮の額には、ほんのりと汗がにじむ。 ひんやりとした廊下であっても、 外よりも随分とあたたかい校舎の中で。 それなりに歩けば、愛宮の身体は簡単に熱を発する。 人間カイロとして使ってくれてもいいくらい。** ]
(1027) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 00時半頃
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―― 回想:3年8組の出来の悪い娘 ――
[ 心乃はいつも笑っている。>>1013 愉快な時は笑うけれど、 基本は愛想のない表情を浮かべている誠香には、 とても真似ができないことだ。
けれど、いつも微笑んでいる心乃は、 いつも笑顔だからこそ、何を考えているのか よくわからない。 それってある意味、無表情と同じではないのか そんなことをふと考えて、打ち消した。
無表情と笑顔では、与える印象は違うに決まってる ]
(1028) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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あ、空き教室? それなら平気。行くよ。 体育館も人手がいるの? どっちでもいいよ。どっちがいいかな。
[ 元気アピールというわけではないつもりだった。 誠香としては、教室に帰らなくていいならどこでもいい。 どうかな? という心乃に行けるよって頷く。 無理はしなくていい、と言われて、 ちょっと噴き出してしまった ]
(1029) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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嫌だな。僕、無理してるように見える? そんなつもりはないんだけどな。 無理してるなら、教室飛び出したりしないでしょ。
[ 我慢しないからこそ教室を飛び出したのだと笑った。 飛び出した後、教室の空気はどうなったのか、 少しばかり気になった。 凍り付かせてしまったかもしれない ]
問題児でごめんね、ここのん。 わざわざここまで来てくれてありがとう。
[ 3-8の出来の悪い娘は、 そう言ってお母さんに謝罪と感謝をしたのでした* ]
(1030) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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―― 回想 / 文化祭準備 ――
さっすが委員長。 物分かりがよろしい。 言質は取ったからな〜。
[ふたりきりのときは 礼一郎のことを相変わらず「レイ」と 呼んでいたけれど、 クラスで他の人の目があるときは 意識して「委員長」と呼び変えていた。>>787>>788
女装男と「レイレイコンビ」なんて呼ばれてたら 礼一郎があらぬ噂を立てられやしないかと そんなことを考えてのことだが、 特にそれを本人に伝えたことはない]
(1031) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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はい! 葉野の意見、採用! じゃあふりふりで〜。
[辰美との噂の件について 葉野に思うことがあれども、 俺も餓鬼じゃあないので 表立って彼女を非難することはない。
黒板に、美麗な文字で「ふりふり」>>785>>786と 書き込んで、陽気な声でないすあいでぃあ〜と 親指をグッと立てた]
(1032) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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……ふりふり。着られる?
[千夏の問いかけ>>946に、 教室の男子陣を俺は見まわしたりも、した。
はっきりと拒否しない辰美の反応>>961には、 思わず苦笑いをする。 お前、もっと自分の意思表示をした方が良いぞ]*
(1033) 2020/06/13(Sat) 00時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 01時頃
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――回想/噂と文化祭準備――
[眉間に皺を寄せて全力の「馬鹿か」を受け取った。
目の前には顔を真っ赤にした女子高校生がいて、 その声帯からは野太い男の声がするので、 ちょっと脳みそがバグりそうだ。>>985
黙って氷室の言葉に耳を傾ける。
男同士で恋愛する趣味もないなら その恰好はマジで何なんだよ。と言いたくなったが、 ひとまず相手の言葉の勢いに飲まれた。]
(1034) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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……あァ? 勘違いするわけねえだろ。
[辰美の中で氷室は 未だに中学生の頃のイメージが強いので そんな友達と「恋愛」など、どだい無理な話だった。
それに、辰美幸俊は 自分がだれかに好かれるなんて未来が、想像できない。 役でもかぶっていない限り。]
…………損。
[してるっけ。と少しだけ考えてみる。 考えている時の辰美は、 少し困ったような顔をしている。]
(1035) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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[怖そうといわれるのはいつものことで、 嘘をつかれるのもいつものことで、 つまり、辰美さえ黙っていれば世界は事なきを得る。
実際そういう家庭に育ってきた辰美からすれば 氷室が示す自然の摂理のような感情こそ 辰美には理解しがたいものだったし、 「何故俺にそこまで」と思ってしまうものだ。
ただ、「お前に関係ない」と言い切ってしまうのは それはそれでさすがに酷い気もして口にできなかった。
結局、辰美は自分よりよほど口が回って、 自分よりも人間らしいこの友人の言葉の濁流に飲まれ どうしていいかわからず]
(1036) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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できたら苦労してねえんだよ。ひょーげん。
……わかったから、 ブサイクな面してんなよ。台無し。
[と、リタイアを申し出る他なかった。>>990>>991 大きなため息とともにこれまでの話は打ち切られる。
氷室のこういうところ―― 苦手な話題だと悟ればやめてくれるところに 辰美はひどく感謝していた。]
(1037) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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[女王めいた仕草で腕をあげろと指示されるものだから やっぱりちょっと脳みそがバグってくる。
辰美はおとなしく測定されながら、 役についてどんなイメージと言われ、 小さく眉間に皺を寄せる。]
イメージ…? …………。 礼儀正しくて、社交的で。
(1038) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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[――――兄貴みたいで。]
(1039) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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[首を横に大きく振る。]
(1040) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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…………ふりふりは、どっちでもいい。
[最後にそう言い添えた。]*
(1041) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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――現在:教室――
お?
[ 千夏がこちらに近寄ってくる>>976のが見えて、おいでおいでーって感じで手招きしてみる。 お主も暖房のぬくさを味わいたいのかね?よいよい近う寄れ、みたいな。]
はーい、連城くんですよ。なあに、千夏ちゃん。
[ 名前を呼ばれてそれに応える。 ちなみに、俺にとって千夏ちゃんは、ちょっと不健康そうで心配な子、みたいなイメージだ。 病名までは知らなくても、なんとなく、何かの病気なのかもな、って雰囲気は感じていた。 わざわざ踏み込みはしないけどね。そういうの、嫌かもしれないし。]
(1042) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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[ そんな子から出た話題>>978は、ちょこっと意外だったかも。]
超わかる…! 何を隠そう、俺は悪天候で何故かテンション上がっちゃう系男子だからね! 雪なら雪遊びできるし!
[ きらーん、って目を輝かせてうんうん頷く。 とっても分かります。まさか千夏ちゃんも同じようなタイプとはね。俺だけじゃなくてなんか嬉しい。]
(1043) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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あ、誠香ちゃんおはー! えっ飴くれんの!?食べる食べるー!
[ 教室に入ってきた誠香>>979に笑って挨拶し、 飴を恵んでくれると聞けば>>981すぐさま頷いた。]
そっから投げてー!キャッチするから! あ、味はなんでもいーよ!
[ いつかの校舎裏で、演技の練習してた時に投げて差し入れされたミルク味のキャンディーのことを思い出しつつ、手を振り振りしてみた*]
(1044) 2020/06/13(Sat) 01時頃
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―― 現在:教室 ――
[ お菓子のやり取りなんて、友達同士なら普通のことだ。 わざわざ千夏が時々飴が必要になる、なんて 周囲に知らしめるような振る舞いはしていない。と思う。 ただ、去年より、誠香が持ち歩くお菓子の種類が、 飴にちょっとばかり偏っているだけ、だと思う。
というのは単なる言い訳。 実際のところ、こんなやり取りくらいでしか、 千夏に飴を渡す機会がないのだった。 千夏は自分でも用心しているし、 そしてこのクラスには 面倒見ピカイチの心乃がいるのだし ]
(1045) 2020/06/13(Sat) 01時半頃
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[ チェックのマフラーは怜のもの。 ラベンダー色のマフラーは誠香のもの。 ぐるぐるから解放されて、やっと誠香はコートを脱ぐ。 真っ白のコート。母と一緒に買い物に行って、 これにしなさい、と母が選んだコート。 決して夜に溶けないコート。
ポケットに入れていた、カイロ代わりのカフェオレを 忘れずに取り出してから、 教室の後ろにハンガーで吊るしておく。 ハンガーの三角形の底辺に、 二本のマフラーも吊るしておいた。 それから、満を持してキャンディーの登場である ]
(1046) 2020/06/13(Sat) 01時半頃
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今日ははちみつたっぷりのど飴ってやつ。 ここまで来るだけでめっちゃ疲れたし、 絶対飴分くらいカロリー消費したよ……。 雪道って疲れるんだなあ。
[ そんなことをぼやきながら、鞄から飴の袋を取り出す。 ばりんと思い切りよく袋を開けた。 はいどーぞ、と一つ目を千夏に渡して、 二つ目はさっさと口の中に入れる ]
っていうかさ、 人がいたのは安心したけど、 それにしたって少ないな!
[ 配り歩こうにもほとんど人がいない。 連城に、辰美と心乃もいただろうか? でも、それだけ。 なんだか文化祭メンバーだな、なんてちらりと思う ]
(1047) 2020/06/13(Sat) 01時半頃
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はちみつは好きかー?
[ 男子勢には一応確認してから配っておいた。 というか、投げた。投げてって言われたので。>>1044 女子は何となくはちみつ好きそうだけど、 男子はどうかと思ったのだ。 ミルクキャンディー食べてたから大丈夫だと思うけど* ]
(1048) 2020/06/13(Sat) 01時半頃
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―― 回想 / ナンパ ――
……だれ。
[校門の前で待ち伏せていた郁斗>>606に、 俺は目を瞬かせた。 胡散臭いものを見る目で、 じっと郁斗を見つめている。
校門で声をかけてくるのなんて、 塾と怪しい宗教の勧誘と――告白してくる女子。 そう相場は決まっている。
そのどれでもなさそうな郁斗に、 俺は大いに困惑した]
(1049) 2020/06/13(Sat) 01時半頃
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インスタはやってるけど。
[勢いで答えてしまったが、 内心失敗したと思った。 面倒なことになりそうだ。 お坊ちゃん学校の制服を一瞥し、眉根を寄せる]
(1050) 2020/06/13(Sat) 01時半頃
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つか、なんで俺の名前知ってるんだ。
[まさか、こいつ。 そういう「ケ」のある男子なのかと 俺は警戒心を露わにしていた。
校門前で告白されるシチュエーションに あまりにもその頃の俺は、慣れ切っていたものだから]*
(1051) 2020/06/13(Sat) 01時半頃
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――現在・廊下→教室――
ふーん。 ……いや、落ち着いてんなって。
[辰美はそろそろ 話の振り方が絶望的に下手な自分を自覚しだしているが、 それはそれとして 状況の共有は欠かさない。>>1023]
(1052) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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へえ。わだつみ。仲いーんだ。
俺はいーんちょと途中まで来て 途中で、きたなかも見た。 ……はやみもいたっけ?
[早未の姿はあいにくと その時の辰美からは薄っすらとしか見えていなかったため かなりあいまいな言い方になった。
愛宮と綿津海の組み合わせを想像し、 なんだかふわふわしたコンビだな、 と思ったりもする。>>1024]
(1053) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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[やがて騒がしい組み合わせと行き会って 礼一郎にマフラーとガムの礼を言われれば>>1009 辰美はただ「ん」とだけ返事をした。]
そーま、はやみ、はの、わだつみ、七星ね。 ……うちのクラスしかいないのかよ
[休校連絡うちのクラスだけ漏れたのかなあ、と いつかどこかの誰かが思ったようなことを考えながら 三年八組の名物変人先生について 交わされる会話を聞く。>>1026>>1010 こういう時の辰美の口数はあまり多くない。]
(1054) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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[あつい、という愛宮を一瞥して、 確かに暑そうだなと思った。
一方の辰美はマフラーもしていないので、 暖房が効いた校舎の中では暑いとか寒いとか、 そういうことはあまり考えていなかったが
改めて考えると女子の荷物くらい 持ってやればよかった気がする。 愛宮には悪いことをした。…と、彼女を見て思う。]
(1055) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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いってら。
きたなかも、気をつけろよ。 滑って転んだりしたら縁起悪いから。
[先生を引き続き探しに行く、という礼一郎と それについていくのか行かないのか定かではないが 喜多仲に軽く手を振って、 辰美は教室の中へ入っていく。]*
(1056) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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―― 回想 / ナイショ ――
イケメンの無駄遣い。 すごいパワーワードだな。
[俺は心乃の言葉>>817に苦笑した。 勝手に聖母のようなイメージを 持っていた彼女から、そのような単語が聞けるとは。
慌てる彼女>>818に、大丈夫だよと笑って]
(1057) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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……俺に良い子。いるのかな。
まあ、こんなナリしてても 俺を好いてくれる子がもしもいたなら、 それはホンモノの愛なのかもなって。 見た目に左右される感情なんて、 愛から程遠いとは思わないか?
[そう問うて、俺は小首を傾げたのだった。
それは、極めて可愛らしい 女子高生そのものの動作だっただろう]
(1058) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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なんか困ったことが合ったら 心乃にヘルプするよ。
[それから、少し声をひそめて]
……うん、頼む。 これはふたりの秘密で。 特に他の女子にはナイショな。
[悪戯に微笑み返したのだった>>820]*
(1059) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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――回想:メイクと似合う色――
[ メイク係の千夏ちゃんが何から練習相手を探してたみたいなので、ちょうど手も空いてたし、 「じゃあ俺やる!っていうかやってー!」と、立候補してみた。 メイクなんて生まれてこの方したことなくて、ちょっとわくわくする。]
あーそっか、眼鏡外さなきゃか。 しばらくお別れだぜ相棒……!
[ 眼鏡を外すように言われれば、惜しみつつも自分のチャームポイント(自称)であるそれを外し、 近くの机に置いてから千夏に向き直る。 当然、景色はぼやけてしまってるが。 今はともかく、以前は夜中まで読書やらゲームやらをしていたので、普通に視力は悪い。]
(1060) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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[ てか、すごく今更だけど、男もメイクするの?って聞いたら力強く頷かれた>>1001。 おおう、なるほど。ならばこちらもその熱意に応えねばなるまい。]
綺麗にしてくれるんでしょ?けっこー楽しみ! どう料理されちゃうんだろうなー。
[ わくわくどきどきしながら目を閉じる。 肌を撫でる化粧道具の感触が、なんだかくすぐったかった。]
(1061) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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んん?ほかの色?
[ 一度目を開けてぱちくりと瞬きし、差し出された手鏡>>1002を受け取って、目を凝らして覗き込む。 裸眼ではぼやけてよく見えなかったけど、赤いシャドウが施されてることは分かった。 おお、って思いながら更に目を凝らす。]
おー……男の化粧も案外悪くない……っていうか、結構いい?気がする。うん。
[ 曖昧な言い方なのは許してほしい。なにせ裸眼なので。]
(1062) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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で、なんだっけ。他の色かあ。あんまり考えたことなかったかも。うーん……
[ むむむ、と考え込む。 どうしても赤が良いというわけではないけど、他の色と言われても、正直、思い浮かばないのだ。]
……ちなみに千夏ちゃんは、れんじょーくんには赤以外に、どんな色が似合うと思う?
[ なんとなく、“俺に”という言葉を避けつつ問いかけてみる。]
(1063) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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[ 例えばの話。
俺には赤が似合っていて、 でも、アイツには似合っていないとしたら。
別の色だと、俺にもアイツにも似合うのならば。
そっちの方がいいんじゃないかなあ、という気持ちは、 なくもない、かも*]
(1064) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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――教室――
「職員室 無人 固定電話 駄目そう 」
[丁寧なくせに、伝言は割と適当だった。 字の綺麗さだけなら庶務に向くかもしれないが 辰美幸俊にそれを任せると 辰美にしかわからない議事録ができるのでお勧めしない。
閑話休題。]
(1065) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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[黒板の端に新たに文章を書き記した後
辰美幸俊は再び大型犬の如く教室の端の席に向かうと 飴玉を配っている福住が 「はちみつは好きかー?」と問うに合わせ 遠慮なく片手をあげてこういう。>>1048]
おー。 ありがとーふくずみサマ
[実際、ここに来るまでに消費したカロリーは きっと相当なものがあるだろう。>>1047
他に誰かとしゃべることもあったかもしれないが いつかの校舎裏の時のように投げられた飴を受け取り、 ごうごうと雪が降りしきる窓の外へ、 辰美はひとまず視線を移した。]**
(1066) 2020/06/13(Sat) 02時頃
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―― 回想 / 噂と文化祭準備 ――
うっせ。 ブサイクじゃねーし。 サイコーに今日も美人だし。
[辰美にぷっくりと頬を膨らませて、 俺は余計にブサイクな顔になる。>>1037
ブサイクだ、と言ってくれる存在は 今まで生きてきて辰美という友人しかいなかった。 心地よい罵倒だ、といつも思う。 ありがたい存在だな、と感謝もする。
それと同時に、やっぱり内心ちょっとムカつくけど]
(1067) 2020/06/13(Sat) 02時半頃
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[役について問われた辰美>>1038は、 大きく眉根を寄せた。
寡黙な友人が紡ぐ言葉を逃すまいと、 俺はゆっくりと続く言葉を待つ。
礼儀正しくて、社交的で―――……]
(1068) 2020/06/13(Sat) 02時半頃
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[続く言葉は、ついぞなかった]>>1040
(1069) 2020/06/13(Sat) 02時半頃
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……すっげー、抽象的。 逆に困るわ。
[俺は思わず苦笑いを零した]
ふりふりはやめておいてやる。 武士の情けじゃ。
[そうして、顎に手を遣ると]
(1070) 2020/06/13(Sat) 02時半頃
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辰美はタッパがあるから、 舞台上で映えるのはピッチリとした衣装だと思う。
社交的なキャラクター性を強調したいなら、 暖色系を中心にコーディネイトしたいんだけど どうだろう? 素のお前で考えると、寒色系でまとめて 引き締めた印象を持たせた方が 正直、映えると思うんだけど。
俺がざっと脚本読んで思うに――……
(1071) 2020/06/13(Sat) 02時半頃
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[ノートを開いて、思い描く衣装を シャーペンと色鉛筆でラフに描いてゆく。 先程計測した数字を、脇に書き込んでいった。
俺の頭の中には、すでに衣装の型紙が 出来上がりつつある]
サイコーにかっこよくしてやんよ。 俺が女だったら惚れちまうくらいに。
[にっ、と口角を上げる。 文化祭。なんだかんだで楽しみではあった]**
(1072) 2020/06/13(Sat) 02時半頃
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――現在:教室――
わあい、好きー! 施しありがとうございまーっす!
[誠香の問いかけ>>1048に答え、その後投げられた飴を手を伸ばして受け取った。我ながらナイスキャッチ。 包み紙を剥がして、ぽいっと口の中に放り込む。うん、んまい。]
(1073) 2020/06/13(Sat) 02時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 02時半頃
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幸くん心乃ちゃんおはよー!
[ 2人が教室に入って来た時には笑顔で迎え入れた。 が、黒板に書き足された文章>>1065を見れば、その笑顔は引きつってしまうことになるだろう。]
ええ、マジで言ってるう……?
[ 信じがたいというか信じたくない内容ではあったが、 幸俊がこんな状況で嘘を書くとはとても思えないのでマジなのだろう。 もしかすると、結構ヤバめな状況なのでは? ジャンルはミステリーですか?ホラーですか? せめてミステリーであってほしい*]
(1074) 2020/06/13(Sat) 02時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 03時頃
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――中学生の“俺”――
[ 俺が、“僕”ではなく、“俺”になったのは、いつからだっただろう。
少なくとも、中学のどこかなのは、確かだと思うんだけど。
気が付いたら、俺は“僕”じゃなくなってて、その内側から“僕”を見守っていた。 嫌がらせを受けてる現状を、なんとかしてやりたいと思ってた。助けたかった。 自分の半身のように、弟のように思っていて、大切だったから。]
(1075) 2020/06/13(Sat) 03時頃
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[ 中学3年のあの日。 嫌がらせしてきてる奴が、校舎裏に呼び出してきて。 ソイツが、拳を振り上げて。 止めろ!って思って。 助けて、って声が聞こえた気がして。
気が付いたら、世界がぐるんって回転したような感覚と共に、俺は、ソイツの右腕を掴んでた。
いつもろくに抵抗せず文句も言わなかった“連城颯真”が、急に自分の腕を掴んできたことにソイツはひどく驚いていて。 俺はその様子を見ながら、急に内側から外側に引っ張りだされた困惑を押しのけて、必死に頭を回転させていた。]
(1076) 2020/06/13(Sat) 03時頃
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[ こっからどうすればいい? 今回だけじゃだめだ。コイツが、もう二度と、俺に、僕に、手を出してこないようにするには。 なんとか和解する?仲良くなる?嫌だ。こんなクズと仲良くなりたくない、させたくない。 それなら――]
……はは、あはははははっ! なあ、オイ、お前、今何しようとした?殴ろうとしたのか?この俺を? ただのテメエの自分勝手なストレス発散で?いいご身分だなあ?ええ?
[ 歪に笑って、見下すような視線を向けて、相手の腕を掴んだ手に思いっきり力を込める。 ソイツの目の色が、戸惑いから恐怖に変わる。 そう。とにかく、こいつに手を出したらヤバイ、って思わせればいいんだ。 もう二度と傷つけたりなんかしないように。]
(1077) 2020/06/13(Sat) 03時頃
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今回は見逃してやるけど、次俺を怒らせたら……分かってるよな? そうだ、ついでに他の嫌がらせ仲間くん達にも言っとけよ。あいつに手は出さない方がいいってさ。 ああ、でも……俺になんて言われたか、とかは、誰にも言うなよ? 普段は良い子ちゃんで通ってるんだから、さ。
[ 脅すようにそう言いながら更に手に力を込めれば、ソイツは怯えたように何度もこくこくと頷いた。 今の俺、なんか、漫画に出てくるヤンキーみたいだな、って、心の隅でちょっとおかしく思う。 まあ、こいつらに怒りを覚えてたのは本当だし、本音ではあるんだけど。 ビビッてもらえるようにちょっと誇張してるだけで。]
そういうわけで……よろしく、な?
[ ともかく頷いてもらえたので、最後ににっこりわざとらしく笑ってソイツの手を離す。 ソイツは俺から距離を取るように後退りして――その直後。 再び、世界が回転する。]
(1078) 2020/06/13(Sat) 03時頃
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[ 急に状況が変わったことに、“僕”は戸惑っているみたいだった。無理もない。 心の中で俺達が会話できたら良かったんだけど、そんなことは出来なかったし。
それから。俺が身体を使える時間は、少しずつ増えていった。 俺は、“僕”の振りをした。いつも通りの僕です、みたいな演技をした。 だって、あいつはおかしい、変な奴だ、二重人格だ、って言われたくないだろ?]
(1079) 2020/06/13(Sat) 03時頃
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[ でも、現状の、頼れる友達もろくにいないような状況をなんとかしてやりたい気持ちもあって。 そんなに違和感のない程度に、挨拶したり、一緒にやらない?て誘ってみたり、友達になってほしいな、 って言ってみたり。
そうしていたら、親し気にしてくれる人が、少しずつ増えていって、俺はそれに満足していた。
“僕”のためになれてると、思い込んでいた。 “僕”が何を思っているかまでは、分からなかったから。 俺が身体を使っていられる時間が増えていったのは、俺が望んだからじゃなくて。 身体を乗っ取りたいなんて思ってなくて。気が付いたら変わってて。 てっきり、俺に頼ってくれているんだと思っていた。 そんなのは、ただの勘違いだった。 まるっきり逆効果だったっていうのに、気づいた時にはもう、手遅れだった]
(1080) 2020/06/13(Sat) 03時頃
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[ ある時、思い切ってネットで調べて、見つけた言葉。
解離性同一性障害。
ちょっと面白いくらい当てはまっててさ、笑った。
嘘。笑えなかった**]
(1081) 2020/06/13(Sat) 03時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 03時頃
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[>>939転びそうになったのを咄嗟に支えられて、ありがとー、とお礼を言った。 くしゃみがかからなかったのなら何よりである。]
そっかぁ。 靴下だけなら買えば良かったんだけどねぇ……。
[>>940購買の情報を聞きつつ、 わたしのことは、コートで覆われた内側はびしょびしょだと察してくれるだろうか。 髪もしっとり濡れて、ふわっとしていてちょっと自慢の髪質が台無しになっている。 なぜこんなことになっているかについては黙秘します。 嘘です、聞かれたら無邪気に答えます。 雪にテンション上がってダイビングしました。]
(1082) 2020/06/13(Sat) 05時半頃
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[無人の保健室を物色していたら、まなちゃんが目当てのお宝を見つけてくれたらしい。 そちらに行って、クリーンな制服を受け取って、 >>941更に靴下も差し出してくれたので、ちょっと驚く。]
え、いいの?
[ありがたいけど、まなちゃんが折角買ったのに、と思ったりするので。 とりあえずこの場は受け取って、後でお金を渡すねーと口約束した。 サイズとかは大丈夫だろう。背丈は、わたしのほうがやや小さい程度だし。
手際よく簡易的な更衣室を作ってくれた彼女に感謝しつつ、 そそくさと着替えを開始する。 濡れたコート、オレンジ色のマフラーをベッドの上に落とせば、 そこがじゅわりと濡れて、あっごめんなさいと内心で謝った。]
(1083) 2020/06/13(Sat) 05時半頃
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休校の連絡は誰からも来てなかったー。 わたしも、てっきりそうなると思ってたんだけど。 帰って寝るか、雪遊びしたかったねぇ……。
[>>942カーテン越しに答えながら着替えを進める。 制服は背中を中心に濡れ広がっていて、スカートもお尻のところが大惨事だった。 下着までは染み込んでいなかったのが不幸中の幸いと言うべきか。 不幸でもなんでもないですね、自業自得です。
クリーンな制服に身を包み直し、靴下も履き替えて、 脱いだものは、常時持ち歩いている買い物バッグを広げて突っ込んで、 突っ込みきれないものは腕に抱えて、カーテンを開けた。]
(1084) 2020/06/13(Sat) 05時半頃
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おまたせ。 いろいろありがとねぇ。
先生探しに冒険でもする?
[始業まで時間が少しあるし、本当に誰もいないのか確かめに行こうか。 ……ついでに、CG研の部室として借りているコンピュータ準備室にでも寄って、 濡れた制服を乾かしておこうかなって、そういう目論見もある。
まなちゃんが残してくれた、ころんとした可愛い字のメモに視線を落としつつ、 返答を聞いてから出ようかと。*]
(1085) 2020/06/13(Sat) 05時半頃
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[実のところ、わたしが好きな色はオレンジとか、桃色とか、暖色系だ。 オレンジ色のマフラーは自分の好みで選んだ。
紫織、という名前に含まれている「紫」の色は、 両親が好きな花の色なんだとか。
ちなみに文句無しのひとりっこなので、 兄弟姉妹についての話はすべて、フィクションのような感覚しか持たない。]
(1086) 2020/06/13(Sat) 06時半頃
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[紫は、赤と青を混ぜて作る色。
嘘の色を赤と定義するならば、 わたしの半分は嘘でできている。
じゃあ、もう半分はなんなんだろう。 なんだと思います?
赤い嘘と、青い謎の概念Xを混ぜ合わせて誕生した、 どろどろした紫色のキメラより。**]
(1087) 2020/06/13(Sat) 06時半頃
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── 廊下 ──
ハア?じゃあなんでさ、 って、あ!おっはあ心乃ちゃん!
[ たつみんがデカすぎて一瞬見えなかった。 と軽口および事実を付け足して、 体を傾ければよく顔の見えるようになる彼女へ にぱ、と笑い掛けて手を振る。>>1025 ]
職員室に居ないんなら、 ガッコー自体に居ないんじゃねぇ? ま確かにその割には電気とかついてっけどお〜。
(1088) 2020/06/13(Sat) 08時頃
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準備室にいっかなァ。 寝落ちてたら、マジウケんだけど! 卒業までこのネタでちょーイジれるじゃん! [ 礼一郎だとか、>>1011心乃だとか、>>1026 郁斗は彼らの言葉に遠慮することはない。
大人しく、邪魔することなく 場が正されるのを待つ幸俊とは違って>>1055 たぶん、ノイズになるだろう郁斗の言葉が ところどころに飛んでいく。 ]
(1089) 2020/06/13(Sat) 08時頃
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あちい?逆に暖房効きすぎィ? 心乃ちゃんぶっ倒れないようにね。
[ もし保健のせんせも居なかったら>>1027 おれどーすれば良いかわかんないし、 とかって、最後まで言えたかはどうか。
ともかく、会話はひと段落下らしい。 先を急ぐ礼一郎が足を進めるので、 ]
あーい。
[ と気の抜けた返事をして、それについていく。 ワン。とは言わない。>>1012人間である。 ]
(1090) 2020/06/13(Sat) 08時頃
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ハア?チョーよゆーだからぁ! たつみんのバーカ!ハゲ!
[ 滑る。とか、転ぶ。とか、言うので>>1056 おおよそ、幸俊には一致しない悪口を叫ぶ。
振り返れば相も変わらずな表情で手を振る彼が なんだか妙に面白おかしく見え 楽しげな顔で手を振り返した。 ]*
(1091) 2020/06/13(Sat) 08時頃
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── 回想:うそ☆マジ ──
[ 困惑、ともいえる色を滲ませながら 削るしかない。って言葉を零す唇が、>>667 なにかに耐えるみたいに僅かに震えているのを 喜多仲郁斗は、見てた。
暢気に見てた。だけだった。
そして、次の瞬間、それは弾けた。>>668 ]
(1092) 2020/06/13(Sat) 08時半頃
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[ ビク、って肩が揺れたのは 恐怖した。ってよりもビビった。の方が近くて、 急に大声出されたら大体の人はそうなる。 という言い訳はさせてほしい。
目の前の、クラスメイトの様子に 郁斗は目を白黒させるだけだ。
勢いよく彼女が教室を出て行って>>669 呆然と、中途半端に口を開けたまま たっぷり三秒待ってから、 それでようやく再始動しはじめたくらいだ。 ]
(1093) 2020/06/13(Sat) 08時半頃
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……な、
[ 丸く開いた目をぱちりと瞬く。 そうして、ぐっと眉間に皺が寄る。 ]
なにアレ!!ハア!? んな怒んなくてもよくない!? はぁー!?ちょー無理なんだけど! おれそんなヤなこと言ったあ!?
[ そして、誠香の叫びに勝る大声。 ]
(1094) 2020/06/13(Sat) 08時半頃
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[ ずかずかと大股で廊下をのぞき込んでは 左右を見渡したのだけれども、 その時すでに、誠香の影は見当たらない。
確率は二分の一だ。 ならばと適当に右を見て、 ]
ばーか!ばーか!
[ 叫んだ方向に居る生徒たちが、 動揺した顔を郁斗に向けようがどうでもいい。
……のだけれど。 ]
(1095) 2020/06/13(Sat) 08時半頃
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[ いろいろあったけど、俺たち友達だよ(笑) ]
(1096) 2020/06/13(Sat) 08時半頃
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[ それはもう、紛れもなく。 ]
(1097) 2020/06/13(Sat) 08時半頃
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── 回想:お説教 ──
[ 礼一郎がおそらく郁斗より狭い大股で>>951 ずんずんと近づいてきて、腕をつかまれる。 挙句の果てには引っ張られる。>>954 ので、郁斗は大人しく連れていかれた。
しおらしくなっていた訳じゃなくて、 目の前のひとびとが目まぐるしく動くので 郁斗はすっかり目を白黒させるだけで、 何で連れていかれるかも察せなかった。 というのが、大きい。 分かっていたのなら、たぶん 礼一郎が振り返る前に、郁斗は逃げてた。 ]
(1098) 2020/06/13(Sat) 08時半頃
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[ 振り返った礼一郎はおそらく、>>955 怒った、もしく呆れた顔をしていた。 すくなくとも郁斗には、そう見えた。 ]
……っハア?わかんねーし!
[ その表情に、ぐ、と唇を噛んだのは一瞬で 次の瞬間には止めもなく言葉がこぼれていく。 ]
(1099) 2020/06/13(Sat) 08時半頃
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分かり切ってたって何が! チョー意味わかんねーんだけど!! おれそんなヤなことしたぁ!? [ って、教室でも言ったようなことを叫んで おれ、悪くありません。って顔をする。
誠香のそれは、理不尽な怒りに見えたし 八つ当たりっぽい。っていうのが体感で、 新作が上手く書けてないんだろうって思ってた。 ]*
(1100) 2020/06/13(Sat) 08時半頃
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── 現在/廊下 ──
[ 散歩という表現の補足説明が得られたか。>>1088 発言者でない礼一郎は知らんぷりをする。
でも、喜多仲があんまりキャンキャン言うので、 吠え癖のひどい犬を飼うのは大変そうだと思う。
しれっとした顔で、 愛宮から得た情報>>1026にうなずいていた。]
やっぱいるとしたら準備室かねー。 よし、叩き起こしに行こう。
[ 卒業までいじれるから。 とかではなくて、そうあってほしいと願う。]
(1101) 2020/06/13(Sat) 10時半頃
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[ バカとかハゲとか、>>1091 しょうもない叫びががらんどうの廊下にこだまして、 礼一郎はぼんやり辰美の親の頭の散らかり具合を……、 ……うまく思い出せなかったので、黙って手を振る。
目的地を特別教室の並ぶ3階に定めて、 礼一郎は上階につながる階段に足をかけた。*]
(1102) 2020/06/13(Sat) 10時半頃
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── 回想/お説教 ──
[ 礼一郎がクラスメートをお外に連れてくとき、 別に戦ってやろうとか、説教してやろうとか、 そういう思惑があるわけじゃないんだけどね。
少なくとも、それは確かにお説教だろうし、 びっくりした礼一郎のとっさのお節介だ。
大声に次ぐ大声。>>1094>>1095
そこまで繊細な礼一郎ではないけど、 その幼い言葉の羅列にびっくりしてしまう。]
(1103) 2020/06/13(Sat) 10時半頃
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[ 身長に恵まれた級友たちからすれば、 そりゃあ狭い大股だったかもしれない。
そこそこ慌ててた礼一郎が、 怒った顔をしていた>>1099のも事実だろう。
呆れた。というよりは怒っていた。 ああいうことを言うべきではないと、 礼一郎は礼一郎の感性を以て感じていた。]
(1104) 2020/06/13(Sat) 10時半頃
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[ 礼一郎は分別のある良い子なので、 もう少し落ち着いて考えることができたら、
あの程度のことをとやかく言うのは、 高校生活においてナンセンスだ──って、
思い直したかもしれないけれど。 落ち着くだけの間をとらなかったからね。]
(1105) 2020/06/13(Sat) 10時半頃
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[ あのまま教室で騒ぐよりマシ。 って思ったのも引っ張り出した理由のひとつで、
喜多仲はお外に連れ出したって、 変わらない勢いでまくし立てる。>>1100]
……福住、本出したこととか、 ぎゃあぎゃあ言われんの嫌いだろ。 これまでもたまに揉めてんじゃん。
つか何、おまえ気づいてなかったの?
[ 礼一郎もハアって言った。ため息だけど。
礼一郎はそれを共通認識だと思っていたし、 逆に、喜多仲がそういう瞬間、>>592 その場から逃げてたってことを知らない。]
(1106) 2020/06/13(Sat) 10時半頃
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……知らなかったんなら、 仕方ねえとこもあるけどさあ、
そこは、……うん、ごめん、 でも「ヤなこと」なんだろ、福住には。
[ 触れられたくないらしい。 という以上のことを礼一郎は知らない。
知ろうとするなら、 相手の嫌がる質問をぶつけることになるし、 礼一郎はそうはしたくなかった。
喜多仲がいわゆる「ひどいこと」をしたか。 と言われたら、たぶん、そんなにじゃない。 ってのが答えなので、礼一郎は困ってしまう。]
(1107) 2020/06/13(Sat) 10時半頃
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……でも、 おまえが脚本やるっつったんだから、 それはちゃんと最後までやれ。 書いてくれてもいーとかあんま言うなって。
何? 時間内に収まんねえの? 見せろよ、俺も考えるから……
[ そのへんで手を打たない? 礼一郎は脚本のこととか、全然わからないけど。*]
(1108) 2020/06/13(Sat) 10時半頃
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── 回想/報告 ──
どうせすぐバレるだろうから、 冗談ってわかるだろうと思ってた。
……だってさ。
[ がやがやとした食堂の隅で、 礼一郎はラーメンの丼を前にしてた。
大したことは聞き出せなかったから、 奢りは三回じゃなくて一回でいーぜ。
いつかの口約束>>294を、 きちんと果たしてもらいに来たのだ。]
(1109) 2020/06/13(Sat) 11時頃
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[ 食堂は多くの生徒の声で騒がしく、 それぞれが会話を楽しんでいるから、
よほど聞き耳を立てる趣味でもなければ、 他人の会話なんて耳に届かないはずだ。
なので、礼一郎はその場で切り出す。]
つかおまえ、 結局自分で話つけに行ってんじゃん。
本人と話ついてるって言われて、 俺、すごすご撤退してきたんだけど。
そうならそうと言えよな。 葉野に悪いことしたわ。
(1110) 2020/06/13(Sat) 11時頃
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[ 一回分の奢りでその件を清算しよう。
辰美自身が何を聞いたのか、 それが礼一郎の聞いてきたのと、 整合性のとれた内容であるのか。
礼一郎の知った話ではないが、 どういうふうに話をつけたのかは気になって、]
で、結局どうなったの? 誤解とくってのも難しいだろ。
[ 葉野が嘘をついていたらしい、みたいな、 そういう噂を聞いた覚えがなかったもので、 例の件の顛末を礼一郎は推測できずにいる。*]
(1111) 2020/06/13(Sat) 11時頃
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──回想/打ち上げ──
[ 体育祭。文化祭。そのほか。 祭とつくものには打ち上げがつきもの。 ──って、礼一郎は考えていて、
当然、文化祭後にも打ち上げをしようと、 担任たる若林にもそう伝えた。
先生が出資してくれるんなら、 みんなで焼き肉にでも行きたいンすけどねー。
委員長はおねだりを頑張ってみたが、 「脂っこい肉が食べられないので」 だとかなんとか、担任の返事はつれない。
それでもジュースやお菓子を買える程度に、 カンパってやつを握らせてくれた。 みんな、若林先生にお礼を言おうな。]
(1112) 2020/06/13(Sat) 11時半頃
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[ 学級委員の面子に相談して、 それが一番みんな参加できるだろうって、 文化祭当日の片づけ後に、 学校でこじんまりとした打ち上げを企画した。
もっと派手に遊びたいんなら、 そのあとにでも個人的にやってねってこと。
タイミングを見て買い出しに行ったり、 行ってもらったり、部屋の準備をしたり、 そういう色々を経て、今。
クラスメートたちがめいめい、 飲み食いをしたり、雑談に興じている。
裏方もお揃いの衣装を着てたりしたかな? 礼一郎も、お疲れって乾杯をしたり、 記念に写真を撮ったり、満喫してて忙しい。]
(1113) 2020/06/13(Sat) 11時半頃
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[ 人の合間を縫うように渡り歩いていて、 礼一郎は、長い髪が揺れるのを見た気がした。
教室の真ん中、ぼんやりとそこにいる。 みたいな生徒が、視界に引っかかった気がして、
何気ない調子で名前を呼びかけようと、 ジュース片手にしたまま、ぱかりと口を開いた。**]
(1114) 2020/06/13(Sat) 11時半頃
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――回想/噂と文化祭準備――
……あ? フグかよ。
[頬を膨らませるのが見えたので、>>1067 じゃれる延長でそれを指先で突くそぶりを見せた。
実際のところ、氷室怜という男の顔面は 自分たちより頭一つ抜けて秀でているし、 それは辰美も理解している。
が。 それはそれとして、辰美幸俊はたまに彼の顔面を 「ブサイク」といじる。 何となく「それがいい」と思っての事だったが どうしてそれがいいと思ったか、 辰美は突き詰めて考えたことがない。]
(1115) 2020/06/13(Sat) 11時半頃
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[気遣い、といえばそれもそうかもしれない。 ただし、気遣いと勿体づけて言うほど 辰美は意識して氷室をいじっていない。
単純に、高校生になって身長差ができ、 相手が女装を始めても 辰美の中で氷室は中学生の頃と変わっていない。
それだけの話である。]
(1116) 2020/06/13(Sat) 11時半頃
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…………美術苦手なんだよ
[イメージを語るのは得意ではない、 と言い訳を一つ。>>1070 武士の情けじゃ。と言われれば 「ありがたや」とは口にしないが 大きな手を合わせて「合掌」のポーズをとった。
それから、氷室の語るイメージに耳を傾ける。
暖色系。言われてみればそうかもしれない。 寒色系の方が映える。そうだろうか。>>1071
ざくざくとラフを描いていく氷室のノートを 辰美はのそりとのぞき込む。]
(1117) 2020/06/13(Sat) 11時半頃
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すげ。うま。
[もしも氷室が辰美の方を見ることがあれば、 その時の辰美は、プレゼントでも待つ子供のように ほんの少し目を丸くして、 興味深そうにノートを見ている。]
……ん。こんなんでいい。
[一応、辰美の中で役のイメージと照らし合わせ きちんと吟味したうえで「良い」と言っているが それが伝わるかは以下略。>>1072]
(1118) 2020/06/13(Sat) 11時半頃
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んだよそれ。 ……楽しみにしとく。作品。
[少しだけ照れるように頬を掻いた後、 辰美も氷室の笑みに小さく頷いた。
いつも流れていくだけの文化祭が、 今年だけなんとなく楽しみなのはなぜだろう。 不思議に思いながら、 飽きる様子なく、辰美は氷室のラフ画を見ていた。*]
(1119) 2020/06/13(Sat) 11時半頃
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――現在:教室――
はよ、そーま。
[元気のいい声その2が響いたので 辰美は軽く手をあげてそう返した。
後から来るかもしれない生徒に説明するのが面倒なので 事実を黒板に記載すると「マジ」と聞こえたので、]
(1120) 2020/06/13(Sat) 11時半頃
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マジ。
数日後雪解けしてから 学校で餓死したそーまの死体が見つかるかも。
[と、少し茶化すように無表情で答えておいた。 そのまま席に戻る。>>1074
連城が餓死するなら 辰美ももちろん餓死しているはずだが。*]
(1121) 2020/06/13(Sat) 11時半頃
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―― 少し前/廊下 ――
[喜多仲の声が響いている。>>1088 しんと静まり返った校舎の中で それは救いのような、あるいは騒がしいだけのような。]
準備室か……。
[準備室で寝落ちる教師を想像して、 早死にしそうだなと思ったので>>1101 辰美はやっぱりこの話題には口を出さないことにした。 先生の葬式に出席するのはあんまり笑えない。]
(1122) 2020/06/13(Sat) 12時頃
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だれがハゲだ。ばーか。犬。
[実家の父は他と比べて そこそこ年を取っている方で 最近頭髪が白くなってきているので笑えない。>>1102
言葉の奔流に追いつくのは難しいが 悪口に悪口を言い返すくらいには 辰美は喜多仲に気安く接している。
最後につけたした「なんで」に対する答えに 本人が気づくかはさておいて 楽し気に礼一郎の後ろを歩いていく喜多仲を一瞥して 辰美は教室へ向かっただろう。*]
(1123) 2020/06/13(Sat) 12時頃
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──回想・衣装について──
[ それは、衣装係の氷室くんの一声から始まった。 揃いの、衣装。>>719
確かに彼の言う通り、 連帯感を持つには格好のアイテムだった。 ]
ちーちゃん、大丈夫?
[ 案ずるのは金銭的な問題。 こちらへ近づく姿に不安な顔をする。>>946 しかも、ふりふりをきたいと言う声。>>785 ]
(1124) 2020/06/13(Sat) 12時頃
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って、え!? ま、まって、私にはふりふりはちょっと、
[ 言ってないよ!?>>786 って大慌てで否定する。しないと。
みんなとお揃いは嫌いじゃないけど。 同じものを着てしまうと、あまりの違いが露呈する。 大きさも、似合わなさ、……も。 その点、制服はわるくはない。 だれにでも似合うようにできている。 ]
(1125) 2020/06/13(Sat) 12時頃
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私も、辰美くんのふりふりは気になるけど、 ふつうにクラスTシャツとかにしない……?
ねっ!?
[ 既にふりふりで決定しそうになってる。>>1032 当の辰美くんは我関せずだし、 私は、まなちゃんに助け舟を出すように視線を送る。 抵抗したところで、決定が覆ったのかはさておき。* ]
(1126) 2020/06/13(Sat) 12時頃
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――回想/報告――
…………は…… 何その理由……
[辰美はまず、困惑したようにそう言った。
がやがやと騒がしい食堂の中、 辰美の前には味噌ラーメンの丼が揺れている。 で、礼一郎の前にはきちんと 辰美がおごったラーメンが揺れている。 何味かは忘れた。
「葉野に悪いことしたわ」と聞けば 礼一郎に悪いことをしたな、と辰美は思うわけで。]
(1127) 2020/06/13(Sat) 13時頃
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……わり、迷惑かけた。 昼飯のおごりを追加してもいい。
話ついてるっつか……
[………………ついているのか? 辰美は若干疑問に思ったが、 まあ会話は切れたし折り合いはつけたか、と思い直し ラーメンを一口。]
(1128) 2020/06/13(Sat) 13時頃
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嘘ついた理由、 「かっこいいから」って言ってたけどぜってー嘘。 それ以上のことは知らん。 恋バナに巻き込まれて面倒だったとは言ってた。
バラされたら困るんじゃないかと思って いつまで嘘に付き合えばいいか聞いたら 文化祭までっつうから、 それまで黙ってることになった。
詫びになんでもするっていうから 文化祭の日に CG研案内して貰う約束して、それで終わり。
[と、事の顛末を説明する辰美の口調は>>1111 どことなく不機嫌というか拗ねていた。]
(1129) 2020/06/13(Sat) 13時頃
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冗談か……… もうちょっとマシな理由を期待してた俺が馬鹿だった。
[ため息一つラーメンの液面にさざなみ立ちにけり。]
やっぱ人間関係、男友達に限るわ。 暇な時遊んで。俺は拗ねてる。
[受験が控えているのに暇な時などあるものか。 わかっているが、 放っておくと割と落ち込みそうだったし 迷惑をかけた礼一郎を困らせたくもなかったので 辰美は冗談めかしてそう言った*]
(1130) 2020/06/13(Sat) 13時頃
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えのみや、ふりふり着れば……?
俺は知らん。
(1131) 2020/06/13(Sat) 13時頃
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――回想/服について――
[――――と、慌てる愛宮に対して辰美は言った。 いじわるはしてない。多分。>>1126]*
(1132) 2020/06/13(Sat) 13時頃
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[ そういえば。 どうしてそんなことになってたのかな?
あたしも確かに雪の餌食になっていたけど、 なんというか、しおりちゃん、 それ以上にしっとりしている。しっとり。
降られどころが悪かったんだろうか……なんて、 あたしの脳内は補完しつつ。 カーテンの向こうで しおりちゃんを見下ろしている。>>1083 ]
(1133) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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[ 優しさはここのちゃんの真似事ではあれど、 靴下を渡したのに、 特に理由らしい理由は無かったかも。 フツーのこと? ]
(1134) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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[ いいのいいの、って、 靴下については言っている。 あたしはカーテンの反対側で、メモ書きを残して、
フツーに学校あるのかなあ。お返事に思う。 ]
(1135) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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そーだねえ。雪遊び楽しそう。 そしたらあたしもしおりちゃんみたいに 制服濡れるの、お揃い? ……すごいお揃いかもだけどー。
あ、ここのちゃんが風邪の心配しそう。
[ よくある雑談だ。 ふんわり、どこかへ行ってしまうような。 カーテンが再び開けば、 ぷつんと切れてしまうような。
着替えの終わったしおりちゃんを、 あたしは、また見て、 ]
(1136) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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んーん、だいじょぶ。 冒険しちゃう?しちゃおっか。 まだもう少し時間あるもんね。
[ マフラーとカイロは装備したまま、 あたしは冒険に賛成するわけです。 ]*
(1137) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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[ 結論から言うと、誰もいなかった。 ]
─── みちすがら ───
[ 生徒の姿は勿論のこと、せんせーの声もない。 物音すら、さっきの雑談みたいに、 どこかへ飛んでしまったみたいで。
教室のひとつひとつを見て、 あたしはしおりちゃんへ溜息をつくばかり。 ]
(1138) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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ほんとにどうしちゃったんだろうね? 八組だけ連絡無いとか そういうオチだったりするのかな。
[ そうしてまたひとつ、 今度はコンピュータ準備室の扉に触れている。 ]*
(1139) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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――回想/打ち上げ――
[優しい優しい若林先生のおかげで、 ジュースやお菓子を買って 打ち上げができることになったそうな。
肉食いてえな、とは辰美も思ったけれど、 そういうのは担任の腹には合わないらしい。>>1112
祭りに浮いた空気の中で 辰美は氷室が作ってくれたお洒落な服を着たまま ぼんやり、雑談する生徒たちを見ていたが]
……あ? んだよ、七星。 あ? 写真?
[暇してるなら撮影手伝って、と七星に言われ 辰美はしぶしぶ、渡されたカメラを手に取った。]
(1140) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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…………だる。
[面倒くさいから嫌だ、と 言いかけて腹にパンチをくらいかけ 剣道部らしい俊敏な動作でそれを回避してから ため息を一つ。]
(1141) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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撮れりゃいいんだろ。
おい、裏方組。 写真撮らせろ。 七星が欲しいんだってよ。
組み合わせ? 好きでいんじゃね
[半分くらい恫喝めいた言葉になっているが 本人に怖がらせる意図はあまりないのであしからず。
辰美はそうして、その場にいれば 早未やら葉野やら、 衣装でもりあがっていた女子に 声をかけもするだろう。]
(1142) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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[ おんなのこはいつだって 恋の話に飢えているんでしょうか。 ]
(1143) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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そーま。撮っとく?
[もちろん、役者仲間に声をかけるのも忘れない。 というか七星が写真を欲しがっているので、 叶うならば、役者全員での写真も撮りたかった*]
(1144) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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─── 打ち上げのとき ───
[ 体育祭とか、文化祭とか、そのほか。 そういうものの後には、打ち上げがつきもの。
……実際はどうあれ、話に出るのはよくあることで、 あたしはそういうものが、好きだった。
思い出のひとつになるって良いことでしょ? 後から、あーあんなことあったねって、 思い返せることがある、そういうの、すき。 ]
(1145) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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[ だから、 せんせー、ありがとーございます! いいんちょ>>1112に倣って、 あたしはお礼を言っていた。
えらいひとには倣いましょう。そういうことです。 あたしの感謝ももちろんあるけれど。 ]
(1146) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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[ いつか手にした炭酸を手にして、 あたしはクラスメートとそこにいる。
舞台のあった教室のスペース。 今は片付けられて、机が並べられて、…… ]
(1147) 2020/06/13(Sat) 13時半頃
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ゆめ の おわりが そこにある。
(1148) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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まな、と、誰かが呼ぶ。
(1149) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ ─── ぼんやりしてた。 ぱちっと声を受信したあたしは、 呼んだクラスメートを見ている。
ちょっと前、準備の時、 しおりちゃんと話していた子たちだ。 文化祭で会った、他の学校の誰が良かったとか、 クラスの誰の演技がかっこよかったとか、 そういう話をしていたらしい。
ああほら、修学旅行の後とかさ、あるよね。 付き合うひとたちの増えるタイミング、あるよね。 なるほど今もそれかあ。 ]
(1150) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ もしかしたらしおりちゃんが、 またこの前みたいに、追求されてたかも? でも、多分、結果がどうあれ、 あたしに興味が向いたのだろう。
というか マナ 好きなタイプは!? って、よくあるおはなし。 聞かれれば答える、そういう感じの立ち位置です。 ]
(1151) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ うーん、一瞬悩んだ。 なんだかんださ、 いざ言えって言われると、難しくない? 理解されないとかあるしさ、
だから、ほら、当たり障り無いように、 ]
(1152) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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一緒に映画に行けるひとかなあ。
(1153) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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もっと言うと、エンドロールの途中で出ないひと。 最後の最後に、出て行くひと。
(1154) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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あたしに夢を見せてくれるひと。
(1155) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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─── あ。いいんちょ。
[ 目があった。ぱちって。>>1114 ]
(1156) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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おつかれさまー。 ね、企画っていいんちょだったってほんと? ありがとーございます!写真撮った?撮ろう!
[ 何気ない調子で話しかけたから、 あたしはもう、その話の輪にはいない。
なっちゃん撮る−?って、 丁度良く巻き込んで、 丁度良く、話題に乗っかった。>>1142 ]*
(1157) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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── 回想:SNS交信 ──
[ ぽん。とメッセージを受信した音がして 画面を見れば『Hanon』だった。
寝起きに遭遇した、ってことも含めて すっかり頭から抜け落ちていた出来事が 瞬間、思い出されて冷や汗が出る。
なんだって言うんだ。って思いながら 郁斗は薄眼でメッセージをタップした。 ]
……え。
(1158) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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ハア?なにチョーウケんだけど!
[ 恐る恐る見た画面には 何も恐ろしものなど写ってはいなかったので 悲鳴を上げかけた口は、笑った形になった。
恐ろしいものどころか、自分の自撮りの背後に 白いハトが幾ばくか羽ばたいている。>>741 写真を埋め尽くすほど、大量に。
実に平和的なものだった。くるぽっぽ。 ]
(1159) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ たぶん、まあ、悪戯みたいなものなんだろう。 アカウントの投稿自体も平和的だし、 出来心で加工して、遊んでいるのだろう。
喜多仲郁斗は、そう納得する。 納得してしまえば、怖いものは無い。
「いつも見てるのは、こわい( ˘•ω•˘ )」
指先はそう、簡単に文字列を打って返信を押す。
確かに怖いのだけれども>>742 正体不明の嫌がらせ、というよりも 画面の向こうに血の通った人間が居るのだ、 と感じてしまえば、気軽だった。 ]
(1160) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ 現実のひとびとと同じく、 インターネットのひとびとと親しくすることは 喜多仲郁斗にとって、何の抵抗もない。 ]
(1161) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ 会うことすら、抵抗はなかった。 ]
(1162) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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── 回想:渡り鳥 ──
[ ころころ変わるアカウント名は 常に何かしらの宣伝文句で アイコンは渡り鳥の写真。
通販でものを送った時に本名すら知ったけど 本名を知った後だって何だって 郁斗はその人のことをワタリさん、と呼んだ。 ]
それでさあ、担任チョー怒ってんだよぉ。 怒りすぎて貧血起こしてんのに、 お前らァ……って低い声出してさあ!
[ って、足をぶらぶらさせながら笑えば ワタリさんも笑った。笑っていた。 ]
(1163) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ ワタリさんは、漫画とかドラマとか そういったものの感想を書き連ねるために アカウントを取っているようだった。
郁斗が読んだ、そこそこマイナーな漫画について 長々とした感想を書いていたので、見つけた。
反応なんてする気は無かったけど、 指が勝手に当たっていたらしい。 ハートの痕跡を残してしまったみたいで 「漫画、好きなの?」とメッセージが来た。 ]
(1164) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ のちに聞いた話によれば、 自撮りアイコンの雑多アカウントではなく、 明らかに自撮り用にとったアカウントから 反応が来たのが不思議だった、とのこと。 ]
(1165) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ 界隈も年齢も性別も違う割に話が合って、 いつの間にかメールを送り合う仲になって、 会おうか、ってなったのは何のきっかけだっけ。
待ち合わせ場所に現れたのは いかにも“オタク”といった風貌 ……ではなくて、その辺に居そうな女性だった。 普通過ぎて、郁斗はちょっと笑った。
カフェに連れて行ってもらって 買い物に連れて行ってもらって 会計は大抵ワタリさんが支払ってくれる。
自分は学生のみで、ワタリさんは大人だから。 って、理由で。郁斗も当然な顔をしている。 ]
(1166) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ たとえ、クラスメイトに見かけられたとしても 後ろめたさなんて、何一つもない。
奢られている以上、郁斗にしては珍しく黙って ワタリさんの主婦的愚痴を聞くこともあったけど、 大袈裟に言ってしまえな所謂パパ活、の 男女逆バージョン、みたいなもんだった。
それすらダメって言われたんなら、 真面目かよって、笑うしかないけれど。 やましいことなんてない。本当に。 ]
(1167) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ てかさあ、フツーに友達だよ(笑) ]
(1168) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ 友達だった。 ]*
(1169) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ 文化祭までの思い出。 ]
─── 衣装決めのおはなし ───
[ ふりふりって単語が聞こえた。>>719 最初、ちょっとびっくりした。
宣伝係もふりふりはありでしょうか。 ……なるほど宣伝効果はあるのかもしれない?
流石にロリータ系はあれだけど、 綿津見まな という あたしは、 特にふりふりに抵抗感は無い生徒だったもので。 ]
(1170) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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[ そんな生徒だから、 それだから、ごめんねここのちゃん。 テレパシーは受信できた、できたけど!>>1126 ]
─── はい! ここのちゃんのふりふり、見たいです!
[ あたしは欲望に忠実だった。 え、だって、みたい。かわいいよ。 男子のふりふり姿までは考えきれなかったあたり、 まったく周りが見えていない気もするけれど。 ]
(1171) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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れいくん、一番良いやつをお願い。 こう、母性を感じるような、 そんなやつをここのちゃんに……。
[ なんて追加注文をした。 ここのちゃんへの祈りの両手は、 このとき、れいくんへと向けられていた。
……という、一幕。 ]**
(1172) 2020/06/13(Sat) 14時頃
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── 回想/報告 ──
……さあ?
[ その理由が何かまで礼一郎は知らない。
困惑した様子の辰美>>1127に、 肩をすくめてから、つるんと麺を啜る。
味噌ラーメン。 礼一郎には食へのこだわりはあまりないし、 昼休みの食堂はいっつも忙しそうで、 あれこれ言うとなんか悪いなって、 迷ったら人と同じものを頼みがち。]
(1173) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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うめー。サンキュ。 満足したから一回きりで許してやる。
[ 追加は軽く断った。>>1128
想定していたよりも、 話がついてるはずの辰美の反応は微妙なもので、 やや不貞腐れたような解説>>1129に、 礼一郎はいったん箸をとめて返事をする。]
(1174) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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[ 余談。
辰美幸俊は無表情。 と称されているのに納得はしているけど、 礼一郎からすると無ってほどでもないと思う。
や、表情の形としてはそうなのかもね。 でも感情の起伏が見えないほどじゃないだろ。
……って礼一郎が思うのは、 べそかきのころを知っているからかもしれない。
辰美が昔は泣き虫だったのと同じように、 礼一郎だってそのころは、 手にした玩具を譲らずにおともだちを泣かせてた。
こっぴどく叱られるんで、 次の日にはちゃんとごめんなさいをするんだけど。]
(1175) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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……カッコいいから。 人を見る目があるな。はは。 ま、面倒だったが本音じゃねーの。
[ 趣味は悪くないと思うけども、 辰美が「カッコいー」とか、 女子に騒がれるタイプじゃないのも知ってる。
辰美に伝わっていた理由も、 すっきりと納得できるものではなくて、
かといって礼一郎は、 顛末を聞いてもうひとりのレイのように、 友を思って怒り出すってこともしなかった。]
(1176) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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……おまえが納得してんならいいけど、 はは、全然してなさそーな顔。
面倒なことになりそうだったら、 あとからでもいいから断れよ。
葉野も悪気はなかった。 みたいなこと言ってたけど、 だからって何してもいいわけじゃないし。
せめて昼飯10回分とか言えばよかったのに。
(1177) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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[ CG研って何してるんだろうな。 って、礼一郎はふと思って呟いた。
拗ねてるのねー。>>1130 とも、軽い調子で返事をして、
でもおそらくそれは本心のようなので、 礼一郎は「ハイハイ」って笑って答えた。]
そんじゃ今度、息抜きにどっか行くか。 寒くなる前にコート買いたいんだよな。 付き合えよ。お前もなんかないの?
[ 買いたいものとか行きたいとことか。 というニュアンスで礼一郎は尋ねて、 その約束も、ちゃんと果たしたはずだ。*]
(1178) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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机挟んで向こう、誰かの弟。
(1179) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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自分の弟だったら。 とは、礼一郎はあまり考えなかった。
挿げ替える想像ができるほど、 礼一郎はそれを妹とも、 周囲の人間のひとりとも思ってなかったし。
でも、兄だったらなって、 思われてた>>123ってことはさ、
(1180) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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これは君のかわいい妹ですよ。 って最初からちゃんと教わってたら、 礼一郎は良い兄にもなったかもしれない。
(1181) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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ま、 手遅れだし。
(1182) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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環境のせいにしていい時期はもうとっくに過ぎた。*
(1183) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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── 回想:ナンパ ──
あっはっは! チョー警戒されてるんだけどぉ!
[ 爆笑。って言葉がたぶん似合った。 笑っていたのはきっと、郁斗だけだったけれど。
向けられた視線の鋭さは当然で、 校門で待ち伏せられるシチュエーションは 結構物騒かもしれない、と郁斗は思う。
その思考回路に“待ち伏せて告白” ──なんていう、超モテ男の特権はない。 ]
(1184) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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[ 自撮りだって結構反応はある方だし、 元カノ、と呼べる人は何人かいるし、 告白されたことだってある。 っていうのは、弁解させてほしい。
目の前の男が特別なだけだ。 ]
(1185) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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[ ついでに弁明させてください。
その「ケ」はないです。>>1051 女の子が好きです。
大人しいとか明るいとかってよりも 笑う時口元を手で隠すような子が好き。 目が合ったら照れたように笑う感じの。あと、 大きければ大きいほど良い派で──(以下略) ]
(1186) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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や、塾のダチがガッコーに ちょーイケメン居るって自慢すっからさぁ。 見に来たの!噂のレイくん。でしょ?
ガチで顔綺麗すぎてワラけてくん、 ってイッテぇ! ハア?置いてってねーし!
[ 何で名前を知っているのか>>1051 って言葉に答え終わるよりも前に、途切れる。
丁度話していた“塾のダチ”が追いついて 郁斗の背中を思い切り叩いたからだ。 ]
(1187) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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マジ暴力反対なんだけどぉ! おれお前のそーゆーとこキラぁイ。
て、そうそう、コイツに教えてもらって。 あ、おれ郁斗ね。よろしく〜!
[ コイツ、と人を指で刺すところとか。 どう考えても名乗るのが遅いとか。
上等な学校の制服は着ていても 中身が上手く整うわけではないな。 と思わせるような態度でしかない。 ]
(1188) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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てかへぇやってんだ! やった〜アカウント教えてよ!
[ 初対面の人間の言葉の濁流を 怜がどう受け止めたかは別として 結局のところ、流れ着いたのは SNSをやっている。という話だった。>>1050
教えてもらうついでとばかりに おれのこれね。って教えるのは 匿名ではない“学校の人用アカウント”で 記号染みたそれではない。
別にあっちが秘密なわけれもなくて、 使い分けているだけ。なのだけれど。 ]
(1189) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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[ それから結局、どうなったっけ。
郁斗が望むように放課後ポテトをつつき合うような そんな友達になれたかは別として、 怜が上げた写真にはコメントは残していただろう。
し、彼らの中学の学校祭が行われようものなら 興味を持った女子を引き連れて 「キャーレイくーん!」……とかって 応援らしきものをしに行ったはずである。 ]*
(1190) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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―― 回想:エゴサとファンアート ――
[ 誠香はエゴサをしない。 それは自分に与えられた評価ではないと よく知っているからだ。
しかし、周りの人間はそうとは限らない。 特に業績に関わる出版社は敏感だ。 ネットの評判や、ファンレター、 そして、ファンアート。>>747
逐一調べては報告をしてくださる。 きっと、誠香を励まそうとして、なのだろう ]
(1191) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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[ まさか出版社の人を相手にして、 ブリザード対応をするわけにもいかない。 そうですか。嬉しいです。ありがとうございます。 淡々と返事をしながら、 誠香と同年代だという女の子のアカウントらしい SNSのファンアートを眺める。 感銘を受けた、という感想を見つめる。
受け取るファンレター。 そして、こういうファンアート。 目にするたびに、誠香は胸が苦しくなる。 だって、本当は、その評価を受け取るべきは ]
(1192) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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[ 誠香はSNSのアカウントを持っていない。 ファンアートには、 出版社の公式アカウントによって、 “いいね”がつけられることになる* ]
(1193) 2020/06/13(Sat) 15時頃
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せっかく足が二本もついてんだからさ、 地に足つけて、ちゃんと生きたいよね。
(1194) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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── 回想/打ち上げ ──
[ わだつみ。 ──って言う前に声がした。>>1156
「わ」の形で準備してた口を、 礼一郎はぱくっと一度閉じる。]
おー、お疲れ。 俺じゃなくて、委員で準備してたの。 スポンサーはセンセだから拝んどいて。
[ もう拝んだって? 知らなくってさ。]
(1195) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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[ 何らかの輪から抜けるのに使われたとか、 とっさに察するわけでもなく、普通に。
今日も委員長のアンテナの通信状況は不良。 テレパシーじゃなくて音になった声だけ拾って、]
お、入る入る。 七星、こっち。 平和的に写真を撮ろう。
[ 礼一郎が七星のこぶしをもらうのは、 大体こうやって余計なことを言うからだ。
おいでおいでと飛び回る七星を呼んで、 そのときそこにいた人間で写真を撮る。 にっと歯を見せて笑う礼一郎がいる。]
(1196) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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[ あっちこっちで記念写真を撮る七星は、 シャッターを切ったらまた次に向かうんだろう。
忙しーって礼一郎は笑うけど、 うろうろしてたので人のことは言えない。
でも、写真を撮り終わったそのときくらいは、 いったん立ち止まって、ふいと隣の級友を見た。]
(1197) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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[ 綿津見、って呼ぶ。]
どうだった?
[ って、礼一郎は唐突に問いかける。 「できたろ」とも付け足したかもしれない。
文化祭準備のはじめもはじめ。 教室のざわめきの中差し向けられた問い。>>407]
俺が無理だろって言ったら、 綿津見は宣伝、やんなかったの?
[ 何気なく返した答え>>440の意味を、 礼一郎はいまのところ理解できないまま、 夢の終わりとやらを迎えようとしている。*]
(1198) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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なんて真似して言ってみたって、 礼一郎には起きたまま夢を見る才能なんてない。*
(1199) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 男子勢にもはちみつキャンディーの評判は上々。 投げた飴に返ってくる言葉に>>1066>>1073 いいってことよ、と頷いて 誠香は口の中でころころと飴を転がす。 じんわりと甘いはちみつ味が溶けていく。 それからようやく、 誠香は黒板の文字に気づいた>>507>>1065 ]
は? え? 雪で電話線切れたの? まじ? え、電話線切れたらケータイも駄目になるんだっけ?
[ ? を目いっぱい浮かべながら、 誠香も自分のスマートフォンを取り出す。 ありゃ、と声を上げた ]
ほんとだ。圏外じゃん。
(1200) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
|
|
[ 機内モードをオンオフしてみたり、 wi-fiをオンオフしてみたりしたけれど、 スマートフォンは無情にも圏外のままだった。 なんてこったい、と呟いて、 誠香は諦めてスマートフォンを机に置いた ]
ケータイはともかく、先生はどこいった? 雪かきでもしてる? 僕そんなの見てないけど。
[ まさか来ていない、とは誠香は思っていない。 この教室の電灯や暖房だけなら、 一番に来たクラスメイトがつけたのかもしれないけれど、 昇降口や廊下の電気は教師がつけたとしか思えない。 校門は開いていたのだし。 考えられるのは雪かきだったが、 少なくとも校門から昇降口の間に、 雪かきをしている教師を見たりはしなかった。 どゆこと? と誠香は首を傾げる* ]
(1201) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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――幕間――
[同じ顔が俺を覗き込んでいる。]
(1202) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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|
[薄暗い寝室の中。 部屋を別々にした兄貴が、小さい俺を見ている。
とうのとうに過ぎ去った昔、一回か二回だけ、 気まぐれのように夜にゲームに誘われたことがあって 小学生でまだ人を疑うほどすれていなかった俺は 少しだけそれを思い出して、 鼻がかった声でなに、って聞く。]
(1203) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
|
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[手が伸びてきた。
その意味が理解できなかった。
寝間着の前を寛げてそのまま首を絞める手の事も。 俺の上に馬乗りになってずっと笑っている兄貴のことも。
犬が吠えそうな月夜。障子を照らす青い影。
畳を、布団を必死に掻きむしって、 兄貴の体をはねのけるのに必死になる。
息ができなくなる。 死にたくない、って思う段階になって、やっと 兄貴の手が俺から離れて、 俺が死に物狂いで兄貴を突き飛ばす。]
(1204) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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[物音に目覚めた父さんが起きてくる。 「何をしている」という怒鳴り声に対して 兄貴はいつもの笑顔で柔らかくこう言う。]
「ちょっと幸俊と遊んでた。ごめん、父さん」
[その両手が強く、強く握られているところも、 俺が息を切らしているのに「早く寝ろ」とだけ言う父の姿も 俺は、よく見ていて]
「ちがう。兄ちゃんがくびを……」
[そういう言葉が届かないところも、よく見ていた。]
(1205) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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[兄貴は、それから何度か、夜、俺の部屋に来た。
それが耐えられず度々、夜に家を抜け出して 足りない睡眠をたまに昼に補った。]
(1206) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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[物理的な問題じゃなく 人間の生きられるスペースには限りがある。 狭い小屋に押し込めれば動物は弱い方を殺しにかかる。
動物を飼う時はストレスのないように飼いましょう、って よく言うけど 人間が人間を飼う時にそれを教えてくれる人はいないから どこでも、とは言わないが、 何かが多少壊れてる家庭なんてよくある話。]
(1207) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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[兄貴が本当に首を締めたかったのが何だったのか知ってる。 だから怒れなかった。]
[……ただ、笑う兄貴の顔が目に焼き付いて離れなかった。]*
(1208) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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―― 回想:激おこ事件 ――
[ 誠香がぶち切れている時、 喜多仲はぽかんとしていたと思う。>>1093 それはそうだろう。 ことごとく誠香の神経を逆なでする言い回しだったが、 決して喜多仲に悪気などなかっただろうから。 だって、誠香は知っている。 喜多仲は常日頃からそういう物言いをするやつだった。 だから、八つ当たりという喜多仲の体感は>>1100 酷く正しい。
ずんずんと廊下を進む誠香の背中の方、 今飛び出した教室の方から、大声が聞こえる。>>1094 ずんずんとした歩みは止めない。 激おこなので、誠香の唇は引き結んだままだ。 けれども ]
(1209) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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……知っとるわ。
[ 「ばーか! ばーか!」>>1095 背中を追いかけてきた言葉には、腹が立たなかった。 それはとても正しい。 誠香が馬鹿なことは、誠香が一番よく知っていた。 だが誠香は謝らない* ]
(1210) 2020/06/13(Sat) 15時半頃
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風邪引いたら心乃ちゃんに2人で看病してもらおー。 合法的にいっぱい甘えられる!
[>>1136そんな冗談を返しながらけたけたと笑い、 着替え終わればそんな雑談も終わる。
>>1137冒険に賛成してくれたので、 それじゃあ行きますか、と冷えきった校舎のダンジョンを進む。]
(1211) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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— →3F:コンピュータ準備室前 —
黄冬高校のどこかには隠し部屋があって、 黄桃の缶詰が山ほど備蓄されてるって噂、知ってる?
……まあ、あったとしても災害時に役に立つってだけだし、 ロマンも何もないけどねぇ。
[道中、どこかで聞きかじった冗談レベルの噂をぼやきつつ。
最初はわくわくした冒険の気配も空ぶって、 どこのドアを開けても誰もいなければ、 異世界に繋がっているわけでもない。
まなちゃんと分担して片っ端から調べていく。 先生いたよ!と嘘でもいいから言えれば良かったのだけど。 だんだん投げやりになっていったのは否めなかった。 脱ぎ捨てた制服を抱えた腕がだんだん疲れてくる。]
(1212) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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8組だけ連絡来てないのかもって思ったけど、 8組も全員来てるわけじゃないっぽいよねぇ?
あ、まなちゃん。 そこCG研の部室だー。 折角だし、荷物置いていこうっと。
[>>1139彼女が開こうとしているドアへ近付いて、 慣れたように開け放つと、狭苦しい準備室がお披露目される。 部室といっても、頼み込んで辛うじて借りられた場所なので、 備品の置き場所の一角にスペースを作って、机や椅子、パソコンを運び入れただけの部屋。]
(1213) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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[見られて困るものも特に無い。 部屋の隅のほうには試作のCGがプリントされた紙がまとめて積み上げられている。
わたしと親友、そして後輩くんではそれぞれ作風も違うけれど、 現実には有り得ないファンタジックな配色の動物たちが、空を飛んだり海を泳いだりしている、 そんな虚構で彩られた世界観が取りまとめられている。
高層ビルの壁を垂直に登る、白色の亀。 夜空に浮かぶ月や星をお手玉する、金色の熊。 苦いピーマンを齧って、目が緑色に染まったウサギ。 ……まあ、そんな感じ。
お誂え向きに壁のフックにかけてあった、 A2サイズのフレームに収めた作品群をいくつか外して、 そこに濡れた制服を吊るしていくことにした。*]
(1214) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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[嘘を虚構と言い換えれば、 グレードが上がって許されるような気分になる。 ならない?
みんなだって、好きでしょう、虚構。 大好きなドラマだって、アニメだって、小説だって、 趣味で作り上げたよくわからないCGだって、 そう、みんなで作り上げたあの演劇だって。
そこまでのレベルのものであれば、許されるんだよなぁ……きっと。*]
(1215) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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――現在:教室――
ちょっ、お前怖いこと言うなよな!? 餓死なんてやーだー! 俺はおじいちゃんになってから家族に見守られて大往生するんだ!
[ 無表情で餓死なんてワードを出されて>>1121、わーわー喚く。 いやまあ、仮におじいちゃんまで生きれたとして、その時の俺が果たして“俺”なのかもね? よく分かんないんですけどね?実際。]
てかその場合俺だけじゃなくて幸くん達もでしょ!? 三日くらいなら飲まず食わずでも生きられるって聞いたことある気がするし、 購買とかに多少食料ありそうだし大丈夫なんじゃねえの? ……えっ大丈夫だよね?
[ 自分なりにプチ反論してみたが、なんだか言ってる間に不安になってきて同意を得るように周囲を見渡してみた*]
(1216) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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――回想:打ち上げ――
うぇーい!かんぱーい!
[ 衣装係の怜様お手製の衣装を着て、炭酸のジュースの入った紙コップを手に、笑顔で乾杯。 今日は文化祭の打ち上げの日だった。
どうやら委員長が企画してくれた>>1112らしい。流石我らの委員長様である。 若林先生がカンパを出してくれるらしいと聞いた時には「若林せんせーありがとうございまーす!」ってお礼を言ったりして。]
(1217) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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[ 文化祭は結果的に大成功で。 本当に、良かったなあって思う。 めちゃくちゃ楽しかったし、安心した。
例えば。万が一、くらいの話だけど。 本番中に“俺”と“僕”が入れ替わったりしたらさ、大惨事になってたかもしれないから。 役割決まった後からだけどさ、そういう兆候が、全くないわけでもなかったし。
そういうのが怖かったから、今まで部活にも入ってこなかったし、告白だって全部断ってきたのだ。 大会の試合中にそういうこと起こったら大変だし、告白して付き合ってから「実はもう一個人格がある」なんてさ。不誠実でしょ。 でも、今回くらいは、って、思い切って役者という大事な役割に立候補したから。 大成功して、俺は胸を撫で下ろしたのである。]
(1218) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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[ 打ち上げ中、女子たちはふりふりの衣装で盛り上がったりしてただろうか。 それなら、俺は、おお、眼福眼福、なんて思いながら笑って眺めてただろう。 微笑ましいってだけで、変な目で見てたりはしてないですよ?ほんとに。
そんな風に眺めてたら、裏方の子達を取り終わった幸俊がカメラを持ってこちらに来た>>1144ので、即座に頷いた。]
お、いいじゃん!撮ろう撮ろう! あ、夏美ちゃんも入る?いい?
[ 役者仲間全員でも勿論だけど、まず俺らだけでも撮りたいな、と。 一応役者仲間でもある夏美にも声をかけたけど、「まずは校舎裏練習コンビで撮りなよ、撮ってあげる」なんて言われたので、幸俊と二人で撮ることに。 嫌がられなければ肩組んじゃったりして。]
(1219) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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ほら、あんだけ笑顔の練習したんだしさ、 ちゃんと笑えよー?
[ からかい交じりにそう言って、 カメラに向かってピース。 さて、俺は満面の笑みだっただろうけど、隣はどうだったかな。
その後、「役者勢集まれー!」って声かけて、役者全員でも撮っただろう。 ああ、いい思い出になったなあ、ほんとに。なんて、しみじみ思ったりした*]
(1220) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 16時頃
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―― 回想:打ち上げ ――
先生大好きー! ありがとうー!
[ 文化祭後の打ち上げ。 スポンサーは担任らしい。>>1112 白々しくはしゃいでお礼を言うと、 この借りは受験勉強で返そうなって返事が来た。けっ。
目的あってのことだったけれど、 誰にも文句を言わせない程度には 働いた自負はあったので、 誠香は堂々と参加している。
我らが3年8組の演劇は、高く評価された。 そこに、誠香たち宣伝班の宣伝効果も 何らかの作用をしていたら嬉しいと思う。 間違っても誠香に脚本なんてやらせなくてよかったね、 なーんてことを考えたりして、 紙コップの陰でこっそり唇を歪める ]
(1221) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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え? あー、いいよいいよ。 全然気にしないで! てか、お礼ならここのんに言って!
[ 大道具係の面々に、 手伝いのお礼を言われたりして、>>1014 それならお礼は仕事を振ってくれた心乃に、と投げた。 心乃には感謝している。 あの日、教室に帰れなかった誠香は、 心乃が追いかけてきてくれなければ、 きっと秘密基地に身を潜めてサボるしかなかった ]
ここのん、一緒に写真撮ろ!
[ 8組のお母さんである心乃は、 きっと写真撮影も引っ張りだこだろうけれど、 一緒に撮ろうと袖をちょいと引っ張った* ]
(1222) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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— 回想:ふりふり8組 —
やったー。
[>>1032カリスマ衣装さんが親指を立てたので、きゃっきゃと喜んだ。 かわいい服を着られるならなんでも頑張っちゃうよ。
とはいえ、「ふりふり」という雑な4文字のリクエストで、 それって本当に共通コスチュームになっちゃうんですか。 大丈夫ですか衣装さん。 まあ上手くやってください。後はお任せしました。えへ。
それに関して、辰美くんも着るらしいという話になったり、 心乃ちゃんの拒否があったりと、まぁいろいろあったけど、 言い出しっぺのわたしは軽い気持ちで、>>1171まなちゃんと並んで 「母性を感じるふりふり、見たい見たーい」と声を上げていたのでした。]
(1223) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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[氷室くんがこちらをどう思っているにせよ、 わたしは男子たちの交友関係を正しく把握していたわけじゃないし、 あの軽い気持ちの嘘がどういう伝わり方をしているのか、想像もできないわけで。
女の子の制服を着ている男の子。 ジェンダー的な理由を察して何も言わないようにしているし、 そもそも普通に話せる分には気にすることなんて何もないんだけど、
容姿端麗な彼を「彼氏」として名指ししなかったのは、 ひとえにその格好であるから、が理由の全てで。 魔除けとしては、十分な効果を発揮していたんじゃあないでしょうか。 よかったね?**]
(1224) 2020/06/13(Sat) 16時頃
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[もしも、なんて想像はキリがないけど。]
(1225) 2020/06/13(Sat) 16時半頃
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――回想/報告――
慈悲深い。おー、れーサマ
[一回きりで許してやると恩赦が出たので、 軽く手を合わせておいた。>>1174
食堂の机には依然、 味噌ラーメンの丼が並んでいる。>>1173]
(1226) 2020/06/13(Sat) 16時半頃
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[辰美がややふてくされた様子で話をすると 礼一郎は箸をとめて返事をしてくれる。>>1174
今はこうして話を聞いてくれるようになったが 昔は、そのおもちゃ貸してよ、と辰美が言っても 礼一郎は聞いてくれずにおもちゃを独占したままで 辰美が泣き出すなんてこともあったか。
あの頃は辰美ももう少し素直に生きていたし もし何かのはずみで蹴っ飛ばされたりしても 辰美の方がぎゃんぎゃん泣くだけで、 それが阿東礼一郎としてどう、とは思わなかっただろう。
無論、蹴り飛ばす云々に関しては そもそもそんなことがあれば、の話だが。
それはそうとして、 少ない言葉から感情を読み取ってくれる友人に対し 辰美幸俊はもう少し感謝を伝えた方がいい。 閑話休題。]
(1227) 2020/06/13(Sat) 16時半頃
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ある意味な……。 まあ、面倒だったんだろうよ。
ん……そうだな、ありがとう。 昼飯10回。それ話してる時に思いつきゃよかった。 あいつの財布空にしてやったのに。
[ふつふつと愚痴をこぼしながら、 再び辰美はラーメンを食べ進める]
(1228) 2020/06/13(Sat) 16時半頃
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[CG研って何してるんだろうな。 さあ、パソコンで絵かいてんじゃねーの。 俺も知らないから気になって。
拗ねてるのねー。 そーだよ。
など、ふわふわあがる湯気越しの、 とりとめのない会話をして>>1178]
あ、そういや家で着てるセーター穴開いてたわ 俺も一緒に買いに行く。 ついでに駅前のフードコートで飯食いたい。
……ありがと。色々。
[と、ほんの少し、上向きになった声でそういう。]
(1229) 2020/06/13(Sat) 16時半頃
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[それと同時に、 やっぱり、俺は礼一郎に甘えてんな、と そんなことを思ったりして、
辰美はなんだかしょっぱい気持ちになったので、 味噌ラーメンのスープで色々なものをごまかした。]*
(1230) 2020/06/13(Sat) 16時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 辰美と連城がじゃれているのを、 男子って元気だなあ、と誠香は眺めた ]
はちみつキャンディー、大事に舐めろよ。
[ なぜか食糧難の話になっている。>>1121>>1216 餓死という言葉をなぜか真に受けているらしい連城に、 重々しくそう言ってから、ぷっと誠香は噴き出した ]
(1231) 2020/06/13(Sat) 16時半頃
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てか、なんで学校で餓死するんだよ。 家帰ればいいじゃん。
[ なぜこのまま学校で泊まり込むという発想になるのか。 もちろん誠香はそんなことをするつもりはない。 授業が終わればとっとと帰る。 そもそも授業があればの話だが。 もしないのなら今からとっとと帰る ]
にしても、人の集まり悪すぎ。
[ 誠香はそんな早めに登校するタイプではない。 朝のホームルームまでそんなに時間もないのに、と 首を傾げて時間を確かめた* ]
(1232) 2020/06/13(Sat) 16時半頃
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[もしも、兄が兄じゃなかったら。 友達が兄だったら。
考えないわけじゃない。 今よりもっとマシな家族だったかもしれない、と ちょっと思うことも、あるかもしれない。
或いは 辰美はそもそも「兄」が嫌いだから、 礼一郎が兄でも駄目だったかもしれない。]
(1233) 2020/06/13(Sat) 16時半頃
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[それでも、辰美幸俊の兄は変わらないし、 阿東家の礼一郎には別に妹がいる
本人がどう思っているにせよ家族は取り替えられないし そこで育ってしまった自分も変えられないから
辰美幸俊は阿東礼一郎の「友達」。
――だから、これからも、よろしく。]*
(1234) 2020/06/13(Sat) 16時半頃
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――現在/教室――
[じゃれている。]
未来の孫のために頑張ってサバイヴしろよ
[大往生なんてワードを辰美は久しぶりに聞いた。 心配する連城の内心は知らず、 10年後20年後の自分たちを想像してみて あまり想像がつかねえなあ、と辰美は呑気に考えている。
そしてさすがにプチ反論が入ったので>>1216 何か言おうと思ったが、 福住が深刻そうな顔をするので、合わせて>>1231 深刻そうに押し黙っておいた。]
(1235) 2020/06/13(Sat) 17時頃
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勢いが止んだ頃に集団下校だな
[雪がやむ気配はないが、 窓の外をちらと一瞥してそう言った。 英単語帳を雑にめくりながら、 人の集まり悪すぎ、に対してはこう返す。>>1232]
みんな不真面目だからサボってんだろ。 俺もサボればよかった。
[進学校の生徒が不真面目ということはないとは思うが ここまで人がいないのだから、 休校だと自己判断して休む奴も多そうだよなあ、と。**]
(1236) 2020/06/13(Sat) 17時頃
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-- 少し前/3年8組 --
[ 手招かれ、千夏は寄る。 よいよいと許されて、ぬくぬくと暖房を味わう。 呼びかければ、なあにとまで聞いてもらえた。 千夏は、ざ・雑談を繰り出すこととになる。 天気の話題は、鉄板だ。 ]
……ダイブインスノーした、って言ってたね。 悪天候、って。 もしてかして、台風のときも 喜んで風を浴びに行っちゃうタイプ……?
[ 眼鏡越しに目が輝くのが見える。 元気だなあ。って千夏は思う。
風邪ひいちゃいそう、と心配な声を押し込める。 校舎の中は温かい。きちんと乾かせば、大丈夫。 ]
(1237) 2020/06/13(Sat) 17時頃
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[ 少し不健康そうと評される千夏は、窓の外を見る。 雪遊びできるのは、きっと元気な人間だけだ。 ]
雪合戦するなら、審判するね。
[ きっと誰か担任を見つけて、 それから担任が車で皆を送り届ける。 って、千夏は想像した。 今となっては、それしか帰宅手段は考えたくない。
帰る前にすこしくらい遊んでも。 受験生でも。許されるはずだ。 風邪を引くとか、体調を崩すとかなければ。
答えを聞いたか聞く前か、 千夏の興味は誠香に移り、席を立った。* ]
(1238) 2020/06/13(Sat) 17時頃
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── 現在:→準備室 ──
[ 再三言ってもいい?犬じゃない。 幸俊の言葉にはハア?ってだけ返して、 だって、犬って呼ばれる理由が分からない。
でも、準備室へ向かう最中も 多少はキャンキャンしていたかもしれない。>>1102 っていうのは、否定できなかった。
休校だったらどっか行こーぜ。とか、 昼飯、なに食う?とか、そういう。 取り留めもない会話が一瞬途切れたのは 準備室の扉の前に着いたからだった。 ]
(1239) 2020/06/13(Sat) 17時頃
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[ 恐らく先を歩いていただろう礼一郎が 扉を開けてくれるだろうから、 郁斗はそれに続いた、と思う。 ]
……やっぱ居ないじゃん。
[ 窓から漏れる、雪空の刺す鈍い朝の光が 端の揃っていないプリントの束や ボールペンの跡が付いたデスクを照らしてる。 空中に浮く埃を煌めかせている。
でも、担任の姿は、そこにない。 ]
(1240) 2020/06/13(Sat) 17時頃
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[ がらん、とした準備室は、すこし寂しい。 ]*
(1241) 2020/06/13(Sat) 17時頃
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─── 準備室前 ───
[ 一階の購買、同じく一階の保健室。 辿り着いた先はもうちょっと上の、 コンピュータ準備室。 途中の桃缶の噂は、あたし、ちょっと笑って、 "ほんとかなあ"なんて相槌を打っていた。 数々の扉は異世界に繋がるわけでも無いので、 ちょっとした冗談でも気晴らしになりそうな勢い。 それなのに、ひとがいない、という事実は、 どうしたってどうしようもなかった。 ]
(1242) 2020/06/13(Sat) 17時半頃
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確かにみんないるって そういうわけじゃない かも……?
[ ここのちゃんと、あたしと、しおりちゃんと、 ここのちゃんがいるなら、多分、いいんちょもいて。
数えつつ、しおりちゃんが扉を開く。>>1213 ここ、CG研の部室らしい。そうなんだ? すこしちいさいしおりちゃんの後ろから、 狭いその部屋を覗き込んで。 ]
(1243) 2020/06/13(Sat) 17時半頃
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[ 制服を吊していくしおりちゃんを待つ間、 あたしは片隅の紙の束を見詰めていたに違いない。 ]
(1244) 2020/06/13(Sat) 17時半頃
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え、これ、しおりちゃんが作ったの? すごーい!ファンタジー!
[ いちまいいちまい捲っていた。捲ってしまっていた。 駄目だったかな?よかったかな? どちらにしたってあたしは手に取ってしまった。 亀も熊も兎も、ほかの"あり得ない"もの全て、 あたしの興味が向いてしまうもので。 お手玉とか特にファンタジーって感じ!とか、 なんとも語彙力の無い感想がぽろっと零れる。 ]
(1245) 2020/06/13(Sat) 17時半頃
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[ 文化祭の時、お邪魔すれば良かったかな。
あたしはほら、練習の時とおんなじように、 本番のための衣装を着たクラスメートを、 暇を見つけては、延々、見続けていたのだし。 後悔なんとやら。 ]
(1246) 2020/06/13(Sat) 17時半頃
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しおりちゃん、すごいね。 あたしこういうの、すごくすき。
[ 多分、最後のいちまいが吊された時に、 やっぱり、ごくごく単純な言葉で、言っている。 ]*
(1247) 2020/06/13(Sat) 17時半頃
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セイカは、タツミが単語帳をめくっているのを、真面目だな、受験生かよ……と眺めている。**
2020/06/13(Sat) 17時半頃
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どんな時に死にたくなるかって、 そりゃあ。
(1248) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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普通じゃない、って思うとき。
(1249) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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人間もどき。 だって、毎日思う。
(1250) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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血糖値を測るとき。 注射を打つとき。 食べ物を見て計算してしまうとき。 低血糖のとき。 鏡に映る自分を見たとき。
(1251) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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死にたくなる。 死んでしまえ、と思う。
(1252) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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例えば、今も。 飴を食べない選択する千夏を、 千夏は死んでしまえ、と思う。
だから。ちょっとつらい。
(1253) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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人間もどき、だって、 事実がまた目の前に突き付けられる。
(1254) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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-- 現在/3年8組 --
[ 未開封が開けられて、一つ目を受け取る。 もうさっき飴は食べたんだと千夏は悲しい。 貰った飴を指先でつまんで、>>1047 うりうりと包装紙の中で動かす。 ] はちみつで、喉に優しいのかあ。 そうだよね、来るだけですごく疲れた。 自転車も乗れなくて、 いつもの道が4倍くらい遠かった!
[ そうだねえ、と緩やかな肯定をするしかない話を、 友人の誠香に伝えて千夏は満足した。
教室を入ってきた人間に おはよう、って挨拶をなげる。 ]
(1255) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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[ 誠香の口の中で飴玉が転がる。 のを千夏は見ていた。
チョークの音で気が逸れる。>>1065 あ、そうか、と思って、>>1200 千夏も自席に戻って、スマホを手に取る。 表示された待ち受け画面は、かわゆい愛猫で。 左上には、もれなく『圏外』の文字。 ]
雪で電波って悪くなるものなの?
[ そんなのは聞いたことないし、 それなら電話線で繋がる固定電話は、 どうして繋がらないのか、という話。
喉が、乾いた気がする。 ]
(1256) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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[ 教室に飛び交う声。 誠香にもらった飴は鞄のポケットにしまう。
餓死。 もしここに閉じ込められたら、 一番に死ぬ自信はあった。
「それなら、私を食べてもいいよ」 とうっかり。口から出そうになる。 千夏に肉はあまりついていないし、 どうにも美味しくなさそうだけど。 ]
(1257) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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[ 気持ちが悪い、と思った。 鞄からポーチを探って、手に取る。 ]
ちょっと行ってくるね。
[ どこにって聞かれれば、お手洗いに。と。 教室にいる人々に、アイコンタクトでも送って、 千夏は教室をでる。* ]
(1258) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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[ ぱくっと閉じられた瞬間を、 あたしはちょっと見ちゃっていた。>>1195 不思議なタイミング。 ]
(1259) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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─── 打ち上げのとき ───
[ そういうこと言うから、 なっちゃんが怒るんだよーって、 あたしは笑いながら言っていた。>>1196
なっちゃんはいいんちょの一言で、 こぶし(多分軽い)をこつんとやっていたし。 あたしはその手をそのまま引いて、 一緒に写真を撮っている。
あたしは笑っている。 映えらしい映えは分からないけど、 フツーに笑っている。思い出の一枚らしく。 一般的なじょしこーせー、らしく。 ]
(1260) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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[ なっちゃんは身軽にまた飛んで行く。 あたしは、怪我しないようにねーなんて、 そのポニーテイルを見送っていて、>>1197
その時、多分、今度こそ、 あいた口から声がちゃんと出てきたんだと思う。 ]
(1261) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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[ わだつみ、って、呼ばれたから。 あたしは音になった声だけ拾って、 隣のクラスメートを、見ている。
いいんちょとの通信は不調。 ]
(1262) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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[ 最初は首を傾げていた。
どうだった?何がかな。文化祭のこと? だったら楽しかったよー、なんて、 あたしは口を開きかけて、
ああ!─── そっちか。>>1198 微妙に惜しいとこ掠ってる。 ]
(1263) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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んー、そーだなー。 多分、やらなかったんじゃないかな?
[ 他にもっと適任のひとがいたら、 あたし、譲ってたと思うし。 役割分担って、そういうものだと思っている。 ]
(1264) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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綿津見まなは普通の人間です。
(1265) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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白紙はいまだに埋められません。 未来のことをどう書けというのでしょう。 過去のことすら描けないのに。
延々、延々、見詰めたまま。
(1266) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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とくべつなあなたたちがすきです。
(1267) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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[ うそじゃないけど、秘密のはなし。
その気があるなら、と言われて、 あたし、実は、ちょっとだけ考えてしまった。
流れるように名前が足されなかったら、 まあ、うんうん考えた挙げ句、断ったーなんて、 あったかもしれないし、そういうこと。 ]
(1268) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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えーとね、だからね、 いいんちょ、ありがとー。
あ、お菓子食べる?持ってくる? あとこのジュース美味しいよ。 あたし前めちゃくちゃ溢しちゃってさあ……。
[ あたしはお礼とともに、 いいんちょにテーブルの上のお菓子と、 手元の炭酸飲料を示している。 余ってるのあったかな?
半ば押しつけ気味に渡したのは、 まあ、そのあとの話で……。 ]
(1269) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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[ あたしは、きっと、フツーにおもう。 ]
(1270) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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[ ほら、いいんちょ、いいひとでしょ? ]*
(1271) 2020/06/13(Sat) 18時頃
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── 現在/3階準備室 ──
[ 休校だったらどっか行ってもいい。 みんなで昼飯食いに行ってさ、 ちょっとのんびりしていきたいな。
とりとめもない会話を交わした。>>1239
もしもそれが本当に叶ったら、 礼一郎はたぶんそれから、 塾かどっかで少しお勉強をするだろう。
中学生の礼一郎は家に人を呼びたくなかった。 高校生の礼一郎は、なるべく家にいたくない。]
(1272) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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[ 校内の移動なんてあっという間で、 礼一郎と喜多仲は目的の部屋の前にいる。
扉を開くのは礼一郎の役割で、>>1240 礼一郎はそれを少しだけ躊躇した。
ここに担任がいなかったら、 どうしたらいいのか、礼一郎は考えてる。]
(1273) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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[ ま、願いなんてそうそう叶うもんじゃない。]
(1274) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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礼一郎の一番の願いはさ、 ある日家に帰ったらきれいさっぱり、 それが全部なかったことになってることだよ。 いつか叶うといいよね。
(1275) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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(笑)
(1276) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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[ 喜多仲がいつもみたいに、 もっと大騒ぎしてくれたらよかったのに。
居ないじゃん。とつぶやかれて、 礼一郎はちょっと息が詰まる感じがする。
そこそこ小心者なんだよね、礼一郎って。]
いねえな。 ……どーしよ。
[ ははーって軽く笑ってみたけど、 頬がちょっと引きつっている気がする。]
(1277) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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[ 礼一郎は躊躇いなく部屋に踏み込んで、 家探しするみたいに物陰とか、机の下とか、 ありえないようなとこも一応覗いたけど、
我らが担任の死体が転がってる。 ──ってことも、もちろんなかった。]
……戻るか、教室。 そんで、もう帰ろう。
職員室空っぽで、連絡もつかなくてって、 よく考えたら俺らに非があるわけじゃないし。
(1278) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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うん、今日は休校! ──ってことにしよう。よくない?
[ いいじゃん。って言ってほしくて、 礼一郎はにいって歯を見せて笑って、
もと来た道をまた引き返そうとするだろう。*]
(1279) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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── 回想:お説教 ──
[ つーか、なんでおれが怒られなきゃいけないの。 って、顔をしていた。郁斗は。 その顔で、礼一郎と向き合っていた。>>1104 ]
ハア?しらねぇし! んなの、
……そんなの、気づかなくても しょうがねーじゃん。
[ ため息吐かれて、余計腹が立つ。>>1106 立った。けど。
何度か誠香が誰かに怒っている記憶を ──ないし、そこから逃げた記憶を── 思い出してしまったので、声は一気に失速した。 ]
(1280) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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[ 失速したって、納得できるもんじゃない。 そんな聞き分けの良い人間に、 喜多仲郁斗はならないし、なれない。
分別とか、何それゴミの?って、感じだ。 ]
てか、触れられんのがヤなら 秘密にすりゃーいいじゃん……。
[ ほとんど関係ない癖に、ごめん>>1107 と謝られるので、ますます居心地が悪い。
なんでコイツ謝ってるんだろう、と思う。 でもおれもなんで怒ってんだ、と思う。 怒りが収まっていって、 ただちょっと不機嫌な調子の郁斗だけが残る。 ]
(1281) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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……べつに、投げだそうとした訳じゃねーし。 ジョーダン。ってか、言葉の綾。てゆーかさあ、 言うだろ。それくらい。
おー……。
[ おー。っていうのは、「はい」の意である。 礼一郎の言葉に、ぼやっとした返事を返しながら ふてくされた顔で、自分のつま先を見る。 ]
(1282) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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[ 脚本は、結局一人きりの作業が多いから 実のところ、誰かと一緒に頭を悩ませたかった ってのが、手伝いを頼もうとした理由の 大半を占めていた。のかもしれない。 ]*
(1283) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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── 回想:3年8組の事件簿 ──
[ 宣伝と脚本でひと悶着あった、その翌日。 郁斗は、誠香の目の前に立った。昨日と同じく。
教室の中は、もしかすると 緊張にあふれた。かもしれなかった。 まあ、大して気にされてなかったかもしれない。 ]
ごめん。
[ と、喜多仲郁斗は言う。 誠香が言わないから、>>1210仕方なく。とか、 つーかおれ、悪くないから。とか、 そういった態度が透けて見えるけれど。
一応は謝罪の言葉だ。紛れもなく。 ]
(1284) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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[ 納得なんてしてない。全然してない。 けれど、このままいがみ合ったりして 最後の文化祭が台無しになるのは嫌だった。
言葉と共に誠香の机の上に置いたのは 貰ったものと同じ飴を、一袋。
とりあえず、物で釣っとけ。って考えは 大体の場合、なんか貰ったら嬉しい。ということを 郁斗は知っているからだった。 ]
(1285) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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[ 余談。 誠香からもらった“ちょっとお高いキャンディー”は 他の量産型飴と違うコーナーにあったうえ、 手に取った後、なにげなしに値段を見て 「ハア?高っ!」と叫んだのを、ここに記しておく。 ]*
(1286) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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――回想:打ち上げ――
[ポニーテールがゆらゆら、ふりふりと揺れている。
元気のいい七星夏美は その持前のフットワークでぽんぽんと 級友たちの目の前を行き来している。 時には委員長と綿津見のところに。 時には福住のところに。 それから、役者たちのところに。]
(1287) 2020/06/13(Sat) 18時半頃
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んだよ、校舎裏コンビって
[辰美は七星に言われたそれを どこかおかしそうに反芻した。
それから、盛り上がっている連城が 自分と肩を組みたがったので>>1217 少し、瞬きした後、 ぐいと連城の肩に腕を回した。何となく面映ゆい。]
(1288) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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む。 俺だってやるときはやるんだよ。
[と、言ってみるが、 表情筋は割と練習の最後まで死んでいたから不安しかない。 連城の真似をするようにピースをして、 シャッターが切られる。]
(1289) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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[兄貴ならどう笑う?]
(1290) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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楽しかったな。劇も、文化祭も。 おわんのさびし。
[撮影直後。 肩を組んだ連城の耳元で 辰美は柄にもなくそう言って、 今のオフレコね、と言わんばかりに唇に人差し指を当てた。
それから「今度はあたしも混ざる!」と 突進してきた七星と撮ったり 役者勢全員と写真を撮ることもあっただろう。]
(1291) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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[――連城と2人で撮った写真には かすかに頬を緩めて ぎこちなく微笑した辰美の姿が映っていた。*]
(1292) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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── 回想/打ち上げ ──
[ 七星のパンチが軽くてよかった。 そのおかげで礼一郎は、 ちゃんと笑顔で写真に収まったはず。
飛んでく七星を綿津見が見送った。 礼一郎が名前を呼び、綿津見が見る。
普通の方法でやり取りをして、 得た答え>>1264も、なんてことはない。]
(1293) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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マジかよ。もったいねー。 やめとけって言わなくてよかった。
[ だって楽しかっただろ? ……なんて、ちょっと偉そうかな。
礼一郎も、なんてことなく笑ってて、 不思議なお礼と炭酸飲料を受け取った。
知ってるよ。練習中にこぼしたんだろ? ちょっと騒ぎになったって聞いた。
そんな、まあ普通のやり取りだったね。*]
(1294) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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-- 回想/スタッフ衣装 --
[ 意見を言ったもん勝ち。 とは、千夏は思うけれど、 大丈夫かなあ、とも心配に思う。
みんながみんな納得するのは難しいけど。 ふりふりを妥協できるのだろうか。 千夏が引き合いに出した幸俊は、 なげやりで、着ても着なくても>>961 どちらでもよさそうに見えた、けど。 ]
(1295) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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[ でも、心乃は否定気味。>>1125 背を押す言葉たち>>1131>>1171>>1123に 千夏はすこし胃が痛い。
曖昧に笑みを浮かべて、 助け船だすことも背を押すこともせずに。 ]
氷室くん、 予算なら、これくらいある、けど……。
[ 当の心乃に心配された予算。>>1124 誰にでもわかる議事録帳を怜に差し出す。 ]
(1296) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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[ 決定がなされれば、千夏は口を出さない。 もしも、既製品に手を加える、だとか、 そういう誰にでも手伝える作業があれば、 手、くらいは出したかも。* ]
(1297) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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── 回想/お説教 ──
[ その反応はたぶん正しい。>>1280 って、落ち着いた礼一郎なら言うと思う。 しょうがないじゃん。と言われればそうだし、 礼一郎もテンパってたんだよね。 うっかりため息をついちゃうくらいには。
でも、秘密にすりゃいいってのはどうだろ。]
……頭ごなしに決めつけたのは悪かったって。
……できなかったんじゃない? 秘密には。わかんねえけど。
[ 礼一郎も少しずつトーンダウンしてく。 関係ないのに謝ったわけじゃないさ。 自分の振る舞いについて反省しただけ。 悪いことをしたらちゃんと謝るべきだ。]
(1298) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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[ というわけで、委員長からのお説教は、 割とうやむやな感じに終わりに向かう。
喜多仲はちょっと不機嫌なまま、 礼一郎はちょっと困ったまんま。]
……言うかもだけど。 責任ってやつじゃん。
[ ふてくされた声>>1282に、 礼一郎はちょっと自信なさげに答える。
言うかな? 礼一郎なら言わないと思う。]
(1299) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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[ 一応、気乗りしないふうではあったけど、 「おー」という形での同意は得られて、 礼一郎はちょっとだけ安心したし、
翌日、謝罪する喜多仲を見て、>>1284 もっと安心して、それについて気を揉むのはやめた。
その後は約束通り一緒にうんうん唸っただろうし、 礼一郎は若き作家なんかじゃないけど、 あーだこーだ言いながらもちゃんと意見するし、
完成した脚本に「すげーじゃん」って、 本気で喜ぶし、褒めたたえるから、 天才じゃない助っ人でも勘弁してほしい。**]
(1300) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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――現在/教室――
[真面目な受験生なら、 こういう時ちゃんとノートを広げて 赤本の問題を解いている。
ので、辰美のコレはただのフリである。 それはそれとして、教室の外に出ていく早未を 辰美はちらりと一瞥した。]
(1301) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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いってら。
[と、背に声を投げかける。 なんとなく、そう、なんとなく>>1257]
気をつけろよ
[顔色が悪く見えたので、その一言だけ添えて*]
(1302) 2020/06/13(Sat) 19時頃
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-- 現在/3年8組→ --
[ 幸俊の声に振り返る。>>1301 何に?と千夏は思った。 気を付けるものはなんでしょう。 ちょっと険のある表情で。
人間社会に溶け込まなきゃ、と すぐに困っている病弱な女の子の顔をして、 唇を引き結んで、頷く。
そうして教室をでて、 向かう先は人気のない場所。 ]
すこし、疲れちゃったな。
[ 呟いた声は掻き消える。** ]
(1303) 2020/06/13(Sat) 19時半頃
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――現在――
……? [単純に、早未の様子には違和感を持った。>>1303
けれどもポーチを持っている女子を追いかける事はせず 細い背を見送って、
雪降る窓の方へ視線を移した。*]
(1304) 2020/06/13(Sat) 20時頃
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──少し前・廊下──
そんな辰美くんだって、 落ち着いてる方じゃない?
[ さっきの、職員室でのやり取りでさえ 愛宮は焦っているように受け取ってはいない。 だから、首を傾げてはそう答えた。>>1052 ]
(1305) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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うん、まなちゃんとは仲良しだよ 辰美くんこそ、阿東くんと仲良しね?
[ 一見、ちゃんとしている人間と ちょっとちゃんとしていない人間。 凸凹コンビだなあって思っていた。
そのあと、ふたりにであう。 喜多仲くんの元気な声ににこりとほほえんで、 淡々と共有される情報を横目に聞いていた。 ]
(1306) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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あー…… ほんと隠れられてたかなあ?
[ この横幅じゃ、辰美くんの左右からみえてたでしょ っていう私なりの冗句、を付け足して>>1088 身を案ずる言葉には、 ありがとうってお返事をした。>>1099
彼の素直な言葉には、嘘や裏がない。 ──と、愛宮心乃は認識していた。 それは好ましくもあって、オブラートに包もうよっ って、焦るときもあった。 ]
(1307) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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いってらっしゃい、気をつけてね
[ そのあとは。 ふりふり、と手を振って>>1091>>1102 準備室へ向かう二人の背中を見送った。 ]
(1308) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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──現在・教室──
せいかちゃん、ちーちゃんに連城くんも! おはよう。雪すごかったね〜
[ 教室内へたどり着けば、 黒板に伝言を書く辰美くんを余所目に>>1065 出入り口側の一番後ろの自分の席に荷物を置いた。 コートを椅子の背もたれにかけながら、 はちみつキャンディをありがたく頂こう。>>1048 ]
(1309) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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自主休校にした子たちが多いのかなあ… 阿東くんたちが先生を探しにいってくれてるけど、
[ せいかちゃんの呟きに、同意する。>>1232 雪合戦、するには大雪すぎないかなあ>>1238 って、ぼんやりと時計をみあげてみた。 さすがにこの時間で、おかしすぎる。 先生たちが見つからなくて、人がすくないの。
暑さは少し和らいでいたけれど、 代わりに心配が胸をよぎる。 ]
(1310) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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あ、ちーちゃん。 わたしもっ、わっ、
[ 行ってくる、という彼女の顔色が>>1258 どことなく悪そうに見えたので、 ついていけない辰美くんの代わりに あとをついて行こうと立ち上がる。
───けど、立ち上がった拍子に、 距離感をはかれない身体が鞄を引っ掛ける。 わたわたしているうちに、 千夏は廊下に出て行ってしまっていて のぞいた先は、がらんどう。 ]
(1311) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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このお腹が、にくい……
[ ぽん、とひとつ自分のお腹をたたいた。* ]
(1312) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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[ 若林充希の死体が足元に横たわっている。 ]
(1313) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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あ、やっぱここ居たんじゃん。 まーいっつもここ居るもん。知らなかった? 嘘でしょ、前一緒にコーヒー飲んだし!
(1314) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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まあいいや。 はやくパスポート探さなきゃ。 あと5分で船でちゃうってのにさア! も〜ほんと、何死んでんのって感じなんだけど!
(1315) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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若ちゃんも一緒に行けたら良かったのになア。 つーかさァ、死んで放置したらゾンビになるなら 焼いちゃったほうが良いんじゃねぇ? って、アレェ?若ちゃん消えたんだけど!
(1316) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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[ あーごめん、やっぱ今の無しで(笑) ]
(1317) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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[ ─→ 現実? ─→ ]
(1318) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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── 現在/3階準備室 ──
[ 礼一郎の乾いた笑いが準備室に響く。 そのぎこちなさに、郁斗はちょっと笑った。 ]
どーしよーもなくねェ? 流石に先生居ないってなったらさあ、 マジおれらどーしよーにね〜よホント!
[ とりあえず、今日一日は 学校で過ごす生活から逃れたらしい。
まあ、受験生は勉強から逃げられないけど、 学校ダリーな。って思う普通の生徒だから 郁斗は開放感から伸びをした。 ]
(1319) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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アーアーぜってぇいねーから! 机の下に居るとか何、ネコじゃん。 いっちー、若ちゃんのこと舐めすぎでしょ!
[ 礼一郎が準備室を探している間、 郁斗は近くの椅子に座って偉そうにだらける。
物陰とか、机の下とか、 そういう所まで隅々と探す姿を 早々と諦めた男は、足を投げたして見てた。 ]
(1320) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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どー考えても、チョーいいでしょ! ハイかえろ〜!
教室何人いるっけ? いっちー、なに食いたい? 昼飯くらいならみんな食うかなァ? 大人数で飯食えるとこ……近場で。
[ スマートフォンを取り出して店を検索しようとして、 電波が死んでいることを思い出した。雪め。
登校していると聞いた人の名前を指折り数え 誰も居ない準備室を後にする。 ]*
(1321) 2020/06/13(Sat) 20時半頃
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── 現在/3階準備室 ──
[ 喜多仲も笑っていたので、 礼一郎は少し安堵した。>>1319
この状況はどうしようもない。 という結論ならばじきに出そうで、
それでも礼一郎は、 猫の姿になった担任でもいいから、 部屋の中にいてほしかった。]
(1322) 2020/06/13(Sat) 21時頃
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……わかんねーぞ。 起きたら猫になってて困ってるかも。
[ あんまり言わない類の冗談を言ったけど、 言った端から笑いは取れなさそうだと思う。 しかも、部屋の中には猫さえいなかった。
椅子に陣取った喜多仲の傍ら、>>1320 気の済むまで探索を終えた礼一郎だった。
休校にしちゃえ。
投げやりともとれる提案も、 喜多仲は肯定したので礼一郎は助かった。]
(1323) 2020/06/13(Sat) 21時頃
|
|
じゃ、教室戻って、 みんなに帰ろって言ってこよ。
何人いたっけ……10人くらいじゃなかった? フードコートとかじゃないときつくね。
……あ? 連絡漏れにしたって、 めちゃくちゃ少ねえんだけど……
[ 礼一郎も指折り数えて、>>1321 今のところおおよそ10人と見当をつける。
だとしたらおかしくね? って、 礼一郎はまたちょっと考えた。 不可解なことはもう充分あるのに。]
(1324) 2020/06/13(Sat) 21時頃
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……つか、 マジ休校だったなー、悪い。
[ ついでに。じゃないけど、
今朝のメールは礼一郎の早とちりらしいので、 そこはちゃんとお詫びしながら、階段を下る。*]
(1325) 2020/06/13(Sat) 21時頃
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[ 心乃が好きな色は、濃い青だった。
───平和≠示すいろ。 どうして濃い方が好きなのかっていうと、 ただ、これは単純なお話しになるんだけど。
身に着けた時、ほら、 からだ引き締まってみえるじゃない? ぽっちゃりさんにはおすすめだっていうから、 コートも、私服も、大抵はその色にしていた。 ]
(1326) 2020/06/13(Sat) 21時頃
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[ でも、ほんとうは白も好き。 膨張色だから、あまり身に着けられないけれど。
───平和≠示すいろ。
青×白=平和×平和= まぜあわせたら、水色にしかならないんだけど、 これは、ただの平和の倍掛けになるのかな? ただただ平和を願う、マザーより。 *]
(1327) 2020/06/13(Sat) 21時頃
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|
あたしは、その日もそこにいる。
(1328) 2020/06/13(Sat) 21時頃
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─── 「観客」 ───
[ 文化祭当日。 舞台裏のなっちゃんに、また来たの?って言われた。
練習の時からずっと来てること、 役者のひとたちは知っていただろうし、 そうでなくても、噂は流れていくものだ。
あたしがひと席占領していたのは、 文化祭の光景のひとつに、確かにあったと思う。 打ち上げの時にも言われてた。まあそうだよね。
差し入れは、はい、炭酸です。 ちゃんと冷えてるよ、振っちゃ駄目だよ。 ]
(1329) 2020/06/13(Sat) 21時頃
|
|
[ 舞台裏、と言っても、 教室のスペースだし、狭いっちゃ狭い。 ひとの流れも多いし、しかも暑い。
なっちゃんの頬にペットボトルを当てながら、 あたし、多分、練習の時みたいに、 あそこがよかった、あの演技にぐっときた、 そんな話を、延々している。
もちろん他のクラスの演劇も見たけれど、 あたしは、あたしのクラスが好きだし、 ちょっぴりご贔屓さんなのです。
……ちょっぴりじゃない? ]
(1330) 2020/06/13(Sat) 21時頃
|
|
[ とにかく、あたしはクラスの、 八組の演劇のファンだったので。
なっちゃん、あのね、 あたし、あのシーンが好きだよ。なんて、 こどものように、言っている。
なぞるような、ひとつの台詞。 ]
(1331) 2020/06/13(Sat) 21時頃
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|
「 夢はいつか終わってしまうのね。 」
(1332) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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|
[ きょーかん したから。 とは、言わなかったけど。
ね、なっちゃん。あのね。 ]
(1333) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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ずっと終わらなきゃ良いのになって、 ちょっと 思っちゃった。
*
(1334) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
|
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── 回想:記す ──
[ 喜多仲郁斗は脚本の書き方なんて知らない。 そもそも書こうと思ったことすらない。
ので、スマートフォンに頼った。 how-toは、ネットで検索するのが早い。
「まずは簡単なお話から書いてみましょう。」 「まずは自分の実体験を書いてみましょう。」
慣れてから次のステップに、とか そんなのちょっと考えれば分るよ。ってことが それらしい単語で彩られて並んでる。
自室の椅子に座った郁斗はちょっと考えて、 原稿用紙の上にシャープペンシルを乗せる。 ]
(1335) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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いっくんとあーちゃんは
(1336) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[ 書き出しにもならない十一文字を 書いた後、すぐ消した。 ]
(1337) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[ だってこんなの面白くねーもん(笑) ]
(1338) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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|
[ 面白くねーこと、やる必要、ある?(笑) ]
(1339) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[ ない。思い出す必要もない。 今が楽しいんだから、いいじゃん。(笑)。 ]*
(1340) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
|
|
―― 現在 / 部活棟へ ――
[誠香と別れて、 誰もいない校舎の廊下を 部活棟へと向かってひたひたと歩く。
しんと静まり返った廊下は、 空気まで張り詰めて、うら寂しい。
目指すのは、写真部の部室だ]
――大好きだよ。そりゃあな。
[先程の誠香とのやりとり>>948を思い出す]
(1341) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
|
|
[女装している変人男と 仲良くしてくれるなんて そりゃあ、中身で俺を見てくれているからだろ。
だから、好きだ。 今の俺と仲良くしてくれる人が。
クラスメイトの奴らも。みんな]
(1342) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
|
|
[引退した写真部の部室へ入ると、 しんみりとした心持ちになる。
なんだかんだ引退した後も 入り浸っていた写真部の部室。
中学の時はみんなバラバラになっちまったけど 今回は、卒業まで仲の良いまま。 少し早く来た朝は、ここに入り浸ることにしている。
手作りの簡易的な暗室の中に フィルム現像された印画紙が貼られている。
――俺の作品だ]
(1343) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
|
|
[楽しかった文化祭。 舞台裏のクラスメイト達。 役柄に入り込む役者たち。
あるいは、いつもの学校の 放課後の風景。
学校生活の瞬間瞬間を切り取った 写真たちの中に、異質な写真がひとつある。
怜悧なまでの美貌を持った、中性的な男が 鏡に向かって写真を構えている。 女装をしていない、俺自身の自撮りだった]
(1344) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
|
|
――――っ、
[俺は無言で、踵を返す。 誰もいない廊下をひた歩き、教室へと向かった]
おっす。おはよ。
[がらり、と教室の扉を開けて陽気に挨拶。 自分の席へと荷物を置いた。 黒板に書かれた文字>>507>>1065を見て、 小首を傾げながら]*
(1345) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
|
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 21時半頃
|
──回想・文化祭当日と──
[ 文化祭当日、妹は友人数人という名の取り巻きに 囲まれながら、姉の学校に遊びに来ていた。 うちのクラスは演劇をするんだよ、って 前もって教えておいたから、 律儀に開演の時間に合わせてやってきた。
姉としては、とってもうれしいこと。 だから、心乃は妹の姿を遠巻きに眺めていた。 ]
[ おねえちゃん、 ]
[ 私を呼ぶ、鈴の音のような声。 気づいた私は彼女をみて、目を開く。 ]
(1346) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[ ああ、なんて可哀そうな子なんだろう。 だから、私が必要なんだ。
あまり賢くない学校の制服を見に纏う妹は、 耳にたくさんのピアスがついていたり、 頭そり上げている男の子たちに囲まれていた。
ちゃんと、私が見てあげなきゃいけなかったのに。 ]
[ おねえちゃん、 ]
[ 中央に立つ妹の唇の形は───、* ]
(1347) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[同じ顔がこちらを見ている。]
(1348) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[何もつけない足裏から背まで緊張が走る。
交差した竹刀の先。 面の向こうで微笑んだままの兄貴が俺を見ていて 静まり返った稽古場の中で、 ぴんと、緊張だけが張りつめる。]
「はじめ」
[親父の声が聞こえる。 俺はいつも通り、死に物狂いで兄貴の面を取りにいく。 でなければ猛攻されて終わるからだ。
鍔迫り合いを幾度か重ねれば、 竹刀の重い感触が手を痺れさせる。 額を伝う汗を忘れる。]
(1349) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[ ───パシャリ、目の前で白い光が瞬いた。 ]
わ、なっちゃん急に撮らないでよ〜 普段写真なんか撮らないから、恥ずかしいなあ
[ 委員長が提案をした打ち上げ会。>>1112 心乃はお菓子やジュースの買い出しを 率先して行っていたことだろう。
無事に終えた8組の演劇。 これはみんなの努力のたまもので賞を、 心乃から贈呈しようとおもいます。
各々が余韻に浸る様子を、それこそ本当に、 クラスの母親面してどこかぼんやりと眺めていた所、 七星に向けられたカメラのフラッシュに、 ただでさえ細い目が、余計に細まっていた。 ]
(1350) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[剣道のかけ声は、獣の咆哮に似ている。
気力を充実させるためでもなく
相手を動揺させるためでもなく
気剣体の一致を図るでもなく
一つの場で食い合う獣の声だ。]
(1351) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[――――そして、二人で行う試合はいつも。]
(1352) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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「そこまで」
[親父の声がする。 面を狙って放った打ち込みは全て受け流され、 少し気を抜いた瞬間に、重い一撃が入っている。
息を切らして痛みに耐える俺を、 兄貴はいつも通り微笑んでみていた。]
(1353) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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──回想・打ち上げ会──
[ 満足そうに笑った七星ちゃんを送り出して、 絶賛ダイエット中だった心乃は、 厳選して購入してきたお菓子の山の誘惑を振り切り ちびちびとりんごジュースを飲んでいたに違いない。
そんな中、紙コップを握っていた腕が、 ちょい、と引っ張られる引力を感じた。>>1222 ]
せいかちゃん……! 私で、よければ?
(1354) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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「 」
(1355) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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――現在/教室――
[目を、覚ました。]
[多少うつらうつらとしていたらしい。 愛宮が早未に気を使ったのか、 追いかけていこうとした姿までは見ていたが>>1311 ほんの数瞬、英単語に飲まれてうとうととしていた。
丁度教室に人が来た頃だったらしい。 辰美は軽く、現れた人影に挨拶をした。]
はよ。ひむろ。
[窓の外では相変わらず、真っ白な雪が降っている。]
(1356) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[ あの日。せいかちゃんが教室を飛び出した日。 追いかけたのが正解だったのか、 それとも追いかけない方がよかったのか。 悩んだところで答えはでないものの、 大道具≠フ手伝いを選択した彼女を 問題児扱いなどするひとは、きっとどこにもいない。
写真を要望する彼女と、 ふりふり、かどうだったかな。 ただ、与えられた揃いの服を着て 心乃は、平和のサインをして枠内に収まったのだ。* ]
(1357) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[終わらない夢みたいに]*
(1358) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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-- 回想/読み聞かせ後 --
一緒に登校とか帰りに寄り道とか、 そういうの、できたらいいよね。
一緒に通いたいなあ。
[ 一足早く、高校の友達ができたかもしれない、 と千夏は嬉しい。>>994 見上げた先に咲いた花は、綺麗で。 それでいて、病院に似合わない。 はやく外で会いたい。
制服を着ている二人を想像した。 黄冬の誰にでも似合う制服だ。けど。 ……足して割ったら、二人はちょうどいいのにな。 ]
(1359) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[ 久しぶりにくるくる千夏の表情は変わる。 笑いすぎて、ほっぺたが痛いくらい。 ]
それなら心乃ちゃんは、ここちゃんだ! ここちゃん、よろしくね。
[ にこにこ、にこにこ。 幸せで楽しい時間。 ふてにふてる、ふてきった千夏は死んだ。
お祈りのポーズに嬉しそうに真似する。>>995 足が治りますように。また、走れますように。 リレーは一人じゃできないけど、 短距離ならば一人だってできるに違いない。 ]
(1360) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[ なんであの時に、 するりと好きと言えたのかわからない。 大好き!と思ったので、好きと言えたんだと思う。 読み聞かせてくれる声は優しくて穏やかで、 ぜんぶ任せたっていいと思うくらいだったから。
しどろもどろになる心乃に、 千夏はまた笑みを重ねる。>>996 ]
どういたしまして!
うん、絶対だよ、 会いに来てくれなきゃ泣いちゃうんだから。 [ 新しい友達を繋ぎとめるために、 千夏はたぶん必死だった。 約束に念を押して、────……、 ]
(1361) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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少しくらいなら、バレないと思ってた。 でも成績表は、すぐに千夏の行動を示す。
甘い夢をみて、楽しい話をして。 でも。甘い夢は見るべきじゃなかったみたい。
(1362) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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-- 回想/ワッフル --
[ 二回目のお見舞いにやってきた心乃は、 いいところのお嬢さんのようで、 またお土産を持ってきてくれていた。>>998 甘い匂いがする。 今度の箱の中身はわからなかったけど、 きっとおいしいものなんだろう。 ]
……ごめんね、ここちゃん。 言ってなかったんだけどね、 私、甘いもの、食べちゃいけないの。
[ すこし上気したように見える心乃に 対峙する千夏は ベッドに横たわって、泣きそうだった。 ]
(1363) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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[ すこしだけ、病気の話をして。 そのあとに続く言葉がみつからない。 せっかく時間を作ってくれたのに、 早めに心乃は帰ってしまうのだろう。
帰り際にまた、一つ千夏はねだる。 ] 英語、あんまり得意じゃなくて。 ……黄冬に受かりたいから、 一緒に勉強してくれないかなあ?
[ 神様がくれた機会を逃したくなくて。 また会えるようにと約束を。* ]
(1364) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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―― 現在 / 教室 ――
はよ、辰美。
[片手を上げてラフに挨拶。>>1336
そして思いついたように先程部室から 持ってきたカメラを引っ張り出して、 ぱしゃりと辰美の顔を取った。
無許可撮影だ]
(1365) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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……うーん、アンニュイな表情。 雪景色に映えるねえ。
[いつまでも私物を部室に置いちゃいけないと、 引き揚げてきた自慢のカメラだ。
気まぐれにシャッターを押した]*
(1366) 2020/06/13(Sat) 21時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 21時半頃
師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 22時頃
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[今を切り取る趣味に付き合ったことは、 たぶん、一回や二回じゃないし 部活のことも知っているんだろうけど。]
(1367) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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――現在/教室――
[シャッターの音に瞬き一つ。]
……あ?
[眠そうに、のそり、と辰美は顔をあげて、 無許可撮影に抗議の声をあげた。>>1365]
(1368) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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何撮ってんだよ……。 俺撮ってもしかたなくね。自分撮れ
てか呑気かよ
[俺は帰り道の心配をしています、と 雪降る外に「をかし」の精神を感じ取れない辰美は そんな感想をぼやいた。>>1366]*
(1369) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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―― 現在:教室 ――
[ かろかろと飴を口の中で転がして、 飴の袋を手の中で遊ばせている千夏に>>1255 味見はばっちりだよ、と笑う。 毒味という言葉が頭をよぎったけれど、不採用 ]
疲れたよね。 自転車は今日は危なくて乗れないな。 す……転んだら絶対骨折する。 歩いてきたんだ。お疲れ様!
[ うっかり「滑って転んだら」と言いかけて飲み込んだ。 そういうの、誠香は全く気にしないけれど、 気にする人は気にすることくらい知っている。 気にする人がいるかもしれないことを、 わざわざ言う必要はない ]
(1370) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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[ 雪で電波が悪くなるのか、という話には>>1256 首を傾げて ]
雪の重みで電話線切れちゃったりしたのかと思って。 だったら大問題だけど。 あ、それともあれかな。 利用者が多すぎてパンクしてる、とか?
[ そう言ってから、ありえなくもないかな、と思う。 以前大きな地震があった時も、 電話が通じにくくなったりしたし。 雪の影響で電話利用者が多くなっている可能性は なくもないのでは? と ]
(1371) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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集団下校かあ。 小学校思い出すな。
[ 単語帳をめくる辰美をなんとなしに眺めながら そんな相槌を打つ。真面目だな、受験生かよ。 たとえそれがフリだとしても>>1301 フリすらせずに、受験生誠香はぼーっとしている。 先生、やっぱり死ぬ気で頑張れないです。 そんなことを考えていたら ]
お。それってここに来てる僕らは真面目ってこと?
[ 辰美から真面目のお墨付きがいただけた? やったね ]
(1372) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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あ、委員長来てるんだ。 うん、委員長も真面目だしな。 あ、氷室も来てるよ。部室寄ってくるって。
[ 心乃からの新情報には、>>1310 こちらも怜情報などを提供しつつ、 うんうんと納得していたが、 阿東くん“たち”に喜多仲が含まれていることを知れば、 本日登校者は真面目説は 早々に撤回されることになるだろう ]
(1373) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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[ 行ってくる、という千夏には>>1258 行ってらっしゃいと軽く返した。 心乃が付き添うのは自然だけれど、 誠香にはそういうのは似合わない。と思っている。 なんだか“気を使ってる感”が出るような気がして。 だから、なんでもない顔で、ひらりと手を振るのだ ]
お。氷室、さっきぶりー。
[ がらりと教室の扉が開く音が耳に届くと、>>1345 はちみつキャンディーをスタンバイ。 その音の主が先ほど昇降口で別れた友人と知ると、 笑って飴を一つ投げた ]
やる!*
(1374) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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―― 回想 / 文化祭打ち上げ ――
[楽しかった文化祭が終わってしまった。 一抹の寂しさが、俺にカメラのシャッターを押させた。
中学の頃、 親父に頼んで買ってもらったOLYMPUS OM-1。 大切な俺の相棒。
裏方も、役者組も関係なく、 俺は打ち上げでクラスメイト達の姿を カメラにおさめた]
はーいはいはい。良い表情してるよ。 そのままそのまま〜。
(1375) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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[――――カシャリ]
(1376) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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[フラッシュが瞬く。
たくさんの写真を撮ったけれど、 たったひとつだけ、 意図してレンズにおさめないものがあった
それは――――……]
(1377) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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―― 現在 / 教室 ――
いやいや。 辰美が良い表情してたもんだからさ。 あとで現像して渡してやるよ。
[悪びれずに俺は笑う>>1369]
やだね。 こんな女装男を撮っても なーんも面白みない。
[女装をしている自分を撮るなんて、御免被るよ]*
(1378) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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── 現在:移動→ ──
[ 担任が猫になったかも、なんて言うので>>1323 郁斗は思わずげらげら笑った。
その冗談が面白かったっていうよりは 礼一郎がそういう類の冗談を言っている、 という状況が面白かったからだった。
たぶん、颯真あたりが同じことを言えば 「つまんねーこと言ってんじゃねぇよ!」って ……ああ、やっぱり笑ったかもしれない。 ]
(1379) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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フードコートだったら苦情はいっかなァ。 でもこの雪だったら自体客すくなそー。
ハア?ほかのやつらは 自主休校じゃねーのお? あーあ、おれらってチョー偉いんだけど!
(1380) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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[ 礼一郎が指折り数えるならって、>>1324 郁斗は数を数えるのをやめる。任せた。
自主休校にしたって、 どう考えても“おおよそ10人”という数は 異常でしかないのだけれど。
簡単な言葉で片付けて、終わり。 嘆いた声を響かせるように、伸びをする。 ]
(1381) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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[ 謝られたから、郁斗は今度こそ笑う。 ]
あっは、なんで謝ってんの! いっちーチョ〜ウケんね! 「おれらに非があるわけじゃない」じゃん?
[ って、準備室で聞いた言葉を>>1278 そっくりそのままリピートした。 ]
マジさあ、変なとこで律儀だよね。
[ 上の方から声を落として、階段を下る。 ]*
(1382) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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―― 現在 / 教室 ――
おっとっと。ナイスキャッチ俺。
[誠香に投げてよこされた 飴玉を受け取ると、>>1374 さっそく包み紙を開いて口に放り込んだ]
……うま。
[懐かしくて、やさしい味がした。 思わず口元をゆるめて、微笑む]
(1383) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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頼む。もう1個くれ。 これ美味しい。
[無遠慮におかわりを所望する。 だって美味しいし。もう1個食べたいし]
駄賃にとびきりキュートに撮ってやるから。
[誠香にカメラを向けた]
(1384) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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[――――パシャリ]*
(1385) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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―― 回想:激おこ事件・翌日 ――
[ 無邪気な好奇心を向けられて、誠香が切れる。 何度か起きたその事件は、大体うやむやのまま終わる。 何事もなかったように接されたり、 遠巻きにされるようになったり、そんな感じ。 正面から謝られることなんか、なかったように思う。 だから、初めてのその事態に、 誠香は固まることになった ]
(1386) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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え。
[ 謝られた。>>1284 限りなく不本意そうな雰囲気がちょっと透けてるけど、 それでもはっきり真正面から謝られた! しかもなんだそれは。詫びの品か。>>1285 それ高かったぞ。誠香は一個しか投げてないぞ。 袋ごとって利子にしても多すぎるだろう。
謝っている。しかもよりにもよって、 喜多仲だ。 クラスで一番賑やかな、 考えるより先に勝手に口が動いてるんじゃないかって そんな雰囲気を爆発させている喜多仲だ ]
(1387) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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待て。ちょっと、待ってくれ。
[ 予想外すぎる展開に、誠香はタイムを申請した。 待てしばし、と喜多仲に向かって手のひらを向けて、 考える。
確かに誠香は神経を逆なでされた。 切れられるようなことを喜多仲は言った。 だから誠香は謝りたくない。 でも同時に、 八つ当たりのようなものだとも自覚している。 だから、謝られるのも、違う気がする。 一方的に謝られて、誠香が許すというのは、違う。 でも! 誠香は! 謝りたくない!! ]
(1388) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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…………僕も、過剰反応だった。
[ 絶対に、謝りたくない。 その誠香の妥協点が、ここだった。 謝りたくない。でも非は認める ]
でも、謝らない。 だから、喜多仲も謝らなくていい。 ばーかばーか発言も込みで、謝らなくていい。 ……飴は、もらっとく。 これ美味いよな。
[ すす〜っと手を伸ばして、ちゃっかり飴は回収した。 でも一人で食べるのはやっぱり気がとがめたので、 結構お高いその飴は、 クラスメイト達に配られることになるのだった* ]
(1389) 2020/06/13(Sat) 22時頃
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他人の容姿を貶めるべきではない。
(1390) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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それもわかりやすい線引きのひとつで、 礼一郎も気を付けているんだけれど。
(1391) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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……けど、
(1392) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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……気持ち悪くて、
[ ──って言った礼一郎は、 へらへらと笑っているけど、 たぶん、あんまり顔色が良くない。]
(1393) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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── 回想/恋愛談義 ──
[ いつのことだっただろう。 そう前のことではない気がする。 その日も、駅から遠いファミレスにいた。
恋愛話が特別好きってわけでもないが、 毎日お堅い話ばっかじゃ疲れるだろ?
氷室がそういう他愛もない話をするのは、 彼の事情により礼一郎くらいらしいが、>>446
そのときの話は礼一郎にとって、 他愛もなくない話だったから、氷室にだけした。
話のはじまりはたぶん他愛もない、 それこそどんな子が好きとかそういう──、]
(1394) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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[ 他愛もない話が転がっていく中で、 それと地続きの話みたいなふうに、 礼一郎は笑いながら、躊躇いがちに言う。]
やー、細身ってくらいならアレだけどさあ、 なんか、信じられないくらい細い子いんじゃん。 足、細っ! みたいな。 ああいうのってなんかさあ……、
[ 普段、声に出さない単語がのどにつっかえて、 礼一郎は一瞬、緊張したときみたいに唾液をのんだ。
まあ、実際に緊張してたんだけどさ。 ひっそりと掌に汗をかいていた。 良くない発言と自覚があった。]
(1395) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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……気持ち悪くて、いや、なんか。 自分でもどうなんだって思うけど、 好みじゃないっつかさ、なんか、
[ 無理なんだよね。って、 行き場なく視線を揺らして笑った。 軽い発言ってふうに聞こえてほしかった。
明らかに言わなくっていいこと。 良い子ならたぶん言わないことだけど、 礼一郎は、誰かに聞いてほしかったのかもしれない。 誰でもよくないけど、誰かに。否定されたかった。]
(1396) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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ほら、 君は見た目で人を判断するやつ、 なんていうか、ずいぶん嫌いなんだろ。
(1397) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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妹とかいうのに引きずられて、 他のものを見る目まで歪むのを、 礼一郎は心の底から恥じている。*
(1398) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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――少し前/教室で――
光化学スモッグが出たら みんなでぞろぞろ帰ったな
[懐かしい話だ。 と、そんな雑談をしながら、 辰美は電話回線が切れた理由には思いを馳せず 雑に単語帳をめくっていた。>>1372
24時間頑張れますか?30分だって頑張れません。 次第に紙面を見下ろす行為すら雑になってくる。]
(1399) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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雪の中学校きてるし。そう。 真面目でえらくね。えらい。
[だって自主休校にしておけば、 今頃雪にまみれることもなく、 静かに家で過ごせていたはずなのだ。
ちゃんと学校に来る生徒は偉い。 福住も辰美も、喜多仲も。]
(1400) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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[投げ渡される飴を見届けながら>>1374 悪びれず笑う氷室の様子に、「ふーん」と一言。] あっそ。
[辰美はそのまま、いまだに圏外のスマホを開き 何も言わずに誰かを撮る氷室を撮っておいた。
完全に盗撮だな。
そんなくだらないことを考えながら、 再び窓の外へ視線を移す。]
(1401) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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――回想/文化祭打ち上げ――
七星。カメラ向けろ。 ひむろ。
[そう言って、 辰美は誰かを撮っている氷室に声をかけて 振り向き際に無理やり肩を組み、>>1375 無理やり撮ったことも……あったかもしれない。]
(1402) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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[ただ、見学席から、プールの中へ引き込むように*]
(1403) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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-- 回想/似合う色 --
[ 立候補をしてくれて、ほっとした。>>1060 千夏の居場所はきちんとある。
席に座ってもらって、眼鏡をはずしてもらって。 そこで気が付いた。 ]
そっか……、 眼鏡を本番でもするなら、 アイメイクは濃いめにしたほうがいいよね。
[ 惜しまれつつ(?) 颯真のメガネは颯真の目からおさらば。 顔というパレットを見詰めて、 まずはふき取り化粧水とコットン。 その次に下地を塗り広げる。冷たい指が滑る。 ]
(1404) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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[ 化粧を施されながらなんとなしに投げられた質問に、 力強く千夏は頷いた。>>1061 ]
化粧は、文字通り化けさせてくれるんだよ。 なりたい自分に、近づけるの。
さて、連城くんがなりたい自分は、 違うな。えーと、役はどんなかなあ。 [ まずは千夏が思うように、アイメイクを施す。 出来はまずまず。 やっぱりこの色可愛いな、と千夏は自画自賛。
手鏡を手渡すものの、颯真は目を細める。 あ。と思った。 千夏の近しい人に視力に問題ある人はいない。 ]
(1405) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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眼鏡かけて、よくみてみて!
[ いい?気がする、じゃ、だめ。>>1062 きちんと評価してください、と、 千夏は机に置かれた眼鏡に手を伸ばして、 颯真に手渡そうとする。 ]
(1406) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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[ 考えこむ颯真に、千夏もむむと唸ってみる。 クラスメイトに悩む色はなんだろうか。>>1063 くるくるファンデーション用の筆を回して、 たっぷりと悩む。
見立てたパレットに好きに色を乗せる。 の想像をいくつかして。 ]
れんじょー、くんに似合う色は、 ……くろ。大人っぽい感じにも見えそう。 うーん!でも、顔色悪く見えちゃうかなあ?
[ いや、でも、ラメ入りのやつを選べば、…‥ とか、いろいろ千夏の頭の中では、 似合う色の談義は続く。 ]
(1407) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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[ 黒のイメージ。 大人っぽい、強い、恐怖、暗さ、クール、孤独。 エクセトラ、エクセトラ。
颯真のイメージとは、すこし方向性が違うけど、 なんでか似合いそう、と千夏は思った。* ]
(1408) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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――現在:教室――
ハッ!?そーだよ帰ればいいだけじゃん!? もー、幸くんが餓死とか言うからあ!
[ 誠香からの正しすぎる指摘>>1232にハッとした。 勘違いの責任を幸俊に押し付けつつちょっと安心。 だって餓死なんて言われたらなんか、まるで閉じ込められたみたいに錯覚しちゃわない? なんかこう、ミステリー小説にありそうなさ、吹雪の中、数人が人里離れた屋敷に閉じ込められてー、的な? 今現在、そういう天気だし。 人里離れてないただの学校だし、普通に昇降口開いてたんだから、似たようなことになるわけないのにね?]
(1409) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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集団下校とか久しぶりな気がするー。 てかすぐ帰るのなんかちょっともったいなくない? 雪合戦……はまあ反対意見も多いと思うけどせめてファミレス寄ったりとかしたいなー
[ 集団下校、なんて言葉>>1236にまたちょっとワクワク感が戻ってきた。 オカシイ状況なのは確かだけどさ、出来るだけ楽しいこと考えていたいじゃん?]
おお、俺もだよな? 真面目で偉いとか普段言われねえしちょっと嬉しいかも!
[ この天気で学校来てると真面目でえらい>>1400らしく、あまり貰えない評価に、へへーと笑う。]
(1410) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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うん?んー、行ってらー
[ 千夏が教室から出て行こうとすれば>>1258素直に見送った。 どうしたのかな?とは思うけど、お手洗いとかなら男子がついてくわけにもいかないし。]
おー、怜ちゃんおはよー!
[ さっき誠香が提供してくれた情報>>1373通り怜も学校に来ていたようで、姿を現した彼に>>1345軽く挨拶。 それから寝起きっぽい幸俊が写真に撮られてる>>1365>>1368のを見てちょっと笑った。撮られてやんのー!*]
(1411) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 22時半頃
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[後は勝手に乾いてくれますように、と 壁のフックに濡れた制服を一通りかけ終わった。 >>1245>>1247CG研への来訪者が何をしているかは背中越しに音を聞いて分かる。]
こういうの好き? そっかぁ、ありがとー。
わたしと、他に2人活動してたから。 みんなの作品だよ。
[活動してた。過去形です。 今は受験シーズンだから活動停止中。 そういう意味に取ってくれればいい。
3年生は文化祭が終われば後は引き継ぎのみで、 もう引退しているようなもの、ではあった。]
(1412) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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お待たせ。 それじゃあ、冒険再開しよっか。
……それとも、教室に行く? 一応始業時間そろそろだし。
[いい感じに時間が溶けたが、やはりここまで先生は見つからず。 諦めて、他の登校者がいるであろう場所へ向かうことを提案してみたが、さて。*]
(1413) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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―― 現在:教室 ――
美味いよな!
[ 怜の感想>>1383に気をよくした。 いつぞやのお高いやつには劣るけれども、 リーズナブルな飴だって美味しいのである ]
お、そんなに気に入った? この雪で食糧難らしいから、結構貴重なんだぞ。 なんてな!
[ 少し前の辰美と連城のやり取りを思い出し、 くくっと笑いながらもう一つ投げた ]
(1414) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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[ 辰美は不意打ちを食らっていたが>>1365 飴とは偉大だった。 誠香はキュートに撮っていただけるらしい ]
おしゃれ番長の氷室に キュートのお墨付きをもらえるなら安心だな! 素材の駄目さは腕で何とかしてくれ!
[ 並んで歩くのは全然気にならないが、 ばっちり化粧をした顔にカメラを向けられて、 すっぴんを撮ってもらうのは妙に気恥しい。 照れ隠しにそんなことを言って、ピースした。 なんでピースかって? 他のポーズなんか思いつかないんだよ!* ]
(1415) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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── 現在/教室へ ──
[ つまらない冗談で大笑いされた。>>1379 白けられるよりずっと心と胃に優しいし、 礼一郎はありがとうと言うべきかもしれない。
言わなかったけど。
ふたり連れだって階段を下ってく。]
(1416) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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うーーーん、 イクトとソーマの発言だけ、 挙手制にしたら苦情も入らねえかも。
[ これは礼一郎がよく言うほうの冗談。>>1380
チョー偉い。って声が降ってきて、 礼一郎も前向きに考える努力をする。
途中からは礼一郎だけが指を折った。 ふたりで確かめたほうが確実なはずだけど、 隣にいるのが、ちゃんとした副委員長や、 よく働く庶務じゃなかったので、ひとりで数える。]
(1417) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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[ 階段を降りたら2階で、教室はもうそこ。
ふつうに謝っただけなのに、 なぜかチョ〜ウケられてしまって、 礼一郎は「いやいや」って笑った。]
俺、確認せずに、 休校じゃねーっつったし。 そこは、まあ。
[ 俺が悪いよねって意味の「まあ」だけど、
こういうときに向けられる「律儀」の評価は、 大体の場合、そんなに良い意味じゃない。 礼一郎はそう思っているので、曖昧に笑って、]
(1418) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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そういえばおまえさ、 お姉さんと結構年離れてんの?
[ つかの間のことだけど、話を逸らした。 なんの脈絡もないような質問を投げる。
まあ、教室はもう目の前で、 礼一郎は扉に手をかけようかってとこだし、 礼一郎の自然な発想にナントカ活とかないし、 これはほんと、ちょっとした雑談だよ。*]
(1419) 2020/06/13(Sat) 22時半頃
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-- 現在/お手洗い --
[ 教室をでて左に進む。 そして曲がればすぐに姿は消える。
秘密基地、ではないけれど、 千夏が安心できる場所のひとつに身を潜める。 ]
はあ、
[ 大きくため息をついて、鏡を覗き込む。 朝に施した化粧は、すっかり色を失っている。 なりたい自分の魔法は解けている。 カーディガンを捲って、台に手をつく。
ポーチには、色付くリップと頬紅。 道具を軽く顔に滑らせれば、 すこしは血色が良く見える。 ]
(1420) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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なりたい自分。 人もどきじゃない、自分。
(1421) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 鏡、いってしまえば、浴室の鏡。 そこに映る自分は、自分じゃないみたい。
すこしでも身体が見えないように、 いつでも長袖。 スカートの丈は不自然じゃない程度に長め。 適正体重に、近づけないままに3年経つ。 身長だって、もうすこし伸びる、 と思っていたけど、1oも伸びないでいる。 ]
(1422) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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人もどきは、人を見上げる。
(1423) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ うえ、と思って、捲った袖を直す。 指までカーディガンを覆いかぶせて、千夏は顔を伏せる。 もうすこしここで休んでから、教室に帰ろう。* ]
(1424) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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―― 回想 / 文化祭準備 ――
おうおう。 悩むがいい悩むがいい。 俺は付き合うぞ。
[舞台衣装を真剣に悩んでいる>>813 颯真の顔を見ていると、自然と口角が上がった]
赤系統で、颯真らしい感じ。 なるほどな〜。
(1425) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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いいの? そんなに俺に任せちゃって。 ふりふりにしちゃうかもだぞ。
[にっと歯を見せて笑うと、 キャンパスノートを開いて ざかざかとラフを書き始めた]
役柄もそうだけど、 俺から見た颯真って明るくて まっすぐなイメージ。
くよくよしてるところが 想像できないっていうか……。
(1426) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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俺、颯真のそういうとこ好き。
[赤系統。ヒーローっぽく。 まっすぐで実直なイメージで。 俺が颯真に持っているイメージを 衣装に落とし込んでいく。
怜ちゃん、と呼ばれることにはもう慣れた。 女扱いはされていないのでまあいいか、と 俺は呼ばれるがままに 颯真にちゃん付けされ続けている]
(1427) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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こんなんでどうだ?
[出来上がった衣装案を颯真に見せる。
こういう時間って、ワクワクしないか。 みんなでひとつのものを作り上げる感覚。 だから、文化祭みたいな行事は好きだ]*
(1428) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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―― 現在 / 教室 ――
[ファインダー越しに見つめる誠香は 実に可愛らしい小柄な女子高生だった。
こちらに向ける視線は、 友人ならではの気安さが混じり。>>1415 照れ隠しのピースサインは、少しぎこちない。
その一瞬を、切り取る]
(1429) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[――――パシャリ]
(1430) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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……素材、駄目なんかじゃないぞ。
現像した写真あとで見て、 キュートさに慄くがよいわ。
[ポケットに飴玉を後生大事にしまうと、 わしゃりと誠香の頭を撫でた。
俺自身は誠香の顔が好きだから、 あんまり卑下しないでほしい。 口説いてるようになっちゃうのが怖くて そんなの絶対に本人に言えないけどさ]*
(1431) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 笑っている ]
(1432) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 機嫌よく笑っている。 受験が嫌だと言いながら、 それでも未来の話をして、笑っている ]
(1433) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 兄は、もうどこにもいないのに。 兄にはもう、未来なんてないのに。 それなのに誠香は笑っている。 笑えるように、なってしまった ]
(1434) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 悲しみは薄れるもの? 悲しみは癒えるもの? それならいつか、兄の思い出を、 誠香は笑って話せるようになってしまうのだろうか ]
(1435) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 兄が死んだのは、誠香のせいなのに* ]
(1436) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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律儀なくらいちゃんと生きてきたはずだ。 後ろめたさを覚えることなんてないくらい、 与えられたルールを正しく守ってきた。
(1437) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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――現在/教室――
[笑われたのが別に面白くなかったわけではないが
辰美の指がスマホに滑る。 わざわざご丁寧にフラッシュをオンにして 連城へおもむろにカメラを向ける。]
……
[ぱしゃ、と連城の姿がスマホに映る。 何度かその姿を写して>>1411、 満足げに撮影をやめた。*]
(1438) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ これは、つい最近。 ちょっと特別な冬の日の話だ。]
(1439) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 誰かの逢瀬と違って、 目撃されると、とてもやましい話。]
(1440) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 放課後だった。 知らない番号から電話がかかってきて、 出てみたら妹が万引きしたって。
呼ばれた店に行ったらさ、 それは椅子の上に座ってて、 折れんじゃないかってくらい首を垂れてた。
礼一郎はおおごとになるのが嫌で、 代わりに金を払って一緒に謝ってやった。
それで、何を盗ろうとしてたと思う? ……生理用品だって。ふふ。]
(1441) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 笑えないって? 礼一郎もだよ。全然笑えなかった。 ただただ気分が悪くて吐きそうだった。]
(1442) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ ……それから、 こんなに痩せてても生理があるんだなって。]
(1443) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 考えてしまうともう無理だった。 人間みたいじゃん。気持ち悪。 気持ち悪い。本当に気持ち悪い。]
(1444) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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礼一郎が育んだものは嫌悪感だ。 妹にというより、その気持ち悪い何かに。
(1445) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 足蹴にするなんて些細すぎて数えてないけど、 阿東家の正しさの正しくなさに気づいてから、 礼一郎なりに直接何かしたりはしないようにしてた。 たまには食べるものだって与えてやった。 ゴミとかじゃなくってちゃんと食べるものを。 もうずっとそんなにひどいことはしてないはずだ。 ましてや家の外でなんてありえない。 阿東家のルールに則るならば、 家に帰るまではニコニコしなきゃいけない。
でも、もう、無理。礼一郎には無理だった。]
(1446) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 店から出て歩く。礼一郎は不意に振り返って、 それの髪の一束を乱暴にひっ摑んだ。 傷んで不揃いな汚い髪だ。手で触るのも嫌だった。 でも、それ以上に我慢がならなかった。]
(1447) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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「 ……迷惑なんだけど 」
[ ──って、 思ったよりも低い声が出た。]
(1448) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ ごめんなさいと聞こえて、礼一郎は手を離した。 視界に入れたくもなかった。関わりたくなかった。
それを置いて、そのあとふつうに塾に行った。 塾のトイレでよくよく手を洗った。 大事な時期の、真面目な受験生だからね。]
(1449) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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礼一郎は、それに跡形もなく消えてほしい。
(1450) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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ま、それだけの話。 礼一郎ってやっぱり悪人なのかな。
(1451) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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それでも礼一郎はさ、 正しいことをしてきたはずなんだ。*
(1452) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ 活動してた、との言葉に、あたしは。>>1412 あっ それもそうか、って納得していた。
よく考えなくても、今って受験シーズンだし。 (忘れちゃ駄目なんだけど!) 活動休止にもなるよね、そうだった。 ]
(1453) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ テレパシーテレパシー言ってるけど、 実際、あたしはただのにんげんなので。 しおりちゃんのなんたるかは受信できていない。
異文化コミュニケーション、も、 しおりちゃんの文化がまずわからないし。 ]
(1454) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ しおりちゃんの用事が終われば、紙の束を元に戻す。 しおりちゃんの言うとおり、 できるなら、冒険再開!としたかったけれど。
せんせーはひとりも見つからない。 人の気配も全然ない。しかも始業時間が近い、
─── って、 そういえば今何時だっけ? ]
(1455) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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……あれ、電波ない。
[ スマホを取り出して、首を傾げている。 しおりちゃんを見つつ、ほら。 ばっちり不調のマークが画面にあります。
スマホすら電波不調じゃ、 まったくなにを受信すれば良いのか。 ]
(1456) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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ここ、そんな電波悪いのかな? ……とにかく、教室いこっかー。
[ まあ、戻るでしょ、みたいな感じに、 あたしは教室に向かおうとしていた。
きゅきゅって、上履きの音、ふたりぶん。 ]*
(1457) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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─── →教室 ───
……なんか、やっぱり、ひと少ないね?
[ 相変わらずマフラーに埋もれながら、 あたしはしおりちゃんと並んで、 三年八組へ辿り着こうとしていた。 人気、って、あると思う。ひとけの方。 あーまた賑やかだなって思う、ああいうの。 それがなんだか、いつもより少なめ。 少なくとも、さっき数えた人数よりは、 多いような気がするけれど。 ]
(1458) 2020/06/13(Sat) 23時頃
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[ あたしはしおりちゃんを見下ろして、 ]
みんな自主休校なのかな? 連絡したいのに、まだ電波悪いなー……。
ね、しおりちゃんはどう?繋がる?
[ 使い物にならないスマホを振ってみる。 角度を決めて叩いてもどうにもならないやつ。 ]
(1459) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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── 回想:舞台裏 ──
[ その日だって、彼女は劇を見に来ていた。 まなが頻繁に観劇に来ていることは、>>1329 文化祭に深く携わっているメンバーなら たぶん、誰でも知っていた。 ]
ウェイウエーイ! ワダツミちゃん、また来てんのぉ?
ほんとさあ、好きだよねぇ。 役者としてでりゃ良かったのに。
[ そんなに見るの好きなら、演じるのだって きっと良い思い出になったはずだ。 と、喜多仲郁斗は勝手に思ってる。 ]
(1460) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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―― 回想 / 文化祭打ち上げ ――
[文化祭のクラスお揃いの衣装は ふりふりのレースを着脱できるチョッキという 全員が納得できる折衷案になった。
市販のものを改造して、 マジックテープでべりべりと 裾のレースが剥がせるようにしてある。
夜なべはしたし、手間はかかったが、 全員の希望を叶える良い落としどころだったと 自画自賛している。
予算を出して、作業を手伝ってくれた早未には 頭が上がらなくなってしまったが>>1297]
(1461) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ しおりちゃんは、廊下の窓側にいたから、 しおりちゃんの後ろ、窓の向こう。 真っ白な雪が降り続けている。
降り終わりそうに無いね、って。 もうひとつ 言葉を。 ]*
(1462) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[クラスのみんなが お揃いのスタッフ衣装を着ているのが嬉しくて。 俺は打ち上げ会場で何度も何度も シャッターを切った。
……と。 どこからかにゅっと現れた辰美に 無理矢理に肩を組まされる。>>1402
体格に差がありすぎて、抵抗できない]
(1463) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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うお、なんだよ。 はなせー! はなせー!
[じたばたするが、七星にカメラを向けられれば 観念して飛び切りの笑顔を浮かべてやった]
(1464) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[――――パシャリ]
(1465) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[女装をした自分の姿が、 初めてカメラの写真の中におさまった]
ちくしょう。やられた。 不意打ちとは卑怯だぞ。
[ふぐのように頬を膨らませて、 辰美の脇を小突いておいた。 七星は可愛い女の子だから許す]
(1466) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ツーショットとか まーた男女のカップルとかに見えて あらぬ疑いを起こしたらどうすんだよ。
――――ばか]*
(1467) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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|
どーお?面白かったあ?
[ って、問いただすのは何度目だろう。
幾度だって書き直した台本を見るうちに 郁斗はどうすれば面白くなるのか だんだんと分からなくなって困った。
だから、台本握りしめて通しを見ている時 しょっちゅう席についていたまなに向かって 「面白い?」「前のがいー?」 とかって、問いただした。何回も。 ]
(1468) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ そのうち、好きなシーンの台詞について>>1332 教えてもらうことはあっただろうか。
あったんなら、郁斗は喜ぶ。 そういう単純な男なので、仕方がない。 ]
(1469) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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「 夢はいつか終わってしまうのね。 」
(1470) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ そのセリフには、こう返される。 ]
(1471) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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「 終わらないさ。いつまでも。 君が夢見ることを望むなら。 」
(1472) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ 少なくとも、喜多仲郁斗はそう思っている。 っていうか、思い込んでいる。 ]*
(1473) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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-- 回想/打ち上げ --
[ 打ち上げがしたい、と聞いたとき、 やだ、と千夏は思った。>>1113
副委員長の心乃も、書記の怜も、 きっと賛成を示していたから、 書記の千夏は否定を示すことできずに、 文化祭の打ち上げ企画は成立する。
買い出しは心乃が主に担当して、>>1350 それなら、と部屋の準備を請け負う。 ]
(1474) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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|
[ 楽しかった。楽しかったね。 と終わった文化祭に思いを馳せる。 それを千夏もしたくなかったわけじゃない。
大半の祭りには、食事が、お菓子が、つきもの。 食べたら死ぬわけじゃない。 けど、成績表の数値が悪くなるだけ。
心乃厳選のお菓子やジュースを会場に並べて、 千夏はぐるぐると頭が回りそう。 一本だけ、お茶のペットボトルを紛れ込ませて、 開場の時間が来るのを待つ。 ]
(1475) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ 乾杯だけして。 千夏は逃げた。 おなかがいたい、とか嘘をついた。 ]
カンパなんて、するから。
[ 逃げ込んだ先は担任がよくいる準備室。 顔色の悪い若林に、非難の声を投げる。
でもみんな楽しんでるだろ、と若林が言う。 否定できないから、千夏は唇を噛む。* ]
(1476) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 辰美の顔は、雪景色に映えるアンニュイな表情で>>1366 誠香の顔は、慄くほどキュート、>>1431 に撮れているらしい ]
絶対だぞ! 信用したからな!
[ 写真家・氷室センセイ、と付け足しかけて、やめた。 誠香はセンセイと揶揄されることが大嫌いだ。 その言葉は使いたくない。 もはや癖のようにわしゃりと撫でられて、 こういうところは女友達っぽい、と思うけれども、 そもそも女の子の友達にだって、 そんなに撫でられたことはないような気もする。 やっぱり氷室は氷室枠だった ]
(1477) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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慄くような出来らしいぞ。 楽しみだな。
[ 不本意そうな辰美に顔を向けると、 辰美は連城を撮影中だった>>1438 ]
え、そういう流れ? 僕誰撮ろう。 ここのん撮ろうか。
[ 流れには乗るべきだ。 打ち上げの時は一緒に写真を撮った心乃に>>1357 いまだ圏外のスマートフォンを向ける。 誠香は隠し撮りなんかしないので、 心乃が嫌がったらシャッターは押さないつもり* ]
(1478) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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――回想:似合う色――
あー、そっか、眼鏡つけてたら化粧効果薄くなっちゃう? んー……ならやっぱ、当日だけでもコンタクトにしてみよっかなあ。 折角メイクしてもらうんだし。
[ 千夏の言葉>>1404を聞いてちょっと考え込む。 男子なんだから、この先メイクなんてする機会どれだけあるか分かんないし。 眼鏡に執着してるというほどでもないし。 コンタクト入れる時だけちょっと勇気出せばいいだけのことだ。 びびってないもん、うん。]
(1479) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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ほうほう。なりたい自分に、かあ。
[ なりたい自分に近づける>>1405。 それはなんだか、素敵なことだと思った。
俺がなりたい自分って、どんなだろう。 アイツを……だけじゃなく、友達とか、皆を笑顔にできるような人物になれたらなあ、とはちょっと思うかも。 自分が楽しみたい気持ちは勿論だけどさ、なんか、 周りの奴が楽しそうにしてたら自分も楽しくなってくることってない? だから、俺はよく楽しんでよく笑う。ってのも、ちょっとあったり、なかったり。]
(1480) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[わたしにもテレパシーがあれば、 きっともっと、上手くやれたんだろうなあと思いますので。 目の前のまなちゃんとは、普通に言葉で会話をする。 向こうがこちらのことをどう思っているか、なんて、勝手な想像にしかならないし。
>>1455別に散らかしてくれてもいい紙束を元に戻してくれたのを見て、 部室から退室し、ドアを閉める。 再び寒い廊下を並んで歩き出した。]
(1481) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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電波?
[ぴぴぴ。電波が無いんですって。 >>1456>>1457言われてわたしもスマホを取り出して、 あれ、本当だ、とようやく気付く。]
わたしのもだ。 故障とかじゃなく、電波の問題なのかなぁ。
[2人一緒にスマホが壊れるとか、その確率はいかほどでしょう。 電波が通じない以外の問題は無さそうだから、やっぱりそういうことなんでしょうか。]
(1482) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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おおう、分かった分かった!ちゃんと見る見る!
[ 半ば千夏の勢いに押されつつ、マイ眼鏡を受け取る>>1406。 そんで掛けて、改めて手鏡の中の自分の顔を見てみた。]
お?おおー……!なんか良いな、こんな風になんのか! 印象ちょっと変わって見えるっていうか、 うん、すごいな化粧。 ちょっと侮ってたかも。
[ まじまじと化粧の施された自分を見る。 『なんか良い』という、大変残念な語彙力だけど、すごいと思っていることは伝わっただろうか。 赤系統のアイメイクは、そこそこ似合ってる気がした。 きっと千夏のメイクの腕が良いのもあるのだろうけど。]
(1483) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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— →教室 —
[歩きながらいろいろ操作をしてみたり、再起動をかけたりしたけど、 やっぱり繋がる気配が無いので、>>1459まなちゃんに首を振る。]
この一帯が電波障害で、復旧に時間がかかってるとか。 そうじゃないとおかしいしねぇ……。
何かの陰謀に巻き込まれかけてるとか。 どーしよ。
[いんぼー、と言い慣れない言葉を面白がって口にしてみる。 人のいない校舎、繋がらない電波。 なんだか、これもフィクションのミステリーみたいだ。]
(1484) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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雪が止んだら元に戻るかもしれないね。
[>>1462まなちゃんの言葉に反応するようにして、そんな一言。 つまり、わたしたちふたりの言葉を合わせれば、 ……いつまでも元に戻らないんじゃないかなって、そんなことになるけれど。
雪の白い色は、何も教えてくれないずるい色。 校舎ごとわたしたちを覆い隠しているみたい。
やがて教室に辿り着いたら、おはよー、と挨拶しながら、 そこにいる人数を確認しただろう。*]
(1485) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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くろ。黒かあ……
[ 自分に似合う色について聞いてみて、返ってきた答えは黒だった>>1407>>1408。 俺は、明るい色が似合う、って言われることが多かったし、あんまり考えたことがなかった色。 大人っぽくて、暗くて、クール。 俺よりも、アイツに、“僕”の方にこそ似合う気がした。 舞台に立つのは俺なんだから、アイツより俺に似合う色がいいんじゃないかなあ、って思ったけど。 千夏は、中学より前のれんじょーくんじゃなくて、 今目の前にいる、“俺”に、黒が似合うんじゃ、って言ってくれた、んだよなあ、って。 黒。大人っぽい色。うーん……]
(1486) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ 『解離性同一性障害』ってのを調べてたらさ、 もともとの人格……主人格じゃない、交代人格とやらは、 主人格と精神年齢が違うこともあるんだって。
俺の精神年齢ってどれくらいだと思う?どう見えてる? 中学のあの時期とかさ、割と器用に立ち回ってた気もするし、 あいつのこと弟みたいに思ってるし? 精神年齢、意外と高かったりして?
なんてのは、まあ、自惚れなんだろうな。 子供っぽいって言われる方が明らかに多いもんな。]
(1487) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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……意外と似合ったりして? うん、ちょっと黒系統も試してみたいかも! 普段子供っぽいって言われる方が多いからさ、大人っぽい俺になって見返してみたいなー、なんて。
[ 明るく笑いながらうんうんと頷く。 そうしたら千夏は黒系統のメイクも試してくれたりしただろうか。 黒って結構色んな人に似合う気がするし、 明らかに似合わない、みたいなことにはならないはず、きっと*]
(1488) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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――回想/文化祭打ち上げ――
[ターゲットは無事捕獲できたようだ。>>1464
辰美は笑いはしないものの、 真顔できっちり氷室の肩をホールドしたまま だるそうなピースをして、写真の枠に収まる。
やられた、と氷室が言うので、 辰美は少しだけ「してやった」という顔をして おとなしくわき腹を小突かれていた。>>1466]
(1489) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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─── 舞台裏のはなし ───
うぇーい!おじゃましてまーす。
[ 喜多仲君との挨拶。 いつもだいたいこんな感じ。>>1460
なんかこう、やっぱりさ、気軽だよね。 うぇーいって言うと全て通じる気がする。 ……全ては言い過ぎかな?どうかな? ]
(1490) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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ふん。 真向から行ったら逃げるくせに。
[戦法じゃ。と冗談めかして言って、 ふぐのように頬を膨らませた氷室に 少しだけ愉快そうに、無表情のままこう添えた。]
遠慮してるんだか知らねえけど 今日は文化祭なんだからおとなしく映っとけ
(1491) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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……ほら。またブサイクだ
(1492) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ 役者で出れば良かったのに、って。 そりゃあ、第一観客だったものだから、 喜多仲君以外のひとからも言われたことはある。 ]
あたしは観客でいいよー。 ほら、拍手も感想も大事でしょ? [ そのたびに、多分、こう言っていた。 適材適所、を、思い出す。 いいんちょに"役者できる?"とか聞かなくて、 良かったと心底安堵している。
こういう軽い返しで、多分、 喜多仲君へはお終いに出来るから、 会話は、楽だ。 ]
(1493) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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-- 現在/→教室へ --
[ すこし気分が楽になった。 口をゆすいだら、口の渇きも楽になったように思う。
教室に戻ろう。 もうすぐ始業の時間になるはず。 ポーチを胸に抱えて、教室へと歩き出す。
校舎のなかはがらんどうで、誰もいないみたい。 でも、教室に誰かがいると思うと気が楽だ。 ]
わ。夏美ちゃん。
[ たったったと軽い音が廊下を響いて、 軽く肩に触れるのは夏美だった。
誰とも会わなかった、という夏美に、 そっかあと千夏は残念気に眉をさげる。 ]
(1494) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[肩を竦めてからかって、 たまに不細工だとけなす。
辰美幸俊がやっていることは、 きっと昔から変わらないし
誤解されるかもなんて、微塵も考えちゃいない*]
(1495) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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教室、一緒にもどろう。
[ そうしよ!と夏美は頷く。 場がぱあと明るくなったように思えて、 千夏の心は暗く沈む。
同じ夏が名に含まれてるのに、 こんなにも違くて、ちょっとつらい。 ]
(1496) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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あたしから見せられる夢はありません。
(1497) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ なつみ と ちか。 夏の読み方が違くて本当によかった。 ]
(1498) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ 教室の扉を夏美が開けば、 きっと賑やかな教室が待っている。 ]
ただいま。
[ 先ほどいってらっしゃいと言ってくれた人に、 小さくアイコンタクトでも送って、 席に腰かけて。 鞄にポーチをしまった。* ]
(1499) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ 感想も大事と言った通り、あたしは聞かれれば、 何度だって答えている。>>1468 そう、答えた、何度も。 ただ、綿津見まなは、あたしは、 辰美君にかつて一方的にまくしたてた時のように、 褒めまくって伸ばしまくって、 逆にべろべろにさせてしまうと、 そういう自覚があったので。 ……だいぶ加減がきつかった。 ]
(1500) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/06/13(Sat) 23時半頃
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"台詞がここ!追加されてる!すき!" "わかるーなっちゃんはこういう演技が最高" "連城君の持ち味か辰美君のギャップか悩む……" "あ、こっち連城君がいいな。こっちは辰美君" "ライト当てるみたいな演出いけそう?"
"えっ無理これ削るの……?" "つらい……でも時間……" "逆に喜多仲君どうやって削ってるの?"
[ 上記抜粋。なんだこれ。 脚本ってどこまで担当するかもわかってないのに、 綿津見やばすぎ(笑)ってレベルで延々言ってた。 まじやばい。 ]
(1501) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ 好きなシーンは、たくさんあった。 たくさんあって、泣く泣く削って、 それで ひとつ、伝えている。 "この台詞は絶対入れてね"って。 祈りのポーズをとったほど!>>1332>>1469 ]
(1502) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ ─── 返しの台詞に、あたしは、 きっと暫く、言葉が出なかった。>>1472 ]
(1503) 2020/06/13(Sat) 23時半頃
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[ 脚本のファンサ……と呻いていた姿は、 なんというか、本当にやばかったと思う。 やばいだけで伝わるコミュニケーション。
そうじゃない、なんだっけ、そう。 限界オタクみたいになってた。 ありがとうしか言えない。最高。 これを役者が言うの、さらに最高。
とうとうと、そんな感想を言っている。 こどもみたいな目をして、ずーっと。延々! ]
(1504) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[ ほんとうに、ほんとーに。 望むなら、望む限りは、 永遠に夢が終わらなければいいのにな。 少なくとも、綿津見まなは思っている。 思ってしまっている。 ]*
(1505) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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――現在:教室――
ふおうっ!?ちょ、まぶしー! やられてヤだったことは人にやるなって教わんなかったんですかあ!?
[ 幸俊が写真に撮られているのを笑ってたら、矛先がこっちに向いていた>>1438。 抗議の声を上げつつも顔はどっちかというと笑ってただろう。 写真に撮られること自体はそこまで嫌じゃないし、こういうじゃれ合いは結構楽しい。
でも仕返しはします。というわけで連写モードオンにして「これでもくらえー!」って、ぱしゃしゃしゃしゃーと写真撮りかえしたり。
そんな風にじゃれてたら、教室に居なかったメンバーが集まってきただろう。 それに「おはよー!」とか「おかえりー!」って言いつつ、ちらっと窓の外を見る。 吹雪はまだまだ収まら無さそうだった*]
(1506) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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── 現在:→教室 ──
ふーん?よくわかんねぇ〜ケド!
[ 俺が悪いよね、って「まあ」を咀嚼できずに>>1418 適当に納得して、階段を下る。 いっちーがそう言いたいんなら、 勝手にどーぞ。って、そういう調子である。
会話がいきなり兄弟の話に飛び火するので 郁斗は結構びっくりした。>>1419
アイツの話、いっちーにしたっけ。 あーいや、したかもしれない。 ]
(1507) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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おれんところ居るのはチョー残念だけど 兄貴だけだよ。10コも上のさあ。
[ もう教室は目の前だった。 つーか、扉の目の前だ。 扉の向こうの賑わいが、こっちのも聞こえる。 ]
ああ、でも、勘違いすんなよなァ?
(1508) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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うち、兄貴だけ養子だから。
(1509) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[ おれは両親が年甲斐もなくハッスルして出来た子ではない って、主張したかったんだけど、伝わっただろうか。
伝わっても伝わらなくっても、 教室の扉は開かれるだろうから ──開かないっていうなら郁斗はが開くから── きっと一回、会話は終了だ。 ]*
(1510) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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―― 回想 / ナンパ ――
警戒もするさ。 知らない奴に待ち伏せされたらな。
[ひょい、と郁斗に肩をすくめる。
なんだか目の前にいる珍獣めいた男が>>1184 怪しい奴ではなく、ただの愉快な奴なのではと 思えてきてしまった。
すこし、警戒レベルを下げる]
(1511) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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そりゃどうも。
[イケメンや綺麗という形容詞には 慣れ切っていたので、 どうしても塩対応になってしまう。
――と。 見知った塾の友人が、郁斗の思い切りしばいた。 それはもう、気持ちが良いほどにバシーンと。
そのとき>>1187、俺は確信する。 あ、コイツただの変で愉快な奴だと]
(1512) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[もう少し、この珍獣めいた少年を 観察してみたいという欲求に駆られた。
――始まりは、ただの好奇心]
いいよ。教えてやる。 スマホ貸せ。
[自分のインスタのページを表示させると、 郁斗に返した]
(1513) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[何気ない日常を切り取った風景写真が中心の、 中学生には何の面白みもないインスタアカウントだ。
まさかこの男が、ファンのように 熱心にコメントを残してくれるようになるとは このときの俺は思ってもいなかったのだが]
(1514) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[芸能人の追っかけファンのように 女子たちに黄色い声を浴びせられることには 慣れ切っていた。
男にそれをされるのが珍しかっただけで。
久しぶりに高校の教室で 女装をした俺と再会した時に、 いったいアイツは内心どう思ったんだろうって 今でも俺はよく考える]*
(1515) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[ ゆーて、ごめん(笑) 兄貴のことはもうそんな悩んでないんだ(笑) わりと平和な家族です。はい。 ]
(1516) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[ ほんとうにごめんね。]*
(1517) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/14(Sun) 00時頃
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──現在/教室へ──
[ 伝わらなかった。>>1507
けど、別に珍しいことじゃないだろ。 礼一郎のふつうが、 誰にとってもふつうってわけじゃない。
喜多仲はふーんって流してくれるから、 礼一郎もそれをいいことに受け流した。]
(1518) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[ お姉さん。 ……のことを聞いたんであって、
ぽろっと出てきた話>>1508>>1509は、 うん、礼一郎にとって想定外。
目を丸くする。 ごめんな、あんまり器用じゃないもんで。 こういうときに、反応にやや迷ってしまう。
けど、礼一郎はすでに扉に手をかけてて、 そのままがらりとそれを開いてしまうから、]
(1519) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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……へー、そうなんだ。
(1520) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[ それだけ。*]
(1521) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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── 現在/3年8組 ──
人増えた? あ、おはよ。
[ 扉を開けて、礼一郎は教室に戻った。 きっと喜多仲が閉めてくれるでしょう。
礼一郎は自分の席──じゃなくて、 教室の前のほうへと歩いていく。
時計の針が、8時50分を指そうとしている。 チャイムの鳴る、直前のことだった。]
(1522) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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先生いなくてさあ、 つか、ほかのクラスとかも人いなくて、 電波も通じなくなっててヤバそうだし、
もう今日は休校ってことでさ、 ……みんなで帰っちゃわない?
あとで俺から先生に言っとくし。 んで、どっかで昼飯食って帰ろ。
[ ──努めて、明るく。礼一郎は言う。*]
(1523) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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─── 教室で ───
[ 陰謀なんて話があったら面白いのになー。 慣れない言葉を、あたしも続けている。
まあ結論は電波障害なんだろうけど、 夢見るだけは自由だって誰かが言ってた。 うそ。言ってないかも。
あまりよくないお揃い。 ぴぴぴ。電波の繋がらないスマホを持ちながら、 ]
(1524) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[ 世の中には与えられるものと、与えるものがいて、 愛宮 心乃は、与える側の人間として存在していた。 そう、いつだってそれは不変な筈だった。
だって、愛宮心乃は 幸恵まれていて満たされて非の打ちどころがない。 虚構にすらも手を伸ばし、愛するだろう。
嗚呼、 ]
(1525) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[ 本日も、愛宮心乃は 幸福 である **]
(1526) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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………ずっと降り続けてる雪とかあるのかな?
[ なんとなく、そう、なんとなく。 "いつまでも元に戻らない"とか、そういうのは、 口に出してなかった。
どうしてかな? この世界はフィクションでも、 ましてやファンタジーでもないから、 雪は言葉を発しない。教えてくれない。 言葉を発せるあたしは、 疑問にもならない疑問を投げたまま、 ]
(1527) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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――現在:教室――
俺だけふいうちされんのずるくね。
[と、辰美は言うが、 三分の二くらいは単純に悪ふざけであった。
ぱしゃぱしゃと撮られ抗議の声をあげながら 連城は笑っているので 無許可撮影を続けていたところ、 向こうもこちらにカメラを向けて連写しだした。]
まぶし、
[やめろ、とは言わなかったが、 少し抗議するように辰美は言って、じゃれた。]
(1528) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[ちなみに横を見たら福住がかわいく撮ってもらっており]
おー。 そりゃ楽しみだな。
[と、撫でられて不本意そうにしている彼女を 不思議そうに一瞥した。>>1478
その後福住も愛宮を撮ろうとしていたので、 「なんだこれ」と思いながら止めないでおいた。]
(1529) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[ しおりちゃんと並んで、 おはよーって、教室へと入る。>>1485 ]*
(1530) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[時計の針が、8時50分を指し示そうとしていた。*]
(1531) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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―― 現在:教室 ――
[ 段々人が増えていく。 紫織とまながやってきたらおはよーと挨拶をし>>1485 千夏が夏美と帰ってこればおかえりと声をかけ>>1499 阿東と喜多仲が姿を見せれば、>>1522 うわー、登校者真面目説が破綻した! などと 失礼なことを言った。飴を配りつつ。
人がだんだん増えていって、 教室がだんだん賑やかになっていって、 それでもやっぱり少なすぎる。 三分の一ほどしか埋まっていない教室は、 やはりがらんとした印象だった ]
やっぱり休校かあ。
[ 阿東の言葉を素直に受け止めて、>>1523 さんせー、って誠香は言った* ]
(1532) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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[教室に行ったら暖房の当たる位置を取り合い合戦だな、 とは思っていたものの、時間的にそんな余裕はなく。
自分の席について待っていれば、寝不足ゆえんの眠気がやってきたのを少し感じた。*]
(1533) 2020/06/14(Sun) 00時頃
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