219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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……… そうだなぁ…。
[未だ台座に残されていたホールケーキをちら、と見る。 良い子のみんなは食べ物で遊んじゃあいけねえよ、と 一抹の罪悪感を吹き飛ばすように、──。
─────小さく掌で、扇子を打った。]
(机上に聳えたつるぎが杭打ちか何かの如く、 ホールケーキを2個ほど打ち上げて───。)
(295) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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(I am the bone of my sword. Steel is my body,and fire is my blood. I have created over a thousand blades. Unaware of loss. Nor aware of gain. Withstood pain to create weapons, waiting for one's arrival. I have no regrets.This is the only path. My whole life was ──── 、)
(296) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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あんりみてっどぶれーどわーくす!
( " unlimited blade works! ” )
[>>@161 ★握手を交わさんとする赤頭巾のかれへ 無限(じゃない)のホールケーキの雨が 降り注がんと────!!]
[ ※詳しく知らねえです。(二度目) ]
(297) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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( 否、街で通り縋りで叫ばれていた呪文が なんだかかっこいいなァ……と思っちまって。 ついでにりょうちゃん迄もを巻き添えに 仕掛けたかもしれねえ、ってのは扨置き、──。 )
……やあ、これってのは恒例行事なのか?
(「死神ってのはやっぱ、愉快なもんだなぁ」ってな。)
[こう謂うのは味わったことのねえ感覚だな、と 思いながら、音頭>>@134にグラスのひとつでも掲げて なんだかんだ、楽しくなっちまうものだった。] *
(298) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃
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─ Sub Mission / with 桐生 ─ ( 昨日の友は明日の敵、じゃあねえが。 こうして新たな遊戯を経れば、 変わる立場に不思議さってもんを 我ながら感じもしたが、───。
……それも、最初で最後なのだろう。 )
[戻ってきたかれを前に、 傍らの龍の姿をしたノイズを大人しくさせながら >>308警戒の片鱗でも見えたのであれば、 思う憂愁は呑気の仮面に被せ去った。]
[……然し、]
(429) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃
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……醤油?
存外生臭さだとかがあるもんだと思ってたが、 そりゃあ意外だなァ…。 しかし、珈琲豆の薫りにしろ、 よもぎと合うもんなのかねェ……?
( >>309大真面目に実食するかれに、 存外イロモノも極まればうまいもんなのだろうか、 なんて思う僕は、気づくのが遅かったんだ。 )
(430) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃
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( ※そう、美味しいとは一言も言われていない! )
[差し出された匙と、 その一口が妙にでかい気がして にがくわらったのは一瞬。
いやァ、好奇心は猫をも殺すとは謂うが、 死神すらにも毒になると云うもので。 頰に降りた濡れ羽色の髪糸を掻き上げながら、 その匙を喰むように口に入れた其れは、]
……ははァ、 確かに香ばしささえある醤油の風味と。 よもぎの甘さにマスカルポーネのまろやかさ、 珈琲の苦味がマッチして、─── ……。
(431) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃
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──── ねえな!
(ずんだやらあんこやらみたらしを掛けても 殊更カバーのしよう事のない味を前に一口でも 心底”もう口にするまい”と誓ったもんだが、…。)
[>>330かれが不意にぎょっとしたようすで 何かを見つけたようであるのに、覚えがねえもんだから。 首を傾げながら、そっちを見れば───”しろい何某か”。]
はァ!? なんだあのノイズ─── …。
(新米死神は先輩さんどもの飼っている雑音を 知らず、正しく雑音めいたそれに──。 「あれ、倒して来たら追加でバッジやるよ」とか 新たにサブミッションを重ねたもんだったとか。)
[尚、こういう時ばかりは ”死神らしく。 ”障壁でも作って、被害は受けねえようにした模様。]*
(433) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃
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─ Sub Mission with シーシャ ─
(いやァ、懲りときゃ良かったんだ。 二兎追うものは一兎も得ず、───と言うよりは もうひとりくらい巻き添えにしてやろうと 思っちまったが故の、”ひとを呪わば穴二つ”。)
[ ひとは見た儘とは限らねえものだが、 そもそもひとを辞めた『ひとでなし』。 佇まいばかりは高潔そのものと高嶺の華の如く 閑かに佇んで、にっこりと微笑み───。
───── 「ミッション」を告げた。 ]
(446) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時頃
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( ……ことを、 是程迄に後悔することはそうとねえだろう。 ) えーと……。つかぬ事を聞くが、これは……?
[パートナーとともに向かったかと思えば、 帰ってきたかれが差し出した───……。 なんだか二重になっている剣呑ないろあいの、 序でにあのイロモノのフレーバーの試食会に 巻き込まれてもう勘弁してくれ、と思った 悪魔なんかがどーんッと乗ってたもんだから。
……や、顔が引きつっちまうのも仕方ねえよな?]
如何せなら、もっと、斯う──。 うめえもんを奢ってくんねえかなァ!?
(447) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時頃
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[こう、ついと受け取っちまって。 乾杯でもするかのように掲げられたアイスを見てから 我に帰ってからさ、──厭厭、と。]
ほら、僕よりもな? かれのパートナーであるきみがチャレンジしろよ。 完食したらバッジもダブルにしてやるから……!
[粕谷と呼ばれていたかれに押し付けるようにして ───── 逃げようとしたのだった。]
(尚、逃げられなきゃあ>>384同伴でも申し出て 「くさかげ」にでも同じく逃げ込む 羽目になっただろうよ!
───いやはや、触らぬ神に基い、 触らぬアイスになんとやら。)*
(448) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時頃
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……逆にそう言う時には 甘いもんが良いんじゃねえの? 食えねえわけじゃあねえが、 せめてそっちと交換 ─── ッ、
(>>449 じりじりと躙り寄るもんだから、 からら、と鳴く下駄は自然と後退する。 傍らで見ていた龍の雑音はやれやれ、とばかり そっぽを向いたもんだから殺生な、と思うのも 束の間、───がし、と手でも捕まれりゃあ 逃げ場もなく、あとはもう、ご想像の通り。)
[くさかげで「暫くアイスは見たくねえ…」と、 かき氷なんかよく食えるなァ、と思いながら 珈琲でも頼んでいた死神があとには居ただろう。]*
(457) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時半頃
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「 ……柘榴を食べろ、だなんざ。 きみも粋なことを言うよ。 」
( こゝより更に渡る彼岸はあるのやら。 消滅の名の通り、消えちまうだけでは無いか。 ひとを辞めることを選んだとて、 分からぬことは分からぬ儘の癖に 無責任な約束の契りを交わした上で、 ─── 一度だけ、下駄の音を止めた。 )
(488) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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……食えねえよ。 食べちまったら、このUG以外、 何処にもいけなさそうだ。
( 命をもらうことで生かすことは、 命をもらうことで殺すと同義じゃねえか。 それをしちまったら、きみともう、二度と、 ”ほんとうに” 会えない気がして、───。 )
[ だから、 振り向かなかった。 だから、 逃げるように下駄を蹴った。
顔を隠して、忘れた時の先を歩んで、ゆく。 ]
(489) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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─ After Day ─
( 再び会うと誓ったきみの代わりに、 もう会う事の無い 誰がしかを呑み込む。 )
……臆、”喰ったぶん”は 大切に糧にさせて貰うとしようよ。 ───きみらを無駄死にはさせまいさ。
[炎に灼かれた華を見下ろして、 傍らに控えた龍のかしらを撫でてやった。 殺生などしたくはないと応えた”ひと”であった 男は、いつかの灰の街にはもう、佇んじゃあいない。]
(490) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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[時に格好を弄られて、 珍しく藤色以外の格好をする機会も 二度目の遊戯以降じゃあぽつぽつと増えて。 消えたぶんの記憶は戻らずとも、 ”今”の記憶も少しずつ増えていった。]
……お? こりゃあ、亦、 星5ってやつじゃあねえか。
(あの赤頭巾のかれだとかに教えられながら、 なんだかんだと続けているげえむじゃあ 真名に同じ藤の名を持ってる剣士がお気に入りで。 臆、…でもあれも元は男だった筈だが、 このげえむじゃあこんなおんなじ顔だとか 男が女になるだとかは、茶飯事らしい。)
(491) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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[なんだかんだと、 二度目と屠られる原因になっても 矢張り恨み言ひとつを申さない儘だったが、 黄金頭の”先輩”がまた誰かの傷を引き受けてるのを見て 逆さに心配にもなったりしたもんだが──。
臆、際に話した薦めの文学を時折、 (童話がお好きだそうだから、敢えて 漢文学だとか日本文学だとか、 ……特に漱石の「夢十夜」だとか。) 押し付けることもあったな。]
………… ───へえ、 その子にも名はあったりするのかい。
[それからまた別の”先輩”に当たる>>@223 とっときの笑顔を浮かべる彼女はそうさなあ、 赤い糸を操るもんだから「菊理のお嬢さん」なんて 呼んだりしていた筈だ。]
(492) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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[空を見遣れば、 時折と翔けている蝶にはらりと 藤衣以外を着る起因になったひとなんかを 思い浮かべたら、丁度通りがかったお狐さんを 撫でたりして。
───彼のひとには手妻をせがむ事も幾許か。
臆、視界端揺れた青いシュシュに、 痛みを知らない子にも「無理はしねえでな、」 なんざ声を掛けたりした。]
(……灰色の世界に映える蒲公英色の小鳥を 見る事があったのなら、ふと目にも留めた。)
(493) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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[臆。 二回目の遊戯が終われば、 いつしか願を掛けるよう伸ばしていた髪を──。 「切っちまってくれないか」と、 よくもあのアイスを突っ込んでくれた子なんかを 薦められた美容院で偶然見つけて、 お願いした事も──あったっけなァ。]
( ─── 願いなんてのは、もう、 ) ( 厭、……”叶う”ものだと割り切って、 ) ( そうしたら鬱陶しくもなっちまったから。 )
[名と共に手折るべきだった女々しさを もうひとつ、せかいの隅で棄ててきた。]
(494) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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[───そう言やァ、 僕は知らねえ問いに答えるのなら、 きっとこうと、答えるだろう。
Q.大切なものを失う前とその後で、 その存在は、同じものだと言えるか?
A. NO. 盆から溢れた覆水は、 二度と戻らねえだろう。
Q.失った大切なものを取り戻すことができたとして、 その存在は、「失う前」に戻ることができるか?
A. ……分からない。 唯、失われたあとの記憶がある限り、 完全には戻れねえんじゃないだろうか。]
(495) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃
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(臆、でも、失った後とは絶対に違うものになる。 それが怖くて成した選択の先は存外楽しいもんで 手折る華の数からは目を背けても、 一片”手折らなかった”華の契りを思い出すほど 後悔しそうになる名残を断つ為に、未練ごと。 濡れ羽の束を─── 絶った。)
(496) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃
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[然うやって、 ”生まれ変わる代わりに” 僕を殺し続けては、生きてくんだろう。 (死に続けて行くんだろう。)
……臆、問いと言や。 他所の地区の偉いさんがお忍びで来たらしい時に こんな事も問われたこともあったんだか。]
『 ……きみがそうやって、 自分を変えて、”殺してまで” 生きる理由って言うのは、なんだにぃ? 』
「 僕が死んじまったら、ほんとうに 死んじまう友人が居て ───…。 それを生かしてやんなきゃなんねえんでね。 」
(497) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃
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[ ─── このすばらしく (無常な、)ゆめのせかいで、 ]
(498) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃
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─ After and After ─
[それは随分と未来だったか、 存外遠い未来だったか、何方にしても未来の事だ。 今じゃあ誰も棲まない寂れた剣舞の稽古場と それに続く家の奥、見慣れてんのに見慣れてない ”未来の過去”を追うように踏み入って、
───黄ばんだ文を見つけた。>>0:24]
(……浮かんだ顔は、紙片に落ちる影となって、 儘に、あれ以降ゆこうとも思わなかった剣道場に 何故か足を伸ばそうとしたのは、──蟲の知らせか。 無人の家屋の縁側から下ろした足を下駄に通し、 からら、と 歩もうとした庭で、 手入れをするひともいないだろうに、 枯れずに伸び放題になっている藤を見つめた、 久し振りに引っ張り出した 藤衣は ”UG” からでも能く目立ったんだろう。 …二度の刹那の時でも、同じ色を纏っていた。)
(499) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃
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[ 背後から、─── ”刃が生えた。” ]
「……お前は、ッ…。 お前らの所為で捕まっちまったんだ…。 俺の人生を滅茶苦茶にしたのはお前らなのに、 今度は死神だの何だの、ッ……。」
…… ───。
( なにを言ってるのだろう、と思うのだ。 あゝ、うたかたに棲まうものには うつつなど憶えがあるわけにもなかろう。 )
(500) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃
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[例え、其れがきみを殺し。 例え、其れが男を殺したような罪人であろうとも、 それがこゝにあるように老爺の如くの形りに なっていなかろうとも、気づくべくも無いのだ。
───臆、既に世から消えていると思うていたのに 因りにも因って、この男が憶えているなどと、]
(501) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃
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「 …… はは、 何方さんだ? 」
( ずぐり、と背に咲いた赤花など見えず。 扇が舞えば、容赦なく”参加者”を散らす劔華。 )
[溢れた血の池を踏む桐下駄は濁り、 臆、見上げた藤が霞みを帯びて、───………。]
(502) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃
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[薄れてゆくゆめうつつ、 藤蔓のなかに見た白椿の幻想に手を伸ばす、 伸ばしかけた腕は、膝から崩れ落つれば届かず、 命を散らして、散る華は、辰の果ては、]
…… あゝ、亦、会えたなぁ …。
[ 呼ぶ名はかそけく、遠のきて。 ]
(503) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃
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(『 それじゃあ、再廻りの舞でも踊ろうか。 』)
恋しけば、形見にせむと 我がやどに 植ゑし藤波 今咲きにけり……
[ 手のうちから血染めた扇が ひら と墜ち、 ]
(504) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃
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[ 然れど、そのゆめのせかいも、何時かは終わり。 ]*
(505) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃
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