278 冷たい校舎村8
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――お見舞い――
[ よろしく、って言ってもらえて>>654、 うん、と頷いた。 颯真と呼ばれるのもいいけど、 真くん、と呼ばれるのもなんだか嬉しくて。]
僕も、そうだよ。 颯の方が明るくて、目立つ性格で…… 中学の時の……僕のことなんて、 誰も覚えてないと思ってた。
だから、君が、 紫織さんが覚えててくれて、嬉しい。
[ 同じだね、なんて言って笑った。 中学の頃の記憶は、嫌なものが多いけど。 一つでも、一緒に思い出して笑い合えるような いい思い出があって良かったなあ、って思いつつ。]
(843) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時頃
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うん。僕も頑張る。 颯に負けないくらい、友達たくさん作りたいし。 その縁を、ずっと繋げていきたい。
僕も颯も、君のこと見てるから。 君も、僕を……僕達を、見守っててくれたら嬉しいな。
[ 握手を交わしながら>>655、 そんなちょっとしたお願いをして、 にっこり笑う。
病室に入った時は緊張してたけど、 それは随分和らいで。 友達との、穏やかな時間が流れていた*]
(844) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時頃
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――現在:病院――
へへ、どういたしまして。
[ 自分がやりたいことをやっただけだけど、 ありがとう、と言われると>>666なんだか嬉しくて、 照れくさそうに笑う。]
おー!いいなそれ! スキー場なら結構長く雪残ってるだろうし、 受験終わってからお疲れ様会的な感じで 行くのもいいかも!
[ 皆で、の計画の筈なのに2人だけの間で 計画は進行していくのだった。 でも皆楽しいのは好きだろうから 乗ってくれるんじゃないだろうか。 若林先生とか、車出してくれたりしない? 流石に無理?なんて。]
(845) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時頃
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[ やっぱり眠れないことを心配されていた…… というか今も心配されていて>>672、 ちょっと嬉しいけど、それよりも申し訳なかった。 まあ、良くなると思う、というのは本当だけど しっかりとした根拠はないわけで。 そりゃあ安心させられないですよね、うん……]
あー、なんかごめんな、心配かけちゃって…… うん、もし続くようなら、相談する。ありがと。
[ その時には、ちゃんと俺の、俺達の事情を話せるかな。 まあ、もしかしたら、その前に 知られてしまうことになるかもしれないけど>>737]
(846) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時頃
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[ それから、帰ろっか、という言葉に>>676 そうだな、と頷いて。
帰る足はなかったので、 「俺帰る足ない!乗せてー!」と、 素直にクラスメイトの保護者にお世話になりました*]
(847) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時頃
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――ゲーム大会――
[ すごく緊張しながら みんなの前に姿を見せたけど。 幸俊が「おかえり」と微笑んでいて>>759、 他の皆もきっと嫌な顔はしていなくて、 少し安心した。
それで、どうしようかな、 ってきょろきょろしていたら、 こちらに近づいてきてくれる人がいて>>748]
(848) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時半頃
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……うん、もちろん。 えっと……前はよくやってたから、 結構慣れてる方、だとは思う。
[ そう答えて、やる?って聞かれたら、 「……やる!」ってにっこり笑って頷いた。
ええと。僕がいいんちょって呼ぶのも変な感じだし、 礼一郎くん、って呼んでいいかな。 よろしくお願いします。]
(849) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時半頃
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[ 中学の時も一人でゲームはしていたけど、 誰かとゲームで対戦する、というのは、 本当に久しぶり……きっと小学生以来で。 緊張もしたけど、それ以上に楽しかった。
しかし。 そこそこ慣れてる、つもりではいたんだけど。 やはり久しぶりだったせいか、 自分側の画面に表示されているのは 「You Lose!」の文字。]
(850) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時半頃
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負けちゃった……本当に強いね。 後でリベンジしたいなあ……
[ 苦笑しながらそう呟いた……ところで、 差し出された激辛菓子>>806にハッとする。 つい忘れていたが、 そういえば罰ゲームがあるのだった。]
……い、いただきます……!
っ!!?ッ、〜〜〜〜!!!
[ 連城颯真(真)、 甘いのは好きで辛いのは得意ではありません。 そんなわけで、少しの間悶絶することになるのだった**]
(851) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
はねねこ 2020/06/28(Sun) 03時頃
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ーーパフェの話ーー
[「ーーよし、今回は真、キミに決めた!!」
巨大パフェへの招集>>932を見た颯は即座にそう言った。 それに僕は(内側で)力強く頷いた。 まかせて。僕がんばる。]
わあ……!
[そんなわけで、巨大なパフェを前に 僕の目はきっとキラキラしていた。 だってこんなに大きいパフェをいっぱい食べていいなんて! しかも奢り!]
(951) はねねこ 2020/06/28(Sun) 20時頃
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ええと、思いっきり食べていいんだよね? いただきます……!
[スプーンに、チョコのかかったクリームを たくさんすくって口に入れる。 その美味しい甘さに顔が綻んだ。 そうやってぱくぱくと次々にパフェを崩して口に収めていく。 甘いものは好きだし胃の容量もそれなりに大きいから、 それなりに貢献できたんじゃないかな*]
(952) はねねこ 2020/06/28(Sun) 20時頃
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――ゲーム大会――
[ コントローラーを一旦他の人に渡して、 観戦しようとしていた時だったかな。 話しかけてきた人の方に、顔を向けた。>>956
その内容に、少しだけ疑問符を浮かべたけど、 すぐにその意味に気付いてハッとする。 きっとこのひとは、 僕……いや、颯が寝不足だったことを、 知っているんだ。]
……うん、寝れてる。 まだ、たまに深夜起きちゃうこともあるけど…… 前よりは、大分良くなったよ。
(1071) はねねこ 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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ごめんなさい。 颯が……この身体が寝れてなかったのは、 僕のせいなんだ。 昼間とかずっと内側にいたからか、 深夜に僕が起きるのが習慣になってて…… 颯のこと、心配、してたんだよね。ごめんなさい。 きっともう、大丈夫です。
[ 悪意があったわけではないけど、 それでも、自分のせいなのは変わらない。 だから、ちゃんと頭を下げて謝った*]
(1072) はねねこ 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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――未来の話、もしかしたらのお話――
ぬ、ぬぬぬう……
[ 俺が、1枚の名刺を見ながら唸ること、1時間。]
(1144) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ あれから。 唯一苦手だった英語は 委員長にスパルタ教育してもらったりして、 無事、志望していた大学に合格した。 実家から通える、偏差値がそこまで高くはない大学。
偏差値が高くないところを選んだのは、 俺、颯が勉強好きではないのもあるけど、 高い大学を選んで、 真が勉強についていけなくても困る、 というのが主な理由だ。 真は実質、高校の授業は ほとんど受けていないようなものだから。]
(1145) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ 大学は、そこそこいい感じに楽しんでいる。 授業は、俺と真で、それぞれ受けたい授業、 得意な授業を分担して受けていた。 つまり精神的には、 普通の大学生の半分の授業で済むというわけ。 いやあ、二重人格って便利ですね! 今では、人格が変わっている間の 記憶もばっちりあるし。
大学の同級生や先生にも割と最初から 二重人格ってことはオープンにしている。 秘密にして後からバラす方が気まずいし。 だからまあ、「あの人、二重人格らしいよ」 なんて噂されることも多くて、 大学ではちょっとした有名人だ。]
(1146) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ でも。新しい友達が何人も出来たから、 あまり辛くはない。というか楽しい。
「二重人格だからって関係ない。 遠巻きになんてしないよ」
って言ってくれた奴もいるし、
「二重人格?へえ、おもしれーじゃん」
なんて感じに友達になってくれた奴もいた。
真はまだちょっと引っ込み思案だけど、 精神年齢が周りより少し幼いからか、 友達兼、みんなの弟みたいな感じで可愛がられている。]
(1147) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ ああ、そうそう。 話しかけないと今どっちが表に出ているか分からない、 というのは、周りにとって面倒な気がして。 眼鏡を、使い分けることにした。
颯が表に出ている時は赤い眼鏡。 真が表に出ている時は水色の眼鏡。
水色を選んだのは、 あのCG作品の、赤い眼鏡をかけた水色の兎が、 印象に残っていたから。 俺は赤が一番好きだけど、 真は水色も結構好きみたいだったし。]
(1148) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ ともかくそんなこんなで、 楽しい大学生活を送っていたわけなんだけど。
ある日の帰り道、知らない人に声をかけられた。 否、高校の文化祭後も、一度会った人。
芸能事務所の、スカウトの人だった。]
(1149) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ 文化祭後、初めて会った時は、 「文化祭で役者をやる君を見て、 是非うちに入ってほしいと思った」 と言われたけど、迷う余地なく断った。
二重人格とか以前に、あの頃の俺は いつか自分は消えると思ってたし。 文化祭で役者をやったのは本当に楽しかったけど、 受ける、なんて選択肢があるわけなかった。
未来なんてないと思ってたから。 将来の夢、なんてものもなかったし。]
(1150) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ そして大学生になった今も、 「もう一度だけ考えてみてくれないかな?」 と、再び声をかけられたわけだ。
近くの喫茶店に入って、ちょっとだけ話をした。 二重人格なんですけど、とも、しっかり言った。 でも、「こちらは君たちさえ良ければ問題ないし、 しっかりサポートする」と言われて。
だから、「考えるだけなら」と、 名刺だけ受け取って、家に帰った。 具体的な将来なりたいものは未だになくて、 役者、楽しいかも……なんて気持ちも、 正直あったから。
だがそれは、あくまで俺の、颯の話だ。 この身体は、俺だけのものではない。 真は芸能の仕事なんて興味ないだろうし、 断る、というか連絡なんてしないつもりでいた。]
(1151) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ しかし。 真の意見は予想外の「受けてみればいい」で。 名前決め以来の、筆談と伝言を使った議論が始まった。]
「え?なんで?二重人格で芸能活動とか無理じゃね?」
『事務所の人はサポートしてくれるって言ってたよね?』
「いや、だって、真はそういうの興味ないだろ?」
『やってみたら案外楽しい、かもしれないし』
「楽しい楽しくないの前に苦手だろ?」
『経験詰めば化ける、かもよ? それにしばらくはそういう活動する時、 颯が表に出ればいいんじゃない?』
「まあ、俺の劇見てスカウトしてくれたんだし、 そうなるとは思うけど……」
(1152) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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「なんかこう、二重人格でのスキャンダル?とか……」
『最初から二重人格だって明かしてれば そうはならないんじゃないかな。 大学と同じだよ。』
「……ていうか単純に、俺のやりたいことに お前を付き合わせるの、申し訳ない」
『僕だって、僕のせいで君がやりたいことを 諦めるの、やだ』
「……無理してない?」
(1153) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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『してないよ。大丈夫。 だって、何があっても僕達は一緒でしょ。 ふたりなら、何があっても、きっと大丈夫。
それに颯は、 今まで僕のために色んなことしてくれた。 二重人格の変なやつって言われないよう、 僕の振りをしたり。 僕が混乱しないように、 日記に色々なことを書いてくれたり。 部活に入るのも、女の子と付き合うのも、 ずっと我慢してくれてた。
僕だってね。恩返しがしたい。 もう、僕の為に我慢なんてしてほしくないんだよ』
(1154) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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『……あと、もう一つ。 もし僕達が、二重人格の芸能人として、 有名になることができたら。
前の僕達みたいに悩んでる、 解離性同一性障害の人達に、 勇気を与えることができるかもしれない。
消えたいって思わなくてもいいって、 協力して、こんなに楽しく生きていけるって、 受け入れてくれる人はいっぱいいるって、 教えてあげたいんだ』
(1155) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[『僕の気持ちは伝えたから。 最後に決めるのは、颯だよ』
そう言われて、今。 1枚の名刺を前に、唸っているわけである。
真の気持ちは嬉しいけど、やっぱり申し訳ないし。
ていうか入ってみたって全然売れなくて、 入り損、時間の無駄、みたいになるかもだし。
でも。あの文化祭。 他の役者の皆や裏方の皆と一緒に、 舞台を作り上げて、演技して、 たくさんの歓声を受けて。 また、あんな気持ちを味わえたら――]
(1156) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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……もしもし。 あの、連城颯真ですけど―― .
(1157) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ これは、まだ確定していない、 もしかしたらの未来のお話。
例えば、衣装係の友人やよく観客席にいた友人が 思い浮かべていたみたいに>>0:1427>>3:824 赤を纏ったヒーローを演じたかもしれないし。
偽物から本物の作家になった友人が書いた 自伝的小説が原作の映画>>1123に 出演したかもしれない。
いや、それとも、その次回作の、 過去自分達が経験したような、 悩みを抱えた人々が、自らの悩みと向き合いながら 仲間と手を取り合って前に進んでいく物語>>1129を 原作にしたドラマや映画の方に、出演しただろうか。]
(1158) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ 二重人格だということを最初から明かしている、 眼鏡をかけた役者、連城颯真。 上手く売れることが出来たなら、 きっと最初に表に出てくるのは颯の方だろう。
真は、役者の練習はしてみても、 多くの人の前で身体を使って 演技するのはやはり苦手で――
でも、例えば。 声だけの演技でなら、 作品に出演することがあるかもしれない。]
(1159) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ 消えてしまいたいと思ってた。 誰も僕なんて見ていないと思ってた。
消えてしまった方がいいと思ってた。 俺が存在していいのか分からなかった。
でも、未来では、 そんなふたりでひとりが、 大勢の人の目に映って、 楽しく笑顔で、活躍しているかもしれない。
これは、そんな、もしかしたらのお話**]
(1160) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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