人狼議事


270 「  」に至る病

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【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  パパ。あたし“も”愛して。お願い。


[すがるように、祈るように。
 パパに身体を密着させる。
 そのぬくもりに、目を細めて]


  怖いの、パパ。眠れないの。
  えっちしよ。
  そしたら、怖いこと忘れられるから。


[読み聞かせをねだる子供のように、
 情事を迫ったりも、した]
 

(163) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[時には、カレンダーの日付が
 飛んでいる時すらあった。

 パパとあたしの幸せな日常は永遠じゃない。
 終わりの日が、きっといつかはやってくる。

 あたしは、カレンダーに赤丸をつけて
 「この日だけはあたしでいられますように」って
 毎年お祈りをするの。

 その日は、特別な日だから]
 

(164) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

―― 朝 ――


  おはよう、ママ。


[写真立てに飾られた古ぼけたママの写真に、
 いつも通りに朝の挨拶をする。

 カレンダーを見遣って、安堵する。
 ああ、あたしはあたしでいられたんだって
 神様に感謝するんだ。

 パパを起こさないように
 足音をしのばせて台所へと向かう。

 今日は大学のお仕事がお休みの日。
 起こさずにゆっくり寝かせてあげたいし、
 サプライズでお祝いしたかったから]
 

(165) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



[だって。今日は、大好きなパパのお誕生日なの]

 

(166) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[小麦粉と卵と牛乳を目分量でボウルに入れて、
 たっぷりのお砂糖と共に泡立て器で混ぜた。

 型に生地を流し込んだら、オーブンの中へ。
 今度は冷蔵庫の中の苺を取り出して
 可愛いハート型に切ってゆく。

 生クリームをボウルでいくら混ぜても
 パパの作ったホイップクリームのように
 角が立たないけれど、
 見た目じゃなくて味で勝負だからきっと問題がないわ]
 

(167) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[ほら完成。
 いつも通りにちょっと不細工な
 パパのためのお誕生日ケーキ。

 たくさんたくさんお砂糖を入れたから
 今年もきっとパパは喜んでくれるはずだわ。

 階段を下りてくる足音が響いてきたなら、
 あたしは満面の笑顔でパパを出迎える]
 

(168) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  Daddy, Happy Birthday!

 

(169) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ロウソクがいっぱいで、
  ケーキが見えなくなっちゃったわ。


[パパと出会ってからの年嵩だけ増えた、
 ケーキの上のロウソクたち。

 クリームの付いた頬を、人差し指で掻いた]
 

(170) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[ねえ、大好きなあたしのパパ。
 来年もあたしはパパを祝ってあげられるのかな。

 もっといっしょにいさせてくださいって
 毎朝、天国のママにお祈りしてるの。

 きっとママはやさしいから、
 あたしのお願いを聞いてくれるよね。
 パパが寂しい思いをするのを
 ママも見たくないはずって思うから]
 

(171) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[ケーキの上にのったロウソクの1本1本に
 あたしたち家族ふたりの思い出が詰まってる。

 何年前はこんなことがあったねって
 小さな思い出まであたしは覚えてるよ。

 パパもきっと、同じでしょう?]
 

(172) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[大好きなパパ。
 いつまでもいつまでも元気でいてね。
 しあわせでいてね。

 それがあたしの願いです]**
 

(173) gurik0 2019/10/19(Sat) 03時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[とくん、と胸が高鳴る。

 いきなりパパに頬を舐められるなんて
 全然思っていなかったから、
 あたしは頬を押さえて固まってしまう。

 ちろりと唇から覗く蠱惑的で赤い
 パパの舌先に、心を奪われて]


  もう、パパったら。


>>199仕方のない人ね、と笑った]
 

(229) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  おうちのお砂糖はぜーんぶ使っちゃった。


[甘い方がおいしいもんね、と
 あたしは笑顔を浮かべながらパパに答える]


  買い出し? うん、行こ行こ!
  砂糖も、苺も買い足さなくっちゃ。
  あたしはパパの作る苺ジャムが大好きなの。
  

[最近は、朝に正気でいられない日も多くって
 パパの苺ジャムをトーストに塗って食べることが
 どんなに贅沢な幸せなのかって、
 あたしは改めて知ることになったんだ]
 

(230) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[それから
 ふたりだけの小さなパーティをした。

 ケーキを切り分けて、クラッカーを鳴らす。
 パパのお誕生日を祝いながら、
 他愛もない話に花を咲かせた]


  ごちそうさま。そろそろでかけましょ。


[今日は大好きなパパの誕生日。
 だから、最高の1日にしなくっちゃ]
 

(231) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[空はどこまでも澄み渡っていて、
 きらきらとした日差しが街路樹を照らしていた。
 木漏れ日の下を、パパとふたりで歩く。

 パパとあたしは、街の人からどう見られてるんだろう。
 きっともう親子には見えないよね。
 できたら夫婦とか――家族に見えていたらいいなって
 そう思うんだ。

 パパとあたしは、しあわせな家族。
 誰になんと言われようと、それだけは確かな事実で]
 

(232) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ




        [   暗  転   ]


 

(233) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

―― 夢 ――


[あたしは、遠い昔の夢を見ていたわ。

 あのときのあたしは、まだ小さな6歳の子供で
 朝食をパパといっしょに食べていたの。
 大好きなパパの苺ジャムをたっぷりトーストに塗って
 ぱくりと齧りつく。

 楽しい話を、たくさんたくさんして
 パパと顔を見合わせて何度も笑いあった。
 昨日は学校でこんなことがあったんだって、
 他愛もない話に花を咲かせる。

 朝食を終えれば、大きなパパを見上げて
 シャツの袖をくいくいっと引いた]
 

(234) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  おでかけしよう、パパ。
  ね、お願い。
  今日はお仕事お休みだったよね。


[大好きなパパとおでかけがしたくって、
 一生懸命におねだりをした。
 こういうとき、やさしいパパは
 いつもあたしのおねだりを聞いてくれるんだ]
 

(235) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  あのね、今日はお買い物に行きたい。


[あの頃のあたしは、小さなスーパーですら
 パパと歩けば宝の山に思えた。
 ちょっと前まで食べるものにも困っていたから、
 詰まれたトマトの山を見るだけでもはしゃいだわ]


  お砂糖とー、苺とー。


[買い物かごに食材を入れて、とてとてと歩く。
 あたしがひとりでかごを持つの、と言い張ったら
 パパはとても困った顔をしていたっけ。
 お手伝いがしたかったのよね。あの時のあたしは]
  

(236) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[買い物を終えて帰るときには、
 あたしはすっかりくたくたになって
 歩けなくなってた。

 そんなあたしを見かねて、
 パパはいつも抱っこをしてくれたよね]


  パパ。


[あたしはパパの愛情をたっぷり感じながら
 ぎゅうっと抱きついて、
 穏やかな笑みを浮かべるんだ]
 

(237) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  大好きだよ。パパ。


[幸せな1日だった。
 とても、とても幸せで――……]
 

(238) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

―― 覚醒 ――


[そうして、あたしは我に返った。
 気付けばあたしは家にいて、もう日が暮れている]


  ……ごめ、んなさい。パパ。あたし。


[何が起こったのか、瞬時に分かってしまった。

 近くにいたパパに駆け寄って
 泣きながら思い切り抱きついてしまう]
 

(239) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  せっかく、パパの誕生日だったのに。
  最高の1日にしなきゃいけなかったのに。
  ごめんね。あたし、駄目な娘で。ごめんね。


[正気を、保てなくなっている自分が
 憎くて堪らなかった。どうして、こんな大切な日に]


  たくさんたくさんお祝いしたかったのに
  もう夜になっちゃった……。


[悲しくて悲しくて、涙がぽろぽろ零れた]
 

(240) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  夢を、見てたの。
  6歳の頃のあたしに戻って、
  たくさんたくさんパパに甘える夢。

 
[涙をこすりながら、先程まで見ていた夢の話をする]
 

(241) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[ふと、家の壁に貼られた
 黄ばんだ古めかしい画用紙が目に入った。

 ヘタクソな「パパの顔」がクレヨンで描かれている。
 いつかの誕生日に、あたしがあげたプレゼント。
 遠く過ぎ去ってしまった、幸せの残滓。

 あたしは、お決まりの文句を囁くの]
 

(242) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



 "I'm so happy being your daughter."
  
 

(243) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  パパの娘でいられて、あたしとても幸せよ。

  だから、あたしがどこにもいかないように、
  繋ぎとめて。お願い。


[最近は、そう言って
 情事をせがむことが多くなっていた。

 パパとまぐわっているときは、
 正気を保っていられたから。

 家族として“愛し合っている”って
 感じることができたから]
 

(244) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[本当はね。

 パパとえっちをして、血を与えれば与えるほど
 依存症が進んで、あたしという存在が
 すりつぶされていくって、分かっていたんだ。

 パパといっしょにいない方が、
 あたしの寿命が伸びるってことも。

 でもね、あたしという存在はパパの幸せのためにあって。
 パパの家族じゃないあたしは、あたしじゃないから。

 いつか終わるこの幸せな日々を。1分1秒を。
 大切に大切にして、あたしは生きていく]
 

(245) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[ねえ、パパ。

 あたしがあたしでいられるうちに
 たくさんたくさん、家族として愛し合おうね。

 あたしはとても幸せな、あなたの娘。
 伴侶にして家族]
 

(246) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[死があたしたちを別つまで、
 ずっとこうしてふたりで暮らしていこうね。
 愛しあって、仲良く、しあわせに。

 ――――約束だよ]**
 

(247) gurik0 2019/10/19(Sat) 23時半頃

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