272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
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マナの好きなもの、見せてよ 服とかさ、アクセとかさ
[ 前がもし嶺二のシュミで固められてたなら 俺は君の好きなもの、ほとんど知らない事になる。
それは、それはくやしいぞ
……もしかしたら俺の最後になるかもしれない 楽しいデートの記憶。
夢でも、幻でも 通り過ぎて消えてく過去かもしれない。
……もし、未来に戻れば その間に起きた出来事の記憶もないかもしれないし ]
(146) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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[ ゆっくりしてる場合じゃないな。
年甲斐もなく、いえいえ年齢相応に
俺は、はしゃいでたんだ** ]
(147) 2019/11/08(Fri) 22時半頃
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いや、俺も早めに来たつもりだったから マナがもう居たから…… 遅れたかと思った。
[ 楽しみで、だってさ そんな一言一言が嬉しくて
やっぱ、俺は浮かれてる ]
(178) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[ 静かに繋がった手を握り返して ぶらぶら買い物に出かけようか。
あら、セール中ですってよ奥さん。 これなら男子高校生でもお求めやすいわね!
となりを歩く君を時折観ては 歩幅を合わせて
楽しいデートのはじまりはじまり。 ]
(179) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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お揃いか
ふーむ
[ 悩むフリはすこしだけ。 お揃いが良いと言われるとは想定してなかったものの
君にあげたいと思ったものは 実は最初から決めてた。 ]
ここで少しだけ待ってて
[ モールの中のベンチに座ってもらって 君を待たせること10分くらい
だと、思いたい。 ]
(180) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[ さっきの子たち付き合いたてかなー 真っ赤になってて可愛かったよね
と、イチャイチャしやがるカップルをすり抜け
店員さんもお察し下さったのだろう。 可愛いらしくラッピングしてくれてはいるけれど 中身は見ればすぐわかる ]
(182) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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コレは俺からのプレゼント。 …………受け取ってもらえると、 俺もとてもうれしいのですが
[ 小箱の中に入ってるのは 男子高校生でも手が届くような、 気安い価格の指輪がふたつと、 小さなピアスがひとつ。
世間ではそれをペアリングっていう。 昨日の今日でもう指輪って早くね?って
俺には今日しか、ないから ]
(189) 2019/11/09(Sat) 01時頃
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ピアスはべつにあけてなくても 持っててくれたらそれでいいから、さ
[ 片方を君に 片方を俺に。
ちいさな誕生石っぽい色のやつ。
11月と、12月の**]
(190) 2019/11/09(Sat) 01時半頃
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[ 一羽の蝶が羽ばたけば 遠い場所で嵐が起きる ]
(248) 2019/11/09(Sat) 17時半頃
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[ さて、遡ることほんの数分前。 俺が君を一人にしたその時のこと。
君は通知を見なかったらしい>>216 俺は?
俺は、見た ]
(249) 2019/11/09(Sat) 17時半頃
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『お前も真名ちゃんの事好きだな』
「当たり前だ」
『僕は昨日振られた』
「だろうな」
『お前なのか』
「そうだよ」
『あり得ない』
「ごめん」
(250) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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[ 電話をかけてきたけど、無視した。 至極普通の兄弟喧嘩。 これが最後なんて本当悲しいだろう。
悲しいくらいにいつも通り。
俺と嶺二の二人の会話。 ――大丈夫、嶺二はうまくやってたよ ]
(251) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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[ 残念ながら俺には 告白を断ってしまった相手が、 自分勝手に死を選択してしまったなんて そんな凄惨な過去はないから
君みたいに騒めく喧騒が、 最愛の兄の死に結びつくことはないんだ
だからなんにも気にもとめないで 細い君の指にペアリングを通して
戻れない思い出をやきつけるみたいに 柔く微笑んで。 ]
(252) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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ピアス見れないのか 残念。 [ 今じゃないのは残念。 ピアスホールないなら当然か。
君の未来は続いてく。 俺の誕生日を一緒に祝って クリスマスプレゼントを交換して
大学がんばろーな、って 至極普通の幼い二人の約束を交わしあう。
これからの未来は俺の知らない世界。 それは――― ]
(253) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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[ やがて君の視線がどこか宙を泳ぐように
嶺二のラブレターを受け取ったのか>>225
俺は知ってるみたいに、 知らないからこそ
君へと言葉を紡ぐんだ ]
もうマナは、自分でちゃんと選べるよな ヤな事はちゃんと、嫌だってさ
[ 残酷な言霊だった? ごめんな、俺にはわからない ]
(254) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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何を隠そう、お兄さんは 未来から君に逢いにやってきたのです
君が隣にいない未来から、 マナの事が好きだ、って言いにさ。 こうやって恋人みたいになれるなんて 夢にも思ってなかった。
[ 前触れもなく語り始めるのと、 直前に電話してたの、俺だったからかな 携帯が着信を告げたのは同時。
嶺二なのはわかってる。 だから俺は気にせずに、 長く伸ばした綺麗な黒髪に触れて そっと抱き寄せて、触れるだけのキスをする。 ]
(255) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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[ 空気読まない誰かが、
飛びおりだ!って声を上げる。
君の中で何かが繋がったとしても 俺は、言葉を続けることをやめなかった ]
(256) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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マナ。 だから、俺の未来をマナが選んで。
(257) 2019/11/09(Sat) 18時頃
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[ 「もしも」はああみえて必然なんだ。 俺の大切なものはいつだって欠けてる。
俺達はみんな嘘吐きだ。
俺の大切なお兄様は 俺の欲しいものを全部持っていく。
俺が君を好きになるのだって あいつほんとはわかってたんだ
君が過去に縛られてたのと同じように 、 俺も ]
(258) 2019/11/09(Sat) 18時半頃
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[ もうそれは既に起きてしまっていること 俺はまだ知らない ]
俺が君の側に居ること、許して貰えたって きっと幸せになんかはなれやしない
俺が悲しい顔するの大好きなヤツがいるからさ 君ももしかしたら 幸せになんかなれないかもしれない
それでも、俺は君のそばに居る。 きみが俺を拒否しなければ、だけど
[ そうその音は もうすぐそばまで、来ている ]
(259) 2019/11/09(Sat) 19時頃
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俺が君から離れれば
きっと君は幸せになれる。
俺はすぐ側には居ないけど きみは俺と結ばれないけれど
君も、俺も、 過去に縛られて、ちゃんと生きていける
[ 君は自分を隠したままかもしれないけれど それ以上、傷つくことだってきっとない ]
(260) 2019/11/09(Sat) 19時頃
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[ あの蝶の舞う音は 天使の瞬きだったのか、それとも、悪魔の羽音?
いい加減、電話出ないとな。 ごめんって断りを入れて着信を取れば ]
―――?
俺は、富山嶺二の弟ですが
[ 甘い夢はおしまい。 これからは 愛しの兄が遺した とっておきの絶望の時間。
マナは先に帰るように促して
――ああ ]
(261) 2019/11/09(Sat) 19時頃
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[ ――俺が選ばなきゃ、 望まなければ訪れやしなかった、 ]
嶺、
[ 嶺二の破片。 ]
(262) 2019/11/09(Sat) 19時頃
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[ 罪色の柊が望む未来は わかりきったひとつの道筋。 みんな良く知ってるじゃないか。
それが嶺二の示した道だから。
俺だってこっちの道を選ぶよ。 なにもかもを奪う兄は それでも俺の大事な兄だから。 君だって嶺二なら、幸せに
だから知りたい、君の気持ちを、選択を 俺の事どれだけ好き?選んでくれる?なんてさ
こんな時、そんな事を思う俺はただの悪魔だよ
蝶の羽音は、まだ嵐を待ち望んでる?それとも**]
(263) 2019/11/09(Sat) 20時頃
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[ 陽は傾き始めたから、 センチメンタルお兄さんにこの明日はないから 自分勝手に君に、選択を押し付けようとした。
まあ、そうだよな。 意味がわからないのは至極当然でさ。
ああでも、この問いにはちゃんと答えよう 明日の俺は居なくても 未来と、過去の真ん中に立ち止まったロストマン まだ聞いてくれるかな ]
(354) 2019/11/10(Sun) 09時半頃
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感想? ……そりゃあもう。
最悪だよ。
[ 君が隣に居たほんの僅かな時間は 俺が生きたどの時間より、過去より、 未来よりも幸せだった。 欲しいと願ってしまった一筋の光。
この先起こる事を俺は知らない。 知ることは出来ない。
だから君が君のために選ぶ未来の 結果しか、見られないけれど。 ]
(355) 2019/11/10(Sun) 09時半頃
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[ 最悪を謳う男の表情は、君が浮かべたものに、 よく似てるんだろうな>>298 ]
(356) 2019/11/10(Sun) 09時半頃
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[ 破片になった兄の亡骸と これから送らなきゃいけない喪失の日々と 君がそれで傷ついてしまう悲しみと
俺だけの幸せを天秤に ]
我が兄ながらさ やりすぎなんだよ
[ そんなことまでしなくたって 俺から全部奪ってく、閃光みたいな人
勝手に居なくなるなんて 許さない ]
(357) 2019/11/10(Sun) 10時頃
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「戻った暮らしはどうでしたか?」
(358) 2019/11/10(Sun) 10時頃
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―― 幸せな、夢だったよ**
(359) 2019/11/10(Sun) 10時頃
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