人狼議事


255 【ヤンストP村】private eye+Violine

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下働き ピスティオは、メモを貼った。

2018/12/10(Mon) 12時頃


【墓】 下働き ピスティオ

─薬屋で─

[薬屋近辺の空気も狂気感染したかのようで、
 視線も集えば噂話も中々に不穏に満ちていた。
 あからさまな怪我人の前では道を譲ってくれたが、
 何がそんなに暇なのか口さがないことこの上ない。

 薬屋でも何かがあったのだろう。
 その何かが何なのかを尋ねる事もできた、が、
 尋ねて何になるというのか。

 陰口の隙間を縫うように店内へ行けば、
 普段物静かなタツミにも荒れた気配がある。>>5:276
 その原因っぽそうなワカナの姿まで。>>1

 その空気を見ない振りは正解だったんだろう。
 何があったかなど尋ねず客に徹して、
 というか、余計な言葉を吐くほど体調も宜しくない]

(+9) 2018/12/10(Mon) 19時頃

【墓】 下働き ピスティオ


[店内も見ればもう残り少ない品揃えで、
 注文を並べた後に無理があるかと眉を寄せて。
 無事を安堵する言葉を聞き曖昧に笑う。>>5:277

 彼も店になにかあっただろうに、
 声色に他人事の響きなく安心するだなんて。
 招集の事実を前にしても、>>5:278
 たとえ、自分に重ねた結果だとしても。

 ここの居心地の良さの正体を理解して、
 曖昧さの残る笑いを揺るぎなく穏やかに変える。
 ここも、彼も、好きだったなと、
 今更ながら、はっきりと理解した笑い。

 笑った意味など彼には伝わらないだろうし、
 それを言葉にはしなかったのだけれど]

(+10) 2018/12/10(Mon) 19時頃

【墓】 下働き ピスティオ

[招集まで数えて手指で示し、
 用意された品で足りるか迷ったがギリギリ足りた。
 値引きに感謝して痛み止めだけ一つ飲ませて貰い、
 後は用途ごとに袋に分けて貰って頭を下げる。

 最後まで言葉はなく表情で返すだけの会話。
 背に贈られた言葉は装飾がなく、
 真意だろうと取れて軽く手を上げて店を出て。

 最早行く宛なく、喉飴を口に入れながら。
 
 商会に顔を出すべきか、
 そういえば事件が起きる前から休んでいたなと、
 過って携帯を取り出し──あぁ、充電がない]

(+11) 2018/12/10(Mon) 19時頃

【墓】 下働き ピスティオ

─薬屋→公園─


[溜息をついて、休める場所を求め、
 孤児院に行けない今は公園へと向かって。

 物々しさの理由は噂話で知った。
 何だか街全体に狂気が充満しているかのようで、
 確かにコレでは無責任な噂でも、
 犯人の在り処を定めて安堵したいだろうと溜息を吐く。

 これからどうするべきか分からない。
 孤児院に戻ることだけはできない。
 思いつくのは疑われているならいっそ、
 自警団のところで勾留しておいて貰う位だが──

 ──果たしてもう一度頼んで、
 勝手なこの願いを受け入れて貰えるだろうか]

(+12) 2018/12/10(Mon) 19時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  はやく……


[イルマを思い浮かべる。
 犯人の目的を考える。
 
 無意識な空想と思考はほぼ同時。
 
 その意味を深く考えなかった。
 前者には未だ頬に残る感触が思考の邪魔をされ、
 後者にはただ不安を抱かされて、思考が曇る。

 ベンチに座って視線は虚ろに。
 地面を見ていた気がする──時折、空を]

(+13) 2018/12/10(Mon) 19時半頃

【墓】 下働き ピスティオ


[祈りめいた言葉を天に、秘めた願いを地に。


 ”はやく、早く、犯人は、俺の前に姿を”

  
 その手がもうほかの誰にも伸ばされないように祈り、
 諸々の終着を──
 犯人の執着を知りたいが為の願いを、
 溜息と共に地に沈めて無防備にも瞼を閉じて。

 遠く聞こえる噂声に含まれるのは怯えだろうか。
 誰かを犯人に仕立て上げて安堵したい心情は、
 何となく理解しても、納得できるものではない。

 けれど、怒りはなかった
 足の痛みが薬で遠くなった今、
 理不尽への怒りは抱くことなくただ心配だけがある]
 

(+14) 2018/12/10(Mon) 19時半頃

【墓】 下働き ピスティオ


[大事な人達が怪我をして、
 もし、取り返しのつかないことになったら。

 巨大な養殖場ともいえる管理区の人間が、
 取り返しのつかない怪我を、もししたのなら。

 己は今それに足掛けしている状態だが、
 だが、それでも]


  はや、く……


[目的の分からない犯人が他に手を伸ばす位なら、と。
 優しさなどではなく強慾からそう願って、息を吐く]

(+15) 2018/12/10(Mon) 20時頃

【墓】 下働き ピスティオ


[自分のものを、もう、誰かに手渡すのは嫌だ、と。

 不遜極まりないその感情の名を、
 敢えて気付かないふりをして思い浮かべる顔へ。
 結局は託して、頼ってしまった弱さに歯噛みする。


 ───自分はなんて、中途半端なのだろう]**

(+16) 2018/12/10(Mon) 20時頃

下働き ピスティオは、メモを貼った。

2018/12/10(Mon) 20時頃


【墓】 下働き ピスティオ

─公園─

[瞼を閉じて、顔は天を仰いでいた。

 夕闇の迫る音だろうか。
 周囲の気配は遠くなっていき、
 取り巻く噂も遠くへ去っていく感覚。

 考えることが、数多にあった。
 大学を出た身だ。
 秀でてはいないが悪くもなかった頭は、
 日常を脅かす犯人像を少しずつ形にしていく。

 火事、扉は開いていた。
 それはつまり俺を殺す気はなかったと仮定する。

 実際のところ部屋が焼けた以上は証拠もなく、
 ”そうだった気がする”という、
 薄弱にも程がある根拠からの推測だったが]

(+29) 2018/12/10(Mon) 21時半頃

【墓】 下働き ピスティオ

[だが、本当に殺す気がなかったなら、
 あの人形の意味することは、示唆、脅迫、或いは?

 ”マーゴ”の監視ではなく”子供”への監視なら。
 手紙が、子供を世話する大人宛てじゃなく、
 意図して、自分だけに宛てたとするなら。 
 あの日の体調不良は偶然だとして、
 狙い定めたかのような火事のタイミングは?

 収束していく結論はまだ形を成さないが、
 恐ろしいことに間違いないと思う一つの確信があった。

 つまり、これは、
 孤児院をよく知り、自分に近く、
 子供たちの近くにもいて、孤児院の構造も知る──

 知り合いの行いなんじゃないか、と]

(+30) 2018/12/10(Mon) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ


[しかし思考はそこまでで途切れた。
 確信であっても信じたくはなく、
 仮にそうだとして、今の自分にはどうにも出来ない。
 
 せめてもう他に手が伸びないことを祈るだけだ。
 暴きたいという執着は案外と重かったが、
 そこに目を背ける弱さもまた内包してしまっている]

(+31) 2018/12/10(Mon) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  ……イルマ

[車椅子を引く姿に双眸を細めた。>>+20
 優しく響く声は有り難くはあったが、
 今、寄りかかってしまえば、自分は弱くなる。

 それは秘めた感情の全てを吐き出してしまうだろう。

 理不尽さを理解した上で招集を受けない彼女を妬み、
 それ以上に、彼女が選ばれなくて良かったなんて。
 招集前に未練を顕にするなど、不誠実に過ぎる。

 それに捻った足が治らなかったら……など、
 病院では冗談で流して誤魔化した怯えは消しきれず、
 きっと、みっともなく晒してしまう気がして。

 何より、未だ結び付かない犯人像。
 その危険が彼女に何時降りかかるか分からないほうが、
 正直、不安で堪らない]

(+34) 2018/12/10(Mon) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ

 
  イルマ……?


[頬に伸びる手に僅かに身を引く。
 けれど彼女から忍び寄るような不穏の影は、
 逃れようにも身体を縛ったかのようで動けない。

 すり寄る頬は恐らく硬かっただろう。
 強張ったような、驚いたような、
 どこか納得したような、それを諌めるような。
 複雑な表情でイルマの言葉を聞く。>>+21

(+35) 2018/12/10(Mon) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  な、にを


[何を言っているのか理解ができない。
 いや、理解している。
 しているからこそ身体が動かないでいた。

 その意味を正確に、己の感性 で理解した。
 つまり、その柔らかな声音に孕んだ 狂気 とは。

 まるで血のようにべったりと頬に張り付く、
 甘やかな彼女の体温と、感情は──]

(+36) 2018/12/10(Mon) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ

[背がベンチの背凭れに触れた。

 後から思えばあれは逃れようとしたのだと思う。
 だが己の手は彼女を突き飛ばしたりはしなかった。

 足は利かないが手は無事で、傍らに杖だってあった。
 イルマに介護で鍛えた力があっても、
 毎日の配達で鍛えた体力バカの男に叶うはずもない。

 だが、それでも突き放すことはできないまま。

 囁きが落ちて抱き寄せられて、>>+22
 鼻先に柔らかな丘陵の感触が布越しに伝わり、瞠る。

 ああ、女の子だよな。
 なんて関係ないことを過ったのは、
 寧ろ、余裕が無いからだろう。

 食べるってなにを言っているんだ、と、
 深く考えるのを拒否したからかもしれない]

(+37) 2018/12/10(Mon) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ


[だって彼女の手料理は昔から美味かったから]
 

(+38) 2018/12/10(Mon) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ


[沸いた体調不良の意味。
 珈琲も栄養剤も悪くは無かったのかなんて、
 そんなコト考えてしまえば、きっと。

 胸元に顔を埋めたまま首へ突き刺さる刺激に、
 僅かに柔らかみに顔を押し付けたのだけが抗いで。

 意識は滑るように泥濘に沈む。
 その先をどうしたのか知る術などなく、
 夢の一片すら見ることのできない深い眠りへ]

(+39) 2018/12/10(Mon) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ

─隠れ家?─

[曖昧な感覚の中、息を吸う。
  ──喉を引き裂くような痛み。

 慌てて吐き出す。
  ──そっと吐いたおかげで痛みは和らいだ。

 皮肉にもその痛みが覚醒を促し、瞼を開ける。
 どこだろう、と過るのは、不安からだった。

 その不安が間違いだったのを知るのは、
 足を繋ぐ重みに捻った足首の痛みを思い出し、
 それから繋がれた事実を知ってから。

 無論のこと、その凶行を行った主のことも、
 どうしてこうなったかを思い出せば不安は散る]

(+40) 2018/12/10(Mon) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  ……イルマ


[掠れた声で名を呼んでベッドから上身だけを起こした。
 意識のない相手は体重以上に重く感じるはずで、
 これをイルマの細腕で為したなら相当疲れただろうと、
 状況に釣り合わない心配もじわりと響く声音。

 まさか協力者がいるなどとは思いつきもしない]
 

(+41) 2018/12/10(Mon) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  イルマ


[もう一度、今度は静かでしっかりとした声で呼ぶ。

 喉が痛い。足も薬が切れたかまた痛み出した。
 腕の擦り傷はその痛みと混ざって、
 気にならない程度の苦痛だったが眉だけは寄せる。

 呼ぶ声音は日常より穏やかだった。
 憐れだな、と、自嘲の響きを押し隠しているが、
 その片鱗を知るには瞳を覗き込まねば無理だろう。
 あるは一挙一動、常から己を監視し続けたなら別だが。
 
 目に見えるものだけが真実とは限らない。
 それを忘れるくらいには彼女を信頼していたのだと、
 今更ながら知ったことには、そんな自嘲しかない]*

(+42) 2018/12/10(Mon) 22時頃

下働き ピスティオは、メモを貼った。

2018/12/10(Mon) 22時半頃


【墓】 下働き ピスティオ


  違うだろ

[長い髪が揺れて振り向く姿は、
 何時もより晴れやかな笑顔に見えた。
 
 目に見えるものだけが真実とは限らない。

 己の視界に映る モノ の全ては、
 思い込みと想像その限界の枠内に収まっている。
 とは、大学の時の授業で聞いた話だ。

 きっとイルマへもそうしていたんだろう。
 可愛いなと思う表情の裏側、その真実。
 幼馴染が見せる笑いが晴れやかでも、
 その内心を余す所なく暴くことができないのなら。

 自分の都合のいい世界を、
 無意識とはいえ見ていただけに過ぎない。
 だから、もう一度]

(+55) 2018/12/10(Mon) 23時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  違う、だろ

[鎖の響きは心を軋ませた。
 2人分の体重でベッドが上げる悲鳴は耳に入りはしたが、
 繋げられた鎖の音色には勝らず耳を素通りしている。

 重ねた否定と共に視線を近く寄るイルマへ。
 唇に、瞳に、滑り落ちて指先に。
 怪我の痕跡が偽だと祈るが虚しさだけを呼ぶ。

 きっと、食べる とは、比喩ではなくて]

(+56) 2018/12/10(Mon) 23時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  何だよそれ。
  要らねーし、……それに
 

[拗ねたような言葉に続く語尾は曖昧に、
 眉をひそめて緩く首を振る。

 真っ赤なものはもう散々だった。

 届いた手紙、置かれた人形、
 それらを染めていた赤は彼女のものなのだろうか]

(+58) 2018/12/10(Mon) 23時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  怪我、してほしくない。
  

[伸ばした手は彼女の肩を掴めただろうか。
 首を、掌に収められただろうか。

 力を籠めるつもりはなく、
 此処が自由ならばどうとでもなるとでもいいたげに。
 だって自由でいたならきっと抑えられない。

  『お前は、子供たちを巻き込んだのか』

 そんな致命的な亀裂を呼ぶ問いかけを──
 答えを聞いてしまえば、恐らく後悔する言葉を。

 辛うじて飲み込んでいるのに]

(+59) 2018/12/10(Mon) 23時頃

【墓】 下働き ピスティオ


[触れていた掌をするりと滑らせベッドに落とした。
 
 バカなことをした。
 バカなことだ──だって、自分は。

 触れた指先から伝わる体温。
 滑らかな肌、サラリと流れる髪。
 それが幻想だとしても自分を見るイルマを、
 亀裂を刻まれたとしても、厭う気にはなれない。

 ただ、その事実を知りながら、
 彼女というものを受け入れがたく思いながら。
 
 幼い頃から育てた距離感を失う気はなく、
 決して嫌いにはなれない。

 離別を知りながらも縋り、頼る程に、
 好きなのだから、当然だ]
 

(+61) 2018/12/10(Mon) 23時半頃

【墓】 下働き ピスティオ


  イルマ。
  お前、俺に食べて欲しいのか。

[ベーカー家がどうのとか知らない。
 知らないが、彼女の望みがそれならば。

 叶えられないと言外に伝えるように、 
 視線をふと外して、もう瞳は彼女を映さない。

 肉体も、言わずもがな心も、
 削いだ彼女など見たくはなかった。

 そうしてどこか苦しそうな物言いながら、
 逃げることを示唆するように、じゃらりと鎖を鳴らす。

 足の痛みを無視して、”安静”とは程遠く。
 実際手が自由だ。
 鎖を何とかする方法さえあれば逃げ出すつもりで]*

(+63) 2018/12/10(Mon) 23時半頃

下働き ピスティオは、メモを貼った。

2018/12/10(Mon) 23時半頃


【墓】 下働き ピスティオ


  ……嫌だと言ったら?
 

[その唇から言葉が綴られるたびに、
 ベッドどころではない軋みが頭に響く。

 足の痛みが頭痛になったかのようだ。
 瞬いた視界は改善することなく見知らぬ部屋と、
 イルマを映して切り替わらない。
 
 その上、放たれた言葉が寂寞の根を張るなら]

(+80) 2018/12/11(Tue) 00時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  嫌だよ、イルマ。
  お前がそう望むなら俺は、
  お前のことを”置いていく”し、忘れる。

  それとも、無理に食わすか?
  いや、永遠にここから逃さない?

  足でも折れば叶うかもしれないな、
  逃さない、という意味では。


[ふ、っと息を吐く笑いを滲ませて問いかけた。
 己に返る痛みを孕んだ、薄い、酷く罅割れた笑い。

 己の言葉だけではきっと伝わるはずもない。
 だから彼女自身が紡いだ感情の発露を、
 突きつけられたときのように繰り返して聞かせる]

(+81) 2018/12/11(Tue) 00時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  そうして全部食べさせて、それで? 
  今度は お前が 置いていく側になるとでも?


[置いていかねばならなかったのを棚に上げて、
 大人の皮も脱ぎ捨てて、
 よく喧嘩した子供の頃のように直截な言葉を]*

(+82) 2018/12/11(Tue) 00時半頃

【墓】 下働き ピスティオ

[彼女は独り占めと言ったっけ。

 射抜くように見つめる双眸は揺れることなく、
 イルマを捉えて、そのまま逃さない。
 
 独り占め。
 なるほど、それは叶わない想いだろう。
 どうあったって自分は家族を見捨てないし、
 そのために寄り添い続けてもいた。

 あの街で、きっと彼女は独りだった。
 けれどその衝動のままに動いた今も、
 ふたりでいるこの部屋の中でもイルマは独り。

 食えと言われて寄り添える筈もない。
 彼女のことは好きだ。
 だから余計に、そうしてやることは出来ない]

(+91) 2018/12/11(Tue) 01時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  2度めは勘弁して欲しいんだが……


[注射器の針を前に苦笑する。

 力負ける彼女の取る手段は数少なく、
 ココに連れて来られたときと同じように、
 薬に頼るのは予想の範囲内だった。

 眠らせてどうしようというのか。
 無理に口にでも異物を流し込むのだろうか。

 薬の昏倒は脳も休んで胃が動かず、
 押し込んでも喉が詰まりそうなものだが、
 看護師なりの案でもあるのかもしれない。

 抵抗の術は自由な手だけ。
 あの注射器を奪い、イルマを組み敷き、
 針を突き立てれば或いは──…?]

(+92) 2018/12/11(Tue) 01時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  なあ、イルマ。
  起きて空腹を感じなきゃ、俺はどうすると思う?


[針から掻き立てる想像が心地良いなど顔に出さず、
 さりとて嫌悪の表情も見せず、伺うように。

 示唆は強烈だった。
 舌を出し、噛んで見せる。
 或いはベッドに繋がれた足を引いて、
 奇妙な方向へ捻ろうともしてみせた]

(+93) 2018/12/11(Tue) 01時頃

【墓】 下働き ピスティオ


[ああ、両手だけは自由だったな。
 枕で窒息、シーツはロープへ変わるし、
 他にも諸々、手指で目を突く等──

 彼女が望む願望を知らぬ間に無理に叶えたなら。
 その彼女の眼前で、やれることは多そうだ。

 配達業務で鍛えた順応性は、
 次々と自分を脅かす案を浮かばせてくれて、
 じっと彼女の瞳を見たまま抵抗を示さない。

 寧ろ笑って──
 初めて無邪気に、けれどもとびきり悪辣に笑って。
 
 その自由な腕を出し、信頼を形にする姿勢を呈す]**

(+94) 2018/12/11(Tue) 01時頃

下働き ピスティオは、メモを貼った。

2018/12/11(Tue) 01時頃


【墓】 下働き ピスティオ


  違うよ。
  お前が願う程に俺は『俺』を捨てていく。

  お前が好きだって言った男は、
  お前がお前だけの願望を叶えようとしたら、
  その度に居なくなるってだけの話だ。

  お前を嫌いも好きでもなくなって、
  それでいて、お前のことを信じていた俺自身も。
  そんな俺を見捨て、削っていく。
 

(+116) 2018/12/11(Tue) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ

 
[言葉を重ねて、口端を歪めて息を吐く。
 笑いと評するには歪で、諦めというには楽しげに。
 
 憎悪も情愛も執着に過ぎない。
 未だ好意に留まる感情は砂の城のように、
 波に攫われた瞬間崩れてしまいそうな脆さだ。
 
 だから、拒絶を、望まない形として表した。
 従順に腕を差し伸べておきながら、
 伝える言葉は一種、脅迫に近い懇願でもある]
 

(+117) 2018/12/11(Tue) 22時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  人が完全に死ぬ瞬間って、
  記憶から消えてしまった時らしいな。

  お前は奪われるのは嫌だ、
  置いて逝かれるのは嫌だっつったけど……

[なら彼女は願望をトリガーにされて、
 執着を抱いた相手から失われていくとするなら?

 この場にいる肉塊だけで満足ならば、
 もうそれは、自分が自分である意味もないだろう。

 彼女の幼馴染は、少しずつ、確実に、居なくなる]

(+119) 2018/12/11(Tue) 22時半頃

【墓】 下働き ピスティオ


[注射器の置かれたテーブルに視線を投げ、
 眉根を寄せて、次いで取り出される道具を見た。

 輸血。輸血か。
 混ざり合う願望はそこ迄なのか。
 もう少し他の方法だってありそうなのに。

 けれど言葉を綴るための喉は僅かたりとも震えず、
 イルマの瞳に視線を移して、唇を結び、聞く]

(+120) 2018/12/11(Tue) 22時半頃

【墓】 下働き ピスティオ

  
  俺も、お前のことは、好き”だった”。


[最後まで聞いて返す言葉はそれだけ。
 我慢をする気はなく、鎖を鳴らして足を引く。

 痛いな、と眉を寄せながら。
 
 安静を言い渡された筈の足に無理を加えて、
 致命的となり此処から逃れても、
 食用となるだけで未来は昏いと知っている]

(+121) 2018/12/11(Tue) 22時半頃

下働き ピスティオは、メモを貼った。

2018/12/11(Tue) 22時半頃


下働き ピスティオは、メモを貼った。

2018/12/11(Tue) 22時半頃


【墓】 下働き ピスティオ


  意見が合わないな。


[魂がもしあるとするなら、
 それが磨り減っていく感覚の中で。
 
 脳死が死んだと同じだというなら、
 今まで抱いた想いも、その存在さえも、
 興味を失くしていく現状をどう思うのだろうか。

 過去では大事な幼馴染だった。
 今はどうでもいい存在になっていく。

 針が腕を貫き、傷ついて、
 何か言葉を連ねて、刃が肉を切って。
 赤が滴る光景を乾いて見る瞳は、
 焦点を、イルマを見ずにどこか遠くへ置いている]

(+136) 2018/12/11(Tue) 23時半頃

【墓】 下働き ピスティオ


  ふぅん

[好き。そうか。そういうものか。
 腕に刺し込まれる針にヒクリと震えた喉が、
 掠れた音を綴って、吐息混じりの反応。

 失せていく興味と、
 攫われ、端から崩れる、感情が、
 自分のことながら他人ごとのようだと首を傾げて。

 腹の奥からふつふつと湧く情に蓋をした。

 腕から入る赤に欠片も興味を抱かない。
 流れ落ちる赤にも何も感じない。
 そうしようと律したわけではなく、
 ただ自然と、抱いていたものが失せていっている。

 なら、捨てていく想いに反し湧いた情が、
 どんな名を冠しているかといえば]

(+137) 2018/12/11(Tue) 23時半頃

【墓】 下働き ピスティオ


[無関心の蓋をするのが惜しいと思う程に、
 滾るような高揚が、興奮を呼び覚まし満ちている。

 こんな自分は知らなかったな、と内心笑い、
 密やかな欲の発露を態度や顔は無関心で覆ったが、
 目に見える程かどうかは兎も角、身体だけは素直に。

 だが、それでも彼女の願望に寄り添い、
 彼女の血肉を取り入れ、食う気などなかった。

 その想いは理解できない。従う気もない。
 そして前言を翻す気も一片たりともなく]

(+141) 2018/12/12(Wed) 00時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  すげー血。

[血を流す彼女を眺める目は子供のように、
 玻璃の如く煌めくのだけは抑えきれなかったが。

 その腕を傷つけたナイフへ手を伸ばし、
 届く範囲にあったなら”刃”を手で握った。

 刃が指を切るだろう。掌も。
 それから血の流し込まれた腕の動脈を探し、
 そこを躊躇いなく切り裂いて──

 仮にナイフに手が届かないなら、
 手の届く場所に置かれた鍵の先で突き刺すだけのこと]

(+142) 2018/12/12(Wed) 00時頃

【墓】 下働き ピスティオ


[血という異物は巡って、もう遅いだろうとは思えど、
 混じった血が流れ落ちすぎればいつかは循環も尽きる。

 イルマが今、朦朧としてきているように、
 次第に己も、意識を失うだろう。

 彼女が混じらせた赤を拒絶して流しながら、
 彼女が表現した死を迎える。
 共に死ぬというふうな意はなく、
 もう、イルマに視線を向けたりはしない]

(+143) 2018/12/12(Wed) 00時頃

【墓】 下働き ピスティオ


  ──俺は家族に捨てられたから。
  家族は捨てられないんだよな、これでも。


[母を奪われ嘆いた父が自死した時、
 幾日かその死体と共に過ごし捨てられたと理解して。

 だから自分は家族を見捨てない。
 歪で、真っ直ぐとは言えない、トラウマが元だ。
 呆れられるほどに孤児院に拘っていたのも、
 子供たちが家族だと思っていたから。

 他人なのに。

 そうして今更、彼女が逃げようといった時に、
 踊った心を正しく理解して歪な笑いをより歪めて]

(+144) 2018/12/12(Wed) 00時頃

【墓】 下働き ピスティオ


[幼馴染の気安さを失うのを恐れて見ないふりはせず、
 彼女とも、家族になろうとしていたなら?

 そんな中途半端な感情に気がついても、
 それを内心に押し込めていなかったなら?
 
 後悔はいつだって先には立たない。
 彼女への想いの形を失ってから漸く、
 独りよがりの感情を両手で掴んで溜息を吐く]

  バカだよな

[その対象が誰へ向けたものかまで意識は持たずに。

 睡眠薬で落ちる眠りのほうが余程苦しいのか、と、
 落ちていく最後に思うのは、そんなことだった]*
  

(+149) 2018/12/12(Wed) 00時半頃

下働き ピスティオは、メモを貼った。

2018/12/12(Wed) 00時半頃


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処刑者 (5人)

ピスティオ
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