105 CLUB【_Ground】
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─教会─
[春のあたたかさが、雪を解かすように。 目隠しを外したヤニクとサムが視線を合わせた時、 照明を絞った狭い部屋に、一瞬春灯が射した気がした。
叩きつける嵐のような、ヤニクの想い>>6を、 サムはなんのためらいもなく受け止める。
まぶしくて、ティーはわずかに目を眇めた。]
(@4) hana 2013/12/24(Tue) 03時半頃
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[こんな道があるなんて知らなかった。
──違う。 研究所員による愛玩動物の買い取りに 重いペナルティと減俸が規則として課せられているのは 買い取りを希望する研究者が後を絶たないからだ。
道はあった。 知っていた。 けれど、どうしてか現実味だけがなかった。 ティーにはずっと、そんな話は都市伝説に近い ありえない話──だと、思い込もうとしていた。
だから、今、あたたかい陽射しに照らし出されて くっきりと浮かび上がった己の影が しあわせそうな二人に嫉妬の眼差しを向けるのも、 自業自得だと、哂う。
甘くて苦い祝福の時を、 ティーは目を逸らさずにずっと見つめていた。]
(@5) hana 2013/12/24(Tue) 03時半頃
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[上司の顰め顔を部下は見ない。 きっとフーは、あんな顔を見られたくないだろうから。 視界の端に見えたものを、 ティーは見なかったことにした。
変わらぬ想いを誓いながら 変わりゆくのがひとだから 時の流れに抗えなかった男を、ティーは責めない。
(じゃあ、オレがもらうよ)
捨てられたゴミ箱の中の愛(かこ)を、 白衣のポケットに閉じ込めて、 届かぬ言葉を心でそっと呟いた。]
(@11) hana 2013/12/24(Tue) 13時半頃
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─X'masパーティー会場─
[天井から垂れ下がる瀟洒なシャンデリアが 灯された蝋燭の光を反射して 会場をキラキラと幻想的に輝かせている。 フロア全体の照明はしぼられていて、 間接照明の青い光と、揺れる光が生みだす影で 熱帯魚の泳ぐ水槽の底のような情景を作り出していた。
広すぎず狭すぎず、 招待した客をちょうどよく収納出来る広さの会場の奥で ミッドナイトブルーの燕尾服を着たティーは にこやかに、来場したゲストに笑みを向けていた。
口を開かなければ一流。 と、昔の研究仲間に揶揄された営業スマイルの隣に、 さて、大柄な虎の仔の姿はあったろうか──?]
(@17) hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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─遡って、教会>>19>>20─
[しあわせそうに耳をぴんと立たせて ヤニクが振り返ったとき、 ティーはしっかりと顔を上げ眩しげに二人を見つめていた。
ヤニクの言葉を聞くと、 裸のアイスブルーが解けるように笑う。
サムに視線でことわりを入れ、 手を伸ばしてヤニクの両耳の間にぽふんと乗せた。]
ヤニクが、自分をわるいこって思い込んでるから オレはそれを無理に否定しなかったけど、 オレにとって、それからサムにとっても、 ヤニクはわるいこじゃなかったよ。
わるいこでもサムは全然気にしないだろうしねぇ?
[ちらりとサムを見て、口角を上げる。]
(@18) hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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[耳の間に置いた手を撫でるように動かして]
服、気に入ってくれたらうれしい。
オレのしあわせは、ねぇ。
[んー、とすこし考えて、 もう一度、しあわせそうなサムの表情を見て、 ふわりと笑みを深くした。]
きみたちに、 しあわせにしてもらえる飼い主がいっぱい増えること、 ──かなぁ?
[さみしがりの客たちは、皆姿容の違うティーなのだ。 だからティーは研究を続ける。
これからも、欠けたパズルを埋めに来た人間に、 ぴったりと嵌るピースが見つかるように**]
(@19) hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 20時頃
ティソは、最悪の認識が広まって行くのを絶望的な気持ちで眺めた。
hana 2013/12/24(Tue) 20時頃
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[飼い主と愛玩動物が目を合わせる瞬間というものに、 今回初めて立ち会った。
気づいたことがある。
飼い主と目を合わせた瞬間から愛(プログラム)が 走り出すのは愛玩動物の方であるはずなのに、 どうしてか、飼い主の方も、 それまでに見せたことのなかったような反応を見せるのだ。
まるで飼い主の方も、 新たな感情を発見したように──。]
(@23) hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
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[テッドの時も、シーシャの時も、 直接顔を見ることはなかったけれど、 気配と雰囲気がそれを伝えて来た。
そして今、ヤニクと目を合わせたサムは 今まで研究室で共に過ごして来たどの瞬間よりも しあわせそうな顔をして、あまつさえ涙さえ流している。
定められたプログラムなどないはずの人間に これだけの変化を及ぼすこれは、まるで──。]
(@24) hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
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[フーが聞けば、ケッとか言いそうな 気障なセリフが思い浮かんで、 ティーはちょっとだけ素に戻る。
>>@21顔を上げられないままくぐもった声で言われた 精一杯の礼を聞いて、 ティーはこころから嬉しそうに笑った。**]
(@25) hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
ティソは、テッドをハリセンで殴った。
hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
ティソは、チアキと砂になって混ざり合うってエロいね( 人◜◡◝)と思いつつ夜空にダイヴ。
hana 2013/12/24(Tue) 21時半頃
測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 23時頃
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─研究室>>@12>>55>>56─
ちょっとー、自分ちの子くらい 自分で連れてってよねえ。
[フーから投げられたバトンを叩き落としながら ティーはティーでノートパソコンのモニターに向かい うーんと何か唸っている。 新しい愛玩動物の企画書を書いているのだが なかなかまとまらないらしい。
タイトル部には妖怪プロジェクト──と書かれている。]
(@26) hana 2013/12/25(Wed) 00時頃
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んんん……まず河童をどう作るか、だよね……。 ハシビロコウの嘴と、ゾウガメの甲羅と、 ……ベースは猿……で、いいかなあ……。
[うーんうーんと唸りながら、棚から資料を手繰る。 近くで同じようにうーだのあーだの唸っていたHに たかしくんについて質問されると]
──…? はぁ? たかしくん? 誰?
……あー。 えーとねぇ、フーのおとうさんのおにいさんの いとこの友達……かな。 そー。 はいはいそー。 たかしくんはがんばりやさんなのー。
[やばいうるさい。 パーティに連れて行ったら絶対仕事にならない。]
(@27) hana 2013/12/25(Wed) 00時頃
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…………よし、H。 オレがべんきょう教えてあげるから、 ぜっっったいに、まんてん取ろう。
[ぱたん、と資料を閉じると、 決意に瞳をたぎらせてこわいくらいの笑顔を浮かべた。*]
(@28) hana 2013/12/25(Wed) 00時頃
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ティソは、フーとペットたちを抱きしめながら、ちょっとお風呂**
hana 2013/12/25(Wed) 20時半頃
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─X'masパーティー前 研究室─
サーム、 それじゃあオレそろそろ行くねぇ。
帰るとき、プリンターとエアコンの電源切るのと、 研究室の鍵かけるのだけ忘れないでぇ。
[販売に携わった研究所員は 基本的には参加が義務付けられているXmasパーティ。 しかしヤニクのために参加を断ったサムに 話を聞いた当日は冷えた眼差しを送ったティーだったが それ以降、一言も文句などは言わなかった。
もしかしたら、UGグループ担当は 自分ひとりになるかもしれない、という当日。 客より先に会場へ到着するため 常より早く研究室を出るティーは、 まだ仕事中のサムにそう声を掛けた。]
(@35) hana 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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……んー?
[サムは申し訳なさそうにしていただろうか?]
いいよ、はじめて二人で過ごすクリスマスでしょ。 残業とかいいから、ケーキでも買って帰ってやりなよ。
[黒いストールを巻きながら、抽斗を開ける。]
それとこれ、オレから二人にプレゼント。
[取り出した小さめの紙袋を、サムへ差し出した。 受け取ろうと伸びたサムの手を、ティーの手が掴む。
ぐ、と引き]
二人でいー夢、見なね。
[にや、と笑いながら、 サムの下唇の端へ、ちゅっと音をたててくちづけた。]
(@36) hana 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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[赤いふわふわファーのイヤーマフと、 揃いの赤色のストールが入った紙袋をサムの手に握らせ ひらひらと手を振って研究室を出る。
扉を閉める間際、 振り返って指二本を唇にあて、 くすくす笑顔の投げキッス。]
Merry Christmas♪ **
(@37) hana 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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─回想 寮での日常─
[その日は、ティーがチアキの世話を担当する日だった。
ちいさな栗鼠の仔は 硬い胡桃の殻を割るように、 硝子で鎧った内側に簡単に入り込んでしまうから ティーはとても慎重に、 幾重にも心構えをしてから部屋の戸を叩いた。]
(@38) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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[髪を撫でて、その日頑張ったことを褒めてやりながら すこしずつ感じるところへ手を伸ばし、 溜まった熱を発散させる。 多分、いつも通り、他の子にするのと同じように、 その日も滞り無く、“仕事”は終わったはずだった。
けれど、どうしてか──不安のせいか、 立ち去ろうとするティーを見上げる目がとても寂しそうで、 心細そうにしているのをそのままにもしておけなくて、 腰に抱きつくようにして 毛布にくるまる小さな身体を撫でて、眠るまで座っていた。
そのうち、チアキは安心したのか すうすうと寝息を立て始めたけれど、 ティー自身が、すぐには離れがたく、 眠る横顔を見つめながら、ちいさく歌を口ずさんだ。]
(@39) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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──Somewhere over the rainbow ──Way up high ──Theres a land I heard of ──Once in a lullaby
[かすかな声、やわらかな旋律は、 チアキがいつか口ずさんでいた音色に歌詞を乗せて。]
──Where troubles melt like lemon drops ──Away above the chimney tops ──That's where you'll find me
[詩に歌われるとおり、 悩みごとがレモンドロップのように 甘く解けてなくなる場所へ──]
(@40) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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──Somewhere over the rainbow ──Skies are blue ──And the dreams that you dare to dream ──Really do come true
[いつか行けるよと語りかけるように、 歌詞のおわりを、希望で結んだ。]
──────…… いけるよ、チアキ……。
[あの虹の向こうへ──。
余韻にか、しんと静まり返ったように思える部屋で 細い指が、茶色の髪をくしゃりと混ぜた。**]
(@41) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/26(Thu) 03時頃
ティソは、もんでもらった、ら らが抜けた
hana 2013/12/26(Thu) 12時頃
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─一年前─
[それは、ティーがまだ、 研究開発を専門に行うチームの所属だった頃。 半年後には、見識を広め新たな経験を積むために 販売も行うチームへの移動が既に決まっていた。
工場を訪れたのは、そんな折。 冬に生まれたばかりの愛玩動物の 育成環境のチェックがその日の目的だったけれど、 中の一体──齧歯類の子供に映画を見せていると聞いて、 興味を惹かれて直接個室に見学に赴いた。
工場の職員の話では、学習熱心な個体で、 すでに言葉の意味を理解しはじめていると言う。]
(@45) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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[マジックミラーを覗くと 工場の小さな個室の壁に埋め込まれた画面に 顔をぴったりとくっつけるようにして 鼻をふすふすと動かす栗鼠の子供がいた。
子供と言っても、培養液の中で 人間の青年と同じくらいにまでは育った身体。 外見と行動のギャップは、他の個体でも見ているが 何度見てもティーの研究心をそそる。
画面の中を動いているのはまだ無垢な少女だ。 少女は藁山に寄りかかって何か歌っている。]
────。
[部屋へ声を送るマイクに、ティーの手が伸びる。]
(@46) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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[生まれたばかりの個体に、歌はどんな影響を与えるか。 研究者らしい好奇心から、ティーはマイクに唇を寄せた。
画面の中の少女と重ねながらも、わずかに変えた音程で、 虹の向こうへ思いを馳せる歌を口ずさむ。]
──If happy little bluebirds fly ──Beyond the rainbow ──why oh why can’t I?
[少女が歌うそのままに、 飛び立てぬ己の身をもどかしく歌うしめくくり。
しばらくそうしてゆれる大きな尻尾を眺めていたけれど 職員に呼ばれれば、意識は本来の職務へと戻り、 未練もなくその場を立ち去った。]
(@47) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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[(グループ未定)44122と刻印された部屋の子を 後に自ら販売を手がけることになると、まだ知らぬ頃の話。
ティーも忘れていた研究の合間のひとときに 歌った声がその子の記憶に残っているとは、思いもしない**]
(@48) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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─問題集なう─
[たかしくんの素性に始まり、
・りんごを一人で何個も買おうとする理由 ・たかしくんにお金を渡したのは誰か ・一人で買い物は危ないんだぞ ・たかしくんの年齢 ・たかしくんの身長 ・たかしくんの好きなお菓子 ・たかしくんはクリスマスパーティに来ないのか
etcetc... 永遠に尽きない好奇心の産物にいちいち説明をつけていたら いつの間にか内容よりそっちがメインになっていた。
……終わった。
ティーは天井を仰いだ。]
(@58) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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…────、
[>>@53妙に嬉しそうに 意地の悪い笑みを浮かべるフーの横顔を見て ティーは天井を仰いだまま考える。
ぽむ。 ティーは手を叩く。]
あ、そうだ。 忘れてた。 オレねぇ、ダンス始まったら 司会交代することになってるからぁ。 面倒見れるの、それまでねぇ。
[声を買われたのか、 本部に言い渡された仕事は司会の交代要員。
ダンスはパーティの中程から始まる。 それまでは時間をやるからあとは自分でなんとかしろと 画面に向かう上司へ、にこにこと手を振った。]
(@59) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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─Xmasパーティ会場─
[クロークにコートとストールを預け ミッドナイトブルーの燕尾服で 会場の端に立つティーの横には 見栄えのする体躯を黒のスーツに包んだ ホレーショーの姿があった──かもしれない。
電車の中で、必死に教えこんだ
・料理は一皿に三品以上乗せないこと ・キョロキョロしすぎないこと ・客をじろじろみすぎないこと ・勝手にティーの側を離れないこと ・出来たらじっとしていること ・酒はぜっっったいに飲まないこと
さて、いくつ守れるだろうか──?]
(@60) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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ティソは、ミナカタを風呂からぺしぺしした。
hana 2013/12/27(Fri) 00時半頃
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─Xmasパーティ会場>>108─
[その二人を見た瞬間、誰かわかった。 流れる滝のような銀灰の髪、隣にたつのは白い白い肌。
けれど、飾り毛のついた猫の耳が生えていたのは──]
…──おひさしぶり、サー。
[眼鏡の奥のアイスブルーが一瞬まるくなる。 けれど、すぐに趣向を理解し、くすくすと目を細めた。]
面白いことをするねぇ。
[懐中時計のチェーンを左手指に絡め、首を傾げる。 するりと鎖を解いた指が向かう先は──]
(@61) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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きみの猫、なでてもいいかな? サー──クロイツ?
[銀灰の耳の、長身の猫。 許可を得るように赤い目を見た後、 傷付いた喉に指先は向かった。
子猫に触れえたか、 それとも、猫を守る騎士(ナイト)に阻まれたか。 ともあれ、ティーは懐から一通の手紙を抜き出した。]
……これ、ヤニクからシーシャにって。 あとで読んでやって。
[飼い主(シーシャ)へとそれ>>-1919を手渡して、 にこり、と笑った。]
それじゃ、二人とも、楽しんで。
(@62) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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──サー。
[背を向けようとする二人──猫の方へ、 やわらかい声が掛かる。]
ねえ、ひとつだけ聞いてもいい? ……まあ、見ればわかるけど。
それでも、聞きたいんだ。
(@63) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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─会場までの長い道のり─
[ぶすくれた顔のおおきな子供の手を引いて、 地下鉄へと続く階段を下る。 街を歩くのも興味津々で、寄り道を止めるは一苦労だった。
地下鉄構内へ来るともう、お祭りかという騒ぎ。]
におい? ……んー、オレにはいつものにおいだけど……?
[人のにおい。食べ物のにおい。 地下を流れる湿った空気のにおい。 酔っぱらいが戻したゲロのにおい。
様々なにおいで溢れているだろうけれど、 あいにく人間のティーにはそこまで感じ取れない。 首を傾げて、面白そうにHの反応を見ながら、 耳がぴるぴる動いた時だけは慌てて注意した。]
(@64) hana 2013/12/27(Fri) 03時頃
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[しかし、地下鉄に乗り込んだ途端、 彫像のように黙りこんで硬直してしまったH。 注意事項を伝えてはみるものの、上の空、といった様子。
かたことのような返事を短く返すだけのHに ちゃんと伝わったか心配しつつも、 おかしくてくすくすと笑ってしまった。]
H、こっち。
[生地が伸びそうなくらいの力で袖を引っ張っていた手を ティーの細い指が握る。 大丈夫だよと言い聞かすように、 地下鉄が止まるまで手を握っていた。*]
(@65) hana 2013/12/27(Fri) 03時頃
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─Xmas Party─
[Hはまだ側でおとなしくしているだろうか? Hへは、研究室を出てすぐに ヤニクからだという手紙>>-1921は渡してある。
サムから受け取った手紙はもう四通。 一通は自分に宛ててだったので、 荷物と一緒にクロークに預けてある。
テッドとイアンには、それは渡せただろうか。 もう一通は────]
(@66) hana 2013/12/27(Fri) 03時半頃
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────……。
[懐の、封筒の縁を指先がなぞる。
(チアキ)
──唇が、かたちだけ、その名をなぞる。
場内は、愛で結ばれたカップルたちで溢れている。 さんざめく熱帯魚のように 青い水の底で、寄り添い合ってゆれる恋人たち。
この中のどこかにあの子がいる。 そう思うと──隣ではしゃぐ声>>216さえ、どこか遠く。]
食べるのは乾杯のあとね。 あれはシャンデリア。 んー、おおきいのもあるねぇ。
[笑顔ばかりは隙のないまま、視線は水底をさまよった。]
(@67) hana 2013/12/27(Fri) 03時半頃
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[その子が会場に入って来た瞬間、 さまようアイスブルーは、凍ったように時を止めた。
惹きつけられる色彩。 はしゃぐ声。
どれも、痛いくらいの思い入れがあって、 一日も、忘れられなかった。 忘れたいとも思わなかったけれど。]
──── 、
[もう一度、舌が音にならない名の輪郭だけをなぞる。
水底にゆらめく太陽の花。 寄り添い合う、二輪の向日葵。]
(@68) hana 2013/12/27(Fri) 04時頃
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[細い指が、すがるようにポケットの中の銀に触れた。
ロケットの中には、 まるく切り取られた白い画用紙が嵌っている。 ただスケッチブックから切り離しただけの 何も描かれていないそれは、 ティーにとっては“約束”の切れ端。
果たせるだろうか──? 叶えられる、だろうか。
────銀のロケットに指を絡め、 ティーはそっと、深呼吸をした。**]
(@69) hana 2013/12/27(Fri) 04時頃
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[>>220Hのおもしろい勘違いはあえて訂正しない。
どうだろうねぇ? と、笑って首を傾げるだけ。
甘ったるい水槽を泳ぐ紳士たちの群れに ひときわ目立つ色彩を見つけると そんな余裕はなくなってしまったけれど。]
(@83) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
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[その名を繰り返す声が、頭上から降る。>>222 そんなに繰り返さなくてもわかってる。
かれらが会場に入って来た瞬間に、 きっと誰より先に見つけてしまっていただろうから。
燕尾服の袖を引っ張られて、 身体は前へ傾く。 けれど、足はその場に縫いとめられたように動かなかった。
それは、傷つくのが怖かったからではなくて、 ふたりが、とても────]
(@84) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
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[仕立ての良いスーツを着込んだシメオンは、 さすがに場慣れしているのか、凝った会場の内装にも さしたる興味はなさそうだったけれど、 寄り添うぬくもりから決して離れない とでも言うような距離を保って、こちらに近付いて来る。
隣を歩く小柄な──すべてが愛らしいその子は、 すこしカジュアルダウンした服装に、 向日葵色のストールで首もとを飾っていた。
つけて来てくれるなんて思っていなくて、 不覚にも、まとった笑みがゆらぎそうになる。
だから、陽光を浴びて揺れる向日葵のような髪の 飼い主の表情を、じっと、見つめ、 ぴこぴこと動く耳と、揺れる尾の持ち主の表情に そっと視線をうつし──。
(──あぁ、よかった)]
(@85) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
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[“しあわせ”の在り処を感じ取った唇から、 ようやく、寒さゆるむ春めいた、 やわらかな声を零す。]
ようこそ、シメオン。 おひさしぶり。
ひさしぶりだね、チアキも。 ……いや、目を合わせるのは初めてだから はじめまして……かな?
[同じ、やわらかな仕草で、ゆるやかに首を傾げ]
……ティーだよ?
[くすり、と笑った。
やっと真っ直ぐに見ることを許された つぶらな瞳に視線は重なる。]
(@86) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/27(Fri) 14時頃
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[>>229服の裾を握るチアキの手に 守るように、引き寄せるように、 シメオンの手が重なる。
チアキが自分以外の名前を呼んだことに もしかしたら嫉妬したのかもしれない。 まだ少年の面影を残す幼い顔立ちが チアキとの距離が縮むとほっとしたように和らぐ。
その表情を見ながら、 頭上からはしゃぐ声>>244を聞く。 幸せそうでよかった、と。
────あぁ、ほんとうに。
瞳はチアキを映したまま、ティーは頷いた。]
(@92) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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[頭上に太陽のある限り、 きっとこの向日葵は上を向いていられるのだろう。 そう思うと、 ティーの胸は偽らざるあたたかな気持ちで満たされる。
寄る辺なき心に寄り添う太陽の花。
それは紛れもなく、 ティーが求めたしあわせのかたちだったから。]
(@93) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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[明るい陽射しのような笑みでしあわせを謳う栗鼠の子を ティーは眩しげに見つめた。
──そのまま時が止まることを願おうと、 現実には、時は動き続けるもの。
シメオンが、チアキの手を引いた。 会場内にはさまざまな珍しいものがあって それを見せてあげようとでもしているのだろう。
ティーも慌てて懐を探り、一通の手紙を取り出すと>>-1920]
(@94) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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これね、ヤニクから。 サムとヤニクは今日来れないから、 代わりに渡して欲しいって、手紙預かって来た。 あとで読んでやって?
さあ、そろそろ行って。 パーティの時間は限られているよ。 こんなところで油を売ってないで、楽しんでおいで。
[チアキの手に手紙を握らせ、 ティーは左手をチアキの頭へと伸ばす。
シメオンが許せば、 やわらかそうな茶色の髪をくしゃりと撫ぜ]
バイバイ。 ────ううん。 またね、チアキ!
[ティーは最後まで、笑みを絶やさず二人を送り出した。]
(@95) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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[離れていく二輪の花が、 水底で仲良く揺れている。]
──ねー、H。 オレしあわせそうな顔、出来てた?
[硝子ごし、アイスブルーが虎の子を見上げる。
首を傾げて尋ねるティーは、 軽く気の抜けたような顔をしていたかもしれない。]
(@96) hana 2013/12/27(Fri) 21時頃
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[前を向いて、虹の向こうへと歩きはじめたチアキ。 おひさまみたいな笑顔をこころに刻んで、 ティーもまた、未来へ歩き出す。
太陽と、太陽が咲かせた向日葵を忘れない限り、 自分の進む道の先に、 自分によく似た誰かのしあわせがあると、 信じていられるから────。**]
(@97) hana 2013/12/27(Fri) 21時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/27(Fri) 21時半頃
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─その後─
[乾杯のシャンパンが、水底の泡のように煌めく。
乾杯までは、と教えていたせいか、 乾杯が済むやいなやHはミルクの入ったグラスを手に 料理の並ぶテーブルへと駆け出した。
あかん。
ティーはすぐさま、グラスを手に追い掛けた。]
H、ストップ! ストーップ! 直接大皿から食べなーい!
[サーバーを両手に持って料理を口に運ぼうとする 虎の口を塞ぐように手を挟み、必死で止める。]
(@100) hana 2013/12/27(Fri) 22時頃
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お酒ぇ……? ……からい。 あと、苦い。
[適当である。]
飲んだら翌朝頭痛くなるからぜぇったいだめだからねぇ。
……と、オレそろそろ行かなきゃ。 H、ほんとにひとりで大丈夫……?
[大丈夫じゃない。 絶対大丈夫じゃない。
確信があり、その場を離れられずにいたその時、 ひらり、足元に落ちた紅。>>@74 影の揺らめく水底に 鮮やかに射した色彩に目を奪われていると 烟草でしゃがれた声が、交代を告げた。]
(@101) hana 2013/12/27(Fri) 22時頃
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────。
[目を上げて、一瞬ぽかんと見入る。
濡羽色のスーツに やがて来る東雲を予感させる藤色のタイ。 カツリと固い音を立てる靴は影を反射して艶を放つ。
胸に飾られた開きかけの紅薔薇が妙に嵌っていた。]
…──── 似合わない。
[ふいと目を反らし、呆れたように言う声には すこしだけ悔しげな響きが宿っていた。]
(@102) hana 2013/12/27(Fri) 22時頃
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[>>@104鳥肌。
信じられないものを見る目で アイスブルーがフーを映す。]
……雹でも降るかも。
(@111) hana 2013/12/28(Sat) 02時頃
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[Only you are seen?
ジョーダン。 オレの目に映ってるのは幸せそうな恋人たちであって こ汚いおっさんが変装した姿じゃないですよ、っと。]
感謝してよねぇ。
[一瞬でも目を奪われた時間などなかったように ふ、と笑って肩をすくめた。]
ん、 ──Merry Xmas.
[ひら、と手を振り、司会の席へと向かう。 蝋燭のゆらめきが作る水槽の底、 ダンスの時間はもう間もなく──**]
(@112) hana 2013/12/28(Sat) 02時頃
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─イヴの夜 AM0:00─
[誰もいない研究室。
ノートパソコンの青白い灯りの中で、 ティーはじっと一枚の画用紙を見つめている。
何度も、何度も。 内容を記憶してしまうほどに読み返した手紙の中の一箇所。 書いた後に指でこすって消したような文字がある。
右手に銀のロケットを握り、 左手の指先でそこをたどり、 見えぬ一文に重なる想いがあったことを願いながら──
瞼を閉じて、そこにくちづけを落とした。**]
(@113) hana 2013/12/28(Sat) 02時頃
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