260 【R18ペア村】“Bloody Curse”
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[ 硝子を伝う、指は、 銀色がある感覚があるっていうのに、 まるで見えやしないから、 未だ、故人と会わない頃を 思い出させる。
足癖の悪い"いやがる"おとこに、
─── 相変わらずだなあ、 それじゃあ今度連れて行こう。 ……なんて、果たしてどちらがこどもなんだか、 あかいろを細めて、わらう。 ]
(25) mayam 2019/03/14(Thu) 21時半頃
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[ ─── おとこは 結局何でも良かったのだ。 都へ行っても、此処へ留まっても。
かぞく、は。 もう随分前に逝ってしまった、 祖父母たちだけであったのだし、 拘りも何も無いおとこのもとへ、 滑り込むように、店を構えた故人がやってきた。 たった それだけだった。 ]
(26) mayam 2019/03/14(Thu) 21時半頃
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[ 都へ送った あの日、 ほんとうは馬車の、隣に居たはずで。
"彼奴が喜んじゃうから待ってて"って、 真面目な顔で言われたので、 結局 大人しく待っていた そんな 話。
……結婚だって、そんな風だった。 言われたから、そうした。って。 確かに、愛はあったと思うのだけれど、 色々と曖昧なおとこだ、そういう部分は薄い。
自覚はある。 ]
(27) mayam 2019/03/14(Thu) 21時半頃
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[ 彼女のあれが気まぐれだったのか、なんだったのか。 おとこは、そう、何にしたって、 "運命"だろうという結論にしたけれど、
─── あのとき、もし、隣にいたら、 くらい くらい、箱の向こうに居たから。
置いていってしまわなくて 良かった と、 思ったような そんな気は、して* ]
(28) mayam 2019/03/14(Thu) 21時半頃
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[ 彼女は今、何処に居るのだろう。 ぎんいろは、見えないから、居ないのかも。 どうだろう。
嫉妬の顔はよぅく覚えているから、 もしかしたら眼の中にでも居るのかもしれない。 ─── あかいろ、だし。
只、おとこからは見えないので、 気まぐれに、学生のころのように、 とん、 と、カウンターを蹴った。 ]
(29) mayam 2019/03/14(Thu) 21時半頃
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[ 人生のやり直しなんてほど、 大げさなものじゃァ無い。たんなる気まぐれ。 何時ものことだ、そんな調子で、 頬杖をつこうとして、うっかり硝子を傾けて、 積んだ本を濡らしてしまったのは、……ご愛敬。 ほら おとこから故人は"見えない"ので、 ひみつで、ないしょということに。
濡れた指先も構わず、猫の眼が ゆら、 真白をたゆたう。 ]
(30) mayam 2019/03/14(Thu) 21時半頃
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[ ─── そっか 成程。 だからカガは彼女が出来ないのか。って、 気がきかないなあ、追い打ちだってしてみせた!
……故人が嫉妬しちゃうって? 残念、だってこれは 適当で、気まぐれなおとこの、 ないしょのお話 ですので。 ]
(31) mayam 2019/03/14(Thu) 21時半頃
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うん。 だって俺、結婚の話したときのお前の顔に、 一番満足していたような奴だし。
…… まあ 誘われなかったら、 それはそれだけど。
[ あっさりと肯定した。 要は そう、めんどうくさい女かもしれない。
"彼女"なら いましたとも。 エミリオ って男は 人当たりは良いので、 誰かのいちばんというものに、なれるから。 ……概念が正しいかは、さておき。 ]
(57) mayam 2019/03/14(Thu) 23時半頃
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誘ってくれなきゃ、 お前の"いちばん"だって わからないから。
知ってる?駆け引き。カルロしょーねん。
[ こういう奴なんだ、きっと。 優先順位も あいも 知らない、 興味の先しか 見るつもりのない おとこ。
誰かの居ない部屋、は 慣れていたし、 すきもきらいも 無かったけれど、 見るならば、ころころ変わる顔が良い。
なにをしても、大概のことはゆるしてくれるような、 そんな環境がいいのか、どうなのか、 …… なにを求めているんだか、 自分のことがいちばん わかっちゃいないけれど、 ]
(58) mayam 2019/03/14(Thu) 23時半頃
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[ まったく、ほんとうに。 運が良かったのは、此奴で無く、 何時かの、俺だったんじゃ ないのか。
……此は"その気が無い"ので、 本人に言うつもりは全くないけれど。
ぎんいろの見えない世界で、 あかいろの瞳を 向ける。 ]
(59) mayam 2019/03/14(Thu) 23時半頃
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─── ところで その前に、 この視界どうにかならない?
夜景だって見られなくなるし、 お前の面白い顔も見られなくなる、
……大変だ、死んでしまう。つまんなくて。 都に行く前に棺桶行きだ。
[ どうにかしてくれる?って、にんまりわらったまま、 もう一度、カウンターをかるぅく蹴ってみた。 夜景に 生活に 思いを馳せても、 いちめん おさきまっしろじゃあ 意味も無いって。
─── お前ならどうにかしてくれるでしょう。 信頼なんだか、任せきり なんだか。 "ゆるしてもらう"つもりなのを 隠しもせず。 ]
(60) mayam 2019/03/14(Thu) 23時半頃
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[ 無論 知っている。ずぅっと。 苛めっ子のカルロ少年を、 たすけ出してやろうなんて奴 たったひとり。 今も、自分しか居ないと信じている。 "ゆいいつ"で、"いちばん"。
嗚呼、でも、─── おとこは欲張りなので。 言って貰わないと、満足できないんだ。 きっとそういうところだって、 めんどうくさい 誰かさん。 ]
(73) mayam 2019/03/15(Fri) 21時半頃
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─── 死んじゃうんだよなあ。 つまんないよ、お前の面白い顔が見えないって。 俺、案外繊細だしさ。嘘だけど。
[ 輪郭に にんまり。 適当なことばをおとこは紡ぐ。 只、こんな口調であろうと、客観、 重傷らしいのはおとこの方であったので。 それはもう おつかいに行って貰うほか無かった。 ( ロザリオ?って、首を傾げつつ、 )
─── 昼なんだか、夜なんだか。 "対"が遠ざかってしまったから、また、 柔い光を一面に浴びたみたいな景色を、ぼんやり。
いってらっしゃい。って。 光に溶ける背中に投げた。 ]
(74) mayam 2019/03/15(Fri) 21時半頃
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[ ─── なんだ、未だ、あかるい。
消えたおとこの輪郭が戻ってきたのは、 きっと、時間で言うと結構経った筈、だけれど、 何せ、おさきまっしろとまっくろである。 本当に時間が正しいか、 そんなこと、分かる訳も無く。
……まァ、わからなくてもいいや。 おとこはやっぱり、適当。
扉の音、出かけた時より覚束なくなった足音、 それから 何かの叩きつけられた音を辿り、 ]
(75) mayam 2019/03/15(Fri) 22時頃
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─── たいへんよくがんばりました。
[ どういう立場、だったんだか。 それでもにんまり、笑みは崩さないで。 噂を拾ってきたといいつつ、 隣に陣取る相手を 迎え、
( ─── 近いから、一寸見えたんだ。 )
お疲れ様、の代わりに、 広い毛布の三分の二ほど、かけてやろう。
すこぅし 寒かったけれど、 おとこは おにーさん ですので、 此処は我慢ということで* ]
(76) mayam 2019/03/15(Fri) 22時頃
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[ 扉を開けたのは、黒の瞳の、おとこだった。 まるで此れが当然だって、言わんばかりに。 ]
(77) mayam 2019/03/15(Fri) 22時頃
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─── それから、 ───
[ ─── 寝てるから、 嗚呼でも置いていくと、此奴泣くんです。
って、翌日やってきた魔術師相手に、 おとこのとなり、"ないしょ"のポーズをとりつつ、 "明るすぎる"部屋で治療を受けたのはすこぅし前の話。
一体どんな"ふしぎ"なのやら、 気が付けば数日前まで見ていた景色を再び見ていて、 おお とか、声を上げていた。 やっぱり眼鏡が一等良く見える。そんな風。
後に起こした隣人を魔術師に一時任せ、 最低限の荷物、鞄ひとつのみを持ち、 こうして また、本屋の扉を開いた。 ]
(78) mayam 2019/03/15(Fri) 22時頃
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─── 気分はどう? カルロ・ガヴィーノ・アネーリオ。
運がいいよ、お前。 俺の引っ越しを手伝える。
[ ほんとうに、なにもかも、何時かのよう。 暗闇の向こうに居るにんげんを、 眼鏡の奥から、覗き込んで。 はやく連れて行けと言わんばかりに、 鞄をたかく 持ち上げた。
──── 勢いで置いた本屋は、きっと、 気まぐれにおとこが戻るまで ずぅっとClosedの看板があるけれど、
何時になる ことやら* ]
(79) mayam 2019/03/15(Fri) 22時頃
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─── 都:或一室 ───
[ 微睡の底で、ふと 思う。 どうしてあの時、外さなかったんだっけ?って。
……未だ、愛していたから、とか、 きっとそういう理由じゃあないことはわかる。 愛していないか、というと "愛していたと思う" そんな回答には、なるけれど。
引っ越した先、流れ込んだ誰かの家、一室。 ─── 多分、深夜だったと思う。 くらいよるに、サイドテーブルのランプが灯っていた。 ( マスミの店から取り寄せた、 柔い光の、其れである。 )
光だけ認識しているような状況、 ベッドと枕に埋まっているおとこからしたら、 ちゃんとした理由にたどり着ける筈もなくて、 ]
(80) mayam 2019/03/15(Fri) 22時頃
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[ ……それよりも、"そんなこと"よりも、 くらいよるだというのに、人の気配がしたから、 其方の方に、意識が向いていた。
うつ伏せ、の 体勢。 ベッド端から垂れた左腕、─── の、先。
誰かに持ち上げられているゆびさき、 ランプの灯で、オレンジにひかる "ぎんいろ"。 ]
(81) mayam 2019/03/15(Fri) 22時頃
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[ その、さらに向こう側。を、目線は伝い、 ふ と、大きく開いた。
─── 嗚呼 そうだ 思い出した。 "このため"に ずぅっと 外さなかったんだ!
裸眼のぼやけた景色に居る"彼奴"を、 赤色なんてひとつも混ざらない瞳が 映す。 ]
(82) mayam 2019/03/15(Fri) 22時頃
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[ 眠気の混ざる 溶けたこえで。 それは、もう、満足と言いたげに わらった。 ]
(83) mayam 2019/03/15(Fri) 22時頃
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「 愛なんて きっと、ひとそれぞれだもの 」 [ ヴェールの向こうで、彼女は微笑む。 ]
[ ……結婚式の 記憶。 ]
(111) mayam 2019/03/16(Sat) 00時半頃
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[ 微睡、 ]
[ 黒の視線、先を見てしまえば、 抜かれているんだか、嵌められているんだか、 なんだか何方にも取れそうな気がして、
ベッドに埋まったおとこは、 悪戯を仕掛けた"だれか"を見て、 また、とろ、と 思考を巡らせた。
………起きるまでには時間がかかるから、 ]
(112) mayam 2019/03/16(Sat) 00時半頃
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[ ─── だって、知りたかった から、 結婚した時の、あの顔 とか、 ずぅっとほったらかしにした あの反応とか、
何処か 明確に掛け違えているものでも、 あの瞬間、瞬間に、満たされた気がしたから、 …… 扉を開いた あのときから、
其れを求めてしまうのは "ゆるされたい" ので、 ]
(113) mayam 2019/03/16(Sat) 00時半頃
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[ ……なんでもいいから、 "さみしさ"を埋めてほしかったのは、 自分 だったのかもしれない。 ]
(114) mayam 2019/03/16(Sat) 00時半頃
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[ 蕩けた瞳を 泳がせ、
─── そういえば おまえは、 そんな おれみたいに、 いい男じゃあなかった、
なんて 、ぽつ と、落とす。 ]
(115) mayam 2019/03/16(Sat) 00時半頃
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[ ─── 待っていたのか、どうだったのか。
兎に角 この 全てに気まぐれで飽き性なおとこは、 絶えない興味の先というものに、 いっそ 執着すらしていたから、 待っていたんだよ と。言われてしまえば、
……そうなのかもな、と 納得すら、しそうで。 ]
(116) mayam 2019/03/16(Sat) 00時半頃
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[ "しょうがないなあ" 何時もの調子で、 かるぅく支えられていた左手を 引いた。
"誓い"が とおくなっていく。
それから 指輪の痕を残した其れが、 宙に留まるのを ぼんやり見て。 ……長い間付けっぱなしだったんだ、仕方ない。 代わりが無いんじゃあ、 暫く故人の存在は主張されるだろう。
近所のおばさまたちに、 "うっかり無くしてしまって"とか、言わなくては。 曲がりなりにも 既婚者で通っていたので、……
─── まあ 及第点。 ゆる、と わらう。 ]
(117) mayam 2019/03/16(Sat) 00時半頃
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[ ともだちらしい、ともだちはいなくて。 親も、いつの間にかいなかった。 祖父母は家族として、あいしていたけれど、 視線を正面に向けたときに 誰もいない気がして、
……結局こういう方法でしか たしかめられなくて。 強かといえば 聞こえはいいのか。 単に卑怯なだけだと 思うけれど、 ]
(118) mayam 2019/03/16(Sat) 00時半頃
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[ ゆびわ だって。 外されれば満たされるし、 外されなくても、故人を想って満たせた。
……予防線だったんだ、結局。
"きみ"だって 其れをわかって、 俺を好いてくれたのだろう、きっと。
……今更な罪悪感 が、 ふと、 彼女はもう暗闇の向こうなのに。 もう 夜も遅いからだ 眠いからだ。 くらいところは、 ─── 嗚呼、いまは きらいかも、 ]
(119) mayam 2019/03/16(Sat) 00時半頃
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[ まっさらになった ほそい、ゆびさきを見て、 ……誰に という訳でも なく、ベッドの中。
何時も通りの 笑みは消えて、ふと、 嗚呼 きっと、反対。 こどものように呟いて。
ぎんいろがとおく、灯る。 ]
(122) mayam 2019/03/16(Sat) 00時半頃
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[ 眠い から、 夢のようだと 思ったのか。
或いは、─── "俺"だから、ほら、 自分からはあんまり言わないんだ、きっと。 ]
(139) mayam 2019/03/16(Sat) 21時頃
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[ ん、って 喉を鳴らした。 瞳はおとこの笑みを映し、柔い光とともに、 降ってくる声を 受け、
─── つかまっちゃったなァ 、 光に紛れるぐらい ちぃさく 落とした。
もういちど取られた左手の、故人がいた その証。 かくすようにするものだから、 俺、あいされちゃってる とも からかって。 ]
(140) mayam 2019/03/16(Sat) 21時頃
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[ ─── 只、夜景のお話はすこぅし時間がかかった。
何せ、このおとこ、寝起きは大変よろしくないので、 準備ひとつも "ねむねむ"というやつ。 なにより 着替えも相手に用意させるほど!
あかるいよる、とはいえ、 どうにも窓の外は寒そうだったし、 デート なんだか なんと呼ぶべきなのか、 兎に角深夜のお出かけ、常より厚着ではあった。
………… 手を引く相手も、そりゃあ、 どうしたって"夜"ですので、 ]
(141) mayam 2019/03/16(Sat) 21時頃
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─── お前 "わるいおとこ" って言うには、 まだ遠いんじゃ無いか……?
[ くらいところ の苦手なおとこに対して、 面白がるように言葉を投げつつ。
ねむい、とか、さむい、 今日は家帰って寝ない?とか。 此方も此方でムードもなんにもないこえ。
─── 嗚呼 でも、空から降る 灯と、 何時かと違って、明瞭になった視界に映る、 己の 白い息と、 目の前に居る 手を引く
いちばんで ゆいいつを 見てしまえば、 ]
(142) mayam 2019/03/16(Sat) 21時頃
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……俺、わるいおとこだしさ、 また寂しくなったら、 彼女とか 嫁とか さがすかもよ。
俺は お前が彼女とか作って連れ込んでも、 おとなだから、 文句は言わないけど。
(143) mayam 2019/03/16(Sat) 21時頃
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[ ひとりのきらいなおとこの、いつもどおり。 でも、きっと本当。
……文句は言わない、さみしいだけだ、きっと。 あの時"いちばん"のすり替わった自分を見た、 相手のような 何かを 抱くのだろうと思う。
でも、 ]
(144) mayam 2019/03/16(Sat) 21時頃
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─── でも その前に、 くらいところは得意にならないと。
[ そうならないだろうことを、 知っているから 言えること。 ]
(145) mayam 2019/03/16(Sat) 21時頃
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[ ─── ねむい。
もう一度呟いたあと、空いた右手の 爪で、 "ゆいいつ"の 左の薬指に ぐ、っと
"おさそいのおれい。"
そう言って 痕を つけてやった。* ]
(146) mayam 2019/03/16(Sat) 21時頃
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「 やだ、雨だわ。 」
(206) mayam 2019/03/17(Sun) 13時半頃
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─── 或 教会 ───
[ おなじ席にならんで座っていた、 名前も知らないおんなが 言う。 ( 顔は 知っていた。"常連さん"だ。 )
─── 飽きたな って、顔して、 つられるように ステンドグラスを見上げていた。 此処の神様なんて信じてないんだけどなあ とも。
……同居人が来るって言うから 来たぐらいで。 其れだって、当然みたいな風に隣に座ろうとしたら、 どうやら駄目だったらしい。指摘された。
その瞬間に"飽きた"のだから、 嗚呼 まったくおとこは飽き性だ。 ]
(207) mayam 2019/03/17(Sun) 13時半頃
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[ 興味が無かったので、話はまるで聞いていなくて。 ……だけど、わかってしまう気がした。
ゆいいつとか、とくべつとか、 赦されていないのだろう、"そんなこと"。 一般論をとうとうと語られたのは、 幾ら 神様を信じていないおとこでもわかる。
卑怯で、強かで、性格がずれているものだから、 ─── そんな奴らみんな、 赤色の病気になってしまえばいいのに とも。 視界を真白にしてしまえば、 目の前で罰当たりなことをしたって、赦されるだろう。
寛容なんて犬にでも喰わせてしまえ。 きっと不味い。 ]
(208) mayam 2019/03/17(Sun) 13時半頃
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[ かみさまの愛なんて、求めちゃいないから、 ]
(209) mayam 2019/03/17(Sun) 13時半頃
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[ ─── ねえ、と おんなが言う。 うつくしくないステンドグラスから、 曇天で翳んだような彼女の顔へと 視線を落とし、
送ってくれないかしら。声を 聞いた。 ]
嗚呼、─── そうしたいのですが、
[ 嘘を 紡いで。 ]
(210) mayam 2019/03/17(Sun) 13時半頃
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……人を待たせているので、 また 今度お茶にでも誘ってください。
[ 最近新しく入ってきた、 "本屋のお兄さん"は手を振った。 ……いつかの 神様にゆるされた愛。 薄く痕の残る 左手を ゆる、と 振って。
─── 残念、同居人さんによろしくね と。 そう言った彼女は 雨の向こうへ去って行く。
"同居人さん"かあ。
呟いた自分の意図は あまり、わからないけれど、 ]
(211) mayam 2019/03/17(Sun) 13時半頃
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[ 雨の音を、靴音でかき消して、 もう一度、さも当然の様に、 最初座ろうと思った椅子へと向かった。
隣に座ろうとして、 ─── 鈍く光る 十字を見たから、 後ろに行くに 留めたけれど。
そのまま、頭上から、 左手でロザリオをかすめ取ってやろう。 "愛"の残った 左手で。 ]
(212) mayam 2019/03/17(Sun) 13時半頃
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─── 俺より神様をあいしてるのかと思った。
[ 漸く "たのしい" って顔をして、 頭上から声を ふんわり落とす。 ]
(213) mayam 2019/03/17(Sun) 13時半頃
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あとは、…… 赦されないっていうのに ずぅっと此処に居るから、 お前にはマゾヒズムでもあるのか、とか。
[ 全く きっと、 どれ程時が経っても、この言いぐさは直らない。 左手のロザリオを 指先で暫く触った後、 一瞬だけの息づかいを間において、 優先の間違ったおとこは 簡単に告げる。
そう、このあとお茶でも って 風に。 ]
(214) mayam 2019/03/17(Sun) 13時半頃
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[ ─── 今なら ほら、雨だし。 全部どうにか隠してくれるって。
なんて、 "辞める"よりずぅっと ひどい提案だったけれど、 ……まァ、 "ゆるしてくれる"でしょう。
表情を見下ろすことは せずとも。 ]
(215) mayam 2019/03/17(Sun) 13時半頃
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[ 一瞬だけ、たった 一瞬だけ、 ひとりになりたくないと言った その時に、 自分でもわかる、 何時もの笑みが、抜け落ちた 気が、して。
─── 重たく落とす 黒の瞳は、 鈍く光る 銀色を向き、 ]
(265) mayam 2019/03/18(Mon) 21時半頃
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───── 妬いた?
[ 手が、取られるから、 躊躇い無く十字を落とした。
金属音に、─── 五月蝿いなって 内心。
外の世界は "要らないもの"が、多そうだ。 ほら、おとこは基本引きこもりがちなので、 家に居よう、そう思う。 其処なら、赦されないことも、無い。 ]
(266) mayam 2019/03/18(Mon) 21時半頃
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[ 教会から、逃げようと、一歩。 雨のもとに映る左手は、 何時かの爪痕なんて もう無くて。
─── 何度か噛んでおけば良かった、と そう 思う辺りは、 どうにも "あいするひと"を丁重に扱う、 という思考が抜けているようだった。
……こういうところも、 きっと、ずれているのだろう。 赦されると分かっているから、 これっぽっちも変わる気は無いけれど。 ]
(267) mayam 2019/03/18(Mon) 21時半頃
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──── どうせならベッドで嵌めよう。 俺 先にやってあげようか。
[ ……別にそういう意味じゃあなくって! ( おとこは何の恥ずかしげも無く言ったが! 顔だって、そりゃァ にっこり。 )
単に ほら、それこそ何時か。 抜き取られたのがあの場所であるから。 そういう理由。 ……只、紛らわしいのはあったので、 反応がなんであれ、おとこは楽しかったに違いない。
傘の下で、手を引くあいての背を、見下ろし、
立ち止まったものだから、 きっと すこぅし、引っ張った筈だ。 ]
(268) mayam 2019/03/18(Mon) 21時半頃
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[ ほんとうは。 ふたりならば ゆるされる から、
冗談みたいに、あいしてるって 言おうとしていた。 寂しい と、 何時か言ったように、 愛されている と、何時も言っているように、 すべて本心で、嘘じゃあなくって、 嗚呼 でも、─── 赦されないから、とか、 そんなどうでも良い理由があるからでもなくて、
愛には色々あるんだと 彼女が嘗て言った其れを、 今、どう当てはめて良いのか、 ずれたおとこは この 息をついた瞬間、 見つけられなかったから、 ]
(269) mayam 2019/03/18(Mon) 21時半頃
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──── 再婚する って、言った方が良い?
[ なんて、何時も通りにからかった。結局。
……店内で 入った早々に、 本当に言ったのは、このあとの 話で。 もっと 言うなら、 相手のサイズをぴったり言い当てたのだって、 このあとの 話 で* ]
(270) mayam 2019/03/18(Mon) 21時半頃
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[ ゆびを伝う、 ]
(311) mayam 2019/03/19(Tue) 23時頃
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[ ────── 、或 部屋だ。
おとこにしちゃあ、細い指先だと言われた。 外にだって出ないし、肌だって白かった。
おんなっぽいって、 そう言ったのは 誰だっけか。 生憎 おんなに成る気は 無かったのだけれど、
……新しい ぎんいろを見詰めて、暫し。 そういうことを 思っていた。 ]
(312) mayam 2019/03/19(Tue) 23時頃
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[ ステンドグラスも無くて、 窓の向こうは 月明かりのみ。 柔い 橙のランプが部屋を灯し、
祝う誰かは、ひとりも居なかった。 きっと誰ひとり、赦しの無い"誓い"だ と、 "初婚"だった嘗てを思って、その差にわらった。
適当に脱ぎ捨てたコートを視界に収め、 己の格好も まるで"式"とかけ離れているから、
─── ほんとうに、此は、ひみつの何かだ。
当人すら何を誓っているのか わからない。 ]
(313) mayam 2019/03/19(Tue) 23時頃
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[ ─── 言えないおとこと違って、 おとこは真面目な話を"言わない"ので、
誓いの言葉ひとつも言わず、 常の表情で、灯のもと、 ぎんいろを通してしまえば、 戯れに 嵌めた指先を 薬指へ伝わせ、持ち上げ、
言葉の代わりの 気まぐれ、 ぎんいろへくちびるを落として、 ]
(314) mayam 2019/03/19(Tue) 23時頃
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─── なんだっけ。 死が二人を別つまで、だっけ。
あれってずっと共感できなくてさ、 だって、きっと、片割れが死んだら
もう片方は、世の中つまらなくて死にたくならない? 別れる暇も ないと思って、
(315) mayam 2019/03/19(Tue) 23時頃
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だからさ、 お前が先に死んだら、俺も一緒に逝くよ、きっと。 ……なによりお前が喚いてるだろうから、 俺が行ってやらなきゃ。
[ 嘗て死ななかった当人が何を言っているのやら! 何時かの自分は見ないふりで、 表情を見ようと 顔を持ち上げ、 ─── た、ところで、残念! 変わったのは気まぐれなおとこの表情だった。 ノック音が聞こえた瞬間、 つまらない!って顔を わかりやすく。
………無視で良くない? そう言ったのは言うまでも無い。 ]
(316) mayam 2019/03/19(Tue) 23時頃
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[ 興味の無いものには、とんと興味が無かったので、 この 気まぐれなおとこは、 帰ってくるまで広いベッドに転がっていただろう。
先に通してもらった あたらしいぎんいろを、 灯に翳して ぼんやりと。 誰も、見ちゃいなかったけれど、 後に "そりゃァしあわせそうに"と語られる、 そんな 顔で。 ]
(317) mayam 2019/03/19(Tue) 23時頃
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[ ……それから どれ程だったか。 顔も知らない誰かを、要らない世界を、 叩き切った音がして。
此処でおとこは 扉の方を見やった。
手招きが先か、戻ってくるのが先か、 それは、微睡み始めた視界では曖昧だったけれど、
目印のぎんいろだけは、ずぅっと 見ていた。 ]
(318) mayam 2019/03/19(Tue) 23時頃
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[ "此処へ。"
─── そう言って、 戻ってきた左手を引いてしまおう。
柔らかいベッドへ誘って たったふたり、 互いを赦すためだけに閉じこもろうか、そんな風。 誰の赦しも 要らない から、 ]
(319) mayam 2019/03/19(Tue) 23時頃
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[ 視界を 毛布が閉じてゆく。
─── "いらない"世界から 逃げる様に* ]
(320) mayam 2019/03/19(Tue) 23時頃
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