155 【身内】砂煙の村
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
|
こんばんわ、こんな遅くにたいへんですね。
……… 行っちゃった。へんなの。
(0) 2015/04/04(Sat) 23時半頃
|
参加者の方は希望役職を必ず【村人】にして入村してください。
(#0) 2015/04/04(Sat) 23時半頃
|
[ じゃら り、 ]
(1) 2015/04/04(Sat) 23時半頃
|
|
─村はずれ─
[ にびいろの、ねいろ。 ぼくは じゃら じゃら 鎖を引いて、あるく。
手首にまかれた くろい枷 そこからのびる にびいろの鎖
それを見ると、ぼくは とっても、あんしんする ]
ら らら ら、ら
らら...ら...
[ うたを 口ずさむ おきにいりの、なつかしいうたを だれにも聞こえないよう ちいさく、ちいさく ]
(2) 2015/04/05(Sun) 00時頃
|
|
[ 調子はずれで くすり ぼくは わらう。 その音だって、すぐ 鎖の音にかき消され
いびつな腕のさきで、空をかき
あぁ今日は。どこに いこうかしら──── ]
(3) 2015/04/05(Sun) 00時頃
|
|
[ 夢を、見た。
触れた先から、 きら きら きら。 細かな砂の粒になって、空気に融けてゆく 『あの子』。 光を浴びて輝く粒子は、不思議な虹彩の色を閉じ込めた『あの子』の瞳と、良く似ていた。
全てが崩れ去ってしまえば、それで終わり。 まるで『この場所』には、最初から自分独りしか存在しなかったよう。]
(4) 2015/04/05(Sun) 00時頃
|
|
―森林墓地内/管理人室―
―――…!
[声にならない悲鳴と共に、跳ね起きた。
薄い上掛けが ばさり と床に落ちる。 閉じたカーテンは、僅かな陽の光すら受け入れない。――手の中をすり抜けた、輝く粒子の残滓は、何処にもない。]
……夢か。 なんて夢だ、…子供じゃ、あるまいし。 [鈍く痛む額を押さえたなら、滲んだ汗がじとりと手のひらに張り付いた。 裸の足を ぺたり と床に付けながら、やれやれと独りごちる。
――他人に触れてはならない。 触れたら最後。消えてしまうから。
今ではすっかり染み付いたその常識を、幼い自分は酷く恐れていたっけ。 枕元に重ねて置かれた薄手の手袋を嵌めながら、悪夢と言うには幼稚な記憶に苦笑する。]
(5) 2015/04/05(Sun) 00時頃
|
|
…あの子って、誰だろう。
[実際に砂になってしまった人間を、自分は知らない、はず。 夢の中の『あの子』は、過去の誰かか――それとも未来の誰かか。
乱れて額に散る長髪を指で梳きながら 落とした疑問も、儚い夢の内容も。 浮上したばかりの意識が覚醒しきる頃には、綺麗さっぱり、消え失せてしまうだろう。
夢なんて所詮、そんなもの。*]
(6) 2015/04/05(Sun) 00時頃
|
|
―村の海辺―
[ざざ、 ざざ… 耳に入る波の音は気持ちが良くて。 普段から香る潮の匂いも、海辺に来ると余計に感じる。 それが彼にはとても心地よくて。]
……んー…。
[大きく伸びをして、空を見上げる。 何にも変わりないここは、彼の落ち着く場所だ。 靴を脱ぎ、裸足になる。 足の指を砂にくぐらせ、感触を確かめる。
ああ、砂の温度が気持ちいい。]
(7) 2015/04/05(Sun) 00時頃
|
|
[薄暗く殺風景な部屋には異質に見える豪奢なソファ。 そこへどっかりと座り、発泡酒をあおる。 脚元には既に何本かの缶が転がっているようだが、彼女のペースが落ちる様子はまるでない。]
ーーーしっかし、あれだわ。 あたし本人が忘れてる様なこと、なんで他人が気にかけんのかね。 …もう6年?7年?になる?あれ?8年だっけ。
[彼女は自身の記憶のあやふやさに笑った。 少しのタイムラグを経て、寂しくもなった。]
もうさすがに時効だよな。
[彼女はぐびりと喉を鳴らし、またひとつ缶を空けると、かの場所へ向かう覚悟をする。 あれ以来近づいたこともない。 海辺の小屋になど。
今行けば何かが変わるかもしれない。そんな気がした。]
(8) 2015/04/05(Sun) 01時半頃
|
|
[揺れる煙に、時折聞こえる呻き声。あるいは逆の笑い声。 部屋に満ちる安っぽい煙草の匂いも、すえた酒の匂いも。ここはいつだって変わりゃしない。]
――ッかァ、そりゃあねェだろう…
[ガタのきはじめた机の上に広げられたのは、どこからどう見ても"ブタ"。対する自分の手札はスリーカード。 この野郎のブラフに引っかからずにそのまま出してりゃ、何の問題も無く勝ててたってワケだ。
肺に吸い込んだ煙を混じらせ、吐いた息にテーブルの向かいの相手は嗤う。 "神のご加護とやらはどうした、お前のカミサマには見離されたか"、だって?まったくもって大きなお世話だ。]
最近負けが込んでるってのに…お前さんも、容赦がないねェ。
[短く切りそろえられた頭を掻きながら、懐から取り出した財布を開く。あまり暖かくないその布の中から数枚の紙幣を取り出して机の上に投げ捨ててやれば、相手はどうやら満足したらしい。
傍らの灰皿に置いた吸い掛けの煙草を咥え、大きく一口煙を吸って。運も中身もお世辞にも良いとは言えないが、人相だけはいいモンだから、今自分はそりゃあ情けない顔をしているんだろう。]
(9) 2015/04/05(Sun) 09時頃
|
|
はぁぁあ、暫くここに来るのもやめるか。 …昨日も聞いた?ハ、うるせェよ。
[この村に来てから、もうそろそろ十五年は経つか。元より熱心な方じゃあ無いから、説教の傍らにこうして酒場に顔を出すようになるまで、そう時間はかからなかった。 今じゃあここの連中とはちょっとした馴染みにもなり。目の前の野郎だって、何度こうして卓を囲んだか分からない。 コイツと会ったら何故だかいつも財布が軽くなる気がするが、そりゃきっと気のせいだーー気のせいに違いない。あぁそうだ気のせいだ。]
……んぁ、帰るんだよ。 もう一戦?…嫌なこった、これ以上お前さんに吸われて堪るか。
[席を立った俺を引き止める声には、心底嫌そうに顔を歪めてやった。相手も、引き止められるとも思ってなかったんだろう。愉快そうに笑う顔の憎らしい事よ。 店の坊主に酒代を渡せば、呆れ顔で昼間っから酒飲んでた事を咎められた……どいつもこいつも、大きなお世話だ。]
(10) 2015/04/05(Sun) 09時頃
|
|
[店を出て、懐から煙草を取り出し。吐き出した煙はすぐに薄れて空気に溶けて……まるで財布の中身のようで虚しいったら。 それでも戻るには、この程よく回った酒を冷まさないとならんのが面倒臭い。]
酔い覚ましにブラブラ散歩でも……どうせ今日も、代わり映えのない景色が広がるだけなんだろうが。
[煙の虚しさにも慣れた頃。そう独りごちていたのなら、突如足元を何かに引っ張られて体制を崩す。 慌てて足元を見てみれば、そこには解けた靴の紐――何のことはない、自分の靴紐を自分で踏んづけただけの事だ。]
……チ、何だよツイて無……あー、煙草も駄目になっちまった。
[拍子に落とした煙草は、まるで自分を嘲笑うかのように地面の上で煙を上げる。それがどうにも恨めしくて、靴紐の解けていない方の足で力一杯地面に擦り付けてやった。 得られたものはほんの少しの満足と、それ以上の虚しさだけだ。 仕方がないから"この煙草は拾うモンか"、と子供じみた決意を胸に、情けなく眉をハの字に下げてその場に屈み、靴紐を結び始めた。*]
(11) 2015/04/05(Sun) 09時頃
|
|
よ、っと
[ドサリ。 重みのある段ボール箱は重力のままに荒い土の上へ落とす。ふと覗いた中には、橙に土を塗ったニンジンが詰められ、今年も豊作だと満足気に鼻を鳴らした。]
母ちゃん、ここ置いとくよ!
[角になった塀の向こう側の姿の認められない母へ声を張り上げて、しんと静まったのを聞き取っては仕方なしに。母を探す事にする。 不意に、そよと流れる潮風に汗を冷やされてると、僅かな不快感に額に張り付く髪を拭って。今日は風が心地いいな、ってようやく足を進める決意をした。]
(12) 2015/04/05(Sun) 10時頃
|
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2015/04/05(Sun) 10時半頃
|
[ がらん。
手から落とした剪定鋏は、きっとこのまま 草木に埋もれて森の一部になる。 綺麗に並ぶ墓石よりは 随分奥まった場所ではあるから、さして問題はないはず。]
やぁだ。…なあ。 すぐ、駄目になる。
[自分は酷く、物持ちが悪い。 それは海からやって来る潮風と、何より自身の怠惰ゆえだと、理解していない訳ではないけれど。 そう時間を掛けずに錆の塊になってしまった鋏を見下ろして、ぐしゃぐしゃと髪を混ぜた。]
(13) 2015/04/05(Sun) 11時半頃
|
|
[村に広がる閑静な森林墓地。
――その外、に出るのは好きではない。 並ぶ木の幹に手を付いて、そこから覗いた街道は、森の中よりずっと明るいものだから。
陽の光を跳ね返す石畳が、時折 ちかり と光るのに、感慨薄く瞳を細めて。]
――あ、
[二、三歩歩いたところで、目眩めいたものを覚えて額を抑えるけれど――それもいつものこと。]
かえりたい。 ――ああ、そうだ、かえりたい。 これじゃあ誰かに触れなくとも、 溶けて、…消えてしまうに違いない。
[心地良いはずの風は、今の自分には強すぎる。 『自衛』も兼ねて厚く着込んだローブを巻き直して、口先だけの不満は歩いた道程へ 足跡のように落としながら。
それでも足はとぼとぼと、村の中心部へ、向かうつもり。]
(14) 2015/04/05(Sun) 11時半頃
|
|
ーーーーーーーーアぁ、着いた。
……懐かし。……………
[両の脚がこの村にに支えられて居る事を確かめて 元より用意していた革の手袋をギチリと鳴らし、中に手を収めた。
久々に帰ってきた、この土地に。
ーー自分を覚えてる人なんて、居るのだろうか。
居なくても、良い。
この村に対する、郷愁の念は変わらない]
(15) 2015/04/05(Sun) 13時半頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/04/05(Sun) 17時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2015/04/05(Sun) 17時頃
|
[…人に触れることができたら? そんなこと、考えたこともない。人間に触れるという行為により自身が消えてしまうことは、常識だ。考えるだけ、野暮なのだ。]
…よっ、と。
[砂を撫でていた二本の足で、その場に立つ。水平線を見渡せるこの海辺の景色は、この村で育ってきた彼にとって見慣れたものだ。 潮の香りのする心地よい風が頬を撫ぜる。彼が落ち着く、好きな香りだ。]
もう少し、遊んでいこうかな。
[誰へと向けた言葉ではないが、そう俯いて呟く。その言葉は波の音にかき消されてしまったが、彼は気にせず少しの笑みを顔に浮かべ、海へと近づく。 先ほど脱いだ靴は元いた場所へ置いたまま、海水に足を入れる。海水の冷たさを足首まで感じながら、ぱしゃぱしゃと足で水を蹴る。 大人になってまでこのような遊びをする自分に恥を感じながら、誰も見ていないなら、と自分を甘やかすことに決めた。]
(16) 2015/04/05(Sun) 17時半頃
|
|
ら、ら... ららら ら
[ 鎖を遊ばせ 揺らしながら ぼくは あるく、あるく。
――そういえば、お母さんに おかいものを、頼まれていたんだったっけ。
言われたことは きちんとやらないと、怒られちゃうから 向かうさきは 明るいほうへと ]
――……ァ、
[ あるいていれば、見しった顔を 見つけた>>14。 きら きら かがやく石畳と 暗い色の 彼。 その対比が、まぶしくて ほうと、ため息ひとつ ]
(17) 2015/04/05(Sun) 18時頃
|
|
……おはかの、おにいちゃん。 おはよう……あれ ぇ、こんにち は、かしら?
[ あのこのお墓に、あのこはいないけれど。 あのこの宝物が、たくさんつまった棺桶 それがうまった場所には よく、いくものだから。
勝手に顔見知りに なったつもり ]
おかいものに いくの? ねえ、ぼくも ついてって いい?
[ じゃら り。
鎖を揺らして 彼のとなりに並んで ぼくは ちいさく、首をかしげてみせた ]
(18) 2015/04/05(Sun) 18時頃
|
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2015/04/05(Sun) 18時頃
|
ぇ、――――あ、…ぅ、
[じゃらり、鎖の当たる重い音>>17に、嫌な汗の滲み始めた顔を上げた。 真っ先に目についたのは、陽の光を反射してちかちかと光る金。
――嗚呼、眩しい。 思わず眼を細めて手のひらを翳して、彼に向けた表情は、あまり良いものではなかった、かもしれない。]
(19) 2015/04/05(Sun) 19時頃
|
|
おはよ、……うん、こんにちは。
[自分より僅かに大きな背と、大人びた目鼻立ちにそぐわない、舌足らずな言葉達。骨のひとかけらも入れられぬまま埋められた棺を訪ねる『青年』の、アンバランスな振る舞いは、いくら自分でも――覚えている。
『消えてしまうに違いない』なんて。 先程の呟きは、彼にはいささか不謹慎かもしれない…と、遅れて罰の悪さも付いてきたけれど。]
おかいもの……、そう、そうだね。 墓地の木を、切ることができなくなってしまったから。 いつもそうだ、そのたんびに中央まで来なくちゃあならない、おれは陽の下を歩くようにできていないんだ、手際も要領も悪いのはよく知ってる、誰に言われずとも知ってる、だけど、おれは、――――…、
[はたり。そこで言葉を止めて、隣に並んだ彼を見る。 流れるように口をついて出た言葉は、もう少し出会うのが遅ければ――足跡と共に、捨てておけたはずだったのだけど。
あ、……いや、おれと? いい、けど、……おれと? 親御さんに、怒られやしないかい。
[余計な事は聞かずとも、偉いねえ、とだけ言っておけばよかった。 そう頭を抱えるのは、もう少し後。]
(20) 2015/04/05(Sun) 19時頃
|
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2015/04/05(Sun) 19時半頃
|
[塀を辿った死角の向こう側に、母が居る予想だったのだけど。いない。]
あー……
[面倒そうに頭をかく。 もういいか、って殆ど投げ出した気持ちで。]
俺、休憩してくるからな
[本来は母に伝えるべき言葉を、まるで畑に告げるように。ちゃんと言ったよ、俺。 今日はいい天気だ。]
(21) 2015/04/05(Sun) 20時頃
|
|
[当てもなくほっつき歩くなら、この村は自然と海に辿り着く。濃くなる潮風に髪を払われ、垣間見えた海水面の反射に目を細める。 海は、幼少に溺れた記憶のせいで心底恐ろしいもののように思える。寄せる波が浜辺の砂を飲み込む様は、恐怖と共に綺麗だとも思えた。]
お…
[だいぶ離れた波打ち際。>>16見覚えのある姿に小さく声を漏らす。 ざりざりと砂を踏んで近付いて、何て声を掛けていいのか少し戸惑う。]
…、あぶねえよ。
(22) 2015/04/05(Sun) 20時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2015/04/05(Sun) 20時頃
|
[ なんだか 嫌なお顔>>19 あぁ、話しかけちゃ いけなかったかしら。
ぼくは ちょっと困ちゃったけど ちゃんとお返事はもらえたから、まあ いっか。
でも 難しいことはよく わからないから。 嫌がられてたら、どうしよう ]
ふ ぅん。 へんなの。
[ おはかのおにいちゃんの 言った言葉の 半分も理解はできなくって。
ぼくはただ、首をかしげて ]
(23) 2015/04/05(Sun) 21時頃
|
|
ねぇ ひとってね 陽の光をあびないと、だめになっちゃうんだよ。
[ これを教えてくれたのは、誰だったっけ。 記憶があいまいで、よく おぼえてないや。
でも、だけど。 何だか暗いおにいちゃんをはげましたくて 腕をのばしてみたんだけど。
――――あぁ、そうだ。 触っちゃダメ なんだった ]
(24) 2015/04/05(Sun) 21時頃
|
|
おこ る? なんで? どうして おこられるの?
[ どうして おにいちゃんとおかいものしたら 怒られるんだろう?>>20
よく わかんなくて、また なんでをくりかえしちゃう。 だって、なんにも悪いことなんて ないじゃない。
おとなの言うことって、いつも 難しいことばっかり ]
ぼくの おかあさんはね やさしいから、きっと へーき。
だから いっしょにいこう?
[ おにいちゃんが嫌なら、我慢しなきゃって思うけど。 でも、嫌がられないなら、一緒にいきたいな]
(25) 2015/04/05(Sun) 21時頃
|
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2015/04/05(Sun) 21時頃
|
[春とはいえ、日が沈めばまだ少し肌寒い。海辺ともなれば殊更。 軽装のまま家を出た彼女は小さく身震いをした。]
ただ、家出した、ってだけだし、ね。 子供の、頃の、ちょっとした、冒険、じゃん、ね。
[跳ねるように進める大きな歩幅に合わせて呟く。 誰に聴かせるでもないその節を幾度もひとり繰り返す。 海辺の小屋に近づくほどに速く大きくなるそれが、止む。]
はー。懐かしい。 …かな?
[ありがちなセリフを口にしたものの、懐かしさに頬が緩むなんてことはなかった。 また、辛くて目も当てられないなんてこともなかった。 それは雨風に晒され砂まみれの廃れた小屋でしかない。
彼女はにやりと笑った。 ただ、やはり少しのタイムラグを経て寂しくもなった。]
(26) 2015/04/05(Sun) 21時半頃
|
|
[靴紐を結び終え、ゆっくりと腰を持ち上げて。未だ気分は晴れやしないが、この村に吹く潮風が少しでも気を紛らわせてくれるだろうと肩を竦め、また散歩を再開する。 地面に落ちた煙草はそのまま――に、三歩程進んだ所でやっぱり引き返して煙草を拾う。 ……唯でさえ元々余所者だってのに、あんまり村を汚すのも忍びないと。結局は弱気な自分に嫌気が刺すも、この歳になればそれももう慣れたモンだ。]
…………ん。
[ポケットに手を入れ、新しい煙草を出そうとしたその矢先。ふと向けた視線の先に、見慣れない顔>>15を認めたのなら、ぼうっと空を見上げて記憶を辿る。 この村の全員と知り合いな訳じゃあないが、それでもあの顔には見覚えがない。 もしかしたらこの村に来たばかりの頃に見かけた事くらいあるかもしれないが、少なくとも記憶に残るような関わりは無かったんだろう。]
(27) 2015/04/05(Sun) 21時半頃
|
|
お客さん……ってワケじゃあないか。
[相手の手に嵌められた革の手袋に、少しだけ安堵の息をつく。この村に伝わる話によれば、何でも人に触ると消えてしまうって話じゃあないか。 俄かには信じられない事だったが、そうそれももう慣れた。今では手袋を嵌める事に、何の疑いも持っちゃいない。
もしも相手が余所者で、その話を知らないようなら。ひとつ教えてやろうと思ったのだが、どうやらその必要は無さそうだ。]
……案内、いるかい。お嬢ちゃん。
[話しかけちまった手前、何も言う訳にもいかずに。初めてじゃあ無いのなら案内もいらんかもしれんが、一応申し出だけは出しておいたが、さて。返事はどうだったか。 もしも必要ないってなら、またブラブラ浜辺にでも向かうかね。]
(28) 2015/04/05(Sun) 21時半頃
|
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2015/04/05(Sun) 21時半頃
|
[ばしゃ、ぱしゃ。 足で海水を踏みつけたり、蹴ったりして。 それでも思い浮かぶのは、]
……っ、
[何年も前、一人の女の子。 彼を好きと言ったその人は、村から出ると言って、彼を置いて去ってしまった。ただそれだけなのに、それだけのことが重く彼の中に残っていて。まるで海に沈んだ碇のように、数年も動かずにいるのだ。]
…ばかだなぁ。
[それ以来、女性というものに苦手意識を持ってしまった。そんな自分を格好悪いと彼は思うが、改善の方法など知らない。 恋愛など、彼にとっては必要がないもの。むしろ、こんな思いをするくらいなら、そんな感情など無くなってしまえたら。 下を向くとどうしてもネガティブになってしまって、それでいて、解決方法も思いつかずに数年が経ってしまっている。ただの悪循環だ。
ぱしゃ、じゃぶ。 余計に水音を立てて思考を振り払う。水音と共に耳に入ってきたのは、彼の行為を注意する男の声>>22で。 聞き慣れた声に足を止め、振り返ってみれば、そこには予想していた彼がいて。]
(29) 2015/04/05(Sun) 21時半頃
|
|
ん、テッド! …なんだか、久しぶりだね。元気にしていたかい?
[じゃば、ぱしゃ。 彼の方に向き直し、言葉をかける。自分よりもいくつか年下の彼とは、以前からの知り合いで。 一人で浜辺で遊ぶ姿を見られるのは恥ずかしいとあれほど自分で思っていたのに。 遊ばずに帰っていればよかったと、今さらながらに後悔する。]
…危ないって、 えっと…、これ、が?
[もしかして、はしゃいでいた姿を注意されたのだろうか。恥ずかしさが増して、顔を俯けつつ彼に問う。 果たして彼は、なんと言うのだろうか。ただそれが、波の音に掻き消されて聞こえていないのなら、追求することもないだろう。]
(30) 2015/04/05(Sun) 21時半頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/04/05(Sun) 22時頃
|
[八つ当たりめいてまくし立てた言葉は、首を傾げるその子>>23に関係があるはずもない。 だから、伝わらなかったのは仕方がない――むしろ安心すら、したけれど。]
――…ぅ、 いい、…んだよ、おれは。
[邪気の無い言葉>>24はその柔らかさゆえに、するりと入り込んで胸に刺さる。痛い。 顎を上げれば見える髪は、やっぱり眩しい。…痛い。 子供の言うことくらい、素直に頷いておけば良かった、なんて、そんな事を考えていたから。]
……な、ちょ…っ、
ぁ、……あー…、はあ。
[ごく自然に、するりと伸びかけた腕に、大袈裟に目を見開いてから――思わず身を引いた。 彼が途中で気付いたようでも、まるまる1人ぶん。距離を取って、息を吐く。 『子供』に、何を大仰に身構えているのだろうとも、思うけれど。
子供の無邪気さは、時にひどく恐ろしい。 伸ばされた腕が好意からの物だとは、どうしても思えないまま。]
(31) 2015/04/05(Sun) 22時頃
|
|
……だめだろ、いい子にしてなくちゃ。
[んん、なんて、態とらしく咳払いをしながら、彼の疑問>>25をちらり。
それはもう、言うまでもないことのつもりだった。 自分の子供が、年じゅう墓地に引きこもっているような墓守と連れ立っているのを見て。 喜ぶ親は居ない、…だろう?]
………、……、……――…。
…知らないよ。どうなっても。 それから、…『おかあさん』には、ひみつ。
[だけれど、自分の思考よりもさらに、この子の思考は単純で明快。 やれやれ、呆れめいてため息を吐いてみせて、空いた距離は一歩、再び詰めるつもりにはなった。
意味があるかも分からないだめ押しを加えて。 手袋は手首まで。長い袖は手の甲まで。ぐいぐいと引いて、触れる肌を隠したのは無意識。]
(32) 2015/04/05(Sun) 22時頃
|
|
[子供は苦手だ。 壊れてしまいそうな小ささは、危うさは、目の前のこの子に限っては無い、けれど。]
……あの、さ。
…あー、ええと。うーん…、 そうだ、かいもの。
何を。買いに行くんだい、きみは。
[やっとのことでありきたりな問いを絞り出しながら。 子供なら、手を引いてやるべきか、…なんて思ったけれど。
『どこを』掴むべきか大いに戸惑って、差し出しかけた手は中途半端にふらふらと揺れた。 鎖を引くのは、さすがに。…駄目だろう。]
(33) 2015/04/05(Sun) 22時頃
|
|
[後ろ手で扉を閉めて軽く凭れかかると、一仕事終えたように大きく息を吐いた。 顔をあげた彼女の目には、水際で楽しそうに、でもどこかおとなしく遊ぶ青年(>>16)の姿が目に入り。]
水遊びはまだ寒くない?
[彼女特有のがさつで大きな声が海辺に響く。 問いかけとは逆に、彼女は迷いなく靴を脱ぎ捨て波打ち際へと進んだ。]
ほら!やっぱりまだ冷たいじゃん!
[青年(>>16)の返事を待つことなく静かな遊びに闖入した不躾な声はこどものようにはしゃいでおり。 …この乱暴者の姿も別の青年(>>22)の目に映っているのだろうか。]
(34) 2015/04/05(Sun) 22時頃
|
|
久しぶり。 …最近土いじりばっかでさ
[>>30本屋の彼は自分より年上だけれど。この小さい村では兄弟のように育ったから、言葉遣いなんかあまり気にかけない。 …さっきから、靴に入り込む砂に意識を取られる。そのせいか落ち着きなく、踏みつけた砂浜に白い貝殻を見つけては摘んだ。ああ、潮風が強い。]
ほら。転んだら、さ、…
[何が伝えたかったのか、溺れる、なんて。こんな波打ち際で。何となく自信がなくなって言葉は小さく、目は摘んだ貝殻へ逸らされた。]
…あんま肌出してると 砂んなっちゃうかも知れないだろ?
[それはそれで心配なので。 いたって真面目に彼へ答える。]
(35) 2015/04/06(Mon) 00時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 00時頃
|
[小さな村、この村で彼が仕事をする場所は多くない。 村の役所や図書館、小さな教会。 頼まれれば家の掃除をするくらいだ。
今日は仕事場は教会だ 命綱もなく梯子を使い教会の屋根へと登る、汚れて灰色になった軍手で額を拭えば少し顔は汚れただろうか。 屋根に登れば仕事にかかる。 いつも通り屋根に取り付けられた十字架から…
どれくらいたったか、気づいたら太陽は自分の真上にきていた。 もう昼か、一人で黙々と仕事をしていると時間感覚がなくなってしまう。 ひと段落つけると屋根をつたい梯子を使い降りていく、少し休憩をしわう。]
(36) 2015/04/06(Mon) 00時半頃
|
|
お、お!?
[突拍子ない大声に肩を跳ね上げ。すぐさま飛び込んできた白い残像を、すぐには理解できずに。跳ねる海水に身を退ける。]
お前、ピッパ…
[>>34白い服を着た彼女はちょっとした有名人だ。少し変わり者の彼女の行動に、隠しきれない苦笑い。]
(37) 2015/04/06(Mon) 00時半頃
|
|
[ どうしてそんなに あわてるんだろう?>>31 そりゃ いけないことをしようとしちゃったけど
そんなに驚かなくったって いいじゃない。 ちゃぁんと途中でやめたんだし。
あいた距離がさみしくて。 でも そばにいこうとは、思えなかった。 だって、嫌がられたら……嫌だもの ]
………… ごめん なさい。
おこらないで おにいちゃん
[ 咳払いに、ちいさくなりながら ぬすみ見た表情は、どうだったかな。
怒ってるようなら、また ごめんなさいをしなくっちゃ]
(38) 2015/04/06(Mon) 00時半頃
|
|
ひみつ なの? いいよ。ぼくとおにいちゃんの、ひみつ。
[ ひみつ なんて言われたら、うれしくなっちゃう。 それをちゃんと守れるかは、知らないけどね。
ため息もなんのその。 近づいた距離に、ぼくは わらう。 しあわせって、多分こういうことを いうんだろうな ]
えっとね…… おゆうはんの、おかいものなの。
[ お兄さんの、ふらふら揺れる 手。 それが何でなのかは、わからないけど。
腕をのばして、嫌がられなければ 腕を組もうと 手は繋げなくても これくらいなら、いいよね ]
(39) 2015/04/06(Mon) 00時半頃
|
|
おかあさんがね ハンバーグを、つくってくれるの。
ハンバーグなら、ぼくも おてつだいできるから。
[ 野菜を切ったりはできないけど、タネをこねたりはできるんだよ って ほんのすこし、ほこらしげ。
いいよって言われたから、ゆるゆる歩きだしながら。 目的地はちがくても、ちかくまでは一緒にいこうね ]
おにいちゃんは、ハンバーグ すき? すきならね、とどけてあげてもいーよ。
[ 色々お世話になってきたけど おにいちゃんのこと、ぼくはなんにも しらないや。
ささいなことでもいいから、色々 知れたらいいな ]
(40) 2015/04/06(Mon) 00時半頃
|
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 00時半頃
|
[寒くないかと問うたのに、その行動とはまるで正反対な、突然海水に浸かるという行為をして見せる彼女>>34の声と行動に吃驚する。 彼女は、たしか。]
……あー、ピッパ、さん。 だよ、ね…?
[とある事件からちょっとした有名人となった彼女の名前を、うろ覚えながら問う。会うのは初めてだろうか。いや、会ったことがあるのかもしれない。人をよく見て話さないから、このように会ったことがあるかとか、人の名前とか。なかなかに記憶できないのだろうか。 それでも、近くにいる彼>>37とは知り合いのようで。]
寒くは、ないよ。 おれにとっては、この風と太陽と海が心地いいくらいだ。
[ぱしゃ、ぱしゃ。 水の音を立てながら彼女のいる方へゆっくりと歩む。仮に転んで、"万が一"のないように。 ゆっくりと、ゆっくりと。 ジーンズのポケットから出した白いハンカチを。]
ほら、これ使って。足、拭きな。
[そう言って、革の手袋をした手で彼女に差し出せば、どのような反応をするだろうか。]
(41) 2015/04/06(Mon) 00時半頃
|
|
うん? あー、やっぱり冷たい、ねー!
[話しかけたのは彼女のはずなのに、青年(>>41)の返事も聞いているのかいないのか。 相変わらずの調子で砂浜へと引き返す。]
あぁ、これ?ありがとうね。
[彼女は豪快に歩き続ける。 慎重な彼(>>41)などおかまいなしに、大きく手を振り、大股でざぶざぶと波を作りながら。
すれ違い様にハンカチを受け取るとばさりとひろげ、遠慮もなしに脚を拭いた。]
(42) 2015/04/06(Mon) 02時頃
|
|
[この青年は見知った顔(>>37)だったろうか。それともいつもの… 顔をじぃっと見つめれば、彼(>>37)の前髪が濡れていることに気付く。]
あ、ごめん。濡れたね。 使いなよ。あたしのじゃないけど。
[脚を拭き終わったばかりの砂のついたハンカチを差し出す。]
あのこ(>>41)のだから!
あたし話割って入っちゃったね? ごめんごめん、続けてよ。
[砂浜に転がる靴をせわしなく拾い上げると]
じゃあねー! 風邪とかひかないでよ!
[振り返ることなく海を後にする。 ひらひらと彼らに手を降りながら。]
(43) 2015/04/06(Mon) 02時頃
|
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 02時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 02時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 02時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 02時頃
|
[昔からの友人である彼>>35の言葉を聞きながら、彼を眺める。なんだか落ち着きのない動きをしていて、きっと彼のことだから、靴に砂でも入ったのだろう。 ……やっぱり、昔と変わらないな。そんなことを考えつつ、投げ掛けられた心配を掻き消すように言葉を返す。]
転ばないさ。昔みたいに、ドジじゃあないよ……。 それに、こんな浅瀬で転んでも、なんともないさ。
[足を水面から上げて片足で立ち、揺らしてみせる。爪先から水滴がぽろぽろと零れ落ち、今自分がここにいるという証拠を見せているかのようで。]
……砂に、ね。
[おれらの"常識"の通り、人が消えたことなどないのに。 それは生き物が呼吸をすること、 林檎が木から落ちること、 この水が冷たいことと同じように。 疑いなどないのだ。これがおれらの常識だから。 だが、疑いがないと同時に、他人に触れてみるという実行にも移さない。やはり自分のこの臆病な性格が影響しているのだろうか。]
…心配性だな、テッドは。
[そういって、こちらを見る彼を目を細めて眺める。ああ、やはり昔と変わらない。]
(44) 2015/04/06(Mon) 02時頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 02時頃
|
…なんだったんだ…
[まるで嵐の様な彼女>>43が過ぎ去った浜辺で、ぽかんと立ち尽くす。 は、と。殆ど押し付けられたような白いハンカチ(砂付き)を右手に握っている事に遅れて気付いた。]
[――ごめん、濡れたね――。
そういえば、飛沫が幾らか頬や至る所にかかったっけ。…大人しければ上等の美人なのに、なんて失礼にも心の中で。]
(45) 2015/04/06(Mon) 02時半頃
|
|
そりゃさ、そうだけどさ… まぁ。
[水が危ないって意識は、自身の中にしかない。だから反論しようとして上手い言葉が続かずに。最終的に変な切り方で終えてしまった。 足を伝落ちる雫が、水面でゆらゆら、ゆらゆら波紋を作るのを眺め。]
あんたがお気楽過ぎるの。
[触れるだけで、いとも簡単に散りさってしまうような身体なのだから。 海水に浸けた素足が、波に掻き混ぜられて砂と同化してしまったら。…怖いなぁ、と幼稚じみて考える。]
ほら…
[持ちっぱなしの砂まみれのハンカチは、流石に使いようが無くて、恐らく、未だ水の中であろう>>44ベネットに腕を伸ばすだけで差し出した。]
(46) 2015/04/06(Mon) 02時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 02時半頃
|
[ いらない
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤいらないわ
ㅤㅤㅤㅤ――ㅤ触れない、アナタなんて。ㅤ]
(47) 2015/04/06(Mon) 05時頃
|
|
――――………。
[そこは暗く静かな、自身の仕事場。 ランタンのほのかな光に照らされながら物思いに耽るのは、毎度のことであった。
脳裏に浮かんでいたのは ―――自身が嘗て愛した人。
嗚呼。愛とはなんなのだろう。 彼女の手を取れなかった自分には、“愛”などというものがないのだろうか。]
……いいや、そんなことはない。
[浮かんだ問いには、声を出して否定の答えを。まるで、自分自身に言い聞かせるように。]
(48) 2015/04/06(Mon) 05時頃
|
|
[“触れたら消える” そんなことは最早、誰もが知っている常識であるから。大切な彼女に消えて欲しくないと願ったあの気持ちが、愛でなくてなんだというのか、と。
………そう、彼女が異端だったのだから。もう何年も前のこと。気にする必要など、ないはずなのだけれど。]
………ふう。
[小さく息を吐いて、首を緩く振る。 ランタンが思ったようにいかなかったからか。どうも気分は、暗いほうへと向かうようだ。
黒いカーテンの隙間から覗く、眩い光に目を細めれば。 重い腰を上げ、散歩にでも行ってみようか。]*
(49) 2015/04/06(Mon) 05時半頃
|
|
[さっとハンカチを受け取る彼女>>42に一瞬身を強張らせる。わかってはいるが、どうしても女性に対して、目を合わせることも近寄ることもできないのだから、このように不意に近くなると怖くなる。 頭の考える能力がどんどんスピードを落としていき、足元がふらつく。]
…っ、
[怖い。 腹の底で何を思っているか全くわからない女性が怖い。失礼なことだとは思うが、今はそれしか考えられなかった。 どこかへ彼女がいってしまったあとも、落ち着くまで時間がかかってしまう。 まともに顔すら見られなかったのは、やはり今回も今までと変わらないということだろう。]
(50) 2015/04/06(Mon) 07時半頃
|
|
[お気楽、か。 表に見えるおれは、そう見えるのだろうか。他人、況してや仲の良い彼>>46からの評価など気にする必要がないのに、何処と無く安心してしまう。 海から出て、先ほどの女性に渡したハンカチを差し出す浜辺の彼まで歩く。]
ん、ありがと。
[砂まみれになっているハンカチを受け取り、軽く空中で叩く。ぱらぱらと砂が零れ落ちて、風に吹かれて見えなくなってしまった。 おれら人間も、こんな風に消えてしまうのだろうか。考えるだけ野暮だと分かっていても、時々頭を過るこの世界の常識。 ハンカチを渡した彼の首元を、目を細めて一瞬見つめてから、脱いだ靴の元へと向かう。 渡されたハンカチで軽く足を拭い、元どおりに靴を履く。だった少しのことなのに、靴下と靴の感覚を久々に感じる。]
じゃあ…、おれは広場にでも行こうかな。 テッド、また。
[またハンカチを空中で叩き、砂を落としながら、そばにいた男に別れを告げる。 ハンカチを軽くたたみ直しポケットへと突っ込む。 ざり、ざり。村の中央にある広場へと行くことに決め、砂音を立てながら歩き出した。*]
(51) 2015/04/06(Mon) 08時頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 08時頃
|
どーいたしまして
[叩かれて落ちた砂がパラパラ、風に流され浜辺に紛れると。たくさんの人間がこの浜に紛れてる気がして、少し嫌になった。 儚ぇな、ってちらりと>>51ベネットに視線を移した時には相手もこちらを見ていた気がしてジトと見つめ返す。]
(52) 2015/04/06(Mon) 11時半頃
|
|
[元通り、靴を履き始めた>>51彼に一声掛ける前に別れの挨拶を告げられ。特に気にするでもない。自分も退散するかって同じ方向を向いただけ。]
おう、またな。
[ひら、と雑に手を振って別れの挨拶を。あーまた暇になったな、ってそこだけ残念そうに。]
(53) 2015/04/06(Mon) 11時半頃
|
|
…お、こっ…て?…ない。 怒って、いないよ。ごめん。
[別に、この子が悪いわけじゃあない。 元より責めるつもりもないところに、小さくない体をそんなに縮めてしゅんとされてしまったら、…流石に、心地悪いじゃあないか。 居た堪れなさにぐるりと下げた眉は、怒っているなんて取られなければ良いのだけど。
だから、ほんの些細な一言で、その子を喜ばせる事が出来たなら。 今だ、とばかりに畳み掛けた。――別に、素っ気なくしたい訳でも、ないのだから。]
……そ、そう。ひみつ。 きみも、きみのおかあさんも、そっちの方がきっと良い。
[彼の為と、それから自分の為にも。 秘密なんて可愛い言葉で誤魔化しては、ほろりと綺麗に、綻んだ表情に目を細める。
―― 可哀想 な子だと、思っていたはず なんだけど、 ]
(54) 2015/04/06(Mon) 12時半頃
|
|
…ん、……ああ、そう。 偉い…?ね。
[此方から尋ねたのだから、答えが来るのは当然。 はっと意識を戻して、逸れた思考を慌てて修正しながら、伸びた腕にはおずおずと腕を伸ばした。 袖が捲れないように押さえて、神経質に腕を通す。
子供は体温が高いと言うけれど、この子もなんだろうか。 厚く着込んだ袖から答えを得る事はできないまま、煮え切らぬ思考に小さく唸った。]
ハンバーグ、…ハンバーグ、か。 …しばらく食べてない、なあ。 良かったね。…楽しみだね。
[歩幅を合わせなければ、とか、妙に気を使いながら、じりじりと歩を進めて、]
――ぇ、
[曖昧な歩幅は、つん、と一度、石畳に引っ掛かった。 まさかそんな事、聞かれるとも思っていなかったものだから。]
(55) 2015/04/06(Mon) 12時半頃
|
|
…おれに?…………えっと、
いらな、……ぁ、いや。 好き、じゃない。…うん。あまり。ごめん。 ―――だから。おれの分も、食べると良い。
[――好きと、嫌い。 一体どちらで答えるのが、彼の為になるのだろうか、と。
結局、勝ったのは自己防衛。 子供の真っ直ぐな好意は居心地が悪くて、…何か面倒なことになったら、堪ったものじゃあない。 なんとか上手いこと、それっぽく繕ってはみたけれど――上手くいったかどうかは怪しいところ。]
たくさん食べて、大きく…なりなよ。 ……大きく…、ぁー、……たぶん。
[子供への接し方を、多く知っている訳じゃあないから。その一言は、この子に限っては不似合いだったかもしれない。
菓子の一つも持っていたら、機嫌も取れただろうに。広場と共に近付く、商店街のパンの匂いを感じながら思う。 歩く速さを落とさないようにするので精一杯なのは、あまり認めたくはなかった。]
(56) 2015/04/06(Mon) 12時半頃
|
|
やぁ。
[手を軽くあげ、目の前にいる女>>0に挨拶をする。その女は、"昔"と変わらず、抜けた顔でこちらを見ている。]
変わらないな。 何もかも。
[口角を釣り上げ、女に笑ってみせて。]
(57) 2015/04/06(Mon) 13時頃
|
|
[ 怒ってない>>54って言ってもらえたら、ほっと ひとあんしん。 ぼくは よく怒られるから、気をつけなくっちゃ
どうして 秘密の方がいいのか よく、分からなかったけど。 おにいちゃんがいうなら、きっとそうした方が いいんだと思う。
だから、ちゃんと秘密にしなきゃって口を閉じて。 まあるいおめめが細まったのには 気づかないまま ]
えへへ えらいでしょう。 おかあさんもね、ほめてくれるよ。
[ 期待とおりほめてもらえたから、もっともっとうれしくなっちゃう。 のんきに腕を組みながら やっぱり、ぼくはわらう ]
(58) 2015/04/06(Mon) 14時頃
|
|
うん。 お手伝いをするとね、褒めてもらえるから。
だからぼく ハンバーグがすきなんだ。
[ ついつい 聞かれてないことまで言ちゃって 好きかってにあるいてたら、おにいちゃんは あるきにくかったかも>>55。 気づかいなんて、ぼくにはできなかったけど。
それでも、おにいちゃんの 歩調がみだれたなら ほんのすこしあるくのを遅くして、様子見したり ]
…………
[ 目に見えて慌てるおにいちゃんの その表情に ――あぁ、迷惑なんだなって ようやく気づく。 ……これだから、ぼくは だめ なん だ ]
(59) 2015/04/06(Mon) 14時頃
|
|
そ っか。 うん、そーだね。
[ なるべく、明るい口調で。 なるべく、残念そうにならないように。 たぶん、上手くいってると思う。 すくなくとも、おにいちゃんよりは ね ]
うふふ。 ぼくがいまよりおっきくなったら おにいちゃんのくびが いたくなっちゃうよ。
[ おにいちゃんは 多分、不器用な人なんだろうな。 それでもきっと ぼくを 気づかってくれてるから。 ただぼくは わらう わらって―― 、]
(60) 2015/04/06(Mon) 14時頃
|
|
[ 商店街が近づいてきたなら、意識して足をはやめて。 はやく、おにいちゃんを解放してあげられるように 秘密だから、誰かに見られないように
今度はこっちが気をつかってみたけど 大きなお世話 だったかも ]
それじゃあ、ぼくは やおやさんに いかなきゃだから。 おにいちゃん、ばいばい。
[ 何かにせかされるようにして 商店街の入口に。 そうしてつくなり、ぱっと腕をはなそうか ]
(61) 2015/04/06(Mon) 14時頃
|
|
――ばいばい
[ もう一度、お別れの言葉をかさねて 手をふるみたいに腕をふれば、それは返してもらえたかな。
どちらにしても、あとはただ 八百屋さんにむかってあるきだすだけ* ]
(62) 2015/04/06(Mon) 14時頃
|
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 14時半頃
|
[一歩一歩すすめば、広場の石畳はぺたぺたと音がする。 街中に戻ってもなお、彼女は靴を手に提げたまま歩いていた。 真っ白なシルクの手袋の防御感と裸足の無防備感の組み合わせは誰の目にも奇異であったろう。 とはいえ、まわりからの好奇の目が今更気になるはずもなく。 …図太さは彼女の長所でもあり短所でもある。]
やぁやぁ。今日もよろしく。
[教会の頂きに聳える十字架に片手をあげ、お愛想しておく。 信仰心があるわけではないからこそできるのであろうカミサマへの軽い挨拶。
これが窘められるようなことだとは露ほども考えていないのだろう。 そういったことを彼女に教えてくれる相手はどこにもいないから。]
(63) 2015/04/06(Mon) 14時半頃
|
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 14時半頃
|
[無邪気な笑み>>59には、うん、だとか、ああ、だとか、煮え切らない返事を返す。 会話に着いて行くのも、歩調を合わせるのも、決して嫌とは思わなかったけれど。 ただただ後ろに続くのも、…たまに彼の歩みが緩まるのも、どこか情けなかった。]
…………、うん、
[曖昧な相槌の、ほんの一瞬。 にこにこと、普通の人間ならばつられて頬を緩めてしまいそうな子供の笑みが、ほんの一瞬だけ翳ったように>>60、…思えたのだけれど。]
……ぁ、あ、そうだ。 そうだね、……。
[それよりずっと詰まらない顔をしている自覚はあったから、確かめるつもりにもなれなかった。 対照的に、ふわふわと向けられる柔らかい笑いはそれまで通り。
ーー何より、自分のせいで、この子の表情が歪んだ なんて。 本当は解っていたとしても、…わざわざ思い知りたくなどない。]
(64) 2015/04/06(Mon) 16時頃
|
|
[急に早まった足取り>>61は、小さな子供にはやくはやくと手を引かれるのとは訳が違う。 此方だって子供でもないのだから、転びこそしなかったけれど。]
――――ぇ、…ぁあ、
[打って変わってどこか急いた様子と声とに引きずられるまま、急に離れてしまった腕に。上げた声は、狼狽。
――そんなにあっさり離されるとは、思っていなかった、ものだから。]
(65) 2015/04/06(Mon) 16時頃
|
|
[二度目の言葉>>62にも、すぐには何も言えないまま。 ゆらゆら振られる腕はぼうっと眺めて、その腕が降りるか降りないか。そこまできてようやく、手袋に包んだ手のひらを持ち上げた。]
………、ああ、…ばいばい。 ……ありがとう、…。
[手を上げたまま、離れていく背中をぼんやりと見送って。 ようやく口を出た言葉は、届いたかどうかも怪しいところ。 ――そこで改めて、柔い日差しにくらりと目眩を覚えた。
子供のお守りをしていたのは、"どちらだっただろうか"…なんて。 あの子と共にいる間はすっかり忘れていた冷や汗が滲むのを感じながら、初めて気付いた。*]
(66) 2015/04/06(Mon) 16時頃
|
|
[しばらくその場に立ち尽くしながら、思い出したような鈍痛を押さえようと、こめかみを指先で無理やり押し込む。
じりじりと目眩を誘発する日差しから逃れるように、目に付いた雑貨屋へとふらりと立ち入って。 籠に積まれた飴玉の山を見て、手をのばしかけて――止めた。
――もしも次に会ったら、あの子に渡そう。 そう、思ったのだけれど。
何が好きか、あの子は聞いてくれたのに、こちらはあの子の事を何も知らない。 そもそも次なんて、他ならぬ自分が望んでいない。あったとして、きっとまた、上手くできないに違いない。 ――こんなに拗れて絡まってしまったのは、いつからだったろうか。]
…………おれ、も。 こどもで、いたかったなあ……、
[きらきら、眩しいくらいに輝く飴玉を見下ろして呟いた言葉は、それだって結局、言い訳じみた羨望。 額に滲む汗を手の甲で拭って、そのままずるずる、棚の陰に座り込んだ。*]
(67) 2015/04/06(Mon) 16時頃
|
|
[かつん じゃら ん。
足音と、鎖の音 ふたつまとって、ぼくは あるく。 目的地は決まってるから、いつもよりしっかりした足どりで ]
おじさん、やさいちょうだい!
[ いつも来る八百屋さんにつけば、元気よく声をあげる。 おじさんは ぼくの 手ももう、慣れっこだから。
ぼくの ポケットからメモを取りだしてくれて そのぶんだけの野菜を、かごに入れてわたしてくれる。
野菜を買ったら、次は お肉屋さんに。 こっちも同じようにして、お買い物はおしまい ]
(68) 2015/04/06(Mon) 17時頃
|
|
[ 残ったお金は おこずかいよって言われてたから ぼくは なにかないかなってあるきだした。 お菓子とか おもちゃとか 別にほしいものは、ないんだけどね。
うろうろ 歩いていたら、また 知ってる顔>>28を見つけて。 肩にかけたかごを揺らしながら ぼくは ほんのちょっと、足をはやめる ]
――……おじちゃ ん!
[ どすん 。 その背中にとびつくように ぶつかったら、おじちゃんはどうしただろう。 一応加減はしたからね、きっと 倒れはしなかったろうけど ]
(69) 2015/04/06(Mon) 17時半頃
|
|
[ あのこの為に、よく教会にもお参りにいくから かみのしもべ のおじちゃんとは ちょっとした、顔見知りのつもり。 どころか、こっちは懐いてるくらいの 勢いで。
向こうがどう思ってるかは、知らないけどね ]
…………たばこくさい。
[ うえぇ って、苦い顔をしながらおじちゃんから離れて ぽつり。 ぶつかったことを怒られるかもしれないけど その時は素直に、ごめんなさいをしようかな ]
……その子、だあれ?
[ そうしてようやく おじちゃんの先の人影>>15に気づいたなら 首をかしげながらも、あいさつしなきゃって考える。 だって あいさつは大事だって、お母さんが言ってたもの。
――それでも やっぱり お邪魔なようなら、すぐにここをはなれなくっちゃ ]
(70) 2015/04/06(Mon) 17時半頃
|
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 17時半頃
|
[長い間、暗闇にいたからか。太陽の光は眩しすぎて、どうも顔付きが渋くなってしまうけれど。自然の光も嫌いじゃないのだ。たまにの外出は、いい気分転換になる。]
……………。
[真っ黒な服に身を包み、輝く世界を巡り歩く。他人の目には、どこか不自然に映ってしまうかもしれないけれど。自身の気分は、とても晴れやかなものになった。
そうして広場に辿り着けば、目に留まったのは色鮮やかなアクセサリーを売り出す、小さな屋台。 輝くそれらに視線を奪われ、吸い寄せられるようにそこへ向かえば、うっとりと頬を緩めたことだろう。]
…………綺麗だ。
[――似合わないということは分かっているのだけれど。 別に自分が身に付けたいと思うわけではないし、と言い訳じみたことを考えながら。暫くその場でひとり、色とりどりに輝くその美しさを楽しむことだろう。]
(71) 2015/04/06(Mon) 17時半頃
|
|
――うお、っ…と、
[傍の嬢ちゃんからの返事はどうだったか。そりゃ分からんが、確かなのは俺の煙草が今度は箱ごと、地面に転がってしまったという事だ。 返事を待つ間に一服でもしようかと、ポケットに手を入れたのがマズかったのか……しかし、こうも突然背中にぶつかられるとは思わんだろう。
地面に溢れた煙草の数は二本。さっきのと合わせたらこれで三本か……あぁ、勿体無い。]
…………坊主。
[誰がぶつかって来たかは予想が付いていた――ご丁寧にも呼び声付きでぶつかってくれたモンだから、当然と言えばそうなるが。 哀しみと恨めしさとを込めてぐいっと眉をハの字にして、背後を見れば案の定。 餓鬼の力だ、ぶつかられても痛くは無いが……坊主の手首から伸びた硬い鎖は少しだけ、痛い。]
(72) 2015/04/06(Mon) 19時半頃
|
|
教会の外くらい吸わせろ、アソコじゃ吸ってねェだろう。 ……見ろ。お前のせいで俺の煙草が二本も駄目になっちまった。
[ぶつかって来ておいて文句を垂れるような坊主には、背を屈めて顔を近付け、煙草の匂いをプレゼントしてやろう。 勿論、地面に落ちた煙草を指して、自分のした事の重大さを思い知らせてやる事も忘れない。 反省したようなら、あるいは濃くなった煙草の匂いに降参する素振りでも見せたのなら。ぐしゃぐしゃと坊主の頭をかき混ぜて、肩に掛けた籠の位置を直してやるくらいはしてやっただろうが。
落ちた煙草を拾い、着いた土を払う。中まで汚れちゃいないようなのが救いだと一歩取り出し咥えれば、マッチを擦って火を付けた。]
はぁ……美味い。お子様にゃ、この味の良さが分からんのだろうがな。
[ふうぅ……と上空へ向けて長く煙と息を吐き、坊主に向けて薄く笑う。この坊主はどうやら見た目よりも中身の方がずっと幼いようだが、どっちにしろ自分にとってはお子様な事に違いはない。
そうして坊主の次の興味は、近くの嬢ちゃんへと移ったらしい。まったく、餓鬼はすぐに話が変わるから、付いていけないったら。]
(73) 2015/04/06(Mon) 19時半頃
|
|
お客さんか……誰かの家族か。さぁどっちだろうな。
[坊主の興味に乗っかって、嬢ちゃんに向けて首を傾げる。返事があれば顔をそちらに、無ければ坊主の肩にかかった籠の中身に視線を向けた事だろう。
教会に来ては、熱心に祈りを捧げて行くこの坊主と話すようになったのは、さていつ頃からだったか。今じゃあこの通り、道端で飛び付かれるくらいには懐いて頂いている。 最初はその手の奇怪さや、言動の幼さにに驚きもしたモンだが、それもあぁ、慣れた。 ……餓鬼は元々、苦手だがね。]
坊主は買い物か。ちゃんと出来たか、ん?
[煙草の先が赤く光り、口の中に煙が広がる。自分の吸うものは匂いの強いものだから、坊主も嬢ちゃんもいい顔はしないかも知れんが。 今日は負けたモンで、帰って一人寂しく缶詰でも突っつこうかと思っていたのに。 美味そうな肉と野菜を引っさげている坊主の姿に、少しだけ虚しい気分を味わいながら、溜まった煙をゆっくりと、吐いた。]
(74) 2015/04/06(Mon) 19時半頃
|
|
[ ばーんってぶつかっても おじちゃんは やっぱり倒れたりなんかしなくって>>72
そうじゃなきゃ 困るけど ちょっと悔しくなっちゃうのは、なんでかな。
あぁ、でも 八の字眉を見たら なんだか満足しちゃったり ]
………… おじちゃん、たばこってね からだにわるいんだよ。
[ あれ 怒られるところが、思ってたのと違う。 てっきり、ぶつかった方を怒られるかと思ったら おじちゃんは、たばこばっかり気にしてて。
ちょっと呆れながら、誤魔化すみたいに言ってみたけど どうだろう ]
(75) 2015/04/06(Mon) 21時半頃
|
|
……っわ、
もー、しょーがないおとなだなあ! あやまればいいんでしょ!
[ 近づく顔>>73にはすこし驚いて でも、濃くなるたばこのにおいに、思わず笑っちゃう。
したことの重大さなんて 分かんないけど。 一応降参してみれば、くしゃりと頭に乗るてのひら それと、かごを直してくれる手に、にっこりわらう。
頭をなでられるのは すきだよ。 だって、褒められてる みたいだもん ]
……おいしいの。 なら いっぽんちょうだい?
[ ん、って。口を開けて、ベロを出して そうしたら、たばこは もらえたかな ]
(76) 2015/04/06(Mon) 21時半頃
|
|
[ もらえなかったら、ケチって言って不満顔を しただろうけど。 ……どっちにしろ、美味しいなんて思えないから もらえたって、すぐつっかえす だろうけどね。
そんなことをしながら、視線はおねえちゃんの方へ。 知ってるような、知らないような 小さい頃のことはあんまり、おぼえてないから わかんないや ]
……ふぅ ん。
[ おじちゃんと同じように>>74首をかしげて 返事があったら、やっぱり 同じように、そっちを見てみようかな ]
ん?
[ 不意に問いかけられたら、おじちゃんの語尾をくり返しながら えへへ って、ほこらしげに、ぼくは わらう。
肩のかごを見せれば、きっと中身は見えるから 見ればわかる、でしょう? ]
(77) 2015/04/06(Mon) 21時半頃
|
|
ちゃんと できたよ。 ほめて ほめて!
[ おじさんのたばこのにおいは、臭いけどさ もうなれっこだから、あんまり気にならないよ。 それでも、吐きだされた煙には ちょっと眉を寄せちゃったけど ]
きょうはね、ハンバーグなの。 ほしかったら、おじちゃんにも わけてあげるね。
[ ひとりみって、寂しいものなんでしょう? つけたした言葉は、余計なお世話だったかもしれない それでも一応は、好意のつもり。
……あぁ、でも さっきみたいに、困らせたらどうしようって そこに気づくのは、言っちゃってからで。
ぼくは、うかがうみたいにおじちゃんをみる。 迷惑じゃ、なかったかな ]
(78) 2015/04/06(Mon) 21時半頃
|
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 21時半頃
|
[次第に目眩が収まれば、ゆらゆらと立ち上がっては息を吐いた。 さすがにこのまま、店先で蹲っている訳にもいかない。例えば線の細い、可憐な女の子であったなら、話は別かもしれなかったけれど。]
……その袋に、入るだけ。 適当に包んで貰えれば、それで良いよ。
[迷惑料、ではないけれど。 ちらちらと目線を送ってきていた店主を呼びつけて、眺めていた飴玉は結局、一番小さな紙袋に詰めさせた。 嗜好品なんて普段は縁がないから、手の内に収まった甘い香りの包装は、自分には不釣り合いに思えた。]
(79) 2015/04/06(Mon) 21時半頃
|
|
[軒先から、ぽつぽつと人の行き交う広場を眺める。 その中に加わる気にはどうしてもなれなくて、だけれどこんな不景気な顔をぶら下げて、店先に立っている訳にもいかない。
――ふう、と溜息をひとつ。 汗ばむ肌の上から手袋を押さえて立ち去ろうとした時、ぺたりぺたり、と。 からりと晴れた空気に不釣り合いな音>>63が聞こえれば、自然とそちらへ視線を流した。]
…………、 何処の、お嬢さんだったかな。
[周囲の奇異の視線を物ともしない涼しい顔には、確か見覚えがあった、はず。 風に煽られて靡くブロンドの髪を、それは不躾にじい、と眺めて。 合点がいけばようやく、ああ、とひとり頷いた。
――だいぶ前のある出来事で、一躍有名人――と言って良いものかは怪しいけれど――になった彼女の事は、自分でも知っている。 家を出たかったなら、放っておいてあげれば良いじゃあないか、と。 当時抱いた感慨はそんなもので、騒ぐ大人達に混じることもしなかった。]
(80) 2015/04/06(Mon) 22時頃
|
|
…時が流れるのは、早いものだね。
[少女だと聞いていたけれど、目の前を行く彼女の容姿はもう、立派な女性と言って差し支えないだろう。 だからこそ、その無防備な姿が更に異質に思えるのだろうけれど。
目の前を通って行った彼女に声を掛けるタイミングは、あっさりと逃した。 それでも村人から浮いて見えるその背中は、すぐには視界から外すこともできずに。 ゆるりと首を傾げながら、しばらく視線で追いかける。]
――――…ヒールが折れでも、したかい。
[独り言、と言ってしまえばそれまで。
声を掛けると言うにはどうにも張りの足りない声で問い掛けた言葉は、果たして彼女には届いただろうか。 届いたら届いたで、曖昧な声掛けにひとり気まずさを覚えることになるのも、解ってはいる。]
(81) 2015/04/06(Mon) 22時頃
|
|
["ヒールが折れでも…"
誰かを呼びとめる調子でもなかった。 距離のせいもあるにしろ最後まで聴きとられないほどに、その声(>>81)にはどうも力がなく。
声の主と声をかけられた先に興味をそそられた彼女は、野次馬心で振り返る。
まさかその瞬間に誰かと目が合うなんて思いもしなかった。]
え。あ。あたし?
[不自然にあってしまった目を逸らすこともしないのだから、この青年が話しかけた先は彼女だったのだろう。 ただ、どうにも困った表情を見るに、反応しない方が親切だったのかもしれない。 彼女自身は…他人に向けられる苦笑いには慣れているけれど。]
(82) 2015/04/06(Mon) 22時半頃
|
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2015/04/06(Mon) 22時半頃
|
[顔を近付け坊主の嫌いな煙草の煙をたんまりと嗅がせてやったなら、降参するように笑う様に少しだけ満足する。 余計な一言二言(>>75)を付けてくる生意気さには半眼を向けてはみるが、元の人相がこれじゃあ迫力もありはしなかっただろう。
しかし煙草は体に悪い、だって?……はぁ、まったく餓鬼はこれだから。]
あぁ、いい子だ。 それとな、煙草よりも我慢の方がずうっと身体には悪いんだよ。だから吸ってもいいんだ。
……だが、
[憤慨しつつも吐き出された謝罪(>>76)は、一応褒めておいてやった。一本おくれと突き出された舌には、流石に呆れた眼差しを向けてしまったが。そりゃあそうだろう、俺の煙にそんな顔をしておきながら、何だって自分は吸えると思ったんだか。
"しょうがなくない大人"なら、煙草の代わりに飴玉でもその口に放り込んでやれるんだろうが……生憎自分はこの坊主曰く、"しょうがない大人"らしいから。 それにそんな気の利いたモンなんざ持ってやしない。だからといって、この美味い煙草をこんな餓鬼に食わせる気なんて更々無い。 だから代わりに舌を指先で弾いてやった――そう力は入れてないから、驚きはしても痛くは無かっただろうがね。]
(83) 2015/04/06(Mon) 23時頃
|
|
――坊主にはまだ早い。酒も飲めねェ乳臭い餓鬼にはな。 大人になって、お化けが怖くなくなってから出直して来い。
[目の前の坊主が幽霊を恐れているかは知らんが、それはただのものの例えだ。 ケチ、と向けられた不満そうな顔(>>77)にはフンと鼻を鳴らしながら、またひとつ煙を吐き出して。
籠の中身を見せながら、得意げにしてくる坊主(>>78)には肩を竦めて――こうも素直に褒めろと強請られると、褒めなかったら俺が悪者みたいじゃあないか。 餓鬼ってのはどうしてこうも、臆面もなく思った事を口に出せるのか……そこはまぁ、この坊主だからかも知れんがね。]
あー、偉い偉い。よく出来たよく出来た。 ……だがな、坊主。"ひとりみ"は余計だ。あんまり生意気言ってると、その口を針で縫い付けるぞ。
[先程よりも少しだけ乱暴な手つきで、頭一つ下にある坊主の髪をかき混ぜてやる。 しかし本当にこの坊主は余計な一言を付けてくるものだから、そこに対してはしっかりと釘を刺しておかないと。]
(84) 2015/04/06(Mon) 23時頃
|
|
[何やら伺うような眼差しを向けてくる相手を睨み付けていれば、ふつふつと腹立たしさが湧いてくる。 だからそれをぶつけるように、ふ、と軽くその顔へと煙をかけてやれば、寄せられた眉が更に寄ることになるだろうが……それはそれでいい気味だ――自分のこの行動が、実に大人気ないと気付くまでは。]
しかし坊主は優しいな。寂しい寂しい"ひとりみ"のオッサンに、お前さんの美味しいハンバーグを分けてくれるのか、ん?
……こちとら夕食は、鰯の缶詰かツナ缶か、って考えてる所に。
[坊主が何を心配してるかなんて知らんし、探るつもりもない。たださっき言われた"ひとりみ"の一言は、思いの外自分でもショックだったよう。滲む揶揄の色は隠すつもりなんてありはしないがね。
デリカシーの無い一言への恨みと、挙げた自分の夕飯の献立の侘しさと。 それらをたっぷりと込めてさも寂しげに呟けば、短くなった煙草を地面に放り、靴で踏みつける――後でちゃんと拾うつもりだが、まぁ今はいいだろう。]
(85) 2015/04/06(Mon) 23時頃
|
|
……今日は、お祈りすんのかい。
[何を祈っているか、坊主の口から聞いた事はあっただろうか。あろうと無かろうと、もしも坊主が来るのなら、今日はこの酔いが醒めれば夜まで酒はお預けか、と。 そんな事を考えながら、ちらりと坊主の方へ視線を向けてみれば、さて返事はどうだったか。]
(86) 2015/04/06(Mon) 23時頃
|
|
――ぁ、……、
[くるりと、躊躇いなく振り返った勝気そうな瞳>>82に、目に見えて狼狽える。 思わず逃がしかけた視線は、再びまあるく開いた栗色の瞳へと。
声を掛けたのはこちらな上に、こうまで綺麗に視線が合ってしまったなら、今更逸らす訳にもいかない。 居た堪れなくはあるけれど、裸の足音をそのまま見送ってしまうのも、なかなか居心地の悪いものではあったから。]
……失礼、迷惑…だったかな。 気になったもので…ええと、その、足が。
[彼女の問い掛けには曖昧に頷いてみせながら、白手袋に包まれた手が引き提げた靴と――裸足の足へと、視線を移して。
そこで一度、不安になった。]
(87) 2015/04/06(Mon) 23時頃
|
|
そんな様子じゃあ、歩きにくいと思うのだけど…。 ……歩きにくい、…よ、ねえ?
[さも当然のように歩いているものだから、もしやおかしいのは自分なのではないかと――身に馴染んだ被害妄想。]
………そうじゃなかったと、しても。 万一足を切りでもしたら、 …大変、じゃあ…ないかな。
[…ので、否定された場合の保険まで一息。 嫁入り前の娘が、…なんて不躾な言葉は、さすがに飲み込んだ。 要らぬ事を言って後悔するのはいつもの事。]
(88) 2015/04/06(Mon) 23時頃
|
|
ーーん、、?、
??
[手指を包む革のぴったりとしたこの窮屈さが、 この街での想い出を蘇らせた。ーまァ、全部良いってものではないけど。 ついぽけーっとして、ああ変わらないな、とか思っていたら、誰かがわたしに話しかけた気がした>>27>>28
ん、だけど。 その方を振り返れば、もう話しかけたらしい男性は違う人と話をしている。]
(無視しちゃったかな、悪かったな)
[少しだけ反省をしてーーーーーーーー
ーーカシャッ。
久しぶりの街での一枚目は、街と彼らの話す姿。 …さ、歩き出そう]
(89) 2015/04/06(Mon) 23時半頃
|
|
――っん゛!?
[ 驚きに、思わず変な声が出ちゃう。 だって だって、舌をはじかれる>>83なんて、誰が思うんだろう。 びっくりする なんてもんじゃないよ。
痛くはなかったけど、ベロを出したまま顔をしかめて じぃって 睨みつけてみたけど、きっと意味は無いんだろうな ]
……おさけなら、のんだこと あるもん。 お、おばけだって こわく ないもん。
[ ……お化けなんて、いないやい。 声がすこし震えちゃったけど、信じてもらえたかな。 吐きだす煙>>84をにらむようにしながら ぼくは ふふくそうに唇をとがらせる。 ふふく、そう。……使い方 あってるかな ]
(90) 2015/04/07(Tue) 00時頃
|
|
[ それでも、褒めてもらえそうだとおもったら ふふくそうなのも、すぐ無くなっちゃう。
褒められて当然、みたいなのは、 おじちゃんは好きじゃないかもだけど でも、褒めてくれたっていいじゃんね ]
……もー おとながこどもを、いじめちゃだめ なんだよ。 すなおにほめてくれれば いーのに。
[ 頭を撫でてくれたのは嬉しいけど それとこれとは話が別だから。
やっぱり余計な一言をくっつけちゃうのは 心を許したしるし なのかもしれない。 自分でもよく わかんないけどさ ]
(91) 2015/04/07(Tue) 00時頃
|
|
[ ――それに こうやって、茶化すみたいにお話ししてると 迷惑だとか そういうことを気づかわなくてすむから、ちょっと気が楽。
だから、煙>>85に眉を寄せながらも、ほんのすこし 嬉しそうにしちゃって。 ……変だと、思われなきゃいいんだけど ]
さみしい、の。
[ ぱちり。 思わず不思議そうにしちゃったのは、大人は強いと思っていたから。
あぁ、そっか。 大人もちゃんと、寂しかったりするんだなあ。 知識として知ってても こうしてちゃんと聞くのは、なんだかちがう感じ ]
……あ の。 うーんと……
[ なんて返せばいいんだろう。 優しい、っていうのが 褒められてるんじゃないってのはわかるから ……結局何も、返せないまま ]
(92) 2015/04/07(Tue) 00時頃
|
|
[ ごめんね、って。ちいさく言ってみたら おじちゃんは、どんな顔をするだろう。 やっぱりこれも 余計な一言 なのかなあ…… ]
……えっとね。 おじちゃん、さみしいんでしょう。
だからね、いってあげても いーよ。
[ 問いかけ>>86には、何だか煮えきらない一言を。 ううん。ほんとは こういう言い方がしたいわけじゃ、ないんだけどな。 なんだか上手くいかないのは、きっと おじちゃんが大人げないせいだよ。
ぼく 悪くないもん ]
(93) 2015/04/07(Tue) 00時頃
|
|
――っあ、 ……行っちゃった。
[ カシャ って>>89 聞こえた音にふと そっちを向いたら、女の子はもう あるきだしてて 残念そうにつぶやく言葉は 彼女に届いたかな。
お邪魔だったかな、なんて。 困ったようにひとつ、またふたりにごめんなさいを落としはしたけど ]
(94) 2015/04/07(Tue) 00時頃
|
|
[さもすれば消えてしまいそうな言葉たち(>>87、>>88)を拾うため、意識をぐっと集中させる。 要はなんだ。靴も履かずに街を歩く変わり者を諌めたいのだろうか。 不機嫌とはいかないまでも彼女は眉を顰めて。]
歩きにくくはないよ。 砂浜に比べればずっとラク。
[乱暴に言葉を投げてから、はたと気付いた。 訓戒ではなく心配からの声だったのではないかと。 足の裏をぐいと持ち上げて、汚れ以外には何もないことを確認する。]
ああ。そっか。確かに怪我はタイヘン。 家、もうすぐそこなんだけどさ。 それでも靴は履いた方がいいよね。うん。
[いつも以上に大きく早口になったのは、早合点から反抗的なものいいになったことを少し恥じたから。 照れた顔を隠しがてら、かがんで靴を履く。]
(95) 2015/04/07(Tue) 00時頃
|
掃除夫 ラルフがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(掃除夫 ラルフは村を出ました)
|
――ぇ、え、砂浜…?
[突然の声掛けに、怪訝そうな顔こそ予想していたものの――まさかそこまで撥ね付けられる>>95とは思っていなかったものだから、たじたじと身を引き掛ける。 どうやら要らぬ言葉は、飲み込んだ物だけではなかったらしい、と。
このまま非礼を詫びてそそくさ逃げ出すことも考えたけれど、思い返せば彼女が村を騒がせた時、自分はもう成人と言っても良い歳だった。 ――尻尾を巻いて逃げ出すのは流石に、年上としてどうなんだ。 なんとも情けの無い思考を持て余して、退く足が一歩遅れた、頃。]
あー、……え?…うん? そうか、それなら…無駄に足を止めさせてしまった、かな。
[勢いの良い言葉に目を白黒させながら、それをゆっくり飲み下す。 いったいどういう風の吹き回しだろうか、と。 ぐるりと目を丸めたまま――それでも、続いた言葉は拒絶には聞こえなかったから。 屈む彼女のつむじ辺りをまじまじと眺めた。]
……もう、家には帰るんだね。
[家が近くだから、なんて、そんな言葉に。薄く吐き出す息と共に声を落とした。]
(96) 2015/04/07(Tue) 00時半頃
|
|
[彼女が靴を履き終えて、顔を上げようとしたなら。 見下ろしていた視線は、慌てて明後日の方向へ飛ばしただろう。
そう人に触れる場所ではないとはいえ、白い無防備な足が靴の中に収まったことを確認したなら。]
…不躾なことをごめんね。
[無意識のうちに滲んだ冷や汗なんて拭ってみながら、安心したように軽く腰を折ろうと。]
(97) 2015/04/07(Tue) 00時半頃
|
|
[一線ひかれることは常であれど、こう(>>96>>97)も申し訳なさそうにされればさすがの彼女もたじろいでしまう。
靴を履き、顔をあげた彼女はいつもの調子を敢えて意識する。]
帰り道だったんだよ。 って言っても誰かが待ってるわけじゃないし。 家帰ってもひとりで飲むだけだし。 このまま一杯ひっかけてく、なんてのもありなんだけどね〜
["がさつでかわいげのないいつもの自分"を意識するあまり、そんな台詞が口をついてでた。 更にジョッキを煽る動きを真似てニカっと笑ってみせる姿はさながら中年男性のそれだった。
きっと彼は困ったように笑うのだ。それか、先ほどの様に優しく諭すのかもしれない。]
(98) 2015/04/07(Tue) 02時頃
|
|
[先ほどまでいた浜辺とは打って変わって、常に賑やかである広場へと辿りつく。 たいした距離でもないというのに、もう息が切れてしまって。 つくづく自分は体力がないなと感じつつ、建物により日陰になっているところへ寄り掛かる。 まあ、―――もっとも、体力のない原因は分かりきっている。]
あ…あと1本。
[あまり活発でない性格に加えて、これ。 昔のように体を動かせない原因は、今彼の人差し指と中指に挟まれて、その役目を果たそうとしている。 どこで手に入れたかわからない安いライターでその煙草に火を点す。話題に困ったとき、逃げ道はいつもこの煙草だ。最初の一口はふかし、すぐに煙を吐く。そして二口目から、肺の中へと煙を詰め込む。]
………。
[大きく煙を吐き出し、ふと目の前に聳え立つ教会を改めて眺めてみる。この街から出たことはないが、かの本で他国ではもっとたくさんの宗教があると知った。 無宗教の自分には関係がないもの、だと思うのだけど。]
…難しいことは、わからないままでいいなあ。
[なんて、もう少しばかし、この村の広場の景色を楽しみたくて。 彼はその場所に、もうしばらく居ることに決めた。]
(99) 2015/04/07(Tue) 02時頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/04/07(Tue) 02時半頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2015/04/07(Tue) 02時半頃
|
[ザァ、ザァ… 規則的に打ち寄せる波の音を暫く聞いていても、やっぱりわずか程の時間しか潰れない。 立ち尽くすだけの自分は傍から見てアンニュイにでも見えるのだろうか、そう思うと何となしに背中が痒くなった。]
いくか…
[先まで一緒にいた彼を見送ってから、恐らく一分も経っていないだろうけど。そそくさと踵を返した。]
(100) 2015/04/07(Tue) 03時頃
|
|
――少し後
[キャベツ、ジャガイモ、ニンジン。それと俺。 家に帰ってはすぐさま母に見つかり路上販売の番を言いつけられた。 家先に置かれた質素な机に布を敷き野菜を並べ、奥側に置いた簡素な作りの木製椅子に座るだけ。]
…らっしゃーい
[市場でもない自宅近隣では人通りも少ない。客が来るとすれば彼方から出向いてくれるものだ。 やる気のない客寄せの声と、だるそうに椅子に座って、顰め面を決め込んだ少年。知らぬ人なら触らないに越したことないけれど。村の人からしたら「ああ、いつものね。」って具合。]
(101) 2015/04/07(Tue) 03時頃
|
|
[ふと。>>89白フードの女性が目に入る、ここからは少し遠いけれど。見慣れない風貌に好奇心を寄せて、大よそは暇潰し。]
――お姉さん。 ちょっと、フードの人。
[格段声を張り上げる訳でもなく、気付かれなかったらそれまでってくらい。 もしもフードの彼女が気付いたのなら、手招きでもして野菜の紹介でも始めよう。]
(102) 2015/04/07(Tue) 03時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2015/04/07(Tue) 03時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2015/04/07(Tue) 03時半頃
|
[顰められた顔(>>90)やら睨む視線やらから、舌を弾かれた事への不満を感じ取りはするものの、他にやる物など無いモンで。 煙交じりの此方の揶揄に対する抗議だって、肝心の吐く声が震えてちゃ何の強がりにもなりやしない。 "そうかいそうかい。なら今夜、鏡の中かベッドの下を覗いてみるんだ"――吐き出しそうになったそんな言葉は、流石に大人気ないかと飲み込んで。代わりに小さく吹き出しながら、唇を歪めてみせてやる。
煙たそうにこっちを睨む視線だって、もう慣れたモンだ。この坊主は煙草の匂いが苦手な癖に、妙に懐いてくれるのは何故なのか。 匂いが嫌なら近付くな、と。吸うのをやめるつもりは無いから何度か言った覚えはあるが、あまり意味はなかったんだろう。]
なァに言ってる、虐められてんのは俺の方だろう。 "子供がオッサンを虐めちゃ駄目なんだぞ"、……な。もう少し優しく扱ってくれ、オッサンはデリケートなんだ。
[相手の言葉(>>91)を真似して言い返してやりながら、確かめるように坊主の顔をじっと見下ろす。つい一秒前まで唇とんがらせてたと思いきや、褒めてやればすぐ様それを引っ込めてくるこの坊主には、呆れを通り越して感心する。]
(103) 2015/04/07(Tue) 04時頃
|
|
[余計な一言は相も変わらず無くなりはしないが、嬉しそうにされてしまえばそれを咎める気も失せる……あぁ、これだから餓鬼は苦手だ。 腹いせに吹きかけてやった煙だって、眉を寄せながらも何で少し嬉しそうなんだか。 理解は到底出来やせんが、それでも気勢は削がれてしまったものだから、坊主の周りに立ち込めた煙を白い手袋が嵌められた手で軽く払った。
だけれど何気なく吐いた揶揄の言葉は、思いの外坊主に気を使わせてしまったらしい。 言葉を探すような様子には、小さく呟かれた謝罪には、逆にこっちが気不味くなってしまった。]
……はあぁ。餓鬼が一丁前に、大人に気を使おうとしてんじゃねェ。 そういうのは、大人の仕事だ。子供には子供の、大人には大人の仕事がある。……分かるか、坊主。
[だから盛大な溜息と共に、この坊主にはちゃあんと教えてやらないと――まぁ自分が"大人の仕事"とやらを全うできているかは怪しいが、そこはこの坊主には分からんだろう。 それっぽい事を、それっぽく言うのが大事なんだと。これは説教をする上で、大事な事だ。]
(104) 2015/04/07(Tue) 04時頃
|
|
[しかしこちらの問い掛けへの返事(>>93)には、流石にきょとんとした顔を向けてしまった。 ……気を使わせるだけじゃなく、慰められてしまうとは。やれやれ、昨今の餓鬼は生意気ったら。]
寂し……、あのなぁ、そりゃ言葉の……はぁ。まぁいい。
[そうすっぱりと寂しいだろうと言われたオッサンの気持ちを、この餓鬼は考えた事があるのだろうか。そりゃあ夜に酒を飲みながら、ラジオに耳を傾ける生活に不服があるわけじゃあないけれど。 それでも歳も歳なモンで、時折寂しい夜が無いとは言わん。……もっとも、それを誰かに愚痴るつもりなんざ更々ありはしないがね。]
(105) 2015/04/07(Tue) 04時頃
|
|
そうだな、お前さんが来るのなら話し相手には困らんか。 寂しいオッサンの相手をしに来てくれるってなら、ひとつ頼んでみるかね……土産にお前さんの食べ残しのハンバーグでも持って来てくれりゃ、俺の夕食も豪華になるんだが。
[情けなさと、侘しさと。そして坊主のどこかずれた優しさに小さく肩を震わせながら、ん?と伺うように相手の顔を覗いてみる。 もしも本当にハンバーグとやらを持って来てくれるのなら、そりゃ有り難いのは事実だが……後々坊主の家に礼の一つもしなきゃならんから、結局出費は嵩んでしまう。
――だがまぁ、それは態々この坊主に言う事じゃあ無いだろう。]
(106) 2015/04/07(Tue) 04時頃
|
|
[そんな中、ふと聞こえたシャッターの音(>>89)にそっちを見れば、いつ構えたのか立派なカメラが嬢ちゃんの手にあるじゃあないか。 ついつい話し込んでしまったモンだから、嬢ちゃんがシャッターを切るまでそれに気付かなかったらしい。]
……撮るなら言ってくれりゃ、もう少しマシな顔をしたんだが。
[去っていく彼女の背を見送りながら、どうやら案内は必要無かったかと肩を竦める。 写真を撮るのが趣味なのだろうか、揺れるフードに向けて"出来たら後で見せてくれ"と掛けた言葉は、さて嬢ちゃんには届いたかね。
しかし傍の坊主は、なにやら間に入ったと気にしているようで(>>94)。人の輪なんてそんなモンだ、と呆れた声で言葉を吐いて空を見上げれば、海の方から潮の香りの風が吹いた。]
(107) 2015/04/07(Tue) 04時頃
|
|
―――……。
[手元に輝くのは、透明な袋に包まれた小さなピアス。 ……つい、買ってしまった。自身にピアスを付ける穴などないというのに。――そうでなくとも、似合わないのだけれど。
それは淡い青色。石に詳しくはないから、名前などは分からないけれど。太陽に照らされたそれは輝きを増し、さらに美しいものだ。]
(108) 2015/04/07(Tue) 04時半頃
|
|
[少しの後悔と大きな満足感を携えて、広場の中を進む。
そうして次に目に留まったのは、建物に寄り掛かる長身の男>>99。 物思いに耽っているようにも見えて、彼が佇む日陰へ静かに近付いた。]
…こんにちは、本屋の。 良い天気だというのに、そんなところでどうしたんだい?
[本は好きであるから、何度か彼の店にはお世話になっているのだけれど。名前は知らないし、彼が自身を認知しているかさえ分からない。
…気分転換がてら、話し相手欲しさに愛想の良さを心掛け、話しかけてはみたけれど。彼の反応はどうだっただろう。]
(109) 2015/04/07(Tue) 04時半頃
|
|
[靴にぴったり足を収めて、上がった彼女の顔>>98は、すっかりいつも通り。 敢えて飾り気を捨てたようなさばさばとした口調には、おや、と目を細めはしたけれど。]
……あ、あ。そう。 待つ人は、…いないんだ。
[――それじゃあ7年前のきみは、何から逃げようとしたんだろう。 そこまで考えて、7年という年月は、人も家族もがらりと変えてしまうものだと思い至ったけれど。…いずれにせよ邪推に過ぎない。 邪推も詮索も、されるのは嫌いだから、するのもそれまで。]
はは……、一杯、か。 きみ、お酒を飲むんだな。
[大仰な動きの後、快活めいて歯を見せて笑う彼女には気圧されながら。 きっと彼女の想像通り、眉を下げて苦笑してみせた。]
(110) 2015/04/07(Tue) 05時半頃
|
|
それなら、――…いや。
…おれは、飲酒はさっぱりでさ。
[或いは自分にも晩酌の習慣があったなら、彼女を放らずに保護者気取りで付き合うこともできたかもしれない、のだけれど。
――どのみち、自分では不釣り合いだろう。 ほんの少し前、青年の同行に躊躇ったのと同じ理由で、眉を寄せて首を振る。]
…できるなら、ほどほどに。 ………余計なお世話だな。
[乗り掛かった船、じゃあないけれど。 尻すぼみになった小言もどきに、ついでに自嘲もおまけして、すっかり板についたのは様子伺い。]**
(111) 2015/04/07(Tue) 05時半頃
|
|
[こんにちは、と。声をかけられればそちらに軽く頭を振り向かせて。 そこには長髪で、彼よりも年上であろう外見の男>>109がいた。 慌てて煙草を携帯灰皿に押し付けて火を消す。寄り掛かっていた壁から身を離し、彼に向き直す。背が高い彼よりも、少々低いだろうか。壁に寄り掛かっていたときは気づかなんだが。]
あ…、どうも。 ……えっ、と…。
[しまった。 本屋、というワードから、彼はこちらを知っているのだろうという結論に即座に脳内で結びつけたのだが、肝心な誰かがわからない。 ああ、やはりここでも、自身の性格と学習能力の低さを恨んだ。 彼の顔を見つめることは2秒と持たず、視線は止まり木を無くした、疲れた鳥のように下へ、下へ。 ふと、彼の手の中にあるアクセサリーのそれが目に入る。]
(112) 2015/04/07(Tue) 07時頃
|
|
綺麗………、ですね…。 アクセサリーでしょうか……?
[本屋、という単語からして、もしかしたらいつぞやのお客様かもしれない。粗相のないように、敬語で、恐る恐る。言葉も態度も、何もかも自信がなくて、ちらりと足元をまた見てしまう。 綺麗な石や、それを身につけるといった、アクセサリーは彼にはよくわからない。そういった本で読むだけ。 ただ、石が"綺麗"だとか、そういったことだけは、他人と感覚を共有できるものだと彼は思う。 だからこそ、目の前の彼の手の中にあるそれに対する感想は、彼の本心から出たもので。
名前も知らない彼に、名前よりも先に手に持ったものに関して問うてしまったことを後悔して。 はたして、彼はどのような返事をするのだろう。]
(113) 2015/04/07(Tue) 07時頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/04/07(Tue) 07時頃
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る