29 Sixth Heaven
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…そうですか。
いえ。 かれは、ひとと会話すべきだ。 …少しずつ、「怠惰」で薄れていた意志を 取り戻しているように、見えるから。
――出た、 後の …話し、ですか…
[スティーブンは少しだけ眼を伏せた。]
(211) 2011/04/20(Wed) 08時頃
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笑みを――――…
[ペラジーを、見る。 彼もまた、辿り着く先を知らないのだ、と。 先があればよかったのに。彼に。彼らに。]
―――貴方の語り口調もあってかもしれません。 私では少々、堅くていけない。
[生真面目な声は確かに硬質。 続く言葉に、チャールズの方を、見て。驚き滲み]
―――ッ、… ミスター・チャールズ、…
(213) 2011/04/20(Wed) 08時半頃
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スティーブンは、引き留めるようにか、僅かに指先動くも―――
2011/04/20(Wed) 08時半頃
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ああ… マダムは 孤児院で勤めていらっしゃるのですか。 それで――――
[確か、ムパムピスは 彼女をマム、と呼んでいたか。 ますます思う。人々に求められる人が何故、と。]
――――、… 肩の力を、ですか。 懐かしい、昔友人にも謂われたことがあった。 …肝に命じておきます。
[少し、ほんの少し苦笑じみた表情を浮かべてから]
それは―――…、
[少し、口ごもり。チャールズを、そしてパピヨンを見た]
私の知る話を、貴方は、…貴方がたは聞きたいと望みますか。
(215) 2011/04/20(Wed) 09時半頃
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スティーブンは、パピヨンへは、ムパムピスから話があるかもしれない、とは付け足したろう。
2011/04/20(Wed) 09時半頃
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……――。
[肯定でも否定でもない、 委ねてくるような答だった。 スティーブンは言葉につまる。
――どちらなのだろう。 最早あちらに行くしか無い、 戻れはしないと吐露する者に 更に絶望を募らせて、それは、果たして。]
難しい、問題です。
[藍の眼はやや伏せて、 スティーブンは、己の鞄に手を触れ 一度視線をそちらへ向けた。]
(217) 2011/04/20(Wed) 10時頃
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―待機室― [暫し、黙してから]
…挟まっていた写真を見ました。
[続く言葉は、また違う話題。 くすんだ金の髪、眼鏡を掛けた女性、 彼の妻と、こどもの写った写真。 確かに少しだけ髪の色などは己に似ていたか。 気の利いたことはやはり言えないまま]
確かに、あれはお預かりしましたが、 写真だけは、 …貴方が、持つべきではないかと。
[絶望にさらに絶望を募らせないことを撰んだか、それでもなにか堪えるようにしながら、尋ねた]
(220) 2011/04/20(Wed) 10時頃
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―少し前/個室11でのこと>>219― [ムパムピスに尋ねられたときのことだ。 ――私は。言葉の先、まだ少し迷いは残り]
私は、…このシステムを 拒む気持ちが大きい。 接続させたくないと、 そう、思う気持ちに傾いている。 それは償う事かなわぬ重い罪となると 理解もしている。
――管理者は替えがきく。 私だけが拒んでもそれはまったく意味のないことだ。代わりが来るだけだからな。「器」を、開放…しなければ。
けれど、…無理やりにでは、何の意味も、ないな。それも分かっている。
[彼はどんな顔をしたであろうか。そののち。扉は閉ざされた。]
(221) 2011/04/20(Wed) 10時半頃
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[そう。
無理に「器」たちを外へ出したところで その罪の重さに、呵責に耐え切れず 潰れて、壊れてしまっては何の意味もない。 誰も救われない。 誰も。
秘密はあまりに重い。 管理者だったギルバートは ひとりで命を絶ってしまった――。]
(222) 2011/04/20(Wed) 10時半頃
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気分の良い話ではありません。 ……私は器が此処に接続することを、 よしとは思っていない。
その 理由ですので。
[感情を抑えると声はまた少し硬い響きか。 プログラム通りに動くねずみが、 ちらりとどこかで動いたようだった。 チャールズの黒檀がこちらを向く。]
……。そう、ですか。 では、…このままで。
[暗い色、小さな笑いに拳を握りしめた。]
(224) 2011/04/20(Wed) 11時頃
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―待機室>>225―
…そうです。 接続させたくない、もし実行したなら 世界に大きな打撃を与えることも承知の上で。
[頷きと共に肯定する。 ほぼ、これで察しが付いてしまうだろう。 最後の「始末」までは分からなくとも。]
…、……。
[任を――終える。 拒む己はどうであろうか。 けれど、約束はたしかに果たしたいと考え]
…できるなら。何でしょうか。
(229) 2011/04/20(Wed) 11時頃
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―待機室―
…――。 これは私の我侭なのでしょう、が。
[眼を閉じ、拒絶しながらも 迷いもある。どうすればいいのか。 答えは見えない。 同じようにメインルームの映る スクリーンへ眼を向ける。だれもいない。]
…父と母がおります。 結婚は、未だしておりませんので。
(232) 2011/04/20(Wed) 11時半頃
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―待機室―
…――、そうなのですか。
[父母の顔を思う。 続く言葉に、チャールズを不思議そうに見て]
生憎と、私の性質のせいか縁遠くて。 …、…?
[スティーブンは、 心の機微には少々疎いようだった。 気にかけて欲しい、との言葉には頷いて]
――、…わかりました。
[彼を失った彼の妻子は ひどく悲しんでいるのだろうと、 そう 思いながら。眉を寄せた。]
(239) 2011/04/20(Wed) 12時頃
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――、ええ。
[頷く。 立ち上がれば やや見上げるようなかたちとなるか。]
抑えこまれていた、 吸い上げられていた感情ですね。 此処にあるときが、ひと本来の在り様と…言えるのか。
[それから、緩やかに首を振る]
器の意志を確かめ、 繋がぬよう向けるしかないと思っています、 無理矢理に連れ出しても 酷い結末しか見えないのです。
いえ、どう選んだとて 行く先は…茨の道だ。
(241) 2011/04/20(Wed) 12時半頃
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[わらう顔を見上げる。 藍色は微か陰り]
それは、そうだ。 貴方も謂ったでしょう、 人の子なのだから。
そう、この任に進んで就きたいものなど、居るわけがない。
…このテクノロジーは卑怯だ。 ほんとうの、肝心なところは隠されている。 そうしなければ人は従わないのでしょうし、造った者の考えもわからないわけではない、が、これは、あまりに――――。
(246) 2011/04/20(Wed) 14時頃
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そのようなつもりで 謂っているわけではありません。 知らないのは器だけでない。 管理者である 私たちも、 地上にいるものたちも。
[眉を寄せる。]
…世界に、属する個人。 同じ、ひとであると思っています。
―――どうしてこんな、 ただ静かに生きているべきような人々がこのような目に遭わなければならない。
(249) 2011/04/20(Wed) 15時半頃
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そう、待っているひとがいるのに、です。 貴方も、マダムも。 既に接続してしまった、トニーにも。
[自由。聞いて、首を横にふる、緩く]
…っ、 違う。違うんです。 器は、任が終わったら 私たちが―――― 、っ
[一歩進んで、 言葉が最後にいくにしたがい上ずったように――途切れた。口走りそうになって、こらえた。]
(251) 2011/04/20(Wed) 16時半頃
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…、申し訳ない 失礼を
[眼鏡を指で押し上げながら顔をそらした。]
(253) 2011/04/20(Wed) 16時半頃
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―少し前から…待機室:大部屋―
――……。
[>>252哀れ。どうなのだろうか。 スティーブンは、考えた。けれど。]
天秤に乗せて どちらと比べることなど出来はしない。 ……自ら命を絶った管理者も、 居るというのに。
[最後の方は届いたかどうかは分からない。 ムパムピスとベルナデットが戻ってきたから その音に消えてしまったかも知れぬ。 器「色欲」の管理者。 彼女はまだ何も知らないのだ。 背を向け、ソファに座った。 寝転がるペラジーも見えた。]
(265) 2011/04/20(Wed) 20時半頃
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―待機室―
…―― …。
[掛けて、去っていく ベルナデットの背を見る。 浮かぶその表情は、複雑なもの。
一度、己の担当である器の青年へ視線を向ける。 ペラジーはまだ目を覚まさない。]
(269) 2011/04/20(Wed) 21時頃
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――ミスター・チャールズ……。
[彼へと顔を向ける。 パピヨンは、どうしたであろう。 扉向こうへ彼が去っていったなら、 ソファの背もたれに体重を預けて俯きがちに眼を閉じた。手は祈るように組み合わせて膝の上。]
哀れ か
[ぽつり、呟く。
己の知る事実を聞いた 彼らはどうしたであろうか。]
(271) 2011/04/20(Wed) 21時頃
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君は、…気にくわないと 謂ったのだったか。
[向き直る青年に、 顔を向ける。 思い出すはここにきた日に見た、一瞬閃いた鋭い眼光]
―――ラルフ。 成る程、獣と自称するに相応しい名か。 嗅覚は、鋭いらしいな。
…壊したいのは、 強欲ゆえもあるのかね。
(276) 2011/04/20(Wed) 21時半頃
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スティーブンは、微笑みに向かう顔は、常の生真面目そうなもの。
2011/04/20(Wed) 21時半頃
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成る程、 …シンプルだな。 あるがままでありたいと、…そういうことだろうか。 “感情”に、こだわりが?
[何故笑むのか。 彼の笑みは穏やかながら色が見えない。]
ここのシステムは、 秘密主義のかたまりだ。 世界をコントロールする、機構。
―――君の相方は ここのシステムのことに 多少なりと詳しいようだが…話しはしたのか。
(281) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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[違う、と否定する声。 覚悟を問うたという、 その調子が、変わったような]
…“誰”だね。
[ラルフを見、問いかける。]
…今の世界がぬるま湯ならば 君は壊さんと欲す、 と…いうことかね。
(288) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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―待機室―
私を『法』と定義する君は
[医学書にあった知識を引っ張り出す。 ギルバートが貝のように口を閉ざしたとき、 方策を求めて読み漁ったいくつか]
……もうひとりの彼か、否。 君は君であるとすべきか、『強欲』の。
[眼鏡の奥の藍を細めた。 書かれる文字。は歌詞の一部。]
…ニールかね。 刹那的で、熱を持つ言葉だな。
(298) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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…ああ。「死んだ」ほうは カート・コバーン…、か。
[と、呟く。 視界の端で毛布が動いた。 ラルフを見――入ってきたベルナデットに気づく。 チャールズは、一緒ではないようだ。 あたりまえだろう、か。]
(299) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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―待機室―
――…成る程。
[嗤い声のやんだころ。]
よいか、悪いかの二元論では 語れないと私は思っている。
…――普段は“沈んで”いるのかね。 珍しい場に…立ち会えたわけだ。『強欲』 の 君は、君たちは――その言葉通り、生きるのか。
[謂って、眸の色が変わるのを見た。]
(308) 2011/04/20(Wed) 23時頃
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それは すこし違うのです、マダム。
例えばそう、拒んだ世界、 拒まなければ、後がないとしても?
[>>303さらり、告げられる言葉に スティーブンは首を横に振る。
ベルナデットに頭を下げて、それから もぞりと動く毛布に顔を向ける。]
眼が覚めたか。…おはよう。
[ペラジーに声をかける。 と、――今自分が背を向けているほうから、なにか。とんでもないことが聞こえてきた>>307]
(310) 2011/04/20(Wed) 23時頃
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―待機部屋―
……、…
[ペラジーのあおが、 ゆっくりゆっくり、めぐって 再び自分のほうへ向いた]
…それは 私が聞きたい。
[会話のようなものが、成り立っているようだ。]
ミズ・ベルナデッド 君は、何を謂っているんだ…、
[多分、必死に見える彼女には この声は届くまい。ラルフとベルナデットの様子を、見る。]
(317) 2011/04/20(Wed) 23時頃
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―待機室― [>>318パピヨンから問いかけがあったのだが さすがにこの、ある意味凍った空気の中 其方の答えに思考が回らなかった。 残念なことに。]
…――
[何気なくリンダが入ってきて そしてベルナデットは言葉を紡ぎ。 落ちる水玉を見て、]
…それは、対等にとは 謂えないのでは、ないだろうか…
[何をもってして対等というのだろう、そもそも。 チャールズが見たら頭を抱えそうだと思った。]
(327) 2011/04/20(Wed) 23時半頃
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スティーブンは、真面目に考え始めている。
2011/04/20(Wed) 23時半頃
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―待機部屋―
ミズ・ベルナデット、思い直したまえ。 それは、…それでは対等に成った、 などという問題では――
――な、に?
[>>334殴っておけ、と ラルフから頼まれた。 ――チャールズのことだろう、が。]
その前に彼女を止めるべき では。
[視界に、歩く毛布が移動するのが入ってきた。]
(338) 2011/04/21(Thu) 00時頃
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―待機部屋―
――…契約と呼ぶのか。 それを。
[必要、ベルナデットは確かに 自らそれを求めた。 首を横に振り、頑なに成そうとする ベルナデットと、ラルフを交互に見て
――息を、ひとつ吐いた。]
(352) 2011/04/21(Thu) 00時頃
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