45 哀染桜 〜届かなかったこの想い〜
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[表面上の笑みを浮かべたまま 人々の中に、あの人の姿を探す……―――。 けれど、見つかる訳はなく。]
――……夢は優しくて 夢なのに残酷か。
[歌わせられなかったヴァイオリンは鳴ってくれたけれど 恋しい人の姿は夢なのに、夢だからこそ、見えない。 小さく呟いた言の葉、地に落ちて。
近くの樹に背を預け、人々の会話を耳は拾う。 夢の中の人たちは、何故か皆此処に居る理由が判らぬようで、 夢なのに面白いな……と、思うも唇は弧をもう描かない。 暗い色の瞳は、女が未だ桜の木に詰めたてているならば、 そちらに流れて、そうでなければ綻ぶ花を見上げた。]
(2) 2012/03/12(Mon) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/03/12(Mon) 00時頃
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[見上げた先、この時期には早く綻ぶ花弁。 ヴァイオリニストは、樹に背を預けたまま そっと瞼を伏せる。
自分が此処に居る訳など、夢ならば夢だからでしかない。 だから、夢の住人達の言の葉を拾っているほうが、 何故を考えるより有意義に思えた。
演奏者の長けた聴力は、様々な会話を聞き分ける。 嗚呼、こうして不思議な桜の傍にいれば ――……違う世界の音さえ聞こえてきそうな*気すらした*]
(9) 2012/03/12(Mon) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/03/12(Mon) 00時半頃
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[ヴァイオリニストの青年は、暫くして再び瞼を持ち上げた。]
音が少なくなったと思ったら……―――。 夢の中でも眠るとは、面白いね?
[面白がるような声音で、独り言を落とす。 面白がるのは、これは自分自身の夢だと思っているから ――……自分自身を。
聴こえていた人々の会話も、どこか失恋を思わせるものがあって。 夢の中の他者も自身と同じような境遇にすることで、 慰めようとしているのだろうかと、思う。 それでいて、いや、だからこそ……か、 ヴァイオリンを再び構えるのは。]
(38) 2012/03/12(Mon) 20時頃
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[ヴァイオリンが歌うメロディは――……夢路より。 美しき眠る人よ、私の為に目覚めて、と願う曲。
視線の先、黒髪の乙女が、誰かの上着をかけて寝ている。 けれど、目覚めてと願う筈のメロディは、 逆にそのまま寝てしまえばよいと訴えかけるような音色。
知っているから、自分の目覚めを真に願ってくれる人など ――……いない、と。]
(39) 2012/03/12(Mon) 20時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/03/12(Mon) 20時頃
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[でたらめな鼻歌が聴こえてくれば、昏い色の瞳はそちらを向く。 鼻歌の主に躓いた女は、どうしていただろうか。 ともあれ、でたらめな鼻歌の音階がずれているようなら、 ヴァイオリニストは、密やかに片方の眉を跳ね上げて見せるだろう。
けれどそれ以上の動揺は、表上は見せない。 それは、彼が最初の曲に、拍手をくれたからか、それとも……――。
やがて、鼻歌に合わすように、 ヴァイオリンは即興のメロディを歌い始める。]
(44) 2012/03/12(Mon) 21時頃
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[鼻歌に合わせることができたのは……――。
過ぎる記憶。 それは、相手が微笑みかけてくれば色濃いものに。
弓が、ヴァイオリンを歌わせることを放棄する。 嗚呼、あの人も、音痴だったと……―――。 柳眉を潜め俯いた女が安堵した変わりのように、 次は奏者が俯く番。]
――……酷い夢だ。本当に。
[ややあって上げた視線。冷たい色で年若い青年を見る。 似ていないのに、思い出させる。 忘れたいのに、忘れることを拒否するかのようなのは、 自分自身の深層心理が見せる夢だと……。 思うからこそ、相手に向かって放った言の葉。]
(48) 2012/03/12(Mon) 21時半頃
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良い夢か……嗚呼、そうとも取れるね?
[優しさは時に残酷。 そんなギリギリを掠める……そんな夢だと思う。]
知らない人と集まって……―――。 でも、君は僕の中の一部だろう? 夢だというならば。
[瞳の色は、自分に向ける色。 淡いブロンドの青年を見ているようで、見ていない。 緩く弧を描く唇は、嘲笑の形に近い。]
それとも、多数の夢路の道が此処で交わった、と?
[貴方は私でないの? そんな、謎かけのような言葉を先ほど拾ったのか。 ただ思考が重なっただけか。 奏者は、笑みを刻む唇で問いかけを紡いだ。]
(52) 2012/03/12(Mon) 22時頃
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――……一人一人に名前まであるのか。
[淡いブロンドの青年が名乗る。 近くか遠くか、黒髪の眠っていた女も、 初めに視線があった女に名乗りを上げていた。
一人一人に名をつける甲斐など、自分にはない筈 ……――と、思いながら口を開く。]
セシル、だ。
[苗字は紡がない、紡げない。 名前だけを紡いで、言を繋ぐ。 まるで、間違えた音を音で取り繕うように。]
夢路の道とは、意味が重なってしまっていたな。 夢路だけで、夢の路という意味なのに……。 共通点か……―――
(58) 2012/03/12(Mon) 22時半頃
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[判りやすく脳裏をかすめるのは、 中野麻子と名乗った女が一度眠る前に呟いていた言の葉。]
――……絶望、か。
[失恋と音を紡ぐのは、ヴァイオリンを歌わせられなかった あの時と同じぐらい、難しいことだった。]
僕は、絶望を感じたよ。 君も……―――?
[問いかけは、傍に居る全てに向けて。 届くなら、波紋を広げる。]
(59) 2012/03/12(Mon) 22時半頃
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[問いかけは、夢路を奏でる前、夢を疑う言の葉を落とした人にも。 あの時、答えなかったものは、先ほど返した。
言葉の意味より、音色で答えを出す青年に、目を細め 視線をヨーランダと言うらしい人に移した。]
――……虚無。 それなら、何故、君は此処に居るんだろうね。 虚無って、何もない、んだろう?
[言葉の意味で、上げ足を取る。 風に乗って密かに微かに、誰かが歌う絶望の歌を聴きながら。]
(74) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/03/12(Mon) 23時半頃
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