人狼議事


212 冷たい校舎村(突)

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 保安技師 ナユタ

 ── 3年3組 ──

[ 昴は、首を横に振った。
 頭を振って、わからない と言った。
 どうして と、髪をかき乱す仕草が、
 動揺の滲む表情が、苦しげで、苦しげで。]
 

(3) 2017/03/12(Sun) 00時頃

【人】 保安技師 ナユタ



 ── でも、死んだんだよ 誰か

 

(4) 2017/03/12(Sun) 00時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 死に掛けている とか、
 追い詰められて とか、

 言い方を変えたって、
 仮説だと、笑い飛ばしたって、
 この世界の意味を考えるなら、
 結局のところ、同じことだと思った。

 一度死んだのと、同じ。

 保田那由多は、そう考えた。]
 

(5) 2017/03/12(Sun) 00時頃

【人】 保安技師 ナユタ



[ そして、二度目のチャイムが鳴る。*]

 

(6) 2017/03/12(Sun) 00時頃

【人】 保安技師 ナユタ

 ── 現在:3年3組 ──

[ チャイムの響く、その隙間。

 どこか。どこかで、響く音があった。
 無機質な、硬い音。不吉な音。がしゃん。

 時間の経過。鳴るはずのないチャイム。
 正体の分からない、不安を煽る、音。

 それから、ひどく悲しげな──、]

 ── す ばる?

[ 誰かの泣き声。

 それとかぶさるように、
 強張った、目の前の級友の表情。]
 

(42) 2017/03/12(Sun) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ さっきのあいつみたいに、
 駆け寄って、背を撫ぜてやれば、
 大丈夫かと、寄り添ってやれば、]
 

(43) 2017/03/12(Sun) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ



[ ── そう、考えたって。手足は、それを躊躇う。]

 

(44) 2017/03/12(Sun) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 躊躇している間に、
 昴は、かぶりを振って、
 上須賀が、どうしたかはさておき。

 結局俺は、彼の異変に、
 ただ、目を瞠っただけだった。

 会話をするための距離。
 それを保ったまま、
 昴の視線を追うように、廊下を向く。]
 

(46) 2017/03/12(Sun) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ── なんか、変な 音

[ チャイムの音も、すすり泣く声も、
 じゅうぶん、おかしいんだけどさ、

 その中に混じっていても、一瞬のことでも、
 じわりと 嫌な空気を運ぶ音があった。

 順に、昴と上須賀の顔を見やって、
 それから、震えの交じる声で、言う。]

 上 だ、行こう

[ それだけ。

 言い残すように、教室の床を蹴る。
 その先に広がる光景など、知らず。*]
 

(48) 2017/03/12(Sun) 01時頃

【人】 保安技師 ナユタ

 ── 回想:あくびはうつらない ──

[ サボるために準備は手伝う って、
 どう考えたって、
 当日だけ頑張るほうが労力少ないし、と思ったけど、
 だけどたぶん、解釈の違いというやつで、
 俺は、そこには触れずに、]

 上須賀のつくってたやつ、
 超写メってる客とかいて、好評だったのに
 もったいねえなあ 見てねーの

[ と、「バカめ」というノリで、
 にやり と、笑ってみせる。が、

 その後の発言は頂けない。
 できるやつアピールむかつく。と、
 一転、眉をひそめて。]
 

(61) 2017/03/12(Sun) 01時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ それでも、続いた言葉を拾い上げたのは、
 俺自身は去年まで、クラス準備なんて、
 まともに参加していなかったから だと思う。]

 予定あんなら、無理しなくてもよかったのに
 皆、そこまで鬼じゃねーって

[ 今度は、俺が「えっ」という顔をしていただろう。
 実際、部活を理由にクラスの方は適当なやつとか、
 フツウに、いたはずだから。]
 

(62) 2017/03/12(Sun) 01時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ けれど、当たり前にまっすぐ向けていた視線も、
 正論と優しさ片手ずつに携えて、
 まっすぐ見られかえされちゃ>>2
 そりゃあ、そっぽに逸れてくって。

 大したことじゃない って風に、
 またあくびをして、眠りに入る上須賀に、

 じゃあそうする、とも、言えず、
 早々に立ち去ることもできないままでいた俺が、
 どんな顔をしていたのか は、
 もはや、誰にもわからない話。

 ── だけど、少なくとも、
 強張った頬に感染るあくびなんて、ない。*]
 

(63) 2017/03/12(Sun) 01時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 触れるのも ふたりきり も、
 ともだち で、いたいと思うほど、
 避けたほうが、きっと、あとが楽だ。

##
 

(64) 2017/03/12(Sun) 01時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 ……ひとりのほうが楽 って思ってた 言った ときと、
 また、おなじことを考えている。バカみてー。

##
 

(65) 2017/03/12(Sun) 01時半頃

保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/12(Sun) 01時半頃


保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/12(Sun) 11時半頃


【人】 保安技師 ナユタ

 ── 現在:3階へ ──

[ 教室を飛び出して、廊下を蹴る。

 上 と言ったそれは、勘でしかなくて、
 けれど、きっと外れていないと、”知って”いた。

 じきに、ほら。
 ゆらり と現れた人影。>>117]

 ── ふっ 古辺!?

[ 制服を赤く染めたクラスメート に、
 声は、ひっくり返った。動転。

 どこか痛む様子も見せない彼に、違和感。
 え、だって、じゃあ、それ、何? って話 じゃん。]
 

(134) 2017/03/12(Sun) 15時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 叫んだきり、言葉は出てこなくて、

 赤色 と、血 って言葉を結びつけるまで、
 そこに、立ち尽くして、ぽかん と、見上げて。]

 ── な、にが ……水野?
 マネキン って、いや、おまえ ケガは

[ ざっと様子を見たって、
 どこかケガをしている風ではないし、
 古辺の話>>118は要領を得ず、

 昴が俺を追い越して、駆け寄る>>129のを、
 俺は、途方に暮れたような顔で、見ていた。]
 

(135) 2017/03/12(Sun) 15時半頃

【人】 保安技師 ナユタ



[ なにかを問いかけるような眸>>118が、刺さる。]

 

(136) 2017/03/12(Sun) 15時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ……水野 を、探せばいいのか? 上、

[ 答えを求めた問いかけでは、なかった。

 古辺の返事を、確認するよりも前に、
 昴や上須賀に、どうするか聞くよりも前に、
 上り階段に、ふたたび足をかける。

 ── それ、誰の血。

 って、聞けなかった。

 古辺本人のものなら、歩き回れるとも、思えなかった。
 誰か、ケガしてんの。それとも、]
 

(137) 2017/03/12(Sun) 15時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ── 上、見てくる

 古辺、おまえ、ケガしてんなら保健室
 着替えも、保健室にあるって 大和さん言ってた
 うろうろすんなよ 歩ける な?

[ 階段を、3階まで上ったところで、振り返る。

 異様な色を纏っていても、
 ぴんと上を向いた指先>>117

 ── 誰か、死んだ。

 自分の口にした言葉が、なぜか蘇って、
 また、やみくもに、冷たい廊下を 蹴る。*]
 

(138) 2017/03/12(Sun) 15時半頃

【人】 保安技師 ナユタ

 ── 3階 渡り廊下へ ──

[ 駆け上がった 先で、

 スピーカーから響く、哀嘆の声に混じって、
 かすかに聞こえる、ざわめき。ひとの気配。

 廊下の空気は、ひやりとしていて、
 それなのに、汗が滲んでくるようだった。

 焦りや、恐怖。
 先程までとは違う、はっきりとした危機感。

 ここが、誰かの頭の中ならば、
 無事に帰還できる んじゃ、ないのか。]
 

(141) 2017/03/12(Sun) 18時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ ……なにかを囲むような ひとの群れ。

 と、思った。同じ制服を着た、何人か。
 その中に、投げ出されたような、足が見えた。
 足、というより、ソックス と 上履き。

 それの浸った、赤い 赤い 真っ赤な──、]

 ── な っに、してんだよ!

[ 誰かが倒れている なら、運ばなければ。

 立ち尽くしているクラスメートたちに、
 割り込むように、強引に、前へ出て、]
 

(142) 2017/03/12(Sun) 18時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ マネキン。

 と、古辺は言ったんだった。
 水野を追いかけたら、マネキンがいたよ。

 ……水野は、どこにもいなかったよ。

 そう、続きが聞こえた気がする。]
 

(143) 2017/03/12(Sun) 18時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 冷たい廊下に投げ出された手足は、
 明らかに、ひとならざるもののソレで、
 そっとかけられたブレザーが、
 まるで、死人に対する弔いのようだった。

 何人かの眸が、そのひとめいたものに刺さる中、
 理一の視線>>127が、揺れた。浮かぶ 戸惑い。

 ( なんだ これ )と、
 感情も、表情も、半ば置いてけぼりに、
 周囲を見回した視線が、ぶつかる。

 ── 言葉 は、なにも、浮かばなくて、

 ただ、そのとき、凍っていた時が溶け出した ように、
 再び、聴覚にすすり泣きが訴える。
 イルミネーションの瞬きが、鉄臭いにおいが。]
 

(144) 2017/03/12(Sun) 18時半頃

【人】 保安技師 ナユタ



[ ──── 死の気配。 ]

 

(145) 2017/03/12(Sun) 18時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


##
 ひとの死 というものにも、
 気配があるのだと知ったのは、
 文化祭の、少し後のこと。

 祖母がもう、いよいよ と、
 それを聞いたのは、
 文化祭が終わった、ちょうどその頃。

 見舞いに行くたびに、日毎に、
 小さくなっていく ような、祖母の姿に、
 俺は何も言えず、ただ、
 できるだけ毎日、病室に通った。

 祖母の病室には、
 言葉にし難い、息苦しさが漂っている。
##
 

(150) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##
 少し年の離れたいとこ達の中で、
 祖母にとって、一番下の孫だったからか、
 末の娘のひとり息子だったからか、
 随分と、甘やかしてもらったように思う。

 いとこのにーちゃんねーちゃんには内緒 と、
 小遣いやお菓子をもらって、
 俺は、祖母によく懐いていた。

 遊びに行くたび、
 いとこ達のつけたしるしの上から、
 俺の背丈を、丁寧に、鉛筆で柱に刻む。

 大きくなったね と、あんまり嬉しそうに言うので、
 俺は、せめてあと5cmほしいよ と、笑った。
##
 

(151) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ



 「 那由多の結婚式に出るまでは 死ねないねえ 」

 

(152) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##
 俺の顔を見るたび、
 あとは那由多だけだから と、
 口癖のようにそう言って、

 「 もうすこしだけ 待っていてください 」と、
 そう、毎晩神さまにお願いしているのだと、

 中学の修学旅行で俺の買って帰った、
 ずず汚れた御守を手の中に、
 いつも、穏やかに笑っていた祖母は、

 結局、11月の終わり、
 ひと際冷え込んだ朝、息を引き取った。
##
 

(153) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##
 祖母の葬儀の席で、
 母は、幼い子どものように、泣いていた。

 死 を理解できず、声をあげる我が子を、
 懸命に宥めながら、涙をこらえるいとこがいた。

 ああ、祖母の病室に漂っていたのは、
 死 の気配だったのだと、ようやく理解する。

 俺は、悲しみ よりも、
 こみ上げる 居心地の悪さ に、
 蝕むような 罪悪感 に、
 父の隣に、ただ、突っ立っている。
##
 

(154) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 結局、俺は、泣くことも、誰と話すこともないまま、
 喪主をつとめた伯父が、出棺のあいさつを終えて、
 火葬場へと向かう祖母の小さな身体をおさめた棺を見送る。

 そのとき、突然。

 俺の人生は、
 この瞬間の繰り返しなのだと知る。

##
 

(155) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##
 あと10年、20年、
 どんなに長生きしてくれたって、
 どんなに、ばあちゃんが神さまに愛されていたって、
 あの、最後のお願いが叶うことなんて、なかった。

 身体いっぱいに満ち満ちて、
 今にも溢れ出しそうな罪悪感は、
 これからもずっと、俺を蝕む。ずっと。
##
 

(156) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 周囲が当たり前にしている期待をすべて
 この先ずっと踏み躙って生きていくのか

##
 

(157) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 ……そのことに気がついた。
 途端に、この先ずっと 人生が続くこと
 そのものに、どうしようもなく、嫌気がさして、
 先のことなど、何も、考えたくなくなって、

##
 

(158) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 『 20人にひとり 』という数字の持つ意味

##
 

(159) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##
 皆の記憶になんて、5分と残らなかったかもしれない。

 2年の秋頃。保健かなにかの授業の一環で、
 壇上に立っているのは、外部から招かれた講師だった。

 小ぎれいな格好をした中年女性が、言う。

 『 20人にひとり 』
 『 現代社会では、そのくらいの割合で、』
 『 同性愛者が存在すると言われていて──、』
 『 そう、クラスにひとりか、ふたりくらい 』

 ……その瞬間も、隣の誰かは、
 まるで他人事って顔をして、時計ばかり 見ている。
##
 

(160) 2017/03/12(Sun) 20時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 保田那由多にとっての日常とは、
 誰もが持つ 当たり前 の感覚への、* 裏切り *

##
 

(161) 2017/03/12(Sun) 20時頃

保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/12(Sun) 20時頃


【人】 保安技師 ナユタ

 ── 現在:3階渡り廊下 ──

[ 立ち尽くす。

 古辺の衣服についた赤色の意味を、
 ほかにも同じようになクラスメートを見て、理解する。

 かけられたブレザー は、
 誰かのきもちや優しさのあらわれのようで、
 せめて安らかであれば と願う。

 ……これじゃ、マジで死体じゃないか。]
 

(165) 2017/03/12(Sun) 20時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ きっと今、一番向き合うべきなのは、
 目の前にある、この人形と惨状についてで、

 けれど、何も、答えが出てこないから、
 俺はぐるりと見回した先、
 ブレザーの持ち主>>105を知って、

 距離感 は、はかりかねるまま、
 やたらに厚着してきた自分のブレザーを手に。]
 

(166) 2017/03/12(Sun) 20時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ……さむそう だし、大和さん
 俺、カーデとか、中、着込んできたから、
 よかったら、教室戻るまででも、羽織っとけば

[ 現実から、目を逸らすみたいに、手を差し出す。

 ……だって、なんか、
 女子にだけ寒い格好させてるの、
 フツウに考えて、悪い気がして。
 十分厚着してきたの、本当だし。]
 

(167) 2017/03/12(Sun) 20時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ それから、足元に広がる血溜まりを、
 まじまじと見つめる。どろりとした、赤色。

 鼻につくのは、金属めいたにおいで、
 そのことが、どうしようもなく、
 本物 だなと、思うから。

 このマネキンが、水野じゃないとして、
 ……でも、この血 は ?

 ゆらり 揺れた視線は、
 マネキンの腹に刺さった、刃物に向く。

 向いて、俺は、
 まっすぐ、それを見たまま、
 誰ともなしに、尋ねる。]
 

(173) 2017/03/12(Sun) 20時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ── これ、抜いてみて いい?
 

(175) 2017/03/12(Sun) 20時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 言うなり、俺は、

 赤色でぬかるんだ廊下を踏んで、
 きらきら きれいな 光の瞬きの下、
 倒れている人形に、歩み寄る。

 マネキンの、胸に突き刺さった刃物。
 それに向かって、手を伸ばして。*]
 

(178) 2017/03/12(Sun) 20時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 非難の視線>>191が、刺さる。

 入間って、そんな顔するんだ って、
 とても場違いな感想が、こみ上げて、

 ……ああ、いや、入間だけじゃなくて、
 古辺も、昴も、あんなふうに取り乱すんだ。

 この世界が、させてる んだな。

 考えながら、上履きの裏の、
 ”滑りやすい”感覚、確かめながら、

 だけどさ、と、立ち去る入間の背に言った。]
 

(202) 2017/03/12(Sun) 21時頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ── マネキンなら、血なんて流さねえじゃん

[ まっすぐ、階段のほうへと歩いていく背中に、
 投げつける ような、言葉だった。

 これは水野じゃないよ。マネキンだよ。
 今も水野は、どこかで怯えてうずくまっている。
 逃げ惑っている。何かから。今も。

 ── ほんとう に?]
 

(205) 2017/03/12(Sun) 21時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ── この血は、本物じゃんか

 人形が、血なんて流すわけねえし
 少なくとも、誰かの血なんだろ

 つーか、こんな、廊下の真ん中で、
 いなくなるわけ ねーじゃん! そんな、

[ ちゅうぶらりん。
 途中で止めた手はそのままに言葉を紡いで、
 その間にも、足元に赤は流れる。

 どく どく。上履きに染み込む、微かな温度。

 ……抜かなくたって、
 試してみなくたって、分かる。
 この人形が、血を流している。]
 

(206) 2017/03/12(Sun) 21時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ── これが、水野なんじゃないの

[ ずるいと分かっていたけれど、
 今は、困ったような表情 しか、つくれない。

 ごめん。*]
 

(207) 2017/03/12(Sun) 21時半頃

【人】 保安技師 ナユタ

 ── 回想:2年 秋 ──

[ なあ  って、名前を呼ばれて>>177

 俺は、心の中で数字を数えるのを中断して、
 声のしたほうに、視線をうつす。

 まさか、声をかけられる など思っていなくて、
 集中していた作業を中断されたみたいに、
 目を 瞠って、鬱陶しそうな前髪の奥を見た。

 時計、何秒見つめてたっけ? ……まあ、いいや。]

 ……んだよ

[ って、小声で、答える。
 まるで、講演に飽きた態度の悪いガキみたい。]
 

(264) 2017/03/12(Sun) 22時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 古辺は、笑っていた。

 俺は、笑えないまんま、
 担任に見つかったらウザいな とか、
 そういうのを装うように、不機嫌そうな顔。

 嫌だな と、思う。
 ふたり の会話じゃ、曖昧に、
 「あー」とか「うん」じゃ、ごまかせない。

 興味本位 みたいな言葉は、
 往々にして、刺さる というより、
 緩やかに首を締める真綿のようだな。

 まるで他人事 の話題のくせに、
 俺は、冗談めかして、あしらえない。あしらいたく ない。

 それに、]
 

(265) 2017/03/12(Sun) 22時半頃

【人】 保安技師 ナユタ



[ 前髪の下、薄っすらと覗く眸は、笑っていなかった から。]

 

(267) 2017/03/12(Sun) 22時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 俺は、数秒。視線を彷徨わせたあと、

 マイクを通した講師の声にかきこされそうな、
 小さな声で、押し殺したような 声で、問う。]

 ……それ聞いて、おまえ、どーすんの?

[ そういう会話って、愉快ですか。そうは見えませんが。

 影になって、よく見えないその眸は、
 一体、何の感情を浮かべているというのだろう。

 質問に質問で返すやつって、ウザいよな。
 と、思いながら、淡々と言う。]
 

(268) 2017/03/12(Sun) 22時半頃

【人】 保安技師 ナユタ



 知ったところで、当事者以外には、
 無価値な、ただの数字でしか、ないんじゃねーかな *

 

(269) 2017/03/12(Sun) 22時半頃

【人】 保安技師 ナユタ

 ── 現在:3階 渡り廊下 ──

[ 茶化す みたいな、
 きっと、場の空気をよくしようとか、
 そういう意味もあったはずのセリフ>>222に、]

 ── 那由多 も って、なにそれ

[ そう、半笑いで返したのが、
 せめて、意図したとおり、どうか、
 からかいの言葉に照れてる とか、
 そういう風にうつってればいいんだけど。

 フツウ じゃないか。そうか。
 それとも、フツウ のこと、したのが、
 俺だから、って話だろうか。ウケる。嘘。

 笑えねー。]
 

(301) 2017/03/12(Sun) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ

 ── 回想:お勉強会 ──

[ 大和さんが混ざってくれるの、嬉しかったよ。

 お手製のプリントを二種類。
 平均ギリギリ取れるなら、コツとか、
 そういう方向でいくべきなのか とか、
 そういうこと考えながら、つくるのだって、
 バカ用に合わせるより、断然面白いしさ。

 お菓子とか、食べながら、
 友達と勉強会 って、いかにも高校生って感じで、
 点数の変化に、一緒になってはしゃげんのが、
 楽しい 嬉しい。

 それに、変な話 だけど、失礼を承知でいえば、
 ”女子”がいてくれるほうが、楽だった。]
 

(302) 2017/03/12(Sun) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 怖いのは、ただ、
 いつか、俺の正体を見透かされ、
 ”消費された”と思われること。

 きちんと、友達 で、いたかった。

 なあ、男女の友情って、成立すると思う?
 って、議論は、どうして成立すると思う?

##
 

(303) 2017/03/12(Sun) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ シェアが苦手 というより、
 おまえらだって、そんな、当たり前に、
 女子とジュース回し飲みしたり しないじゃん。
 クリームものとかさ、特に、無理って感じ するだろ。

 別に平気だろって思ったやつは、黙ってろ。
 そういう特権階級の意見は聞いてねえ。

 だから、スナック菓子を皆でつまむ なら、歓迎。
 一本のジュースを口つけて回し飲み とかでもない限り、
 平気な顔して、差し入れの飲み物>>1:111、飲みながら、
 英文をなぞって、単語を拾い上げて、笑って。

 単純に、英語 というか、語学、好きだ。って、
 多分、苦手意識を持つやつの気が知れなくて、
 ふたりの前で、言ったこと、あったと思う。]
 

(304) 2017/03/12(Sun) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 最初は、なんかさ、英語でいい点とると、
 家族で海外旅行できるーとか、
 父さんがはしゃいでて、面白かっただけだった。

 さすがに、高校のクラスメートに、
 そんな話するのは、恥ずかしくて、言わなかったっけ。

 ……それに、今は、]

 いつか、どっか、遠くに行きたくなっても、
 英語、できたら、どこにでも行ける気がする

[ だから、勉強しておくにこしたことはないんだ って、
 そんなこと言いながら、また、和訳を書き連ねて。

 フツウに、仲良くできてた 気がする。してた。]
 

(305) 2017/03/12(Sun) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 男女間の友情は成立するのか。
 という議論は、なぜ成立するのか。って?

 そこに性欲が伴う可能性があるから。

 って、俺ならば、答えるんだけど、
 ついでに、上の質問にも答えるなら、多分、YES。

 ……って、気がしてた けど、さあ。
 そうじゃなきゃ、俺はどこに立ってりゃいい?
 って、思っても、いたけど。

 俺じゃ、わかんねーや。

##
 

(306) 2017/03/12(Sun) 23時半頃

【人】 保安技師 ナユタ

 ── 現在:3階 渡り廊下 ──

[ 諭す。

 ように、元賀が丁寧に言葉を紡いだ。>>213
 多分、それは優しさで、俺は口を噤む。
 良い方に、って、なんなんだ。よいほう。
 まだマシなほう。

 だけど、わかってる。それが正しい。

 現に、やめて と大和さんが言って、
 入間もやっぱり、否定の言葉を返した。
 怒っているようだった。俺の選択は、間違いだった。

 だけど、俺は知ってるんだって。
 少なくとも、これは血糊なんかじゃないし、
 まだマシって、ベストではないベターを選んでも、
 結局、どーしようもないんだって。]
 

(314) 2017/03/13(Mon) 00時頃

【人】 保安技師 ナユタ



[ あ、うん。それは俺の話だった。]

 

(315) 2017/03/13(Mon) 00時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 明らかに、俺が間違っていて、
 なあ と、呼ぶ声>>238が、トドメ。
 1 対 皆で、あまりにも俺は明らかに間違っていた。]

 ………… ごめん

[ 水野みたいなカッコのマネキン。
 そいつを見下ろしたまま、
 声だけは、皆に向けたつもりでは、あった。
 ごめん って思ったのは本気で、
 これは、水野じゃない。ってことに、した。俺も。

 皆が、立ち去っていく。
 ばらばらと、散ってく。消えてく。

 俺は、ぼーっと、突っ立ったまま、
 もうしばらく、水野みたいな 水野ならざるもの
 を 見てた。*]
 

(316) 2017/03/13(Mon) 00時頃

保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/13(Mon) 00時頃


保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/13(Mon) 01時頃


【人】 保安技師 ナユタ

 ── 3階 渡り廊下 ──

[ 制服からのぞく、マネキンの白い手足は、
 賑やかな色とりどりの光を受けて、
 ぼんやり、カラフルに光るのだ。滲むみたいに。

 きっとその時、俺が見ていたのは、
 ソレの胸元に光るナイフというより、
 人間じゃない証明 みたいな、白色だった。

 そこに、突然触れる>>341のは、
 にんげん の、掌だったから、

 不意をつかれた から、]
 

(391) 2017/03/13(Mon) 10時頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ── う  わ、

[ 弾けるように、振り返った。

 振り返る そのときの、
 赤く濡れた廊下は、よくよく”滑って”、
 とられた足で、なんとか踏ん張るように、
 咄嗟に、廊下の壁に、手をつく。]
 

(392) 2017/03/13(Mon) 10時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 振り向いた、その視線の先で、
 当たり前 のように、手を伸ばして、
 おまえ は、笑ってた。フツウに。

 バタバタと、体勢を立て直してから、
 視界 の、焦点が合うまで、3秒。
 理解まで、およそ5秒?

 その、短い一瞬に、
 なにか、遠いもの でも見るように、
 笑みの滲む眸>>341を、見ていた。

 自分と異なる いきもの。

 擬態。]
 

(393) 2017/03/13(Mon) 10時頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ── あ、ああ。 うん わりい

[ 結局また、我に返ったように、
 口にしたのは、「 悪い 」とか「 ごめん 」で、
 慌てて、マネキンから距離を取る。

 気遣う ような、クラスメート からも。

 ぱら ぱら と、動き出すクラスメートたちに、
 ついていけないまま、俺は、その後姿を、眺めて、

 誰もいなくなったころ、ようやく動き出す。

 行き場 とか、とくにないけど、
 ああ、保健室とか、様子見に行ってもいいか。
 それか、ええ と、……考えながら。

 もと来た道、引き返す ように。**]
 

(394) 2017/03/13(Mon) 10時頃

保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/13(Mon) 10時半頃


【人】 保安技師 ナユタ

 ── 現在 ──

[ 声 をかけられて>>407
 はたと立ち止まった。それほど、上の空だった。]

 ── 上須賀? なにそれ

[ バケツを手に、階段を上ってくる。
 眉を顰めかけて、隣にいるのが誰かを理解した。

 あーー、あーー、そういえば。
 片付けるって、そういうこと、言ってたな。

 俺の視線は揺れる。
 足元に落ちて、上須賀のほうに戻って、
 それから、ちらりと入間のほうを見てから、

 ぺたぺた と、赤いハンコを残す上履きで、
 ふたりのほうへと、歩み寄った。]
 

(446) 2017/03/13(Mon) 15時半頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ……俺もやる、貸して
 …………悪い。さっきは、どうかしてた

[ もそもそと、口を開いて言ったのは、
 そんな、短い言葉だけで、

 俺は、言葉少なに、隣に並ぶ3人目になる。

 これ以上、汚れを増やさないように。
 脱ぎ捨てた上履きを、ゴミ箱に突っ込むのも、忘れずに。*]
 

(447) 2017/03/13(Mon) 15時半頃

保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/13(Mon) 16時頃


保安技師 ナユタは、メモを貼った。

2017/03/13(Mon) 23時頃


【人】 保安技師 ナユタ

 ── 現在:3階 ──

 ……や、みんな、言ってた
 そんなわけないって

 人形が血を流すわけないけど、
 ひとが人形になんのも、ありえねーし

 だから、おまえは、間違ってなかったんだって

[ 真っ白なタオル>>457は、
 受け取った端から赤に染まって。

 やっぱり、こんな量の血を流しては、
 無事じゃあ済まないと思うんだ にんげんなら。]
 

(509) 2017/03/13(Mon) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 結局、俺には触れられなかった人形も、
 上須賀が、どこかへと運んでいって。

 床が元の輝きを取り戻したころ、
 ふと、入間が言った。>>459

 死んでみよっかなって思ったこと、ある?
 ある。]
 

(511) 2017/03/13(Mon) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##
 成績にも、進路にも、将来の夢にも、
 一切、なにも口を挟まなかった母が、

 ただ、漠然と、
 ひとり息子の連れてくる"お嫁さん"と、
 仲良く、買い物に行って、
 孫の洋服とか、見繕うとか、
 『 ずっと娘が欲しかったの 』とか、

 熱心に祈るでもなく、
 ただ、いつか訪れるはずの未来を、
 なんとなく、思い描いていること。

 知っている。
##
 

(513) 2017/03/13(Mon) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


##

 じわり じわり と、
 失望を降り積もらせていくよりも、
 一度の絶望で全部終わらせたいんだ。
 だめかな。

##
 

(514) 2017/03/13(Mon) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ あるよ とか、うん。と言ってしまうには、
 その問いかけ>>459は、重過ぎて、

 俺はただ、「 知ってる 」と言った。

 知ってる。
 その話も、今の状況がそうかも ってことも。

 そんな俺とは裏腹に、
 上須賀>>495はあっさりと頷いて、
 全部ひっくるめて、肯定してしまう。

 顔を上げられない。
 死にたい ではなくて、
 死んだほうがいい と思うことの意味。

 ……想像、つかない なあ。]
 

(515) 2017/03/13(Mon) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 代わりに、口にしたのは、
 またも、質問に質問返し。]

 どうならいいと思ってんの、入間は

[ 証拠はない と、彼女は言う>>460が、
 望む答えは、どちらなのだろうか。

 それから、もうひとつ。]

 あのメール、見たとき、
 ── おまえ、どう思った?

 怖かった とか、腹が立った とか
 それこそ、趣味わりい とか

[ まだ、鮮明に思い出せる文面。
 みんなへ。いざとなると──、]
 

(516) 2017/03/13(Mon) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


[ 何事もなかったみたいに 白く、
 明るい色を反射する床から、
 ようやく、視線を剥がして。

 揺れた視線は、再びふたりへ。

 考えながら、口を開く。]

 ── ピンと、きた?

[ ぴん と、指を立ててみる。
 さっき、「 上だよ 」って、
 古辺が示したみたいに。]
 

(519) 2017/03/13(Mon) 23時頃

【人】 保安技師 ナユタ


 ……結局、

 「 死んでしまおうか 」なんて、
 実は、誰だって、考えててさ、
 大事なのは、「 どうして 」なのかもしんねーな って

 ……思った *
 

(522) 2017/03/13(Mon) 23時半頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ナユタ 解除する

生存者
(3人 0促)

ナユタ
55回 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび