171 獣[せんせい]と少女
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1000年でこんな変わるなんて… ほんとうに…ここを見せられてよかった。
[もう、咳が何を示しているかは薄々気づいていた。 だから。ちょっとだけ、自分の気持ちに蓋をしよう。
折角素敵な場所に連れてきてあげられたんだ。 自分の心配や不安がコリンに伝わって 彼女の笑顔が陰るのだけは、嫌だった。
ただ、その不安がコリンを抱く震える腕で 気づかれてしまってないと、いいけれど…。]
(357) kaomozi 2015/10/21(Wed) 01時半頃
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[抱きしめてくる腕は、細くて、短いけど 自分にとっては他の何よりも大きくて、暖かい存在。
瞼への口づけには少し驚いたように目を瞬いて 胸も顔も、熱くなるのを感じつつも 嬉しそうに、幸せそうに笑った。]
コリン………?
[その、小さな背中を撫でるけど 言葉の続きはいくら待っても聞こえない。
>>322この空気の中での、咳。 >>-481少しずつ、音が詰まるように、 その色を失っていく、声。]
(368) kaomozi 2015/10/21(Wed) 02時頃
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……そうだな。 ここまで、疲れたもんなあ…
[ぽん、ぽん、とあやすように頭を撫でて。 その、優しい声色の言葉は、コリンに向けたはずなのに どうしようもなく……自分の胸に刺さる。
ここまで、何年旅をしただろう。 この旅は、真っ直ぐ南下するだけではなかった。 途中でたくさん寄り道をして 見忘れたものがあれば、来た道を戻った。 街の人に、面白そうな場所を聞けば、 行き先とは逆方向でも迷うことなくそこへ向かった。 一番の楽しみを、最後に取っておくように。 自分たちが通った道程を、味わい、楽しみ尽くすように。
横に置いてあるトランクの中身は 思い出がぎゅうぎゅうに入っていて
その重さが 旅の長さを物語っていたんだ。]
(369) kaomozi 2015/10/21(Wed) 02時頃
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[普通に抱き上げるのもいいけれど。 空から落ちてくるコリンを受け止めるのは いつもこの姿勢だったから。
こどもあつかい、ってまた怒られるかな。 でも、この抱え方が一番落ち着くし コリンの顔も、近くに見られるから。]
あの樹の上で少し休もうか。 …さ。首に腕を。
[首に腕を回すように促すと、 背中と膝下に腕を入れて、その身体を持ち上げる。 ここまでに感じた違和感は きっと、気のせいなんかじゃない… 持ち上げた時に少し見えた痣の色は、もう―――]
(370) kaomozi 2015/10/21(Wed) 02時頃
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[雷の大樹まで、一歩、一歩。 コリンに負担がかからないように、ゆっくり進む。 足元に花を見つければ 踏みつぶさないよう、きをつけて。
そうして、雷の大樹まで距離を詰めれば 風でふわりと舞い上がると。
コリンを抱えたまま、山からの眺めが一望できる 高く太い木の枝に腰かけた。]
(379) kaomozi 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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リンゴの種?でも―――
[雷の樹は無事だったし、植える意味はないのでは… そう言おうとしたけど >>354コリンの言葉が、それを妨げる。
大きな樹と、小さな樹。食べて、なんて。 いつか、>>226コリンを赤くて丸い林檎に似ていると 思ってしまったことを、不意に思い出して。 言おうか迷ったけれど。]
コリン……俺は、な
[今言わないと―――言い時を逃してしまいそうで。 静かな風が葉っぱの隙間を通り抜け それが合図のように、ゆっくりと口を開いた。]
(381) kaomozi 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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コリンのこと、ちょっと…林檎みたいって思ってたんだ 赤くて、丸くて………美味しそうで。
[ああ。だめだ。堪えようと思ってたのに、俺はまた。]
でも、さあ。 そんなこと考えてた俺がバカだった。
[ぽた、ぽた。コリンの胸元に染みができる。 >>355唄うコリンの声を、もっと強請るように その喉元に、口づけて。 そうして、泣きながら…笑ったんだ。]
この笑顔も。声も。 大分掠れちゃいるけど、 コリンが歌うこの歌だって、大好きだし。
それに…頭の先から、足の先まで。 林檎なんかより、他のどんなものより なによりも―――
(385) kaomozi 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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[その、「美味しそう」には 食べたいなんて意味より、もっと色んな意味が篭ってる。
きっと……獣が、少女に送る、この言葉は 最上級の、褒め言葉なんだろう。 まさか……いきものを食べるのを避けている自分が、こんなことを言うなんて、思ってもみなかったけれど。
太陽の光をいっぱい浴びた、 麒麟の毛並みのような金色の果実をひとつ 風で飛ばして手に取れば
それを、両手で半分に割って。 コリンの口元に、持っていく。]
(386) kaomozi 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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林檎は、絶対植えよう。 ちゃんと、世話をしに来て…実がなったら、食べるよ。
でも、今は…雷の実を。一緒に、笑顔で…
[ぱちぱち、はじける雷の実。 林檎より甘くて、それでいて、 レモンみたいな酸っぱさもあって。
コリンと、その雷の実を食べる時は 絶対、一番の笑顔でって、きめていたのに
自分は、ちゃんと笑えているだろうか? コリンの前には、まだちょっと泣きそうな、笑い顔]**
(387) kaomozi 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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ユージンは、俺もコリン大好きだよーーー!(もふもふぎゅっぎゅ**
kaomozi 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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[………最後の最後に泣かせてしまった>>401。 自分が泣いてしまったからだろうか。
思わず、辛そうに顔を顰めてしまったけど 返ってきたのは>>406明るい言葉。
励まそうと、無理をさせてしまっているのかと 泣いてしまったのを、謝ろうとして コリンの、泣きはらして真っ赤な顔を見て…]
………コリン…。
[その表情を、息を飲んで見つめた。 >>406泣いていてもその笑顔に嘘はないとよくわかる。
何故わかったかって? だって、自分はここまでコリンの笑顔を たくさん。たくさん。見てきたのだから。
このぐらいわからないと、コリンの従者失格ってものだろう。]
(432) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時頃
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ふ、ふっ……!
[コリンにつられて、笑いだす。 悲しませているかも、とか… どうやら自分は、大変な勘違いをしていたらしい。 自分が、コリンを最高の笑顔にしたいという願いが こんなかたちで、叶ってしまったなんて。]
そう、今更だ。…見る目が無くて、ごめんな。
ああ、でも。もっと早くに気づいてしまっていたら ここに来る前に喰ってしまっていたかも。
[獣が、少女が死ぬ前にその身体を食すことなどまずないのに。コリンの喉をまた軽く吸うと、笑う。
ああ、そうだった。 この場所で悲しそうにするのも、謝るのも、だめだ。 ここではどうするかって 最初から決めていたじゃないか―――と。]
(438) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時頃
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俺みたいか………?
[>>408雷の実を俺みたいというコリンの瞳は 今まで一緒に過ごしてきた中で、一番輝いて見えた。
こんなに綺麗な金に光る実が俺みたいだなんて 自分には到底、思うことができなかったけども。 "今後"を考えれば、 この樹が自分のようだと言って貰えるのは嬉しくて。 自分の分の雷の実を、眩しそうに見つめれば >>409コリンと同時に、齧りつく。]
………!
[口の中に広がる、弾ける感触。 口が切れるほど強くはなく、その発砲する泡泡は あんまくてすっぱい、実そのものの味と合わさって…。
>>409コリンの笑顔が見れたなら 同じく、満面の笑顔を返して、その頭を撫でる。]
(439) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時頃
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ここまで来れて、この景色を見れて。 コリンと一緒に、こいつが食べれてよかったよ。
コリンに「大好物」をプレゼントできたしな。
[>>3:159やっと…珍しくて、美味しい、大好物を食べさせることができた。 それは、この旅の、一番の目的で。 ここまでの旅を思い出せば、また涙が出そうになって >>411コリンに怒られ、苦笑する。
でも。今、また目頭が熱くても さっきまでの悲しさは、嘘のように晴れていて]
大丈夫。悲しいんじゃないさ…。 やっと、約束が果たせて嬉しいんだ。
(440) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時頃
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[これから、雷の実を食べる度に 今日のことを思い出すのだろうか。 雷を使う度に、コリンのことを思い出すのだろうか。
コリンがいなくなるのは悲しいと思っていたけど 少女を食べるとは、こういうことなのだろう。 獣の体の中で、生き続けるといわれているのは、きっと…]
[>>410撫でる掌に目を細め、コリンの言葉を聞けば 自分の人差し指を、彼女の口元へそっと伸ばして。]
コリンのやりたいこと、 なんでもさせてあげるって誓ったからなあ。
[もしコリンが指先を食めば おいしい?と、首を傾け、微笑んだ。]*
(441) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時頃
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―― 最後の飛行 ――
[コリンの願いは全て叶えたかったし その願いは、自分の願いでもあった。 >>420一つ一つの願い事に頷いて 伝え終わったコリンの喉を、大きな掌で撫でてあげて。]
『……よし、いくぞーっ!!』
[ たったったったっ―――
軽快に地を蹴り助走をつけて 金の獣は少女を乗せて、大空に舞い上がる。 ぶわり、と草が舞って。吹き抜ける風も、揺れる花も 自分たちを見守ってくれるようだった。
ここに、誰かを連れてきたことなんてなかったから こんなに高い場所を、人を乗せて飛んだのは初めてだった。 そのはじめてが、大好きなコリンだっていうんだ。 ついつい、コリンを乗せたまま空中で一回転のサービスをして、ぐるぐると笑った。]
(445) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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『……なっ!?コリン、もう箱は開けないって言って』
[戻ってくるから置いていこうと言ったのに どうしてもと言われて、背中に乗せていたトランク。
その蓋が空いてぱらぱらと 走る軌跡の虹に混じって、>>422思い出の品々が零れ落ちていく。]
(446) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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[慌てて拾いに行こうとしたけど。 コリンが>>428背中を叩くから。 笑って、首を振るものだから。
虹を纏って落ちて行く箱の中身。 それが…コリンが、 今までの思い出で虹を作っているようにも見えて。]
『ああ………忘れないさ』
[トランクをひっくり返して。 自分が買ってかけてあげたネックレスと、一緒に作った髪飾りでおめかしするコリンなんて見たら。
新しい物を手に入れる度 いっぱいのトランクのどこに詰めようか こう詰めたら綺麗なんじゃないかって 二人で、楽しみ、相談をした記憶が蘇ってしまって。
飛ぶ方に集中しようと前を向いた勢いで 空中を水滴が1、2粒。はらりと、散った。]*
(449) kaomozi 2015/10/21(Wed) 22時半頃
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―― 雷の大樹の前 ――
[飛行が終わり… 人型に戻った自分に渡されたのは、一枚の紙。
もう少し喋るのも辛いのだろうか。 声が聴けなくなったのは…胸が、痛くなったけど。 コリンの元気に跳ねるような文字を久しぶりに見られて。 胸の痛さは、懐かしさで緩和されるよう。
その文字を目で追い終わると、 悪戯をするときのように笑うコリンの前で 鞄の中から林檎の種が入った袋を取り出して 屈み、目の前で振ると、にいっと笑った。]
(456) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時頃
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ここなら、俺以外に掘り返すやつなんていないだろうし …………コリンらしい。名案じゃないか。
[箱は、すっかり中身のなくなったトランクが一番か。 と、風で穴を掘りながら考える。
自分は、林檎がなるまで待っていられるだろうか。 たった数年すら待てないなんて、獣らしくもないが…
しかし、コリンとの約束は絶対なのだから この後、なにがあろうとも その約束を必ず果たそうとするだろう。
なにがあろうとも。ぜったいに。]
(457) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時頃
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コリンは何を入れるんだ? ……って、それを聞いちゃいけないか。
[もし自分に見られないよう目隠しをしたいというなら 風呂敷か、口の縛れる袋を用意して。
さて、自分は何を入れようか。と。 ううん、と考え始めた。]*
(458) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時頃
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[>>483林檎と、トランクを埋めて、 雷をぱちり、ぱちりと降らせる。]
大きくなって、雷の樹を抜かしちゃったりしてな?
[そうなったらなったで、自分は、樹を嬉しそうに見上げるのだろう。まるで、小さかった少女が、立派に成長してくれたかのように……… 絶対にかなわないと思っていた願いが、叶ったかのように。
自分がコリンに向けて埋めたものは、 最後までコリンに秘密にするつもりだ。 それは、林檎の種が入っていた小さな袋の中に 開ける時まで持ちますようにと、願いを込めて―――]*
(504) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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うん………お昼寝、しようか。 あの樹の下なら、寝心地もいいだろう。
[伸ばされた腕を、首に導いて。 コリンを抱き上げて、雷の樹の根元に向かう。]
あそこは風も気持ちよくてなあ 俺も昔よく、眠ったもんだ。
[自分の思い出話を聞かせながら コリンの体を温めるように 自分の体温を伝えるべく、抱く指先に力が篭った。]
(507) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[いきものは…特に子供は眠くなると 体温が上がるものなのに
腕に収まる、ちいさなコリンの体は すこしずつ、その温度を失っていくようで。
泣くまいと引き結んだ唇の端っこをあげて なんとか微笑みをつくる。 わかってはいても、やっぱり……… いつもこの瞬間は、辛いんだ。]
(509) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[樹の根元に座って、コリンを優しくだきしめる。 コリンの意識は朦朧としている様子で。
それを見て、目に涙が浮かんだけど 震える唇は、僅かに、微笑みを保ったまま
彼女の最期を見届けようと 目は逸らさずに]
(517) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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―――コリン…?
[>>508どれだけそうしていたか。 コリンの口が、自分の名前を呼んだ。
>>513紡ぐ言葉が、耳に焼き付いて それにすぐ言い返そうと、口を開いた]
コリン……俺の方こそ
[ああ。泣きそうだ。
でも。ちがう。 そうじゃないだろう。 「ありがとう」なんて、ちがう。
俺が最後にコリンに見せる顔は――― 最後にコリンに聞かせる言葉は―――]
(519) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[大きく息を吐いて、吸うと]
いや………
[笑顔で………こう、言った。]
(520) kaomozi 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[周囲の空気が、風と、雷で ぱちぱち、ひゅうひゅう、振動して
どうしたって、コリンの口からは何も聞こえないのに >>528口を動かして笑うコリンの口からは、確かに]
俺も、だいすきだよ これからも、ずっと一緒だ。
[コリンの意識があるうちに、 その言葉は、伝えることができただろうか?
思うことは、同じ。 コリンが最期に見る自分も、とびきりの笑顔がいいから。 にっこりと、笑って、コリンの頭の後ろに手を差し入れると 笑顔のまま、顔を近づけていく。
コリンのほっぺたや手にはしたことはあったけれど …唇にするのは、これが初めてだった。]*
(536) kaomozi 2015/10/22(Thu) 00時頃
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[コリンはやっぱり、林檎のような味がした。 最初は、涙を流しながら食べていたのだけれど
長い時間をかけて食べ終わったときには その涙も、なんとかおさまって。]
―――ごちそうさま。 コリン。林檎が成る頃に、また………な。
[少女を喰らった後の獣の髪の色は 力が漲って、元々の金色に戻るはずだったのだが
どういうわけだか 茶色に、赤が少し混じったような
赤茶色になってしまっているのにその獣が気づくまでには もう少し………後の、話。]*
(543) kaomozi 2015/10/22(Thu) 00時頃
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―― 数年後 ――
[麒麟の獣が林檎を食べに来たとき
袋を開ければ、中からは色とりどりの花火が飛び出て 辺りを舞った。
それは大小さまざま、色んな色で。
コリンをびっくりさせようと 「雷の花火の種」をずっと作ろうとして 彼女の目を盗んでは練習し、失敗して]
まだ樹は、コリンみたいにちっちゃいけど 美味しいし………見てるか?
俺、こんなに綺麗な雷、出せるようになったんだ
(549) kaomozi 2015/10/22(Thu) 00時頃
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[空を見上げ、林檎を齧るのは一匹の獣。 これからこの獣は、故郷を恐れることもなく 能力を嫌うこともなく、獣の姿も好きになった。
それは…鈴のように笑い、話す 「コリン」という少女のお陰だということは この獣の心の中に、未来永劫、忘れずに残り続ける。
手紙を見れば、くすりと笑った。]
(550) kaomozi 2015/10/22(Thu) 00時頃
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