131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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そうね、友達よ。
[ティソ>>71の言葉に、こちらは断言する。 彼の過去はわからないけれど。 シーパルの方をちらりと見た]
(79) 2014/08/25(Mon) 00時頃
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[王の演説は夢現に聞いたようなもの。 当然ながら、預言書に詳しい内容など記載されていない。 ――でも、理解る。 時を超え帰還した王は、彼らしい言葉で皆に訴えてくれた、と。 そしてそれは、預言書と――少女自身の望みとも重なる言葉だった]
(80) 2014/08/25(Mon) 00時頃
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……『王の怒り』メギドレガリヤ。
[アマト>>72に聞いた言葉を反芻する]
そうですね。この預言書にも載っていないだなんて。
[それは、預言書を「読む」ことの出来る少女にとっても、裏付けのある話だった。 彼の言葉に頷きつつも]
……その役目、あたしに任せてもらえませんか? 預言書に記されていない以上、『王の怒り』は正常な預言の成就を妨げる、横紙破りのようなものでしょう。 だからそれを壊すのは、預言書の担い手《あたし》の役目だと思う。
(81) 2014/08/25(Mon) 00時頃
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[決意を籠めた眼差しをアマトに向けると、彼もまた動き始める所だった>>74]
王の所に。 ……そう、思い出した。 貴方が――『王の騎士』。
[その瞳に光を見て、少女は確信する。 預言は善き流れに戻ったと]
(82) 2014/08/25(Mon) 00時頃
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……釘、刺されちゃいましたね。
[シーパルを彼に預け、独りで聖具《レガリヤ》の手掛かりを探しに行こうと考えていた。 けれどそれは先回りに封じられる>>75]
わかりました、「王の衣」に相応しくあれるよう、頑張ります!
[不合格の意味を完全に勘違いして、アマトに微笑む。 隣のシーパルは、果たしてどうだったか]
アマトさんも、ご無事で!
[見送る背に声を掛ける>>76]
……シーパルのためにも。
[その言葉だけは、誰にも聞こえぬよう呟いた]
(83) 2014/08/25(Mon) 00時頃
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黒衣の預言書《ドレスコード》、通常形態。
[帯状で巻き付いていただけの布が、その一言で元のドレスに戻る。 立ち上がって体の具合を確かめると、先程までに比べ随分と軽いような気がした。 ただし戦闘をこなせるまでに回復したかはわからないし、シーパルのこともある]
ひとまず……安全な場所まで行くべきかしら。
(90) 2014/08/25(Mon) 00時頃
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……ティソさん?
[思わぬ言葉>>86を掛けられそちらを見た。 拳を握っての言葉。 ――彼と王や騎士との関わりはわからない、けれどそれは実感の籠もった言葉の気がした]
ありがとう、そう言ってくれると心強いよ。 ……そうだね、世界を壊させたりはしない。 今はまだ、その時じゃないよ。
[悪魔の召喚と、王の死と。 預言書の結末部分を急激に近づけていた二つの預言は、今や解消された。 そして少女自身は、世界《この時》が終わって欲しくないと願っている]
(91) 2014/08/25(Mon) 00時頃
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そうだね……。 シーパル、いこ?
[手を繋いだ先の親友へ視線を向ける。 こちらは歩く程度なら問題ないけれど、彼女はどうだっただろう。 必要ならば手を貸して]
[ひとまずは、比較的形の残っている建物へ避難する**]
(93) 2014/08/25(Mon) 00時半頃
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― 聖都・廃屋の中 ―
[シーパル、ティソと共に手近な建物へ避難した後。 シーパルに今後の方針を訊ねられ>>120]
……あたしは、賢者の塔に行ってみようと思う。 『王の怒り』に関しては、預言書には書かれていないし……。 だから、少しでも手掛かりを探しておきたいの。
[他の候補地と言えば大聖堂だが、騒動の後だけに余り近付きたい場所ではない。 とはいえ賢者の塔も、厳重な防御結界が掛けられており、易々とは侵入出来ないはずなのだが]
(128) 2014/08/25(Mon) 19時頃
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ティソさんは確か、賢者の塔に居たことがあったんだよね? どうにか入り込んだりする方法とか……わからない?
[もう一人の同行者へそう声を掛ける。 わからないと言われても、今更諦める訳にはいかないから、やはり賢者の塔には行くと主張することになるのだけれど*]
(129) 2014/08/25(Mon) 19時頃
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変装……。
[シーパルの言葉>>136に、文字の蠢くドレスを引っ張り苦笑を返す]
確かにこの格好は目立つね。でも、あたしは着替えは出来ないし……。
[目立たない形に変形は出来るかもしれないが、それで誤魔化し切れるとは思えない。それよりは]
前に大聖堂へ侵入した時に、姿を目立たなくする術を使ったの。 それでどうにか行けるところまで行って……後は頑張るしかない、かな。
[結局こちらも、作戦とも言えない案しか出せず。 溜息つくシーパルを見て]
とりあえず、塔の近くまで行ってみようよ。 色々あって、前とは状況が変わってるかもしれないから。
[淡い期待ではあるが、ひとまずはそんな提案をした]
(143) 2014/08/25(Mon) 20時半頃
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― 賢者の塔へ ―
[シーパル>>148に頷く]
そうだね、出来れば危ない目に合いませんように……。
[儚い望みだと思いつつも呟いて、自身も立ち上がる。 そしてシーパルと、同意を得られたならティソにも向けて、預言書の一節を唱え術を呼び出す]
――視難の相《フェイズ・ハイド》
[すると術を受けた者は、他人からは草木の影程度にしか認識されなくなった。>>2:304 とはいえ高位の魔法使いに通じる術ではなく、せいぜい塔に接近するまでしか効果はないだろうが]
ごめん、あたしにはこれが精一杯……。 気を付けながら行こう。
[術の効果を説明した後、出発を促した]
(153) 2014/08/25(Mon) 21時半頃
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― 賢者の塔付近 ―
[街の人々の様子は様々であった。 恐れ戦く者、怒りを露わにする者。 闇の勢力に同調する者、光の勢力として危機感を募らす者。 それらの人々の雑多な波を、擦り抜けるようにして進んでいく]
[そして、辿り着いた塔の前で見たものは]
(154) 2014/08/25(Mon) 21時半頃
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クラウディア? それに、あの方は……。
[見覚えのある眼帯姿。 それに――脳裏には、預言書のある一節が思い浮かぶ]
"聖なる者は子の心を奪い――"
ま、まさか人質を取られて? でも、それにしては……。
[彼の態度は強制されたものではなく、本物の忠誠に見えた>>149]
……どうして? 共に戦えると思っていたのに……。
[男の内面は量れぬまま、呟きを零した]
(155) 2014/08/25(Mon) 21時半頃
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デメテルは、ひとまずは物陰から様子を伺っている。
2014/08/25(Mon) 21時半頃
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……やはり、気付かれたみたいね。
[クラウディア>>156の挑発に、隠れても無駄と思い、術を解いて姿を現した。 同行者はどうしただろうか、出て来ないのならばわざわざこちらから存在を教える気はないが]
それで? 何やら物騒な話をしていたようだけど。
[とぼけて見せつつも、緊張で表情は硬くなる。 始末、という言葉もそうだが、新たに耳にした単語が気にかかっていた]
……大魔神……? 随分と大それた名前を……。
(162) 2014/08/25(Mon) 22時頃
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……やっぱり貴方、そっち側についたんだ。
[銃剣を持つ男>>160へ視線を移す。 クラウディアを護るように立つ姿を見て、愕然とした表情を浮かべ俯く]
貴方とも、戦わなくちゃいけないの? クロス・オブ・メサイヤ教団は……孤児院の子供たちを……。
[訴える声は少しずつ萎んでいく。 それは彼の態度と不敵な笑み>>164に、訴えの無意味さを感じたからであった]
(168) 2014/08/25(Mon) 22時頃
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[クラウディアの背に二枚の羽が展開する。>>170 息を呑んで、意識と警戒をそちらへ向けた]
この前みたいな訳にはいかない。
[もう、シーパルに命懸けで護られる訳には]
119ページ51行。
"軍勢の剣の届かぬ場所はどこにもない。 その切っ先から逃れ得ても、戦乱の幻想が、見えぬ攻撃にて追い立てる"
――斬難の相《フェイズ・スラッシュ》!
[少女が両腕を交差させると同時、黒の紙片が周囲に舞う。 紙そのものはクラウディアへは届かぬだろう。 しかし分裂により生じた空気の乱れは、術により増幅され、見えぬ斬撃として彼女に向け殺到する]
(172) 2014/08/25(Mon) 22時半頃
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[クラウディアへの攻撃の後、男>>173に答える暇くらいはあっただろうか。 クラウディア「様」と、そう呼ぶ男に少女が見せたのは不快感]
だったら尚更だよ! その人がやった事、忘れた訳じゃないんでしょ?
[戦争だから、で済ませられる程、少女は物事を割り切れる方ではない。 まして、自分自身、そして親しい人の命を奪ったとあっては]
予言の問題じゃないよ……。 なんで戦わなきゃいけないの……。
[首を振りながら、わからないという風に呟く。 けれど、彼の試すような発言には、顔を上げ目を剥いて答えていた]
そんなこと絶対にしない!!
(182) 2014/08/25(Mon) 22時半頃
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[斬撃が氷に迎撃される>>177とほぼ同時。 幻惑の霧が周囲を包み、虚像が無数に浮かんだ>>175]
…………っ
[少女は思わず身を竦める。 魔法ではクラウディアに対抗出来ないが、接近戦の技術は尚更ない]
(183) 2014/08/25(Mon) 22時半頃
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[預言者は現在を読むことは出来ない。 預言者は無意識に未来を見た。 自分自身の未来を]
――まだだよ!
[叫んだのは二人の敵に向けてか、自身を奮い立たせるためか]
[天空に煌めく星。>>180 それに呼応するかのように、一節が自然に脳裏へ浮かぶ]
"極星は動くことなく、旅人を導けり。 しかし暗雲が天を覆えば、其の立つ位置も知る術なし"
――導難の相《フェイズ・ガイドエラー》!
(189) 2014/08/25(Mon) 23時頃
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[星の光を遮るように、暗雲が天に満ちていく。 無論天狼星の眩き光は、それで防ぎ切れるものではない。 だが、僅かに狙いを逸らす程度の効果はあっただろう。 そうして出来た僅かな間隙を、少女は必死に駆け抜ける]
[自分が「次の瞬間もまだ生きている」ことだけを信じて]
(190) 2014/08/25(Mon) 23時頃
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[そしてその先は――クラウディア>>181の目論んでいた通り。 ドナルドの真正面]
……わかった、わかったよ。
[少女の感情とドナルドの覚悟>>184は、決定的に分かたれた。 不敵に笑う彼を、顔を上げて正面に見る]
低い壁だなんてとても思えないけど……。 ここでやられる訳には、いかないよね!
[胸の奥、埋め込まれた妖精の花の欠片が、ドクンと鼓動を打ったような気がした]
(191) 2014/08/25(Mon) 23時頃
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[そして次の瞬間、少女が取った行動は、詠唱ではなかった。 119ページ51行。>>172 そこに記された一節を、右手で掴み、引っこ抜く]
――変相《トランスフェイズ》
[そして現れたのは魔法ではなく、実体化した剣そのもの。 少女はそれを、正面のドナルドへ向け振るう]
止まって――!!
[実体化しようと性質は変わらない。 斬撃よりも広範囲へ、切っ先よりも先へ、空気による斬撃が広がった*]
(192) 2014/08/25(Mon) 23時頃
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[斬撃はドナルドの左腕に受け止められる。>>194 傷痕を作った所で、彼が怯む様子はない]
う……124ページ15行!
"気付けば風の音は止み、安堵した者は表へ出た。 しかし平穏は束の間、風と雨とは周囲に変わらず吹き荒れている"
――静難の相《フェイズ・カルム》!
[右手の剣を引きながら、左手が引き出したのは無風域を作る盾。 斬撃の発生が一瞬早く、駆け抜ける真空が頬と肩を裂き、褪せた金色の髪を散らした。 しかし致命的な一撃が、少女の胴に達することはない]
(196) 2014/08/25(Mon) 23時半頃
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[一旦間合いを離した所で、ドナルドの剣が形状を変えた。>>202 魔力の輝きを伸びながら、2m程まで伸びた刃渡り。 それは生半可な盾では、容易に切り裂いてしまうと感じられた]
くっ……
[咄嗟に真空の斬撃>>207へ盾を向けるが、それは最初の斬撃を受け止めただけで効力を失った。 上空からの振り下ろしへ、咄嗟に右手の剣を向ける。 ――魔力の強度も剣の技量も、あちらが上。 黒の剣は容易く折れ、逸らし切れなかった斬撃が、少女の体を黒衣ごと縦に裂く]
(217) 2014/08/26(Tue) 00時半頃
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(……ああ)
[その状況を見ながら、少女の頭の中はどこか冷静だった]
(痛くないなぁ……)
[それは諦めにも似た感情。 けれど今だけは、痛みを無視して動けることに感謝した]
(218) 2014/08/26(Tue) 00時半頃
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[後ろへ向けて力なく倒れながら、少女は盾を手放した左手で、黒衣の中の一節を掴んだ。 次の一撃は見えてはいない。 けれどその状態でも、相手へ一撃を届かせる術を、少女は見出そうとしていた]
"灯火は人の命を救いたり、炎は人の命を護りたり。 憤焔は、人の命を奪いたり"
――焔難の相《フェイズ・イラプション》
[生み出したのは爆炎の術。 少女はそれを、自身とドナルドの間に走る真空へ向けて投じた。 斬撃を防ぎ切れはしないだろう、けれど真空へと殺到する空気が、攻撃を放ったドナルド自身までも焔を届かせるはずと]
(219) 2014/08/26(Tue) 00時半頃
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あの声……は……。
[攻防の結果もわからない、朦朧とした意識の中、少女はその咆哮>>221を聞いた。 王の声は、確かに届いていた。 そのことが、僅かな救いとして、少女の心に届く]
そうだね、あたしも……諦めたら駄目、か……。
[意識が途切れていない、ということは、とどめは刺されていないようだ。>>223 ――そのことにどんな意味があるのか、少女にはわからないが]
(231) 2014/08/26(Tue) 01時頃
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……あたしを戦士かなんかだと思ってるの? 十何歳まで、剣も魔法も使ったことなんかないのに……。
[ドナルド>>224の叱咤に、苛立ち半分に怪訝な視線を送る。 それでも、倒れてはいられなかった。 シーパルも、ティソもいて。 ここに来た兵も戦っているのに、倒れたままではいられない]
モードチェンジ、進行操作《コードリーダー》
[黒衣の帯が、操り人形のように少女へ巻き付く。 傷付けられた体を思い通りに動かすには、それしかない]
(232) 2014/08/26(Tue) 01時頃
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[魔術は通じない。というなら取れる手段は―― 少女は再び、黒の剣を引き抜く]
(……さっきと同じだ)
[少女は天狼星の光を、紙一重で交わした時のことを思い出す]
(自分が「生きている」方向に飛び込めば!)
――行きます!
[少女は駆け出す。 今度は逃げるためではなく、剣を相手へ届かせるために]
そこっ!
[そして最初の一撃を、下段から相手の足許へ向け振り抜いた]
(233) 2014/08/26(Tue) 01時頃
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