256 【R18-BL】もうじき聖夜だってのに!
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─ 翌朝 ─
[昨夜思いがけずハッスルしてしまったせいで、管理人がドアを蹴った明け方には爆睡していた。 星野>>19が部屋を訪れた時に目が覚め、あっそういえば閉じ込められたんだったと思い出したものの、 雪が落ちたせいか、あっさり扉は開いた]
……あ、よかった。開いた。 おはようございます、星野さん。
昨夜は二人で飲み直そうって阿尾さんの部屋に来たんですけど、出ようとしたら扉が開かなくて……
[なんでベネットさんが透の部屋に? とかなんとか聞かれたなら苦笑して、結局諦めて阿尾さんの部屋で寝ちゃいましたと経緯を説明する。 まあ、嘘ではない。途中をちょっと省略しただけで]
他の部屋も開かなくなってたんですか。 それはまあ、なんというか……大変でしたね。 朝から見回りご苦労様です。
[阿尾さん起きたら部屋に戻りますねぇと言って、 そのまま星野を見送った*]
(60) shigekix 2018/12/28(Fri) 09時頃
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─ 後日>>34 ─
[年末年始は古書店も休業だ。 少々遅めの起床で、すっかり愛用になったグレーと深緑のパジャマのまま共用スペースに降りてくれば、星野と管理人が並んで何やら作っていた]
おはようございます、お二人とも。 何作ってるんですか?
[くん、と鼻を鳴らせばほろ苦い香り。 珈琲のようだが、単純に珈琲を淹れている様子ではなく]
あ。コーヒーゼリー、ですか。
[僕にもください、と、シロップとコーヒーポーションをかけていないものを勝手に拝借して、ぱくりと口に入れると]
(61) shigekix 2018/12/28(Fri) 09時半頃
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──ん、すごくおいしいです! 甘さ控えめで。 朝のブラックコーヒー代わりにはぴったりですね。
[市販品なら、スイーツであるからにはある程度甘みのついたものが一般的なのだろうけど。 好きな甘さにできるのが手作りのいいところですねえ、と、笑顔でもう一口、二口。
──人と人とを掛け合わせれば、 一人では得られない変化を得られる。
それは真実だが、真実はひとつとは限らない。
自分では欠点に思えてしまうものも、 他の人から見ればそれは美点かも知れない。
それもまた、ひとつの真実。
お世辞というわけでもなく、掛け値無しの絶賛をして 上機嫌で、コーヒーゼリーを一皿分平らげた*]
(62) shigekix 2018/12/28(Fri) 09時半頃
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─ 安日荘から電車で2時間ほどの町 ─
[年が明けて、最初の定休日。 僕は、数年振りに実家にいた。
一応、年明けの挨拶の電話は毎年欠かさずしていたが、 年越しは避けたとはいえ新年に帰省するなんて久しぶりで 母は「結婚でもするのか」と驚いていた。 違う。いや、それに近い出来事はあったが、違う]
ちょっと、アパートの人に言われて気が向いたのと。 あとクリスマスプディングの作り方を習いたいだけだよ。
[電話口で言えば、ホームシック? などと聞かれ、また「違う」とぴしゃり否定した]
(71) shigekix 2018/12/29(Sat) 21時半頃
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去年、アパートでクリスマス会したんだ。 でも開催が決まったのが前日でさ。 僕の家ではクリスマスには母さんがクリスマスプディングを用意してたけど、あれは1ヶ月前から準備するものだって言ったら、じゃあ来年は用意してね、って言われて。それで。
[かいつまんで話せば、良いお友達ができたみたいで母さん嬉しいわ、なんて言われたから]
……ん。
[そこは否定せずに、頷いた]
(72) shigekix 2018/12/29(Sat) 22時頃
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[そして現在、実家。 学生の弟妹と勤め人の父は不在で、母だけが家にいた。
会うたびに母は小さくなっていくようで。 母が老いていくのが怖くて、それを見たくないのも、 帰りたくない理由のひとつなのかも知れない。
しかし母は意に介さず、嬉しそうに昼食を作っている。 ブリティッシュパイの良い匂いが漂ってきた]
みんな、元気にしてる?
[ふと尋ねれば、元気よ! とキッチンから返ってきた。 曰く、平日の日中に帰ってくるなんて、ベネットに会えないじゃないか、母さんだけずるいとぶーぶー文句を言っていたと]
……今度は泊まりで帰るよ。
[日帰りのつもりで持ってきた小さなボディバッグをちらと見遣りながら、社交辞令のつもりでなくそう言った]
(73) shigekix 2018/12/29(Sat) 22時頃
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[ブリティッシュパイが目の前に置かれたかと思えば、そのまま母のほっそりした手が伸びてきて、頬を包まれた]
「いい顔してるわ、ベネット。 初めて彼女ができた、って教えてくれた時みたい」
[にこにこと笑いながら目を覗き込んでくる母に、こちらは丸く目を見開いてぱちりと瞬く。
──初めて彼女ができた時。まだ中学生だった。 日本に来て数年、言葉はそれなりに話せるようにはなっていたもののなかなか馴染めた実感がなく、不安だった頃。
ベネットくん、すきです、つきあってください。
かわいい女の子が、そう、僕に告げたあの時。 僕は、受け入れられたんじゃないかって。 この国に確かに根付くことができたんじゃないかって、 嬉しくて、すぐさま頷いて、母にだけこっそり話した。
その後、そうではなかったのだと、どこまでも僕は「外国人」として見られていて、だからこそ刺激を求めた彼女は僕に近づいたのだと──現実を見せつけられれば、浮ついた気持ちはしぼんだのだが。 あの時に似ていると言われれば、心当たりがあった]
(74) shigekix 2018/12/29(Sat) 22時頃
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[阿尾透。
──彼は。興味を持つきっかけは僕の血、見た目、そういったものだったのかもしれないが。 「外国人」という枠に囚われない、僕自身の中に何かを見てくれているんじゃないかって── そんな風に期待を抱いた、久々の相手。
そして、ただ僕を受け入れてくれること、僕がこの国に根付いた証拠としての恋人関係を求めるんじゃなくて。 僕が何者だろうがどうだっていい、「彼」が欲しい、手放したくない、離れていくのが怖い…… そんな風に想った、初めての相手。
母さんには敵わないな、と、そっと苦笑を浮かべ]
……うん。あのアパートを選んでよかった。 良い関係を築けているよ。
[それでも少しだけ抵抗するみたいに誤魔化した。 ──いや、本音をいえば、ちょっと恥ずかしかっただけ*]
(75) shigekix 2018/12/29(Sat) 22時頃
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