219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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[ ―――― 本当は。
誕生日の事なんてどうでも良かった。 プレゼントが無くても、お金が無くても、 …… 独り でも。 心から嘆いたりなんか、しないから。
ただ、彼女がこの世にいる理由がないのなら、 どうにかして、繋ぎ留めたかっただけ ]
(31) rento24ss 2017/06/26(Mon) 00時半頃
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[ だけど、すぐに分かってしまった。 伝え終わった後の、彼女の表情。>>7:+165 それを見れば、彼女の意思は十分に伝わった。
ぼろぼろと、何かが崩れ落ちる心地がする。 差し出した手は、力なく垂れ、もう動かない。
彼女が黙っているのと同じ間だけ、 自分も黙っていた。 聞こえるのは、ローファーが地を叩く音だけ ]
(32) rento24ss 2017/06/26(Mon) 00時半頃
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[ ―――― 別れを告げよう。
もう彼女を引き留める術はない。 それに、これ以上、困らせるべきでもない。
今度こそそう決めて、息を吐いた。 だけど、告げられ、立てられた指に 目を瞬かせる>>7:+168
その意味が、分からなかったわけじゃない。 彼女が選んだ道が何か、ようやく気付いた ]
(33) rento24ss 2017/06/26(Mon) 00時半頃
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[ だから、断ろうと、思った。
死神になるのなら、 彼女が独りになることはないだろう。
それに、先ほど告げた言葉は、 リョウを引き留めるための方便に過ぎない。
全てが偽りというわけでもないけれど、 その気持ちが嬉しくはあったけど、 気を使ってもらう程の事じゃあ、ないから。
だから、我儘言ってごめんって、謝って、 それから、首を振ろうと思った。
―――― 思ってた、のに ]
(34) rento24ss 2017/06/26(Mon) 00時半頃
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もう …… アナタって人は。 本当に、敵わないわ。
[ 人でなくなっていく事が恐ろしい。 そう言いながら、生き返りたくもないという。
そして告げられた一つの願い。>>7:-133
真っ直ぐに見据えるその目を見つめ返して、 ふっと、困ったように口元を緩ませる ]
(35) rento24ss 2017/06/26(Mon) 00時半頃
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分かったわ。約束しましょう。
[ そんな願い事をされて、断れるわけがない。 我儘はお互い様かしら、と独りごちて、 少しばかり滲みかけた目元を、ぐいと拭った ]
(36) rento24ss 2017/06/26(Mon) 00時半頃
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[ リョウを失いたくない理由は、 当初の勘違いだったり、孤独にしたくなかったり、 それもあったんだけど。
――――“寂しさ”というものを、 思い出してしまったから。
せっかく、忘れかけてたのに、 せっかく、慣れてきたのに、 せっかく、仲良くなれたのに、
また、あの気持ちを思い出す事が嫌だった。 また、失う事が嫌だった。 また、独りになる事が嫌だった ]
(37) rento24ss 2017/06/26(Mon) 00時半頃
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( …… ああ、やっぱり我儘だわ )
[ 溜息を吐きたくなる気持ちを堪えて、空を仰いだ。
それから、リョウと共に 再び戦地へ赴こうとしたけれど、
―――――― ぐるり、意識は流転する ]**
(38) rento24ss 2017/06/26(Mon) 00時半頃
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[ とても綺麗な、笑顔だった ]
(110) rento24ss 2017/06/26(Mon) 22時半頃
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[ >>41 ぽつり、ぽつり、と語られる言葉を ただ、黙って聞いていた。
“死ぬことも別れも悲しい事じゃない”
それを心から理解する事は、できるだろうか。 何せ、自分が知っている“死”は 理不尽に与えられたものしか、知らないから。
だけど、死して尚、 こんなに美しく笑える人がいるという事は、 この先も覚えておこうと、思った ]
(111) rento24ss 2017/06/26(Mon) 22時半頃
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( 女の子に慰められるなんて、 格好悪いわねえ…… )
[ 拭った涙がバレている事も知らず、 前を歩くリョウの後を追おうとして ――― …… ]
(112) rento24ss 2017/06/26(Mon) 22時半頃
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―― Judgment ――
えっ。『 生きる権利 』って、 生き返れるわけじゃないの!?
[ 目覚めたら真っ白な部屋にいた。 そこに居たのは、参加者が何組かと、 いつか、猪野々装花と名乗った少女が一人。
その少女の説明を聞き、 真っ先に口を出た台詞がそれである。 選べる選択肢は三つ。>>@5
消滅する気はない。 死神になる気もない。
となれば、残りは一つしかない ]
(113) rento24ss 2017/06/26(Mon) 22時半頃
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[ パートナーだった少女は、 迷う事無く死神になる道を選んだ。>>47
それをただ、黙って眺めて、 次に口を開こうと、思ったが、]
え。
リョウ、名前、リョウじゃないの …… ?
[ >>48 はるか、と確かに名乗った。
どういう事かと思ったけど、 その時に過ったのは、オーレリアの土人形。 オーレリアはあれに“ハルカ”と名付けていた ]
(115) rento24ss 2017/06/26(Mon) 22時半頃
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[ そして、それを聞いた時のリョウの反応は、 明らかにおかしかった。
それが何故かは分からなかったが、 彼女が語らないなら、追及するつもりは無く。
そして、コンポーザー ―――― 装花に向き合う ]
(116) rento24ss 2017/06/26(Mon) 22時半頃
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もう一度、死神のゲームに参加させて頂戴。
今回のゲームに勝てば、 今回取られるエントリー料も、 いま取られたエントリー料も、戻るんでしょう?
[ 次のゲームで何を取られるのか。 予想は付かないが、勝てば何の問題もない。
何としても生き返る。 大事な物を取り返して、 彼女との約束を果たすために ]*
(117) rento24ss 2017/06/26(Mon) 23時頃
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[ >>@84 かけられる号令に、静かに笑んだ ]
ええ、もちろん。
……あら、今回厳しかったの? なら、必ず生き残ってみせるわ。
[ 最初にUGに来た時とは違い、 弱気だった態度はなりを潜める。 それは、二度目という事もあるが、 いまは大事な目的があるから ]
…… 今回のゲームでも勝ったら 願い事を叶えてもらえるのかしら?
まあ、また会いましょう。装花ちゃん。
(132) rento24ss 2017/06/26(Mon) 23時半頃
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[ ひらり、装花に軽く手を振って。 それから、部屋の片隅に佇むリョウに歩み寄る ]
じゃあね、リョウ。 …… 今度会う時は、ゲームの時かしら。
[ あまり敵に回したくないわね、と 真剣に零しながら、
最後に、青いシュシュを見遣って、]
(134) rento24ss 2017/06/26(Mon) 23時半頃
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[ 流転 ]*
(135) rento24ss 2017/06/26(Mon) 23時半頃
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―― NEW GAME ――
[ 目を覚ました時。 いつかと同じ、交差点に立っていた ]
今回は何を取られたのかしら …… ?
[ 身なりを確認するも、変わったところは無く、 持ち物にも変化は特になかった ]
(197) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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[ まあ、いいわ、と、 分からないものを探すことは止めて、 最初にすることはパートナー探しだ ]
誰かいないかしらねー、 ………… 。
[ きょろり。辺りを見回して、三秒。 見つけたのは、カエルのノイズが三匹。 そして、その中心で騒いでいる男。
…… 見覚えが、あった。
その男もこちらに気付いたらしく、 視線をこちらに向け、バッと目を輝かせた ]
(198) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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「 あっ!真也じゃないか! 助けてくれ真グッハァ!!」
だーかーらー! 下の名前で呼ばないでって言ってるでしょう!? せめて“イズミ”って呼びなさいよ!
[ >>0:325>>0:326 同じ美容院で働く同僚の男 ―― 粕谷に、 思いっきりラリアットを喰らわせてやった。 …… カエルの群れに突っ込むと知りつつも ]
(199) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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[ ―――― “ 和泉 真也 ”
それが、本当の名前。 「真っ直ぐ、正しい子になるように」と、 両親が付けてくれた名前。
…… なんだけど。
どうにも男らしすぎて、 両親の気持ちは有り難く思っているけど、 こっちの街に来た時に、封印していた。
シーシャと名乗る前ですら、 “イズミ”で通していたから、 下の名前を知っているのは店の人間だけ ]
(200) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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っていうか、何でアンタここにいるのよ。
「 知らないよ!
ただ、彼女に別れ話を切り出されて、 走り去られたから、慌てて追いかけて、 歩道橋の階段から滑って落ちて、 気付いたらこんなところに! 」
アナタ、本ッ当にバカね。
[ 顔だけはいいからモテるけど、 喋ったら残念な事この上ないので、 よく女性からは振られている ]
(201) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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っていうか、喋ってる場合じゃ無いわ! アンタ、アタシと契約しなさい!
「え?契約って、さっきのメール」
いいから!早く、手だして!
[ 二度目だからメールを読まずとももう分かってる。 粕谷は明らかに戸惑ってる顔をしてたけど、 差し出された手を掴んで、有無を言わさず契約させた。
―――― サイキックさえ手に入れればこちらのもの!
耳元を過るような水音は、前と同じ。 そして意識は、地へと向く ]
(202) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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[ タン、]
[ タン、]
[ タン! ]
[ その場で、つま先を地面に叩く。
一音ごとに地から吹き出る細い水柱が、 カエルのノイズを真下から射抜いていき、 ノイズは黒い霧と成り果てて消えてゆく ]
(203) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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「おおっ、凄いじゃないか!真……和泉」
[ ひと睨みしてやったあと、 にこりと、笑いを向けてやった ]
このゲームに参加するのも二度目だからね。 さすがに要領は覚えるわ。
「 二度目?何で二回もしてるんだ?」
…… 事情があるのよ。
「 ふぅん。 あれ、なら一回目のパートナーは? 一蓮托生って書いてたけど、一緒じゃないのか?」
(204) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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―――――― …… 、え?
(205) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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「その日だけ私を、ちゃんとした"人間"にして。」 「分かったわ。約束しましょう。」 「──………… あり が とう、」 「―――― 知らない、かしら? の事。」 「……誰かの に残りたかった。」 「―――― 本当に、 えたかったの?」 「" "が"パートナー"にできるのは、 。」 「 が つくところなんて、 なかったから。」 「── 充分 、から。」 「 じゃなくても、 。」 「 ─── 、」 「 、ごめんね …… 。」 「 …… 撮っ ? 」 「 頑 り よー、 ー!」 「 ── ねえ、 」 「 せ 。」
(206) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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「 」 「 」
(207) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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( あれ …… ? )
(208) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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[ 何てことない問いのはずなのに、 答えに詰まって、数秒。
その間に、焦ったように肩を叩かれ、 思考は止まり、顔を上げる ]
「 おい、あの子、この間の堕天使ちゃん! …… あれ、背中に羽根生えてないか?」
[ “堕天使ちゃん” ああ、この間ウチで金髪を黒髪に染めたって、 粕谷が言ってた子だっけ ]
(209) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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[ いつか交わされた会話を思い出しながら、 ゆるりと視線をそちらに向けた。
セーラー服を着て、髪を一つに結っている少女。 その姿を認めて、口を開く ]
(210) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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あら、可愛らしい死神さんね。 ・・・・・ ―――― 初めまして。
(211) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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[ 少女の願いも、約束も、思い出も、 決して忘れまいと、覚えていようと、心に決めた。
―――― だからこそ、その想いは、]
(212) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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[ Q.和泉 真也の二つ目のエントリー料は? ]
[ A.聖川 遼に関わる全ての記憶 ]*
(213) rento24ss 2017/06/27(Tue) 22時半頃
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―― 赤衣の死神 ――
[ え?ないけど?
……と、危うく喉から出かかった言葉を呑み込む。
>>@158 ミッションに挑もうとしたら、見えない壁に阻まれ、 そこを陣取るのは赤ずきんの如き青年。
推しメンのアピールポイントを、三つ。>>@159 誰よ推しメンって、と思ったが、 ここでいう推しメンとはパートナーの事を指すらしい ]
(239) rento24ss 2017/06/27(Tue) 23時半頃
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[ ちら、と粕谷を見遣ると、 アイツはかなり怪訝な目線をこちらに向けていた。 まるで、「え?ないんだが?」と言わんばかりに。
奇遇ね。アタシも同じ考えよ。
しかし、黙っていてはサブミッションをクリアできない。 クリアできないと生存が遠ざかってしまう。 だから、腹をくくって、脳をフル回転させた ]
(240) rento24ss 2017/06/27(Tue) 23時半頃
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顔(だけ)がいいところ。 粘り強い(もとい、諦めが悪い)ところ。 (一方的な)会話が上手なところ。
「 背が(無駄に)高いところ。 個性的(オブラート)なところ。 声が良く通るところ(うるさい) 」
[ バチィ!と、粕谷と交わした視線で火花が散った。
こいつ絶対良からぬ事考えてるわ…! それがブーメランなのは全力で棚に上げ、 どうよ!?と青年に詰め寄る ]*
(241) rento24ss 2017/06/27(Tue) 23時半頃
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[ 沈黙が、一瞬落ちる。>>225
何か、変な事を言っただろうか。 それとも、もしかすると、過去に 粕谷がこの少女に何か粗相をしでかしたのだろうか。
などと考えていたが、 表情をぴくりとも動かさない少女は腕を広げる。 まるで演説のように語られる言葉に、>>227 あら、と首を傾ける。 この子は、殺しには来ないのか、と。
最も、死神にも色々いるのかもしれない。 流生や華月斎は攻撃してきたけど。 三ヶ峯やオーレリアはそうでなかったから。
そんな事を考えている折、 ぴっ、と、人差し指が向けられた ]
(249) rento24ss 2017/06/28(Wed) 00時頃
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約束?
[>>228 覚えていなくても、と小さな声で彼女は言う。 初対面のはずなのに、どういう意味だろう。
けれど、その様子はなんだか、 口を開くことを躊躇っているような、気がして。
そして、続けられた言葉に、すぅ、と目を瞠る ]
(250) rento24ss 2017/06/28(Wed) 00時頃
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どうしてアタシの誕生日、知ってるの?
[ 一度目のゲームの、次の日。 つまり、今日が自分の誕生日だ。
だけど、この少女に話した覚えはもちろんないし、 店の人間だって、知らないはず、なのに。
( けれど。どうしてと、問うた声は違和を覚える )
しかし、死神の少女は、 鎖の音を鳴らして宙に浮く。>>236 去ってしまう、と気付いて、一歩前に出た ]
(251) rento24ss 2017/06/28(Wed) 00時頃
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それは心配しなくていいわ。 アタシ、女の子に暴力は絶対に振るわないから。 例え、アナタがアタシを殺そうとしてもね。
―――― じゃあね、死神さん。
[ 飛び立つ背に、軽く手を振って見送る。 …… 何だか、飛び方が危うく見えるのは気のせいか。
墜落したりしないでしょうね、と、 その背が見えなくなるまで、 心配そうに見つめていた ]*
(252) rento24ss 2017/06/28(Wed) 00時半頃
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―― Another day OTOME ――
[ 何日目かの目覚めの時。 粕谷の姿が周りになかった。
まあ、いいでしょう。
一秒で切り捨て、再度辺りを見回すと、 いつか、白い部屋で見かけた男の子の姿があった。
どうやら、あの子も二度目のゲームを選んだらしい。 その事を察して、軽い足取りで近づく ]
(253) rento24ss 2017/06/28(Wed) 01時頃
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シーシャって名乗ってるけど、 お姉さんでもいいわよ。 アナタのお名前、聞いてもいいかしら?
[ 鋭そうな瞳に、柔和な笑みを浮かべる。 まさか、同類とは思いもよらぬまま。 躊躇いがちな言葉には、「どうしたの?」と 投げかけてみたが、返答はあっただろうか ]
あら、ミッションのようね。 ………… え゛っ。
[ >>243「亡霊」 その単語を見て、ピシリと固まる。 何を隠そう、お化け類は大の苦手だった ]
(254) rento24ss 2017/06/28(Wed) 01時頃
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え、ちょっと待って。 アナタ行くの?本気? 一人じゃ危ないわよ。
〜〜〜ッ、もう!
[ ミッションに一人で向かう彼を放って置けない。 だから、覚悟を決めて、共に行動したのだが。
その日のミッションでは、 亡霊よりももっと恐ろしい悲鳴が、 絶えずホテルより響き渡っていた、かもしれない ]*
(255) rento24ss 2017/06/28(Wed) 01時頃
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―― Judgment・U ――
[ ―――― 二度目のゲームは。
コンポーザーが予言した通り、 一度目のゲームより厳しくは無かった。
それは、一度目のゲームを経験している アドバンテージがあった事もあり、 また、不測の事態が起こらなかった事もあり、
( あとは、相方が意外にも サイキックを扱うセンスがあったこともあり、)
今回は、七日間を生き延びる事ができた ]
(260) rento24ss 2017/06/28(Wed) 01時半頃
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[ しかも、クリアしたミッションも多く、 故に、所持バッジ数も多い。 ( 大半が、とある死神から貰ったものだが )
そして、白い部屋で相対したコンポーザー曰はく、 成績上位者には褒賞として、 一組に付き一つ、願いを聞き入れると。
その権利は、幸運にも得ることが出来た。
―― 粕谷は、何も望まなかった。 エントリー料を取り戻して、 元の生活に戻れればそれでいいと。
てっきり女性にモテたい、とか言い出すのかと思ったが、 自分の力でモテないと意味がないらしい。 姿勢だけは立派ねえ、と苦笑して、少しばかり見直す。 絶対に口に出しては言わないが ]
(261) rento24ss 2017/06/28(Wed) 01時半頃
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[ もし、その権利を得られるならば、 どんな願いにするかは、実は決めていた。
何でその願いにしようと決めたのかは、 全く思い出せないのだけれど。
ただ、ゲームが始まった時から今まで、 これにしようって決めた意志は変わらなかったから ]
(262) rento24ss 2017/06/28(Wed) 01時半頃
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あのね、生き返っても、 死神が“視える”ようにして欲しいの。
[ UGにいる間は、普通に死神の姿は見えていたが、 RGにいる間は、彼らの姿は見えてなかったから。
ダメかしら?と首を傾けて、返答を待つ ]**
(263) rento24ss 2017/06/28(Wed) 01時半頃
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―― Another day OTOME・U ――
桐生くんね。よろしく。
…… あら、アタシも絶対に生き返るわ。 お互い頑張りましょうね。
[ >>303 ライバル。何だか少年漫画みたいな響きに、 自然と笑みが零れる。
だけど、生き返れるのは上位何組かだけ。
桐生が心の中で決意をしている傍ら、 自分の中には彼のように燃える思いはない。 ただ、必ず成し遂げなければならないという、 理由無き思いがあるだけ ]
(355) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時頃
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[ ―― だがしかし。 亡霊渦巻く館とはどういう事だ。
赴く事すら恐ろしいと慄いていたが、 桐生が平然と答えるものだから、>>304 その後を小走りで付いて行った先 …… ]
(356) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時頃
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ギャ―――――――――ッッ!!!?
だだ、だって、だって、 いいいいまあそこに、なななんかいたわよ!?
[ >>305 悲鳴の二重奏を奏でながら、 桐生の両肩を背後からガッチリつかみ、 彼を盾にしながら、よたよた歩く。
あああ、やっぱり止めておけばよかった!
俺たちも似たようなもんだろ? 言われて気付いた。でも自分は別だから!
湧き出てくるノイズを、 涙目になりながらサイキックで撃退していく。 サイキックが接近戦タイプじゃなくて良かったと、 このとき心から思った ]
(358) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時頃
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[ その時。視界に白い影が過る。
ギギギギギ、という効果音付きで 首をそちらの方に向けた。その先には、 ]
(360) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時頃
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『┌(┌^o^)┐ホモォ…』>>-56>>-65
イヤァァアアアアッ!!?
ちょっとなにアレ、気持ち悪ッ!!
[ 白い餅から手足が生えたような、 化け物のような何かがこっちに近づいてくる。 しかも、見た目の割りに異様に速い。
それを水の球をぶつけて跳ね返すも、 懲りずにまた向かってくるものだから、 桐生と共に謎の怪物からの逃走を開始した ]
(361) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時頃
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[『ホモォ…』と鳴く謎の生物から逃げ切り、 女性に取り憑くノイズを倒した頃。 精神はボロボロになっていた ]
帰りたい……。
[ ぶつぶつとそんな事を呟きながら、 響く頭に苦しむ桐生と同じく、 もふもふの縫いぐるみを抱えながら、 精神の安定化を図っている姿があったとか ]*
(362) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時頃
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―― 藤色の死神 ――
[ >>287 第一印象を述べるならば、高潔。 上品そうな佇まいに藤衣を纏う死神は、 自らを“藤宮竜”と名乗った。
浮世離れしたようなその死神が、 さて、どんなサブミッションを出すのかと、 耳を傾けて ―――― …… ]
(379) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時半頃
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ん? …… んん??
[ >>288 アイスの実食を、と。 しかもそれが、あの禁断のアイスと 同系列の代物で、眉を顰めた。
見た目の割りにえげつない事してくるわね。
なんて、感想を零しながら、 (しかし表情には全く隠すことなく、) 44アイスへと粕谷と共に向かって、暫く ]
(381) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時半頃
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お待たせ〜。
[ 死神の元に戻ってきたとき。 その手にあったのは、「馬刺よもぎティラミス」
―――― が、“二本”。
更に言うならば、二本の内、片方のアイスには、 「馬刺よもぎティラミス」の上に、 「豆腐きなこピーマンオレンジ」
禁断のアイスの《 ダブル 》―――― !]
(382) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時半頃
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[ を、藤宮に手渡した ]
これは、アタシからのおごりよ。 さあ、いただきましょうか。
[ ★ 死なば諸共 ―――― ……! (すでに死んでいる)
と言わんばかりに微笑んで、 それから、かんぱ〜い!と藤宮の前にアイスを掲げた ]
(383) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時半頃
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|
[ その後、]
マスター …… この店で一番大きいスプーン頂戴!!
[ アイスのあまりのアレな味に、 『くさかげ』へと直行して、 新メニューの山のようなかき氷を 一人で喰いつくした男の姿があったという ]*
(384) rento24ss 2017/06/28(Wed) 22時半頃
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―― 制服の死神 ――
なにこの地獄色。
[ >>390 鉄仮面だけど、ラッパの音が聞こえそうな口上。 そして、目の前に広がる ―――― どぎつい赤。
『 究極らあめん刃流原 』 普段あまり行かないラーメン屋な上、 火を吐くほど辛いと有名な担々麺など、 口にしたことが無かった。 そうでなくとも、辛い物は不得手 ]
(420) rento24ss 2017/06/29(Thu) 00時頃
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よし、粕谷行きなさい。
「 えっ 」
[ ほら、早く食べる!と、 無慈悲にも粕谷を席に座らせ、急かした。
だが、一口食べた粕谷の顔はこう言っていた。 「無理」、と ―――― ]
(423) rento24ss 2017/06/29(Thu) 00時頃
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大丈夫よ。いけるいける。
[ ガッ、とどんぶりを掴み、 ガッ、と相方の頭を掴み、 その口に担々麺を淡々と流し込む。
手元で悲鳴のような呻き声が聞こえたが、無視した ]
(424) rento24ss 2017/06/29(Thu) 00時頃
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[ 全てを流し終わって、手を離す。
とん、と置かれたどんぶりと、 どん、と突っ伏した粕谷。 やつは、動かなくなった ]
はーい、食べ終わったわよ。
[ ポニーテールの死神ににこにこ笑いかける。 相方の健闘、もとい犠牲により、 どの組よりも早くサブミッションをクリアできた ]
(425) rento24ss 2017/06/29(Thu) 00時頃
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[ アタシは鬼でも悪魔でも死神でもない。 ただの、人間よ ―――――― ]*
(426) rento24ss 2017/06/29(Thu) 00時頃
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悪いけど、粕谷はさっき、 地獄みたいな担々麺食べて死んでるから、 諦めてアナタが食べて頂戴。
それとも ―――― アタシのアイスが食べられないの?
[ >>448 往生際が悪い死神さんに、 悪ぅい笑みを浮かべて、詰め寄る。
抵抗しようものなら、無理やり手を掴んで 口の中にねじ込もうとしただろう。
その後、共にくさかげに 駆けこむ羽目になったかも、しれない ]*
(449) rento24ss 2017/06/29(Thu) 01時頃
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ううん、それで充分よ。 ありがとう、装花ちゃん。
[>>@226 願いは、聞き入れられた。
そして、コンポーザーの少女に笑みを浮かべた直後、 微睡むように、意識が閉じる ]
(460) rento24ss 2017/06/29(Thu) 01時半頃
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[ そして、白い部屋から一転、]
(461) rento24ss 2017/06/29(Thu) 01時半頃
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[ 閉じられていた瞼が、開かれる。
―― 目の前には、星空が広がっていた。
上体を起こして辺りを見回す。 死んだ時に、落ちた橋の近くの河川敷にいた。 愛車も無傷のまま、近くに。
どうやら、帰る事ができたらしい。
そう気付いても、しばらくその場でぼーっとして、 夜空に瞬く星々を眺めていた。
思い出していた。
死神のゲームで過ごした七日間の事を。 共に過ごし、今は亡くしたパートナーの事を ]
(462) rento24ss 2017/06/29(Thu) 01時半頃
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[ 頬を一筋、涙が伝う。
こうして、和泉 真也の死神のゲームは、幕を閉じた ]*
(463) rento24ss 2017/06/29(Thu) 01時半頃
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―― Epilogue / After Day ――
(464) rento24ss 2017/06/29(Thu) 01時半頃
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[ ゲーム中で迎えた誕生日の数日後。
目の前にあるのは山盛りのパフェと、 その向こうで携帯ゲームをしている少女。>>409
ゲーム中で見た格好とは違い、 スキニーパンツにパンプス、 更に髪は下ろされていて、とても可愛かった ]
うん、甘くて美味しいわよ。
[ 黒のロングカーディガンに白のロング丈Tシャツ。 そしてデニムスキニーを纏って、にっこり微笑む。
お祝いは日付がずれちゃったけど、 当日に祝えなかったからって、今日、会いに来てくれた ]
(465) rento24ss 2017/06/29(Thu) 01時半頃
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[ 二度目のゲームで過ごした七日間。 その間、アタシはリョウ ―― ハルカの事を忘れていた。
その意味が分からないわけではなかったし、 思い出して、納得したくらいだ。
”ようやく思い出したの”なんて言われて、 ”うん。ごめんね ”って苦笑い気味に応えたのは、 つい最近の事 ]
(466) rento24ss 2017/06/29(Thu) 01時半頃
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[ とても、幸せだった。
こうして誰かと幸せを分かち合える事が。 そしてその誰かが、 家族のように思えた子という事が。
( 真衣と重なる事はないけれど、 まるで、もう一人妹が出来たみたいで )]
(467) rento24ss 2017/06/29(Thu) 02時頃
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分かったわ、刃流原ね。
―― ああ、それとね。
[ >>413 立ち上がり、去ろうとした姿を引き留める。
「死神が“視える”ようにして欲しい」 願った時は忘れていたけど、今は思い出した。 どうしてそれを願いにしたのかを ]
(468) rento24ss 2017/06/29(Thu) 02時頃
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前にハルカ、言ったでしょう。 あの日より死にかけたとしても 会いに行くって。>>7:+172
…… でもね、よーく考えたら、 あの日、アタシが見つけなきゃ、 アナタ、あの雨の中倒れたままだったのよ?
[ かつて、彼女の髪が金色だった頃。 あの真冬の大雨の夜の日。 自分が見つけていなければ、 彼女はどうするつもりだったのだろう ]
(469) rento24ss 2017/06/29(Thu) 02時頃
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だから、本当は無理しないで欲しいけど、 もしまたハルカが死にかけたら、 あの日みたいに、必ず見つけるわ。
…… サイキックは、もう使えないけど、 アナタを抱えて逃げる事くらいなら出来るから。
[ “痛み”を失くした彼女が、 限界以上に傷つかないかが心配だった。 ( それが彼女の杞憂になっているとは知らず>>412 )
だから、あの日みたいに、 誰にも気付かれず、自分も気付けずに、 彼女が消えていくかもしれない事が怖かった。
―――― それが“一つ目”の理由 ]
(470) rento24ss 2017/06/29(Thu) 02時頃
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あとね。
アナタも死神の仕事で忙しいでしょうし、 アタシも中々暇がないけど ――――、
[ 席を立ちあがって、ハルカに近づく。 顰められた声は、彼女にしか届かぬよう、密かに ]
(471) rento24ss 2017/06/29(Thu) 02時頃
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[ 誕生日は必ず会いに来てくれるという。
それはそれでとても嬉しいけれど、 ハルカからしか自分を見つけられないのは、 ( 自分からハルカを見つけられないのは、)
―― 少しばかり、寂しくて。
取り残される事が嫌だから、 我儘のもう少し先を叶える為に、願った。
それが、“二つ目”の理由 ]
(472) rento24ss 2017/06/29(Thu) 02時頃
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[ かつり、ヒールが地を蹴る。>>414
空へ羽ばたく姿は、 自分以外の誰の目に留まる事無く、やがて消えゆく。
その姿を眺めた後、 後に残った一人は、また日常へと戻って行く。 前と同じよういて、少しばかり違う日々へ ]
(473) rento24ss 2017/06/29(Thu) 02時頃
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[ 寂しがり屋は、もう独りじゃあない ]**
(474) rento24ss 2017/06/29(Thu) 02時頃
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