97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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──死にゆく森で滅びを謳え──
(45) 2013/10/02(Wed) 21時半頃
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["イディオ"と名づけたチェレスタの手を取り、 災厄となった駒鳥は鍵盤を叩く。
一音一音、違和感を込めて。 調子も拍子も自由に。
小柄で幼い奏者と楽人《シンフォニア》。 成熟しきらない手足から紡ぐ音色が、森そのものへ死を振りまいていく。]
" さあ、君も。 "
[ほんの少し前、名を呼ばれて様子を変えたことなど、無かったことのように鳥は微笑む。 >>2:375逃げ遅れた天使にも、死《音楽》は平等に響き渡るべきだ。]
(46) 2013/10/02(Wed) 21時半頃
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『 羨ましい 』『 羨ましい 』
『 繋がり持つ者は羨ましい 』
[切望が嫉妬を奏でれば、鎖の絡みついた少年へ、 怒涛の音流が抱擁せんと流れ込み────]
(47) 2013/10/02(Wed) 21時半頃
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[ ------・・・・ ]
[割って入った音が、あった。]
(48) 2013/10/02(Wed) 21時半頃
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[音色は響き、何処へも満ちる。 けれどしかし、されども。
同じ場所へ別の音が舞うには、少なくとも混ざり合う必要がある。
『テノール』が其処を吹き抜けて、 『アルト』へ届く音に混ざりこむ。
少年へ届いた滅びは、もはや別の音色と化していた。]
(49) 2013/10/02(Wed) 21時半頃
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"ああ"
"イーシュ、 馬鹿なことをしたね。"
[嘆きの言葉は、言葉というよりは"歌詞"。 芝居がかった仕草で駒鳥が首を振ると、動作さえもが旋律に乗る。
正面から切望を受けた比翼の片割れの命は、 一筋の風でさえ散りそうなほどに、ぼろぼろに千切られていた。
傷ひとつ無い身体が、音もなく倒れ伏す。]
(50) 2013/10/02(Wed) 21時半頃
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"『アルト』 …… 逃げた、か。"
[視線を上げれば、其処に居たはずの天使は既になく。]
『 羨ましい 』『 羨ましい 』
『 命持つ者は羨ましい 』
『 妬ましい 』『 妬ましい 』
『 逃げ延びた者が妬ましい 』
[幾多の欲望たちが求めるは際限などなく。
羨み妬みを糧にして、音歌声(おと)はいや増して大きく、広く。]
(51) 2013/10/02(Wed) 22時頃
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"カレン、また、後でね。"
"今は、まだやることがあるから。"
"まだ、うるさいものが沢山残っているから。"
[眠る7へそう言って、倒れた比翼が一人のところへ近づいた。 仰向けの身体、その額へ、喉へ、順に翼が触れていく。]
"導いて。" "導いて。"
"命が持つ最深の業に焼かれた鳥よ。
"愛の犠牲になった罪人よ。"
[閉じてゆく森から、道を求むる。]
(54) 2013/10/02(Wed) 22時頃
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"愛しい思いは何処へ向かうの?"
["ロバート好み"の、実に皮肉な話。
イーシュを思う心があれば、 イーシュが思う心があれば、
ゴートリンゲンの焼き印を通じ、そこに道は示される。]
(55) 2013/10/02(Wed) 22時頃
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"……あっち。"
[方角というよりは、座標。
隔てた其処への道筋を、潰れた喉から引きずり出された響きから聞き取る。 この比翼が調律師《チューナー》の方だったから、奏でられないのが残念だった。
翼を両目の上に被せて閉じさせれば、喉と額のしるしが赤黒く光る以外は、ただ眠っているような遺体の出来上がり。]
"行こうか、イディオ。" "次は第二楽章だよ。"
[>>67喜びに震える体鳴楽器へ、手を差し伸べた。]
(69) 2013/10/02(Wed) 23時半頃
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"終わりは此処にあり"
["イディオ"と手をそれぞれ重ね、指を絡ませ握る。]
"終わりは其処にあり"
[目を閉じ、額を寄せる。 道筋へ意識を研ぎ澄ませ、 南天《おわり》の鳥は北天《はじまり》を目指す。]
(71) 2013/10/02(Wed) 23時半頃
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" "
[音ならぬ音を響き合わせ、光がまたたく。 比翼から"借り受けた"片翼が、触れ合った手から"イディオ"の背へと宿り、 駒鳥の幼翼と共に羽ばたいて────── ]
(74) 2013/10/03(Thu) 00時頃
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── 倫敦/大聖堂上空 ──
[次の瞬間、二人の姿は大空にあった。]
(76) 2013/10/03(Thu) 00時頃
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[とん、と。
爪先を、大聖堂の先端につく。]
"見てごらん、イディオ。"
"下にいるのが、僕らの観客だよ。"
[手を取り合った楽器の重みは感じない。 大気に浮くように存在できているのは、借り受けた翼の効果か、 歪ではあれど、奏者と楽人の繋がりができた故か。
眼下に広がる街並みを、そこに生きる命たちを見下ろして]
(79) 2013/10/03(Thu) 00時頃
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"なんて耳障りなんだろう。"
[感嘆込めて、呟いた。]
(80) 2013/10/03(Thu) 00時頃
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"始めよう、イディオ。"
"第二楽章を終える頃には、この街はきっと、静かな雨の音だけの美しい街になっているよ。"
[自然の音は美しい。 命の音は姦しい。
最期の音を全てかき鳴らしてしまえば、もう二度と騒音《ゴートリンゲン》は生まれないだろう、と。]
(81) 2013/10/03(Thu) 00時半頃
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[
切望と渇欲のCapriccio
第二楽章
]
(82) 2013/10/03(Thu) 00時半頃
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[>>86大聖堂そのものが、響き始める。]
(90) 2013/10/03(Thu) 00時半頃
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"おいで"
"おいで"
"飲み込んであげる。"
[音とは、流れだ。 流れこんでくるパイプオルガンの音量を、 チェレスタが増幅する欲望の旋律が圧し塗り広げてのし上げて。]
(95) 2013/10/03(Thu) 01時頃
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"塗り替えよう。"
"塗り潰そう。"
"先ほどのようには、いかないよ?"
[混ざり合うならば変質するが。 飲み込んでしまえば、パイプオルガンが導く音量さえ、 大いなる不協和音の一節に変わる。]
(96) 2013/10/03(Thu) 01時頃
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『 それが欲しい 』 『 あれが欲しい 』 『 これが欲しい 』 『 どれが欲しい 』 『 欲しい 』 『 欲しい 』
『 欲しい 』
『 欲しい 』
(97) 2013/10/03(Thu) 01時頃
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[欲望の奔流が大聖堂へ。
上下からの音流のぶつかりが、大気を真っ二つに分かつ。]
" うるさい "
[表情は微笑みながらも、声は冷たい。 双方の音に巻き込まれ、パイプオルガンの周囲、 大聖堂の壁に罅が入っていく。]
"大きな、がらくた。"
"邪魔だよ。"
[倫敦の街へ降り注ごうとしていた音を、絞る。
標的を大聖堂そのものへ。]
(103) 2013/10/03(Thu) 01時頃
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"隠れていないで、顔を見せなよ。"
[ねえ、と狂想の相方へ首を傾げて同意を求め]
"じゃないと一緒に謳えないだろ"
[滅びへ向かう、終わりを。]
(104) 2013/10/03(Thu) 01時頃
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[災いは空からやって来る。 終焉の訪れを高らかに告げる。
地上の人々は、音の波に揺れては大気を、 屈折率の変化し様々な姿を見せる空を見上げ、 おそれ逃げるものあり、 跪いて許しを請うものあり、 多くの混乱を招いていた。
彼らのような"大衆"には、見えない。 今抗いを示している大聖堂の姿は。]
(108) 2013/10/03(Thu) 01時半頃
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" 不完全な 旋律。 "
" 僕らの糧になって? "
[>>101大聖堂の音を、圧し、音流のあぎとがまるで、獣のように喰らいつく。
先端から、大聖堂を飲み込むかのように。]
(110) 2013/10/03(Thu) 01時半頃
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── 大聖堂上空 ──
"何を……"
[送った旋律が、変質させられる。 理解のできない力が、理解のできない音へと変えていく。]
"だめ。"
"イディオ、"
[>>117乱れを感じ、鍵盤を押し込む。]
(174) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
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ぅ くっ……!
[ばちり]
["音"に弾かれ、駒鳥の指に亀裂が走る。 頬に、足に、紅の線が引かれていく。
もとは無垢だった南天の鳥の身のままならば、ゴートリンゲンがこれほど響く中に居続けていれば、砕けてしまっていただろう。 ロバート・グウェンドリンが人間であったからこそ、今の彼は生きている。
けれど人間だからこそ、その身は脆かった。 捻れた音が、脅威になるほどに。]
(175) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
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" ぼくらの 糧に ────── ! "
[だが引かない。 引く場所も理由もない。]
" 静かに させる するんだ…… "
[駒鳥自身も、調律の狂った壊れ物《がらくた》に過ぎない。 チェレスタを調律することもできず、共にがむしゃらに叫ぶだけ。]
(176) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
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" うるさい、 "
[わからない。 どうしてなのか、何故なのか。]
"うるさい、"
[わからない。 この音律を受け入れようと聴こえる返答が、わからない。 ただ頭のなかのゴートリンゲンだけが明確に叫ぶのは、]
(178) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
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[なにをもとめている?]
" 求め そう "
[なにがほしい?]
"僕は、求めている から"
[どうやったらそれは、手に入る?]
"だから、 だから僕は────── "
[ゴートリンゲンに犯されてなお、求めるもののために此処にいる ]
(179) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
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"うるさい……っ "
[裂傷走る手で、左耳を塞ぐ。 うるさくてうるさくて、うるさくて
" きみのこえが、 きこえないんだ "]
(180) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
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[ リ ィィイイイイ イイィィィン ]
(181) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
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[ 純白の鈴の音が、騒音を引き裂いた ]
(186) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
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ぁ……
[>>162眼前に現れた、美しくも神々しい天使の姿に、 未熟な羽を震わす雛は息を呑む。 身を隠したくなるほど、その翼は麗しくも静謐な輝きを湛えていた。
周囲でちかり ちかりと瞬いているのは、真なる天使に平伏す星星の讃歌が欠片。 "識る"者であれば間違いなく頭を垂れるだろう、それは絶対の高貴なる光輝。]
(193) 2013/10/04(Fri) 00時頃
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"は い。"
[頷いたのが精一杯。 演奏を聞かず歌い狂っていた"イディオ"さえ、音を止めていた。]
…… "イディオ" "続けよ"……
[誘いをかけようと、震えを押さえて呼びかけていた。 が。]
(195) 2013/10/04(Fri) 00時頃
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[ >>191 よばれた、 きがして。]
(196) 2013/10/04(Fri) 00時頃
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………… いま、……
[謳う"イディオ"と返すパイプオルガンの音量に慣れた耳だったから、それが一つ途切れた一瞬だけ、懐かしい声を聞いた気がして。]
"カレン、"
"きみなの?"
[その音間も、すぐさま不協和音が埋め尽くす。 自身の呟きさえかき消す轟音を受け、聖堂の先端に立っていた身体が、ぐらりと揺れた。]
(200) 2013/10/04(Fri) 00時頃
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── 南天の狂奏曲 ──
[その日の事は、決して忘れまい。]
[ひとりが終わった、その日。
"きみ"と出会えた喜びを。]
(232) 2013/10/04(Fri) 01時頃
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── 南天の独唱曲 ──
[その日の事は、決して忘れられまい。]
[ふたりを裂かれた、その日。
"きみ"と別れた悲しみを。]
(233) 2013/10/04(Fri) 01時頃
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── 南天の夜想曲 ──
[内側から受ける侵食は、酷い苦痛を伴った。 戯れて過ごした穏やかな時間へ戻りたくて、けれど何を紡いでも、端から壊れ、壊していく。 耳にするものさえねじ曲がるほど、身の内側で"罅"く不協和音たち。
少しでもその苦痛を和らげるには、誰かを引きずり込むしかない。]
" ──── "
[鳥は"囀り"を覚え、ますますその"声質"を歪めていく。 拗れ、歪み、けれど鳥は、自らの命を絶つ事だけは願わなかった。]
(234) 2013/10/04(Fri) 01時頃
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"もう いちど"
[不協和音に囚われながら、願い続けた思い。 欲望を増幅させる音が相手だったから、それだけは狂いながらも手放さずにいられた求め。]
"きみに、"
[引き離された、あのけものを。
幸せをくれた彼に、 もうひと目でいい、 逢いたかった。]
(235) 2013/10/04(Fri) 01時頃
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[求めながら死し、魂は巡り。 永きを経て、血脈の末に再び命を得て。]
" あいたかった "
[願いが叶うその時、鳥の心はもう、殆どが霞んでしまっていたけれど。
その心だけは、虚構の中のひとしずくの"ほんとう"*]
(236) 2013/10/04(Fri) 01時頃
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── 現在/大聖堂の上 ──
" い でぃお、"
[涙する雫が、光にも見えた。]
(242) 2013/10/04(Fri) 01時半頃
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"なかないで"
[ゴートリンゲンは言う。 悲痛な叫びは、最高の協奏《ハーモニー》だと。]
"うたって"
[もう駒鳥は、うたえない。 うたおう、と言えない。 翼も身も、何より心に沢山の傷を負って。]
(246) 2013/10/04(Fri) 01時半頃
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[残る力で演奏を続けようと翼を震わせて、]
《 ────── ィイイィイイィィィィ 》
[空間が軋むような、 擦り合わされる硝子のような、
不快を催す気音が空気を劈いて。]
(251) 2013/10/04(Fri) 01時半頃
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[くちばしが、その名をかたどる。]
" ぼくは、"
[鳥は、天から墜ちた。**]
(253) 2013/10/04(Fri) 01時半頃
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