88 めざせリア充村3
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― 自室 ― では……どうぞ、こちらに
[ベッドと和箪笥。化粧台に机。本棚に少しの本。 必要最低限しかない部屋。女の子らしいのは、化粧台の 簪やベッドのうさぎのぬいぐるみ程度だっただろう。
緊張した様子に小さく笑みを漏らして、椅子を勧めた。 着替えた着物を片付けて、部屋の片隅に置いたままに なっていた胡弓を手にして、ベッドに腰掛けた。
弦の調子整えれば、深呼吸。]
唄……なんでも、良いんでしょうか?
[ナユタの返事を聞いてから、弦に指を掛けた。]
(+2) 2013/07/03(Wed) 00時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/03(Wed) 00時頃
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[答える声に頷いて、弦を弓で撫でる。 どこか雨音のような旋律を奏で。
静かに歌い出す。 感謝と願いを込めて。
貴方が幸せになれますように 貴方がいつまでも変わらずにいられますように
その優しい音が、好きだから。 貴方だけは―――…どうか、変わらないでと]
(+5) 2013/07/03(Wed) 00時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/03(Wed) 00時半頃
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[一曲歌い終わった頃だろうか。 遠くの方で微かに鳴り響く、あの電子音。 誰かが、また……夢の中で、死んだことを悟る。]
……っ、
[兄が、目覚めたのか。 それとも、ソフィア? それとも、それとも。
脳裏に浮かぶ生き残っていた"家族"たちの顔。]
(+8) 2013/07/03(Wed) 00時半頃
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志乃は、不安げにナユタを見つめていた。**
2013/07/03(Wed) 00時半頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/03(Wed) 00時半頃
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[不安そうに見つめていれば、手を握ってくれて。 心配させまいと微笑もうとした。
しかし、続いて紡がれた言葉に驚き、瞳を瞬かせて。 そのまま瞳を伏せた。**]
(+34) 2013/07/03(Wed) 08時半頃
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[感じたことのない感情。 胸の中で揺らめくものに戸惑い、瞳を揺らす。 覗き込まれて、視線を逸らした。
守らせての言葉が、胸を抉る。]
……っ、やめて、下さい
[縋りたいのか、押し退けたいのか。 ナユタの胸元に手を添えて、震える声を漏らした。]
私……ナユタさんに守ってもらう資格なんてない 私が、……どんな事を、してきたと……
[続けようとして、言葉に詰まった。 戸惑って、動揺して、気持ちが溢れてしまう。]
(+39) 2013/07/03(Wed) 18時頃
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私は、きっと……ここを出たら、また、 同じことを繰り返すと思います……
[少し違うとすれば、 目的の為に、もっと手段を択ばなくなる。その違い。 未来を変える為に、綺麗なだけではいられないから。]
だけど、そんな、風に言われたら…… 私、何も……、何も、できなく……
[途切れ途切れに紡ぐ音は、酷く揺れていた]
(+40) 2013/07/03(Wed) 18時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/03(Wed) 18時半頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/03(Wed) 19時半頃
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あ、……
[腕を引かれて、その胸に抱かれる。 温かい。だけど、落ち着かない。
彼の言葉は、優しくて甘い。 だけど、それに縋りたくもなる。]
繰り返したい、わけ……ないじゃない、…… 繰り返したくない……わ、だけど……
[どうやって、生きればいいのか分からない。 繰り返さない未来が見えない。]
(+42) 2013/07/03(Wed) 22時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/03(Wed) 22時頃
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[止めると言う言葉に、小さく笑う。 嘲りでも、喜びでもなく、 それに心が動いている自分に笑った。]
……止められるなら、止めて。 私は……夢の中のような、悲しい結末にならないように やれることは、なんでもやるから……
――どんな手を使っても、
[ナユタを信じてる。 だけど、何もしないなんてできない。 自分にも、守りたい人がいるから。]
(+45) 2013/07/03(Wed) 23時半頃
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うん、……止めて、
[ナユタが傷ついたら、とても悲しいけれど。 彼の覚悟も伝わってくるから。
小さく返して、微笑めば瞳を伏せた。 もう少しだけ、もう少しだけ、この温かさに縋りたい。
まだ、目覚めてない"家族"たちが、悪夢の中にいるのは 分かっているけれど……もう、少しだけ。]
(+52) 2013/07/04(Thu) 00時半頃
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[身体に、心に刻む様に。 ナユタの温もりを確かめて。
束の間の、優しい時間に身を浸す。 しかし、やはり気になってしまうから。]
……実験室に、戻っても? 誰が、起きたのか気になるの……それに、もし…
[チアキやソフィアが目覚めた時に、傍にいてあげたかった。 傷つけて、苦しめてしまったから、悪夢は終わったんだよ。 って、伝えてあげなくちゃいけない]
(+55) 2013/07/04(Thu) 00時半頃
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[小さく囁けば、笑みを浮かべた。 信頼しているというように。
いくつか言葉を交わせば、共に部屋を後にしただろう**]
(+57) 2013/07/04(Thu) 01時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/04(Thu) 01時頃
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― 自室→実験室 ― [帯を直して、ナユタと共に部屋を出た。 部屋に行く時より、大分心が落ち着いていた。 傍らの人のおかげなのだと、胸に刻んで。
実験室の扉を開けば、オスカーの姿が見えた。]
目覚めたのは、……オスカーさんだったのね おかえりって、言ったら良いのかしら
[それとも、おはよう?と緩く首を傾ぐ。 ヤニクとリッキィがいれば、同じように言葉を交わして。 ふと、ミナカタの近くにいる小さな子に気付いて]
その子は……?
[この子がキィだと教えて貰えば、あの声の主かと キィの頭を撫でただろう。母のように思っていると 言われたのを思い出して、優しく、優しく。]
(+69) 2013/07/04(Thu) 11時頃
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[キィの頭を撫でていたが。 モニターの方を見つめて、手が止まった。
戦っている。 モニカが、チアキが、ソフィアが、ライジが、 4人が戦って、血を流して、苦しんでる。
モニカが魔女の様に戦う姿は、見たことはあったが 今回は何かが違う気がして、不安が募る。
そして、彼女と対峙するチアキの様子にも。]
……私の言葉は、何も、できなかったのね
[幸せを願った。 人を殺すのも、傷つけるのも、 自分で終わりにして欲しかった。
チアキの悪夢を、止めたかった。 あの時は、あんな方法しかできなかったけれど。]
(+70) 2013/07/04(Thu) 11時頃
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[ナユタも傍にいれば、 モニターをじっと見つめながら、彼の服の裾をひいた**]
(+71) 2013/07/04(Thu) 11時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/04(Thu) 11時半頃
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3年?
[夢での年月の事だろうか。 不思議そうに首を傾げたが、それ以上は問わなかった。 脚に抱き着いてくる可愛い子。 聞こえてくる金属音に、笑みを零した。
キィの頭を撫でながら、リッキィたちの姿を見つけて、 オスカーに言った言葉を繰り返せば、返ってきた声に くすりと笑んだ。]
そう、ですね…… やはり、おはようの方があってるでしょうか?
[リッキィがナユタに向ける視線に気付いていたが、 知らないふりをした。あの時、ナユタが誰と戦っていたか。 良く覚えているから。]
(+81) 2013/07/04(Thu) 20時頃
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お母さん、か……
[>>+73母のように思われている。 そのこと自体は嬉しい。だけど、母親と言うのが どういうものかは、良く知らない。 一瞬だけ、寂しげに呟けば、すぐに微笑んだ。
キィを撫でる手は、優しく。 だけど、モニターの向こうを知れば、その手は止まった>>+70]
(+82) 2013/07/04(Thu) 20時頃
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[暗い思考に落ちかけていたが、ミナカタが呟く声が 聞こえて>>+75、少しだけ無理やり笑った。]
ふふ、私がお母さんだったら、父様はおじい様?
[楽しそうに声を震わせたが、隠し子と聞こえて 瞳を瞬かせた。]
そういえば、……どうして、この姿に?
[隠し子云々については、とりあえず触れないでおいた。]
(+85) 2013/07/04(Thu) 20時半頃
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[ミナカタの苦い顔に、またくすりと声を震わせる。 嫌がっていない様子で、嬉しい。
"家族"――自分にとって、何より大事なもの。
兄や、妹、父。ここで共に過ごした仲間たちは、 血の繋がりはなくても、自分にとって"家族"だった。
ふと、視線でケイトを探す。ケイトは傍にいただろうか。 近くに居なければ、こっちにおいでと手招きをしただろう。]
……ケイトさん、
[どんな表情で、どんな想いで、 ケイトは、戦う彼らを見ていただろうか。 目覚めた自分たちを見ていただろうか。
自分より幾分か大きい彼女に手を伸ばして、 キィにしたように、その頭を優しく撫でた。]
(+88) 2013/07/04(Thu) 21時頃
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ふふ、……父様に孫を、見せたらどうなるのかしらね
[>>+92楽しげな音に同じ音を重ねる。 いつか――そんな日が来ればいいと、
くすくすと笑みを零していれば、 オスカーの言葉にキィが自分を見上げていて]
なぁに?
[不思議そうな目が何を訴えたいのかと瞳を覗き込む。 チアキを見ていたのは、なぜなのだろう。 キィの視線を追って、チアキを見つめる。
見つめる瞳は、悲しげに揺れていた。]
(+99) 2013/07/04(Thu) 22時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/04(Thu) 22時半頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/04(Thu) 22時半頃
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[どれくらい見つめていただろう。 モニカが死んで逝く。チアキの手で。 燃えていくモニカは、どこか安堵しているようにも見えて。 自分もこうだったのだろうかと、瞳を揺らしていた。
ふいに、腕を黒く染めながら、 チアキが、自分を呼んでいる気がした。
握っていた手も、撫でていた手も放して。 モニターの方へと近づいていく。
自分を想う音が、聞こえた気がした。 その音に、少しだけ困ったように、悲しそうに見つめる。
兄に恋する時期は、疾うに過ぎていて。 恋心は、家族を想う愛に変わっていた。
ただ、守りたい。幸せになって欲しい。 その為に手を尽くしたい。]
(+102) 2013/07/04(Thu) 23時頃
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……やはり、私たちって似たもの兄妹ね
[気付くのも、伝えるのも、お互いに遅くて、不器用だ。 小さな声で囁けば、モニターをさらりと一撫でした。 無機質な感触に、苦笑を漏らして、
はらり一滴零れるものがあった。]
(+103) 2013/07/04(Thu) 23時頃
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[キィの視線の動きやらで、リッキィが なにやら誤解をしているなんて、露知らず。
オスカーが、オスカーじゃなかったような口ぶりをする。 ヤニクやナユタの会話は、不思議そうに聞いていただろう。
なんとなしに、実験絡みなのだというのは分かったので 深く聞くことはしなかった。
少しの間、モニターの前にいたが、零れたものを拭えば みんなの近くへと戻った。]
(+107) 2013/07/04(Thu) 23時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/04(Thu) 23時半頃
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[モニカとライジが死んだのを見た。 これで、夢の中のニュリクティ共和国は敗戦の一途を 辿ることになるだろう。
生き残った二人は、どうなるのか。 不安そうにミナカタを見たが、彼もまた、終わる時期を知らない]
(+114) 2013/07/04(Thu) 23時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/07/04(Thu) 23時半頃
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そう、ね……生きてる、
[悲しい顔をしてしまっていただろうか。 ヤニクが声を掛けてくれた。
ぶっきらぼうな口調だけど、慰めてくてるのは分かって。 緩く微笑んで、頷いた。
生きていれば、変えられる未来もあるだろう。 目覚めたら、変えて行けるようにすれば……]
…………生きてる、
[同じ言葉を繰り返した。 リッキィとナユタのやり取りをちらりと見る。 殺した人、殺された人。刻まれたものは、消えるのかと 過り……頭を振った。]
(+120) 2013/07/05(Fri) 00時頃
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