219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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[ あ、いけそう。 不安はどうやら杞憂に終わるらしい。 それはそれで良かった>>160。 とても良かった。
……良かっ た?>>161 ]
(167) 2017/06/16(Fri) 00時頃
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えーーーーーーーー!?
[ 絶叫 だった。 きっと今、カメラを持つ誰かさんに撮られていたら、 仰天とかそんな表現が合いそうな私が、 ばっちり映っていたことだろう。
そんなフェイントありなんですか。 …しかもそんな花丸大正解とかいらなかった。 なんてことだ、神も仏も居ないらしい。 UGだからか。 ]
(168) 2017/06/16(Fri) 00時頃
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[ リングに立つセコンドが云々、は よく聞く表現だけど、まさに今がそれで。
…囁きと同時、掌に落ちた青色を握る。 背を押されれば>>162、よた っと。 三ヶ峯サンの目の前に私は座った。 ]
(169) 2017/06/16(Fri) 00時頃
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[ 私の絶叫もあってか、辺りにはまばらに人が居た。 ( …どうやらこの辺り、 私たちが見えるらしい。なんてことだ。 ) 緊張というものは変な声も拾ってしまうもので、 髪色こそ違えど、何せ熱狂的ファンの多いマブスラだ。 あの小さな大会の乱入者たる"聖戦士"。 その顔をすこぅし覚えているらしい人に、 "あれ聖戦士じゃね…?!"
なんて、声を、かけられてしまうものだから、 ]
(170) 2017/06/16(Fri) 00時半頃
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…………しにたい…
[ いや死んでるけど。 あの後めちゃくちゃ轢かれたけど。 今にも悶死しそうだ。うん。
顔があついし、 蛇は私の心境を現すみたいに、 引っ込んで消えているし。 もうほんとうに、逃げたい、けど。 ぐ、と 歯を食いしばって、 三ヶ峯サンを見上げ、 ]
(171) 2017/06/16(Fri) 00時半頃
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…絶対、かって、バッジもらうんだから
[ なんて 宣戦布告。 なめてかかるなんてことはしたくないから、 人差し指に力を込めて──、 ]
(172) 2017/06/16(Fri) 00時半頃
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[ ── しゅぱ、っと 思ったより呆気ない勢いで、 三ヶ峯サンのバッジがすっ飛んでいくまで、 あと ちょっと** ]
(174) 2017/06/16(Fri) 00時半頃
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[ そう、聖戦士とは。 ]
(326) 2017/06/16(Fri) 21時半頃
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[ 彗星の如く現れたプレイヤー! ( ※通りかかったら喧嘩売られただけ ) 相手を容赦なく突き刺す剣のような眼差し! ( ※確かに目つきは悪い ) 一挙一動から漂う研ぎ澄まされた身のこなし! ( ※……喧嘩慣れのせいだろうか )
何より圧倒的なマブスラ力で 当時の王者を屈服させた、とされる! ( ※そりゃあ負けたく無かったからさ… ) ]
(328) 2017/06/16(Fri) 21時半頃
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[ なんとも噂というものは膨れあがるもので、 言葉に全部突っ込んでしまったけれど、 これ以上やるとキリが無さそうだった。 ……そしてそういうの>>@37を、 きっと人はからかうと言う。 私は第二のサイキックを得る程に、 火が出そうな程顔が熱くなるのを感じていたし、 声を出そうものなら、ぐぅ みたいな 言葉にならない言語が飛び出そうだった。 要は黙るしかなかったのだ。 …後ろのシーシャもああ>>187言ってるし、 もう奇声でも上げる勢いだった。 ]
(330) 2017/06/16(Fri) 21時半頃
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[ ……いや、今はサブミッションに集中しないと、と。 試合開始を告げる、二年ぶりの電子音に意識を向け。 私は肉食獣といざ対峙せんと、 気合い十分で、── >>@38
……すっ飛んだ。とても綺麗に。 ]
(332) 2017/06/16(Fri) 21時半頃
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え。
[ これには流石に首を傾げた。 いや、これは 私が強すぎたとかではなく。 多分、三ヶ峯サンが、あれ…?
状況が上手く飲み込めないまま、 ぽかん、とした表情を暫くしていたけれど。 新しく青を受け取る周りで、 …なんとも、声>>@39が 大きく響いていたものだから。 ]
(335) 2017/06/16(Fri) 21時半頃
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……うるさい。
(336) 2017/06/16(Fri) 21時半頃
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[ 聖なる戦士らしからぬ声色で観客を睨んだ。 新しく貰った青色はシーシャに渡しつつ、 溜息一つ付いて、私は学生鞄の中を漁る。 ( ……あれ、何かが足りない気がする? )
一瞬だけ探る手が止まるものの、 中から長財布を取りだして、 指先で黒のバッジを摘まんだ。 ]
(337) 2017/06/16(Fri) 21時半頃
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[ ── 『スコーピオン』 ロックとかパンクとか、 確かそういうジャンルのファッションブランド。 ブランドは適当に買う身だけども、 まさに二年前、ちょっと道を逸れ気味の私にとって、 ここの黒いキャップはとてもお気に入りだった。
そして当時のキャンペーンで貰えた、 スコーピオンの"アンタレス・バッジ"。 黒を背景に白い線と点で蠍座が描かれている中、 一カ所、アンタレスだけ、 赤い点で描かれているデザイン。 何せ二年前のキャンペーンのグッズだ。 幻のバッジまではいかずとも、 中レアくらいの価値はあるんじゃないかな。 いや、相場とかは分からないけれど。 ]
(338) 2017/06/16(Fri) 21時半頃
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[ ── まあ、とにかく。 それを三ヶ峯サンの手に、ぽとり。 ]
……あげる。 …"聖戦士"が使ったの、そのバッジ。
[ なんとなく財布の中に突っ込んでいたら、 あの大会での相棒になった上、 今の今まで入っていたという流れである。
きっと私は使わないし、って。 知らない斬新なバッジを持っている人なら、 きっとそっちの方が良いでしょう。 ]
(339) 2017/06/16(Fri) 21時半頃
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── 、んー、…ん、 …それ使って またあそぼ。
[ ばいばい。 手を振りながら、去り際にぽつり。
……"また" とか 叶うかも知らない約束事。
何言ってるんだろうなあ、とか 思うけれど、 言ってしまったものはきっともう遅い。 くるり、背を向け。 シーシャに"どこ行くんだっけ"と投げかけつつ、 死者二人、UGの中へ紛れていった* ]
(345) 2017/06/16(Fri) 21時半頃
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― → 浄瑠璃公園まで ―
[ 背にかかる声。 多分、私は 聞いていないふり>>@67。
シーシャの返事に、俯きつつも>>396。 シーシャを追う様に、くさかげへ>>380。 そうしてまた、トランジハウスヘ>>381。
道中、私の口数は、 やっぱりあまり多くはなかっただろう。 考えてしまうことは、 ── 自分の身は自分で守るよ、なんて ちょっとした反発。 ]
(399) 2017/06/16(Fri) 23時半頃
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[ このろくでもない世界で、 私のことを、意味を持ってハルカと呼んで、 最期まで守ってくれたお母さんは とっくに死にました。
もうハルカが此処に居ると証明してくれる人は、 何処にも、いない から、 ]
(400) 2017/06/16(Fri) 23時半頃
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[ ── ふ、と 顔を上げたのは。 シーシャが公園に行く?と、 私に聞いてきたから>>382。 多分、最初は少し迷った表情を見せた。 何せさっきあんなことがあったばかりで、 今も聖戦士がいるとか、 二年前の大会でも目立ちすぎていた、 桃色のオバサンがいるとか ( …いい加減あの人歳を考えた方が良い ) 色々聞こえてくるものだったから。 ]
(401) 2017/06/16(Fri) 23時半頃
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[ ああ、でも、… どれだけおかしくても、どうあっても、 あの人達も、あそこに確かにいるんだ、って
私はそう 思ってしまったから、 ]
(402) 2017/06/16(Fri) 23時半頃
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……写真撮っていい? ね、シーシャもあっち行って。 映すから。
[ ぽつん、それだけ問いかけて。 返事を聞く前に、駆ける。
強引に風景の一部として撮ろうと、 カメラを構えて待っていたものだから、──
烏>>#19の存在に気付くのは、 きっとシーシャより、遅い* ]
(403) 2017/06/16(Fri) 23時半頃
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[ シーシャの姿をカメラに収めようとして、 レンズの向こう、表情が変わった>>429。 ]
?
[ どうしたんだ?と、 直接シーシャの様子を窺って、 つられるように上を見ようとして、
── さらに声がかかるものだから、 "うわ!?"なんて叫び声を上げながら 言われるがままにしゃがんだ。
ぼん!と 何かが跳ねる音がする。 ]
(451) 2017/06/17(Sat) 00時半頃
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[ 立ち上がるのと手を引かれるのは同時で、 どたばたとしていたものだから、 足が縺れるところだった。危ない。 でも、きっと、 私の上に居た何かの方がもっと危なかったのだろう。 …痛みは抜け落ちたままだ。 どれだけ怪我してもなんともないのは 未だずぅっと、根底にあるけれど、 多分、私の手を引く人に、 そういうことを言ってはいけない気がする。 ]
(452) 2017/06/17(Sat) 00時半頃
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[ …そうして、 口を開けたのは、樹の下。 陰に隠れたところで、ようやく。 ]
びっくりした…もう、来ない?
[ シーシャを上から下まで見ながら。 "何か"は、上空に居たままらしかったから、 怪我はないだろうけど。
何も無さそうなら、息を吐いて。 ]
(453) 2017/06/17(Sat) 00時半頃
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……もっかい。 アレに邪魔されちゃったから。 ミッションなんだよ。 バッジ前借りしちゃったからさ。
[ カメラを構える。 口を尖らせながら、ワンモア。 UGとRGの日常。私のパートナーを添えて。 とでも、言おうかな* ]
(455) 2017/06/17(Sat) 00時半頃
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── これぞサイガワラ。 …を、撮るんだって。 場所分からないから、こう、色々と ね。
[ こう言いつつも。 数打ちゃ当たる理論じゃあない。 私の気の向くまま、の方が、きっと正しい。
レンズの向こう、 シーシャ>>468にぽつぽつ。 呟いて フラッシュが陽光の下、光る。
カメラを掲げる手元の数字が す、と 消えているのに気付いたのは、 ピースサインをしっかり収めた後だ。 ]
(476) 2017/06/17(Sat) 01時頃
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あ。 ミッション終わったみたい。
[ 鞄にカメラを入れ。 そうして聞こえるのは、 マブスラ大会のたいへんやかましいアナウンス。
二年ぶりですね、お久しぶりです>>#21。 桃色オバサンにこっそりお大事にと思いつつ、 面白そうに、楽しそうに。 たとえ途中で意識が切れてしまおうとも、 私は語る。 ]
(477) 2017/06/17(Sat) 01時頃
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── ねえ、知ってる? 今のアナウンスの、ももいろの〜って。 あのひとすっごいピンク色でさ、 二年前もさ、どれだけ離れてても目立つから、 思わず私見に行っちゃって、 ──……
(479) 2017/06/17(Sat) 01時頃
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[ …確かに黒歴史だし、恥ずかしい思い出だけど ]
[ *二年前、聖川遼はあそこにいたんだって* ]
(480) 2017/06/17(Sat) 01時頃
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