人狼議事


191 The wonderful world -7 days of MORI-

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【人】 トレーサー キルロイ

 ── とある記録 ──

[ "従順な息子"の言うには、以下の通りである。

 「あの夜になにかある、とは聞いてた、けど」

 「ほんとは、たぶん、おれも、行くはずで」

 ── それが嫌だったのかな?

 「……いいえ」

 ── 誰かに知らせようとは思わなかった?

 「……別に」]

(380) nabe 2016/06/22(Wed) 18時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ ── こんなに大事になるとは思ってなかった?

 「……?」

 ── 人が死ぬとか、けが人が出るとかさ。

 「そう、思ってたら、」

 「誰かに知らせたほうがよかったんですね」

 ── …………*]

(381) nabe 2016/06/22(Wed) 18時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ あれが本当に17歳か、と誰かが言った。

 この状況に怯えるでも、取り乱すでもなく、
 紀陸 類は、静かな目で質問に応じたものの、

 時折、落ち着かなさげに視線を揺らし、
 言葉少なな返答は、大人を落胆させた。

 ── 興味がないって目ですね。
 ── 何にだよ。
 ── 何もかも。

 たぶん何も知ってやいませんよ、と、
 若い男の期待も何もない声さえ知らず、

 紀陸 類は、また別の者に見送られ、
 モリ警察署を後にしようとしていた。

 少し猫背気味なのは癖だろう。
 ゆらゆらと、軽い足取りは、ひどく、日常じみている。]

(382) nabe 2016/06/22(Wed) 18時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

 ── After day:モリ警察署 ──

[ 取り調べではない、はずだけど、
 厳つい顔した警察官に話を聞かれる、
 そんな時間から、やっと解放されたところだった。

 おれは、桐原にお金を返さなきゃなあとか、
 山田さんにもらったケータイの番号を、
 ケーサツに教えたとなると、面倒そうだ、
 とか、"これから"について、考えていた。

 大した悪事も働いていないくせに、
 山田さんは、警察って人種がとにかく嫌いなのだ。

 ひとまず、一度家に帰ろう。
 そう考えて、警察署を、出て行こうとした時だ。]

(383) nabe 2016/06/22(Wed) 18時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ ── あ。

 って、おれは、気づいた。

 死神と警察官の二足草鞋は大変だと、
 先日もこぼしていらっしゃいましたね。

 その節は、ご親切に、ありがとうございました。
 パートナーを信頼しろと、
 あなたが言ったんですよね。>>4:248

 死ぬのは罪、でしたっけ。
 おかげさまで。
 おれは無事、生き返り、
 今、ここにいるわけですけど、
 徳でもつんだことになるんでしょうか。

 ── 親愛なる、ゲームマスター様。]

(384) nabe 2016/06/22(Wed) 19時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ 入れ違い、みたいに、

 署内へとやってくる、
 いつか見た面影に、
 おれは、すれ違いざま、
 ……なんというか、"おもわず"、

 きっと、目的の達成を知って、
 浮かれていた、のかもしれない。

 (ある意味、恩人だよね、彼女は)
 (というよりも、あの、死神のゲームとか、)
 (あの、奇妙な七日間の、すべて)

 ── 目を細め、口角を上げ、ゆらり。

 手を、振った。*]

(385) nabe 2016/06/22(Wed) 19時頃

【人】 トレーサー キルロイ

 ── 3rd day @ RG ──

[ あとで、いくらでも怒っていいよ。

 って、思っていたとはいえ、
 おれが想像していたのは、

 たとえば、
 誰かを犠牲にして生きることになる、
 きみの気もちについて>>7:+30であるとか、

 (これまでに学んだ、とも言える)
 そういう事柄について、だったので。]

 ── おれは、

[ 思いがけない言葉に、戸惑って、
 まっすぐの眼差し>>389に、射抜かれて、
 声になろうとした言葉が、蹴躓く。
 それでも、おれは言った。]

(393) nabe 2016/06/22(Wed) 20時半頃

【人】 トレーサー キルロイ


 ……いいよ。

 大変でも、なんでも、
 ネルが、一緒に帰ろうって言ってくれたから、
 それで、いい。

[ ほんとに、正直なところ、
 そうとしか、言い様がないのだ。

 両親に会えないからどうとか、考えもしなかったし。
 多分、おれは、もう、ずっと、
 ”幸せそうなひとたちだなあ”って、
 そのくらいの気もちしか、あの家に、なかった。

 あの夜、捨ててしまえと思えるくらいには、
 きみのほうが、大切だったのだ。]

(394) nabe 2016/06/22(Wed) 20時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ それに、真面目な話、
 おれはするべきことをしなくて、
 止めれたかもしれない何かを、放って、
 それを、大人たちにも咎められているようなので、

 おれが大変なのって、当たり前なんじゃない?

 色々、よくわからない、足りない頭のおれだけど、
 ”ふつう”そうなんだったら、そのくらい、背負うよ。


 そうじゃなくたって、親が”ヘン”だから困るのも、
 多分、当たり前にふつうのことで、仕方なくて、
 そこは、もう、よく知っているのだ。

 ……十年も、ずっとそうだったじゃん。]

(395) nabe 2016/06/22(Wed) 20時半頃

【人】 トレーサー キルロイ


 ……”大変”ってだけじゃ、
 そうそう死なないし、死ねないし。

 どうしたいか、とか、ないけど。
 ネルとの約束、守りたいから、
 なんとか、するよ。できるよ。

[ これまでだって、なんとかしてきたんだから、
 贅沢しなきゃ、多くを望まなきゃ、
 どうとでも、生きていけると思う。

 こういうのがダメなの? って顔で、
 おれは、きみの表情を伺う。]

 ……必要なら、なにか、考えるし。

[ って、ダメ押しみたいに付け足したのは、
 たぶん、おれが口にしたのが正解じゃないって、
 薄々、頭ではわかっていたから、かもしれない。*]

(396) nabe 2016/06/22(Wed) 20時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ 明らかにきみの機嫌を損ねたぞ。
 という空気に、おれは割と本気で簡単に、
 この場から消えていなくなってしまいたくなるわけで。

 更なる追撃>>447>>448に、
 おれはただ、なんにも言えなくなる。

 誰かが、というかきみが、
 そうして欲しい、って言ってくれなかったら、
 生きる気もなかったよ、なんて。

 今更、言えるわけないじゃないか。

 きみを巻き込んでなきゃ、
 あんなゲーム、真っ先に降りてた。
 なんて。]

(485) nabe 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ なので、死にそうな声を吐く。]

 ……そういうことじゃないなら、
 よく、わかんないし……、

[ きみの言葉になにも言えなくて、
 じょじょに萎んでいく声とか、

 呆れたような顔をして、
 おれの前に堂々と立つきみ、とか、

 なにも答えが出てこなくて、
 ひどく、息苦しいはずなのに、
 なんとなく、懐かしいような、気がして、]

(486) nabe 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ ── 本当のきみは、こんなじゃない。

 って、思ったはずなのに、忘れていたのだなあ。

 生来、ひどく引っ込み思案で、
 だからこそ、きみの後ろにこそこそ隠れて、
 他の子どもから逃げ回っていたおれと違って、

 きみは、気は優しくとも、にこにこしていても、
 なんだか、頼もしい背中をしていた。

 ……っていうのも、いつも、
 きみの後ろをついて回っていたから、知ってるのだ。

 いつの間にか、遠のいて、手も届かなくなって、
 ── って思うようになって、忘れかけていたけれど。]

(487) nabe 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ



[ きみのはじめての作品は、蝶の王子と蛾の姫の物語だった。]

.

(488) nabe 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ おれは、なにがなんだか、って顔をしていただろう。]

 ── すごく、迷惑だと思うんだけど。

[ って言うと、きみはまた拳を握ったかもしれない。

 けど、事実そうじゃない? って、
 おれは、困った顔をして、差し出された手>>453を見て、
 また、しばらく、考えこんで、

 おれは、おずおずと口を開く。]

(489) nabe 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ


 本当に迷惑ばっかりになりそうなら諦めるから、
 ── 一度だけ、挑戦してみてもいい?

[ 結局のところ、
 ”ネルと一緒に”って言葉に、おれはとことん弱くて、
 少しでもきみの役に立ちたい、ってところは、
 今のところ、揺らぐ気配はないんだけれど、

 暫定、”おれのやりたいこと”がソレってところで、
 どうか、手を打っていただきたい。

 ── 元通り、まっすぐに立つきみとなら、
 探しものは、たぶん、そのうち、続く道のどこかで。*]

(490) nabe 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ



[ あの、惨めな最期の夜から、数ヶ月が経って、そして。]

.

(537) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃

【人】 トレーサー キルロイ

 ── After:再度、はじまり ──

 ……はい。はい。いってきます。

[ 恐ろしく硬い声と態度で、おれは頷いた。

 今日は、しとしとと小雨の降る薄暗い日で、
 湿っぽい空気が漂っているはずだけれど、
 きみの家の温度や湿度は快適に保たれており、
 おれはそのことに、いちいち感動する。

 未だいろんなものに慣れないおれは、
 ものを目的地まで運ぶ、ということにさえ、
 ひどく緊張していたりもするし、
 そのせいで、きみの朗らかな笑顔とは裏腹に、
 おれの顔は引き攣っていたことだろう。]

(538) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ きみがおれに与えてくれた機会は、
 なんというか、想像の数倍くらいは大それたもので、

 生憎、高校にも通わずしていたことが、
 迷子のペット捜索や、ゴミ屋敷の掃除や、
 廃品回収や、浮気調査みたいな、
 たぶん、きみの想像とは少し違うものであったおれは、

 その事実を告げるタイミングを見失ったまま、
 雑用とか、おつかいとか、そういうところから、
 とにかく、駆けずり回る日々を送っている。]

(539) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ 今回も、きみの新しいお話は、
 やわらかくて、あたたかくて、きらきらしてて、
 おれはそれを読みながら、

 まだ、あのユウガオ>>-1620が咲いていたらいいな。

 って、なんとなく、思い出して、
 少しだけ、目的地に向かう足取りは軽くなった。

 少し前にそれを見たとき、
 きみはなんだか、不思議な表情をしていて、
 おれはそのことを、よくよく覚えていた。

 ……さすがに、摘んで帰ったら叱られるだろう、

 ということは、察しがつく。
 つくようになった。のかもしれない。]

(540) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ 雨の日は、荷物が濡れないか不安だけど、
 傘が顔やいろんなものを隠してくれるので、
 わりかし、嫌いじゃなかったりする。

 きみは、気にするなと言ったかもしれないし、
 実際、気にしすぎかもしれないけれど、
 やっぱり、たぶん、これから一生、
 おれの立場は、”ふつう”ではないし。
 それは、おれが背負うものなんじゃない?

 とかさ、
 きみは、そんなことないって言うかもしれないけど、
 やっぱりそうなんじゃないかなあ、とか、
 思ったりもするわけだ。最近。]

(541) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ とにかく、そんな日常にも、
 父さんや母さんが帰ってくるのか、とか、
 まだまだ、おれの周りに宙ぶらりんなことはあって、

 そんな中、こうして、
 なんとも平穏に過ごしている自分が、
 少し、怖い瞬間も、ある。けれど、

 今のところ、取り戻したはずの”諦め”さえ、
 振りかざす必要のない日々を、生きている。*]

(542) nabe 2016/06/23(Thu) 02時頃

【人】 トレーサー キルロイ



 ── あ、ねこ。

.

(552) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃

【人】 トレーサー キルロイ

 ── Sequel:ねこの季節はまた巡る ──

[ 今日は、
 野良猫がふてぶてしく路上に転がっているくらいの、
 気持ちのいい晴れの日で、

 おれは、真っ昼間から、ひとり、
 注意深く住宅街を歩いていた。

 警戒する素振りも見せないその猫に、
 おれは、なんだか、吸い寄せられるみたいで、]

 …………、

[ きゅうけーい、と、心の中で宣言して、
 おれは、道端によいしょと腰を下ろした。

 今年も、迷い猫を探していた。]

(553) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ あの、一度迎えた終わりから、数年が経ち、
 おれは、まともに食事をとるようになったからか、
 5cmくらい背が伸びて、

 なんとも、自由気ままなおとなになった。

 夢、なんて、大それたものじゃないけれど、
 これがしっくりくる、というか、
 性に合う、というか、って、
 正直、また幼馴染が拳を握りしめそうな、
 大雑把な主張を振りかざして、]

(554) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ ── 強いて言うなら、

 怪訝そうな顔をした彼に、おれは言った。

 ── 名探偵然としたおとなが猫を探してる絵面に、
 ── 夢を壊されるこどもが、減るように。

 畳み掛けるように、おれは言う。

 ── 得意だったんだ、おれ。猫、探すの。

 とまあ、そんな馬鹿げたことを、
 いけしゃあしゃあと言えてしまうくらい、
 おれは、なんというか、元気に生きている。]

(555) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ 出版社でのオシゴトは、
 きみの役に立ててる気がしたり、
 きみの作品に関わることができたり、
 とても、楽しかったんだけれど、

 きっかけがきっかけだから、
 ずっと甘えているみたいで、
 いつかは離れようと思っていた。

 っていうのもあるし、

 ── 結局のところ、

 ”ふつう”の暮らしが遠かったおれには、
 緩まったままだったり、なくしっぱなしの頭のネジが、
 やっぱり、いくらかはあるんだと思う。]

(556) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃

【人】 トレーサー キルロイ


 ……休憩、終わり。

[ 日が暮れちゃうし、って、
 おれは、ゆるやかに立ち上がる。
 野良猫は、「なあん」って一声鳴いた。

 今、なにをして生きてるの、と言われたら、
 「なんでもするよ」っていうのが、
 たぶん、一番正解に近い。

 迷子の猫を探すのが得意だよ。
 引っ越しの手伝いでも、ゴミ屋敷の掃除でも、
 なにかの列に並ぶとか、送迎とか、
 探偵まがいのことでも、何かの助っ人でも、なんでも。

 おれの良識と力の範囲内で、
 できそうなことなら、なんでも。

 っていうと、誰かが笑いそうだけれど。]

(557) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ さてと。おれはまた、慎重に歩き出す。

 いつか住んでいた団地の前を通っても、
 もう、乱暴な落書きもなにもないし、
 おれが脳天気な顔で歩いていても、
 視線が気になる、ということもない。

 なんだか、ひどく平和で、
 やっぱり、たまに、
 おれがこんなにのんきに生きてていいのかって、
 思うけれど、

 とりあえず、今は、これが、
 身の丈に合って、しっくりくる、
 いつか言われた”おれの幸せ”なのかなあって、
 思ったりも、するのだ。]

(558) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ それから少しして、
 名入りの首輪を付けた猫を捕まえた。
 元気そうな様子に安堵していたら、
 ケータイに電話がかかってきて、
 明日は引っ越しの手伝いをすることになる。

 何もかもにも恵まれている、
 というわけではないけれど、
 おれの生活は順調だ。おれは幸せだよ。
 って、今も、伝えたいと、一番に頭をよぎるのは、
 やっぱり、他の誰でもない、きみの顔なのだ。

 なんせ、きみは、
 おれの自慢の、幼馴染であり、恩人である。**]

(559) nabe 2016/06/23(Thu) 03時頃

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