20 悪の実験施設
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――客室前――>>2:97 [室内を満たした純白の光が、廊下にまで溢れ出る。 だがブルーノは不敵に笑い、一歩後ずさった]
ほう、ライトニングか。 久しぶりだな、いつの間にこのラボに潜入していたのだ? だが、想定外――とはな。 それで儂を倒しに来たとでも言うつもりか、見くびられたものだ。 こちらは新たな戦力を手に入れているのだぞ?
[隣に並んだ暗黒騎士に視線を送り、短く命令を発する]
ゆけ、暗黒騎士トルトニス! お前の念動力であやつをねじ伏せてしまえ!
(2) 2010/11/03(Wed) 23時頃
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ブルーノは、トルニトスの戦闘力に驚いたように、目を見張った。
2010/11/03(Wed) 23時頃
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な……何っ!? 消えた、だと?
[暗黒騎士はその一撃だけで、静かに腕を下ろした。 まるで、それで全て片付いた、とでもいうような仕草だった]
……信じられん。我ながら、何という強化度合いだ……“処置”を行なう前のサイモンでも、これほどの能力は無かったのだが。 これは一度、詳しく原因を分析してみる必要があるな……。
(8) 2010/11/03(Wed) 23時半頃
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――客室前―― [くずおれる暗黒騎士の姿に、苦々しげな表情になった]
トルトニス!? ぬう……攻撃の出力が魔鎧の許容限度を超えてしまったか。 ライトニングを一撃で葬りさる程とはいえ、これでは実戦には使えんな。……む、これは、いかん。
[甲冑の兜に罅が入っているのを見てとり、緋色のマントを脱いでその上に覆い被せた]
(21) 2010/11/03(Wed) 23時半頃
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――客室前―― [唐突に現れた男が女の手を引き、走り去って行く。 その光景を視界の端に捕らえつつ、立ち上がった]
……ふむん。ハワード殿、突然の戦闘になり失礼し……と。 気絶しておられるようだな。ハワード殿?
[ドアの端に倒れ込んだ紳士の様子を見て、苦笑げな表情。 室内の青年に視線を移した]
さて、それでは君に尋ねるとしよう。君がハワードからの連絡にあった、古代人の生き残り……という存在、かね?
(27) 2010/11/03(Wed) 23時半頃
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司祭 ブルーノは、メモを貼った。
2010/11/03(Wed) 23時半頃
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――室内―― [ばたばたと追いかけ合いを続けるトリとピートを見やり、呆れ声を上げた]
……参ったな。こうも騒がしくては話にならん。 青年。そのバイオロボはこの研究所が所有する義体だ。 儂の前で勝手な振る舞いをするな。
ハワード殿。そこで倒れている娘についても同様。 キャサリンは本来、ここの被験者だったのですからな。 この娘の身柄は、儂が預からせて貰う。
(35) 2010/11/04(Thu) 00時頃
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ブルーノは、倒れているキャサリンを引き起こし、眉を顰めた。
2010/11/04(Thu) 00時頃
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そういえば、だ。青年。 先程――ライトニングを倒した直後。 君と一緒に居た娘が、何か持ち去っていったな?
推測するに、あれもハワード殿が言っていた『メダル』と同様の、生体エナジー結晶だろう。ライトニングの力の源だ。あれも返して貰わなければならんな。 そうではないか、ハワード殿?
(37) 2010/11/04(Thu) 00時頃
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――客室内――>>42 ……ふむ。 それで彼らは実際のところ、何なのだ? 古代人の生き残り、という風に儂の方では聞き及んでいるが。 生体活動の停止から蘇ったにしては、随分と活動的なのだな。
[ちらりと皮肉を交え、ピートの方を見やる。 と、不意に懐で何かが振動した。取り出して耳に当て、口を開く]
……ん? どうした、何か起こったか?
(50) 2010/11/04(Thu) 01時頃
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[携帯端末から聞こえてくるのはノイズばかりだった。 発信元はエスペラントから。通話を切り、難しい表情になった]
これは困ったな。どうやら、トリに起きた異状が操作元に何らかの悪影響を及ぼしたと見える。 トルニトスも回収しておかねばならんし……ふむ、そうだな。
[携帯端末でミケを呼び出し、指示を伝える]
――うむ、そうだ。新たに“中身”を入れ替えたトルニトスがな。 ――そうだ、今は客室の前に倒れている。儂は二つばかり、火急の用件ができてしまったのでな。回収を頼むぞ。
(52) 2010/11/04(Thu) 01時頃
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ブルーノは、ミケへの連絡を終え、ため息を吐いた。
2010/11/04(Thu) 01時頃
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やれやれ、これでは人手がまるで足りんな。 暗黒騎士どもがもう少し融通を利かせられるようになれば、解決しそうなものだが。なかなか上手くいかんのだよ。
[と、ハワードに向けて苦笑してみせた。 ピートの声に振り返り、目を細める]
君は――ハワードから何も聞いていなかったのかな? ここは研究所、そして儂はここの責任者だ。 となれば、結論は決まっているだろう。そのメダルを研究し、新たな力として役立てるのだよ。我らが組織の世界征服のためにな。
(55) 2010/11/04(Thu) 01時頃
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――客室―― さてな。 このラボで進めている改造強化計画に対して、ある程度の適性を持った素体を集めているのは事実だが。 しかし、ライトニングの生体エネルギー晶があのような形で取り出されたという事は、だ。直接関係してはおらずとも、ある程度適合する素質があるのだろう。ちょうど、今さっきのトリのようにな。
[ピートに答え、ハワードを押し退けた]
……何を言っている、ハワード殿? 儂は昔から、変わってはおらんよ。人類のため――そうだな。ある意味では人類のため、だとも言える。我らが組織が世界を征服し、統一する事。それこそが新たな発展の道筋になるのだから。
(60) 2010/11/04(Thu) 01時頃
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――客室―― さあ? それはまだ研究を進めてみなければ分からんな。 どのように使うのが最も適切か――その為の素材として、この娘は正に最適な実験体となるだろう。
[意識を失ったままのキャサリンを見つめてにやりと笑い、軽々とその身体を抱え上げた]
(62) 2010/11/04(Thu) 01時半頃
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突然の襲来で驚きはしたが、色々と思わぬ収穫ができた。 ふふふ……これもまた、天の配剤というべき事象ではないか。 そう思わんかね?
[キャサリンを抱えて、部屋を出て行こうとする。ふと、ハワードの方に振り返った]
ハワード殿。儂も、君を尊敬していたよ。 環境考古学の考え方に基づいた生態系の考察と可能性、あれは素晴らしい論文だった。儂の研究にも、幾つものヒントを与えてもらった。 ところで……あの調査に資金援助を行なっていた団体を記憶しているかね? そう。グロリア学術研究財団だ。 ――我々の組織の、表向きの顔だよ。
(64) 2010/11/04(Thu) 01時半頃
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――客室―― [攻撃するらしき構えに入ったピートを見て、唇を歪めた]
はははははっ! 君はなかなか面白いことを言うな、青年。 多少、躁病の気があるようにも見えるが――ミケに一度診てもらった方が良いだろうな。まあ、それは良い。
古代から復活した君には分からんだろうが、現代の世には色々な問題があるのだよ。強力で統一された意志、それこそがこの世界に求められているものだ。悪と呼びたければそう呼べば良い、が――これは君の口を挟むべき問題ではないのだ。
ではな、これにてさらばだ。 ――試験型空間湾曲変移装置、『クラインの壷』。
[ぶん、と腕を振るう。空間が捻じ曲がると共にブルーノの姿が歪み、その場から*掻き消えた*]
(68) 2010/11/04(Thu) 01時半頃
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[ブルーノの姿が消えた後に、声だけがエコーのように響く]
――愚かな二択だよ、それだけしか展望を持てぬとはな……
――調和を保てぬヒトは、破滅に向かうだけなのだ……
[声はやがて小さくなり、二人を残して*消えていった*]
(70) 2010/11/04(Thu) 01時半頃
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司祭 ブルーノは、メモを貼った。
2010/11/04(Thu) 22時半頃
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――ラボ内・地下エリア―― [未だ目覚めぬままのキャサリンを地下階の独房内に押し込め、鎖に繋ぐ。通路へと出て、扉に鍵を掛けた]
……さて、と。あ奴らはどうやら、敵対するつもりらしいな……。 ならばそれなりの対応をしてやらねばなるまい。
[独りごちて、蛍光灯が照らす通路を歩いていく。階段を昇った先は殺風景な小部屋だった。隠し階段を元通りに戻し、携帯端末を手に取る]
ミケ、エスペラント、ラボ内に敵襲だ。賊は現時点で三人。 ハワード及び、青年と女の三人だ。見つけ次第、捕獲せよ。
(110) 2010/11/04(Thu) 22時半頃
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ブルーノは、地上エリアへと上り、小部屋から廊下に出た。
2010/11/04(Thu) 22時半頃
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――ラボ内・廊下―― [連絡を終え、研究室に向かおうとした時。離れた所から破壊音が聞こえてきた。やや急ぎ足でその方向へと向かう]
む……ガードロボットでは相手にならんか。 なるほど、生物種の頂点と言っていたのは伊達ではないようだな。
[言いつつ、懐から取り出したのは奇妙な部品が幾つも付いた銃のような道具。廊下の角を曲がったところで、戦闘の光景を目にした]
(121) 2010/11/04(Thu) 23時頃
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ホリーにオスカー、お前達……何をしている!?
[五人が入り乱れて戦う様子に、一瞬止めようと考えたものの]
いや――構わぬ、その二人を倒してしまえ!
[ピートとローズマリーを押さえる事が先決と判断し、そちらに銃口を向けた]
(127) 2010/11/04(Thu) 23時頃
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