278 冷たい校舎村8
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―― 現在:体育館→ ――
[ チャイムが鳴った。>>#1 喜多仲のマネキンを覆う毛布をぼうっと眺めたまま、 誠香はそれを聞いていた。
朝と夜、一日二回鳴るチャイム。 ああそうだ、そのたびに、何か起こっていなかったか。 校舎が増えて、クラスメイトがマネキンになる。 もしかして、また?
誠香は立ち上げる。 誰かがマネキンと代わったのを確かめに行くんじゃない。 みんなが無事なのを確認するつもりで、 体育館を出た ]
(29) 2020/06/20(Sat) 00時半頃
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……なんだ、これ。
[ 体育館から校舎に戻ると、 赤い足跡が目に飛び込んできた。>>3:851 だってそこは、 心乃が掃除して綺麗になったのじゃなかったか。 あんまり汚さないようにねって、>>3:653 心乃は言っていたのに。 不届き者は誰だ。足跡小さいから女子みたいだけど。 そんなことを考えながら、足跡を辿った ]
(30) 2020/06/20(Sat) 00時半頃
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―― 現在:昇降口 ――
うそだ。
[ そういえば、誠香はきちんと昇降口を確認するのは これが初めてだった。 真っ黒なインクがぶちまけられた昇降口。 そこに、たくさんのマネキン? と ]
…………まな、っち?
[ 違うよね? と確認するように、声をかけた* ]
(31) 2020/06/20(Sat) 00時半頃
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―― 現在:昇降口 ――
[ マネキンに埋もれるように、 まな、のようなマネキンが見える。>>3:879 近づいて、恐る恐る触れてみれば、 たくさんのマネキン、のようなものは、 柔らかくて、マネキンに似て非なる人形のようだ。 ぶちまけられているインクにまみれて 汚れている人形たちに埋もれて、 まなに似たマネキンだけは、 なぜか綺麗だった。>>3:880 血も出ていないし傷もない。 それは、喜ぶべきこと、なのだろうか ]
(46) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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…………またあとで、って言ったのに。
[ 就寝時間になったら、みんな保健室に集まって。 そこで、千夏にメイクを教えてもらおうって 話をする。 そうなると疑っていなかった ]
僕さ、ここで、どんな風に死んじゃうのか、 考えると怖いけど……、 もし、僕が死んだら、 まなっちは、黒板になんて書いてくれるのかなって、 考えてたんだ。
[ ざかざかと誠香はマネキンもどきの人形を掘る。 ちょっと苦労する程度なら、それくらいする。 まなの代わりのマネキンを掘り起こしながら、 ぽつりぽつりと言葉を落とした ]
(47) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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それなのに、先に帰っちゃうんだ。
[ そうして、やっと掘り起こした まなのマネキンをじっと見て、 誠香は書けるべき言葉を考える。 ここは高校で、先に帰るクラスメイトに、 かけるべき言葉は ]
(48) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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……また、明日?**
(49) 2020/06/20(Sat) 01時頃
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―― 現在:昇降口 ――
[ よく知っている声が、誠香の名前を呼んだ。>>77 ぽんと肩を叩かれて、ぼんやり誠香は振り返る。 よく知っているのに、なんだかまだ見慣れない 整った顔立ちが誠香を見ていた ]
氷室。
[ 怜に会ったら、話そうと思っていたことは色々あった。 いきなりイメチェンするからびっくりしたじゃん! とか ちゃんと眠れた? とか。 けれど、どの言葉も今は出てこない。 ただ誠香はもう一度、氷室、と繰り返した ]
……まなっち、帰っちゃった。
[ 腕に抱えた、まなによく似たマネキンに視線を落として、 ぽつりと言う ]
(171) 2020/06/20(Sat) 19時頃
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またあとで、って言ったのに。 マネキンと、交代しちゃったよ。
[ インクで汚れていない床を選んで、そうっとおろした。 髪を整えて、何か掛けてあげなきゃな、と思う ]
僕のコート、もうないし……。 あ、教室に、喜多仲が使ってた毛布あるよな? それ、掛けてあげよう。 僕、取りに行ってくる。
[ そう言えば、怜はついてきてくれただろうか。 教室に行って、毛布を一枚拝借する。
黒板に書くことは決まっていた。 “まなっちと映画館に行きたいです” ちなみに誠香はポップコーン派です。 みんなで分けっこできるから ]
(172) 2020/06/20(Sat) 19時頃
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[ 昇降口に戻ったら、 まなに似たマネキンに毛布をかぶせた。 しばらくじっと見つめてから、怜へと振り返る ]
僕、喉渇いちゃったよ。 購買で何か買って、ちょっと休憩しない?*
(173) 2020/06/20(Sat) 19時頃
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―― 現在:購買 ――
[ 何にしようかと購買で思案する。 漠然と疲れたな、甘いもの飲みたいなと思って、 提案しただけだった ]
わ。 え、いいの?
[ 決めかねている頬に、 温かいカフェオレの缶が触れる。>>210 誠香は目を丸くして、頬に触れている缶を受け取った ]
ありがと。 ……なんか、すっごい昔のことみたい。
[ コンビニでカフェオレを買ったのは、昨日のことなのに。 まるで、遠い昔の思い出のように、 なんだか懐かしくさえ感じてしまう ]
(213) 2020/06/20(Sat) 22時頃
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[ ベンチに並んで座って、 カフェオレの缶を開けた。>>211 温かい。甘い。体に染みていくようだ。 はあっと思わず大きく息を吐き出す ]
……帰った、んだよ。
[ 反論した。>>212 そのはずだ、と思う。そうでなければいけない、と思う。 まななのかと聞かれた時、>>206 そうだよ、こんな綺麗な髪はまなっちだろ、なんて 言ったけれども、 あれは、あくまでもまなによく似たマネキンだ。 まな自身じゃない ]
(214) 2020/06/20(Sat) 22時頃
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あくまでも、想像だけど。 この世界の主は、自殺しようとしてる。 それで、怜の仮説が正しかったとしたら、 ここに来たのは、自殺がよぎっちゃうくらい、 何かを抱えた人だとしたら、さ。
[ 喜多仲のマネキンの前で、ずっと考えていたことを、 ぽつりぽつりと誠香は話す ]
(215) 2020/06/20(Sat) 22時頃
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文化祭の思い出がかけがえのないものだってっていう メッセージに、きっと嘘はないはずだから。 ……だから、さ。 この世界の主は、 みんなには、生きてほしかったんじゃないかな。 この世界で、自分の悩みと向き合って、 悩みを投影したみたいな死に方して、 ……そしたら、本当の、現実の世界では、 悩みを乗り越えて生きていけるんじゃないかって。 この世界の主は、そう思ったんじゃないかな。 ほら、死ぬ気になれば何でもできるとか言うじゃん。 一度本当に死んじゃったら、 もう生きてくしかないじゃない?
[ 楽観的すぎるかなあ。 そう言いながら、誠香はまたカフェオレを飲む。 何でもないことのように言った ]
(216) 2020/06/20(Sat) 22時頃
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だからさ、 もし僕がいなくなったら、探さないでほしいな。 きっと僕は、すごく無様な死に方をするだろうから。 見られたくないや。*
(217) 2020/06/20(Sat) 22時頃
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―― 現在:購買 ――
[ この世界の主は。>>220 怜のその言葉に、少し言葉に詰まった。 そこは、正直あまり考えたくなくて、 けれど目を背けるわけにはいかない部分だ ]
この世界の主は……メールが届いたってことは、 もう、自殺を図っちゃったあと、ってことだと、思う。 ……けど、この世界があるってことは、 まだ生きてるはずで。 その……多分、生死の境をさまよってる、ってこと、 じゃないのかな。
[ 正直、想像したくはない。 その人物が、この校舎の中にいる誰かだなんて。 でも、本当にすべてを諦めきってしまった後なら、 こんな校舎を作っただろうか? こんな世界を作って、クラスメイト達を呼んだ。 そこに意味を見出すのは間違っているだろうか? ]
(250) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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ほら、よく言うじゃん。今夜が峠です、とか。 最後に人の生死を左右するのって、 その人の生命力とか精神力だったりするんだよ。 だからさ、僕らがここにいるってことは、 文句を言って、手を引っ張ってやれば、 帰ってくる可能性があるってことじゃないのかな。
[ 自分勝手だって怒ってやればいいんだよ。>>221 怜の言葉を誠香は否定しない。 それなのに、怜は誠香の願いを聞いてはくれないらしい ]
……そっかあ。 やっぱ、駄目かあ。 ま、そりゃそうか。 僕だって、氷室がいなくなったら、そりゃ探すもんなあ。
[ 諦めたように誠香は笑う。 じっと見つめる視線を受け止めていられなくて、>>222 視線は缶へと落ちて ]
(251) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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言えない。 言えないよ、それは。 ……ごめん、もしも言えるようになったら、 一番に言わなきゃいけない人がいるんだ。 その人たちに話せるようになるまでは、 氷室にも、言えない。
[ 一番に言わなければいけない人。 それは、誠香の両親だった。 誠香と兄の親である人。 兄の死を嘆き悲しみ、 誠香の身を案じてくれる人。 一番に話すべきは両親で、 その順番を間違えてはいけないと思う ]
(252) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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……そうだなあ。 それじゃ、もしマネキンになった僕が寒そうだったら、 毛布はいらないから氷室のマフラーがほしいな。 あれ、暖かかったよ。
[ そんなリクエストをして、そういえば、と首を傾げた ]
毛布と言えば、氷室、昨日はちゃんと眠れた? 僕はむしろこんな状況で一人で寝る方が無理だからさ。 大丈夫なのかって、ちょっと心配だった。
[ 睡眠不足の顔ではなさそうだけれども、と しげしげと顔を覗き込む。 それから苦笑した ]
(253) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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なんか、やっぱりちょっと変な感じ。 よく知ってる顔だって思うのにさ、 見慣れない感じがするんだよなあ。
[ 急にイメチェンしやがって。びっくりするわ! なんて 軽口をたたいた* ]
(254) 2020/06/20(Sat) 22時半頃
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―― 現在:購買 ――
[ 見当もつかない。>>258 怜のその言葉はその通りで、 誠香もうん、と頷く。 この校舎の誰も、当てはまる気がしないし、 当てはまってほしくない ]
でも、文句言ってやりたいんだろ。 そのためには、見つけないとな。
[ だんだん、マネキンに代わる人が増えていく。 つまり、容疑者は絞られていく。 多分それは、タイムリミットが近づいているという ことでもあるのだろうけれど ]
(275) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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[ 怜がおどけてくれるのに、少しほっとした。>>259 ちぇー、駄目か―、なんて冗談も言えた。 でも、それ以上はふざけられなくて、 うん、と誠香は頷いた ]
僕だって、マネキンになんかなりたくないよ。 みっともないとこ、見られたくないし。 氷室のマネキンも、見たくない。
[ 置いていくななんて言われて、 さみしい? なんて返しくなって、でも言えなかった。 口に出したら苦しくなってしまいそうだ ]
(276) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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そういう氷室だって、僕のこと置いてくなよ。 だけど……だけどさ、 多分、マネキンになりたくてなったやつなんて、 いないだろって思うからさ……。
[ 駄目だなあ、と誠香は思う。 まなのマネキンを見た後だ。 その前は、喜多仲だって見た。 すっかり弱気になってしまっている ]
(277) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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[ だから、 言えないという返事に食い下がられなくてほっとした。 眠れたという返事にも、ほっとした ]
そっか、よかった。 そりゃ、女子と一緒に寝るわけにはいかないだろ。 女装しててもアウトだな。
[ お泊り会という言葉への拒絶反応。 パニックになって教室を飛び出したこと。 もちろん誠香は鮮明に覚えている。 いやなことというのが何か、とても気になったけれど。 ついさっき、言えないと言ったばかりの誠香が、 それ以上聞き出すわけにはいかない ]
(278) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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[ 女装しててもアウトと言ったけれど、 そもそも怜はもう女装じゃない ]
変じゃないよ。 むしろ、そっちの方が合ってると思う。 だって氷室、意識して女子っぽく振舞ってる時以外、 見た目と言動にめっちゃギャップあったもんな。 見た目は美少女なのに、 笑い方はどう見ても男子、とかさ。
[ 外見は美少女にしか見えないのに、 表情や、しぐさはどう見ても男子だった。 ……しかし、さっきベンチに座った時の動作を見るに、 それでも怜本人は抑えている部分があったようだ。 今の方が、のびのびとして見える ]
(279) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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はいはい、そりゃ女装の時 あんなに美少女だったんだから、 イケメンだろうとは思ってたよ。
……あー、そういえばしおちゃん、 前に超絶イケメンとデートしてたらしいんだよな。 隠し撮り写真が出回るくらいだから相当だと思うけど、 僕、興味なくて見なかったんだよなー……。
[ 見ておくべきだった? と思うけれども、 やっぱり隠し撮りというのは気分が悪い。 見なくてよかったのだ、と思い直した ]
(280) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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まあ、でも、身内って贔屓しちゃうもんだしな。 きっと氷室の勝ちだな! って撫でるな! どう見ても男子に撫でられるのは照れる! 照れるから!
[ 怜だとわかっていても照れるものは照れるのだ。 これは容姿のせいではなくて性別のせいだと 理解していただきたい* ]
(281) 2020/06/20(Sat) 23時半頃
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―― 現在:購買 ――
アウトに決まってんだろ。
[ ツッコミ待ちですよね?>>289 と思ったので遠慮なくツッコませていただきました ]
そりゃギャップあったよ。 だから僕は氷室のこと女子だと思ったことなかったし、 女子扱いもしたことないつもりだけど?
[ 撫でられたりなんだりのハードルは下がっていたけれど、 女の子だと思ったことはない。 あくまでも、女装が似合う男子だった ]
(295) 2020/06/21(Sun) 00時半頃
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…………は?
[ せっかく身内贔屓で勝利のジャッジをしてやったのに、 超絶イケメン=怜だと白状されて、>>290 誠香はフリーズした。 意味が分からない。理解が追い付かない ]
は……何、 氷室……しおちゃんと、デートしたの。 訳あって、……って、 やりすぎって……なにが。
[ 意味が分からない。 訳があってデートするというのも、 写真がうけるというのも、 やりすぎっていうのも、なにもかも ]
(296) 2020/06/21(Sun) 00時半頃
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[ 撫でるな! と拒否したら、>>292 なんだか怜は寂しそうだってけれども、 多分、今誠香が感じている距離感は、 怜が感じているそれよりも、ずっと遠い ]
……そーだな。 でもってデートっていうものも、 彼氏と彼女がするものだって、僕は思ってるよ。
[ 手が触れたって、心の距離が遠ければ寂しい。 手が触れなくたって、心の距離が近ければ、 きっと寂しくなんかない。 誠香はそう思っている。 だから今、誠香はとても寂しかった ]
(297) 2020/06/21(Sun) 00時半頃
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[ 怜の隣は、いつも居心地が良かったのに。 誠香は今、とても寂しくて、居心地が悪い。 ふらりと視線が彷徨って、 そして、紫織をとらえる>>274 ]
しおちゃん。
[ なにやら躊躇っている様子の紫織に、 どうしたの? と首を傾げて、 おいでよ、って手招きをした* ]
(298) 2020/06/21(Sun) 00時半頃
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―― 現在:購買 ――
[ 違う、と怜は言う。>>312 何が違うんだろう、と誠香は思った。 “たったひとり”を見つけなよと誠香が前に言った時、 そんな人は、怜にはいないようだった。 であれば、多分、 怜と紫織は付き合っているわけではないのだろう。 それが誠香には理解できない。 付き合ってるわけではないけれど、デートをした。 訳あって。 そして、やりすぎた? なんのことだかはわからない。 けれど、わかることもある。 それは、誠香の価値観とは相容れない。 だから、寂しかった ]
(314) 2020/06/21(Sun) 01時頃
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うん。いちゃいちゃなんかしてないよ。
[ 誤解です。>>307 怜の言葉に賛同して、>>313 誠香は立ち上がる。 よくわからないけれど、訳ありなんでしょう? だったら、怜が話すべき相手は、 誠香じゃなくて紫織じゃないか ]
カフェオレ、ごちそうさま。 僕はもう行くから。
[ 自販機横のごみ箱に空っぽになった缶を捨てて、 じゃあね、と誠香は言った* ]
(315) 2020/06/21(Sun) 01時頃
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―― 現在:購買→ ――
[ またデートする? と紫織が言った。>>323 そうかあ、紫織もそういう価値観なんだなあ。 誠香はそういう風に思う。 誠香が口を出すことではないので、 何か言ったりはしなかった。 誠香とは違う。それだけだ。
いちゃいちゃなんかしてないと言ったのも、 事実だから、そう言っただけ。 声が少し硬くなってしまったのは、 別に突き放すつもりなんかなくて、 寂しかったのだから、それくらい許してほしい ]
(332) 2020/06/21(Sun) 01時半頃
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[ 家庭科室の方に足を向けたのは、 廊下に心乃の姿を見かけなかったからだ。 掃除の手伝いをすると声をかけたことを>>3:763 今更ながら思い出したのだった。
どうせ寝る前にシャワーを浴びるのだし、 その前に一仕事。 そのくらいの気持ちだった** ]
(333) 2020/06/21(Sun) 01時半頃
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―― 現在:廊下 ――
[ 階段の横に差し掛かったところで、 地下から上がってくる辰美に遭遇した>>373 ]
あ、辰美。 ここのん見なかった? 掃除手伝おうと思ったんだけど。
[ よー、って挨拶を返して手を上げた誠香は、 元気なつもりだったけれども、 顔が暗いと指摘されて、 え、そうか? と眉を下げた ]
(374) 2020/06/21(Sun) 08時半頃
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あー……あのさ、 昇降口のとこで、まなっちがマネキンと交代してて。 ちょっとへこんでる。
[ またあとで、と挨拶をしたのが 地味に効いてるなあ、と誠香は思う。 あとで、の約束は、本当の世界に帰ってからしか、 果たせなくなってしまった。
落ち込んでいるように見えるとしたら、 きっと原因はそれだろう、と思うけれど、 いや、それだけじゃないよなあ、と誠香は苦笑する ]
(375) 2020/06/21(Sun) 08時半頃
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んー……あとは、まあ。 仲いいと思ってたやつと、価値観の相違っていうか、 ここは分かり合えないんだろうなって部分? そういうの、感じちゃって。 そうだな……うん、ちょっとへこんでる、かも。
[ あと多分空腹のせい。 美味しいもの食べて、ぐっすり眠れば治る治る。と思う ]
まあ……大丈夫だよ。 辰美は? 元気?
[ 表情筋が硬めのクラスメイトは、 疲れていることを悟らせにくい。 疲れてないかー? と表情を覗き込むように 誠香よりずいぶん高いところにある顔を見上げた** ]
(376) 2020/06/21(Sun) 08時半頃
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―― 現在:廊下 ――
[ それは全くの予想外で、 誠香は思わず固まった。 心乃がマネキンになっている。>>381
既に何人もクラスメイト達が マネキンに代わってしまったのを見てきた。 だから、心乃がそうなってしまう可能性だって もちろんあったのに、 誠香はそんなこと全然考えていなかったのだ ]
そっか。ここのんまで。 女の子、僕としおちゃんだけになっちゃったよ……。
[ 不意打ち過ぎて呆然とした誠香は、 はは、と乾いた笑いをこぼした ]
(385) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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[ 辰美も昇降口のまなを確認済みだった。>>382 へこむよな、と言われてうんと頷く。 先に帰っただけだと誠香は信じているけれど、 感情はなかなかついていかない ]
まなっちとも、ここのんとも、 僕、「またあとで」って言ったんだよ。 どうせ寝る時には保健室集合だし。 すぐ後にまた会えると思ってたんだ。
[ 辰美は口数はあまり多くないけれど、 話を促すのが上手いと誠香は思う。 ぽつりぽつりと思っていることを、 しゃべらされてしまう感じがする。 顔が暗い原因としては、 まなの案件だけで十分だったのに、 もう一つの理由の方も話してしまったし、 寂しい感じ、と指摘されて、素直に頷いてしまった。 お疲れ、という労いが、なんだか染みた ]
(386) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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いやわかんないよ!
[ 無表情のVサインにはツッコみますが ]
ちょっと面白いから写真撮ってやろうか! あっ、ここで撮った写真って 元の世界には持って帰れないのかな!?
[ 全力でツッコんでから、 強がりを認める発言に、>>383 だよな、と頷いた ]
そりゃそうだ。 色々わけわかってないし。 この状況で元気溌剌すっきり爽やかなんてやつがいたら、 そいつの方がまともじゃないな。
[ しみじみとそう言ってから、 でも、と重々しく言った ]
(387) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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さっきのVサインはちょっと面白かった。
[ 大事なことなので二回言いました ]
(388) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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[ 仲いいやつって誰? とストレートに聞いてきた辰美は、 誠香が返事をする前に、怜の名前を当ててきた。>>384 簡単に思い浮かぶくらい、 怜と誠香は仲がいいと周りにも認識されているらしい。 誠香だって、そう思っていた ]
うん。そー。氷室。 あーうん、やめたやめた。 こっちの方が自分らしいって言ってたけど、 僕もそう思う。
[ 女の子の格好をしていたけれど、 女の子になるつもりはなかったのだから、 見た目と言動にギャップが出るのは当然だ。 缶コーヒーを飲む姿は いつもよりもリラックスして見えたし、 やっぱり自然体でいられるのは本来の格好なのだろう。 ありのままの自分でいられるなら、 そっちの方がいいに決まっている ]
(389) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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[ 話くらい聞くよ、と言われて誠香は迷った。 辰美は話しやすい。信頼もしている。 余計なことを他の人に言ったりはしないだろう。 問題は、誠香が辰美のことを、 紫織の元カレと認識していることだった。 元カノとデートしてるって噂の超絶イケメンが 怜でした、なんてことを言えるか? ……非常に非常に言い難い ]
価値観とか考え方が違うなんて当たり前のことだし、 僕の考え方の方が正しいって主張するつもりもないんだ。 だけど、僕の中では結構大きい部分で違ってる、って、 なんていうかさ……自分でもびっくりするくらい ショックだったっていうか……距離、感じちゃったんだ。
[ うーん、と誠香は考える。 話せるラインと話せないラインを思案する。 辰美はさあ、と誠香は言った ]
(390) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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辰美はっていうか、男子は? 好きでもなくて、付き合ってもいない子と、 デートしたいとかって思うもん? それで噂になったりして、楽しいもんなの?
[ 誠香が何気なく言った時、 怜はあっさり紫織のデート相手が 自分だと白状した。>>290 別にデートのことを隠すつもりはないんだろうと思った 誠香は、デート相手が紫織だということを伏せて 話してみることにしたのだった* ]
(391) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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―― 現在:廊下 ――
[ 教えてもらったことは良かったと思う。>>392 心の準備がなかったので不意打ちだったけれども。 マネキンに代わってしまった心乃とばったり遭遇、より よっぽどよかった。
これで僕かしおちゃん、どっちかが先に帰ったら、 逆ハーレムってやつだねえ……なんて 冗談を言ってみたけれどあんまり笑えなかった ]
先に帰って待ってるだけだって思ってるけど、 だからさ、むしろまだここにいる僕たちの方が、 先に帰ったみんなから心配されてたりするのかも しれないけど、さ、 でも、そう思っててもへこむもんはへこむな! 仕方ないな!
[ 元気に言ってみてもあまり元気は出ない。仕方ない ]
(401) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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[ やはり写真は持って帰れないらしい>>394 ]
あーっ! ってことは、 登校してきた時氷室が撮った辰美の写真、 ほらあれ、雪景色に映えるアンニュイ!>>0:1366 あれも幻と消えるってことじゃん!
[ 慄くキュートさの誠香の写真とかもあった気がする。 なんということだ、と割と誠香はショックを受けた ]
……辰美は自分の面白さをもっと自覚した方がいいよ。
[ 素ボケには割と本気でそう返す。 写真で持って帰れないなら網膜に焼き付けておこう。 あの辰美は面白かった(3回目) ]
(402) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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[ そして、友人である男の話である。 納得できる格好が一番、というところでは 意見の一致を見たが>>396 続きはちょっと違っていた。 誠香は文句を言ってもよかったらしい>>397 ]
文句っていうか、 僕はこう思うっていうのは言ったよ。
[ 大人の対応をした自覚はなかった。 怒らなかったのは、大人だったからではない。 多分、呆然としていたからだった。 相容れない。分かり合えない。 そのことに気づいて、呆然として、愕然とも、したのだ。 怒りの感情が追いついてこないくらい ]
(403) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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[ 辰美の身の覚えなど、>>398 もちろん誠香は知るはずがないので、 無表情の内側で駆け巡った思考など>>399 もちろん思いつきもしなかった。 無表情ってずるい ]
え、辰美がモテないってことはないっしょ。 辰美のこと、褒めてた子、いたよ。 優しいし、察してくれて、かっこいいって。
[ モテないという主張に誠香は瞬いた。 証拠も一応用意してみる。 そのコメントが元カノからだというのは>>1:191 元カレとしてどう思うんだろう、と思ったので、 証言者の名前は伏せておいた ]
(404) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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[ 噂になるのは嫌だと辰美は言う。 その気持ちは誠香にもわかる。 誠香だって噂話されるのは好きじゃない。 まして、隠し撮り写真なんて論外だった。 それが、普通の感覚だと思う。 ……それなのに怜は。 そう思った誠香に、一泊置いた辰美が、>>400 怜もそういう噂は嫌いだと思う、と言った ]
(405) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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違うよ。僕はそんなこと言われてない。 僕にそう言ったんなら、 多分僕はこんなに引っかからなかったと思う。
[ 誠香と怜は仲がいい。誠香はそう思っているし、 怜もそう思っている、と誠香は思っている。 怜が誠香に求めているのは、 性別なんか関係ない、気の置けない友達関係だ。 だからきっと、女の子が二人だけで遊びに行くのを 冗談でデートと表現するような、 そういう冗談だと誠香は受け取っただろうし、 それなら「デートじゃないだろ、ばーか」って返せば 済むだけの話だった ]
(406) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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僕じゃないよ。別の女の子とデートしてたんだ。 それで写真に撮られるくらい噂になってたけど、 うける、って言ってた。 そういう割に、あんまり楽しそうには見えなかったけど。
[ 正確には、マジうける。だ。>>291 でもそう言った時の怜は、 言葉ほど愉快そうには見えなかった。 少なくとも誠香には。
してみたいとか、したらどうなるんだろとか思う。 辰美のその感想は、とても正直だと誠香は感じた。 そういう、好奇心なら、まだ納得できたのだ。 でも、あの時の怜の様子は、 そういう好奇心とも違っていた。 それは、そのはずだ。 女装を考えるほど、色恋沙汰でうんざりしてきた怜が、 今更好奇心でそんなことをするとは思えない ]
(407) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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……うん、だからさ。 なんか……うん、 僕の知らないやつみたいに、見えたんだよ。
[ だから、寂しかったんだ。 そう言って、眉をハの字にして笑った* ]
(408) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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―― 現在:廊下 ――
だよなー。仕方ないよなー。 まあ僕らだっていつマネキンになるか わかったもんじゃないし、 愚痴るつもりが愚痴られる側になっちゃったり するのかもしんないけど。
[ 自分の死にざまはきっとろくなもんじゃない。 そう思っている誠香は、 愚痴られたらどうしよう……と少し遠い目になった ]
(449) 2020/06/21(Sun) 19時半頃
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[ 慄くほどキュートな誠香の写真のことを、 辰美も忘れていなかったらしい。>>429 しっかり指摘されて、そうなんだよーと眉を下げた ]
あれだな、辰美のアンニュイさと僕のキュートさは、 この世界のフィルムには収まりきらないあれなんだな。
[ あれってどれだよ。 しかし辰美は消えても構わないらしい。 もっと思い出を惜しめよな! でも地下での誠香のことは忘れてもいい ]
(450) 2020/06/21(Sun) 19時半頃
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[ ポーカーが得意な辰美と、>>430 ババ抜き最弱王の誠香。 勝敗は明らかだったがそのことに誠香は気づいていない。 圧倒的不利なのでハンデが欲しい ]
まじで。 それに辰美、聞き上手でいいやつじゃん。
[ お陰で結構洗いざらいしゃべってしまった誠香である。 褒めているのは本心です。 表情筋があまり仕事してないけど、 それでも見ていれば意外とわかる。 ほら、今ちょっと照れてるのとか ]
(451) 2020/06/21(Sun) 19時半頃
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[ ババ抜き最弱王は無理した顔もわかりやすい。 ごめんと言われて何が? と返すまでもなく、 頬を抓られて目を白黒させた>>432 ]
なにすんだよ!?
[ 予想外すぎて避けられなかったが、 我に返るとぺいっとはたき落とした。 このクラスの男子、 女子に触るのに抵抗なさすぎやしませんかね!?
でも、無理して笑うことをたしなめられると、 意図を察して、あー、という顔になる ]
(452) 2020/06/21(Sun) 19時半頃
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そっか。 僕らしくないかあ。
[ 笑うしかない、と思ったのだけど。 そういう風に言われたら、 どんな顔をしたらいいかわからない。 無表情してみる? うん、無理だ! ]
(453) 2020/06/21(Sun) 19時半頃
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[ 辰美にとっても友人だろうに、 “性格が曲がってる”という身も蓋もない評価に、 誠香は思わず噴き出した ]
あー……なあ…… そうかもしれないけどなあ…… うん、なんていうか、歪んだ目的でデートするとか、 それが既に僕の理解の範疇外。 ばっかじゃないのって思う。
[ そして誠香も仲の良い友人のことをばっさり馬鹿と 言い捨てたから似たようなもんである ]
(454) 2020/06/21(Sun) 19時半頃
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なんて言ってたか? えー……最初は全然悪びれてなかったよ。 なにしろ「うける」だし。 やりすぎだったかもとか言ってたけど、 その時も平然としてた。
[ 平然としてたから、 誠香の頭だって平気で撫でようとできたのだ。 ばっかじゃないの、と誠香は思う ]
何って聞いたら言葉に詰まってたから、 結局何にも聞いてない。 僕に聞かれるまで、 何にも問題だと思ってなかったんじゃない? [ 問題だと思ってないからこそ、 あっさり誠香に話したのだろうし。 その価値観の違いが誠香は悲しい ]
(455) 2020/06/21(Sun) 19時半頃
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理由かあ。 なんか今の辰美との話を総合するに、 ろくでもない理由だとしか思えないんだけど。 聞いたら僕、罵倒するかめちゃくちゃにお説教するか、 そんな未来しか見えない気がする。
[ もしもそれで分かり合えなかったら、 もう、致命的な気がしてしまう。
別に誠香は、友達付き合いをやめる気なんかないのだ。 自分の価値観が絶対正しいなんてことも もちろん思っていない。 だから、このまま価値観の違いには目をつむって、 今まで通りやっていくことだってできると思う。 どちらが最善手なのか、誠香にはよくわからない ]
(456) 2020/06/21(Sun) 19時半頃
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ん? そーだよ? 氷室は僕のこと大好きだよ?
[ 好きだと思ったのに、という感想に、>>434 平然と誠香は返す。 ほんとに僕のこと大好きだな!>>0:948 背中をばんばん叩いてそう笑えるくらい そのことは疑っていない。 友達としてって意味だけど* ]
(457) 2020/06/21(Sun) 19時半頃
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―― 現在:廊下 ――
[ どちらかが先に帰ったら。>>458 その話に、お、言ったな? なんならジュース賭けるか? そんな言葉が出かけたけれど、 想像してみたらどちらも楽しくなかったのでやめた。 誠香が先にいなくなるのも、 辰美が先にいなくなるのも、 どちらもちっとも愉快じゃない ]
……やだよー。 もうみんな一緒に帰ろうよー。 昇降口はインクで悲惨だからパスだけど、 非常口あたりから平和に家に帰りたいよー。
[ 辰美に言っても仕方ないと思いつつ、 ちょっと駄々をこねてみた。 ほら、我々は枠に収まりきらないらしいし ]
(482) 2020/06/21(Sun) 21時半頃
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あっは。詩人か。
[ 作家のニセモノの誠香は、実は詩人だったらしい。 作家と言われるのは嫌いだけれど、 詩人はちょっと悪くなかった ]
(483) 2020/06/21(Sun) 21時半頃
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別につけあがればいいじゃん。褒められて伸びろよ。
[ 何しろ今話を聞いてもらえて感謝しているので、 それはもう容赦なく褒める。>>460 そしたらなんだか反撃を食らった。まっすぐでいいやつ。 そうかなあ? と誠香は首を傾げる ]
いやー……僕はめんどくさいだろ。 地雷あるし謝らないし。
[ 自覚しているくせに改める気がないあたりが 始末に負えない。 そう自覚している。
抵抗があるならその抵抗心に素直に従っていいんだよ! ]
(484) 2020/06/21(Sun) 21時半頃
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ああ、なるほどな!
[ ムッとした顔でいい。>>461 その指摘に素直に納得してしまった。 こういうところは確かにまっすぐかもしれない。 いいやつかどうかは置いておいて ]
怒るの忘れてたから、顔も怒ってなかったよ……。 そうか、怒ればいいのか。 無表情は素直に諦めます ]
(485) 2020/06/21(Sun) 21時半頃
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[ ばっかじゃないの、に理解を得られてしまったので、 もう誠香は罵倒が止まらない。 ああ、本当は怒ってたんだなあ、と実感する ]
なにをやりすぎたのかは、わかんないな。 聞いたら言葉に詰まったからさ、 違うとか言ってた、けど、 何が違うのかわかんないし。 うん、問題だって思ってなかったと思うよ。 だからあっさりしゃべったんだと思うし。
デートじゃなかった……? デートっぽい雰囲気じゃなかったら、 隠し撮りなんかされないと思うけどな。
[ と、誠香は言ったけれど、 怜と紫織がふざけてデートしようぜ、となる関係だとは ちょっと想像できなかった、というのが本当のところだ。 デート相手は伏せているので、 その根拠は辰美には提示できないけれども ]
(486) 2020/06/21(Sun) 21時半頃
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真顔がデフォルトのさらなる真顔って どんなんだろう……。
[ ツッコミではありません。純粋な疑問です ]
(487) 2020/06/21(Sun) 21時半頃
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[ お願い、と言われて誠香は首を傾げた。>>467 何を頼まれるのかと思ったけれど、 告げられた内容に肩の力が抜ける ]
なんで辰美が申し訳なさそうな顔してんの。 別に避けるつもりなんかないよ。大丈夫。 ……けど、折れたりは、しないと思うけどな。 氷室はちゃんと一人で立ち直ってると思う。
[ だから女装をやめたのだと誠香は思っている ]
それに、僕のお陰、だけじゃない。 あの時真っ先に追いかけたのは辰美だろ。 辰美のお陰だって含まれてるから。自分を省くなよ。
[ 辰美だって怜の支えになっているのに、 なんで申し訳なさそうに誠香に頼むんだ。 そこは手のかかるやつだけど これからも一緒に面倒見ようぜ、でいいじゃないか。 誠香はそう主張した ]
(488) 2020/06/21(Sun) 21時半頃
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ま……そっかあ。罵倒してやるかあ。 それでもし駄目っぽかったら、 その時は辰美、フォロー頼むな。
[ 言いたい放題言っているが、これも愛というやつである。 スパルタ? 辰美は褒めて伸ばしたいが、 怜は自信家なので>>465 ちょっとくらいへし折ってもいいと思います ]
(489) 2020/06/21(Sun) 21時半頃
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[ すっかり体育会系の思考になっている誠香の前で、 急に辰美が固まった。>>470 どうかした? と誠香は首を傾げる ]
レンアイ? あー、それはない。 氷室、運命の人絶賛募集中だから。
[ 運命の人が現れない。>>1:772 怜はそう言っていた。 だから、誠香は怜の運命じゃない。 でも、運命の人ってフレーズは何かちょっとこう、 恥ずかしいですね! 連呼したくないので1回で済ませたい気持ちです* ]
(490) 2020/06/21(Sun) 21時半頃
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―― 現在:廊下 ――
開けゴマとか言ったら開くんじゃないの。 ちょっと辰美唱えてみてよ。
[ そして誠香にも姉力がなかった。妹なので。 駄々っ子が二人。収拾がつかない ]
伸びしろあるある。 まあ無表情で怖いとか言ってるやつもいるけど? でも辰美、よく見たら割と変わるよな。
[ ババ抜き最弱王の癖に分かったような口をきいた。 いや、でも本当に、表情筋はサボり気味だけど 死んではないし、声音だったり仕草だったりに あらわれるものだってあるのだし ]
(528) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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地雷があってもさ、大人な対応できればいいんだけどさ。 僕はそういうのも苦手だから。 迷惑かけてるって自覚はしてる。 でもありがと。 そういう風に言えちゃうところも 辰美のいいところだと思うぞ!
[ ふつーに好きと言ってもらえるのは嬉しいが、 あの喜多仲ですら詫びに来たくらいだ。 僕って相当やばく見えてるんだろうなあ、と 自覚しているけれど改める気は以下略。 自分は無表情の癖に表情指南をしてくれた 辰美の指導の通り、怒っておく ]
(529) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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そんな感じだなあ。 今でも問題だって本当に思ってるのか、 正直わかんないや。
僕に指摘されて問題だって気づいたのか、 僕が意味わかんない、ってなったから、 とりあえず焦ってるだけなのかわからない。
デートの隠し撮りされた人の話をしたら、 自分だって言いだしたから、 デートって認識、あったんじゃないかな。
[ 辰美はフォローしようとしているが、>>502 呆然から怒りに移行した誠香の気はなかなか収まらない。 ああもう、ばーかばーかと罵倒してしまいたい ]
(530) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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無……?
[ ちょっとだけ見てみたいと思って慌てて思い直した。 深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。 なんか違う気がする ]
(531) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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[ ならいいんだけど、と息を吐きだす辰美に、>>504 そりゃそうだよ、と誠香は笑った ]
僕にだって、氷室は大事な友達だし。 そんな簡単に諦めるわけないじゃん。
[ 正面からぶつかって、もし駄目になったら、と思うと なかったことにした方がいいんじゃないか。 そんな臆病な選択肢が出るくらい、 誠香にだって大切だ ]
そうなんだ。ちゃんと話した方がいいよ。 話せないこともあるだろうけど、 それは氷室の中でまだ整理がついてないってだけで、 氷室が辰美のこと、信頼してないってことじゃないよ。
おー。辰美と一緒なら心強いな。 僕たちって本当に友達思いだよな!
[ お父さんっぽい……と思ったのは内緒だ ]
(532) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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[ 罵倒の許可も出た。わあ、お父さん頼もしい!>>505 ]
ヤキ入れた!? まじか。頼もしすぎるだろ。 よーし。
[ とてもやる気が出た。素直で単純なので。 落ち込んでいたのが嘘のように、 闘志がわいている誠香とは裏腹に、 なぜか辰美は固まっている>>506 ああ、なんだレンアイの話ね ]
ナンパ成功率100%とか言ってたけど、 好きな子に好かれなきゃ意味ないとも言ってたな。
[ 出会えないんだから仕方ないね。どこにいるんだろうね ]
(533) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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[ そんなことを考えていた誠香に、 思わぬ火の粉が飛んできた。>>508 まさか辰美の口から運命の人なんて言葉が出てくるとは 思いもよらなかった。言い出したの誠香だけど ] 運命の人なんて大層なもん、わかんないよ。 びびびって来るのかな? 経験ないなあ。
[ テレパシーもなければ、 ビビっと電気が走ったりもしません。 ぴぴぴもびびびもありません ]
(534) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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[ これ内緒な? と苦笑して、人差し指を立ててみせた* ]
(535) 2020/06/21(Sun) 23時頃
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―― 夜 ――
[ 辰美との内緒話のあと(ウルトラレアな笑顔を見た!) シャワーを浴びてから、保健室に戻った。 途中、誰かに会えば、おやすみーと挨拶をして。 保健室で眠る前、女の子二人だけになっちゃったね、 なんて紫織と話した。 購買での一件はまだちょっと触れられなくて、 別の話題を振る ]
帰ったら、みんなで千夏ちゃんに メイク教えてもらおうって まなっちと話してたんだよ。
[ そんなことを話して、眠りについた ]
(628) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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―― 朝 ――
[ ジャージから制服に着替えて、 身支度を整えて、保健室を出る。 足が向かうのは購買だ。 甘いメロンパンと微糖のコーヒーを買って、 これが今日の朝ごはん。 毎朝和食だったけれど、たまには悪くない。 なにより、お手軽だ。 いつもなら迷わず手に取るカフェオレは、 なんとなく選べなかったけれど。
学校に泊まるようになってもう3日目。 なんだか少し慣れつつあるような気がする。 このまま、ずっと続いていきそうな、 けれど、そろそろ誠香の順番が来そうな、 何とも言えない感覚がする ]
(629) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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僕がここにいる意味が、何かあるのかな。 意味があるとしたら、なんだろう……。
[ マネキンと交代したクラスメイトと、 まだ人間としてここにいる誠香。 その違いが誠香にはわからない。 誠香がここにいる意味があるとして、 “文化祭”の演者として、 役目を果たせているのか、誠香にはわからない ]
(630) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 朝ごはん、どこで食べよう、と誠香は思って、 購買の近くの適当な空き教室に入る。 扉を閉めたことに、深い意味はなかった。 単なる癖みたいなもの。 いただきますと呟いて、ばりん、と封を開けて、 メロンパンにかぶりつく。
その時――――――――――スマートフォンが、鳴った ]
(631) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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……え? あれ?
[ ずっと圏外だったのに。 ここは現実じゃないはずなのに。 目を丸くして、誠香は、 ポケットからスマートフォンを取り出す。 鳴り続けるスマートフォン。 そこに、表示されている名前は ]
(632) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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…………!
[ さあっと血の気が引いた。 きっと今、誠香の顔は紙のように白い。
スマートフォンは、圏外のままだった。 圏外のままなのに、着信していた。 表示されている名前は、出版社の担当の人だ。 どうして。なんで。意味が分からない。 だって、ここは誰かの頭の中で。圏外で。 それなのにどうして。
電話をとれずに固まっていると、 呼び出し音は、やがて留守番電話に切り替わる]
(633) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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「次回作の進捗はいかがですか?」 「そろそろ執筆を再開してもらえないでしょうか?」 「できれば高校生の間にもう一冊」 「読者も待っているんですよ」 「あ、こちらに届いてるファンレター、 またそちらに送りますね」 「福住さん福住さん福住さん」 「まだですかまだですかまだですか」 「早く早く早く早く早く」 「新作を新作を新作を新作を」 「書け書け書け書け書け書け書け書け」
(634) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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うわああああああああっ!
[ 悲鳴を上げて、誠香はスマートフォンを放り投げた。 硬い音を響かせて床に落ちたスマートフォンは、 それでも壊れたように原稿の催促を繰り返し続ける。 書け! 書け!! 書け!!! 書け!!!! ]
ごめんなさい! 書けません! 書けないんです! 僕は、違うから! ニセモノだから! 無理です! ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!
[ ガタガタとみっともなく震えて、 首を横に振りながら叫ぶ誠香の目の前に、 ひら、と何かが降ってきた。 一枚、二枚、三枚、 ひらひらと舞う白い長方形は、 よく見ると白紙の原稿用紙だった ]
(635) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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あああ、ああ……!
[ 降ってくる。降ってくる ]
(636) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ ひらひら ]
[ ぱらぱら ]
[ ばらばら ]
(637) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ どさどさどさどさっ! ]
(638) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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おにーちゃん。 おにーちゃん、ごめんなさい。 おにーちゃんには、才能がありました。 おにーちゃんは、作家になれる人でした。
(639) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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嘘をつくつもりなんてなかったんです。 おにーちゃんの夢を応援していたんです。 本当の本当です。
(640) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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それなのに僕は、 イライラをぶつけておにーちゃんを傷つけました。 しかも、自分がちょっとでも楽になるために、 おにーちゃんの才能を疑いました。 おにーちゃんに才能がなければいいと思いました。
(641) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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その上、こんな死に方をするなんて。 これじゃまるで、僕の一番の悩みは、 おにーちゃんの残したお話がなくなっちゃって、 僕は作家じゃなかったって ばれることみたいじゃないですか。 結局僕は、おにーちゃんのことより、 自分のことばっかり考えてるみたいじゃないですか。
(642) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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そんなつもり、なかったのに。 そんなつもり、ないのに。 そうだったのかな。 そうなのかな。 そうなのかなあ……?
(643) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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そうだとしたら、やっぱり、 みっともなくて、恥ずかしくて、 僕はとても生きていけない。
(644) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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ごめんなさい。 ごめんなさい。 ごめんなさい。
(645) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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おにーちゃん。 父さん。 母さん。 本を読んでくれた人。 みんな。 みんな、ごめんなさい。
(646) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 真っ白の原稿用紙が、どんどん、どんどん。 もがいても、もがいても、上から上から降ってくる。 溺れてしまう。
視界を埋め尽くし、 部屋中を覆いつくし、 そして ]
(647) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ このまま雪景色に溶けて、消えてしまえるなら>>0:27 ]
(648) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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[ 雪ではない、けれど確かに白いものに、 誠香は埋め尽くされて、押し潰されて、 そして見えなくなりました。 めでたしめでたし? ]
(649) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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―― AM8:50 ――
[ 購買にほど近い空き教室が、すりガラス越しに 天井まで白い何かで埋まっているのが見える。 扉を開けたいなら、気を付けて。 真っ白な原稿用紙が、 雪崩のように廊下まで崩れてくるでしょう。
教室の中は、机も椅子もありません。 食べ物も飲み物も跡形もなく消えています。 そこにあるのは、ただ白紙の原稿用紙だけ。 ああでも、原稿用紙を根気よく掘り返せば、 うつ伏せに倒れた状態でへしゃげたマネキンが 見つかるかもしれませんね。
けれど、このマネキンのために、 そこまでする価値はきっとありません。 それはただの嘘つきなニセモノのなれの果てですから** ]
(650) 2020/06/21(Sun) 23時半頃
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