244 【R18】ミゼリコルディアの宴【魔女村】
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…………はい。
[ だって、それは大人になってからなのだと 子どもは信じていた。>>16 大人になったら本当の名前を教えてもらえる。 だからそれまではラルフなんだって。
混乱しているところに更に告げられたのは 男は最初から生えている、と言うこと。>>17 更に混乱して、それなら両親は嘘を? 何のためにかは思い至らない。
この国では貴族の娘が宗教を維持するための 生贄にされているとは知らないのだから、ら。
だから混乱して。 ]
(39) 2018/06/13(Wed) 06時半頃
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生えてきます……。
[ 不満そうに伝えたのもつかの間。
魔女の胸は育たない。 だって、と教えられて。>>18 ]
えええっ?!?! えっ、だって、魔女………??? 魔女って、女の人………??? こんなに可愛いのに………?????
(40) 2018/06/13(Wed) 06時半頃
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[ 目を見開き声を上げて。 疑問符が今まで以上に沸き起こる。
でも、どっちだって良いのだと>>19 そう言われれば瑣末な問題なのかと 疑問符に塗れたまま不承不承頷いて
て招かれるままに寝台へ。 背中を向け、刻印が刻まれる瞬間は びくりと身体が震えた。 痛みよりも熱さを感じて。 自分では見えぬ位置に刻まれたその刻印。
自分が、魔女のものである証。 ]
(41) 2018/06/13(Wed) 06時半頃
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[ もう戻れないのだと言う少しの諦めと けれど生きていけるのだと言う安堵と
一緒にいてくれる人がいる幸福。
それらを胸に抱きながら、 子どもは魔女を振り返った。 ]
………はい! よろしくお願いします、フローラさま。 色々教えてくださいね?
[ だって自分一人では何もできないから。 先ずは生活のことを少しずつ、 一人でできるようにしなければ。 そしていつか生えたら自慢してやるのだ。
ほら?自分は男の子なんだって。 ]*
(42) 2018/06/13(Wed) 06時半頃
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[ それでも。それから十年の月日の中で。
それは生えることは無かったし、 むしろ、とある日に魔女に泣きついた。
やっぱり自分はもうだめだ、 体のこんな所から血が出るなんて! 禁忌に触れたから……とさめざめと泣いて 死を覚悟した時の魔女の顔はどうだったか。
その日を境に、子どもの体は 女性らしい丸みを帯びて成長を始めていた。 腰回りに肉が付き、胸が豊かに膨らんで 手で掴んでも余る程になってしまった。 その成長を見せる前から、胸にはいつも キツめに布を巻いていた。 そうしないと擦れて痛かった成長の時期。 今はそうしていないと邪魔という理由で 未だに常に胸をつぶすようにして巻いている。 髪も似たような理由で伸ばさぬまま。 ]
(43) 2018/06/13(Wed) 06時半頃
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[ 矢張り自分は女の子だったのだと そう認めるのは少し難しい。 仕方が無しに理解はしているものの、 一人称も出で立ちも簡単には変えられず ほぼ昔のまま暮らしている。
だからもし魔女の着せ替え人形にされたとしても それは魔女の前だからだし、 それも少々嫌な顔をしていたかもしれない。 何より、着方が分からなければ 魔女にそれを教えてもらわねばならない。 それは魔女に肌を晒すことになるのだから 今となってはもう、それも恥ずかしい。 故にさまざまな衣服の着脱を自分でするべく マスターしていたかもしれないが さて、着せ替え人形の案件はどうだったか。]
(44) 2018/06/13(Wed) 06時半頃
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[ 身の回りのこと、 お金のこと、計算、着替えに料理、 様々なことをゆっくりとだが学んでいき 今は魔女と自分の生活の様々なことは 一通りできるようになっていた。 買い出しも、一人で行くことも あったかもしれない。 相変わらず男の服を着て、 背ばかりはひょろりと伸びてしまったから 行った先では大抵男扱いされるが。 ]
(45) 2018/06/13(Wed) 06時半頃
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フローラさま。 そろそろ朝ごはんができますよ。
[ 紫色に染まる部屋。 流石に朝日の頃にその灯火が消えるなら 朝日の白に染まる部屋で スープとパン、それに卵を焼いた朝食を用意し 自分の主人へと声をかけた。
彼女は今何をしていたか。 すっかり平和になった生活の中で テーブルに食事を並べてから 魔女の元へと向かう。 ]**
(46) 2018/06/13(Wed) 06時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2018/06/13(Wed) 06時半頃
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[ この背中の刻印は主従の証だ。 互いに互いの益となる契約なのだろうと 成長した今なら考えられる。 魔女は従者を手に入れて、 従者はその代わりに国の人間を燃やさせない。 もとより、逆らう気なんてなかった。 目上の者には従いなさい、 そんな教えを幼い頃から教え込まれて来た 聖ナルチーゾの信徒の一人だったのだから。 従わなければ鞭打ちが待っている。 そんな環境で暮らして来ていたのだから。
そんな神の教えとは違うのは、 互いにその契約を解除できること。>>89 解除したくなるときは来るのだろうか? それは流石に、子どもには分からぬこと。 ]*
(98) 2018/06/13(Wed) 23時頃
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[ そんな、魔女の抱き枕になって 一晩明かした夜から。 今でも分からないことがある。 どうして、両親は自分を男として育てたのか。 どうして、女として育ててくれなかったのか。 今では時折魔女に可愛らしい服を着せられて 命令ではないと言われながらも>>90 着せ替え人形よろしく服を着せられるたびに そんな疑問符が湧いて出て来ていた。
そんな洋服は恥ずかしいが 心底嫌なわけじゃない。 ただ、女として成長した体を 魔女に見られるのが恥ずかしいだけで。 だから渋々でも断ることはなかった。 それで外を出歩けと言われたなら やだやだと首を横に振るだろう。 魔女の方が可愛らしいのだし、 そうした格好は魔女の方が似合うのに 何故自分にまで着せたがるのか。 ]
(99) 2018/06/13(Wed) 23時頃
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[ そんな魔女は今日も朝の惰眠を貪っている。 幸せそうだが……放置しておけば いつまでも寝てしまいそうな気がするから。 ]
フローラさま、いけません。 今日は街に出かけましょう? そろそろ食料を買い足したいですし、
……その、出来れば一緒に 街に行きたいのですが……。
(100) 2018/06/13(Wed) 23時頃
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[ 視線を伏せて、ポツリと漏らす。 これは甘えと言うより、外の世界で どう振る舞えば良いか迷うからだった。 側から見れば優男に見えるだろう自分。 娘たちから受ける視線も、 男たちから受けるやっかみも、 最近特に戸惑いが強くなって来ているのだ。
男のくせにと嘲笑われ、 お優しいんですねと赤い頬で見つめられ。 そんな事が最近、多い。 こと、一人で出歩いていると。
だから出来ればと魔女を誘い、 眠そうにする魔女の枕元へと腰を下ろした。 そうしてそっと、その頭を撫でてから 耳元にそっと唇を寄せる。 ]
(101) 2018/06/13(Wed) 23時頃
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……一人は、嫌なんです。 一緒に行きましょう……?
[ その囁きでも目覚めないなら。 布団にくるまる魔女の上、 四つん這いに乗り上げて顔を覗き込むのだ。
起きてくれたなら髪を梳いて、 食事の邪魔にならない程度に髪を結う。 ]
…昨日、夜更かしでもなさったんですか?
[ 顔を覗き込みながら、至極真面目な顔。 ]*
(102) 2018/06/13(Wed) 23時頃
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[ 自分の魔女さまは時折とても無邪気。 はしゃいだように聞こえる声に 急に抱きしめられたものだから。>>133 ]
ひゃっ?! もー、驚かさないでください!
(144) 2018/06/14(Thu) 01時半頃
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[ 驚いてつい苦情が口を突いて出るが 反面、その温もりや香りに頬が染まる。 もう子供ではないのだと思うし、 でも親や姉のようである自分の主人に 照れるだとか恥ずかしいだとか、 もっと名前のつけられそうな感情だとかを 抱くのはなんだか違う気がするのだけれど。
ぎゅむ、と抱きしめられたまま 少しだけ笑って、ぎゅ、と抱きしめ返して そうしてから抱きしめながら起こすのだ。
ベッドで隣同士座ったなら 「おはようございます」とご挨拶。 頬のキスも忘れずに。 ]
(145) 2018/06/14(Thu) 01時半頃
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[ 髪を梳いて結って、 魔女が朝食を取り始めたなら グラスに水を注いで差し出した。 自分も食べようと席に着いたところで かけられた言葉>>135に 少しだけ目を見開いた後、それを伏せる。 ]
熱烈なアタック…………。 とは、違うと思いますけど。 女性に優しくすると嬉しそうにされますが 男性に何故か睨まれたり舌打ちされたり 邪険にされたり……ぼく、 男性に何か失礼な事をしてるんでしょうか。
(146) 2018/06/14(Thu) 01時半頃
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[ 眉を寄せつつ、至極真面目に問いかける。 女性に親切に、例えば荷物を持ってあげたり 出入り口で扉を抑えて待っていたり 段差があれば手を差し伸べたり 落としたものを拾って集めたりと 魔女との生活の中ではごく自然に行うことが
世の男性にはあまり喜ばしくない事なのか。
それと同時に。 ]
(147) 2018/06/14(Thu) 01時半頃
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……掘る?って、どんな意味ですか?
[ こてん、首を傾げて問いかける。 男たちに何が理由だったかからかわれ噛みつかれ 女顔がどうとか言われた時に 掘ってやろうか、と言われた事がある。 その意味がわからなくてきょとんとしていたら 相手はどんな顔をしていたのだっけ。 ニュアンスから、良い意味ではなさそうだが。 魔女なら博識だしきっと分かるはず。 ]
よく分からない事が、 沢山あって……すいません。
(148) 2018/06/14(Thu) 01時半頃
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[ 子どもの頃は害意に晒されなかったから。 魔女に拾われてからもきっとそうで、 大人になってからの害意にも 強めの好感にも不安が募ってしまうから。
目の前の魔女と一緒が良いのだ。 親離れしていない、と言われたら それはその通りかも知れないし
この国の人を燃やせない魔女だから 一人にしておくと少しばかり 不安、なのも確かにあったのだ。 ]**
(149) 2018/06/14(Thu) 01時半頃
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[ 同じものを食べて、同じように生活して。 そういえば自分にはあれもこれも生えないが 気づかないだけで自分の魔女にも アレソレ生えているのだ。 でもこうしてみると顎なんかはつるりと ヒゲなんて生えた事がないように見える。
男と女の違い。 確かに自分は女であるとは理解できたが 魔女が男であるとはあまり意識できてはいない。 だって魔「女」だもの。 その辺りはあまり追求してはいけないと 考えてしまう。 頬へのキスも親愛の証であるし それが自分の唯一の相手ならば、尚更。 返される頬へのキスも擽ったくて 思わず幸せな笑みが浮かんでしまう。 ]
(252) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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フローラさまにするような事……? 扉を開いてあげたり、 重い物を運ぶのを手伝ったりはしますが それは男性として普通の事では?
挨拶のキスはフローラさまだけですし、 水溜りで抱き上げるのもフローラさまだけで フローラ様、パンの耳も食べてください 勿体ないです。
[ 男性として、と言うよりも 父を見習った貴族として紳士としての 立ち振る舞いが 庶民の娘たちに、男たちに どう映っているのやら。 しかしこっそり置かれたパンの耳を目敏く見つけ やんわりと指摘しながらも。>>242 ]
(253) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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……そんな恐ろしい事を?!
[ 墓穴を掘る?>>243 目を見開きさっと青ざめながら そこまで誰かを怒らせてしまっていたのかと 真に受けてしまうのは仕方がない。 それだけ魔女を信じているのだから。
テーブルに溢れたミルクを台拭きで拭い 断れと言われればこくこくと頷いた。 パンの耳は結局、自分の皿の上。 後で多めの油で焼いて砂糖を塗して おやつにしてしまおうと画策しつつ片付け。
出かける支度をしている時に掛けられた声。 振り返ればきっと自分には似合わないだろう 桃色のドレスが目に入って。>>244]
(254) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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[ ぎょっと目を見開いてたじろいだ。 魔女とお揃いの服なら、少し恥ずかしいが お揃いを見にまとうのは少しだけ嬉しい。 けれど、それを着て外に出た事は きっと今まで、なくて。 ]
………………、その、僕は、そういうのは 似合わないと思いますし フローラ様にお見せするだけなら良いですが
外では、…………ちょっと。
[ 恥ずかしいし、恥ずかしい。 膨らんだ胸をフローラ以外に見られるのは嫌。 けれど、どうしてそう勧めてくるのか。
思わず胸元をそっと片手で覆いつつ 眉を寄せながらむうと小さく唸った。 ]
(255) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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フローラさま、は。 僕が女の子の方が、嬉しい…ですか?
[ こうして、慣れた格好で生きているけれど。 それにしたって、我流で会得した弓を扱い 森の動物を仕留める時だって 今の格好の方がよほどやり易いのに。
男であるよりも。 女である方が、良いのだろうか? ]
……それ、でも。 フローラさまだけでは、いけませんか?
[ 外の世界、特に男性からは 少しばかり敵対心を抱かれているからか 此方も苦手意識ばかりが募っていた。
(256) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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だから出来れば、女であると明かさぬまま 今まで通り生きて生きたい。 でも、と迷う気持ちがそんな問いかけをさせて でも、と言葉を続ける。 ]
僕は、フローラさまはそのままが 良いと思ってます。
[ だって似合うし可愛らしいし。 自分の好きな格好で良いじゃないかと
フローラに男である事を求めたこともなかった。 だってフローラはフローラというだけで 自分には大切な存在なのだから。 他の誰かのもとへ行く気もない自分は ドレスに手を伸ばし、それに視線を落として ]
(257) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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……髪も短い、ですし。
[ 自分には似合わない、と言いたげに呟いて ドレスを彼女の体へとあてがってみせた。 ]
街に行くなら、いつも通りの格好が よいですよ、きっと……。
[ 今までに行った事のある街なら尚更と 肩をすくめてみせるのだった。 ]*
(258) 2018/06/14(Thu) 22時半頃
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まさか。 雨の日は上着やスカーフを貸すくらいで 上着に入れたりしません………よ?
[ でも頭を撫でた事はある。>>277 それくらいは普通じゃないのか、と 語尾が少しばかり弱まり間が空いたのはご愛嬌。
……でも、もう良いというまでじゃなくて すこしくらいだからセーフじゃないのか。 ]
(307) 2018/06/15(Fri) 17時半頃
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[ でも。 男でも女でも。そう言ってくれるのに>>280 着せ替えごっこはおしまいといって 男の子として生きなさいと言われて。>>282
目を白黒させて、 まじまじと魔女を見つめてしまっていた。 ]
(308) 2018/06/15(Fri) 17時半頃
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………ぇ、………
[ 男だとか、女だとか。 そういう風に区切ってしまうつもりは 全然、なくて。 ]
フローラ、さま?
[ ただ好きな格好をすれば良いのだし ひらひら可愛らしい格好を彼女が好きなのなら 彼女の前だけなら、なんて。 そんな風に思っていたから。 なんだか急に突き放されてしまったようで なんだかとても悲しくて。 にぱ、と笑ってくれてデートに誘ってくれるのに 心は曇り、眉尻がどうしたって下がる。 両手を胸元で握りしめて、 近づいてきた顔にジワっと滲む涙。 泣き虫なのは今も昔も相変わらず。 ]
(309) 2018/06/15(Fri) 17時半頃
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で、で、でも、僕は女でしょう? 男として生きたいわけじゃ、なくって。 でも、女の子として生きたいんじゃなくて
……どちらかに、決めないと、ダメ……?
[ きっと男として生きるほうが楽だけれど 女として生きる術をあまり知らず 自然と紳士然とした立ち振る舞いになるけれど そこまでカチリと、男として 生きたいわけじゃ、ないから。
泣くのを堪えて顔が真っ赤に染まる。 ]
(310) 2018/06/15(Fri) 17時半頃
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で、デートも、フローラさまとは 男として生きることにしないと できないんですか……?
[ それは嫌だ。とても困る。 一緒に歩けないのはとても悲しいし寂しい。 ]
ぼ、僕は、デートはしたいけど、 結局女だし、でも 男として生きたいわけじゃないし、
……今のままじゃ、ダメですか?
[ 生き方も、デートも。 今のままの自分じゃダメなのかと。 それは子供だけに許された特権なのだろうか。
男と女、どちらかを選べと言われたら? …….もし。選ばなくてはならないなら。 ]
(311) 2018/06/15(Fri) 17時半頃
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……でも、生えてないですしぃ……!
[ アレもソレも。 わあっ、と顔を両手で覆って とうとう泣き出した。
本人にはとっても重要な、 フローラとデートできるか否かの 問題がかかっていたが故に。 **]
(312) 2018/06/15(Fri) 17時半頃
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