172 ― 恋文 ―
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ワタヌキは、//-28の2
かやせ 2015/10/24(Sat) 23時頃
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――アトリエにて――
[画材を買い揃えました。 依頼の絵も、イメージが固まりました]
[後は、形作ってゆくだけです]
[窓際の、椅子のミニチュアと手紙達が 陽に照らされてきらめきました]
(7) かやせ 2015/10/24(Sat) 23時頃
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――絵描きの冬――
[木枯らしが吹き込み、気温が一気に下がりました。 朝になれば、外には雪がうっすらと積もっていました。 冷たい風に首を竦め、家に引っ込みました]
[絵本は、完成しました。 きっともうそろそろ、マユミの手に渡ったでしょうか。 作業に集中すると、他のことが出来ません。 幾つか届いた手紙も、読む余裕が有りませんでした]
[イスルギさんから貰った筆だけは取り出して 絵本の製作に使用しましたが]
[今日は、ラブ・レターに訪れる予定です。 手紙は、そこで読みましょうか]
(43) かやせ 2015/10/26(Mon) 10時半頃
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――ラブ・レターにて――
[始めに開いたのは、マユミからのものです。 細々とした文字が、震えます。 容態が悪くなったのでしょうか。 無事であれば良いと、祈りました]
(44) かやせ 2015/10/26(Mon) 10時半頃
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[コーヒーを飲みながら、イスルギから届いたアルバムを開きます。 様々な毛色のニホンカモシカが、たくさん。 季節の空気と共に、彼らの姿が映し出されていました]
[手紙を読みます。 彼の絵は、確実に何かの影響を与えられたようです。 そして同じように、イスルギからの言葉は、彼にインスピレーションを与えていたのです]
(45) かやせ 2015/10/26(Mon) 10時半頃
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[次の絵本は、鹿の物語でも良いでしょう。 暫くは、のんびりしている予定ですけれども]
(46) かやせ 2015/10/26(Mon) 10時半頃
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[手紙の相手に会う、という発想は 彼には全く、ありませんでした。 ですから、隣に座った眼鏡の男性についても、特別気を払う事は無かったのですが]
[話し掛けられました。 斜視で、その男性を見ました。 男性は何とも言いようのない不思議な表情をしていました]
[彼の名は、ワタヌキです。 ですから彼は、正直に頷きました]
[しかし、何方でしょう、この人は]
[ワタヌキの事情については、マスターが詳しく教えてくれるでしょう]
(62) かやせ 2015/10/26(Mon) 21時頃
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[大爆笑する眼の前の男性を 同じ表情のままで見ていました]
[他人と目を合わせるのは 店長と郵便屋、麓の八百屋さんや肉屋さんぐらいですから 十数年ぶりの他人に これはかなりやらかしたのではないでしょうかと とても焦っていたのです]
[麻痺した表情筋は全く動かないので 彼の動揺は、現れませんでした]
[椅子から転げ落ちてまで大爆笑し その笑顔は楽しげではありましたが] [どうすれば良いのかと店長を見ましたが 店長も腹を抱えて笑っていました]
(81) かやせ 2015/10/26(Mon) 23時頃
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[矢継ぎ早に喋る男に混乱しつつ 単語は拾い上げます。 彼は、椅子のミニチュアを、アルバムを、筆をくれた石動さんだそうです。 沢山のものを、どうもありがとうございます、と 深々とお辞儀をしました]
(82) かやせ 2015/10/26(Mon) 23時頃
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[ひたすら喋るイスルギさんに対し 彼は一つ一つ頷きを返します。 アフォガートに頷き また、じっくりと話を聞いては、頷いていました]
[十数年ぶりに、彼はまともに会話をしました。 いえ、彼自身は一言も発していませんが それでも、面と向かって会話をしたのです]
[人と話をする事は とても楽しいものでした]
(83) かやせ 2015/10/26(Mon) 23時頃
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[まくし立てられる内容は、驚きに満ちていました。 ワタヌキが女性だと思われ、剰えその状況に恋をしていた、などと。 思考が追いつかなかったせいか、反応は薄いものでした]
[壁、に対しては 気にしていません、と首を横に振ります]
[眼鏡を黒く塗る、と言われたのですが 此処に筆はありません。 側の筆立ての油性マジックに手を伸ばしかけましたが 塗らなくて良い、と言われたので、手を引っ込めました]
[その後の申し出に、麻痺した表情のほんの僅かの動きで笑顔を示し 深くお辞儀をしました]
(96) かやせ 2015/10/27(Tue) 00時頃
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[友達]
[それはなんて素晴らしい響きでしょう]
[精一杯の笑顔は通常と殆ど変化はありませんが また、深くお辞儀をしました]
(97) かやせ 2015/10/27(Tue) 00時頃
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[狐には 黒い鹿のお友達ができました]
(98) かやせ 2015/10/27(Tue) 00時頃
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――いつの日か――
[あなたは店長から、茶色の封筒を受け取ります]
[その中身は 「ラブ・レター」に 手紙を持った沢山の動物達が集合している絵葉書でした。 マユミの手に渡った絵本の表紙と同じ絵です]
[そして、 各々のモチーフとなった動物が 手紙を書いている絵葉書も入っていました。 これも、絵本の挿絵となっていたものです]
[動物達のモチーフになって貰った方々へ 絵描きから、細やかなお礼のものでした]
(99) かやせ 2015/10/27(Tue) 00時頃
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――雪の降るアトリエにて――
[ラジオから流れる歌。 そのピアノの曲が、ナナオさんのものだと知ったのも 店長のお陰です。 人に会わずとも、知っているものがあること。 まるで、友達が増えたようです]
(105) かやせ 2015/10/27(Tue) 00時半頃
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[そういえば、最初にラジオからナナオさんの歌を聞いた時は 丁度、ジュリエットの幸せの声が聞こえました。 彼女は恋を見つけたのです]
[それはどんな色でしょう。 それはどんな匂いでしょう。 彼女の世界は、とても煌めいているのでしょうか]
(109) かやせ 2015/10/27(Tue) 00時半頃
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[キャンバスには、塗りかけの絵葉書が乗っています。 小鳥が、本を読んで、勉強している絵でした。 これも、もう直ぐ、完成です]
(110) かやせ 2015/10/27(Tue) 00時半頃
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[届いた手紙は、イスルギさんからのものでした。 相変わらずの直角と、白黒] [そして、アルバムです。 中の写真は、ゾウでした]
[ゾウの資料が欲しかったので イスルギさんにゾウの絵を描いて送ったところ 本当に、写真を撮ってきてくれました。 持つべきものは、友達です]
(111) かやせ 2015/10/27(Tue) 00時半頃
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[写真のお返しに、イスルギさんには新しい本を送りましょう]
[鹿が、姿の見たことのない相手と、花や木の実をやり取りしていました。 その相手は、人間でした。 鹿は、相手は人間と知らぬまま、相手も鹿だと思い込みました。 そして、その相手に会いに行きます]
[鹿は、人間と出会いました。 相手は、望んでいた鹿ではありませんでした。 しかし、結構、鹿と人間は仲良く暮らしましたとさ]
(112) かやせ 2015/10/27(Tue) 00時半頃
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