260 【R18ペア村】“Bloody Curse”
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[私より頭がいいくせに 物分りや諦めがよすぎるきらいがある弟は、 治る事より残り時間ばかりを考えていたらしい。
なかなか口を割らない頑固者は 弱音を吐いたり癇癪を起こしたりもしなかったけど。
それは死ぬかもしれない事を 受け入れていたからだと気付いてしまった。]
(156) 緋灯 2019/03/16(Sat) 23時頃
|
|
――出てもらわなきゃ困るんだけど?
席はもう決めてあるし お色直しの随伴、誰がするっていうの。
[歪んだ顔は怒ったように見えただろうか。
別にそれでも構わない。 怒っているに間違いはないんだから。
膝の上に投げ出されている弟の、 まだ黒い線の見える手を強く握った。*]
(157) 緋灯 2019/03/16(Sat) 23時頃
|
|
[小さな頃から弟が熱を出して寝込む度、 いなくなってしまうかもと不安に駆られていた。
それを表に出したらもっと怖くなるから、 あえて目を背けて暗い考えは持たないようにして。
弟が生に無頓着なら その分、引きずってやればいいと思っていた。
いつか一人で生にしがみつけるまで。 代わりに引っ張ってくれる誰かを見つけられるまでは。
だってお姉ちゃんは心配なんです。 なにせこんな事を言うものだから!>>160]
(164) 緋灯 2019/03/17(Sun) 00時頃
|
|
弟が姉より先越すなんて生意気。
[一方的に手を握ったまま もう片方の手で布団を頭まで被せてあげた。
怒らないでよと言うなら 怒らないといけないような事を言わないでほしい。 そんな式絶対出てやらないし。]
当日、一番に祝ってよ。
[頭か肩かは分からないけど そのあたりの膨らみを軽く叩きながら。 増えた瞬きを堪えて小さく鼻をすすった。*]
(165) 緋灯 2019/03/17(Sun) 00時頃
|
|
[うん、よかった。本当に。
きっと全部治って、元気になったら、 今を顧みて自室に引きこもるんだろうなと思うと ふとんつむりをもうしばらく眺めているのも悪くない。]
今はね。
[さっき馬鹿な事を言った時は怒ってたけど。
機嫌を伺うように二度も聞いてくる弟に 布団の中の手をもう一回しっかりと握ってやって。]
(172) 緋灯 2019/03/17(Sun) 00時半頃
|
|
怒ってないから出ておいで。 治してもらおう。
[部屋の外で母の声が聞こえる。 どうやら魔術師が到着したらしい。
布団の隙間から見える目に なるべく優しく笑いかけて起き上がらせよう。]
(173) 緋灯 2019/03/17(Sun) 00時半頃
|
|
[大人しくしていれば治療はすぐに終わるはず。 無事に終わればほっと安堵の息を吐いて。
同じ家にいるから ついでにお姉さんも一緒にやっちゃいましょう、と。
最後の最後で罹患しているとバレて、 私がふとんつむりになりたい気持ちだった。+]
(174) 緋灯 2019/03/17(Sun) 00時半頃
|
|
[魔術師の仕事を間近で見る機会は 一般人にはそうそう与えられるものではない。 頼んで治療を見学させてもらった。
ちゃんと弟が治るのかどうか 自分の目で確かめたかったのもある。
――といっても黒と白が 視界で忙しなく動くのを眺めるだけだったけど。
黒い針金は弟の腕から消えたし、 もう大丈夫と魔術師のお墨付きももらえれば 私の愁いは消えたのだった。
――すぐに別の問題が出たけど!]
(182) 緋灯 2019/03/17(Sun) 01時半頃
|
|
いや、私は……
[誰だ言ったの。母親しかいないけど!!
歯切れ悪くしている間に 弟が魔術師に確認を取ってしまったおかげで ますます言い逃れができなくなった。
じとりとした視線が怖い。 治療を拒否したら数日間が針の筵なのは 容易に想像できたから、 私も大人しく治療を受ける事になり。]
(183) 緋灯 2019/03/17(Sun) 01時半頃
|
|
ありがとうございました……。
[久しぶりの色彩溢れる視界はくらくらした。
次の患者の所へ向かう魔術師を見送る間も モノ言いたげな視線が弟から飛んできているのは そちらを見ていなくてもよく分かって。
どう誤魔化そうかと考えても良案が思い浮かばずに、 視線をうろつかせている。*]
(184) 緋灯 2019/03/17(Sun) 01時半頃
|
|
[たとえ弟が、この呪いのような病に かかっていなかったとしても。 私は誰かに進んで喋る事はなかっただろう。
だって命に関わるものではない。 放っておいたら失明していたとしても 命があればどうとだってなるのだと信じている。
冒険者の出入りする宿屋の娘として、 病気がちな弟の姉として。 “ロイエ”はそういう風にできあがった。
とはいえそれを良しとしたのは私だし、 嫌ならとっくに都会にでも飛び出す性格だから。 全部好きでやっていること。]
(216) 緋灯 2019/03/17(Sun) 14時頃
|
|
[しかし今回、弟に黙って治してしまえという策は 最後の詰めで失敗してしまった。
なんで黙ってたのと怒られるか 僕のせいで言えなかったのかと詰られるかと 謝罪を考えていたというのに、 笑われた事に拍子抜けした。>>191
今日は口を噤むしかない。 “お互い様”と言われたらなおさら。
バツの悪そうな顔をした私に、 生きていると分かる肌色をした手が差し出されて。]
快気祝いに何か買ってこようか。
[今度は最初から一緒に行こう。]
(217) 緋灯 2019/03/17(Sun) 14時頃
|
|
[数日色を失っていた街並みは 太陽の光を受けて輝いて見えた。比喩ではなく。
どことなく浮つく空気を感じるのは 私達の他にも同じような事態になっていた人達が 快癒を喜んでいるせいかもしれない。
抜けていた色を埋めるように街を見ながら、 行先は、珍しく弟任せ。*]
(218) 緋灯 2019/03/17(Sun) 14時頃
|
|
今日は、一考したげる。
[本来なら絶対聞く耳持たないし 快癒祝いだからと緩めたりはしないんだけど、 呪いを黙っていた後ろ暗さもあるから今日だけはね。
街のあちこちから挙がる喝采は 祭に似た雰囲気を醸し出していて、 踊ったりしている人もいるから手を繋ぐ姉弟も 大して目を惹いたりしないだろう。
今でもたまに連行したりしていたから 揶揄されるくらいである。]
(229) 緋灯 2019/03/17(Sun) 18時頃
|
|
誰に似ちゃったんだかねぇ。
[だから驚くべきは 仲がいいと言われても否定しない弟に、だ。
まるで昔に戻ったみたいだなって 屋台のおじさんに温かい眼差しを向けられると 面映い心地になるんだけど。]
夕飯、ピラフにするから ほどほどにしときなさいよ。
[オマケしてやると気前良く言われたら、 買い食いにも目を瞑る事にした。
私も久しぶりに食べたいと思ったし。]
(230) 緋灯 2019/03/17(Sun) 18時頃
|
|
[サービスされた大きなじゃがいもを 半分に割ってもらって、広場で腰を落ち着けた。
黄金色に湯気立つじゃがいもは 久しぶりの美味しそうな見た目をしていて、 溶けたバターが染みきらない内に食べ始めた方が 美味しいと分かってはいたけど。
前を向いたままぽつぽつと話し始めた弟の 横顔を見る方が優先度はずっと高い。]
(231) 緋灯 2019/03/17(Sun) 18時頃
|
|
[嫌われているとは思ってなかったし、 多少なり慕ってくれているとは信じていたけど。
家を空ける事の多い父と おっとり型な母親の代わりに口煩い姉を 厄介とも思っているだろうなぁと思っていた。
だから結婚を報告した時も 式はこっちで挙げると言った時も 淡白な反応にこっちが寂しくなったくらいだ。>>187
( 別におおっぴらに寂しがってほしかったとか 反対してほしかったわけじゃないんだけどね )
ただ、どうやら。 姉ぶって見透かしているつもりでも、 弟の事を思ったより分かっていなかったらしい。]
(232) 緋灯 2019/03/17(Sun) 18時頃
|
|
[こんな最高な餞の言葉、忘れられるものですか]
(233) 緋灯 2019/03/17(Sun) 18時頃
|
|
……コレ持っててよかったわ。
[最後の呟きまで聞き終えてから空を仰いで 胸の内を全部吐き出すくらいの大きな溜息を吐いた。
お互いの手に何もなかったら ここが広場とか往来とか関係なしに この弟を思いっきり抱き潰していたに違いない。]
(234) 緋灯 2019/03/17(Sun) 18時頃
|
|
いくつになったって――
[言いかけて口を一旦閉じる。 どうしたって今まで通りとはいかない。
もうすぐ私はあの人の奥さんになって、 いつかは母親にもなるつもりだ。 姉でいられる時間は今よりずっと少なくなる。
どれだけ簡単に戻れる場所でも 離れる前とまったく同じとはいかない。
それはきっと私より 弟の方が先に気付いて、分かっていた。]
(235) 緋灯 2019/03/17(Sun) 18時頃
|
|
エルもそろそろ姉離れの時期ってね。
[そして私も弟離れの時期なんだろう。]
(236) 緋灯 2019/03/17(Sun) 18時頃
|
|
私はちゃんと幸せになるから 安心して見送ってよ。
そんでもって里帰りした時に 幸せそうな姿を見せてくれると嬉しい。
[別に彼女を作れとかそういうのじゃなくて、 楽しく元気に過ごしているって分かればいいのだ。
かしこまって言うのはたしかに照れくさいから 今度は私が前を向いて話す番。]
(237) 緋灯 2019/03/17(Sun) 18時頃
|
|
普通に寂しくなったら いつでも遊びにきてくれて構わないけど? あの人もエルのことかわいがってるから喜ぶしね。
……それで、どうしても姉が恋しい時は、 また散歩に誘ってよ。
離れて暮らそうがお互いが何になろうが、 姉弟をやめるわけじゃないんだから。
[その時は妻でも母親でもなく姉に戻ろう。 姉が弟の手を振りほどく事は、この先もないのだから。*]
(238) 緋灯 2019/03/17(Sun) 18時頃
|
|
[幸せはまだ分からないと呟く弟も そのうち発見できるだろう。 何が幸せって、ある日突然分かるものだ。]
荷馬車にもぐりこむ手もあるけど、 あれ、お尻が痛くなるからオススメしないわ。 姪か甥ができた時には 絶対に遊びにきなさいよ。
[そのためにも貯金、頑張ってもらわないと。]
(245) 緋灯 2019/03/17(Sun) 23時半頃
|
|
[そういえばあの日と違って 今日は書き置きもしていなかった。
魔術師の応対をしていたのは母だから 快癒しているのは分かっていると思うのだけど、 ちゃんと顔、見せてなかったな。
そのあたり気遣えるのは弟の方が上手だった。 ……散歩に誘ったのも弟だけどね?]
そーね、宿も任せきりにしてたし。
[来週には父と婚約者が戻ってくるから それまで心労をかけた母にはゆっくり休んでもらおう。
残りのじゃがいもをぱくぱくっとたいらげて、 勢いよく立ち上がる。]
(246) 緋灯 2019/03/17(Sun) 23時半頃
|
|
[もうすぐ唯一ではなくなるけど、 それでも私と弟の帰る家にはずっと違いない。]
よし、帰ろっか。
……手、つないでく?
[悪戯っぽく笑って尋ねて。 影を踏むようにじゃれ合いながら、帰ろう。*]
(247) 緋灯 2019/03/17(Sun) 23時半頃
|
|
― 門出の日 ―
[ ガラン
ガラン
ガラン ]
(321) 緋灯 2019/03/19(Tue) 23時頃
|
|
[両親が生まれる前からあるという 年代モノな教会の鐘が鳴ると、 式を終えた新郎新婦が外に出る合図だ。
白い花嫁衣装を着て 揃いの色を着た花婿と腕を組んで歩くのは 式が終わってもまだ慣れない。
だって私の旦那格好よくない?と零したら 惚気乙って言われたけど。 普段は作業着しか見てないんだから仕方ないと思う。]
(322) 緋灯 2019/03/19(Tue) 23時頃
|
|
[マスミ魔法道具店から届いた 髪飾りのついたヴェールを風になびかせて、
新郎の腕に提げてある雑貨屋クロイス製の 丈夫くて軽い籠に詰め込んだ 大量のスコーンの袋を宙にばらまいた。]
ありがと!!
[友人から飛ぶ声に返して 投げるのは幸せのおすそ分けだ。
一番のおすそわけは もちろんこの後に用意してあるんだけど。]
(323) 緋灯 2019/03/19(Tue) 23時頃
|
|
[これから増えていく家族と、 ここに残していく家族の幸せを祈る。
大事な人達に祝福されている私は 間違いなく幸せなんだから!
祈りを乗せた花束が飛んでいった先は ―― *]
(324) 緋灯 2019/03/19(Tue) 23時頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る