253 緋桜奇譚・滅
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―夕方・京都御所―
[その日の夕方、陽が沈む頃。ツェンに率いられた数十の殭屍達は祇園の廃寺を出て、街中に現れ出る。 人通りの少なくなる時分ではあってもまだ通りにはちらほらと人影の残る頃、襲い掛かる屍達に噛まれた者は、自らもやがて青ざめた顔の屍となり、飛び跳ねながら同胞に引きずり込む人間を見定め、京の町を徘徊する。
女子供、若い男、舞妓… 数十人ほどの一派は、下鴨神社、八坂神社、大将軍八神社……三合の秘術の要となる三社を打ち壊し、犠牲者を少しずつ増やしながらある者は都に散らばり、ある者はツェンと共に京都御所へと向かう]
(9) 2018/11/12(Mon) 08時頃
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五行でいうところの「金」気には光もまた属する。銀も金気に属するもの。どちらも不死たる我らに都合の悪いものよ。 社を打ち壊して金気が散逸すれば、我らの力はさらに増す。
醤油臭い日本の妖が何を嗅ぎつけようとも、我には勝てぬ。 行け。日ノ本に我らの新天地を作るために。
[京都御所に陣取ったツェンの命で、殭屍達は再び動き始め、京の都の各所に散開していく**]
(10) 2018/11/12(Mon) 08時頃
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―京都街中―
[噛まれて屍と化したばかりの殭屍はさほど強くはない。体は固くて飛び跳ねなければ動けないし、目も良くは見えていない。人間を襲うのは専ら嗅覚に頼っているのだ。妖怪であれば蹴散らす事は大して難しくもないだろう。弱点も多いし、とりわけ火にはめっぽう弱い。
その恐ろしさは強さではなく、人間が変じたものであるという事と、感染力だ。 女子供の変じた殭屍は油断されやすい。奇妙な動きをしてはいても気づかれずに近づき、おかしいと思った時にはもう牙を立てられている。後は同じく、生きる屍が倍に増えているだけだ。]
「おいやすかー」 「よろしゅおすえ」
[意味が分かっているのかどうか、人間だった頃の京言葉を呟きながら、白粉も塗っていないのに真っ白な頬の舞妓が男に噛みついている。 同じ光景は今日のあちこちで、火をつけたように拡大していた。
その元凶はと言えば、京の北、主なき京都御所で霊気を集めていた。]
(38) 2018/11/12(Mon) 21時頃
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―京都御所―
土生金、金生水。金気は減じて相性の土と水もまた減じる。
火剋金、金剋木。金気が減じれば、相克の火はいよいよ燃え盛り、木は力を取り戻す。
三社は程なく崩れ落ちる。木の気が御所に満ちれば、我を阻める者はこの醤油臭い国にはなかろうよ。
その後は京を出て熊野あたりで我らの太平天国を盤石なものとしてくれよう。
もっとも、そろそろ強い妖が勘づいてやってくるであろうが… それは首をねじ切って、六道の桜の糧にしてやろう。 そういう約束であったからな。
[その約束…というよりは競争を申し出た男が既にいない事は、気づくものではなかったけれど*]
(39) 2018/11/12(Mon) 21時頃
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……おや。
[呪符は御所のあちこちに張り巡らせており、簡易な結界として、あるいは鳴子のような警報装置として機能する。
それとは別に、手元の一枚、鳥の形に折りたたんだ呪符がばさばさと紙の翼をはばたかせた]
伽耶か。さて、どうだろうな。気づいたか、あるいは… 放っておいても良いが、まあ…こちらも随分気を吸った。 福気は良いぞ。京に渡ってきて最も良い具合だ。
(48) 2018/11/12(Mon) 22時半頃
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さて……では、行ってやるとしようか。
[ふわりと宙に浮くと、その身体は水平に空を飛び、瞬く間に南へと滑っていく。 やがて、昼間にあったばかりの少女>>42の直上で体は止まった]
昼間以来だな。どうだ、伽耶? 結界の方の様子は。
[平然と、昼間と同じように話しかける*]
(49) 2018/11/12(Mon) 22時半頃
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ああ、そうだ。我は功夫を積んでいるからな。飛ぶぐらいはなんでもない。
[伽耶を下に見下ろしながら>>50、何事もなく平然と地面へと降り立った]
そうか…結界の方は見に行っていなかったか。 で……だ。
[どうも、助力を求めて呼び出されたのでないようだという事は察しが付く。昼間とは声の調子も警戒心も目に見えて違って感じられる。大体察してはいるという事だろうか]
祇園…… 何人か行方をくらましたという話は伝わっているな。それがどうかしたか?
[白を切ってはみるが、ここまできて必死に隠し通すまでのつもりはない。白々しく聞こえたとしても無理はない事だろう*]
(55) 2018/11/12(Mon) 23時半頃
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そうかそうか。 やはり妖としての性は変えられんな。
[言われた通り、>>59伽耶の目の前に降り立ち、歩いて近寄る。ちなみに両手は前に突き出していないし、勿論飛び跳ねてもいない。功夫を積んでいれば、体が硬直することはないからだ。距離にして数歩といったところだろうか。その辺りまで伽耶に近寄る]
我はこの通り、別段手を伸ばさずとも歩けるし、飛び跳ねる必要もないのだが…まあいい。 確かに、我のような殭屍のうち、未熟なものはそういった歩き方をするがな。
………それを聞いて何とする?
我は別に、桜の事などはどうでも良いのだがな。
(67) 2018/11/13(Tue) 00時頃
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殭屍とは、そうだ。大地の気の淀みのためにうまく埋葬されなかった屍は百年経つと霊気を溜め込んで蘇り、再び動くようになる。 功夫を積めば宙を舞い、術を使い、やがては不可骨となり天地と齢を同じくし、永劫に不変となる……つまり、仙人のようなものだ。
列強の国にも生き血を吸う鬼はいるというが、それに近いのだろう。 もっとも、列強の連中はそれ自体がアジアの血を啜る鬼のようなものではあるが。
[最早言い訳をする事すらもなく、数歩下がる伽耶>>71に合わせ、さらに一歩出る。]
確かに、同朋がこの地に来ていて我がこうも泰然としているのは少々おかしいな。次からはその辺りも鑑みるとしよう。
(80) 2018/11/13(Tue) 01時半頃
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ふふ……ハハハハ。 確かに住職…それから、もっと強い妖力を吸えば、桜は緋色になる。やがて完全に染まれば、十王が統べる冥府への道も開けよう。
我にはあまり興味はないがな… 我が興味があったのは、いかにして強い妖をそこに連れてくるかという事だけだ。 それすらも目的のための手段に過ぎぬが……
[伽耶の手から水蛇が生まれ>>72、宙をのたくりながらこちらへ奔ってくる。短く息をつき、両手をパン、と合わせた]
なかなか察しのいい娘だ。だがな、一つそなたは甘いぞ。 真の智者なら、おかしいと思えばこのように問い詰めたりせず、
すぐに攻撃をしておくべきであった。
[言うが否や、ツェンの身体からバチバチと緑色の火花が飛び散り、空気が焦げるような匂いと共に緑色の稲光が飛び散る]
(81) 2018/11/13(Tue) 01時半頃
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ところで一つ教えてやろう。雷は木に落ちる。 つまり雷は木行だという事だ。 我の最も得意とする…
[大気が鳴動し、バチバチと電離していく。後世ではプラズマと呼ばれるこの現象は多大な熱量を帯びて伽耶の前に、さながら龍のようにのたうち現れ]
九 天 応 元 雷 声 普 化 天 尊 …
…その力による招雷の術ということだ!!
疾――――!!
[呪の掛け声とともに、緑色の雷となって伽耶に襲い掛かった**]
(82) 2018/11/13(Tue) 01時半頃
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そうか。そなたもそう思っていたか。 どうも、年月を重ねると雄弁になり過ぎていかんな。
[こちらはこちらで、さっさと伽耶を攻撃していればよかったのだろうが。水を固めた銛>>104と緑に輝く雷の槍がぶつかり合う。]
雷を水で防げると思うか。そなたは…… ん?
[予期せぬ水の奔流の強さに眉をぴくりと動かす。 稲妻をぶつけられたまま、押し返す勢いで水の銛がこちらに押し寄せてくる。 バチバチ、と電流が流れ、血の通わぬ青白い手を些か焼いた。]
(166) 2018/11/13(Tue) 22時半頃
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………小癪な娘だ。今のは少々痛かったぞ。 とは言え……そなたとて、我が本気とは思っておるまいよ。
[パチンと手を合わせ、浅く短い呼吸を繰り返す。大気に流れる陰陽の気を取り込めば、それだけ仙道の力は増幅される。殭屍の術であろうとこれは例外ではない]
斯くの如く疾く執り行う可し。 急急如律令――――――疾!!!
[再び生み出される緑色の稲妻。電離した大気がいくつもの雷撃球となって飛び散り、伽耶に八方から襲い掛かる*]
(167) 2018/11/13(Tue) 22時半頃
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手を抜く、か。そんなつもりはない。 ただ余力を残しておきたいだけだ。
……が、そう悠長にもできなそうだな。
[発せられた雷撃球は、伽耶の手前に張られた水の膜を通り抜ける事はなく、地に流れて散逸していく。]
そういった俗世の男どものような趣向は我にはない。 ………呪符よ、我が前に拓き障壁たる可し。
[逆に、水が鋭く回転する刃へと変わり、今度はこちらを八方から襲う>>174>>175。 目の前に展開された呪符の束が火花を散らし弾ける雷球となって水の刃を蒸発させる。]
(188) 2018/11/13(Tue) 23時半頃
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なるほど。これでは拮抗したまま勝負がつかぬな。
[妖力の量でいうならば、こちらも自信はある。しかし天地の精気を吸って功夫を溜めるには長い年月がかかる。目の前の娘の力がどの程度もつものか測れぬまま、折角の修行の成果を簡単に散らせたくはないという気持ちもあった]
ならば。
[コォォ……と一定のリズムを刻む呼吸の音を整えたまま、中国拳法…それも太極拳のような構えを取る。]
宙に舞う葉のように身を軽くし、水を渡り、宙を舞う… 即ちこれは、「転身功」よ!
[その姿が揺らいだと思うや、次の刹那、伽耶の目の前にツェンは立ち、蟷螂のように曲げた手から長く伸びた爪を振り下ろした。 その爪は毒の爪。一度傷を負えば、その場所からじわじわと麻痺毒が全身に回り、やがては動けなくなり死に至るというものだが、さて*]
(189) 2018/11/13(Tue) 23時半頃
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いったな、今度は……!!
[敢えて術力で押す利を捨て、組み合いに持ち込んだが、今度は手ごたえがあったようだ。肩に鋭く伸びた爪を食いこませ、毒を注ぎ込む。抵抗する力がなくなっていく>>208のが目に見えて、肌に触れて感じられる。]
分がこちらにあったな。 そなたは全身が痺れ、もうしばらくすれば全く動けなくなる。 いずれは呼吸もままならなくなり、それで死に至る。 だが、そこまで時間は取らぬ。 頸動脈を掻き切って、それで終わりとしてくれよう。
(215) 2018/11/14(Wed) 00時頃
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[左腕の方、何かをしてくるならそちら側だろうが、それは潰した。後は全身麻痺で動かなくするまでもなく、首を掻き切ればそれで終わる。 それで終るのだから、右手の側で何かをしてくるとは思っていなかった。いや、予想をしていたとしても、気は一瞬抜いていた]
貴様……何を、っ……!?
[一瞬の反撃>>210。油断はあったが、それでも全く意識の外にあった背後から水の槍が背中に突き立つ。目をかっと見開き、怒りのまま伽耶を睨み付け、首筋に爪を突き立てた]
貴様、このっ……
醤油臭い国の妖怪が、我と、相討つつもりか! 小賢しいぞ…!!
(216) 2018/11/14(Wed) 00時頃
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我は殭屍だ。それも低級の屍ではない…… 数百年功夫を積み上げた飛殭だ。
貴様が何であろうと、この功夫をむざむざ不意にしてたまるものか。 我はこの日ノ本に植民し、中華妖怪の太平天国を作り上げるのだ。 断じて貴様になぞ…… 何をする!?
[胸から水の槍に貫かれて息の音が漏れる。それでも屍ともなれば簡単に倒れはしない。 だが、抱擁のように抱きすくめられ>>229、予期せぬ行動にいささか狼狽する。 伽耶の身が変じて>>232身の丈倍以上もある大蛇へと変じるまではさしてどうという事もなかったが、周囲が海となるにあたっては、目を見開いた]
(236) 2018/11/14(Wed) 01時頃
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な、貴様……なんだ、この術は! このような功夫を、おのれ……!
[炎のような弱点ではないが、これだけの質量の荒波に揉まれては、ただで済むはずがない。押し潰さんと迫る大波の迫る中で、息を整え、両手を合わせて叫んだ]
――――――九天応元雷声普化天尊よ、我に律令の如く急急にその力貸し給へよ、 ―――――――疾!!!
[バチバチと、周囲の空気が三度電離していく。先ほどまでの雷撃球のような、けれど大きさはさらに巨大な緑色のプラズマの閃光が走る。 周囲の荒波まで巻き込むような、己の身も顧みない、ただ目の前の脅威を振り切るためだけに渾身の力を振り絞って雷を解き放った*]
(238) 2018/11/14(Wed) 01時頃
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